JPH112482A

JPH112482A - 冷蔵庫

Info

Publication number: JPH112482A
Application number: JP15521297A
Authority: JP
Inventors: Tomoyuki Nishio; 智之西尾
Original assignee: Hoshizaki Electric Co Ltd
Current assignee: Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date: 1997-06-12
Filing date: 1997-06-12
Publication date: 1999-01-06

Abstract

(57)【要約】【課題】冷蔵庫本体の前面に配置される各扉の庫内側
面に沿って冷気を循環させて冷蔵庫本体の前面側でエア
カーテンを形成し、各扉が上下方向に引き違い方式であ
ることに基づきいずれの扉を開放しても冷蔵庫本体の前
面が全体に開放されることはないこととも相まって、冷
蔵庫本体の内部から冷気が放出されることを確実に防止
することが可能な冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫１の運転時に、２つの第１庫内フ
ァン１７、第２庫内ファン１９を回転させるとともに、
冷蔵庫本体２内で、冷蔵庫本体２の内壁面及び引き違い
可能な各上扉１０、下扉１１の庫内側面に沿って冷気を
循環させ、これより冷蔵庫本体２の開放面側にエアカー
テンを形成するように構成する。これにより、各扉１
０、１１が上下方向に引き違い方式であることに基づき
いずれの扉を開放しても冷蔵庫本体の前面が全体に開放
されることはないこととも相まって、冷蔵庫本体２内の
冷気が庫外に放出されてしまうことが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫本体の前面
にて上下方向に引き違い可能に取り付けられた一対の扉
を有する冷蔵庫に関し、特に、冷蔵庫本体の前面に配置
される各扉の庫内側面に沿って冷気を循環させて冷蔵庫
本体の前面側でエアカーテンを形成し、各扉が上下方向
に引き違い方式であることに基づきいずれの扉を開放し
ても冷蔵庫本体の前面が全体に開放されることはないこ
ととも相まって、冷蔵庫本体の内部から冷気が放出され
ることを確実に防止することが可能な冷蔵庫に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、各種の冷蔵庫が提案されてお
り、この種の冷蔵庫では、冷蔵庫本体の前面に開閉扉が
取り付けられており、その開閉扉は、一般に、左右開閉
式であることが多い。このように、開閉扉が左右開閉式
である場合には、当然に、開閉扉が開放される方向にス
ペースが必要となる。従って、冷蔵庫を狭い場所に設置
することは困難なものである。

【０００３】かかる困難を解消すべく実開平３−１２４
１８４号公報には、庫内の前方開口を開閉自在の閉塞す
る透明の扉部材を具備し、各扉部材がそれぞれ所定の錘
にてバランスされた状態で上下引き違い移動自在に支持
されたショーケースの扉装置が記載されている。かかる
ショーケースの扉装置によれば、各扉部材はそれぞれ錘
によってバランスされているので、上下の移動を楽に行
うことが可能となるものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記実開平
３−１２４１８４号公報に記載されたショーケースで
は、扉部材が上下方向に引き違い移動自在にされている
ので、その特質に基づき２つの扉部材の内いずれの扉を
開放しても冷蔵庫本体の前面が全体に開放されることは
なく、従って、扉部材の開放時にショーケース内の冷気
が一気に庫外へ放出されてしまうことはないメリットが
ある。

【０００５】しかしながら、前記ショーケースにおいて
は、庫内から冷気が放出されることについて特別の防止
策を勘案してはいない。従って、前記のように冷気が庫
内側から庫外側に一気に放出されることはないものの、
開放された扉部材の前方開口部分から冷気が放出されて
しまうことは回避することができない。

【０００６】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、冷蔵庫本体の前面に配置される
各扉の庫内側面に沿って冷気を循環させて冷蔵庫本体の
前面側でエアカーテンを形成し、各扉が上下方向に引き
違い方式であることに基づきいずれの扉を開放しても冷
蔵庫本体の前面が全体に開放されることはないこととも
相まって、冷蔵庫本体の内部から冷気が放出されること
を確実に防止することが可能な冷蔵庫を提供することを
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項１に係る冷蔵庫は、冷蔵庫本体の前面に上下方向
に引き違い可能に取り付けられた一対の扉を有する冷蔵
庫において、前記冷蔵庫本体内で、冷蔵庫本体の内壁面
及び前記各扉の庫内側面に沿って冷気を循環させること
により冷蔵庫本体の前面にてエアカーテンを形成する庫
内ファンを備えたことを特徴とする。

