JP3798187B2 - 油圧駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の油圧機械に備えられる油圧駆動装置に係わり、特に、センターバイパス通路を有する多連方向切換弁の少なくとも一部をパラレル接続し、タンデム接続とパラレル接続の両方でアクチュエータに圧油を供給できるようにした油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
センターバイパス通路によりタンデム接続した多連方向切換弁の少なくとも一部をパラレル接続し、タンデム接続とパラレル接続の両方でアクチュエータに圧油を供給できるようにした油圧駆動装置は、例えば特開平8−105078号公報の図2や特許第2639554号公報の第1図に記載されている。
【0003】
特開平8−105078号公報の第2図に記載の油圧駆動装置では、可変容量油圧ポンプの吐出通路に接続され、かつ多連方向切換弁のセンターバイパス通路で上流側に位置する方向切換弁と下流側に位置する方向切換弁とをパラレル通路を介して接続し、そのパラレル通路に絞り弁(固定絞り)を配置した構成となっている。
【0004】
このようにパラレル通路上に絞り弁を備えることにより、上流側の方向切換弁と下流側の方向切換弁を同時に操作するアクチュエータの複合動作時において、上流側の方向切換弁の操作レバー装置をフル操作してセンターバイパス通路を閉じ、センターバイパス通路から下流側の方向切換弁に圧油の供給がない場合においても、パラレル通路から当該方向切換弁へ圧油が供給され、下流側方向切換弁のアクチュエータへ圧油の供給が確保できる。
【0005】
特許第2639554号公報の第1図に記載の油圧駆動装置では、パラレル通路に上記絞り弁の代わりに、上流側の方向切換弁の供給ポートの供給圧力が開弁方向に導かれ、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が閉弁方向に導かれ、当該供給圧力と負荷圧力との差圧が一定に保持されるよう供給圧力を制御する圧力制御弁を設けた構成となっている。
【0006】
このようにパラレル通路上に圧力制御弁を備えることにより、上流側の方向切換弁と下流側の方向切換弁を同時に操作するアクチュエータの複合動作時において、上流側の方向切換弁の操作レバー装置をフル操作してセンターバイパス通路を閉じ、センターバイパス通路から下流側の方向切換弁に圧油の供給がない場合に、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータが低圧側であっても、上流側の方向切換弁の供給圧力と負荷圧力との差圧(方向切換弁のメータイン可変絞りの前後差圧)が一定に保たれるため、アクチュエータに供給される圧油の流量も負荷圧に係わらず一定に保たれ、油圧ポンプの吐出流量から当該アクチュエータに供給される圧油の流量を差し引いた残りの余剰流量がパラレル通路から下流側の方向切換弁へ供給され、下流側方向切換弁のアクチュエータへ圧油の供給が確保できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の油圧駆動装置では、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が高く、下流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が低い場合のアクチュエータの複合動作時に、次のような問題を生じる。
【0008】
特開平8−105078号公報の第2図に記載の油圧駆動装置では、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの速度が速くなるように操作レバー装置をフル操作してセンターバイパス通路を閉じ、センターバイパス通路から下流側に圧油が行かないようにしても、パラレル通路及び絞り弁を介して下流側の方向切換弁に係わる負荷圧力の低いアクチュエータに油圧ポンプの吐出流量の大部分が供給されてしまい、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータに十分な圧油が供給できなくなり、複合操作性が低下する。
【0009】
