JPH11247739A - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

電磁式燃料噴射弁

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JPH11247739A
JPH11247739A JP5242198A JP5242198A JPH11247739A JP H11247739 A JPH11247739 A JP H11247739A JP 5242198 A JP5242198 A JP 5242198A JP 5242198 A JP5242198 A JP 5242198A JP H11247739 A JPH11247739 A JP H11247739A
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JP
Japan
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valve
rear end
face
movable core
core
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JP5242198A
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Inventor
Toshihiro Tawara
敏広 田原
Takahiro Nagaoka
隆弘 長岡
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Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁式燃料噴射弁において、固定及び可動コ
ア相互の当接面の耐衝撃摩耗性の確保,それら当接面相
互の密着防止,並びに両コア間の残留磁気の解消もしく
は低減を簡単な構成により達成する。 【解決手段】 弁座1aとの着座方向にばね付勢される
弁体4と,この弁体4の後端に結合されて弁ハウジング
2に軸方向移動自在に収容される可動コア5と,この可
動コア5の後端面5aに前記弁体4の開弁ストロークに
対応する一定間隙を存して前端面7aを対向して配置さ
れる固定コア7とを備える電磁式燃料噴射弁において,
前記可動コア5及び固定コア7の対向端面5a,7aの
少なくとも一方をショットピーニング処理による梨地状
粗面に形成する。この粗面は加工硬化により硬度が高
く,耐衝撃摩耗性に優れ,しかも粗面上の無数の凹部が
両コア5,7間の密着防止と残留磁気の解消もしくは低
減に寄与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,前端に弁座を有す
る弁ハウジングと,この弁ハウジングに収容されて前記
弁座との着座方向にばね付勢される弁体と,この弁体の
後端に結合されて前記弁ハウジングに軸方向移動自在に
収容される可動コアと,この可動コアの後端に前記弁体
の開弁ストロークに対応する一定間隙を存して前端面を
対向させる固定コアと,この固定コアを囲繞するコイル
組立体と,このコイル組立体を収容して前記弁ハウジン
グの後端部及び固定コア間を連結する磁性材製のコイル
ハウジングとを備え,前記可動コア周りに前記弁座から
吐出すべき燃料を満たした電磁式燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる電磁式燃料噴射弁では,コイル組
立体のコイル励起時,可動コアの後端面が固定コアの前
端面に当接することにより弁体の開弁限界が規定され
る。その際,両コアの当接端面の耐衝撃摩耗性の確保
と,両コア間の残留磁気の解消もしくは低減のために,
固定及び可動コアの対向端面の少なくとも一方にクロ
ム,モリブデン又はニッケルのメッキ層を形成すること
が既に知られている(例えば特開平8−506876号
公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,固定コ
ア又は可動コアの端面に上記のようなメッキ層を形成す
ることは,作業が面倒である上,時間がかゝり,コスト
面で不利である。また,そのメッキ層が鏡面となると,
両コアの当接時,当接面相互が密着して解離し難くな
り,弁体の閉弁遅れを生ずることがある。そこで,上記
当接面相互の密着を極力回避するために,その当接面の
領域を狭く設定することも知られているが,そのように
すると,該当接面の当接圧力が増加することから,耐衝
撃摩耗性が低下するという不都合を招く。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,固定及び可動コア相互の当接面の耐衝撃摩耗性の
確保,両コア間の残留磁気の解消もしくは低減,並びに
両コアの当接面相互の密着防止を簡単な構成により達成
