JPH11247959A - 伝動装置 - Google Patents

伝動装置

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JPH11247959A
JPH11247959A JP4656798A JP4656798A JPH11247959A JP H11247959 A JPH11247959 A JP H11247959A JP 4656798 A JP4656798 A JP 4656798A JP 4656798 A JP4656798 A JP 4656798A JP H11247959 A JPH11247959 A JP H11247959A
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JP
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cam
wedge
transmission
cams
pull rod
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JP4656798A
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Keitaro Yonezawa
慶多朗 米澤
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Kosmek KK
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Kosmek KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空圧シリンダの出力をコンパクトな構造で倍
力変換する。 【解決手段】 ハウジング11内にピストン式の駆動部
材15を上下移動自在に挿入し、その駆動部材15の上
側に環状のホルダ28と上下のカム31・カム32と伝
動スリーブ33とを順に配置する。これら上下のカム3
1・32の間に環状の楔空間35を半径方向の内方へ向
けてすぼまるように形成し、その楔空間35に周方向へ
所定の間隔をあけて複数の楔部材36を挿入する。上記
の駆動部材15を上向き駆動すると、まず、上記の伝動
スリーブ33に支持した複数の係合ボール41がプルロ
ッド12の下部に係合し、次いで、上記の駆動部材15
の押圧面38が上記の楔部材36を介して上記のカム3
1・32を上下方向へ離間させる。これにより、下側の
カム32が伝動スリーブ33と係合ボール41とを介し
て上記プルロッド12を強力に下降駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空圧シリンダ等
の出力を倍力変換して伝動する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の倍力式の伝動装置は、従来で
は、アームのレバー比を利用する機構が一般に知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来機構は、アームを揺動させるスペースを確保する必
要があるので、伝動装置が大型化するという問題があっ
た。本発明の目的は、上記の問題点を改善する新たな伝
動装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、例えば、図1及び図2、又は図3、もし
くは図4及び図5、に示すように、伝動装置を次のよう
に構成した。ハウジング11内に、軸心方向へ移動され
る環状の駆動部材15と、上記の軸心方向に対面する二
つのカム31・32と、従動ロッド12とを、外側から
順に同心円状に配置し、上記二つのカム31・32のう
ちの一方のカム31を上記ハウジング11に連結すると
共に他方のカム32を上記の従動ロッド12に連結し、
上記の二つのカム31・32の間に環状の楔空間35を
半径方向の内方へ向けてすぼまるように形成し、その楔
空間35に周方向へ所定の間隔をあけて複数の楔部材3
6を挿入し、上記の駆動部材15へ作用させた軸心方向
の駆動力を上記の楔部材36と上記の他方のカム32と
を経て上記の従動ロッド12へ伝達するように構成した
ものである。
【0005】本発明は、例えば、図2(A)(B)(C)に示
すように次のように作用する。図2(A)の状態では、駆
