JP2001016594A - 動画像の動き補償方法 - Google Patents

動画像の動き補償方法

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JP2001016594A
JP2001016594A JP18290599A JP18290599A JP2001016594A JP 2001016594 A JP2001016594 A JP 2001016594A JP 18290599 A JP18290599 A JP 18290599A JP 18290599 A JP18290599 A JP 18290599A JP 2001016594 A JP2001016594 A JP 2001016594A
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aad
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Yoshinori Suzuki
芳典 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2種類以上の動き補償方法から符号化ブロッ
ク毎に1種類の動き補償方法を選択する際に、最適な方
法を選択するために予測誤差と同時に動き情報量を正確
に評価に反映させることが可能とする。 【解決手段】 符号化ノイズと予測誤差信号の符号化に
必要とされる符号化ビット量との間に成り立つ関係を利
用して、動き補償の結果発生する予測誤差信号を符号化
するに要する情報量を推定する。符号化ノイズの期待値
は量子化パラメータから求められるので、予測誤差信号
の絶対値に対する符号量は、予測誤差信号の絶対値で正
規化した量子化パラメータから予測誤差信号の符号化に
要する情報量を推定することで求められる。この関係か
らブロック内の予測誤差信号を符号化するに要する情報
量を推定し、それにブロック内の動きベクトルの符号化
に要する情報量を加えた値を評価値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
符号化技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル動画像の高能率符号化におい
て、時間的に隣接するフレーム間の相関を利用する動き
補償方法は大きな圧縮効果を生むことが知られている。
このため、動画像符号化方式の国際標準MPEG1、2、4で
も半画素精度のブロックマッチングの技術が用いられて
いる。この方式では、符号化しようとする画像を多数の
ブロックに分割し、ブロック毎にその動きベクトルを水
平・垂直方向に隣接画素間距離の半分の長さを最小単位
として求めている。この処理を数式で表現すると次のよ
うになる。符号化しようとするフレーム(現フレーム)
の予測画像をP(x,y)、参照画像(Pと時間的に近接して
おり、既に符号化が完了しているフレームの復号画像)
をR(x, y)とする。またx、yは整数であるとして、PとR
では座標値が整数である点に画素が存在すると仮定す
る。このとき、PとRの関係は
【0003】
【数1】
【0004】で表される。ただし、画像はa個のブロッ
クに分割されるとして、Biは画像のi番目のブロックに
含まれる画素、(ui,vi)はi番目のブロックの動きベクト
ルを表している。
【0005】半画素精度のブロックマッチングでは、ui
とviはそれぞれ画素間距離の半分、つまりこの場合は1
/2を最小単位として求められることになる。従って、
座標値が整数ではなく、参照画像において実際には画像
が存在しない点(以後、このような点を内挿点とよぶ)
の輝度値を求めることが必要となる。この際の処理とし
ては、周辺4画素を用いた共1次内挿が使われることが
多い。この内挿方式を数式で記述すると、座標値の少数
部分をαとβ(0≦α, β<1)として、参照画像の内
挿点(x+α, y+β)における輝度値R(x+α, y+β)は
【0006】
【数2】
【0007】で表される。
【0008】なお、ブロックマッチングのようにブロッ
ク毎に動きベクトルの検出を行う動き補償方法を局所的
な動きを検出するという意味から、以後纏めてローカル
動き補償と呼ぶことにする。またブロック単位の動きベ
クトルをローカル動きベクトルと呼ぶことによる。
【0009】以上説明したローカル動き補償を使用した
符号化方式として、ここでは低レート符号化を目的とし
た動画像符号化国際標準方式H.263を例に挙げる。H.263
は符号化方式として、ブロックマッチングを用いたロー
カル動き補償とDCTを組み合わせたハイブリッド符号化
方式(フレーム間/フレーム内適応符号化方式)を採用
している。このハイブリッド符号化方式ではマクロブロ
ック毎にブロックマッチングおよび離散コサイン変換
(DCT)が行われる。マクロブロックとは、8画素×
8画素の4個の輝度信号ブロックとそれと空間的に対応
する8画素×8画素の2個の色差信号ブロックで構成さ
れている。デフォルトのブロックマッチングは16画素
×16画素のY信号ブロック毎に行われ、DCTは6個
の8画素×8画素ブロック単位で行われる。またH.263
では、4個の8画素×8画素ブロック毎にブロックマッ
チングを行い、1個のマクロブロックに4個のローカル
動きベクトルを持つことも可能となっている。そのた
め、 H.263には3種類の予測タイプがあり、マクロブロ
ック単位で選択される。具体的な予測タイプは以下の通
りである。
【0010】P−1. 動き予測を行わず、原画像上のブ
ロック内の画素に直接DCTを施すINTRAモード。
【0011】P−2. 16画素×16画素の輝度ブロッ
クでブロックマッチングを行い、1個のローカル動きベ
クトルの符号化を伴うINTERモード。
【0012】P−3. 8画素×8画素の輝度ブロック
毎にブロックマッチングを行い、4個のローカル動きベ
クトルの符号化を伴うINTER4Vモード。
【0013】H.263の詳細なアルゴリズムは「DRAFT ITU
-T Recommendation H.263, 1995.12.5」に述べられてい
るが、ここでは時間的に正方向の既符号化フレームのみ
を参照画像として動き補償が行われるPピクチャを対象
として、符号化アルゴリズムを説明する。