し得るようにした,前記電磁式燃料噴射弁を提供するこ
とを第1の目的とする。また可動コアの摺動性が良好
で,その外周面に高い耐摩耗性を付与し得る前記電磁式
燃料噴射弁を提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,前端に弁座を有する弁ハウジングと,こ
の弁ハウジングに収容されて前記弁座との着座方向にば
ね付勢される弁体と,この弁体の後端に結合されて前記
弁ハウジングに軸方向移動自在に収容される可動コア
と,前記可動コアの後端に前記弁体の開弁ストロークに
対応する一定間隙を存して前端面を対向させる固定コア
と,この固定コアを囲繞するコイル組立体と,このコイ
ル組立体を収容して前記弁ハウジングの後端部及び固定
コア間を連結する磁性材製のコイルハウジングとを備
え,前記可動コア周りに前記弁座から吐出すべき燃料を
満たした電磁式燃料噴射弁において,前記可動コア及び
固定コアの対向端面の少なくとも一方をショットピーニ
ング処理による梨地状粗面に形成したことを第1の特徴
とする。
【0006】この第1の特徴によれば,両コアの対向端
面の少なくとも一方は,ショットピーニング処理により
加工硬化した梨地状粗面となることから,その耐衝撃摩
耗性を向上させることができる。しかも,両コアの当接
面間には,上記粗面上の無数の微細凹部が存在し,これ
らにより,両コアの密着を防止すると共に,コイルの消
磁時には両コア間の残留磁気を解消もしくは低減し,可
動コア及び弁体の戻り応答性をも向上させることができ
る。またショットピーニング処理は,作業が簡単で短時
間で済むから生産性が良く,従来のメッキ処理に比して
大幅なコスト低減を図ることができる。
【0007】また本発明は,前端に弁座を有する弁ハウ
ジングと,この弁ハウジングに収容されて前記弁座との
着座方向にばね付勢される弁体と,この弁体の後端に結
合されて前記弁ハウジングに軸方向移動自在に収容され
る可動コアと,前記弁ハウジングの後端に結合されて前
記可動コアを摺動自在に案内する非磁性材製の摺動案内
筒と,この摺動案内筒に結合されると共に,前記可動コ
アの後端面に前記弁体の開弁ストロークに対応する一定
間隙を存して前端面を対向させる固定コアと,この固定
コアを囲繞するコイル組立体と,このコイル組立体を収
容して前記弁ハウジングの後端部及び固定コア間を連結
する磁性材製のコイルハウジングとを備え,前記可動コ
ア周りに前記弁座から吐出すべき燃料を満たした電磁式
燃料噴射弁において,前記可動コアの,前記摺動案内筒
の内周面と摺動する外周面をショットピーニング処理に
よる梨地状粗面に形成したことを第2の特徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば,可動コアの外周
面は,ショットピーニング処理により加工硬化した梨地
状粗面となることから,その耐摩耗性を向上させること
ができる。しかも,該粗面上の無数の微細凹部に保持さ
れる周囲の燃料が潤滑剤として機能するため,可動コア
の摺動案内筒内周面に対する摺動性が良好となり,その
耐摩耗性の一層の向上を図ることができる。
【0009】さらに本発明は,前端に弁座を有する弁ハ
ウジングと,この弁ハウジングに収容されて前記弁座と
の着座方向にばね付勢される弁体と,この弁体の後端に
結合されて前記弁ハウジングに軸方向移動自在に収容さ
れる可動コアと,前記弁ハウジングの後端に結合されて
前記可動コアを摺動自在に案内する非磁性材製の摺動案
内筒と,この摺動案内筒に結合されると共に,前記可動
コアの後端面に前記弁体の開弁ストロークに対応する一
定間隙を存して前端面を対向させる固定コアと,この固
定コアを囲繞するコイル組立体と,このコイル組立体を
収容して前記弁ハウジングの後端部及び固定コア間を連
結する磁性材製のコイルハウジングとを備え,前記可動
コア周りに前記弁座から吐出すべき燃料を満たした電磁
式燃料噴射弁において,前記可動コアの,前記固定コア
と対向する後端面,並びに該可動コアの,前記摺動案内
筒の内周面と摺動する外周面をショットピーニング処理
による梨地状粗面に形成したことを第3の特徴とする。
【0010】この第3の特徴によれば,可動コアの後端
面及び外周面を一回のショットピーニング処理により一
挙に粗面に形成することができ,該処理が容易であると
共に,両コアの当接面の耐衝撃摩耗性,残留磁気の解消
もしくは低減,及び可動コアの摺動性及び耐摩耗性をす
べて満足させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
【0012】図1は本発明の実施例に係る内燃エンジン
用電磁式燃料噴射弁の縦断面図,図2は図1の要部の拡
大図である。
【0013】先ず図1において,内燃エンジン用の電磁
式燃料噴射弁Iは,前端部内周面に弁座部材1を圧入し
