JPH11246330A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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JPH11246330A
JPH11246330A JP10350836A JP35083698A JPH11246330A JP H11246330 A JPH11246330 A JP H11246330A JP 10350836 A JP10350836 A JP 10350836A JP 35083698 A JP35083698 A JP 35083698A JP H11246330 A JPH11246330 A JP H11246330A
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稔 小名木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体の分散性が良好で、塗布時に清涼感を与
え、塗布後にしっとり感が持続し、化粧持続性と乳化安
定性に優れた油中水型乳化化粧料に関する。 【解決手段】パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸
及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及
びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン
酸及びその塩から選択される、分子量が300以上であ
るパーフルオロポリエーテル基を有する化合物で表面を
処理した粉体を3〜60重量%、長鎖アルキル含有ポリ
オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン及び/又
はポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンを
0.05〜5重量%、シリコーン油60重量%以上含有
する油性成分7〜60重量%、エチルアルコールと水の
重量比が、エチルアルコール/水=50/50〜2/9
8であるエチルアルコール水溶液を15〜80重量%を
含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体の分散性が良好
で、塗布時に清涼感を与え、塗布後にしっとり感が持続
し、化粧持続性と乳化安定性に優れた油中水型乳化化粧
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来乳化化粧料は、水中油型(以下、O
/W型と称する。)と、油中水型(以下、W/O型と称
する。)に大別できる。これらの乳化化粧料は、肌に塗
布した場合、さっぱり感を与え、肌上でのびが良く、ム
ラのない均一な仕上がりが得られやすい等の特性を有し
ていた。特にW/O型は、O/W型に比べ、油相が連続
相であるため、肌上で耐水性の高い化粧膜を形成するた
め、長時間にわたって肌を乾燥から保護すると共に、水
浴あるいは水仕事、発汗などによって、色ムラ、よれな
どの化粧くずれが起こりにくい等の優れた性能を有して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
W/O型化粧料は安定な乳化を得ることが困難な場合が
あり、安定化を図るためには分散相に含有せしめる水分
量を制限したり、また、粘度の高い油性成分を使用した
りすることが多く、使用した場合、べとつき感や油性感
が強いという欠点があった。このため、べとつきが少な
く、さっぱりとした使用感を得るために、油性成分量を
少なくしたり、シリコーン油等のべとつきの少ない油
や、揮発性の油剤を油相中に多量用いていた。しかしな
がら、これらのシリコーンオイルは通常の界面活性剤お
よび他の油分との相溶性が悪く、被乳化性が著しく悪い
ため、均一で微細な乳化系を得るのは難しいという欠点
があった。また、塗布時に清涼感を付与させるには、エ
チルアルコールを配合することが有効であるが、一般に
エチルアルコールの添加により、系の安定性は著しく低
下するという欠点があった。また、エチルアルコールの
添加により、清涼感は向上するが、肌上でのしっとり感
の持続が低下する傾向も認められた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結
果、特定のパーフルオロポリエーテル基を有する化合物
で表面を処理した粉体及びシリコーン油を含む油相に、
特定のシリコーン化合物を乳化剤として、特定比率のエ
チルアルコール水溶液を含む水相を乳化して得られた油
中水型乳化化粧料は、粉体の分散性が良好で、塗布時に
清涼感を与え、塗布後にしっとり感が持続し、化粧持続
性と乳化安定性に優れた特性を有することを見出し本発
明を完成させた。
【0005】すなわち、本発明は、次の成分(a)〜
(d): (a)パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びその塩、パーフルオロポリ エーテルアルキル硫酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン 酸及びその塩から選択される、分子量が300以上であるパーフルオロポリエー テル基を有する化合物で表面を処理した粉体 3〜60重量% (b)長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン及び /又はポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 0.05〜5重量% (c)シリコーン油60重量%以上含有する油性成分 7〜60重量% (d)エチルアルコールと水の重量比が、エチルアルコール/水=50/50〜 2/98であるエチルアルコール水溶液 15〜80重量% を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料を提供
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に使用される(a)成分の
粉体を表面処理する特定のパーフルオロポリエーテル基
を有する化合物は、特開平8−133928号公報等に
記載されているものが例示される。特定のパーフルオロ
ポリエーテル基を有する化合物とは、パーフルオロポリ
エーテルアルキルリン酸及びその塩、パーフルオロポリ
