JPH11241661A - 燃料噴射弁のソレノイド - Google Patents

燃料噴射弁のソレノイド

Info

Publication number
JPH11241661A
JPH11241661A JP4564998A JP4564998A JPH11241661A JP H11241661 A JPH11241661 A JP H11241661A JP 4564998 A JP4564998 A JP 4564998A JP 4564998 A JP4564998 A JP 4564998A JP H11241661 A JPH11241661 A JP H11241661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
iron core
exciting coil
needle valve
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4564998A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Matsubara
守 松原
Susumu Kaneshige
進 兼重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP4564998A priority Critical patent/JPH11241661A/ja
Publication of JPH11241661A publication Critical patent/JPH11241661A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニードル弁の閉弁応答性を高め、高応答性が
要求される燃料噴射弁として十分に使用し得る燃料噴射
弁を提供すること。 【解決手段】 ソレノイド3は、中空円筒状の励磁コイ
ル4と、励磁コイル4の中空部に配される中空円筒状の
内側ヨーク部51を有する固定鉄心5と、励磁コイル4
の外周面を覆うように配される中空円筒状の外側ヨーク
部61を有するボディー6と、ニードル弁2に連結され
る可動鉄心7と、固定鉄心5の中空部52に配設され、
ニードル弁2を燃料噴射口1に向けて移動させる方向の
押圧力を可動鉄心7に常時加えるリターンスプリング8
とを備える。内側ヨーク部51は、励磁コイル4の中心
軸方向に分割された4個の分割ブロック51A、51
B、51C、51Dを積層して構成されている。各分割
ブロック51A、51B、51C、51Dは、励磁コイ
ル4の中心軸方向に貫通するスリットを有し、略C字形
状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の燃料噴射装
置に使用される燃料噴射弁のソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料噴射弁として図6に示すもの
が知られている。図6において、1は、燃料噴射口、2
は、燃料噴射口1を開閉するニードル弁、3は、ニード
ル弁2を駆動するソレノイドを表している。
【0003】ソレノイド3は、中空円筒状の励磁コイル
4と、励磁コイル4の中空部に配される中空円筒状の内
側ヨーク部51を有する固定鉄心5と、励磁コイル4の
外周面を覆うように配される中空円筒状の外側ヨーク部
61を有するボディー6と、ニードル弁2に連結される
可動鉄心7と、固定鉄心5の中空部52に配設され、ニ
ードル弁2を燃料噴射口1に向けて移動させる方向の押
圧力を可動鉄心7に常時加えるリターンスプリング8と
を備える。なお、その他の符号9は、励磁コイル4に外
部から電流を供給するためのターミナル、10は、ニー
ドル弁2のストローク調整用スぺーサ、11は、内側ヨ
ーク部51に溶着された接続リングを表わす。
【0004】上記構成の燃料噴射弁において、励磁コイ
ル4に電流を流すと、内側ヨーク部51及び外側ヨーク
部61を経路として含む磁気回路が形成され、リターン
スプリング8の押圧力に抗して可動鉄心7は内側ヨーク
部51に向かって移動し、ニードル弁2が燃料噴射口1
を開放し燃料噴射口1から加圧燃料が噴射される。励磁
コイル4への通電を停止すると、磁気回路が消滅し、リ
ターンスプリング8の押圧力により可動鉄心7は燃料噴
射口1に向かって移動し、ニードル弁2は燃料噴射口1
を閉塞し、燃料噴射口1からの燃料噴射が終了する。
【0005】また、実開平5−83361号公報には、
図1の燃料噴射弁とは別タイプの燃料噴射弁が開示され
ている。この公報記載の燃料噴射弁は、内側ヨーク部及
び外側ヨーク部に、励磁コイルの中心軸方向に沿ってス
リットが形成されて構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
