JPH1125003A - 情報処理方法および情報処理装置 - Google Patents

情報処理方法および情報処理装置

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JPH1125003A
JPH1125003A JP9183534A JP18353497A JPH1125003A JP H1125003 A JPH1125003 A JP H1125003A JP 9183534 A JP9183534 A JP 9183534A JP 18353497 A JP18353497 A JP 18353497A JP H1125003 A JPH1125003 A JP H1125003A
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Susumu Kusakabe
進 日下部
Masayuki Takada
昌幸 高田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の関連性のあるデータの書き込みの最中
に障害が生じても、その複数のデータの整合性を維持す
ることができるようにする。 【解決手段】 第1の領域は、データ領域を構成する物
理ブロックの物理ブロック番号#00H乃至#03H
を、論理ブロック番号%00H乃至%03Hそれぞれと
対応付けて記憶している。そして、例えば、論理ブロッ
ク%00Hと%02Hへのデータの書き込み要求がある
と、そのデータは、データ領域を構成する物理ブロック
のうちのデータの更新用のための更新ブロックである、
例えば物理ブロック#04Hと#05Hにそれぞれ書き
込まれ、第2の領域に、その物理ブロックのブロック番
号#04Hと#05Hが、論理ブロック%00Hと%0
2Hそれぞれと対応付けられて記憶される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理方法およ
び情報処理装置に関し、特に、例えば、データの送受信
を非接触で行うIC(Integrated Circuit)カードなど
に用いて好適な情報処理方法および情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子マネーシステムやセキュリティシス
テムでの利用が期待されているICカード(スマートカ
ード)が開発されている。
【0003】ICカードは、各種処理を行うCPUや、
処理に必要なデータなどを記憶するメモリを内蔵し、所
定のリーダ/ライタ(R/W)に接触させた状態で、デ
ータの送受信が行われる。
【0004】ところで、ICカードの中には、自らはバ
ッテリを有していないバッテリレス型のICカードがあ
り、このようなバッテリレス型のICカードは、R/W
から電力が供給される。
【0005】さらに、ICカードには、電磁波を利用し
て、非接触でR/Wとの間でデータの送受信を行うとと
もに、その電磁波により必要な電力を取得するようなも
のもある。
【0006】しかしながら、非接触でICカードとR/
Wとの間でデータの送受信を行う場合においては、IC
カードが内蔵するメモリにアクセスしている途中で、電
磁波の受信状態が不良になった場合に十分な電力が得ら
れなくなり、メモリにおけるデータの整合性に欠陥が生
じる(メモリコラプション(Memory Corruption)が生
じる)課題があった。
【0007】また、ICカードとR/Wとを接触させて
データの送受信を行う場合においても、ユーザが、IC
カードを、R/Wに対して自由に抜き差しすることがで
きるときには、メモリにアクセスしている途中で、IC
カードがR/Wから抜かれると、やはり、メモリコラプ
ションが生じることがあった。
【0008】ICカードにおいて、例えば、MS−DO
S(Microsoft-Disk Operating System)(登録商標)
のFAT(File Allocation Table)のように、データ
が記憶される単位(MS−DOSの場合はセクタ)毎
に、情報が保持される場合には、FATにメモリコラプ
ションが生じると、データ(ファイル)の位置情報がす
べて失われ、データにアクセスすることができなくな
る。
【0009】従って、メモリコラプションが生じると、
最悪の場合、ICカードが使用不能となるため、メモリ
コラプションについては、何らかの対処が必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前回のデータ
と前々回のデータをICカードに残しておき、古い方の
データ(前々回のデータ)を、新しいデータで更新する
ようにし、更新の処理を良好に行うことができなかった
場合(古いデータが破壊されてしまった場合)でも、前
回の有効なデータが残るようにすることが考えられる。
【0011】しかしながら、そのようにした場合、古い
データを更新中に例えば電源が遮断されると、その更新
したデータを読み出したとき、そのデータが正しいデー
タとして読み出されたり、誤ったデータとして読み出す
ことができず、前回のデータが読み出されたりする不安
定な状態になることがあった。
【0012】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、安定して、常に1つのデータを読み出す
ことができるようにするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の情報処
理方法は、第1または第2の領域のうちの一方の領域が
記憶しているブロック番号に対応するデータ領域のブロ
ックにデータを書き込み、そのデータを書き込んだブロ
ックのブロック番号を、第1または第2の領域のうちの
他方に記憶させ、第1または第2の領域のうちの一方の
領域が記憶するデータを消去することを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の情報処理装置は、第1ま
たは第2の領域のうちの一方の領域が記憶しているブロ
ック番号に対応するデータ領域のブロックにデータを書
き込むデータ書き込み手段と、データを書き込んだブロ
ックのブロック番号を、第1または第2の領域のうちの
他方に記憶させるブロック番号書き込み手段と、第1ま
たは第2の領域のうちの一方の領域が記憶するデータを
消去する消去手段を備えることを特徴とする。
【0015】請求項1に記載の情報処理方法において
は、第1または第2の領域のうちの一方の領域が記憶し
ているブロック番号に対応するデータ領域のブロックに
データを書き込み、そのデータを書き込んだブロックの
ブロック番号を、第1または第2の領域のうちの他方に
記憶させ、第1または第2の領域のうちの一方の領域が
記憶しているデータを消去するようになされている。
【0016】請求項6に記載の情報処理装置において
は、データ書き込み手段は、第1または第2の領域のう
ちの一方の領域が記憶しているブロック番号に対応する
データ領域のブロックにデータを書き込み、ブロック番
号書き込み手段は、データを書き込んだブロックのブロ
ック番号を、第1または第2の領域のうちの他方に記憶
させ、消去手段は、第1または第2の領域のうちの一方
の領域が記憶しているデータを消去するようになされて
いる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。
【0018】すなわち、請求項6に記載の情報処理装置
は、第1または第2の領域のうちの一方の領域が記憶し
ているブロック番号に対応するデータ領域のブロックに
データを書き込むデータ書き込み手段(例えば、図3の
シーケンサ91)と、データを書き込んだブロックのブ
ロック番号を、第1または第2の領域のうちの他方に記
憶させるブロック番号書き込み手段(例えば、図3のシ
ーケンサ91)と、第1または第2の領域のうちの一方
の領域が記憶するデータを消去する消去手段(例えば、
図3のシーケンサ91)を備えることを特徴とする。
【0019】但し勿論この記載は、各手段を記載したも
のに限定することを意味するものではない。
【0020】図1は、本発明を適用した非接触カードシ
ステムの一実施の形態の構成例を示している。
【0021】この非接触カードシステムは、R/W1,
ICカード2、およびコントローラ3で構成され、R/
W1とICカード2との間では、電磁波を利用して非接
触で、データの送受信が行われるようになされている。
【0022】即ち、R/W1が、所定のコマンドをIC
カード2に送信し、ICカード2は、そのコマンドを受
信し、そのコマンドに対応する処理を行う。そして、I
Cカード2は、その処理結果に対応する応答データをR
/W1に送信する。
【0023】R/W1は、所定のインタフェース(例え
ば、RS−485Aの規格などに準拠したもの)を介し
てコントローラ3に接続されており、コントローラ3
は、R/W1に対して所定の制御信号を供給すること
で、所定の処理を行わせる。
【0024】図2は、図1のR/W1の構成例を示して
いる。
【0025】IC21においては、データの処理を行う
DPU(Data Processing Unit)31、ICカード2に
送信するデータおよびICカード2から受信したデータ
の処理を行うSPU(Signal Processing Unit)32、
コントローラ3との通信を行うSCC(Serial Communi
cation Controller)33、および、データの処理に必
要な情報を予め記憶しているROM部41と、処理途中
のデータを一時的に記憶するRAM部42で構成される
メモリ部34が、バスを介して接続されている。
【0026】また、このバスには、所定のデータを記憶
するフラッシュメモリ22も接続されている。
【0027】DPU31は、ICカード2に送信するコ
マンドをSPU32に出力するとともに、ICカード2
から受信した応答データをSPU32から受け取るよう
になされている。
【0028】SPU32は、ICカード2に送信するコ
マンドに対して所定の処理(例えば、BPSK(BiPhas
e Shift Keying)変調(ワンチェスタコードへのコーデ
ィング)など)を行った後、変調回路23に出力すると
ともに、ICカード2により送信されてきた応答データ
を復調回路25から受け取り、そのデータに対して所定
の処理(BPSK変調など)を行うようになされてい
る。
【0029】変調回路23は、発振器26より供給され
た所定の周波数(例えば13.56MHz)の搬送波
を、SPU32より供給されたデータで、ASK(Ampl
itudeShift Keying)変調し、生成された変調波をアン
テナ27を介して、電磁波としてICカード2に出力す
るようになされている。このとき、変調回路23は、変
調度を1未満にして、ASK変調を行う。即ち、データ
がローレベルのときにおいても、変調波の最大振幅がゼ
ロにならないようにする。
【0030】復調回路25は、アンテナ27を介して受
信した変調波(ASK変調波)を復調し、復調されたデ
ータをSPU32に出力するようになされている。
【0031】図3は、図1のICカード2の構成例を示
している。このICカード2においては、IC51は、
アンテナ53を介して、R/W1により送信された変調
波を受信するようになされている。なお、コンデンサ5
2は、アンテナ53とともにLC回路を構成し、所定の
周波数(キャリア周波数)の電磁波に同調(共振)する
ようになされている。
【0032】IC51においては、RFインタフェース
部61は、ASK復調部81で、アンテナ53を介して
受信した変調波(ASK変調波)を検波して復調し、復
調後のデータをBPSK復調回路62およびPLL(Ph
ase Locked Loop)部63に出力するとともに、電圧レ
ギュレータ82で、ASK復調部81が検波した信号を
安定化し、各回路に直流電力として供給するようになさ
れている。
【0033】また、RFインタフェース部61は、発振
回路83でデータのクロック周波数と同一の周波数の信
号を発振し、その信号をPLL部63に出力するように
なされている。
【0034】そして、RFインタフェース部61のAS
K変調部84は、演算部64より供給されたデータに対
応して、ICカード2の電源としてのアンテナ53の負
荷を変動させる(例えば、データに対応して所定のスイ
ッチング素子をオン/オフさせ、スイッチング素子がオ
ン状態であるときだけ所定の負荷をアンテナ53に並列
に接続させる)ことにより、アンテナ53を介して受信
している変調波をASK変調し(ICカード2からデー
タを送信するときは(ICカード2にデータを送信させ