特許第2639554号公報の第1図に記載の油圧駆動装置では、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの速度が速くなるように操作レバー装置6aをフル操作してセンターバイパス通路を閉じ、センターバイパス通路から下流側に圧油が行かないようにしたとき、油圧ポンプの吐出流量が十分にある場合はその吐出流量の余剰流量がパラレル通路及び圧力制御弁を介し下流側の方向切換弁に係わるアクチュエータに供給されるが、油圧ポンプが吐出する圧油の流量と上流側方向切換弁のアクチュエータに供給される圧油の流量が程良くバランスした状態においては、下流側方向切換弁のアクチュエータに供給される圧油の流量が全くないという状態が生じ、複合操作性が低下する。
【0010】
本発明の目的は、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が高く、下流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が低い場合であっても、アクチュエータの複合動作時にオペレータの要求する操作状況に応じて、それぞれのアクチュエータに供給する圧油の流量を確保できる油圧駆動装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動される複数のアクチュエータと、前記可変容量油圧ポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧油の流れを制御する、センターバイパス通路を有する多連方向切換弁と、前記可変容量油圧ポンプの吐出通路から分岐し、前記多連方向切換弁のセンターバイパス通路で上流側に位置する方向切換弁と下流側に位置する方向切換弁とをパラレル接続するパラレル通路とを有する油圧駆動装置において、前記パラレル通路上に、前記下流側の方向切換弁を操作する操作レバーの操作量に応じて前記パラレル通路を通過する流量を制御する補助制御弁を設け、前記補助制御弁は、前記上流側の方向切換弁の供給圧力が開弁方向に導かれ、前記上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が閉弁方向に導かれ、前記下流側の方向切換弁の操作レバーの操作量が大きくなるにしたがって前記供給圧力と負荷圧力との差圧が小さくなるように前記供給圧力を制御する圧力制御弁である。
【0014】
このようにパラレル通路上に補助制御弁を設け、補助制御弁を上記のような圧力制御弁で構成することにより、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が高く、下流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が低い場合であっても、圧力制御弁で制御される供給圧力と負荷圧力との差圧に応じた流量が上流側の方向切換弁から対応するアクチュエータに供給され、余剰流量が下流側の方向切換弁から対応するアクチュエータに供給されると共に、下流側の方向切換弁の操作レバーの操作量が大きくなるにしたがって上流側の方向切換弁の供給圧力と負荷圧力との差圧が小さくなるので、それに伴って上流側の方向切換弁から対応するアクチュエータに供給される圧油の流量が減り、下流側の方向切換弁から対応するアクチュエータに供給される圧油の流量が増え、オペレータの要求する操作状況に応じて、それぞれのアクチュエータに供給する圧油の流量を確保できる。
【0017】
)また、上記(1)において、好ましくは、前記上流側の方向切換弁は複数あり、これら複数の方向切換弁に係わる複数のアクチュエータの最大負荷圧を検出する手段を備え、前記圧力制御弁の閉弁方向に導かれる負荷圧はその最大負荷圧である。
【0018】
これにより上流側の方向切換弁が複数ある場合でも、それらに係わるアクチュエータと下流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの複合動作に際して、上記(1)で述べた作用が得られ、アクチュエータの負荷圧の大小に係わらず、オペレータの要求する操作状況に応じて、それぞれのアクチュエータに供給する圧油の流量を確保できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0020】
まず、本発明の第1の実施形態を図1及び図2により説明する。
【0021】
