JPH11245926A - 用紙検出装置 - Google Patents
用紙検出装置Info
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- JPH11245926A JPH11245926A JP4915098A JP4915098A JPH11245926A JP H11245926 A JPH11245926 A JP H11245926A JP 4915098 A JP4915098 A JP 4915098A JP 4915098 A JP4915098 A JP 4915098A JP H11245926 A JPH11245926 A JP H11245926A
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- light emitting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラベルプリンタの用紙センサーなどで、光学
的に用紙の頭出しを行うための用紙検出装置で、ラベル
用紙のラベル部分と台紙部分の微妙な違いを正確に判定
する。 【解決手段】 発光ダイオード11に接続された発光量
調整手段21により、ラベル部分の出力電圧が一定値に
なるように電流値を調整した後、台紙部分の出力を読み
取ってしきい値を決定し、メモリーに記憶することで、
センサーのばらつきや劣化に対する補正を行う。
的に用紙の頭出しを行うための用紙検出装置で、ラベル
用紙のラベル部分と台紙部分の微妙な違いを正確に判定
する。 【解決手段】 発光ダイオード11に接続された発光量
調整手段21により、ラベル部分の出力電圧が一定値に
なるように電流値を調整した後、台紙部分の出力を読み
取ってしきい値を決定し、メモリーに記憶することで、
センサーのばらつきや劣化に対する補正を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラベルプリンタの用
紙センサーなど、光学的に用紙の頭出しを行うための用
紙検出装置に関するものである。
紙センサーなど、光学的に用紙の頭出しを行うための用
紙検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の用紙検出装置を示す構成図
である。
である。
【0003】従来のラベルプリンタなどで用いられる用
紙検出装置は、発光ダイオード11及びフォトトランジ
スタ12とからなる透過型光センサー13aと、発光ダ
イオード11の発光量を決定するためのボリウム29
と、フォトトランジスタ12の受光量を測定するための
ADコンバータ22とで構成されていた。
紙検出装置は、発光ダイオード11及びフォトトランジ
スタ12とからなる透過型光センサー13aと、発光ダ
イオード11の発光量を決定するためのボリウム29
と、フォトトランジスタ12の受光量を測定するための
ADコンバータ22とで構成されていた。
【0004】従来の用紙検出装置で例えばラベル用紙の
ラベル部分と台紙部分を検出する場合、ラベル部分と台
紙部分の光の透過率の違いにより、ラベル部分と台紙部
分とではADコンバータ22の値が異なるため、その間
にしきい値を設けて、用紙の台紙部分とラベル部分を判
定していた。
ラベル部分と台紙部分を検出する場合、ラベル部分と台
紙部分の光の透過率の違いにより、ラベル部分と台紙部
分とではADコンバータ22の値が異なるため、その間
にしきい値を設けて、用紙の台紙部分とラベル部分を判
定していた。
【0005】なお、これに類する技術として例えば特開
平6−191526号公報がある。
平6−191526号公報がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の用紙検出装置で、透過型光センサー13a毎
の特性のばらつきを補正し、ラベル部分と台紙部分の微
妙な差を検出するためには、ボリウムを手で正確に調整
する必要があり、非常に手間のかかるものであった。
うな従来の用紙検出装置で、透過型光センサー13a毎
の特性のばらつきを補正し、ラベル部分と台紙部分の微
妙な差を検出するためには、ボリウムを手で正確に調整
する必要があり、非常に手間のかかるものであった。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するもの
で、センサー個々のばらつきを自動的に補正し、正確な
用紙判定を行うことを目的としたものである。
で、センサー個々のばらつきを自動的に補正し、正確な