動部材15が下降し、複数の楔部材36が半径方向の外
側へ移動して二つのカム31・32が上下方向に接近し
ている。上記の駆動部材15を上向きに駆動すると、図
2(B)に示すように下側の他方のカム32が従動ロッド
12と連結し、次いで、図2(C)に示すように、上記の
駆動部材15が楔部材36を半径方向の内方へ移動させ
る。これにより、その楔部材36の楔作用によって上記
の二つのカム31・32が上下方向へ強力に離間し、一
方のカム31がハウジング11の上端壁11aに受け止
められて他方のカム32が上記の従動ロッド12を強力
に下向き駆動する。
【0006】本発明は、上述したように、駆動部材の駆
動力を楔作用によって倍力変換して従動ロッドへ強力に
伝達でき、前述した従来構造の倍力機構と比べると、ア
ーム揺動用の大きなスペースを確保する必要がないの
で、伝動装置をコンパクトに造れる。
【0007】なお、前記の楔部材をボールやローラ等の
転動体によって構成した場合には、その楔部材を小さい
摩擦力で円滑に駆動できるので、伝動効率が高くなる。
また、その楔部材は、ローラ状に構成した場合には面圧
が小さくなるので、伝動装置の寿命が長くなる。また、
上記の楔部材を半径方向の内方へ押圧する手段は、傾斜
面などの押圧面で構成することにより、簡素かつコンパ
クトな構造となるが、偏心伝動機構やカム伝動機構など
の他の種類の機構を利用することも可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1および図2(A)(B)(C)は、
第1実施形態を示し、本発明の伝動装置を利用したクラ
ンプ装置を示している。まず、図1の縦断面図によって
上記クランプ装置の構造を説明する。
【0009】プレス機械のテーブル1の上面に金型2が
載置され、その金型2が複数のクランプ装置3によって
引っ張って固定されるようになっている。なお、ここで
は一つのクランプ装置3だけを示している。上記クラン
プ装置3のハウジング11は、複数のボルト4(ここで
は1本のボルトだけを示している)によって上記テーブ
ル1の下面に固定されている。上記の金型2の下部に
は、従動ロッドであるプルロッド12がネジ止めされ、
そのプルロッド12は、上記テーブル1の貫通孔1aを
通って上記ハウジング11内に挿入される。
【0010】上記ハウジング11のガイド孔14に環状
の駆動部材15が上下移動自在に挿入される。その駆動
部材15は、空圧ピストン16と、そのピストン16か
ら上向きに突設した出力部17と、同上ピストン16か
ら下向きに突設した下ブロック18とを備える。上記ピ
ストン16の上側にアンクランプ作動室20が形成され
ると共に同上ピストン16の下側にクランプ作動室21
が形成される。そのクランプ作動室21にはクランプ保
持バネ22を装着してある。上記の下ブロック18には
後述の検出ロッド24を固定して、その検出ロッド24
を上記ハウジング11の下端壁11bの下方へ突出して
ある。
【0011】上記ガイド孔14の上部内には、環状のホ
ルダ28と、そのホルダ28の下側に設けた環状のカム
スペース29と、そのカムスペース29に配置した上下
の第1カム31及び第2カム32と、環状の伝動スリー
ブ33とを、上記の駆動部材15とほぼ同じ軸心上で上
から順に配置してある。
【0012】そして、上下に対面する上記の第1カム3
1と上記の第2カム32との間に、環状の楔空間35を
半径方向の内方へ向けてすぼまるように形成して、その
楔空間35に、周方向へ所定の間隔をあけて複数の楔部
材36を挿入してある。なお、その楔部材36は、ここ
ではボールで図示してあるが、後述の図6(A)又は図7
(A)に示すようにローラ状に形成することが好ましい。
前記の出力部17の筒孔17aには、上記の楔部材36
を半径方向の内方へ移動させるテーパ押圧面38と同上
の楔部材36が半径方向の外方へ移動するのを許容する
退避面39とを下から順に連ねて設けてある。
【0013】前記の伝動スリーブ33には、周方向へ所
定の間隔をあけて配置した複数の係合ボール(係合具)4
1が半径方向へ移動自在に支持されている。その伝動ス
リーブ33が押バネ42によって上記の第2カム32へ
接当される。上記の伝動スリーブ33と上記の出力部1
7の筒孔17aとの間に環状の操作具44が上下移動自
在に挿入される。その操作具44は、弾性手段である進
