JPH02152679A - マイクロ波剥離性シールされたクロージャーを持つ食品用パッケージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 象吸乞１１ １、発明の分野 本発明はマイクロ波加熱用に有用な食品用パッケージ、
特にマイクロ波加熱すると開口が一層容易になるシール
されたクロージヤーを有する容器又はトレーに関する。

２、関連技術の説明 電子オーブンで調理される食品用の食品包装材料に最近
大きな興味が持たれるようになった。７ラスタツド（Ｂ
ｒａｓｔａｄ　）に付与された米国特許第４．２６７．
４２０号明細書には非常に薄いマイクロ波相互作用性コ
ーティングを持つグラスチックフィルムで包装された食
品が開示される。フィルムは食品の実質的な部分に順応
している。コーティングはマイクロ波エネルギーの一部
を食品表品に直接伝えられる熱に変換して表面がこんが
りと焼かれ及び／又はパリパリに焼かれるようにする。

シャル（Ｓｃｈａｒｒ）に付与された米国特許第４．６
７６，８５７号明細書にはマイクロ波加熱用材料及びそ
の製造性が開示される。それは、誘電体材料の少なくと
も一部に前身って選択した金属化パターン、例えばドツ
ト、螺旋あるいは円を配置するものである。誘電体材料
は可撓性のラップ、すなわち包装材料の形を取ることが
できる。

他の発明では、各種高分子材料は昇温下で強力を失って
有用な包装機能を果すという事実が用いられている。ミ
ューラ−（ＭｅｕＬｌｅｒ）　　等に付与された米国特
許第４，４０４，２４１号明細書には蒸気抜き手段を持
つ電子オーブン用パッケージが開示される。蒸気抜き手
段はパッケージを形成する多層シートに開けられた穴の
形をしており、押し出し可能なホットメルト材料から成
る連続シール層で覆われている。このホットメルト材料
にわずかの圧力を熱と共に加えると、パッケージを変形
させるような十分な圧力を増大させることなく水蒸気又
は他の蒸気の抜気を可能にするのに有効な温度で軟化、
流動が起る。

ケージ（Ｃａｇｅ　）　　等に付与された米国特許第４
．５３１，３３７号明細書には電子オーブンで使用する
のに適した食用とうもろこし成分の混合物が入っている
バッグが開示される。バッグを構成するパネルの各部は
感圧、感熱性のコーティングを有し、パネルの上端縁に
沿ってシールを形成する。

シールは破裂ブロセ；スの少なくとも半分の間に穀粒が
含有する水分により発生する水蒸気の内圧に耐える十分
な強力を有する。バッグはそのプロセスが完了して水蒸
気を逃がす前に上面の継目において排気するのが好まし
い。

合成樹脂を接着剤として使用してトレーの開口を取りま
くフランジにふたをヒートシールする等の従来法を用い
てシールされた食品パッケージはシールに沿って開口す
るのが困難なことがある。

この構成のために、シールを破るにはかなり大きな引裂
力が必要となり、従ってパッケージは消費者が開口して
いる間に変形に抵抗する十分な厚さを持つ材料を使用し
て製造されなければならない。

斯るシールは１．一部、食品をパッケージに入れ。

シールした後に行われる製造、取扱い工程中に食品がし
っかりシールされたままになっていることを保証するた
めに用いられる。パッケージのシール後に行われる１つ
の製造工程は熱パスツール殺菌又は加熱消毒である。残
念ながら、この方式でしっかりシールされた容器には消
費者がマイクロ波加熱後容器を開けるのがむずかしいと
いう問題がある。これは１例えばスープ、シチュー、及
びグレービー（ｇｒａｖｙ）を有する食品の場合に遭遇
するように、食品が少なくとも一部は液状であるとき特
に厄介である。従来法のシール済み容器は開口時にしば
しば液体食品がこぼれるという問題がある。

この問題を回避すべく１例えば穴のあいたふたを持つ電
子オーブン用食品容器が設計されている。

それらのふた又はクロージヤーは、特にマイクロ波加熱
中に発生した水蒸気を抜気し、マイクロ波加熱後の開口
を更に容易にするために、マイクロ波加熱に先き立って
少なくとも部分的に取り除かれるようになっている。こ
れらの容器を以ってしても、残念ながら、加熱前にこぼ
れるという問題が残り、また例えばばちゃばちゃはねる
ことによって加熱中に製品減が起ることも問題である。

従来技術はまた他の方法も試みている。例えば。

イトウ（Ｉｔｏｈ）　　等に付与された米国特許第４．
３０５，１４２号明細書にはトレーの開口におけるフラ
ンジに沿って連続のうねが延在するパッケージ又は容器
が記載される。うねはトレーの一側又は両側の外周面の
方に延在する突起を有する。