て結合した円筒状の弁ハウジング2と,この弁ハウジン
グ2の後端部外周面に嵌合して溶接される小径部3aを
有する段付き円筒状のコイルハウジング3とを備えてお
り,これらは何れも磁性材で構成されている。
【0014】弁座部材1も円筒状をなしていて,その前
端部内周面に円錐状の弁座1aが形成される。この弁座
1aに着座し得る球状の弁部4aと,この弁部4aに溶
接により前端が結合されて弁ハウジング2に収容される
弁杆4bとで弁体4が構成され,その弁杆4bの後端に
は,弁ハウジング2の後端部内周面に軸方向移動自在に
嵌合する可動コア5が固着される。また,この可動コア
5の外周面5bは,弁ハウジング2の後端面に全周溶接
される摺動案内筒6の内周面により摺動自在に嵌合され
る。この摺動案内筒6の後端には,可動コア5の後端面
5aに前端面7aを対向して配置される固定コア7の前
端部が溶接される。その際,固定コア7の前端面7aと
可動コア5の後端面5aとの間に,弁体4の開閉ストロ
ークに対応する間隙が設けられる。したがって,可動コ
ア5の後端面5aが固定コア7の前端面7aに当接する
ことにより,弁体4の開弁限界が規定される。
【0015】摺動案内筒6及び固定コア7の外周には,
それらを囲繞すると共に,前記コイルハウジング3に収
容されるコイル組立体8が配設される。このコイル組立
体8は,摺動案内筒6及び固定コア7の外周面に嵌合す
るボビン9と,このボビン9に巻装されるコイル10と
からなっている。
【0016】固定コア7の中心部は,可動コア5の通孔
11を介して弁ハウジング2内と連通する中空部12と
なっており,その中空部12に,可動コア5を弁体4の
弁座1aへの着座方向に付勢するコイル状の弁ばね13
と,この弁ばね13の後端を支承する栓体14とが収容
される。この栓体14は,Oリング15を介して中空部
12の内周面に圧入されるもので,その圧入深さを調節
することにより,弁ばね13のセット荷重が調整され
る。
【0017】弁ハウジング2及び弁座部材1の前端面に
は,弁座部材1の弁座1aと連通する複数の燃料噴射孔
16,16を有するインジェクタプレート17が溶接さ
れ,このインジェクタプレート17の外周部を囲繞する
キャップ18が弁ハウジング2の外周に装着される。
【0018】また,弁ハウジング2の中間部周壁には,
複数の燃料入口孔20,20…が穿設されており,これ
ら燃料入口孔20,20…を囲繞するように,環状の燃
料フィルタ21が弁ハウジング2の外周に装着される。
弁ハウジング2の外周には,さらに,燃料フィルタ21
を前後に挟む一対のOリング22,22が装着され,こ
れらOリング22,22を介して弁ハウジング2が内燃
エンジンEに嵌装されたとき,内燃エンジンEの燃料供
給通路23が燃料フィルタ21を介して燃料入口孔2
0,20…と連通する。したがって,内燃エンジンEの
作動中は,燃料供給通路23から供給される燃料が可動
コア5周りの弁ハウジング2の内部及び固定コア7の中
空部12を満たすようになっている。
【0019】コイルハウジング3及び,その後端から露
出した固定コア7は,合成樹脂製の絶縁被覆体25に埋
封される。この絶縁被覆体25には,コイル10に接続
した接続端子26を内蔵するカプラ27が一体に形成さ
れる。
【0020】図2に示すように,可動コア5の後端面5
a及び外周面5b,並びに固定コア7の前端面7aは,
ショットピーニング処理による梨地状の粗面に形成され
る。
【0021】ショットピーニング処理は,次のような条
件で行ったところ,下表のような結果を得た。 [条件1] コア材質・・・・JIS K−M35FL ショット材・・・粒径80μmのガラスビーズ 投射空気圧・・・5kg/cm2 投射距離・・・・2cm 投射時間・・・・50秒 [条件2] コア材質・・・・条件1に同じ ショット材・・・条件1に同じ 投射空気圧・・・5kg/cm2 投射距離・・・・5cm 投射時間・・・・10秒 [条件3] コア材質・・・・条件1に同じ ショット材・・・条件1に同じ 投射空気圧・・・5kg/cm2 投射距離・・・・5cm 投射時間・・・・50秒 [条件4] コア材質・・・・条件1に同じ ショット材・・・条件1に同じ 投射空気圧・・・5kg/cm2 投射距離・・・・5cm 投射時間・・・・100秒 [条件5] コア材質・・・・条件1に同じ ショット材・・・条件1に同じ 投射空気圧・・・5kg/cm2 投射距離・・・・10cm 投射時間・・・・10秒 [条件6] コア材質・・・・条件1に同じ ショットピーニング処理無し
【0022】
【表1】
【0023】上表から明らかなように,ショットピーニ
ング処理を施されて梨地状の粗面となった可動コア5の
後端面5a及び外周面5b,並びに固定コア7の前端面
7aは,加工硬化による硬度の増加が同処理を行わない
ものに比して著しい。特に条件2の場合,硬度増加が顕
著である上,処理時間が比較的短いので,生産性が良