エーテルアルキル硫酸及びその塩、パーフルオロポリエ
ーテルアルキルカルボン酸及びその塩から選択される。
これらの化合物はパーフルオロポリエーテル基を含有
し、且つ粉体表面と親和性を持つためのリン酸基及び硫
酸基及びカルボキシル基から選択される極性基を有する
ものである。また、パーフルオロポリエーテル基とは、
パーフルオロアルキレン又はパーフルオロアルキルと結
合しているエーテル酸素が少なくとも2以上有する基を
いうこととする。従って、本発明に係るパーフルオロポ
リエーテルアルキルリン酸及びその塩には、特開平5−
39209号公報及び特開平5−58841号公報に記
載のようなエーテル酸素を一つしか持たないパーフルオ
ロオキシアルキル基を含有する化合物は含まれない。パ
ーフルオロポリエーテル基の分子量は300以上であ
り、好ましくは500以上であり、好ましい上限は概ね
7000程度である。300未満では、撥水・撥油性の
付与を十分に行うことができず、本発明の効果を発現す
ることが困難である。
【0007】パーフルオロポリエーテル部分を構成する
好ましいパーフルオロオキシアルキレン基には、例えば
パーフルオロオキシメチレン基、パーフルオロオキシエ
チレン基、パーフルオロオキシイソプロピレン基、パー
フルオロオキシn−プロピレン基などが挙げられる。こ
れらから少なくとも1種以上が選択され且つ重合してパ
ーフルオロポリエーテル基を構成する。この中で、特に
好ましいパーフルオロポリエーテル基は下記一般式
(7)、(8)で表わされる基である。
【0008】 −(X)CFO(CF2CF(CF3)O)(CF2CF2O)(CF2O) CF(X)− …(7) −(X)CFO(CF2CF2CF2O)(CF2CF2O)(CF2O)CF (X)− …(8) (但し、分子量は300以上であり、より好ましくは5
00以上であり、v、wは0以上の整数を示し、zは1
以上の整数を示し、v=w≠0であり、w/z=1〜1
00であり、より好ましくは20〜40であり、w/v
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、Xは同一又は異なっても良く、F又はCF3であ
る。)
【0009】尚、パーフルオロポリエーテル基が2種以
上のパーフルオロオキシアルキレン基を含有する場合に
おいて、それぞれ同種のものが連続重合している場合に
限られず、ランダム重合或いはブロック重合でも構わな
い。
【0010】更に、本発明に係るパーフルオロポリエー
テル基を有する化合物と粉体との固着力の観点から、前
記化合物から粉体との親和性を有する極性基が容易に離
脱しないことが必要であり、そのために前記化合物に
は、少なくとも1以上のオキシアルキレン基を含むこと
が好ましい。より好ましくは、1〜2である。3以上の
オキシアルキレン基が存在すると前記化合物の撥水・撥
油性が劣ったものとなるからである。同様に固着力の点
で、オキシアルキレン基に加え更に、アルキレン基を含
ませてもよい。アルキレン基の好ましい炭素数は2以下
である。
【0011】上記のパーフルオロポリエーテル基を有す
る化合物は、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸
及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及
びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン
酸及びその塩が挙げられるが、中でも好ましくはパーフ
ルオロポリエーテルアルキルリン酸又はその塩である。
より好ましくは下記一般式(9)、(10)で表わされ
る化合物及びそのジエタノールアミン塩である。
【0012】 [Ca2a+1O(C36O)(CF2O)CF(X)(CH2d− −(OCH2CH2rqOP(=O)(OH)3-q …(9) (但し、パーフルオロポリエーテル基の分子量は300
以上であり、より好ましくは500以上であり、v/z
=1〜100であり、より好ましくは20〜40であ
り、aは1〜10であり、dは0〜2であり、qは1又
は2であり、rは1〜2であり、XはF又はCF3であ
る。)
【0013】 (HO)2(O=)PO(CH2CH2O)rCH2CF2O(CF2CF2O)(C F2O)CF2CH2(OCH2CH2rOP(=O)(OH)2 …(10) (但し、パーフルオロポリエーテル基の分子量は300
以上であり、より好ましくは500以上であり、w/z
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、rは1〜2である。)
【0014】本発明の(a)成分の特定のパーフルオロ
ポリエーテル基を有する化合物の被覆処理を施す粉体と
しては、化粧品一般に使用される粉体として用いられて
いる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧
状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒
子構造、等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性
粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙
げられる。具体的には、酸化チタン、コンジョウ、群
青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ア
ルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化ク
ロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグ
ネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリ
サイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、
ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体
類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティ
ング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタ
ン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロン
パウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリ
ル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−
メタクリル酸共重合体パウダー、ポリスチレン、ポリエ
チレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマー
パウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポ
リテトラフルオロエチレンパウダー、ウールパウダー、
シルクパウダー、カルバミン酸エチルパウダー、結晶セ
ルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜
鉛、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔
料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化
チタン被覆雲母、微粒子酸化亜鉛被覆雲母、硫酸バリウ
ム被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母亜鉛、酸化チ
タン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素、酸化セ
リウム含有ニ酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、こ
れらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0015】粉体表面をパーフルオロポリエーテル基を
有する化合物で表面処理する方法は、特に制限されず、
通常の粉体表面被覆処理方法を適用することができる。
例えば、パーフルオロポリエーテル基を有する化合物を
溶剤(有機溶媒あるいは極性溶媒)に溶解または分散
し、粉体と混合し、その後溶剤を除去、乾燥することに
よって容易に処理粉体を得ることができる。尚、上記処
理後、粉体にパーフルオロポリエーテル基を有する化合
物をより強く吸着させるために、高温で焼き付けても良
い。また、表面処理にあっては粉体を同時に二種以上混
合して処理することもできる。
【0016】更に、本発明の効果を損なわない範囲で、
その他のフッ素系化合物、シリコーン化合物、レシチ
ン、N−長鎖アシルアミノ酸、水素添加レシチン、コラ
ーゲン、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワッ
クスなどの公知のコーティング剤で同時に又は重ねて処
理してもよい。
【0017】パーフルオロポリエーテル基を有する化合
物による処理量は、その化合物の種類や粉体によって異
なるが、効果の発現の点において、好ましくは粉体の
0.1〜50重量%(以下、単に「%」と略す)、より
好ましくは0.5〜20%が好ましい。
【0018】本発明の油中水型乳化化粧料中に(a)成
分の処理粉体は3〜60%、好ましくは7〜30%配合
される。3%未満では、粉体の配合効果が発現されにく
く、60%を超えると、粉っぽさが増し、伸び広がりが
悪くなり、清涼感が低下する。
【0019】本発明の(b)成分の長鎖アルキル含有ポ
リオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、長
鎖アルキル基を含有する基とポリオキシアルキレン基と
で共変性されたオルガノポリシロキサンであれば、いず
れのものも使用することができ、好ましくは次の一般式
(1)又は(3)で表されるものである。
【0020】
【化3】 (式中、R1は同一又は異なっていても良く、炭素数1
〜8のアルキル基、水素原子又はフェニル基を示し、式
中R2は下記一般式(2) −(C24O)x−(C36O)y−R3 …(2) であり、式中R3は炭素数1〜4のアルキル基または水
素原子であり、l(エル)は10〜200で、mは1〜
25、そしてnは平均分子中においてn≧mでそして3
n<l(エル)であるという条件つきで1〜100であ
り、hは7〜17であり、そしてR2の分子量は250
〜2000であり、その際xおよびyはオキシエチレン
基とオキシプロピレン基との重量比が100:0〜2
0:80であるように選択されている。)
【0021】 R4 a5 b6 cSiO(4-a-b-c)/2 …(3) (但し、式中R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R5
は下記一般式(4) −Cm2m−O−(C24O)d(C36O)e−R7 …(4) で示される有機基、R6は下記一般式(5) −Cn2n−O−(C24O)f(C36O)g−R8 …(5) で示される有機基(R7は水素原子もしくは炭素数1〜
5のアルキル基又はR9−(CO)−で示される有機
基、R8は炭素数12〜30の一価炭化水素基であり、
9は炭素数1〜5のアルキル基であり、dは2〜20
0の整数、eは0〜200の整数、且つd+eが3〜2
00であり、fは0〜50の整数、gは0〜50の整
数、且つf+gが0〜50であり、m及びnは0〜5の
整数である。)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦
a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c
≦1.5である。)
【0022】本発明で用いる上記式(3)のシリコーン
化合物は、下記一般式(6)で示されるオルガノハイド
ロジェンポリシロキサンと下記一般式(11)で示され
るポリオキシアルキレン化合物、及び下記一般式(1
2)で示されるアルキレン化合物とを白金触媒又はロジ
ウム触媒の存在下に付加反応させることにより1段階で
容易に合成することができる。 R4 a(b+c)SiO(4-a-b-c)/2 …(6) Cm(2m-1)−O−(C24O)d(C36O)e−R7 …(11) Cn(2n-1)−O−(C24O)f(C36O)g−R8 …(12) (但し、式中R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R7
は水素原子若しくは炭素数1〜5のアルキル基又はR9
−(CO)−で示される有機基、R8は炭素数12〜3
0の一価炭化水素基であり、R9は炭素数1〜5のアル
キル基である。a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.
5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5
である。dは2〜200の整数、eは0〜200の整
数、且つd+eが3〜200であり、fは0〜50の整
数、gは0〜50の整数、且つf+gが0〜50であ
り、m及びnは0〜5の整数である。)
【0023】ここで、上記式(6)のオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンとしては、直鎖上、分岐状、環状
のいずれでもよいが、付加反応を円滑に進めるためには
主として直鎖状であることが好ましい。上記式(6)の
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと上記式(1
1)のポリオキシアルキレン化合物、及び式(12)の
アルキレン化合物との混合割合は、SiH基と末端不飽
和基のモル比で0.5〜2.0、好ましくは0.8〜
1.2である。
【0024】また、上記付加反応は、白金触媒又はロジ
ウム触媒の存在下で行うことが望ましく、具体的には塩
化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビ
ニルシロキサン鎖体等が好適に使用される。尚、触媒の
使用量は、触媒量とすることができるが、特に白金又は
ロジウム量で50ppm以下、好ましくは20ppm以
下である。
【0025】上記付加反応は、必要に応じて有機溶剤中
で行っても良く、この有機溶剤としては、例えばメタノ
ール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の
脂肪族アルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、ジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素等が挙げられるが、特に化粧品用途として用いるには
エタノール、2−プロパノールが好ましい。付加反応条
件は特に限定されないが、還流下で1〜10時間反応さ
せることが好ましい。
【0026】本発明で用いられる長鎖アルキル含有ポリ
オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、例え
ば、一般式(1)で表されるアビルEM−90、アビル
B9806(共にゴールドシュミット社製)等市販され
ているものや、一般式(3)のシリコーン化合物(特開
平04−036324、特開平09−059386記載
のもの)を使用することができ、必要に応じて一種又は
二種以上を用いることができる。
【0027】ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシ
ロキサンとしては、下記一般式(6)
【0028】
【化4】
【0029】(式中、R10は、炭素数1〜5のアルキル
基又はフェニル基を示す。R11は、−Q1−O−(C2
4O)h−(C36I−R12(但し、Q1は、炭素数1〜
5の2価の炭化水素基を示し、R12は、水素原子、炭素
数1〜5のアルキル基又はアセチル基を示す。hは、1
〜50の整数、Iは、0〜50の整数である。)を示
す。G1及びG2は、同一でも異なっていてもよく、それ
ぞれR10又はR11を示す。jは、0〜150の整数、k
は、0〜50の整数を示す。但し、k=0のとき、
1、G2の少なくとも一方は、R11である。
【0030】本発明で用いられるポリオキシアルキレン
変性オルガノポリシロキサンは、市販品としては、シリ
コーンKF6015、KF6017(共に信越化学社
製)、NUCシリコーンL−720、L−7002(共
に日本ユニカー社製)、シリコーンSH3746、37
72C(共に東レ・ダウコーニングシリコーン社製)等
が挙げられ、これらを使用することができ、必要に応じ
て一種又は二種以上を用いることができる。
【0031】本発明の油中水型乳化化粧料における長鎖
アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシ
ロキサン及び又はポリオキシアルキレン変性オルガノポ
リシロキサンの配合量は、0.05〜5重量%(以下単
に「%」で示す。)、好ましくは0.1〜3%配合され
る。5%より多く配合した場合はべつたつき感を生じる
場合があり、また、0.05%未満では効果が弱く、特
に長期安定性に乏しい。
【0032】本発明に使用される(c)成分の油性成分
としては、シリコーン油を60%以上含有する油性性成
分からなるものである。かかる、シリコーン油として
は、揮発性及び不揮発性の何れでもよく、例えば、ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
メチルハイドロジェンポリシロキサン、フッ素変性シリ
コーン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン等が挙げられ、これらを一
種又は二種以上組み合わせて用いることができる。上記
シリコーン油以外の油性成分としては、通常化粧料に用
いられる油性成分であれば何れでもよく、例えば、オリ
ーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油等の油脂類、ミ
ツロウ、キャンデリラ等のロウ類、流動パラフィン、ス
クワラン、ワセリン、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フ
ィッシュトロプスワックス等の炭化水素類、セチルイソ
オクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、トリオクタ
ン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル等のエステル類、ラノリン、ラノリン脂肪酸イ
ソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、
ステアリン酸、ミリスチン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸、ベヘニン酸等の脂肪酸類、セタノール、ステア
リルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコー
ル類、N−ラウロイルーL−グルタミン酸ジ(コレステ
リル・ベヘニル・オクチルドデシル)、パラアミノ安息
香酸エチル、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシ
ル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイ
ルメタン、オキシベンゾン等の油溶性紫外線吸収剤類、
デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デ
ンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸
アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化
剤類、ロジン酸、ポリイソブチレン、ポリブテン、パー
フルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフル
オロオクタン等のフッ素系油剤類等が挙げられ、これら
を一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
【0033】この(c)成分の油性成分中のシリコーン
油量が60重量%より少ない場合は、乳化状態が悪くな
り、安定性を保つことが難しい。本発明の油中水型乳化
化粧料に、(c)成分は7〜60重量%、好ましくは1
5〜40重量%配合される。油性成分が7重量%未満で
は乳化が不安定であり、また60重量%を超えると水相
によるさっぱり感、清涼感が乏しくなり、好ましくな
い。
【0034】本発明の(d)成分であるエチルアルコー
ル水溶液は、エチルアルコール/水の重量比が50/5
0〜2/98の範囲にあることが必要であり、特に35
/65〜5/95の範囲にあることが好ましい。エチル
アルコール/水の比率が2/98より小さくなると清涼
感が感じられなくなり、また50/50より大きくなる
と乳化状態が悪くなり、安定性を保つことが難しくなる
他、皮膚に対する刺激が強くなる。この(d)成分は、
本発明の油中水型乳化化粧料中に15〜80重量%、好
ましくは30〜70重量%配合される。15重量%より
少ない場合には、実際に使用したときの清涼感が乏し
く、80重量%より多い場合には長期安定性が乏しい。
【0035】本発明の油中水型乳化化粧料には、上記の
必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば
(b)成分以外の非イオン性、アニオン性、カチオン
性、両性等の界面活性剤、(a)成分以外の処理又は未
処理の粉体、水溶性紫外線吸収剤、高重合度ジメチルポ
リシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、部分架橋型
オルガノポリシロキサン等の有機シリコーン樹脂類、ア
クリル変性シリコーン等の油溶性皮膜形成剤類、グアー
ガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、
アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、
アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナト
リウム等の水溶性高分子、グリセリン、ソルビトール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキ
シプロピレンメチルグルコシド、グルコース等の保湿
剤、4級アンモニウム型カチオン処理ベントナイト等の
有機変性粘土鉱物、酸化防止剤、グリシン、セリン、プ
ロリン等のアミノ酸、消炎剤、殺菌剤、ビタミン類、美
容成分、パラオキシ安息香酸アルキル、フェノキシエタ
ノール等の防腐剤、香料などを本発明の効果を損なわな
い範囲で適宜配合することができる。
【0036】本発明の油中水型乳化化粧料は、例えば次
のようにして調製される。まず、成分(c)に成分
(b)を添加し、撹拌する。次いで、成分(b)が分散
した後、成分(a)を添加し、更に撹拌しながら成分
(d)を少量づつ添加し、更に撹拌し、目的の油中水型
乳化化粧料を得る。上記の方法において、製造温度は5
〜90℃までの任意の温度を選択することができ、いず
れにおいても安定な油中水型乳化化粧料を得ることがで
きる。
【0037】このようにして得られた本発明の油中水型
乳化化粧料の特徴は、その乳化粒子の乳化状態を顕微鏡
で観察すると、10〜50μmの水相の粒子の表面に粉
体が吸着した状態が観察されることである。粉体が粒子
の内側に存在する場合は長期乳化安定性が乏しい。ま
た、この乳化粒子のもう一つの特徴は、静置時や、振ト
ウ時には非常に安定であるが、溶液を薄膜にして軽いシ
エアを与えると簡単に破壊されることである。このこと
は実際に肌に塗布する際も同様の現象が起きていること
を示し、したがって油中水型でありながら塗布時はただ
ちに乳化破壊が起き、エチルアルコールを含んだ水層が
皮膚に接触し、清涼感を感じさせる。
【0038】本発明の油中水型乳化化粧料は、長時間静
置した場合、上部に油性成分の層が多少分離する場合も
ある。しかし、軽い振トウにより、均一化する程度の粘
度の場合は、振トウ型化粧料として使用可能である。
【0039】本発明の油中水型乳化化粧料は、例えば、
メーキャップ化粧料、スキンケア化粧料、頭髪化粧料、
美爪料等が挙げられるが、特に、ファンデーションや下
地等のメーキャップ化粧料、日焼け止め料等のスキンケ
ア化粧料において効果が発揮されやすい。
【0040】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0041】製造例1:パーフルオロポリエーテル化合
物5%処理マイカ ビーカーに2−プロパノールを500gと下記一般式
(13)に示すパーフルオロポリエーテルアルキルリン
酸5gを入れ、攪拌しながらマイカ95gを添加する。
室温で十分攪拌した後、80℃にて1時間混合後、減圧
乾燥し、パーフルオロポリエーテル化合物5%処理マイ
カを得た。
【0042】
【化5】 (式中、w/z=1.8、r=1〜2、パーフルオロポ
リエーテルアルキルリン酸の平均分子量は 1050 で
あり、パーフルオロポリエーテル基の平均分子量は60
6である。)
【0043】製造例2〜6:製造例1のマイカをタル
ク、酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、雲母チタン、に
各々代える以外は同様の方法で処理して、パーフルオロ
ポリエーテル化合物処理タルク(製造例2:5%処理タ
ルク)、パーフルオロポリエーテル化合物処理酸化チタ
ン(製造例3:5%処理酸化チタン)、パーフルオロポ
リエーテル化合物処理ベンガラ(製造例4:5%処理ベ
ンガラ)、パーフルオロポリエーテル化合物処理黄酸化
鉄(製造例5:5%処理黄酸化鉄)、パーフルオロポリ
エーテル化合物処理雲母チタン(製造例6:5%処理雲
母チタン)、を得た。
【0044】製造例7:パーフルオロポリエーテル化合
物7%処理セリサイト ビーカーに水500mlを入れ、攪拌しながらセリサイト
46.5gを入れ室温にて充分攪拌する。このセリサイ
ト分散液に、下記一般式(14)に示すパーフルオロポ
リエーテルアルキルリン酸ジエタノールアミン塩20%
水溶液を17.5g徐々に添加し、添加後3時間攪拌混
合を行った。塩酸にて中和した後、吸引濾過を行い、乾
燥してパーフルオロポリエーテル化合物1%処理セリサ
イトを得た。
【0045】
【化6】 (式中、v/z=24.1、パーフルオロポリエーテル
アルキルリン酸ジエタノールアミン塩の平均分子量は1
195であり、パーフルオロポリエーテル基の平均分子
量は791である。)
【0046】製造比較例1:パーフルオロアルキル化合
物5%処理マイカ ビーカーに水500mlを入れ、攪拌しながらマイカ9
5gを入れ、室温で十分攪拌した。このマイカ分散液
に、攪拌しながら下記に示すパーフルオロアルキルリン
酸ジエタノールアミン塩の20%水溶液25gを徐々に
添加し、添加後1時間半攪拌を行った。酸で中和した
後、吸引瀘過を行い、乾燥してパーフルオロアルキル化
合物5%処理マイカを得た。 (Cm2m+1CH2CH2O)nP(=O)[ONH2(C
2CH2OH)23-n (式中、m、nはそれぞれm=6〜18、2≧n≧1で
あり、平均分子量は954であり、パーフルオロアルキ
ル基の平均分子量は619である。)
【0047】製造比較例2〜5:製造比較例1のマイカ
をタルク、酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、に各々代
える以外は同様の方法で処理して、パーフルオロアルキ
ル化合物処理タルク(製造比較例2:5%処理タル
ク)、パーフルオロアルキル化合物処理酸化チタン(製
造比較例3:5%処理酸化チタン)、パーフルオロアル
キル化合物処理ベンガラ(製造比較例4:5%処理ベン
ガラ)、パーフルオロアルキル化合物処理黄酸化鉄(製
造比較例5:5%処理黄酸化鉄)を得た。
【0048】製造例8:長鎖アルキル含有ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサン 反応器に、下記平均組成式(15)
【0049】
【化7】
【0050】で示されるオルガノハイドロジェンシロキ
サン183重量部、下記平均組成式(16) CH2=CHCH2O(C240)9H …(17) で示されるポリオキシアルキレン182重量部、下記平
均組成式(18) CH2=CHCH2O(C36O)31835 …(18) で示されるオレイルアルコール誘導体434重量部、及
びエタノール160重量部を混合し、これに塩化白金酸
2重量%のエタノール溶液0.1重量部を加え、溶剤の
還流下に6時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して
溶剤を溜去、続いて濾過を行い、下記一般式(19)で
示される長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オ
ルガノポリオシロキサンを得た。
【0051】
【化8】 (但し、式中 R12:−C36O(C36O)31835 13:−C36O(C240)9H を表す。)
【0052】製造例9:長鎖アルキル含有ポリオキシア
ルキレン変性オルガノポリシロキサン反応器に、前記平
均組成式(16)で示されるオルガノハイドロジェンシ
ロキサン183重量部と、下記平均組成式(20) CH2=C(CH3)CH2CH2O(C240)9H …(20) で示されるポリオキシアルキレン241重量部、下記平
均組成式(21) CH2=CHCH2O(C36O)31429 …(21) で示されるミリスチルアルコール誘導体343重量部、
及びエタノール160重量部を混合し、これに塩化白金
酸2重量%のエタノール溶液0.1重量部を加え、溶剤
の還流下に6時間反応させた。反応物を減圧下で加熱し
て溶剤を溜去、続いて濾過を行い、下記反応式(22)
で示される長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性
オルガノポリオシロキサンを得た。
【0053】
【化9】 (但し、式中 R14:−C36O(C36O)314
29 15:−CH2CH(CH3)CH2CH2O(C2
40)9Hを表す。)
【0054】実施例1〜7及び比較例1〜3 表1に示す組成の液状ファンデーションを調製し、その
調製直後の乳化状態と、0℃および50℃で1週間保存
した時の乳化安定性を調べ、下記安定性評価基準に従っ
て評価した。また、調製した液状ファンデーションを化
粧品専門使用パネル40人を用いて、粉体の分散性(発
色の状態)、塗布時の清涼感、塗布後のしっとり感の持
続性、化粧持続性の各項目について、良いと感じた人数
により、以下の官能評価基準に従って評価した。
【0055】
【表1】
【0056】注1:製造例8の長鎖アルキル含有ポリオ
キシアルキレン変性オルガノポリオシロキサン 注2:製造例9の長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレ
ン変性オルガノポリオシロキサン 注3:アビルEM−90(ゴールドシュミット社製) 注4:シリコーンKF6017(信越化学工業社製)
【0057】(調製方法) A:17〜25を混合する。 B:26〜32を混合する。 C:Aに1〜16を添加し混合分散する。 D:CにBを加えて混合分散する。 E:Dを容器に充填して、液状ファンデーションを得
た。
【0058】(安定性評価基準) 変化なし :◎ 上相に僅かに排液 :○ やや分離 :△ 分離 :×
【0059】(官能評価基準) 良いと感じた人数 31〜40名:◎ 21〜30名:○ 11〜20名:△ 10名以下 :× 上記評価結果を表1に併せて示した。
【0060】表1の結果から明かなように、本発明品の
実施例1〜7の液状ファンデーションは、比較例1〜3
の液状ファンデションと比較して、全ての項目で優れた
ものであった。
【0061】 実施例8:日焼け止め乳液 (処方) (重量%) 1.パーフルオロポリエーテル5% 処理微粒子(粒子径30nm)酸化チタン(注5) 8 2.パーフルオロポリエーテル5% 処理微粒子(粒子径40nm)酸化亜鉛(注6) 15 3.ポリオキシアルキレン含有オルガノポリシロキサン(注4) 2 4.デカメチルシクロペンタシロキサン 10 5.オクタメチルシクロテトラシロキサン 10 6.トリメチルシロキシケイ酸のシリコーン溶液(注7) 5 7.パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 8 8.エタノール/水=20/80 残量 9.1,3−ブチレングリコール 5 10.保湿剤(植物抽出液) 適量 11.キサンタンガム 0.1 12.塩化ナトリウム 0.2 注5:製造例1のマイカを微粒子酸化チタンに変更して、同様に処理した。 注6:製造例1のマイカを微粒子酸化亜鉛に変更して、同様に処理した。 注7:シリコーンKF7312J(信越化学社製) (調製方法) A:3〜7を混合する。 B:8〜12を混合する。 C:Aに1〜2を添加し混合分散する。 D:CにBを加えて混合分散する。 E:Dを容器に充填して、日焼け止め乳液を得た。
【0062】実施例8の日焼け止め乳液は、乳化安定
性、粉体の分散性が良好であり、塗布時の清涼感、塗布
後のしっとり感の持続、化粧持続性に優れた日焼け止め
乳液であった。
【0063】 実施例9:クリーム状ファンデーション (処方) (重量%) 1.製造実施例7の8%処理セリサイト 8 2.製造例3の5%処理酸化チタン 10 3.製造例4の5%処理ベンガラ 1 4.製造例5の5%処理黄色酸化鉄 2.2 5.製造例6の5%処理雲母チタン 2 6.未処理黒酸化鉄 0.1 7.有機変性ベントナイト(注8) 0.5 8.長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポ リオシロキサン(注3) 2 9.ポリオキシアルキレン含有オルガノポリシロキサン(注4) 2 10.デカメチルシクロペンタシロキサン 12 11.オクタメチルシクロテトラシロキサン 10 12.トリメチルシロキサシケイ酸のシリコーン溶液(注7) 3 13.パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 5 14.エタノール/水=20/80 残量 15.1,3−ブチレングリコール 5 16.ジグリセリン 2 17.グリセリン 2 18.キサンタンガム 0.2 19.塩化ナトリウム 0.2 注8:ベントン38(NLエンダストリー社製) (調製方法) A:8〜13を混合する。 B:14〜19を混合する。 C:Aに1〜7を添加し混合分散する。 D:CにBを加えて混合分散する。 E:Dを容器に充填して、クリーム状ファンデーション
を得た。
【0064】実施例9のクリーム状ファンデーション
は、乳化安定性、粉体の分散性が良好であり、塗布時の
清涼感、塗布後のしっとり感の持続、化粧持続性に優れ
た日焼け止め乳液であった。
【0065】 実施例10:マスカラ (処方) (重量%) 1.パーフルオロポリエーテル5%処理黒酸化鉄(注9) 15 2.製造例7の8%処理セリサイト 5 3.ライトカオリン 2 4.ポリオキシアルキレン含有オルガノポリシロキサン(注4) 2 6.ポリオキシアルキレン含有オルガノポリシロキサン(注10)1 7.デカメチルシクロペンタシロキサン 5 8.オクタメチルシクロテトラシロキサン 5 9.ジメチルポリシロキサン(6cs) 5 10.エタノール/水=20/80 残量 11.塩化ナトリウム 0.2 注9:製造例1のマイカを黒酸化鉄に変更して、同様に処理した。 注10:シリコーンKF6015(信越化学社製) (調製方法) A:4〜9を混合する。 B:10〜11を混合する。 C:Aに1〜3を添加し混合分散する。 D:CにBを加えて混合分散する。 E:Dを容器に充填して、マスカラを得た。
【0066】実施例10のマスカラは、乳化安定性、粉
体の分散性が良好であり、塗布時の清涼感、塗布後のし
っとり感の持続、化粧持続性に優れたマスカラであっ
た。
【0067】
【発明の効果】本発明の油中水型乳化化粧料は、粉体の
分散性が良好で、塗布時に清涼感を与え、塗布後にしっ
とり感が持続し、化粧持続性と乳化安定性に優れるもの
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(a)〜(d)成分: (a)パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びその塩、パーフルオロポリ エーテルアルキル硫酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン 酸及びその塩から選択される、分子量が300以上であるパーフルオロポリエー テル基を有する化合物で表面を処理した粉体 3〜60重量% (b)長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン及び /又はポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 0.05〜5重量% (c)シリコーン油を60重量%以上含有する油性成分 7〜60重量% (d)エチルアルコールと水の重量比が、エチルアルコール/水=50/50〜 2/98であるエチルアルコール水溶液 15〜80重量% を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 前記(b)成分の長鎖アルキル含有ポリ
    オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが下記一
    般式(1) 【化1】 (式中、R1は同一又は異なっていても良く、炭素数1
    〜8のアルキル基、水素原子又はフェニル基を示し、式
    中R2は下記一般式(2) −(C24O)x−(C36O)y−R3 …(2) であり、式中R3は炭素数1〜4のアルキル基または水
    素原子であり、l(エル)は10〜200で、mは1〜
    25、そしてnは平均分子中においてn≧mでそして3
    n<l(エル)であるという条件つきで1〜100であ
    り、hは7〜17であり、そしてR2の分子量は250
    〜2000であり、その際xおよびyはオキシエチレン
    基とオキシプロピレン基との重量比が100:0〜2
    0:80であるように選択されている。)で表されるシ
    リコーン化合物であることを特徴とする請求項1記載の
    油中水型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】 前記(b)成分の長鎖アルキル含有ポリ
    オキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが下記一
    般式(3) R4 a5 b6 cSiO(4-a-b-c)/2 …(3) (但し、式中R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリ
    ール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R5
    は下記一般式(4) −Cm2m−O−(C24O)d(C36O)e−R7 …(4) で示される有機基、R6は下記一般式(5) −Cn2n−O−(C24O)f(C36O)g−R8 …(5) で示される有機基(R7は水素原子もしくは炭素数1〜
    5のアルキル基又はR9−(CO)−で示される有機
    基、R8は炭素数12〜30の一価炭化水素基であり、
    9は炭素数1〜5のアルキル基であり、dは2〜20
    0の整数、eは0〜200の整数、且つd+eが3〜2
    00であり、fは0〜50の整数、gは0〜50の整
    数、且つf+gが0〜50であり、m及びnは0〜5の
    整数である。)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦
    a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c
    ≦1.5である。)で表されるシリコーン化合物である
    ことを特徴とする請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  4. 【請求項4】 前記(b)成分のポリオキシアルキレン
    変性オルガノポリシロキサンが下記一般式(6) 【化2】 (式中、R10は、炭素数1〜5のアルキル基又はフェニ
    ル基を示す。R11は、−Q1−O−(C24O)h−(C
    36I−R12(但し、Q1は、炭素数1〜5の2価の炭
    化水素基を示し、R12は、水素原子、炭素数1〜5のア
    ルキル基又はアセチル基を示す。hは、1〜50の整
    数、Iは、0〜50の整数である。)を示す。G1及びG
    2は、同一でも異なっていてもよく、それぞれR10又は
    11を示す。jは、0〜150の整数、kは、0〜50
    の整数を示す。但し、k=0のとき、G 1、G2の少なく
    とも一方は、R11である。)で表されるシリコーン化合
    物であることを特徴とする請求項1記載の油中水型乳化
    化粧料。
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