JPH112478A - 製氷装置 - Google Patents

製氷装置

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JPH112478A
JPH112478A JP9155016A JP15501697A JPH112478A JP H112478 A JPH112478 A JP H112478A JP 9155016 A JP9155016 A JP 9155016A JP 15501697 A JP15501697 A JP 15501697A JP H112478 A JPH112478 A JP H112478A
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JP
Japan
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ice
cylindrical body
outlet
annular space
inlet
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Application number
JP9155016A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Inoue
良則 井上
Nozomi Kusumoto
望 楠本
Yuji Yoshitake
裕二 吉竹
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出口での氷の付着を防止し、氷掻き取り部材
の回転と液体流動のための駆動系を大幅に簡略化して安
価にできるとともに装置を小型化する。 【解決手段】 内周面に氷生成面Fを形成した第1の円
筒体1にそれより大径の第2の円筒体2を外嵌し、封止
部材3で封止して、冷媒を流動する環状空間Sを形成す
る。第1の円筒体1内にその筒中心に相当する水平方向
の軸芯周りで回転可能に駆動軸16を設け、駆動軸16
に氷掻き取り部材17を取り付ける。第1の円筒体1の
出口7側を封止部材3よりも延出し、その延出部分1a
に、氷含有液体取り出し用の出口7を設け、氷掻き取り
部材17を延出部分1aの内周面まで作用させ、出口7
での氷の付着生成を回避する。駆動軸16の入口10側
に一体回転可能に送り羽根18を設け、低速回転により
第1の円筒体1内で液体を移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、氷蓄熱シ
ステムに用いる氷を作製するなどのための製氷装置に関
し、特には、内周面に氷生成面を形成した第1の円筒体
にそれより大径の第2の円筒体を外嵌して環状空間を形
成するとともに、環状空間の筒軸芯方向の両端それぞれ
に封止部材を設け、環状空間内に冷却用流体を供給する
流入口と、環状空間内から冷却用流体を排出する流出口
とを設け、第1の円筒体内にその筒中心に相当する軸芯
周りで回転可能に駆動軸を設けるとともに、駆動軸に、
氷生成面に生成された氷を掻き取る氷掻き取り部材を取
り付け、かつ、被氷結液体を第1の円筒体内に供給する
入口と、氷を含んだ氷含有液体を第1の円筒体内から取
り出す出口とを設けた製氷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような製氷装置としては、従来一
般に、図9の全体構成図に示すように、内周面に氷を生
成する氷生成面Fを形成した第1の円筒体1の外周面に
大径の第2の円筒体02を外嵌し、第1の円筒体01の
外周面と第2の円筒体02の内周面との間に、冷却用流
体として氷生成用の冷媒を流動する環状空間Sを形成
し、そして、第1の円筒体01内に駆動軸03を回転可
能に設けるとともに、その駆動軸03に氷掻き取り部材
04…を一体回転可能に取り付け、駆動軸03と電動モ
ータ05とをベルト式伝動機構06を介して連動連結し
て構成されている。また、第1の円筒体01に形成した
入口07と氷を貯留するタンク08とが、ポンプ09を
介装した送り配管010を介して接続されるとともに第
1の円筒体01に形成した出口011とタンク08とが
戻り配管012を介して接続されている。第2の円筒体
02、送り配管010、タンク08および戻り配管01