うねにはシール領域を減少させるという効果がある。突
起と組み合せてシールの全領域（幅〕を減少させること
によって、クロージヤーの開口を開始し一成長させるの
に要する力は減少すると主張される。

米国特許第３，２１７，８７１号明細書にはパッケージ
をシールするためにシール操作を通じて部分的に非接着
性のままである接着剤を使用することが記載される。１
つの態様において、対向するシール用表面の一方は不連
続の接着剤コーティングを有し、これに対して他方の表
面は連続の接着剤コーティングを有する。この方法が持
つ１つの問題はシールの開口が早過ぎることである。

以上に対して１本発明は包装中にしつかりシールされ、
かつ常用の熱加工操作及びそれに続く取扱イ中にもしっ
かシシールされたままである、電子オーブンで使用する
ためのシールされた食品パッケージ、すなわち同容器を
提供するものである。

このパッケージの新規な特徴は、シールの開口が電子オ
ーダ／で加熱したとき一層容易になり、消費者が容器を
開けるのを促進するということである。本発明は更に、
例えば加熱中に食品によってパッケージ内に発生せしめ
られた水蒸気の抜き取りが可能なパッケージを提供する
。

遇ヱド」ＬＬ 本発明によれば１食品を電子オーブンで加熱するのに有
用な食品用パッケージが提供される。本発明のパッケー
ジは （４）食品を導入し、取り出すための開口を画成する連
続シール用表面を有する、マイクロ波加熱前又は同加熱
中に食品を入れるためのトレー：（ｂ）トレーの開口を
覆うためのクロージャｍ：及び （ｃ）　　食品をトレーの中に封入するためにトレーの
連続シール用表面及びクロージヤーとヒートンール化接
触状態にあるマイクロ波剥離可能な接着剤シール から成り、ここでマイクロ波剥離可能接着シールはパッ
ケージのマイクロ波加熱中にガスを形成する発泡剤を含
有しているヒートシール可能な樹脂に慝めて接近してマ
イクロ波相互作用性物質を含み、そして接着シールはパ
ッケージをマイクロ波エネルギーに暴露し、その結果と
して食品がマイクロ波加熱条件下で加熱されると選択的
に剥離可能となるものである。

本発明によれば、電子オーブンで加熱するのに適した。

マイクロ波剥離可能なシールされたクロージヤーを有す
る包装食品を型造する改良された方法が提供される。本
発明の方法は （ａ１開口を画成する連続シール用表面を有するトレー
とトレーの開口をシールするためのクロージヤーを用意
し； （ｂ）トレーにその開口から食品を導入し；（Ｃ）　　
開口をクロージヤーで覆い、そしてクロージヤーを連続
シール用表面にヒートシールしてトレー内に食品を封入
し；そして （ｄ）　　シール済み容器を熱加工することから成る方
法において、クロージヤーを連続シール用表面に、包装
食品のマイクロ波加熱中にはガスを形成することができ
るが、クロージヤーのヒートゾール中及び包装食品の熱
加工中にはガスを形成することが実質的にできない発泡
剤を含有するヒートシール可能な樹脂によりシールし、
そしてそのヒートシール可能樹脂に甑めて接近させてマ
イクロ波相互作用性物質を与えることを改善点とするも
のである。

発明の詳しい記述 本発明による食品用パッケージの１つの態様を第１〜６
図に示す。パッケージ、すなわち容器１０は開放容器本
体、すなわちトレー１１から成シ、トレー１１は開口１
７を画成し、取り囲んでいる連続のシール用表面、すな
わち環状フランジ１６を有する。クロージヤー、すなわ
ちふた１２がフランジ１６と係合させることによって開
口１７を閉じ、シールするために与えられる。本発明の
広い実施態様において、マイクロ波剥離可能な接着シー
ル、すなわちマイクロ波剥離性接着シールがクロージヤ
ー、すなわちふた１２をトレー１１の７う／ジ１６とヒ
ートシール化接触状態で保持させて置く。第１〜３図の
態様において、クロージヤー、すなわちふた１２は、第
２図に最もよく示されるように、支持層１４とヒートシ
ール可能な、すなわちヒートシール性の樹脂層、すなわ
ち感熱性接着剤１５から成る。一般的に言えば。

ヒートシール性樹脂はフランジ１６と接触するクロージ
ヤー１２の支持層１４の周面に配置することが必要なだ
けである。クロージヤー、すなわちふた１２は次に常用
のヒートシール装置を用いてフランジ１６の全周に沿っ
てヒートシールされる。