出バネ45によって上向きに付勢されて、上記の出力部
17に設けた復帰具46によって受け止められる。前記
プルロッド12の下部には、上記の複数の係合ボール4
1が突入される周溝48と同上の係合ボール41が係合
する入力部49とを上下に設けてある。
【0014】上記プルロッド12が挿入されるロッド通
路Pは、前記ホルダ28と上記の伝動スリーブ33とを
貫通して上下に長く延びており、上記ハウジング11の
一端壁である上端壁11aに開口されている。そして、
上記ホルダ28の貫通孔28aと上記プルロッド12と
の間に第1調心隙間51を設けると共に、前記の出力部
17の筒孔17aと前記の操作具44との間に第2調心
隙間52を設け、さらに、前記テーブル1の前記の貫通
孔1aと上記プルロッド12との間に第3調心隙間53
を設けてある。
【0015】上記のクランプ装置3の作動を上記の図1
と図2(A)(B)(C)によって説明する。図2(A)は、図
1に対応するアンクランプ状態を示し、図2(B)は、前
記プルロッド12を前記の係合ボール41によってチャ
ッキングした状態を示し、図2(C)はクランプ状態を示
している。
【0016】前記テーブル1の上面へ金型2を下降させ
始めるときには、クランプ装置3を予めアンクランプ状
態へ切換えておく。即ち、図1(又は図2(A))に示すよ
うに、前記クランプ作動室21から圧縮空気を排出する
と共にアンクランプ作動室20へ圧縮空気を供給して、
前記の駆動部材15を下降させてある。これにより、前
記の復帰具46が操作具44を下降させて、係合ボール
41が半径方向の外側の後退位置Yへ移動可能になって
いる。また、前記の楔部材36も、退避面39に対面し
て、半径方向の外側へ移動している。
【0017】そして、金型2の下降時において、前記ロ
ッド通路Pの軸心とプルロッド12の軸心とが心ズレし
ている場合には、前記の第1調心隙間51の存在によっ
て前記ホルダ28の貫通孔28a内へ上記プルロッド1
2がスムーズに挿入されると共に、前記の第2調心隙間
52の存在によって前記の操作具44及び伝動スリーブ
33が水平方向へ移動して、その伝動スリーブ33の貫
通孔へも上記プルロッド12がスムーズに挿入される。
これにより、上記の心ズレが自動的に修正されて、金型
2の下面が前記テーブル1の上面に受け止められる。
【0018】上記の図2(A)のアンクランプ状態から図
2(C)のクランプ状態へ切換えるときには、前記アンク
ランプ作動室20から圧縮空気を排出すると共にクラン
プ作動室21へ圧縮空気を供給する。すると、図2(B)
のチャッキング状態に示すように、駆動部材15がスト
ロークα上昇し、これと同時に、進出バネ45によって
操作具44も上昇する。これにより、その操作具44が
複数の係合ボール41を突出位置Xへ押圧して、これら
係合ボール41が上記プルロッド12に係合する。
【0019】引き続いて、図2(C)に示すように、上記
の駆動部材15がさらにストロークβだけ上昇すると、
前記の押圧面38によって楔部材36を半径方向の内方
へ強力に押圧していき、その楔部材36の楔作用によっ
て第1カム31と第2カム32とを上下方向へ強力に離
間させる。そして、その離間時には、上記の第1カム3
1が前記ホルダ28を介して前記ハウジング11の上端
壁11aによって受け止められるのに対して、第2カム
32が伝動スリーブ33を強力に押し下げる。これによ
り、その伝動スリーブ33に支持した複数の係合ボール
41がプルロッド12の入力部49を強力に下降させ
て、そのプルロッド12が金型2をテーブル1へ引っ張
り固定する。
【0020】即ち、上記の第1カム31および第2カム
32と楔部材36と押圧面38とによって、駆動部材1
5の上向きの駆動力を前記の伝動スリーブ33の下向き
の駆動力へ倍力変換する倍力手段Mを構成してある。上
記の図2(C)のクランプ状態において、何らかの原因で
クランプ作動室21の圧力が低下したり消失した場合で
あっても、前記クランプ保持バネ22の付勢力によって
上記の倍力手段Mの構成部材に大きな摺動抵抗を付与で
きるので、そのクランプ状態を確実に保持できる。
【0021】なお、その図2(C)中の符号γは、上記の
駆動部材15の余裕ストロークである。上記の駆動部材
15と同行して昇降する前記の検出ロッド24の高さ位
置を図外のセンサによって検出するようになっており、
そのセンサの出力信号によってクランプ装置3のアンク