図1において、可変容量型の油圧ポンプ2と固定容量型の油圧ポンプ3はエンジン等の動力源1によって駆動される油圧ポンプであり、油圧ポンプ2から吐出された圧油はアクチュエータ5a,5bに供給され、アクチュエータ5a,5bが駆動される。油圧ポンプ2とアクチュエータ5a,5bの間には方向切換弁4a,4bが配置され、アクチュエータ5a,5bに供給される圧油の流れ(方向と流量)がそれぞれ制御される。
【0022】
方向切換弁4a,4bは、センターバイパス通路7を有するオープンセンタ型の多連弁として構成され、センターバイパス通路7にタンデム接続されている。即ち、方向切換弁4a,4bの供給ポートは逆止弁23a,23bを介してセンターバイパス通路7に接続され、センターバイパス通路7は油圧ポンプ2の吐出通路2aに接続され、下流側の方向切換弁4bに対し上流側の方向切換弁4aに優先的に圧油が供給される構成となっている。
【0023】
また、下流側の方向切換弁4bに対する圧油供給通路として、タンデム接続のためのセンターバイパス通路7の他に、油圧ポンプ2の吐出通路2aから分岐したパラレル通路22が設けられ、このパラレル通路22は方向切換弁4bの供給ポートにつながる流路上の逆止弁23bの下流側に接続され、方向切換弁4bは上流側の方向切換弁4aとパラレル接続されている。パラレル通路22には圧力制御弁8が備えられている。
【0024】
方向切換弁4a,4bはパイロット操作式であり、油圧ポンプ3から吐出された圧油が吐出通路3aを介し操作レバー装置6a,6b中のパイロット弁(減圧弁;図示せず)に供給され、操作レバー装置6a,6bの操作レバー6x,6yの操作状況(操作方向と操作量)に応じてパイロット通路61又は62及びパイロット通路63又は64に生成されるパイロット圧により切り換え操作される。パイロット通路63,64にはそれぞれの圧力の高い方を選択し、パイロット圧を検出するシャトル弁25が設けられている。
【0025】
圧力制御弁8は、下流側の方向切換弁4bを操作する操作レバー6yの操作量に応じてパラレル通路22を通過する流量を制御する補助制御弁を構成する。以下、圧力制御弁8の詳細を説明する。
【0026】
圧力制御弁8は、弁体24を閉弁方向に付勢するバネ25と、上流側の方向切換弁4aの供給圧力がパラレル通路22及び供給圧検出通路26により導かれ、弁体24を開弁方向に付勢する第1受圧部27と、上流側の方向切換弁4aに係わるアクチュエータ5aの負荷圧力が負荷圧検出通路28により導かれ、弁体24を閉弁方向に付勢する第2受圧部29とを有し、更に、シャトル弁25により検出されたパイロット通路63,64にの圧力の高い方、即ちパイロット圧がパイロット圧検出通路30により導かれ、弁体24を開弁方向に付勢する第3受圧部31を有している。
【0027】
バネ25は、方向切換弁4aの供給圧力(油圧ポンプ2の吐出圧力)とアクチュエータ5aの負荷圧力との差圧、即ち方向切換弁4aのメータイン可変絞りの前後差圧の基準圧を設定し、第3受圧部31は、その基準圧をパイロット圧検出通路30のパイロット圧(方向切換弁4bの操作レバー6yの操作量)に応じて減じるよう機能する。
【0028】
図2に圧力制御弁8の特性を示す。この例はバネ25の基準圧を1.96MPaに設定した場合のものである。このようにバネ25で基準圧を設定し、その基準圧をパイロット圧検出通路30のパイロット圧(方向切換弁4bの操作レバー6yの操作量)に応じて減じるよう補正することにより、下流側の方向切換弁4bの操作レバー6yの操作量が大きくなるにしたがって供給圧力と負荷圧力との差圧、即ち方向切換弁4aのメータイン可変絞りの前後差圧が小さくなるよう制御される。
【0029】
つまり、圧力制御弁8は、方向切換弁4aの供給圧力(油圧ポンプ2の吐出圧力)とアクチュエータ5aの負荷圧力との差圧(方向切換弁4aのメータイン可変絞りの前後差圧)がバネ25の設定値(基準圧)からパイロット圧検出通路30のパイロット圧による補正値を差し引いた値と同じになるよう、パラレル通路22の圧力、即ち方向切換弁4aの供給圧力を制御する。
【0030】
次に、以上のように構成した本実施形態の動作を説明する。
【0031】
まず、アクチュエータ5a又はアクチュエータ5bの単独動作について説明する。
【0032】
油圧ポンプ2から吐出された圧油は吐出通路2a、チェック弁23aを介し、方向切換弁4aの供給ポートヘ導かれており、オペレータが操作レバー装置6aの操作レバー6xを操作し、パイロット通路61又は62にパイロット圧が生成されると、そのパイロット圧により方向切換弁4aが切り換え操作され、アクチュエータ5aに供給される圧油の流量と流れ方向が制御される。
