JPH11248286A - 空調装置 - Google Patents
空調装置Info
- Publication number
- JPH11248286A JPH11248286A JP6770198A JP6770198A JPH11248286A JP H11248286 A JPH11248286 A JP H11248286A JP 6770198 A JP6770198 A JP 6770198A JP 6770198 A JP6770198 A JP 6770198A JP H11248286 A JPH11248286 A JP H11248286A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- motor
- heat exchanger
- air conditioner
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 空調装置におけるファンモータ、電動弁など
の能動部品の機能良否を診断し、故障の有無、故障部位
の表示をして、サービス作業の能率向上に貢献する自己
診断機能を持たせる。 【解決手段】 診断スイッチ30により故障診断運転モ
ードが入ると、制御部18は、エンジン1、スタータモ
ータ1M、ステップモータSM、電動弁8、9などの能
動部品を1つずつ指令動作させ、その動作確認を行う。
その際、動作を目視できる部品から最初に行い、人によ
る最も確実な判断を取り入れてサービスを短時間にかつ
正確になせる利点を発揮し、続いて動作確認を冷媒経路
に配した複数の圧力、温度検出用センサ25a,b、2
6a,b、27a,b、28a〜cなどによる状態値変
化から良否判断する機械的診断を実行して、診断後、表
示部22、32に故障の有無および故障部位を表示可能
とする。
の能動部品の機能良否を診断し、故障の有無、故障部位
の表示をして、サービス作業の能率向上に貢献する自己
診断機能を持たせる。 【解決手段】 診断スイッチ30により故障診断運転モ
ードが入ると、制御部18は、エンジン1、スタータモ
ータ1M、ステップモータSM、電動弁8、9などの能
動部品を1つずつ指令動作させ、その動作確認を行う。
その際、動作を目視できる部品から最初に行い、人によ
る最も確実な判断を取り入れてサービスを短時間にかつ
正確になせる利点を発揮し、続いて動作確認を冷媒経路
に配した複数の圧力、温度検出用センサ25a,b、2
6a,b、27a,b、28a〜cなどによる状態値変
化から良否判断する機械的診断を実行して、診断後、表
示部22、32に故障の有無および故障部位を表示可能
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置、特にエ
ンジンを動力源として冷暖房を行うヒートポンプ装置に
おける故障発見などメンテナンスおよびサービス向上に
役立つ故障診断機能に関する。
ンジンを動力源として冷暖房を行うヒートポンプ装置に
おける故障発見などメンテナンスおよびサービス向上に
役立つ故障診断機能に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空調装置の一種として、エンジ
ン、例えばガスエンジンを動力源としたエンジン駆動式
ヒートポンプ装置(以下、空調装置と称する)がある
(特開平9−243203号公報等)。この空調装置
は、圧縮機と、この圧縮機を駆動するエンジンと、圧縮
機から供給された冷媒を外気と熱交換し冷房用の熱源を
得る室外機と、この室外機から送られてくる熱源が与え
られて冷気が送風され冷却動作を行う空調用の室内機等
を備え、これら多数の構成部品が冷媒配管で連結される
とともに、さらに必要な構成部品、即ち電動弁などの流
量調節装置や、冷媒の流通方向を逆に切換える四方弁な
どの流路部品が冷媒配管に配設されて、冷房、暖房を行
えるものとなっている。
ン、例えばガスエンジンを動力源としたエンジン駆動式
ヒートポンプ装置(以下、空調装置と称する)がある
(特開平9−243203号公報等)。この空調装置
は、圧縮機と、この圧縮機を駆動するエンジンと、圧縮
機から供給された冷媒を外気と熱交換し冷房用の熱源を
得る室外機と、この室外機から送られてくる熱源が与え
られて冷気が送風され冷却動作を行う空調用の室内機等
を備え、これら多数の構成部品が冷媒配管で連結される
とともに、さらに必要な構成部品、即ち電動弁などの流
量調節装置や、冷媒の流通方向を逆に切換える四方弁な
どの流路部品が冷媒配管に配設されて、冷房、暖房を行
えるものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、空調装置が
冷房、あるいは暖房が効かない等、製品に対するクレー
ムを受けた場合に、サービスマンが現場に向いその復旧
に従じるが、従来では、サービスマンがその症状に応じ
て、必要個所の測定や確認を行い、不具合個所の想定、
断定をしていた。
冷房、あるいは暖房が効かない等、製品に対するクレー
ムを受けた場合に、サービスマンが現場に向いその復旧
に従じるが、従来では、サービスマンがその症状に応じ
て、必要個所の測定や確認を行い、不具合個所の想定、
断定をしていた。
【0004】しかし、そのためには測定器具を用いての
測定作業や確認のための多くの作業時間を要し、また、
不具合個所の想定、断定には製品全体にわたる高度な技
術知識が必要であった。
測定作業や確認のための多くの作業時間を要し、また、
不具合個所の想定、断定には製品全体にわたる高度な技
術知識が必要であった。
【0005】また、それら不具合個所の早期発見とし
て、専用のツールを使用して必要な能動部品を個別に動
作させる手法も採用できるが、その場合でも、必要な個
所の測定や確認が伴い、不具合個所の判定は、結局はサ
ービスマンが行わなくてはならず、やはりそのための製
品に関する技術知識は必要とされる。
て、専用のツールを使用して必要な能動部品を個別に動
作させる手法も採用できるが、その場合でも、必要な個
所の測定や確認が伴い、不具合個所の判定は、結局はサ
ービスマンが行わなくてはならず、やはりそのための製
品に関する技術知識は必要とされる。
【0006】そして、現状では空調システムも高機能化
すると共に、製品自体の技術知識も高度化しているの
で、それらに対応できる技術知識、経験が豊富なサービ
スマンが相対的に減少しつつあり、またサービス時間も
増加傾向にある。
すると共に、製品自体の技術知識も高度化しているの
で、それらに対応できる技術知識、経験が豊富なサービ
スマンが相対的に減少しつつあり、またサービス時間も
増加傾向にある。
【0007】こうしたサービス面の実情から、空調装置
の点検、修理などサービスの効率化が急務となってきて
いる。
の点検、修理などサービスの効率化が急務となってきて
いる。
【0008】本発明は上述の点に鑑み成されたもので、
サービス時間の短縮と確実なサービスを実行し、また高