1に図示した燃料噴射弁は、励磁コイル4への通電を停
止した時点からニードル弁2が燃料噴射口1を閉塞する
時点までの期間が長く、高応答性が要求される燃料噴射
弁として限界があった。また、上記公報記載の燃料噴射
弁においても、同様に、高応答性が要求される燃料噴射
弁として限界があるという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点にかんがみなされた
ものであり、簡単構造のソレノイドにより、ニードル弁
の閉弁応答性を高め、高応答性が要求される燃料噴射弁
として十分に使用し得る燃料噴射弁を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による燃料噴射弁
のソレノイドは、中空円筒状の励磁コイルと、前記励磁
コイルの中空部に配される中空円筒状の内側ヨーク部を
有する固定鉄心と、前記励磁コイルの外周面を覆うよう
に配される中空円筒状の外側ヨーク部を有するボディー
と、燃料噴射口を開閉するニードル弁に連結される可動
鉄心と、前記固定鉄心の中空部に配設され、前記ニード
ル弁を前記燃料噴射口に向けて移動させる方向の押圧力
を前記可動鉄心に常時加えるリターンスプリングとを備
える燃料噴射弁のソレノイドにおいて、前記内側ヨーク
部は、前記励磁コイルの中心軸方向に分割された4個以
上の分割ブロックを積層して構成され、各分割ブロック
は、前記励磁コイルの中心軸方向に貫通するスリットを
有し、略C字形状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を表
す燃料噴射弁の構成図を示す。
【0010】図1において、1は、燃料噴射口、2は、
燃料噴射口1を開閉するニードル弁、3は、ニードル弁
2を駆動するソレノイドを表している。
【0011】ソレノイド3は、中空円筒状の励磁コイル
4と、励磁コイル4の中空部に配される中空円筒状の内
側ヨーク部51を有する固定鉄心5と、励磁コイル4の
外周面を覆うように配される中空円筒状の外側ヨーク部
61を有するボディー6と、ニードル弁2に連結される
可動鉄心7と、固定鉄心5の中空部52に配設され、ニ
ードル弁2を燃料噴射口1に向けて移動させる方向の押
圧力を可動鉄心7に常時加えるリターンスプリング8と
を備える。
【0012】内側ヨーク部51は、励磁コイル4の中心
軸方向に分割された4個以上の分割ブロック(図1では
4個の分割ブロック51A、51B、51C、51D)
を積層して構成されている。各分割ブロック51A、5
1B、51C、51Dは、図2に示すように、励磁コイ
ル4の中心軸方向に貫通するスリット51aを有し、略
C字形状に形成されている。各分割ブロック51A、5
1B、51C、51Dの積層は、隣接する分割ブロック
間に空気又は絶縁材を介在させて行なう。ここで、絶縁
材は、紙によって構成され、又は、分割ブロックに樹脂
などを薄く例えば10μm〜20μmの厚さでコーティ
ングして構成される。また、スリット51aの幅は、絶
縁性を確保できる寸法で足り、例えば10μm〜50μ
mに設定されている。なお、その他の符号9は、励磁コ
イル4に外部から電流を供給するためのターミナル、1
0は、ニードル弁2のストローク調整用スぺーサ、11
は、内側ヨーク部51において可動鉄心7に最も近い位
置にある分割ブロック51Aに溶着された接続リングを
表わす。
【0013】上記構成の燃料噴射弁において、励磁コイ
ル4に電流を流すと、内側ヨーク部51の各分割ブロッ
ク51A、51B、51C、51D及び外側ヨーク部6
1を経路として含む磁気回路が形成され、リターンスプ
リング8の押圧力に抗して可動鉄心7は内側ヨーク部5
1に向かって移動し、ニードル弁2が燃料噴射口1を開
放し燃料噴射口1から加圧燃料が噴射される。励磁コイ
ル4への通電を停止すると、磁気回路が消滅し、リター
ンスプリング8の押圧力により可動鉄心7は燃料噴射口
1に向かって移動し、ニードル弁2は燃料噴射口1を閉
塞し、燃料噴射口1からの燃料噴射が終了する。
【0014】次に、図3、図4及び図5に基づいて、上
記実施形態の燃料噴射弁、すなわち、内側ヨーク部51
を4個の分割ブロック51A、51B、51C、51D
を積層して構成しかつ各分割ブロック51A、51B、
51C、51Dにスリット51aを設けた燃料噴射弁に
よる効果を、第1比較例としての燃料噴射弁(図6に図
示した従来からの燃料噴射弁)、第2比較例としての燃
料噴射弁(内側ヨーク部を4個の分割ブロックを積層し
て構成する点では上記実施態様の燃料噴射弁と同様であ
るが、各分割ブロックにスリットを形成しないよう構成
した燃料噴射弁)、及び、第3比較例としての燃料噴射
弁(実開平5−83361号公報に記載のように内側ヨ
