JPH11248547A - 測定装置およびその測定方法 - Google Patents

測定装置およびその測定方法

Info

Publication number
JPH11248547A
JPH11248547A JP4908898A JP4908898A JPH11248547A JP H11248547 A JPH11248547 A JP H11248547A JP 4908898 A JP4908898 A JP 4908898A JP 4908898 A JP4908898 A JP 4908898A JP H11248547 A JPH11248547 A JP H11248547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oscillation frequency
physical quantity
detection
measuring
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4908898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4011181B2 (ja
Inventor
Akio Morozumi
章夫 両角
Takeshi Tsukanaka
猛 塚中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
T & D Kk
T&D Corp
Original Assignee
T & D Kk
T&D Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by T & D Kk, T&D Corp filed Critical T & D Kk
Priority to JP4908898A priority Critical patent/JP4011181B2/ja
Publication of JPH11248547A publication Critical patent/JPH11248547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4011181B2 publication Critical patent/JP4011181B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲な測定が可能であり、さらに、検出値
が各基準素子のレンジの境界を跨っても検出値にギャッ
プを生じない測定装置および測定方法を提供する。 【解決手段】 サーミスタ2および基準抵抗14、15
および16を切り換えてRC発振回路11を形成するこ
とができる。信号処理部21に、レンジの基準抵抗を選
択して発振周波数を測定する第1の信号処理機能21a
と、レンジの境界近傍における処理をする第2の信号処
理機能21bとを設け、基準抵抗のレンジ境界部分で
は、それぞれのレンジを担当する2つの基準抵抗の発振
周波数を用いて検出値を求めて平均化し、レンジの境界
で検出値Tの値が急変することを防止する。したがっ
て、検出値Tにギャップを生じない測定装置および測定
方法を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物の温度等の
物理量の変化を測定するための測定装置および測定方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のサーミスタまたはコンデンサを用
いた簡易型の温度計では、その測定範囲は比較的狭く測
定誤差が問題になることはない。しかしながら、近年、
温度計は、さまざまな用途で使用できる比較的測定範囲
の広いものが求められており、測定範囲が広がると測定
誤差が問題となることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サーミスタなどのよう
に検出対象となる温度等の物理量の変化に応じて抵抗値
をまたは容量を変化するセンサーと、その出力と比較し
て検出値を求めるための基準素子となる抵抗値あるいは
容量とを備えた測定装置においては、測定範囲を広げた
ときに、その測定範囲を1つの基準素子でカバーするの
ではなく、センサーの特性の変化に応じて所定の測定範
囲を補正するのに適した基準素子を複数用意し、これら
を切換えて測定することにより測定誤差を小さくでき
る。このため、サーミスタおよび基準素子をRC発振回
路に組込み、その発振周波数を測定することによって検
出値を求められるようにした測定装置が開発されてお
り、RC発振回路に接続される複数の基準素子を切換え
ることによりその基準素子の適用範囲ごとに補正用の発
振周波数を得てサーミスタの出力を補正できるので広い
測定範囲にわたり精度の良い測定値が得られる。
【0004】このように、複数の基準素子を用いる場
合、それぞれの基準素子に適合し、割当てられた測定範
