JPH11247803A - 絞り弁 - Google Patents

絞り弁

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JPH11247803A
JPH11247803A JP10335020A JP33502098A JPH11247803A JP H11247803 A JPH11247803 A JP H11247803A JP 10335020 A JP10335020 A JP 10335020A JP 33502098 A JP33502098 A JP 33502098A JP H11247803 A JPH11247803 A JP H11247803A
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JP
Japan
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pressure
circuit
valve
port
throttle valve
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JP10335020A
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English (en)
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Naoki Ishizaki
直樹 石崎
Toyomi Kataoka
豊美 片岡
Nobusane Yoshida
伸実 吉田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体回路において絞り弁を用いる場合であっ
ても、流量不足や回路の応答性を損なわない絞り弁を提
供する。 【解決手段】 絞り弁111は、チェック弁部113と
絞り弁部115とを備える。絞り弁111は操作弁24
1の上流側圧力を、最高負荷圧PLSMAXから作業機
アクチュエータの最高負荷圧PLS′を引いた圧力だけ
ポンプ圧PPを減圧してバランスさせるべく、チェック
弁部253を通過する流量を絞って作業機圧油供給回路
46に出力する。これにより作業機圧油供給回路46の
油漏れを自動的に補うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、油圧回路の圧油の
量を調整する絞り弁に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルの油圧装置を例に採って従
来技術を説明する。油圧ショベルは、左右の走行モータ
と、ショベルを駆動するブームシリンダやバケットシリ
ンダ等の作業機アクチュエータを有する。この油圧装置
においては、各アクチュエータの負荷圧とは無関係に操
作弁の操作量に応じて流量分配を行う、いわゆる圧力補
償を行うものがある。
【0003】例えば、本出願人は特公平7−92090
号にて次のような装置を提案している。すなわち、2台
の油圧ポンプを備え、合分流弁にてポンプ吐出圧油とア
クチュエータの負荷圧又はアクチュエータの負荷圧に応
じた信号圧との合流・分離状態を切り替えている。この
装置は、分離状態では各油圧ポンプの吐出圧油をそれぞ
れ左右の走行モータに供給する。合流状態では2台の油
圧ポンプの吐出圧油を合分流弁にて合流した後、左右の
走行モータや作業機シリンダ等の全アクチュエータに供
給する。また、吐出圧油の合流・分離と同時に負荷圧も
合流・分離を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の油圧装置は、1
つのポンプに走行モータと作業機シリンダとを、圧力補
償弁と操作弁を介して接続している。ここで、作業機シ
リンダのみをさらに絞り弁を介して接続すると次のよう
な課題が生じる。
【0005】ポンプの吐出圧油は負荷圧に応じて作動す
るポンプ吐出量制御手段によって常にポンプ吐出圧と負
荷圧との差圧を一定とすべく制御している。このことは
分離状態と合流状態のいずれでも同様である。操作弁は
中立時には全ポートを遮断するセンタークローズド型で
ある。操作弁の中立により操作弁下流側の圧力を保持す
るが、一般に微量の油漏れがある。油漏れがあると、操
作弁下流側の圧力が変動し、圧力補償弁の設定状態が変
化してしまう。
【0006】このときに操作弁を操作してアクチュエー
タを作動させようとすると、漏れた圧油の分だけ流量が
不足しているため、また圧力補償弁の設定状態が変化し
ているため、アクチュエータの応答性が悪くなってしま
う。
【0007】本発明は、流体回路において絞り弁を用い
る場合であっても、流量不足や回路の応答性を損わない
絞り弁を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】第1発明
の絞り弁は、 流体回路中にあって流路面積を変更する
ことで流量制御を行う絞り弁111であって; 該絞り
弁111の作動に応じて信号圧を出力する信号出力ポー
トJを備えたことを特徴とする。
【0009】絞り弁111の動作に応じて信号(パイロ
ット)圧を取り出すことができる。そして、その信号に
基づいて油圧回路の各部を自動的にコントロールするこ
とができる。
【0010】第2発明の絞り弁は、 流体回路中にあっ
て流路面積を変更することで流量制御を行う絞り弁11
1であって; 該絞り弁111が最も閉じられた時に、
該絞り弁111の入力ポートFと出力ポートEとを連通
する油路461、463、469、471、473が設
けられていることを特徴とする。
【0011】絞り弁111の下流側の回路46の油漏れ
を自動的に補うことができる。
【0012】第3発明の絞り弁は、 上記絞り弁111
が最も閉じられた時に、該絞り弁111の入力ポートF
と出力ポートEとを連通する油路461、463、46
9、471、473が設けられていることを特徴とす
る。
【0013】絞り弁111の動作に応じて信号(パイロ
ット)圧を取り出すことができる。そして、その信号に
基づいて油圧回路の各部を自動的にコントロールするこ
とができる。絞り弁111の下流側の回路46の油漏れ