ランプ状態とクランプ状態とを判別できる。
【0022】上記の図2(C)のクランプ状態から図2
(A)のアンクランプ状態へ切換えるときには、上記クラ
ンプ作動室21から圧縮空気を排出すると共にアンクラ
ンプ作動室20へ圧縮空気を供給すればよい。これによ
り、まず、図2(B)に示すように、駆動部材15が下降
して前記の退避面39が楔部材36に対面したときに上
記の楔部材36の半径方向の外向き移動が許容される。
引き続いて、前記の押バネ42によって下降が阻止され
た状態の伝動スリーブ33に対して前記の復帰具46が
操作具44を下降させていく。これにより、図2(A)の
アンクランプ状態に示すように、係合ボール41がフリ
ーになる(ここでは、上記の係合ボール41が既に後退
位置Yへ切換えられた状態を示してある)。
【0023】その後、金型2を上昇させる。すると、プ
ルロッド12の入力部49が上記の複数の係合ボール4
1を上記の後退位置Yへ退避させるので、そのプルロッ
ド12がロッド通路Pからスムーズに抜き取られる。
【0024】次に、上述の倍力手段Mのさらに具体的な
態様を説明する。前記の駆動部材15の押圧面38の傾
斜角度は、垂直面に対して約11度に設定してある。即
ち、その押圧面38のテーパ角度は約22度である。前記
の各カム31・32のカム面の傾斜角度は、それぞれ、
水平面に対して約22.5度に設定してある。即ち、前記の
楔空間35の楔角度は約45度である。前記のクランプ作
動室21へ供給される圧縮空気の圧力は5 kgf/cm2(約
0.49MPa)であり、このとき、前記の駆動部材15が約35
0 kgf(約3400 N)の上向き駆動力を発生するようになっ
ている。また、前記クランプ保持バネ22の付勢力を50
kgf(約490 N)に設定してある。
【0025】上記の条件下でクランプ装置3をクランプ
作動させると、前記プルロッド12の締付力(ここでは
下降駆動力)は約940 kgf(約9200 N)以上であった。ま
た、その場合、前記の金型2に約6000 kgf(約59000 N)
の上向き力を作用させてもクランプ状態を保持できた。
従って、この第1実施形態では、駆動部材15の駆動力
とクランプ保持バネ22の付勢力との合力(約400 kgf)
の約2.35倍の締付力(約940 kgf)が得られると共に、そ
の合力の約15倍のクランプ保持力(約6000 kgf)が得られ
る。また、クランプ作動室21から上記の圧縮空気を排
出して上記クランプ保持バネ22の付勢力だけでクラン
プ状態を保持させた場合には、そのクランプ保持力は約
750 kgf(約7400 N)以上であった。
【0026】前記の押圧面38の傾斜角度は、約11度に
設定したが、約5度から約15度の範囲であることが好ま
しく、さらに好ましい範囲は約8度から約12度である。
また、前記の各カム31・32の各カム面の傾斜角度
は、約22.5度に設定したが、約15度から約30度の範囲で
あることが好ましく、さらに好ましい範囲は約20度から
約25度である。ちなみに、上記の各傾斜角度を選択する
ことにより、1.5倍から4倍程度の締付力と、10倍から
ほぼ無限大に近いクランプ保持力とを得ることが可能で
ある。
【0027】上記の第1実施形態は次の長所を奏する。
前記の駆動部材15の出力部17の筒孔17aに押圧面
38と退避面39とを軸心方向へ並べて設けたので、簡
素な構成で楔部材36を操作でき、伝動装置をコンパク
トに造れる。上記の退避面39と前記の押圧面38とを
上から順に設けて、上記の駆動部材15の上向き駆動に
よってプルロッド12を下向き駆動するようにしたの
で、駆動部材15の筒孔空間を有効利用してクランプ装
置をコンパクトに造れる。
【0028】前記の第2カム32と上記プルロッド12
を連結する手段を伝動スリーブ33と複数の係合具41
と操作具44とによって構成したので、簡素かつコンパ
クトな構成で連結および連結解除を行える。二つのカム
31・32と上記の伝動スリーブ33とを軸心方向へ順
に配置して、その伝動スリーブ33と前記の出力部17
の筒孔17aとの間に操作具44を挿入したので、その
筒孔17a内の空間を有効利用してクランプ装置をさら
にコンパクトに造れる。
【0029】図3と、図4及び図5は、第2実施形態と
第3実施形態とを示している。これら別の実施形態にお
いては、上記の第1実施形態と同じ機能の部材には原則