ーク部にスリットを設けた燃料噴射弁)と比較して説明
する。
【0015】図3は、上記実施形態、第1比較例、第2
比較例及び第3比較例の各燃料噴射弁において、励磁コ
イルへの通電を停止した後の吸引力の減衰曲線を表して
おり、図示曲線X(黒色の丸印でプロットしたもの)
は、上記実施形態の燃料噴射弁における減衰曲線、曲線
1 (黒色の四角印でプロットしたもの)は、第1比較
例としての燃料噴射弁における減衰曲線、曲線Y2 (黒
色の三角印でプロットしたもの)は、第2比較例として
の燃料噴射弁における減衰曲線、曲線Y3 (灰色の四角
印でプロットしたもの)は、第3比較例としての燃料噴
射弁における減衰曲線をそれぞれ表している。なお、図
4は、上記実施形態と第3比較例との相違を明確化させ
るために、これらの二つの減衰曲線X、Y3 (図3の減
衰曲線X、Y3 と一致する)のみを表している。
【0016】これらの減衰曲線X、Y1 、Y2 、Y3
おいて、励磁コイルへの通電を停止した時点から吸引力
が10Nに低下するまでに要する時間を比較検討してみ
ると、上記実施形態の場合、第1比較例と比べ約0.1
05ミリ秒早く低下し、また、第2比較例の場合、第1
比較例と比べ約0.047ミリ秒早く低下し、また、第
3比較例の場合、第1比較例と比べ約0.050ミリ秒
早く低下することが判明した。
【0017】したがって、上記実施形態の場合の短縮時
間(約0.105ミリ秒)は、第2比較例の場合の内側
ヨーク部を分割したことによる短縮時間(約0.047
ミリ秒)と、第3比較例の場合のスリットを設けたこと
による短縮時間(約0.050ミリ秒)とを単純に合計
して得られる短縮時間(約0.097ミリ秒)よりも大
きいことが分かる。このことは、内側ヨーク部51を分
割するとともに各分割ブロック51A、51B、51
C、51Dにスリット51aを設けることにより、単な
る独立した効果の和では止まらず相乗効果が生まれるこ
とを示している。
【0018】図5(A)、(B)、(C)、(D)は、
それぞれ、上記減衰曲線Y1 、Y2、Y3 、Xにおい
て、励磁コイルへの通電を停止した時点から0.4ミリ
秒経過した時点における第1比較例、第2比較例、第3
比較例及び上記実施形態の磁束分布を表している。これ
らの磁束分布からも明らかなように、上記実施形態にお
ける分割ブロック51Aと可動鉄心7間の磁束密度(図
5(D))は、第1比較例(図5(A))、第2比較例
(図5(B))及び第3比較例(図5(C))と比べて
低く、吸引力が小さいことが分かる。
【0019】なお、分割ブロックの個数は、分割数の増
加にしたがい磁気抵抗が増大して吸引力が減少していく
ことを考慮し、最大50個程度が望ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、固定鉄心の内側ヨーク
部を4個以上の分割ブロックを積層して構成するととも
に各分割ブロックにスリットを設けた簡単な構造によっ
て、ニードル弁の閉弁応答性が高まり、高応答性が要求
される燃料噴射弁として十分に使用し得る燃料噴射弁を
提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を表す燃料噴射弁の構成図
である。
【図2】(A)は分割ブロックの正面図、(B)はその
断面図である。
【図3】第1比較例、第2比較例、第3比較例及び実施
形態の各燃料噴射弁において、励磁コイルへの通電を停
止した後の吸引力の減衰曲線を表すグラフである。
【図4】実施形態と第3比較例との相違を明確化させる
ために、これらの二つの減衰曲線(図3の減衰曲線と一
致する)のみを表したグラフである。
【図5】図3の減衰曲線において、励磁コイルへの通電
を停止した時点から0.4ミリ秒経過した時点における
第1比較例、第2比較例、第3比較例及び実施形態の磁
束分布をそれぞれ表した図である。
【図6】従来の燃料噴射弁の構成図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射口 2 ニードル弁 3 ソレノイド 4 励磁コイル 5 固定鉄心 51 内側ヨーク部 52 中空部 51A、51B、51C、51D 分割ブロック 51a スリット 6 ボディ 61 外側ヨーク部 7 可動鉄心 8 リターンスプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円筒状の励磁コイルと、前記励磁コ
    イルの中空部に配される中空円筒状の内側ヨーク部を有
    する固定鉄心と、前記励磁コイルの外周面を覆うように
    配される中空円筒状の外側ヨーク部を有するボディー
    と、燃料噴射口を開閉するニードル弁に連結される可動
    鉄心と、前記固定鉄心の中空部に配設され、前記ニード
