JPH11247325A - 建築柱の包囲構造 - Google Patents

建築柱の包囲構造

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JPH11247325A
JPH11247325A JP6476098A JP6476098A JPH11247325A JP H11247325 A JPH11247325 A JP H11247325A JP 6476098 A JP6476098 A JP 6476098A JP 6476098 A JP6476098 A JP 6476098A JP H11247325 A JPH11247325 A JP H11247325A
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JP
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corner
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JP6476098A
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English (en)
Inventor
Toshinari Asamoto
俊成 麻本
Takeshi Domae
武志 堂前
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Comany Inc
Original Assignee
Comany Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄骨柱表面にロックウールの吹き付けやセメ
ント材の練り付け等を行うことなく、簡単にしかも短期
間に施工することが出来る柱の包囲構造の提供。 【解決手段】 鉄骨柱のコーナーにはL型コーナー材
2、2…を配置し、L型コーナー材2、2…の周囲には
包囲パネル3、3…を接着剤を介して固着し、更に包囲
パネル3、3…で囲んだ角部にはL型エッジ14、14
…を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の柱を包囲する
構造に関し、特に耐火性に優れた包囲パネルにて包囲す
る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の高層ビルは鉄骨構造と成ってお
り、各階を支える為の大きなH型鋼等の鉄骨が柱として
用いられている。そして15階以上の建物の場合には火
災時の高温に耐え得るように3時間以上の耐火性能を備
えることが建築基準法施工令によって定められている。
その為に鉄骨柱の表面には断熱材と成るロックウールが
吹き付けられ、又セメント材が練り付けされている。
【0003】図5は従来から使用されている建築柱でH
型鋼を使用している場合の包囲構造であるが、柱(イ) と
なるH型鋼の表面にはロックウール吹き付け又はセメン
ト材の練り付け等にて耐火被覆(ロ) が施されている。従
って、火災発生時の高熱によって柱(イ) の強度が低下し
て座屈しないように、少なくとも3時間の耐火性能を備
えた構造と成っている。しかし、表面にセメント材等を
練り付けした柱(イ) を露出することは出来ない為に、パ
ネル(ハ) 、(ハ) …によって該柱(イ) を包囲している。
【0004】ところで同図に示す従来の構造では、柱
(イ) の表面にロックウール等の吹き付け作業、又はセメ
ントの練り付け作業を行わねばならず、更にその後にパ
ネルを据え付けして包囲しなくてはならず、工期の長期
化と共にコストも高くなる。一方、ロックウールの吹き
付け作業は人体への悪影響もあり、作業環境の問題を残
している。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】このように、耐火性
を備えた従来の建物用柱の包囲構造には上記のごとき問
題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点
であり、柱表面にはロックウールの吹き付けやセメント
材の練り付け等を行うことなく、より簡単にしかも短期
間に施工することが出来る柱の包囲構造を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の建築柱の包囲構
造は、周囲にパネルを包囲することで該柱が外部に露出
しないように被覆すると共に、柱の耐火性を備えるよう
に構成する。そこで、包囲材として繊維混入ケイ酸カル
シウム板を使用する。耐火性を要求しない場合には普通