い。また同処理を施したものゝ最大磁束密度Bmax
は,同処理を行わないものに比して減少するが,条件1
〜3の場合,その減少は許容範囲のものである。また同
処理の磁界強さHcに与える影響は,極めて軽微であ
る。
【0024】以上を総合してみると,条件2が最も実用
に適しており,条件1及び3は実用上やゝ不適であり,
条件4及び5は実用上,不適当である。
【0025】次に,この実施例の作用について説明す
る。
【0026】コイル10を消磁した状態では,弁ばね1
3の付勢力で可動コア5及び弁体4が前方に押圧され,
弁部4aを弁座1aに着座させている。したがって,燃
料供給通路23から燃料フィルタ21及び燃料入口孔2
0,20…を通して弁ハウジング2内に供給されるた高
圧燃料は,弁ハウジング2及び固定コア7内に保持され
る。
【0027】コイル10に通電すると,それにより生ず
る磁束が固定コア,可動コア5,弁ハウジング2及びコ
イルハウジング3を順次走り,磁力により可動コア5が
弁体4を伴って固定コア7に吸着され,弁座1aが開放
されるので,弁ハウジング2内の高圧燃料が燃料噴射孔
16,16から噴射される。
【0028】このとき,可動コア5の後端面5aは,固
定コア7の前端面7aに衝撃的に当接するするが,前述
のように,これら対向端面5a,7aは加工硬化した梨
地状の粗面に形成されているので,衝撃摩耗に充分耐え
ることができる。
【0029】しかも,両コア5,7の当接面間には,該
当接面が上記のような粗面であることから,無数の微細
凹部が存在する。このため,両コア5,7の密着が防止
されると共に,コイル10が消磁されたとき,両コア
5,7間の残留磁気が解消もしくは低減され,可動コア
5は弁ばね13の付勢力をもって固定コア7から素早く
離れ,弁体4を閉じることができる。したがって,弁体
4の閉弁応答性の向上をもたらすことができる。
【0030】また,可動コア5は,摺動案内筒6の内周
面に沿って摺動するものであるが,可動コア5の外周面
は,前述のように加工硬化した梨地状の粗面に形成され
ているから,該粗面の硬度が高い上,それが有する無数
の微細凹部に保持される周囲の燃料が潤滑剤として機能
するため,可動コア5の摺動案内筒6内周面に対する摺
動性が良好となり,その耐摩耗性の向上をも,もたらす
ことができる。
【0031】特に,可動コア5の後端面5a及び外周面
5bをショットピーニング処理により粗面に形成する場
合は,一回の処理によりこれを一挙に粗面に形成するこ
とができるので,処理が容易であると共に,両コア5,
7の当接面の耐衝撃摩耗性,残留磁気の解消もしくは低
減,並びに可動コア5の摺動性及び耐摩耗性をすべて満
足させることができる。
【0032】また,上記ショットピーニング処理は,作
業が簡単で短時間で済むから生産性が良く,従来のメッ
キ処理に比して大幅なコスト低減を図ることができる。
【0033】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば,例えば,上記実施例においては,可
動及び固定コア5,7の両端面を梨地状粗面に形成した
が,該粗面は,両コア5,7の少なくとも何れか一方に
のみ形成することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,可動コア
及び固定コアの対向端面の少なくとも一方をショットピ
ーニング処理による梨地状粗面に形成したので,両コア
の対向端面の少なくとも一方は,ショットピーニング処
理により加工硬化した梨地状粗面となり,その耐衝撃摩
耗性を向上させることができる。しかも,上記粗面上の
無数の微細凹部が両コアの密着を防止すると共に,コイ
ルの消磁時,両コア間の残留磁気を解消もしくは低減す
ることに寄与し,可動コア及び弁体の戻り応答性をも向
上させることができる。その上,ショットピーニング処
理は,作業が簡単で短時間で済むから生産性が良く,従
来のメッキ処理に比して大幅なコスト低減を図ることが
できる。
【0035】また本発明の第2の特徴によれば,可動コ
アの,摺動案内筒の内周面と摺動する外周面をショット
ピーニング処理による梨地状粗面に形成したので,可動
コアの外周面は,ショットピーニング処理により加工硬
化した梨地状粗面となり,その耐摩耗性を向上させるこ
とができる。しかも,上記粗面上の無数の微細凹部に保
持される周囲の燃料が潤滑剤として機能するため,可動
コアの摺動案内筒内周面に対する摺動性が良好となり,
その耐摩耗性の一層の向上を図ることができる。
【0036】さらに本発明の第3の特徴によれば,可動
コアの,固定コアと対向する後端面,並びに可動コア
の,摺動案内筒の内周面と摺動する外周面をショットピ
ーニング処理による梨地状粗面に形成したので,可動コ
アの後端面及び外周面を一回のショットピーニング処理
により一挙に粗面に形成することができ,該処理が容易
