JPH11242414A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11242414A
JPH11242414A JP10062187A JP6218798A JPH11242414A JP H11242414 A JPH11242414 A JP H11242414A JP 10062187 A JP10062187 A JP 10062187A JP 6218798 A JP6218798 A JP 6218798A JP H11242414 A JPH11242414 A JP H11242414A
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JP
Japan
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image forming
image
erasing
medium
forming apparatus
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Withdrawn
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JP10062187A
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English (en)
Inventor
Shuzo Kaneko
修三 金子
Kazuo Yoshinaga
和夫 吉永
Noboru Yukimura
昇 幸村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成および画像消去の双方を有効に利用
可能とする作業性に優れた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像消去動作中に画像形成手段を稼働さ
せる必要が生じた時には、巻付けドラム20の回転スピ
ードを上げ、除電帯電器22、分離ヅメ23、搬送路切
り替え手段25を作動させ、画像形成媒体1を搬送ロー
ラ10a,10b部に送り、さらに搬送路切り替え手段
27を作動させることにより画像形成媒体1を搬送ロー
ラ30a,30b部へ送り、給紙トレイ8へ再搬送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成媒体上に
画像を形成する画像形成機能と、画像形成媒体上に形成
された画像を消去する画像消去機能と、を備えた画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の画像形成装置として
は、たとえば、インクまたはトナーによる画像を形成す
る電子写真、インクジェット、感熱転写(もしくは昇華
転写)法などによる画像形成手段と、これらの画像形成
手段によって形成された画像を、消去可能にし、画像担
持体(画像形成媒体)を繰り返し使用するための画像消
去手段を有した画像形成装置があり、近年、従来ハード
コピーとして形成されていたインクまたはトナー画像を
消色もしくは剥離することにより、記録紙(画像形成媒
体)を再利用する方法が検討されている。
【0003】たとえば、特開平5−333589号公
報、特開平6−51669号公報には消色性のトナーを
使用する例が記載されており、特開平5−173454
号公報には熱によりトナーの結合樹脂を分解して記録紙
より除去する例が記載されており、特開平7−9851
3号公報、特開平7−295304号公報等には光分解
性のトナーを用いることにより記録紙より剥離する例が
記載されており、また、特開平7−225540号公報
においては従来より数種の公知例が記載されるととも
に、特殊な画像剥離体により記録紙よりトナーを剥離す
る方法が記載されている。
【0004】また、特開平6−51669号公報、特開
平6−59591号公報等には画像形成手段と画像消色
手段を有する画像形成装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような装置において、画像消去手段による消去動作に要
する時間は、画像形成手段による画像形成動作に要する
時間に比べてその数倍ないしそれ以上の長い時間を要す
る。
【0006】したがって、画像消去手段による消去動作
中においては画像形成を行うことができないため、画像
形成と画像消去の双方を有効に利用することができなか
った。
【0007】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、画像
形成および画像消去の双方を有効に利用可能とする作業