度な製品知識、豊富なサービス業務経験がそれほどにな
くてもサービスを遂行できるというサービスマンの非専
門職化を図ることを目的とし、ロスの少ない的確なサー
ビスの提供に貢献できるようした空調機器の故障診断機
能を持つ空調装置を提供することを目的とするものであ
る。
サービス時間の短縮と確実なサービスを実行し、また高
度な製品知識、豊富なサービス業務経験がそれほどにな
くてもサービスを遂行できるというサービスマンの非専
門職化を図ることを目的とし、ロスの少ない的確なサー
ビスの提供に貢献できるようした空調機器の故障診断機
能を持つ空調装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、スタータモータ及びステップモータによ
り駆動されるスロットルバルブを有するエンジンと、前
記エンジンにより駆動され冷媒を圧縮する圧縮機と、冷
媒の流通方向を変える四方弁と、冷媒を凝縮または蒸発
させる室外熱交換器と、室外ファンモータにより駆動さ
れ前記室外熱交換器に送風する室外ファンと、冷媒を凝
縮または蒸発させる室内熱交換器と、室内ファンモータ
により駆動され前記室内熱交換器に送風する室内ファン
と、冷媒の流量を調整する電動弁と、前記室外熱交換
器、前記室内熱交換器、冷媒配管等に付設された温度セ
ンサ、前記圧縮機の吐出冷媒圧力を検出する圧力セン
サ、前記エンジンの回転数を検出する回転センサ等の各
種センサの検出信号が入力されると共に前記各能動部品
を駆動制御する制御部とを備えた空調装置において、前
記制御部は、前記スタータモータ、前記ステップモー
タ、前記室外ファンモータ等の目視できる各能動部品を
順次動作させるよう動作指令を出力した後、前記圧縮機
を駆動して冷媒を循環させ、前記検出センサにて検出さ
れる検出信号に基づき他の能動部品の動作確認を順次行
う故障診断運転を実行するものである。
め、本発明は、スタータモータ及びステップモータによ
り駆動されるスロットルバルブを有するエンジンと、前
記エンジンにより駆動され冷媒を圧縮する圧縮機と、冷
媒の流通方向を変える四方弁と、冷媒を凝縮または蒸発
させる室外熱交換器と、室外ファンモータにより駆動さ
れ前記室外熱交換器に送風する室外ファンと、冷媒を凝
縮または蒸発させる室内熱交換器と、室内ファンモータ
により駆動され前記室内熱交換器に送風する室内ファン
と、冷媒の流量を調整する電動弁と、前記室外熱交換
器、前記室内熱交換器、冷媒配管等に付設された温度セ
ンサ、前記圧縮機の吐出冷媒圧力を検出する圧力セン
サ、前記エンジンの回転数を検出する回転センサ等の各
種センサの検出信号が入力されると共に前記各能動部品
を駆動制御する制御部とを備えた空調装置において、前
記制御部は、前記スタータモータ、前記ステップモー
タ、前記室外ファンモータ等の目視できる各能動部品を
順次動作させるよう動作指令を出力した後、前記圧縮機
を駆動して冷媒を循環させ、前記検出センサにて検出さ
れる検出信号に基づき他の能動部品の動作確認を順次行
う故障診断運転を実行するものである。
【0010】また、故障診断運転中であること及びその
判定結果を表示する表示部を備えるものである。
判定結果を表示する表示部を備えるものである。
【0011】また、制御部は、前記能動部品の動作指令
後または動作解除指令後に前記センサによる所要の状態
変化が検出されない場合に、当該能動部品の動作不良と
判定するようにしたものである。
後または動作解除指令後に前記センサによる所要の状態
変化が検出されない場合に、当該能動部品の動作不良と
判定するようにしたものである。
【0012】さらに、制御部は、前記能動部品の動作指
令後または動作解除指令後に複数の前記センサによる所
要の状態変化が検出されない場合に、当該能動部品の動
作不良と判定するようにしたものである。
令後または動作解除指令後に複数の前記センサによる所
要の状態変化が検出されない場合に、当該能動部品の動
作不良と判定するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0014】図1は、エンジン駆動式ヒートポンプ装置
(空調装置)10の構成図であり、エンジン1は圧縮機
2、例えばロータリー型コンプレッサーを駆動して、熱
源を得るための冷媒(例えば、フロンR22、フロンR
137など)を加圧し、圧縮機2内で冷媒と混合操作し
たオイルを分離するためのオイル分離器(図示せず)を
介して四方弁3に与え、室外熱交換器4a、室内熱交換
器5a、5b、5cにより所要の熱操作を終えて、低圧
化した冷媒をアキュームレータ6を介して再び圧縮機2
に与えるようになっている。なお、エンジンとしてはガ
スエンジンを使用する。
(空調装置)10の構成図であり、エンジン1は圧縮機
2、例えばロータリー型コンプレッサーを駆動して、熱
源を得るための冷媒(例えば、フロンR22、フロンR
137など)を加圧し、圧縮機2内で冷媒と混合操作し
たオイルを分離するためのオイル分離器(図示せず)を
介して四方弁3に与え、室外熱交換器4a、室内熱交換
器5a、5b、5cにより所要の熱操作を終えて、低圧
化した冷媒をアキュームレータ6を介して再び圧縮機2
に与えるようになっている。なお、エンジンとしてはガ
スエンジンを使用する。
【0015】ここで、枠囲みして示す熱源機50におけ
る室外機4からは、複数の室内機5A、5B、5Cに、
熱源が供給されるようになっている。すなわち、実施例
では例えば3つの部屋にそれぞれ置いた3台の室内機5
A、5B、5Cの各熱交換器5a、5b、5cに冷媒が
冷媒配管7により個別に送られるという具合であり、そ
して冷媒は室外機4側に配した室外電動弁8、各室内機
5A、5B、5C側にそれぞれ配した室内膨張弁(電動
弁)9により流量調整されて供給される。11はレシー
バタンクである。
る室外機4からは、複数の室内機5A、5B、5Cに、
熱源が供給されるようになっている。すなわち、実施例
では例えば3つの部屋にそれぞれ置いた3台の室内機5
A、5B、5Cの各熱交換器5a、5b、5cに冷媒が
冷媒配管7により個別に送られるという具合であり、そ
して冷媒は室外機4側に配した室外電動弁8、各室内機
5A、5B、5C側にそれぞれ配した室内膨張弁(電動
弁)9により流量調整されて供給される。11はレシー
バタンクである。
【0016】よって、空調装置10の冷媒系統は、圧縮
機2−四方弁3−室外熱交換器4a−室外電動弁8−レ
シーバタンク11−室内膨張弁9−室内熱交換器5a、
5b、5c−アキュームレータ6−圧縮機2を順次連結
して構成している(冷房運転時)。
機2−四方弁3−室外熱交換器4a−室外電動弁8−レ
シーバタンク11−室内膨張弁9−室内熱交換器5a、
5b、5c−アキュームレータ6−圧縮機2を順次連結
して構成している(冷房運転時)。
【0017】また、前記室外機4において、室外熱交換
器4aは、実施例では2台搭載されると共に熱交換のた
めの外気を送風させる室外ファン12を具備している。
12Mは、その室外ファンモータである。
