JPH07336695A - 動画像の符号化及び復号化方法 - Google Patents

動画像の符号化及び復号化方法

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JPH07336695A
JPH07336695A JP12938294A JP12938294A JPH07336695A JP H07336695 A JPH07336695 A JP H07336695A JP 12938294 A JP12938294 A JP 12938294A JP 12938294 A JP12938294 A JP 12938294A JP H07336695 A JPH07336695 A JP H07336695A
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data
motion
frame
circuit
prediction
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JP12938294A
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Tetsuo Yoshida
哲雄 吉田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低ビットレートで動画像伝送を行う。 【構成】 予測モード決定回路120の指示にによって
予測モード選択回路117を予測モードに対応した出力
を送出する。動き予測フレーム間符号化モードにおい
て、動き推定回路115が前フレームメモリ113及び
前々フレームメモリ114に格納されたデータから前フ
レームと前々フレーム間の動きを推定し、動き補償回路
116から動き推定結果に対応する前フレームのデータ
が減算器102に予測データDpとして供給される。減
算器102は現フレームと予測データの差分値を求め、
変換回路103は差分値から量子化データを生成して復
号側200へ伝送する。復号側200においても、符号
化側100と独立に前フレームと前々フレームのデータ
から予測データを求めており、量子化データと予測デー
タから再生画像データを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号を低ビットレ
ートで伝送し、動画像伝送を行うための動画像の符号化
及び復号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあり、この文
献には、CCITT勧告H.261の動画像符号化の方
法が説明されている。 文献;画像符号化標準と応用技術、[WS137](19
92−5−25)、株式会社トリケップス、大久保著、
“動画像符号化の概要(H.261 )”P.45-55 図2(i)(ii)は、従来の動画像符号化方法を実施す
るソース符号器と復号器をそれぞれ示すブロック図であ
る。ソース符号器には、動画像に対する入力画像データ
が減算器1を介して入力される構成である。このソース
符号器は、フレーム間符号化モードとフレーム内符号化
モードの切り替えを行う2個のスイッチ2,3を備えて
いる。減算器1の出力側のスイッチ2の出力側には、8
×8のブロックに対し直交変換の一種である離散コサイ
ン変換(以下、DCT変換という)を行う変換回路(D
CT)4が接続され、その変換回路4の出力は、量子化
回路(Q)5に接続されている。量子化回路5の出力は
図示しないビデオ多重化部へ送出されるとともに逆量子
化回路(Q-1)6に接続され、逆量子化回路6の出力
は、逆DCT変換を行う逆変換回路(DCT-1)7に接
続されている。逆変換回路7の出力は加算器8に接続さ
れ、加算器8の出力は、動き補償フレームメモリ9に入
力されている。動き補償フレームメモリ9の出力は、ル
ープフィルタ10を介して減算器1に入力されている。
ループフィルタ10の出力はスイッチ3に入力され、ス
イッチ3の出力が加算器8に入力されている。スイッチ
2,3及び量子化回路5は、符号化制御部11の制御を
受ける構成となっている。
【0003】復号器は、図示しないビデオ分離部から画
像データを入力する逆量子化回路21を有している。逆
量子化回路21の出力側には逆DCT変換を行う逆変換
回路22が接続され、逆変換回路22の出力は、加算器
23を介して出力されると共に動き補償フレームメモリ
24に入力されている。動き補償フレームメモリ24の
出力側は、ループフィルタ25に接続され、そのループ
フィルタ25の出力がスイッチ26を介して加算器23
