JPH11242157A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JPH11242157A
JPH11242157A JP4481098A JP4481098A JPH11242157A JP H11242157 A JPH11242157 A JP H11242157A JP 4481098 A JP4481098 A JP 4481098A JP 4481098 A JP4481098 A JP 4481098A JP H11242157 A JPH11242157 A JP H11242157A
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JP
Japan
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lens group
lens
object side
conditional expression
telephoto end
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Application number
JP4481098A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kono
哲生 河野
Masafumi Isono
雅史 磯野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無限遠被写体から近接被写体まで高画質の画
像を得ることができる、コンパクト,低コスト,高変倍
のズームレンズを提供する。 【解決手段】 物体側から順に、正の第1レンズ群(Gr
1),負の第2レンズ群(Gr2),正の第3レンズ群(Gr3)で
構成され、広角端[W]から望遠端[T]への変倍の際に、
第1,第2レンズ群間隔(d4)が増大し、第2,第3レン
ズ群間隔(d10+d11)が減少するように各レンズ群が移動
し、フォーカシングの際に第2レンズ群(Gr2)が移動す
るズームレンズにおいて、望遠端[T]での全系の焦点距
離に対する、広角端[W]から望遠端[T]までの第1レン
ズ群(Gr1)の移動量を適切に規定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズに関
するものであり、特にデジタルスチルカメラに適した、
小型で高変倍のズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの普及に
伴い、手軽に画像を取り込めるデジタルスチルカメラが
普及しつつある。その普及とともに小型,低コスト,高
スペックのデジタルスチルカメラが要望されており、撮
影光学系にも小型化,低コスト化,高スペック化が求め
られている。また、デジタルスチルカメラにはより高い
画質も求められている。デジタルスチルカメラによる画
質は固体撮像素子の画素数によって一般に決まるが、現
在主流になっているのは33万画素程度のいわゆるVG
Aクラスのものである。VGAクラスの画質は銀塩カメ
ラの画質と比較すると格段に低いため、100万画素以
上の画質が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、画素数が増加
すると、それに伴って撮影光学系にも高い光学性能が求
められ、当然、無限遠被写体だけでなく近接被写体に対
しても高い光学性能が必要となる。このため、フォーカ
シング方式が光学性能上重要になる。
【0004】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであって、無限遠被写体から近接被写体まで高画
質の画像を得ることができる、コンパクト,低コスト,
高変倍のズームレンズを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明のズームレンズは、物体側から順に、正
のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワーを有する
第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、
で構成され、広角端から望遠端への変倍の際に、前記第
1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記
第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少するよ
うに、少なくとも第1レンズ群と第3レンズ群が移動
し、フォーカシングの際に前記第2レンズ群が移動する
ズームレンズであって、以下の条件式を満足することを
特徴とする。 0.05<M1/fT<1.0 ただし、 M1:広角端から望遠端までの第1レンズ群の移動量(物
体側方向を正とする。)、 fT:望遠端での全系の焦点距離、 である。
【0006】第2の発明のズームレンズは、上記第1の
発明の構成において、更に以下の条件式を満足すること
を特徴とする。 0.1<β/β<1.5 ただし、 β=β2T/β2W β=β3T/β3W β2W:広角端での第2レンズ群の横倍率、 β3W:広角端での第3レンズ群の横倍率、 β2T:望遠端での第2レンズ群の横倍率、 β3T:望遠端での第3レンズ群の横倍率、 である。
【0007】第3の発明のズームレンズは、物体側から
順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワー
を有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レン
ズ群と、で構成され、広角端から望遠端への変倍の際
に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増
大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が
減少するように、少なくとも第1レンズ群と第3レンズ
群が移動し、フォーカシングの際に前記第2レンズ群が
移動するズームレンズであって、以下の条件式を満足す
ることを特徴とする。 0.1<|β2T|<1.0 ただし、 β2T:望遠端での第2レンズ群の横倍率、 である。
【0008】第4の発明のズームレンズは、上記第1又
は第3の発明の構成において、前記第1レンズ群が少な
くとも1枚の負レンズを含むことを特徴とする。
【0009】第5の発明のズームレンズは、物体側から
順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワー
を有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レン
ズ群と、で構成され、広角端から望遠端への変倍の際
に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増
大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が
減少するように、少なくとも第1レンズ群と第3レンズ
群が移動し、フォーカシングの際に前記第2レンズ群が
移動するズームレンズであって、前記第2レンズ群に以
下の条件式を満足する非球面を少なくとも1面有するこ
とを特徴とする。 0<(x-x0)/(N'-N)<1.0 ただし、 x :非球面の光軸に対して垂直方向の高さでの光軸方向
の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 x0:基準球面の光軸に対して垂直方向の高さでの光軸方
向の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 N :非球面より物体側の媒質のd線に対する屈折率、 N':非球面より像側の媒質のd線に対する屈折率、 である。
【0010】第6の発明のズームレンズは、物体側から
順に、正のパワーを有する第1レンズ群と、負のパワー
を有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レン
ズ群と、で構成され、広角端から望遠端への変倍の際
に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増
大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が
減少するように、少なくとも第1レンズ群と第3レンズ
群が移動し、フォーカシングの際に前記第2レンズ群が
移動するズームレンズであって、前記第3レンズ群に以
下の条件式を満足する非球面を少なくとも1面有するこ
とを特徴とする。 -0.9<(x-x0)/(N'-N)<0 ただし、 x :非球面の光軸に対して垂直方向の高さでの光軸方向
の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 x0:基準球面の光軸に対して垂直方向の高さでの光軸方
向の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 N :非球面より物体側の媒質のd線に対する屈折率、 N':非球面より像側の媒質のd線に対する屈折率、 である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したズームレ
ンズを、図面を参照しつつ説明する。図1〜図3は、第
1〜第3の実施の形態のズームレンズにそれぞれ対応す
るレンズ構成図であり、広角端[W]でのレンズ配置を示
している。各レンズ構成図中の矢印mj(j=1,2,3)は、広
角端[W]から望遠端[T]へのズーミングにおける第jレ
ンズ群(Gri)の移動をそれぞれ模式的に示している。ま
た、各レンズ構成図中、ri(i=1,2,3,...)が付された面
は物体(被写体)側から数えてi番目の面であり、riに*印
が付された面は非球面である。di(i=1,2,3,...)が付さ
れた軸上面間隔は、物体側から数えてi番目の軸上面間
隔のうち、ズーミングにおいて変化する可変間隔であ
る。
【0012】第1〜第3の実施の形態は、いずれも物体
側から順に、正のパワーを有する第1レンズ群(Gr1)
と、負のパワーを有する第2レンズ群(Gr2)と、絞り(S)
と、正のパワーを有する第3レンズ群(Gr3)と、で構成
され、広角端[W]から望遠端[T]への変倍の際に、絞り
(S)が固定された状態で、第1レンズ群(Gr1)が像側から
物体側へ単調に移動し、第2レンズ群(Gr2)が物体側か
ら像側へ単調に移動し、第3レンズ群(Gr3)が像側から
物体側へ単調に移動することによって、第1レンズ群(G
r1)と第2レンズ群(Gr2)との間隔が増大し、第2レンズ
群(Gr2)と第3レンズ群(Gr3)との間隔が減少するズーム
レンズである。なお、第3レンズ群(Gr3)の像側に配置
されている平行平板は、ローパスフィルター(LPF)であ
る。
【0013】上記のようなズーム構成により、広角端
[W]でレトロフォーカスタイプとなるためバックフォー
カスの確保が容易となり、望遠端[T]でテレフォトタイ
プとなるため全長の短縮が容易となる。また、第1レン
ズ群(Gr1)を可動とすることにより、広角端[W]での入
射瞳位置が第1レンズ群(Gr1)に近くなるため、前玉径
の短縮を効果的に行うことが可能となる。
【0014】第1の実施の形態において、各レンズ群
は、物体側から順に以下のように構成されている。第1
レンズ群(Gr1)は、物体側に凸の負メニスカスレンズ
と、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されて
いる。第2レンズ群(Gr2)は、物体側に凸の負メニスカ
スレンズ2枚と、物体側に凸の正メニスカスレンズと、
で構成されている。第3レンズ群(Gr3)は、両凸レンズ
及び両凹レンズから成る接合レンズと、両凸レンズと、
で構成されている。
【0015】第2の実施の形態において、各レンズ群
は、物体側から順に以下のように構成されている。第1
レンズ群(Gr1)は、物体側に凸の負メニスカスレンズ及
び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズ
と、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されて
いる。第2レンズ群(Gr2)は、物体側に凸の負メニスカ
スレンズと、両凹レンズ及び両凸レンズから成る接合レ
ンズと、で構成されている。第3レンズ群(Gr3)は、物
体側に凸の正メニスカスレンズ及び物体側に凸の負メニ
スカスレンズから成る接合レンズと、両凸レンズと、両
凹レンズと、で構成されている。
【0016】第3の実施の形態において、各レンズ群
は、物体側から順に以下のように構成されている。第1
レンズ群(Gr1)は、物体側に凸の負メニスカスレンズ及
び物体側に凸の正メニスカスレンズから成る接合レンズ
と、物体側に凸の正メニスカスレンズと、で構成されて
いる。第2レンズ群(Gr2)は、物体側に凸の負メニスカ
スレンズと、両凹レンズ及び両凸レンズから成る接合レ
ンズと、で構成されている。第3レンズ群(Gr3)は、物