るときは)、R/W1は、その出力する変調波の最大振
幅を一定にしており、この変調波が、アンテナ53の負
荷の変動により、ASK変調される)、その変調成分
を、アンテナ53を介してR/W1に送信する(R/W
1のアンテナ27の端子電圧を変動させる)ようになさ
れている。
【0035】PLL部63は、ASK復調部81より供
給されたデータより、そのデータに同期したクロック信
号を生成し、そのクロック信号をBPSK復調回路62
およびBPSK変調回路68に出力するようになされて
いる。
【0036】BPSK復調回路62は、ASK復調部8
1で復調されたデータが、BPSK変調されている場
合、PLL部63より供給されたクロック信号に従っ
て、そのデータの復調(ワンチェスタコードのデコー
ド)を行い、復調したデータを演算部64に出力するよ
うになされている。
【0037】演算部64は、BPSK復調回路62より
供給されたデータが暗号化されている場合、そのデータ
を暗号/復号部92で復号化した後、そのデータを、シ
ーケンサ91で処理するようになされている。なお、デ
ータが暗号化されていない場合、BPSK復調回路62
より供給されたデータは、暗号/復号部92を介さず、
シーケンサ91に、直接供給される。
【0038】シーケンサ91は、そこに供給されるコマ
ンドとしてのデータに対応する処理を行うようになされ
ている。即ち、例えば、シーケンサ91は、EEPRO
M(Electrically Erasable and Programmable ROM)6
6に対するデータの書き込みや読み出しなどの処理を行
う。
【0039】演算部64のパリティ演算部93は、EE
PROM66に記憶されるデータや、EEPROM66
に記憶されているデータから、パリティとして、リード
ソロモン符号を算出するようになされている。
【0040】さらに、演算部64は、シーケンサ91で
所定の処理を行った後、その処理に対応する応答データ
(R/W1に送信するデータ)をBPSK変調回路68
に出力するようになされている。
【0041】BPSK変調回路68は、演算部64より
供給されたデータをBPSK変調し、変調後のデータを
RFインタフェース部61のASK変調部84に出力す
るようになされている。
【0042】ROM65は、シーケンサ91が行うべき
処理プログラムその他の必要なデータを記憶している。
RAM67は、シーケンサ91が処理を行うとき、処理
の途中のデータなどを、一時的に記憶するようになされ
ている。
【0043】EEPROM66は、不揮発性のメモリで
あり、ICカード2がR/W1との通信を終了し、電力
供給が停止した後も、データを記憶し続けるようになさ
れている。
【0044】次に、R/W1とICカード2との間のデ
ータの送受信処理について説明する。
【0045】R/W1(図2)は、アンテナ27から所
定の電磁波を放射して、アンテナ27の負荷状態を監視
し、ICカード2が接近することによる負荷状態の変化
が検出されるまで待機する。なお、ここでは、R/W1
は、所定の短いパターンのデータでASK変調した電磁
波を放射して、ICカード2への呼びかけを、ICカー
ド2からの応答が一定時間内において得られるまで繰り
返す処理(ポーリング)を行うようにしてもよい。
【0046】R/W1において、ICカード2の接近が
検出されると、R/W1のSPU32は、所定の周波数
(例えば、データのクロック周波数の2倍の周波数)の
矩形波を搬送波として、ICカード2に送信するデータ
(ICカード2に実行させる処理に対応するコマンド
や、ICカード2に書き込むデータなど)で、BPSK
変調を行い、生成した変調波(BPSK変調信号)(ワ
ンチェスタコード)を変調回路23に出力する。
【0047】なお、BPSK変調時においては、差動変
換を利用して、変調波の位相の変化に、データを対応さ
せることができ、このようにした場合、BPSK変調信
号が反転しても、元のデータに復調されるので、復調す
るとき変調波の極性を配慮する必要が無くなる。
【0048】変調回路23は、入力されたBPSK変調
信号で、所定の搬送波を1未満(例えば0.1)の変調
度(=データ信号の最大振幅/搬送波の最大振幅)でA
SK変調し、生成された変調波(ASK変調波)を、ア
ンテナ27を介してICカード2に送信する。
【0049】なお、送信を行わないとき、変調回路23
は、ディジタル信号の2つのレベル(ハイレベルとロー
レベル)のうちの、例えばハイレベルで変調波を生成す
るようになされている。
【0050】ICカード2(図3)では、アンテナ53
およびコンデンサ52で構成されるLC回路において、
R/W1のアンテナ27が放射した電磁波の一部が電気
信号に変換され、その電気信号(変調波)が、IC51
のRFインタフェース61に出力される。そして、RF
インタフェース61のASK復調部81は、その変調波
を整流平滑化することで、包絡線検波を行い、これによ
り生成される信号を電圧レギュレータ82に供給すると
ともに、その信号の直流成分を抑制してデータ信号を抽
出し、そのデータ信号をBPSK復調回路62およびP
LL部63に出力する。
【0051】電圧レギュレータ82は、ASK復調部8
1より供給された信号を安定化し、直流電力を生成し、
各回路に供給する。
【0052】なお、このとき、アンテナ53の端子電圧
0は、例えば次のようになる。 V0=V10(1+k×Vs(t))cos(ωt) 但し、V10cos(ωt)は、搬送波を、kは変調度
を、Vs(t)はSPU32が出力するデータを、それ
ぞれ表す。
【0053】また、ASK復調部81による整流後の電
圧V1におけるローレベルの値VLRは、例えば次のよう
になる。 VLR=V10(1+k×(−1))−Vf
【0054】ここで、Vfは、ASK復調部81におい
て、整流平滑化を行うための整流回路を構成するダイオ
ードにおける電圧降下を示しており、一般に0.7ボル
ト程度である。
【0055】電圧レギュレータ82は、ASK復調部8
1により整流平滑化された信号を受信すると、その信号
を安定化し、直流電力として、演算部64を始めとする
各回路に供給する。なお、変調波の変調度kは1未満で
あるので、整流後の電圧変動(ハイレベルとローレベル
の差)が小さい。従って、電圧レギュレータ82におい
て、直流電力を容易に生成することができる。
【0056】例えば、変調度kが5%の変調波を、V10
が3ボルト以上になるように受信した場合、整流後のロ
ーレベル電圧VLRは、2.15(=3×(1−0.0
5)−0.7)ボルト以上となり、電圧レギュレータ8
2は、電源として充分な電圧を各回路に供給することが
できる。さらに、この場合、整流後の電圧V1の交流成
分(データ成分)の振幅2×k×V10(Peak-to-Peak
値)は、0.3(=2×0.05×3)ボルト以上にな
り、ASK復調部81は、十分高いS/N比でデータの
復調を行うことができる。
【0057】このように、変調度kが1未満のASK変
調波を利用することにより、エラーレートの低い(S/
N比の高い状態で)通信を行うとともに、電源として充
分な直流電圧がICカード2に供給される。
【0058】BPSK復調回路62は、ASK復調部8
1からデータ信号(BPSK変調信号)を受信すると、
そのデータ信号を、PLL部63より供給されるクロッ
ク信号に従って復調し、復調したデータを演算部64に
出力する。
【0059】演算部64は、BPSK復調回路62より
供給されたデータが暗号化されている場合は、暗号/復
号部92で復号化した後、そのデータ(コマンド)をシ
ーケンサ91に供給して処理する。なお、この期間、即
ち、ICカード2にデータを送信後、それに対する返答
を受信するまでの間、R/W1は、値が1のデータを送
信したまま待機している。従って、この期間において
は、ICカード2は、最大振幅が一定である変調波を受
信している。
【0060】シーケンサ91は、処理が終了すると、そ
の処理結果などについてのデータ(R/W1に送信する
データ)を、BPSK変調回路68に出力する。BPS
K変調回路68は、R/W1のSPU32と同様に、そ
のデータをBPSK変調(ワンチェスタコードにコーデ
ィング)した後、RFインタフェース部61のASK変
調部84に出力する。
【0061】そして、ASK変調部84は、アンテナ5
3の両端に接続される負荷を、スイッチング素子を利用
し、BPSK変調回路68からのデータに応じて変動さ
せることにより、受信している変調波(ICカード2に
よるデータの送信時においては、上述したように、R/
W1が出力する変調波の最大振幅は一定になっている)
を、送信するデータに応じてASK変調し、これにより
R/W1のアンテナ27の端子電圧を変動させて、その
データをR/W1に送信する。
【0062】一方、R/W1の変調回路23は、ICカ
ード2からのデータの受信時においては、値が1(ハイ
レベル)のデータの送信を継続している。そして、復調
回路25において、ICカード2のアンテナ53と電磁
気的に結合しているアンテナ27の端子電圧の微小な変
動(例えば、数十マイクロボルト)から、ICカード2
により送信されてきたデータが検出される。
【0063】さらに、復調回路25では、検出した信号
(ASK変調波)が高利得の増幅器で増幅されて復調さ
れ、その結果得られるディジタルデータがSPU32に
出力される。SPU32は、そのデータ(BPSK変調
信号)を復調し、DPU31に出力する。DPU31
は、SPU32からのデータを処理し、その処理結果に
応じて、通信を終了するか否かを判断する。そして、再
度、通信を行うと判断した場合、上述した場合と同様に
して、R/W1とICカード2との間で通信が行われ
る。一方、通信を終了すると判断した場合、R/W1
は、ICカード2との通信処理を終了する。
【0064】以上のように、R/W1は、変調度kが1
未満であるASK変調を利用して、ICカード2にデー
タを送信し、ICカード2は、そのデータを受け取り、
そのデータに対応する処理を行って、その処理の結果に
対応するデータを、R/W1に返送する。
【0065】次に、ICカード2(図3)のシーケンサ
91による、EEPROM66に対するデータの読み書
き処理について説明するが、その前に、その前段階の準
備として、本発明によるメモリコラプションに対する対
処方法について説明する。
【0066】まず、メモリコラプションに対する対処方
法の基本原理について説明する。
【0067】例えば、メモリに対して、情報の読み書き
が所定のブロック単位で行われるとし、あるブロックB
1に記憶されたデータを更新する(ブロックB1に記憶
されているデータを、他のデータに書き換える)ことを
考える。
【0068】この場合、ブロックB1自体に、新たなデ
ータを書き込むと(既に記憶されているデータに上書き
すると)、その書き込みの最中に、ICカードへの電力
の供給が不足したりしたときには、新たなデータは完全
には書き込まれず、さらに、ブロックB1に記憶されて
いたデータは破壊されることになり、メモリコラプショ
ンが生じる。従って、ブロックB1に書き込むべき新た
なデータを、そのブロックB1に実際に書き込む場合に
は、メモリコラプションが生じると、それに対処するこ
とができなくなる。即ち、例えば、ブロックB1に記憶
されていたデータが、電子マネーの残金などであって、
新たに買い物をして、その代金を差し引いた額を、新た
なデータとして書き込むようなことを、上述のような手
法を用いて行った場合には、メモリコラプションが生じ
ると、ICカードは使用不可能になる。
【0069】そこで、ブロックB1に書き込むべき新た
なデータを、そのブロックB1とは異なるブロックB2
に書き込む。このようにすることで、ブロックB2への
書き込みの最中にメモリコラプションが生じた場合に
は、新たなデータの書き込みは完全に行われず、その有
効性は保証されないが、少なくとも、ブロックB1に記
憶されていたデータが破壊されることは防止することが
できる。最後に、ブロックB2への書き込みが終了した
後、ブロックB1に記憶されているデータを消去する。
【0070】なお、さらに新たなデータが供給されたと
きには、そのデータは、ブロックB2とは異なるブロッ
クである、例えばブロックB1に書き込まれる。このよ
うに、新たなデータが供給された場合に、前回書き込ま
れたデータが記憶されているブロック以外のブロック
に、その新たなデータを書き込むようにすることで、少
なくとも、新たなデータの書き込みによる、前回書き込
まれたデータの破壊が行われないようにし、これによ
り、ICカードが最悪の場合でも、使用不可にならない
ようにする。
【0071】次に、図4を参照して、以上のような基本