ヒートシール性樹脂層、すなわち感熱性接着剤１５はフ
ランジ１６に供給することも可能であるが、更に他の配
置も当業者には明らかであろう。

容器本体、すなわちトレー１１は電子オーブンで加熱さ
れるべき食品及びマイクロ波加熱中に遭遇する条件に適
合する任意の常用包装材料から構成することができる。

トレーのフランジ１６はまたクロージヤー１２とシール
を形成することができなければならない。トレーは熱的
に安定なマイクロ波透過性のプラスチック材料及び板紙
材料、例えば紙、成形されたセルロース繊維、厚紙、板
紙−プラスチック−ガラス及びセラミックから構成する
ことができる。トレーは１例えば、ポリエチレン又はポ
リプロピレン等の可撓性のプラスチック材料から成形す
ることができる。コストと外観の見地から好ましい材料
は熱成形ポリプロピレンである。トレー１１はまた酸素
バリアー物質、例、ｔ　ハエチレン／ビニルアルコール
コポリマーナイロン−ポリ塩化ビニリデン及び／又はマ
イクロ波エネルギーに対して透明で一大気酸素の侵入に
対するバリアーとなる同様の物質を含有していてもよい
。ある構成において、トレー１１の複数部分は被覆され
ていてもよいし、さもなければマイクロ波加熱中に選択
的シールドとして作用するマイクロ波反射性材料から構
成されてもよい。

第１〜５図の態様において、クロージヤー、すなわちふ
た１２は多層構造で、紙又は熱的に安定なポリマーのプ
ラスチックフィルムから構成することができる支持層１
４、及びヒートシール性樹脂層、すなわち感熱性接着剤
１５を含む。”熱的に安定な”という用語はマイクロ波
加熱条件下で、予想されるマイクロ波加熱時間の間構造
上の及び寸法上の一体性を実質的に維持する材料を意味
する。支持層１４に適した熱的に安定なポリマーフィル
ムは実質的な変形を受けることなく少なくとも約２００
℃の温度に１０分以上耐えるべきである。１つのこのよ
うな材料は融点が２５０〜２３０°Ｃの範囲にある厚さ
が０．０１２５ＣＩｒＬ以上のポリエチレンテレフタレ
ートである。支持層を製造するのに適した他のフィルム
にポリエステル、ポリメチルペンテン、ポリアクリレー
ト、ポリアミド。

ポリイミド、ポリカーボネート又はセロファンから製造
されたフィルムがある。ふたはまたポリエチレン又はポ
リプロピレン等の可撓性のグラスチックから成形するこ
ともできる。支持層１４又はふた１２はまたそれ自体ポ
リエステル被覆板紙のような積層構造を有することがで
きる。好ましい実施において、ふたは硬質又は半硬質の
構成を取る。

第１〜６図の態様における支持層１４の下側表面はヒー
トシール性の熱可塑性ポリマー樹脂の層１５で被覆する
。ヒートシール性ポリマー樹脂層１５を形成するために
、普通は約２〜３ｆ／ｍのヒートシール性樹脂をトレー
の連続シール用表面。

すなわち環状フランジ１６と接触する支持層１４のその
領域に適用する。前記のように、ヒートシール性樹脂層
はトレー１２のフランジ１６に適用することもできる。

”ヒートシール性”という用語は外囲条件より高い温度
において溶融してシールを形成することができる物質を
意味する。従って、クロージヤーはヒート／−ル性樹脂
物質をある一定温度より高い温度に加熱し、シールが形
成されるまで表面を一緒にシールして置くのに適当な力
を加えることによってトレーにシールすることができる
。

本発明のマイクロ波剥離性接着シールに有用な斯るヒー
トシール性熱可塑性ポリマーとしてポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン／酢酸ビニルコポリマー等のエチ
レンコポリマー、ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン
コポリマー　エポキン樹脂、約５０〜２００℃の融点を
有する熱可塑性ポリエステル等を含めて多数のものが知
られている。好ましいヒートシール性ポリマーの例はプ
ロピレン樹脂である。”プロピレン樹脂″という用語は
プロピレン単位から主として構成される樹脂を意味する
。更に具体的に述べると、プロピレン樹脂の例はポリプ
ロピレン、ポリプロピレンと他の樹脂との混合物、及び
プロピレンと共重合可能ナモノマーとプロピレンとのコ
ポリマーである。

エチレン単位含量が５〜４０重量係重量子レン／プロピ
レンコポリマー及びポリエチレンとポリプロピレンとの
混合物が使用に好ましい。約２０重量％のエチレン単位
含量を有するエチレン／プロピレンコポリマーが特に好
ましい。ヒートシール性熱可塑性樹脂には通常の量の他
の物質、例えば加工助剤、酸化防止剤、充填剤等も存在
していてもよい。