に入力される接続である。上記文献は告H.261の動
画像符号化の方法の例として、動き補償フレーム間予測
を行い、その予測誤差を直交変換した後量子化するハイ
ブリット方式を示している。図示しないビデオ入力端子
からソース入力(情報源)として、動画像の各フレーム
に対応するデータがマクロブロック単位で入力される。
マクロブロックは、輝度信号16×16画素と対応する
2種の色差信号各8×8画素とから構成されている。符
号化におけるデータ圧縮は、主に動画像データの時間軸
方向の相関と空間的相関とを利用して、動画像のデータ
から冗長を取り除いて実現される。例えば、動き補償フ
レーム間予測で時間軸方向の冗長度が取り除かれ、直交
変換による符号化で空間的冗長度が取り除かれる。動き
補償フレーム間予測は予測に用いる前フレームのデータ
の位置をその動いた分だけ補償する方法であり、前フレ
ームとの差分を符号化することによって時間軸方向の冗
長度を削減する場合に、動いた部分での相関の低下を救
済する。即ち、動き補償フレーム間予測ではマクロブロ
ック単位での動き推定が行われ、その推定結果で動き補
償が行われる。その動き推定量つまり動きベクトルv
は、動きベクトルフレームメモリ9から復号側の動き補
償フレームメモリ24へ伝達される。
【0004】図2におけるスイッチ2,3はフレーム間
符号化モードとフレーム内符号化モードの切り替えを行
う機能を有し、通常、スイッチ2はフレーム間の符号化
モードを選択してループフイルタ10の出力と入力画像
データの差分データを変換回路4に伝達している。しか
し、動画像におけるシーンチェンジ等においては、入力
画像データが直接変換回路4に伝達される。このフレー
ム間符号化モードとフレーム内符号化モードの切り替え
決定は、例えば原信号と予測誤差値の分散値を用いてマ
クロブロック単位で行われ、そのモード識別フラグp
が、符号化制御部11から復号側のスイッチ26へ転送
される。図3は、ジグザグスキャンを示す図である。8
×8画素のブロックの画素領域のデータは、変換回路4
で周波数領域の表現に変換され、図3のようなジグザグ
スキャンの順序で量子化される。これにより画像データ
が2次元可変長符号化される。ループフィルタ10はオ
ン、オフ制御され、フレーム間予測に用いる前フレーム
中のブロック画素データに対してローパスフィルタ処理
を施すものである。ループフィルタ10に対するオン、
オフ制御の判定は、そのオン、オフに対応する予測誤差
電力の大小によってなされる。ループフィルタ10のオ
ン、オフ情報は、復号側のルーフィルタ25に転送され
る。
【0005】図4は、画像データの階層構造を説明する
図であり、図5は図2の符号器からの出力符号化ビット
列を示す図である。画像データの階層は、図4に示すよ
うに、ピクチャーPと、GOB(Group ofBlock)と、
マクロブロックMBと、ブロックBとからなっている。
ここで、ピクチャーPは、フレーム毎の画像データに対
してを標準化されたフォーマットであるCIF(Common
Intermediate Format)或いはQCIF(Quarter CIF
)とされる。復号側に転送されるべき各階層の情報
は、図5のような情報列であり、画像データが符号化し
て得られた変換係数情報TCOEFFと動きベクトル情報MVD
を含む他のサイド情報とが、図5のような符号化ビット
列されて出力される。このとき、1フレーム当りの情報
量に条件がかせられたうえで、符号化ビット列は出力さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
動画像符号化方法では、次のような課題があった。1フ
レーム当たりに許されるデータ発生量が制限されている
ので、より低いビットレートで伝送しようとすると、変
換係数情報TCOEFFとサイド情報を十分伝送できなくな
り、変換係数TCOEFFの量子化特性を制御するなどして発
生情報量を削減する必要がある。その結果変換係数情報
TCOEFFに割当て可能なビット数がサイド情報のデータ量
に比較して小さくなり、特に動きベクトル情報MVD が多
い場合にはほとんど変換係数情報TCOEFFを伝送できなく
なって、著しく再生画像の品質が劣化するという課題が
あった。しかも、動き補償の単位がマクロブロックの大
きさであるので局部的な動き補償ができず、動き補償の
単位を小さくして動き補償の効果を改善しようとする
と、さらに動きベクトルの情報に割当てるビット数が増
加するという問題もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、動画像に対する符号化データを復号