器4aは、実施例では2台搭載されると共に熱交換のた
めの外気を送風させる室外ファン12を具備している。
12Mは、その室外ファンモータである。
【0018】一方、前記各室内熱交換器5a、5b、5
cには室内ファン13がそれぞれ装備され、室内ファン
モータ13Mにより駆動されて、室内に冷気又は暖気を
還流し、空調を行うようになっている。
cには室内ファン13がそれぞれ装備され、室内ファン
モータ13Mにより駆動されて、室内に冷気又は暖気を
還流し、空調を行うようになっている。
【0019】さらに、室外熱交換器4には、暖房運転時
に、エンジン1を冷却した後の加熱した冷却戻り水を通
して、室外熱交換器4aに近設した熱交換器14を介し
て、室外熱交換器4aによる冷媒蒸発作用(吸熱作用)
を促進させるようにするためのエンジン冷却水還流路1
5が設けられている。16はその冷却水の循環用ポンプ
モータである。よって、エンジン1の冷却水回路系統で
は、前記ポンプモータ16−エンジン1−熱交換器14
−ポンプモータ16を順次連結して構成している。
に、エンジン1を冷却した後の加熱した冷却戻り水を通
して、室外熱交換器4aに近設した熱交換器14を介し
て、室外熱交換器4aによる冷媒蒸発作用(吸熱作用)
を促進させるようにするためのエンジン冷却水還流路1
5が設けられている。16はその冷却水の循環用ポンプ
モータである。よって、エンジン1の冷却水回路系統で
は、前記ポンプモータ16−エンジン1−熱交換器14
−ポンプモータ16を順次連結して構成している。
【0020】また、エンジン1には、エンジン始動用の
スタータモータ1M、およびエンジン回転数を制御する
ステップモータSMが有る。ステップモータSMはエン
ジンを駆動するための燃料であるガスの供給量を調整す
るためのスロットルバルブSVを駆動し、このスロット
ルバルブSVの動きは外部から視認できるようになって
いる。
スタータモータ1M、およびエンジン回転数を制御する
ステップモータSMが有る。ステップモータSMはエン
ジンを駆動するための燃料であるガスの供給量を調整す
るためのスロットルバルブSVを駆動し、このスロット
ルバルブSVの動きは外部から視認できるようになって
いる。
【0021】こうした構成のエンジン式ヒートポンプ装
置(空調装置)10において、室外機側と室内機側に対
して、各々所要制御を行うための制御部18、19並び
に制御内容を指示設定する設定操作部20、21が設け
られている。
置(空調装置)10において、室外機側と室内機側に対
して、各々所要制御を行うための制御部18、19並び
に制御内容を指示設定する設定操作部20、21が設け
られている。
【0022】すなわち、室外機側では、室外機4側の冷
媒の各部の温度、検出値と、設定操作部20から設定し
た各設定値とを制御部18に与えるとともに、室内機側
の対象物温度、例えば設定操作部21から制御部19に
設定した冷却動作または暖房動作の制御目標とする設定
温度の設定値などを制御部18に送り、これらの各値に
より制御部18の制御処理機能によって、圧縮機2を動
作するための制御信号を、制御部18からエンジン1に
与えて運転制御するとともに、室内機側に送る冷媒の流
量を調整する室外電動弁8を調整制御するなどの制御を
行っている。
媒の各部の温度、検出値と、設定操作部20から設定し
た各設定値とを制御部18に与えるとともに、室内機側
の対象物温度、例えば設定操作部21から制御部19に
設定した冷却動作または暖房動作の制御目標とする設定
温度の設定値などを制御部18に送り、これらの各値に
より制御部18の制御処理機能によって、圧縮機2を動
作するための制御信号を、制御部18からエンジン1に
与えて運転制御するとともに、室内機側に送る冷媒の流
量を調整する室外電動弁8を調整制御するなどの制御を
行っている。
【0023】同様に、室内機側では、設定操作部21か
らの冷却動作または暖房動作の目的とする設定温度にも
とづいて、制御部19により、室内空気を還流する室内
ファン13の運転制御や室内熱交換器5a、5b、5c
内を流通する冷媒の流量を調整する室内膨張弁(電動
弁)9を調整制御するなどの制御を行っている。
らの冷却動作または暖房動作の目的とする設定温度にも
とづいて、制御部19により、室内空気を還流する室内
ファン13の運転制御や室内熱交換器5a、5b、5c
内を流通する冷媒の流量を調整する室内膨張弁(電動
弁)9を調整制御するなどの制御を行っている。
【0024】また、設定した温度や実際の室内温度など
が表示される表示部22も、室内機または室外機側には
設けられている。なお、この表示部22には後記するよ
うに、本発明の故障診断機能によって、判明した故障部
や故障内容などが記号、番号等で表示されるようにもな
っている。
が表示される表示部22も、室内機または室外機側には
設けられている。なお、この表示部22には後記するよ
うに、本発明の故障診断機能によって、判明した故障部
や故障内容などが記号、番号等で表示されるようにもな
っている。
【0025】これらの運転制御は、制御部18によっ
て、通常は通常運転モードにもとづき運転制御され、統
合的に運転処理されるものとなっている。また、後記す
るように、空調装置並びに冷却水回路の各部が正常に作
動あるいは機能しているかを自動的に診断するという本
発明に係る故障診断モードにもとづく特定の制御運転
が、制御部18によって行われるものとなっている。
て、通常は通常運転モードにもとづき運転制御され、統
合的に運転処理されるものとなっている。また、後記す
るように、空調装置並びに冷却水回路の各部が正常に作
動あるいは機能しているかを自動的に診断するという本
発明に係る故障診断モードにもとづく特定の制御運転
が、制御部18によって行われるものとなっている。
【0026】よって、これら一連の通常的運転制御を制
御部18によって行うために必要とする情報、すなわち
冷媒回路における温度や圧力などの検出値や、またエン
ジンやファンの回転数や電動弁の開放度合い、さらに冷
却水温度などの各種動作状態値などを、制御部18に取
り込むために、様々な情報検出手段を、所定の個所に設
けている。
御部18によって行うために必要とする情報、すなわち
冷媒回路における温度や圧力などの検出値や、またエン
ジンやファンの回転数や電動弁の開放度合い、さらに冷
却水温度などの各種動作状態値などを、制御部18に取
り込むために、様々な情報検出手段を、所定の個所に設
けている。
【0027】まず、冷媒系統には、圧縮機2の冷媒吐出
側に、吐出する冷媒の圧力と温度を検出する冷媒高圧圧
力センサ25aと冷媒吐出温度センサ26aが設けら
れ、その冷媒吸込側に、吸込まれる冷媒の圧力と温度を
検出する冷媒低圧圧力センサ25bと冷媒吸込温度セン
サ26bとが設けられ、また、室外熱交換器4aにあっ
ては、冷媒の入口部に流入する冷媒の温度を検出する室
外熱交換器入口温度センサ27aが設けられ、冷媒の出
口側に流出する冷媒の温度を検出する室外熱交換器出口