体側に凸の正メニスカスレンズ及び物体側に凸の負メニ
スカスレンズから成る接合レンズと、両凸レンズと、両
凹レンズと、で構成されている。
【0017】上記各実施の形態のようなレンズタイプに
採用されるフォーカシング方式としては、例えば、第1
レンズ群(Gr1)の移動でフォーカシングを行う前玉繰り
出し方式,第3レンズ群(Gr3)の移動でフォーカシング
を行うインナー方式が挙げられる。前者のフォーカシン
グ方式では、近接被写体に対するフォーカシングにおい
て第1レンズ群(Gr1)が物体側に繰り出されるため、前
玉径を大きくしないと周辺照度を確保することができな
い。後者のフォーカシング方式では、フォーカシングの
ための移動量が大きい望遠端[T]で第2レンズ群(Gr2)
と第3レンズ群(Gr3)とが接近するにもかかわらず、第
2,第3レンズ群間にフォーカシングのための間隔を確
保することになるため、効率が悪くなる。
【0018】このような理由から上記各実施の形態で
は、第2レンズ群(Gr2)の移動でフォーカシングを行う
インナー方式を採用している。具体的には、近接被写体
へのフォーカシングの際に第2レンズ群(Gr2)が物体側
へ移動するようにしている。このように第2レンズ群(G
r2)でフォーカシングを行うと、最もフォーカシングの
ための移動量が少なくなる広角端[W]で第1レンズ群(G
r1)と第2レンズ群(Gr2)とが接近するため、フォーカシ
ングのための間隔確保の効率が非常に良いというメリッ
トがある。
【0019】上記各実施の形態のように、正・負・正の
レンズ群で構成され、広角端[W]から望遠端[T]への変
倍の際に、第1,第2レンズ群(Gr1,Gr2)間隔が増大
し、第2,第3レンズ群(Gr2,Gr3)間隔が減少するよう
に、少なくとも第1,第3レンズ群(Gr1,Gr3)が移動
し、フォーカシングの際に第2レンズ群(Gr2)が移動す
るタイプのズームレンズにおいては、次の条件式(1)を
満足することが望ましい。 0.05<M1/fT<1.0 …(1) ただし、 M1:広角端[W]から望遠端[T]までの第1レンズ群(Gr
1)の移動量(物体側方向を正とする。)、 fT:望遠端[T]での全系の焦点距離、 である。
【0020】条件式(1)は変倍の際の第1レンズ群(Gr1)
の望ましい移動量を規定している。条件式(1)の下限を
超えることは、変倍の際に第1レンズ群(Gr1)がほぼ固
定となることを意味する。したがって、条件式(1)の下
限を超えると、広角端[W]での全長の増大を招くととも
に、広角端[W]での周辺照度の確保のために前玉径の増
大を招くことになる。逆に、条件式(1)の上限を超える
と、第1レンズ群(Gr1)の移動量が大きくなり過ぎるた
め、望遠端[T]での全長の増大を招くとともに、望遠端
[T]での周辺照度の確保のために前玉径の増大を招くこ
とになる。
【0021】上記各実施の形態のように、正・負・正の
レンズ群で構成され、広角端[W]から望遠端[T]への変
倍の際に、第1,第2レンズ群(Gr1,Gr2)間隔が増大
し、第2,第3レンズ群(Gr2,Gr3)間隔が減少するよう
に、少なくとも第1,第3レンズ群(Gr1,Gr3)が移動
し、フォーカシングの際に第2レンズ群(Gr2)が移動す
るタイプのズームレンズにおいては、次の条件式(2)を
満足することが望ましく、また、前記条件式(1)も同時
に満足することが更に望ましい。 0.1<β/β<1.5 …(2) ただし、 β=β2T/β2W β=β3T/β3W β2W:広角端[W]での第2レンズ群(Gr2)の横倍率、 β3W:広角端[W]での第3レンズ群(Gr3)の横倍率、 β2T:望遠端[T]での第2レンズ群(Gr2)の横倍率、 β3T:望遠端[T]での第3レンズ群(Gr3)の横倍率、 である。
【0022】条件式(2)は、第2,第3レンズ群(Gr2,Gr
3)の望ましい変倍負担を規定している。条件式(2)の下
限を超えると、第2レンズ群(Gr2)の変倍負担が大きく
なり過ぎるため、歪曲収差及び像面湾曲の補正が困難に
なる。逆に、条件式(2)の上限を超えると、第3レンズ
群(Gr3)の変倍負担が大きくなり過ぎるため、球面収差
の補正が困難になる。
【0023】上記各実施の形態のように、正・負・正の
レンズ群で構成され、広角端[W]から望遠端[T]への変
倍の際に、第1,第2レンズ群(Gr1,Gr2)間隔が増大
し、第2,第3レンズ群(Gr2,Gr3)間隔が減少するよう
に、少なくとも第1,第3レンズ群(Gr1,Gr3)が移動
し、フォーカシングの際に第2レンズ群(Gr2)が移動す
るタイプのズームレンズにおいては、次の条件式(3)を
満足することが望ましい。 0.1<|β2T|<1.0 …(3) ただし、 β2T:望遠端[T]での第2レンズ群(Gr2)の横倍率、 である。
【0024】条件式(3)は、望遠端[T]での第2レンズ
群(Gr2)の望ましい横倍率を規定している。条件式(3)の
下限を超えると、全長及び前玉径の増大を招くととも
に、球面収差のオーバー傾向が著しくなる。逆に、条件
式(3)の上限を超えると、球面収差のアンダー傾向が著
しくなる。
【0025】上記各実施の形態のように、正・負・正の
レンズ群で構成され、広角端[W]から望遠端[T]への変
倍の際に、第1,第2レンズ群(Gr1,Gr2)間隔が増大
し、第2,第3レンズ群(Gr2,Gr3)間隔が減少するよう
に、少なくとも第1,第3レンズ群(Gr1,Gr3)が移動
し、フォーカシングの際に第2レンズ群(Gr2)が移動す
るタイプのズームレンズにおいては、次の条件式(4)を
満足することが望ましい。 0.03<fW/f1<0.80 …(4) ただし、 f1:第1レンズ群(Gr1)の焦点距離、 fW:広角端[W]での全系の焦点距離、 である。
【0026】条件式(4)は、全長と収差とをバランスさ
せる上で望ましい、第1レンズ群(Gr1)の焦点距離比を
規定している。条件式(4)の下限を超えると、第1レン
ズ群(Gr1)の焦点距離が長くなって、第1レンズ群(Gr1)
のパワーが弱くなり過ぎるため、収差補正には有利とな
るが、全長の増大を招き、また、全長の増大に伴って前
玉径が増大して、光学系の大型化が著しくなる。逆に、
条件式(4)の上限を超えると、第1レンズ群(Gr1)の焦点
距離が短くなって、第1レンズ群(Gr1)のパワーが強く
なり過ぎるため、全長の短縮には有利となるが、収差劣
化(特に、望遠側の球面収差及び軸上色収差の劣化)が著
しくなる。なお、条件式(4)の範囲内であっても、第1
レンズ群(Gr1)に少なくとも1枚の負レンズを設けれ
ば、軸上色収差を更に良好に補正することができる。
【0027】上記各実施の形態のように、正・負・正の