して得られる復号データをフレーム間予測における予測
データとして用い、復号により再生画像データを生成す
る動画像符号化及び復号化方法において、次のような方
法を講じている。即ち、現フレームの前フレームの前記
復号データ及び前々フレームの前記復号データから動画
像の動き推定を行い、前記動き推定によって得られた動
き推定量で補償した位置の該前フレームの復号データを
前記予測データとしている。第2の発明は、それぞれ動
作モードの異なるフレーム内符号化モードと動き補償な
しフレーム間予測符号化モードと動き補償フレーム間予
測モードとを適応的に選択切り替えし、前記動画像に対
する再生画像データを生成する動画像符号化及び復号化
方法を、次のようにしている。即ち、前記動き補償フレ
ーム間予測モードを選択しているとき請求項1記載の動
画像符号化及び復号化方法を実施するようにしている。
第3の発明は、第1の発明の動画像符号化及び復号化方
法を実施する第1のモードと、前記動き推定量を初期偏
位とし現フレーム中の符号化対象データと前記前フレー
ムの符号化対象データまたは前フレームの復号データと
から動き推定を行い、該推定の結果得られた動き補正ベ
クトル分だけさらに補正した位置の前フレームの復号デ
ータを前記予測データとすると共に該動き補正ベクトル
の情報を前記再生画像データを生成する復号側へ伝送す
る第2のモードとを有し、前記第1のモードと第2のモ
ードとを適応選択するようにしている。
【0008】
【作用】第1及び第2の発明によれば、以上のように動
画像符号化及び復号化方法を構成したので、前フレーム
の復号データ及び前々フレームの復号データから動画像
の動き推定が行われ、動き推定によって得られた動き推
定量で補償した位置の前フレームの復号データが予測デ
ータとされる。前フレームの復号データ及び前々フレー
ムの復号データは、例えば復号側でも使用可能であり、
符号化側と復号側は独立して予測データを用いることが
できる。その予測データが動画像のフレーム間予測にお
ける予測データとして用いられ、復号により再生画像デ
ータが生成される。第3の発明によれば、第1の発明の
動画像符号化及び復号化方法を実施する第1のモード
と、動き推定量を初期偏位とし現フレーム中の符号化対
象データと前フレームの符号化対象データまたは前フレ
ームの復号データとから動き推定を行い、動き補正ベク
トル分だけさらに補正した位置の前フレームの復号デー
タを予測データとすると共に動き補正ベクトルの情報を
再生画像データを生成する復号側へ伝送する第2のモー
ドとが、適応選択されて実行される。従って、前記課題
を解決できるのである。
【0009】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す情報源符号器と復
号器のブロック図である。本実施例は、動きベクトル情
報の伝送を不要とすることで、変換係数情報の伝送に割
当て可能なビット数を増大し、再生画像の品質改善をす
るものである。図1の情報源符号器100中の入力端子
101は、情報源から動画像の画像データDsを入力す
るものであり、この入力端子101には減算器102が
接続されている。減算器102は画像データDsと予測
データDpの差分を出力するものであり、減算器102
の出力側には変換器(T)103が接続されている。変
換器103は従来と同様に水平8画素×垂直画素の2次
元DCT変換を行い、さらにその変換結果の変換係数を
量子化した量子化結果Dcを出力する機能を有してい
る。変換器103の出力側には、多重化回路104が接
続されている。多重化回路104は量子化結果Dcと他
のサイド情報とを可変長符号化で多重化し、この多重化
された情報が出力端子105とネットワーク等を介して
復号器200に伝送される構成である。
【0010】符号器100は、さらに局部復号部110
を備えている。DCT変換係数を量子化して得られる量
子化結果Dcは多重化回路104に伝えられると共に、
局部復号部110中の逆変換回路(iT)111にも入
力される。逆変換回路111は量子化結果Dcに対して
逆量子化と逆離散コサイン変換(IDCT変換)を行う
回路であり、逆変換回路111の出力側には加算器11
2が接続されている。加算器112の出力側には前フレ
ームにおける復号データ格納用の前フレームメモリ(F
M1)113が接続され、前フレームメモリ113の出
力側には前々フレームにおける復号データ格納用の前々
フレームメモリ(FM2)114と動き推定回路(M
E)115と動き補償回路(MC)116とが、接続さ
れている。動き推定回路115の入力側には前々フレー
ムメモリ114の出力も接続され、動き推定回路115