原理を適用したメモリの読み書き方法について説明す
る。
【0072】図4においては説明の便宜上、1ブロック
が、1バイト(8ビット)の最新情報、8バイトのデー
タ、および2バイトの有効性情報が、その先頭から順次
配置された11バイトで構成されているものとする。但
し、1ブロックのビット数、さらには、最新情報、デー
タ、および有効性情報に割り当てるビット数は、上述し
たものに特に限定されるものではない。
【0073】最新情報は、そのブロックの記憶内容の新
しさ(最新性)を示すもので、例えば、絶対的な日付お
よび時刻や、シーケンシャルな番号その他を用いること
ができる。即ち、絶対的な日付および時刻を用いる場合
には、データが記憶された日付および時刻を最新情報と
して記憶するようにすれば、その最新情報により、デー
タの記憶がなされた最新のブロックを検出することがで
きる。また、シーケンシャルな番号を用いる場合には、
データの書き込みが行われるたびに、例えばインクリメ
ントされる番号を最新情報として記憶するようにすれ
ば、その値の最も大きいブロックが、データの書き込み
がなされた最新のものということになる。
【0074】なお、ここでは、少なくとも2つのブロッ
クのうちのいずれが新しいかが認識できれば充分であ
り、従って、最新情報は、少なくとも3つの状態を表す
ことができれば良い。即ち、例えば、いま、3つの状態
を表すことのできる最新情報として、0,1,2の3値
を用いることとすると、2つのブロックのうちのいずれ
かに書き込みが行われるごとに、0,1,2,0,・・
・を、その書き込みが行われたブロックの最新情報とし
て書き込むようにすれば良い。この場合、2つのブロッ
クの最新情報が0と1ならば1のブロックの方が新し
く、1と2ならば2のブロックの方が新しく、2と0な
らば0のブロックの方が新しいということになる。この
ように、最新情報として、0,1,2の3値を用いる場
合には、そのビット数は2ビットで済む。その他、例え
ば、最新情報としては、1ビットのフラグを3個用い、
ブロックの書き込みが行われるごとに、ビットをたてる
フラグを順次変化させるようにしても良い。
【0075】ここで、以下では、最新情報として、0,
1,2の3値を用いることとする。
【0076】次に、有効性情報は、そのブロックの最新
性情報およびデータの書き込みが正常に終了したかどう
かの、いわば、最新性情報およびデータの有効性(有効
か無効か)を示すもので、例えば、RS(リードソロモ
ン)符号などを用いることができる。
【0077】なお、有効性情報は、RS符号などの誤り
訂正符号に限定されるものではない。即ち、有効性情報
は、上述のように最新性情報およびデータが、有効かま
たは無効かを表すことができれば良く、従って、例え
ば、最新性情報およびデータを書き込みながら計算され
るパリティであっても、また、例えば、最新性情報およ
びデータが正常に書き込まれた後に付加される1ビット
のフラグなどであっても良い。
【0078】図4では、メモリが、第1および第2の領
域としての2つのブロックを有しており、図4(A)
は、第1の領域としてのブロックにデータ01H乃至0
8H(Hは16進数を表す)が既に記憶されており、第
2の領域としてのブロックでは、データが消去されてい
る様子を示している。
【0079】この場合において、例えば、11H乃至1
8Hが、新たに書き込むべきデータとして供給されたと
すると、まず、第1および第2の領域としての2つのブ
ロックの有効性が、有効性情報を参照することで判定さ
れる。なお、ここでは、第1の領域としてのブロックの
みが有効であったとする。
【0080】新たなデータの書き込みを行う場合、上述
したように、前回書き込まれたデータを破壊しないよう
にするために、データの記録されていないブロックに、
新たなデータの書き込みを行う。従って、この場合、デ
ータ11H乃至18Hは、例えば図4(B)に示すよう
に、第2の領域としてのブロックに書き込まれる。デー
タ11H乃至18Hの書き込みの終了後は、まず、その
書き込みが行われた方のブロックの最新情報を更新す
る。即ち、最新のブロックであった、第1の領域として
のブロックの最新情報が01Hであったから、いま書き
込みの行われた第2の領域としてのブロックの最新情報
は、01Hを1だけインクリメントした02Hとされ、
さらに、最新情報02Hの有効性を表す有効性情報の書
き込みが行われる。
【0081】そして最後に、第2の領域としてのブロッ
クへの書き込みが全て終了した後、例えば図4(C)に
示すように、第1の領域としてのブロックに記録されて
いる全てのデータが消去される。
【0082】次に、図4に示した構成のメモリに対する
データの読み書き処理について、図5、並びに図6およ
び図7のフローチャートを参照してさらに説明する。
【0083】まず、図6のフローチャートを参照して、
読み出し処理について説明する。
【0084】この場合、まず最初に、ステップS1にお
いて、第1および第2の領域の有効性情報を参照するこ
とで、その有効性が判定される。ステップS1におい
て、第1の領域としてのブロックのみが有効であると判
定された場合、即ち、第1の領域としてのブロックが有
効で、第2の領域としてのブロックが無効である場合、
ステップS2に進み、その有効なブロックである第1の
領域からデータが読み出され、処理を終了する。また、
ステップS1において、第2の領域としてのブロックの
みが有効であると判定された場合、即ち、第1の領域と
してのブロックが無効で、第2の領域としてのブロック
が有効である場合、ステップS3に進み、その有効なブ
ロックである第2の領域からデータが読み出され、処理
を終了する。第1および第2の領域としてのブロックの
両方が無効であると判断された場合は、ICカード2の
ハードウェアとしての寿命であり、読み出し処理は行わ
れない(エラー処理が行われる)。
【0085】次に、図7のフローチャートを参照して、
書き込み処理について説明する。
【0086】この場合、ステップS11において、図6
のステップS1における場合と同様に、有効性が判定さ
れる。第1の領域と第2の領域の両方が無効である場
合、ICカード2の寿命などの致命的なエラーであり、
エラー処理が行われる。ステップS11において、第1
の領域としてのブロックが有効であると判定された場
合、ステップS12に進み、有効でないブロックである
第2の領域のデータが消去されているか否かが判定さ
れ、消去されていないと判断された場合、ステップS2
0に進み、消去されていると判断された場合、ステップ
S13に進む。ステップS20においては、有効でない
ブロックである第2の領域のデータが消去され、ステッ
プS13に進む。
【0087】ステップS13において、データが消去さ
れた第2の領域としてのブロックに、新たなデータと、
その最新情報および有効性情報が書き込まれ(更新さ
れ)、ステップS14に進む。ステップS14におい
て、第1の領域としてのブロックのデータが消去され
る。
【0088】また、ステップS11において、第2の領
域としてのブロックが有効であると判定された場合、ス
テップS15に進み、有効でないブロックである第1の
領域のデータが消去されているか否かが判定され、消去
されていないと判断された場合、ステップS22に進
み、消去されていると判断された場合、ステップS16
に進む。ステップS22においては、有効でないブロッ
クである第1の領域のデータが消去され、ステップS1
6に進む。
【0089】ステップS16において、データが消去さ
れた第1の領域としてのブロックに、新たなデータと、
その最新情報および有効性情報が書き込まれ(更新さ
れ)、ステップS17に進む。ステップS17におい
て、第2の領域としてのブロックのデータが消去され
る。
【0090】ステップS13またはS16で新たなデー
タを更新した後、ステップS14またはS17で古いデ
ータを消去する前、あるいは消去の途中に電力の供給が
途絶えるなどした場合、古いデータも残る場合がある。
その一部だけが更新されたような場合、再書き込みの際
に、その更新途中であったブロックのデータはパリティ
が一致しなくなり、無効と判断される。従って上述した
ように更新していない方のブロックが有効とされる。
【0091】これに対して古い方のデータが消去されず
に、そのまま残ったような場合あるいは、図5(A)に
示すように、一部のデータだけが更新されパリティは偶
然正しい状態となっている場合、メモリコラプションが
発生する。この場合、いずれのブロックのデータもステ
ップS11で有効と判断されるので、ステップS18に
進む。
【0092】ステップS18においては、第2の領域の
方が第1の領域より新しいと判定された場合、ステップ
S21に進み、その新しい方の第2の領域としてのブロ
ックに、例えば、図5(B)に示すように、データと最
新情報および有効性情報が再度書き込まれ、ステップS
22に進む。以後、上述の説明と同様に、ステップS2
2においては、例えば、図5(C)に示すように有効で
ないブロックである第1の領域のデータが消去されステ
ップS16に進む。
【0093】ステップS16において、例えば、図5
(D)に示すように、データが消去された第1の領域と
してのブロックに、新たなデータと、その最新情報およ
び有効性情報を更新したものが書き込まれ、ステップS
17に進む。ステップS17において、例えば、図5
(E)に示すように、第2の領域としてのブロックのデ
ータが消去される。
【0094】また、ステップS18において、第1の領
域の方が第2の領域より新しいと判定された場合、ステ
ップS19に進み、その新しい方の第1の領域としての
ブロックに、データと最新情報および有効性情報が再度
書き込まれ、ステップS20に進む。以後、上述の説明
と同様に、ステップS20においては、有効でないブロ
ックである第2の領域のデータが消去され、ステップS
13に進む。ステップS13において、データが消去さ
れた第2の領域としてのブロックに、新たなデータと、
その最新情報および有効性情報を更新したものが書き込
まれ、ステップS14に進む。ステップS14におい
て、第1の領域としてのブロックのデータを消去する。
【0095】データを読み出す度に、そのデータが正し
いデータとされたり、誤ったデータとされる不安定な状
態は、そのデータを充分な時間をかけて記録することで
防止することができる。上記処理により、第1の領域と
第2の領域の一方を消去すると言うことは、換言すれ
ば、他方の残っている領域は、充分な時間をかけて記録
を行うことができたものであることを意味する。従っ
て、その記録データが不安定に読み出されるようなこと
は防止される。
【0096】なお、第1および第2の領域としての2つ
のブロックは、外部からは、同一の論理的なブロックで
ある論理ブロックとして認識されるようになされてい
る。即ち、第1および第2の領域としてのブロックは、
物理的に存在するブロックである物理ブロックであり、
各物理ブロックには、その識別のために、ユニークな番
号である物理ブロック番号が割り当てられている。そし
て、第1および第2の領域としての物理ブロックの物理
ブロック番号には、いずれにも、論理ブロックを識別す
るための論理ブロック番号として、同一の番号が対応付
けられており、これにより、第1および第2の領域とし
ての物理ブロックは、外部からは1つの論理ブロックと
して認識されるようになされている。
【0097】つまり、図4において、第1および第2の
領域としての物理ブロックの物理ブロック番号は異なる
が、いずれにも、同一の論理ブロック番号が割り当てら
れており、外部からは、そのような論理ブロック番号を
有する論理ブロックにアクセスの要求がなされる。そし
て、メモリ側では、論理ブロックへのアクセスの要求が
あると、それに対応する物理ブロック番号のブロック、
即ち、第1および第2の領域について、図6または図7
で説明した読み出しまたは書き込み処理がそれぞれ行わ
れる。
【0098】なお、以下では、物理ブロック番号および
論理ブロック番号のいずれも1バイトで表されるものと
する。
【0099】次に、上述の場合においては、1の物理ブ
ロックのデータの書き込みの終了後に、その物理ブロッ
クの最新情報と有効性情報が更新されるため、関連する
複数のデータを、複数の物理ブロックに書き込む場合に
おいては、新旧混在したデータが生じることがある。即
ち、外部から見た場合において、複数の論理ブロック
に、複数のデータを書き込んでいる最中にメモリコラプ
ションが生じると、メモリコラプションが生じる前に書
き込みのなされた論理ブロックには、新しいデータが存
在することになるが、メモリコラプションの生じた論理
