JP2000088529A - 検知装置および方法 - Google Patents

検知装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】シート材料のスタックが所定の高さに達したこ
とを検知する検知装置および方法を提供する。 【解決手段】本発明の一実施例によれば、光ビームがス
タックの表面上の領域に照射されて照明領域が形成され
る。シート材のスタックの高さの変化は、スタックの表
面を照らすビームの照明領域の大きさの変化を生じる。
領域を照らすにつれて監視される光の量が照明領域の大
きさの変化に従って変化するスタック表面上の領域を光
検出器が監視する。領域を照らす光が所定の点に到達し
たことを検出することにより、照明領域が所定の大きさ
に達したことを検出装置が検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート材料のスタ
ックが臨界高さに達したことを検知するのに使用する装
置に関するものであり、この装置は、他を排除するもの
ではないが、コンピュータプリンタ、顕著なのはインク
ジェットプリンタ、のような印刷装置での紙またはシー
ト材料の量を検知することに特定の用途をもっている。
本発明は、このような検知装置を使用する方法にも関係
している。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタまたはレーザプ
リンタのようなプリンタで、および写真複写機のような
シート材料のスタックを処理する他の機械でも、シート
材料のスタックの高さを確認する必要がしばしばある。
【0003】シート材料のスタックの高さを検知する公
知の方法は、アクチュエータをスタックの最上面に据え
ることである。シートがスタックに追加されるかまたは
除去されたとき、アクチュエータがスタック表面にまた
はスタックの最上面に乗る。アクチュエータは、スタッ
クが臨界高さに達したことを検知する装置に機械的に接
続されている。この臨界高さは、最大または最小として
よい。たとえば、最大高さを検知することは、プリンタ
の出力トレイが一杯であることを確認するのに重要であ
る。最小高さを検知することは、紙トレイが空の状態に
近いことを確認するのに重要である。
【0004】アクチュエータを使用することに伴う問題
点は、紙の表面の、または他のこのようなシート材料の
物理的接触が存在することである。このような接触は、
物理的接触がインクジェットプリンタに使用されるイン
クをぼかしたり不鮮明にすることがあるので、インクジ
ェットプリンタに使用されている出力トレイでは特に不
利である。しかし、他のプリンタでも、物理的接触は、
おそらくはシート材料の表面が繊細であるとき、たとえ
ば、高光沢紙において、シート材料の表面を傷つけるこ
とがある。本発明の目的は、従来技術に関連して説明し
た少なくとも幾つかの問題点を実質的に改善することで
あり、本発明は、その最も広い局面において上述の問題
点の各々または各一つを克服すべきであるという必要は
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シー
ト材料のスタックが所定の高さに達したことを検知する
検知装置を提供することにある。本発明のもう1つの課
題は、シート材料のスタックが所定の高さに達したこと
を検知する検知方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、シート材料のスタックが臨界高さに達したことを検
知するようになっている検知装置が提供される。検知装
置は、スタックの表面から離れていてスタックの表面の
領域を照らして明るい領域を形成するようになっている
光源を備えている。装置は、照明領域の大きさが光源と
スタック表面との間の距離に従って変化するようになっ
ている。装置はまた、照明領域の大きさの変化を検出す
るための検出装置を備えている。この検出装置は、検出
装置が照明領域の大きさが所定の大きさに達したことを
検出したとき、スタックの表面が光源からの臨界距離に
達したという指示を与える。
【0007】本発明の更に他の局面によれば、シート材
料のスタックが臨界高さに達したことを検知する方法も
提供される。方法は、光源を使用してスタック表面を照
らし、照明領域の大きさが光源とスタック表面との間の
距離に従って変化するように照明領域を形成するステッ
プを備えている。検出装置は、検出装置が照明領域が所