の出力も動き補償回路116に接続されている。動き補
償回路116の出力と前フレームメモリ113の出力が
予測モード選択回路(SW)117に接続され、予測モ
ード選択回路117の出力側は、減算器102と加算器
112と予測モード決定回路120に接続されている。
予測モード決定回路120にはさらに画像データDsが
入力され、予測モード決定回路120の出力は、予測モ
ード選択回路117と多重化回路104に入力される構
成である。一方、復号器200は、入力端子201を介
して入力された符号化データを分離する分離回路202
を有している。分離回路202の出力は、復号部210
に入力される。復号部210は局部復号部110と同様
の構成で、逆変換回路211と、加算器212と、前フ
レームメモリ(FM1)213と、前々フレームメモリ
(FM2)214と、動き推定回路(ME)215と、
動き補償回路(MC)216と、予測モード決定回路2
17とを、備えている。分離回路210は、DCT変換
係数を量子化データとサイド情報を分離するものであ
り、復号部210は前フレームメモリ213に書き込ま
れたデータを出力端子220から出力する構成である。
【0011】次に、図1の情報減符号器と復号器の動作
を説明する。予測データDpは、予測モード選択回路1
17によって、0、動き補償回路116の出力、または
前フレームメモリ113の出力のうちいずれか一つから
選択される。減算器102は情報源から画素データDs
と予測データDpの差分値、即ち予測誤差を求めて変換
回路103に転送する。変換回路103は予測誤差を変
換して量子化する。ここで、予測データDpの0を選択
した場合は、画像データDsがそのまま変換回路103
に与えられる、即ち、フレーム内符号化モードとなる。
動き補償回路116の出力が予測データDpとして選択
された場合は、前フレームのデータによる動き補償フレ
ーム間予測モードであり、前フレームメモリ113の出
力が選択された場合は、動き補償なしフレーム間予測モ
ードとなる。動き補償なしフレーム間予測モードでは前
フレームの復号データと現フレームの画素データDsの
差分値から量子化結果Dcが生成される。動き補償フレ
ーム間予測モードにおいては動き補償のための動きベク
トル情報が必要である。従来例ではマクロブロック単位
の動きベクトルを現フレームのデータと前フレームの復
号データから検出し、動き補償予測に用いた動きベクト
ル情報を復号化側へ転送していた。そして、復号側で
も、符号化側と同様の動き補償された予測データを用い
て復号して再生画像を生成した。本実施例では前フレー
ムと前々フレームの復号データから現フレームの動きを
推定する。そのため、動きベクトル情報を復号側に伝送
しなくても、復号側で符号化側と同一の動き予測データ
を用いることが可能となる。
【0012】図6は、図1における動き推定を説明する
図であり、前フレームと前々フレームのデータから現フ
レームの動きを推定する方法が示されている。図6にい
て、座標軸tは時間軸であり、x軸及びy軸は画像の空
間的な水平方向と垂直方向を示す座標軸である。動画像
の各フレーム301〜304の一部が、時間軸に対して
並んで示されている。フレーム301をこれから符号化
する現画像、フレーム302を前フレーム、フレーム3
03を前々フレームとする。例えば等速運動をする物体
の画像305の中心座標が、前々フレームにおいて座標
(3,1)、前フレームにおいて座標(2,2)である
とすると、現フレームにおいては画像305の中心座標
が座標(1,3)となることが推定される。図7は、図
1中の動き推定回路の例を示すブロック図である。この
動き推定回路115は、前フレームメモリ113からの
データD1と前々フレームからのデータD2を評価する
ブロックマッチング評価回路(BM)115−1と、ア
ドレス発生回路115−2と、を備えている。アドレス
発生回路115−2は、前フレームメモリ113及び前
々フレームメモリ114に対する読出しアドレスA1,
A2を与えるものであり、走査アドレスを生成して2個
のアドレスシフタ(AS1及びAS2)115−3,1
15−4を介して前フレームメモリ113及び前々フレ
ームメモリ114にアドレスA1,A2をそれぞれ与え
る構成である。ブロックマッチング評価回路115−1
の出力側は最小値検出回路(MIN)115−5に接続
され、その最小値検出回路(MIN)115−5の出力
側は、動きベクトルレジスタ(MVR)115−6に接
続されている。さらに、この動き推定回路115は、試
行ベクトル発生回路(VG)115−7を設けている。
試行ベクトル発生回路(VG)115−7の出力側は、