温度センサ27bが設けられている。
側に、吐出する冷媒の圧力と温度を検出する冷媒高圧圧
力センサ25aと冷媒吐出温度センサ26aが設けら
れ、その冷媒吸込側に、吸込まれる冷媒の圧力と温度を
検出する冷媒低圧圧力センサ25bと冷媒吸込温度セン
サ26bとが設けられ、また、室外熱交換器4aにあっ
ては、冷媒の入口部に流入する冷媒の温度を検出する室
外熱交換器入口温度センサ27aが設けられ、冷媒の出
口側に流出する冷媒の温度を検出する室外熱交換器出口
温度センサ27bが設けられている。
【0028】さらに、設置された複数の室内機5A〜5
Cの各々には、その冷媒の入口部、中間部そして出口部
においてのそれぞれの冷媒温度を検出するために、室内
熱交換器入口温度センサ28aと、室内熱交換器中間温
度センサ28bと室内熱交換器出口温度センサ28cと
が設けられている。
Cの各々には、その冷媒の入口部、中間部そして出口部
においてのそれぞれの冷媒温度を検出するために、室内
熱交換器入口温度センサ28aと、室内熱交換器中間温
度センサ28bと室内熱交換器出口温度センサ28cと
が設けられている。
【0029】さらに、冷却水の循環用ポンプモータ16
によって、エンジン1を冷却するために還流している冷
却水の温度を検出するためのエンジン冷却水温度センサ
29がエンジン中の冷却水通水路に設けられている。さ
らに、エンジン1には、エンジン回転数を検出する回転
センサ(図示せず)、エンジンオイルの油圧を検出する
油圧スイッチ(図示せず)を備えている。
によって、エンジン1を冷却するために還流している冷
却水の温度を検出するためのエンジン冷却水温度センサ
29がエンジン中の冷却水通水路に設けられている。さ
らに、エンジン1には、エンジン回転数を検出する回転
センサ(図示せず)、エンジンオイルの油圧を検出する
油圧スイッチ(図示せず)を備えている。
【0030】こうした構成のヒートポンプ装置におい
て、装置全体に不具合がなければ、圧縮機や、室外熱交
換器、室内熱交換器および室外電動弁、室内膨張弁等の
冷媒機構部および冷却水ポンプモータを含む冷却水経路
は正常に機能し、冷媒は順調に循環して所要の冷暖房が
行われる。
て、装置全体に不具合がなければ、圧縮機や、室外熱交
換器、室内熱交換器および室外電動弁、室内膨張弁等の
冷媒機構部および冷却水ポンプモータを含む冷却水経路
は正常に機能し、冷媒は順調に循環して所要の冷暖房が
行われる。
【0031】しかし、所要の冷房能力、暖房能力が発揮
されないという空調装置が能力ダウンするような場合に
は、エンジンのステップモータ、室外機および室内機の
各ファンモータなどの能動部品、および冷媒の流通に係
る室外電動弁、室内膨張弁などの能動部品の故障が考え
られる。
されないという空調装置が能力ダウンするような場合に
は、エンジンのステップモータ、室外機および室内機の
各ファンモータなどの能動部品、および冷媒の流通に係
る室外電動弁、室内膨張弁などの能動部品の故障が考え
られる。
【0032】そこで、その故障の原因、すなわち、どの
能動部品に不具合があるのかを特定できると、その復旧
サービスを迅速かつ容易に行えるようになる。
能動部品に不具合があるのかを特定できると、その復旧
サービスを迅速かつ容易に行えるようになる。
【0033】よって、本発明では、制御部18による通
常運転モードのほかに、装置に不具合が発生した場合
に、制御部18が自動的に故障個所を検索し特定するこ
とのできる故障診断運転モードを持つものとしてある。
常運転モードのほかに、装置に不具合が発生した場合
に、制御部18が自動的に故障個所を検索し特定するこ
とのできる故障診断運転モードを持つものとしてある。
【0034】そして、本空調装置において、故障診断運
転となると、各能動部品を1つずつ動作確認を行って、
診断結果をLEDなどで表示するとともに、不具合発見
時にはその故障部位を、上記表示部に表示することがで
きるようになっている。
転となると、各能動部品を1つずつ動作確認を行って、
診断結果をLEDなどで表示するとともに、不具合発見
時にはその故障部位を、上記表示部に表示することがで
きるようになっている。
【0035】次にその故障診断運転機能の内容について
さらに説明する。まず、故障診断を実施させるための診
断スイッチ30を設定操作部20に有し、該診断スイッ
チ30をONとすると通常運転モードを中止し、故障診
断運転モードに変更され、制御部18は、故障診断を始
める。
さらに説明する。まず、故障診断を実施させるための診
断スイッチ30を設定操作部20に有し、該診断スイッ
チ30をONとすると通常運転モードを中止し、故障診
断運転モードに変更され、制御部18は、故障診断を始
める。
【0036】また、故障診断スイッチ30をOFFにす
ると故障診断モードを中止し、通常運転モードに戻す。
なお、故障診断の実施/停止は、上記スイッチの他に、
外部からの入力(接点入力、通信入力)により開始させ
る方法も可能である。
ると故障診断モードを中止し、通常運転モードに戻す。
なお、故障診断の実施/停止は、上記スイッチの他に、
外部からの入力(接点入力、通信入力)により開始させ
る方法も可能である。
【0037】そして、故障診断モードに入った場合、次
の手順で能動部品の動作確認を行う。 (1) 先ず、サービスマンにより、目視して動作の確
認できるところの能動部品についての動作確認を、優先
して最初に行う。
の手順で能動部品の動作確認を行う。 (1) 先ず、サービスマンにより、目視して動作の確
認できるところの能動部品についての動作確認を、優先
して最初に行う。
【0038】これは、ビルなどに設置した空調システム
のなかで、それら多数ある能動部品のうち、地上や屋上
など外部に設置されている室外機のファンモータ12M
や、エンジンのスタータモータ1M、ステップモータS
Mなどは、その動作確認が目視できるので、これらは、
人間の目による良否の判定のほうが、機械による動作判
定より、短時間で行え作業が捗るとともに、判断も確実
だからである。
のなかで、それら多数ある能動部品のうち、地上や屋上
など外部に設置されている室外機のファンモータ12M
や、エンジンのスタータモータ1M、ステップモータS
Mなどは、その動作確認が目視できるので、これらは、
人間の目による良否の判定のほうが、機械による動作判
定より、短時間で行え作業が捗るとともに、判断も確実
だからである。
【0039】よって、診断する手順として、制御部18
は、上記のようなサービスマンが動作を目視できるよう
な室外ファン12や、エンジンのスロットルバルブSV
などの能動部品を最初に駆動させるよう動作指令を順次
出力させ、サービスマンによる診断を、先に実施させる
ものとしている。
は、上記のようなサービスマンが動作を目視できるよう
な室外ファン12や、エンジンのスロットルバルブSV
などの能動部品を最初に駆動させるよう動作指令を順次
出力させ、サービスマンによる診断を、先に実施させる
ものとしている。
