JPH11304451A - 紙葉類認識装置 - Google Patents

紙葉類認識装置

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JPH11304451A
JPH11304451A JP11053898A JP11053898A JPH11304451A JP H11304451 A JPH11304451 A JP H11304451A JP 11053898 A JP11053898 A JP 11053898A JP 11053898 A JP11053898 A JP 11053898A JP H11304451 A JPH11304451 A JP H11304451A
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light
medium
optical sensor
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temperature
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JP11053898A
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Inventor
Toshiaki Sato
俊秋 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の温度において紙葉類の特徴が正確に得
られる紙葉類認識装置を提供する。 【解決手段】 発光部1と受光部3とを備え、発光部1
の光が紙葉類等の媒体7によって反射した反射光を受光
部3にて受光し、その反射光に対応した信号を出力する
反射型の光学センサ6と、光学センサ6による媒体7の
計測時と同一又はほぼ同一の温度環境において、反射率
の低い暗出力基準媒体を計測したときの光学センサ6の
出力である暗出力レベルB0 を記憶する記憶部22と、
測定対象である媒体7を計測したときの光学センサ6の
出力と、記憶部22に記憶された暗出力レベルB0 と、
予め設定された基準温度T0 における、反射率の高い明
出力基準媒体での光学センサ6の出力である明出力レベ
ルW0 とに基づいて補正後の検出信号を算出する演算部
23とを備え、演算部23の検出信号に基づいて紙葉類
の特徴を認識するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙幣など紙葉類の絵
柄の特徴を検出する紙葉類認識装置に係り、更に詳しく
は紙葉類認識装置に備えられた反射型光学センサの出力
に基づいて、紙葉類に対する検出信号の温度変化を補正
する紙葉類認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙葉類認識装置には、紙幣など紙葉類の
絵柄の特徴を検出するために反射型光学センサが備えら
れている。図2は従来の紙葉類認識装置に備えられた反
射型光学センサの動作を説明する図である。図2におい
て、発光部1は、配列状に配置された発光素子から構成
される。以下ではこの発光素子をLED2として説明す
る。発光部1の中央部には、サーミスタ等を用いた温度
が検出できる温度検出手段(図示せず)が設けられ、反
射型光学センサの温度を検出する。3はPD(フォトダ
イオード)等の受光素子からなる受光部、4はレンズ、
5はガラス等からなる光透過面であり、反射型光学セン
サ6は発光部1、温度検出手段、受光部3、レンズ4、
光透過面5から構成され、このように構成された反射型
光学センサ6(以下、光センサという)は、受光部3で
受けた光量の大小により絵柄を検出し、その検出信号を
出力する。7は媒体、8は反射率が低く一定である対向
面である。
【0003】図3は従来の紙葉類認識装置の構成を示す
ブロック図である。図3において、図2と同一の部分に
は同一符号を付し、説明を省略する。図において、10
は温度検出手段11にて検出した温度に基づいて発光部
1の発光量を制御する駆動部、12は受光部3からの出
力を増幅する増幅回路からなる増幅部、13は予め設定
された基準温度T0 における、明出力レベルW0 及び暗
出力レベルB0 (後述する)を予め記憶する記憶部、1
4は記憶部13から明出力レベルW0 及び暗出力レベル
0 を読み込み、センサ出力Aの、明出力レベルに対す
る比である検出信号Ot ' を算出する演算部である。そ
して、紙葉類認識装置は、この検出信号Ot ' に基づい
て、紙葉類の特徴を認識する。
【0004】次に、図2、図3を参照し、光センサ6の
動作を説明する。まず、媒体7は紙葉類認識装置内を走
行し、光センサ6の対向面8に対向する地点に到達する
と、発光部1から照射される光は媒体7で反射し、その