定の大きさに達したときスタックの表面が光源からの臨
界距離に達したという指示を与えるように、照明領域の
大きさの変化を検出するのに使用される。
【0008】本発明の別の局面によれば、上述の装置を
インクジェットプリンタに組み込むことによりインクジ
ェットプリンタに改良が施される。
【0009】本発明は、シート材料のスタックの高さを
検出するという問題に距離検知という概念を適用するこ
とに基づいている。この概念は、好適にはシート材料の
スタックが、高さを変化して、増加または減少するにつ
れて、照明領域から反射した光を検出することにより、
ビーム領域の大きさの変化を検出することに帰する。更
に、二つの光センサを使用することができ、その一つを
他方の光源に対して高くバイアスして、照明領域を測定
する割合を違えている。割合が違うとクロスオーバ点を
測定することができ、シート材料が臨界高さにあるとい
う出力信号を発することができる。
【0010】本発明を更に完全に理解することができる
ために、付図を参照して、例示だけの仕方により、実施
形態を説明することにする。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照すると、図1は、本発
明の一実施形態の構成要素が設置されているインクジェ
ットプリンタの機械的ハウジング10を示す。実施形態を
インクジェットプリンタについて説明するが、本発明
は、レーザプリンタ、写真複写機、ファクシミリ機械な
どのような、或る態様で材料のシートが処理され印刷さ
れる他の装置に適用できる。ポリマ・シート・フィル
ム、写真用または感光性シート・フィルム、および他の
シート材料のような他のシートを使用して材料のスタッ
クを形成することができる。
【0012】図2は、ハウジング10の側面図である。セ
ンサホルダ20がハウジングの前面で前方に突出してい
る。ハウジング10の側面図と同様の図3で、センサホル
ダ20が新しく印刷された紙またはシート材料がプリンタ
を出る経路の真上に設置されている。センサホルダ20
は、キャリッジ壁の近くで用紙の底部(B.O.F.)の
真上に取付けられている。この実施形態では、プリンタ
内の機械的構造および駆動制約の結果として、シートの
底部はどんな印刷をも受けないので、センサは、シート
の底部を読み取るよう取付けられている。反射読取りに
影響する色および本文内容の変化の可能性が少ないの
で、印刷を受けないシートの部分の照明領域の大きさを
監視するのが好ましい。
【0013】センサハウジングは、センサハウジング20
と出力トレイ30の基台との間に一定距離が維持されるよ
うに、キャリッジの前壁に取付けられている。
【0014】印刷済みの紙は、各後続シートがトレイ30
に加わるにつれて紙40のスタックが成長する出力トレイ
30の中に静置される。センサホルダ20は、検知装置(後
の図に示してある)を収容する。
【0015】図4Aは、検知装置(全般に50として示し
てある)の概略図である。検知装置は、トレイ30の中の
シート材料のスタック40が臨界高さに達したことを検知
するようになっている。
【0016】検知装置は、LED光源60の形態を成す光
源を備えている。LED光源60は、スタック表面40の最
上部のシートの領域を照らし、照明領域Aを形成する。
LED光源60からの光は、発散して光の拡散円錐を形成
する。例示実施形態では、光源60からの光は、最上部の
シートを直接照らしている。しかし、他の実施形態で
は、光は、たとえば、一つ以上のレンズまたは鏡、また
はプリズムにより導かれることにより、スタック表面に
向かう間接経路を取ることができる。更に、光源からの
光は、装置に加わる周囲光の影響を無視できるように十
分高い強度のものである。しかし、装置を必要なら実施
形態の特定のパラメータにより周囲の照明状態の変化を
補償するよう修正することができる。
【0017】図4Aは、スタック表面40から遠くに設置
されたLED光源60を示すが、図4Bは、LED光源60
に近く設置されたスタック表面を示している。
【0018】LED光源60は、発散性であるから、光源
とスタック表面との間の距離が減少するにつれて、照明
領域Aの大きさが減少することを意味する。同様に、照
明領域Aの大きさは、光源とスタック表面との間の距離
が増大するにつれて増大する。これは、図4AAと図4
BBとを比較するとき最も良く見られ、照明領域Aが光
源とスタック表面との間の距離に従って変化している。