2それぞれの外周面が断熱材013で覆われている。
【0003】これらの構成により、冷媒を流動するとと
もに、入口07から第1の円筒体01内にブラインなど
の被氷結液体を流入させ、氷生成面Fに氷を生成すると
ともに、氷掻き取り部材04…を回転して氷生成面Fで
生成される氷を回収し、その氷含有液体を出口011か
らタンク08に供給し、所定量の氷をタンク08に蓄え
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来例の製氷装置では、氷掻き取り部材04を駆
動回転する電動モータ05と、ポンプ09を駆動する装
置とが必要であり、また、送り配管010とポンプ09
とを接続するシール構造が必要で構成部材が多くて高価
になるとともに、メンテナンスに手間がかかる欠点があ
った。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1および請求項2に係る発明の
製氷装置は、出口での氷の付着を防止し、氷掻き取り部
材の回転と液体流動のための駆動系を大幅に簡略化して
安価にできるとともに装置を小型化できるようにするこ
とを目的とし、また、請求項3に係る発明の製氷装置
は、出口での氷の付着を防止し、氷掻き取り部材の回転
と液体流動のための駆動系を大幅に簡略化して安価にで
きるとともに装置を小型化できるように、かつ、タンク
との間での配管系をも簡略化してより一層安価で小型に
できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
上述のような目的を達成するために、内周面に氷生成面
を形成した第1の円筒体にそれより大径の第2の円筒体
を外嵌して環状空間を形成するとともに、環状空間の筒
軸芯方向の両端それぞれに封止部材を設け、環状空間内
に冷却用流体を供給する流入口と、環状空間内から冷却
用流体を排出する流出口とを設け、第1の円筒体内にそ
の筒中心に相当する軸芯周りで回転可能に駆動軸を設け
るとともに、駆動軸に、氷生成面に生成された氷を掻き
取る氷掻き取り部材を取り付け、かつ、被氷結液体を第
1の円筒体内に供給する入口と、氷を含んだ氷含有液体
を第1の円筒体内から取り出す出口とを設けた製氷装置
において、駆動軸の入口側または途中箇所に、入口から
出口に液体を移送する送り羽根を一体回転可能に取り付
け、第1の円筒体の筒軸芯方向の一端を封止部材よりも
延出し、その延出部分に近接して蓋部材を設けるととも
に蓋部材に出口を設け、かつ、氷掻き取り部材を延出部
分の内周面まで作用させるように構成する。
【0007】また、請求項2に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、内周面に氷生成面を形成した
第1の円筒体にそれより大径の第2の円筒体を外嵌して
環状空間を形成するとともに、環状空間の筒軸芯方向の
両端それぞれに封止部材を設け、環状空間内に冷却用流
体を供給する流入口と、環状空間内から冷却用流体を排
出する流出口とを設け、第1の円筒体内にその筒中心に
相当する軸芯周りで回転可能に駆動軸を設けるととも
に、駆動軸に、氷生成面に生成された氷を掻き取る氷掻
き取り部材を取り付け、かつ、被氷結液体を第1の円筒
体内に供給する入口と、氷を含んだ氷含有液体を第1の
円筒体内から取り出す出口とを設けた製氷装置におい
て、駆動軸に、入口から出口に液体を移送する送り羽根
を一体回転可能に取り付け、第1の円筒体の筒軸芯方向
の一端に、第1の円筒体および封止部材それぞれと断熱
する状態で蓋部材を設けるとともに蓋部材に出口を設け
て構成する。
【0008】また、請求項3に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、内周面に氷生成面を形成した
第1の円筒体にそれより大径の第2の円筒体を外嵌して
環状空間を形成するとともに、環状空間の筒軸芯方向の
両端それぞれに封止部材を設け、環状空間内に冷却用流
体を供給する流入口と、環状空間内から冷却用流体を排
出する流出口とを設け、第1の円筒体内にその筒中心に
相当する軸芯周りで回転可能に駆動軸を設けるととも
に、駆動軸に、氷生成面に生成された氷を掻き取る氷掻
き取り部材を取り付け、かつ、被氷結液体を第1の円筒
体内に供給する入口と、氷を含んだ氷含有液体を第1の