性に優れた画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、画像形成用の給送部から給送され
た画像形成媒体上に画像を形成する画像形成手段と、画
像消去用の給送部から給送された画像形成媒体上に形成
された画像を消去する画像消去手段と、を備え、画像形
成手段による画像形成工程用の搬送路と、画像消去手段
による画像消去工程用の搬送路の少なくとも一部が共用
される画像形成装置において、前記画像消去手段による
画像消去途中の画像形成媒体を、前記画像消去用の給送
部に搬送するための搬送路を設けたことを特徴とする。
【0009】したがって、画像消去途中であっても、画
像消去用の給送部に画像消去途中の画像形成媒体を搬送
することで、画像形成手段による画像形成動作が可能と
なる。
【0010】前記画像消去用の給送部に搬送するための
搬送路は、画像消去が終了した画像形成媒体を収納する
排出収納部への搬送路の途中に分岐して設けられるとよ
い。
【0011】前記画像消去手段による画像消去動作中
に、画像形成手段による画像形成動作を行う指示があっ
た場合には、前記画像消去用の給送部に画像消去途中の
画像形成媒体を搬送するとよい。
【0012】したがって、画像形成を優先的に行うこと
ができる。
【0013】前記画像形成手段による画像形成動作が行
われていない間は、自動的に前記画像消去手段による画
像消去動作を行わせる自動消去作動モードを設けるとよ
い。
【0014】前記画像消去手段による画像消去が終了し
た画像形成媒体を、画像形成手段による画像形成工程用
の搬送路へと搬送する搬送手段を設けるとよい。
【0015】画像形成手段によって画像形成媒体上に多
重に画像形成するために、該画像形成媒体を複数回画像
形成工程へ導かせるための搬送路と、前記画像消去手段
による画像消去工程用の搬送路とを共用するとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0017】まず、本発明の実施の形態における画像消
去手段による消去する画像の対象として、上述の従来技
術の中で説明した画像のほかに、表面に光触媒性の薄層
を有した画像形成媒体上に形成した画像も対象となる。
【0018】以下、このような画像について説明する。
【0019】1.5V以上の酸化電位を有する光触媒性
の材料は250nm〜500nmの近紫外光照射時に活
性酸素を生成することが可能であり、この発生した酸素
は光触媒近傍の有機化合物を酸化することが可能であ
る。
【0020】最終的には水と二酸化炭素にまで分解する
ことが可能で、光触媒に定着されたトナーやインクを除
去可能な状態にすることができる。
【0021】たとえば酸化チタンであれば250nm〜
400nmの光を照射したときに最も良好に光を吸収し
て光触媒活性を示す。
【0022】このような状態は半導体のバンドモデルで
示すときに光触媒の伝導帯が水素発生電位より上にあ
り、価電子帯が酸素発生電位より下にあることを必要と
しており、この条件を満足する光触媒としてはTi
2 ,SrTiO3 ,ZnO,SiC,GaP,Cd
S,CdSe,MoS3 等がある。
【0023】より好ましくは酸化電位が2.0V以上の
ものが用いられ、TiO2 ,ZnO等がこの条件を満た
している。
【0024】さらに化学的な安定性やコスト、製造の容
易性から、TiO2 が良く特に光触媒活性の点からアナ
ターゼ型酸化チタンが好ましい。
【0025】また、画像形成媒体においてはポリカーボ
ネート、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリシク
ロオレフィン、等のポリオレフィン樹脂、ポリスルホン
等、近紫外領域に光吸収のないプラスチック基板が望ま
しく用いられるが350nm〜500nmにおいて光透
過率が50%以上あるプラスチック基板であれば使用可
能である。
【0026】このように近紫外領域で光吸収のないプラ
スチック基板が望ましい理由は、紫外線を画像形成裏面
から照射することで画像を形成しているトナーやインク
により紫外線が吸収されることなく、接触している媒体
部分に十分照射されるようにすることでより効率良く活
性酸素を発生しうるからである。
【0027】本媒体の特徴は、上記活性酸素の発生は、
表面側、つまりインクやトナーの付着している側で起こ
る表面の現象であるにもかかわらず、裏面からの紫外線
露光により、基板側の光触媒内で発生した電子、正孔が
良好に表面の反応に作用するものである。
【0028】なお、上述のような近紫外領域に光吸収の
ないプラスチック基板は、電子写真方式においては、定
着時の熱に対して、また熱転写方式においては、印字時
