JPH11248048A - 多重チューブの曲げ加工法 - Google Patents

多重チューブの曲げ加工法

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JPH11248048A
JPH11248048A JP5110298A JP5110298A JPH11248048A JP H11248048 A JPH11248048 A JP H11248048A JP 5110298 A JP5110298 A JP 5110298A JP 5110298 A JP5110298 A JP 5110298A JP H11248048 A JPH11248048 A JP H11248048A
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JP
Japan
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tube
filler
bending
tubes
spacer
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Withdrawn
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JP5110298A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Sato
広明 佐藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重チューブを曲げ加工する際には加工によ
る変形を生じることがなく、しかも、曲げ加工が完了し
た後の軽量化をも可能にする、多重チューブの曲げ加工
法を提供をする。 【解決手段】 同軸な複数のチューブ1,3により形成
される多重チューブの曲げ加工法において、前記チュー
ブ1,3より融点の低い硬質な充填材2を予め曲げ加工
前に各チューブ1,3間に充填し、前記充填材2が硬化
した状態で曲げ加工を実施した後、前記充填材2を溶融
させて除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機の燃料を流
す配管などに使用される多重チューブの曲げ加工法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の二重チューブの曲げ加工法を図面
に基づいて説明する。図4は第1の従来技術を示すもの
で、図中の符号10は内チューブ、20はスペーサ、3
0は外チューブである。この曲げ加工法では、内チュー
ブ10の曲げ加工部にスペーサ20をかぶせて外周を覆
う第1工程(図1(a)参照)、さらにその外側に外チ
ューブ30をかぶせた状態(図1(b)参照)にして曲
げ加工を実施する第2工程とがある。この場合のスペー
サ20はゴムやテフロンなどを素材として成形されたも
のが使用され、曲げ加工後の完成品にも除去されること
なくそのままの状態で、内チューブ10と外チューブ3
0との間に残される(図1(c)参照)。従って、曲げ
加工後の二重チューブを実際に使用する際にも、曲げ加
工部の内外チューブ間にはスペーサ20が存在すること
になる。
【0003】また、図5は第2の従来技術を示す分解組
立図である。この場合、二重チューブの曲げ加工部は、
単独で曲げ加工された内チューブ10と、予め曲げ加工
した後長手方向に2分割された半割外チューブ31a,
31bと、これら半割外チューブ31a,31bの両端
に連結される直線外チューブ32,32とで構成されて
いる。これら各部材の組立は、最初に半割外チューブ3
1a,31bを内チューブ10の外側にかぶせて接合部
33,33を溶接し、一体の曲がり外チューブ31を形
成する。この後、曲がり外チューブ31の両端に順次直
線外チューブ32を当接させ、それぞれの接合部33,
33を溶接して連結することによって、外チューブ30
が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術には次のような問題点が指摘されている。第
1の従来技術では、曲げ加工部において内外のチューブ
間にスペーサ20が残ったままの状態で使用することに
なるため、ゴムやテフロンなどで形成されたスペーサ2
0の分だけ二重チューブ曲げ加工部の重量が大きくなる
という問題がある。
【0005】また、第2の従来技術の場合、外チューブ
30を完成させるためには曲げ加工した曲がり外チュー
ブ31をいったん2分割した後再度溶接するといった面
