JPH11243551A - 動き補償装置と動画像符号化装置及び方法 - Google Patents

動き補償装置と動画像符号化装置及び方法

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JPH11243551A
JPH11243551A JP20636198A JP20636198A JPH11243551A JP H11243551 A JPH11243551 A JP H11243551A JP 20636198 A JP20636198 A JP 20636198A JP 20636198 A JP20636198 A JP 20636198A JP H11243551 A JPH11243551 A JP H11243551A
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motion
image
motion vector
unit
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JP20636198A
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Atsumichi Murakami
篤道 村上
Hideo Ohira
英雄 大平
Hirobumi Nishikawa
博文 西川
Kenichi Asano
研一 浅野
Etsuhisa Yamada
悦久 山田
Shunichi Sekiguchi
俊一 関口
Kotaro Asai
光太郎 浅井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適ベクトルを決定するために、動きベクト
ルを符号化するための符号量をも考慮することにより、
トータルの符号化効率を向上させることができる動き補
償装置と動画像符号化装置及び方法を得る。 【解決手段】 入力画像と参照画像との間の動きベクト
ルと、参照画像から動きベクトルに従って抽出した予測
画像とを出力する動き補償処理部200、入力画像と予
測画像とを入力して入力画像と予測画像との間の歪量を
求める歪量演算部としての差分絶対値和演算部205、
動きベクトルを入力して符号化しベクトル符号量を出力
するベクトル値符号化部207、動きベクトルと歪量及
びベクトル符号量を入力して、歪量とベクトル符号量か
ら算出される評価関数を評価する複数の動きベクトルの
すべてに対し求めて、評価関数が最小値を示す動きベク
トルを最適ベクトルとして出力する最適ベクトル決定部
210を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル映像送
信装置、ディジタルCATVやディジタル放送システム
などに適用される動き補償装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は電子情報通信学会技術研究報告
VOL.95,No.217、P2〜8(1995)記
載の「MPEG2実時間符号化システムチップセットの
開発」に示された従来のディジタル画像符号化方式を説
明するブロック図である。図18において、400は入
力画像202と参照画像152とを入力して予測画像2
04と最適ベクトル449を出力する動き補償処理部、
222は入力画像202と予測画像204との差分を求
めて残差信号223を出力する差分器、401は入力さ
れる残差信号223を符号化して差分符号化データ45
0を出力する差分信号符号化処理部、402は入力され
る最適ベクトル449を符号化して動きベクトル符号化
データ451を出力する動きベクトル符号化処理部であ
る。
【0003】次に、上記構成に係る動作について説明す
る。動き補償処理部400は、現フレームの画像である
入力画像202と前フレームの画像である参照画像15
2とを入力して、入力画像202に最も似かよった画像
を参照画像152の中から検索する。検索方法は、入力
画像202と参照画像152との差分絶対値和をとり、
参照画像の中で最も小さい歪みを与える画像を最適画
像、すなわち予測画像204とする。このとき、図19
に示すごとく、最適画像(予測画像)が現フレームにお
ける入力画像の位置からどのくらい空間的に動いている
かを示したのが動きベクトルである。この動きベクトル
は最適ベクトル449として動きベクトル符号化処理部
402に送信され動きベクトル符号化処理部402にて
符号化され出力される。
【0004】一方、動き補償処理部400によって予測
された後の予測誤差信号については、動き補償処理部4
00で選択された最適な予測画像204と入力画像20
2との差分を差分器222で取り、その残差信号223
を差分信号符号化処理部401により符号化して出力す
る。この処理の符号化処理における発生情報量は、差分
信号符号化処理部401で発生する差分符号化データ4
50の情報量と動きベクトル符号化処理部402で発生
する動きベクトル符号化データ451の情報量を合わせ
た値となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は、上述し
たように動き補償処理部400において差分絶対値和の
最小を示すベクトルを最適ベクトルとしているが、画像
符号化処理では、動き補償によって最適ベクトルとして
選ばれたベクトルが符号化(動きベクトル符号化)され
ると同時に、現ブロックと最適ベクトル位置の前ブロッ
クの残差(予測誤差)に対してさらに符号化(残差符号
化)されることになる。そして、動きベクトル符号化に
よる情報量と残差符号化による情報量を合わせた情報が
符号化量となる。そのため、例えば最適ベクトルとされ
たものが符号化したら非常に情報量が大きくなってしま
う場合などは、上記方法で選ばれた最適ベクトルが符号
化量を最小にするとは限らない。また、一般的に動き補
償予測には輝度情報のみを使用してベクトルを求めてい
るが、輝度信号が同じで色差信号が異なる画像では誤っ
た動きベクトルを抽出してしまう。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、最適ベクトルを決定するた
めに、予測差分の差分絶対値和だけでなく、動きベクト
ルを符号化するための符号量をも考慮することにより、
トータルの符号化効率を向上させることができる動き補
償装置と動画像符号化装置及び方法を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る動き補償
装置は、入力画像と参照画像とを入力し、入力画像と参
照画像との間の動きベクトルと、参照画像から動きベク
トルに従って抽出した予測画像とを出力する動き補償処
理部と、上記入力画像と上記予測画像とを入力して入力
画像と予測画像との間の歪量を求める歪量演算部と、上
記動きベクトルを入力して符号化しベクトル符号量を出
力するベクトル値符号化部と、上記動きベクトルと上記
歪量及び上記ベクトル符号量を入力して、歪量とベクト
ル符号量から算出される評価関数を評価する複数の動き
ベクトルのすべてに対し求めて、評価関数が最小値を示
す動きベクトルを最適ベクトルとして出力する最適ベク
トル決定部とを備えたものである。
【0008】また、上記歪量演算部は、上記入力画像と
上記予測画像との間の差分絶対値和を計算して出力する
差分絶対値和演算部でなることを特徴とするものであ
る。
【0009】また、上記歪量演算部は、上記入力画像と
上記予測画像との間の差分二乗和を計算して出力する差
分二乗和演算部でなることを特徴とするものである。
【0010】また、上記ベクトル値符号化部は、入力さ
れる動きベクトルを遅延する遅延器と、入力された動き
ベクトルと上記遅延器を介した動きベクトルとの差分を
取って差分ベクトルを出力する差分器と、上記差分ベク
トルを符号化してベクトル符号量を出力する差分ベクト
ル符号化部とでなることを特徴とするものである。
【0011】また、他の発明に係る動き補償装置は、入
力画像と参照画像とを入力し、入力画像と参照画像との
間の動きベクトルと、参照画像から動きベクトルに従っ
て抽出した予測画像とを出力する動き補償処理部と、上
記入力画像から平均値を分離した平均値分離入力画像を
得る第1の平均値分離部と、上記予測画像から平均値を
分離した平均値分離予測画像を得る第2の平均値分離部
と、上記平均値分離入力画像と上記平均値分離予測画像
とを入力して平均値分離入力画像と平均値分離予測画像
との間の歪量の演算による評価値を求める歪量演算部
と、上記動きベクトルと上記評価値を入力して、当該評
価値を評価する複数の動きベクトルのすべてに対し求め
て、評価値が最小値を示す動きベクトルを最適ベクトル
として出力する最適ベクトル決定部とを備えたものであ
る。
【0012】また、上記歪量演算部は、上記平均値分離
入力画像と上記平均値分離予測画像との間の差分絶対値
和を計算して出力する差分絶対値和演算部でなることを
特徴とするものである。
【0013】また、上記歪量演算部は、上記平均値分離
入力画像と上記平均値分離予測画像との間の差分二乗和
を計算して出力する差分二乗和演算部でなることを特徴
とするものである。
【0014】また、上記動きベクトルを入力して符号化
しベクトル符号量を出力するベクトル値符号化部をさら
に備え、上記最適ベクトル決定部は、上記動きベクトル
と上記歪量及び上記ベクトル符号量を入力して、歪量と
ベクトル符号量から算出される評価関数を評価する複数
の動きベクトルのすべてに対し求めて、評価関数が最小
値を示す動きベクトルを最適ベクトルとして出力するこ
とを特徴とするものである。
【0015】また、さらに他の発明に係る動き補償装置
は、入力画像と参照画像とを入力し、入力画像と参照画
像との間の動きベクトルと、参照画像から動きベクトル
に従って抽出した予測画像とを出力する動き補償処理部
と、上記入力画像と上記予測画像とを減算して予測誤差
を求める減算器と、上記予測誤差を周波数係数に変換す
る周波数解析部と、変換された周波数係数に基づいて評
価値を生成する評価値生成部と、上記動きベクトルと上
記評価値を入力して、複数の取りうる動きベクトルのう
ち、上記評価値が最小値を示す動きベクトルを最適ベク
トルとして出力するベクトル決定部とを備えたものであ
る。
【0016】また、さらに他の発明に係る動き補償装置
は、入力画像と参照画像とを入力し、入力画像と参照画
像との間の動きベクトルと、参照画像から動きベクトル
に従って抽出した予測画像とを出力する動き補償処理部
と、上記入力画像と上記予測画像とを減算して予測誤差
を求める減算器と、上記予測誤差を差分符号化して差分
画像符号量を出力する差分画像符号化部と、上記動きベ
クトルを入力して符号化しベクトル符号量を出力するベ
クトル値符号化部と、上記動きベクトルと上記差分画像
符号量及び上記ベクトル符号量を入力して、複数の取り
うる動きベクトルのうち、上記差分画像符号量に上記ベ
クトル符号量を加えた符号量が最小となる動きベクトル
を最適ベクトルとして出力するベクトル決定部とを備え
たものである。
【0017】また、さらに他の発明に係る動き補償装置
は、入力画像と参照画像とを入力し、入力画像と参照画
像との間の動きベクトルと、参照画像に従って抽出した
予測画像とを出力する動き補償処理部と、上記入力画像
から入力画像輝度信号と入力画像色差信号とを分離する
第1の輝度色差分離部と、上記予測画像から予測画像輝
度信号と予測画像色差信号とを分離する第2の輝度色差
分離部と、上記第1の輝度色差分離部からの入力画像色
差信号と上記第2の輝度色差分離部からの予測画像色差