動きベクトルレジスタ115−6と、アドレスシフタ1
15−3と、乗算器115−8とに入力され、乗算器1
15−8の出力はアドレスシフタ115−4に入力され
る接続である。即ち、アドレスシフタ115−3には、
水平方向にh、垂直方向にvなるシフト量を制御する動
きベクトルMV(h,v) が試行ベクトル発生回路115−7
から与えられ、アドレスシフタ115−4には、動きベ
クトルMV(h,v) の大きさに係数pを乗じた動きベクトル
MV(ph,pv) が与えられる構成である。
【0013】次に、図7の動き推定回路の動作を説明す
る。試行ベクトル発生回路115−7が第1の試行ベク
トルを発生する。アドレス発生回路115−2は動きを
推定しようとする水平8画素、垂直8画素のブロックの
各画素に対応するアドレスを順次発生する。ここで、各
前フレームメモリ113及び前々フレームメモリ114
のアドレスと画像の空間的な座標とは、予め対応させて
おく。アドレスシフタ115−3,115−4は動きベ
クトル情報に基き、アドレス発生回路115−2からの
アドレスを画像の空間的位置を移動したブロックに対応
するアドレスA1,A2に、それぞれ変換する。ブロッ
クマッチング評価回路115−1は、前フレームメモリ
113及び前々フレームメモリ114から読み出された
ブロックの画像の類似度を、(1)式の評価関数を用い
て定量化する。即ち、対応する各画素の差分の絶対値の
累計値E(h,v)を評価値とする。
【数1】 (1)式におけるi,jは、動きを推定しようとする8
画素×8画素のブロックの左上の画素の座標である。評
価値E(h,v)は最小値検出回路115−5に保持される。
これと同時に動きベクトルMV(h,v) が動きベクトルレジ
スタ115−6に記憶される。
【0014】次に、試行ベクトル発生回路115−7が
第2の試行ベクトルを発生し、同様の評価が行われる。
その評価の結果の第2の評価値が最小値検出回路115
−5に保持されている評価値と比較され、第2の評価値
が小さい場合のみ、第2の評価値が最小値検出回路11
5−5に保持されて更新される。また、動きベクトルレ
ジスタ115−6の記憶データも、第2の試行ベクトル
に更新される。同様の動作が、第3の試行ベクトル,第
4の試行ベクトル,…に対して繰り返され、最後の試行
ベクトルの評価が終了した時点で、動きベクトルレジス
タ115−6には、評価値を最小とする試行ベクトルが
動きベクトルレジスタ115−6に記憶され、この時に
動きベクトルレジスタ115−6の記憶しているデータ
が出力端子115−9から出力される。このようにし
て、前々フレームのブロックの前フレームのブロックに
対する動きベクトルが求められる。
【0015】図8は、図7による動き推定の説明する図
である。図8は簡略化のため1次元的に表現され、垂直
方向のみの動きが示されている。時刻t=0のときのフ
レームが現フレームであり、時刻t=−rのフレームは
前フレーム、時刻t=−sのフレームは前々フレームで
あり、また、jは垂直方向の座標を示している。この例
は画像の動きが等速でかつ直線的である場合を想定して
いる。コマ落としの無い場合には、フレーム間隔が均等
すなわちs=2rであり、前々フレームのための動きベ
クトルの変移量に対する係数pは2である。動的なコマ
落としがあってフレーム間隔が均一でない場合、係数p
はp=s/rとする。図8によれば、前フレームに対し
ては動きベクトルの垂直成分v、前々フレームに対して
はp×vの変移量を有する関係を維持した状態で、現フ
レームに対する前フレームと前々フレームからブロック
マッチングで求めた動きベクトルの垂直成分vは、前フ
レームからの予測に用いる動き推定量となる。図1にお
ける動き補償回路116はメモリ回路であり、こうして
動き推定した動きベクトル分だけ補償した位置の復元デ
ータを前フレームメモリ113から読み出す。そのた
め、動き補償フレーム間予測モードにおいて、動き推定
された前フレームのブロックの復元データと画像データ
Dsの差分が減算器102で求められ、変換回路103
及び多重化回路104を介して復号器に伝送される。そ
のため、差分が減少し、送出データのビット数は少いも
のとなる。正確な動き推定結果が得られない場合も存在
し得るので、不正確な動き推定による悪影響を防ぐため
に、フレーム内符号化モードまたは動き補償なしフレー
ム間予測モードとの予測誤差電力が、予測モード決定回
路120で比較されて符号化モードが選択される。
【0016】復号部200においても、前フレーム及び
前々フレームのデータから同様に動き推定が行われ、こ
の動き推定の結果に対応する予測データと符号化側10