【0014】図2はH.263の符号化器の構成例を示して
いる。 減算器202は入力画像201(現フレームの
原画像)201とINTRA/INTER判定装置217の出力画
像212(後述)との差を計算し、誤差画像203を出
力する。この誤差画像は、DCT変換器204でDCT係数に
変換された後、制御装置200から受けた量子化パラメ
ータ情報220に基づいて量子化器205で量子化さ
れ、量子化DCT係数206となる。ここで、 DCT係数の
量子化方法について述べておく。 DCT係数は、要求条件
(符号化レート、再生画質等)に基づいて制御装置20
0で算出される量子化パラメータ220( QP :H.263
のdescriptionではQUANTと記述されているが本明細書で
はQPと記述する)を用いて量子化される。この量子化パ
ラメータQPは1から31までの正の整数である。 DCT係
数は
【0015】
【数3】
【0016】により量子化される。ここでCOFはDCT
係数、LEVELは量子化DCT係数、DCはDCT係数の直
流成分、ACは交流成分を表す。演算子‘/’は小数点
以下切り捨てを表し、演算子‘//’は小数点以下四捨
五入を表す。
【0017】算出された量子化DCT係数206と量子化
パラメータ220は伝送情報として通信路に出力される
と同時に、符号化器内でもフレーム間の予測画像を合成
するために使用される。以下に予測画像の合成手順を説
明する。上述の量子化DCT係数206は、まず逆量子化
器207で次のように逆量子化される。量子化DCT係数
LEVELのうちINTRAモードの直流分は
【0018】
【数4】
【0019】により逆量子化される。その他の量子化値
【0020】
【数5】
【0021】により絶対値として逆量子化され、
【0022】
【数6】
【0023】により正負の符号がつけられる。ここでD
COFは逆量子化されたDCT係数を示す。この逆量子化
されたDCT係数は逆DCT変換器208を経て復号誤差画像
209(受信側で復号される誤差画像と同じ画像)とな
る。これに加算器210においてINTRA/INTER判定装置
217の出力画像212(後述)が加えられ、局部復号
画像すなわち現フレームの復号画像211(受信側で再
生される現フレームの復号画像と同じ画像)を得る。こ
の画像は一旦フレームメモリ213に蓄えられ、1フレ
ーム分の時間だけ遅延された後、前フレームの復号画像
214としてフレームメモリ213から出力される。次
に、前フレームの復号画像214と現フレームの入力画
像201が動き補償装置215に入力され、動き補償が
行われる。具体的には、現フレームの入力画像201の
輝度信号を16×16画素のブロックに分割した後、画
像214との間でP−2またはP−3のブロックマッチ
ングが行われる。ここで検出されたローカル動きベクト
ルと選択された予測タイプ情報は多重化された後、動き
情報219として受信側へ伝送される。受信側は、この
動き情報と前フレームの復号画像から、独自に送信側で
得られるものと同じ予測画像を合成することができる。
予測画像216はINTRA/INTER判定装置217に入力さ
れる。この判定装置では、入力画像201のアクティビ
ティーと予測誤差画像からマクロブロック単位でフレー
ム内符号化またはフレーム間符号化のいずれかを選択す
る。ここでフレーム間符号化が選択された場合には、予
測画像が212として出力される。一方、フレーム内符
号化が選択された場合には、0画像が212として出力
される。受信側で正しく復号化画像を得るためには、送
信側でいずれの符号化方法が選択されたか知る必要があ
る。このため、フレーム間/フレーム内選択情報223
が通信路へ出力される。最終的なH.263ビットストリー
ムは多重化器218で量子化DCT係数、量子化パラメー
タ、ローカル動きベクトルおよび予測タイプ選択情報、
フレーム間/フレーム内選択情報を多重化することによ
って得られる。
【0024】これまで説明してきたブロックマッチング
を用いるローカル動き補償は現在国際標準方式H.261、
H.263、MPEG1、MPEG2、MPEG4(H.261、MPEG1、MPEG2に
関しては、例えば、藤原 洋監修「最新MPEG教科書」(1
994.8)などに解説されている)で用いられており、最も
広く利用されている動き補償方式である。しかし、画像
全体が拡大・縮小・回転している場合には、すべてのブ
ロックに対して動きベクトルを伝送しなければならず、
符号化効率が悪くなる問題が発生する。この問題に対
し、画像全体の動きベクトル場を少ないパラメータを用
いて表現するグローバル動き補償(例えば、M.Hotter,
"Differential estimation of the global motion par
ameters zoom and pan", Signal Processing, vol. 16,
no. 3, pp. 249-265, Mar. 1989)が提案されている。
これは、画像内の画素(x,y)の動きベクトル(ug
(x,y),vg(x,y))を、
【0025】
【数7】
【0026】や、
【0027】
【数8】
【0028】の形式で表し、この動きベクトルを利用し
て動き補償を行う方式である。ここでa0〜a5、b0〜
b7は動きパラメータである。動き補償を行う際には、
送信側と受信側で同じ予測画像が得られなければならな
い。このために、送信側は受信側へa0〜a5またはb0
〜b7の値を直接伝送しても良いが、代わりにいくつか
の代表点の動きベクトルを伝送する方法もある。いま、
画像の左上端、右上端、左下端、右下端の画素の座標が
それぞれ(0,0)、(r,0)、(0,s)、(r,
s)で表されるとする(ただし、rとsは正の整数)。
このとき、代表点(0,0)、(r,0)、(0,s)
の動きベクトルの水平・垂直成分をそれぞれ(ua,v
a)、(ub,vb)、(uc,vc)とすると、数7は
【0029】
【数9】
【0030】と書き換えることができる。これはa0〜
a5を伝送する代わりにua、va、ub、vb、uc、vc
を伝送しても同様の機能が実現できることを意味する。
この様子を図3に示す。現フレームの原画像301と参
照画像302の間でグローバル動き補償が行わる場合、
303のように画像の頂点に代表点305、306、3
07が配置される。これらの代表点が304に示す参照