囲(割当範囲またはレンジ)により、測定範囲全体をカ
バーすることにより精度の高い測定値が得られる。しか
しながら、これらの割当範囲の境界においては、それぞ
れの補正された検出値に必ずしも一致するとは限らず、
基準素子によって得られる補正のためのデータが異なる
と差が生じ、複数の割当範囲に跨った範囲で測定温度が
変化すると、得られた測定温度の変化にギャップが生じ
てしまう。このため、このような測定結果が測定装置の
異常としてユーザに捉えられたり、ギャップ前後(複数
のレンジ)のどちらの検出値を採用すべきかなどの問題
が生じる。
【0005】そこで、本発明においては、複数の基準素
子を切換えて精度の高い測定ができるRC発振回路を用
いた測定装置において、検出値が各基準素子に割当られ
た範囲の境界を跨って計測されるときであっても、検出
値にギャップが生じない測定装置および測定方法を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の、検
出対象となる温度などの物理量の変化に応じて抵抗値ま
たは容量が変動するセンサーと、このセンサーおよび基
準となる抵抗値または容量を備えた複数の基準素子を切
換えて発振可能なRC発振回路と、このRC発振回路を
用いてセンサーによる検出用の発振周波数を測定すると
共に、複数の基準素子のうち、検出用の発振周波数が割
当範囲に該当する第1の基準素子を選択して第1の発振
周波数を測定し、検出用の発振周波数に基づく物理量の
検出値を第1の発振周波数によって補正可能な第1の信
号処理手段を備えた処理手段とを有する測定装置におい
ては、この処理手段に、さらに、第1の発振周波数が第
1の基準素子の割当範囲の境界付近のときは、複数の基
準素子のうち、隣接あるいは重複する割当範囲に該当す
る第2の基準素子を選択して第2の発振周波数を測定
し、これら第1および第2の発振周波数によって物理量
の検出値を補正する第2の信号処理手段を設けるように
している。
【0007】また、本発明の、検出対象となる温度など
の物理量の変化に応じて抵抗値または容量が変動するセ
ンサーおよび基準となる抵抗値または容量を備えた複数
の基準素子を含むRC発振回路を用いて物理量の検出値
を求める測定方法においては、センサーによる検出用の
発振周波数を測定すると共に、複数の基準素子のうち、
検出用の発振周波数が割当範囲に該当する第1の基準素
子を選択して、検出用の発振周波数に基づく物理量の検
出値を第1の発振周波数によって補正して求める第1の
工程に加え、第1の発振周波数が第1の基準素子の割当
範囲の境界付近のときは、複数の基準素子のうち、隣接
あるいは重複する割当範囲に該当する第2の基準素子を
選択して第2の発振周波数を測定し、これら第1および
第2の発振周波数によって物理量の検出値を補正して求
める第2の工程を設けるようにしている。
【0008】したがって、本発明の測定装置および測定
方法においては、測定装置の処理手段に設けられた第2
の信号処理手段あるいは測定方法に設けられた第2の工
程により、第1の基準素子の割当範囲の境界付近では、
隣接あるいは重複する割当範囲に該当する第2の基準素
子による第2の発振周波数が測定され、第1の発振周波
数のみならず第2の発振周波数も加味した補正が行われ
る。このため、物理量が変化して検出用の発振周波数が
第1の基準素子の測定範囲から第2の基準素子の割当範
囲に移行するときに検出値にギャップが生じたり、検出
値が反転するような現象を防止することができる。
【0009】境界付近において、第2の基準素子の発振
周波数を用いて隣接する割当範囲の間で滑らかに検出値
を変化させるには、第1の基準素子の発振周波数による
検出値と、第2の基準素子の発振周波数による検出値と
を平均したり、あるいは、検出値が第1の基準素子と第
2の基準素子の各レンジに属する比率などを考慮した重
み付け平均する方法がある。このように、複数の基準素
子を用いた測定装置および測定方法においては、検出値
が複数の基準素子の割当範囲の境界付近に相当する値と
なり、それぞれの割当範囲に移行しながら測定が行われ
ても検出値にはギャップが生じない測定装置および測定
方法を提供することができる。
【0010】さらに、定期的に物理量の検出値を求める
測定装置または測定方法においては、検出値を補正して
求めるための第1あるいは第2の発振周波数の測定をセ
ンサーで測定する度に行っても勿論良い。しかしなが
ら、検出値が所定の範囲に収まるときは第1または第2
の発振周波数が変化する可能性は少ない。このため、セ
ンサーを用いて検出値を求めるタイミングより長い予め
設定された所定の時間は、事前に測定された第1または
第2の発振周波数を用いることにより基準素子の測定に
かかる時間を削減でき、その処理に使われる消費電力を
省くことができる。そして、所定の時間が経過したり、
検出値が大きく移動したときは第1の発振周波数、さら
に必要に応じて第2の発振周波数を測定することにより