【0033】
また、油圧ポンプ2から吐出された圧油は吐出通路2a、センターバイパス通路7、チェック弁23bを介した通路と、吐出通路2a、パラレル通路22、圧力制御弁8を介した通路の2つの通路により、方向切換弁4bの供給ポートヘ導かれており、オペレータが操作レバー装置6bの操作レバー6yを操作し、パイロット通路63又は64にパイロット圧が生成されると、そのパイロット圧により方向切換弁4bが切り換え操作され、アクチュエータ5bに供給される圧油の流量と流れ方向が制御される。
【0034】
次に、アクチュエータ5a,5bの複合動作について圧力制御弁8の働きと共に説明する。
【0035】
アクチュエータ5a側の操作レバー装置6aの操作レバー6xがフル操作され、センターバイパス通路7が閉じられ、センターバイパス通路7を介した下流側の方向切換弁4bへの流量供給路が閉ざされている状態であるとする。この状態でアクチュエータ5b側の操作レバー装置6bの操作レバー6yを操作し、パイロット通路63又は64にパイロット圧が生成されると、そのパイロット圧により方向切換弁4bが切り換え操作されると共に、当該パイロット圧が圧力制御弁8の開弁側の第3受圧部31に導かれる。
【0036】
一方、圧力制御弁8の開弁側の第1受圧部27には方向切換弁4aの供給圧力(油圧ポンプ2の吐出圧力)が導かれ、閉弁側の第2受圧部29にはアクチュエータ5aの負荷圧力が導かれており、圧力制御弁8は図2に示すように作動する。即ち、方向切換弁4aの供給圧力とアクチュエータ5aの負荷圧力との差圧(方向切換弁4aのメータイン可変絞りの前後差圧)がバネ25の設定値(基準圧)からパイロット圧検出通路30のパイロット圧による補正値を差し引いた値と同じになるよう制御される。このため、アクチュエータ5aへ供給される圧油の流量が必要以上に流入しようとすると方向切換弁4aの供給圧力(圧力制御弁8の上流側圧力)が高くなり、圧力制御弁8が開き、アクチュエータ5aに供給される圧油の余剰流量をアクチュエータ5bへ供給できるようになる。
【0037】
ここで、パイロット圧検出通路30のパイロット圧は、操作レバー装置6bの操作レバー6yの操作量が一定であれば一定であり、圧力制御弁8は方向切換弁4aのメータイン可変絞りの前後差圧も一定となるよう制御し、アクチュエータ5aには一定の流量が供給される一方、油圧ポンプ2の吐出流量の残りの流量(余剰流量)はアクチュエータ5bに供給される。
【0038】
操作レバー装置6bの操作レバー6yの操作量に応じてパイロット圧検出通路30の圧力が高くなると、圧力制御弁8は、方向切換弁4aのメータイン可変絞りの前後差圧を今までより小さな値となるよう制御し、アクチュエータ5aに供給される圧油の流量が減少し、アクチュエータ5bに供給される余剰流量が増大する。
【0039】
つまり、方向切換弁4aの供給圧力と負荷圧力との差圧(メータイン可変絞りの前後差圧)を制御することにより、当該差圧に応じた流量が上流側の方向切換弁4aから対応するアクチュエータ5aに供給され、余剰流量が下流側の方向切換弁4bから対応するアクチュエータ5bに供給されると共に、下流側の方向切換弁4bの操作レバー6yの操作量が大きくなるにしたがって上流側の方向切換弁4aの供給圧力と負荷圧力との差圧が小さくなるので、それに伴って上流側の方向切換弁4aから対応するアクチュエータ5aに供給される圧油の流量が減り、下流側の方向切換弁4bから対応するアクチュエータ5bに供給される圧油の流量が増えるよう制御される。
【0040】
以上の圧力制御弁8による流量分配制御は、アクチュエータ5a及び5bの負荷圧力の大小に係わり無く得られ、アクチュエータ5aの負荷圧力が高く、アクチュエータ5bの負荷圧力が低い場合のアクチュエータ5a,5bの複合動作時にも、操作レバー装置6bの操作レバー6yの操作量に応じた流量をアクチュエータ5bへ供給でき、アクチュエータ5bを駆動できる。
【0041】
以上のように本実施形態によれば、上流側の方向切換弁4aに係わるアクチュエータ5aの負荷圧力が高く、下流側の方向切換弁4bに係わるアクチュエータ5bの負荷圧力が低い場合であっても、オペレータの要求する操作状況に応じて、それぞれのアクチュエータ5a,5bに供給する圧油の流量を確保できる。
【0042】
本発明に係わる第1の参考例を図3及び図4により説明する。図3中、図1に示したものと同等の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0043】