信号との差分を求める第1の減算器と、上記第1の輝度
色差分離部からの入力画像輝度信号と上記第2の輝度色
差分離部からの予測画像輝度信号との差分を求める第2
の減算器と、上記第1の減算器からの出力に基づいて色
差評価値を生成する色差評価値生成部と、上記第2の減
算器からの出力に基づいて輝度評価値を生成する輝度評
価値生成部と、上記色差評価値生成部からの色差評価値
と上記輝度評価値生成部からの輝度評価値とに基づいて
最適ベクトル決定用評価値を演算する評価値演算部と、
上記動きベクトルと上記最適ベクトル決定用評価値とを
入力して、複数の取りうる動きベクトルのうち、上記最
適ベクトル決定用評価値が最小となる動きベクトルを最
適ベクトルとして出力するベクトル決定部とを備えたも
のである。
【0018】また、上記評価値演算部は、上記色差評価
値生成部からの色差評価値と上記輝度評価値生成部から
の輝度評価値とを加算して総評価値を求める加算器でな
り、上記ベクトル決定部は、上記動きベクトルと上記総
評価値としての総加算値を入力して、複数の取りうる動
きベクトルのうち、上記総評価値が最小となる動きベク
トルを最適ベクトルとして出力することを特徴とするも
のである。
【0019】また、さらに他の発明に係る動き補償装置
は、入力画像と参照画像とを入力し、入力画像と参照画
像との間の動きベクトルと、入力画像の輝度成分に対し
て、参照画像から動きベクトル輝度信号に従って抽出し
た予測画像輝度信号及び動きベクトル色差信号に従って
抽出した予測画像色差信号とを出力する動き補償処理部
と、上記入力画像から入力画像輝度信号と入力画像色差
信号とを分離する第1の輝度色差分離部と、上記動きベ
クトルから動きベクトル輝度信号と動きベクトル色差信
号とを分離する第3の輝度色差分離部と、上記第1の輝
度色差分離部からの入力画像色差信号と上記予測画像色
差信号との差分を求める第1の減算器と、上記第1の輝
度色差分離部からの入力画像輝度信号と上記予測画像輝
度信号との差分を求める第2の減算器と、上記第1の減
算器からの出力に基づいて色差評価値を生成する色差評
価値生成部と、上記第2の減算器からの出力に基づいて
輝度評価値を生成する輝度評価値生成部と、上記色差評
価値生成部からの色差評価値と上記輝度評価値生成部か
らの輝度評価値とを比較して評価値比較差を出力する輝
度色差評価値比較部と、上記動きベクトル輝度信号及び
動きベクトル色差信号と上記評価値比較差を入力して、
複数の取りうる動きベクトルのうち、上記評価値比較差
が最小となる動きベクトルを最適ベクトルとして出力す
るベクトル決定部とを備えたものである。
【0020】また、さらに他の発明に係る動き補償装置
は、動画像符号化を行う符号化を行う際、ブロック単位
に前フレームのデータから動きを予測し情報量削減を行
う動き補償装置において、前フレームのデータを格納す
る前フレームメモリ部と、現ブロックと前フレームの特
定領域からパターンマッチングを行い、最小の歪を与え
る動きベクトルと歪値とを計算する最小歪計算部と、現
ブロックと入力される1つ以上の動きベクトルに対応す
る前フレームのブロックとの歪を計算する特定ベクトル
歪計算部と、上記最小歪計算部から出力される歪と上記
特定ベクトル歪計算部から出力される歪とに基づいて最
適動きベクトルを出力する最適ベクトル出力部とを備え
たものである。
【0021】また、上記特定ベクトル歪計算部に入力さ
れる動きベクトルは、上記最適ベクトル出力手段から出
力されたベクトルを入力することを特徴とするものであ
る。
【0022】また、上記最適ベクトル出力部は、上記最
小歪計算部からの歪に重み付けを行う加算器と、重み付
けされた最小歪計算部からの歪と上記特定ベクトル歪計
算部からの歪とを比較する比較器と、この比較器の比較
結果に基づいて最小歪を与える動きベクトルと特定ベク
トルとのいずれかを選択して最適動きベクトルとして出
力するセレクタとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0023】また、上記最適ベクトル出力部は、上記最
小歪計算部からの歪に加える重み付けのオフセット値
を、最小歪を与える動きベクトルと特定ベクトルとの差
分の大きさにより適応的に変更して与えるオフセット値
計算部をさらに備えたことを特徴とするものである。
【0024】また、上記最小歪計算部は、現在の探索範
囲内の最小歪と、現在の探索範囲より狭い範囲でのあら
かじめ設定した範囲での最小歪みを出力することを特徴
とするものである。
【0025】また、この発明に係る動画像符号化装置
は、動き補償予測に基づく動画像符号化装置において、
動き補償予測に用いられる参照画像データを格納してな
るメモリと、入力マクロブロックと上記メモリからの参
照画像データとに基づいて最小予測誤差を与える動きベ
クトルを検出する動き検出部と、入力マクロブロックの
動き補償予測に利用する動きベクトルを符号化する際に
用いる予測ベクトルを導出する予測ベクトル導出部と、
与えられた動きベクトルに基づいて上記メモリ内の参照
画像データの対応する位置の画像データを動きベクトル
に対応する予測画像として取り出す動き補償部と、上記
動き検出部により得られる動きベクトルに基づいて上記
動き補償部から出力される予測画像を用いて予測誤差量
を求め、該予測誤差量を第1の閾値を用いて閾値判定
し、判定結果、予測誤差量が第1の閾値より大きい場合
には上記予測ベクトル導出部により得られる予測ベクト
ルを上記動き補償部に出力させると共に、予測誤差量が
第1の閾値より小さい場合には上記動き検出部により得
られる動きベクトルを上記動き補償部に出力させる閾値
処理部と、予測ベクトルに対応する予測画像による予測
誤差信号を生成し、その予測誤差信号の発生符号量推定
値を第2の閾値を用いて閾値判定を行い、判定結果、予
測誤差信号の発生符号量推定値が第2の閾値より大きい
場合には上記動き検出部により得られる動きベクトルを
最終動きベクトルとして出力させると共に、予測誤差信
号の発生符号量推定値が第2の閾値より小さい場合には
上記予測ベクトルを最終動きベクトルとして出力させ、
かつ最終動きベクトルに対応する予測画像を最終予測画
像として出力する予測画像判定部とを備えたことを特徴
とするものである。
【0026】また、上記動き検出部からの動きベクトル
と最小予測誤差量の入力に基づいてフレームアクティビ
ティの値を算出し、算出された値に基づいて上記閾値処
理部及び上記予測画像判定部による予測ベクトルを用い
た動きベクトルの置き換え処理をフレーム単位で切り換
え制御するフレームアクティビティ算出部をさらに備え
たことを特徴とするものである。
【0027】また、この発明に係る動画像符号化方法
は、動き補償予測に基づく動画像符号化方法において、
入力マクロブロックと参照画像データとに基づいて最小
予測誤差を与える動きベクトルを検出する動きベクトル
検出ステップと、入力マクロブロックと動きベクトルに
対応する予測画像とに基づく予測誤差信号を第1の閾値
を用いて閾値判定する第1の閾値判定ステップと、第1
の閾値判定結果、予測誤差信号が第1の閾値より大きい
場合には動きベクトルを符号化する際に用いる予測ベク
トルを導出する予測ベクトル導出ステップと、予測ベク
トルに対応する予測画像による予測誤差信号を生成する
予測誤差信号生成ステップと、予測誤差信号の発生符号
量推定値を算出する算出ステップと、算出された予測誤
差信号の発生符号量推定値を第2の閾値を用いて閾値判
定する第2の閾値判定ステップと、第2の閾値判定結
果、予測誤差信号の発生符号量推定値が第2の閾値より
小さい場合に動きベクトルを上記予測ベクトルに置換す
る置換ステップとを備え、動きベクトルを用いて動き予
測符号化を実施することを特徴とするものである。
【0028】さらに、動きベクトルと最小予測誤差に基
づいてフレームアクティビティの値を算出し、算出され
た値に基づいてフレーム単位で動きベクトルと予測ベク
トルの置換を行うか否かの切換制御を行う制御ステップ
をさらに備えたことを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態
1に係る動き補償装置を示すブロック構成図である。図
1に示すように、実施の形態1に係る動き補償装置は、
現フレームの画像である入力画像202と前フレームの
画像である参照画像201とを入力して、入力画像20
2に最も似かよった画像ブロックを参照画像201の中
から検索して動きベクトルに従った予測画像を抽出する
際の入力画像202と参照画像201との間の動きベク
トル203と予測画像204を出力する動き補償処理部
200と、入力画像202と予測画像204との歪量と
して差分絶対値和206を計算して出力する歪量演算部
としての差分絶対値和演算部205と、動きベクトル2
03を入力して符号化しベクトル符号量208を出力す
るベクトル値符号化部207と、動きベクトル203と
差分絶対値和206及びベクトル符号量208を入力し
て、差分絶対値和206とベクトル符号量208から算
出される評価関数を評価する動きベクトル203のすべ
てに対し求めて評価関数が最小値を示す動きベクトルを
最適ベクトル210として出力する最適ベクトル決定部
209とを備えている。
【0030】次に、上記構成に係る実施の形態1の動作
について説明する。動き補償処理部200は、入力画像
202に対して、参照画像201から動きベクトル20
3に従った予測画像204を抽出する。差分絶対値和演
算部205では、入力画像202と予測画像204とか
ら差分絶対値和206を計算する。一方、予測画像20
4を抽出するために使用した動きベクトル203はベク
トル値符号化部207と最適ベクトル決定部209とに
入力される。ベクトル値符号化部207に入力された動
きベクトル203は符号化されベクトル符号量208を
出力する。ここで、ベクトル値符号化部207では可変
長符号化などが用いられることが多い。最適ベクトル決
定部209では、差分絶対値和206とベクトル符号量
208と動きベクトル203とが入力され、差分絶対値
和206とベクトル符号量208とから算出される評価
関数を、評価する複数の動きベクトル全てについて演算
し、評価関数の値が最小値を示す動きベクトルを最適ベ
クトル210として出力する。ここで、使用される評価
関数としては、例えば差分絶対値和206とベクトル符
号量208とに重み付け加算を行ったものである。
【0031】このように、最適ベクトル210の決定
に、差分絶対値和206だけを使用するのではなく、ベ
クトル符号量208を併用することにより、トータルの
符号化効率を向上させることが可能である。特に、低レ
ート符号化においてはベクトルの符号量が全体の符号量
の半分以上を占めることもあり、ベクトル符号量を考慮
した動きベクトル選択は重要である。すなわち、動きベ
クトルを符号化するために符号量と予測誤差信号を符号
化するための情報量を評価値として使用して最適ベクト
ルを選択することで、従来の動き補償予測に比べ最終的
な符号化結果がより効率のよいものとなる。
【0032】実施の形態2.図2は実施の形態2に係る
動き補償装置を示すブロック構成図である。図1に示す
実施の形態1と同一部分は同一符号を示し、その説明は
省略する。新たな符号として、211は図1で歪量演算
部として使用した差分絶対値和演算部205の代わりに
用いた差分二乗和演算部である。差分二乗和は、差分絶
対値和と比べ二乗演算を行うため、より複雑な演算が必
要であるが、信号に含まれるパワー(電力)を評価する
ことができる。一般に、パワーの方がより高精度に予測