【0040】そして、その動作確認方法としては、上記
能動部品であるスタータモータ1M、およびステップモ
ータSMを1つずつ、順次所定時間駆動して、その動作
状態の目視確認を行う。
能動部品であるスタータモータ1M、およびステップモ
ータSMを1つずつ、順次所定時間駆動して、その動作
状態の目視確認を行う。
【0041】また、駆動させる所定時間は、確認する能
動部品によって異なるが、例として、はスタータモータ
1Mは5秒、ステップモータSMはスロットルバルブS
Vの開閉を2往復させる時間の駆動を行い、また室外フ
ァン12は10秒程度駆動する。
動部品によって異なるが、例として、はスタータモータ
1Mは5秒、ステップモータSMはスロットルバルブS
Vの開閉を2往復させる時間の駆動を行い、また室外フ
ァン12は10秒程度駆動する。
【0042】こうして所定時間駆動させれば、正常なら
ば、スタータモータの回転作動やスロットルバルブの開
閉作動が確認されるが、不良であればそれらの作動が視
認できない。
ば、スタータモータの回転作動やスロットルバルブの開
閉作動が確認されるが、不良であればそれらの作動が視
認できない。
【0043】このように、この項目は故障診断機能とし
ては、順次駆動を行うだけで、対象となる能動部品の良
否判定は、サービスマンが行う。
ては、順次駆動を行うだけで、対象となる能動部品の良
否判定は、サービスマンが行う。
【0044】(2) 次に、制御部18は、他の能動部
品の動作を、空調システムを運転して、1つずつ所定時
間動作させるよう動作指令及び動作解除指令を発し、上
記した複数のセンサ、すなわち温度センサ26a、26
b、27a、27b、28a〜28cや圧力センサ25
a、25bなどで、冷媒温度、圧力等を検出し、その動
作により生じる検出値の変化により動作確認を行う。
品の動作を、空調システムを運転して、1つずつ所定時
間動作させるよう動作指令及び動作解除指令を発し、上
記した複数のセンサ、すなわち温度センサ26a、26
b、27a、27b、28a〜28cや圧力センサ25
a、25bなどで、冷媒温度、圧力等を検出し、その動
作により生じる検出値の変化により動作確認を行う。
【0045】上記(1)以外の能動部品の例としては、
冷媒配管に設置されて目視が困難な四方弁3や室外電動
弁8、また室内機5に組み込まれている室内膨張弁9や
室内ファンモータ13M等がある。
冷媒配管に設置されて目視が困難な四方弁3や室外電動
弁8、また室内機5に組み込まれている室内膨張弁9や
室内ファンモータ13M等がある。
【0046】そして、能動部品の検出具体例としては、
室内ファンモータ13の場合では、各室内機5A、5
B、5C(室内熱交換器)にファンモータ13Mがあ
り、これを1台ずつ運転し、動作確認を行う。また、室
内ファンモータ13Mは、運転/停止の他に風速切換が
あり、そしてファンモータ運転において回転数を4段階
などに変化させ、風速を変えている。
室内ファンモータ13の場合では、各室内機5A、5
B、5C(室内熱交換器)にファンモータ13Mがあ
り、これを1台ずつ運転し、動作確認を行う。また、室
内ファンモータ13Mは、運転/停止の他に風速切換が
あり、そしてファンモータ運転において回転数を4段階
などに変化させ、風速を変えている。
【0047】また暖房運転では風速の変化により、室内
熱交換器の温度・圧縮機の冷媒高圧圧力が変化するの
で、これらを温度センサおよび圧力センサで読み取り、
ファンモータ動作の(回転/回転数変化)の良否判断を
行う。
熱交換器の温度・圧縮機の冷媒高圧圧力が変化するの
で、これらを温度センサおよび圧力センサで読み取り、
ファンモータ動作の(回転/回転数変化)の良否判断を
行う。
【0048】具体的には、暖房運転で、室内ファンが正
常の場合にその運転/停止で送風有り無しとなり熱交換
量の大きな差から、当然に生じるところの冷媒の大きな
出入り温度差や冷媒吐出圧力の大きな変化が無く、温度
センサ28a,28b,28cおよび圧力センサ26
a、26bはほぼ一定値を検出する場合や、或いは室内
ファンの回転数増減による風速の段階変化(熱交換量の
段階的増減が生じる)に追従するような出入り温度差変
化および圧力変化の検出を上記温度センサおよび圧力セ
ンサが見ない時は、室内ファンモータに不具合があると
判断されるのである。
常の場合にその運転/停止で送風有り無しとなり熱交換
量の大きな差から、当然に生じるところの冷媒の大きな
出入り温度差や冷媒吐出圧力の大きな変化が無く、温度
センサ28a,28b,28cおよび圧力センサ26
a、26bはほぼ一定値を検出する場合や、或いは室内
ファンの回転数増減による風速の段階変化(熱交換量の
段階的増減が生じる)に追従するような出入り温度差変
化および圧力変化の検出を上記温度センサおよび圧力セ
ンサが見ない時は、室内ファンモータに不具合があると
判断されるのである。
【0049】その不具合は、ファンモータ13Mが故障
で室内ファン13自体が故障であるか、或いはファンに
変形、損傷等があり、駆動不良の状況であるなど様々で
ある。
で室内ファン13自体が故障であるか、或いはファンに
変形、損傷等があり、駆動不良の状況であるなど様々で
ある。
【0050】(3) このように、良否の判断は、定め
られた時間にわたった能動部品の動作指令後、または動
作解除指令後に、所定時間経過しても、センサによる状
態変化が読み取れない場合に、または複数のセンサが状
態変化を読み取れない場合は、その能動部品は動作不良
と判断されるのである。
られた時間にわたった能動部品の動作指令後、または動
作解除指令後に、所定時間経過しても、センサによる状
態変化が読み取れない場合に、または複数のセンサが状
態変化を読み取れない場合は、その能動部品は動作不良
と判断されるのである。
【0051】ここで、検査対象部品の動作により生じる
状態変化の検出を、複数のセンサで行っていることで、
つぎのようなメリットがある。例えば室内ファン13に
係わっている3個の温度センサ28a、28b、28c
のうちのある1つの温度センサ28bが故障で検出不能
となっても、残り2個の温度センサ28a、28cで所
定の状態値、変化値が検出されれば、室内ファンの動作
の良否判定が行うことが可能となり、診断機能が維持で
きる。
状態変化の検出を、複数のセンサで行っていることで、
つぎのようなメリットがある。例えば室内ファン13に
係わっている3個の温度センサ28a、28b、28c
のうちのある1つの温度センサ28bが故障で検出不能
となっても、残り2個の温度センサ28a、28cで所
定の状態値、変化値が検出されれば、室内ファンの動作
の良否判定が行うことが可能となり、診断機能が維持で
きる。
【0052】同様に、室外熱交換器4a側にある2つの
温度センサ27a、27b、或いは圧縮機の出入り口側
にある各2個ずつある温度センサ26a、26b、圧力
センサ25a、25bなどにおいても、あるセンサが正
常な検出動作をなさなくても、他の正常なセンサで検出