反射光は光透過面5を通過し、レンズ4で集光される。
受光部3は集光された反射光を検出し、その検出信号を
増幅部12に出力し、増幅部12は受光部3からの検出
信号を増幅し、その増幅されたセンサ出力Aを演算部1
4に出力する。
【0005】しかし、発光部1は上述したようにLED
2等から構成され、受光部3はフォトダイオード等から
構成されているため、温度によって発光部1の発光量や
受光部3の受光感度は温度によって変化し、受光部3の
出力は図4に示す温度特性を有する。図4において、点
線(W1)はLED2を点灯し、媒体7を明出力基準媒
体(第2の基準媒体:反射率の高い例えば白紙等)とし
たときの光センサ6の出力レベル(以下、明出力レベル
という)、実線(B1)はLED2を消灯又は点灯し、
媒体7を暗出力基準媒体(第1の基準媒体:反射率の低
い例えば黒紙等)としたときの光センサ6の出力レベル
である(以下、暗出力レベルという)。図4に示すよう
に、暗出力レベルB1は温度に関係なく一定の出力であ
るが、明出力レベルW1は基準温度T0 を境に変化する
出力となる。
【0006】また、増幅部12は増幅回路から構成され
ているため、増幅回路のオフセット分がセンサ出力Aに
加えられる。このオフセット分も温度によって変化する
ため、増幅後のセンサ出力Aは、図5に示すようにな
る。図5において、実線(W2)は、増幅後の明出力レ
ベルを示し、T0 との交点は、基準温度T0 における明
出力レベルW0 である。一点鎖線(B2)は増幅後の暗
出力レベルを示し、T0との交点は、基準温度T0 にお
ける暗出力レベルB0 である。図5に示すように、増幅
後の明出力レベルW2及び暗出力レベルB2は、基準温
度T0 を境に出力が変化する。なお、点線(W3)が示
す内容については後述する。
【0007】このように、センサ出力Aには、温度に伴
って変化する発光部1の発光量、受光部3の受光感度及
び増幅部12のオフセット分の影響が現れてしまう。こ
のため、光センサ6は、計測対象の媒体が同じであって
も、温度によって異なる値を出力することになり、基準
温度以外の温度では正確なセンサ出力が得られないこと
になる。そこで、図3に示すように駆動部10を設け、
温度検出手段11が検出した光センサ6内の温度に基づ
いて駆動部10は発光部1に流れる電流を制御するなど
して発光部1の発光量を制御し、このように、発光量を
制御することで、センサ出力Aの内、明出力レベルW2
を、図5の点線(W3)に示すように、温度によらず一
定の出力レベルとなるよう補正されるとしている。そし
て、このようにして発光部1の発光量を制御して得られ
たセンサ出力Aは、演算部14に出力される。
【0008】一方、上述したようにフォトダイオード等
で構成される受光部3は、発光部1のLED2が点灯又
は消灯しており、媒体が黒紙などであっても、ある程度
の出力(暗出力レベル)を有してしまう。このため、演
算部14はセンサ出力Aの、明出力レベルに対する比を
求めるにあたり、次の(1)式に基づいて演算を行い、
センサ出力Aの、暗出力レベルを0とした明出力レベル
に対する比である検出信号Ot ' を得る。 Ot ' =(A−B0 )/(W0 −B0 ) ・・・(1)
【0009】そして、この検出信号Ot ' に基づいて、
紙葉類の特徴を認識するようになっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
紙葉類認識装置では発光部1の発光量の制御により明出
力レベルの補正は可能であるが、暗出力レベルはLED
2の発光量に関係ないため、上述の方法では補正でき
ず、図5のB2に示すような温度特性を有する。このよ
うな温度特性があるにも係わらず、単純に、基準温度T
0 での暗出力レベルB0 を利用して検出信号Ot ' を算
出しているため、増幅回路のオフセット分の温度特性が
そのまま検出信号Ot ' に現れてしまう。即ち、媒体7
が同じであっても、温度によって検出信号Ot ' が変化
してしまい、紙葉類の特徴が正確に得られないという問
題点があった。
【0011】このようなことから、任意の温度において
紙葉類の特徴が正確に得られる紙葉類認識装置の開発が
望まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る紙葉類認識
装置は、発光手段と受光手段とを備え、発光手段の光が
紙葉類等の媒体によって反射した反射光を受光手段にて
受光し、その反射光に対応した信号を出力する反射型の
光学センサと、光学センサによる紙葉類等の媒体の計測
時と同一又はほぼ同一の温度環境において、反射率の低
い第1の基準媒体を計測したときの光学センサの出力で
ある暗出力レベルを記憶する記憶部と、測定対象である
紙葉類等の媒体を計測したときの光学センサの出力と、
