JPH11241000A - ポリオキシメチレン共重合体組成物の製造方法 - Google Patents

ポリオキシメチレン共重合体組成物の製造方法

Info

Publication number
JPH11241000A
JPH11241000A JP10060665A JP6066598A JPH11241000A JP H11241000 A JPH11241000 A JP H11241000A JP 10060665 A JP10060665 A JP 10060665A JP 6066598 A JP6066598 A JP 6066598A JP H11241000 A JPH11241000 A JP H11241000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
carbon black
weight
particle size
pom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10060665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3714579B2 (ja
Inventor
Genichi Hiragori
元一 平郡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Polyplastics Co Ltd filed Critical Polyplastics Co Ltd
Priority to JP06066598A priority Critical patent/JP3714579B2/ja
Priority to CN 99102568 priority patent/CN1131255C/zh
Publication of JPH11241000A publication Critical patent/JPH11241000A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3714579B2 publication Critical patent/JP3714579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱安定性に優れ、かつ均一性よくカーボンブ
ラックが分散されてなるオキシメチレン共重合体組成物
を経済性よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 モノマー中に予め立体障害性フェノール
類を全モノマー量に対し0.001〜2.0重量%添加
し重合させて得られる不安定分子末端部を有する粗ポリ
オキシメチレン共重合体に、重合触媒失活化剤を添加し
た後、特定の粒径分布を満足する粉粒体に粉砕し、得ら
れた粉粒状粗ポリオキシメチレン共重合体(A)とカー
ボンブラック(B)及び安定剤(C)とを混合し、減圧
下に溶融混練することを特徴とするポリオキシメチレン
共重合体組成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱安定性に優れ、か
つ均一性よくカーボンブラックが分散されてなるオキシ
メチレン共重合体組成物を経済的に製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシメチレン共重合体(以下、
「POM共重合体」という。)は、機械的物性、耐熱
性、耐薬品性、電気特性、摺動性等の性質に優れ、且つ
成形加工性にも優れていることから、エンジニアリング
プラスチックとして機械部品、自動車部品、電気・電子
機器部品等の広範囲の用途に用いられている。実用に供
される安定化POM共重合体は、一般に次のようなプロ
セスで製造されることが知られている。先ず、トリオサ
ンの如き環状アセタールを主モノマーとし、隣接炭素原
子を有する環状アセタールあるいは環状エーテルをコモ
ノマーとし、更に目的に応じて重合度を調節するための
連鎖移動剤を添加して、カチオン活性触媒を用いて共重
合することにより粗POM共重合体が得られる。一般に
かかる粗POM共重合体は、かなりの量の不安定分子末
端部を有する。また、重合触媒が活性な状態で残存し、
熱が加わると共重合体の解重合を引き起こしたり、不安
定分子末端部の増加を引き起こす。従って、重合生成物
である粗POM共重合体は、次に有機又は無機の塩基性
化合物、例えばアルキルアミン類、アルコキシアミン
類、ヒンダードアミン類あるいはアルカリ金属、アルカ
リ土類金属の水酸化物等で触媒の中和又は失活化処理を
行った後、不安定分子末端部の分解除去工程に供し、塩
基性化合物、例えば上記の如き化合物等、及び所望によ
リ併用される水、アルコール等の存在下で加熱すること
により、不安定分子末端部の分解除去が行われる。この
ようにして不安定分子末端部が分解除去されたPOM共
重合体には、次に耐熱安定性、長期安定性等を付与する
ため各種の安定剤を配合し、さらに所望によリ、目的に
応じた特性を付与するため各種添加剤、補強剤等を配合
し、溶融混練することにより、実用に供し得る安定化P
OM共重合体が得られる。これに対し、安定化POM共
重合体をよリ経済的に製造するための各種の検討がなさ
れており、例えば、重合工程における重合機、重合触媒
等の改良、触媒失活化工程における失活剤、失活化方法
等の改良、不安定分子末端の分解除去工程における分解
促進剤、分解除去装置等の改良が知られている。しかし
ながら、これらは何れも特定の工程に着目したものであ
り、その改善には自ずと限界があり、重合工程から最終
的なPOM共重合体の安定化工程までを総合的に考えた
一層経済的な安定化POM共重合体の製造方法が求めら
れていた。特に、前記工程の内、不安定分子末端部の分
解除去工程は、煩雑な処理操作を必要とし、またその処
理に多量のエネルギーを要するものであり、前記のよう
な分解工程を実質的に経ることなくPOM共重合体を最
終的に安定化する工程に供することが検討された。例え
ば重合工程において重合に先立ち予めモノマー中に立体
障害性フェノール類を全モノマー量に対し0.001〜
2.0重量%添加して重合し、該POM共重合体を加熱
溶融し安定化処理する方法(特公昭62−13369号
公報)が提案された。この方法では立体障害性フェノー
ルを重合時にモノマーに添加する結果、溶融安定化処理
時に添加する場合に比較して立体障害性フェノールの分
散性が向上するので、溶融安定化工程においてPOM共
重合体の酸化分解が抑制されることに一定の成果がみら
れるものの、未だ溶融安定化工程で生じるPOM分解物
を十分に除去することができないことが判明している。
また、触媒失活化の改善方法としては、触媒失活化効率
及びそれに続く不安定分子末端部の分解除去の効率化等
の観点から、重合生成物である粗POM共重合体を微粉
砕して失活化処理することが知られており、これらの観
点から粉砕物の粒径は小さい程好ましいとされている
(特開昭57−80414号公報、特開昭58−348
19号公報)。
【0003】また、ポリオキシメチレン(POM共重合
体も含む)の着色、電気伝導性の付与、屋外使用分野に
おける耐光性改善などの目的で、カーボンブラックをポ
リオキシメチレン中に分散させ着色する方法が採用され
ている。このような耐光性に優れたポリオキシメチレン
組成物について、特公平1−21181号公報には、平
均粒径1mm以下、特には0.5mm以下の粉末ポリオ
キシメチレンに粒子径10〜50μmのカーボンブラッ
クを該粉末ポリオキシメチレン100重量部に対し0.