精度の良い検出値を得ることができる。
【0011】温度を測定対象の物理量とする測定装置お
よび測定方法は、センサーにサーミスタを採用し、基準
素子に抵抗を用いることができ、広い測定範囲で測定誤
差の小さな高精度の温度測定装置を低コストで提供する
ことができる。もちろん湿度、圧力等を測定するための
センサー素子を用いたり、基準素子として容量可変のコ
ンデンサを用いる測定装置とすることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を示し、本発明につき、さらに説明する。図1
に、本発明の測定装置の例として、センサーにサーミス
タを用いた測定装置10の概略構成をブロック図を用い
て示してある。本例の測定装置10は、温度によって抵
抗値が変動するサーミスタ2がセンサーとして採用され
ている。このサーミスタ2に対し抵抗値が異なる3本の
基準抵抗14、15および16が並列に接続されてお
り、スイッチ17によりサーミスタ2と基準抵抗14、
15および16のいずれかがオペアンプ18および容量
19と接続され、その抵抗値に基づく発振周波数が得ら
れるRC発振回路11が構成されるようになっている。
RC発振回路11から出力された発振信号は信号処理部
21によって処理され検出値として出力される。この信
号処理部21は、基準抵抗14、15および16のうち
割当範囲(レンジ)の基準抵抗を選択して発振周波数を
測定する第1の信号処理機能21aと、レンジの境界近
傍における処理をする第2の信号処理機能21bを備え
ている。
【0013】第1の信号処理機能21aは、スイッチ1
7を用いてサーミスタ2と3本の基準抵抗14、15お
よび16とのいずれかを切り換えてオペアンプ18と並
列に接続する機能を備えている。そして、サーミスタ2
の検出用の発振周波数f0を測定し、その後、3本の基
準抵抗14、15および16の中から検出用の発振周波
数f0が含まれるレンジの基準抵抗、例えば、基準抵抗
14を選択して補正用の発振周波数f1を測定する。し
たがって、第1の信号処理機能21aにより、複数の基
準抵抗の中から発振周波数f0の補正に適したレンジの
第1の基準抵抗(例えば、基準抵抗14)を選択し、そ
の第1の発振周波数を測定して検出用の発振周波数を補
正することができる。このため、複数の基準抵抗それぞ
れに、センサーの出力を補正する異なった範囲(温度測
定範囲)を割当てることができる。すなわち、センサー
の出力を精度良く補正するのに適した抵抗値を持つ基準
抵抗を複数用意し、これらを適宜に選択して利用できる
ので広い範囲にわたり精度の高い測定値(検出値)を得
ることができる。
【0014】第2の信号処理機能21bは、サーミスタ
2によって検出された発振周波数f0が、第1の基準抵
抗として選択された基準抵抗14の割当範囲の境界付近
に相当するか否かを判断し、境界付近のときは、それに
隣接あるいは重複する割当範囲に該当する基準抵抗、例
えば、基準抵抗15をスイッチ17で選択して第2の発
振周波数f2を測定する。そして、これら第1の発振周
波数f1および第2の発振周波数f2によって平均ある
いは重み付け平均により発振周波数foを補正し、その
ときの検出値Tを算出する。したがって、第2の信号処
理機能21bにより基準抵抗のレンジの境界部分におい
ては、それぞれのレンジを担当する2つの基準抵抗の発
振周波数を用いて補正できるのでレンジの境界で検出値
Tの値が急変することを防止できる。
【0015】本例の信号処理部21は、さらに、基準抵
抗の発振周波数の測定の重点を判断する第3の信号処理
機能21cを備えている。検出対象の温度変化がそれほ
ど大きくない場合、例えば、10秒ピッチでセンサーに
よる検出用の発振周波数f0を測定するとf0の値は、
ほとんど変化しない。したがって、これを補正するため
の基準抵抗、例えば基準抵抗14を接続したときの発振
周波数f1も、ほとんど変化しない。このため、センサ
ーの発振周波数f0を測定する度に基準抵抗14の発振
周波数f1を測定する必要がないので、第3の信号処理
機能21cは発振周波数f0の変化が所定の範囲内であ
れば基準抵抗を用いた発振周波数の測定を行わないよう
にして、無駄な電力消費を抑えると共に処理速度を向上
させている。第3の信号処理機能21cは、センサーを
用いた発振周波数f0が所定の範囲を超えて変化する
と、そのレンジに該当する基準抵抗を用いた発振周波数
f1、さらに、その境界近傍であれば第2の基準抵抗を
用いた発振周波数f2の測定を上述した第1の信号処理
機能21aあるいは第2の信号処理機能21bを用いて
行う。また、センサーを用いた発振周波数f0の変化が
所定の範囲内のときでも、所定の時間が経過すると基準
抵抗を用いて第1の発振周波数f1、必要があれば第2
の発振周波数f2も測定して更新し、最適な補正ができ
るようにしている。
【0016】図2に、本例の温度測定装置10を用いた
測定方法をフローチャートを用いて示してある。まず始
めに、ステップST1で、信号処理機能21aによりス