レンズ群で構成され、広角端[W]から望遠端[T]への変
倍の際に、第1,第2レンズ群(Gr1,Gr2)間隔が増大
し、第2,第3レンズ群(Gr2,Gr3)間隔が減少するよう
に、少なくとも第1,第3レンズ群(Gr1,Gr3)が移動
し、フォーカシングの際に第2レンズ群(Gr2)が移動す
るタイプのズームレンズにおいては、次の条件式(5)を
満足することが望ましい。 0.1<fW/|f2|<1.3 …(5) ただし、 f2:第2レンズ群(Gr2)の焦点距離、 である。
【0028】条件式(5)は、第2レンズ群(Gr2)の望まし
い焦点距離比を規定している。条件式(5)の下限を超え
ると、第2レンズ群(Gr2)の焦点距離が長くなって、第
2レンズ群(Gr2)のパワーが弱くなり過ぎるため、広角
端[W]での第2レンズ群(Gr2)と第3レンズ群(Gr3)との
軸上間隔が大きくなる。このため、広角端[W]で入射瞳
が遠くなり、前玉径の増大を招くことになる。逆に、条
件式(5)の上限を超えると、第2レンズ群(Gr2)の焦点距
離が短くなって、第2レンズ群(Gr2)のパワーが強くな
り過ぎるため、第2レンズ群(Gr2)で発生する収差(特
に、ペッツバール和)が負に過大に大きくなる。このた
め、全体で良好な光学性能を得ることができなくなる。
【0029】上記各実施の形態のように、正・負・正の
レンズ群で構成され、広角端[W]から望遠端[T]への変
倍の際に、第1,第2レンズ群(Gr1,Gr2)間隔が増大
し、第2,第3レンズ群(Gr2,Gr3)間隔が減少するよう
に、少なくとも第1,第3レンズ群(Gr1,Gr3)が移動
し、フォーカシングの際に第2レンズ群(Gr2)が移動す
るタイプのズームレンズにおいては、更に良好な光学性
能を得る上で非球面が有効である。例えば第2レンズ群
(Gr2)には、以下の条件式(6)を満足する非球面を少なく
とも1面設けることが望ましい。 0<(x-x0)/(N'-N)<1.0 …(6) ただし、 x :非球面の光軸(AX)に対して垂直方向の高さでの光軸
(AX)方向の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 x0:基準球面の光軸(AX)に対して垂直方向の高さでの光
軸(AX)方向の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 N :非球面より物体側の媒質のd線に対する屈折率、 N':非球面より像側の媒質のd線に対する屈折率、 である。
【0030】なお、非球面の面形状を表すx,基準球面
の面形状を表すx0は、具体的には以下の式(AS),(RE)で
それぞれ表される。 x={C0・y2}/{1+√(1-ε・C02・y2)}+Σ(Ai・yi) …(AS) x0={C0・y2}/{1+√(1-C02・y2)} …(RE) ただし、式(AS)及び(RE)中、 y:光軸(AX)に対して垂直方向の高さ、 C0:基準球面の曲率(すなわち非球面の基準曲率)、 ε:2次曲面パラメータ、 Ai:i次の非球面係数、 である。
【0031】条件式(6)は、非球面が第2レンズ群(Gr2)
の負のパワーを弱めるような形状であることを意味して
いる。つまり、正のパワーの面ならば正のパワーを強め
る形状であり、負のパワーの面ならば負のパワーを弱め
る形状であることを意味している。この条件式(6)を満
たすことにより、主に広角側の近接時での歪曲収差及び
像面湾曲を適切に補正することができる。条件式(6)の
下限を超えると、広角側、特に近接時での正の歪曲収差
が大きくなるとともに、像面のオーバー側への倒れが大
きくなる。逆に、条件式(6)の上限を超えると、広角
側、特に近接時での負の歪曲収差が大きくなるととも
に、像面のアンダー側への倒れが大きくなる。なお、第
2レンズ群(Gr2)に非球面が複数面ある場合、少なくと
も1面が上記条件式(6)を満足していれば、他の非球面
は他の収差との兼ね合いで上記条件式(6)を満足してい
なくてもかまわない。
【0032】第3レンズ群(Gr3)には、以下の条件式(7)
を満足する非球面を少なくとも1面設けることが望まし
い。 -0.9<(x-x0)/(N'-N)<0 …(7)
【0033】条件式(7)は、非球面が第3レンズ群(Gr3)
の正のパワーを弱めるような形状であることを意味して
いる。この条件式(7)を満たすことにより、主に広角側
での歪曲収差及び像面湾曲、並びに望遠側での球面収差
を適切に補正することができる。条件式(7)の下限を超
えると、広角側での正の歪曲収差が大きくなるととも
に、像面のオーバー側への倒れが大きくなる。また、望
遠側での球面収差のオーバー傾向が著しくなる。逆に、
条件式(7)の上限を超えると、広角側での負の歪曲収差
が大きくなるとともに、像面のアンダー側への倒れが大
きくなる。また、望遠側での球面収差のアンダー傾向が
著しくなる。なお、第3レンズ群(Gr3)に非球面が複数
面ある場合、少なくとも1面が上記条件式(7)を満足し
ていれば、他の非球面は他の収差との兼ね合いで上記条
件式(7)を満足していなくてもかまわない。
【0034】なお、第1〜第3の実施の形態を構成して
いる各レンズ群は、入射光線を屈折により偏向させる屈
折型レンズのみで構成されているが、これに限らない。
例えば、回折により入射光線を偏向させる回折型レン
ズ,回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏
向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ等で、各レン
ズ群を構成してもよい。また、各実施の形態のズームレ
ンズは、デジタルスチルカメラに適したものとなってい
るが、カメラ用の光学系に限らない。その特徴的な構成
は、カメラ以外の光学装置に使用されるズームレンズや
ズーム光学系の一部(例えば、アフォーカル系の対物部)
等に対しても適用可能である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施したズームレンズの構成
を、コンストラクションデータ,収差図等を挙げて、更
に具体的に説明する。なお、以下に挙げる実施例1〜3
は、前述した第1〜第3の実施の形態にそれぞれ対応し
ており、第1〜第3の実施の形態を表すレンズ構成図
(図1〜図3)は、対応する実施例1〜3のレンズ構成を
それぞれ示している。
【0036】各実施例のコンストラクションデータにお
いて、ri(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の面の