円筒体内から取り出す出口とを設けた製氷装置におい
て、駆動軸に、入口から出口に液体を移送する送り羽根
を一体回転可能に取り付け、第1の円筒体の上端側を開
放して出口に構成するとともに出口から取り出される氷
含有液体を貯留するタンクを備え、第1の円筒体を、出
口がタンク内に位置するとともに入口が底面側に位置す
る状態でタンク内に設けて構成する。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明の製氷装置の構成によれ
ば、内周面に氷生成面を形成した第1の円筒体の筒軸芯
方向の一端を封止部材よりも延出して、環状空間内を流
動する冷却用流体からの熱が伝わりにくい部分を作り、
その延出部分に、出口を設けた蓋部材を設けて、冷却用
流体からの伝熱により蓋部材が冷却されることを防止す
ることができる。また、延出部分の内周面に氷が生成付
着したとしても、それを即座に氷掻き取り部材によって
除去することができ、出口での氷の付着に起因する氷含
有液体の流動抵抗の増大を回避する。そして、このよう
に流動抵抗を減少させ、氷掻き取り部材の駆動軸に一体
回転可能に取り付けた送り羽根によって円滑に入口から
出口に液体を移送し、氷含有液体を取り出していくこと
ができる。
【0010】また、請求項2に係る発明の製氷装置の構
成によれば、第1の円筒体および封止部材それぞれと断
熱する状態で、出口を設けた蓋部材を設け、環状空間内
を流動する冷却用流体からの熱が、出口側の蓋部材に伝
わることを遮断し、冷却用流体からの伝熱により出口側
の蓋部材が冷却されることを防止して、出口での氷の付
着に起因する氷含有液体の流動抵抗の増大を回避する。
そして、このように流動抵抗を減少させ、氷掻き取り部
材の駆動軸に一体回転可能に取り付けた送り羽根によっ
て円滑に入口から出口に液体を移送し、氷含有液体を取
り出していくことができる。
【0011】また、請求項3に係る発明の製氷装置の構
成によれば、タンク内から第1の円筒体内に被氷結液を
吸い込み、そして、氷掻き取り部材によって掻き取られ
た氷を、開放された第1の円筒体の出口側からタンク内
に、出口での氷の付着に起因する流動抵抗を受けること
無く取り出すことができる。しかも、氷自体の浮力を利
用しながら、氷掻き取り部材の駆動軸に一体回転可能に
取り付けた送り羽根によって円滑に入口から出口に液体
を上昇移送し、氷含有液体を取り出していくことができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る製氷装置の第1実施
例の全体縦断面図であり、第1の円筒体1にそれよりも
大径の第2の円筒体2が外嵌され、第1の円筒体1の外
周面と第2の円筒体2の内周面との間に、冷却用流体と
して、フロンガスなどの低温冷媒を流動する環状空間S
が形成されるとともに、前記環状空間Sの筒軸芯方向の
両端それぞれに密封用の封止部材3が設けられている。
第1の円筒体1の内周面には、氷結のための粗度による
氷生成面Fが形成されている。図1において、4は冷媒
を環状空間S内に供給する流入口、5は冷媒を環状空間
S内から排出する流出口を示している。前記環状空間S
内には、冷却用流体として、気体と液体とに相変化しな
い低温の液体あるいはガスを流すようにしても良い。
【0014】第1の円筒体1の筒軸芯方向の一端側が、
図2の出口側の要部の拡大断面図に示すように、封止部
材3よりも外方に延出され、その延出部分1aに蓋部材
6が設けられるとともに、その蓋部材6に、ブライン溶
液に氷が混じった氷含有流体を取り出す出口7が設けら
れている。
【0015】また、第1の円筒体1の筒軸芯方向の他端
側が、図3の入口側の要部の拡大断面図に示すように、
封止部材3よりもやや外方に延出され、その延出部分1
bにケーシング8が取り付けられ、そのケーシング8に
蓋部材9が設けられるとともに、その蓋部材9に、被冷
却液としてのブライン溶液を供給する入口10が設けら
れている。
【0016】第2の円筒体2の筒軸芯方向の両端それぞ
れが支持ブラケット11に支持されている。出口側の蓋
部材6の外面の4箇所に、図4の側面図(図2の側面
図)に示すように、ネジ止め用のボス部12が設けら
れ、支持ブラケット11とボス部12とにわたって、封
止部材3を共締めする状態でボルト13が螺着され、出
口側の蓋部材6が取り付けられている。