イッチ17がサーミスタ2に切換えられ、オペアンプ1
8および容量19とによりRC発振回路11が構成さ
れ、サーミスタの抵抗値に基づく発振周波数f0が測定
される。ステップST2において、信号処理機能21c
により検出された発振周波数f0の変化Δf0が所定の
範囲F以下であり、かつ基準抵抗を用いて発振周波数f
1を測定した経過時間Sが所定の時間S0以下であるか
否かを確認する。このとき、条件を満たしている場合
は、ステップST13へ移行し、事前に測定されたデー
タを用いて検出値T1を算出する。また、いずれかの条
件が異なると、ステップST11において、信号処理機
能21aによりスイッチ17がサーミスタ2から3本の
基準抵抗14、15および16のうち、該当するレンジ
の第1の基準抵抗R1、例えば基準抵抗14へ切換えら
れてRC発振回路11が構成される。そして、ステップ
ST12において基準抵抗14(R1)に基づく発振周
波数f1が測定され、ステップST13において、基準
抵抗R1の発振周波数f1とサーミスタ2の発振周波数
f0との周波数比から検出値T1が算出される。
【0017】このようにして、ステップST11、ステ
ップST12およびステップST13により基準抵抗R
1を用いて検出値T1を求める第1の工程(ステップS
T10)の処理が行われる。
【0018】次に、ステップST21において、ステッ
プST13で得られた検出値T1が該当する基準抵抗R
1の割当範囲の境界近傍の値であるか否かが判断され
る。たとえば、図3に示したように、基準抵抗R1の割
当範囲k1レンジに隣接する基準抵抗R2の割当範囲k
2レンジとの境界の温度TBに対し±2℃の範囲が境界
近傍Bと定義されていると、検出値T1がこの境界近傍
Bに属しているかが判断される。この判断はサーミスタ
の発振周波数f0を直に用いて行うことも、もちろん可
能である。検出値T1が境界近傍Bに入らないときは、
ステップST40へ移行して、ステップST13にて基
準抵抗R1により算出された検出値T1を検出値Tとし
て出力する。
【0019】一方、ステップST21において、検出値
T1が境界近傍Bに入るときは、信号処理機能21bに
より基準抵抗R2を用いて検出値を算出する処理を行
う。また、ステップST30において、ステップST2
同様に、信号処理機能21cにより検出された発振周波
数f0の変化Δf0が所定の範囲F以下であり、基準抵
抗の測定の経過時間Sが所定の時間S0以下であるか否
かを確認する。条件を満たしている場合は発振周波数f
2の測定は行わず、ステップST24において、事前に
測定されたデータに基づき検出値T2を算出する。f0
の値が変化していたり、時間が経過していると、ステッ
プST22において、図3に示したk2レンジの第2の
基準抵抗R2(本例では基準抵抗15)にスイッチ17
が切換えられ、基準抵抗15とオペアンプ18および容
量19を備えたRC発振回路11が構成される。そし
て、ステップST23で、基準抵抗R2に基づく発振周
波数f2が測定され、ステップST24において、サー
ミスタの発振周波数f0との比から基準抵抗15に基づ
く第2の検出値T2が算出される。
【0020】このようにして、検出値T1およびT2が
得られるとステップST25において、2つの検出値T
1およびT2を平均して検出値Tを求める。本例では、
検出値Tを境界近傍Bの領域における検出値T1の値に
基づく重み付け平均により求めており、以下の式(1)
より検出値Tを算出している。
【0021】 T={T1×(n+3)+T2×(5−n)}/8 ・・・(1) ここでnは、k1レンジの境界近傍Bをn等分したとき
に検出値T1の位置する区画であり、たとえば、境界近
傍TB±2℃を8等分すると、1区画は0.5℃ピッチ
となる。そして得られた検出値T1が境界値TBから3
番目の区画に属するときは、n=3として式(1)を用
いて計算することにより検出値T1と検出値T2が重み
づけ平均された検出値Tを得ることができる。平均化の
方法は本例に限られないことはもちろんである。
【0022】これらのステップST21〜ステップST
25により、基準抵抗のレンジの境界部分において、基
準抵抗R1およびR2の発振周波数f1およびf2を用
いて検出値Tを求める第2の工程(ステップST20)
の処理が行われる。
【0023】ステップST40において、このようにし
て求められた検出値Tが、そのときの測定値として出力
され表示されたり、あるいはメモリーなどに記録され
る。さらに、ステップST50において、続いて測定す
るか否かが判断され、所定のサンプリング時間ごとに測
定を繰り返すときは、ステップST1へ戻り上記と同様
の処理を繰り返す。
【0024】以上のように、本例の測定装置10および
測定方法においては、境界近傍Bの領域で第1の検出値
T1および第2の検出値T2の両方を用いて検出値Tを
算出するようにしているので、測定対象が変化し検出用
の発振周波数が第1の基準抵抗の測定範囲から第2の基