を自動的に補うことができる。
【0014】第4発明の絞り弁は、 上記油路461、
463、469、471、473に、入力ポートFと出
力ポートEの差圧が小さいときに開き該差圧が大きいと
きに上記油路461、463、469、471、473
を遮断する流量制御弁部455を備えたことを特徴とす
る。
【0015】上記第3発明の効果に加え、過大な圧油が
上記油路を通って流れるのを防止できる。
【0016】なお本明細書中で広義に用いる『負荷圧』
とは、アクチュエータの負荷圧そのものと、アクチュエ
ータの負荷圧に応じてポンプ吐出圧を減圧して出力した
圧力(アクチュエータの負荷圧とは分離された信号圧)
をも含むものとする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図3は本発明の1実施の形態に係る油圧ショベルの
油圧装置の回路図である。まず、この例の油圧回路の概
要を図3を用いて説明する。
【0018】(1)回路の概要 この油圧回路は以下〜に細分する回路を備えてい
る。 左走行回路(A回路):油圧ショベルの左側の走行
モータを駆動する回路である。この回路の構成は以下で
ある。
【0019】分流時において、2フローウェイ型斜板式
ピストンポンプ21(以下、単にポンプ21という)の
第1の吐出口(第1のポンプ)21−1は合分流弁20
1に連通する。合分流弁201はA吐出路221を介し
てA圧力補償弁251のチェック弁部253に連通す
る。チェック弁部253はA操作弁241を経て左走行
油圧モータ(Aアクチュエータ)235に接続される。
またポンプ制御用吐出路圧回路307を介してポンプ制
御回路に連通する。なお、2フローウェイ型斜板式ピス
トンポンプは、複吐出流型あるいはスプリット型ともい
う。
【0020】 右走行回路(B回路):油圧ショベル
の右側の走行モータを駆動する回路である。この回路の
構成は以下である。分流時において、ポンプ21の第2
の吐出口(第2のポンプ)21−2は合分流弁201に
連通する。合分流弁201の下流側管路31を介してB
圧力補償弁171のチェック弁部173に連通する。チ
ェック弁部173はB操作弁161を経て右走行油圧モ
ータ(Bアクチュエータ)155に接続される。
【0021】合流時において、ポンプ21の第1の吐出
口(第1のポンプ)21−1は合分流弁201にて第2
の吐出口(第2のポンプ)21−2と連通する。合分流
弁201は、合流したポンプ圧油をポンプ制御用吐出圧
回路307を介して後述するポンプ制御回路へ出力す
る。
【0022】 作業機回路(C、D回路):油圧ショ
ベルのブームシリンダやアームシリンダ等の作業機アク
チュエータを駆動する回路である。この回路の構成は以
下である。なお、図にはシリンダ65及び65′の2台
しか描かれていないが、実際には他にも同様のシリンダ
及びその駆動油圧回路が複数存在する。
【0023】C回路:分流時において、ポンプ21の第
2の吐出口(第2のポンプ)21−2は合分流弁201
に連通する。合分流弁201の下流側管路31及びC吐
出路37を介して絞り弁111の絞り弁部113に連通
する。絞り弁部113は作業機圧油供給回路46のC圧
力補償弁91のチェック弁部93に連通する。チェック
弁部93はC操作弁回路87のC操作弁81を経て作業
機シリンダ(Cアクチュエータ)65に接続される。
【0024】D回路:分流時において、ポンプ21の第
2の吐出口(第2のポンプ)21−2は合分流弁201
に連通する。合分流弁201の下流側管路31及びC吐
出路37を介して絞り弁111の絞り弁部113に連通
する。絞り弁部113は作業機圧油供給回路46のD圧
力補償弁91′のチェック弁部93′に連通する。チェ
ック弁部93′はD操作弁回路87′のD操作弁81′
を経て作業機シリンダ(Dアクチュエータ)65′に接
続される。
【0025】 背圧ドレン回路:符号27は背圧ドレ
ン回路を示す。この背圧ドレン回路27の末端部(図の
下端部)には、背圧チェック弁29が設置されている。
【0026】 無圧ドレン回路:符号131−1〜1
31−5は無圧ドレン回路を示す。この回路は圧油タン
ク131に開放されている。
【0027】 CD負荷圧回路(作業機負荷圧による
信号圧回路):C負荷圧回路89とD負荷圧回路89′
は各々C、Dアクチュエータの負荷圧が作用している。
符号97、121、123、125、126、127
は、CD負荷圧回路である。CD負荷圧回路の圧力は、
この回路中にある作業機アクチュエータのうち最大の負
荷圧によって決まる圧力(ロードセンシング圧、LS
圧)となる。
【0028】 BCD負荷圧回路(右走行モータ、C
D負荷圧回路による信号圧回路):右走行負荷圧回路1
63には右走行モータ155の負荷圧が作用している。
符号141、145、147、177、181、18
3、185、187は、BCD負荷圧回路である。負荷
圧部175は右走行モータ155の負荷圧を絞って出力
する。BCD負荷圧回路147の圧力は、右走行モータ
155の負荷圧と、CD負荷圧回路126の圧力によっ
て決まる作業機負荷圧抽出用パイロット減圧弁143の
出力圧のうち、高い方の圧力となる。
【0029】 A負荷圧回路(左走行モータによる信
号圧回路):A負荷圧回路243には左走行モータ23
5の負荷圧が作用している。符号203、205、20
7、209、211で示す直線は、左走行(A)負荷圧
回路である。同負荷圧回路には、分離時に左走行モータ
235の負荷圧が抽出される。合流時には、全アクチュ
エータの最高負荷圧が抽出される。
【0030】 イコライズ回路:符号179、25
7、265で示す直線は、左右の走行モータ235、1
55のイコライズ回路である。このイコライズ回路は、
左右の走行モータ235、155への流量を均一化する
ための回路である。これは、同一の流量指令値であって
も、モータの個体差や管路の長さにより実際の流量が左
右で異なる場合があるためである。なお、旋回走行時は
流量差を要する。これに対しては、管径や絞り180、
258を設計的に定める。
【0031】(2)ポンプ ポンプ21は2フローウェイ型の斜板式可変容量ポンプ
である。同ポンプ21は、図示せぬエンジンによって回
転駆動される。斜板の角度を調整することによりポンプ
