JPH11247864A - 密封セラミック転がり軸受 - Google Patents

密封セラミック転がり軸受

Info

Publication number
JPH11247864A
JPH11247864A JP10060368A JP6036898A JPH11247864A JP H11247864 A JPH11247864 A JP H11247864A JP 10060368 A JP10060368 A JP 10060368A JP 6036898 A JP6036898 A JP 6036898A JP H11247864 A JPH11247864 A JP H11247864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing plate
ceramic
press
outer ring
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10060368A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Niizeki
関 心 新
Miyoshi Ooi
井 三 佳 大
Satoshi Murakami
上 聡 村
Kiyotoshi Ueda
田 清 利 上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP10060368A priority Critical patent/JPH11247864A/ja
Publication of JPH11247864A publication Critical patent/JPH11247864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
    • F16C33/7843Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
    • F16C33/7846Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with a gap between the annular disc and the inner race
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/58Raceways; Race rings
    • F16C33/62Selection of substances
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7869Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward
    • F16C33/7873Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward with a single sealing ring of generally L-shaped cross-section
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも外輪及び内輪の一方がセラミック
スにより構成される転がり軸受において、軸受内部シー
ルを備えたセラミック転がり軸受を提供することであ
る。 【解決手段】 外輪1がセラミックスにより構成され、
外輪1の案内面2に密封板14を圧入せしめて装着し、
該密封板14は、外輪1側の端部を内側に折り曲げて形
成した圧入部15を備え、該圧入部15の弾性変形によ
って外輪1のシール溝3aに嵌着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも外輪と
内輪の一方がセラミックスで構成されたセラミック転が
り軸受の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のセラミック転がり軸受としては、
例えば図13に示すような開放形のもので、転動体30
0やその周辺は外部に露出していたものが一般的である
(実開平4−82431号)。また、図14に示すよう
に、シールの代わりになる部品400を軸受外部に装着
することでシール性を確保しているものもある(特開平
6−337016号)。しかし、セラミック転がり軸受
にあってはシールによる密封形転がり軸受は提供されて
いないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これは、例えば金属製
転がり軸受にあっては、その材料の加工容易性により、
軌道輪100に小さくて深く入りくんだ形状のシール溝