ブロックから、メモリコラプションが生じなければ新た
なデータの書き込みが行われたはずの論理ブロックまで
には、古いデータが存在することになる。
【0100】関連する複数のデータが一括で意味のある
ものであり、従って、それ全体で有用なものである場合
においては、上述のように、その中に、新しいものと古
いものとが混在すると、その整合性がとれなくなる。即
ち、関連する複数のデータが、例えば、前述したよう
に、乗車した駅と時刻、降車した駅と時刻、乗降車した
駅間の運賃などである場合において、乗車した駅につい
ては新しいデータが書き込まれ、乗車した時刻について
は古いデータのままでは、その整合性がとれず、意味の
ないものとなる。
【0101】従って、複数の論理ブロックに、関連する
複数のデータが書き込まれる場合において、その複数の
データの書き込みが終了するまでにメモリコラプション
が生じたときには、外部から見て、論理ブロックに、そ
の関連する複数の古いデータが存在するようにする必要
がある。
【0102】そこで、メモリを、例えば、図8に示すよ
うに構成する。
【0103】即ち、メモリを、データを記憶するデータ
領域としての物理ブロックと、データ領域を構成する物
理ブロックの物理ブロック番号を記憶する第1および第
2の領域としての物理ブロックとで構成する。
【0104】なお、図8においても、図4および図5に
おける場合と同様に、1つの物理ブロックは、11バイ
トで構成されている。
【0105】データ領域を構成する各物理ブロックは、
11バイト単位でデータを記憶するようになされてお
り、図8においては、データ領域は、物理ブロック番号
として#00H乃至#07それぞれが割り当てられた8
個の物理ブロックで構成されている(#は、物理ブロッ
ク番号であることを表す)。
【0106】また、ここでは、外部からは、4つの論理
ブロックが見えるようになされており、その4つの論理
ブロックそれぞれには、論理ブロック番号として%00
H乃至%03Hが割り当てられている。なお、図8に示
した状態では、論理ブロック番号%00H乃至%03H
と、物理ブロック番号#00H乃至#03Hとがそれぞ
れ対応付けられている。
【0107】第1および第2の領域としての物理ブロッ
クは、その先頭の1バイトが最新情報に、終わりの2バ
イトが有効性情報に、それぞれ割り当てられている点
で、図4における場合と共通している。但し、最新情報
と有効性情報との間の8バイトには、データ領域の物理
ブロックの物理ブロック番号、即ち、データ領域を構成
する物理ブロックへのポインタが配置される。
【0108】第1および第2の領域における最新情報と
有効性情報との間の8バイトのうち、前半の4バイトに
は、データ領域の対象ブロックの物理ブロック番号が配
置され、その後半の4バイトには、データ領域の更新ブ
ロックの物理ブロック番号が配置される。
【0109】ここで、対象ブロックとは、情報を書き込
む場合に、本来、その書き込みの対象となるべき物理ブ
ロックを意味する。即ち、例えば、基本原理では、上述
したように、ブロックB1に記憶されたデータを、新し
いデータに書き換える場合に、その新しいデータを、ブ
ロックB2に書き込むが、この場合において、本来、新
しいデータを書き込むべきブロックB1が、対象ブロッ
クに相当する。
【0110】また、更新ブロックとは、ある物理ブロッ
クに情報を書き込み、その記憶内容を更新するときに用
いられる更新用の物理ブロックを意味する。即ち、例え
ば、基本原理において、ブロックB1に記憶されたデー
タを、新しいデータに書き換える場合に、その新しいデ
ータを実際に書き込むブロックB2が、更新ブロックに
相当する。
【0111】第1および第2の領域における最新情報と
有効性情報との間の8バイトのうちの前半の4バイトに
配置される4つの物理ブロック番号は、論理ブロック番
号と対応付けられるようになされている。即ち、例え
ば、その1乃至4バイト目に配置される物理ブロック番
号は、それぞれ論理ブロック番号%00H乃至%03H
に対応付けられるようになされている。
【0112】なお、図8では、第1または第2の領域の
物理ブロック番号は、それぞれ#FEまたは#FFとな
っている。
【0113】以上のように構成されるメモリにおいて、
図8では、4つの関連するデータが、物理ブロック#0
0H(物理ブロック番号が#00Hの物理ブロック)乃
至#03に記憶されており、その物理ブロック番号#0
0H乃至03Hが、第1の領域における最新情報と有効
性情報との間の8バイトのうちの前半の4バイト(以
下、適宜、データ領域の対象ブロックへのポインタの欄
という)に、その順番で配置されている。
【0114】従って、例えば、第1の領域に注目した場
合には、物理ブロック番号#00H乃至03Hそれぞれ
は、論理ブロック番号%00H乃至%03Hと対応付け
られている。
【0115】ここで、第1の領域に注目した場合におい
ては、論理ブロック%00H(論理ブロック番号が%0
0Hの論理ブロック)乃至%03Hに対応付けられた物
理ブロック#00H乃至#03Hのうちのいずれかが、
アクセスの対象となるべきブロック、即ち、対象ブロッ
クとなる。
【0116】更新ブロックは、その時点で対象ブロック
とはならない、いわば空き領域となっている物理ブロッ
クがなり得る。従って、図8において、第1の領域に注
目した場合には、物理ブロック#04H乃至#07Hが
更新ブロックとなり得るので、その第1の領域における
最新情報と有効性情報との間の8バイトのうちの後半の
4バイト(以下、適宜、データ領域の更新ブロックへの
ポインタの欄という)には、それらの更新ブロックの物
理ブロック番号#04H乃至#07Hが配置されてい
る。
【0117】いま、例えば、第1または第2の領域のう
ちの一方の領域としての、例えば、第1の領域のみが有
効であるとして、外部から、論理ブロック番号%00H
と%02Hに対応する論理ブロックそれぞれに、関連す
る2つのデータの書き込みの要求があったとする。
【0118】この場合、有効である第1の領域のうち
の、データ領域の対象ブロックへのポインタの欄を参照
することで、論理ブロック番号%00Hと%02Hに対
応する物理ブロック番号#00Hと#02Hとが認識さ
れ、それらの物理ブロック#00Hおよび#02Hが、
関連する2つのデータそれぞれを書き込むべき対象ブロ
ックとして認識される。
【0119】さらに、第1の領域のうちの、データ領域
の更新ブロックへのポインタの欄を参照することで、対
象ブロックと同一の数の更新ブロックの物理ブロック番
号#04Hおよび#05Hが認識される。なお、更新ブ
ロックの物理ブロック番号は、例えば、データ領域の更
新ブロックへのポインタの欄の左から配置されているも
のから順番に認識される。
【0120】そして、本来ならば、対象ブロックである
物理ブロック#00Hまたは#02Hに書き込むべき2
つのデータが、図9に示すように、更新ブロックである
物理ブロック#04Hまたは#05Hそれぞれに書き込
まれる。
【0121】ここで、図9は、論理ブロック番号%00
Hと%02Hに対応する物理ブロック番号#00Hと#
02Hに書き込むべき2つのデータが、それぞれ40H
乃至4AHと50H乃至5AHであったとして、これら
が、更新ブロックである物理ブロック#04Hと#05
Hそれぞれに書き込まれた状態を示している。
【0122】その後、新たなデータを書き込んだ、更新
ブロックであった物理ブロックのブロック番号#04H
と#05Hとが、有効でなかった第2の領域におけるデ
ータ領域の対象ブロックへのポインタの欄に書き込まれ
る。即ち、第1の領域におけるデータ領域の対象ブロッ
クへのポインタの欄が、第2の領域にコピーされ、その
うちの、対象ブロックの物理ブロック番号#00Hまた
は#02Hが、図9に示すように、実際にデータが書き
込まれた更新ブロックの物理ブロック番号#04Hまた
は#05Hにそれぞれ書き換えられる。その結果、第2
の領域に注目した場合には、物理ブロック番号#04H
または#05Hは、物理ブロック番号#00Hまたは#
02Hが対応付けられていた論理ブロック番号%00H
または%02Hにそれぞれ対応付けられる。
【0123】また、データを書き込むべきであった物理
ブロック#00Hと#02Hは更新ブロックとされ、そ
の物理ブロック番号#00Hと#02Hが、有効でなか
った第2の領域におけるデータ領域の更新ブロックへの
ポインタの欄に書き込まれる。即ち、第1の領域におけ
るデータ領域の更新ブロックへのポインタの欄が、第2
の領域にコピーされ、そのうちの、データが書き込まれ
た物理ブロックの物理ブロック番号#04Hまたは#0
5Hが、図9に示すように、対象ブロックの物理ブロッ
ク番号#00Hまたは#02Hにそれぞれ書き換えられ
る。その結果、第2の領域に注目した場合には、物理ブ
ロック#00Hおよび#02Hは更新ブロックとなる。
【0124】以上のようにして、第2の領域を更新した
後は、図4における場合と同様に、その第2の領域にお
ける最新情報と有効性情報とが順次書き込まれ(書き換
えられ)、その後、第1の領域のデータが全て消去され
る。
【0125】従って、この場合、第2の領域について、
データ領域の対象ブロックへのポインタの欄の書き込み
が終了しないと、有効である旨の有効性情報は書き込ま
れない。即ち、上述の場合においては、2つの論理ブロ
ック%00Hと%02Hへのデータの書き込みが両方と
も終了しなければ、第2の領域には、有効である旨の有
効性情報は書き込まれない。
【0126】その結果、2つの論理ブロック%00Hと
%02Hへのデータの書き込みが行われている間にメモ
リコラプションが生じた場合には、第1の領域のみが有
効な状態となったままになり、論理ブロック%00Hと
%02Hからは、有効である第1の領域を参照すること
で、その論理ブロック%00Hと%02Hにそれぞれ対
応付けられている物理ブロック#00Hと#02Hに記
憶されている古いデータが読み出されることになる。
【0127】一方、2つの論理ブロック%00Hと%0
2Hへのデータの書き込みが終了し、第2の領域におけ
る最新情報と有効性情報の更新が行われ、第1の領域の
データが全て消去された場合には、論理ブロック%00
Hと%02Hからは、唯一有効である第2の領域を参照
することで、その論理ブロック%00Hと%02Hにそ
れぞれ対応付けられている物理ブロック#04Hと#0
5Hに記憶されている新しいデータが読み出されること
になる。
【0128】従って、この場合、論理ブロック%00H
と%02Hに記憶される、複数のデータとしての2つデ
ータが関連性を有するものであるときには、メモリコラ
プションが生じても、個々のデータの整合性とともに、
その2つのデータの間の整合性を維持することが可能と
なる。
【0129】次に、図8および図9に示した構成のメモ
リに対するデータの読み書き処理について、図10およ
び図11のフローチャートを参照してさらに説明する。
【0130】まず、図10のフローチャートを参照し
て、読み出し処理について説明する。
【0131】この場合、まず最初に、ステップS31に
おいて、図6のステップS1における場合と同様の判定
処理が行われる。
【0132】そして、第1の領域が有効の場合、ステッ
プS32に進み、また、第2の領域が有効の場合、ステ
ップS34に進む。
【0133】ステップS32では、第1の領域における
データ領域の対象ブロックへのポインタの欄を参照する
ことで、読み出すべきデータの論理ブロック番号(この
論理ブロック番号は、例えば、外部から供給されるもの
とする)に対応する物理ブロック番号、即ち、対象ブロ
ックへのポインタとしての、その物理ブロック番号が認
識され、ステップS33に進む。ステップS33では、
ステップS32で認識された物理ブロック番号に対応す
る物理ブロックからデータが読み出され、処理を終了す
る。
【0134】一方、ステップS34では、第2の領域に
おけるデータ領域の対象ブロックへのポインタの欄を参
照することで、読み出すべきデータの論理ブロック番号
に対応する物理ブロック番号、即ち、対象ブロックへの
ポインタとしての、その物理ブロック番号が認識され、
ステップS35に進む。ステップS35では、ステップ
S34で認識された物理ブロック番号に対応する物理ブ
ロックからデータが読み出され、処理を終了する。
【0135】次に、図11のフローチャートを参照し
て、書き込み処理について説明する。
【0136】この場合も、ステップS41において、図
7のステップS11における場合と同様の判定処理が行
われる。
【0137】そして、第1の領域のみが有効の場合は、
ステップS42に進み、有効でないブロックである第2