誤差信号を評価することが可能で、実施の形態1に比べ
精度の高い予測を行うことにより、より正しく最適ベク
トルを求めることが可能となる。
【0033】実施の形態3.図3は実施の形態3に係る
動き補償装置を説明するためのもので、実施の形態1及
び2におけるベクトル値符号化部207の内部構成図で
ある。図3に示すように、ベクトル値符号化部207
は、入力される動きベクトル203を遅延する遅延器2
13と、入力された動きベクトル203と遅延器213
を介した動きベクトルとの差分を取って差分ベクトルを
出力する差分器214と、上記差分ベクトルを符号化し
て動きベクトル符号量208を出力する差分ベクトル符
号化部215とを備えている。
【0034】ベクトル値符号化部207に入力された動
きベクトル203は、以前に入力され遅延器213に蓄
積された動きベクトルとの差分が差分器214で取ら
れ、この差分ベクトルを差分ベクトル符号化部215に
よって符号化される。動きベクトルは、画面内の局所的
に見ると似通った値をとることが多い。従って、既に使
用された近辺の動きベクトルとの差分をとることにより
符号化する値を小さくすることが可能であり、ベクトル
符号量を少なくして符号化効率の向上を図ることができ
る。
【0035】実施の形態4.図4は実施の形態4に係る
動き補償装置を示すブロック構成図である。図4におい
て、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付
してその説明は省略する。新たな符号として、216a
は入力画像202から平均値を分離した平均値分離入力
画像217を得る第1の平均値分離部、216bは予測
画像204から平均値を分離した平均値分離予測画像2
18を得る第2の平均値分離部、219は平均値分離入
力画像217と平均値分離予測画像218とを入力して
平均値分離入力画像217と平均値分離予測画像219
との間の歪量を求める歪量演算部であり、この歪量演算
部219は、実施の形態1及び2と同様に、差分絶対値
和または差分二乗和の演算による評価値220を求め、
最適ベクトル決定部209に入力するようになされ、最
適ベクトル決定部209では、上記動きベクトル203
と上記差分絶対値和または差分二乗和の演算による評価
値220を入力して、評価値220を評価する複数の動
きベクトル203のすべてに対し求めて、評価値が最小
値を示す動きベクトルを最適ベクトル210として出力
する。
【0036】図4に示すように、入力画像203及び予
測画像204は、各々平均値分離部216a及び216
bによって平均値の分離が行われる。歪量演算部219
により、平均値を分離された平均値分離予測画像217
と平均値を分離された平均値分離入力画像218との間
で図1及び図2で説明した差分絶対値和あるいは差分二
乗和の演算による評価値220を求め、最適ベクトル決
定部209に入力し、最適ベクトル210を求める。
【0037】このように、平均値を分離して評価するこ
とは、画像のレベルに依存しない動き補償を可能とする
ことを示す。例えば、フェードイン画像や輝度の変化が
激しい画像などの場合、従来の動き探索では正確な動き
を検出できなかったが、平均値を分離することによりこ
れらの場合にでもより精度の高い動きベクトル検出が可
能となる。すなわち、入力画像と予測画像の両方の平均
値を分離した画像同士で動き予測評価を行うことによ
り、画像のレベルに依存しない動き補償を可能にするこ
とができ、変化の激しい画像でもより精度の高い動きベ
クトル検出が可能になる。
【0038】なお、ここでは記述していないが、図1及
び図2で説明したように、動きベクトル符号量208を
他の評価値として用い、最適ベクトルの決定に役立てる
ことも当然可能である。また、同様に、図3で説明した
ようにベクトル符号化に差分ベクトル符号化を行うこと
も効果がある。
【0039】実施の形態5.図5は実施の形態5に係る
動き補償装置を示すブロック構成図である。図5におい
て、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付
して示し、その説明は省略する、新たな符号として、2
22は入力画像202と予測画像204とを減算して予
測誤差223を求める減算器、224は予測誤差223
を周波数係数225に変換するDCTやFFT等の周波
数解析部、226は変換された周波数係数225に基づ
いて重み付け等を行い評価値227を生成する評価値生
成部であり、最適ベクトル決定部209は、動きベクト
ル203と評価値227を入力して、複数の取りうる動
きベクトルのうち、上記評価値227が最小値を示す動
きベクトルを最適ベクトル210として出力する。
【0040】図5に示すように、入力画像202と予測
画像204は減算器222により予測誤差223とさ
れ、予測誤差は周波数解析部224において周波数係数
225に変換される。変換された周波数係数は評価値生
成部226において評価演算がなされ、評価値227と
して出力される。
【0041】このように、予測誤差の周波数解析を行
い、周波数係数を求めることは、予測誤差を変換符号化
する際の処理とほぼ同様のことを行うことに相当する。
例えば求められた周波数係数のうち低域成分に重みを付
けて評価値を生成することにより、予測誤差を変換符号
化する際の符号量をかなり正確に予測することができ
る。この符号量を評価値として使用することにより、よ
り効率の良い符号化を行うことが期待できる。すなわ
ち、予測差分の周波数解析を行い周波数係数を求め、そ
の係数から評価値を求めることにより、予測誤差の符号
化まで含み、変換符号化後の符号量をかなり正確に予測
することが可能で、効率のよい符号化が可能となる。
【0042】実施の形態6.図6は実施の形態6に係る
動き補償装置を示すブロック構成図である。図6におい
て、図1及び図5に示す実施の形態1及び5と同一符号
は同一部分を示し、その説明は省略する。新たな符号と
して、228は減算器222からの予測誤差223を差
分符号化して差分画像符号量229を出力する差分画像
符号化部であり、ベクトル決定部209は、動きベクト
ル203と上記差分画像符号量209及びベクトル値符
号化部208からのベクトル符号量208を入力して、
複数の取りうる動きベクトル203のうち、上記差分画
像符号量209に上記ベクトル符号量208を加えた符
号量が最小となる動きベクトルを最適ベクトル210と
して出力する。
【0043】図6に示すように、入力画像202と予測
画像204は減算器222により予測誤差223とさ
れ、予測誤差は差分画像符号化部228によって符号化
が行なわれ、符号量229が出力される。予測誤差を差
分符号化することは、通常の符号化処理を行うことと同
等であり、さらに、これにベクトル符号量を加えること
により、動きベクトル203を用いた際のほぼ完全な符
号量が算出できる。従って、本構成をとることにより、
取りうる総ての動きベクトルの中で符号量が最も最適と
なるベクトルを求めることが可能となる。すなわち、予
測誤差を符号化し符号化情報量を求め、さらに、ベクト
ル符号化の符号量とを用いることにより、そのベクトル
におけるほぼ完全な符号量を得ることが可能になり、歪
みと符号量との関係において最適な符号かを行うことが
可能となる。
【0044】実施の形態7.図7は実施の形態7に係る
動き補償装置を示すブロック構成図である。図7におい
て、図1に示す実施の形態1と同一部分は同一符号を付
して示し、その説明は省略する。新たな符号として、2
30aは入力画像202から入力画像輝度信号231と
入力画像色差信号232とを分離する第1の輝度色差分
離部、230bは予測画像204から予測画像輝度信号
233と予測画像色差信号234とを分離する第2の輝
度色差分離部、235aは第1の輝度色差分離部230
aからの入力画像輝度信号231と第2の輝度色差分離
部230bからの予測画像輝度信号233との差分を求
める第2の減算器、235bは第1の輝度色差分離部2
30aからの入力画像色差信号232と第2の輝度色差
分離部230bからの予測画像色差信号234との差分
を求める第1の減算器、237は第1の減算器235b
からの出力に基づいて色差評価値を生成する色差評価値
生成部、236は第2の減算器235aからの出力に基
づいて輝度評価値を生成する輝度評価値生成部、238
は色差評価値生成部237からの色差評価値と輝度評価
値生成部236からの輝度評価値とに基づいて最適ベク
トル決定用総評価値239を演算する評価値演算部とし
ての加算器であり、ベクトル決定部209は、動きベク
トル203と最適ベクトル決定用総評価値239とを入
力して、複数の取りうる動きベクトルのうち、最適ベク
トル決定用総評価値が最小となる動きベクトルを最適ベ
クトル210として出力する。
【0045】図7に示すように、入力画像202と予測
画像204は各々輝度色差分離部230a、230bに
入力され、入力画像輝度信号231、入力画像色差信号
232、予測画像輝度信号233、予測画像色差信号2
34とに分離される。分離された信号のうち、輝度信号
同士あるいは色差信号同士の差分を減算器235a、2
35bによって求め、これらを各々独立に輝度評価値生
成部236及び色差評価値生成部237とで評価値を算
出する。算出された輝度評価値と色差評価値とは加算器
238によって加算され、総評価値239を得る。この
総評価値に従い、複数の取りうる動きベクトルのうち、
総評価値が最小となる動きベクトルが最適ベクトル21
0となる。
【0046】従来の動き補償予測では、輝度成分のみで
評価値を算出するのが一般的である。輝度色差に分離し
て評価値を求めることは、輝度だけでは求められない動
きを色差画像を使用することにより求めることが出来る
ことを示す。輝度成分と色差成分とを分離すると、輝度
信号では変化まったく無いが、色差成分では明確に変化
がみられる画像が存在する。このような画像の場合、輝
度成分だけで動き補償を行うと、色差成分の変化を追う
ことが不可能であり、誤ったベクトルを求めてしまう。
色差成分も同時に評価することにより上記のような場合
に最適なベクトルを求めることが可能となる。このよう
に、輝度信号のみならず色差信号を動き補償予測の評価
値に加えることにより、輝度信号だけではなく評価が不
可能であった色の動きの再現性を向上させることができ
る。
【0047】なお、ここでは記述していないが、加算器
238で、輝度評価値と色差評価値との加算において重
み付け加算を行うことにより、より最適な評価値を求め
ることが可能となる。
【0048】実施の形態8.図8は実施の形態8に係る
動き補償装置を示すブロック構成図である。図8におい
て、図7に示す実施の形態7と同一部分は同一符号を付
して示し、その説明は省略する。新たな符号として、2
30cは動きベクトル203から動きベクトル輝度信号
242と動きベクトル色差信号243とを分離する第3
の輝度色差分離部、244は輝度評価値生成部237か
らの輝度評価値と色差評価値生成部237からの色差評
価値とを比較して評価値比較差を出力する評価値演算部
としての輝度色差評価値比較部であり、動き補償処理部
200は、入力画像202と参照画像201とを入力
し、入力画像202と参照画像201との間の動きベク
トルと、入力画像202の輝度成分に対して、参照画像
201から動きベクトル輝度信号に従って抽出した予測
画像輝度信号204及び動きベクトル色差信号に従って
抽出した予測画像色差信号241とを出力し、ベクトル
決定部209は、動きベクトル輝度信号242及び動き
ベクトル色差信号243と上記評価値比較差を入力し