のサーマルヘッド等からの熱に対して安定であることが
求められる。
【0029】好ましくはガラス転移温度が100℃以上
のプラスチックが用いられる。
【0030】そして、このような近紫外領域に光吸収の
ないプラスチック基板の表面に、酸化電位が1.5V以
上の光触媒を含有する層を形成するには、光触媒とバイ
ンダー成分を混合して基板表面に塗布するか、バインダ
ー層を形成した上に光触媒を塗布したのちに熱等で固着
しても良い。
【0031】塗布方法としてはスプレーコーティング
法、ロールコーティング法、デイップコーティング法、
バーコーティング法、ブレードコーティング法等がある
がどのような方法を用いても良い。
【0032】また、複数回の塗布を行う場合には複数の
方法を組み合わせることも可能である。
【0033】光触媒を含有する層は0.5〜10μmの
膜厚に形成されることが好ましい。
【0034】これは、0.5μm以下とすると、照射し
た光が十分に吸収されないために触媒としての効果が低
下する問題があり、また、10μm以上では光触媒を含
有する層のないプラスチック基板の面から光照射した場
合にバインダ成分が障害となりトナーもくしはインクと
光触媒を含有する層の接着面に触媒機能をもたらす電
子、正孔が十分に到達しない恐れがあり望ましくないか
らである。
【0035】光触媒と組み合わせ用いられるバインダー
成分としては熱硬化性のSiO2 ゾル、TiO2 ゾル、
ZrO2 ゾル等の無機ガラス材料やフェノール樹脂、メ
ラミン樹脂等の熱硬化性樹脂やオルガノシロキサン樹
脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等が用いられる。
【0036】より好ましくはシロキサン成分を含有する
熱硬化性のハードコートレジンもしくはTiO2 ゾル等
が用いられる。
【0037】なお、バインダー成分を熱硬化させる温度
条件としては150℃以下が好ましい。
【0038】また、形成された光触媒を含有する層は、
繰り返し使用に耐えるためにプラスチック基板との良好
な接着性とともに鉛筆硬度で4H以上の表面硬度を持つ
ものが望ましい。
【0039】さらに、本画像形成媒体が電子写真方式に
おいて用いられる場合は光触媒を含有する層を形成した
面における該画像形成媒体の表面抵抗が1×107 〜1
×1014Ωであることが好ましい。
【0040】これは、1×107 Ω以下の表面抵抗では
トナーを転写する場合に転写電界が十分に印加されない
ために転写不良が発生しやすく、また、1×1014Ω以
上では光触媒の特性が不十分となりやすいために好まし
くないからである。
【0041】より好ましい表面抵抗の範囲は1×108
〜1×1013Ωで用いられる。
【0042】以下、上述のような画像形成媒体の具体的
な一例を示す。
【0043】厚さが100μmのポリカーボネート樹脂
製のプラスチックシート上に平均粒径10nmの酸化チ
タンゾルに20wt%のハードコートレジン(ダウコー
ニング製、VestarQ9−6503)を加えて混合した液
をバーコート法により塗布し、130℃にて2時間焼成
した。
【0044】これにより得られた光触媒を含有する表面
層の膜厚は約2μmであった。
【0045】この画像形成媒体の表面抵抗を金の蒸着に
より形成した櫛形電極で測定すると、温度25℃、湿度
50%の環境で1×109 Ωであった。
【0046】また、鉛筆硬度は4Hであった。
【0047】この画像形成媒体をキヤノン製カラー複写
機CLC500に使用して画像出力を行ったところ良好
な品位の出力画像が得られた。
【0048】以下、上記したような画像形成媒体の画像
を消去する場合を例として、本発明の実施の形態に係る
画像形成装置を図面に従い説明する。
【0049】(第1の実施の形態)図1を参照して、本
発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置について説
明する。
【0050】図1は本発明の第1の実施の形態に係る画
像形成装置の概略構成図である。
【0051】まず、通常の画像形成のプロセスについて
説明する。
【0052】図中、9はドラム感光体、11はレーザー
露光系、13はドラム帯電ローラ、17は現像器、15
はクリーニング装置であり、これらによりドラム感光体
9上にトナー像が形成される(なお、これらによって画
像形成手段が構成されている)。
【0053】この時、通常の記録紙または上記の画像形
成媒体等が各々図面手前側に引き出すことのできる給紙
カセット18,19より、または手挿しトレイ26より
巻付けドラム20部に送られ電圧印加ローラ(静電吸着
用ローラ)21により巻付けドラム20上に密着される