マイクロ波剥離性接着７−ルのヒートシール性ポリマー
は好ましくは室温において少なくとも約１００ＯＮ／ｍ
（約２３００５’／インチ〕、更に好ましくはマイクロ
波暴露前に少なくとも約２００ＯＮ／ｍ　（約５２ＣＩ
Ｃ］ｙ／インチ）の剥離強度を有すべきである。剥離強
度の測定用試料はヒートシール性ポリマーをシールとし
て使用して２枚ノフィルムをヒートシールすることによ
って製造することができる。例えば、ヒートシール性樹
脂として好ましいポリプロピレンを使用すると。

２枚のフィルムは約１３０°（，３４０ｋｐＨ（５０ｐ
ｓｉｇ）　　において約０．５秒の処理で一体にシール
することができる。剥離強度は温度コントロール用ノド
−マス・エム・ロー１−’　ス（ＴｈｏｍαＳ　Ｍ。

Ｒ１１□ｄａｓ　）　　の雰囲気コントロール室を使用
してモデル１１２０インストロンにより測定することが
できる。このような試料の剥離強度はマイクロ波相互作
用性物質がヒートシール性樹脂層１５に存在するか存在
しないかには比較的影響を受けない。マイクロ波暴露後
剥離強度は約９００　Ｎ／ｍ（約２３０（Ｉｌｌ／イン
チ〕に、好ましくは約５０ＯＮ／ｍ（約１３［１０ｆ／
インチ９以下に低下するのがよい。

本発明によれば、マイクロ波剥離性シールは発泡剤を含
有するヒートシール性樹脂層１５に極めて接近してマイ
クロ波相互作用性物質を含む。

本発明における使用に適したマイクロ波相互作用性物質
は金属及び非金属の導電性物質である。

適当なマイクロ波相互作用性金属物質にフレーク状又は
粉末状のアルミニウム、ニッケル、アンチモン、銅、モ
リブデン、鉄、クロム、錫−亜鉛、銀、金及びこれら金
属の各塊合金がある。グラファイト及びカーボンブラッ
クが非金属の一般的マイクロ波相互作用性物質である。

マイクロ波相互作用性物質はアルミニウムであるのが好
ましい。

マイクロ波相互作用性物質はヒートシール性樹脂に極め
て接近して竜かれる。”極めて接近°“という用語はマ
イクロ波相互作用性物質と発泡剤を含有する放熱性樹脂
との間の、マイクロ波相互作用性物質によって発生せし
められた又はマイクロ波相互作用性物質から発生した熱
が放熱性ポリマーに伝達されてポリマーを軟化し、発泡
剤を活性化する、すなわちガスを放出させる十分な接触
又は空間関係を意味するものとする。これについては後
記で更に詳細に述べる。こうして、発泡剤を含有する樹
脂はマイクロ波暴露中にシールを解くよう十分に加熱さ
れる。

このような極接近は、例えばマイクロ波相互性物質をパ
ッケージ１０のシールを形成するトレー１１の係合表面
及びクロージヤーすなわちふた１２の少なくとも一方に
真空蒸着若しくはスノ（ツタリングするか二マイクロ波
相互作用性物質のコーティングを放熱性樹脂に適用する
か；又はマイクロ波相互作用性物質を、例えばフレーク
の形態でシールを形成する放熱性樹脂の層内に埋入する
か若しくは混入させることなどによって得ることができ
る。マイクロ波相互作用性物質が金属フレークの形態で
あるとき、フレークは少なくとも約１０のアスペクト比
（ａｓｐｅｃｔ　ｒａｔｉｒ）を有するのが好ましく、
そして約１〜約４８μｍの直径と約０．１〜約０．５μ
ｍの厚さを有するのが好ましい。

加熱に均一性を達成するためには、フレークは約１＝１
〜１：２の範囲の楕円率を有するおおよそ円形であるの
が好ましい。

第１〜６図の態様において、層１５は樹脂とマイクロ波
相互作用性物質との合計重量基準で約５〜８０重１壬の
、フレーク状又は粉末状のマイクロ波相互作用性物質を
約９５〜２０重量子のヒートシール性熱可塑性物質にブ
レンド、分散又は埋入して含むのが好ましい。更に好ま
しくは、マイクロ波相互作用性物質の相対量は層１５の
約２５〜８０重量子、最も好ましくは約３０〜３０重量
子である。層１５中のマイクロ波相互作用性物質濃度は
勿論高過ぎるべきではない。マイクロ波相互作用性物質
の濃度が高過ぎるような状況では。