用紙判定を行うことを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の用紙検出装置は、発光素子の発光量を調整さ
せるための発光量調整手段と、受光素子の受光量を測定
するための受光量測定手段と、前記発光量調整手段及び
前記受光量測定手段を制御するための制御手段を備え、
前記制御手段は、台紙とラベルからなるラベル用紙に対
して、台紙及びラベルの光学的特性に応じて前記発光素
子の発光量と、前記受光素子の受光量のしきい値を変更
する構成としたものである。
に本発明の用紙検出装置は、発光素子の発光量を調整さ
せるための発光量調整手段と、受光素子の受光量を測定
するための受光量測定手段と、前記発光量調整手段及び
前記受光量測定手段を制御するための制御手段を備え、
前記制御手段は、台紙とラベルからなるラベル用紙に対
して、台紙及びラベルの光学的特性に応じて前記発光素
子の発光量と、前記受光素子の受光量のしきい値を変更
する構成としたものである。
【0009】この構成により、センサー個々のばらつき
を発光量調整手段を用いて自動で補正でき、正確な用紙
判定が可能になる。
を発光量調整手段を用いて自動で補正でき、正確な用紙
判定が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、用紙を搬送させるための通路と、この通路上に取り
付けられた発光素子及び受光素子とからなる光センサー
と、前記発光素子の発光量を調整するための発光量調整
手段と、前記受光素子の受光量を測定するための受光量
測定手段と、前記発光量調整手段及び前記受光量測定手
段を制御するための制御手段を備え、前記制御手段は、
台紙とラベルからなるラベル用紙に対して、台紙及びラ
ベルの光学的特性に応じて前記発光素子の発光量と前記
受光素子の受光量のしきい値を設定することを特徴とし
た用紙検出装置であって、制御手段が光センサー個々の
ばらつきを発光量調整手段で自動補正し、台紙とラベル
との微妙な透過率、反射率の違いを受光量測定手段で判
定できるので、正確な用紙判定が可能になる。
は、用紙を搬送させるための通路と、この通路上に取り
付けられた発光素子及び受光素子とからなる光センサー
と、前記発光素子の発光量を調整するための発光量調整
手段と、前記受光素子の受光量を測定するための受光量
測定手段と、前記発光量調整手段及び前記受光量測定手
段を制御するための制御手段を備え、前記制御手段は、
台紙とラベルからなるラベル用紙に対して、台紙及びラ
ベルの光学的特性に応じて前記発光素子の発光量と前記
受光素子の受光量のしきい値を設定することを特徴とし
た用紙検出装置であって、制御手段が光センサー個々の
ばらつきを発光量調整手段で自動補正し、台紙とラベル
との微妙な透過率、反射率の違いを受光量測定手段で判
定できるので、正確な用紙判定が可能になる。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、開閉可
能な通路と、通路の一方の面に取り付けられた発光素子
と受光素子からなる光センサーとしての反射型光センサ
ーと、この反射型光センサーとは反対側の他方の面に取
り付けられ、前記発光素子の光を吸収する光吸収部材と
を備え、前記光吸収部材は通路を閉じた時に前記発光素
子の光軸上に位置するように配置したことを特徴とする
請求項1記載の用紙検出装置であって、例えばラベル用
紙のラベル部分を白色、台紙部分を半透明の部材で構成
すれば、ラベル部分に照射された光の一部が透過して光
吸収部材により吸収されるので、反射型センサーでラベ
ルと台紙の判定が行え、発光素子と受光素子を上下に配
置する必要のある透過型センサーを使用する必要がなく
なるため、装置を小型化できる。
能な通路と、通路の一方の面に取り付けられた発光素子
と受光素子からなる光センサーとしての反射型光センサ
ーと、この反射型光センサーとは反対側の他方の面に取
り付けられ、前記発光素子の光を吸収する光吸収部材と
を備え、前記光吸収部材は通路を閉じた時に前記発光素
子の光軸上に位置するように配置したことを特徴とする
請求項1記載の用紙検出装置であって、例えばラベル用
紙のラベル部分を白色、台紙部分を半透明の部材で構成
すれば、ラベル部分に照射された光の一部が透過して光
吸収部材により吸収されるので、反射型センサーでラベ
ルと台紙の判定が行え、発光素子と受光素子を上下に配
置する必要のある透過型センサーを使用する必要がなく
なるため、装置を小型化できる。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、発光素