(なお、給紙カセット18,19、あるいは手挿しトレ
イ26は画像形成用の給送部である)。
【0054】そして、巻付けドラム20の回転により、
これら記録紙または画像形成媒体等は転写ローラ12位
置に送られ、ドラム感光体9上のトナー像が転写され
る。
【0055】その後、除電帯電器22により静電吸着力
を弱められ、分離ヅメ23が巻付けドラム20に当接す
ることにより上記記録紙等は分離され、搬送路切り替え
手段25が解除されて、定着器16部でトナー画像が記
録紙等上に定着されて、排紙トレイ24へ排出される。
【0056】次に、本実施の形態の特徴である、画像形
成装置における画像消去手段について特に詳しく説明す
る。
【0057】図1において、1は、インクまたはトナー
画像が形成された画像形成媒体であり、図面手前側に引
き出すことのできる給紙トレイ8上に1枚もしくは複数
枚、画像形成面を上向きにしてセットされる(なお、給
紙トレイ8は画像消去用の給送部である)。
【0058】以下、消去プロセスについて順に説明す
る。
【0059】まず、画像形成媒体1は給紙部材81によ
り1枚ずつ巻付けドラム20部へ送られ、電圧印加ロー
ラ(静電吸着用ローラ)21により制御されたスピード
で回転する巻付けドラム20に、静電吸着によって巻付
けられる。
【0060】この時、分離ヅメ23は巻付けドラム20
より当接解除(先端が巻付けドラム20表面よりも離れ
た位置に退避)されている。
【0061】ランプ2aによる紫外線を透過する材質ま
たは構造をもつ巻付けドラム20にセットされた画像形
成媒体1は、残存画像検知手段7により初期画像検知さ
れる。
【0062】この残存画像検知手段7は、残存画像を検
出する検知手段であり、たとえば、LED等の発光素子
とこの発光素子により発光された光の上記媒体面での反
射光強度を検出する受光素子とで構成することができ、
1例としては、発光素子と受光素子を同時に画像形成媒
体1の送り方向と垂直方向に機械的に間欠走査させるこ
とにより、媒体面方向の反射光強度の変化を読み取り、
残存画像の有無や、残存濃度の程度を知ることが可能で
ある。
【0063】検知手段7によりさらに確実に残存画像を
検出するためには、まず最初に検知手段7を作動させる
ことにより、消去動作を行う以前に初期媒体画像の有無
の判断を行い、画像が存在すると判断した場合はあらか
じめ消去前の画像の検知信号を記憶させることが有効で
ある。
【0064】上記初期画像検知で消去されるべき画像が
あると判断された場合は、次にランプ2aおよび2bに
より紫外線が照射され、剥離手段3へ搬送され、画像形
成媒体1の搬送スピードに比べて十分速く同方向または
逆方向へ回転する剥離ブラシ4によりしゅう擦される。
【0065】剥離手段3においては、ブラシローラ4に
ブレード5が当接し、剥離ブラシ4に付着したインクま
たはトナーを排トナーケース6に落とす。
【0066】この排トナーケース6は、図面手前側に引
き出すことができ、随時、排トナーを廃棄することがで
きる。
【0067】さらに、ドラム20は回転し、画像形成媒
体1が検知手段7部を再度通過し、残存画像が検知され
て、必要に応じて再び、紫外線照射および剥離ブラシ4
によるしゅう擦を受けるように搬送される。
【0068】そして、あらかじめ設定した所定時間の紫
外線照射と剥離動作終了後、もしくは、紫外線照射と剥
離動作をあらかじめ設定した回数繰り返した後、あるい
は、残存画像検知手段7により画像消去終了が判断され
た後、画像形成媒体1は除電帯電器22により巻付けド
ラム20との静電吸着力を弱められ、分離ヅメ23が巻
付けドラム20に当接されることにより巻付けドラム2
0より分離される。
【0069】この後、画像形成媒体1は、搬送路切り替
え手段25の作動により搬送ローラ10a,10b部へ
送られ、さらに搬送路切り替え手段27が解除されロー
ラ34a,34b部へ送られ排出収納部としての排紙ト
レイ14へ排出される。
【0070】なお、上記の消去プロセス実行時において
は、ドラム感光体9と巻付けドラム20の接触を解除す
るために、転写ローラ12等に退避機構を設けてもよ
い。
【0071】また、照射時間を長くするために巻付けド
ラム20の複数回の回転により紫外線照射のみを繰り返
す場合などには、剥離ブラシ4などは巻付けドラム20
より当接解除するような機構を設けてもよい。
【0072】なお、図1に示した構成において、紫外線
照射ランプ2a,2bのうち2aのみでもよいが、画像
形成媒体1の基板として、必ずしも紫外線透過性の高い
ものとは限らないので、両面に設けたほうが装置汎用性
が高い。
【0073】上記消去プロセスとして、巻付けドラム2
0を低速で回転して画像形成媒体1の搬送スピードを調