曲率半径、di(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の
軸上面間隔を示しており、Ni(i=1,2,3,...),νi(i=1,2,
3,...)は物体側から数えてi番目の光学要素のd線に対
する屈折率(Nd),アッベ数(νd)を示している。また、コ
ンストラクションデータ中、ズーミングにおいて変化す
る軸上面間隔(可変間隔)は、広角端(短焦点距離端)[W]
〜ミドル(中間焦点距離状態)[M]〜望遠端(長焦点距離
端)[T]での各レンズ群間の軸上空気間隔である。各焦
点距離状態[W],[M],[T]に対応する全系の焦点距離f
及びFナンバーFNOを併せて示し、フォーカシングに伴
って変化する間隔の近接時(撮影距離:D=0.5m)の値を表
1に示す。
【0037】また、曲率半径riに*印が付された面は、
非球面で構成された面であることを示し、非球面の面形
状を表わす前記式(AS)で定義されるものとする。非球面
データ及び非球面に関する条件式(6),(7)の対応値{ただ
し、ymax:非球面の光軸(AX)に対して垂直方向の最大高
さ(最大有効半径)である。}を他のデータと併せて示
し、条件式(1)〜(5)の対応値を表2に示す。
【0038】
【0039】[第7面(r7)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.39268×10-2 A6= 0.11553×10-3 A8=-0.10236×10-4
【0040】[第8面(r8)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.57733×10-2 A6= 0.40454×10-4 A8=-0.10497×10-4
【0041】[第12面(r12)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.72770×10-4 A6=-0.67979×10-4 A8= 0.38557×10-4 A10=-0.31870×10-5
【0042】[第14面(r14)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.46756×10-2 A6= 0.12070×10-2 A8=-0.21457×10-3 A10= 0.93588×10-4
【0043】[第15面(r15)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.40002×10-2 A6=-0.36486×10-3 A8=-0.16556×10-5 A10=-0.96863×10-5 A12= 0.74247×10-6
【0044】[第16面(r16)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.17769×10-2 A6=-0.40970×10-3 A8=-0.16828×10-4
【0045】[第7面(r7)の条件式(6)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00069 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.01076 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.05285 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.16337 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.40229
【0046】[第8面(r8)の条件式(6)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00081 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.01299 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.06568 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.20968 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.52824
【0047】[第12面(r12)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00002 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00012 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00083 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00443
【0048】[第14面(r14)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00009 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00148 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00843 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.03141 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.10023
【0049】[第15面(r15)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00049 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00846 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.04816 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.18299 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.57219