1重量部以上混合し、均一に分散させる製造方法が開示
されている。この場合、粉末ポリオキシメチレンとして
は、既に安定化したものを用いており、カーボンブラッ
クと共に熱安定剤、酸化防止剤などを添加することがで
きるとされている。また安定剤を練り込んで、粉砕した
ポリオキシメチレンも使用できるとされている。具体的
には、粉末ポリオキシメチレンホモポリマーとカーボン
ブラックを含む配合物をヘンシェルミキサーなどで混合
し、次いで押出機などにより溶融混練する方法が実施例
に記載されている。
【0004】また特開平8−3419号公報には、着
色、電気導電性の付与、耐候性の改良などを目的とする
ポリアセタール樹脂製品を生産する場合、射出成形など
の成形時におけるホルマリン臭気、モールドデポジット
の少ないポリアセタール樹脂組成物を得る技術が提案さ
れている。すなわちポリアセタール樹脂に着色顔料を配
合する際、ポリアセタール樹脂100重量部に対して特
定の液体ヒンダードアミン系化合物0.01〜5.0重
量部を添加せしめて、ポリアセタール樹脂の表面を濡ら
すようにしてから、着色顔料を添加せしめ、溶融混練し
て均一に分散してなるポリアセタール樹脂組成物が開示
されている。原料とするポリアセタール樹脂としては通
常、安定剤や酸化防止剤を添加してある市販のポリアセ
タール樹脂ペレットまたは粉末を使用できるとあるが、
具体的には安定剤などと共にポリアセタール樹脂を一旦
混練してペレット化したものを用いている。上記の他に
も、ポリオキシメチレン中にそれとは粒径の異なるカー
ボンブラックを均一に分散させるため、カーボンブラッ
クのマスターバッチを用いる方法、ドライカラー法な
ど、種々の方法で改善が試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、POM
共重合体中にカーボンブラック、更には必要に応じて安
定剤などの添加剤を均一に分散させたPOM共重合体組
成物を製造するには、先ずPOM共重合体自体の不安定
分子末端部の安定化工程、更にはカーボンブラックの均
一性の良い混合・分散工程の二工程が必要とされ、それ
ぞれ、改良が試みられてきた。ここにおいて、それぞれ
の工程で、煩雑な作業や多大なエネルギーを必要とする
にも拘わらず、トータルな作業効率、エネルギー効率を
考慮し、かつ不安定分子末端部を減少させた安定化PO
M共重合体中にカーボンブラックを均一性よく分散させ
た組成物を製造する試みは殆どなされていなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、POM共
重合体の安定化方法及びカーボンブラックを配合した組
成物の製造方法に関する技術の現状に鑑み、不安定分子
末端部を減少させた安定化POM共重合体中にカーボン
ブラックが均一性よく分散されてなるポリオキシメチレ
ン共重合体組成物を煩雑な工程を経ることなく効率よ
く、かつ少ないエネルギーで製造する方法について鋭意
検討した。その結果、モノマー中に予め立体障害性フェ
ノール類を所定量添加し重合させて得られる不安定分子
末端部を有する粗ポリオキシメチレン共重合体を所定の
粒径分布を満足する粉粒体に粉砕すると共に重合触媒を
失活させた粉粒状粗ポリオキシメチレン共重合体
(A)、カーボンブラック(B)及び安定剤(C)を、
減圧下、溶融混練することにより、かかる課題を解決し
て安定化ポリオキシメチレン共重合体中に均一性良くカ
ーボンブラックが分散されてなるポリオキシメチレン共
重合体組成物を製造できることを見い出し、本発明を完
成するに至った。すなわち本発明は、[1]モノマー中
に予め立体障害性フェノール類を全モノマー量に対し
0.001〜2.0重量%添加し重合させて得られる不
安定分子末端部を有する粗ポリオキシメチレン共重合体
に、重合触媒失活化剤を添加した後、下記(1)〜
(3)で規定する粒径分布を満足する粉粒体に粉砕し、
得られた粉粒状粗ポリオキシメチレン共重合体(A)と
カーボンブラック(B)及び安定剤(C)とを混合し、
減圧下に溶融混練することを特徴とするポリオキシメチ
レン共重合体組成物の製造方法を提供する。 (1)平均粒径0.3〜0.7mm (2)粒径1.0mmを越えるものが0〜20重量% (3)粒径0.18mm未満のものが0〜30重量% また本発明は、[2]粗ポリオキシメチレン共重合体が
不安定分子末端部を0.3〜0.8重量%有することを
特徴とする[1]のPOM共重合体組成物の製造方法を
提供する。さらに本発明は、[3]粉粒状粗POM共重
合体100重量部に対し0.05〜2重量部の水の存在
下に溶融混練することを特徴とする前記[1]または