節し、紫外線照射手段2aとして10W/cm2 の高圧
水銀灯を用い、画像形成面の裏面から30分間紫外線が
照射されるようにし、次に画像形成面を媒体の送り方向
と同方向に媒体の送りスピードに比べて十分高速で回転
させたブラシローラ4でしゅう擦したところ、画像面の
トナーは良好に除去された。
【0074】また、巻付けドラム20の1回転中に紫外
線照射とブラシしゅう擦を各5分ずつ行い、これを5回
転させたところ画像面のトナーは良好に除去された。
【0075】上述のようなドラム(もしくはエンドレス
ベルト等)に巻付ける形態のものは、消去に長時間(た
とえば数分以上)を要する画像形成媒体に対する画像消
去手段としても最適なものである。
【0076】なせならばこのような消去手段の稼働は、
通常画像形成手段が稼働しない、たとえば深夜であると
か、人がかならずしもそばにいない環境で行われるケー
スも多く、このようなときに長時間画像形成媒体1を安
定して保持することができ、媒体送り(いわゆる紙送
り)にまつわる負担が小さく、ジャム等のトラブルが起
きにくいからである。
【0077】特に、ごく低速(たとえば1cm/分ない
し10cm/分)の媒体送りスピードを安定して制御す
ることができ信頼性が高い。
【0078】いずれにしてもジャム時やまたはトラブル
に対して、極力、安全に対処する機構を設ける。
【0079】なお、画像消去手段は上記のように稼働時
間が長時間にわたるケースも多いので、自動消去作動モ
ードを設け、例えば、通常画像形成手段を作動させない
間に連続して消去手段の稼働を指示するスイッチを設け
たり、あるいは非画像形成時に自動的に消去モードには
いり、画像形成手段を稼働させる信号を受けると直ちに
消去中の媒体を排紙する制御機構等を設けることが望ま
しい。
【0080】そして、本実施の形態の特徴として、この
ようなケースに対応して、画像消去が十分になされなか
った場合には、画像消去途中の画像形成媒体を再び給紙
トレイ8へ搬送する構成としている。
【0081】たとえば、画像消去動作中に上記の様に画
像形成手段を稼働させる必要が生じた時には、本装置で
は、巻付けドラム20の回転スピードを上げ、上記と同
様に除電帯電器22、分離ヅメ23、搬送路切り替え手
段25を作動させ、画像形成媒体1を搬送ローラ10
a,10b部に送り、さらに搬送路切り替え手段27を
作動させることにより画像形成媒体1を搬送ローラ30
a,30b部へ送り、給紙トレイ8へ再搬送する。
【0082】その後、画像形成手段の非稼働が検知され
ると、再び、給紙部材81を作動させて、画像形成媒体
1を電圧印加ローラ21部に送り、再度前述の消去プロ
セスを行う。
【0083】以上のように、画像形成手段による画像形
成工程用の搬送路(概略、給紙カセット18,19、あ
るいは手挿しトレイ26から、電圧印加ローラ21,巻
付けドラム20部,転写ローラ12,分離ヅメ23部,
搬送路切り替え手段25,定着器16部を介して排紙ト
レイ24まで)と画像消去工程用の搬送路(概略、給紙
トレイ8から、電圧印加ローラ21,巻付けドラム20
部(複数周回する),搬送路切り替え手段25,搬送ロ
ーラ10a,10b部,搬送路切り替え手段27,ロー
ラ34a,34b部を介して排紙トレイ14まで)の一
部が共用されていても(巻付けドラム20部など)、画
像形成機能および画像消去機能の両方とも有効に活用す
ることができる。
【0084】すなわち、従来技術の場合には、各動作に
おける搬送路が重複しているため長時間を要する画像消
去中は画像形成動作を行わすことができなかった。
【0085】しかし、本実施の形態においては、上述の
ように、画像消去途中の画像形成媒体を画像消去用の給
送部(給紙トレイ8)に搬送するための搬送路(および
搬送手段(搬送路切り替え手段27,ローラ34a,3
4bなど))を設けたことによって、画像消去途中であ
っても、その画像形成媒体を画像消去用の給送部(給紙
トレイ8)に搬送させれば画像形成動作を行わせること
が可能となる。
【0086】したがって、長時間を要する画像消去動作
中の場合であっても、画像形成動作を行わせることがで
き、有効に画像形成機能を活用することができ、また、
画像消去動作中に一旦停止された動作も、再び再開し
て、適正に消去動作が行われるので、画像消去機能も有
効に機能し、画像形成機能および画像消去機能の両方と
も有効に活用することができる。
【0087】(第2の実施の形態)図2には、本発明の
第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形
態では、画像消去の終了した画像形成媒体を排出収納部
(排紙トレイ14)へ排出させて、その後はユーザーが