吐出油の量を変化させる。斜板角度はLS圧とポンプ吐
出圧を入力として受けるポンプ斜板制御回路(公知技術
であり、図示せず)により、差圧を一定にすべく制御さ
れる。ポンプ21は1つのシリンダブロックに複数のア
キシャルピストンを有し、半分ずつが2つの吐出口21
−1と21−2に接続されている。両吐出口からは同じ
量の圧油が吐出される。
【0032】(3)合分流弁 図4は、合分流弁の詳細を示す図である。(a)は分離
状態であり、(b)は合流状態である。まず各ポートを
説明する。Fポートは右走行・作業機へのポンプ圧供給
路である下流側管路31に接続されている。Gポートは
第2のポンプ吐出口からのB吐出路23に接続されてい
る。Kポートは左走行のA吐出路221に接続されてい
る。Lポートは第1のポンプ吐出口からのA吐出路25
に接続されている。これらのポート及び吐出路を通じ
て、ポンプ21からの圧油が各アクチュエータに供給さ
れる。
【0033】(a)の分離状態では、F−Gポートが連
通するとともにK−Lポートが連通している。これによ
り、ポンプ21の片方のポンプ吐出口(第1のポンプ)
21−1から吐出される圧油は、全量がA吐出路25か
らA吐出路221に送られ、左走行油圧モータに供給さ
れる。一方、ポンプ21の他方のポンプ吐出口(第2の
ポンプ)21−2から吐出される圧油は、全量がB吐出
路23から合分流弁201の下流側管路31に送られ、
右走行モータ155に供給される。詳しくは後述する
が、作業機シリンダを使っていないときは、合分流弁2
01はこの分離状態となる。
【0034】(b)の合流状態では、4つのポートF、
G、K及びLがいずれも相互に連通している。したがっ
て、第1のポンプ吐出口からの圧油と第2のポンプ吐出
口からの圧油が一度合流し、その後に左走行モータ23
5、右走行モータ155及び作業機シリンダに振り分け
られる。なお、この圧油の振り分けを望ましい状態とす
るのが、各圧力補償弁及び絞り弁並びにそれらを結ぶ負
荷圧回路の役割である。
【0035】Mポートは、回路315に接続されてい
る。回路315は、チェック弁303、311等からな
る最高ポンプ吐出圧選択回路300に接続されている。
最高ポンプ吐出圧選択回路300は、下流側管路31か
ら分岐された回路301と、回路301に接続されたチ
ェック弁303と、チェック弁303に接続された回路
305を有する。また、同選択回路300は、第1の吐
出路25から分岐された回路313と、回路313に接
続されたチェック弁311、チェック弁311に接続さ
れた回路309を有する。回路305と309及び31
5は接続されている。各チェック弁303、311は、
下流側管路31、A吐出路25方向からの圧油は通す
が、その逆方向の圧油は通さない。したがって、チェッ
ク弁303と311の間の回路305、309、315
には、A吐出路25と下流側管路31のうちの高い方の
圧力が導入される。なお、回路305、309、315
の接続点には、さらにポンプ制御用吐出路圧回路307
が接続されている。同回路307は、ポンプ21の斜板
角度制御用の回路(図示されず)に、パイロット圧とし
てポンプ吐出路圧を供給する。
【0036】Mポートは、図4(a)に示す分離状態で
は、絞り321を介してHポートと連通している。Hポ
ートは、ポンプ制御用負荷圧回路202に接続されてい
るので、同負荷圧回路202には高い方のポンプ吐出路
圧がかかる。一方、図4(b)に示す合流状態では、G
ポートはF、K、L、Mポートに連通している。合流状
態ではA吐出路221と下流側管路31の圧力は同じで
ある。その圧力をポンプ制御用吐出路圧回路307に出
力している。
【0037】Hポートは、ポンプ制御用負荷圧回路20
2に接続されている。Sポートは、右走行・作業機(B
CD)負荷圧回路187に接続されている。同負荷圧回
路187には、右走行モータ155と各作業機シリンダ
の負荷圧のうちの最高圧が抽出される。Rポートは、左
走行(A)負荷圧回路203に接続されている。Nポー
トは、無圧ドレン回路131−3に接続されている。
【0038】図4(a)に示す分離状態では、Hポート
には、上述のように、絞り321を介してMポートが連
通し、高い方の吐出路圧がポンプ制御用の負荷圧回路2
02に導入される。Sポートには、絞り323を介して
Nポートが連通する。したがって、BCD負荷圧回路1
87内の圧油は無圧ドレン回路131−3に絞りを介し
て連通する。Rポートは閉じている。
【0039】図4(b)に示す合流状態では、Hポート
とSポート及びRポートは相互に連通している。したが
って、BCD負荷圧回路187と左走行負荷圧回路20
3がつながって、これらの負荷圧回路には、両走行モー
タ及び各作業機シリンダの負荷圧のうちの最高の圧力が
抽出される。そして、その圧力がポンプ制御用負荷圧回
路202に印加される。つまり、合流状態では、各走行
モータの圧力補償弁及び作業機回路用絞り弁が、全アク
チュエータの負荷圧のうちの最高の圧力にセットされ
る。Nポートは閉じている。
【0040】合分流弁201の図4(b)の左側のパイ
ロットポートであるUポートは、背圧ドレン回路27−
13に接続されている。また、合分流弁201のスプー
ルを合流位置側とするバネ317も設けられている。U
ポートの回路27−13の背圧とバネ317により、油
圧装置中の全アクチュエータが不使用のときは、合分流
弁201は合流位置としている。
【0041】同弁201の図4(a)の右側のパイロッ
トポートであるVポート(受圧ポート)は、合分流弁切
替弁からのパイロット圧回路263に接続されている。
合分流弁201はノーマル状態で合流位置にあり、受圧
ポート263にパイロット圧がかかっているときは分離
状態となる。なお、合分流弁切替弁261は、詳しくは
後述するが、作業機負荷圧回路123の圧力をパイロッ
ト圧として作動し、作業機シリンダを使用しているとき
は合分流弁201を合流位置とし、それ以外は分離位置
とする。
【0042】(4)走行(A、B)圧力補償弁251、
171 A及びB回路の両圧力補償弁は同じ構造・作動であるの
で一緒に説明する。図5は、走行用圧力補償弁の回路詳
細図である。図7は、走行用圧力補償弁と走行モータ操