[2]記載のPOM共重合体組成物の製造方法を提供す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明が適用される粗POM共重合体は、トリオ
キサンの如き環状アセタールを主モノマーとし、環状エ
ーテルあるいは環状ホルマールをコモノマーとしてカチ
オン触媒の存在下で共重合することにより得られるもの
である。ここでコモノマーとして用いられる環状エーテ
ルあるいは環状ホルマールは、少なくとも一組の連結炭
素原子と酸素原子を有する環状化合物であり、例えばエ
チレンオキシド、1,3−ジオキソラン、1,3,5−
トリオキセパン、ジエチレングリコールホルマール、
1,4−ブタンジオールホルマール、1,3−ジオキサ
ン、プロピレンオキシド等が挙げられる。中でも好まし
いコモノマーは、エチレンオキシド、1,3−ジオキソ
ラン、ジエチレングリコールホルマール、1,4−ブタ
ンジオールホルマールである。その使用量は、主モノマ
ーであるトリオキサンに対して0.1〜20モル%、好
ましくは0.2〜10モル%である。
【0008】かかるモノマー及びコモノマーの共重合に
より粗POM共重合体を製造するにあたり、重合触媒と
しては、一般のカチオン触媒が使用される。このような
カチオン触媒としては、ルイス酸、特にホウ素、スズ、
チタン、リン、ヒ素及びアンチモン等のハロゲン化物、
例えば三弗化ホウ素、四塩化スズ、四塩化チタン、五塩
化リン、五弗化リン、五弗化ヒ素及び五弗化アンチモ
ン、及びそれらの錯化合物又は塩の如き化合物、プロト
ン酸、例えばトリフルオロメタンスルホン酸、パークロ
ル酸、プロトン酸のエステル、特にパークロル酸と低級
脂肪族アルコールとのエステル(例えば、パークロル酸
第3級ブチルエステル)、プロトン酸の無水物、特にパ
ークロル酸と低級脂肪族カルボン酸との混合無水物(例
えば、アセチルパークロラート)、あるいは、イソポリ
酸、ヘテロポリ酸(例えば、リンモリブデン酸)、ある
いはトリエチルオキソニウムヘキサフルオロホスファー
ト、トリフェニルメチルヘキサフルオロアルゼナート、
アセチルヘキサフルオロボラート等が挙げられる。中で
も、三弗化ホウ素、あるいは三弗化ホウ素と有機化合物
(例えば、エーテル類)との配位化合物は最も一般的で
ある。また、ヘテロポリ酸、イソポリ酸等のプロトン酸
は、触媒としての活性が高く、少量の触媒量で高品質の
粗POM共重合体を得やすく、また触媒の失活化もしや
すいことから、本発明を適用する粗POM共重合体は、
かかる化合物から選ばれた1種又は2種以上の混合物を
触媒として重合したものが好ましい。また、三弗化ホウ
素等のルイス酸を触媒として用いる場合、その添加量は
原料モノマーに対して10〜25ppmが好ましい。ま
た、高品質の粗POM共重合体を得るためには、モノマ
ー中の水分は10ppm以下であることが好ましい。ま
た、共重合によって得られる粗POM共重合体の分子量
調節のために、必要ならば適当な連鎖移動剤、例えばメ
チラール、ジオキシメチレンジメチルエーテルの如きア
セタール化合物等の適量を添加して重合させることもで
きる。共重合による粗POM共重合体の製造は、従来公
知の設備と方法で行うことができる。即ち、バッチ式、
連続式の何れも可能であり、又、溶融重合、溶融塊状重
合等何れにてもよいが、液体モノマーを用い、重合の進
行と共に固体粉塊状のポリマーを得る連続式塊状重合方
法が工業的には一般的であり好ましい。この場合、必要
に応じて不活性液体媒体を共存させることもできる。重
合装置としては、コニーダー、二軸スクリュー式連続押
出混合機、二軸パドルタイプ連続混合機等が使用可能で
ある。
【0009】本発明では、モノマーに立体障害性フェノ
ール類を添加して得られる粗POM共重合体を粉砕し
て、特定の粒径分布を有する粉粒体とすると共に、これ
に含まれる重合触媒の失活化処理を行った不安定分子末
端部を有する粉粒状粗POM共重合体(A)を製造し、
単独工程としての不安定分子末端部の分解除去による分
子末端安定化処理工程を実質的に経ることなく、該粉粒
状粗POM共重合体(A)にカーボンブラック(B)及
び安定剤(C)を配合し、溶融状態で減圧下に脱気する
ことを特徴とする、安定化されたPOM共重合体の組成
物の製造方法である。つまり、粗POM共重合体の製造
は、酸化防止剤である立体障害性フェノール類(ヒンダ
ードフェノール系化合物)の存在下で行うことが必要で
あり、これにより重合中の生成POM共重合体の酸化分
解あるいはこれに続く工程における高温下でのPOM共
重合体の酸化分解等を抑制し、高品質を維持した粗PO