任意に画像形成媒体を処理する構成を示したが、本実施
の形態では、画像消去の終了した画像形成媒体を給紙カ
セットに排出されるようにして、この画像形成媒体を画
像形成工程へと送ることができる構成としている。
【0088】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0089】図2は本発明の第2の実施の形態に係る画
像形成装置の概略構成図である。
【0090】基本的な消去プロセスおよび、紫外線照射
手段、剥離手段、残存画像検知手段、あるいは上記自動
消去モード等の作用については前述の第1の実施の形態
において図1で説明したものと同様である。
【0091】本実施の形態においては、画像消去の終了
した画像形成媒体1をローラ36a,36b部、次いで
35a,35b部へ送り、給紙カセット31にセットす
るようにしている。
【0092】そして、この画像形成媒体1を、次回の画
像形成にあたり、不図示の搬送手段によって、画像形成
工程へと送るように自動給紙するようにしたものであ
る。
【0093】(第3の実施の形態)図3には、本発明の
第3の実施の形態が示されている。本実施の形態では、
カラー画像形成装置に適用する場合に、通常カラー画像
形成装置に使用される転写ドラム(または転写ベルト)
を、上述の巻付けドラムとして共用させる構成を示して
いる。
【0094】その他の基本的な構成および作用について
は上述の実施の形態と同一なので、同一の構成部分につ
いては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0095】図3は本発明の第3の実施の形態に係る画
像形成装置の概略構成図である。
【0096】本実施の形態では、カラー画像形成装置
(例えば、カラー複写機またはプリンタ)に適用する場
合を示しており、通常これらの装置に使用される、公知
技術である転写ドラムまたは転写ベルト(転写ドラムの
場合を図示)を巻付けドラム20として共用させるもの
であり、現像器32として、公知の切り替え式カラー現
像器が図示されている。
【0097】なお、消去プロセスおよび、画像形成媒体
1の各々のケースでの搬送は図1での説明と同様に実施
される。
【0098】以下、画像形成プロセスについて簡単に説
明する。
【0099】図中、32は公知の切り替え式カラー現像
器であり、たとえば、C(シアン)、M(マゼンタ)、
Y(イエロー)、Bk(ブラック)の順に、ドラム感光
体9上にトナー像が形成される。
【0100】この時、通常の記録紙または画像形成媒体
等が給紙カセット18,19または本図では不図示であ
るが図2における31より、あるいは手挿しトレイ26
より巻付けドラム20部に送られ電圧印加ローラ(静電
吸着用ローラ)21により巻付けドラム20上に密着さ
れる。
【0101】この記録紙または画像形成媒体は巻付けド
ラム20の回転によりドラム感光体9上への各色トナー
像形成に同期して転写ローラ12位置に送られ、C、
M、Y、Bkの計4回転してドラム感光体9のトナー像
が順次転写される。
【0102】その後、除電帯電器22により記録紙は静
電吸着力を弱められ、分離ヅメ23が巻付けドラム20
に当接することにより記録紙は分離され、搬送路切り替
え手段25が解除されて、定着器16部でトナー画像が
定着されて排紙トレイ24へ排出される。
【0103】なお、画像形成動作中は、剥離ブラシロー
ラ4は巻付けドラム20から当接解除されており、紫外
線露光ランプ2a,2bは作動させないか、あるいは、
ブラシローラ4を逐次巻付けドラム20に直接当接さ
せ、巻付けドラム20を清掃する手段として用いてもよ
い。
【0104】さらに、残存画像検知手段7を、たとえば
形成画像のトナー濃度検知手段として用いることで、現
像、転写に対する条件制御手段の一部として用いてもよ
い。
【0105】本実施の形態のように画像消去手段を構成
すれば、画像形成に元来必要とする構成要素の多くを消
去プロセスに兼用することができ、画像形成装置とし
て、消去手段の付加をしやすくする。
【0106】なお、以上の各実施の形態においては、電
子写真装置による画像を形成する構成の例、また、画像
を消去する装置の代表例として紫外線照射と剥離動作に
より画像を消去する構成の例を用いて説明したが、画像
形成の方法としては、その他インクジェット装置や感熱
方式等のほか多くの方法を適用しても良く、また、消去
される媒体画像、手段として、光によるもの、熱による
もの、あるいはその他の方法により消去可能な媒体画
像、手段を適用することができる。
【0107】
【発明の効果】本発明は、画像消去途中であっても、画
像消去途中の画像形成媒体を、画像消去用の給送部に搬
