JP2004208591A - 貝類採取装置 - Google Patents

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SORITSU SEKKEI JIMUSHO KK
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JINNAI KUMAO
SORITSU SEKKEI JIMUSHO KK
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Abstract

【課題】船上からの操作で容易且つ適切に貝類を採取できると共に、集めた貝類をそのまま速やかに船上まで移送でき、貝類回収にかかる手間を軽減できる貝類採取装置を提供する。
【解決手段】操作棒10端部に固定される略箱状の採取部20及びこの採取部20内に開口を配置した移送管30、並びに移送管30内に流体を噴射する流体供給管40をそれぞれ配設し、操作棒10の操作で採取部20の向き及び上下位置を調整しつつ、船の航行に伴って採取部20で水底の貝類を掻き取り、採取部20内に集った貝類70を移送管30内への流体噴射に伴い発生する吸込み力で移送管30下側開口から吸上げて上方に移送し、移送管30上側開口から貝類70を送出せることから、水底から採取した貝類70をそのまま船上に移送でき、貝類70の回収にあたって器具全体の引上げが不要となり、漁における作業能率を向上させられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水底に生息する貝類の採取(漁)に用いる貝類採取装置に関し、特に船上から水底の貝類を採取すると共に船上に貝類を容易に移送して回収でき、作業能率向上を図れる貝類採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
海底の砂中に生息する貝類を採る場合、従来は、干潮時に手作業又は機械により干潟を掘り起こし、掘り起こした土砂の中から貝類を選別して採取するという方法が一般的であった。ただし、これらの方法では、作業を干潮時しか行えず、漁を能率よく行えないという問題があった。一方、こうした方法とは別に、海上の漁船から海底の貝類を採取する桁網等の貝類採取装置を用いる漁も行われてきた。この従来から用いられてきた貝類採取装置の一例として、登録実用新案第3064820号公報に記載されるものがあり、これを図7に示す。図7は従来の貝類採取装置の概略構成図、並びに、貝採集用具の使用状態断面図及び斜視図である。
【0003】
前記図7において従来の貝類採取装置100は、漁船50から海底の砂中にある貝類を採集する装置であって、海底の砂を高圧水流で撹拌し、その水流で海底から浮上する貝を採集する貝採集用具101と、その貝採集用具101へホース102を介して海水を供給するポンプ103とを備えるものである。
【0004】
上記構成の従来の貝類採取装置による漁は、まず、漁船50から貝採集用具101をロープ104で海中に下し、海底60に沈める。続いて、あらかじめ漁船50後方の海底60に下ろしておいた錨の鎖を巻上げるなどして漁船50を停止状態から後退させつつ、ポンプ103を駆動し、海水を吸上げてホース102を介し貝採集用具101へ送り、海水を貝採集用具101の多数の孔から海底60に向って水流として流出させ、海底60の貝を砂と共に巻上げる。送られた海水は別途貝収納部底網105に向っても流出し、巻上げた貝を貝収納部底網105に向わせる。こうして、漁船50が後退する間、貝採集用具101はロープ104で引きずられ、その間海底60に沿って、順次貝を巻上げて貝採集用具101内に集積していく。この時、貝と共に巻上げられた砂は、貝収納部底網105を通って海底60に戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の貝類採取装置による漁は以上のように行われており、貝の採取にあたっては漁船を停止状態から後退させなければならない上、採取した貝を船上に回収するには、一旦海中に投じた器具全てを船上へ引上げる必要があり、貝採集用具101に貝がたまる都度、引上げ、回収、海中への器具再投入の繰返しになるなど、採取・回収作業が煩雑で手間がかかるという課題を有していた。