101を加工することができたため、シール200によ
る密封形を提供することができたが(図15参照)、材
料であるセラミックスの加工性が悪く上述のような小さ
くて深く入りくんだシール溝101を加工することがで
きなかったためである。
【0004】この種のセラミック転がり軸受は、セラミ
ックスが非磁性であることから磁場環境の下で使用され
たり、また耐食性を有することから腐食環境の下で使用
される。
【0005】しかし、図13に示す従来技術では、開放
形であるためグリースが封入できず、そのためグリース
を塗布して周辺構造を工夫することによりグリースを保
持するものとしていたが、周辺構造が複雑になり取り扱
いが面倒であった。また、開放形であることにより、腐
食液と共に研磨カスが軸受内部に侵入したり、腐食液成
分が回転停止中に固化したり、あるいは成膜時の反応性
生物が転がり面に付着したりする等、回転に支障をきた
す原因を招いていた。さらに、図14に示すものではシ
ール性を確保するための部材400の取り付け手間を要
していた。
【0006】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑がみなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、軸受内部シールを備えたセラミック転がり軸受を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明がなした技術的手段は、少なくとも外輪と内輪
の一方がセラミックスで構成された転がり軸受におい
て、セラミックスからなる外輪又は内輪の少なくとも片
側端面に密封板を取付けて構成したことである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明セラミック転がり軸
受の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0009】本実施形態におけるセラミック転がり軸受
は、外輪1と内輪8と転動体12と保持器13と密封板
14で構成されており、図2乃至図10及び図12は外
輪1の案内面2に密封板14が装着される実施の一形態
を示し、図11は内輪8の案内面9に密封板14が装着
される実施の一形態を示す。なお、本実施形態において
図示する外輪1、内輪8、転動体12、保持器13は周
知構造が適用可能で特に限定されるものではない。図示
例では転がり玉軸受を持って説明するが、本発明はすべ
ての種類の玉軸受,ころ軸受を対象とするものである。
【0010】また、少なくとも外輪1と内輪8のいずれ
か一方がセラミックスで構成されていれば本発明の範囲
内であり、外輪1、内輪8と共に、転動体12、保持器
13の各構成部材のいずれか一方あるいは双方がセラミ
ックスからなるものであってもよく任意である。セラミ
ックス材料の具体例としては、例えば窒化けい素セラミ
ックスSi3N4,炭化けい素セラミックスSiC,アルミ
ナセラミックスA12O3 ,ジルコニアセラミックスであ
るPSZ(部分安定化ジルコニア)等を挙げることがで
きるが、特に溶融金属中で使用する軸受では耐熱衝撃性
の点からSi3N4 が望ましい。
【0011】本実施形態において外輪1あるいは内輪8
は、その案内面2,9が大きく分けて図1(a)乃至
(c)に示すように構成されている。
【0012】図1(a)は、案内面2そのもので密封板
14を装着する構成で、特にシール溝を設けていない
が、案内面2そのものが密封板14の装着面になるの
で、厳密な寸法精度が要求される。
【0013】図1(b)は、例えば円筒状の砥石で円周
方向に追い込むことで案内面2に対して平行なシール溝
(装着面)3aを凹設し、該シール溝3aにて密封板1
4を装着する構成である。
【0014】図1(a),(b)は案内面2とシール外
径が面で接しているため案内面2の表面粗さは、6.3
μmRa以下にすることが望ましい。
【0015】図1(c)は、例えば円錐状の砥石で円周
方向に追い込むことで案内面2に対して内部側に深くな
っているテーパ状のシール溝(装着面)3bを凹設し、
該シール溝3bにて密封板14を装着する構成である。
【0016】これらの構成は、小さくて深い溝を加工す
ることができないセラミックスの加工性の悪さを考慮し
たものであり、夫々の溝形状は図示例に何等限定される
ものではなく本発明の範囲内において任意に変更可能で
ある。
【0017】図1(a)乃至(c)に示す構成を採用し
た具体的な実施形態を次に説明する。
【0018】[第一実施形態]図2は、図1(a)に示
す密封板14の装着面構成を外輪案内面2に採用し、密
封板14を該案内面2に直接圧入した実施形態である。
【0019】密封板(シールド)14は、外輪1の案内