記憶部に記憶された暗出力レベルと、予め設定された基
準温度における、反射率の高い第2の基準媒体での光学
センサの出力である明出力レベルとに基づいて補正後の
検出信号を算出する演算部とを備え、演算部の検出信号
に基づいて紙葉類の特徴を認識するものである。
【0013】本発明においては、光センサによる紙葉類
等の媒体の計測時と同一又はほぼ同一の温度環境におい
て、反射率の低い第1の基準媒体を計測したときの光学
センサの出力である暗出力レベルを記憶し、記憶された
暗出力レベルを用いて、計測時の温度における検出信号
を正確に算出するので、紙葉類の特徴が精度良く認識さ
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態1に係
る紙葉類認識装置を示すブロック図である。図1におい
て、図3に示す従来例と同一の部分は同一の符号を付
し、説明を省略する。なお、図1の光センサの構成は図
2と同一である。図1において、21は媒体7の走行制
御と記憶部22の制御を行う記憶制御部で、暗出力レベ
ル記憶時(この時、光センサ6の温度Tであるとする)
にセンサ出力Aを暗出力レベルBTとして記憶するよう
記憶部22の制御を行うと共に、暗出力レベルBTを演
算部23に供給する制御を行い、また、計測対象の媒体
7の測定時には、記憶部22から暗出力レベルBTを読
み出して演算部23に供給する制御を行う。記憶部22
は、記憶制御部21から信号を受けたときにセンサ出力
Aを暗出力レベルBTとして記憶する。演算部23は、
予め測定された、基準温度T0 における明出力レベルW
0 を記憶しており、記憶部22から暗出力レベルBTを
読み込み、演算を行う。
【0015】図6はセンサ出力Aを説明する図であり、
図に示すように、センサ出力Aは、明出力レベルW3と
暗出力レベルB2との間を一定の割合に分ける出力とな
る。紙葉類認識装置は、この割合に基づいて紙葉類の認
識を行うため、演算部23では、センサ出力Aの、暗出
力レベルを0とした明出力レベルに対する比を算出す
る。この算出式は、上記(1)式のB0 を記憶部22の
暗出力レベルBTに置き換えたものであり、このように
して演算することで、検出信号Ot ' を補正し、補正後
の検出信号Ot に基づいて紙葉類の絵柄の特徴を認識す
る。
【0016】次に、本実施の形態1の動作を図1を参照
しながら詳細に説明する。なお、光センサ6の動作は従
来と同様に、温度検出手段11により検出した温度に基
づいて駆動部10で発光部1の発光量を制御し、媒体7
にて反射した反射光を受光部3で受け、受光部3の出力
を増幅部12で増幅してセンサ出力Aを出力する。 (1)まず、暗出力レベル記憶時の動作について説明す
る。なお、このときの媒体7は、暗出力基準媒体とす
る。まず、記憶制御部21の信号によって暗出力基準媒
体7を、紙葉類認識装置内を走行させ、暗出力基準媒体
7が光センサ6に対向する地点に到達した時、記憶制御
部21は記憶部22に信号を出力し、記憶部22はその
信号を受信し、受信のタイミングでセンサ出力Aを暗出
力レベルBT(補正値BT)として記憶する。この補正
値BTは、図6のB2における温度Tでの値に相当し、
即ち、増幅部12の温度特性を含む暗出力レベルに等し
いものとなる。
【0017】(2)次に、計測対象である媒体7の測定
時の動作を説明をする。なお、記憶部22に記憶されて
いる補正値BTは、この測定時の温度と同一又はほぼ同
一の温度環境において測定され、記憶されたものとす
る。紙葉類認識装置内を媒体7が走行し、媒体7が光セ
ンサ6に対向する地点に到達した時、上記と同様の動作
によって増幅部12からセンサ出力Aが演算部23に出
力される。一方、記憶制御部21は記憶部22に対し補
正値BTを演算部23に出力するよう制御し、演算部2
3は、記憶部22より補正値BTを読み込み、センサ出
力A及び内部に記憶された明出力レベルW0 とによって
次の(2)式を用いて演算を行い、検出信号Ot を得
る。 Ot =(A−BT)/(W0 −BT) ・・・(2)
【0018】このようにして演算を行うことで、センサ
出力Aの、暗出力レベルBTを0とした明出力レベルW
0 に対する比を正確に示した検出信号Ot を得ることが
できる。
【0019】このように、本実施の形態1によれば、温
度によって暗出力レベルが変化したとしても、測定時と
同一又はほぼ同一の温度環境において計測された暗出力
レベルBTを補正値とし、この補正値を用いて検出信号
t ' を正確に補正して精度良く紙葉類の特徴を認識す
ることができる。
【0020】実施の形態2.図7は、実施の形態2の紙
葉類認識装置のブロック図である。図1と同一の部分に
は同一符号を付し、説明を省略する。図7において31
は暗出力エリア31a及び無媒体時出力エリア31bか
らなる記憶部で、暗出力エリア31aには、基準温度T