作弁の回路詳細図である。圧力補償弁251(171)
は、チェック弁部253(173)と負荷圧部255
(175)と両部をつなぐロッド254(174)を備
える。
【0043】チェック弁部253(173)において
は、Gポートがポンプからの吐出路221(33)に接
続されており、Fポートが各走行モータ操作弁への吐出
路223(35)に接続されている。後述するメカニズ
ムにより、ポンプからの吐出路221(33)のポンプ
圧PPを絞って操作弁への吐出路223(35)に出力
する。なお、操作弁の出側回路223(35)の圧力の
方がポンプからの吐出路221(33)の圧力よりも大
きいときには、チェック弁部253(173)は閉とな
って圧油の逆流を防ぐロードチェック弁の役割も果す。
チェック弁部253(173)のパイロットポートHに
は吐出路221(33)のポンプ圧PPが作用し、チェ
ック弁部253(173)は連通方向へ移動する。チェ
ック弁部253(173)のパイロットポートSにはチ
ェック弁部253(173)の下流側吐出路223(3
5)の出力圧PPAが印加される。
【0044】負荷圧部255(175)は、K、L、M
の3ポートを有する。Kポートは走行モータの負荷圧を
導入する負荷圧回路243(163)に接続されてい
る。Lポートはイコライズ回路257(179)に接続
されている。Mポートは、負荷圧回路211(177)
に接続されている。負荷圧部255(175)のパイロ
ットポートRには、負荷圧回路243(163)からの
走行モータ負荷圧PLSが印加されている。負荷圧部2
55(175)のパイロットポートSには、負荷圧回路
211(177)からの負荷圧PLSMAXが印加され
ている。なお、合流時には負荷圧回路211(177)
には、各アクチュエータの負荷圧のうち最高のものPL
SMAXが印加される。さらに、負荷圧部255(17
5)を遮断方向(図の左側位置方向)へ押すバネ255
aも設けられている。
【0045】この圧力補償弁251(171)は、各部
の圧力が次式のようにバランスするように作動する。な
おバネ力は無視する。 PP−PLSMAX=PPA−PLS したがって以下となる。 PPA=PP−(PLSMAX−PLS) つまり、操作弁241の上流側圧力を最高負荷圧PLS
MAXから各々のアクチュエータの負荷圧PLSを引い
た圧力だけポンプ圧PPを減圧してバランスさせるべ
く、チェック弁部253を通過する流量を絞って各操作
弁に出力する。
【0046】したがって、各操作弁におけるポンプ圧P
PAと出力圧(負荷圧)PLSとの差は以下となる。 PPA−PLS=PP−(PLSMAX−PLS)−PLS =PP−PLSMAX ここで、PP及びPLSMAXは、合分流弁が合流状態
のときは油圧回路全体で同一である。したがって、各操
作弁における差圧PPA−PLSは各アクチュエータ用
操作弁で同じとなる。その結果、各アクチュエータは、
相互の負荷圧の相違にもかかわらず、各操作弁の開度
(開口面積)に応じた圧油の供給を受ける。各操作弁
は、その開度を含めてオペレータが手動操作するが、上
記圧力補償弁の作用によって、アクチュエータの負荷圧
の大小にもかかわらず、各アクチュエータにはオペレー
タの決めた開度に応じた油量が送られ、オペレータの意
図どおりの動きをアクチュエータが示す。
【0047】負荷圧部255(175)の作動を説明す
る。PLSがPLSMAXよりも大きいとき、すなわ
ち、当該アクチュエータの負荷圧PLSが最高負荷圧と
なるべきときは、負荷圧部255(175)は図5の左
の位置となり、K、Mポートが連通して、負荷圧回路2
11(177)へ当該アクチュエータ負荷圧が抽出され
る。一方、上記と逆(PLS<PLSMAX)の場合、
負荷圧部255(175)は図5の右の位置をとる。そ
して、負荷圧回路243(163)と負荷圧回路211
(177)とは遮断される。KポートとLポートは常に
連通しており、負荷圧回路243(163)とイコライ
ズ回路257(179)とは絞り180、258を介し
て常に連通されている。
【0048】(5)作業(CDアクチュエータ)機用圧
力補償弁91 作業機用圧力補償弁91は、上述の走行用圧力補償弁2
51、171と基本的には同様の働きをするものであ
る。しかし、以下の点で異なる。 ポンプ圧を供給する吐出路47が作業機回路用絞り
弁111で一度絞られている(詳しくは絞り弁111の
説明において後述する。)。 減圧弁部95が作業機操作弁81の負荷圧回路89
からの圧をパイロット圧として受け、絞り弁111の出
力圧(作業機圧油供給回路46の圧力)を減圧して作業
機負荷圧回路97、126に出力している。なお、上記
走行用圧力補償弁及び作業機用圧力補償弁の詳細構造例
は、特開平4−244605号や特許第2668744
号公報に開示されている。
【0049】(6)走行モータ(A、B)操作弁24
1、161 両操作弁は構造・作動が同じであり、同時に説明する。
図6は、走行モータ操作弁の一方の位置(図3における
右側の位置)を拡大して示す。
【0050】操作弁のEポート及びHポートは、走行モ
ータ235(155)への回路231(151)、23
3(153)に接続されている。FポートとGポートと
は連通路351に接続されている。Kポート及びNポー
トは、それぞれ背圧ドレン回路27−17(5)、27
−19(7)に接続されている。Lポートは、圧力補償
弁出側の吐出路223(35)に接続されている。Mポ
ートは、圧力補償弁への負荷圧回路243(163)に
接続されている。
【0051】図6の位置においては、Lポートは可変絞
り353を介してGポートに連通している。Eポートは
Fポートと連通しており、FポートはGポートと連通し
ている。したがって、走行モータ回路231(151)
へは、吐出路223(35)からの圧油が送られる。H
ポートは、片方の走行モータ回路233(153)に接
続され、Nポートと連通している。したがって、走行モ
ータ回路233(153)からの戻り油は背圧ドレン回
路27−19(7)へ送られる。これにより、走行モー
タ235(155)が操作弁を切り換えることで前進又
は後進方向に回転する。
【0052】負荷圧回路243(163)に接続された
MポートにはGポートが連通している。したがって、負