0から伝送された量子化結果Dcとから、復号により再
生画像データが生成される。復号側において、前フレー
ム及び前々フレームのデータを利用できない符号化開始
直後の第1フレーム及び第2フレームに関し、第1フレ
ームに対してフレーム内符号化モード、第2フレームに
対してフレーム内符号化モードまたは動き補償なしのフ
レーム間予測モードが強制的にそれぞれ選択される。以
上のように、本実施例では、動き補償フレーム間予測に
用いる動きベクトルを符号化側と復号側とでそれぞれ独
立して検出でき、動きベクトル情報を伝送する必要がな
くなる。そのため、動画像の伝送に対する符号化効率を
上げることができる。自然画像においては動き連続性が
保証された画像が多いと考えられるので、多くのブロッ
クに対する動き補償ができ、符号化効率が向上する。予
測が的中しないブロックやシーンチェンジ等のフレーム
には予測モードを適応的に選択することで、悪影響を除
去できる。また、動きベクトルを伝送する必要がないの
で、動き補償単位或るいはブロックサイズを小さくする
ことが可能であり、小面積の局部的な動きに対する動き
補償精度が向上する。そのため、符号化性能も向上す
る。
【0017】第2の実施例 図9は、本発明の第2の実施例を示す情報源符号器と復
号器のブロック図である。本実施例は、前フレームと前
々フレームの復元データから推定した動きベクトルが真
の動きと一致しない場合でも符号化性能を劣化させない
ようにするために、さらに、現フレームのデータを用い
てより正確な動き補償を行う。図9の情報源符号器と復
号器において、図1と共通の要素には共通の符号が付さ
れている。第1の実施例と異なる点は、図1の予測モー
ド決定回路120に機能を追加した詳細動き推定及び予
測モード決定回路(ME&MD)401と、詳細動き補
償回路(MC2)402,502とを設けていることで
ある。詳細動き推定及び予測モード決定回路401は、
詳細動き推定の機能が予測モード決定回路120に追加
されたものであり、画像データDs と予測モード選択回
路117の出力を入力している。詳細動き推定及び予測
モード決定回路401の出力は、多重化回路104と詳
細動き補償回路402と予測モード選択回路117に入
力される接続である。詳細動き補償回路402は動き補
償回路116の出力を入力し、詳細動き補償回路402
の出力側は予測モード選択回路117に接続されてい
る。詳細動き補償回路502は動き補償回路216の出
力を入力し、詳細動き補償回路502の出力側は予測モ
ード選択回路217に接続されている。
【0018】次に、図9の情報源符号器と復号器の動作
を説明する。図9中の情報源符号器は、第1の実施例に
第2のモードの詳細動き補償付加モードを追加すること
ができる。そのため、第1の実施例と同様に、第1のモ
ードである動き補償フレーム間予測モードで、まず前フ
レームと前々フレームのデータにより動き推定を行い、
符号化側及び復号化側で独立に検出した同一の動きベク
トルを用いた補償フレーム間予測が可能である。さら
に、この符号器は動き補償の精度不足を補うために、前
フレームと前々フレームの復号データから推定したを動
きベクトルを初期偏位とし、微細な範囲の動きベクトル
を検出する。微細な範囲とは例えば半画素単位であり、
半画素単位で±2画素の領域を、従来と同様に現フレー
ムと前フレームを用いて検出する。半画素精度の動きベ
クトル検出及び動き補償に用いる場合の標本化点以外の
データは、空間的補間演算で算出する。詳細動き補償付
加モードでは、その検出結果で動きを補償する。詳細動
き補償付加モードについても予測誤差電力の評価がなさ
れる。詳細動き補償付加モード以外の予測モードが、詳
細動き推定及び予測モード決定回路401でその予測誤
差電力と比較され、予め設定された評価条件により詳細
動き補償付加モードが優れていると判定された場合、詳
細動き推定及び予測モード決定回路401によって詳細
動き補償付加モードが選択され、その補正分の動きベク
トルが、サイド情報として復号器に伝送される。よって
正確な動き補償が可能となる。以上のように、本実施例
では、詳細動き補償付加モードを追加しているので、第
1の実施よりもさらに、精度の高い動き補償が可能とな
る。詳細動き補償付加モードを選択するのは、その効果
が大きい場合だけであり、また、伝送する動きベクトル
は微細な範囲の動きを表現できればよいので、動きベク
トルの種類が少くてすむ。即ち、伝送すべき情報量の増
加を最低限に抑制することができる。なお、本発明は、
上記実施例に限定されず種々の変形が可能である。例え
ば、変換器103はDCT変換を施して量子化している