照明領域Aの大きさは光源がスタック表面に近付けて設
置されるにつれて減少する。
【0019】光検出装置は、光検出器70の形態で与えら
れる。照明領域Aの大きさの変化を監視するために、光
検出器70は、スタック表面40の領域Zを監視する。領域
Zは一般に、照明領域Aと重なっている。したがって、
照明領域Aの大きさの変化は領域Zが受ける光の量に影
響する。図4AAと図4BBとを比較するとき最も良く
見られるように、領域Zを照らす光の量は、光源とスタ
ック表面との間の距離に従って変化する。図4AAで
は、スタック表面が光源から遠くにあり、領域Zが完全
な照明を受ける。しかし、スタック表面が光源に更に近
く設置されると、照明領域Aの大きさは減少する。した
がって、領域Zを照らす光の量は、照明領域Aの大きさ
の変化に従って変わる。
【0020】図4AAと図4BBとを比較するにあた
り、領域Zを、光源とスタック表面との間の距離が減少
するにつれて、前記領域を照らす光が領域Zを横断して
LED光源60から発する発散ビームの軸80の方に走行す
る方向に後退するように、照明領域Aに関連して設置す
る。(図では、照明領域Aの縁を領域Zを横断して右か
ら左に走行するように示してある。)
【0021】検出装置50は、照明領域Aが一定の所定の
大きさに達したことを検出する。この実施形態では、こ
れは領域から反射する光を監視することにより達成され
る。照明領域が一定の大きさに達したことを見分けるこ
とが可能である。これは、領域Zを照らす光がスタック
表面上の所定点に達した時期を監視することにより達成
される。領域の光がこの所定点に達すると、それは、照
明領域が所定の大きさに達したことを意味する。したが
って、この所定点で、スタックの表面は、臨界最大高さ
に達しているであろう。このようにして、検出装置50
は、スタック表面が光源から臨界距離(α)に達したと
いう指示を与える。この指示は、電気信号としてインク
ジェットプリンタの電子制御回路(図示せず)に与えら
れるので、スタックの高さが幾らかのシートを除去する
ことにより減少するまでそれ以上シートが印刷されなく
なる。
【0022】図5に示した実施形態では、検出装置は、
少なくとも第1の光検出器D1および第2の光検出器D
2を備えている。この実施形態では、各検出器は、シャ
ープ・コーポレーションが製造している赤外線反射検出
器、型式番号GP2S28である。他の適当な検出器も使
用できることを良く理解できるであろう。光検出器D
1、D2は、図5に示すように横並びに取付けられてい
る。例示実施形態では、装置に少なくとも二つの検出器
D1、D2が設けられているが、他の実施形態は更に多
数の検出器または検出点を設けることができる。たとえ
ば、装置に各々が順次に設置されて領域の予想経路の色
々な部分を監視する一列の検出器を設けることができ
る。
【0023】各検出器D1、D2の電圧出力は、スタッ
ク表面から検出器に逆反射されるLED光源60からの光
の量に比例している。図4Aおよび図5に示すように、
二つの検出器D1、D2は、出力トレイが比較的空いて
いるとき、各検出器D1、D2の視野がLED光源60か
ら発せられる光のビームと交差する。
【0024】各光検出器D1、D2は、領域Zの色々な
部分を監視する。スタックが最大高さに成長したときに
対応する所定点には、前記各検出器が所定の光レベルを
検出したとき到達する。
【0025】図4Aおよび図4Bで、第1の光検出器D
1は、光ビームの軸80に近い領域Zの一部を監視する。
第2の光検出器D2は、光ビームの軸80から遠い領域Z
の他の部分を監視する。スタック表面が光検出器D1、
D2から極めて遠いとき、これは出力トレイに少数のシ
ートが入っている場合であるが、各光検出器D1、D2
は、各検出器の真下の領域Zから反射された光と同等の
量に直面する。しかし、スタックの高さが増大するにつ
れて、スタック表面が上昇して光検出器D1、D2の更
に近くに移動する。その結果、第2の光検出器D2によ
り検出される光の量は、第1の光検出器D1により監視
される光の量に比較して次第に減少する。これは、光ビ
ームの軸80から遠くに設置されている第2の検出器D2
が、二つの検出器の内で検出器の下の照明領域Aの周縁
の後退に出会う最初のものになるからである。これは図
5でも、それぞれビーム領域D1およびD2に対応する
領域51および52を参照して、見ることができる。スタッ
クの高さが増大するにつれて、51および52は、点線αに
より示した交差点の方に移動することにより効果的に減