荷圧回路243の圧力は走行モータ235(155)の
負荷圧である。LポートとGポートの間の可変絞り35
3はオペレータの操作に応じて開度を変える。
【0053】走行モータ操作弁241(161)の左側
の位置では、図3に示すように、モータ235(15
5)に供給する圧油及びモータからの戻り圧油の方向が
逆になり、モータ235(155)の回転が逆になる。
走行モータ操作弁241(161)の中立位置では、各
走行モータ回路231(151)、233(153)は
背圧ドレン回路27−17(27−5)、27−19
(27−7)に連通する。一方、吐出路223(35)
は閉となる。また、負荷圧回路243(163)も閉状
態となる。
【0054】(7)作業機(C、D)操作弁81 作業機操作弁81は、以下の点を除いては、走行モータ
操作弁241、161と同様のものである。 中立位置で作業機回路61、63が閉となる。な
お、作業機回路61、63に接続されているチェック弁
68、69を含む回路は、背圧チェック弁より下がった
ときに吹込弁として機能する作業機回路61、63に、
背圧ドレン回路から油を補充するためのものである。
【0055】 操作がパイロット圧回路83、85か
らのパイロット圧により行われる。このパイロット圧回
路83、85は、オペレータの操作するマニュアル操作
弁につながっている。
【0056】(8)作業機負荷圧抽出用パイロット減圧
弁143 C及びD回路へ圧油を供給する吐出路(C吐出路)37
には吐出路39、43が接続されている。吐出路43に
はパイロット減圧弁143が接続されている。同減圧弁
143の出力側にはBCD負荷圧回路(右走行・作業機
負荷圧回路)145、147が接続されている。さら
に、同減圧弁143にはパイロット圧としてCD負荷圧
回路(作業機負荷圧回路)125、126が接続されて
いる。
【0057】この減圧弁143は、吐出路43の圧力
を、CD負荷圧回路126のパイロット圧とほぼ同じ圧
力に減圧してBCD負荷圧回路147に出力する。つま
り、CD負荷圧回路126と同等の信号圧をBCD負荷
圧回路147に出力する。なお、CD負荷圧回路126
よりBCD負荷圧回路147の圧力の方が高いときは同
弁は閉となる。このようにすることにより、CD負荷圧
回路126とBCD負荷圧回路147とを完全に区分す
ることができる。
【0058】(9)作業機圧油供給路絞り弁111 図1は、作業機圧油路に設けた絞り弁111及びその周
辺の詳細を示す図である。図2は、絞り弁111の内部
構造例を示す断面図である。
【0059】絞り弁111は、チェック弁部113と絞
り弁部115とを備える。チェック弁部113は、作業
機に流量を供給するメインポートとしての入力側Eポー
ト及び出力側Fポートと、パイロットポートとしてのG
ポート及びHポートを有する。Fポートは作業機の吐出
路45に接続されている。Eポートは作業機回路46に
接続されている。Gポートは吐出路45の圧力PP(ポ
ンプ吐出圧)を印加されている。Hポートはチェック弁
部113出力側の作業機回路圧PPRを印加されてい
る。
【0060】絞り弁部115は、メインポートとしての
Sポート、Jポート及びKポート、並びに、パイロット
ポートとしてのLポート及びMポートを有する。Kポー
トは吐出路41に接続されている。SポートはCD負荷
圧回路121、126に接続されている。Jポートは合
分流弁切替パイロット弁261へ圧力を出力するCD負
荷圧回路123に接続されている。Lポートは、CD負
荷圧回路121の作業機負荷圧(複数の作業機アクチュ
エータの負荷圧の中の最高のもの)PLS′が印加され
ている。MポートはBCD負荷圧回路141、147に
接続されており最高負荷圧PLSMAXが印加されてい
る。
【0061】この絞り弁111は、次式のように圧力が
バランスを保つように作動する。なおバネ力は無視す
る。 PP−PLSMAX=PPR−PLS′ したがって以下となる。 PPR=PP−(PLSMAX−PLS′) つまり、操作弁241の上流側圧力を最高負荷圧PLS
MAXから作業機アクチュエータの最高負荷圧PLS′
を引いた圧力だけポンプ圧PPを減圧してバランスさせ
るべく、チェック弁部253を通過する流量を絞って作
業機圧油供給回路46に出力する。
【0062】一方、C圧力補償弁91においては、上述
のように、以下の式で表される圧力補償が行われる。な
お、PPRは圧力補償弁上流側回路圧=絞り弁下流側回
路圧である。PLSはCアクチュエータの負荷圧であ
る。PPAはC圧力補償弁下流側の圧力であって作業機
操作弁への入力圧である。PLS′はCD負荷圧回路の
圧力である。 PPR−PLS′=PPA−PLS 前段落の式をPPRに代入すると以下となる。 PP−(PLSMAX−PLS′)+PLS=PPA+
PLS′ これから以下となる。 PPA−PLS=PP−PLSMAX
【0063】このことは、各作業機への圧力補償作動
は、各作業機圧力補償弁91が絞り弁111を介して行
っていることを意味する。これに対し、走行モータの圧
力補償作動は、圧力補償弁251、171各々単体での
みに行っている。負荷圧回路を区分し、作業機側の負荷
圧信号を独立して出力させるためである。
【0064】絞り弁111のチェック弁部113の回路
記号を説明する。ここでは、2つの独立した機能を同時
に示している。左端と右端で圧力バランスのための流量
制御を行う。左端と中間で作業機中立時の油洩れ補完を
行う。なお、この絞り弁111のチェック弁部113に
も、前述の圧力補償弁91のチェック弁部93同様に、
作業機回路46の逆流を防止する逆止機能を備えてい
る。
【0065】次に、絞り弁111の絞り弁部115につ
いて説明する。回路記号上は、左端位置がK−Jポート
連通、Sポート閉位置である。この位置では、合分流弁
201の下流側管路31に接続したポンプ吐出路41の
圧油はKポートからJポート、合分流切替回路123へ
と流れる。ポンプ吐出路圧が合分流弁切替弁261のパ
イロットポートに印加される。これにより、合分流弁2
01は合流に切り替わる(詳しくは後述する)。
【0066】絞り弁111の図1中右端の位置は、Kポ
ート閉、S−Jポート連通である。この位置では、CD
負荷圧回路の圧油が、回路126からSポート、Jポー