面(内径)2に密着する外径をもって形成されると共
に、その板の厚みを軸受内部のスペースの都合から厚く
できないため、端部を内側に折り曲げて形成した圧入部
15を備え、該圧入部15を介して案内面(装着面)2
に嵌着し、その弾性変形によって倒れ防止と強度アップ
を図っている。また、シールド14は冷間圧延鋼板であ
るが、耐食性を考慮する場合にはSUS304などのス
テンレス鋼が望ましい。
【0020】[第二実施形態]図3は、図1(a)に示
す密封板14の装着面構成を外輪案内面2に採用し、密
封板14を該案内面2に直接圧入した他の実施形態であ
る。
【0021】本実施形態は、密封板(シールド)14の
圧入部15を、開口16が外側に向いた断面形状略U字
状に形成し、該圧入部15の弾性変形によって案内面
(装着面)2に嵌着して密封板14を装着するものとし
ている。従って、本実施形態では密封板14の外径を外
輪1の案内面(内径)2よりも大径とする。
【0022】尚、圧入部15の断面径状は本実施形態の
如く略U字状に限られず、略V字状,W字状等弾性変形
によって案内面(装着面)2に嵌着可能な構造を有して
いれば本発明の範囲内であり、また圧入部15の開口1
6が内側に向いた状態の断面形状とすることも本発明の
範囲内である。
【0023】[第三実施形態]図4は、図1(b)に示
す密封板14の装着面構成を外輪案内面2に採用し、密
封板14を該装着面に圧入した実施形態である。
【0024】本実施形態に用いられる密封板(シール
ド)14は、第一実施形態に用いた密封板(シールド)
14と同一タイプのもので、その外径がシール溝(装着
面)3aに密着する径とする。
【0025】本実施形態によれば、圧入部15の先端1
7がシール溝3aの端部4に押さえつけられるので、押
し込み方向の位置が合わせ易いという利点がある。また
本実施形態では、図示せる密封板14に代えて、第二実
施形態にて説明したタイプの圧入部15(断面形状略U
字状,略V字状,W字状等)を有する密封板を使用する
ことも可能である。
【0026】[第四実施形態]図5は、図1(b)に示
す密封板14の装着面構成を外輪案内面2に採用し、密
封板14を該装着面に圧入した他の実施形態である。
【0027】本実施形態では、基本的には第三実施形態
にて説明した密封板(シールド)14と同一形状の密封
板(シールド)14であって、圧入部15の内径よりも
大径とした外径を有するリング状のばね21を圧入部1
5の内周に沿って備えることで、ばね21の復元力によ
って圧入部15がシール溝(装着面)3aに装着固定さ
れる実施の一形態である。ばね21は、図示例に何等限
定されるものではなく、ばね力によって圧入部15を内
周側からシール溝3aへと押圧させて密封板14を圧入
固定する構造を有するものであればコイル状、板状等任
意であり、また配設数も単数、複数任意である。
【0028】また本実施形態においても、図示せる密封
板14に代えて、第二実施形態にて説明したタイプの圧
入部15(断面形状略U字状,略V字状,W字状等)を
有する密封板14を使用し、この密封板14にばね21
を用いるものとすることも可能である。本実施形態によ
れば、上記第三実施形態による作用効果と共に、ばね2
1によるシール溝(装着面)3aへの圧入部押圧効果が
期待できる。
【0029】[第五実施形態]図6は、図1(b)に示
す密封板(シールド)14の装着面構成を外輪案内面2
に採用し、密封板(シールド)14を該装着面に圧入し
た他の実施形態である。
【0030】本実施形態では、基本的には第三実施形態
にて説明した密封板(シールド)14と同一形状の密封
板(シールド)14であって、内輪8側の端部も内側に
向けて折り曲げ部18としたこととする実施の一形態で
ある。
【0031】また、本実施形態においても、図示せる密
封板(シールド)14に代えて、第二実施形態にて説明
したタイプの圧入部15(断面形状略U字状,略V字
状,W字状等)を有する密封板14を使用し、この密封
板14の内輪8側の端部を内側に向けて折り曲げるもの
とすることも可能である。さらに、本実施形態におい
て、上記第四実施形態に示すばね21を介して圧入部1
5が押圧装着される構造とすることも本発明の範囲内で
ある。
【0032】本実施形態によれば、圧入部15による密
封板14の装着作用効果と共に、内輪側端部の折り曲げ
部18よる密封性向上が図られる。
【0033】[第六実施形態]図7は、図1(b)に示
す密封板(シールド)14の装着面構成を外輪案内面2
に採用し、密封板14をシール溝(装着面)に圧入した
実施形態である。
【0034】本実施形態では、第三実施形態にて説明し
た密封板(シールド)14と同一形状の密封板14が使
用され、内輪8に段差11を設けて密封性を向上してい
る実施の一形態である。また本実施形態においても、図