画像上の空間位置308、309、310からそれぞれ
移動したものと推定すると、画像頂点から308、30
9、310までの動きが動きベクトル311、312、
313(このとき、動きベクトルは現フレームの原画像
の点を出発点として、参照画像内の対応する点を終点と
するものとして定義する)として検出される。現フレー
ムの各画素の動きベクトルは上記3個の動きベクトルと
(数9)から算出できる。
【0031】同様に4個の代表点(0,0)、(r,
0)、(0,s)、(r,s)の動きベクトルの水平・
垂直成分(ua,va)、(ub,vb)、(uc,vc)、
(ud,vd)を用いて数8は、
【0032】
【数10】
【0033】と書き換えることができる。したがって、
b0〜b7を伝送する代わりにua、va、ub、vb、u
c、vc、ud、vdを伝送しても同様の機能が実現でき
る。
【0034】ここで、上記で説明したローカル動き補償
方式とグローバル動き補償方式を組み合わせた動き補償
方法を考える。一般には、ブロック毎に2方式からいず
れか一方を選択する方法が用いられる。例えば、この選
択型動き補償方法を図2に示したH.263符号化方式に導
入する場合、動き補償装置215にグローバル動き補償
の機能が加えられる。図4に動き補償装置の構成を示
す。図2と同じ番号は同じものを指すものとする。前フ
レームの復号画像214と現フレームの原画像201と
の間で、ローカル動き補償部401とグローバル動き補
償部405においてそれぞれグローバル動き補償とロー
カル動き補償が並列に行われる。ローカル動き補償部4
01では、H.263符号化方式に採用されている2種類の
ローカル動き補償(P-2, P-3)が行われ、ローカル予測画
像402がグローバル/ローカル選択スイッチ411
(後述)に、各ブロックにおけるローカル予測画像と原画
像間の誤差の絶対値和403が予測タイプ判定部409
に、ローカル動きベクトル情報・P-2/P-3の予測タイプ
情報の組み合わせ情報404が多重化部412にそれぞ
れ送られる。一方、グローバル動き補償部405では、
上記で説明したua、va、ub、vb、uc、vcの値がグ
ローバル動きベクトル情報408として推定され、多重
化部412に送られる。また、グローバル予測画像40
6がグローバル/ローカル選択スイッチ411(後述)
に、各マクロブロックにおけるグローバル予測画像と原
画像間の誤差の絶対値和407が予測タイプ判定部40
9にそれぞれ送られる。予測タイプ判定部409では、
ローカル動き補償部401とグローバル動き補償部40
5から得られた各マクロブロックの絶対値和403、4
07を用いて各マクロブロックに適用する動き補償方法
が選択される。選択には、各動き補償方法における絶対
値和を比較し、小さいほうを選ぶ方法が取られる。この
際、ローカル動きベクトル情報を必要としないグローバ
ル動き補償が選ばれやすくなるように、ローカル動き補
償の絶対値和403に一定値を加算するのが一般的であ
る。選択結果はグローバル/ローカル動き補償選択情報
410として、グローバル/ローカル選択スイッチ41
1と多重化部219に送られる。グローバル/ローカル
選択スイッチ411では、予測タイプ判定部から得られ
たグローバル/ローカル動き補償選択情報410に従
い、ローカル予測画像402とグローバル予測画像40
6から予測画像216を構成する。多重化部412で
は、グローバル動きベクトル408と、グローバル/ロ
ーカル動き補償選択情報410と、ローカル動き補償が
選択されたブロックにおけるローカル動きベクトル情報
・P-2/P-3の予測タイプ情報の組み合わせ情報404が
多重化され、動き情報219として出力される。
【0035】以上述べたグローバル動き補償を導入する
ことにより、画像の大局的な動きを少ないパラメータを
用いて表現することが可能となり、より高い情報圧縮率
が実現できる。しかし、その一方で符号化および復号化
における処理量は従来の方式と比較して増加する。特に
数9および10に見られる除算は、処理を複雑にする大
きな要因となってしまう。その問題を解決する方法とし
て、グローバル予測画像作成方法には、例えば「特開平
9−252470」に参照されるような、高速アルゴリ
ズムが存在する。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】2種類以上の動き補償
方法から符号化ブロック毎に1種類の動き補償方法を選
択する場合、一般に予測誤差信号の絶対値和が評価値と
して用いられる。動き情報の符号化に要する情報量は動
き補償方法によって異なるため、最適な方法を選択する
ためには予測誤差と同時に動き情報量も評価しなければ
ならない。そのため、各評価値に対して異なるオフセッ
トをかける方法が用いられるが、この方法では動き情報
量を正確に評価に反映させることができない。
【0037】
【課題を解決するための手段】符号化ノイズと予測誤差
信号の符号化に必要とされる符号化ビット量との間に成
り立つ関係を利用して、動き補償の結果発生する予測誤
差信号を符号化するに要する情報量を推定する。符号化
ノイズの期待値は量子化パラメータから求められるの
で、予測誤差信号の絶対値に対する符号量は、予測誤差
信号の絶対値で正規化した量子化パラメータから予測誤
差信号の符号化に要する情報量を推定することで求めら
れる。この関係からブロック内の予測誤差信号を符号化
するに要する情報量を推定し、それにブロック内の動き
ベクトルの符号化に要する情報量を加えた値を評価値と
することで、動き情報量を正確に評価に反映させること
が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】従来例に示したようなローカル動
き補償およびグローバル/ローカル動き補償では、マク
ロブロック毎に2種類の予測タイプの中から1種類の予
測タイプを選択しなければならない。例えば、H.263符
号化方式にグローバル動き補償を組み合わせた図4の例
がこのケースにあたる。最適な予測性能のみを追求する
場合には、各予測タイプを適用した際に発生するマクロ
ブロック内の予測誤差信号の絶対値和をそれぞれ計算
し、その値が最小となるものを選択すれば良い。しかし
ながら、従来例の図4のところで説明したように、グロ