M共重合体を得ることが可能となり、カーボンブラック
及び安定剤と溶融混練させて、最終的には、安定化した
POM共重合体中にカーボンブラックを均一性よく分散
させてなるPOM共重合体組成物を製造することができ
る。
【0010】本発明に使用する立体障害性フェノールと
しては、フェノール性水酸基の置換した炭素に隣接する
ベンゼン核上の炭素原子の少なくとも、片方、好ましく
は両方に、炭素原子数が1〜20の、好ましくは4以上
の置換基を有する化合物が好ましい。両方の置換基は同
一または互いに異なっていてもよい。
【0011】このような立体障害性フェノール類として
は次のような化合物が挙げられる。すなわち、2,2’
−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、ヘキサメチレングリコール−ビス(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、テ
トラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシヒドロシンナメート)〕メタン、トリエチレン
グリコール−ビス−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、n−オ
タタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
−t−ブチルフェノール)プロピオネート、4,4’−
メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデン−ビス−(6−t−ブチル−3−
メチル−フェノール)、2,2’−チオジエチル−ビス
−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)〕プロピオネート、ジ−ステアリル−3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネー
ト、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルア
クリレートの少なくとも1種又は2種以上を使用するこ
とができる。しかしこれらに限定されるものではなく、
他の同種の立体障害性フェノール類は全て有効である。
またこれらの中でも、ヘキサメチレングリコール−ビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシン
ナメート)、例えばチバガイギー社製商品名「イルガノ
ックス259」、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)〕メ
タン、例えばチバガイギー社製「イルガノックス101
0」、トリエチレングリコール−ビス−3−(3−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オネート、例えばチバガイギー社製商品名イルカノック
ス1010は特に有効である。他方、立体障害性フェノ
ール類以外の酸化防止剤、例えばアミン類、アミジン
類、あるいは一般にポリアセタールの安定剤として用い
られる他の物質はモノマーに添加した場合は重合反応が
起こらない。重合に先立ってモノマーに添加される立体
障害性フェノール類の量は極めて微量にても有効であ
り、全モノマー量に対して0.001〜2.0重量%ま
での範囲で使用されるが、特に好ましくは0.005〜
1.0重量%の範囲である。添加量が過少の場合は当然
ながら酸化分解防止の効果が少なく、過大の場合は重合
反応が遅速化する傾向が生じ、又、不経済であるため望
ましくない。これらの立体障害性フェノール類をモノマ
ーへ添加する方法としては、そのまま液状のモノマーに
加えて溶解してもよく、又重合に不活性な少量の溶媒に
溶解した溶液を添加してもよい。また連続式重合を行う
場合には、重合機へ供給されるモノマーラインヘ一定量
を連続的に供給してモノマー中に混合溶解して重合機へ
至らしめることもでき、またモノマー貯蔵中に添加溶解
しておくこともできる。
【0012】次にこのように重合された粗POM共重合
体は、粉砕され下記(1)〜(3)で規定する粒径分布
を満足するものであることが必要である。 (1)平均粒径0.3〜0.7mm (2)粒径1.0mmを越えるものが0〜20重量% (3)粒径0.18mm未満のものが0〜30重量%
【0013】この粒径分布は、粉砕し触媒の失活化を行
うことによって得られる粉粒状粗POM共重合体の品
質、特にその不安定分子末端部の量と、粉粒状粗POM