示せる密封板14に代えて、第二実施形態にて説明した
タイプの圧入部15(断面形状略U字状,略V字状,W
字状等)を有する密封板14を使用することも可能であ
る。
【0035】さらに、本実施形態においても、上記第四
実施形態に示すばね21を介して圧入部15が押圧装着
される構造とすることも本発明の範囲内である。
【0036】[第七実施形態]図8は、図1(c)に示
す密封板14の装着面構成を外輪案内面2に採用し、密
封板14を該装着面に圧入した実施形態である。
【0037】本実施形態では、外輪1の案内面2に対し
て内部に深くなっているテーパ状のシール溝3bを形成
し、そして密封板(シールド)14の圧入部15を、開
口16が外側に向いた断面形状略V字状に形成し、該圧
入部15の弾性変形によってシール溝(装着面)3bに
嵌着して密封板14を装着するものとしている。従っ
て、本実施形態では密封板14の外径をシール溝(装着
面)3bの内径よりも大径とすることで、シール溝3b
とシール溝端部4で突っ張り固定される。この図1
(c)の場合の圧入代としては20μm以下が望まし
い。これはセラミック材料の強度を考慮してのことであ
る。また、圧入してもシール溝3b部よりシール外径が
小さい場合や、もともとすきまで挿入する場合には、挿
入後シール外径先端部を適切な治具を用い広げることで
突っ張り固定することも可能である。
【0038】尚、圧入部15の断面径状は本実施形態の
如く略V字状に限られず、略U字状,W字状等弾性変形
によってシール溝(装着面)に嵌着可能な構造を有して
いれば本発明の範囲内であり、また圧入部15の開口1
6が内側に向いた状態の断面形状とすることも本発明の
範囲内である。
【0039】本実施形態によれば、シール溝(装着面)
3bが案内面2に対して内部に深くなっているテーパ状
のシール溝とし、該シール溝端部4に密封板14を押し
付けると共に、テーパ面5に接する圧入部15の弾性変
形により密封板14が嵌着されているため、密封板14
が脱落し難いという作用効果を有している。
【0040】また、本実施形態において第四実施形態の
ようにばね21を用いて圧入部15を押圧させる構造と
することも可能で、さらに第五実施形態のように内輪8
側の端部を内側に向けた折り曲げ部18を設けるものと
することも可能であり任意に適用される。
【0041】[第八実施形態]図9は、図1(c)に示
す密封板(シールド)14の装着面構成を外輪案内面2
に採用し、密封板14を該装着面に圧入した実施形態で
ある。
【0042】すなわち、本実施形態は基本的には第七実
施形態と同一であるが、密封板14を押し込む時の案内
面としてストレート部6をシール溝(装着面)3bの開
口端に設けた実施の一形態である。本実施形態により、
密封板14の圧入が容易となる反面、脱落し難いという
有用な作用効果が期待できる。
【0043】[第九実施形態]図10は、図1(c)に
示す密封板14の装着面構成を外輪案内面2に採用し、
密封板14を該装着面に圧入した実施形態である。
【0044】本実施形態では、第七実施形態の外輪1と
同様にシール溝(装着面)3bが形成され、該シール溝
(装着面)3bの開口径よりも外径が大径とした密封板
14が形成され、該密封板14を弾性変形させてシール
溝(装着面)3bの開口7よりも小径としつつ端部をシ
ール溝(装着面)3bに押し込むと共に、止め輪22に
より外側から密封板14の端部23をシール溝端部4に
押し付けている。
【0045】止め輪22は、円周の一箇所に切り欠きが
設けられ、該切り欠きを縮める以前の外径がシール溝
(装着面)3bの内径よりも大径とされ、上記切り欠き
の分だけ止め輪22を縮めて装着するものである。
【0046】[第十実施形態]図11は、図1(b)に
示す密封板14の装着面構成を内輪案内面9に採用し、
密封板14を該装着面に圧入した実施形態である。
【0047】本実施形態におけるシール溝10の構成
は、上述の第三実施形態のシール溝3aと同様に案内面
9と平行なシール溝としているが、特にこれに限定され
るものではなく、例えば第四,第五,第六実施形態にて
説明したシール溝構造が採用される。また、図1(a)
(c)に示す装着面構成を内輪8の案内面9に採用する
ことも本発明の範囲内である。この場合において、夫々
の装着面に装着される密封板14の圧入部構造は、外輪
1に装着される上述した密封板14の各圧入部15構造
と同様の構造が採用される。
【0048】[第十一実施形態]図12は、図1(b)
に示す密封板14の装着面構成を外輪案内面2に採用
し、密封板14を該装着面に圧入した実施形態である。
【0049】本実施形態では、ゴム製のリング19に芯
金20として金属板を一体にした密封板(シール)14