【0006】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、船上からの操作で容易且つ適切に貝類を採取できると共に、集めた貝類をそのまま速やかに船上まで移送でき、貝類回収にかかる手間を軽減できる貝類採取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る貝類採取装置は、少なくとも一端部を水上に位置させた状態で他端部が水底近傍に達する長さとされる操作棒と、一部開放状態の略箱状体で形成され、各面に水及び砂を通過させる一方所定の大きさ以上の貝類は通過させない孔部が多数配置されてなり、前記操作棒他端部に固定され、水上から前記開放部分を船の進行方向に向けて水底に沿って移動可能且つ昇降可能に保持される採取部と、前記採取部内に下側開口を位置させると共に、上側開口を水上に位置させてなる少なくとも採取対象の貝類より大きい内径の移送管と、一端部を水上に位置させると共に他端部を前記移送管下側開口から所定長さ移送管内に挿入させて配設され、一端側から所定圧力の流体を供給され、他端側開口から前記流体を移送管内へ噴射する流体供給管とを備え、前記採取部で水底からかき取られて採取部内に集積状態となった貝類を、前記移送管内への流体噴出に伴って生じる吸込み力で水と共に移送管下側開口から吸上げて上方に移送し、移送管上側開口から水及び前記流体と共に貝類を送出すものである。
【0008】
このように本発明においては、操作棒端部に固定されて開放部分を船の進行方向に向けられる略箱状の採取部及びこの採取部内に開口を配置した移送管、並びに移送管内に流体を噴射する流体供給管をそれぞれ配設し、作業者による操作棒一端部の操作で採取部の向き及び上下位置を調整しつつ、船の航行に伴って採取部で水底の貝類をかき取り、採取部内に集った貝類を移送管内への流体噴射に伴い発生する吸込み力で水と共に移送管下側開口から吸上げて上方に移送し、移送管上側開口から貝類を水及び前記流体と共に送出せることにより、水底から採取した貝類をそのまま船上に移送でき、貝類の回収にあたって器具全体の引上げが不要となり、貝類回収に手間取らず、漁における作業能率を向上させられる。また、水中に入れる器具を可動部分のない簡略な構造にでき、耐久性に優れ、保守コストを低減できる。
【0009】
また、本発明に係る貝類採取装置は必要に応じて、前記流体供給管が、硬質素材製の非可撓性管体とされると共に、他端部の一部を前記採取部に固定され、前記操作棒を兼ねるものである。
このように本発明においては、流体供給管を硬質素材製として操作棒を兼ねる構造とし、部品点数を減らせることにより、さらに簡略な構成としてより一層の軽量化を図れ、取扱いを容易にして操作性を向上させられる。
【0010】
また、本発明に係る貝類採取装置は必要に応じて、前記移送管及び流体供給管が、少なくとも水中部分で水深方向に長さ調節可能とされ、前記操作棒での前記採取部の上下位置調整に伴ってそれぞれ長さを変化させるものである。
このように本発明においては、移送管及び流体供給管を長さ調節可能とし、移送管及び流体供給管の上部に対し、前記操作棒での前記採取部の上下位置調整に伴って採取部と一体化した各下部の上下位置を変えられることにより、操作棒で採取部の上下位置を調整する際に移送管及び流体供給管の上部が影響を受けず、水上における移送管及び流体供給管の各開口位置をほとんど動かさずに済むこととなり、取扱い性に優れると共に、水底が平らでない場合でも採取部を柔軟に対応させて水底の形状変化に追随させられ、貝類をより確実に採取できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る貝類採取装置について、図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態においては、水深3mまでの海底に対し貝類の採取を行う例について説明する。図1は本実施の形態に係る貝類採取装置の貝類採取状態説明図、図2は本実施の形態に係る貝類採取装置の要部拡大側面図、図3は本実施の形態に係る貝類採取装置における要部一部省略正面図及び図2のA−A断面図、図4は本実施の形態に係る貝類採取装置の漁船舷側配置状態説明図、図5は本実施の形態に係る貝類採取装置の海底深さ変化対応状態説明図である。
【0012】
前記各図に示すように、本実施の形態に係る貝類採取装置1は、一端部を水上に位置させた状態で他端部が海底60近傍に達する長さとされる操作棒10と、一部開放状態の略箱状体で形成され、前記操作棒10他端部に固定され、水上から前記開放部位を漁船50の進行方向に向けて海底60に沿って移動可能且つ昇降可能に保持される採取部20と、この採取部20内に下側開口を位置させると共に、上側開口を水上に位置させてなる移送管30と、一端部を水上に位置させると共に他端部を前記移送管30下側開口から所定長さ移送管30内に挿入させて配設される流体供給管40とを備える構成である。
【0013】
前記操作棒10は、水深3m程度までの海底60に他端部が達しても一端部が十分に水上に現れる4m〜5m程度の長さとされる棒状体であり、貝類70をすくい取る採取部20の採取深さや向きを設定するものである。この操作棒10の上下によって採取部20を同時に昇降させ、採取部20を海底60に押付けたり海底60から引き揚げたりし、採取部20による貝類70のすくい取り実施と非実施を選択する。
【0014】