て、複数の取りうる動きベクトルのうち、上記評価値比
較差が最小となる動きベクトルを最適ベクトルとして出
力するようになっている。
【0049】図8に示すように、入力画像202の輝度
成分に対して、参照画像201から動きベクトル輝度信
号242に従った予測画像輝度信号240が、動きベク
トル色差信号243に従った予測画像色差信号241が
各々求められる。入力画像202は輝度色差分離部23
0aにより輝度信号231と色差信号232とに分離さ
れる。輝度信号の入力画像と予測画像とで、色差信号の
入力画像と予測画像とで各々差分が取られ、各々輝度評
価値と色差評価値とが演算され、輝度色差評価値比較部
244に入力される。比較部244では重み付けをされ
た比較が行われ、より適切と判断された評価値を最適ベ
クトル決定部209に出力する。最適ベクトル決定部2
09は、輝度、色差の各々のベクトルを入力されてお
り、先の入力である評価値により、輝度、色差ベクトル
のうち選択されたものを最適ベクトル210として出力
する。
【0050】実施の形態9.図9は実施の形態9に係る
動き補償装置を示すブロック構成図である。図9に示す
動き補償装置は、動画像符号化を行う符号化を行う際、
ブロック単位に前フレームのデータから動きを予測し情
報量削減を行う動き補償装置であって、前フレームのデ
ータを格納する前フレームメモリ部104と、現フレー
ムのブロックデータ150と前フレームの探索範囲デー
タ151の特定領域からパターンマッチングを行い、最
小の歪を与える動きベクトル155と最小歪154とを
計算する最小歪計算部101と、現フレームのブロック
データ150と外部より入力される1つ以上の特定ベク
トル153に対応する前フレームのブロックデータ15
2との歪156を計算する特定ベクトル歪計算部102
と、上記最小歪計算部101から出力される歪と上記特
定ベクトル歪計算部102から出力される歪とに基づい
て最適動きベクトル157を出力する最適ベクトル出力
部103とを備えている。
【0051】次に図9について動作について説明する。
最小歪計算部101においては、現フレームのブロック
データ150に対して、前フレームの探索範囲データ1
51から最小となる最小歪154と最小歪を与える動き
ベクトル155を計算し、出力する。一方、特定ベクト
ル歪計算部102では、外部より与えられた特定ベクト
ル153に対応するデータ152を前フレームメモリ部
104からとりだし、そのデータと、現フレームのブロ
ックデータ150との歪156を計算し出力する。最小
歪計算部101からの最小歪154と特定ベクトル歪計
算部102からの歪156をもとに、最適ベクトル出力
部103において、最適ベクトルを計算する。
【0052】最適ベクトル出力部103の最適ベクトル
計算方法としては、例えば、図11があげられる。すな
わち、最小歪計算部101からの最小歪154にオフセ
ット値110を加算し、その結果と特定ベクトル歪計算
部102からの歪156を比較器112で比較し、小さ
い値を与えるベクトルを最適動きベクトル156として
出力する。
【0053】また、図10に示す如く、最適ベクトル出
力部103の出力である最適動きベクトル157を特定
ベクトル歪計算部102の入力と特定ベクトル153と
して入力することにより、1つ前のブロックの最適ベク
トルを特定ベクトルとして入力することにより、前のブ
ロックの最適ベクトルが現ブロックの最適ベクトルとし
て選ばれた場合には、動きベクトルの可変長符号化にお
ける情報量が大幅に減ることが実現できる。
【0054】また、最適ベクトル出力部103は、図1
2に示す如く、最小歪計算部101からの歪に加える重
み付けのオフセット値を、最小歪を与える動きベクトル
155と特定ベクトル153との差分の大きさにより適
応的に変更して与えるオフセット値計算部114をさら
に備え、差分の値によりオフセット値を決定するように
してもよい。例えば、ベクトルの差分が小さい時は、小
さいオフセットを与える。差分が大きい時は、大きいオ
フセットを与える。これにより、ある程度ベクトルの差
分が大きい時は、 特定ベクトルの値 ≦ ((最小歪)+オフセット) であれば、特定ベクトルが最適動きベクトルとして選択
される。これにより、可変長符号化の際の発生情報量を
大幅に削減可能となる。
【0055】実施の形態10.次に、以下の実施の形態
では、簡単な構成での実現性と汎用性を有しつつ、トー
タルの符号量と歪みのバランスを考慮して、符号化歪み
の低減に貢献しないと考えられる動きベクトルを、符号
量最小となる予測ベクトルに補正し、全体の歪みの増大
を抑えながら動きベクトルの符号量を削減する動画像符
号化装置及び方法を提供する。本手法は、従来技術で述
べたような各種の国際標準動画像符号化方式への適用が
可能であり、符号化系全体で符号量を効果的に削減する
という目的で、前述した各実施の形態と一致する。
【0056】まず、この実施の形態10に係る動画像符
号化装置では、動き補償予測に基づく動画像符号化装置
において、動き補償予測に用いられる参照画像データを
格納してなるメモリと、入力マクロブロックと上記メモ
リからの参照画像データとに基づいて最小予測誤差を与
える動きベクトルを検出する動き検出部と、入力マクロ
ブロックの動き補償予測に利用する動きベクトルを符号
化する際に用いる予測ベクトルを導出する予測ベクトル
導出部と、与えられた動きベクトルに基づいて上記メモ
リ内の参照画像データの対応する位置の画像データを動
きベクトルに対応する予測画像として取り出す動き補償
部と、上記動き検出部により得られる動きベクトルに基
づいて上記動き補償部から出力される予測画像を用いて
予測誤差量を求め、該予測誤差量を第1の閾値を用いて
閾値判定し、判定結果、予測誤差量が第1の閾値より大
きい場合には上記予測ベクトル導出部により得られる予
測ベクトルを上記動き補償部に出力させると共に、予測
誤差量が第1の閾値より小さい場合には上記動き検出部
により得られる動きベクトルを上記動き補償部に出力さ
せる閾値処理部と、予測ベクトルに対応する予測画像に
よる予測誤差信号を生成し、その予測誤差信号の発生符
号量推定値を第2の閾値を用いて閾値判定を行い、判定
結果、予測誤差信号の発生符号量推定値が第2の閾値よ
り大きい場合には上記動き検出部により得られる動きベ
クトルを最終動きベクトルとして出力させると共に、予
測誤差信号の発生符号量推定値が第2の閾値より小さい
場合には上記予測ベクトルを最終動きベクトルとして出
力させ、かつ最終動きベクトルに対応する予測画像を最
終予測画像として出力する予測画像判定部とを備え、画
像データの符号量に対して動きパラメータ(動きベクト
ル)の符号量の比率が高くなる低ビットレート符号化の
際にも、全体の符号量と符号化歪みのバランスの良い符
号化を行うものである。
【0057】本実施の形態10は、一般の動き補償予測
と離散的コサイン変換(discrete cosine transform,
以下、単にDCTとも称す)・量子化による動画像符号
化装置に、本実施の形態に係る技術要素を組み込んだ例
を示す。図13は本実施の形態10における動画像符号
化装置の内部構成図である。図13に示す実施の形態1
0における動きベクトルを用いた動き補償予測に基づく
動画像符号化装置には、主要な構成として、動き補償予
測に用いられる参照画像データを格納してなるフレーム
メモリ34と、入力マクロブロック3と上記メモリ34
からの参照画像データとに基づいて最小予測誤差を与え
る動きベクトル21を検出する動き検出部20と、入力
マクロブロック3の動き補償予測に利用する動きベクト
ルを符号化する際に用いる予測ベクトル28を導出する
予測ベクトル導出部27と、与えられた動きベクトルに
基づいて上記メモリ34内の参照画像データの対応する
位置の画像データを動きベクトルに対応する予測画像2
3,29として取り出す動き補償部22と、上記動き検
出部20により得られる動きベクトル21に基づいて上
記動き補償部22から出力される予測画像23を用いて
予測誤差量を求め、該予測誤差量を第1の閾値を用いて
閾値判定し、判定結果、予測誤差量が第1の閾値より大
きい場合には上記予測ベクトル導出部27により得られ
る予測ベクトル28を上記動き補償部22に出力させる
と共に、予測誤差量が第1の閾値より小さい場合には上
記動き検出部20により得られる動きベクトル21を上
記動き補償部22に出力させる最小歪み閾値処理部24
と、予測ベクトル28に対応する予測画像29による予
測誤差信号を生成し、その予測誤差信号の発生符号量推
定値を第2の閾値を用いて閾値判定を行い、判定結果、
予測誤差信号の発生符号量推定値が第2の閾値より大き
い場合には上記動き検出部20により得られる動きベク
トル21を最終動きベクトル33として出力させると共
に、予測誤差信号の発生符号量推定値が第2の閾値より
小さい場合には上記予測ベクトル28を最終動きベクト
ル33として出力させ、かつ最終動きベクトル33に対
応する予測画像37を最終予測画像として出力する最終
予測画像判定部30とを動き補償予測部19内に備えて
いる。
【0058】なお、その他の符号として、2は入力映像
信号1に基づいて入力マクロブロック3を生成するマク
ロブロック生成部、5は入力マクロブロック3と予測誤
差信号4との入力に基づいてモード判定し、モード選択
情報6と符号化対象画像信号7を出力するモード判定
部、8は符号化対象画像信号7を離散的コサイン変換し
てDCT係数データを出力するDCT部、10はDCT
係数データ9を量子化して量子化DCT係数データを出
力する量子化部、12は量子化DCT係数データ11を
逆量子化して逆量子化DCT係数データ13を出力する
逆量子化部、14は逆量子化DCT係数データ13に基
づいて復号画像データ15を復元する逆DCT部、16
は復号再生画像、17はモード判定部5からのモード選
択情報6に従って制御されるスイッチ、26と32は動
き補償予測部19内のスイッチ、38は量子化DCT係
数データ11、モード選択情報6、動きベクトル33を
所定のシンタックス、可変長符号化方法でビットストリ
ーム39の形に多重化して出力する可変長符号化・多重
化部である。
【0059】また、図14は本実施の形態10に係る動
画像符号化装置及び方法を説明するための図13の動き
補償予測部19を含む動きベクトル検出の処理過程を示
すフローチャートである。以下、図13および図14を
もとに説明する。 (1)符号化装置の全体動作 まず、図13の符号化装置の全体の動作について簡単に
説明する。入力映像信号1には1フレームに対応するデ
ータが入力され、このフレームデータはマクロブロック
生成部2によって、入力マクロブロック3に分割され
る。各入力マクロブロックについて、モード判定部5に
おいて、イントラ(フレーム内)符号化されるかインタ
ー(フレーム間)符号化されるかが決定される。判定に
用いられるのは、入力マクロブロック3と、動き補償予
測部19の処理によって得られる予測画像37と入力マ
クロブロック3との差分信号である予測誤差信号4であ
り、所定の判定方法により符号化効率が高いと判断され
た信号が符号化対象画像信号7として選択される。この
時の判定方法は種々の方法を取り得るが、本発明の技術
要素にあたらないため、詳細は割愛する。また、予測画
像37および動きベクトル33を生成する動き補償予測
部19の処理の詳細は後述する。
【0060】符号化対象画像信号7は、DCT部8にお
いて各8×8画素からなるブロックごとにDCTされ、
DCT係数データ9に変換される。DCT係数データ9
は量子化部10により所定の方法で量子化され、量子化