の領域のデータが消去されているか否かが判定され、消
去されていないと判断された場合、ステップS54に進
み、消去されていると判断された場合、ステップS43
に進む。ステップS54においては、有効でないブロッ
クである第2の領域のデータが消去され、ステップS4
3に進む。ステップS43において、第1の領域におけ
るデータ領域の更新ブロックへのポインタの欄を参照す
ることで、更新ブロックとすることができる物理ブロッ
クの物理ブロック番号が認識され、ステップS44に進
む。ステップS44では、その認識された物理ブロック
の番号に対応する物理ブロック、即ち、更新ブロック
に、外部などから供給された書き込むべきデータが書き
込まれる。
【0138】なお、外部から、複数の論理ブロックに書
き込むデータが供給された場合には、ステップS43で
は、その複数の論理ブロックと同一の数の更新ブロック
の物理ブロック番号が、第1の領域におけるデータ領域
の更新ブロックへのポインタの欄を、例えば、左から右
方向に順次サーチすることで認識されるようになされて
いる。さらに、この場合、ステップS44では、このよ
うにして認識された複数の物理ブロック番号それぞれに
対応する更新ブロックに、外部からのデータが順次書き
込まれるようになされている。
【0139】その後、ステップS45に進み、第1の領
域におけるデータ領域の対象ブロックへのポインタの欄
と、データ領域の更新ブロックへのポインタの欄とを更
新し、かつその最新情報および有効性情報を更新したも
のが、第2の領域にコピーされる。
【0140】即ち、第1の領域におけるデータ領域の対
象ブロックへのポインタの欄については、外部から供給
されたデータを書き込む論理ブロックの論理ブロック番
号に対応付けられていた物理ブロック番号(図8および
図9の例では、#00Hと#02H)が、実際にデータ
を書き込んだ更新ブロックの物理ブロック番号(図8お
よび図9の例では、#04Hと#05H)に更新され
る。また、第1の領域におけるデータ領域の更新ブロッ
クへのポインタの欄については、データの書き込まれた
物理ブロック(更新ブロックであった物理ブロック)の
物理ブロック番号(図8および図9の例では、#04H
と#05H)が、データを書き込む論理ブロックの論理
ブロック番号に対応付けられていた物理ブロック番号
(図8および図9の例では、#00Hと#02H)に更
新される。さらに、最新情報と有効性情報とが更新さ
れ、以上の更新結果が、第2の領域に書き込まれて、ス
テップS46に進む。ステップS46において、第1の
領域としてのブロックのデータが消去される。
【0141】一方、ステップS41において、第2の領
域が有効と判定された場合は、ステップS47乃至S5
1,S56において、第1または第2の領域についての
処理が、逆に第2または第1の領域についてそれぞれ行
われることを除けば、ステップS42乃至S46,S5
4における場合とそれぞれ同様の処理が行われる。
【0142】メモリコラプションが発生していた場合に
は、図7のステップS18と同様に、ステップS52に
おいて、第1および第2の領域としてのブロックの最新
性が判定される。ステップS52において、第2の領域
の方が第1の領域より新しいと判定された場合、ステッ
プS55に進み、その新しい方の第2の領域としてのブ
ロックにおいて、第2の領域におけるデータ領域の対象
ブロックへのポインタの欄と、データ領域の更新ブロッ
クへのポインタの欄とを更新し、ステップS56で無効
な第1の領域の消去が行われる。以後、ステップS48
乃至S51までは上述の説明と同様である。
【0143】また、ステップS52において、第1の領
域の方が第2の領域より新しいと判定された場合、ステ
ップS53,S54,S43乃至S46において、第1
または第2の領域についての処理が、逆に第2または第
1の領域についてそれぞれ行われることを除けば、ステ
ップS55,S56,S48乃至S51における場合と
それぞれ同様の処理が行われる。
【0144】なお、以上の図8乃至図11で説明したメ
モリに対する読み書き方式は、データ領域への1段のポ
インタを利用したものなので、以下、適宜、シングルポ
インタ方式という。
【0145】ところで、シングルポインタ方式による場
合には、図8および図9に示したように、データ領域の
対象ブロックへのポインタの欄に、4つの物理ブロック
番号の記憶が可能なようになっていることから、最大
で、4ブロック分のデータの整合性を維持することがで
きる。
【0146】ここで、図8および図9において、データ
領域の更新ブロックへのポインタの欄を、データ領域の
対象ブロックへのポインタの欄と同様に、4つの物理ブ
ロック番号の記憶が可能なようにしたのは、整合性の維
持が可能な最大のブロック数である4ブロック分のデー
タの書き込みを行うのに、やはり、4つの更新ブロック
が必要となるためである。
【0147】シングルポインタ方式を、図8および図9
のメモリ構成に適用した場合には、上述のように、最大
で、4ブロック分のデータの整合性を維持することがで
きるが、逆に言えば、それより多いブロック分の整合性
の維持を図ることは困難である。即ち、第1および第2
の領域としての物理ブロックに、データ領域を構成する
物理ブロックの物理ブロック番号を記憶させて管理する
だけでは、第1および第2の領域としての物理ブロック
に、物理ブロック番号を記憶させることのできる数によ
って、データの整合性を維持することができるブロック
数が制限される。
【0148】そこで、メモリを例えば、図12に示すよ
うに構成する。
【0149】即ち、ここでは、メモリを、データを記憶
するデータ領域としての物理ブロック、データ領域を構
成する物理ブロックへのポインタとしての、そのブロッ
ク番号を記憶するポインタ領域としての物理ブロック、
およびポインタ領域を構成する物理ブロックへのポイン
タとしての、そのブロック番号を記憶する第1および第
2の領域としての物理ブロックで構成する。
【0150】なお、図12では、スペースの関係上、1
つの物理ブロックは、8バイトで構成されている。
【0151】データ領域を構成する各物理ブロックは、
8バイト単位でデータを記憶するようになされており、
図12においては、データ領域は、物理ブロック番号と
して#00H乃至#17Hそれぞれが割り当てられた2
4個の物理ブロックで構成されている。
【0152】なお、ここでは、外部からは、16の論理
ブロックが見えるようになされており、その16の論理
ブロックそれぞれには、論理ブロック番号として%00
H乃至%0FHが割り当てられている。但し、ここで
は、説明の都合上、データ領域を構成する物理ブロック
と同一の数だけ論理ブロックが存在するものとし、外部
から論理ブロックとして見える物理ブロック以外の8つ
の物理ブロックそれぞれに、論理ブロック番号として%
10乃至%17を仮想的に割り当てておく。図12に示
した状態では、論理ブロック番号%00H乃至%17H
と、物理ブロック番号#00H乃至#17Hとがそれぞ
れ対応付けられている。
【0153】ポインタ領域(ブロック番号領域)を構成
する各物理ブロックは、8バイト単位で、データ領域を
構成する物理ブロックへのポインタとしての、その物理
ブロック番号を記憶するようになされており、図12に
おいては、ポインタ領域は、物理ブロック番号として#
18乃至#1Dそれぞれが割り当てられた6個の物理ブ
ロックで構成されている。ここでは、ポインタ領域を構
成する各物理ブロックは、8バイト単位で物理ブロック
番号を記憶するようになされており、また、物理ブロッ
ク番号は1バイトで表されるから、1個の物理ブロック
には、8個の物理ブロック番号が記憶されるようになさ
れている。
【0154】なお、ポインタ領域の各物理ブロックに配
置される8つの物理ブロック番号は、論理ブロック番号
と対応付けられるようになされている。即ち、その1乃
至8バイト目に配置される物理ブロック番号は、ある論
理ブロック番号(後述するように、%00H,%08
H、または%10H)を基準として0乃至7だけオフセ
ットした(ずれた)論理ブロック番号に対応付けられる
ようになされている。
【0155】第1および第2の領域としてのブロック
は、その先頭の1バイトが最新情報に、終わりの1バイ
トが有効性情報に、それぞれ割り当てられている。そし
て、最新情報と有効性情報との間の6バイトには、ポイ
ンタ領域の物理ブロックへのポインタとしての、その物
理ブロック番号が配置されている。
【0156】即ち、第1および第2の領域における最新
情報と有効性情報との間の6バイトのうち、前半の3バ
イト(以下、適宜、ポインタ領域の対象ブロックへのポ
インタの欄という)には、ポインタ領域の対象ブロック
の物理ブロック番号が配置され、その後半の3バイト
(以下、適宜、ポインタ領域の更新ブロックへのポイン
タの欄という)には、ポインタ領域の更新ブロックの物
理ブロック番号が配置される。
【0157】第1および第2の領域におけるポインタ領
域の対象ブロックへのポインタの欄に配置される3つの
物理ブロック番号に対応するポインタ領域の物理ブロッ
クが記憶している物理ブロック番号は、論理ブロック番
号と対応付けられるようになされている。即ち、例え
ば、その1乃至3バイト目に配置される物理ブロック番
号に対応するポインタ領域の物理ブロックが記憶してい
る物理ブロック番号は、それぞれ論理ブロック番号%0
0H乃至%07H、%08H乃至%0FH、または%1
0H乃至%17Hに対応付けられるようになされてい
る。
【0158】具体的には、例えば、図12において、第
1の領域に注目した場合においては、ポインタ領域の対
象ブロックへのポインタの欄における1バイト目の物理
ブロック番号#18Hが指しているポインタ領域の物理
ブロックの1乃至8バイト目に配置された物理ブロック
番号#00H乃至#07Hは、第1の領域におけるポイ
ンタ領域の対象ブロックへのポインタの欄における1バ
イト目に対応付けられている論理ブロック番号%00H
乃至%07Hにそれぞれ対応付けられる。即ち、ポイン
タ領域の対象ブロックへのポインタの欄における1バイ
ト目の物理ブロック番号が指すポインタ領域の物理ブロ
ックの1乃至8バイト目に配置された物理ブロック番号
は、論理ブロック番号%00Hを基準として0乃至7だ
けオフセットした論理ブロック番号%00H乃至%07
Hにそれぞれ対応付けられる。
【0159】また、ポインタ領域の対象ブロックへのポ
インタの欄における2バイト目の物理ブロック番号#1
9Hが指しているポインタ領域の物理ブロックの1乃至
8バイト目に配置された物理ブロック番号#08H乃至
#0FHは、第1の領域におけるポインタ領域の対象ブ
ロックへのポインタの欄における2バイト目に対応付け
られている論理ブロック番号%08H乃至%0FHにそ
れぞれ対応付けられる。即ち、ポインタ領域の対象ブロ
ックへのポインタの欄における2バイト目の物理ブロッ
ク番号が指すポインタ領域の物理ブロックの1乃至8バ
イト目に配置された物理ブロック番号は、論理ブロック
番号%08Hを基準として0乃至7だけオフセットした
論理ブロック番号%08H乃至%0FHにそれぞれ対応
付けられる。
【0160】同様にして、ポインタ領域の対象ブロック
へのポインタの欄における3バイト目の物理ブロック番
号が指すポインタ領域の物理ブロックの1乃至8バイト
目に配置された物理ブロック番号は、論理ブロック番号
%10Hを基準として0乃至7だけオフセットした論理
ブロック番号%10H乃至%17Hにそれぞれ対応付け
られる。
【0161】なお、図12では、第1または第2の領域
の物理ブロック番号は、それぞれ#1Eまたは#1Fと
なっている。
【0162】以上のように構成されるメモリにおいて、
例えば、第1の領域に注目した場合には、ポインタ領域
の対象ブロックへのポインタの欄に記述された物理ブロ
ック番号に対応する物理ブロックが、アクセス対象とな
るべきポインタ領域の対象ブロックとなる。従って、図
12では、物理ブロック#18H乃至#1AHがポイン
タ領域の対象ブロックとなっている。また、図12で
は、ポインタ領域の残りの物理ブロック#1BH乃至#
1DHが、ポインタ領域の更新のための更新ブロックと
なっており、これにより、その物理ブロック番号#1B
H乃至#1DHが、第1の領域におけるポインタ領域の
更新ブロックへのポインタの欄に記述されている。
【0163】さらに、図12では、ポインタ領域の対象
ブロックに記述された物理ブロック番号に対応する、デ
ータ領域の物理ブロックのうち、例えば、論理ブロック
%00H乃至%0FHに対応するものがデータ領域の対
象ブロックとなるようになされている。従って、図12