【0017】出口側の蓋部材6には軸端用の軸受部材1
4が取り付けられ、一方、入口側の蓋部材8に貫通用の
軸受部材15が取り付けられ、両軸受部材14,15に
わたって、第1の円筒体1の筒中心に相当する水平方向
の軸芯周りで回転可能に駆動軸16が軸架されている。
【0018】駆動軸16には、その長手方向に所定間隔
を隔てて、氷生成面Fに生成された氷を掻き取る氷掻き
取り部材17が取り付けられている。そして、駆動軸1
6の長手方向の両端に設けられた氷掻き取り部材17
は、第1の円筒体1の筒軸芯方向の延出部分1a,1b
の内周面にも作用するように構成されている。
【0019】駆動軸16の入口10側でケーシング8内
に相当する箇所に、軸芯方向に所定間隔を隔ててふたつ
の送り羽根18,18がキー嵌合によって一体回転可能
に取り付けられている。
【0020】図3および図5の(a)の断面図(図3の
A−A線断面図)に示すように、ケーシング8の内周面
には、送り羽根18,18それぞれの径方向外方に位置
させて、送り羽根18,18によって送られる被氷結液
体を第1の円筒体1側へかつ径方向内方側へ案内移送す
る案内羽根19が設けられている。
【0021】また、図3および図5の(b)の断面図
(図3のB−B線断面図)に示すように、送り羽根1
8,18それぞれの入口10側とは反対側に位置させ
て、案内羽根19によって案内移送される被氷結液体を
駆動軸16の軸芯側へ案内移送する戻し羽根20が設け
られている。
【0022】駆動軸16の、貫通用の軸受部材15より
も突出した箇所に従動ギヤ21が取り付けられている。
この従動ギヤ21と電動モータ22のモータ軸22aに
取り付けられた主動ギヤ23とがチェーン24を介して
連動連結され、氷掻き取り部材17と送り羽根18とを
同一速度で回転するように構成されている。
【0023】以上の構成により、第1の円筒体1に対し
て冷媒が流動する環状空間Sから離れた位置で出口側の
蓋部材6、ケーシング8および入口側の蓋部材9それぞ
れを設け、蓋部材6,9およびケーシング8が冷却され
てその内周面に氷が生成付着することを防止できる。ま
た、延出部分1a,1bに生成付着した氷は、氷掻き取
り部材17により即座に除去し、出口7および入口10
のいずれにおいても、氷の付着によって流路面積が減少
することを回避できる。
【0024】そして、これらの結果、ポンプ機能を氷掻
き取り部材17の駆動構造によって備えさせることがで
きるとともに、第1の円筒体1に連なるケーシング8内
に収容することができ、専用のポンプやそれに対する電
動モータ、配管、バルブ等の周辺部品を不用にできてイ
ニシャルコストを低減できる。更に、入口10から出口
7にわたっての流動抵抗を減少できるため、送り羽根1
8を氷掻き取り部材17と同一の低速で回転させること
ができ、駆動軸16と貫通用の軸受部材15との間での
シール構造の寿命を延ばすことができ、メンテナンスコ
ストを低減できる。
【0025】図6および図7は、本発明に係る製氷装置
の第2実施例の要部の縦断面図であり、第1実施例と異
なるところは次の通りである。すなわち、図6に示すよ
うに、出口側の蓋部材25が、第1の円筒体1および封
止部材3に断熱部材26を介して取り付けられ、蓋部材
26に出口27が設けられている。また、図7に示すよ
うに、ケーシング8が、第1の円筒体1に断熱部材28
を介して取り付けられ、ケーシング8に入口側の蓋部材
29が取り付けられるとともに、蓋部材29に入口30
が設けられている。他の構成は、第1実施例と同じであ
り、同一図番を付してその説明は省略する。
【0026】この第2実施例によれば、環状空間S内を
流れる冷媒により、第1の円筒体1および封止部材3を
介して出口側の蓋部材25やケーシング8および入口側
の蓋部材29が冷却されることを断熱部材26,28で
防止し、蓋部材25,29やケーシング8の内周面に氷
が生成付着することを回避できる。このため、前述第1
実施例と同様に、イニシャルコストおよびメンテナンス
コストを低減できるという効果を有する。
【0027】図8は、本発明に係る製氷装置の第3実施
例を示す全体縦断面図であり、第1実施例と異なるとこ
ろは次の通りである。すなわち、第1の円筒体1が、そ
の筒軸芯方向が鉛直方向を向く状態でタンク31内に設
けられ、第2の円筒体2の下端側が、ケーシング8およ