DCT係数データ11として可変長符号化・多重化部3
8に送られる。また、量子化DCT係数データ11は、
逆量子化部12において逆量子化DCT係数データ13
に戻され、逆DCT部14において復号画像データ15
に復元される。ここで、モード判定部5からのモード選
択情報6に従ってスイッチ17が制御され、イントラ符
号化モードのときは「0」を、インター符号化モードの
ときは予測画像37を加算して復号再生画像16を得
る。
【0061】復号再生画像16は、後の動き補償予測に
用いるため、フレームメモリ34に格納される。動き補
償予測部19は予測画像37を出力するほか、予測画像
37を得るための動きベクトル33を、可変長符号化・
多重化部38に出力する。可変長符号化・多重化部38
は、量子化DCT係数データ11、動きベクトル33、
モード選択情報6などを所定のシンタックス、可変長符
号化方法でビットストリーム39の形に多重化して出力
する。ここで、所定のシンタックスとは前述の国際標準
動画符号化規格で定められるデータ多重化ルールを意味
する。
【0062】(2)動き補償予測部19の動作 動き補償予測部19の内部構成は図13に示す通りであ
る。図14のフローチャートを併用しながら詳細に動作
を説明する。 (2−1)動き検出処理(ステップS1) まず、ステップS1に示すように、入力マクロブロック
3に対して、最小予測誤差(最小マッチング歪み)を与
える動きベクトル21を求める。この処理は、動き検出
部20において行う。予測誤差には、従来の技術で述べ
た差分絶対値和(SAD)や、画素差分の自乗をマクロ
ブロック輝度成分の全画素について総和をとる差分自乗
和などがあるが、以下ではSADを用いるものとする。
動き検出部20は、入力マクロブロック3と、フレーム
メモリ34中の参照画像の与えられた動きベクトル探索
範囲の中に含まれる画像データとの間で、SADを最小
にする参照画像データ位置を求め、入力マクロブロック
3のフレーム内位置からの偏移を動きベクトル21とし
て出力する。予測誤差の計算に用いるフレームメモリ3
4中の参照画像データは、画像データバス35を介して
動き検出部20に送り込まれる。
【0063】次いで、スイッチ26は、この動きベクト
ル21をスルーで動き補償部22に受け渡す。動き補償
部22は、動きベクトル21により、フレームメモリ3
4中の参照画像データの対応する位置の画像データを、
画像データバス36を介して予測画像23として取り出
して出力する。予測画像23は、まず最終予測画像判定
部30に送られるが、この時点では最終予測画像判定部
30は、予測画像23をそのまま最終予測画像37とし
てスルーで出力する。
【0064】(2−2)モード判定(ステップS2、S
3) 次に、ステップS2において、イントラ/インター判定
を行う。この処理は動き補償予測部19ではなく、モー
ド判定部5で(1)で述べたように行われる。次いで、
ステップS3において、モード選択情報6が「インター
モード」を示しているか否かを判定する。イントラモー
ド、すなわち入力マクロブロック3を直接符号化対象信
号とするモードであれば、ここで動き補償予測部19の
処理は終了する。
【0065】(2−3)動きベクトルの効率判定(ステ
ップS4) インターモード、すなわち入力マクロブロック3と最終
予測画像37との差分画像(予測誤差信号)を符号化対
象信号とするモードであれば、以下に説明する手順と動
作に従って、符号量と符号化歪みのバランスを考慮して
トータルで効率のよい動きベクトルを改めて決定する。
まず、インターモードの場合は、最小マッチング歪み閾
値処理部24を起動し、予測画像23によるSADにつ
いて、あらかじめ定められた閾値TH1に基づいて閾値
判定を行う(ステップS4)。ここで、TH1を実験的
もしくは経験的に決定して予測効率を図る値として定め
ておけば、TH1よりも大きなSADを生じる場合、動
きベクトル21による動き補償予測は、予測効率がそれ
ほど良くないと判断できる。つまり、このマクロブロッ
クでは動きベクトル21を用いて予測誤差信号を得て
も、その予測誤差信号を符号化するには多くの符号量を
必要とすることがある程度推察できる。したがって、こ
の時の動きベクトル21は、動きベクトル21自身の符
号量を費やしてまで動き補償予測を行う価値が低いと判
断し、動きベクトルの符号量の削減を図る。
【0066】逆に、SADがTH1よりも小さい値にな
る場合は、動きベクトル21の予測効率を認め、それを
そのまま最終的な動きベクトルとして用いて符号化を行
う。 (2−4)動きベクトルの置換処理(ステップS5〜S
9) 上記ステップS4で、SADがTH1より大きいと判断
された場合には、動きベクトル21を、実際に差分符号
化する際に用いる予測ベクトルに置き換えることを検討
する。一般に、既存の動画像符号化標準方式では、動き
ベクトルは近傍の動きベクトルで予測してその差分値を
符号化することが多い。動きベクトルは近傍と似通った
値をとることが多いため、予測差分がゼロに近いほど符
号長の短い符号を割り当てて符号化するのが一般的であ
る。したがって、動きベクトルを予測ベクトルに一致さ
せることで、動きベクトルの符号量は最小になるので、
この置換によって予測誤差信号の符号量が極端に大きく
ならないならば、トータルで符号量を削減した効率のよ
い符号化を行うことができる。
【0067】最小マッチング歪み閾値処理部24は、ス
テップS4でSADがTH1より大きいと判断すると、
制御信号25によりスイッチ26を切り換え、予測ベク
トル導出部27に動きベクトル21を与える。予測ベク
トル導出部27はステップS5の処理を行い、動きベク
トル21を実際に符号化する場合に使用する動きベクト
ル符号化用の予測ベクトル28を導出する。たとえば、
予測の方法を直前のマクロブロックの動きベクトルを予
測ベクトルとして差分をとる(これはMPEG−1やM
PEG−2で採用されている)。すると、動きベクトル
21が(−2,8)、直前のマクロブロックの動きベク
トルが(0,4)であった場合は、符号化する動きベク
トルデータはその差分で(2,4)となる。なお、ここ
で、動きベクトル(x,y)とは、被予測マクロブロッ
クの画素位置から水平方法へx画素(右方向を正とす
る)、垂直方向へy画素(下方向を正とする)だけ偏移
した位置のフレームメモリ中の画素を予測画素とするこ
とを意味する。予測ベクトル導出部27は、予測ベクト
ルに相当する(0,4)を置換候補ベクトルとして出力
する。
【0068】動き補償部22は、予測ベクトル28を受
け、前述の予測画像23の取得と同様の手順で予測ベク
トル28に対応する予測画像29を出力する。予測画像
29は、最終予測画像判定部30に、予測画像23とと
もに入力される。最終予測画像判定部30は、ここでは
予測画像29による予測誤差信号を生成し(入力マクロ
ブロック3との差分をとることで得られる。ステップS
6に相当)、その予測誤差信号の符号化効率をチェック
する。これは、動きベクトル21を予測ベクトル28で
置換した場合に、それによって予測誤差信号の符号量が
大幅に増加してしまうと動きベクトルの置換が逆効果に
なってしまうためであり、予測誤差信号の符号量の程度
をある程度測ることが目的である。
【0069】チェックの方法は、予測誤差信号の発生符
号量推定値としての輝度成分の分散値を用いた閾値判定
による(ステップS7、S8)。この判定方法の根拠は
以下の通りである。予測誤差信号は、一般にゼロ近辺に
ピークを持つラプラス、ガウス系の分布を有する。符号
化は、この予測誤差信号をDCTによって周波数成分に
変換して、その係数分布が低周波に偏ることを利用して
冗長度を削減するため、高周波成分に立つ係数の発生頻
度が符号化効率の測度になる。高周波成分の含有率は、
予測誤差信号の信号分布の分散によってある程度代表さ
れる。分散が大きいほど信号分布のすそ野が広がり、D
CT係数の高周波成分の発生頻度が高くなる。
【0070】このような観点から、特に符号量の多くを
占める輝度成分の分散値σを閾値判定に用いて、この
分散値が閾値TH2よりも小さい場合、動きベクトル置
換による予測誤差信号の符号量増加はある程度抑えられ
るものとして動きベクトルの置換を認める(ステップS
9)。逆に、輝度成分の分散値がTH2よりも大きくな
る場合は、動きベクトル置換がかえって予測誤差信号の
符号量増加を招くものと判定し、動きベクトルの置換を
認めず、最小SADを与える動きベクトル21を最終的
な動きベクトルとする。
【0071】最終予測画像判定部30は、以上の輝度信
号分散値に基づく置換の可否判定を行い、その結果とし
て、制御信号31によってスイッチ32を切り換え、最
終動きベクトル33を出力させるとともに、最終動きベ
クトル33に対応する最終予測画像37を予測画像2
3、予測画像29のいずれかから選択して出力する。す
なわち、インターモードでは、以上の処理を経た後の最
終予測画像37を用いてインター符号化を実施すると共
に、最終動きベクトル33を可変長符号化・多重化部3
8に送って符号化する。
【0072】上述した図14に示す動きベクトルを用い
た動き補償予測に基づく動画像符号化方法における処理
ステップを要約すると次の通りとなる。すなわち、図1
4に示す動画像符号化方法は、入力マクロブロックと参
照画像データとに基づいて最小予測誤差(最小マッチン
グ歪み)を与える動きベクトルを検出する動きベクトル
検出ステップS1と、入力マクロブロックと動きベクト
ルに対応する予測画像とに基づく予測誤差信号を第1の
閾値を用いて閾値判定する第1の閾値判定ステップS4
と、第1の閾値判定結果、予測誤差信号が第1の閾値よ
り大きい場合には動きベクトルを符号化する際に用いる
予測ベクトルを導出する予測ベクトル導出ステップS5
と、予測ベクトルに対応する予測画像による予測誤差信
号を生成する予測誤差信号生成ステップS6と、予測誤
差信号の発生符号量推定値を算出する算出ステップS7
と、算出された予測誤差信号の発生符号量推定値を第2
の閾値を用いて閾値判定する第2の閾値判定ステップS
8と、第2の閾値判定結果、予測誤差信号の発生符号量
推定値が第2の閾値より小さい場合に動きベクトルを上
記予測ベクトルに置換する置換ステップS9とを備え、
動きベクトルを用いて動き予測符号化を実施する。
【0073】以上の構成の符号化装置及び方法により、
予測誤差信号の符号量削減に貢献しない動きベクトルを
閾値判定によって特定し、予測誤差信号の符号量増加を
抑えながら動きベクトルの符号量を削減して符号化を行
うことができるため、動き情報、画像情報のトータルの
符号化効率にとって最適な動きベクトルの選択が可能に
なる。
【0074】なお、本実施の形態10では、閾値TH1
およびTH2の具体的な決定方法については述べなかっ
たが、これらの値は特定の符号化ビットレートやフレー
ムレートなどに応じて最適値が変わってくるため、状況
に応じたチューニングのパラメータとして利用すること
ができる。これらの値を最適に設定することで符号化効
率を高めることが可能である。
【0075】本実施の形態10の符号化装置では、従来
の動きベクトル探索に比べ、SADの閾値処理、予測ベ
クトルおよび予測ベクトルによる予測誤差信号の導出、
予測ベクトルによる予測誤差信号の輝度信号の分散値の
計算と閾値処理が追加される構成となる。しかし、SA
Dおよび分散値の閾値処理は条件分岐1つだけで実現で
きるほか、予測ベクトル導出は従来の動きベクトル符号
化に際しても必要なため特別な追加機構ではない。
【0076】また、予測ベクトルによる予測誤差信号の