ーバル動き補償ではマクロブロック毎に動きベクトルを
符号化する必要がないため、符号化効率を考慮した場合
には多少の予測性能を犠牲にしても動きベクトルの発生
情報量を抑制した方が良い。特に、低レート符号化を意
識した場合には、全情報量に対する動きベクトルの情報
量の比率が大きくなるため、動きベクトル情報の制御は
必須である。図4の従来例では、ローカル動き補償のお
いて検出された動きについて予測誤差の絶対値に対して
一定値を加算することでグローバル動き補償が選ばれや
すくなるように細工している。その様子を計算式で以下
に示す。
【0039】まず、ローカル動き補償では、INTERモー
ドとINTER4Vモードの予測タイプが存在する。INTER4Vモ
ードでは、マクロブロック毎に4個の動きベクトルを符
号化する必要があるため、動きベクトル情報を削減する
ためにはINTERモードが優先的に選択される必要があ
る。そこで、入力画像をa個のマクロブロック(1≦i
≦a)に分割し、各マクロブロック毎にINTERモードとI
NTER4Vモードのブロックマッチングを以下の様に行う。
【0040】INTERモードのブロックマッチングでは
【0041】
【数11】
【0042】に示す予測誤差信号の絶対値和の演算(記
号の意味は後述)を探索範囲内の各候補ローカル動きベ
クトルに対して行い、 Ei(u,v) を最小とするローカル
動きベクトル(u,v)を検出すると共に、Ei(u,v)の最小値
をBEiとして登録する。INTER4Vモードのブロックマッチ
ングでは
【0043】
【数12】
【0044】に示す予測誤差信号の絶対値和の演算(記
号の意味は後述)を探索範囲内の各候補ローカル動きベ
クトルに対して行い、 4Ei,j(uj,vj|1≦j≦4)を最小と
するローカル動きベクトルの組(uj,vj|1≦j≦4)を検出
すると共に、4Ei,j(uj,vj|1≦j≦4)の最小値を4BEiとし
て登録する。なお数11、数12で使用している記号の
意味は次の通りである。
【0045】F(x,y):符号化しようとするフレーム(現
フレーム)の原画像のY信号。x、yは整数値であり、画
素サンプルの水平成分および垂直成分を示す。
【0046】R(x,y):フレームメモリから入力される前
フレームの復号化画像のY信号。 x、yは整数であり、画
素サンプルの水平成分および垂直成分を示す。ローカル
動きベクトルが実数の内挿方式は数2に従う。
【0047】Ei(u,v):画像Fをa個の16×16ブロ
ックに分割したとき、i番目のブロックのローカル動き
ベクトル(u,v)に対する評価値。
【0048】4Ei,j(uj,vj|1≦j≦4):画像Fをa個の1
6×16ブロックに分割したとき、i番目のブロックに
おける4個の8×8ブロックのローカル動きベクトル(u
1,v1),(u2,v2),(u3,v3),(u4,v4)に対する評価値。
【0049】Bi:画像Fをa個の16×16ブロックに
分割したとき、i番目のブロックに含まれる画素。各画
素は Xi≦x<Xi+16、Yi≦y<Yi+16の範囲に属する
(x、yは整数)。(Xi, Yi)はブロックiの左上端の画
素。
【0050】Bi,j:ブロックiを、4個の8×8ブロッ
クに分割したとき、j番目のブロックに含まれる画素。
jの値は1〜4の整数であり、図2のY信号ブロックの
1〜4に相当する。各画素は Xi,j≦x<Xi,j+8、Yi,j
≦y<Yi,j+8の範囲に属する(x、yは整数)。(Xi,j,
Yi,j)はブロックi内のj番目の8×8ブロックの左
上端の画素。 Ai:i番目の16×16ブロックの動き探索範囲内のロ
ーカル動きベクトル。画素精度は半画素。水平・垂直方
向の各成分u、vは0.5刻みの値に制限された実数。
【0051】Ai,j:i番目の16×16ブロックのう
ち、j番目の8×8ブロックの動き探索範囲内のローカ
ル動きベクトル。jの値は1〜4の整数であり、図2の
Y信号ブロックの1〜4に相当する。水平・垂直方向の
各成分uj、vjは0.5刻みの値に制限された実数。
【0052】上記で求められた Ei(0,0)、 BEi、4BEiで
予測タイプの選択を行う。具体的には、Ei(0, 0)とBEi
+ 129と4BEi + 129 + 129を比較してその値が最も小さ
い方法を選択する。この応用として、予測誤差信号の絶
対値和に対して加算する値をQPの関数とする方法がある
(特開平10−136375)。この方法では例えば4BEi
+ 16 x QPのように評価値を決定することができる。こ
れは、QPの値が大きいほど、動きベクトルを符号化する
に要する情報量が全体の符号化情報量に与える影響が大
きいことを考慮したためである。グローバル動き補償に
ついても同様に
【0053】
【数13】
【0054】に示す予測誤差信号の絶対値和の演算(記
号の意味は後述)をa個のマクロブロックに対して各々
行い、GEiを求める。数13で使用している記号の意味
は次の通りである。
【0055】F(x,y):符号化しようとするフレーム(現
フレーム)の原画像のY信号。x、yは整数であり、画素
サンプルの水平成分および垂直成分を示す。
【0056】G(x,y):フレームメモリから入力される前
フレームの復号化画像のY信号を参照画像をグローバル
動き補償した予測画像。 x、yは整数であり、画素サン
プルの水平成分および垂直成分を示す。画素の動きベク
トルが実数となる場合の内挿方式は数2に従う。
【0057】GEi:画像Fをa個の16×16ブロック
に分割したとき、i番目のブロックの評価値。
【0058】GBi:画像Fをa個の16×16ブロックに
分割したとき、i番目のブロックに含まれる画素。各画
素は Xi≦x<Xi+16、Yi≦y<Yi+16の範囲に属する
(x、yは整数)。(Xi, Yi)はブロックiの左上端の画
素。
【0059】そして、GEi 258とローカル動き補償で選
択された予測タイプにおける絶対値和の最小値(Ei(0,
0), BEi, 4BEiのうち選択された予測タイプに該当する
値)を比較して、その値が小さい方をマクロブロックiの
予測タイプとする。この場合でも同様に加算値をQPの
関数とする方法が活用できる。
【0060】このように、予測誤差の絶対値和をローカ
ル動きベクトルの本数に応じて制御することで、グロー
バル動き補償が選ばれやすくなる。しかしながら、動き