共重合体をカーボンブラック及び安定剤と共に溶融状態
で減圧下に脱気して安定化とカーボンブラックの分散を
同時に行う工程(安定化・分散工程)の操作性の両者を
満足させるという観点から、本発明者らが鋭意検討し見
出したものである。この内、(1)の平均粒径の上限
(0.7mm)及び(2)の粒径1.0mmを越えるも
のの割合の上限(20重量%)は、主としてPOM共重
合体組成物の品質の鍵を握る重要な要件であり、(1)
の平均粒径の下限(0.3mm)、(2)の粒径1.0
mmを越えるものの割合の上限及び(3)の粒径0.1
8mm未満のものの割合の上限は、主として安定化・分
散工程の操作性の鍵を握る重要な要件である。ここで示
した粒径分布より粒径が大きい方に偏った場合、例えば
平均粒径がその上限を越えるか粒径1.0mmを越える
ものの割合がその上限を越えた場合、得られる粉粒状粗
POM共重合体の品質、特に不安定分子末端部量は多い
ものとなり、不安定分子末端部の分解除去による末端安
定化処理を経ることなく安定化・分散工程に供した場
合、市場に供し得る安定なPOM共重合体組成物を得る
ことができなくなる。一方、この粒径分布より粒径の小
さい方に偏った場合、例えば平均粒径がその下限未満で
ある場合、あるいは粒径0.18m未満のものの割合が
その上限を越えた場合には、POM共重合体組成物の品
質面ではやや劣る程度であるが、安定化・分散工程にお
ける操作性(押出性)が著しく劣るものとなり、安定化
POM共重合体組成物を経済的に製造することが困難に
なる。このような観点から、より良好なPOM共重合体
組成物の品質及び安定化・分散工程の操作性の両面を満
足させるために好ましい粒径分布は、以下の通リであ
る。 (1’)平均粒径0.4〜0.7mm (2’)粒径1.0mmを越えるものが5〜15重量% (3’)粒径0.18mm未満のものが0〜25重量%
【0014】上記の如き粉砕を行うにあたり、使用する
粉砕機は特に限定されないが、例えば、ロータリーミ
ル、ハンマーミル、ジョークラシャ、フェザーミル、ロ
ータリーカッターミル、ターボミルあるいは分級式衝撃
粉砕機等が用いられる。粒径分布は、粉砕機の回転数、
クリアランス、粉砕機に設けたスクリーンメッシュ及び
/又は所望により別途設けた篩い等によリ制御すること
ができる。
【0015】また、粗POM共重合体に含まれる触媒の
失活化方法としては公知の方法が利用できる。本発明に
おいては、かかる触媒の失活化処理を行うにあたり、失
活化処理剤としてトリエチルアミン、トリエタノールア
ミン、炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム等に代表され
る有機又は無機の塩基性化合物の水溶液を用いて失活化
処理を行うとともに、湿式粉砕により粉砕して前記の如
き粒径分布を得るのが好ましく、中でもかかる失活化処
理剤を、重合機の重合体排出口の直前から粉砕機入口ま
での間に添加するのが好ましく、これにより高品質の粉
粒状粗POM共重合体を得ることができる。触媒失活化
処理され粉砕された粉粒状粗POM共重合体は、必要に
応じて、洗浄、乾燥等が行われる。このように処理され
た粉粒状粗POM共重合体が安定化・分散工程に用いら
れる。
【0016】こうして得られる粉粒状粗POM共重合体
は、それに含まれる不安定分子末端部の含量(不安定分
子末端部量または単に末端部量という)が、0.1〜
1.0重量%の範囲にあることが好ましい。
【0017】以上のように準備された粉粒状粗POM共
重合体を原料として、カーボンブラック及び安定剤と共
に、減圧下、溶融混練することにより、安定化POM共
重合体中にカーボンブラックを均一性よく分散させたP
OM組成物を得ることができる。本発明の特徴は、上記
のようにして得られた粉粒状粗POM共重合体(A)を
用いること、及び該粉粒状粗POM共重合体(A)の安
定化・分散工程においてカーボンブラック(B)と安定
剤(C)を添加し、減圧下に溶融混練することにより、
粉粒状粗POM共重合体(A)中に残存し又は安定化・
分散工程途中に発生したPOM重合体分解物(ホルムア
ルテヒドガス)等の揮発成分を除去しつつ、カーボンブ
ラック及び安定剤等をPOM共重合体中に均一性よく分
散させ、一工程で安定化POM共重合体にカーボンブラ
ックが分散したPOM共重合体組成物を得ることにあ
る。この安定化・分散工程において、水を添加してもよ
い。水を添加することにより、揮発成分の除去効果が向
上し、製品であるPOM組成物中のホルムアルデヒド抽
出量を減少させることができる。水の添加量は原料の粉