が補われて、室内ファンや圧縮機の良否が判断されると
いう具合である。
温度センサ27a、27b、或いは圧縮機の出入り口側
にある各2個ずつある温度センサ26a、26b、圧力
センサ25a、25bなどにおいても、あるセンサが正
常な検出動作をなさなくても、他の正常なセンサで検出
が補われて、室内ファンや圧縮機の良否が判断されると
いう具合である。
【0053】このように、能動部品の良否の判断は、空
調装置の所定のポイントに配した複数の温度検出用ある
いは圧力検出用のセンサ25a、25b、26a、26
b、27a、27b、28a、28b、、28cから検
出される各種検出値の総合的判断で行われることによ
り、どれかのセンサが正確な検出機能を果たさなくて
も、他のセンサが正常に検出するので、判断機能はバッ
クアップされる。
調装置の所定のポイントに配した複数の温度検出用ある
いは圧力検出用のセンサ25a、25b、26a、26
b、27a、27b、28a、28b、、28cから検
出される各種検出値の総合的判断で行われることによ
り、どれかのセンサが正確な検出機能を果たさなくて
も、他のセンサが正常に検出するので、判断機能はバッ
クアップされる。
【0054】また、1つの能動部品の動作確認状態を、
複数のセンサで確認するために、不具合発見の精度が向
上する。さらにこの機能を拡張させてセンサ特性の不具
合の発見にも応用が可能となり、センサ自体の故障や故
障したセンサの特定も可能となり、センサー管理も向上
する。
複数のセンサで確認するために、不具合発見の精度が向
上する。さらにこの機能を拡張させてセンサ特性の不具
合の発見にも応用が可能となり、センサ自体の故障や故
障したセンサの特定も可能となり、センサー管理も向上
する。
【0055】そして、診断の結果、動作不良と判断した
場合は、その不良と判断された能動部品の部品名が番号
や記号やコード化などされて、制御部18の記憶部に記
憶される。またその故障内容もコード化して記憶するな
ども可能である。
場合は、その不良と判断された能動部品の部品名が番号
や記号やコード化などされて、制御部18の記憶部に記
憶される。またその故障内容もコード化して記憶するな
ども可能である。
【0056】こうして、ある能動部品の良否判断が済め
ば、次の能動部品の動作確認に移行する。そして、次に
診断する部品が違うことから、部品に応じて異なる確認
のための動作時間や確認時間のもとに、故障診断を実行
して、同様な良否判定を行う。
ば、次の能動部品の動作確認に移行する。そして、次に
診断する部品が違うことから、部品に応じて異なる確認
のための動作時間や確認時間のもとに、故障診断を実行
して、同様な良否判定を行う。
【0057】(4) そして、故障診断中は、図1に示
したような、LED(発光ダイオード)による表示器3
2に、故障診断の進行状況を表示させる。具体的には、
診断の結果が全てOKの場合に点灯するLED1と不良
部品がある場合に点灯するLED2の両方のLEDを点
滅などさせて表示する。
したような、LED(発光ダイオード)による表示器3
2に、故障診断の進行状況を表示させる。具体的には、
診断の結果が全てOKの場合に点灯するLED1と不良
部品がある場合に点灯するLED2の両方のLEDを点
滅などさせて表示する。
【0058】また、進行状況の表示は、上記表示部22
に、現在行っている動作確認中の能動部品を記号、また
は番号(確認順序)で表示させ、進行状況を明示させる
ことも可能である。これにより、サービスマンは、診断
の終了時刻などを予測でき、その間の時間を連絡業務や
次のサービス先に付いて検討するなど有効に活用できる
余裕も生まれ、業務を効率的に行うのに役立つ。
に、現在行っている動作確認中の能動部品を記号、また
は番号(確認順序)で表示させ、進行状況を明示させる
ことも可能である。これにより、サービスマンは、診断
の終了時刻などを予測でき、その間の時間を連絡業務や
次のサービス先に付いて検討するなど有効に活用できる
余裕も生まれ、業務を効率的に行うのに役立つ。
【0059】(5) こうして、1つ1つの能動部品の
良否を順次判定していって、故障診断が終了した時に、
診断の結果、全能動部品の正常動作が確認できたとき
は、OK(正常)であることの表示を前記LED1の点
灯で示し、また正常動作確認ができなかった場合は、も
う1つのLED2を点灯して、NG(不良)であること
を示す。
良否を順次判定していって、故障診断が終了した時に、
診断の結果、全能動部品の正常動作が確認できたとき
は、OK(正常)であることの表示を前記LED1の点
灯で示し、また正常動作確認ができなかった場合は、も
う1つのLED2を点灯して、NG(不良)であること
を示す。
【0060】さらに、正常動作確認ができなかった不良
の能動部品については、その能動部品の記号、または番
号を、制御部が記憶部から読み出して、上記表示部22
に表示させる。例えば、室内器5Aが故障であれば、そ
のファンモータを001とコード表示し、Er.001
というように表示される。
の能動部品については、その能動部品の記号、または番
号を、制御部が記憶部から読み出して、上記表示部22
に表示させる。例えば、室内器5Aが故障であれば、そ
のファンモータを001とコード表示し、Er.001
というように表示される。
【0061】この場合に、不良の能動部品が複数あった
場合には、表示部に該当する部品記号や番号を、一定時
間ずつ自動的に切替表示したり、あるいは、故障内容表
示用の操作スイッチ(図示せず)を押す度に不良品の番
号などが順次切替表示されるようにすればよい。
場合には、表示部に該当する部品記号や番号を、一定時
間ずつ自動的に切替表示したり、あるいは、故障内容表
示用の操作スイッチ(図示せず)を押す度に不良品の番
号などが順次切替表示されるようにすればよい。
【0062】このように、NG(不良)のLED1が表
示された場合は、サービスマンは、その不良部品が何で
あるかを、表示部で確認し、その不良表示された能動部
品に対して、部品不良か、駆動不良かを確認するだけ
で、故障個所を速やかに、また間違い無く特定すること
ができる。これによって、部品全体の交換、あるいは、
故障個所の修理、調整等を行い、復旧させることが迅速
に行える。そして、空調装置のメンテナンスが容易にな
る。
示された場合は、サービスマンは、その不良部品が何で
あるかを、表示部で確認し、その不良表示された能動部
品に対して、部品不良か、駆動不良かを確認するだけ
で、故障個所を速やかに、また間違い無く特定すること
ができる。これによって、部品全体の交換、あるいは、
故障個所の修理、調整等を行い、復旧させることが迅速
に行える。そして、空調装置のメンテナンスが容易にな
る。
【0063】こうして、空調装置が正常に機能するか否
かを表示し、かつ故障個所の特定とその表示をする故障
診断システムを搭載させることで、早期に、的確にまた
効率的なサービスを果たせるようになる。
かを表示し、かつ故障個所の特定とその表示をする故障