ベクトルの符号化に可変長符号を用いている場合、各マ
クロブロックのローカル動きベクトルの符号化に要する
情報量(本明細書ではMVBitsと記述する)は、同じ予測タ
イプでも異っている。したがって、上記のように予測誤
差信号の絶対値和に一定値を加算する方法では、動きベ
クトル情報の制御を正確に行うことはできない。また、
加算値でQPを用いた場合でも、動きベクトル情報量が
一定と過程した場合には、全符号量に与える影響までは
考慮できるが、動きベクトル情報量の大きさがQPに依ら
ず変動する場合には正確に制御することはできない。そ
こで、本明細書では、予測誤差信号の絶対値と符号化ノ
イズから予測誤差信号の符号化に要する符号化ビット量
(本明細書ではSADBitsと記述する)を推定し、それに動
きベクトルの符号化に要する正確な情報量を加えた値を
評価値としてローカル動き補償とグローバル動き補償の
選択処理を行う方法を考える。
【0061】まず最初に、予測誤差信号の絶対値および
量子化パラメータと符号化ビット量の関係について説明
する。理論上、符号化レートは符号化ひずみと信号電力
からレートひずみ関数を用いて求めることが可能であ
る。予測誤差信号を直流成分が0の無記憶情報と仮定す
ると、予測誤差信号の信号電力は同じ確率モデルで近似
できる。したがって、信号電力を1とした場合、符号化
レートは符号化ひずみからレートひずみ関数で求められ
る。さらに、量子化ステップ幅hが入力に対して一様に
分布している場合には、符号化ひずみはh x h / 12で近
似されるので、符号化レートと符号化ひずみの間に存在
する関係は量子化ステップ幅と符号化レートの間の関係
に置き換えることができる。H.263符号化方式では数3
に示したように量子化ステップ幅hは量子化パラメータ
の倍数つまり2xQPとなるため、符号化ひずみはQP x QP
/ 3で近似される。但し、信号電力を1と仮定している
ため、QPを予測誤差信号の絶対値で正規化する必要があ
る。したがって、符号化レートは量子化パラメータQPと
予測誤差信号の絶対値から求めることができる。
【0062】上記の関係を利用して、本明細書では、量
子化パラメータの予測値PQPを予測誤差信号の絶対値の
マクロブロック内平均値AADで正規化した値PQP/AADから
マクロブロック内の画素の予測誤差信号を符号化するた
めに要するビット量SADBitsを推定する。PQP/AADと符号
化ビット量の関係は理論的には指数関数となるが、実際
には上記であげた仮定は自然画像では成り立たないた
め、数次の関数となる。本明細書では、この関数をPQP/
AADの値で4区間に分け、それぞれ線形近似する方法を
用いる。具体的には(A x PQP/AAD + B)で与えられる関
数によってマクロブロック内の画素の予測誤差信号を符
号化するに要する符号量SADBitsを推定する。Aは負の実
数、Bは正の実数であり、この2値をPQP/AADの値が1よ
り小さい場合、1以上2より小さい場合、2以上3より
小さい場合、3以上の場合に分けて個別に定義する。
【0063】次に、この符号化ビット量を推定する方法
を用いたグローバル動き補償/ローカル動き補償選択手
段を含む符号化方式の例について説明する。ここでも、
H.263符号化方式にグローバル動き補償を組み合わせた
方式を考える。図5に符号化器の構成を示す。
【0064】図5は、図2において制御器200から動
き補償装置215に量子化パラメータの予測値222が
渡される点を除いては図2と同じである。ここでは、量
子化パラメータPQは全符号化フレームに渡って常に一定
であり、量子化パラメータの予測値PQPも固定値である
と考える。同様に動き補償装置内の構成図6は、図4に
おいて量子化パラメータの予測値222がローカル動き
補償部401ならびにグローバル動き補償部405に渡
される点を除いては図4と同じである。図1と図7にロ
ーカル動き補償部401とグローバル動き補償405内
の処理の詳細をそれぞれ示す。図1では、現フレームの
原画像201と図5のフレームメモリ213から入力さ
れた参照画像との間で前述で説明した数11と数12を
用いてマクロブロック毎に最適なローカル動きベクトル
を検出する。検出された動きベクトルと選択された予測
タイプの組み合わせ情報404は図5の多重化部に出力
されるとともに、予測画像生成部102と評価値計算部
103にそれぞれ出力される。また、各マクロブロック
毎に最適な動きに対する予測誤差信号の絶対値和が評価
値計算部103に出力される。予測画像生成部102で
は参照画像214と動きベクトルと予測タイプの組み合
わせ情報404を用いてローカル予測画像402を生成
し、図6のグローバル/ローカル選択スイッチ411に
出力する。評価値計算部103では、予測誤差信号の絶
対値和の平均値AADとローカル動きベクトルの符号化に
要するビット量MVbitsと図5の制御装置222から得ら
れる量子化パラメータの予測値PQP(222)から、図中に示
した定義にしたがって推定符号化ビット量をマクロブロ
ック毎に算出し、図6の予測タイプ判定部409に出力
する。この際、ローカル動きベクトルの符号化に要する
ビット量には実際に復号側へ伝送される値を用いる。ロ
ーカル動きベクトルの符号化は基本的に直左、直上、右
上の近傍動きベクトルのうち中央値となる値と差分値が
各成分毎に求められ、可変長符号化される。図7では、
まず現フレームの原画像201と図5のフレームメモリ
213から入力された参照画像との間でグローバル動き
推定を行い、検出されたグローバル動きベクトル408
が図5の多重化部に出力されるとともに、予測画像生成
部702に出力される。また、数13を用いて各マクロ
ブロック毎に予測誤差信号の絶対値和を算出し評価値計
算部103に出力される。予測画像生成部702では参
照画像214とグローバル動きベクトルを用いてグロー
バル予測画像406を生成し、図6のグローバル/ロー
カル選択スイッチ411に出力する。評価値計算部70
3では、予測誤差信号の絶対値和から得られる予測誤差
信号の絶対値和の平均値AADと図5の制御装置222か
ら得られる量子化パラメータの予測PQPから、図中に示
した定義にしたがって推定符号化ビット量をマクロブロ
ック毎に算出し、図6の予測タイプ判定部409に出力
する。図6の予測タイプ判定部409では、得られた評