マイクロ波加熱中に発生する熱が非常に多く、そのため
クロージヤーすなわちふた１２．あるいはパンケージ１
０内の食品が損傷を受ける。当業者であれば適切なパラ
メーターを容易に決定できる。

一般的に言えば一７００Ｗのオーブンのマイクロ波に暴
露した後約１分以内に放熱性樹脂に約１２０°Ｃより高
い温度、更に好ましくは約１３０°Ｃのオーダーの温度
をもたらす配置が満足できるだろう。

クロージヤーすなわちふた１２にコーティングとしてマ
イクロ波相互作用性物質を適用するときは、シールの調
度近くではなく全表面にわたってコーティングを延在さ
せるのが好ましい。こうして１発泡剤を活性化すること
に加えて、マイクロ波相互作用性物質はまた酸素バリア
ーと発泡助剤の二重の目的を果す。マイクロ波相互作用
性物質をコーティングとして適用する場合、約ｏ、ｏｉ
〜約０．２５ｍのコーティング厚さが適当である。この
ような場合におけるコーティングの表面重量は約２．５
〜１０（１／、ｆｆｌ、好ましくは約１０〜約８５７／
ｉである。

ヒートシール性樹脂層１５の厚さ１層１５中のマイクロ
波相互作用性物質の濃度及びマイクロ波相互作用性物質
のマイクロ波吸収性は、後に更に詳細に説明されるよう
に、食品パッケージのマイクロ波加熱条件に対する暴露
中にヒートシール性熱可塑性層１５をその中に配合され
た発泡剤の分解温度より高い温度まで加熱するのに十分
であるべきである。所望によっては、マイクロ波相互作
用性物質は、容器１０がマイクロ波エネルギーに暴露さ
れるとき、容器１０中の食品の表面を調理し、褐色に焼
き及び／又はばりばりに焼く追加の熱を与えることがで
きる。前記のように、この後者の場合マイクロ波相互作
用性物質を含有する樹脂層をクロージヤーすなわちふた
１２の全表面に有せしめるのが望ましい。

前記のように、マイクロ波剥離性接着シールのヒートシ
ール性樹脂はまた発泡剤も含有する。発泡剤は食品のマ
イクロ波加熱中に遭遇する時間と温度の条件内に化学的
手段（例えば１分解）又は物理的手段（例えば、気化〕
によって所望量のガスを形成する物質である。発泡剤か
ら目的ガス量を生成させるのに必要とされる時間／温度
条件はヒートシール性樹脂層が食品パッケージ１２の製
造、加工中に暴露される時間／温度条件よりも厳しくす
るのがよく−それによって発泡剤の早過ぎるガス化が避
けられる。分るように１発泡剤の目的のガス化を引き起
す時間／温度条件は電子オーブンで食品を加熱している
間にヒートシール性樹脂層をマイクロ波相互作用性物質
により加熱するときに遭遇する条件と同様とするのがよ
い。

勿論１発泡剤によって生成せしめられたガスは食品汚染
の立場から問題のないものであるのが好ましい。このよ
うな問題のないガスの例に窒素。

二酸化炭素及び酸素がある。

典形的には１本発明の食品パッケージは食品と共に／−
ルされた後約１００〜１２５℃の範囲内の温度で約６〜
９０分の範囲内の時間黙処理又は加工１例えばパスツー
ル殺菌又は消毒される。従って、パッケージがそのよう
な熱処理条件、例えは約１２０〜１２５℃までの温度に
暴露されるときは１発泡剤は非有意量のガスしか形成し
ないことが重要である。

また、ヒートシール操作では本発明の食品パッケージは
環状ヒートシール１６の領域において約１９０°Ｃのオ
ーダーの温度に非常に短時間付される。ヒートシール操
作中、ヒートシール性樹脂層は従って、典形的には、約
１９０°Ｃに数秒以下加熱される。本発明で使用される
発泡剤はこのヒートシール操作中に少量のガスしか形成
しないことが重量である。

約１２０〜１２５℃までの温度でかつヒートシール操作
中には極く少量のガスを形成するが１食品パッケージを
マイクロ波加熱条件に暴露したときは有意量のガスを発
生させることができるという本発明の要件を満足する適
当な発泡剤の例にｐ−トルエンスルホニルヒドラジド＋
　ｐ、ｐ−オキシビス（ベンゼンスルホニルヒドラジド
〕、アゾシカ−ホンアミド、ｐ−）ルエンヌルホニルセ
ミ力ルバジド及び５−７ヱニルテトラゾールがある。

これらの化合物は全て高温度に加熱されたとき窒素ガス
を形成する。しかし、これらの化合物に約１２０℃より
低い温度で長時間加熱されたとき、又はヒートゾール操
作中に遭遇する条件中に認められるほどの量の窒素ガス
を形成するものはない。