送することで、画像形成手段による画像形成動作が可能
となり、通常長時間を要する画像消去動作中であっても
優先的に画像形成動作を行えるので、画像形成および画
像消去の双方を有効に活用することができ、作業性が向
上する。
【0108】したがって、画像形成については、従来と
同様に良好な画像を形成させることができると共に、画
像が形成された画像形成媒体上の画像を効率よく消去で
きるので、画像形成媒体の再利用を有効に行うことがで
きる。
【0109】なお、画像消去手段による画像消去動作中
に、画像形成手段による画像形成動作を行う指示があっ
た場合には、画像消去用の給送部に画像消去途中の画像
形成媒体を搬送することで、画像形成を優先的に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形
成装置の概略構成図である。
【図2】図2は本発明の第2の実施の形態に係る画像形
成装置の概略構成図である。
【図3】図3は本発明の第3の実施の形態に係る画像形
成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 画像形成媒体 2a,2b ランプ 3 剥離手段 4 剥離ブラシ 5 ブレード 8 給紙トレイ 9 ドラム感光体 11 レーザー露光系 13 ドラム帯電ローラ 14 排紙トレイ 20 巻付けドラム 26 手挿しトレイ 27 切り替え手段 81 給紙部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成用の給送部から給送された画像形
    成媒体上に画像を形成する画像形成手段と、画像消去用
    の給送部から給送された画像形成媒体上に形成された画
    像を消去する画像消去手段と、を備え、 画像形成手段による画像形成工程用の搬送路と、画像消
    去手段による画像消去工程用の搬送路の少なくとも一部
    が共用される画像形成装置において、 前記画像消去手段による画像消去途中の画像形成媒体
    を、前記画像消去用の給送部に搬送するための搬送路を
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記画像消去用の給送部に搬送するための
    搬送路は、画像消去が終了した画像形成媒体を収納する
    排出収納部への搬送路の途中に分岐して設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記画像消去手段による画像消去動作中
    に、画像形成手段による画像形成動作を行う指示があっ
    た場合には、前記画像消去用の給送部に画像消去途中の
    画像形成媒体を搬送することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記画像形成手段による画像形成動作が行
    われていない間は、自動的に前記画像消去手段による画
    像消去動作を行わせる自動消去作動モードを設けたこと
    を特徴とする請求項1,2または3に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】前記画像消去手段による画像消去が終了し
    た画像形成媒体を、画像形成手段による画像形成工程用
    の搬送路へと搬送する搬送手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】画像形成手段によって画像形成媒体上に多
    重に画像形成するために、該画像形成媒体を複数回画像
    形成工程へ導かせるための搬送路と、前記画像消去手段
    による画像消去工程用の搬送路とを共用することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像形成装
    置。
JP10062187A 1998-02-26 1998-02-26 画像形成装置 Withdrawn JPH11242414A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014063130A (ja) * 2012-08-27 2014-04-10 Toshiba Corp 画像形成装置及び画像形成方法

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JP2014063130A (ja) * 2012-08-27 2014-04-10 Toshiba Corp 画像形成装置及び画像形成方法

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