価値403と407をマクロブロック毎に比較し、その
値が小さいほうの動き補償方法を選択する。
【0065】ここまでは、推定符号化ビット量を最小と
することにのみ注目してきた。しかしながら、数3にし
めしたINTERモードの量子化のようにレベル0の量子化
ステップ幅のみが他のレベルの量子化ステップ幅よりも
広くなっている場合、レベル0での量子化誤差が他のレ
ベルでの量子化誤差よりも大きくなる。したがって、す
べての変換係数が0レベルでSADBitsが0となるマクロ
ブロックの数が増えるほど画質が悪くなる。そこで、SA
DBitsが0になると推測される場合に関しては、符号化
ビット量ではなく予測誤差信号の観点から選択処理を行
う。具体的には、選択の候補となる動き補償方法のうち
2種類以上の動き補償方法でPQP/AADの値が2より大き
くなる場合、グローバル動き補償の評価値をAAD、ロー
カル動き補償の評価値を(AAD + MVBits x PQP / 4)と
し、その値が最小となる動き補償方法を選択するものと
する。この方法を用いるにあたっての装置構成上の変更
は必要ない。但し、図1の評価値計算部からの出力され
る評価値403にAAD、MVBitsが追加され、図7の評価
値計算部からの出力407にAAD、PQPの値が追加され
る。図6の予測タイプ判定部では、各動き補償方式につ
いてPQP/AADの値を計算し、2種類以上の方式でその値
が2より大きくなる場合には予測誤差信号レベルでの処
理に切り換える。なお、ローカル動き補償の評価値とし
ては、上記の他にAADに2を(E x MVbits/256)乗した値
(Eは正の実数)を掛けた値とする方法も有効である。
【0066】本発明には次のような場合も含まれる。
【0067】(1) 本発明の実施例の図1ならびに7で示
した評価値を求める式とグループ分けは本発明を実現す
るための1例であり、評価値がMVBitsとPQPとAADまたは
SADを変数とする関数で求められ、かつPQPが大きいほど
評価値が小さくなり、AADまたはSADが大きいほど評価値
が小さくなるような場合は本発明に含まれる。
【0068】(2) 本発明の実施例では、量子化パラメ
ータの予測値PQPを予測誤差信号の絶対値のマクロブロ
ック内平均値AADで正規化した値としてPQP/AADを使用し
ているが、これをPQP/(AAD 16 x PQP)のように変形し
た場合も本発明に含まれる。なお、この変形例は、量子
化における0レベルのステップ幅が他のレベルよりも大
きく設定されていることを考慮して、AAD全体の値を0
方向にシフトしたものである。
【0069】(3)本発明の実施例ではフレーム内でQP
の値を一定としているが、マクロブロック毎にQPが異な
る場合でも本発明を用いることができる。その場合に
は、例えばDCT係数の量子化の際にマクロブロック毎に
割り当てられるQPの値を予測値PQPとして使用する方
法、前フレームを含めた隣接ブロックのQP値をPQPとし
て用いる方法、前フームで使用されたQPの平均値をPQP
として用いる方法等が考えられる。すなわち、予めどの
ブロックのQP値を用いるかを決めておけばアルゴリズム
上の問題は生じない。
【0070】(4)本発明で言うQPとは、予測誤差信号
あるいは予測誤差信号に直交変換を施した後の変換係数
を量子化する際における量子化の精度を決めるパラメー
タを意味している。従って、H.263符号化方式の様にQP
値が量子化値を算出する演算式に含まれている場合以外
にも、量子化値と予測誤差信号との関係を記した量子化
パターンが2個以上存在し、その中からQP番目の量子化
パターンを選択するような場合などでも本発明は適用で
きる。また、DPCM(予測符号化)のように予測差分
値を直接量子化する場合には、際に用いる量子化ステッ
プ幅や量子化パラメータをQPとして用いることも可能で
ある。
【0071】(5)本発明ではグローバル動き推定およ
びグローバル動き補償の方法については規定しない。従
ってアフィン変換や共一次変換以外の方法でグローバル
動き補償を行う場合も本発明に含まれる。また、ローカ
ル動き推定についてもその方法はブロックマッチングの
みには規定されず、ローカル動き補償に伴う動きベクト
ル数も1本と4本の場合のみに規定されるものではな
い。
【0072】(6)本実施例では、グローバル動き補償
とローカル動き補償のいずれかを選択する予測タイプ判
定において、符号化すべき動きベクトルの本数が異なる
H.263のINTER予測モード、INTER4V予測モードをまとめ
て1種類のローカル動き補償として扱っていた。しかし
ながら、本発明は2種類以上のローカル動き補償が存在
する場合でも、各ローカル動き補償について個別にSADB
its等の計算を行えば、その最小値となる動き補償方法
を選択する方法で実現できる。したがって、例えば図6
を図8のように書き換えれば、3種類のローカル動き補
償方法に分けることも可能であり、これも本発明に含ま
れる。
【0073】(7)上記の実施例ではH. 263符号化
方式を例にとって説明してきたが、本発明は動き補償と
その結果として生成される予測誤差信号に直交変換係数
を行った後、その係数を量子化するという技術を用いる
場合には全て適用できる。従って、本発明の量子化パラ
メータQPにはH. 263のQUANTばかりでなく、 H.26
1、MPEG1、MPEG2(H.261、MPEG1、MPEG2に関しては、例
えば、藤原 洋監修「最新MPEG教科書」(1994.8)などに
解説されている)で用いられているMQUANTも当然含まれ
る。また、異なる量子化ステップ幅のパターンを2個以
上持つ符号化方式であれば、パターンそのものや特定量
子化ステップ幅を量子化パラメータQPとして利用するこ
とも可能である(8)本発明の予測タイプ選択処理は、
正方形ブロックのみではなく、長方形ブロックや任意形
状ブロックを含むフレームにおいても実現可能である。
したがって、その場合も本発明に含まれる。
【0074】
【発明の効果】本発明により、動き補償方法に伴う動き
ベクトルの符号化情報量を全体の符号化情報を考慮に入
れて制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローカル動き補償方法における本発明の評価値
計算方法を示した図である。