準抵抗の割当範囲にわたって測定されるときに検出値に
ギャップが生じたり、検出値が反転するような現象を防
止することができる。さらに、割当範囲が隣合う第1の
基準抵抗と第2の基準抵抗とを用いて得られた検出値T
1と検出値T2を重み付け平均して検出値Tを得るよう
にしているので、境界付近で滑らかに変化するように検
出値を算出することができる。このように、本例の測定
装置は複数の基準抵抗を測定温度範囲に合せて切換えて
温度測定できるようになっており、広い温度範囲で精度
の高い検出値が得られる。さらに、それぞれの基準抵抗
の割当範囲の境界においても急激な検出値の変化のない
精度の高い検出値を得ることができ、測定対象となる温
度がどのような範囲を変化しても極めて精度の高い検出
値を得ることができる。また、基準抵抗を切換えるポイ
ントでギャップや検出値が反転するような現象が発生す
ることがないので、ユーザ等の信頼度の高いデータが得
られる測定装置および測定方法を提供できる。
【0025】なお、上記では3本の基準抵抗を用いた例
を説明しているが、基準抵抗の本数は、2本でも良く、
あるいは4本以上であってももちろん良い。さらに、セ
ンサーとしてサーミスタの代わりに、温度によって容量
が変動する容量可変型のコンデンサを用いても、本発明
と同様に適用できる。たとえば、サーミスタの代わりに
温度特性を有する可変容量型コンデンサを配置すると共
に、複数の基準抵抗素子の代わりに、複数の基準容量コ
ンデンサを配置することができる。また、本発明の測定
装置および測定方法は、温度以外の物理量、たとえば、
圧力等の測定をするための測定装置あるいは測定方法に
対しても、もちろん適用可能である。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の測定装
置および測定方法においては、信号処理手段により、第
1の基準素子の割当範囲の境界付近では、隣接あるいは
重複する割当範囲に該当する第2の基準素子による第2
の発振周波数が測定され、第1の発振周波数および第2
の発振周波数の両方を加味して検出値が算出される。し
たがって、測定対象の物理量が変化して検出用の発振周
波数が第1の基準素子の測定範囲から第2の基準素子の
割当範囲に移行するときに、それぞれの基準素子に基づ
く検出値を平均したり重み付け平均することで滑らかに
変化するように検出値が得られるので検出値にギャップ
が生じたり、検出値が反転するような現象を防止するこ
とができる。したがって、測定範囲が広く、どの測定範
囲でも精度の高い検出値が確実に得られる信頼性の高い
測定装置および測定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る温度計を示すブロック図
である。
【図2】本発明の実施例に係る図1の測定方法を示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明の実施例に係る図1の基準抵抗のレンジ
の境界付近に該当する例を示す模式図である。
【符号の説明】
2・・サーミスタ 10・・測定装置 11・・発振回路 15、16・・基準抵抗値 17・・スイッチ 18・・オペアンプ 19・・容量 21a・・第1の信号処理機能 21b・・第2の信号処理機能 21c・・第3の信号処理機能

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象となる物理量の変化に応じて抵
    抗値または容量が変動するセンサーと、 このセンサーおよび基準となる抵抗値または容量を備え
    た複数の基準素子を切換えて発振可能なRC発振回路
    と、 このRC発振回路を用いて前記センサーによる検出用の
    発振周波数を測定すると共に、前記複数の基準素子のう
    ち、前記検出用の発振周波数が割当範囲に該当する第1
    の基準素子を選択して第1の発振周波数を測定し、前記
    検出用の発振周波数に基づく前記物理量の検出値を前記
    第1の発振周波数によって補正可能な第1の信号処理手
    段を備えた処理手段とを有し、 この処理手段は、前記第1の発振周波数が前記第1の基
    準素子の割当範囲の境界付近のときは、前記複数の基準
    素子のうち、隣接あるいは重複する割当範囲に該当する
    第2の基準素子を選択して第2の発振周波数を測定し、
    これら第1および第2の発振周波数によって前記物理量
    の検出値を補正する第2の信号処理手段を備えているこ
    とを特徴とする測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第2の信号処理
    手段は、前記第1の発振周波数に基づき算出される第1
    の検出値と、前記第2の発振周波数に基づき算出される
    第2の検出値とを平均して前記物理量の検出値を算出可