粒状粗POM共重合体100重量部に対し5.0重量部
以下であることが好ましく、より好ましくは0.05〜
5.0重量部、更に好ましくは0.5〜3.0重量部で
ある。0.05重量部よりも少量であると水の添加によ
る脱揮向上効果が殆どなく、5重量部よりも多量である
と水分が混練物中に残存し好ましくない。さらに水の添
加方法は、予め原料の粉粒状粗POM共重合体に混合
(プリブレンド)したり、原料が溶融可塑化した後に添
加してもよい。カーボンブラック、安定剤及び粉粒状粗
POMとの混合順序、さらにカーボンブラック、安定
剤、粉粒状粗POM及びとの混合順序及び方法は特に限
定されない。水を加える場合を説明すると、予め粉粒状
粗POM、水及びカーボンブラックをヘンシェルミキサ
ー等により混合し、次に安定剤を配合してさらに混合
し、次いで混合物を減圧下に、溶融混練することが好ま
しい。減圧条件としては、0〜400Torrである。
溶融混練温度としては170〜250℃である。混練時
間としては0.3〜10分間である。
【0018】本発明で用いるカーボンブラックは特に限
定されるものではない。また、カーボンブラック自体を
使用する代りに、カーボンブラックを低密度ポリエチレ
ン等のポリオレフィン系樹脂やポリオキシメチレン(共
重合体)に濃度20〜60重量%で混練したマスターバ
ッチペレット又はその粉砕品を用いてもよい。
【0019】ここで使用する安定剤は特に制約されるも
のではなく、公知の安定剤がいずれも使用できるが、一
般的には酸化防止剤と熱安定剤が各単独使用又は併用さ
れる。酸化防止剤としては、例えば1,6−ヘキサンジ
オール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキジフェニル)プロピオネート〕、ペンタエリスリ
チルテトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキジフェニル)プロピオネート〕、トリエチレン
グリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル
−4−ヒドロキジフェニル)プロピオネート〕、N,
N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−シンナマミド)等が挙げられる。熱安
定剤としては、例えばメラミン、メラミン−ホルムアル
デヒド縮合物等のトリアジン化合物、ナイロン12、ナ
イロン6・10等のポリアミド、アルカリ金属あるいは
アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、酢酸
塩、シュウ酸塩等、ステアリン酸の如き高級脂肪酸ある
いは水酸基等の置換基を有する高級脂肪酸の金属塩等が
挙げられる。
【0020】その他、本発明のPOM共重合体組成物に
は、目的に応じて各種の添加物の配合が可能であり、例
えば、耐候(光)安定剤、潤滑剤、滑剤、核剤、離型
剤、帯電防止剤、染料、顔料、他の有機高分子材料、無
機及び有機の繊維状、板状、粉粒状の充填剤等を配合す
ることができる。本発明の安定化工程に用いられる装置
としては、ベント付二軸スクリュー式押出機、ベント付
単軸スクリュー式押出機等の連続式押出機を用いること
ができる。ベントにより減圧脱気を行うことができる。
【0021】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示すが、本発明は
これに限定されるものではない。なお、「%」及び
「部」は、それぞれ「重量%」及び「重量部」を表す。 (評価方法) 押出性(原料食い込み性) 粉粒状粗POM共重合体にカーボンブラック、安定剤、
および必要に応じて水を混合し、押出機で溶融混練した
ときの、押出機への原料食い込み状況及び押出機からの
安定化されたPOM共重合体組成物の排出状況を観察
し、下記A〜Cの3段階で評価した。 A:食い込み、排出ストランド共に安定である B:時折、食い込み不良が生じ、ストランドの太さが変
動する C:食い込みの変動がやや大きく、ストランドの太さの
変動も大で、時折、ストランド切れが生じる POM共重合体の不安定分子末端部量 POM共重合体1gを0.5%の水酸化アンモニウムを
含む50%メタノール水溶液100mlと共に耐圧密閉
容器に入れ、180℃で45分間加熱処理した後、冷却
して取リ出し、液中に分解溶出したホルムアルデヒド量
を定量分析し、共重合体に対する重量%で示したもの。 重合体中のモノマー(ホルムアルデヒド)含有量(ホ
ルムアルデヒド抽出量) POM共重合体2gを、40mlの蒸留水に入れ、1.
