JPH11245971A - 圧力調整弁および圧力調整弁付き包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子レンジ加熱に際して、事前にトレー隅部を
少し開封しておくとか、上蓋フィルムを先の尖ったもの
でつついていくつかの開孔を設けておくとかの措置を必
要としない、すなわち、そのまま加熱処理したとしても
その過程で自動的に、しかも安全に圧力調整できる、圧
力調整弁および圧力調整弁付き包装体を提供しようとす
るものである。 【解決手段】嵌合突起と、その周囲に配された第一通気
孔を有する圧力調整弁基体と、中央部に第二通気孔を有
する嵌合片を相互に嵌合させて一体化し、この上にダイ
ヤフラムを被せて、その内シール部で該嵌合片と、外シ
ール部で該圧力調整弁基体と、該第一通気孔のすべてが
該内シール部と該外シール部の間に位置するようにシー
ルしてなる圧力調整弁、および圧力調整弁付き包装体。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ加熱に
適した、圧力調整弁および圧力調整弁付きの基本的にプ
ラスチック製の包装体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】今日では各種の調理済み食品が、プラス
チック製容器中に無菌包装されて市販されているが、こ
れらの多くは加熱してから食に供するものである。その
加熱方式について述べるならば、包装体を熱水中に放置
するボイル方式のもの、その包装材料構成中に電磁波反
射層を含まずに電子レンジで加熱できる電子レンジ加熱
方式のもの等がある。特に、電子レンジ加熱方式の調理
済み食品は、手軽に加熱して食することができるために
消費者に最も歓迎されている。

【０００３】ところで、従来、不慣れな高齢者等が安心
して電子レンジ加熱できる包装体というものはなかっ
た。

【０００４】ここでは、電子レンジを利用してトレー中
に密封された「ごはん」を加熱する場合を例にその手順
を説明するが、一般的には、事前にトレー隅部を少し開
封しておくなり、上蓋フィルムを先の尖ったものでつつ
いていくつかの開孔を形成しておくなりの措置がとられ
る。これは温度の上昇にともなって「ごはん」から発生
してくる水蒸気を包装体外へ排出させるためであり、も
しこの措置を怠ったときには、包装体は爆発することも
あり極めて危険である。

【０００５】すなわち電子レンジ加熱に適した包装体と
は、少なくともその包装材料の構成中にアルミニウム箔
等の電磁波反射層を含まないことのほか、完全な密封性
と同時に容易な開封性（開孔性）を備えるという相反す
る要求を満足していなければならないのである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にその容
易な開封性（開孔性）に着目し、上述の従来の技術のよ
うに電子レンジ加熱に際して、事前にトレー隅部を少し
開封しておくとか、上蓋フィルムを先の尖ったものでつ
ついていくつかの開孔を設けておくとかの措置を必要と
しない、すなわち、そのまま加熱処理したとしてもその
過程で自動的に、しかも安全に圧力調整できる、圧力調
整弁および圧力調整弁付き包装体を提供しようとするも
のである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、中央部に柱状に突出する嵌合突起と、その周囲に配
された単数または複数個の第一通気孔を有する圧力調整
弁基体と、中央部に第二通気孔を有する嵌合片を、該嵌
合突起と該第二通気孔を利用して相互に嵌合させて一体
化し、この上に偏平リング状のダイヤフラムを被せて、
その内シール部で該嵌合片と、外シール部で該圧力調整
弁基体と、該第一通気孔のすべてが該内シール部と該外
シール部の間に位置するようにシールしてなることを特
徴とする圧力調整弁である。

【０００８】請求項２に記載の発明は、少なくとも適温
加熱温度近辺における嵌合片、嵌合突起の熱膨張率が、
嵌合片＞嵌合突起を満足する請求項１に記載の圧力調整
弁である。

【０００９】請求項３に記載の発明は、嵌合突起と第二
通気孔の嵌合に加えて、この部分に接着剤、またはヒー
トシール接着を適用した請求項１、または請求項２に記
載の圧力調整弁である。

【００１０】請求項４に記載の発明は、適用した接着
剤、またはヒートシール接着部が電磁波吸収剤を含有す
る請求項３に記載の圧力調整弁である。

【００１１】請求項５に記載の発明は、圧力調整弁基体
とダイヤフラムの間、そして内シール部と外シール部の
間に不織布片を装置した請求項１、または請求項２、ま
たは請求項３、または請求項４に記載の圧力調整弁であ
る。