前記採取部20は、開放部分に向け拡開状となっている略箱状体であり、金属板で形成される背面部所定範囲等を除く各面を前記孔部となる網目が多数配置される網状面21とされ、この網状面21で水、砂、及び稚貝を通過させる一方、採取規制上限以上の大きさとなる採取対象の貝類70は通過させない状態とされる構成である。この採取部20は開放側において操作棒10に取付けられており、採取時に採取部20開放側を進行方向に向けることに伴い、採取部20の前方側に操作棒10が位置することとなる。このため、操作棒10の操作により採取部20を所定の向きで海底60に付け、漁船50を前進させて貝類70をすくい取る際に、採取部20に無理な力が加わらず、操作しやすい。
【0015】
採取部20の向きは操作棒10で適宜設定でき、漁船50の航行時に海底60表層の貝類70及び砂を採取部20ですくい取る際、特に採取部20の傾斜調整により、現場海底60の凹凸状況や砂質、貝類70の生息深さ等に応じてすくい集める貝類70及び砂の量を適切に設定でき、貝類70の採取作業を抵抗無く最大限の収量を確保できるようにしている。なお、採取部20開放側下部先端には、海底60をより深く起して貝類70のすくい取り効率を高めるための爪部22が斜め下向きに突出状態で多数配設される。
【0016】
前記移送管30は、硬質素材製の非可撓性管体とされ、下側開口に近い所定範囲部分を他部分より小径の小径部31とされると共に、採取部20内に位置する下側開口部分を拡開状とされてなるものの、いずれの箇所も採取対象の貝類70より大きい内径として形成され、前記小径部31で採取部20と一体に固定される構成である。この移送管30の中間部分は、互いに水密を維持しつつ摺動可能な二重管構造とされて所定範囲で長さ調節可能とされ、前記操作棒10での採取部20の上下位置調整に伴って長さを変化させる構成である。また、移送管30の水上側となる上側開口にはホース51が接続され、移送した貝類70等を漁船50上に導ける仕組みである。
【0017】
前記流体供給管40は、硬質素材製の非可撓性管体とされ、水上に位置させる一端部に対し他端部を屈曲状態とし、移送管30下側開口から前記小径部31に達しない所定長さ分移送管30内に上向きに挿入させて配設され、他端部最下部を採取部20と一体に固定される構成である。この流体供給管40の中間部分は、前記移送管30同様、互いに水密を維持しつつ摺動可能な二重管構造とされて所定範囲で長さ調節可能とされ、前記操作棒10での採取部20の上下位置調整に伴って長さを変化させる構成である。また、流体供給管40は、一端側を水上でポンプ52と接続され、一端側から前記流体として所定圧力の海水を供給され、この海水を他端側開口から移送管30内に上向きに噴射する仕組みである。
【0018】
こうして移送管30と流体供給管40を所定配置で組合せ、流体供給管40から移送管30内に海水を所定圧力で噴射することで、移送管30下側開口に吸込み力を発生させる公知の噴流ポンプをなすこととなり、採取部20内に集った貝類70を海水と共に移送管30下側開口から吸上げて上方に移送し、移送管30上側開口から貝類70を海水と共に船上へ向け送出せる。この移送管30と流体供給管40による噴流ポンプには可動部分が一切なく、簡略な構造としていることで耐久性に優れたものとなっている。
【0019】
次に、前記構成に基づく貝類採取装置の使用状態について説明する。貝類70を採取可能な漁場において、まず、漁船50の一舷側で、作業者が漁船50上から操作棒10を持って装置全体を保持しつつ採取部20側を海中に下ろし、採取部20を海底60に到達させる。作業者は操作棒10の操作により、採取部20開放側が漁船50進行方向を向き、且つ採取部20が海底60に対し所望の傾斜角度をなす状態とし、さらにこの状態を維持する。装置全体は漁船50の前部側からロープ等(図示を省略)で支持されており、舷側から離れることはなく、漁船50上の作業者の操作可能な範囲に常に存在する。
【0020】
ここで、作業者が操作棒10で前記状態を保ったまま、漁船50を前方へ航行させると、この漁船50の前進に伴い採取部20は海底60に沿って進み、採取部20下部の爪部22を先頭に海底60表層の砂中に一部食込みつつ、海底60表層部に存在する貝類70を砂ごとすくい取り、すくい取られた貝類70が採取部20内に集っていく。採取部20は開放側へ向けて拡開状とされており、すくい取った貝類70を移送管30下側開口の下側へ進ませてこの部分に集中させ、効率よく移送管30内への導入が図れるようにしている。
【0021】
貝類70と共にすくい取られた砂の大部分は、採取部20の各網状面21を通り、海底60に戻る。爪部22や網状面21の網目のピッチは、採取規制対象の稚貝等の貝類の大きさより大きく製作されており、網目や爪部22間の間隙より小さい貝はこれらを通過し、海底60に戻る。なお、漁船50の前進に伴い、採取部20は海底60に食込む深さをより深くする方向に向かおうとするが、作業者の操作棒10を介した保持で常時一定の食込み深さを維持できる。