子としての発光ダイオードと、この発光ダイオードへの
電流を制御するために発光ダイオードのアノード側に接
続されたFETと、前記発光ダイオードへの最大電流を
制限するために発光ダイオードのカソード側に接続され
た電流制限抵抗と、前記発光ダイオードへの電流量を決
定するために制御手段に接続されたDAコンバータと、
このDAコンバータからの入力と前記発光ダイオードの
カソード電圧とを比較して前記FETを制御するための
コンパレータとからなる発光量調整手段を備えたことを
特徴とする請求項1記載の用紙検出装置であって、例え
ばマイクロコンピュータなどの制御手段から、DAコン
バータの分解能に応じたきめ細かな制御が自動で行える
ので、用紙の判別をより正確に行える。
子としての発光ダイオードと、この発光ダイオードへの
電流を制御するために発光ダイオードのアノード側に接
続されたFETと、前記発光ダイオードへの最大電流を
制限するために発光ダイオードのカソード側に接続され
た電流制限抵抗と、前記発光ダイオードへの電流量を決
定するために制御手段に接続されたDAコンバータと、
このDAコンバータからの入力と前記発光ダイオードの
カソード電圧とを比較して前記FETを制御するための
コンパレータとからなる発光量調整手段を備えたことを
特徴とする請求項1記載の用紙検出装置であって、例え
ばマイクロコンピュータなどの制御手段から、DAコン
バータの分解能に応じたきめ細かな制御が自動で行える
ので、用紙の判別をより正確に行える。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、基準と
なる用紙を光センサー上に装着した後、発光量調整手段
により発光素子の発光量を順次変化させた時の受光素子
からの受光量を順次測定して一定の値に調整するととも
に、その時の発光量調整手段の設定値を記憶する記憶手
段を備えたことを特徴とする請求項1記載の用紙検出装
置であって、使用する用紙に応じた最適な発光量の設定
と、センサー毎のばらつき補正を自動で行うことができ
る。
なる用紙を光センサー上に装着した後、発光量調整手段
により発光素子の発光量を順次変化させた時の受光素子
からの受光量を順次測定して一定の値に調整するととも
に、その時の発光量調整手段の設定値を記憶する記憶手
段を備えたことを特徴とする請求項1記載の用紙検出装
置であって、使用する用紙に応じた最適な発光量の設定
と、センサー毎のばらつき補正を自動で行うことができ
る。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、初期状
態での設定値を記憶するとともに、用紙を判定する都度
受光量を測定し、初期状態での受光量と比較して受光量
を補正することを特徴とする請求項4記載の用紙検出装
置であって、経年変化によるセンサーの劣化や、汚れに
より発光量が低下しても初期の発光量に補正すること
で、用紙の判定を正確に行うことができる。
態での設定値を記憶するとともに、用紙を判定する都度
受光量を測定し、初期状態での受光量と比較して受光量
を補正することを特徴とする請求項4記載の用紙検出装
置であって、経年変化によるセンサーの劣化や、汚れに
より発光量が低下しても初期の発光量に補正すること
で、用紙の判定を正確に行うことができる。
【0015】本発明の請求項6に記載の発明は、第1の
用紙に対する設定値を記憶するための第1の記憶手段
と、第2の用紙に対する設定値を記憶するための第2の
記憶手段とを備え、外部からの設定に応じて前記第1の
記憶手段と前記第2の記憶手段とを切り換えて用紙の判
定を行うことを特徴とする請求項4記載の用紙検出装置
であって、記憶手段の情報を切り換えるだけで種々の用
紙に対応でき、汎用性が向上する。
用紙に対する設定値を記憶するための第1の記憶手段
と、第2の用紙に対する設定値を記憶するための第2の
記憶手段とを備え、外部からの設定に応じて前記第1の
記憶手段と前記第2の記憶手段とを切り換えて用紙の判
定を行うことを特徴とする請求項4記載の用紙検出装置
であって、記憶手段の情報を切り換えるだけで種々の用
紙に対応でき、汎用性が向上する。
【0016】本発明の請求項7に記載の発明は、光セン
サー近辺の通路幅が、他の部分の通路幅よりも狭いこと
を特徴とする請求項1記載の用紙検出装置であって、用
紙の上下動による反射型センサーの受光量のばらつきを
低減でき、用紙の判定をより正確に行うことができる。
サー近辺の通路幅が、他の部分の通路幅よりも狭いこと
を特徴とする請求項1記載の用紙検出装置であって、用
紙の上下動による反射型センサーの受光量のばらつきを