のパネルを使用すればよい。この場合、鉄骨からなる柱
の各側面に当接するように繊維混入ケイ酸カルシウム板
を据え付けしてもよいが、本発明では各包囲パネルを柱
に当接するように据え付けないで、柱の角にはL型コー
ナー材を取り付けし、このコーナー材に当接して繊維混
入ケイ酸カルシウム板を裏打ち材とした包囲パネルを据
え付けする。
【0007】この鉄骨材の寸法精度はそれ程高くない為
に、上記L型コーナー材によって柱の寸法誤差を是正す
ることが出来る。すなわち、柱との間には適当な隙間を
設けて四隅のL型コーナー材が長方形又は正方形の角に
位置するように配置し、包囲パネルはこれらL型コーナ
ー材に取り付けされる。そして包囲パネルによって柱は
包囲され、角部にはL型エッジが取着される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は鉄骨からなる柱の周囲に
繊維混入ケイ酸カルシウム板を裏打ち材として表面材を
貼着した包囲パネルを取り付けして包囲すると共に、該
柱の耐火性を向上させる為である。繊維混入ケイ酸カル
シウム板は柱の角に取り付けされたL型コーナー材に取
着される。L型コーナー材の取り付け手段は限定しない
が、H型鋼であれば中片部両側に形成している凹部空間
に水平板を配置してこの水平板にL型コーナー材をクギ
打ちすることが出来る。ここでL型コーナー材及び水平
板も繊維混入ケイ酸カルシウム板が使用される。
【0009】そしてL型コーナー材に取着される包囲パ
ネルは接着剤を介して取り付けされ、包囲パネル同士は
ビス止めがなされる。更に包囲パネル同士が突き合わさ
れる角部にはL型エッジが取着され、角部を保護すると
共に、突き合わせ部での位置ズレに伴う外観をカバーす
る。このL型エッジの取り付け手段は任意であるが、例
えば段差をもって包囲パネルを突き合わせし、この段差
空間に設けたツメを介してL型エッジを取着することが
出来る。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の柱の包囲構造の断面を示して
いる実施例で、鉄骨柱としてH型鋼を使用している場合
を示している。同図の1はH型鋼からなる柱、2はL型
コーナー材、3は包囲パネルを示している。そして図2
は図1のA部拡大図を示している。この柱1の角にはL
型コーナー材2、2…が取り付けされている。そして、
L型コーナー材2、2…の外側に包囲パネル3、3…が
設けられ、柱1は包囲パネル3、3…によって見えない
ように包囲される。
【0011】ここでL型コーナー材2の取り付け方法は
特に限定しないが、図3にはこの取り付け構造の具体例
を表している。L型コーナー材2は横材4と縦材5の組
み合わせで構成され、横材4の側面に縦材5側からクギ
打ちされている。そして所々には、L型コーナー材では
なくて横板6と縦板7によって柱1の四方を囲んで枠体
8を組み付けし、この枠体8の縦横板6、7に位置合わ
せされてL型コーナー材2が取り付けされる。
【0012】又柱1はH型断面を成している為に、中片
部9の両側には側片部10、10が形成されて、該中片
部9を間にして空間11、11を有している。そこで、
この空間11に支持板12、12…を所々に水平に配置
して、上記L型コーナー材2、2…及び枠体8は支持板
12とクギ打ちされている。従って、L型コーナー材
2、2…は枠体8と共にその角を揃えて配置され、その
為にL型コーナー材2、2…が柱1面と当接しないで配
置される場合もある。
【0013】ところで、L型コーナー材2、2…には包
囲パネル3、3…が取り付けされることになるが、この
場合けい酸ソーダー系接着剤を介して行われる。この包
囲パネル3は火災時の高熱に対して燃焼することのない
材質で柱1を高熱から守ることが必要であり、その為に
繊維混入ケイ酸カルシウム板が使用されている。勿論、
この材質に限定することはないが、建築基準法施工令第
107条に規定しているように、15階以上の高層ビル
ではこの条項に規定している条件を満たす必要がある。
本発明の包囲構造は耐火3時間以上の性能を有してい
る。
【0014】包囲パネル3には表面材13が貼着されて
いるが、該表面材13は裏打ち材となる上記繊維混入ケ
イ酸カルシウム板に接着剤が用いられて貼着されてい
る。ところで、図2には包囲パネル3、3の角部拡大図
が示されているが、角部にはL型エッジ14が取り付け
される。そして包囲パネル3、3…にて柱1を包囲する
に際して、横包囲パネル3aの側端に縦包囲パネル3b
を当接してネジ止めしている。
【0015】この場合、縦包囲パネル3bの側端は横包
囲パネル3aの表面に一致せずして段差を有し、上記L