【0022】
採取部20による貝類70のすくい取り開始と同時に、流体供給管40一端側に接続されたポンプ52を動作させ、海水を吸上げて流体供給管40に海水を所定圧力で導入する。海水は流体供給管40他端側出口から移送管30内に噴射され、この海水の噴射に伴い、公知の噴流ポンプの原理で吸込み力を発生させて採取部20内の移送管30下側に集った貝類70を周囲の海水や砂等と共に吸上げ、移送管30上方へ移送する。なお、移送管30下側開口後方にあたる採取部20背面側所定範囲を水等通過させる孔のない状態の金属面としていることから、採取部20内の海水の流れをこの背面側に向わない左右両側方への二分岐状態として移送管30下側に海水のよどみを生成でき、移送管30内への貝類70の吸込みを海水の流れによる干渉等なく効率よく行えることとなる。
【0023】
噴射された分及び同時に吸込まれた分の各海水と共に移送管30内を上向きに移送された貝類70は、移送管30上側開口から海水と共にホース51内に送出され、このホース51を通じて漁船50に設けられた選別部53に導入され、海水、砂等と分離されることとなる。貝類70から分離された砂や海水は海へ放出され、残った貝類70は漁船50上の所定の収容部(図示を省略)へ収容される。選別部53では、散水装置等により上方から海水を散水し、貝類70に付着した砂を洗い流して貝類70と砂とをより確実に分離するようにしてもよい。
【0024】
なお、こうして貝類70と砂、海水とを分離する選別部53を設ける場合、漁船50の一舷側から海中に入れられた貝類採取装置1に対し、反対側となる漁船50の他舷側に取り付けるのが望ましく、一舷側への重量の偏りを防いで船全体で重量のバランスがとれることとなり、貝類70採取時に安定した航行状態を確保することができる。
前記一連の工程が貝類70の採取を終えるまで継続される。貝類70の採取作業を終了したら、操作棒10を持上げて海中より採取部20等を引き上げ、装置全体を漁船50上に回収、収容する。
【0025】
このように、本実施の形態に係る貝類採取装置では、操作棒10端部に固定されて開放部分を船の進行方向に向けられる略箱状の採取部20及びこの採取部20内に開口を配置した移送管30、並びに移送管30内に流体を噴出する流体供給管40をそれぞれ配設し、作業者による操作棒10一端部の操作で採取部20の向き及び上下位置を調整しつつ、漁船50の航行に伴って採取部20で海底60の貝類70を掻き取り、採取部20内に集った貝類70を移送管30内への流体噴射に伴い発生する吸込み力で海水と共に移送管30下側開口から吸上げて上方に移送し、移送管30上側開口から貝類70を海水と共に送出せることから、海底60から採取した貝類70をそのまま船上に移送でき、貝類70の回収にあたって器具全体の引上げが不要となり、貝類70回収に手間取らず、漁における作業能率を向上させられると共に、作業にかかる負担を大幅に軽減できる。
【0026】
なお、前記実施の形態に係る貝類採取装置においては、採取対象を海底60に生息する貝類70として海での漁に用いる構成としているが、これに限らず、川や湖での漁に用いてもかまわない。
また、前記実施の形態に係る貝類採取装置においては、移送管30と海水供給管40の長さを調節可能とする構成としているが、これら移送管30と海水供給管40の長さ調節範囲は、貝類70の採取対象となる海底60の深さのとり得る範囲に応じて適宜設定してもかまわない。この他、移送管30と海水供給管40を非可撓材製として長さ調節可能な構造とする代りに、移送管30と海水供給管40を可撓材で形成し、操作棒10の上下動に対し変形により追随させる構成とすることもできる。また、操作棒10の長さも、海底60の深さのとり得る範囲や作業者の使い勝手に応じて適宜設定できる。
【0027】
また、前記実施の形態に係る貝類採取装置においては、海底60の深さの変化に対応させて、十分な長さの操作棒を用いると共に、移送管30と海水供給管40の長さを調節可能とする構成としているが、これに限らず、貝類70の採取対象となる海底60が比較的平坦で深さ変化があまりない場合、図6に示すように、移送管30と海水供給管40を長さの変化しない単純な単管構造とすると共に、流体供給管40を非可撓性硬質素材製の丈夫な管体として海底60側となる他端部の一部を採取部20に固定し、流体供給管40を操作棒兼用にする構成とすることもでき、部品点数を減らした簡略な構造により一層の軽量化が図れ、取扱いを容易にして操作性を向上させられる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、操作棒端部に固定されて開放部分を船の進行方向に向けられる略箱状の採取部及びこの採取部内に開口を配置した移送管、並びに移送管内に流体を噴出する流体供給管をそれぞれ配設し、作業者による操作棒一端部の操作で採取部の向き及び上下位置を調整しつつ、船の航行に伴って採取部で水底の貝類をかき取り、採取部内に集った貝類を移送管内への流体噴射に伴い発生する吸込み力で水と共に移送管下側開口から吸上げて上方に移送し、移送管上側開口から貝類を水及び前記流体と共に送出せることにより、水底から採取した貝類をそのまま船上に移送でき、貝類の回収にあたって器具全体の引上げが不要となり、貝類回収に手間取らず、漁における作業能率を向上させられるという効果を奏する。また、水中に入れる器具を可動部分のない簡略な構造にでき、耐久性に優れ、保守コストを低減できるという効果を有する。