では、物理ブロック#00H乃至#0FHがデータ領域
の対象ブロックとなり、データ領域の残りの物理ブロッ
ク(論理ブロック%10H乃至%17Hに対応する物理
ブロック)#10H乃至#17Hが、データ領域の更新
のための更新ブロックとなっている。
【0164】ここで、上述したように、ポインタ領域の
更新ブロックは、その物理ブロック番号が、ポインタ領
域の更新ブロックへのポインタの欄に記述されているの
で、その欄を参照することで認識することができる。一
方、データ領域の更新ブロックは、論理ブロック%10
H乃至%17Hに対応する物理ブロックであるから、ポ
インタ領域の対象ブロックへのポインタの欄の3バイト
目に記述されている物理ブロック番号に対応するポイン
タ領域の物理ブロックを参照することで、そこに記述さ
れている物理ブロック番号から認識することができる。
【0165】いま、第1または第2の領域のうちの一方
の領域としての、例えば、第1の領域のみが有効である
とされているとして、外部から、例えば、論理ブロック
番号%00Hと%02Hに対応する論理ブロックそれぞ
れに、関連する2つのデータの書き込みの要求があった
とする。
【0166】この場合、有効である第1の領域のうち
の、ポインタ領域の対象ブロックへのポインタの欄を参
照し、さらに、そこに記述されている物理ブロック番号
に対応する物理ブロックを参照することで、関連する2
つのデータを書き込むべきデータ領域の物理ブロックで
ある対象ブロックが認識される。即ち、まず、上述した
ことから、第1の領域におけるポインタ領域の対象ブロ
ックへのポインタの欄の1バイト目を参照することで、
論理ブロック%00Hと%02Hに対応するデータ領域
の物理ブロックの物理ブロック番号が記述された、ポイ
ンタ領域の物理ブロック#18Hを認識することができ
る。そして、その物理ブロック#18Hの1バイト目と
3バイト目を参照することで、論理ブロック%00Hと
%02Hに対応するデータ領域の物理ブロック(対象ブ
ロック)の物理ブロック番号#00Hと#02Hをそれ
ぞれ認識することができる。
【0167】その後、データ領域の更新ブロックが認識
される。即ち、上述したことから、第1の領域における
ポインタ領域の対象ブロックへのポインタの欄の3バイ
ト目を参照することで、データ領域の更新ブロックとな
る論理ブロック%10H乃至%17Hに対応する物理ブ
ロックの物理ブロック番号が記述された、ポインタ領域
の物理ブロック#1AHを認識することができる。そし
て、その物理ブロック#1AHを参照することで、デー
タ領域の更新ブロックとなっている物理ブロックの物理
ブロック番号#10H乃至#17Hを認識することがで
きる。なお、ここでは、データ領域の更新ブロックとし
て、データの書き込み対象である、データ領域の対象ブ
ロックと同一の数の物理ブロックが、物理ブロック#1
AHを、例えば左から順次参照することで認識されるよ
うになされている。従って、ここでは、物理ブロック番
号#10Hと#11Hに対応する、データ領域の物理ブ
ロックが更新ブロックとされる。
【0168】そして、本来ならば、データ領域の対象ブ
ロックである物理ブロック#00Hまたは#02Hに書
き込むべき2つのデータが、図13に示すように、デー
タ領域の更新ブロックである物理ブロック#10Hまた
は#11Hそれぞれに書き込まれる。
【0169】ここで、図13は、論理ブロック番号%0
0Hと%02Hに対応する物理ブロック番号#00Hと
#02Hに書き込むべき2つのデータが、それぞれ8バ
イトの00Hと8バイトの02Hであったとして、これ
らが、データ領域の更新ブロックである物理ブロック#
10Hと#11Hそれぞれに書き込まれた状態を示して
いる。
【0170】以上のようにして、第1の領域が記憶して
いるポインタ領域の物理ブロック番号#18Hに対応す
る物理ブロックに記憶されているデータ領域の物理ブロ
ック番号#00Hおよび#02Hに対応する物理ブロッ
クに書き込むべき2つのデータを、データ領域の更新ブ
ロック#10Hと#11Hにそれぞれ書き込んだ後は、
そのデータを書き込んだ、データ領域の更新ブロックで
あった物理ブロックのブロック番号#10Hと#11H
が、ポインタ領域の更新ブロックに書き込まれるととも
に、本来ならばデータが書き込まれたはずであったデー
タ領域の物理ブロック(対象ブロック)の物理ブロック
番号#00Hおよび#02Hが、ポインタ領域の、他の
更新ブロックに書き込まれる。
【0171】即ち、まず、第1の領域におけるポインタ
領域の更新ブロックへのポインタの欄を参照すること
で、ポインタ領域の更新ブロックが認識される。なお、
ここでは、ポインタ領域の更新ブロックとして、ポイン
タ領域の対象ブロックのうち、上述のようなデータ領域
への書き込みに伴って変更(更新)する必要のあるもの
と同一の数の物理ブロックが、ポインタ領域の更新ブロ
ックへのポインタの欄を、例えば左から順次参照するこ
とで認識されるようになされている。従って、上述の場
合においては、本来、データが書き込まれるべき物理ブ
ロック(データ領域の対象ブロック)の物理ブロック番
号#00Hと#02Hが記憶されている、ポインタ領域
の物理ブロック#18H、および実際にデータが書き込
まれた物理ブロックの物理ブロック番号#10Hと#1
1Hが記憶されている、ポインタ領域の物理ブロック#
1AHの2つの物理ブロックと同一の数である、ポイン
タ領域の更新ブロック#1BHと#1CHの2つが、第
1の領域におけるポインタ領域の更新ブロックへのポイ
ンタの欄を左から順次参照することで認識される。
【0172】そして、認識されたポインタ領域の更新ブ
ロック#1BHまたは#1CHのうちの、例えば、更新
ブロック#1BHには、データ領域の対象ブロックの物
理ブロック番号#00Hと#02Hが記憶されている、
ポインタ領域の物理ブロック#18Hの記憶内容がコピ
ーされ、そのうちの、データ領域の対象ブロックの物理
ブロック番号#00Hまたは#02Hが、図13に示す
ように、実際にデータが書き込まれたデータ領域の更新
ブロックの物理ブロック番号#10Hまたは#11Hに
それぞれ書き換えられる。
【0173】また、認識されたポインタ領域の更新ブロ
ック#1BHまたは#1CHのうちの残りの更新ブロッ
ク#1CHには、実際にデータが書き込まれた物理ブロ
ックの物理ブロック番号#10Hと#11Hが記憶され
ている、ポインタ領域の物理ブロック#1AHの記憶内
容がコピーされ、その物理ブロック番号#10Hと#1
1Hが、図13に示すように、本来、データが書き込ま
れるべき物理ブロックの物理ブロック番号(データ領域
の対象ブロック)#00Hまたは#02Hにそれぞれ書
き換えられる。
【0174】その後、物理ブロック番号が更新されたポ
インタ領域の更新ブロックであった物理ブロックのブロ
ック番号#1BHと#1CHが、有効でなかった第2の
領域におけるポインタ領域の対象ブロックへのポインタ
の欄に書き込まれる。即ち、第1の領域におけるポイン
タ領域の対象ブロックへのポインタの欄が、第2の領域
にコピーされ、そのうちの、論理アドレス%00H乃至
%07Hに対応する1バイト目が、ポインタ領域の物理
ブロックの物理ブロック番号#1BHに書き換えられる
とともに、論理アドレス%10H乃至%17Hに対応す
る3バイト目が、ポインタ領域の物理ブロックの物理ブ
ロック番号#1CHに書き換えられる(図13)。
【0175】その結果、第2の領域に注目した場合に
は、物理ブロック#1BH,#19H、および#1CH
が、ポインタ領域の対象ブロックとなり、これにより、
データ領域の更新ブロックであった物理ブロック#10
Hまたは#11Hは、データ領域の対象ブロックであっ
た物理ブロック#00Hまたは#02Hが対応付けられ
ていた論理ブロック番号%00Hまたは%02Hにそれ
ぞれ対応付けられるとともに、対象ブロックであった物
理ブロック#00Hまたは#02Hは、論理ブロック%
10Hまたは%11Hにそれぞれ対応付けられ、更新ブ
ロックとされる。
【0176】即ち、第2の領域におけるポインタ領域の
対象ブロックへのポインタの欄の1バイト目を参照する
と、論理ブロック%00Hと%02Hに対応するデータ
領域の物理ブロックの物理ブロック番号が記述された、
ポインタ領域の物理ブロックは、物理ブロック#1BH
ということになり、さらに、その物理ブロック#1BH
の1バイト目と3バイト目を参照すると、論理ブロック
%00Hと%02Hに対応するデータ領域の物理ブロッ
クは、それぞれ物理ブロック#10Hと#11Hという
ことになる。また、第2の領域におけるポインタ領域の
対象ブロックへのポインタの欄の3バイト目を参照する
と、論理ブロック%10Hと%11Hに対応するデータ
領域の物理ブロックの物理ブロック番号が記述された、
ポインタ領域の物理ブロックは、物理ブロック#1CH
ということになり、さらに、その物理ブロック#1CH
の1バイト目と2バイト目を参照すると、論理ブロック
%10Hと%11Hに対応するデータ領域の物理ブロッ
ク、つまりデータ領域の更新ブロックは、物理ブロック
#00Hと#02Hということになる。
【0177】さらに、ポインタ領域のうちの、本来、デ
ータが書き込まれるべき物理ブロックの物理ブロック番
号#00Hと#02Hが記憶されていた物理ブロックの
物理ブロック番号#18H、および実際にデータが書き
込まれた物理ブロックの物理ブロック番号#10Hと#
11Hが記憶されていた物理ブロックの物理ブロック番
号#1AHが、有効でなかった第2の領域におけるポイ
ンタ領域の更新ブロックへのポインタの欄に書き込まれ
る。即ち、第1の領域におけるポインタ領域の更新ブロ
ックへのポインタの欄が、第2の領域にコピーされ、そ
のうちの、記憶内容の更新がされたポインタ領域の物理
ブロックの物理ブロック番号#1BHまたは#1CH
が、図13に示すように、論理アドレス%00H乃至%
07Hに対応していた物理ブロック番号が記憶された物
理ブロック番号#18H、または論理アドレス%10H
乃至%17Hに対応していた物理ブロック番号が記憶さ
れた物理ブロック番号#1AHに、それぞれ書き換えら
れる。
【0178】その結果、第2の領域に注目した場合に
は、物理ブロック#18H,#1AH、および#1DH
が、ポインタ領域の更新ブロックとなる。
【0179】以上のようにして、第2の領域を更新した
後は、シングルポインタ方式における場合と同様に、そ
の第2の領域における最新情報と有効性情報とが順次書
き込まれる。
【0180】そして、その第2の領域における最新情報
と有効性情報とが書き込まれた後に、第1の領域のデー
タが消去される。
【0181】従って、この場合、データ領域、さらには
ポインタ領域の書き込みが終了しないと、有効である旨
の有効性情報は書き込まれない。即ち、上述の場合にお
いては、2つの論理ブロック%00Hと%02Hへのデ
ータの書き込みが終了しなければ、第2の領域には、有
効である旨の有効性情報は書き込まれない。
【0182】その結果、2つの論理ブロック%00Hと
%02Hへのデータの書き込みが行われている間にメモ
リコラプションが生じた場合には、第1の領域のみが有
効な状態となったままになり、論理ブロック%00Hと
%02Hからは、有効である第1の領域を参照すること
で、その論理ブロック%00Hと%02Hにそれぞれ対
応付けられている物理ブロック#00Hと#02Hに記
憶されている古いデータが読み出されることになる。
【0183】一方、2つの論理ブロック%00Hと%0
2Hへのデータの書き込みが終了し、第2の領域におけ
る最新情報と有効性情報の更新が行われた場合には、論
理ブロック%00Hと%02Hからは、有効で且つ最も
新しい第2の領域を参照することで、その論理ブロック
%00Hと%02Hにそれぞれ対応付けられている物理
ブロック#10Hと#11Hに記憶されている新しいデ
ータが読み出されることになる。
【0184】従って、この場合、論理ブロック%00H
と%02Hに記憶される、複数のデータとしての2つデ
ータが関連性を有するものであるときには、メモリコラ
プションが生じても、シングルポインタ方式における場
合と同様に、その2つのデータの間の整合性を維持する
ことが可能となる。
【0185】さらに、第1および第2の領域におけるポ
インタ領域の対象ブロックへのポインタの欄には、ポイ
ンタ領域の物理ブロックの3つ分の物理ブロック番号を
記憶させることができ、また、ポインタ領域の1の物理
ブロックには、データ領域の物理ブロックの8つ分の物
理ブロック番号を記憶させることができるので、最大
で、データ領域の物理ブロックを、24(=3×8)個
管理することができる。従って、最大で、24ブロック