【図2】H. 263符号化方式の符号化ブロックダイヤ
グラムを示した図である。
【図3】アフィン変換を用いたグローバル動き補償の例
を示した図である。
【図4】H. 263符号化方式にグローバル動き補償を
組み合わせた場合の動き補償処理装置の詳細を示した図
である。
【図5】H. 263符号化方式に本発明を適用する場合
の符号化ブロックダイヤグラムを示した図である。
【図6】H. 263符号化方式にグローバル動き補償と
本発明の動き補償選択方法を組み合わせた場合の動き補
償装置の詳細を示した図である。
【図7】グローバル動き補償方法における本発明の評価
値計算方法を示した図である。
【図8】2種類以上のローカル動き補償方法を持つ符号
化方式に本発明を適用する場合の動き補償部装置の詳細
を示した図である。
【符号の説明】
102、702…予測画像生成部、101…ローカル動
き推定部、103、703…評価値計算部、701…グ
ローバル動き推定部、213…フレームメモリ、200
…制御装置、201…現フレームの原画像、214…参
照画像、219…動き情報と予測タイプの多重化情報、
408…グローバル動き情報、215…動き補償装置、
222…量子化パラメータの予測値、220…量子化パ
ラメータ、204…変換器、205…量子化器、207
…逆量子化器、208…逆変換器、218、412…多
重化部、217…INTRA/INTER判定部、303〜307
…現フレームの原画像の代表点、308〜310…動き
推定後の参照画像の代表点、311〜313グローバル
動きベクトル、404…ローカル動きベクトルと予測タ
イプの組み合わせ情報、405…グローバル動き補償、
401…ローカル動き補償、410、851…グローバ
ル/ローカル選択情報、411…グローバル/ローカル
選択スイッチ、403、407…評価値情報、409…
予測タイプ判定部、801…0ベクトルフレーム間動き
補償、802…INTERローカル動き補償、803…INTER
4Vローカル動き補償。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像をa個(aは正の整数)の任意形状ブ
    ロックに分割するブロック分割と、ブロック毎に、符号
    化すべき動きベクトル(MV)の本数が異なる1種類以上の
    ローカル動き補償方法と画像全体の動きを補償するグロ
    ーバル動き補償方法の中から1種類を選択する動き補償
    予測と、その結果発生する予測誤差信号またはその直交
    変換係数を量子化するためのパラメータQP(QPは正の整
    数)の値が小さいほど細かく量子化する量子化処理とを
    含む動画像符号化方法において、上記動き補償予測で各
    ブロックに適用される動き補償方法を選択するための動
    き補償方法選択方法が、第1に選択の候補となる各動き
    補償方法で予測された動きについて各々その評価値を求
    め、第2にその値が最小となる動き補償方法を選択する
    ものであり、上記評価値は、ローカル動き補償の場合に
    は、ブロック内の全MVを符号化するために必要なビット
    数(MVBits)をあらわす値に、ブロックに含まれる画素の
    予測誤差信号の絶対値和(SAD)から求められる値と、ブ
    ロックの予測誤差信号の符号化に使用されるQPの予測値
    (PQP、QPそのものも含む)から定められる値(SADBits)を
    加算することによって求められる値であり、グローバル
    動き補償の場合には、SADBitsそのものであり、かつこ
    のSADBitsがQPあるいはその予測値PQPの値が小さいほど
    大きく、SADの値が大きいほど大きくなることを特徴と
    する。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動き補償方法推定方法にお
    いて、AADをSADのブロック内平均値としたとき、SADBit
    sが関数A x PQP / AAD + Bで与えられる値であり、Aが
    負の実数であり、Bが実数であることを特徴とする。
  3. 【請求項3】請求項1記載の動き補償方法推定方法にお
    いて、AADをSADのブロック内平均値としたとき、SADBit
    sが関数A x PQP / (AAD C x PQP) + Bで与えられる値
    であり、Aが負の実数であり、Bが実数であり、Cが正の
    実数であることを特徴とする。
  4. 【請求項4】請求項2または3に記載の動き補償方法推
    定方法において、AならびにBの値がPQPとAADによって
    グループ分けされることを特徴とする。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の動き補償方法推定方法に
    おいて、AならびにBの値がPQP/AADの値によってグル
    ープ分けされることを特徴とする。
  6. 【請求項6】請求項3に記載の動き補償方法推定方法に
    おいて、AならびにBの値がPQP/(AAD C x PQP)の値(C
    は正の実数)によってグループ分けされることを特徴と
    する。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の動き補償方法推定方法に
    おいて、AならびにBの値をPQP/AADの値が1より小さ
    いグループと1以上2より小さいグループと2以上3よ
    り小さいグループと3以上のグループで個別に定義し、
    Aの値はPQP/AADが大きいグループほど大きく、Bの値はP
    QP/AADが大きいグループほど小さいことを特徴とする。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の動き補償方法推定方法に
    おいて、AならびにBの値をPQP/AADの値が1より小さ
    いグループと1以上2より小さいグループと2以上3よ
    り小さいグループと3以上のグループで個別に定義し、
    SADBitsの値が0以下となる動き補償方法が選択の候補に
    含まれる場合にはグローバル動き補償の評価値をSAD、
    ローカル動き補償の評価値をSADにPQPとMVBits一意に算