として同一の符号を付けて説明する。
【0030】図3の第2実施形態は、前記の図1に相当
する図であって、その図1の装置と比べると、前記の楔
部材36と前記の係合ボール41とを上下逆に配置した
点が異なる。より詳しくいえば、この第2実施形態で
は、上下に長い伝動スリーブ33の上部に係合ボール4
1を支持し、その伝動スリーブ33の途中高さ部に操作
具44を外嵌し、同上の伝動スリーブ33の下部に第1
カム31及び第2カム32を外嵌してある。上記の第1
カム31はパイプ状のホルダ28を介してハウジング1
1の上端壁11aに受け止められる。その第1カム31
と上記の操作具44との間に前記の進出バネ45が装着
されている。その操作具44の下部が上記ホルダ28の
下部の外側へ突出しており、その突出部61が前記の駆
動部材15の復帰具46と係合している。
【0031】図4と図5は第3実施形態を示している。
図4は、前記の図1に相当する図であって、作動途中の
状態を示し、図5(A)から図5(D)は作動説明図であ
る。この図4の装置は、図1の装置と比べると、クラン
プ装置3のハウジング11にプルロッド12を設けてそ
のプルロッド12の先端に複数の係合ボール41を支持
すると共に、金型2の下部にネジ止めした口金65に段
付き穴66を形成した点が異なる。
【0032】より詳しくいえば、駆動部材15の出力部
17の筒孔17aに上記プルロッド12が挿入され、そ
のプルロッド12が上昇バネ67によって上向きに付勢
される。そのプルロッド12の筒孔68に挿入した操作
ロッド69が復帰バネ70によって上向きに付勢され
る。上記プルロッド12の下部と上記の出力部17との
間に前記の第1実施形態と同様の倍力手段Mが介在され
る。この場合、前記の第1カム31はハウジング11の
上端壁11a直接に接当し、前記の第2カム32は上記
プルロッド12の下部に直接に接当している。
【0033】上記クランプ装置3は、図5に示すように
次のように作動する。図5(A)の退避状態では、クラン
プ作動室21から圧縮空気が排出されると共にアンクラ
ンプ作動室20へ圧縮空気が供給されている。これによ
り、駆動部材15が両カム31・32と楔部材36とを
介してプルロッド12をテーブル1の上面よりも下降さ
せるとともに、バネ受け板72が前記の操作ロッド69
を下降させている。
【0034】図5(A)の退避状態から図5(D)のクラン
プ状態へ切換えるときには、上記アンクランプ作動室2
0から圧縮空気を排出すると共にクランプ作動室21へ
圧縮空気を供給する。すると、まず、図5(B)に示すよ
うに、上記の駆動部材15が上昇され、これと同時に、
プルロッド12と操作ロッド69とが前記の各バネ67
・70の各付勢力によって上昇される。同上の図5(B)
に示すように、上記の駆動部材15がストロークS1
け上昇して前記の第1カム31がハウジング11の上端
壁11aに受け止められると、プルロッド12の上昇が
阻止される。
【0035】次いで、図5(C)に示すように、上昇が阻
止されたプルロッド12に対して駆動部材15および操
作ロッド69がさらにストロークS2だけ上昇すること
により、プルロッド12の先端の係合ボール41が操作
ロッド69によって突出位置Xへ押圧される。引き続い
て、図5(D)に示すように、上記の駆動部材15がさら
にストロークS3だけ上昇すると、前記の押圧面38に
よって楔部材36を半径方向の内方へ強力に押圧してい
き、その楔部材36の楔作用によって第1カム31と第
2カム32とを上下方向へ強力に離間させて、その離間
力によって上記プルロッド12をストロークS4だけ強
力に下降させる。これにより、上記プルロッド12が複
数の係合ボール41を介して金型2をテーブル1へ引っ
張り固定する。符号S5は余裕ストロークである。
【0036】上記の図5(D)のクランプ状態から図5
(A)の退避状態へ切換えるときには、上記クランプ作動
室21から圧縮空気を排出すると共にアンクランプ作動
室20へ圧縮空気を供給すればよい。これにより、ま
ず、図5(C)に示すように、駆動部材15が下降して退
避面39が楔部材36に対面したときに上記の楔部材3
6の半径方向の外向き移動が許容されるので、プルロッ
ド12が上昇バネ67によって上昇される。引き続い
て、上記の駆動部材15のバネ受け板72が操作ロッド
69を下降させることにより、図5(B)に示すように、
係合ボール41の後退位置Yへの移動が許容され、その