導出は、マクロブロック分のバッファリングと予測ベク
トルの一時記憶により、最小SADを与える動きベクト
ルを検出する過程(動き検出部20)で実施してしまう
ことも可能であり、分散値計算も1マクロブロックあた
り1回の処理(しかも、ステップS4で動きベクトル置
換の候補となるマクロブロックについてのみ)だけであ
るので、極めて少ない演算量の追加で実現可能である。
ハードウエアで構成する場合は、多少の内部構成素子の
追加が必要になるが、ソフトウエアで符号化装置を構成
する場合には少しの演算量増加だけで実現可能である。
【0077】また、本実施の形態10では、動き量を表
現するパラメータとして動きベクトルを用いて説明した
が、アフィンパラメータや透視変換パラメータなどより
複雑な動きパラメータを用いて予測を行う場合にも適用
可能である。これらの複雑な動きパラメータに対して
は、予測ベクトル導出部27において、パラメータ符号
化の際にもっとも冗長度を削減して符号化できるパラメ
ータを算出すればよい。
【0078】実施の形態11.上述した実施の形態10
において、最小SADを与える動きベクトルは、いくつ
かのモードから選択されたものでもよい。たとえば、M
PEG−4の最終草案(ISO/IEC JTC1/SC29WG11/N22
02)や、ITU−T勧告H.263のオプションの1つであるAdv
anced Prediction Modeによれば、動きベクトルとし
て、マクロブロックあたり1つのベクトルを求める「1
MVモード」と、DCTの単位となる4つの8画素×8
ラインのブロックあたりに1つの動きベクトルを求める
「4MVモード」が選択できる。この場合、「1MVモ
ード」と「4MVモード」とを比較して最小のSADを
与えるモードを選択するように構成できる。
【0079】この処理は、図13における動き検出部2
0の内部で実施するように構成でき、図14のステップ
S1のサブステップとして位置づけることができる。ま
た、この場合の予測ベクトル導出部27は、近傍動きベ
クトルのメディアン値を用いた予測ベクトルの算出を行
うように構成する。
【0080】図15に、MPEG−4最終草案に基づく
動きベクトルの予測の仕組みを示す。図15において、
MVは被予測動きベクトル、MV1〜MV3は予測ベク
トル算出のために必要となる動きベクトルを示し、
(a)はマクロブロック中左上のブロックの動きベクト
ルの場合、(b)はマクロブロック中右上のブロックの
動きベクトルの場合、(c)はマクロブロック中左下の
ブロックの動きベクトルの場合、(d)はマクロブロッ
ク中右下のブロックの動きベクトルの場合の動きベクト
ルMV1〜MV3の位置をそれぞれ定めている。
【0081】予測ベクトル(P,P)は、下式で求
められる。 P=Median(MV1,MV2,MV3) P=Median(MV1,MV2,MV3) ただし、MV1=(MV1,MV1) MV2=(MV2,MV2) MV3=(MV3,MV3) また、関数Median( )は、3つの引数の中央値を出力
する。
【0082】図15は「4MVモード」の説明図になっ
ているが、「1MVモード」では同図(a)の場合で説明
できる。「1MVモード」の場合は、図3の(a)を用
いて、MVをマクロブロック全体の動きベクトルとみな
して予測ベクトルを求める。MV1〜MV3は、それぞ
れそれらが属するマクロブロックの動きベクトルモード
が「1MVモード」の場合は、4つのブロックすべてが同
じ動きベクトルであるとみなす。本実施の形態12によ
れば、MPEG−4やH.263などの低ビットレート符
号化をターゲットとする符号化装置において本発明を活
用することができる。
【0083】実施の形態12.本実施の形態12では、
実施の形態10で説明した動きベクトル置換処理のON
/OFFをフレーム単位に切り換える構成を持つ符号化
装置について説明する。動き補償予測の効率が極めて高
いフレームでは、動きベクトルの置換が逆効果になるこ
とがあり、それを防ぐこと、フレーム全体でON/OF
Fすることで置換処理を行わないフレームにおける演算
量を削減できることなどが効果としてあげられる。
【0084】すなわち、この実施の形態12では、動き
検出部20からの動きベクトルと最小予測誤差量の入力
に基づいてフレームアクティビティの値を算出し、算出
された値に基づいて最小マッチング歪み閾値処理部24
及び最終予測画像判定部30による予測ベクトルを用い
た動きベクトルの置き換え処理をフレーム単位で切り換
え制御するフレームアクティビティ算出部40をさらに
備え、フレームごとに動きパラメータ置換処理のON/
OFFを制御できるようにすることより、全体の符号量
と符号化歪みのバランスの良い符号化をより柔軟に行
う。
【0085】図16に本実施の形態12における動き補
償予測部19の内部構成を示す。同図において、図13
に示す実施の形態10と同一部分は同一符号を付してそ
の説明は省略する。新たな符号として、40は動き検出
部20からの動きベクトル21と最小予測誤差41の入
力に基づいてフレームアクティビティの値を算出し、算
出された値に基づいて最小マッチング歪み閾値処理部2
4及び最終予測画像判定部30による予測ベクトルを用
いた動きベクトルの置き換え処理をフレーム単位で切り
換え制御する制御信号42を出力するフレームアクティ
ビティ算出部であり、43と44はその制御信号に基づ
いて動きベクトルの置き換え処理を行うためのスイッチ
である。
【0086】また、図17は、図16の動き補償予測部
19を用いた場合の動き補償予測処理手順を示すフロー
チャートである。以下、図16及び図17をもとに、本
実施の形態12における動き補償予測部19の動作を詳
しく説明する。符号化装置全体の構成は実施の形態10
で説明した図13と等価で、動き補償予測部19だけが
置き換わるものとし、モード判定部5の動作も実施の形
態10と同じであるとする。
【0087】(1)動き検出処理(ステップS1) まず、実施の形態10と同様に、ステップS1に示すよ
うに、入力マクロブロック3に対して、最小予測誤差を
与える動きベクトル21を求める。この動きベクトル検
出の処理を、1フレームにわたってすべて実施してお
き、各マクロブロックの動きベクトル21と最小SAD
41をフレームアクティビティ算出部40に入力する。
フレームアクティビティ算出部40は、当該フレームに
て動きベクトル置換の処理を行うか否かの判定基準とな
るフレームアクティビティを計算する(ステップS1
0)。このフレームアクティビティの値から、動きベク
トル置換を行うと判断した場合には、制御信号42によ
ってスイッチ26、43、44をすべて実施の形態10
の処理を行う方向へ動作させる。さもなくばスイッチ2
6、43、44を強制的に最小SADを与える動きベク
トル21に基づいて動き補償予測を行うように動作させ
る。これらのスイッチの切り換えは、図17におけるス
テップS11に相当し、図17ではマクロブロック単位
の切り換えを行う。これはフレーム単位で実施しても良
いが、以下ではマクロブロック単位にフレームアクティ
ビティの値に基づいて選択するものとして説明する。
【0088】フレームアクティビティの値としては、フ
レーム全体の動きの大きさや複雑さなどが考えられる。
具体的な量では、フレーム全体にわたる最小SADの総
和や、フレーム全体の動きベクトルのばらつきの度合い
を示す動きベクトル分散などが考えられる。たとえば、
フレーム間で動きが複雑な場合には平行移動のみで動き
を捉えようとする動きベクトルでは十分な予測効率が得
られない可能性が高い。この場合は動きベクトルが有効
に作用していない個所が多いことが予想されるので、動
きベクトル置換の機構をONにしておく。逆に、動きが
単調で予測効率が十分得られるような場合には動きベク
トル置換の機構をOFFにし、最小SADの動きベクト
ルを常に用いるようにする、などの制御を考えることが
できる。最小SADの総和が大きいフレームでは前フレ
ームからの動きが複雑で動きを捉え切れないケースが考
えられるし、動きベクトルの分散が大きい場合について
も動きの複雑さが大きいとみなすことができる。しかし
ながら、フレームアクティビティの定義は様々考えられ
る。
【0089】以下では動きベクトル置換のON/OFF
切り換えに最も最適なアクティビティを用いることを前
提として説明を続ける。 (2)モード判定(ステップS2、S3) 次に、ステップS2において、イントラ/インター判定
を行う。この処理は動き補償予測部19ではなく、モー
ド判定部5で(1)で述べたように行われる。次いで、
ステップS3において、モード選択情報6が「インター
モード」を示しているか否かを判定する。イントラモー
ド、すなわち入力マクロブロック3を直接符号化対象信
号とするモードであれば、ここで動き補償予測部19の
処理は終了する。
【0090】(3)フレームアクティビティに基づく動
きベクトル置換処理のON/OFF判定(ステップS1
1) (1)で説明したように、ステップS11において、ス
テップS10で求めたフレームアクティビティをもと
に、動きベクトル置換処理(ステップS4〜S9)に処
理を進めるか、最小SADを与える動きベクトルをその
まま使用することにして動き補償予測の処理を終了させ
るかを判定する。
【0091】(4) 動きベクトルの置換処理(ステッ
プS4〜S9) (3)で動きベクトル置換処理を行うと判定された場合
は、インターモードにおいて、実施の形態1で述べた手
順により、符号量と符号化歪みのバランスを考慮してト
ータルで効率のよい動きベクトルを改めて決定する。こ
の時、スイッチ43と44は、実施の形態1の動作を行
うように制御されるものとする。この場合の処理手順は
実施の形態10で述べた方法とまったく同じであるた
め、ここでの説明は割愛する。
【0092】上述したように、図17に示す動きベクト
ルを用いた動き補償予測に基づく動画像符号化方法にお
ける処理ステップでは、図14に示す処理ステップに対
し、動きベクトルと最小予測誤差に基づいてフレームア
クティビティの値を算出し、算出された値に基づいてフ
レーム単位で動きベクトルと予測ベクトルの置換を行う
か否かの切換制御を行う制御ステップをさらに備えて、
動き予測符号化を実施している。
【0093】以上の構成の符号化装置及び方法により、
フレーム単位およびマクロブロック単位で、予測誤差信
号の符号量削減に貢献しない動きベクトルを閾値判定に
よって特定し、予測誤差信号の符号量増加を抑えながら
動きベクトルの符号量を削減して符号化を行うことがで
きるため、動き情報、画像情報のトータルの符号化効率
にとって最適な動きベクトルの選択をより柔軟に行える
ようになる。これによって、動きベクトルの置換が有効
でないフレームについてははじめから置換処理をOFF
にして効率の低下を防ぐことができる。また、処理がO
FFの場合は置換処理の演算量もフレームの単位で削減
できる。
【0094】本実施の形態12の符号化装置及び方法で
は、実施の形態10の符号化装置及び方法に比べ、さら
にフレームアクティビティ算出の処理過程が追加になる
が、これはフレームにつき1回しか実施しないため、全
体としての演算量の増加には大きく影響しない。
【0095】また、本実施の形態12では、フレームア
クティビティを、フレームメモリ34内の過去に符号化
された画像データと、入力された原画像との間で計算す
るように構成したが、この構成では符号化歪みを含んだ
画像と原画像との間でアクティビティ計算をすることに
なり、厳密なフレーム間アクティビティは算出できな
い。そのため、過去のフレームの原画像をバッファリン