【0050】[第16面(r16)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00036 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00705 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.04724 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.20716 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.71572
【0051】
【0052】[第8面(r8)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.55388×10-4 A6=-0.16191×10-4 A8= 0.40510×10-6
【0053】[第10面(r10)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.33736×10-3 A6=-0.13922×10-4 A8= 0.40165×10-8 A10= 0.15666×10-7
【0054】[第12面(r12)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.26629×10-3 A6=-0.23313×10-4 A8= 0.11344×10-5 A10=-0.77653×10-7
【0055】[第14面(r14)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.15643×10-3 A6=-0.16402×10-4 A8= 0.96596×10-6 A10=-0.90812×10-7
【0056】[第17面(r17)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.53621×10-2 A6=-0.20781×10-3 A8=-0.10253×10−4
【0057】[第18面(r18)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.36893×10-2 A6=-0.34579×10-4 A8= 0.53608×10-5
【0058】[第8面(r8)の条件式(6)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00001 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00023 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00153 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00631 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.01915
【0059】[第10面(r10)の条件式(6)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00003 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00046 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00247 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00834 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.02188
【0060】[第12面(r12)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00006 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00105 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00593 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.02127 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.06061
【0061】[第14面(r14)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00002 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00031 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00130 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00291 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00241
【0062】[第17面(r17)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00040 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00659 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.03517 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.12014 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.32580
【0063】[第18面(r18)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00043 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00692 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.03523 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.11085 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.26359
【0064】
【0065】[第8面(r8)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.79563×10-4 A6=-0.12378×10-4 A8= 0.35869×10-6