少する。52は、LED50に対する近接度により、51より
速く減少する。
【0026】バイアス 好適な更に他の実施形態では、第2の光検出器D2は、
第1の光検出器D1より高くバイアスされ、第2の光検
出器D2に初期的に高い出力電圧を与えている。第2の
光検出器D2の電圧出力が第1の光検出器D1のものと
同じレベルに降下したとき所定点に達するように装置を
校正することができる。図4Aおよび図5を参照する
と、スタック表面が光検出器D1、D2から一定距離D
にあるとき、各検出器は、スタックの表面から反射され
る同量の光を受ける。しかし、この好適実施形態では、
検出器D2は、D1に関して高い出力負荷にバイアスさ
れている。したがって、各検出器により検出される光の
レベルが同じであっても、D2の出力電圧はD1より大
きい。次に、シート材料のスタックが高い方に成長して
検出器に近い距離αまで移動すると、検出器D2の下の
領域の部分から反射される光の量は、検出器D1に関す
るものより速い割合で減少する。したがって、距離αの
ところで、クロスオーバが生ずる。換言すれば、この点
での検出器D2の出力電圧は検出器D1の出力電圧より
小さくなる。図6および図7に示した実施形態では、一
定距離34mmで検出するには、出力負荷RL2およびRL1
をそれぞれ20.85キロオームおよび13キロオームに調節
する。アナログ出力電圧を図示したように比較器に接続
する。スタック表面が光検出器から約34mmの高さに達
すると、電圧(V1)は電圧(V2)より大きくなり、
比較器の出力が状態を変える。状態変化はプリンタ制御
器により検出され、プリンタ表示器に表示されてユーザ
に出力トレイから紙を除去させる。
【0027】電圧変化グラフの特定の例を図8および図
9に示す。図8および図9から、普通紙および光沢紙は
共に、約34-35mmで電圧クロスオーバを示す。
【0028】満杯の出力トレイ30が空になってしまう
と、プロセスが繰り返され、出力トレイ30のスタックが
この例では一般的カットオフ点である35mmという同じ
距離に到達したとき再びカットオフ点が生ずる。
【0029】本発明は、一定距離検知の概念をパイルを
成すシート材料の高さを検出するという問題に適用する
という概念に基づいている。この概念は、シート材料の
パイルの高さが増大または減少するにつれて、減少す
る、または恐らくは増大する照明領域の大きさの変化を
検出することに帰する。検出装置は、パイルの表面が、
検出装置が照明領域が一定の大きさに達したことを検出
したとき光源からの臨界距離に到達したという指示を与
える。この実施形態では、これは、領域を照らす光が所
定点に達したことを検出する光検出器を使用することに
より達成される。
【0030】したがって、本発明は、スタックの表面の
照明領域の大きさの変化を検出することにより、シート
材料のスタックの高さを検知するという原理に基づいて
いる。反射光の絶対値を検出するのではなく、照明領域
の大きさの変化を監視することの長所は、装置を色々な
反射率値を有するシート材料の広い範囲で使用できると
いうことである。たとえば、上に示したように、艶消し
の、光沢のある、および超光沢材料の反射率は、かなり
変化する可能性がある。たとえば、最大スタック高さを
5センチメートルにしようとする。この高さで、反射率
は、シート材の反射性によって変わり、したがって単に
絶対反射率値に頼って最大スタック値に到達した時期を
見分けることは、このような絶対値がシート材料の選択
とともに変化するので、不可能である。代わりに装置
は、反射率値によるのではなく、照明領域の大きさの変
化を見分けることにより動作するので、色々な反射率の
広範囲の材料に使用するようにすることができる。
【0031】検出器の一方が上述のような態様でバイア
スされている、少なくとも二つの光検出器を組み込んだ
本発明の実施形態では、一方の検出器の出力が第2の検
出器と同じレベルに降下したとき生ずるカットオフ点が
常に存在する。カットオフ点のこの現象は、シート材の
反射率に関係なく生ずる。艶消し材料では、カットオフ
は、低レベルの反射率で生ずる。光沢材料では、カット
オフは、より高い反射率値で生ずる。カットオフ点は、
二つの検出器の出力が収束するとき識別される。装置
は、このカットオフ点の反射率の絶対値に関係なく、二
つの検出器の出力の収束を識別できる。したがって、少
なくとも二つのバイアスされた検出器を組み込んだ装置
の実施形態は、シート材料の相対反射率にあまり影響さ
れないように思われ、したがって艶消しの、光沢のあ
る、および高光沢材料とも良く動作できる。
【0032】実施形態をシートがスタックに次第に追加
されるにつれて高さが増大するシート材料のスタックに
関して説明してきた。検知装置は、スタックが最大高さ
に達したときを検知する。一例は、紙で一杯になるプリ
ンタの出力トレイである。しかし、本発明の実施形態
を、スタックが最小高さに減少したことを検知するのに
も使用することができる。たとえば、プリンタの紙トレ
イの中の紙の高さは、紙が使い尽くされるにつれて、次
第に減少する。検知装置は、トレイが空になるのに近付
いている時期を検知することができる。したがって、こ
の明細書では、光源とスタック表面との間の距離の減少
の言及があるときはいつでも、紙が紙トレイの中で使い
尽くされるときのような、大きさが減少するスタックと
いう反対の例に至る実施形態に反対の規定が同等に適用
でき、この場合検知装置がスタックが致命的に低い高さ
に達したことを検知するようになっていることが理解さ
れる。致命的に低い高さを検知するのに本発明の装置を
使用することは、本発明の範囲内にある。
【0033】シート材料のスタックの高さを検知するこ
の装置を使用すれば、装置は、塵の堆積、温度変化、プ
ロセス変化、およびLED光源の老化の影響に比較的影
響されない。ほとんどの紙の臨界カットオフ点は、普通
紙を使用するかまたは光沢紙を使用するかに関係なく、
同様の範囲内に入る。更に、装置は、それぞれが終始劣
化する移動部品または物理的光学経路なしに、動作す
る。
【0034】最も重要なのは、スタックの高さをシート
材料の表面に物理的に接触させる必要のあるアクチュエ
ータを使用せずに検知できることである。シート材料と
の物理的接触がないので、プリンタの処理量は影響を受
けない。
【0035】この明細書で、光ビームの基準点を記述す
る軸という語の使用を本発明が絶対的に垂直に照らす光
ビームを備えることに限定されることを意味すると取る
べきではない。光源をスタック表面の領域の一方の側に
配置し、光がスタック表面を鋭角で照らすようにするこ
とが可能である。このような実施形態では、ビームの軸
は一般に光ビームの中心領域を指している。
【0036】本発明の実施形態を、その高さを受容限界
内に留めておくべきシート材料の入っている他の装置
に、たとえば、写真複写機、ファクシミリ機械、および
シート材料を送給してスタックを形成する他のそのよう
な装置に使用することができる。このような場合には、
本発明は、スタックが受容限界を越えて増減しないよう
に確実に制御するのに役立つ。
【0037】実施形態を例示に限って説明してきた。付
記した特許請求の範囲の精神および範囲の中で修正が可
能である。
【0038】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0039】[実施態様1]シート材料のスタックが臨界
高さに達したことを検知するようになっている検知装置
であって、前記スタック表面から離れて配置され、前記
スタック表面の領域を照らし、前記照らされた領域が光
源と前記スタック表面との間の距離に従って大きさを変
えるように、照明領域を形成するよう適合された光源
と、前記照明領域の大きさの変化を検出する検出装置
と、を備えて成り、前記検出装置は、該検出装置が前記
照明領域が所定の大きさに達したことを検出すると、前
記スタック表面が前記光源からの臨界距離に達したとい
う指示を与えることを特徴とする検知装置。
【0040】[実施態様2]前記検出装置は、前記スタッ
ク表面の領域を監視するよう構成、適合されている光検
出装置から構成され、前記領域から反射されるにつれて
監視される光が前記照明領域の大きさの変化に従って変
化し、それにより、前記検出装置が、前記領域を照らす
光が所定点に達したとき前記照明領域が所定の大きさに
達したことを検出することを特徴とする、実施態様1に
記載の検知装置。
【0041】[実施態様3]前記領域は一般に前記照明領
域と重なっていることを特徴とする、実施態様2に記載
の装置。
【0042】[実施態様4]前記光源は、前記光源と前記
スタック表面との間の距離が減少するにつれて、前記照
明領域が減少し、前記領域が次第に少ない光を受けるよ
うに、発散性であることを特徴とする、実施態様3に記
載の装置。
【0043】[実施態様5]前記領域は、前記光源と前記
スタック表面との間の距離が減少するにつれて、前記領
域を照らす光が前記領域を横断して前記発散ビームの軸
の方に後退するように、前記照明領域に関連して配置さ
れていることを特徴とする、実施態様4に記載の装置。
【0044】[実施態様6]検出装置は、前記検出器の各
々が所定レベルの光を検出したとき前記所定点に達する
ように各々が前記領域の別々の部分を監視するようにな
っている少なくとも第1および第2の光検出器を備えて
いることを特徴とする、実施態様2に記載の装置。
【0045】[実施態様7]前記第1の光検出器は、前記
光ビームの軸に近い前記領域の一部を監視するようにな
っており、前記第2の光検出器は、前記光ビームの軸か
ら遠い前記領域の他の部分を監視するようになっている
ことを特徴とする、実施態様6に記載の装置。
【0046】[実施態様8]前記第2の光検出器は、前記
第1の光検出器より高くバイアスされて、前記第2の光
検出器に初期的に高い出力電圧を供給し、それにより、
前記第2の光検出器の電圧出力が究極的に前記第1の光
検出器のものと同じレベルに降下したとき前記所定点に
達するようにしたことを特徴とする、実施態様7に記載
の装置。
【0047】[実施態様9]前記光源は赤外線源であるこ
とを特徴とする、実施態様1に記載の装置。
【0048】[実施態様10]実施態様1に記載した装置
を組み込んでいることを特徴とする、インクジェットプ
リンタ。
【0049】[実施態様11]シート材料のスタックが臨
界高さに達したことを検知する方法であって、光源を使
用して前記スタック表面を照らし、前記光源と前記スタ
ック表面との間の距離に従って照明領域が大きさを変え
るように、前記照明領域を形成するステップと、検出装
置を使用して前記照明領域の大きさの変化を検出し、前
記検出装置が該検出装置が前記照明領域が所定の大きさ
に達したことを検出したとき前記スタック表面が前記光
源からの臨界距離に達したという指示を与えるようにす
るステップと、を備えて成る方法。
【0050】[実施態様12]前記検出装置は、光検出装
置から構成され、前記光検出装置を使用して前記スタッ
ク表面の領域を監視する前記ステップを有し、前記領域
から反射されるにつれて監視される光は、前記照明領域
の大きさの変化に従って変わり、それにより、前記検出
装置が前記領域を照らす光が所定点に達したとき前記照
明領域が所定の大きさに達したことを検出することを特
徴とする、実施態様11に記載の方法。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、シート材料のスタックが所定の高さに達した
ことをより正確に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成要素が設置されている
プリンタの機械的ハウジングの斜視図である。
【図2】図1に示した機械的ハウジングの側面図であ
る。
【図3】センサが本発明のプリンタに設置されている仕
方を示すプリンタの概略側面図である。
【図4】照明領域および重なり領域を照明する仕方を示
す概略図及びその平面図である。
【図5】本発明に使用するLED光源および二つの光検
出器の断面図である。
【図6】実施形態の出力センサの概略図である。
【図7】出力センサの検出回路に関連する部分回路図で
ある。
【図8】普通紙に対する検出出力電圧対スタック高さを
示す図である。
【図9】図8において光沢シート媒体について示した図
である。
【符号の説明】
30:出力トレイ 40:シートのスタック 50:検出装置 60:光源 80:ビームの軸 A:照明領域 D1、D2:光検出装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート材料のスタックが臨界高さに達した
    ことを検知するようになっている検知装置であって、 前記スタック表面から離れて配置され、前記スタック表
    面の領域を照らし、前記照らされた領域が光源と前記ス
    タック表面との間の距離に従って大きさを変えるよう
    に、照明領域を形成するよう適合された光源と、 前記照明領域の大きさの変化を検出する検出装置と、 を備えて成り、前記検出装置は、該検出装置が前記照明
    領域が所定の大きさに達したことを検出すると、前記ス
    タック表面が前記光源からの臨界距離に達したという指
    示を与えることを特徴とする検知装置。
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