    ル弁を前記燃料噴射口に向けて移動させる方向の押圧力
    を前記可動鉄心に常時加えるリターンスプリングとを備
    える燃料噴射弁のソレノイドにおいて、 前記内側ヨーク部は、前記励磁コイルの中心軸方向に分
    割された4個以上の分割ブロックを積層して構成され、
    各分割ブロックは、前記励磁コイルの中心軸方向に貫通
    するスリットを有し、略C字形状に形成されていること
    を特徴とする燃料噴射弁のソレノイド。
JP4564998A 1998-02-26 1998-02-26 燃料噴射弁のソレノイド Withdrawn JPH11241661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4564998A JPH11241661A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 燃料噴射弁のソレノイド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4564998A JPH11241661A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 燃料噴射弁のソレノイド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11241661A true JPH11241661A (ja) 1999-09-07

Family

ID=12725233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4564998A Withdrawn JPH11241661A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 燃料噴射弁のソレノイド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11241661A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4779582A (en) Bistable electromechanical valve actuator
US5222714A (en) Electromagnetically actuated valve
US4533890A (en) Permanent magnet bistable solenoid actuator
US4829947A (en) Variable lift operation of bistable electromechanical poppet valve actuator
US5918818A (en) Electromagnetically actuated injection valve
JP3107855B2 (ja) 磁気装置
US5318071A (en) High-speed three-way solenoid valve for pressurized fluid, such as compressed air circuits
JP4272356B2 (ja) 燃料噴射器のスロット付きハウジング
JP2008502860A (ja) 強化された電機子を有する小型のフォースモータを内蔵したサーボバルブ
JP2020529570A (ja) ガス状媒体を制御するための比例弁
US4664355A (en) Double-acting magnetic valve
JPS60159481A (ja) 制御弁
JPH0531666B2 (ja)
JPS63235778A (ja) 電磁弁装置
JPS63203981A (ja) 内燃機関の燃料噴射ポンプ用電磁弁
JPH11241661A (ja) 燃料噴射弁のソレノイド
JPH09306731A (ja) 電磁石
JPH0236043B2 (ja)
JPS624588B2 (ja)
US7111595B2 (en) Electromechanical valve control actuator for internal combustion engines
JPH10122080A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JPH071565Y2 (ja) 電磁弁
JPH10335139A (ja) ソレノイド
JPH0353095Y2 (ja)
JP2000195719A (ja) 電磁アクチュエ―タ用のア―マチュア及びそれを用いた電磁アクチュエ―タ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510