    能であることを特徴とする測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第2の信号処理
    手段は、前記第1の基準素子の割当範囲、および前記第
    2の基準素子の割当範囲に基づき、前記第1および第2
    の検出値を重み付け平均して前記物理量の検出値を算出
    可能であることを特徴とする測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記処理手段は定期
    的に物理量の検出を行い、前記第1または第2の発振周
    波数を測定した後、所定の時間、前記検出用の発振周波
    数に基づく前記物理量の検出値が所定の範囲のときには
    前記第1または第2の発振周波数の測定を行わずに予め
    測定された第1および第2の発振周波数に基づき前記物
    理量の検出値を補正する手段を備えていることを特徴と
    する測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記センサーは温度
    を検出するサーミスタであり、前記基準素子は抵抗であ
    ることを特徴とする測定装置。
  6. 【請求項6】 検出対象となる物理量の変化に応じて抵
    抗値または容量が変動するセンサーおよび基準となる抵
    抗値または容量を備えた複数の基準素子を含むRC発振
    回路を用いて前記物理量の検出値を求める測定方法にお
    いて、 前記センサーによる検出用の発振周波数を測定すると共
    に、前記複数の基準素子のうち、前記検出用の発振周波
    数が割当範囲に該当する第1の基準素子を選択して、前
    記検出用の発振周波数に基づく前記物理量の検出値を前
    記第1の発振周波数によって補正して求める第1の工程
    と、 前記第1の発振周波数が前記第1の基準素子の割当範囲
    の境界付近のときは、前記複数の基準素子のうち、隣接
    あるいは重複する割当範囲に該当する第2の基準素子を
    選択して第2の発振周波数を測定し、これら第1および
    第2の発振周波数によって前記物理量の検出値を補正し
    て求める第2の工程とを有することを特徴とする測定方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第2の工程で
    は、前記第1の発振周波数に基づき算出される第1の検
    出値と、前記第2の発振周波数に基づき算出される第2
    の検出値とを平均して前記物理量の検出値を算出するこ
    とを特徴とする測定方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記第2の工程で
    は、前記第1の基準素子の割当範囲、および前記第2の
    基準素子の割当範囲に基づき、前記第1および第2の検
    出値を重み付け平均して前記物理量の検出値を算出する
    ことを特徴とする測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項6において、前記第1の工程で
    は、定期的に物理量の検出を行い、前記第1または第2
    の発振周波数を測定した後、所定の時間では、前記検出
    用の発振周波数に基づく前記物理量の検出値が所定の範
    囲のときには前記第1または第2の発振周波数の測定を
    行わずに予め測定された第1および第2の発振周波数に
    基づき前記物理量の検出値を補正することを特徴とする
    測定方法。
JP4908898A 1998-03-02 1998-03-02 測定装置およびその測定方法 Expired - Lifetime JP4011181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4908898A JP4011181B2 (ja) 1998-03-02 1998-03-02 測定装置およびその測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4908898A JP4011181B2 (ja) 1998-03-02 1998-03-02 測定装置およびその測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11248547A true JPH11248547A (ja) 1999-09-17
JP4011181B2 JP4011181B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=12821353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4908898A Expired - Lifetime JP4011181B2 (ja) 1998-03-02 1998-03-02 測定装置およびその測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4011181B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242865A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Matsushita Electric Works Ltd 温度計測装置