倒な作業が必要となり、また、曲がり外チューブ31の
両端にも直線外チューブ32を溶接する作業も必要にな
るなど、組立に手間がかかりコスト面でも不利になると
いった問題がある。そして、多くの溶接部が存在する構
造では、溶接部の強度低下や変形といったことも曲げ加
工部の強度上問題となる。
【0006】そこで本発明は、多重チューブを曲げ加工
する際には局所変形を生じることがなく、しかも、曲げ
加工が完了した後の軽量化をも可能にする、多重チュー
ブの曲げ加工法の提供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による多重チューブの曲げ加工法は、同軸な
複数のチューブにより形成される多重チューブの曲げ加
工法において、前記チューブより融点の低い硬質な充填
材を予め曲げ加工前に各チューブ間に充填し、前記充填
材が硬化した状態で曲げ加工を実施した後、前記充填材
を溶融させて除去することを特徴としている。
【0008】上述した本発明によれば、曲げ加工時に
は、多重のチューブ間に硬化した硬質の充填材がスペー
サとして存在しているため、曲げ加工部には一重のチュ
ーブのように曲げ加工の力が伝わる。また、曲げ加工が
完了した後には、充填材を溶融させて除去するので、多
重チューブの軽量化が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による多重チューブ
の曲げ加工法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すもので、符号
の1は内チューブ、2は充填材、3は外チューブであ
る。図1(a)は最初の第1工程を示しており、内チュ
ーブ1の曲げ加工部に対し、その外周面を覆うようにし
て充填材2をかぶせてある。この充填材2には、内チュ
ーブ1及び外チューブ3の素材よりも融点が低く、しか
も常温付近では硬化している硬質の素材を採用する。こ
のような充填材2の条件を満たす素材としてはワックス
があり、特に、お湯程度の温度で容易に溶かすことがで
き、かつ室温で硬質な低融点のパラフィンなどのワック
スが好適である。なお、充填材2は、内チューブ1と外
チューブ3との間のスペーサとして機能させるものであ
り、その外径寸法は、外チューブ3の内面に密着するよ
うに設定してある。
【0010】続く図1(b)に示した第2工程では、充
填材2をかぶせた内チューブ1を外チューブ3の所定の
位置まで挿入する。この結果、充填材2は曲げ加工部に
おいて外チューブ3の内面に密着し、内外チューブ1,
3間のスペーサとして機能する。なお、挿入した充填材
2の外周面と外チューブ3の内周面との間に隙間が生じ
てしまったような場合には、必要に応じて溶融させた充
填材2を適宜隙間に補充し、これを硬化させることによ
って隙間を満たすようにしてもよい。このようにして内
外チューブ1,3間が充填材2で満たされた状態になれ
ば、曲げ加工の準備は完了する。
【0011】図1(c)に示した第3工程では、第2工
程で準備が完了した曲げ加工部を通常のチューブ曲げ装
置により曲げ加工を実施する。この時、曲げ加工部にお
いては、内チューブ1、充填材2及び外チューブ3が密
着して一重のチューブのようになっている。すなわち、
内径が内チューブ1に等しく、肉厚が内チューブ1、充
填材2及び外チューブ3の合計値となる一本のチューブ
のようになる。
【0012】こうして曲げ加工が完了した後、曲げ加工
部をお湯や加熱炉などに入れて加熱することにより、充
填材2を溶融させる。充填材2の融点は内外チューブ
1,3よりかなり低いので、チューブはなんら影響を受
けることなく充填材2のみが溶融する。従って、溶融し
た液体の充填材2を内外チューブ1,3間から容易に流
出させて除去することが可能になり、図1(d)に示す
ような曲げ部を有する中空の二重チューブが得られる。
【0013】次に、本発明の第2の実施の形態を図2及
び図3に基づいて説明する。図中の符号1は内チュー
ブ、2は充填材、3は外チューブであり、図2(a)は
最初の第1工程を示している。この工程では、内チュー
ブ1と外チューブ3とを適当な治具を用いて同心になる
ようセットしておく(図3(a)参照)。続く第2工程
では、図2(b)及び図3(b)に示すように、同心に
セットされた内外チューブ1,3の間に溶融させた低融
点の充填材2を流し込み、この充填材2を曲げ加工部に
保持してしばらく放置する。この結果、充填材2が冷え
て硬化するので、内外チューブ1,3間には硬質の充填
材2が内外両面に密着した状態で存在することとなり、