のうちの半分である12ブロックをデータ領域の更新ブ
ロックとすることができ、そのブロック数分、即ち、シ
ングルポインタ方式よりも多いブロック数のデータの整
合性を維持することができる。なお、図12および図1
3では、24ブロックのうちの8ブロックを更新ブロッ
クとしてあり、最大で、8ブロック分のデータの整合性
を維持することができるようになされている。
【0186】ここで、以上の図12および13で説明し
たメモリに対する読み書き方式は、データ領域への、い
わば2段のポインタを利用したものなので、以下、適
宜、ダブルポインタ方式という。
【0187】次に、ダブルポインタ方式によるデータの
読み書き処理について、図14および図15のフローチ
ャートを参照してさらに説明する。
【0188】まず、図14のフローチャートを参照し
て、読み出し処理について説明する。
【0189】この場合、まず最初に、ステップS61に
おいて、図6のステップS1における場合と同様の判定
処理が行われる。
【0190】そして、第1の領域のみが有効の場合は、
ステップS62に進み、また、第2の領域のみが有効の
場合は、ステップS65に進む。
【0191】ステップS62では、第1の領域における
ポインタ領域の対象ブロックへのポインタの欄を参照す
ることで、読み出すべきデータの論理ブロック番号に対
応する物理ブロック番号が記憶されている、ポインタ領
域の物理ブロックの物理ブロック番号(ポインタ)が認
識され、ステップS63に進む。即ち、例えば、図12
で説明したようにメモリが構成される場合において、論
理ブロック番号が%00H乃至%07H、または%08
H乃至%0FHのとき、ポインタ領域の対象ブロックへ
のポインタの欄の1または2バイト目に記憶されている
物理ブロック番号がそれぞれ認識される。
【0192】ステップS63では、ステップS62で認
識された物理ブロック番号に対応するポインタ領域の物
理ブロックを参照することで、読み出すべきデータの論
理ブロック番号に対応する物理ブロック番号が認識さ
れ、ステップS64に進む。即ち、読み出すべきデータ
の論理ブロック番号が、ある基準値(図12の場合にお
いては、%00Hまたは%08H)から0乃至7だけオ
フセットした値である場合には、ステップS52で認識
された物理ブロック番号に対応する物理ブロックの左か
ら、そのオフセット分だけずれた位置に記憶された物理
ブロック番号が、読み出すべきデータの論理ブロック番
号に対応する物理ブロック番号として認識される。
【0193】そして、ステップS64では、ステップS
63で認識された物理ブロック番号に対応する物理ブロ
ックからデータが読み出され、処理を終了する。
【0194】一方、ステップS65では、第2の領域に
おけるポインタ領域の対象ブロックへのポインタの欄を
参照することで、読み出すべきデータの論理ブロック番
号に対応する物理ブロック番号が記憶されている、ポイ
ンタ領域の物理ブロックの物理ブロック番号が認識さ
れ、以下、ステップS66,S67に順次進み、ステッ
プS63,S64それぞれに相当する処理が行われ、処
理を終了する。
【0195】次に、図15のフローチャートを参照し
て、書き込み処理について説明する。
【0196】この場合も、ステップS71において、図
7のステップS11における場合と同様の判定処理が行
われる。
【0197】そして、第1の領域が有効の場合は、ステ
ップS72に進み、有効でないブロックである第2の領
域のデータが消去されているか否かが判定され、消去さ
れていないと判断された場合、ステップS88に進み、
消去されていると判断された場合、ステップS73に進
む。ステップS88においては、有効でないブロックで
ある第2の領域のデータが消去され、ステップS73に
進む。ステップS73において、第1の領域におけるポ
インタ領域の対象ブロックへのポインタの欄を参照する
ことで、更新ブロックとすることができるデータ領域の
物理ブロックの物理ブロック番号が記憶されたポインタ
領域の物理ブロックの物理ブロック番号が認識され、ス
テップS74に進む。即ち、例えば、図12に示したよ
うにメモリが構成される場合においては、第1の領域に
おけるポインタ領域の対象ブロックへのポインタの欄の
3バイト目に記憶された物理ブロック番号#1AHが認
識される。
【0198】ステップS74では、ステップS73で認
識された物理ブロック番号に対応する物理ブロックに記
憶された、データ領域の更新ブロックの物理ブロック番
号を参照することで、データ領域の更新ブロックが認識
され、ステップS75に進み、そのデータ領域の更新ブ
ロックに、外部などから供給された、書き込むべきデー
タが書き込まれる。
【0199】なお、外部から、複数の論理ブロックに書
き込むデータが供給された場合には、ステップS74で
は、その複数の論理ブロックと同一の数の、データ領域
の更新ブロックの物理ブロック番号が、ステップS73
で認識された物理ブロック番号に対応する物理ブロック
(ポインタ領域の物理ブロック)を、例えば、左から右
方向に順次サーチすることで認識されるようになされて
いる。さらに、この場合、ステップS75では、このよ
うにして認識された複数の物理ブロック番号それぞれに
対応するデータ領域の更新ブロックに、外部からのデー
タが順次書き込まれるようになされている。
【0200】その後、ステップS76に進み、データの
書き込みの対象とした論理ブロックの論理ブロック番号
が対応付けられていた物理ブロック番号を記憶していた
物理ブロックを更新したものが、ポインタ領域の更新ブ
ロックにコピーされる。即ち、例えば、図12および図
13で説明した場合においては、データの書き込みの対
象とした論理ブロックの論理ブロック番号%00H,%
02Hが対応付けられていた物理ブロック番号#00
H,#02Hを記憶していた物理ブロック#18Hを更
新し、そのうちの物理ブロック番号#00H,#02H
をそれぞれ#10H,#11Hとしたものが、ポインタ
領域の更新ブロック#1BHにコピーされる。
【0201】さらに、ステップS76では、データ領域
の更新ブロックへのポインタ(データ領域の更新ブロッ
クの物理ブロック番号)を記憶している物理ブロックを
更新したものが、ポインタ領域の更新ブロックにコピー
される。即ち、例えば、図12および図13で説明した
場合においては、データ領域の更新ブロックの物理ブロ
ック番号#10H乃至#17Hを記憶している物理ブロ
ック#1AHを更新し、そのうちの物理ブロック番号#
10H,#11Hをそれぞれ#00H,#02Hとした
ものが、ポインタ領域の更新ブロック#1Cにコピーさ
れる。
【0202】そして、ステップS77に進み、第1の領
域におけるポインタ領域の対象ブロックへのポインタの
欄、およびポインタ領域の更新ブロックへのポインタの
欄を更新し、さらに、その最新情報および有効性情報を
更新したものが、第2の領域にコピーされる。
【0203】即ち、例えば、図12および図13の場合
を例にすれば、第1の領域におけるポインタ領域の対象
ブロックへのポインタの欄については、外部から供給さ
れたデータを書き込む論理ブロックに対応付けられてい
たデータ領域の物理ブロック#00H,#02Hへのポ
インタのポインタとなっている1バイト目に記憶されて
いた物理ブロック番号#18Hが、実際にデータを書き
込んだデータ領域の物理ブロック#10H,#11Hへ
のポインタのポインタである物理ブロック番号#1BH
に更新されるとともに、実際にデータを書き込んだデー
タ領域の物理ブロック#10H,#11Hへのポインタ
のポインタとなっていた物理ブロック番号#1AHが、
データを書き込む論理ブロックに対応付けられていたデ
ータ領域の物理ブロック#00H,#02Hへのポイン
タのポインタとなった物理ブロック番号#1CHに更新
される。
【0204】また、第1の領域におけるポインタ領域の
更新ブロックへのポインタの欄については、物理ブロッ
ク番号の更新されたポインタ領域の物理ブロック(更新
ブロックであった物理ブロック)の物理ブロック番号#
1BH,#1CHが、ポインタ領域の更新ブロックとな
った物理ブロックの物理ブロック番号#18H,#1A
Hにそれぞれ更新される。
【0205】さらに、第1の領域における最新情報およ
び有効性情報が更新され、以上の更新結果が、第2の領
域に書き込まれて、ステップS78に進む。ステップS
78において、第1の領域の全てのデータが消去され
る。
【0206】一方、ステップS71において、第2の領
域が有効と判断された場合は、ステップS79乃至S8
5,S90において、第1または第2の領域についての
処理が、逆に第2または第1の領域についてそれぞれ行
われることを除けば、ステップS72乃至S78,S8
8における場合とそれぞれ同様の処理が行われる。
【0207】メモリコラプションが発生した場合には、
ステップS71で、第1の領域と第2の領域の両方が有
効と判断される。この場合、ステップS86に進み、第
1および第2の領域のブロックの最新性が判定される。
ステップS86において、第2の領域の方が第1の領域
より新しいと判定された場合、ステップS89に進み、
その新しい方の第2の領域としてのブロックに、第1の
領域の中のポインタ領域へのポインタを更新し、最新情
報および有効性情報を更新したものが再度書き込まれ、
ステップS90に進む。以後、ステップS90,S80
乃至S85において、上述した場合と同様の処理が行わ
れる。
【0208】ステップS86において、第1の領域の方
が第2の領域より新しいと判定された場合は、ステップ
S87,S88,S73乃至S78において、第1また
は第2の領域についての処理が、逆に第2または第1の
領域についてそれぞれ行われることを除けば、ステップ
S89,S90,S80乃至S85における場合とそれ
ぞれ同様の処理が行われる。
【0209】なお、ダブルポインタ方式の場合において
も、シングルポインタ方式と同様に、整合性を維持する
ことができる物理ブロックの数には制限があるが、シン
グルポインタ方式をダブルポインタ方式に拡張するのと
同様にして、ダブルポインタ方式を拡張していき、デー
タ領域へのポインタを、3段、4段、・・・とすれば、
整合性を維持することができる物理ブロックの数を、よ
り多くすることができる。従って、1ブロックの長さを
考慮して、データ領域へのポインタの段数を適切に設定
することで、整合性を維持することができる物理ブロッ
クの数の上限を、所望の値にすることができる。
【0210】実際には、図3に示したICカード2のシ
ーケンサ91による、EEPROM66に対するデータ
の読み書き処理は、上述のダブルポインタ方式により行
われるようになされており、この場合のEEPROM6
6のメモリ割り当ての例を、図16に示す。
【0211】図16では、EEPROM66は、物理ブ
ロックを256個有している。各物理ブロックは、32
バイトのデータ部(D00乃至D1F)と、8バイトの
パリティ部(P0乃至P7)との合計40バイトで構成
されている。
【0212】また、図16では、256個の物理ブロッ
クに物理ブロック番号#00H乃至#FFHがそれぞれ
割り当てられており、このうち、物理ブロック#00H
乃至#EFHがデータ領域を、物理ブロック#F0H乃
至#FDHがポインタ領域を、物理ブロック#FEH,
#FFHが第1、第2の領域を、それぞれ構成してい
る。
【0213】さらに、データ領域については、240個
の物理ブロック#00H乃至#EFHのうち、224個
の物理ブロックが対象ブロック(以下、データブロック
ともいう)とされ、残りの16の物理ブロックが更新ブ
ロックとされている。従って、ここでは、最大で、16
ブロック分のデータの整合性を維持することができるよ
うになされている。なお、図16に示した状態では、物
理ブロック#00H乃至#DFHがデータブロックに、
物理ブロック#E0H乃至EFHが更新ブロックになっ
ている。
【0214】ポインタ領域については、14個の物理ブ
ロック#F0H乃至#FDHのうちの7個ずつが、それ
ぞれ対象ブロック(以下、ポインタブロックともいう)
または更新ブロックとされている。なお、図16に示し
た状態では、物理ブロック#F0H乃至#F6Hがポイ
ンタブロックに、物理ブロック#F7H乃至FDHが更
新ブロックになっている。
【0215】また、図16では、第1および第2の領域
は、有効判定ブロックとして図示してある。
【0216】図17は、有効判定ブロック(第1および
第2の領域)の構成例を示している。
【0217】同図(A)に示すように、有効判定ブロッ
クのデータ部の1バイト目(D00)には、最新情報
(最新性判定情報)が配置され、2乃至8バイト目(D