【００１２】請求項６に記載の発明は、包装体に設けた
圧力調整弁取付け窓に請求項１、または請求項２、また
は請求項３、または請求項４、または請求項５に記載の
圧力調整弁を取付けたことを特徴とする圧力調整弁付き
包装体である。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施の形態に基
づき詳細に説明する。本発明の圧力調整弁および圧力調
整弁付き包装体では、包装体側および圧力調整弁とも基
本的にはプラスチックで構成されるものである。図１
は、本発明の圧力調整弁付き包装体の未加熱状態におけ
る、圧力調整弁部の構造を説明する概略図である。その
（ａ）は斜視図的な概略図、（ｂ）は断面図的な概略図
である。図２は、本発明の圧力調整弁付き包装体の不織
布片を装置した場合の加熱状態における、圧力調整弁部
の構造を説明する概略図であり、嵌合突起と第二通気孔
の嵌合が解除されて包装体内部が包装体外部（外界）と
連通した状態を示す。その（ａ）は斜視図的な概略図、
（ｂ）は断面図的な概略図である。図３は、本発明の圧
力調整弁付き包装体の斜視図的な概略図である。図１、
図２、図３において、１は圧力調整弁基体、１１は嵌合
突起、１２は第一通気孔、２は嵌合片、２１は第二通気
孔、３はダイヤフラム、３１は内シール部、３２は外シ
ール部、４は圧力調整弁、５は包装体、５１は包装体
側、５２は圧力調整弁取付け窓、５３はシール部、６は
不織布片である。

【００１４】圧力調整弁基体１は、中央部に円柱状等に
低く突出する嵌合突起１１と、その周囲に配された貫通
する単数または複数個の第一通気孔１２を有するもので
あり、圧力調整弁取付け窓５２とほぼ同じ形状である
が、シール部５３の分これより少し大きめにしてある。

【００１５】嵌合突起１１は、圧力調整弁基体１の中央
部に柱状に低く突出するものであり、嵌合片２の中央部
に施された第二通気孔２１と相互に気密に嵌合できるよ
うにそれらの断面形状および大きさはほぼ同じに形成さ
れる。

【００１６】第一通気孔１２は、圧力調整弁基体１の嵌
合突起１１の周囲に配された単数または複数個の貫通孔
であり、柔軟な偏平リング状のダイヤフラム３を被せ
て、それらのすべてが内シール部３１と外シール部３２
の間に位置するようにシールされる。

【００１７】嵌合片２は、中央部に第二通気孔２１を有
するものである。

【００１８】第二通気孔２１は、嵌合片２の中央部に施
された貫通孔であり、これは圧力調整弁基体１の中央部
に施された嵌合突起１１と相互に気密に嵌合できるよう
にそれらの断面形状および大きさはほぼ同じに形成され
る。

【００１９】ダイヤフラム３は、柔軟な偏平リング状の
ものであり、その内周に沿う内シール部３１は嵌合片２
と、外周に沿う外シール部３２は圧力調整弁基体１と、
第一通気孔１２のすべてが該内シール部３１と該外シー
ル部３２の間に位置するようにして相互にシールされる
ものである。

【００２０】内シール部３１は、ダイヤフラム３の内周
に沿う幅狭のシール部分であり、すべての第一通気孔１
２はこれより外側となるようにして嵌合片２とシールさ
れる。

【００２１】外シール部３２は、ダイヤフラム３の外周
に沿う幅狭のシール部であり、すべての第一通気孔１２
はこれより内側となるようにして圧力調整弁基体１とシ
ールされる。

【００２２】圧力調整弁４は、中央部に柱状に突出する
嵌合突起１１と、その周囲に配された単数または複数個
の第一通気孔１２を有する圧力調整弁基体１と、中央部
に第二通気孔２１を有する嵌合片２を、該嵌合突起１１
と該第二通気孔２１を利用して相互に嵌合させて一体化
し、この上に柔軟な偏平リング状のダイヤフラム３を被
せて、その内シール部３１で該嵌合片２と、外シール部
３２で該圧力調整弁基体１と、該第一通気孔１２のすべ
てが該内シール部３１と該外シール部３２の間に位置す
るようにしてシール（特にここに言うシールとは、ヒー
トシールの他接着剤を用いたシールをも含めた意味で用
いている）されてなるものである。圧力調整弁４は、基
本的には全体がプラスチックで構成される。