図3において、本参考例の油圧駆動装置は、パラレル通路22に可変絞り弁71とその下流側に位置する圧力制御弁81とを備えている。
【0044】
可変絞り弁71は方向切換弁4bと連動して動くパイロット操作式であり、操作レバー装置6bの操作レバー6yが中立のときは閉位置(開度0)にあり、操作レバー6yが操作されるとその操作量に応じて開度(開口面積)が増大するよう操作レバー6yの操作状況により切り換え操作される。
【0045】
可変絞り弁71の開度特性を図4(a)及び(b)に示す。図4(a)は、操作レバー6yのレバー入力と同時に可変絞り弁71が開くように設定した場合のものであり、図4(b)は、操作レバー6yのレバー入力がある程度入力されてから可変絞り弁71が開くように設定した場合のものである。
【0046】
圧力制御弁81は、可変絞り71との組み合わせで、下流側の方向切換弁4bを操作する操作レバー6yの操作量に応じてパラレル通路22を通過する流量を制御する補助制御弁を構成する。
【0047】
即ち、圧力制御弁81は、可変絞り弁71の下流側の圧力が圧力検出通路32により導かれ、弁体33を開弁方向に付勢する第1受圧部34と、上流側の方向切換弁4aに係わるアクチュエータ5aの負荷圧力が負荷圧検出通路35により導かれ、弁体33を閉弁方向に付勢する第2受圧部36とを有し、可変絞り弁71の下流側の圧力を当該負荷圧力と同じになるよう制御する。
【0048】
ここで、可変絞り弁71の入口圧力は方向切換弁4aの供給圧力(方向切換弁4aのメータイン可変絞りの入口圧力)と同じであるので、可変絞り弁71の下流側の圧力(出口圧力)をアクチュエータ5aの負荷圧力と同じになるよう制御することは、可変絞り弁71の前後差圧を方向切換弁4aのメータイン可変絞りの前後差圧と同じになるように制御することであり、その結果油圧ポンプ2の吐出流量は方向切換弁4aのメータイン可変絞りと可変絞り弁71との開口面積比に応じて分配されることになる。つまり、可変絞り弁71の開口面積は操作レバー6yの操作量に応じて変えることにより、油圧ポンプ2からの吐出流量は操作レバー6yの操作量に応じて分配制御される。
【0049】
以上のように構成した本参考例におけるアクチュエータ5a及び5bの複合動作について説明する。
【0050】
アクチュエータ5a側の操作レバー装置6aの操作レバー6xがフル操作され、センターバイパス通路7が閉じられ、センターバイパス通路7を介した下流側の方向切換弁4bへの流量供給路が閉ざされている状態であるとする。この状態でアクチュエータ5b側の操作レバー装置6bの操作レバー6yを操作し、方向切換弁4bを切り換え操作すると、これに連動して可変絞り弁71も切り換わり、操作レバー6yの操作量に応じた開度となる。
【0051】
一方、圧力制御弁81の開弁側の第1受圧部34には可変絞り弁71の下流側の圧力が導かれ、閉弁側の第2受圧部36にはアクチュエータ5aの負荷圧力が導かれており、圧力制御弁81は上記のように作動し、油圧ポンプ2の吐出流量は可変絞り弁71と方向切換弁4aのメータイン可変絞りの開度に応じて分配されることになる。
【0052】
以上の可変絞り弁71と圧力制御弁81の組み合わせによる流量分配制御は、アクチュエータ5a及び5bの負荷圧力の大小に係わり無く得られ、アクチュエータ5aの負荷圧力が高く、アクチュエータ5bの負荷圧力が低い場合のアクチュエータ5a,5bの複合動作時にも、操作レバー装置6bの操作レバー6yの操作量に応じた流量をアクチュエータ5bへ供給でき、アクチュエータ5bを駆動できる。
【0053】
ここで、可変絞り弁71の開度を図4(a)のように設定すれば、操作レバー6yのレバー入力と同時にアクチュエータ5bへの流量供給が行われることになる。また、可変絞り弁71の開度を図4(b)のように設定すれば、操作レバー6yのレバー入力がある程度入力されてからアクチュエータ5bへの流量供給が行われることになる。
【0054】
方向切換弁4a,4bはタンデム接続されており、アクチュエータ5aの方に圧油を優先供給する構造となっているため、操作レバー6xがフル操作されていて、その状態でアクチュエータ5bを動かしたい場合、アクチュエータ5aの速度をなるべく落とさないようにするべきである。
【0055】
したがって、操作レバー6bを操作すると同時にパラレル通路22から方向切換弁4bに圧油を供給するのでなく、操作レバー6yの操作量がある程度入力されてから可変絞り弁71の開度を開ける図4(b)のように設定することが好ましい。