【0029】
また、本発明によれば、流体供給管を硬質素材製として操作棒を兼ねる構造とし、部品点数を減らせることにより、さらに簡略な構成としてより一層の軽量化を図れ、取扱いを容易にして操作性を向上させられるという効果を有する。
【0030】
また、本発明によれば、移送管及び流体供給管を長さ調節可能とし、移送管及び流体供給管の上部に対し、前記操作棒での前記採取部の上下位置調整に伴って採取部と一体化した各下部の上下位置を変えられることにより、操作棒で採取部の上下位置を調整する際に移送管及び流体供給管の上部が影響を受けず、水上における移送管及び流体供給管の各開口位置をほとんど動かさずに済むこととなり、取扱い性に優れると共に、水底が平らでない場合でも採取部を柔軟に対応させて水底の形状変化に追随させられ、貝類をより確実に採取できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る貝類採取装置の貝類採取状態説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る貝類採取装置の要部拡大側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る貝類採取装置の要部一部省略正面図及び図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る貝類採取装置の漁船舷側配置状態説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る貝類採取装置の海底深さ変化対応状態説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る貝類採取装置の側面図である。
【図7】従来の貝類採取装置の概略構成図、並びに、貝採集用具の使用状態断面図及び斜視図である。
【符号の説明】
1、100 貝類採取装置
10 操作棒
20 採取部
21 網状面
22 爪部
30 移送管
31 小径部
40 流体供給管
50 漁船
51、102 ホース
52、103 ポンプ
53 選別部
60 海底
70 貝類
101 貝採集用具
104 ロープ
105 貝収納部底網

Claims (3)

  1. 少なくとも一端部を水上に位置させた状態で他端部が水底近傍に達する長さとされる操作棒と、
    一部開放状態の略箱状体で形成され、各面に水及び砂を通過させる一方所定の大きさ以上の貝類は通過させない孔部が多数配置されてなり、前記操作棒他端部に固定され、水上から前記開放部分を船の進行方向に向けて水底に沿って移動可能且つ昇降可能に保持される採取部と、
    前記採取部内に下側開口を位置させると共に、上側開口を水上に位置させてなる少なくとも採取対象の貝類より大きい内径の移送管と、
    一端部を水上に位置させると共に他端部を前記移送管下側開口から所定長さ移送管内に挿入させて配設され、一端側から所定圧力の流体を供給され、他端側開口から前記流体を移送管内へ噴射する流体供給管とを備え、
    前記採取部で水底からかき取られて採取部内に集積状態となった貝類を、前記移送管内への流体噴出に伴って生じる吸込み力で水と共に移送管下側開口から吸上げて上方に移送し、移送管上側開口から水及び前記流体と共に貝類を送出すことを
    特徴とする貝類採取装置。
  2. 前記請求項1に記載の貝類採取装置において、
    前記流体供給管が、硬質素材製の非可撓性管体とされると共に、他端部の一部を前記採取部に固定され、前記操作棒を兼ねることを
    特徴とする貝類採取装置。
  3. 前記請求項1に記載の貝類採取装置において、
    前記移送管及び流体供給管が、少なくとも水中部分で水深方向に長さ調節可能とされ、前記操作棒での前記採取部の上下位置調整に伴ってそれぞれ長さを変化させることを
    特徴とする貝類採取装置。
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KR100998132B1 (ko) 2008-08-13 2010-12-02 김홍권 꼬막 채취장치
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