第４図及び第６図はｐ、ｐ−オキシビス（ベンゼンスル
ホニルヒドラジド〕及びアゾシカ−ボンアミドによりそ
れぞれ発生せしめられたガス容量を示ス。第４図はｐ、
ｐ−オキシビス（ベンゼンスルホニルヒドラジド〕が１
４０℃より高い温度に加熱されるまでに遊離される窒素
ガスは非常にわずかであることを示す。同様に、第６図
はアゾシカ−ボンアミドが２００℃より高い温度に加熱
されるまでは窒素ガスは実質的に形成されないことを示
す。第５図及び第７図は色々な昇温された温度における
時間に関する上記化合物の分解率（％〕を示すグラフで
ある。

当業者であれば、前記の時間／温度要件を満足し−かつ
食品汚染の立場から問題のないガスを形成し、従ってま
た本発明において発泡剤として使用することができる他
の化合物は分るだろう。

樹脂層１５は放熱性樹脂に基いて上記の発泡剤を約２〜
５０重量％含有するのがよい。更に好ましくは、発泡剤
の量は約２〜１０重量子であシ。

最も好ましくは約６〜５重１憾である。個々のパッケー
ジのデザイン及び構成材料について、適当な発泡剤量は
日常的な実験で決めることができる。

ヒートシール性樹脂層に発泡剤を上記の量で組み込むと
、マイクロ波加熱中のマイクロ波相互作用性物質の加熱
によって十分な量のガスが形成されてシールの永久劣化
を引き起す。マイクロ波加熱中に発生したガスは環状ヒ
ートシール１６に隣接する、マイクロ波エネルギーに対
する暴露中に軟化されたヒートシール性樹脂層１５の中
で気泡１８を形成する。気泡はシール中で欠陥として作
用し、シールの一体性を失わせる。気泡の形成は従って
シール１６を劣化又は破壊してマイクロ波加熱過程でパ
ッケージ１０を開口させるのに有効である。

本発明の重要な特徴は、マイクロ波剥離性シ−ルがマイ
クロ波相互作用性物質を発泡剤を含有するヒートシール
性樹脂層に極めて接近して有する。

ということである。マイクロ波相互作用性物質はパッケ
ージ１０がマイクロ波エネルギーに暴露されると熱くな
る。マイクロ波相互作用性物質の加熱は樹脂層を軟化さ
せ、また発泡剤を例えば分解によりガスを放出し始める
温度まで加熱する。ヒートシール性樹脂層１５中でのガ
スの形成はヒートシール１６の一体性を壊してマイクロ
波による調理過程において容器１０を開口させる。

本発明の容器で調理することができる食品は電子オーブ
ンで調理可能な任意の食品である。本発明の容器は電子
オーブンで加熱すべき液状の食品。

すなわちスープ、シチュー等の食品及びグレービー　（
ｇｒａｖ）’　）を持つ食品、特に保存性食品として業
界で知られるものを包装するのに特によく合っている。

これらの食品は非凍結条件下で、そしてしばしば非冷蔵
条件下で腐販を起すことなく長期間貯蔵することができ
る。保存性食品についての典形的なマイクロ波加熱時間
は２〜４分の範囲である。

本発明の容器はまた調理中に抜気する必要がある食品を
調理するのにも有用である。このような食品の調理に際
しては、容器を自己抜気性とするのがしばしば筺ましい
。本発明の容器１０は、シール１６がいったんマイクロ
波暴露下で開くと。

調理過程から発生した水蒸気を抜気するのに効果的であ
る。この蒸気の放出はまたある種の食品の表面をこんが
りとそしてパリパリに焼くときに助けとなる。

本発明のマイクロ波選択剥離性シールを持つ食品用パッ
ケージは上記の用途に限定されない。本発明のパッケー
ジはマイクロ波エネルギーに応答して剥離可能となるシ
ールが所望とされるいかなる用途にも用いることができ
る。このような他の用途にボブコーン用バッグ等がある
。

本発明の食品用パッケージは食品トレーとそのふたとの
間のヒートシールされた領域を最大となし、従ってパッ
ケージの熱加工中のシールの一体性と高剥離接着を最大
にし、かくして消費者にパッケージの一体性について十
分な証拠を与える。