後、駆動部材15がプルロッド12を下降させ、これに
より、図5(A)の退避状態が得られる。
【0037】図6(A)と図6(B)は、前記の倍力手段M
の変形例を示している。図6(A)は、図6(B)のA−A
線矢視の端面図である。図6(B)は、作動説明図であっ
て、右半図は前記の楔部材36の押圧解除状態を示し、
左半図は同上の楔部材36の押圧状態を示している。
【0038】上記の楔部材36は、中央部の円周面部分
76と両端部の球面部分77・77とによって構成して
ある。さらに、隣合う楔部材36・36の間に整列バネ
78を装着するとともに、第2カム32とプルロッド1
2の下部との間に戻しバネ79を装着してある。上記の
ローラ形の楔部材36は、前述のボール形のものと比べ
ると、前記の駆動部材15の押圧面38にほぼ均等に接
当する。このため、その押圧面38から押圧されるとき
の面圧が大幅に小さくなって、倍力手段Mの寿命が長く
なる。なお、上記のローラ形の楔部材36は、その外周
面の全体を球面部分77によって構成することも可能で
ある。
【0039】図7(A)および図7(B)は、上記の倍力手
段Mの別の変形例を示し、楔部材36を転動ローラ形に
構成したものである。図7(A)は、図7(B)のA−A線
矢視の端面図である。図7(B)は作動説明図であって、
前記の図6(B)中の左半図に相当する図である。
【0040】上記の楔部材36は、ピン81と中央ロー
ラ82と端部ローラ83・83とによって構成されてい
る。上記の中央ローラ82は、そのローラ外周面の中央
部がアーク状に凹入形成されている。これにより、前記
の第2カム32の傾斜周面84に対して上記アーク状の
ローラ外周面の全体が均等に接当して、中央ローラ82
が小さい面圧で転動するようになっている。上記の端部
ローラ83は円周面部分83aと球面部分83bとを備
える。上記の円周面部分83aが前記の第1カム31の
下平面85に接当して小さい面圧で転動し、上記の球面
部分83bが前記の駆動部材15のテーパ押圧面38に
均等に接当して小さい面圧で押されるようになってい
る。
【0041】上記の転動ローラ形の楔部材36は、クラ
ンプ駆動時の摩擦抵抗を大幅に低減できる。このため、
クランプ力を増大でき、そのうえ、接触部分の焼き付き
を防止して倍力手段Mの寿命が長くなる。
【0042】図7(C)は、上記の楔部材36のさらに別
の変形例を示す断面図である。その楔部材36は、前記
のテーパ押圧面に接当する球面部分87と前記の第1カ
ムに接当する上テーパ面部分88と前記の第2カムに接
当する下テーパ面部分89とを備える。
【0043】上記の各実施形態や各変形例は、さらに次
のように変更可能である。前記のピストン式の駆動部材
の作動流体は、前記の圧縮空気に代えて、他の種類の気
体であってもよく、圧油等の液体であってもよい。ま
た、その駆動部材は、流体圧を利用するものに代えて、
電動機などの他の種類のアクチュエータを利用するもの
であってもよい。前記の係合具は、ボール状のものに代
えて、円柱状または円錐台状などの他の形状に造ること
も可能である。前記の第1カム及び第2カムの各カム面
は、断面視で直線状に形成することに代えて緩やかな曲
線に形成することも可能である。前記の押圧面38につ
いても同様である。
【0044】クランプ装置は、前記の金型に代えてワー
クピース等の他の種類の被固定物を固定するものであっ
てもよい。また、その被固定物は、複数のクランプ装置
によって固定されるものに代えて、1つのクランプ装置
によって固定されるものであってもよい。上記の被固定
物とクランプ装置との連結および連結解除の方向は、例
示した上下方向に代えて、水平方向または斜め方向であ
ってもよい。本発明に係る倍力式伝動装置は、クランプ
装置に利用するのに好適であるが、他の種類の装置にも
利用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、本発明の伝動装
置を利用したクランプ装置のアンクランプ状態の縦断面
図である。
【図2】図2(A)から図2(C)は、上記の第1実施形態
のクランプ装置の作動説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示し、前記の図1に相
当する図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示し、同上の図1に相
