JPH11239809A - 圧延設備用セラミックロールおよびこれを用いた圧延機並びに圧延方法 - Google Patents

圧延設備用セラミックロールおよびこれを用いた圧延機並びに圧延方法

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JPH11239809A
JPH11239809A JP4364498A JP4364498A JPH11239809A JP H11239809 A JPH11239809 A JP H11239809A JP 4364498 A JP4364498 A JP 4364498A JP 4364498 A JP4364498 A JP 4364498A JP H11239809 A JPH11239809 A JP H11239809A
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rolling
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健一 安田
Osamu Shimoyuumura
修 下夕村
Yoshio Takakura
芳生 高倉
Toshiyuki Kajiwara
利幸 梶原
Yukio Hirama
幸夫 平間
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロール本体を中空形状とする構造をロール軸を
用いることなく実現することにより、容易かつ安価に製
造できる圧延設備用セラミックロールを提供する 【解決手段】セラミックロール1は、軸方向に貫通孔2
aを設け中空形状としたセラミック製の胴部2を備えて
いる。この胴部2はまた、軸方向両端近傍以外の大部分
を占める大径部2bと、軸方向両端近傍にそれぞれ位置
する2つの小径部2c,2cとを備えている。貫通孔2
aの孔径dは、胴部2の最大外径(=大径部2bの外径
D)の0.5倍以下となっている。大径部2bは、胴部
2の本体を構成し、圧延材を圧延するために設けられる
ものである。小径部2cは、大径部2bより小径となっ
ている。またこれら2つの小径部2c,2cには金属キ
ャップ3がそれぞれ嵌合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック製のロ
ールに係わり、特に、圧延ロールに好適な圧延設備用セ
ラミックロール及びこれを用いた圧延機並びに圧延方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】金属板材を圧延する圧延ロールとして
は、長期にわたって金属製(例えば鋼製)のロールが用
いられてきた。この間の改良の積み重ねによって金属製
ロールの性能は大きく進歩したが、材質的な限界があ
り、飛躍的改善を図るのは困難であった。そこで、これ
を打破するために、「鉄と鋼」第76年(1990)第
3号100〜107ぺ一ジに開示のようなセラミック製
のロールが開発された。
【0003】このセラミックロールを用いて圧延を行う
場合、「塑性と加工」第36巻(1995)第417号
1157〜1162ぺ一ジに記載のように、以下のよう
な多大な効果がある。 生産性の向上 すなわち、金属製ロールに比べて耐摩耗性が向上するた
め摩耗量が極めて小さくなり、ロールを連続して使用で
きる時間が長くなる。これにより、ロール交換作業の頻
度を減らすことができ、また同様に、ロールを再研磨す
る作業の頻度も減らすことができる。したがって、生産
性を大幅に向上することができる。 最小圧延可能板厚限界の向上 また、セラミックのヤング率は金属に比べて大きいため
ロールの弾性変形が小さくなり、ロールと板の接触長さ
が短くなって圧延荷重が小さくてすむ。すなわち、同一
厚さをより小さい荷重で圧延できることから最小圧延可
能板厚限界が小さくなり、金属ロールに比べてより薄い
板を圧延できる。 ロールコーティングの抑制 さらに、セラミックでは金属との凝着性が低いので、金
属ロールでステンレスやチタンを圧延する際に問題とな
っているロールコーティングと呼ばれる現象が発生しに
くい。
【0004】上記のような優れた特性を備えた板材圧延
用のセラミックロールは、従来、主に小径のものが実用
に供されており、例えばクラスターミルタイプでは、中
実のロール本体(胴部)の両端に金属製のキャップを嵌