JP2007200079A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Oki Electric Ind Co Ltd センサシステム
JP2007258536A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Hitachi High-Technologies Corp 電子線応用装置
JP2013024808A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Japan Aerospace Exploration Agency 計測装置および計測方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242865A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Matsushita Electric Works Ltd 温度計測装置
JP4613643B2 (ja) * 2005-03-04 2011-01-19 パナソニック電工株式会社 温度計測装置
JP2007200079A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Oki Electric Ind Co Ltd センサシステム
JP2007258536A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Hitachi High-Technologies Corp 電子線応用装置
JP2013024808A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Japan Aerospace Exploration Agency 計測装置および計測方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4011181B2 (ja) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7504833B1 (en) Automatically balanced sensing device and method for multiple capacitive sensors
JPS6310370B2 (ja)
JPS61167827A (ja) 電子温度計
JP2001201478A (ja) 湿度センサ又はガス濃度センサ用の測定方法及び測定システム
JP4011181B2 (ja) 測定装置およびその測定方法
US6384649B1 (en) Apparatus and method for clock skew measurement
JPH0333213B2 (ja)
WO2023004614A1 (zh) 一种校正电流信号的方法及系统
US11531429B2 (en) Touch sensing device with a circular display and method of detecting touch coordinates thereof
JP3569772B2 (ja) 静電容量型トランスデューサ用信号処理回路
CN110044508B (zh) 电磁加热系统及其测温方法、装置
JPH02151751A (ja) 電子温湿度計
JP2609255B2 (ja) 燃料のアルコー濃度検知装置
KR100210270B1 (ko) 넓은 측정범위와 작은 측정오차를 갖는 온도측정장치
JP2008107162A (ja) センサ
CN114167140B (zh) 直流系统绝缘对地电阻的检测方法和系统
JPH0843213A (ja) 温度等の測定装置
JP3680834B2 (ja) センサ出力変換装置
JPS6129727A (ja) 電子体温計
JP2000214030A (ja) 圧力センサ回路
CN216434886U (zh) 一种电子笔
JPS61117425A (ja) サ−ミスタ温度センサの製造方法
US20240019475A1 (en) Integrated sensor and method of timing monitoring in an integrated sensor
JP3590173B2 (ja) 湿度測定装置
JPH0453574Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term