低減でき、用紙の判定をより正確に行うことができる。
【0017】本発明の請求項8に記載の発明は、待機時
の発光量は用紙判定時の発光量よりも少なく設定するこ
とを特徴とする請求項1記載の用紙検出装置であって、
例えば待機時の発光量は0に設定すれば、装置の消費電
力を低減できる。
の発光量は用紙判定時の発光量よりも少なく設定するこ
とを特徴とする請求項1記載の用紙検出装置であって、
例えば待機時の発光量は0に設定すれば、装置の消費電
力を低減できる。
【0018】図1は本発明の一実施の形態における用紙
検出装置の断面図を示している。図1において、本実施
の形態の用紙検出装置は、用紙を搬送させるための開閉
可能な通路10と、この通路10上に取り付けられた発
光素子である発光ダイオード11及び受光素子であるフ
ォトトランジスタ12とからなる反射型光センサー(光
センサーの一例として用いた)13と、発光ダイオード
11から放出される波長の光を吸収するために黒色の樹
脂で構成された光吸収部材14と、反射型光センサー1
3を制御するための制御回路15と、用紙に印字を行う
ためのサーマルヘッド16と、用紙を搬送するための搬
送ローラー17とから構成されている。また、通路10
上には半透明の台紙18上に等間隔に配置された白色の
ラベル19から構成されたラベル用紙20が通過する。
ここで、通路10は軸33を中心として蓋9の開閉に連
動して開閉が可能であり、光吸収部材14は通路10を
閉じたとき発光ダイオード11の光軸上に位置するよう
に配置されている。また、通路10は反射型光センサー
13の近辺がなめらかな傾斜により狭くなっているの
で、搬送時のラベル用紙20の上下動による反射型セン
サー13出力の変動を少なくできる。
検出装置の断面図を示している。図1において、本実施
の形態の用紙検出装置は、用紙を搬送させるための開閉
可能な通路10と、この通路10上に取り付けられた発
光素子である発光ダイオード11及び受光素子であるフ
ォトトランジスタ12とからなる反射型光センサー(光
センサーの一例として用いた)13と、発光ダイオード
11から放出される波長の光を吸収するために黒色の樹
脂で構成された光吸収部材14と、反射型光センサー1
3を制御するための制御回路15と、用紙に印字を行う
ためのサーマルヘッド16と、用紙を搬送するための搬
送ローラー17とから構成されている。また、通路10
上には半透明の台紙18上に等間隔に配置された白色の
ラベル19から構成されたラベル用紙20が通過する。
ここで、通路10は軸33を中心として蓋9の開閉に連
動して開閉が可能であり、光吸収部材14は通路10を
閉じたとき発光ダイオード11の光軸上に位置するよう
に配置されている。また、通路10は反射型光センサー
13の近辺がなめらかな傾斜により狭くなっているの
で、搬送時のラベル用紙20の上下動による反射型セン
サー13出力の変動を少なくできる。
【0019】図2は反射型光センサー13と制御回路1
5の構成を表したブロック図を示している。図2におい
て、制御回路15(図1参照)は、発光ダイオード11
の発光量を調整させるための発光量調整手段21と、フ
ォトトランジスタ12からの受光量を測定するための受
光量測定手段であるADコンバータ22と、装置全般の
制御を司るためのマイクロコンピュータ及びメモリーで
ある制御手段23によって構成されている。また、発光
量調整手段21は、発光ダイオード11の電源オンオフ
を行うために発光ダイオード11のアノード側に接続さ
れたFET24と発光ダイオード11の電流を制限する
ために発光ダイオード11のカソード側に接続された電
流制限抵抗25と、発光ダイオード11への電流量を決
定するためのDAコンバータ26と、DAコンバータ2
6からの入力と発光ダイオード11のカソード電圧とを
比較してFET24をオンオフするためのコンパレータ
27と、レベル反転用トランジスタ28とから構成され
ている。
5の構成を表したブロック図を示している。図2におい
て、制御回路15(図1参照)は、発光ダイオード11
の発光量を調整させるための発光量調整手段21と、フ
ォトトランジスタ12からの受光量を測定するための受
光量測定手段であるADコンバータ22と、装置全般の
制御を司るためのマイクロコンピュータ及びメモリーで
ある制御手段23によって構成されている。また、発光
量調整手段21は、発光ダイオード11の電源オンオフ
を行うために発光ダイオード11のアノード側に接続さ
れたFET24と発光ダイオード11の電流を制限する
ために発光ダイオード11のカソード側に接続された電