5時間沸騰還流させた後、水中に抽出されたホルムアル
デヒド量を定量分析し、重合物に対する重量割合で示
す。
【0022】(実施例1〜7、比較例1〜11) 〔粗POM共重合体(不安定分子末端を有するPOM共
重合体)の調製〕二軸パドルタイプの連続式重合機を用
い、1,3−ジオキソラン2.5重量%(全モノマー
中)添加したトリオキサンを連続的に供給し、三フッ化
ホウ素(BF3)を触媒として重合した。この場合、テ
トラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシシンナメート)〕メタン(チバガイギー社製商
品名「イルガノックス1010」)を全モノマーに対し
て0.05%又は0.06%添加・溶解した場合と添加
しない場合があり、表−2〜5に示した。重合機末端の
排出口から排出される粗POM共重合体に4重量%のト
リエチルアミン水溶液を添加して湿式粉砕を行うと共
に、粉砕品を200ppmのトリエチルアミン水溶液に
添加することにより失活処理を行った。その後、脱水、
乾燥を行い、各々表に示す粒径分布を有する粉粒状粗P
OM共重合体を得た。粒径の制御は、粉砕機の回転数や
スクリーンメッシュのサイズ及び形状を変えることによ
り行った。なお、粒径分布の略記は表−1の通りであ
る。 〔安定化・分散工程〕上記の方法で得られた粉粒状粗P
OM共重合体100重量部に対して、安定剤としてテト
ラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシシンナメート)〕メタン(チバガイギー社製商品
名「イルガノックス1010」)0.25重量部とステ
アリン酸カルシウム0.1重量部、及びカーボンブラッ
クを表に示す配合比で混合し、ベントを有する単軸また
は二軸押出機で、10Torrの減圧下に、210℃
で、0.5分間溶融混練を行った。その際、表に水添加
とあるものは、予め原料の粉粒状粗POM共重合体に水
を添加し、ヘンシェルミキサーにより混合、即ちプリブ
レンドし、その後に安定剤とカーボンブラックを配合
し、再度ヘンシェルミキサーで混合し、混合物を得た。
結果を表−2〜4に示す。
【0023】従来、カーボンブラック及び安定剤を含む
POM共重合体組成物を製造する場合の一例として、本
発明と同様の粉粒状粗POM共重合体から溶融安定化処
理(押出機による混練)を行い、次いで得られる安定化
POM共重合体ペレットをカーボンブラックとの混練に
用いる場合、(1)該ペレットにカーボンブラックを配
合・混合し、再度押出機で混練する方法、あるいは、水
や液状安定剤で該ペレットを濡らした後カーボンブラッ
クを配合・混合し、再度押出機で混練する方法、(2)
該ペレットを粉砕し、粉粒状安定化POMにして、これ
にカーボンブラックを配合・混合し、再度押出機で処理
する方法、(3)上記(1)の該ペレットに別途製造し
たカーボンブラックマスターバッチ(カーボンコンセン
トレート)ペレットを配合・混合し、再度押出機で処理
する方法がある。これら(1)〜(3)はいずれも工程
が煩雑であるが、さらに押出機や粉砕機(粉粒状粗PO
M共重合体にするための粉砕機を除く)の消費電力量の
合計は大きくなる。次の比較例は、本発明とこれら
(1)〜(3)の場合において、得られるPOM共重合
体組成物の機械的物性(カーボンブラックの分散の均一
性に影響される)と消費電力量の違いを明らかにする。
【0024】(比較例12〜14)表−5(比較のた
め、実施例5〜7を再掲した)に示すように安定化・分
散工程でカーボンブラックを添加せず、得られたペレッ
トを再度カーボンブラックで着色するためにカーボンブ
ラックと共に押し出した(比較例12、比較例14)他
は、表にある条件で実施例1と同様に行った。また安定
・分散工程で得られたペレットを粉砕してカーボンブラ
ックと混合し、押し出した(比較例13)。これらで得
られたペレットを用いて、引張伸度(ASTM D63
8)を測定した。また実施例5〜7及び比較例12〜1
3とも、ペレットの粉砕機と安定化・分散工程の混練の
ための押出機の合計電力消費量(製品1kg当たりの電
力量でkwh/kgで表す)を表に示した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【発明の効果】実施例の結果からも明らかなように、本
発明によれば安定化したPOM共重合体にカーボンブラ
ックが均一性良く分散してなる組成物を経済的に製造で
きる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノマー中に予め立体障害性フェノール
    類を全モノマー量に対し0.001〜2.0重量%添加
    し重合させて得られる不安定分子末端部を有する粗ポリ
    オキシメチレン共重合体に、重合触媒失活化剤を添加し
    た後、下記(1)〜(3)で規定する粒径分布を満足す
    る粉粒体に粉砕し、得られた粉粒状粗ポリオキシメチレ
    ン共重合体(A)とカーボンブラック(B)及び安定剤
    (C)とを混合し、減圧下に溶融混練することを特徴と
    するポリオキシメチレン共重合体組成物の製造方法。 (1)平均粒径0.3〜0.7mm (2)粒径1.0mmを越えるものが0〜20重量% (3)粒径0.18mm未満のものが0〜30重量%
  2. 【請求項2】 粗ポリオキシメチレン共重合体が不安定
    分子末端部を0.3〜0.8重量%有することを特徴と
    する請求項1記載のポリオキシメチレン共重合体組成物
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 粉粒状粗ポリオキシメチレン共重合体1
    00重量部に対し0.05〜2重量部の水の存在下に溶
    融混練することを特徴とする請求項1又は2記載のポリ
    オキシメチレン共重合体組成物の製造方法。
JP06066598A 1998-02-25 1998-02-25 ポリオキシメチレン共重合体組成物の製造方法 Expired - Fee Related JP3714579B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06066598A JP3714579B2 (ja) 1998-02-25 1998-02-25 ポリオキシメチレン共重合体組成物の製造方法