【００２３】包装体５は、基本的にはプラスチック製で
あり、パウチ、ロケット包装、深絞り包装、トレイ包
装、カップ包装等既存の密封包装形態のほとんどすべて
を対象とすることができる。プラスチックの種類として
は、耐熱樹脂として最も一般的であり、ヒートシールに
よる密封性・イージーオープン性等の機能が付加しやす
いことを理由にポリプロピレンが用いられることが多
い。この樹脂は無機物フィラーを添加することにより耐
熱性をさらに（２０％程度）向上させることもできる。

【００２４】包装体側５１は、包装体５の圧力調整弁形
成面をさし、所定個所に圧力調整弁取付け窓５２を有
し、接着される圧力調整弁の接着固定に不都合がなけれ
ばよく、ここは柔軟なフィルム面であっても、多少の剛
性を示す面であってもよい。

【００２５】圧力調整弁取付け窓５２は、包装体側５１
に穿設された円形等の窓部であり、ここを覆って、シー
ル部５３をもって外側又は内側より圧力調整弁が接着さ
れる。

【００２６】シール部５３は、圧力調整弁取付け窓５２
を囲んで設けられた圧力調整弁４の包装体側５１に対す
る接着固定部である。

【００２７】不織布片６は、必要に応じて、圧力調整弁
基体１とダイヤフラム３の間、そして内シール部３１と
外シール部３２の間に装置される通気性に富む、偏平リ
ング状の不織布片である。この不織布片６が装置されて
いる場合には、特に電子レンジ加熱終了後は、その繊維
の間隙を通して外気の流入がとどこおりなく行われて包
装体内が高い負圧状態となることを防止できて包装体の
変形、また開封の困難さもなくなる。

【００２８】本発明の圧力調整弁付き包装体では、嵌合
突起１１および第二通気孔２１は相互に気密に嵌合でき
るようにそれらの断面形状および大きさはほぼ同じに形
成されるのであるが、このように単に気密に嵌合する場
合のほか、これらの嵌合に加えて他所のいずれのシール
接着部よりも剥離強度を小さく設定して、圧力調整弁基
体１と嵌合片２を接着剤接着したり、ヒートシール接着
することもある。さらに、この接着剤、ヒートシール接
着部にカーボンブラック等の電磁波吸収剤を適量含有さ
せた場合には、電子レンジ加熱の結果としてこの接着
剤、ヒートシール接着部は早く軟化温度に達して、嵌合
突起１１と第二通気孔２１の嵌合がさらに解除されやす
くなるのである。

【００２９】

【実施例】本発明の圧力調整弁付き包装体を具体的な実
施例をあげて詳細に説明する。

【００３０】＜実施例１＞ポリプロピレンフィルム製の
合掌貼りピロー包装袋の包装体側（例えば合掌貼りの反
対側）の隅部に設けてある圧力調整弁取付け窓５２の外
側に、中央部に柱状に突出する嵌合突起１１と、その周
囲に配された単数または複数個の第一通気孔１２を有す
る圧力調整弁基体１と、中央部に第二通気孔２１を有す
る嵌合片２を、該嵌合突起１１と該第二通気孔２１を利
用して相互に嵌合させて一体化し、この上に偏平リング
状のダイヤフラム３を被せて、その内シール部３１で該
嵌合片２と、外シール部３２で該圧力調整弁基体１と、
該第一通気孔１２のすべてが該内シール部３１と該外シ
ール部３２の間に位置するようにシールしてなる圧力調
整弁４をシール部５３をもってシールして包装用袋を得
た。ここで得た包装用袋にその内容として「ごはん」を
無菌包装し、それらを電子レンジ加熱実験（ごはんの温
度が、適温すなわち９３〜９８°Ｃになるまで加熱）に
供したが、すべての験体において、温度上昇にともなう
内圧の増加により包装体内圧が予め設定された値以上と
なったときには嵌合突起１１と第二通気孔２１の嵌合は
スムーズに解除されて包装体内部が外界と連通した。こ
のことにより包装体内部は外界に開放されたのであり、
包装体内に過剰に発生した水蒸気はここに確保された経
路に沿って包装体外へと排出され破裂したものは皆無で
あった。