当する図である。
【図5】図5(A)から図5(D)は、上記の第3実施形態
の作動説明図である。
【図6】本発明の伝動装置に設けた倍力手段の変形例を
示している。図6(A)は、図6(B)のA−A線矢視の端
面図である。図6(B)は、作動説明図であって、右半図
は楔部材の押圧解除状態を示し、左半図は楔部材の押圧
状態を示している。
【図7】図7(A)は、上記の倍力手段の別の変形例を示
し、図7(B)のA−A線矢視の端面図である。図7(B)
は作動説明図であって、前記の図6(B)中の左半図に相
当する図である。図7(C)は、上記の楔部材のさらに別
の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
11…ハウジング、12…従動ロッド(プルロッド)、1
5…駆動部材、17…出力部、17a…筒孔、31…一
方のカム(第1カム)、32…他方のカム(第2カム)、3
3…伝動スリーブ、35…楔空間、36…楔部材、38
…押圧面、39…退避面、41…係合具(係合ボール)、
44…操作具。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(11)内に、軸心方向へ移動
    される環状の駆動部材(15)と、上記の軸心方向に対面
    する二つのカム(31)(32)と、従動ロッド(12)と
    を、外側から順に同心円状に配置し、 上記二つのカム(31)(32)のうちの一方のカム(31)
    を上記ハウジング(11)に連結すると共に他方のカム
    (32)を上記の従動ロッド(12)に連結し、 上記の二つのカム(31)(32)の間に環状の楔空間(3
    5)を半径方向の内方へ向けてすぼまるように形成し、
    その楔空間(35)に周方向へ所定の間隔をあけて複数の
    楔部材(36)を挿入し、 上記の駆動部材(15)へ作用させた軸心方向の駆動力を
    上記の楔部材(36)と上記の他方のカム(32)とを経て
    上記の従動ロッド(12)へ伝達するように構成した、こ
    とを特徴とする伝動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の伝動装置において、 前記の楔部材(36)を転動体によって構成した、ことを
    特徴とする伝動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の伝動装置において、 前記の駆動部材(15)の出力部(17)の筒孔(17a)
    に、前記の楔部材(36)を半径方向の内方へ移動させる
    押圧面(38)と同上の楔部材(36)が半径方向の外方へ
    移動するのを許容する退避面(39)とを軸心方向へ並べ
    て設けた、ことを特徴とする伝動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の伝動装置において、 前記の退避面(39)と前記の押圧面(38)とを軸心方向
    の一端から他端へ順に設け、 前記の駆動部材(15)を軸心方向の一端へ駆動すること
    によって前記の従動ロッド(12)を軸心方向の他端へ駆
    動するように構成した、ことを特徴とする伝動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかの伝動装置に
    おいて、 前記の他方のカム(32)を前記の従動ロッド(12)に連
    結する手段は、その他方のカム(32)に連結した伝動ス
    リーブ(33)と、その伝動スリーブ(33)に半径方向へ
    移動自在に支持した複数の係合具(41)と、これら係合
    具(41)を前記の従動ロッド(12)へ係合させる操作具
    (44)とを備える、ことを特徴とする伝動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5の伝動装置において、 前記の二つのカム(31)(32)と前記の伝動スリーブ
    (33)とを軸心方向へ順に配置して、その伝動スリーブ
    (33)と前記の出力部(17)の筒孔(17a)との間に前
    記の操作具(44)を挿入した、ことを特徴とする伝動装
    置。
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