グするフレームメモリを設けることにより、原画像同士
でフレーム間のアクティビティを算出することも可能で
ある。
【0096】また、本実施の形態12における符号化装
置において、実施の形態11で述べたように「1MVモ
ード」「4MVモード」に対応できるように構成すること
で、MPEG−4やH.263などの低ビットレート符号
化装置への適用が可能である。
【0097】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、最適
ベクトルを決定するために、歪量として予測差分の差分
絶対値和だけでなく、ベクトル符号量の符号量をも考慮
することにより、トータルの符号化効率を向上させるこ
とが可能となる。
【0098】また、差分絶対値和の代わりに差分二乗和
を用いることにより、差分信号に含まれるパワーを評価
することが可能であり、より精度の高い予測が可能とな
り符号化効率の向上が期待できる。
【0099】また、動きベクトル符号化で、以前に使用
された動きベクトルとの差分を符号化することにより、
ベクトル符号量を少なくすることが可能であり、符号化
効率の向上が期待できる。
【0100】また、入力画像と予測画像の両方の平均値
を分離した画像同士で動き予測評価を行うことにより、
画像のレベルに依存しない動き補償を可能とする事が出
来、変化の激しい画像でもより精度の高い動きベクトル
検出が可能である。
【0101】また、予測差分の周波数解析を行い、周波
数係数を求め、その係数から評価値を求めることによ
り、予測誤差の変換符号化後の符号量をかなり正確に予
測することが可能で、効率のよい符号化が可能となる。
【0102】また、予測誤差を符号化し符号化情報量を
求め、更にベクトル符号化の符号量とを用いることによ
り、そのベクトルにおけるほぼ完全な符号量を得ること
が可能となり、歪みと符号量との関係において最適な符
号化を行うことが可能となる。
【0103】また、入力画像と予測画像とを輝度・色差
とに分解して評価値を求めることにより、輝度のみでは
判定できない動きを色差の評価値により検出することが
可能となり、色の動きを忠実に判定できる。
【0104】また、入力画像と予測画像とを輝度・色差
とに分解し、輝度、色差別々に予測を行い、輝度・色差
の評価値のうちより最適なベクトルを選択することによ
り、より効率の良い符号化を行うことが可能となる。
【0105】また、可変長符号化まで含めた最適な動き
ベクトルを求めることが可能となり、画質向上の効果が
ある。
【0106】また、この発明の動画像符号化装置及び方
法によれば、予測誤差信号の符号量を大きく増加させる
ことなく、動きベクトルの符号量を効果的に削減するこ
とが可能である。これは特に、画像データの符号量に対
して動きパラメータの符号量の比率が高くなる低ビット
レート符号化の際に、全体の符号量と符号化歪みのバラ
ンスの良い符号化を行うことができ、効果的である。
【0107】さらに、フレームアクティビティの値に基
づいて動きパラメータの置換を行うか否かをフレーム単
位で切り換え制御するようにしたので、フレームごとに
動きパラメータ置換処理のON/OFFを制御でき、全
体の符号量と符号化歪みのバランスの良い符号化をより
柔軟に行うことができる。また、置換処理を一切行わな
いフレームについては演算量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態7に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態8に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態9に係る動き補償装置
を示すブロック構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態9に係る動き補償装
置の変形例を示すブロック構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態9に係る動き補償装
置の他の変形例を示すブロック構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態9に係る動き補償装
置のさらに他の変形例を示すブロック構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態10に係る動画像符
号化装置を示すブロック構成図である。
【図14】 図13の符号化装置における動き補償予測
部19の処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態11に係るMPEG
−4またはITU−T勧告H.263における動きベク
トルの予測値の算出方法を説明する説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態12に係る動画像符
号化装置を示すブロック構成図である。
【図17】 図16の符号化装置における動き補償予測
部19の処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】 従来の動き補償装置を示すブロック構成図
である。
【図19】 最適画像(予測画像)を求める説明図であ
る。
【符号の説明】
101 最小歪検出部、102 特定ベクトル歪計算
部、103 最適ベクトル出力部、104 前フレーム
メモリ、110 オフセット値、111 加算器、11
2 比較器、113 セレクタ、114 オフセット計
算部、152 特定ベクトルに対する前フレームデー
タ、153 特定ベクトル、154 最小歪データ、1
55 最小歪を与える動きベクトル、156 特定ベク
トルに対する歪データ、157 最適動きベクトル、2
01 参照画像、202 入力画像、203 動きベク
トル、204 予測画像、205 差分絶対値和演算
部、206 差分絶対値和、207 動きベクトル値符
号化部、208 動きベクトル符号量、209 最適ベ
クトル決定部、210 最適ベクトル、211 差分二
乗和演算部、212 差分二乗和、213 遅延器、2
14 差分演算器、215 差分ベクトル符号化器、2
16a,216b 平均値分離部、217 平均値分離
予測画像、218 平均値分離入力画像、219 歪量
演算部(評価値演算器)、220 評価値、222 差
分器、223 予測誤差、224 周波数解析部、22
5 周波数係数、226 評価値生成部、227 評価
値、228 符号化部、229 符号化情報量、230
a,230b,230c 輝度色差分離部、231 予
測画像輝度信号、232 予測画像色差信号、233
入力画像輝度信号、234 入力画像色差信号、235
a,235b 差分器、236 輝度評価値生成部、2
37 色差評価値生成部、238 加算器、239 総
評価値、240 輝度成分のみの予測画像、241 色
差成分のみの予測画像、242 動きベクトル輝度信
号、243 動きベクトル色差信号、244 輝度色差
評価値比較部、20 動き検出部、22 動き補償部、
24 最小マッチング閾値処理部、27 予測ベクトル
導出部、30 最終予測画像判定部、34 フレームメ
モリ、40 フレームアクティビティ算出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 研一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山田 悦久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 関口 俊一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 浅井 光太郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像と参照画像とを入力し、入力画
    像と参照画像との間の動きベクトルと、参照画像から動
    きベクトルに従って抽出した予測画像とを出力する動き
    補償処理部と、 上記入力画像と上記予測画像とを入力して入力画像と予
    測画像との間の歪量を求める歪量演算部と、 上記動きベクトルを入力して符号化しベクトル符号量を
    出力するベクトル値符号化部と、 上記動きベクトルと上記歪量及び上記ベクトル符号量を
    入力して、歪量とベクトル符号量から算出される評価関
    数を評価する複数の動きベクトルのすべてに対し求め
    て、評価関数が最小値を示す動きベクトルを最適ベクト
    ルとして出力する最適ベクトル決定部とを備えた動き補
    償装置。
  2. 【請求項2】 上記歪量演算部は、上記入力画像と上記
    予測画像との間の差分絶対値和を計算して出力する差分
    絶対値和演算部でなることを特徴とする請求項1記載の
    動き補償装置。
  3. 【請求項3】 上記歪量演算部は、上記入力画像と上記
    予測画像との間の差分二乗和を計算して出力する差分二
    乗和演算部でなることを特徴とする請求項1記載の動き
    補償装置。
  4. 【請求項4】 上記ベクトル値符号化部は、入力される
    動きベクトルを遅延する遅延器と、入力された動きベク
    トルと上記遅延器を介した動きベクトルとの差分を取っ
    て差分ベクトルを出力する差分器と、上記差分ベクトル
    を符号化してベクトル符号量を出力する差分ベクトル符
    号化部とでなることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の動き補償装置。
  5. 【請求項5】 入力画像と参照画像とを入力し、入力画
    像と参照画像との間の動きベクトルと、参照画像から動
    きベクトルに従って抽出した予測画像とを出力する動き
    補償処理部と、 上記入力画像から平均値を分離した平均値分離入力画像
    を得る第1の平均値分離部と、 上記予測画像から平均値を分離した平均値分離予測画像
    を得る第2の平均値分離部と、 上記平均値分離入力画像と上記平均値分離予測画像とを
    入力して平均値分離入力画像と平均値分離予測画像との
    間の歪量の演算による評価値を求める歪量演算部と、 上記動きベクトルと上記評価値を入力して、当該評価値
    を評価する複数の動きベクトルのすべてに対し求めて、
    評価値が最小値を示す動きベクトルを最適ベクトルとし
    て出力する最適ベクトル決定部とを備えた動き補償装
    置。
  6. 【請求項6】 上記歪量演算部は、上記平均値分離入力
    画像と上記平均値分離予測画像との間の差分絶対値和を
    計算して出力する差分絶対値和演算部でなることを特徴
    とする請求項5記載の動き補償装置。
  7. 【請求項7】 上記歪量演算部は、上記平均値分離入力
    画像と上記平均値分離予測画像との間の差分二乗和を計
    算して出力する差分二乗和演算部でなることを特徴とす
    る請求項5記載の動き補償装置。
  8. 【請求項8】 上記動きベクトルを入力して符号化しベ
    クトル符号量を出力するベクトル値符号化部をさらに備
    え、上記最適ベクトル決定部は、上記動きベクトルと上
    記歪量及び上記ベクトル符号量を入力して、歪量とベク
    トル符号量から算出される評価関数を評価する複数の動
    きベクトルのすべてに対し求めて、評価関数が最小値を
    示す動きベクトルを最適ベクトルとして出力することを
    特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の動き補