とし、該密封板14の圧入部15をシール溝(装着面)
3aに圧入で装着した実施の一実施形態である。本実施
形態によれば、ゴムは弾性変形が大きく内輪8の案内面
9と接触した構造をとれるため、密封性の向上が図れ
る。
【0050】ゴム製のリング19は、射出成形が可能な
ニトリルゴム,ポリアクリルゴムなどがあるが、他にポ
リエチレン(PE),ポリアミド樹脂(PA),ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂(PPS)などの樹脂も使用
可能であり、本発明の範囲内において任意に選択され
る。
【0051】耐食性を考慮する場合には、シリコンゴム
やふっ素ゴムが望ましいが、エチレンテトラフルオロエ
チレン共重合体(ETFE)やパーフルオロアルコキシ
樹脂(PFA)などのふっ素系樹脂も耐食性を考慮する
場合には有効である。
【0052】さらに、この実施形態に代えて、内輪8の
案内面(シール溝を設けたもの、設けないものの双方含
む)9に本実施形態に用いられた密封板14を使用する
とすることも本発明の範囲内である。
【0053】また、上記各実施形態では両側シール構造
をもって説明したが、使用機械によっては片側シールの
構造でもシール性が損なわれなければよい。圧入代とし
ては、図1(a),(b)の形態では、シール材質が金
属(たとえばステンレスSUS304)の場合は、φ5
〜100μmが望ましい。φ5μm以上と限定したのは
シールが抜け落ちないことを考慮したもので、φ100
μm以下としたのは、セラミック材料の強度を考慮して
のことである。樹脂など変形能が大きいシールの場合
は、金属シールの場合の2〜3倍が目安である。
【0054】
【実施例】本実施形態のセラミック転がり軸受と従来の
セラミック転がり軸受とのシール性を確認した。 実施例:図12に示す第十一実施形態のオールセラミッ
ク転がり軸受(深みぞ玉軸受 内径10×外径26×幅
8)。 比較例:図13に示す従来の開放形のオールセラミック
転がり軸受(深みぞ玉軸受 内径10×外径26×幅
8)。 上記各軸受を、夫々アキシアル荷重:98N,回転速
度:500rpmで内輪回転させると共に、粒径φ10
〜50μmのアルミナ粉を飛散させ、回転中の振動加速
度をピックアップ加速度センサで検知した。
【0055】従来の開放形オールセラミック転がり軸受
(図13)は、アルミナ粉の飛散により振動加速度が上
昇し、時間の経過と共にその値は上昇した。そして、1
時間の運転後、当該軸受のセラミックボール(転動体)
の表面を確認したところ、その表面は荒れており、この
荒れが振動加速度の上昇として現れたものと考えられ
る。一方、本実施形態のオールセラミック転がり軸受
(図12)は、アルミナ粉飛散開始後も振動加速度の上
昇は認められなかった。なお、用途によって外輪又は内
輪の一方をセラミックスとするセラミック転がり軸受も
用いられるがセラミックスの軌道輪にシールを取り付け
るのも本発明の範囲である。
【0056】
【発明の効果】本発明は、少なくとも外輪と内輪の一方
がセラミックスで構成された転がり軸受の、少なくとも
片側にシールが取り付けられている新規なセラミック転
がり軸受であるため、特に周辺構造を複雑にすることな
くグリースが封入でき、この種の軸受におけるグリース
潤滑が容易に可能となった。また、外部からの異物の侵
入が防げるため、腐食液環境下での耐久性が延長でき
た。
【0057】従って、これにより周辺構造の改良をする
ことなくセラミック転がり軸受における密封性の向上が
図れることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明セラミック転がり軸受のシール装着面と
なる軌道輪の一実施形態を示す要部概略縦断面図。
【図2】第一実施形態の縦断面図。
【図3】第二実施形態の縦断面図。
【図4】第三実施形態の縦断面図。
【図5】第四実施形態の縦断面図。
【図6】第五実施形態の縦断面図。
【図7】第六実施形態の縦断面図。
【図8】第七実施形態の縦断面図。
【図9】第八実施形態の縦断面図。
【図10】第九実施形態の縦断面図。
【図11】第十実施形態の縦断面図。
【図12】第十一実施形態の縦断面図。
【図13】従来のセラミック転がり軸受の一実施形態を
示す縦断面図。
【図14】従来のセラミック転がり軸受の他の実施形態
を示す縦断面図。
【図15】金属製転がり軸受の縦断面図。
【符号の説明】
1:外輪 3a:平行シール溝 3b:テーパシール溝 8:内輪 14:密封板 15:圧入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 田 清 利 神奈川県藤沢市鵠沼神明1丁目5番50号日 本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外輪と内輪の一方がセラミッ