【0066】[第10面(r10)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.12152×10-3 A6=-0.10434×10-4 A8= 0.23898×10-6 A10= 0.44462×10-9
【0067】[第12面(r12)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.24576×10-3 A6=-0.23003×10-4 A8= 0.11800×10-5 A10=-0.72870×10-7
【0068】[第14面(r14)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.15528×10-3 A6=-0.15571×10-4 A8= 0.92653×10-6 A10=-0.74612×10-7
【0069】[第17面(r17)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.53362×10-2 A6=-0.18229×10-3 A8=-0.78045×10-5
【0070】[第18面(r18)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.38215×10-2 A6=-0.24077×10-5 A8= 0.43712×10-5
【0071】[第8面(r8)の条件式(6)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00002 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00023 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00073 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00067 y=1.00ymax … (x−x0)/(N’−N)=−0.
00195
【0072】[第10面(r10)の条件式(6)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00002 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00033 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00189 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00680 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.01873
【0073】[第12面(r12)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00013 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00237 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.01398 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.05287 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.16749
【0074】[第14面(r14)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00004 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00058 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00226 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00393 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00595
【0075】[第17面(r17)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00050 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00828 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.04414 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.15062 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.40780
【0076】[第18面(r18)の条件式(7)の対応値] y=0.00ymax … (x-x0)/(N'-N)=-0.00000 y=0.20ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00055 y=0.40ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.00874 y=0.60ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.04389 y=0.80ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.13554 y=1.00ymax … (x-x0)/(N'-N)= 0.31409
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】図4〜図9は実施例1〜実施例3の収差図
であり、図4,図6,図8は実施例1〜実施例3の無限
遠撮影状態での収差図、図5,図7,図9は実施例1〜
実施例3の近接撮影状態(撮影距離:D=0.5m)での収差図
である。図4〜図9中、[W]は広角端,[M]はミドル,
[T]は望遠端における諸収差(左から順に、球面収差
等,非点収差,歪曲;Y':像高)を示している。また、各
収差図中、実線(d)はd線に対する収差、破線(SC)は
正弦条件を表しており、破線(DM)と実線(DS)は、メ
リディオナル面とサジタル面でのd線に対する非点収差