流制限抵抗25と、発光ダイオード11への電流量を決
定するためのDAコンバータ26と、DAコンバータ2
6からの入力と発光ダイオード11のカソード電圧とを
比較してFET24をオンオフするためのコンパレータ
27と、レベル反転用トランジスタ28とから構成され
ている。
【0020】図3はラベル用紙20を搬送させた時、横
軸を時間、縦軸を電圧としたときの波形であり、波形3
0は初期設定時のフォトトランジスタ12からの出力電
圧波形、31は用紙検出時のフォトトランジスタ12か
らの出力電圧波形、波形32は初期設定時のDAコンバ
ータ26からの出力電圧波形である。
軸を時間、縦軸を電圧としたときの波形であり、波形3
0は初期設定時のフォトトランジスタ12からの出力電
圧波形、31は用紙検出時のフォトトランジスタ12か
らの出力電圧波形、波形32は初期設定時のDAコンバ
ータ26からの出力電圧波形である。
【0021】以上のように構成された用紙検出装置につ
いて、以下にその動作を説明する。まず、発光量の調整
方法に関して図2を用いて説明する。図2で発光ダイオ
ード11の発光量は流れる電流ILEDで決まるが、この
時のコンパレータ27への電圧V2は、電流制限抵抗2
5の抵抗値をRとすると、コンパレータ27の入力抵抗
は、非常に高いので、V2=ILED×Rとなる。また、
コンパレータ27は負帰還をかけており、V1=V2と
なるようにFET24を制御する。従って、発光ダイオ
ード11に流れる電流ILEDは、DAコンバータ26か
らの出力V1と電流制限抵抗25の抵抗値Rから、ILE
D=V1/Rで決定される。即ち、制御手段23がDA
コンバータ26の電圧を変化させれば、その変化量に応
じて発光ダイオード11を流れる電流ILEDが変化し、
その結果として発光量が調整できる。
いて、以下にその動作を説明する。まず、発光量の調整
方法に関して図2を用いて説明する。図2で発光ダイオ
ード11の発光量は流れる電流ILEDで決まるが、この
時のコンパレータ27への電圧V2は、電流制限抵抗2
5の抵抗値をRとすると、コンパレータ27の入力抵抗
は、非常に高いので、V2=ILED×Rとなる。また、
コンパレータ27は負帰還をかけており、V1=V2と
なるようにFET24を制御する。従って、発光ダイオ
ード11に流れる電流ILEDは、DAコンバータ26か
らの出力V1と電流制限抵抗25の抵抗値Rから、ILE
D=V1/Rで決定される。即ち、制御手段23がDA
コンバータ26の電圧を変化させれば、その変化量に応
じて発光ダイオード11を流れる電流ILEDが変化し、
その結果として発光量が調整できる。
【0022】次に初期設定手順と用紙検出手順を図1か
ら図3を用いて説明する。ラベル19を基準に発光量を
調整する場合、まず通路10にラベル用紙20を、反射
型光センサー13の上にラベル19が位置するような状
態で装着する。次に制御回路15が発光ダイオード11
の発光量を調整する。発光量を調整する時、制御手段2
3はDAコンバータ26を最低値0Vから最高値Vmax
まで変化させ、その時のフォトトランジスタ12の受光
量即ち出力電圧をADコンバータ22を用いて読み取
る。図3では、DAコンバータ26の出力を波形32の
如くt2の時間まで直線的に変化させた時、ADコンバ
ータ22で読み取ったフォトトランジスタ12の出力電
圧は、波形30に示すようにt1の期間までは電圧が上
昇するが、その後はフォトトランジスタ12が飽和する
ためt2までの期間は出力電圧がほぼ一定になる。そこ
で、制御手段23はDAコンバータ26の電圧を下げて
フォトトランジスタ12の出力が飽和する直前の電圧V
aであるt0の時のDAコンバータ26の出力電圧VDA
1に調整するとともにVDA1の値を初期値としてメモリー
に記憶する。次に、用紙20を移動させて反射型光セン
サー13の上に台紙18が位置するような状態にする。
この時発光ダイオード11の光軸上に光吸収部材14が
あるため、発光ダイオード11からの光線の一部は半透
明台紙18を透過して光吸収部材14に照射され吸収さ
れる。その結果、フォトトランジスタ12への反射光は
白色のラベル19に光を当てた場合に比べて小さくな
る。図3では出力波形30のt3以降の期間が台紙18
に光を当てたときのフォトトランジスタ12の出力であ
り、その時の電圧はVbであるので、VaとVbの中間
近辺にしきい値Vcを、またVbと0Vの間にしきい値
Vdを設け、メモリーに記憶しておけば、図3の出力波
形31の如くフォトトランジスタ12の出力を読み取っ
て、t4までの期間はVd以下であり、用紙なし、t4