が、例えばKL変換等を用いる構成としてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように第1及び第2
の発明によれば、前フレームと前々フレームの復号デー
タから動画像の動き推定し、その推定によって得られた
動き推定値で補償した位置の前フレームの復号データを
フレーム間予測における予測データとしている。そのた
め、復号側に対して動きベクトルの情報を伝送する必要
がなくなり、符号化効率を上げることができる。これに
より、動き補償単位或るいはブロック単位を小さくする
ことが可能となって、小面積の局部的な動き対する動き
補償精度が向上する。また、ビット数の制限が厳しい低
ビットレートでの動画像伝送に対し、変換係数に割り当
てるビット数を多くして画質品質を向上できる。第3の
発明では、第1の発明の動画像符号化及び復号化方法を
実施する第1のモードに、現フレーム中の符号化対象デ
ータと前フレームの符号化対象データまたは前フレーム
の復号データとから動き推定を行い、推定の結果得られ
た動き補正ベクトル分だけさらに補正した位置の前フレ
ームの復号データを予測データとする第2のモードを追
加し、それらを適応選択するので、サイド情報の増加を
最低限に抑制しつつ、精度の高い動き補償が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す情報源符号器と復
号器のブロック図である。
【図2】従来の動画像符号化方法を実施するソース符号
器と復号器をそれぞれ示すブロック図である。
【図3】ジグザグスキャンを示す図である。
【図4】画像データの階層構造を説明する図である。
【図5】図2の符号器からの出力符号化ビット列を示す
図である。
【図6】図1における動き推定を説明する図である。
【図7】図1中の動き推定回路の例を示すブロック図で
ある。
【図8】図7による動き推定を説明する図である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す情報源符号器と復
号器のブロック図である。
【符号の説明】
102 減算器 103 変換回路 104 多重化回路 111,211 逆変換回路 112,212 加算器 113,213 前フレームメモリ 114,214 前々フレームメモリ 115,215 動き推定回路 116,216 動き補償回路 117,217 予測モード選択回路 120 予測モード決定回路 202 分離回路 401 詳細動き推定及び予測モード決定
回路 402,502 詳細動き補償回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像に対する符号化データを復号して
    得られる復号データをフレーム間予測における予測デー
    タとして用い、復号により再生画像データを生成する動
    画像符号化及び復号化方法において、 現フレームの前フレームの前記復号データ及び前々フレ
    ームの前記復号データから動画像の動き推定を行い、前
    記動き推定によって得られた動き推定量で補償した位置
    の該前フレームの復号データを前記予測データとするこ
    とを特徴とする動画像符号化及び復号化方法。
  2. 【請求項2】 それぞれ動作モードの異なるフレーム内
    符号化モードと動き補償なしフレーム間予測符号化モー
    ドと動き補償フレーム間予測モードとを適応的に選択切
    り替えし、前記動画像に対する再生画像データを生成す
    る動画像符号化及び復号化方法において、 前記動き補償フレーム間予測モードを選択しているとき
    請求項1記載の動画像符号化及び復号化方法を実施する
    ことを特徴とする動画像符号化及び復号化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の動画像符号化及び復号化
    方法を実施する第1のモードと、 前記動き推定量を初期偏位とし現フレーム中の符号化対
    象データと前記前フレームの符号化対象データまたは前
    フレームの復号データとから動き推定を行い、該推定の
    結果得られた動き補正ベクトル分だけさらに補正した位
    置の前フレームの復号データを前記予測データとすると
    共に該動き補正ベクトルの情報を前記再生画像データを
    生成する復号側へ伝送する第2のモードとを有し、 前記第1のモードと第2のモードとを適応選択する、 ことを特徴とする動画像符号化及び復号化方法。
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