0 での暗出力レベルB0 が予め記憶され、無媒体時エリ
ア31bには基準温度T0 で媒体が無い場合、すなわち
発光部1の光が対向面8で反射した際の出力レベル(以
下、無媒体時レベルN0 という)が予め記憶される。対
向面8は反射率が低く一定であるため、無媒体時レベル
は媒体を暗出力基準媒体とした場合の暗出力レベルとほ
とんど同じとなる。32は記憶部33の制御を行う記憶
制御部で、無媒体レベル記憶時(この時、光センサ6の
温度Tであるとする)にセンサ出力Aを無媒体時レベル
NTとして記憶するよう記憶部33の制御を行うと共
に、無媒体時レベルNTを演算部34に供給する制御を
行い、また計測対象の媒体7の測定時には、記憶部33
から無媒体時レベルNTを読み出して演算部34に供給
する制御を行う。記憶部33は記憶制御部32から信号
を受けたときにセンサ出力Aを無媒体時レベルNTとし
て記憶する。演算部34は記憶部31から暗出力レベル
0 及び無媒体時レベルN0 を読み出し、記憶部33よ
り無媒体時レベルNTを読み込み、補正値BTを算出す
る。35は予め測定された基準温度T0 での明出力レベ
ルを記憶しており、演算部34より補正値BTを読み出
し、補正後の検出信号Ot を算出する演算部である。
【0021】次に、図7の装置において、図1と異なる
動作を主に説明し、その他の動作は簡単に説明する。図
1においては、暗出力基準媒体7に対するセンサ出力A
を記憶部22に記憶するようにしていたが、図7では、
記憶制御部32にてLED2を点灯させ、媒体を無しと
した時のセンサ出力Aを記憶部33に無媒体時レベルN
Tとして予め記憶しておく。次に、通常の測定時の説明
をする。なお、記憶部33に記憶されている無媒体レベ
ルNTは、この測定時と同一又はほぼ同一の温度環境に
おいて測定され、記憶されたものとする。
【0022】紙葉類認識装置内を媒体7が走行し、媒体
7が光センサ6に対向する地点に到達した時、図1と同
様の動作によって増幅部12よりセンサ出力Aが演算部
35に出力される。一方、この時記憶制御部32は記憶
部33に対し無媒体時レベルNTを演算部34に出力す
るよう制御し、演算部34は、記憶部33より無媒体時
レベルNTを読み込むと共に、記憶部31から暗出力レ
ベルB0 及び無媒体レベルN0 を読み出す。無媒体時レ
ベルNTと記憶部33の無媒体時出力エリア31bに記
憶されている基準温度T0 における無媒体時レベルN0
との差(NT−N0 )は、基準温度T0 と現在の光セン
サ6の温度Tとの温度差による暗出力レベルの変化量と
近似していることから、演算部34では、次の(3)式
によって補正値BTを算出する。 BT=B0 −N0 +NT ・・・(3)
【0023】この補正値BTは、図6のB2における温
度Tでの値に相当し、即ち、増幅部12の温度特性を含
む暗出力レベルに等しいものとなる。演算部35は、演
算部34にて算出された補正値BTを読み出し、センサ
出力A及び内部に記憶された明出力レベルW0 とによっ
て前記(2)式を用いて演算を行い、検出信号Ot を得
る。
【0024】このように、本実施の形態2においては、
無媒体時レベルNTを利用して補正値BTを求めるよう
にしたので、補正値BTを求める際、実施の形態1のよ
うに暗出力基準媒体7を通す作業が必要なくなり、ま
た、実施の形態1と同様に補正値BTを用いて検出信号
t ' を正確に補正し、より精度良く紙葉類の特徴を認
識することが可能となる。
【0025】実施の形態3.図8は実施の形態3の紙葉
類認識装置のブロック図である。図1及び図7と同一の
部分には同一符号を付し、説明を省略する。41は暗出
力エリア31a及び消灯時エリア41bからなる記憶部
で、図7の記憶部31の無媒体時時出力エリア31bを
消灯時出力エリア41bに置換したものである。消灯時
エリア41bには、基準温度T0 において、LED2を
消灯させ媒体7が無い場合のセンサ出力(以下、消灯時
レベルN0 という)が予め記憶される。42はLED2
消灯の制御と、記憶部43の制御を行う記憶制御部で、
消灯時レベル記憶時(この時、光センサ6の温度Tであ
るとする)にセンサ出力Aを消灯時レベルNTとして記
憶するよう記憶部43の制御を行うと共に、消灯時レベ
ルNTを演算部34に供給する制御を行い、また計測対
象の媒体7の測定時には、記憶部43から消灯時レベル
NTを読み出して演算部34に供給する制御を行う。記
憶部43は、記憶制御部42から信号を受けたときにセ
ンサ出力Aを消灯時レベルNTとして記憶する。
【0026】図8の装置において、図1及び図7と異な
る動作を主に説明し、その他の動作は簡単に説明する。
図7においては、記憶制御部42にてLED2を点灯さ
せ、媒体が無い時のセンサ出力Aを記憶部33に消灯時
レベルNTとして記憶するようにしていたが、図8で