    償装置。
  9. 【請求項9】 入力画像と参照画像とを入力し、入力画
    像と参照画像との間の動きベクトルと、参照画像から動
    きベクトルに従って抽出した予測画像とを出力する動き
    補償処理部と、 上記入力画像と上記予測画像とを減算して予測誤差を求
    める減算器と、 上記予測誤差を周波数係数に変換する周波数解析部と、 変換された周波数係数に基づいて評価値を生成する評価
    値生成部と、 上記動きベクトルと上記評価値を入力して、複数の取り
    うる動きベクトルのうち、上記評価値が最小値を示す動
    きベクトルを最適ベクトルとして出力するベクトル決定
    部とを備えた動き補償装置。
  10. 【請求項10】 入力画像と参照画像とを入力し、入力
    画像と参照画像との間の動きベクトルと、参照画像から
    動きベクトルに従って抽出した予測画像とを出力する動
    き補償処理部と、 上記入力画像と上記予測画像とを減算して予測誤差を求
    める減算器と、 上記予測誤差を差分符号化して差分画像符号量を出力す
    る差分画像符号化部と、 上記動きベクトルを入力して符号化しベクトル符号量を
    出力するベクトル値符号化部と、 上記動きベクトルと上記差分画像符号量及び上記ベクト
    ル符号量を入力して、複数の取りうる動きベクトルのう
    ち、上記差分画像符号量に上記ベクトル符号量を加えた
    符号量が最小となる動きベクトルを最適ベクトルとして
    出力するベクトル決定部とを備えた動き補償装置。
  11. 【請求項11】 入力画像と参照画像とを入力し、入力
    画像と参照画像との間の動きベクトルと、参照画像に従
    って抽出した予測画像とを出力する動き補償処理部と、 上記入力画像から入力画像輝度信号と入力画像色差信号
    とを分離する第1の輝度色差分離部と、 上記予測画像から予測画像輝度信号と予測画像色差信号
    とを分離する第2の輝度色差分離部と、 上記第1の輝度色差分離部からの入力画像色差信号と上
    記第2の輝度色差分離部からの予測画像色差信号との差
    分を求める第1の減算器と、 上記第1の輝度色差分離部からの入力画像輝度信号と上
    記第2の輝度色差分離部からの予測画像輝度信号との差
    分を求める第2の減算器と、 上記第1の減算器からの出力に基づいて色差評価値を生
    成する色差評価値生成部と、 上記第2の減算器からの出力に基づいて輝度評価値を生
    成する輝度評価値生成部と、 上記色差評価値生成部からの色差評価値と上記輝度評価
    値生成部からの輝度評価値とに基づいて最適ベクトル決
    定用評価値を演算する評価値演算部と、 上記動きベクトルと上記最適ベクトル決定用評価値とを
    入力して、複数の取りうる動きベクトルのうち、上記最
    適ベクトル決定用評価値が最小となる動きベクトルを最
    適ベクトルとして出力するベクトル決定部とを備えた動
    き補償装置。
  12. 【請求項12】 上記評価値演算部は、上記色差評価値
    生成部からの色差評価値と上記輝度評価値生成部からの
    輝度評価値とを加算して総評価値を求める加算器でな
    り、上記ベクトル決定部は、上記動きベクトルと上記総
    評価値としての総加算値を入力して、複数の取りうる動
    きベクトルのうち、上記総評価値が最小となる動きベク
    トルを最適ベクトルとして出力することを特徴とする請
    求項11記載の動き補償装置。
  13. 【請求項13】 入力画像と参照画像とを入力し、入力
    画像と参照画像との間の動きベクトルと、入力画像の輝
    度成分に対して、参照画像から動きベクトル輝度信号に
    従って抽出した予測画像輝度信号及び動きベクトル色差
    信号に従って抽出した予測画像色差信号とを出力する動
    き補償処理部と、 上記入力画像から入力画像輝度信号と入力画像色差信号
    とを分離する第1の輝度色差分離部と、 上記動きベクトルから動きベクトル輝度信号と動きベク
    トル色差信号とを分離する第3の輝度色差分離部と、 上記第1の輝度色差分離部からの入力画像色差信号と上
    記予測画像色差信号との差分を求める第1の減算器と、 上記第1の輝度色差分離部からの入力画像輝度信号と上
    記予測画像輝度信号との差分を求める第2の減算器と、 上記第1の減算器からの出力に基づいて色差評価値を生
    成する色差評価値生成部と、 上記第2の減算器からの出力に基づいて輝度評価値を生
    成する輝度評価値生成部と、 上記色差評価値生成部からの色差評価値と上記輝度評価
    値生成部からの輝度評価値とを比較して評価値比較差を
    出力する輝度色差評価値比較部と、 上記動きベクトル輝度信号及び動きベクトル色差信号と
    上記評価値比較差を入力して、複数の取りうる動きベク
    トルのうち、上記評価値比較差が最小となる動きベクト
    ルを最適ベクトルとして出力するベクトル決定部とを備
    えた動き補償装置。
  14. 【請求項14】 動画像符号化を行う符号化を行う際、
    ブロック単位に前フレームのデータから動きを予測し情
    報量削減を行う動き補償装置において、 前フレームのデータを格納する前フレームメモリ部と、 現ブロックと前フレームの特定領域からパターンマッチ
    ングを行い、最小の歪を与える動きベクトルと歪値とを
    計算する最小歪計算部と、 現ブロックと入力される1つ以上の動きベクトルに対応
    する前フレームのブロックとの歪を計算する特定ベクト
    ル歪計算部と、 上記最小歪計算部から出力される歪と上記特定ベクトル
    歪計算部から出力される歪とに基づいて最適動きベクト
    ルを出力する最適ベクトル出力部とを備えた動き補償装
    置。
  15. 【請求項15】 上記特定ベクトル歪計算部に入力され
    る動きベクトルは、上記最適ベクトル出力手段から出力
    されたベクトルを入力することを特徴とする請求項14
    記載の動き補償装置。
  16. 【請求項16】 上記最適ベクトル出力部は、上記最小
    歪計算部からの歪に重み付けを行う加算器と、重み付け
    された最小歪計算部からの歪と上記特定ベクトル歪計算
    部からの歪とを比較する比較器と、この比較器の比較結
    果に基づいて最小歪を与える動きベクトルと特定ベクト
    ルとのいずれかを選択して最適動きベクトルとして出力
    するセレクタとを備えたことを特徴とする請求項14ま
    たは15記載の動き補償装置。
  17. 【請求項17】 上記最適ベクトル出力部は、上記最小
    歪計算部からの歪に加える重み付けのオフセット値を、
    最小歪を与える動きベクトルと特定ベクトルとの差分の
    大きさにより適応的に変更して与えるオフセット値計算
    部をさらに備えたことを特徴とする請求項14または1
    5記載の動き補償装置。
  18. 【請求項18】 上記最小歪計算部は、現在の探索範囲
    内の最小歪と、現在の探索範囲より狭い範囲でのあらか
    じめ設定した範囲での最小歪みを出力することを特徴と
    する請求項14ないし17のいずれかに記載の動き補償
    装置。
  19. 【請求項19】 動き補償予測に基づく動画像符号化装
    置において、 動き補償予測に用いられる参照画像データを格納してな
    るメモリと、 入力マクロブロックと上記メモリからの参照画像データ
    とに基づいて最小予測誤差を与える動きベクトルを検出
    する動き検出部と、 入力マクロブロックの動き補償予測に利用する動きベク
    トルを符号化する際に用いる予測ベクトルを導出する予
    測ベクトル導出部と、 与えられた動きベクトルに基づいて上記メモリ内の参照
    画像データの対応する位置の画像データを動きベクトル
    に対応する予測画像として取り出す動き補償部と、 上記動き検出部により得られる動きベクトルに基づいて
    上記動き補償部から出力される予測画像を用いて予測誤
    差量を求め、該予測誤差量を第1の閾値を用いて閾値判
    定し、判定結果、予測誤差量が第1の閾値より大きい場
    合には上記予測ベクトル導出部により得られる予測ベク
    トルを上記動き補償部に出力させると共に、予測誤差量
    が第1の閾値より小さい場合には上記動き検出部により
    得られる動きベクトルを上記動き補償部に出力させる閾
    値処理部と、 予測ベクトルに対応する予測画像による予測誤差信号を
    生成し、その予測誤差信号の発生符号量推定値を第2の
    閾値を用いて閾値判定を行い、判定結果、予測誤差信号
    の発生符号量推定値が第2の閾値より大きい場合には上
    記動き検出部により得られる動きベクトルを最終動きベ
    クトルとして出力させると共に、予測誤差信号の発生符
    号量推定値が第2の閾値より小さい場合には上記予測ベ
    クトルを最終動きベクトルとして出力させ、かつ最終動
    きベクトルに対応する予測画像を最終予測画像として出
    力する予測画像判定部とを備えたことを特徴とする動画
    像符号化装置。
  20. 【請求項20】 上記動き検出部からの動きベクトルと
    最小予測誤差量の入力に基づいてフレームアクティビテ
    ィの値を算出し、算出された値に基づいて上記閾値処理
    部及び上記予測画像判定部による予測ベクトルを用いた
    動きベクトルの置き換え処理をフレーム単位で切り換え
    制御するフレームアクティビティ算出部をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項19記載の動画像符号化装置。
  21. 【請求項21】 動き補償予測に基づく動画像符号化方
    法において、 入力マクロブロックと参照画像データとに基づいて最小
    予測誤差を与える動きベクトルを検出する動きベクトル
    検出ステップと、 入力マクロブロックと動きベクトルに対応する予測画像
    とに基づく予測誤差信号を第1の閾値を用いて閾値判定
    する第1の閾値判定ステップと、 第1の閾値判定結果、予測誤差信号が第1の閾値より大
    きい場合には動きベクトルを符号化する際に用いる予測
    ベクトルを導出する予測ベクトル導出ステップと、 予測ベクトルに対応する予測画像による予測誤差信号を
    生成する予測誤差信号生成ステップと、 予測誤差信号の発生符号量推定値を算出する算出ステッ
    プと、 算出された予測誤差信号の発生符号量推定値を第2の閾
    値を用いて閾値判定する第2の閾値判定ステップと、 第2の閾値判定結果、予測誤差信号の発生符号量推定値
    が第2の閾値より小さい場合に動きベクトルを上記予測
    ベクトルに置換する置換ステップとを備え、動きベクト
    ルを用いて動き予測符号化を実施することを特徴とする
    動画像符号化方法。
  22. 【請求項22】 動きベクトルと最小予測誤差に基づい
    てフレームアクティビティの値を算出し、算出された値
    に基づいてフレーム単位で動きベクトルと予測ベクトル
    の置換を行うか否かの切換制御を行う制御ステップをさ
    らに備えたことを特徴とする請求項21記載の動画像符
    号化方法。
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