からt5の期間はVdからVcの範囲にあるので台紙、
t5からt6の期間はVc以上であるのでラベルと判定
できる。
ら図3を用いて説明する。ラベル19を基準に発光量を
調整する場合、まず通路10にラベル用紙20を、反射
型光センサー13の上にラベル19が位置するような状
態で装着する。次に制御回路15が発光ダイオード11
の発光量を調整する。発光量を調整する時、制御手段2
3はDAコンバータ26を最低値0Vから最高値Vmax
まで変化させ、その時のフォトトランジスタ12の受光
量即ち出力電圧をADコンバータ22を用いて読み取
る。図3では、DAコンバータ26の出力を波形32の
如くt2の時間まで直線的に変化させた時、ADコンバ
ータ22で読み取ったフォトトランジスタ12の出力電
圧は、波形30に示すようにt1の期間までは電圧が上
昇するが、その後はフォトトランジスタ12が飽和する
ためt2までの期間は出力電圧がほぼ一定になる。そこ
で、制御手段23はDAコンバータ26の電圧を下げて
フォトトランジスタ12の出力が飽和する直前の電圧V
aであるt0の時のDAコンバータ26の出力電圧VDA
1に調整するとともにVDA1の値を初期値としてメモリー
に記憶する。次に、用紙20を移動させて反射型光セン
サー13の上に台紙18が位置するような状態にする。
この時発光ダイオード11の光軸上に光吸収部材14が
あるため、発光ダイオード11からの光線の一部は半透
明台紙18を透過して光吸収部材14に照射され吸収さ
れる。その結果、フォトトランジスタ12への反射光は
白色のラベル19に光を当てた場合に比べて小さくな
る。図3では出力波形30のt3以降の期間が台紙18
に光を当てたときのフォトトランジスタ12の出力であ
り、その時の電圧はVbであるので、VaとVbの中間
近辺にしきい値Vcを、またVbと0Vの間にしきい値
Vdを設け、メモリーに記憶しておけば、図3の出力波
形31の如くフォトトランジスタ12の出力を読み取っ
て、t4までの期間はVd以下であり、用紙なし、t4
からt5の期間はVdからVcの範囲にあるので台紙、
t5からt6の期間はVc以上であるのでラベルと判定
できる。
【0023】また、基準電圧Vaは飽和直前の電圧であ
るので、ダイナミックレンジが広く取れるとともに、V
bの変動も少ないというメリットがある。
るので、ダイナミックレンジが広く取れるとともに、V
bの変動も少ないというメリットがある。
【0024】尚、ラベル19に光を当てた時、フォトト
ランジスタ12が飽和する直前の電圧Vaを基準電圧に
調整したが、台紙18に光を当てた時のフォトトランジ
スタ12の電圧を基準電圧として、フォトトランジスタ
12が飽和する電圧の半分程度の値に設定してもよい。
ランジスタ12が飽和する直前の電圧Vaを基準電圧に
調整したが、台紙18に光を当てた時のフォトトランジ
スタ12の電圧を基準電圧として、フォトトランジスタ
12が飽和する電圧の半分程度の値に設定してもよい。
【0025】また、ラベル用紙20の決定に際しては、
台紙18に光を当てたときの反射量が、ラベル19に光
を当てた場合の反射量の半分程度となるような台紙、ラ
ベルの材質を選定した方がよい。
台紙18に光を当てたときの反射量が、ラベル19に光
を当てた場合の反射量の半分程度となるような台紙、ラ
ベルの材質を選定した方がよい。
【0026】また、本実施の形態では台紙18を半透
明、ラベル19を白色としたが、光の反射率がラベルと
台紙で異なれば半透明である必要はない。
明、ラベル19を白色としたが、光の反射率がラベルと
台紙で異なれば半透明である必要はない。
【0027】さらに、ラベル用紙20以外に、光の反射
率、透過率の違う用紙を使用する場合もこれと同様の手
順で、VDA1,Vc,Vdを予め測定しメモリーの別の
領域に記憶しておけば、用紙を交換したとき、スイッチ
や通信など外部からの入力手段を用いて用紙種別を指定
するだけで、最適な発光量、しきい値に調整することが
できる。
率、透過率の違う用紙を使用する場合もこれと同様の手
順で、VDA1,Vc,Vdを予め測定しメモリーの別の
領域に記憶しておけば、用紙を交換したとき、スイッチ
や通信など外部からの入力手段を用いて用紙種別を指定
するだけで、最適な発光量、しきい値に調整することが
できる。
【0028】また、通常の用紙判別時にも台紙18の出
力電圧Vaを監視して、出力電圧が下がってきた場合は
初期の状態までVaを戻すように、DAコンバータVDA
1の値を調整し、その値をメモリーに記憶する手段を設
ければ、センサーの経年変化による劣化、汚れ等の変動
