JPH11247248A - 混合水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作レバーの使用姿勢に関係なく、どのよう
な位置からでも使用者が一目で湯と水を判別でき、操作
レバーの誤操作等を確実に防止できる混合水栓を提供す
る。 【解決手段】 操作レバー１のレバー上部２とレバー前
面部３に湯水表示部４、４を設ける。湯側表示部５は表
示枠５ａの内側を赤色で、水側表示部６は表示枠６ａの
内側を青または水色で塗りつぶし、さらに、湯側表示部
５には「ゆ」の文字を、水側表示部６には「みず」の文
字を表示する。そして、操作レバー１を湯側表示部５の
方向（「ゆ」の文字が表示されている赤色の方向）に回
転させる操作を行うと、湯の吐出が可能となり、操作レ
バー１を水側表示部６の方向（「みず」の文字が表示さ
れている青または水色の方向）に回転させる操作を行う
と、水の吐出が可能となるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば洗面台や流
し台等に用いられる混合水栓（温水混合水栓）に関し、
特に、高齢者や幼児などの使い慣れない使用者でも一目
で湯と水を判別できて、操作レバーの誤操作等を防止で
きるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、この種の混合水栓は、図４お
よび図５に示すように操作レバー１を上下方向に操作す
ることで吐水及び止水を行い、また、当該操作レバー１
を左右方向に操作することで、その操作量に応じて湯水
の温度調節を行うことができるようになっている。すな
わち、この混合水栓では、操作レバー１の上下方向の操
作による吐水及び止水の他、操作レバー１を正面からみ
て左側に回転させる操作で湯が、逆に、操作レバー１を
右側に回転させる操作で水が出る構成となっている。

【０００３】操作レバー１には湯水表示部４が設けられ
ており、湯水表示部４は正面から見て左側の湯側表示部
５を赤、右側の水側表示部６を青または水色として２色
に塗り分けたものからなる。このような湯側表示部５と
水側表示部６からなる湯水表示部４の意匠的なものにつ
いては製造メーカーによって異なるが、その湯側表示部
５と水側表示部６の分け方については、例えば図４に示
すように操作レバー１の形状に合わせてライン等で湯側
表示部５と水側表示部６を分けるか、または図５に示す
ようにポイント等で湯側表示部５と水側表示部６を分け
ているのが一般的である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように湯側表示部５を赤、水側表示部６を青または水色
として２色に塗り分けただけのものでは、湯側表示部５
側に操作レバー１を回転させる操作を行えば湯が出るこ
と、および水側表示部６側に操作レバー１を回転させる
操作を行えば水が出ることを使用者自身が認識していな
い場合や使い慣れていない場合には、実際に吐水して、
目で見た感じや、吐水に直接触れてみるなどの手段によ
り、湯であるか水であるかの水の温度を確認しなければ
ならなかった。

【０００５】また、湯が赤色、水が青若しくは水色とい
う表示は一般的ではあるが、図４および図５に示すよう
な操作レバー１を備えた、いわゆるレバータイプの混合
水栓を初めて使う使用者にとっては、赤色と青色のどの
方向に操作レバー１を回転させれば湯が吐出されるか、
または水が吐出されるかが明確でなく、赤色と青色のど
ちらが湯か水か戸惑ったり、それが原因となって操作レ
バー１の操作を誤って、水を吐出するつもりが湯を吐出
させてしまう等の点で使い勝手が悪い。

【０００６】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、立った姿勢での使用や椅
子に座った状態での使用など、いずれの使用姿勢におい
ても、使用者が一目で湯と水を判別でき、操作レバーの
誤操作等を防止できる混合水栓を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上下及び左右方向に操作可能な操作レバ
ーを有し、この操作レバーを上下方向に操作することで
吐水及び止水を行い、当該操作レバーを左右方向に操作
することで湯水の温度調節を行うようにした混合水栓に
おいて、上記操作レバーの上部と前面部とに湯水表示部
を設け、上記湯水表示部が、湯を吐出させるための操作
レバーの操作方向と水を吐出させるための操作レバーの
操作方向を文字と色分けで表示してなることを特徴とす
る。

【０００８】本発明では、操作レバーの操作にあたり、
その操作方向を文字と色との２つの情報で確実に理解す
ることができ、また、操作レバーの上部（レバー上部）
と前面部（レバー前面部）とに湯水表示部が設けられて
いるので、どのような使用姿勢からでも湯水表示部を少
なくとも一つは見ることができて、立った姿勢や椅子に
座った姿勢などの使用姿勢に関係なく、使用者が一目で
湯と水を判別できるものとなる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る混合水栓の実
施形態について図１乃至図３を基に詳細に説明する。

【００１０】なお、混合水栓の基本的な構成、例えば図
１に示すように上下及び左右方向に操作可能な操作レバ
ー１を有し、この操作レバー１を上下方向に操作するこ
とで吐水及び止水を行い、操作レバー１を左右方向に操
作することで湯水の温度調節を行うこと等は従来と同じ
であるため、それと同一部材には同一符号を付し、その
詳細の説明は省略する。

【００１１】この混合水栓においては、図１に示す如く
操作レバー１の複数個所、具体的にはレバー上部２とレ
バー前面部３のそれぞれに湯水表示部４、４が設けられ
ている。