    出される値を加算した値を評価値とし、Aの値はPQP/AAD
    が大きいグループほど大きく、Bの値はPQP/AADが大きい
    グループほど小さいことを特徴とする。
  9. 【請求項9】請求項5に記載の動き補償方法推定方法に
    おいて、AならびにBの値をPQP/AADの値が1より小さ
    いグループと1以上2より小さいグループと2以上3よ
    り小さいグループと3以上のグループで個別に定義し、
    選択対象の動き補償方法のうち2種類以上の動き補償方
    法に関するPQP/AADの値が2以上となる場合にはグロー
    バル動き補償の評価値をSAD、ローカル動き補償の評価
    値をSADにPQPとMVBitsから一意に算出される値を加算し
    た値とし、Aの値はPQP/AADが大きいグループほど大き
    く、Bの値はPQP/AADが大きいグループほど小さいことを
    特徴とする。
  10. 【請求項10】請求項6に記載の動き補償方法推定方法
    において、AならびにBの値をPQP/(AAD C x PQP)の値
    (Cは正の実数)が1より小さい場合と1以上2より小さ
    い場合と2以上3より小さい場合と3以上の場合で個別
    に定義し、Aの値はPQP/(AAD-CxPQP)が大きいグループほ
    ど大きく、Bの値はPQP/(AAD-CxPQP)が大きいグループほ
    ど小さいことを特徴とする。
  11. 【請求項11】請求項6に記載の動き補償方法推定方法
    において、AならびにBの値をPQP/(AAD C x PQP)の値
    (Cは正の実数)が1より小さいグループと1以上2より
    小さいグループと2以上3より小さいグループと3以上
    のグループで個別に定義し、SADBitsの値が0以下となる
    動き補償方法が選択の候補に含まれる場合にはグローバ
    ル動き補償の評価値をSAD、ローカル動き補償の評価値
    をSADにPQPとMVBitsから一意に算出される値を加算した
    値とし、Aの値はPQP/(AAD C x PQP)が大きいグループ
    ほど大きく、Bの値はPQP/(AAD C x PQP)が大きいグル
    ープほど小さいことを特徴とする。
  12. 【請求項12】請求項6に記載の動き補償方法推定方法
    において、AならびにBの値をPQP/(AAD C x PQP)の値
    (Cは正の実数)が1より小さいグループと1以上2より
    小さいグループと2以上3より小さいグループと3以上
    のグループで個別に定義し、選択対象となる動き補償方
    法のうち2種類以上の動き補償方法に関するPQP/(AADC
    x PQP)の値が2以上となる場合にはグローバル動き補償
    の評価値をSAD、ローカル動き補償の評価値をSADにPQP
    とMVBitsから規定される値を加算した値とし、Aの値はP
    QP/AADが大きいグループほど大きく、Bの値はPQP/(AAD
    C x PQP)が大きいグループほど小さいことを特徴とす
    る。
  13. 【請求項13】請求項8または9に記載の動き補償方法
    推定方法において、選択対象となる全ての動き補償方法
    に関するPQP/AADの値が2以上となる場合のローカル動
    き補償の評価値がSADにMVBits x PQP / D (Dは正の実
    数)を加算した値であることを特徴とする。
  14. 【請求項14】請求項8または9に記載の動き補償方法
    推定方法において、選択対象となる全ての動き補償方法
    に関するPQP/AADの値が2以上となる場合、グローバル
    動き補償の評価値がAADであり、ローカル動き補償の評
    価値がAADに2を(MVBits x E (Eは正の実数))乗した値
    を掛けた値であることを特徴とする。
  15. 【請求項15】請求項11または12に記載の動き補償
    方法推定方法において、選択対象となる全ての動き補償
    方法に関するPQP/(AAD C x PQP)の値が2以上となる場
    合のローカル動き補償の評価値がSADにMVBits x PQP /
    D (Dは正の実数)を加算した値であることを特徴とす
    る。
  16. 【請求項16】請求項11または12に記載の動き補償
    方法推定方法において、選択対象となる全ての動き補償
    方法に関するPQP/(AAD C x PQP)の値が2以上となる場
    合、グローバル動き補償の評価値がAADであり、ローカ
    ル動き補償の評価値がAADに2を(MVBits x E (Eは正の
    実数))乗した値を掛けた値であることを特徴とする。
  17. 【請求項17】請求項1または2または3または4また
    は5または6または7または8または9にまたは10ま
    たは11または12または13または14に記載の動き
    補償方法選択方法において、PQPが現フレームの近傍ブ
    ロックのQPであることを特徴とする。
  18. 【請求項18】請求項1または2または3または4また
    は5または6または7または8または9または10また
    は11または12または13または14に記載の動き補
    償方法選択方法において、PQPが当該ブロックの含まれ
    るフレームで最初に符号化されるブロックのQPであるこ
    とを特徴とする。
  19. 【請求項19】請求項1または2または3または4また
    は5または6または7または8または9または10また
    は11または12または13または14に記載の動き補
    償方法選択方法において、PQPが前フレーム内のブロッ
    クに含まれる画素の符号化に使用された全QPの平均値で
    あることを特徴とする。
  20. 【請求項20】請求項1または2または3または4また
    は5または6または7または8または9または10また
    は11または12または13または14に記載の動き補
    償方法選択方法において、PQPが現フレームの符号化対
    象ブロックのQPであることを特徴とする。
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