【０００８】請求項１の冷蔵庫では、冷蔵庫本体内で、
冷蔵庫本体の内壁面及び引き違い可能な各扉の庫内側面
に沿って冷気を循環させ、冷蔵庫本体の前面にエアカー
テンが形成されるので、各扉が上下方向に引き違い方式
であることに基づきいずれの扉を開放しても冷蔵庫本体
の前面が全体に開放されることはないこととも相まっ
て、冷蔵庫本体内の冷気が庫外に放出されてしまうこと
を確実に防止することが可能となる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷蔵庫につい
て、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照し
つつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る冷蔵庫の
概略構成について図１、図２に基づき説明する。図１は
冷蔵庫の斜視図、図２は扉枠体の斜視図である。

【００１０】図１、図２において、冷蔵庫１は、基本的
に、前面（図１中、左側面）が開放された冷蔵庫本体２
と、その開放面を閉塞するように開放面周囲の複数箇所
（例えば、６箇所）にてネジ等により取り付けられた扉
枠体３とから構成されている。扉枠体３は、一対の左支
柱枠４、右支柱枠５、上枠６Ａ及び下枠６Ｂから構成さ
れる方形状の枠構造体を有する。かかる枠構造体におい
て、左支柱枠４の上端には滑車支持部材７が固定されて
おり、この滑車支持部材７は、その前後の２箇所にて滑
車８Ａ、８Ｂを回転可能に支持している。また、右支柱
枠５の上端にも、同様の滑車支持部材７が固定されてお
り、この滑車支持部材７は、その前後の２箇所にて滑車
８Ａ、８Ｂを回転可能に支持している。更に、上枠６Ａ
の左右両側には、その前後の２箇所において、ワイヤ挿
通孔９Ａ、９Ｂが形成されている。

【００１１】前記枠構造体内には、上扉１０及び下扉１
１が上下方向に引き違い可能に配設されている。上扉１
０の左右両側において、一対の各ワイヤ１２の一端が固
定されている。また、各ワイヤ１２は、上枠６Ａに形成
されたワイヤ挿通孔９Ｂに挿通されるとともに滑車８Ｂ
に掛けられ、その他端には錘１３が連結されている。ま
た、前記と同様に、下扉１１の左右両側において、一対
の各ワイヤ１４の一端が固定されている。各ワイヤ１４
は、上枠６Ａに形成されたワイヤ挿通孔９Ａに挿通され
るとともに滑車８Ａに掛けられ、その他端には錘１５が
連結されている。

【００１２】尚、上扉１０両側の上方位置にて２つの操
作部１０Ａが設けられており、また、同様に、下扉１１
両側の上方位置にて２つの操作部１１Ａが設けられてい
る。これらの各操作部１０Ａ、１１Ａは、それぞれ上扉
１０、下扉１１を上下方向に移動させる際に使用され
る。

【００１３】ここに、各上扉１０、下扉１１は、共に断
熱材を充填した断熱扉から構成されている。また、各ワ
イヤ１２の他端に連結される錘１３の重量は、上扉１０
の重量の１／２の重量にされており、同様に、各ワイヤ
１４の他端に連結された錘１５の重量は、下扉１１の重
量の１／２の重量にされている。このように、各錘１
３、１５はそれぞれ上扉１０、下扉１１に対してバラン
スしているので、各上扉１０、下扉１１を上下方向に引
き違いさせて移動させる際に、軽い操作力をもって開閉
することができる。また、各錘１３、１５は、左支柱枠
４及び右支柱枠５の凹部１６（図１、図２中には、右側
の凹部１６のみを示す）内で上下動可能に収納されてい
る。

【００１４】前記のように構成される扉枠体３は、それ
自体で１つの製品ユニットとして製造され、また、搬送
等が可能であり、従って、冷蔵庫本体２が規格化されて
いる場合には、左右開閉式扉に代えて扉枠体３を冷蔵庫
本体２の開放面に対してネジ等を介して取り付けること
により、上下開閉式扉の冷蔵庫に容易に変更することが
できる。また、扉枠体３を構成する上扉１０、下扉１
１、ワイヤ１２、１４、錘１３、１５等は１つの枠構造
体内に収納されていることから、ワイヤ１２、１４や錘
１３、１５の複雑な配置作業を必要とすることなく、扉
枠体３を冷蔵庫本体２に対して簡単に取り付けることが
できる。

【００１５】次に、冷蔵庫１の内部構造について図３に
基づき説明する。図３は冷蔵庫１の側断面図である。図
３において、冷蔵庫本体２における上壁近傍にて後方位
置（図３中、右方位置）には第１庫内ファン１７が配置
されており、かかる第１庫内ファン１７は、冷蔵庫本体
２の庫内側壁面に沿って冷気を循環させる作用を行う。
また、庫内ファン１７の前方位置（図３中、左方位置）
には、公知の冷凍サイクルの一部を構成する蒸発器１８
が配置されている。蒸発器１８は、冷凍サイクルを循環
する冷媒を蒸発させて、その気化熱により庫内を冷却す
るものである。また、冷蔵庫本体２の底壁近傍にて前方
位置には第２庫内ファン１９が配置されており、第２庫
内ファン１９は、冷蔵庫本体２の側壁面に沿って冷気を
循環させる作用を行う。