をそれぞれ表わしている。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンパクト,低コスト,高変倍でありながら高い光学性能
を有するズームレンズを実現することができる。そし
て、本発明に係るズームレンズを用いれば、無限遠被写
体から近接被写体まで高画質の画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成図。
【図2】第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成図。
【図3】第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成図。
【図4】実施例1の無限遠撮影状態での収差図。
【図5】実施例1の近接撮影状態(D=0.5m)での収差図。
【図6】実施例2の無限遠撮影状態での収差図。
【図7】実施例2の近接撮影状態(D=0.5m)での収差図。
【図8】実施例3の無限遠撮影状態での収差図。
【図9】実施例3の近接撮影状態(D=0.5m)での収差図。
【符号の説明】
Gr1 …第1レンズ群 Gr2 …第2レンズ群 S …絞り Gr3 …第3レンズ群 LPF …ローパスフィルター AX …光軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正のパワーを有する第
    1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正
    のパワーを有する第3レンズ群と、で構成され、広角端
    から望遠端への変倍の際に、前記第1レンズ群と前記第
    2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記
    第3レンズ群との間隔が減少するように、少なくとも第
    1レンズ群と第3レンズ群が移動し、フォーカシングの
    際に前記第2レンズ群が移動するズームレンズであっ
    て、以下の条件式を満足することを特徴とするズームレ
    ンズ; 0.05<M1/fT<1.0 ただし、 M1:広角端から望遠端までの第1レンズ群の移動量(物
    体側方向を正とする。)、 fT:望遠端での全系の焦点距離、 である。
  2. 【請求項2】 更に以下の条件式を満足することを特徴
    とする請求項1記載のズームレンズ; 0.1<β/β<1.5 ただし、 β=β2T/β2W β=β3T/β3W β2W:広角端での第2レンズ群の横倍率、 β3W:広角端での第3レンズ群の横倍率、 β2T:望遠端での第2レンズ群の横倍率、 β3T:望遠端での第3レンズ群の横倍率、 である。
  3. 【請求項3】 物体側から順に、正のパワーを有する第
    1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正
    のパワーを有する第3レンズ群と、で構成され、広角端
    から望遠端への変倍の際に、前記第1レンズ群と前記第
    2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記
    第3レンズ群との間隔が減少するように、少なくとも第
    1レンズ群と第3レンズ群が移動し、フォーカシングの
    際に前記第2レンズ群が移動するズームレンズであっ
    て、以下の条件式を満足することを特徴とするズームレ
    ンズ; 0.1<|β2T|<1.0 ただし、 β2T:望遠端での第2レンズ群の横倍率、 である。
  4. 【請求項4】 前記第1レンズ群が少なくとも1枚の負
    レンズを含むことを特徴とする請求項1又は請求項3記
    載のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 物体側から順に、正のパワーを有する第
    1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正
    のパワーを有する第3レンズ群と、で構成され、広角端
    から望遠端への変倍の際に、前記第1レンズ群と前記第
    2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記
    第3レンズ群との間隔が減少するように、少なくとも第
    1レンズ群と第3レンズ群が移動し、フォーカシングの
    際に前記第2レンズ群が移動するズームレンズであっ
    て、前記第2レンズ群に以下の条件式を満足する非球面
    を少なくとも1面有することを特徴とするズームレン
    ズ; 0<(x-x0)/(N'-N)<1.0 ただし、 x :非球面の光軸に対して垂直方向の高さでの光軸方向
    の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 x0:基準球面の光軸に対して垂直方向の高さでの光軸方
    向の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 N :非球面より物体側の媒質のd線に対する屈折率、 N':非球面より像側の媒質のd線に対する屈折率、 である。
  6. 【請求項6】 物体側から順に、正のパワーを有する第
    1レンズ群と、負のパワーを有する第2レンズ群と、正
    のパワーを有する第3レンズ群と、で構成され、広角端
    から望遠端への変倍の際に、前記第1レンズ群と前記第
    2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記
    第3レンズ群との間隔が減少するように、少なくとも第
    1レンズ群と第3レンズ群が移動し、フォーカシングの
    際に前記第2レンズ群が移動するズームレンズであっ
    て、前記第3レンズ群に以下の条件式を満足する非球面
    を少なくとも1面有することを特徴とするズームレン
    ズ; -0.9<(x-x0)/(N'-N)<0 ただし、 x :非球面の光軸に対して垂直方向の高さでの光軸方向
    の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 x0:基準球面の光軸に対して垂直方向の高さでの光軸方
    向の変位量(mm;物体側方向を負とする。)、 N :非球面より物体側の媒質のd線に対する屈折率、 N':非球面より像側の媒質のd線に対する屈折率、 である。
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