01乃至D07)には、ポインタ領域の対象ブロック
(ポインタブロック)の物理ブロック番号が配置され
る。
【0218】有効判定ブロックのデータ部の9乃至24
バイト目(D08乃至D17)には、データ領域の更新
ブロックの物理ブロック番号が配置される。即ち、上述
の場合においては、第1および第2の領域に、データ領
域の更新ブロックの物理ブロック番号が記憶されたポイ
ンタ領域の物理ブロックの物理ブロック番号(データ領
域の更新ブロックへのポインタのポインタ)が記憶され
るようになされていたが、ここでは、データ領域の更新
ブロックの物理ブロック番号(データ領域の更新ブロッ
クへのポインタ)が、直接、有効判定ブロックに配置さ
れている。
【0219】従って、ここでは、ポインタ領域に、デー
タ領域の更新ブロックの物理ブロック番号が記憶される
物理ブロックはない。
【0220】有効判定ブロックのデータ部の25乃至3
1バイト目(D18乃至D1E)には、ポインタ領域の
更新ブロックの物理ブロック番号が配置され、その32
バイト目(D1F)は予備とされている。
【0221】また、有効判定ブロックのパリティ部に
は、上述の有効性判定情報に相当する、例えばRS符号
などが配置される。
【0222】ここで、EEPROM66が図16に示す
ように構成されている場合の、有効性判定ブロックのデ
ータ部の初期値の例を、図17(B)に示す。
【0223】次に、図18は、ポインタ領域を構成する
物理ブロック(ポインタブロックおよびその更新ブロッ
ク)の構成例を示している。
【0224】同図(A)に示すように、データ部(D0
0乃至D1F)には、データ領域の物理ブロックの物理
ブロック番号が32個単位で配置される。なお、ポイン
タ領域を構成する物理ブロックのパリティ部は、上述し
た有効性情報として用いられるものではなく、通常のパ
リティとしての役割を果たすものであり、従って、この
パリティ部に配置される情報は、誤り訂正能力を有する
ものであることが好ましい。これは、ダブルポインタ方
式では、ポインタ領域を構成する物理ブロックのデータ
部に配置された情報に誤りがないかどうかの有効性は、
そのパリティ部に配置される情報によってではなく、有
効判定ブロックの有効性情報としてのパリティ部に基づ
いて、最終的に判定されるからである。
【0225】ここで、EEPROM66が図16に示す
ように構成されている場合の、ポインタ領域を構成する
物理ブロックのデータ部の初期値の例を、図18(B)
に示す。
【0226】なお、データ領域を構成する物理ブロック
(データブロックおよびその更新ブロック)は、データ
部に物理ブロック番号ではなく、読み書きされるデータ
が配置される他は、ポインタ領域を構成する物理ブロッ
クと同様に構成されるので、その説明は省略する。
【0227】以上のように、データ領域への書き込みが
終了し、さらに、データ領域を構成する物理ブロックへ
のポインタを記憶するポインタ領域への書き込みが終了
してから、ポインタ領域を構成する物理ブロックへのポ
インタを記憶する有効判定ブロック(第1または第2の
領域)の記憶内容を更新するようにしたので、1以上の
物理ブロックにおける物理的なメモリコラプションに対
処することが可能となる。即ち、データ領域を構成する
1の物理ブロックのメモリコラプションに対処するのと
同時に、複数の物理ブロックのメモリコラプションにも
対処することが可能となる。
【0228】また、上述したことから、有効判定ブロッ
クと、ポインタ領域とに記憶される情報は、データ領域
における論理ブロック番号を物理ブロック番号に変換す
る、いわば変換表の役割を果たすから、有効判定ブロッ
クや、ポインタ領域の書き込みの最中に障害が発生する
と、論理的なメモリコラプションが生じるが、そのよう
な論理的なメモリコラプションにも対処することが可能
となる。
【0229】その結果、複数の関連性のあるデータの書
き込みの最中に障害が発生し、メモリコラプションが生
じても、それらの複数のデータの整合性を維持するとい
う、メモリコラプションに対する効果的な対処が可能と
なる。
【0230】以上、本発明を非接触カードシステムに適
用した場合について説明したが、本発明は、メモリその
他の記憶手段に、データを書き込むあらゆる装置に適用
可能である。本発明は、特に、例えば、上述の非接触カ
ードシステムや、また、接触型であっても、ユーザがI
Cカードの抜き差しを自由に行うことができるシステム
などの、いわば、データの送受信が不安定な状態で行わ
れるシステムについて、有用である。
【0231】なお、本実施の形態では、有効判定ブロッ
クまたはポインタ領域に、ポインタ領域またはデータ領
域の、いわば空き領域としての、ポインタ領域の更新ブ
ロックの物理ブロック番号、またはデータ領域の更新ブ
ロックの物理ブロック番号をそれぞれ記憶させるように
したが、これらの更新ブロックの物理ブロック番号は、
必ずしも記憶させる必要はない。但し、更新ブロックの
物理ブロック番号を記憶させておかない場合には、デー
タの書き込みの際に、更新ブロックとなる物理ブロック
を、EEPROM66の記憶内容をサーチすることによ
り検出する必要があるため、処理の高速化などの観点か
らは、更新ブロックの物理ブロック番号を記憶させてお
くようにするのが望ましい。
【0232】また、本実施の形態では、EEPROM6
6上の所定の位置に、有効判定ブロックを記憶させる領
域、ポインタ領域、およびデータ領域を割り当てるよう
にしたが、これらの領域を割り当てる位置は、特に限定
されるものではない。さらに、これらの領域は、EEP
ROM66上に連続した範囲の領域として確保する必要
もない。即ち、有効判定ブロックを記憶させる領域、ポ
インタ領域、またはデータ領域それぞれは、EEPRO
M66上の不連続な位置に確保することが可能である。
【0233】さらに、本実施の形態では、EEPROM
66に、前回の記憶内容のみを保持しておくようにした
が、その他、例えば、前回と前々回の記憶内容を保持し
ておくようにすることなども可能である。但し、この場
合、より多くの記憶容量が必要となる。
【0234】
【発明の効果】請求項1に記載の情報処理方法および請
求項6に記載の情報処理装置によれば、第1または第2
の領域のうちの一方の領域が記憶しているブロック番号
に対応するデータ領域のブロックにデータが書き込ま
れ、そのデータを書き込んだブロックのブロック番号
が、第1または第2の領域のうちの他方に記憶され、第
1または第2の領域のうちの一方の領域が記憶している
データが消去されるようにしたので、安定して、常に1
つのデータを読み出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した非接触カードシステムの一実
施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のリーダ/ライタ1の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】図1のICカード2の構成例を示すブロック図
である。
【図4】本発明の基本原理を説明するための図である。
【図5】本発明の基本原理を説明するための図である。
【図6】図4に示す構成のメモリに対する読み出し処理
を説明するためのフローチャートである。
【図7】図4に示す構成のメモリに対する書き込み処理
を説明するためのフローチャートである。
【図8】シングルポインタ方式が適用されるメモリの構
成例を示す図である。
【図9】シングルポインタ方式が適用されるメモリの構
成例を示す図である。
【図10】シングルポインタ方式による読み出し処理を
説明するためのフローチャートである。
【図11】シングルポインタ方式による書き込み処理を
説明するためのフローチャートである。
【図12】ダブルポインタ方式が適用されるメモリの構
成例を示す図である。
【図13】ダブルポインタ方式が適用されるメモリの構
成例を示す図である。
【図14】ダブルポインタ方式による読み出し処理を説
明するためのフローチャートである。
【図15】ダブルポインタ方式による書き込み処理を説
明するためのフローチャートである。
【図16】ダブルポインタ方式によりデータの読み書き
を行う場合の、図3のEEPROM66の構成例を示す
図である。
【図17】有効判定ブロックとなる物理ブロックの構成
例を示す図である。
【図18】ポインタ領域を構成する物理ブロックの構成
例を示す図である。
【符号の説明】
1 リーダ/ライタ, 2 ICカード, 3 コント
ローラ, 21 IC, 23 変調回路, 25 復
調回路, 27 アンテナ, 51 IC,52 コン
デンサ, 53 アンテナ, 61 RFインタフェー
ス部, 62BPSK復調回路, 63 PLL部,
64 演算部, 65 ROM,66 EEPROM,
67 RAM, 68 BPSK変調回路, 81
ASK復調部, 82 電圧レギュレータ, 83 発
振回路, 84 ASK変調部, 91 シーケンサ,
92 暗号/復号部, 93 パリティ演算部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック単位で情報を記憶する記憶手段
    を用いた情報処理方法であって、 前記記憶手段が、 データを前記ブロック単位で記憶するデータ領域と、 前記ブロックに割り当てられた番号であるブロック番号
    を複数記憶する第1および第2の領域と を有する場合において、 前記第1または第2の領域のうちの一方の領域が記憶し
    ている前記ブロック番号に対応するデータ領域のブロッ
    クにデータを書き込み、 そのデータを書き込んだ前記ブロックのブロック番号
    を、前記第1または第2の領域のうちの他方に記憶さ
    せ、 前記第1または第2の領域のうちの前記一方の領域が記
    憶しているデータを消去することを特徴とする情報処理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の領域は、複数の前
    記ブロック番号の他、その記憶内容の新しさに関する最
    新情報、または有効性に関する有効性情報も記憶し、 前記最新情報と有効性情報の少なくとも一方に基づい
    て、前記第1または第2の領域のうちの一方の領域を選
    択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記有効性情報が、前記第1の領域と第
    2の領域の両方が有効であることを示す場合、前記第1
    の領域と第2の領域のうち、前記最新情報でより最新の
    ものとされている方のデータを更新し、最新のものとさ
    れていない方のデータを消去した後、前記更新された方
    に記憶されている前記ブロック番号に対応するデータ領
    域のブロックにデータを書き込むことを特徴とする請求
    項2に記載の情報処理方法。
  4. 【請求項4】 前記データを書き込んだブロックのブロ
    ック番号を、前記第1または第2の領域のうちの他方の
    領域に記憶させた後、その他方の領域における前記最新
    情報と有効性情報を更新することを特徴とする請求項2
    に記載の情報処理方法。
  5. 【請求項5】 前記有効性情報に基づいて、前記第1ま
    たは第2の領域のうちの一方の領域を選択した場合にお
    いて、他方の領域のデータが消去されていないときは、
    他方の領域のデータを消去した後、一方の領域に記憶さ
    れている前記ブロック番号に対応するブロックにデータ
    を書き込むことを特徴とする請求項2に記載の情報処理
    方法。
  6. 【請求項6】 ブロック単位で情報を記憶する記憶手段
    を用いて情報処理を行う情報処理装置であって、 前記記憶手段が、 データを前記ブロック単位で記憶するデータ領域と、 前記データ領域を構成するブロックの番号であるブロッ
    ク番号を複数記憶する第1および第2の領域と を有する場合において、 前記第1または第2の領域のうちの一方の領域が記憶し
    ている前記ブロック番号に対応する前記データ領域のブ
    ロックにデータを書き込むデータ書き込み手段と、 前記データを書き込んだ前記ブロックのブロック番号
    を、前記第1または第2の領域のうちの他方に記憶させ
    るブロック番号書き込み手段と、 前記第1または第2の領域のうちの前記一方の領域が記
    憶しているデータを消去する消去手段とを備えることを
    特徴とする情報処理装置。
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