【0056】
また、機械を操作するオペレータは、操作レバー6yを操作してもアクチュエータ5bが動かないときは、操作レバー6yの操作量を増やすという動作をする。このような動作をする場合は、アクチュエータ5aの速度が落ちてもアクチュエータ5bを動かしたい場合である、。したがって、オペレータ側の動作から考えた場合も、図4(b)のように設定することが好ましい。
【0057】
本発明に係わる第2の参考例を図5により説明する。図中、図1及び図3に示したものと同等の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0058】
図5において、本参考例は、本発明に係わる第1の参考例に対して、センターバイパス通路7に配置されている方向切換弁4aと方向切換弁4bの間にタンデム接続される多連弁の一部として第3の方向切換弁4cを配置したものである。
【0059】
方向切換弁4cは、その供給ポートが逆止弁23cを介してセンターバイパス通路7に接続され、アクチュエータ5cに供給される圧油の流れ(方向と流量)を制御する。
【0060】
また、方向切換弁4cはパイロット操作式であり、油圧ポンプ3から吐出された圧油が吐出通路3aを介し操作レバー装置6cに供給され、操作レバー装置6cのの操作レバー6zの操作状況(操作方向と操作量)に応じてパイロット通路65,66に生成されるパイロット圧により切り換え操作される。
【0061】
アクチュエータ5aの負荷圧力を検出する負荷圧検出通路35aとアクチュエータ5cの負荷圧力を検出する負荷圧検出通路35bが配置されており、負荷圧検出通路35a,35bはシャトル弁37に導かれている。
【0062】
シャトル弁37は、負荷圧検出通路35a,35bによって伝達されるアクチュエータ5a,5cの負荷圧力のうちの高いほうの圧力を選択して負荷圧検出通路35に出力し、この圧力は、本発明に係わる第1の参考例と同様、圧力制御弁81の第2の受圧部36に導かれる。
【0063】
油圧ポンプ2から吐出された圧油は吐出通路2a、チェック弁23cを介し方向切換弁4cの供給ポートヘ導かれており、オペレータが操作レバー装置6cを操作し、パイロット通路65又は66にパイロット圧が生成されると、そのパイロット圧により方向切換弁4cが切り換え操作され、アクチュエータ5cに供給される圧油の流量と流れ方向が制御される。
【0064】
以上のように構成した本実施形態におけるアクチュエータ5a,5b,5cの複合動作について説明する。
【0065】
アクチュエータ5aとアクチュエータ5bの複合動作及びアクチュエータ5cとアクチュエータ5bの複合動作は、本発明に係わる第1の参考例と同じである。
【0066】
アクチュエータ5a,5cが操作レバー装置6a,6cによって複合操作されているとする。この状態でアクチュエータ5b側の操作レバー装置6bの操作レバー6yを操作し、方向切換弁4bを切り換え操作すると、これに連動して可変絞り弁71も切り換わり、操作レバー6yの操作量に応じた開度となる。
【0067】
一方、アクチュエータ5a,5cの負荷圧力の高い方の圧力が負荷圧検出通路35に伝達され、圧力制御弁81の開弁側の第1受圧部34には可変絞り弁71の下流側の圧力が導かれ、閉弁側の第2受圧部36には負荷圧検出通路35の圧力が導かれ、圧力制御弁81は可変絞り弁71の前後差圧が方向切換弁4aの供給圧力(油圧ポンプ2の吐出圧力)とアクチュエータ5a,5cの高圧側の負荷圧力との差圧と同じになるように制御するので、油圧ポンプ2の吐出流量は、アクチュエータ5a,5cに供給される圧油の流量と可変絞り弁71の開度によって決まる通過流量に分配されることとなる。
【0068】
以上の可変絞り弁71と圧力制御弁81の組み合わせによる流量分配制御は、アクチュエータ5a,5cとアクチュエータ5bの負荷圧力の大小に係わり無く得られ、アクチュエータ5a又は5cの負荷圧力が高く、アクチュエータ5bの負荷圧力が低い場合のアクチュエータ5a,5cとアクチュエータ5bの複合動作時にも、操作レバー装置6bの操作レバー6yの操作量に応じた流量をアクチュエータ5bへ供給でき、アクチュエータ5bを駆動できる。
【0069】