であると共に,両コアの当接面の耐衝撃摩耗性,残留磁
気の解消もしくは低減,並びに可動コアの摺動性及び耐
摩耗性をすべて満足させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る内燃エンジン用電磁式燃
料噴射弁の縦断面図。
【図2】図1の要部の拡大図。
【符号の説明】
I・・・・・電磁式燃料噴射弁 1a・・・・弁座 2・・・・・弁ハウジング 4・・・・・弁体 5・・・・・可動コア 5a・・・・可動コアの後端面 5b・・・・可動コアの外周面 6・・・・・摺動案内筒 7・・・・・固定コア 7a・・・・固定コアの前端面 8・・・・・コイル組立体 10・・・・コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端に弁座(1a)を有する弁ハウジン
    グ(2)と,この弁ハウジング(2)に収容されて前記
    弁座(1a)との着座方向にばね付勢される弁体(4)
    と,この弁体(4)の後端に結合されて前記弁ハウジン
    グ(2)に軸方向移動自在に収容される可動コア(5)
    と,この可動コア(5)の後端面(5a)に前記弁体
    (4)の開弁ストロークに対応する一定間隙を存して前
    端面(7a)を対向させる固定コア(7)と,この固定
    コア(7)を囲繞するコイル組立体(8)と,このコイ
    ル組立体(8)を収容して前記弁ハウジング(2)の後
    端部及び固定コア(7)間を連結する磁性材製のコイル
    ハウジング(3)とを備え,前記可動コア(5)周りに
    前記弁座(1a)から吐出すべき燃料を満たした電磁式
    燃料噴射弁において,前記可動コア(5)及び固定コア
    (7)の対向端面(5a,7a)の少なくとも一方をシ
    ョットピーニング処理による梨地状粗面に形成したこと
    を特徴とする,電磁式燃料噴射弁
  2. 【請求項2】 前端に弁座(1a)を有する弁ハウジン
    グ(2)と,この弁ハウジング(2)に収容されて前記
    弁座(1a)との着座方向にばね付勢される弁体(4)
    と,この弁体(4)の後端に結合されて前記弁ハウジン
    グ(2)に軸方向移動自在に収容される可動コア(5)
    と,前記弁ハウジング(2)の後端に結合されて前記可
    動コア(5)を摺動自在に案内する非磁性材製の摺動案
    内筒(6)と,この摺動案内筒(6)に結合されると共
    に,前記可動コア(5)の後端面(5a)に前記弁体
    (4)の開弁ストロークに対応する一定間隙を存して前
    端面(7a)を対向させる固定コア(7)と,この固定
    コア(7)を囲繞するコイル組立体(8)と,このコイ
    ル組立体(8)を収容して前記弁ハウジング(2)の後
    端部及び固定コア(7)間を連結する磁性材製のコイル
    ハウジング(3)とを備え,前記可動コア(5)周りに
    前記弁座(1a)から吐出すべき燃料を満たした電磁式
    燃料噴射弁において,前記可動コア(5)の,前記摺動
    案内筒(6)の内周面と摺動する外周面(5b)をショ
    ットピーニング処理による梨地状粗面に形成したことを
    特徴とする,電磁式燃料噴射弁
  3. 【請求項3】 前端に弁座(1a)を有する弁ハウジン
    グ(2)と,この弁ハウジング(2)に収容されて前記
    弁座(1a)との着座方向にばね付勢される弁体(4)
    と,この弁体(4)の後端に結合されて前記弁ハウジン
    グ(2)に軸方向移動自在に収容される可動コア(5)
    と,前記弁ハウジング(2)の後端に結合されて前記可
    動コア(5)を摺動自在に案内する非磁性材製の摺動案
    内筒(6)と,この摺動案内筒(6)に結合されると共
    に,前記可動コア(5)の後端面(5a)に前記弁体
    (4)の開弁ストロークに対応する一定間隙を存して前
    端面(7a)を対向させる固定コア(7)と,この固定
    コア(7)を囲繞するコイル組立体(8)と,このコイ
    ル組立体(8)を収容して前記弁ハウジング(2)の後
    端部及び固定コア(7)間を連結する磁性材製のコイル
    ハウジング(3)とを備え,前記可動コア(5)周りに
    前記弁座(1a)から吐出すべき燃料を満たした電磁式
    燃料噴射弁において,前記可動コア(5)の,前記固定
    コア(7)と対向する後端面(5a),並びに該可動コ
    ア(5)の,前記摺動案内筒(6)の内周面と摺動する
    外周面(5b)をショットピーニング処理による梨地状
    粗面に形成したことを特徴とする,電磁式燃料噴射弁。
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