ト、回路123を通って合分流弁切替弁261のパイロ
ットポートに印加される。このとき作業機の負荷圧はゼ
ロである。合分流弁切替弁261のパイロットポートの
圧力がゼロとなるため、合分流弁は分離位置となる。こ
こで、作業機を使用するとCD負荷圧回路126に負荷
に応じた圧力が発生する。この圧力が回路123を通じ
て合分流弁切替弁261に印加され、合分流弁201は
速やかに合流位置に切り替わる。
【0067】ここで、絞り弁111が図1中の左端位置
に切り替わってからのみ合分流弁切替パイロット弁26
1にロジックパイロット圧が供給される絞り弁を想定す
る。絞り弁111の図1中右端が全閉の場合である。既
に左右走行モータが同一流量で駆動している(直進走
行)時に、操作弁81または81′を動かすことにより
CまたはDアクチュエータ65または65′に対して作
動指示を行う。このとき、まず操作弁81または81′
が連通位置に切り替る。その後にCまたはDアクチュエ
ータ65または65′に負荷圧が生じる。このアクチュ
エータの負荷圧により圧力補償弁の減圧弁部95または
95′からCD負荷圧回路126へ圧油が出力される。
この出力圧油を信号圧としてポンプ21の吐出量制御手
段へ圧油が供給されポンプ21−2の吐出量を増大させ
ようとする。その後、ポンプ吐出量は増大してB吐出路
23、及びまだ遮断状態である合分流弁201の下流側
管路31の圧力が増大する。ここでポンプ吐出量制御手
段がポンプ21−1とポンプ21−2の単一のものであ
るため、管路221へも下流側管路31と同一流量が供
給される。下流側管路31は右走行モータ155とCま
たはDアクチュエータ65または65′へ流量を供給
し、管路21は左走行モータ235へ流量を供給する。
すると、左右の走行モータ235、155は要求流量が
同じであるため、必然的に流量差を生じて走行曲りを起
こしてしまう。
【0068】しかしながら、本実施例の絞り弁111で
は、CまたはDアクチュエータ65または65′の作動
によってポンプ21の吐出流量が増大する前に合分流弁
201が合流状態となるため、走行曲りを起こすことが
ない。上述した通り、不必要に早く切り替わることもな
いため、エネルギーロスを回避できる。
【0069】なお、実際の回路設計では、合分流弁切替
回路123に常にCD負荷圧回路126を連通させてお
き、絞り弁111が切り替わった後もポンプ吐出路41
の圧力を合分流弁切替回路123に導入しないことも考
えられる。しかしながら負荷は変動するので、合分流弁
201の位置を安定して保つためにはこの例の回路のよ
うにしたほうがよい。
【0070】次に、図2を参照して絞り弁111の内部
構造について説明する。バルブボディ451内のスプー
ル孔には、上記チェック弁部113に相当する左スプー
ル453と、上記絞り弁部115に相当する右スプール
491とが軸方向(図の左右)に摺動可能に収められて
いる。両スプール453、491は2本の別体のもので
ある。バルブボディ451内のスプール孔には、図2の
左から室456、Fポート、Eポート、Sポート、Jポ
ート、Kポート、Mポートが形成されている。
【0071】Fポートは吐出路ポンプ圧PPが作用す
る。室456は左スプール453の孔458によりFポ
ートと連通している。したがって同室456にはFポー
トと同じ圧力PPが作用し、左スプール453を図中右
方向へ押す。Eポートは作業機圧力補償弁91へ圧油を
出力するポートである。左スプール453にはEポート
の圧力PPRが作用し、図中左方向へ押す。左スプール
453が右に動くと、同スプール453の切欠き部45
3aでFポートとEポートは連通し、FポートからEポ
ートに圧油が流れる。図2では切欠き部453aはEポ
ートに開口していない状態を示す。
【0072】左スプール453の中心部にはスプールの
作動方向に孔471を形成している。孔471の図中左
端部(左スプール453の左端部側)には孔471より
大径の内室469を形成している。この内室469に小
スプール457を左スプール453の作動方向へ摺動可
能に設けている。内室469の図中右端部には、バネ4
59を設けている。バネ459は小スプール457を図
中左方向へ押す。
【0073】小スプール457には小スプール作動方向
に圧力導入孔458を設けている。また小スプール45
7には圧力導入孔458とFポートの連通・遮断を可能
にする連通孔463を設けている。連通孔463は左ス
プール453に設けた圧力供給孔461を介してFポー
トと連通する。図2では次のような状態を示している。
左スプール453の切欠き部453aではFポートとE
ポートを遮断している。左スプール453の圧力供給孔
461と小スプール457の連通孔463は連通状態で
ある。Fポートの圧油は、圧力供給孔461、連通孔4
63、オリフィス465、孔471、開口連絡路473
を介してEポートへ供給される。ここで供給される圧油
は微量である。図3に示す作業機圧油供給路46からタ
ンクへ漏れ出す流量を補充するものとしてある。各操作
弁を中立としてアクチュエータの要求流量がゼロである
場合、絞り弁111は図2に示す状態となり、常時漏れ
流量を補充している。
【0074】図1に示す作業機操作弁81を開くと、絞
り弁451のFポートから孔461及び孔471を介し
てEポートへ流れる圧油が増える。次に、オリフィス4
65の左右で圧油の圧力差が生じ内室469に作用する
圧力が低くなり、小スプール457はバネ459に抗し
て図中右方向へ移動する。このとき、左スプールの孔4
61と小スプールの孔463がずれて油路が遮断され、
圧油が流れなくなる。さらに流量が増えると左スプール
453が右スプール491をも押して右に動き、左スプ
ール453の切欠き部453aの通路がFポートとEポ
ートを連通して圧油が流れる。
【0075】すなわち流量制御弁部455は、Eポート
(すなわち作業機圧油供給路46)で圧油の消費が増え
た場合は、左スプール453(したがって右スプール4
91も)を右に押して、絞り弁111を図1の最も左側
の位置に切り替える役割を果たす。右スプール491の
外周凹部491aが右に動いてJポートとKポートとを
連通し(図1の絞り弁111の負荷圧部115の左端の
位置)、Jポートから合分流弁切替回路123にKポー