マイクロ波エネルギーに対する暴露前にパッケージを開
けようとするのは融着シールを回復不能に変えてしまう
だろう。

本発明のパッケージを製造する可能な方法は多ａあり、
まだ多数の異なる形状及び構成が可能である。従って９
本明細書においては本発明のある特定の態様について詳
細に説明したけれども、当業者にはその各種改変が想到
可能であることは明白であり、そしてそのような改変、
変更も本出願で予定されたもの及び前記特許請求の範囲
の精神と範囲の中に入るものであることを理解すべきで
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による食品用パッケージの断面図であり
、第２図は第１図に示されるトレー用クロージヤーの拡
大断面図であシ、第６図は第１図に示されるクロージヤ
ーとトレーとの間の、マイクロ波加熱後のマイクロ波剥
離可能シールの拡大断面図であり、第４図は発泡剤のｐ
、ｐ−オキシビス（ベンゼンスルホニルヒドラジド）に
ついての窒素ガス放出量対温度の関係を示すグラフであ
り、第５図は発泡剤のｐ、ｐ−オキシビス（ベンゼンス
ルホニルヒドラジド〕についての１色々な温度でプロッ
トした分解率（％）対時間の関係を示すグラフであり、
第６図は発泡剤のアゾシカ−ボンアミドについての窒素
ガス放出量対温度の関係を示すグラフであり、そして第
７図は発泡剤のアゾシカ−ボンアミドについての１色々
な温度でプロットした分解率（％）対時間の関係を示す
グラフである。 １０・・・パッケージ　１１・・・トレー　１２・・・
クロージヤー　１６・・・連続シール用表面　１４・・
・支持層　１５・・・ヒートシール性樹脂層　１６・・
・環状ヒートシール　１７・・・開口　１８・・・気泡
。 （外６名〕 図面の浄書（内容に変更なし） Ｆ／（ｒ ｈ Ｆ／（Ｅｌ Ｆ／（ｒ Ｆ／Ｃｒ、　５ 時間 朴 Ｆ／６ Ｆ／６ ｆ−／（ｒ ？ 時ｒｅ”１ 朴 手 続 補 正 杏 １゜ 事件の表示 平成１年特許願第２１４０１９号 ２、発明の名称 マイクロ波剥雛性シ ルされたクロ ジャーを持つ ４、代 理 人 住 所 東京都千代田区大手町二丁目２番１号 新大手町ビル　２０６区 ５゜補正の対象 適正な図面 ３、補正の内容

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（ａ）食品を導入し、取り出すための開口を画成す
   る連続シール用表面を有する、マイクロ波加熱前及び同
   加熱中に食品を入れるためのトレー；（ｂ）該トレーの
   開口を覆うためのクロージャー；及び （ｃ）食品を該トレーの中に封入するために該トレーの
   連続シール用表面及び該クロージャーとヒートシール化
   接触状態にあるマイクロ波剥離可能な接着シール； から成る電子オーブン中で食品を加熱するのに有用な食
   品パッケージにして、 該マイクロ波剥離可能接着シールは該パッケージのマイ
   クロ波加熱中にガスを形成する発泡剤を含有しているヒ
   ートシール可能な樹脂に極めて接近してマイクロ波相互
   作用性物質を含み、該シールは該パッケージをマイクロ
   波エネルギーに暴露し、その結果として食品がマイクロ
   波加熱条件下で加熱されると選択的に剥離可能となる ことを特徴とする前記食品用パッケージ。 ２、該クロージャーが紙、板紙、ポリエステル、ポリプ
   ロピレン及びポリエチレンより成る群から選ばれる材料
   から構成されている請求項１記載のパッケージ。 ３、該クロージャーが酸素バリヤー物質を含んでいる請
   求項１記載のパッケージ。 ４、該トレーが紙、板紙、ポリエステル、ポリプロピレ
   ン及びポリエチレンより成る群から選ばれる材料から構
   成されている請求項１記載のパッケージ。 ５、該トレーが酸素バリヤー物質を含んでいる請求項１
   記載のパッケージ。 ６、該トレーの連続シール用表面がその開口を取り囲む
   環状フランジから成り、該クロージャーは該環状フラン
   ジにシールされている請求項１記載のパッケージ。 ７、該マイクロ波相互作用性物質が金属フレークから成
   り、該フレークは該ヒートシール可能樹脂層に分散又は
   埋入されている請求項１記載のパッケージ。 ８、該マイクロ波相互作用性物質がアルミニウム、ニッ
   ケル、アンチモン、銅、モリブデン、鉄、クロム、錫、
   亜鉛、銀、金及びそれらの合金より成る群から選ばれる
   金属フレークから成る請求項７記載のパッケージ。 ９、該金属フレークがアルミニウムから構成されている
   請求項８記載のパッケージ。 １０、該マイクロ波相互作用性物質がヒートシール可能
   樹脂とマイクロ波相互作用性物質との分散体の約５〜８
   ０重量％を占める請求項７記載のパッケージ。 １１、該マイクロ波相互作用性物質が該クロージャーに
   塗被されている請求項１記載のパッケージ。 １２、該マイクロ波相互作用性物質が該トレーの連続シ
   ール用表面に塗被されている請求項１記載のパッケージ
   。 １３、該発泡剤がｐ−トルエンスルホニルヒドラジド、
   ｐ，ｐ−オキシビス（ベンゼンスルホニルヒドラジド）
   、アゾジカーボンアミド、ｐ−トルエンスルホニルセミ
   カルバミド及び５−フェニルテトラゾールより成る群か
   ら選ばれたものである請求項１記載のパッケージ。 １４、ヒートシール可能樹脂が該樹脂の重量基準で約２
   〜５０重量％の発泡剤を含有している請求項１３記載の
   パッケージ。 １５、（ａ）開口を画成する連続シール用表面を有する
   トレーと該トレーの開口をシールするためのクロージャ
   ーを用意し； （ｂ）該トレーにその開口から食品を導入し；（ｃ）該
   開口を該クロージャーで覆い、そして該クロージャーを
   該トレーの連続シール用表面にヒートシールして該トレ
   ー内に食品を封入し；そして （ｄ）該シール済み容器を熱加工する ことから成る電子オーブンで加熱するのに適した包装食
   品の製造法において、 該クロージャーを該連続シール用表面に、包装食品のマ
   イクロ波加熱中にはガスを形成することができるが、該
   クロージャーのヒートシール中及び該包装食品の熱加工
   中にはガスを形成することが実質的にできない発泡剤を
   含有するヒートシール可能な樹脂によりシールし、そし
   て該ヒートシール可能樹脂に極めて接近させてマイクロ
   波相互作用性物質を与える ことを特徴とする前記包装食品の製造法。 １６、該マイクロ波相互作用性物質を該ヒートシール可
   能樹脂に基いて約５〜４００重量％の量で与える請求項
   １５記載の方法。 １７、該マイクロ波相互作用性物質がアルミニウムのフ
   レークから成る請求項１６記載の方法。 １８、該発泡剤が窒素、二酸化炭素及び酸素より成る群
   から選ばれるガスを形成する請求項１５記載の方法。 １９、該発泡剤が約１２０℃以上の温度でガスを形成す
   る請求項１５記載の方法。 ２０、該発泡剤がｐ−トルエンスルホニルヒドラジド、
   ｐ，ｐ−オキシビス（ベンゼンスルホニルヒドラジド）
   、アゾジカーボンアミド、ｐ−トルエンスルホニルセミ
   カルバジド及び５−フェニルテトラゾールより成る群か
   ら選ばれたものである請求項１５記載の方法。 ２１、該ヒートシール可能樹脂層が該樹脂の重量基準で
   約２〜５０重量％の発泡剤を含有している請求項２０記
   載の方法。 ２２、請求項１記載のパッケージに入っている食品を電
   子オーブンに入れ、該オーブンを該食品を加熱するのに
   十分な時間運転することを特徴とする電子オーブンで食
   品を加熱する方法。 ２３、放熱可能な樹脂、発泡剤及びマイクロ波相互作用
   性物質の混合物から成ることを特徴とする接着組成物。 ２４、該マイクロ波相互作用性物質がアルミニウム、ニ
   ッケル、アンチモン、銅、モリブデン、鉄、クロム、錫
   、亜鉛、銀、金及びそれらの合金より成る群から選ばれ
   る金属フレークから成る請求項２３記載の接着組成物。 ２５、該発泡剤がｐ−トルエンスルホニルヒドラジド、
   ｐ，ｐ−オキシビス（ベンゼンスルホニルヒドラジド）
   、アゾジカーボンアミド−ｐ−トルエンスルホニルセミ
   カルバジド及び５−フェニルテトラゾールより成る群か
   ら選ばれたものである請求項２３記載の接着組成物。 ２６、該マイクロ波相互作用性物質がヒートシール可能
   樹脂とマイクロ波相互作用性物質との分散物の約５〜８
   ０重量％を占める請求項２４記載の接着組成物。 ２７、該ヒートシール可能樹脂層が該樹脂の重量基準で
   約２〜５０重量％の発泡剤を含有している請求項２５記
   載の接着組成物。 ２８、該マイクロ剥離可能接着シールが該パッケージを
   マイクロ波エネルギーに暴露する前に少なくとも約１０
   ００Ｎ／ｍの剥離強度を有している請求項１４記載のパ
   ッケージ。 ２９、該剥離強度が少なくとも約２０００Ｎ／ｍである
   請求項２８記載のパッケージ。 ３０、該食品が液体を含有している請求項２９記載のパ
   ッケージ。 ３１、該食品がスープである請求項３０記載のパッケー
   ジ。