は、記憶制御部42にてLED2を消灯させ、媒体が無
いときのセンサ出力Aを記憶部43に消灯時レベルNT
として予め記憶するようにしたものである。このように
すれば、実施の形態2と同様に暗出力基準媒体7を通す
作業が必要なくなり、また、LED2を消灯させ計測さ
れた消灯時レベルNTを用いて補正値を算出し、この補
正値に基づいて検出信号Ot ' を補正するので、LED
2の影響を無くすことができ、更に精度良く紙葉類の認
識をすることが可能である。
【0027】なお、上記実施の形態1〜3において補正
値BTは、記憶部22、33、43に記憶されたレベル
値をそれぞれ用いて求められるため、これら記憶部への
記憶時の光センサ6内の温度に依存する。このため、測
定前又は一定時間毎に記憶し直し、測定時と同一又はほ
ぼ同一の温度の温度環境におけるレベル値に調整する必
要がある。
【0028】実施の形態4.図9は実施の形態4の紙葉
類認識装置のブロック図である。図7と同一の部分には
同一符号を付し、説明を省略する。51は暗出力エリア
31aからなる記憶部である。52は、基準温度T0
測定時の温度Tとの温度差による暗出力レベルの変化量
について温度Tの関数として近似した近似式L( T) を
内部に記憶しており、そして、記憶部51より基準温度
0 での暗出力レベルB0 を読み出し、温度検出手段1
1による温度情報を代入し、この演算結果を暗出力レベ
ルB0 から減算して補正値BTを算出する演算部であ
る。
【0029】図9の装置において、図7と異なる動作を
主に説明し、その他の動作は簡単に説明する。温度Tと
基準温度T0 との温度差による暗出力レベルの変化量を
規定した近似式は、予め求めておく。上記実施の形態と
同様の動作でセンサ出力Aが得られ、一方、演算部52
は温度検出手段11による検出温度T及び記憶部51に
記憶された基準温度T0 での暗出力レベルB0 を読み出
し、内部に記憶された近似式L(T)を用いた次の
(4)式によって補正値BTを算出する。 BT=B0 −L( T) ・・・(4)
【0030】この補正値BTは、図6のB2における温
度Tでの値に相当し、即ち、増幅部12の温度特性を含
む暗出力レベルに等しいものとなる。演算部35は、演
算部52にて算出された補正値BTを読み出し、センサ
出力A及び内部に記憶された明出力レベルW0 とによっ
て上記(2)式を用いて演算を行い、検出信号Ot を得
る。
【0031】このように、本実施の形態4においては、
上記各実施の形態と同様に、補正値BTを用いて検出信
号Ot ' を正確に補正するので、精度良く紙葉類の特徴
を認識することが可能となる。また、基準温度T0 と測
定時の温度Tとの温度差による暗出力レベルの変化量に
ついて、温度Tの関数として近似した近似式を予め記憶
しておくことにより、上記各実施の形態のように、測定
前又は一定時間毎に行う調整のための時間が必要なくな
る。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、測定時と同一又はほぼ同一の温度環境における暗出
力レベルを求め、その暗出力レベルを用いて紙葉類に対
する検出信号を正確に補正するので、精度良く紙葉類の
絵柄の特徴を認識することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における紙葉類認識装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の紙葉類認識装置に備えられた反射型光学
センサの動作を説明する図である。
【図3】図2に示した反射型光学センサのブロック図で
ある。
【図4】反射型光学センサの温度特性(受光部からの出
力)を示す図である。
【図5】増幅後の反射型光学センサの温度特性を示す図
である。
【図6】センサ出力Aを説明する図である。
【図7】実施の形態2の紙葉類認識装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】実施の形態3の紙葉類認識装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】実施の形態4の紙葉類認識装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 発光部 2 LED 3 受光部 4 レンズ 5 光透過面 6 反射型光学センサ 7 媒体 8 対向面 10 駆動部 11 温度検出手段 12 増幅部 14,23,34,35,52 演算部 21,32,42 記憶制御部 13,22,31,33,41,43,51 記憶部 31a 暗出力エリア 31b 無媒体時出力エリア 41b 消灯時出力エリア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光手段と受光手段とを備え、前記発光