トにかかっているポンプ圧をダイレクトに送る。
【0076】左スプール453の右端には細いロッド1
14が突出している。同ロッド114の右端面は通常右
スプール491の左端面と接している。またロッド11
4の右端部はSポート中にあって作業機負荷圧PLS′
を受けている。これは作業機負荷圧PLS′が外部負荷
によって左スプール453を左に押す力が大きくなった
とき、E−Fポート間を遮断し、速やかに圧油の逆流を
防止する。
【0077】右スプール491の外周中央には凹部49
1cが形成されている。右スプール491の右半分の中
心部には、内孔491eが形成されている。同孔491
eは右スプール側壁の負荷圧連通孔491dを介してK
ポートと連通している。内孔491eにはピストン49
3が挿入されている。ピストン493はKポートからの
圧力で通常は右のエンドプレート497に接する右端に
位置する。内孔491eにはその左右中央部において負
荷圧信号孔491fへ連通している。負荷圧信号孔49
1fは右スプール491の右端をMポートへ開口してい
る。
【0078】右スプール491の右端部にはバネ495
を設けている。バネ495は右スプール491を左方向
へ押すべく作用する。
【0079】(10)CD負荷圧回路 次に、CD負荷圧回路について説明する。CD負荷圧回
路は、図3に示すように、回路97、122、125、
126、127、97′等からなる。回路97、97′
の一端は、C及びD作業機圧力補償弁91、91′の減
圧弁部95、95′のパイロットポートに接続されてい
る。同部において、CD負荷圧回路89、89′の圧力
をパイロット圧として、作業機圧油供給回路46、4
6′の圧力を減圧してCD負荷圧回路へ出力している。
回路97には、回路126、122、127等が接続し
ている。回路127は絞り129を介して無圧ドレイン
回路131−1に接続し、絞り捨て回路を構成してい
る。回路126は、回路97、97′を接続することで
各作業機アクチュエータの負荷圧のうち最大のものによ
るLS圧を抽出する回路となっている。CD負荷圧回路
126の走行回路側の端部にはチェック弁128を介し
て背圧ドレイン回路27−6が接続されている。チェッ
ク弁128は背圧ドレイン回路27−6からCD負荷圧
回路126の方向へは圧油を通し、その逆は遮断する。
【0080】CD負荷圧回路122からは、回路12
5、121、パイロット圧回路120が分岐している。
回路125は、減圧弁143のパイロットポートに接続
されている。回路121及びパイロット圧回路は絞り弁
111に接続されている。これらの作用は前述のとおり
である。
【0081】(11)BCD負荷圧回路 右走行負荷圧回路は、回路141、145、147、1
77、181、183、185等の回路からなる。回路
141は絞り弁111の絞り弁部115にパイロット圧
を供給する。回路145、回路147及び回路177は
連通している。これらの回路は、減圧弁143からの出
力圧と右走行圧力補償弁171からの出力圧のうちの高
い方の圧力となる。すなわち、回路147は、作業機ア
クチュエータと右走行モータの負荷圧のうちの最高の圧
力に応じた圧力の回路である。
【0082】回路147は回路181、183に接続さ
れている。回路181は絞り182を介して無圧ドレイ
ン回路131−1に接続され絞り捨て回路を構成してい
る。回路183は、回路187を介して合分流弁201
に接続している。合分流弁201が合流状態となるとB
CD負荷圧回路183、147とA負荷圧回路203、
207、211が連通する。これにより左走行、右走行
及び作業機の各アクチュエータの負荷圧のうちの最高の
圧力に応じた圧力がこれらの回路に導入される。
【0083】(12)A負荷圧回路 A負荷圧回路は、回路203、205、207、20
9、211等からなる。回路209は絞り210を介し
て無圧ドレン回路131−5に接続され絞り捨て回路を
構成している。回路211は右走行圧力補償弁251に
接続されている。これらのA負荷圧回路211等には、
分離状態で左走行モータ235の負荷圧が導入され、合
流状態で上述のように全アクチュエータのうちの最高負
荷圧に応じた信号圧が導入される。なお、全てのアクチ
ュエータが中立であるときは、BCD負荷圧回路14
7、A負荷圧回路211等の圧力は、絞り捨て回路を経
由して無圧ドレン回路に接続しているので、ほとんどゼ
ロとなる。
【0084】(13)イコライズ回路 イコライズ回路は、左走行圧力補償弁251の負荷圧部
255の出力側回路257と、右走行圧力補償弁171
の負荷圧部175から出力する回路179が、絞り18
0及び258を介して合流したものである。このイコラ
イズ回路は、上記したイコライズ回路179、257、
265と同様に、モータの個体差や管路長さの違いによ
る流量差を吸収して均一にするものである。左走行側の
回路257には、左走行モータ235を駆動する時に同
モータの負荷圧が作用する。右走行側の回路179に
は、右走行モータ155を動かす時に同モータの負荷圧
が作用する。
【0085】イコライズ回路の圧力は、回路265、合
分流弁切替弁261、回路263を通って合分流弁20
1のパイロットポートに印加される。同ポートに圧力が
印加されると、合分流弁201は分離に切り替わる。こ
のようにイコライズ回路圧を合分流弁切替弁261の分
離用パイロット圧に利用することにより、最も単純に回
路を構成することができる。なお、合分流弁201はノ
ーマル状態では合流としている。
【0086】(14)合分流弁切替弁 同切替弁261は、合分流弁201へのパイロット圧回
路263内のイコライズの出力とタンク圧を切り替える
弁である。すなわち、同弁261が図3の上の位置のと
きは、回路263の圧油を背圧ドレン回路27−11に
抜く。一方、同弁261が図中下の位置では、回路26
3にイコライズ回路265の出力圧を導入する。切替弁
261の位置を切り替えるロジックパイロット圧は、絞
り弁111からの回路123から導入される。同回路1
23は、絞り弁111が図中左端位置にあるとき、すな
わちCまたはDアクチュエータが作動しているときは、
ポンプ21からの吐出路41と連通する。一方、絞り弁