CN 99102568 CN1131255C (zh) 1998-02-25 1999-02-25 聚甲醛共聚体组合物的制备方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06066598A JP3714579B2 (ja) 1998-02-25 1998-02-25 ポリオキシメチレン共重合体組成物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11241000A true JPH11241000A (ja) 1999-09-07
JP3714579B2 JP3714579B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=13148864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06066598A Expired - Fee Related JP3714579B2 (ja) 1998-02-25 1998-02-25 ポリオキシメチレン共重合体組成物の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3714579B2 (ja)
CN (1) CN1131255C (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019215266A1 (en) * 2018-05-09 2019-11-14 Basf Se Method for the production of a colored polyoxymethylene copolymer
JP2020111763A (ja) * 2016-05-30 2020-07-27 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリアセタール樹脂組成物、その製造方法及び成形品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115926077A (zh) * 2023-02-08 2023-04-07 常州工程职业技术学院 一种利用三氟化硼配合物催化制备聚缩醛共聚物的制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020111763A (ja) * 2016-05-30 2020-07-27 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリアセタール樹脂組成物、その製造方法及び成形品
WO2019215266A1 (en) * 2018-05-09 2019-11-14 Basf Se Method for the production of a colored polyoxymethylene copolymer
CN112105682A (zh) * 2018-05-09 2020-12-18 巴斯夫欧洲公司 制备有色聚甲醛共聚物的方法
CN112105682B (zh) * 2018-05-09 2023-09-08 巴斯夫欧洲公司 制备有色聚甲醛共聚物的方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1131255C (zh) 2003-12-17
JP3714579B2 (ja) 2005-11-09
CN1227852A (zh) 1999-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008156505A (ja) ポリアセタール樹脂組成物
US4579935A (en) Method for manufacturing polymer or copolymer of trioxane
EP0129369B1 (en) Method of manufacturing a copolymer of trioxane
WO2007020931A1 (ja) ポリアセタール樹脂組成物及び樹脂成形体
DE112005002482T5 (de) Polyoxymethylenharzzusammensetzung mit ausgezeichneter Wärmestabilität
EP0179668B1 (en) Process for preparing oxymethylene polymer molding compositions having enhanced resistance to speck formation
JP4270664B2 (ja) ポリオキシメチレン共重合体の製造方法及びポリオキシメチレン共重合体組成物
CN112105682B (zh) 制备有色聚甲醛共聚物的方法
WO2023171315A1 (ja) ポリアセタール共重合体の製造方法
JP3714579B2 (ja) ポリオキシメチレン共重合体組成物の製造方法
US4666995A (en) Oxymethylene polymer molding compositions having enhanced resistance to black speck formation
JP3210872B2 (ja) 安定化オキシメチレン共重合体の製造方法
JP2000119356A (ja) 安定化ポリオキシメチレン共重合体製造用原料とそれを使用する該共重合体の製造方法
JP2007070375A (ja) ポリアセタール樹脂組成物
KR100521732B1 (ko) 안정화옥시메틸렌공중합체제조방법
JP2008195755A (ja) オキシメチレン共重合体組成物
JP2008156504A (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JP2008195777A (ja) オキシメチレン共重合体組成物
JP3208351B2 (ja) ポリアセタール樹脂の製造方法
JP4605322B2 (ja) オキシメチレン共重合体の製造方法
JP3853506B2 (ja) ポリアセタール樹脂の製造方法
JP3294765B2 (ja) オキシメチレン共重合体の安定化方法
JP3208373B2 (ja) ポリアセタール共重合体の製造法
JP4471050B2 (ja) オキシメチレン共重合体の製造方法
DE1963402B2 (de) Verfahren zur aufbereitung von rohen oxymethylenpolymeren

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees