JPH11244800A - 水路清掃用のロボット装置 - Google Patents
水路清掃用のロボット装置Info
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- JPH11244800A JPH11244800A JP10046098A JP4609898A JPH11244800A JP H11244800 A JPH11244800 A JP H11244800A JP 10046098 A JP10046098 A JP 10046098A JP 4609898 A JP4609898 A JP 4609898A JP H11244800 A JPH11244800 A JP H11244800A
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Abstract
抗の増大を抑制して、水流を停止することなく使用を可
能とし、機構・構造を比較的簡単な仕組みにして、操作
が簡便で何時でもすぐに使用でき、頻繁に水路内を清掃
できることで、壁面付着物が成長する前に除去して、水
路内壁面付着物の回収作業を排除できる水路清掃用のロ
ボット装置を提供する。 【解決手段】 ロボット本体10は、水路内壁面3に沿
った形状であり、水路1へ投入するだけで姿勢制御する
必要がない。ロボット本体10は、中央部分に貫通部1
4を形成して、流速の速い水路1の中心部分は構造物を
有しない構造であり、流水による抵抗を受け難い。ウイ
ンチ手段40でロボット本体10の位置制御を行うだけ
で、ロボット本体10の外周に設けた清掃手段20群に
より水路1の清掃作業を行える。
Description
所や原子力発電所(運転中)の冷却用取・放水路、水力
発電所の導水路、水資源用導水路などのうち、暗渠や地
中トンネル内の壁面付着物を掻き落とす作業に利用され
る水路清掃用のロボット装置に関するものである。
応型の水路清掃ロボット方式や、火力発電所放水路管理
用の水中ロボット方式や、水中での人力による水路内清
掃作業方式や、抜水した水路内での人力による清掃作業
方式などが採用されている。
ット方式は、専用の投入揚収装置によって、断面矩形状
の水路内(矩形暗渠)に対してロボット本体の投入揚収
を行う。そして水路内に投入したロボット本体を、水路
内底面に着地したクローラの駆動により流水中(発電所
運転中)で自走移動(上流・下流方向ともに)させなが
ら、除去・回収アームを水路内壁面に沿って回転させる
ことで、そのアームの先端に装備した除去/回収マウス
によって壁面付着物を掻き落としながら回収している。
この回収物は、ロボット本体内の回収ポンプにより海水
と共に加圧し、ホースを介して陸上まで圧送している。
その際に、操作・制御は全て陸上の操作・制御盤から遠
隔にて行っている。
ト方式は、専用の投入揚収装置(搬出入装置)によっ
て、水路内(暗渠)に対してロボット本体の投入揚収を
行う。そして流水中(発電所運転中)の水路内に投入し
たロボット本体の車輪を、プロペラの噴流による反力で
水路内壁面に押付けた状態で、このロボット本体を水路
内壁面上で任意の方向へ自走移動しながら点検を行い、
必要な部分に対して、ロボット本体の下面に装備した回
転ブラシを作用させて壁面付着物の掻き落としを行って
いる。すなわち、掻き落としは点検のために必要な程度
を行う。なおロボット本体は、水路内壁面に圧着しなが
ら側壁から天井または底面へ移動できる。
方式は、水路内での水流を停止して(発電所の場合は、
冷却用海水循環ポンプを停止する。)、潜水士が水路内
へ進入して、スクレーパーなどで掻き落とし作業を行
い、水中ポンプで除去物を陸上へ回収している。
業方式は、水流を停止して、水路内の水をポンプなどで
抜水したのち、作業員が水路内へ入り、スクレーパーや
陸上の建設機械を水路内へ導入して、水路の清掃と除去
物の回収を行っている。
高速流適応型の水路清掃ロボット方式では、ある程度成
長した壁面付着物が清掃対象物になるため、壁面付着物
の厚さが200mm以上の場合、掻き落とし及び回収が
困難である。すなわち、掻き落として水流で流すと、下
流の設備に悪影響が生じる。したがって、掻き落としと
同時に回収する必要があり、回収物を陸上へ圧送するた
めの長大な回収ホースが必要となる。そして長大な回収
ホースは、その取扱が困難となる。さらにロボット本体
は、寸法・重量が大きくなる。
ト方式では、水路内壁面の掻き落とし専用機ではないた
め、水路内壁面の全面を効率よく清掃できず、掻き落と
しを別途考慮する必要がある。そして、水路内壁面に圧
着しながら側壁から天井へ車輪移動するため水路内壁面
から脱落する可能性が高く、脱落すると、水路内壁面へ
の復帰が難しい。
の中心部に構造物が存在(位置)するため、流体抵抗が
大きく、ロボット本体を水路へ投入した際の管路抵抗が
大きくなる。さらに操作・制御が複雑になるとともに、
所要動力が大きくなり、そしてシステム全体の初期投資
額が大きくなる。
式は、暗くて長い暗渠内での水中作業のため、危険性が
高い。特に長大な水路の場合、大量の人員を投入する必
要があったり、作業時間が長期化したりする。しかも水
中ポンプで除去物や堆積物を水と共に吸引し、陸上へ回
収するため、ヘドロや付着生物の断片が混入し、水質管
理のため水の後処理が必要になる。
業方式では、水を抜水した時点で付着生物が死亡し、腐
敗が進行し、悪臭を発生することになる。さらに両人力
による方式では、水流を停止する(発電機を停止するな
ど)必要がある。
は、流速の遅い水路内壁面付近に構造物を配置して、流
体抵抗を抑制した構造とすることで、ロボット本体を流
水中に使用する際の管路抵抗の増大を抑制して、水流を
停止することなく流水中での使用を可能とし、しかも、
機構・構造を比較的簡単な仕組みにして、操作が簡便で
何時でもすぐに使用でき、これにより頻繁に水路内を清
掃し得ることで、壁面付着物が成長する前(稚貝または
胞子の状態のうち)に除去して、水路内壁面付着物の回
収作業を排除し得る水路清掃用のロボット装置を提供す
ることを目的としたものである。
ために、本発明のうちで請求項1記載の水路清掃用のロ
ボット装置は、ロボット本体は、水路内壁面に沿った形
状として水路内で移動可能に形成されるとともに、中央
部分に貫通部が形成され、前記ロボット本体の外周に
は、水路内壁面に作用される複数の清掃手段が設けら
れ、前記ロボット本体の水路内での位置制御を行うウイ
ンチ手段が設けられていることを特徴としたものであ
る。
ット本体は水路内壁面に沿った形状であるため、水路へ
投入するだけで、水路内でのロボット本体の姿勢を制御
する必要がなく、またウインチ手段でロボット本体の位
置制御を行うだけで、清掃手段群により水路内の清掃作
業を行える。そしてロボット本体は、流速の速い水路の
中心部に位置する部分は貫通部の形成により構造物を有
しない構造であることから、流水による抵抗を受け難い
ものになる。
ロボット装置は、上記した請求項1記載の構成におい
て、水路は断面矩形状であり、ロボット本体には、水路
隅部に作用される複数の隅部清掃手段が設けられている
ことを特徴としたものである。
隅部の清掃を、ロボット本体の移動中に、隅部清掃手段
群によって自動的に行える。そして本発明の請求項3記
載の水路清掃用のロボット装置は、上記した請求項1ま
たは2記載の構成において、複数の清掃手段は、水路内
壁面に沿って往復移動自在としてロボット本体に設けら
れていることを特徴としたものである。
手段群の往復移動によって、水路内壁面の全面の清掃を
行える。さらに本発明の請求項4記載の水路清掃用のロ
ボット装置は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載
の構成において、水路の適所にロボット本体の投入揚収
手段が設けられ、ウインチ手段は、投入揚収位置よりも
下流側でロボット本体の位置制御を行うことを特徴とし
たものである。
から水路内へ投入たしロボット本体を、水流を利用して
下流へ移動させるため、このロボット本体には、水路内
を移動するための移動機構を装備する必要がない。
のロボット装置は、上記した請求項1〜3のいずれかに
記載の構成において、水路の適所にロボット本体の投入
揚収手段が設けられ、ウインチ手段は、投入揚収位置よ
りも上流側でロボット本体の位置制御を行うことを特徴
としたものである。
ンチ手段のロープを上流から水路へ投入し、水流に乗せ
て下流へ流してその先端を下流で把持し、投入揚収手段
上のロボット本体に接続したのち、下流からロボット本
体を投入してウインチ手段により牽引することでも、ロ
ボット本体を、水路内で上流に向けて移動させて所期の
清掃を行える。
1〜図3に基づいて説明する。水路1は、水路内壁2に
よって断面矩形状に形成され、その際に水路内壁面3の
四隅には面取り部分からなる水路隅部(ハンチ部)4が
形成されている。ロボット本体10は、水路内壁面3に
沿った形状、すなわち、水路内壁面3よりも少し小さめ
の矩形枠組状に形成されている。
に案内される被ガイド手段11が設けられ、以てロボッ
ト本体10は水路1内において移動可能に形成されてい
る。すなわち、底部の左右二箇所でかつそれぞれ前後二
箇所に下部の水路内壁面3に案内される下部の遊動車輪
12が設けられ、そして側部における上下方向の中央箇
所でかつ前後二箇所に側部の水路内壁面3に案内される
側部の遊動車輪12が設けられるとともに、天井部にお
ける左右方向の中央箇所でかつ前後二箇所に上部の水路
内壁面3に案内される上部の遊動車輪12が設けられ
る。
て、ロボット本体10側に装備された出退動装置(図示
せず。)の作動により出退自在に構成されている。これ
ら遊動車輪12群や出退動装置群などにより被ガイド手
段11の一例が構成される。
なり大径の筒体13が設けられ、この筒体13の内部に
よって、水流Aの通り抜けを許す貫通部14が形成され
る。そしてロボット本体10の上面を除いた三面には、
水路内壁面3に当接離間自在な複数の位置固定手段15
が設けられるとともに、四面全部には、水路内壁面3に
作用される清掃手段20がそれぞれ設けられ、さらにロ
ボット本体10の四隅それぞれには、水路隅部4に作用
される隅部清掃手段25が設けられている。
て、前記側部の遊動車輪12に対して上下の両位置にそ
れぞれ設けられた外向きの油圧シリンダー(出退動装置
の一例)16と、この油圧シリンダー16のピストンロ
ッド17に設けられかつ油圧シリンダー16の作動によ
り側部水路内壁面3に当接離間自在な固定用パッド18
などにより構成される。
て往復移動自在としてロボット本体10に設けられてい
る。すなわち、ロボット本体10の四側外面には基台2
1が設けられ、これら基台21には、水流Aの方向に対
して直交する方向(ロボット天地側は左右方向、ロボッ
ト左右側壁側は上下方向)に往復移動自在でかつ水流A
の方向に沿った条状のスクレーパーブラシ22が設けら
れている。これら基台21やスクレーパーブラシ22な
どにより清掃手段20の一例が構成される。なお清掃手
段20は押付け形式であって、基台21側に装備された
出退動装置(図示せず。)の作動により出退自在に構成
されている。またスクレーパーブラシ22の移動手段も
基台21側に装備されている。
て、ロボット本体10の四隅にそれぞれ設けられた外向
きの油圧シリンダー26と、この油圧シリンダー26の
ピストンロッド27に設けられかつ油圧シリンダー26
の作動により水路隅部4に当接離間自在なハンチブラシ
28などにより、その一例が構成される。
矩形枠組状のロボット本体10の内面と筒体13の外面
とにより四隅部分に形成される空所には、それぞれ耐圧
容器29が配設される。そして耐圧容器29には、各油
圧シリンダー16,26などを作動させるための油圧を
発生させる油圧パワーユニットや制御装置などが内蔵さ
れている。
は上方への開口部5が形成され、この開口部5の部分に
は、ロボット本体10の投入揚収手段30が設けられ
る。この投入揚収手段30は、開口部5の内面から上方
へと架設された架台31と、この架台31側に案内され
る昇降体32と、この昇降体32の下部に配設された矩
形筒体33などを有する。ここで矩形筒体33は、薄肉
であって、その内周面は前記水路内壁面3に合致状で連
通されるように形成されている。前記昇降体32を昇降
させるために、架台31の上端で中央部分には昇降ウイ
ンチ手段34が設けられている。以上の31〜34など
により投入揚収手段30の一例が構成される。
を行ったり給電したりするための水中ケーブル35が設
けられる。この水中ケーブル35の基端は、架台31上
に設けられたケーブルリール36に巻き取られ、また遊
端は、架台31上に設けられた第1転向ローラ37や矩
形筒体33内に設けられた第2転向ローラ38を介し
て、ロボット本体10側の所定箇所に接続されている。
そして外部には、前記水中ケーブル35の基端に接続さ
れる操作・制御室7や発電機(電源)8が設けられる。
ボット本体10の水路1内での位置制御を行うウインチ
手段40が設けられる。ここでウインチ手段40は、投
入揚収位置よりも下流側でロボット本体10の位置制御
を行うように構成されている。すなわちウインチ手段4
0は、架台31上に設けられたウインチ41と、このウ
インチ41により巻き取りまたは繰り出されるロープ4
2などから構成される。そしてウインチ41からのロー
プ42は、前記第1転向ローラ37や第2転向ローラ3
8(別個の転向ローラでもよい。)を介してロボット本
体10の前方に導かれ、その遊端部分は複数に別れた接
続ロープ43となって、ロボット本体10の前端複数箇
所に連結されている。
清掃作業を説明する。水路1内へ投入する前のロボット
本体10は、図3の実線に示すように、矩形筒体33内
に位置し、そして昇降体32とともに開口部5の上方へ
上昇している。このとき、矩形筒体33の底壁部分は開
口部5の蓋の役目も成す。
定手段15の固定用パッド18や清掃手段20のスクレ
ーパーブラシ22を、油圧シリンダー16の収縮や作動
装置により退入動させることで、矩形筒体33の内周面
(水路内壁面3に相当する。)から離間(非接触)させ
ている。さらに、被ガイド手段11の各遊動車輪12や
隅部清掃手段25のハンチブラシ28を、作動装置や油
圧シリンダー26の伸展により突出動させることで、矩
形筒体33の内周面(水路内壁面3に相当する。)に当
接(接触)させている。
入揚収手段30の作動により水路1内へ投入させる。す
なわち、昇降ウインチ手段34の下降作動により昇降体
32を下降させることで、図3の仮想線イに示すよう
に、ロボット本体10を水路1内へ投入させる。このと
き、ウインチ手段40は同期作動されてロープ42の繰
り出しを行い、また水中ケーブル35もケーブルリール
36から繰り出される。
1内へ投入したのち、ウインチ手段40の継続作動によ
ってロープ42を繰り出すことで、ロボット本体10
は、水流Aによって下流へ移動する。このとき、ロボッ
ト本体10の下流への移動は、被ガイド手段11の各遊
動車輪12が水路内壁面3に当接して案内されること
で、安定してかつ円滑に行われる。また隅部清掃手段2
5のハンチブラシ28群を、それぞれの水路隅部4に押
付けることになり、以て水路隅部4の清掃は、ロボット
本体10の下流への移動中に、ハンチブラシ28群によ
って自動的に行える。
位置(所定の距離)、または任意の位置まで移動させた
のち、ウインチ手段40の作動停止によってロープ42
の繰り出しを停止させる。そして位置固定手段15の油
圧シリンダー16を伸展させることで、固定用パッド1
8を水路内壁面3に当接(押付け)させ、以て図1、図
2に示されるように、ロボット本体10の位置を固定す
る。
ている清掃手段20のスクレーパーブラシ22を、出退
動装置の作動により突出動させて、各壁面に当接(押付
け)させる。そして基台21に装備されている移動手段
を作動し、スクレーパーブラシ22を、壁面に沿ってか
つ水流Aの方向に対して直交する方向(ロボット天地側
は左右方向、ロボット左右側壁側は上下方向)に移動
(往復移動)させる。これにより水路内壁面3の壁面付
着物を掻き落とすことになる。
シ22を水路内壁面3から離間させて位置固定の解除を
行い、次いでウインチ手段40の作動によってロープ4
2を繰り出すことで、ロボット本体10を水流Aによっ
て下流へ少し(スクレーパーブラシ22の前後長さより
少し短い距離)だけ移動させる(図3の仮想線ロ参
照。)。そして上述と同様に作動させることで、移動位
置での清掃作業を行える。
などの水流Aのある水路(暗渠)1の目的とする範囲
(距離)において、水路内壁面3の全面を1回の移動で
清掃でき、内壁面付着物を連続的に掻き落とすことがで
きる。その際にロボット本体10の位置はロープ42の
繰出し量で計測する。その後にロボット本体10は、ウ
インチ手段40の作動によってロープ42を巻き取るこ
とで、図3の仮想線イに示すように筒体33内へと移動
され、次いで昇降体32を上昇させることで、図3の実
線に示すように揚収し得る。
基づいて説明する。ロボット本体10が、水流Aによる
移動力だけでは長距離の水路1を移動できない場合に対
処するもので、ウインチ手段40は、投入揚収位置より
も上流側でロボット本体10の位置制御を行うように構
成されている。すなわち、上流に形成された別の開口部
6の付近にウインチ手段40が配置され、そして開口部
6の上下にそれぞれ転向ローラ45,46が配置されて
いる。
線ハに示すように、昇降体32とともにロボット本体1
0を上昇させた状態で、はじめに、上流の開口部6から
メッセンジャーロープを投入して下流へ流す。そして、
下流の投入揚収手段30を設置した開口部5でメッセン
ジャーロープを捕まえ、地上へ引き上げ、このメッセン
ジャーロープに接続されたロープ42を下流へ引っ張り
込む。
ット本体10にロープ42を接続したのち、投入揚収手
段30でロボット本体10を水路1へ投入しながら、余
分な長さのロープ42は上流のウインチ41で巻き取
る。図4の実線に示すように、水路1内へ完全にロボッ
ト本体10を投入したら、上流のウインチ41によりロ
ープ42を巻き取ることで、ウインチ手段40の巻取り
力を利用して、水路1内のロボット本体10の移動を行
う(図4の仮想線ニ参照)。
Aによるロボット本体10の移動が困難な場合であって
も、水流Aに左右されずに(ただし、メッセンジャーロ
ープが流れるだけの水流は必要)、また、長距離の水路
1において水流Aだけでは下流へ流されないような場合
であっても、ウインチ手段40の容量を適切なものに選
定することで、ロボット本体10を運用して所期の清掃
を行える。
うな利点がある。 *ロボット本体10は水路内壁面3に沿った形状である
ため、予め設置した投入揚収装置30でロボット本体1
0を水路1へ投入するだけで、水路1内でのロボット本
体10の姿勢を制御する必要がなく、陸上のウインチ手
段40でロボット本体10に接続したロープ42の繰り
出しまたは巻き取りを制御するだけで、水路1内の清掃
作業ができる。
った形状で、流速の速い水路1の中心部に位置する部分
は貫通部14の形成により構造物を有しない構造とした
ため、流水による抵抗を受け難いものになる。
水路1内へ投入し、水流Aを利用して下流へ移動させる
ため、このロボット本体10には、水路1内を移動する
ための移動機構を装備する必要がない。あるいは、上流
の開口部6付近に牽引用のウインチ手段40を配置し、
ウインチ41に巻かれた牽引用のロープ42を上流の開
口部6から水路へ投入し、水流に乗せて下流へ流し、そ
の先端を下流で把持した後、下流の投入揚収手段30に
搭載したロボット本体10に接続し、下流からロボット
本体10を投入してウインチ41により牽引することで
も、水路1内を移動させることができる。
の水路1に対するロボット本体10の投入・揚収を確実
かつ安全に行える。 *ロボット本体10は、十分な強度を持ったロープ42
で陸上の上流側に設置したウインチ41と接続されてお
り、ロープ42の繰出し(上流からロボット本体10を
投入する実施の形態)または巻き取り(下流からロボッ
ト本体10を投入する別の実施の形態)を制御すること
により、流れのある水路1内でのロボット本体10の位
置を制御できる。
る。 上記した両実施の形態では、清掃手段20にスクレーパ
ーブラシ22を採用しているが、これは回転ブラシであ
ってもよい。
15を作用させて、ロボット本体10を間欠的に移動さ
せながら清掃を行っているが、これは、スクレーパーブ
ラシ22を水路内壁面3に押付けかつ移動手段で移動さ
せながら、ロボット本体10を水路1内で移動させるこ
とで、連続的に清掃することもでき、この場合、位置固
定手段15を省略することもできる。
として、水中ビデオカメラおよび水中ライトを適宜装備
してもよい。上記した両実施の形態において、清掃を行
う水路1が複数の場合、投入揚収手段30は全ての水路
1に設置され、そしてロボット本体10および操作・制
御室などはそれぞれの水路1に兼用される。
ボット本体は水路内壁面に沿った形状であるため、水路
へ投入するだけで、水路内でのロボット本体の姿勢を制
御する必要もなくロボット本体の移動を行うことがで
き、またウインチ手段でロボット本体の位置制御を行う
だけで、清掃手段群によって、人力作業では不可能な流
水中で水路内の清掃作業を、例え長大な水路であって
も、容易にかつ安全に行うことができる。そしてロボッ
ト本体は、流速の速い水路の中心部に位置する部分は貫
通部の形成により構造物を有しない構造であることか
ら、流水による抵抗を受け難いものにでき、たとえば発
電所の場合、冷却水ポンプを停止することなく作業がで
きて、定期点検期間の短縮効果を期待できる。また、操
作・運用が簡単なため、水路内付着物が成長しないうち
に頻繁に水路内を清掃でき、定期点検の際に行っていた
水路内清掃および除去物の回収費用を減少できる。
水路隅部の清掃を、ロボット本体の移動中に、隅部清掃
手段群によって自動的にかつ十分に行うことができる。
そして上記した本発明の請求項3によると、清掃手段群
の往復移動によって、水路内壁面の全面の清掃を十分に
行うことができる。
と、上流から水路内へ投入たしロボット本体を、水流を
利用して下流へ移動できるため、このロボット本体に
は、水路内を移動するための移動機構を装備する必要が
なく、より一層、構造の簡素化、軽量化を図ることがで
きる。
と、下流から投入したロボット本体をウインチ手段によ
り牽引することで、このロボット本体を水路内で上流に
向けて移動させて清掃でき、水流によるロボット本体の
移動が困難な場合であっても、水流に左右されずにま
た、長距離の水路において水流だけでは下流へ流されな
いような場合であっても、所期の清掃を容易に行うこと
ができる。
のロボット装置のロボット本体部分の一部切り欠き側面
図である。
分の正面図である。
入する運用時における側面図である。
ロボット装置の水路下流から投入する運用時における側
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ロボット本体は、水路内壁面に沿った形
状として水路内で移動可能に形成されるとともに、中央
部分に貫通部が形成され、前記ロボット本体の外周に
は、水路内壁面に作用される複数の清掃手段が設けら
れ、前記ロボット本体の水路内での位置制御を行うウイ
ンチ手段が設けられていることを特徴とする水路清掃用
のロボット装置。 - 【請求項2】 水路は断面矩形状であり、ロボット本体
には、水路隅部に作用される複数の隅部清掃手段が設け
られていることを特徴とする請求項1記載の水路清掃用
のロボット装置。 - 【請求項3】 複数の清掃手段は、水路内壁面に沿って
往復移動自在としてロボット本体に設けられていること
を特徴とする請求項1または2記載の水路清掃用のロボ
ット装置。 - 【請求項4】 水路の適所にロボット本体の投入揚収手
段が設けられ、ウインチ手段は、投入揚収位置よりも下
流側でロボット本体の位置制御を行うことを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の水路清掃用のロボット
装置。 - 【請求項5】 水路の適所にロボット本体の投入揚収手
段が設けられ、ウインチ手段は、投入揚収位置よりも上
流側でロボット本体の位置制御を行うことを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の水路清掃用のロボット
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10046098A JPH11244800A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 水路清掃用のロボット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10046098A JPH11244800A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 水路清掃用のロボット装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11244800A true JPH11244800A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12737529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10046098A Pending JPH11244800A (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | 水路清掃用のロボット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11244800A (ja) |
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