診断システムを搭載させることで、早期に、的確にまた
効率的なサービスを果たせるようになる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によるこのような
故障診断運転により、空調装置の故障の有無が診断さ
れ、その診断結果が表示され、さらに不具合ある場合に
はその故障部位も表示されるので、サービス時の作業時
間は短縮することができる。また、製品知識、経験が十
分でない、初心者でもサービスが可能になる。
故障診断運転により、空調装置の故障の有無が診断さ
れ、その診断結果が表示され、さらに不具合ある場合に
はその故障部位も表示されるので、サービス時の作業時
間は短縮することができる。また、製品知識、経験が十
分でない、初心者でもサービスが可能になる。
【0065】また故障診断は、動作が目視確認できる能
動部品を先に優先して作動してゆく手順をとるようにし
ているので、サービスマンによる目視による一番確実な
判定が加わっており、より短時間、より確実な不具合の
発見が可能となる。
動部品を先に優先して作動してゆく手順をとるようにし
ているので、サービスマンによる目視による一番確実な
判定が加わっており、より短時間、より確実な不具合の
発見が可能となる。
【0066】また、故障診断は、能動部品を順次作動さ
せて、その動作確認を複数のセンサで行うようにしたの
で、不具合発見の精度が向上し、信頼性の高い診断がで
き、的確なサービスを行えるようになる。また、複数の
センサで良否の判断を行うことで、或るセンサの検出性
能が落ちたりしても、他の正常なセンサーで検出は補完
され、診断機能は維持してゆくことが可能となる。
せて、その動作確認を複数のセンサで行うようにしたの
で、不具合発見の精度が向上し、信頼性の高い診断がで
き、的確なサービスを行えるようになる。また、複数の
センサで良否の判断を行うことで、或るセンサの検出性
能が落ちたりしても、他の正常なセンサーで検出は補完
され、診断機能は維持してゆくことが可能となる。
【0067】また、診断結果、故障部位および診断の進
行状況などは、表示されるので、サービスマンは、取る
べき対応への準備や算段、また時間を有効に活用できる
ようになり、無駄のない効率的サービス作業を実施でき
るようになる。
行状況などは、表示されるので、サービスマンは、取る
べき対応への準備や算段、また時間を有効に活用できる
ようになり、無駄のない効率的サービス作業を実施でき
るようになる。
【0068】そして、この方法による故障診断装置は、
システムがより複雑、広範囲にわたるような空調装置と
なるほど、サービス作業が高効率化するなど、その効果
は大きくなる。
システムがより複雑、広範囲にわたるような空調装置と
なるほど、サービス作業が高効率化するなど、その効果
は大きくなる。
【図1】図は、本発明の故障診断機能を搭載する空調装
置の全体構成図である。
置の全体構成図である。
1 エンジン 2 圧縮機 3 四方弁 4 室外機 5A、5B、5C 室内機 8 電動弁 9 電動膨張弁 12 室外ファン 13 室内ファン 14 熱交換器 15 冷却水回路 18 制御部 22、32 表示部 25a、25b 圧力センサ 26a、26b、27a、27b、28a、28b、2
8c 温度センサ 1M エンジンスタータモータ SV エンジン燃料供給量調整用のスロットルバルブ SM スロットルバルブを駆動させるステップモータ
8c 温度センサ 1M エンジンスタータモータ SV エンジン燃料供給量調整用のスロットルバルブ SM スロットルバルブを駆動させるステップモータ
Claims (4)
- 【請求項1】 スタータモータ及びステップモータによ
り駆動されるスロットルバルブを有するエンジンと、前
記エンジンにより駆動され冷媒を圧縮する圧縮機と、冷
媒の流通方向を変える四方弁と、冷媒を凝縮または蒸発
させる室外熱交換器と、室外ファンモータにより駆動さ
れ前記室外熱交換器に送風する室外ファンと、冷媒を凝
縮または蒸発させる室内熱交換器と、室内ファンモータ
により駆動され前記室内熱交換器に送風する室内ファン
と、冷媒の流量を調整する電動弁と、前記室外熱交換
器、前記室内熱交換器、冷媒配管等に付設された温度セ
ンサ、前記圧縮機の吐出冷媒圧力を検出する圧力セン
サ、前記エンジンの回転数を検出する回転センサ等の各
種センサの検出信号が入力されると共に前記各能動部品
を駆動制御する制御部とを備えた空調装置において、 前記制御部は、前記スタータモータ、前記ステップモー
タ、前記室外ファンモータ等の目視できる各能動部品を
順次動作させるよう動作指令を出力した後、前記圧縮機
を駆動して冷媒を循環させ、前記検出センサにて検出さ
れる検出信号に基づき他の能動部品の動作確認を順次行
う故障診断運転を実行することを特徴とする空調装置。 - 【請求項2】 前記故障診断運転中であること及びその
判定結果を表示する表示部を備えることを特徴とする請
求項1に記載の空調装置。 - 【請求項3】 前記制御部は、前記能動部品の動作指令
後または動作解除指令後に前記センサによる所要の状態
変化が検出されない場合に、当該能動部品の動作不良と
判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記
載の空調装置。 - 【請求項4】 前記制御部は、前記能動部品の動作指令
後または動作解除指令後に複数の前記センサによる所要
の状態変化が検出されない場合に、当該能動部品の動作
不良と判定することを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6770198A JPH11248286A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6770198A JPH11248286A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11248286A true JPH11248286A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=13352531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6770198A Pending JPH11248286A (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11248286A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100320132B1 (ko) * | 1999-10-07 | 2002-01-10 | 이응준 | 공기조화기의 원격유지보수시스템 |
JP2005273995A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍空調装置 |