    クスで構成された転がり軸受において、セラミックスか
    らなる外輪又は内輪の少なくとも片側端面に密封板が取
    付けられてなることを特徴とする密封セラミック転がり
    軸受。
JP10060368A 1998-02-26 1998-02-26 密封セラミック転がり軸受 Pending JPH11247864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060368A JPH11247864A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 密封セラミック転がり軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060368A JPH11247864A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 密封セラミック転がり軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11247864A true JPH11247864A (ja) 1999-09-14

Family

ID=13140137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10060368A Pending JPH11247864A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 密封セラミック転がり軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11247864A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7431511B2 (en) 2003-02-18 2008-10-07 Koyo Seiko Co., Ltd. Rolling bearing
JP2009150466A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Nsk Ltd 転がり軸受

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7431511B2 (en) 2003-02-18 2008-10-07 Koyo Seiko Co., Ltd. Rolling bearing
JP2009150466A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Nsk Ltd 転がり軸受

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040062461A1 (en) Roller bearing having high performance bearing seal and cartridge
WO2014058038A1 (ja) 軸受装置
JPH11247864A (ja) 密封セラミック転がり軸受
JPH11210771A (ja) 複列軸受装置
EP1170519B1 (en) Compound bearing apparatus
US20030035604A1 (en) Anti-reversal and anti-rotation thrust washer
WO2006106797A1 (ja) 磁気式ロータリエンコーダのパルサーリング
JP3998430B2 (ja) 回転センサ付き転がり軸受
JP2010002009A (ja) 転動装置
JP3980371B2 (ja) 車輪用軸受
JP4208599B2 (ja) 回転センサ付き軸受
JP2001124073A (ja) 転がり軸受
JP2004116659A (ja) 転がり軸受
EP0978664A3 (en) Roller bearing retainer
JP2003278777A (ja) 転がり軸受装置
JP2006189119A (ja) 回転センサ付き軸受ユニット
JP3602954B2 (ja) ウォーターポンプ用ベアリングシール
JP4078724B2 (ja) 転がり軸受装置
JP3514426B2 (ja) トルクリミッタ
JP5141877B2 (ja) センサ付き転がり軸受装置
JP2008151216A (ja) スラストころ軸受
JP2004019709A (ja) 軸受ユニット
JP2011247293A (ja) 転がり軸受
JP4827401B2 (ja) トルクリミッタおよびその製造方法
JPH0640981Y2 (ja) ステアリングコラム用軸受