    手段の光が紙葉類等の媒体によって反射した反射光を前
    記受光手段にて受光し、その反射光に対応した信号を出
    力する反射型の光学センサと、 該光学センサによる紙葉類等の媒体の計測時と同一又は
    ほぼ同一の温度環境において、反射率の低い第1の基準
    媒体を計測したときの前記光学センサの出力である暗出
    力レベルを記憶する記憶部と、 測定対象である紙葉類等の媒体を計測したときの前記光
    学センサの出力と、前記記憶部に記憶された暗出力レベ
    ルと、予め設定された基準温度における、反射率の高い
    第2の基準媒体での前記光学センサの出力である明出力
    レベルとに基づいて補正後の検出信号を算出する演算部
    とを備え、 該演算部の検出信号に基づいて紙葉類の特徴を認識する
    ことを特徴とする紙葉類認識装置。
  2. 【請求項2】 発光手段と受光手段とを備え、前記発光
    手段の光が紙葉類等の媒体によって反射した反射光を前
    記受光手段にて受光し、その反射光に対応した信号を出
    力する反射型の光学センサと、 予め設定された基準温度における、反射率の低い第1の
    基準媒体を計測したときの前記光学センサの出力である
    暗出力レベルと、前記基準温度において、媒体が無い状
    態での前記光学センサの出力である無媒体レベルとを記
    憶する第1の記憶部と、 前記光学センサによる紙葉類等の媒体の計測時と同一又
    はほぼ同一の温度環境において、媒体が無い状態での前
    記光学センサの出力である無媒体レベルを記憶する第2
    の記憶部と、 該第2の記憶部に記憶された無媒体レベルと、前記基準
    温度における無媒体レベルと、前記第1の記憶部に記憶
    された基準温度における暗出力レベルとに基づいて前記
    光学センサによる紙葉類等の媒体の計測時と同一又はほ
    ぼ同一の温度環境における暗出力レベルを算出する第1
    の演算部と、 測定対象の紙葉類等の媒体を計測したときの前記光学セ
    ンサの出力と、前記第1の演算部によって算出された暗
    出力レベルと、前記基準温度における、反射率の高い第
    2の基準媒体での前記光学センサの出力である明出力レ
    ベルとに基づいて補正後の検出信号を算出する第2の演
    算部とを備え、 該第2の演算部の検出信号に基づいて紙葉類の特徴を認
    識することを特徴とする紙葉類認識装置。
  3. 【請求項3】 前記無媒体レベルを、媒体が無い状態
    で、かつ前記発光手段を消灯させ得られた光学センサの
    出力である消灯時レベルに置き換えたことを特徴とする
    請求項2記載の紙葉類認識装置。
  4. 【請求項4】 内部の温度を検出する温度検出手段と発
    光手段と受光手段とを備え、前記発光手段の光が紙葉類
    等の媒体によって反射した反射光を前記受光手段にて受
    光し、その反射光に対応した信号を出力する反射型の光
    学センサと、 予め設定された基準温度における、反射率の低い第1の
    基準媒体を計測したときの前記光学センサの出力である
    暗出力レベルを記憶する第1の記憶部と、 前記基準温度と任意温度への温度変化による暗出力レベ
    ルの変化量を規定した近似式に、前記温度検出手段の検
    出温度を適用して、当該計測時の暗出力レベルの変化量
    を算出する第1の演算部と、 測定対象の紙葉類等の媒体を計測したときの前記光学セ
    ンサの出力と、前記第1の演算部によって算出された暗
    出力レベルの変化量と、前記基準温度における、反射率
    の高い第2の基準媒体での前記光学センサの出力である
    明出力レベルとに基づいて補正後の検出信号を算出する
    第2の演算部とを備え、 該第2の演算部の検出信号に基づいて紙葉類の特徴を認
    識することを特徴とする紙葉類認識装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298539A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Kyocera Mita Corp 用紙搬送装置及びそれを備えた画像形成装置

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JP2009298539A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Kyocera Mita Corp 用紙搬送装置及びそれを備えた画像形成装置

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