【００１２】操作レバー１を操作する使用者はいつも立
った姿勢で使用するとは限らず、椅子などに座った状態
で操作レバー１を操作する場合も考えられる。従って、
立った姿勢での使用者にとってはレバー上部２の湯水表
示部４が見やすい位置にあり、また、椅子に座った姿勢
での使用者にとってはレバー前面部３の湯水表示部４が
見やすい位置にある。このように操作レバー１の湯水表
示部４、４は使用する姿勢に拘らず、どのような位置か
らでも見ることができるように構成されている。

【００１３】各湯水表示部４、４は、双方とも正面から
見て操作レバー１の中央を境に左側の湯側表示部５と右
側の水側表示部６とに分けられ、これらの湯側表示部５
と水側表示部６は単なるラインやポイントでなく、直線
のみまたは直線と曲線からなる大きな表示枠５ａ、６ａ
として形成されている。

【００１４】図２および図３に示すように、湯側表示部
５については当該表示枠５ａの内側が赤色で、水側表示
部６については当該表示枠６ａの内側が青または水色で
塗りつぶされており、さらに、そのような赤色の湯側表
示部５には誰でも容易に理解できる文字として平仮名の
「ゆ」が、青または水色の水側表示部６には同じく平仮
名で「みず」という文字が表示されている。

【００１５】操作レバー１を湯側表示部５の方向、すな
わち「ゆ」の文字が表示されている赤色の方向に回転さ
せる操作を行うと、湯の吐出が可能となる。一方、操作
レバー１を水側表示部６の方向、すなわち「みず」の文
字が表示されている青または水色の方向に回転させる操
作を行うと、水の吐出が可能となる。

【００１６】つまり、湯水表示部４、４は、湯を吐出さ
せるための操作レバー１の操作方向及び水を吐出させる
ための操作レバー１の操作方向を「ゆ」、「みず」の文
字、並びに赤色と青または水色の色分けで表示してなる
ものである。

【００１７】以上のように、この実施形態の混合水栓
は、湯を吐出させるための操作レバー１の操作方向、及
び水を吐出させるための操作レバー１の操作方向を、湯
水表示部４、４で文字（「ゆ」、「みず」）と色分け
（赤色と青または水色の色分け）により表示したもので
ある。このため、操作レバー１の操作にあたり、その操
作方向を文字と色との２つの情報で確実に理解すること
ができ、高齢者や幼児などでも戸惑うことなく一目で湯
と水を判別することが可能となり、操作レバー１の誤操
作を確実に防止でき、混合水栓の使い勝手の向上を図れ
る。しかも、上記のような湯水表示部４、４はレバー上
部２およびレバー前面部３等の複数箇所に設けられてい
るので、どのような位置からでも湯水表示部を少なくと
も一つは見ることができ、立った姿勢や座った姿勢等の
使用姿勢に関係なく、使用者が一目で湯と水を判別する
ことが可能となり、この点でも、操作レバー１の誤操作
等を確実に防止でき、混合水栓の使い勝手の向上が図れ
る。

【００１８】なお、湯水表示部４、４に表示されている
文字（「ゆ」、「みず」）の形態については明朝体、ゴ
シック体その他のフォントを適用することができ、ま
た、当該文字の色についてはバックグラウンドの赤や青
または水色との関係で見やすい色を適宜選択して用いる
ことができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明に係る混合水栓にあっては、上記
の如く湯を吐出させるための操作レバーの操作方向及び
水を吐出させるための操作レバーの操作方向を文字と色
分けで表示したものである。このため、操作レバーの操
作にあたり、その操作方向を文字と色との２つの情報で
確実に理解することができるようになって、高齢者や幼
児などでも戸惑うことなく一目で湯と水を判別すること
が可能となり、操作レバーの誤操作を確実に防止でき、
混合水栓の使い勝手の向上が図れる。しかも、このよう
な操作レバーの操作方向を文字と色分けで表示してなる
湯水表示部は、操作レバーの上部と前面部の複数個所に
設けられているので、どのような位置からでも湯水表示
部を少なくとも一つは見ることができ、立った状態での
使用や椅子に座った状態での使用などの使用姿勢に関係
なく、また、目の高さが低い子供が使用する場合でも、
使用者が一目で湯と水を判別することが可能となり、こ
の点でも、操作レバーの誤操作等を確実に防止でき、混
合水栓の使い勝手の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る混合水栓の操作レバーの部分を示
す斜視図。

【図２】図１に示す操作レバーの平面図。

【図３】図１に示す操作レバーの正面図。

【図４】従来の混合水栓の操作レバーの斜視図。

【図５】従来の混合水栓の操作レバーの斜視図。

【符号の説明】

１ 操作レバー ２ レバー上部 ３ レバー前面部 ４ 湯水表示部 ５ 湯側表示部 ５ａ 表示枠 ６ 水側表示部 ６ａ 表示枠

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下及び左右方向に操作可能な操作レバ
   ーを有し、この操作レバーを上下方向に操作することで
   吐水及び止水を行い、当該操作レバーを左右方向に操作
   することで湯水の温度調節を行うようにした混合水栓に
   おいて、 上記操作レバーの上部と前面部とに湯水表示部を設け、 上記湯水表示部が、湯を吐出させるための操作レバーの
   操作方向と水を吐出させるための操作レバーの操作方向
   を文字と色分けで表示してなることを特徴とする混合水
   栓。