111が図3の右端位置にあるときは、回路123は、
CD負荷圧回路121、126と連通する。これによる
作用は、絞り弁の説明において上述したとおりである。
【0087】(15)分離時の回路全体の動作 作業機アクチュエータを使用せず、左右の走行モータ2
35、155のみを使用している場合は、合分流弁20
1は分離状態である。そして、ポンプ21の各ポンプか
らは別々に左走行と右走行に圧油が送られる。また、こ
のとき、合分流弁201からのポンプ斜板制御用信号圧
回路202にはポンプ圧が出力される。図示しない斜板
角制御装置は吐出圧と信号圧の差圧を一定にすべく作用
する。したがって斜板は最も傾いた位置となってポンプ
吐出量は最大となる。
【0088】(16)合流時の回路全体の動作 CまたはDアクチュエータ65または65′を使用する
と、上述の回路123を通ってロジックパイロット圧が
合分流切替弁261に印加され、合分流弁201のパイ
ロットライン263はタンクに連通する。そのため、合
分流弁201はノーマル位置である図の左の合流位置と
なる。こうなると、ポンプ21の両吐出口21−1及び
21−2から吐出される圧油は合分流弁201で合流
し、左右走行モータ235、155とC、Dアクチュエ
ータ65、65′に要求流量に応じて分配される。
【0089】また、A負荷圧回路203、211等とB
CD負荷圧回路187、147等も合流する。これらの
ラインの圧力は、A負荷圧回路とBCD負荷圧回路のう
ちの最高の圧力となる。そして、各アクチュエータの圧
力補償弁及び作業機回路の絞り弁が上述の圧力補償作用
をなし、各アクチュエータにはその負荷圧の高低にかか
わらず各操作弁の開度に応じた圧油が供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業機回路絞り弁及びその周辺の詳細を示す回
路図である。
【図2】絞り弁の内部構造例を示す断面図である。
【図3】本発明の1実施の形態に係る油圧ショベルの油
圧装置の回路図である。
【図4】合分流弁の詳細を示す回路図である。(a)は
分離状態であり、(b)は合流状態である。
【図5】走行圧力補償弁の詳細を示す回路図である。
【図6】走行モータ操作弁の、図3における右側の位置
の詳細を示す回路図である。
【図7】走行圧力補償弁と走行操作弁周りの回路の詳細
を示す。
【符号の説明】
21 ポンプ 23 B吐出路 25 A吐出路 27 背圧ドレン回
路 29 背圧チェック弁 31 下流側管路 37 C吐出路 65、65′ 作業機シリンダ(C、Dアクチュエー
タ) 68、69 チェック弁 81 作業機(C、D)操作弁 83、85 パイロ
ット圧回路 89、89′ 作業機(C、D)負荷圧回路 91 作業機(C、D)圧力補償弁 93、93′ チェック弁部 94 ロッド 95、95′ 減圧弁部 111 作業機回路絞り弁 113 チェック弁
部 115 絞り弁部 116 チェック弁 120 パイロット圧回路 97、121、122、125、126、127 CD
負荷圧回路 123 合分流弁切替回路 128 チェック弁 129 絞り 131 無圧ドレン回路 141、145、147、177、181、183、1
85、187 BCD負荷圧回路 143 パイロット減圧弁 155 右走行油圧モータ(Bアクチュエータ) 161 右走行(B)操作弁 163 右走行負
荷圧回路 171 右走行(B)圧力補償弁 173 減圧弁部 175 負荷圧部 179、257、265 イコライズ回路 180、182、210、258 絞り 201 合分流弁 202 ポンプ制
御用信号圧回路 203、205、207、209、211 A負荷圧回
路 218、219 アンロード弁 221 A吐出路 231、233 左走行回路 235 左走行油圧モータ(Aアクチュエータ) 241 左走行(A)操作弁 243 左走行負
荷圧回路 251 左走行(A)圧力補償弁 253 チェック
弁部 255 負荷圧部 261 合分流切替パイロット弁 263 パイロッ
ト圧回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体回路中にあって流路面積を変更する
    ことで流量制御を行う絞り弁111であって;該絞り弁
    111の作動に応じて信号圧を出力する信号出力ポート
    Jを備えたことを特徴とする絞り弁。
  2. 【請求項2】 流体回路中にあって流路面積を変更する
    ことで流量制御を行う絞り弁111であって;該絞り弁
    111が最も閉じられた時に、該絞り弁111の入力ポ
    ートFと出力ポートEとを連通する油路461、46
    3、469、471、473が設けられていることを特
    徴とする絞り弁。
  3. 【請求項3】 上記絞り弁111が最も閉じられた時
    に、該絞り弁111の入力ポートFと出力ポートEとを
    連通する油路461、463、469、471、473
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の絞り
    弁。
  4. 【請求項4】 上記油路461、463、469、47
    1、473に、入力ポートFと出力ポートEの差圧が小
    さいときに開き該差圧が大きいときに上記油路461、
    463、469、471、473を遮断する流量制御弁
    部455を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載
    の絞り弁。
JP10335020A 1997-11-11 1998-11-11 絞り弁 Withdrawn JPH11247803A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019058814A1 (ja) * 2017-09-21 2019-03-28 Kyb株式会社 制御弁

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019058814A1 (ja) * 2017-09-21 2019-03-28 Kyb株式会社 制御弁
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