び支持部材8aを介してタンク31の底板に支持される
とともに途中箇所が支持ステー32によって支持されて
いる。
【0028】前述第1実施例と同様に、駆動軸16の下
端側に送り羽根18が取り付けられるとともに、それよ
り上方側に氷掻き取り部材17を取り付けられ、その駆
動軸16の下側端部が、タンク31の底面に設けられた
凹部33に回転可能に軸受支持され、一方、駆動軸16
の上端側が、タンク31の天板に設けられた軸受部材3
4に回転可能に支持されている。
【0029】駆動軸16の軸受部材34よりも上方に突
出した部分に従動ギヤ35が取り付けられている。この
従動ギヤ35と、タンク1の周壁に設けた電動モータ3
6のモータ軸36aに取り付けられた主動ギヤ37とが
チェーン38を介して連動連結され、氷掻き取り部材1
7と送り羽根18とを同一速度で回転するように構成さ
れている。
【0030】送り羽根18を覆うケーシング8の下向き
面とタンク31の底面との間に隙間が形成されるととも
に、支持部材8aが駆動軸16の軸芯方向に所定間隔を
隔てて設けられ、ケーシング8の下方の周方向全周から
被氷結液を吸い込めるように構成されている。
【0031】タンク31の周壁の所定箇所に、冷却用流
体としてのブラインを冷却する冷却装置39が設けら
れ、その冷却装置39と流入口4とが、タンク31の周
壁を貫通した冷水供給管40を介して接続されている。
また、一対の流出口5それぞれに接続された戻し管41
がタンク31の周壁を貫通して槽外に延出されるととも
に冷却装置39に接続されている。
【0032】第1の円筒体1の上端側が開放されて出口
42に構成され、第1の円筒体1内で作製される氷含有
液体を上昇させ、その上端からオーバーフローによりタ
ンク31内に供給するように構成されている。図中43
は、凝縮器や熱交換器などに冷水を取り出す冷水取出管
を、そして、44は、凝縮器や熱交換器などで熱交換し
た後の冷水を戻す冷水返送管をそれぞれ示している。他
の構成は、第1実施例と同じであり、同一図番を付して
その説明は省略する。
【0033】この第3実施例によれば、第1の円筒体1
の上端側を開放することにより出口42を構成している
ため、第1の円筒体1内での液体の上昇に氷の浮力を利
用することができ、かつ、前述第1および第2実施例に
おける蓋部材が無く、氷の付着生成の問題を生じさせず
に、氷含有液体を流動抵抗少なくタンク31内に取り出
して氷を蓄えることができ、送り羽根18を氷掻き取り
部材17と同一の回転速度という低速で回転して氷を作
製することができ、前述第1および第2実施例と同様
に、イニシャルコストおよびメンテナンスコストを低減
できるという効果を有する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の製氷装置によれば、冷却用流体からの伝熱に起因す
る蓋部材の冷却を防止するとともに延出部分の内周面に
生成付着した氷を即座に氷掻き取り部材によって除去
し、出口での氷の付着を防止して第1の円筒体内から出
口を通じての氷含有液体の流動抵抗を減少させるから、
氷掻き取り部材と同一の回転速度で送り羽根を回転させ
ても、円滑に氷含有液体を取り出していくことができる
ようになった。しかも、液体の流動速度を、氷掻き取り
部材と同一の回転速度という、従来よりも低速にできる
から、駆動軸の軸支部分などのシール箇所の損傷を抑制
でき、耐久性を向上できてメンテナンスコストを低減で
きるようになった。そして、氷掻き取り部材の駆動軸に
送り羽根を一体回転可能に取り付けるから、氷掻き取り
部材の回転と液体流動のための駆動系を共用でき、液体
流動のためのポンプといった専用の駆動機構が不用で、
駆動系全体を大幅に簡略化して安価に構成できるように
なった。また、従来のように、液体流動用ポンプと駆動
機構との間に高速化のための伝動機構を介装するといっ
たことも不用で、装置全体として小型化でき、氷蓄熱シ
ステムを家庭用に構築するなどといったときにも容易に
適用でき、汎用性を向上できるようになった。
【0035】また、請求項2に係る発明の製氷装置によ
れば、第1の円筒体および封止部材それぞれと断熱させ
て、出口を設けた蓋部材を設け、冷却用流体からの伝熱
に起因する蓋部材の冷却を防止し、出口での氷の付着を