CN1330973C (zh) * | 2004-12-30 | 2007-08-08 | 南京化工职业技术学院 | 空调器控制电路故障诊断实验装置 |
JP2010121869A (ja) * | 2008-11-20 | 2010-06-03 | Daikin Ind Ltd | 室内機及び空気調和機 |
US20130019620A1 (en) * | 2001-07-20 | 2013-01-24 | Brooks Automation Inc. | Helium Management Control System |
CN104422076A (zh) * | 2013-08-21 | 2015-03-18 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调器制冷机组及其防冻控制方法 |
CN106091246A (zh) * | 2016-06-14 | 2016-11-09 | 顺德职业技术学院 | 空调器远程控制运行故障判断方法 |
KR20180082608A (ko) | 2015-12-11 | 2018-07-18 | 다이킨 고교 가부시키가이샤 | 정보처리장치 |
CN109139528A (zh) * | 2018-09-25 | 2019-01-04 | 东莞市觅智实业有限公司 | 一种风扇检测系统及检测方法 |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP6770198A patent/JPH11248286A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100320132B1 (ko) * | 1999-10-07 | 2002-01-10 | 이응준 | 공기조화기의 원격유지보수시스템 |
US10288052B2 (en) | 2001-07-20 | 2019-05-14 | Brooks Automation, Inc. | Helium management control system |
US20130019620A1 (en) * | 2001-07-20 | 2013-01-24 | Brooks Automation Inc. | Helium Management Control System |
US8869552B2 (en) * | 2001-07-20 | 2014-10-28 | Brooks Automation, Inc. | Helium management control system |
US9334859B2 (en) | 2001-07-20 | 2016-05-10 | Brooks Automation, Inc. | Helium management control system |
JP2005273995A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍空調装置 |
CN1330973C (zh) * | 2004-12-30 | 2007-08-08 | 南京化工职业技术学院 | 空调器控制电路故障诊断实验装置 |
JP2010121869A (ja) * | 2008-11-20 | 2010-06-03 | Daikin Ind Ltd | 室内機及び空気調和機 |
CN104422076A (zh) * | 2013-08-21 | 2015-03-18 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调器制冷机组及其防冻控制方法 |
KR20180082608A (ko) | 2015-12-11 | 2018-07-18 | 다이킨 고교 가부시키가이샤 | 정보처리장치 |
CN106091246A (zh) * | 2016-06-14 | 2016-11-09 | 顺德职业技术学院 | 空调器远程控制运行故障判断方法 |
CN109139528A (zh) * | 2018-09-25 | 2019-01-04 | 东莞市觅智实业有限公司 | 一种风扇检测系统及检测方法 |
CN109139528B (zh) * | 2018-09-25 | 2024-03-22 | 东莞市觅智智能家居有限公司 | 一种风扇检测系统及检测方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5775116A (en) | Defrosting control method for air conditioner | |
US20090314017A1 (en) | Air conditioner | |
WO2020203977A1 (ja) | 冷凍サイクル装置の性能劣化診断システム | |
JP2010210121A (ja) | 空気調和装置 | |
JP3043728B2 (ja) | マルチ型空気調和機及びその連結状態点検方法 | |
JPH11248286A (ja) | 空調装置 | |
KR101654060B1 (ko) | 공기조화시스템 및 제어방법 | |
EP1643193A2 (en) | Method of determining the configuration of an air conditioning system | |
JP2005133980A (ja) | 空気調和装置 | |
JP3801516B2 (ja) | 車両用空調システム、及び車両用空調システムの故障情報検出方法 | |
KR20080036466A (ko) | 공기조화기 및 그 실내기 온도센서 인식 방법 | |
JP3102208B2 (ja) | 空気調和装置の運転制御装置 | |
JP2008039388A (ja) | マルチ式空気調和機 | |
CN112097364B (zh) | 空调器及其电子膨胀阀故障检测方法 | |
JP2004309015A (ja) | Ghp故障予知診断方法およびその装置 | |
JP2020030043A (ja) | 空気調和システム | |
JP4183425B2 (ja) | 空気調和装置及びその制御方法 | |
JP4105413B2 (ja) | マルチ式空気調和機 | |
WO2022038703A1 (ja) | 空気調和機診断装置 | |
KR100677282B1 (ko) | 공기조화기의 실외기 제어방법 및 제어장치 | |
JPH11141957A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2009222247A (ja) | 空気調和装置及びその制御方法 | |
KR100869959B1 (ko) | 에어컨의 시운전 제어방법 | |
JP2651391B2 (ja) | 空気調和機の遠隔監視システム | |
WO2017043932A1 (ko) | 공기조화기 진단장치, 공기조화기 시스템 및 그 동작방법 |