に対しても出力電圧の補正が行え、正確な用紙判別が可
能になる。
力電圧Vaを監視して、出力電圧が下がってきた場合は
初期の状態までVaを戻すように、DAコンバータVDA
1の値を調整し、その値をメモリーに記憶する手段を設
ければ、センサーの経年変化による劣化、汚れ等の変動
に対しても出力電圧の補正が行え、正確な用紙判別が可
能になる。
【0029】また、用紙判定を常に行わず、必要に応じ
て間欠的に用紙判定動作を行うような用途では、待機時
にはDAコンバータ26の電圧を最小値Vminにしてお
き、用紙判定時のみVDA1まで上昇させることで、発光
ダイオード11の発光を間欠動作できるので、装置の消
費電力を低減できる。
て間欠的に用紙判定動作を行うような用途では、待機時
にはDAコンバータ26の電圧を最小値Vminにしてお
き、用紙判定時のみVDA1まで上昇させることで、発光
ダイオード11の発光を間欠動作できるので、装置の消
費電力を低減できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、発光素子
の発光量を調整させるための発光量調整手段と、受光素
子の受光量を測定するための受光量測定手段により、台
紙とラベルからなるラベル用紙に対して、台紙及びラベ
ルの光学的特性に応じて発光素子の発光量と受光量のし
きい値を変更することができるので、センサーのばらつ
き、劣化に対する補正を行って、ラベル用紙のラベル部
分と台紙部分の微妙な判定を正確に行うことができる。
の発光量を調整させるための発光量調整手段と、受光素
子の受光量を測定するための受光量測定手段により、台
紙とラベルからなるラベル用紙に対して、台紙及びラベ
ルの光学的特性に応じて発光素子の発光量と受光量のし
きい値を変更することができるので、センサーのばらつ
き、劣化に対する補正を行って、ラベル用紙のラベル部
分と台紙部分の微妙な判定を正確に行うことができる。
【図1】本発明の実施の形態における用紙検出装置の断
面図
面図
【図2】同、ブロック図
【図3】(a)は、同、初期設定時の出力波形図 (b)は、同、用紙検出時の出力波形図
【図4】従来の用紙検出装置の構成図
10 通路 11 発光ダイオード 12 フォトトランジスタ 13 反射型光センサー 14 光吸収部材 15 制御回路 16 サーマルドヘッド 17 搬送ローラー 18 台紙 19 ラベル 20 ラベル用紙
Claims (8)
- 【請求項1】 用紙を搬送させるための通路と、この通
路上に取り付けられた発光素子及び受光素子とからなる
光センサーと、前記発光素子の発光量を調整するための
発光量調整手段と、前記受光素子の受光量を測定するた
めの受光量測定手段と、前記発光量調整手段及び前記受
光量測定手段を制御するための制御手段を備え、前記制
御手段は、台紙とラベルからなるラベル用紙に対して、
台紙及びラベルの光学的特性に応じて前記発光素子の発
光量と前記受光素子の受光量のしきい値を設定すること
を特徴とした用紙検出装置。 - 【請求項2】 開閉可能な通路と、通路の一方の面に取
り付けられた発光素子と受光素子からなる光センサーと
しての反射型光センサーと、この反射型光センサーとは
反対側の他方の面に取り付けられ、前記発光素子の光を
吸収する光吸収部材とを備え、前記光吸収部材は通路を
閉じた時に前記発光素子の光軸上に位置するように配置
したことを特徴とする請求項1記載の用紙検出装置。 - 【請求項3】 発光素子としての発光ダイオードと、こ
の発光ダイオードへの電流を制御するために発光ダイオ
ードのアノード側に接続されたFETと、前記発光ダイ
オードへの最大電流を制限するために発光ダイオードの
カソード側に接続された電流制限抵抗と、前記発光ダイ
オードへの電流量を決定するために制御手段に接続され
たDAコンバータと、このDAコンバータからの入力と
前記発光ダイオードのカソード電圧とを比較して前記F
ETを制御するためのコンパレータとからなる発光量調
整手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の用紙検
出装置。 - 【請求項4】 基準となる用紙を光センサー上に装着し
た後、発光量調整手段により発光素子の発光量を順次変
化させた時の受光素子からの受光量を順次測定して一定
の値に調整するとともに、その時の発光量調整手段の設
定値を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求
項1記載の用紙検出装置。 - 【請求項5】 初期状態での設定値を記憶するととも
に、用紙を判定する都度受光量を測定し、初期状態での
受光量と比較して受光量を補正することを特徴とする請
求項4記載の用紙検出装置。 - 【請求項6】 第1の用紙に対する設定値を記憶するた
めの第1の記憶手段と、第2の用紙に対する設定値を記
憶するための第2の記憶手段とを備え、外部からの設定
に応じて前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段とを
切り換えて用紙の判定を行うことを特徴とする請求項4
記載の用紙検出装置。 - 【請求項7】 光センサー近辺の通路幅が、他の部分の
通路幅よりも狭いことを特徴とする請求項1記載の用紙
検出装置。 - 【請求項8】 待機時の発光量は用紙判定時の発光量よ
りも少なく設定することを特徴とする請求項1記載の用
紙検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4915098A JPH11245926A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 用紙検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4915098A JPH11245926A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 用紙検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11245926A true JPH11245926A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12823080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4915098A Pending JPH11245926A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 用紙検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11245926A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002284106A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Ishida Co Ltd | 包装装置、計量コンベヤおよびラベル貼付機 |
JP2013153108A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-08 | Yaskawa Electric Corp | 基板位置決め装置 |
JP2016221763A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 株式会社沖データ | 媒体搬送装置および画像形成装置 |
WO2020121383A1 (ja) * | 2018-12-10 | 2020-06-18 | 富士通フロンテック株式会社 | ラベル印字装置、投光量設定方法及び閾値設定方法 |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP4915098A patent/JPH11245926A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002284106A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Ishida Co Ltd | 包装装置、計量コンベヤおよびラベル貼付機 |
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JP2016221763A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 株式会社沖データ | 媒体搬送装置および画像形成装置 |
WO2020121383A1 (ja) * | 2018-12-10 | 2020-06-18 | 富士通フロンテック株式会社 | ラベル印字装置、投光量設定方法及び閾値設定方法 |
JPWO2020121383A1 (ja) * | 2018-12-10 | 2021-09-02 | 富士通フロンテック株式会社 | ラベル印字装置、投光量設定方法及び閾値設定方法 |
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