型エッジ14との間には空間15を残している。そして
この空間15を利用して縦包囲パネル3bの側端にツメ
が取り付けられ、L型エッジ14はこのツメを介して取
着されている。すなわち、L型エッジ14を取り付けす
るに際して外観を損なわないように考慮している。縦包
囲パネル3bと横包囲パネル3aとの縦横方向の突き合
わせ構造は図2とは逆の場合もあり得る。
【0016】図4はこのL型エッジ14を取り付けする
構造を示しているが、これは1具体例に過ぎず限定する
ものではない。ツメ16は縦包囲パネル3bの側端17
にネジ止めされ、一方のL型エッジ14の内側には係止
具18が固定され、係止具18には係止穴19が形成さ
れている。係止具18の係止穴19にツメ16を嵌める
ならば、ツメ16に支えられてL型エッジ14は取り付
けられ、そして持ち上げない限り外れることはない。同
図の(b)はツメ16が係止具18の係止穴19に嵌っ
て支持されている状態を表している。
【0017】以上述べたように、本発明の柱包囲構造は
鉄骨柱の四隅にL型コーナー材を取り付けし、このL型
コーナー材に包囲パネルを接着剤を介して取着し、さら
に角部にはL型エッジを取り付けしたものであり、次の
ような効果を得ることが出来る。
【0018】
【発明の効果】本発明の柱包囲構造は高熱に耐え得るパ
ネルを使用している為に柱は火災時の高熱によって強度
が低下して座屈することはない。すなわち、15階以上
の高層ビルに要求される耐火3時間以上に耐える構造と
成り得る。すなわち従来のように柱表面にロックウール
を吹き付けたり、セメント材を練り付けする必要はな
く、耐火性能に優れた繊維混入けい酸カルシウム板を使
用して柱を包囲するだけの簡単な構造で達成出来る。そ
して、包囲パネルは柱表面に直接当接して取り付けする
ことなく、柱のコーナーにはL型コーナー材を配置して
いる為に、鉄骨柱の寸法精度が悪くても、包囲パネルは
正しく取り付け出来る。一方、同じ構造でもって包囲パ
ネルを普通材質のパネルで構成ずるならば、建築柱の包
囲構造として広く利用出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築柱の包囲構造を示す実施例。
【図2】図1におけるA部拡大図。
【図3】包囲パネルを取り付けするL型コーナー材の取
り付け構造。
【図4】包囲パネルの角に設けるL型エッジの取り付け
構造。
【図5】柱表面にコンクリート等の耐火被覆を施した従
来例。
【符号の説明】
1 柱 2 L型コーナー材 3 包囲パネル 4 横材 5 縦材 6 横板 7 縦板 8 枠体 9 中片部 10 側片部 11 空間 12 支持板 13 表面材 14 L型エッジ 15 空間 16 ツメ 17 側端 18 係止具 19 係止穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨を用いた建築柱において、柱のコー
    ナーにはL型コーナー材を配置し、そしてL型コーナー
    材の周囲に包囲パネルを接着剤を介して固着し、さらに
    包囲パネルで囲んだ角部にはL型エッジを設けたことを
    特徴とする建築柱の包囲構造。
  2. 【請求項2】 鉄骨を用いた建築柱において、柱のコー
    ナーには繊維混入けい酸カルシウム板からなるL型コー
    ナー材を配置し、そしてL型コーナー材の周囲に同じく
    繊維混入けい酸カルシウム板を裏打ち材として表面材を
    貼り合わせた包囲パネルをけい酸ソーダー系接着剤を介
    して固着し、さらに包囲パネルで囲んだ角部にはL型エ
    ッジを設けたことを特徴とする建築柱の包囲構造。
  3. 【請求項3】 上記包囲パネルの突き合わせ角部には一
    方側包囲パネルの側端に他方側包囲パネルの裏面を当接
    すると共に、一方側パネルの表面より他方側包囲パネル
    の側端を後退させて段差空間を形成し、この空間にはツ
    メを設けてL型エッジの内側に固定した係止具を該ツメ
    に係止してL型エッジを取り付けした請求項1、又は請
    求項2記載の建築柱の包囲構造。
JP6476098A 1998-02-26 1998-02-26 建築柱の包囲構造 Pending JPH11247325A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102373796A (zh) * 2010-08-17 2012-03-14 中天建设集团有限公司 抹灰阳角保护装置

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