第1の実施の形態において説明したのと同様のスペーサ
として機能する。
【0014】以下の第3工程(図2(c)参照)以降
は、上述した第1の実施の形態と同様であるため、重複
を避けるためここでは説明を省略する。このようにして
も、図2(d)に示すような曲げ部を有する中空の二重
チューブが得られる。
【0015】上述した第1及び第2の実施の形態に説明
した多重チューブの曲げ加工法によれば、曲げ加工時に
おいて内外のチューブ1,3間に硬質のスペーサとして
機能する充填材2が存在する。しかも、この充填材2は
内外チューブ1,3の両面に密着しているので、曲げ加
工部は、内チューブ1の内径を有し、かつ内チューブ
1、充填材2及び外チューブ3の肉厚を合計した肉厚を
有する一重のチューブとみなすことができる。従って、
曲げ加工の力は、硬質の充填材2を介して内外のチュー
ブ1,3間で伝えることが可能となり、曲げ加工を実施
する際に内外チューブ1,3間が空洞のままだと問題に
なるチューブ内側の皺及びチューブ外側の割れやへこみ
の発生といった加工変形を防止できる。また、充填材2
にワックスを使用することによって優れた潤滑性が発揮
されるので、内チューブ1と外チューブ3との間に曲げ
加工時の周長差が生じても長手方向の移動が可能であ
り、従って内外チューブ1,3の局所変形を防止でき
る。
【0016】このようにしてスペーサとして機能し、曲
げ加工時の加工変形を防止した充填材2は、お湯程度の
比較的低い温度で容易に溶融させて除去することができ
るので、二重チューブを使用する際には曲げ加工部に残
留することはなく、従って不要のスペーサ分だけ二重チ
ューブ自体が軽量になる。
【0017】これまで説明した実施の形態は、内チュー
ブ1と外チューブ3とが同軸となる二重チューブの曲げ
加工法であったが、上述した本発明の曲げ加工法は、二
重チューブに限定されることはなく、三重又はそれ以上
の多重のチューブが同軸となる多重チューブの曲げ加工
にも適用可能なことはいうまでもない。この場合、充填
材2は、最も内側に位置する内チューブの内径部分だけ
を残して、曲げ加工部における各チューブ間の間隙部に
充填される。
【0018】また、これまで説明した実施の形態では、
充填材2がチューブ間の間隙を完全に満たすようなリン
グ状断面であったが、このリング状断面の内外いずれか
一方の面、又は両面に、適宜スリットや溝が設けられた
断面形状の充填材としてもよい。
【0019】
【発明の効果】上述した本発明の多重チューブの曲げ加
工法によれば、曲げ加工時にはスペーサとして機能する
充填材がチューブ間に存在して加工変形が生じるのを防
止するといった効果を奏し、また、曲げ加工終了後には
不要となった充填材を溶融させて除去できるので、多重
チューブを軽量化できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の工程図で、(a)
は第1工程、(b)は第2工程、(c)は第3工程、
(d)は加工完了の状態を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の工程図で、(a)
は第1工程、(b)は第2工程、(c)は第3工程、
(d)は加工完了の状態を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係る断面図で、(a)は図
2のA−A線に沿って見た断面図、(b)は図2のB−
B線に沿って見た断面図である。
【図4】第1の従来技術を示す工程図で、(a)は第1
工程、(b)は第2工程、(c)は加工完了の状態を示
す図である。
【図5】第2の従来技術を示す分解組立図である。
【符号の説明】
1,10 内チューブ 2 充填材 3,30 外チューブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸な複数のチューブにより形成される
    多重チューブの曲げ加工法において、前記チューブより
    融点の低い硬質な充填材を予め曲げ加工前に各チューブ
    間に充填し、前記充填材が硬化した状態で曲げ加工を実
    施した後、前記充填材を溶融させて除去することを特徴
    とする多重チューブの曲げ加工法。
JP5110298A 1998-03-03 1998-03-03 多重チューブの曲げ加工法 Withdrawn JPH11248048A (ja)

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Effective date: 20050510