防止して第1の円筒体内から出口を通じての氷含有液体
の流動抵抗を減少させるから、氷掻き取り部材と同一の
回転速度で送り羽根を回転させても、円滑に氷含有液体
を取り出していくことができるようになった。しかも、
液体の流動速度を、氷掻き取り部材と同一の回転速度と
いう、従来よりも低速にできるから、駆動軸の軸支部分
などの損傷を抑制でき、耐久性を向上できてメンテナン
スコストを低減できるようになった。そして、氷掻き取
り部材の駆動軸に送り羽根を一体回転可能に取り付ける
から、氷掻き取り部材の回転と液体流動のための駆動系
を共用でき、液体流動のためのポンプといった専用の駆
動機構が不用で、駆動系全体を大幅に簡略化して安価に
構成できるようになった。また、従来のように、液体流
動用ポンプと駆動機構との間に高速化のための伝動機構
を介装するといったことも不用で、装置全体として小型
化でき、氷蓄熱システムを家庭用に構築するなどといっ
たときにも容易に適用でき、汎用性を向上できるように
なった。
【0036】また、請求項3に係る発明の製氷装置によ
れば、開放された第1の円筒体の出口側からタンク内
に、氷掻き取り部材によって掻き取られた氷を、出口で
の氷の付着に起因する流動抵抗を受けること無く取り出
すことができ、しかも、氷自体の浮力を利用しながら、
円滑に入口から出口に液体を上昇移送できるから、氷掻
き取り部材と同一の回転速度で送り羽根を回転させて
も、円滑に氷含有液体を取り出していくことができるよ
うになった。しかも、液体の流動速度を、氷掻き取り部
材と同一の回転速度という、従来よりも低速にできるか
ら、駆動軸の軸支部分などのシール箇所の損傷を抑制で
き、耐久性を向上できてメンテナンスコストを低減でき
るようになった。そして、氷掻き取り部材の駆動軸に送
り羽根を一体回転可能に取り付けるから、氷掻き取り部
材の回転と液体流動のための駆動系を共用でき、液体流
動のためのポンプといった専用の駆動機構が不用で、駆
動系全体を大幅に簡略化して安価に構成できるようにな
った。また、従来のように、液体流動用ポンプと駆動機
構との間に高速化のための伝動機構を介装するといった
ことも不用で、装置全体として小型化でき、更に、タン
ク内から第1の円筒体内に被氷結液を吸い込み、作製さ
れた氷を第1の円筒体の上端の開放された出口からタン
ク内に供給するから、タンクとの間での配管系をも簡略
化できてより一層安価で小型にでき、氷蓄熱システムを
家庭用に構築するなどといったときにも容易に適用で
き、汎用性を向上できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製氷装置の第1実施例の全体縦断
面図である。
【図2】出口側の要部の拡大断面図である。
【図3】入口側の要部の拡大断面図である。
【図4】図2の側面図である。
【図5】(a)は、図3のA−A線断面図、(b)は図
3のB−B線断面図である。
【図6】本発明に係る製氷装置の第2実施例の要部の縦
断面図である。
【図7】本発明に係る製氷装置の第2実施例の要部の縦
断面図である。
【図8】本発明に係る製氷装置の第3実施例の全体縦断
面図である。
【図9】従来例の製氷装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1…第1の円筒体 1a…出口側の延出部分 1b…入口側の延出部分 2…第2の円筒体 3…封止部材 4…流入口 5…流出口 6…出口側の蓋部材 7…出口 8…入口側の蓋部材 10…入口 16…駆動軸 17…氷掻き取り部材 18…送り羽根 25…出口側の蓋部材 26…断熱部材 27…出口 28…断熱部材 29…入口側の蓋部材 30…入口 31…タンク 32…出口 S…環状空間 F…氷生成面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に氷生成面を形成した第1の円筒
    体にそれより大径の第2の円筒体を外嵌して環状空間を
    形成するとともに、前記環状空間の筒軸芯方向の両端そ
    れぞれに封止部材を設け、前記環状空間内に冷却用流体
    を供給する流入口と、前記環状空間内から冷却用流体を
    排出する流出口とを設け、前記第1の円筒体内にその筒
    中心に相当する軸芯周りで回転可能に駆動軸を設けると
    ともに、前記駆動軸に、前記氷生成面に生成された氷を