【００１６】このとき、蒸発器１８を介して冷却された
庫内の冷気は、第１庫内ファン１７及び第２庫内ファン
１９の協働により、冷蔵庫本体２の側壁面に沿って矢印
にて示すように循環され、これにより冷蔵庫本体２の開
放面側に取り付けられた扉枠体３の上扉１０、下扉１１
の内壁面に沿って、所謂、エアカーテンが形成される。
このように、冷蔵庫本体２の前面にエアカーテンが形成
されるので、各上扉１０、下扉１１が上下方向に引き違
い方式であることに基づきいずれの扉を開放しても冷蔵
庫本体２の前面が全体に開放されることはないこととも
相まって、冷蔵庫本体２内の冷気が庫外に放出されてし
まうことを確実に防止することが可能となる。

【００１７】尚、冷蔵庫本体２内には、被冷却物を載置
する棚２０が複数段に渡って配置されている。また、上
枠６Ａの下面、及び、下枠６Ｂの上面には、上扉１０、
下扉１１の上端及び下端に当接して庫内からの冷気の漏
出を遮断すべく、パッキン材２１が取り付けられてい
る。更に、上扉１０と下扉１１との間にも、各扉を上下
動させた際に冷気の漏出を防止するパッキン材２２が配
置されている。

【００１８】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
冷蔵庫１では、その運転時に２つの第１庫内ファン１
７、第２庫内ファン１９を回転させるとともに、冷蔵庫
本体２内で、冷蔵庫本体２の内壁面及び引き違い可能な
各上扉１０、下扉１１の庫内側面に沿って冷気を循環さ
せ、これより冷蔵庫本体２の開放面側にエアカーテンが
形成されるので、各扉１０、１１が上下方向に引き違い
方式であることに基づきいずれの扉を開放しても冷蔵庫
本体の前面が全体に開放されることはないこととも相ま
って、冷蔵庫本体２内の冷気が庫外に放出されてしまう
ことを確実に防止することができる。

【００１９】また、扉枠体３は、それ自体で１つの製品
ユニットとして製造され、また、搬送等が可能であり、
従って、冷蔵庫本体２が規格化されている場合には、左
右開閉式扉に代えて扉枠体３を冷蔵庫本体２の開放面に
対してネジ等を介して取り付けることにより、上下開閉
式扉の冷蔵庫に容易に変更することができる。

【００２０】更に、扉枠体３を構成する上扉１０、下扉
１１、ワイヤ１２、１４、錘１３、１５等は１つの枠構
造体内に収納されていることから、ワイヤ１２、１４や
錘１３、１５の複雑な配置作業を必要とすることなく、
扉枠体３を冷蔵庫本体２に対して簡単に取り付けること
ができる。

【００２１】尚、本発明は前記実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。

【００２２】

【発明の効果】以上説明した通り請求項１の冷蔵庫で
は、冷蔵庫本体内で、冷蔵庫本体の内壁面及び引き違い
可能な各扉の庫内側面に沿って冷気を循環させ、冷蔵庫
本体の前面にエアカーテンが形成されるので、各扉が上
下方向に引き違い方式であることに基づきいずれの扉を
開放しても冷蔵庫本体の前面が全体に開放されることは
ないこととも相まって、冷蔵庫本体内の冷気が庫外に放
出されてしまうことを確実に防止することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】冷蔵庫の斜視図である。

【図２】扉枠体の斜視図である

【図３】冷蔵庫の側断面図である。

【符号の説明】

１・・・冷蔵庫、２・・・冷蔵庫本体、３・・・扉枠
体、４・・・右支柱枠、５・・・左支柱枠、６Ａ・・・
上枠、６Ｂ・・・下枠、７・・・滑車支持部材、８Ａ、
８Ｂ・・・滑車、９Ａ、９Ｂ・・・ワイヤ挿通孔、１０
Ａ、１１Ａ・・・操作部、１２・・・ワイヤ、１３・・
・錘、１４・・・ワイヤ、１５・・・錘、１６・・・凹
部、１７・・・第１庫内ファン１８・・・蒸発器、１９・・・第２庫内ファン、２０、
２１・・・パッキン材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】冷蔵庫本体の前面に上下方向に引き違い
可能に取り付けられた一対の扉を有する冷蔵庫におい
て、前記冷蔵庫本体内で、冷蔵庫本体の内壁面及び前記各扉
の庫内側面に沿って冷気を循環させることにより冷蔵庫
本体の前面にてエアカーテンを形成する庫内ファンを備
えたことを特徴とする冷蔵庫。