したがって、以上のように構成した本参考例においては、上流側アクチュエータが複数ある場合の複合動作時においても、本発明に係わる第1の参考例と同様の効果が得られる。なお、本参考例についての上記の説明は、本発明に係わる第1の参考例に対して上記の構成を用いた例を説明したが、第1の実施の形態に対しても同様の構成を用いること可能であり、また同様の効果が得られる。この場合には、前述したようなシャトル弁37により選択され負荷圧検出通路35に出力された圧力は、圧力制御弁8の第2の受圧部29に導かれる構成となる。
【0084】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は本発明の精神の範囲内で種々の変更、修正が可能である。例えば、上記実施形態では、パラレル通路22を方向切換弁4bの逆止弁23bの下流側に接続したが、逆止弁23bの上流側に接続していもよい。この場合でも、方向切換弁4bに対する操作レバー装置6bの操作レバー6yの操作時は、方向切換弁4bのセンターバイパスポートが閉じらるか、開度が小さくなるため、上記実施形態と同様にアクチュエータ5a,5bの複合操作時に油圧ポンプ2の吐出流量の分配制御が可能となる。また、図1の実施形態にこの修正を採用した場合は、アクチュエータ5aの単独操作においても、方向切換弁4aのメータイン可変絞りの前後差圧がバネ25の設定値に保持され、方向切換弁4aに対し圧力補償制御を行えるという効果がある。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が高く、下流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が低い場合であっても、アクチュエータの複合動作時にオペレータの要求する操作状況に応じて、それぞれのアクチュエータに供給する圧油の流量を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図2】 図1に示す圧力制御弁8の特性を示す図である。
【図3】 本発明に係わる第1の参考例による油圧駆動装置の油圧回路図である。
【図4】 図3に示す可変絞り弁の開度特性の一例を示す図である。
【図5】 本発明に係わる第2の参考例による油圧駆動装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 可変容量型の油圧ポンプ
2a 吐出通路
3 固定容量型の油圧ポンプ
3a 吐出通路
4a,4b,4c 方向切換弁
5a,5b,5c 油圧アクチュエータ
6a,6b,6c 操作レバー装置
6x,6y,6z 操作レバー
7 センターバイパス通路
8 圧力制御弁
22 パラレル通路
23a,23b 逆止弁
24 弁体
25 バネ
26 供給圧検出通路
27 第1受圧部
28 負荷圧検出通路
29 第2受圧部
30 パイロット圧検出通路
25,37 シャトル弁
61,62,63,64,65,66 パイロット通路
71 可変絞り弁
81 圧力制御弁

Claims (2)

  1. 可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動される複数のアクチュエータと、前記可変容量油圧ポンプから前記複数のアクチュエータに供給される圧油の流れを制御する、センターバイパス通路を有する多連方向切換弁と、前記可変容量油圧ポンプの吐出通路から分岐し、前記多連方向切換弁のセンターバイパス通路で上流側に位置する方向切換弁と下流側に位置する方向切換弁とをパラレル接続するパラレル通路とを有する油圧駆動装置において、
    前記パラレル通路上に、前記下流側の方向切換弁を操作する操作レバーの操作量に応じて前記パラレル通路を通過する流量を制御する補助制御弁を設け、
    前記補助制御弁は、前記上流側の方向切換弁の供給圧力が開弁方向に導かれ、前記上流側の方向切換弁に係わるアクチュエータの負荷圧力が閉弁方向に導かれ、前記下流側の方向切換弁の操作レバーの操作量が大きくなるにしたがって前記供給圧力と負荷圧力との差圧が小さくなるように前記供給圧力を制御する圧力制御弁であることを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 請求項2記載の油圧駆動装置において、前記上流側の方向切換弁は複数あり、これら複数の方向切換弁に係わる複数のアクチュエータの最大負荷圧を検出する手段を備え、前記圧力制御弁の開弁方向に導かれる負荷圧はその最大負荷圧であることを特徴とした油圧駆動装置。
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