    掻き取る氷掻き取り部材を取り付け、かつ、被氷結液体
    を前記第1の円筒体内に供給する入口と、氷を含んだ氷
    含有液体を前記第1の円筒体内から取り出す出口とを設
    けた製氷装置において、 前記駆動軸の前記入口側または途中箇所に、前記入口か
    ら前記出口に液体を移送する送り羽根を一体回転可能に
    取り付け、前記第1の円筒体の筒軸芯方向の一端を前記
    封止部材よりも延出し、その延出部分に近接して蓋部材
    を設けるとともに前記蓋部材に前記出口を設け、かつ、
    前記氷掻き取り部材を前記延出部分の内周面まで作用さ
    せるように構成したことを特徴とする製氷装置。
  2. 【請求項2】 内周面に氷生成面を形成した第1の円筒
    体にそれより大径の第2の円筒体を外嵌して環状空間を
    形成するとともに、前記環状空間の筒軸芯方向の両端そ
    れぞれに封止部材を設け、前記環状空間内に冷却用流体
    を供給する流入口と、前記環状空間内から冷却用流体を
    排出する流出口とを設け、前記第1の円筒体内にその筒
    中心に相当する軸芯周りで回転可能に駆動軸を設けると
    ともに、前記駆動軸に、前記氷生成面に生成された氷を
    掻き取る氷掻き取り部材を取り付け、かつ、被氷結液体
    を前記第1の円筒体内に供給する入口と、氷を含んだ氷
    含有液体を前記第1の円筒体内から取り出す出口とを設
    けた製氷装置において、 前記駆動軸に、前記入口から前記出口に液体を移送する
    送り羽根を一体回転可能に取り付け、前記第1の円筒体
    の筒軸芯方向の一端に、前記第1の円筒体および前記封
    止部材それぞれと断熱する状態で蓋部材を設けるととも
    に前記蓋部材に前記出口を設けたことを特徴とする製氷
    装置。
  3. 【請求項3】 内周面に氷生成面を形成した第1の円筒
    体にそれより大径の第2の円筒体を外嵌して環状空間を
    形成するとともに、前記環状空間の筒軸芯方向の両端そ
    れぞれに封止部材を設け、前記環状空間内に冷却用流体
    を供給する流入口と、前記環状空間内から冷却用流体を
    排出する流出口とを設け、前記第1の円筒体内にその筒
    中心に相当する軸芯周りで回転可能に駆動軸を設けると
    ともに、前記駆動軸に、前記氷生成面に生成された氷を
    掻き取る氷掻き取り部材を取り付け、かつ、被氷結液体
    を前記第1の円筒体内に供給する入口と、氷を含んだ氷
    含有液体を前記第1の円筒体内から取り出す出口とを設
    けた製氷装置において、 前記駆動軸に、前記入口から前記出口に液体を移送する
    送り羽根を一体回転可能に取り付け、前記第1の円筒体
    の上端側を開放して前記出口に構成するとともに前記出
    口から取り出される氷含有液体を貯留するタンクを備
    え、前記第1の円筒体を、前記出口が前記タンク内に位
    置するとともに前記入口が底面側に位置する状態で前記
    タンク内に設けてあることを特徴とする製氷装置。
JP9155016A 1997-06-12 1997-06-12 製氷装置 Pending JPH112478A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4793963A (en) * 1985-03-26 1988-12-27 Westinghouse Electric Corp. Fuel rod cluster interchange system and method for nuclear fuel assemblies
JP2013542393A (ja) * 2010-09-29 2013-11-21 ムック イム、ヒョ 製氷装置
JP6142185B1 (ja) * 2014-10-09 2017-06-07 Nit株式会社 微細氷の製造機
CN115388589A (zh) * 2022-08-23 2022-11-25 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 一种制冰模块及制冰设备

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