【００３１】＜実施例２＞実施例１で、少なくとも適温
加熱温度近辺における嵌合片２、嵌合突起１１の熱膨張
率が、（嵌合片２＞嵌合突起１１）を満足する包装用袋
を得た。この場合、電子レンジ加熱の結果として嵌合突
起１１と第二通気孔２１の嵌合はゆるみ容易に解除され
ることとなる。ここで得た包装用袋にその内容として
「ごはん」を無菌包装し、それらを電子レンジ加熱実験
（ごはんの温度が、適温すなわち９３〜９８°Ｃになる
まで加熱）に供したが、すべての験体において、温度上
昇にともなう内圧の増加により包装体内圧が予め設定さ
れた値以上となったときには嵌合突起１１と第二通気孔
２１の嵌合はスムーズに解除されて包装体内部が外界と
連通した。このことにより包装体内部は外界に開放され
たのであり、包装体内に過剰に発生した水蒸気はここに
確保された経路に沿って包装体外へと排出され破裂した
ものは皆無であった。

【００３２】＜実施例３＞実施例１、または実施例２
で、嵌合突起１１と第二通気孔２１の嵌合に加えて、こ
の部分に接着剤、またはヒートシール接着を適用して包
装用袋を得た。この場合、嵌合部の気密性は完全に確保
された。ここで得た包装用袋にその内容として「ごは
ん」を無菌包装し、それらを電子レンジ加熱実験（ごは
んの温度が、適温すなわち９３〜９８°Ｃになるまで加
熱）に供したが、すべての験体において、温度上昇にと
もなう内圧の増加により包装体内圧が予め設定された値
以上となったときには嵌合突起１１と第二通気孔２１の
嵌合がスムーズに解除されて包装体内部が外界と連通し
た。このことにより包装体内部は外界に開放されたので
あり、包装体内に過剰に発生した水蒸気はここに確保さ
れた経路に沿って包装体外へと排出され破裂したものは
皆無であった。

【００３３】＜実施例４＞実施例３で、適用した接着
剤、またはヒートシール接着部にカーボンブラック等の
電磁波吸収剤を含有させたものを用いて包装用袋を得
た。この場合、嵌合部の気密性は完全に確保された。さ
らに、電子レンジ加熱の結果として適用した接着剤、ま
たはヒートシール接着部は早く軟化温度に達し、嵌合突
起１１と第二通気孔２１の嵌合はさらに容易に解除され
ることとなった。ここで得た包装用袋にその内容として
「ごはん」を無菌包装し、それらを電子レンジ加熱実験
（ごはんの温度が、適温すなわち９３〜９８°Ｃになる
まで加熱）に供したが、すべての験体において、温度上
昇にともなう内圧の増加により包装体内圧が予め設定さ
れた値以上となったときには嵌合突起１１と第二通気孔
２１の嵌合がスムーズに解除されて包装体内部が外界と
連通した。このことにより包装体内部は外界に開放され
たのであり、包装体内に過剰に発生した水蒸気はここに
確保された経路に沿って包装体外へと排出され破裂した
ものは皆無であった。

【００３４】＜実施例５＞実施例１、または実施例２、
または実施例３、または実施例４で、圧力調整弁基体１
とダイヤフラム３の間、そして内シール部３１と外シー
ル部３２の間に不織布片６を装置した包装用袋を得た。
この場合、電子レンジ加熱終了後、その繊維の間隙を通
して外気の流入がとどこおりなく行われて包装体内が高
い負圧状態となることを防止できて、包装体の変形、ま
た、開封の困難さがなくなった。ここで得た包装用袋に
その内容として「ごはん」を無菌包装し、それらを電子
レンジ加熱実験（ごはんの温度が、適温すなわち９３〜
９８°Ｃになるまで加熱）に供したが、すべての験体に
おいて、温度上昇にともなう内圧の増加により包装体内
圧が予め設定された値以上となったときには嵌合突起１
１と第二通気孔２１の嵌合がスムーズに解除されて包装
体内部が外界と連通した。このことにより包装体内部は
外界に開放されたのであり、包装体内に過剰に発生した
水蒸気はここに確保された経路に沿って包装体外へと排
出され破裂したものは皆無であった。

【００３５】

【発明の効果】本発明の圧力調整弁を取り付けた圧力調
整弁付き包装体は、温度上昇にともなう内圧の増加によ
り包装体内圧が予め設定された値以上となったときには
その嵌合突起１１と第二通気孔２１の嵌合がスムーズに
解除されて包装体内部が包装体外部（外界）と連通する
ようにしたものである。これにより包装体内部は包装体
外部（外界）に開放されたのであり、包装体内部に過剰
に発生した水蒸気はここに確保された経路に沿って包装
体外部へと排出され、破裂したものは皆無であった。包
装体内部に過剰に発生した水蒸気はここに確保された経
路に沿って（すなわち水蒸気の噴出個所、噴出方向等が
規制されていて安全である。）包装体外部へと排出され
るのである。結果として包装体内圧は大気圧とほぼ平衡
に達し、包装体の破裂は回避されるのである。すなわ
ち、本発明の、電子レンジ加熱に適した圧力調整弁を取
り付けた圧力調整弁付き包装体にあっては、電子レンジ
加熱に際して、事前にトレー隅部を少し開封しておくと
か、上蓋フィルムを先の尖ったものでつついていくつか
の開孔を設けておくとかの措置を必要としないため、不
慣れな高齢者等がそのまま加熱処理したとしても安全性
は確保されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の圧力調整弁付き包装体の未加熱状態に
おける、圧力調整弁部の構造を説明する概略図である。
その（ａ）は斜視図的な概略図、（ｂ）は断面図的な概
略図である。

【図２】本発明の圧力調整弁付き包装体の不織布片を装
置した場合の加熱状態における、圧力調整弁部の構造を
説明する概略図であり、嵌合突起と第二通気孔の嵌合が
解除されて包装体内部が包装体外部（外界）と連通した
状態を示す。その（ａ）は斜視図的な概略図、（ｂ）は
断面図的な概略図である。

【図３】本発明の圧力調整弁付き包装体の斜視図的な概
略図である。

【符号の説明】

１…圧力調整弁基体 １１…嵌合突起 １２…第一通気孔 ２…嵌合片 ２１…第二通気孔 ３…ダイヤフラム ３１…内シール部 ３２…外シール部 ４…圧力調整弁 ５…包装体 ５１…包装体側 ５２…圧力調整弁取付け窓 ５３…シール部 ６…不織布片

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中央部に柱状に突出する嵌合突起と、その
   周囲に配された単数または複数個の第一通気孔を有する
   圧力調整弁基体と、中央部に第二通気孔を有する嵌合片
   を、該嵌合突起と該第二通気孔を利用して相互に嵌合さ
   せて一体化し、この上に偏平リング状のダイヤフラムを
   被せて、その内シール部で該嵌合片と、外シール部で該
   圧力調整弁基体と、該第一通気孔のすべてが該内シール
   部と該外シール部の間に位置するようにシールしてなる
   ことを特徴とする圧力調整弁。
2. 【請求項２】少なくとも適温加熱温度近辺における嵌合
   片、嵌合突起の熱膨張率が、嵌合片＞嵌合突起を満足す
   る請求項１に記載の圧力調整弁。
3. 【請求項３】嵌合突起と第二通気孔の嵌合に加えて、こ
   の部分に接着剤、またはヒートシール接着を適用した請
   求項１、または請求項２に記載の圧力調整弁。
4. 【請求項４】適用した接着剤、またはヒートシール接着
   部が電磁波吸収剤を含有する請求項３に記載の圧力調整
   弁。
5. 【請求項５】圧力調整弁基体とダイヤフラムの間、そし
   て内シール部と外シール部の間に不織布片を装置した請
   求項１、または請求項２、または請求項３、または請求
   項４に記載の圧力調整弁。
6. 【請求項６】包装体に設けた圧力調整弁取付け窓に請求
   項１、または請求項２、または請求項３、または請求項
   ４、または請求項５に記載の圧力調整弁を取付けたこと
   を特徴とする圧力調整弁付き包装体。