合させた構造となっている。
【0005】ここで、このようなセラミックロールを、
さらに大量生産向けの圧延機(例えば自動車鋼板圧延
用)に適用しようとする場合には大径化を図らなければ
ならないが、この場合、以下のような不都合が生じる。 (1)製造コストの増大 セラミックロールは、上記「鉄と鋼」第76年(199
0)第3号100〜107ぺ一ジにも記載されているよ
うに、セラミック粉末を焼結することにより製造される
が、中実構造のままでロール本体の径が太くなると、焼
結時に中心部まで熱が浸透するのに長い時間が必要とな
る。つまり、ロールの製造に時間がかかるため、生産性
が悪化し、焼結炉の長時間運転による燃料費増大とあい
まって、ロールの製造コストが著しく増大することとな
る。 (2)品質の低下 また、径が太いとどうしても表面近傍と中心部に温度差
が生じるため、焼結工程の途中で、表面の焼結は完了し
たが中心部はまだ未焼結という状態がありうる。このよ
うな状態では中心部に存在するガスの逃げ場がなくなる
ため、製品となった後にガスの噴出で一部が破損する可
能性がある。また、破損に至らなくても中心部の欠陥と
して残存し、圧延時に加わる力により発生する割れの起
点となって操業中ロールに破損を引き起こす可能性もあ
る。すなわち、品質面で十分な特性を得られなくなる。
【0006】そこで、これに対応可能な構造として、セ
ラミックロールを竹輪状に中空とする構造が提唱されて
おり、公知技術例としては、例えば、特公平7−573
67号公報がある。このセラミックロールは、通常の板
材の圧延設備ではない特殊圧延設備用(例えば線材圧延
設備用)のものであり、ドーナツ状(厚肉スリーブ状)
のセラミック製ロール本体を、金属製ロール軸(シャフ
ト)にねじ結合されたフランジで軸方向に挟み込んだ構
造とし、ロール軸をチョック等の軸受機構で回転自在に
支持することにより、幅は狭いが径の大きいロールを実
現しているものである。なおこのとき、ロール軸とロー
ル本体間には空隙が存在しており、圧延時にロール本体
にかかる曲げ力に対しては、ロール本体の強度のみで対
抗している。
【0007】また、圧延用ではないが、高温炉内におけ
る材料搬送用のロールとしてセラミックロールを用いる
公知技術例として、特開昭64−55325号公報があ
る。このセラミックロールは、スリーブ状のセラミック
ロール本体を、ロール強度補強部材としての金属製ロー
ル軸にはめこむ構造とすることにより、圧延時にロール
本体にかかる曲げ力に対して、ロール本体とロール軸と
で対抗するものである。このとき、ロール軸は上記公知
例同様軸受機構で回転自在に支持されており、またロー
ル軸とロール本体間には断熱材が挿入されて高温となる
セラミックから金属ロール軸への熱伝達を極力遮断して
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のセラミックロールには、以下のような課題が存
在する。すなわち、特公平7−57367号公報に開示
のセラミックロールでは、前述のようにロール本体に加
わる曲げ力に対し中空形状のロール本体の強度のみで対
抗している。ここで、ロール使用時には、水平方向に配
置されたロール本体に対し上下方向の荷重(曲げ力)が
加わり、中空形状貫通孔内面における荷重点直下位置で
はその荷重により引張応力が発生する。この引張応力
は、荷重の大きさが大きいほど大きくなり、また貫通孔
の孔径とロール本体外径との比が大きくなるほど大きく
なるという性質がある。上記公報のセラミックロールの
ように線材圧延等に適用される場合には荷重が比較的小
さいため、貫通孔の孔径とロール本体外径との比をある
程度大きくしても、その引張応力が安全率を考慮したセ
ラミックの許容引張強度を超えることはない。しかし、
通常の板材圧延を行う圧延設備用のロールの場合、圧延
荷重等の曲げ力が比較的大きいため、貫通孔の孔径とロ
ール本体外径との比がある程度大きくなると、引張応力
がセラミックの許容引張強度を超える可能性があり、こ
の場合、ロール本体が強度不足となって部分的に破損す
る可能性がある。
【0009】一方、特開昭64−55325号公報で
は、ロール軸でセラミック製ロール本体の曲げに対する
強度を補強しているため、上記のような課題は生じな
い。しかしながら、この公報のようにスリーブ状のセラ
ミックロール本体を断熱材を介し金属製ロール軸にはめ
こむ構造の場合、通常、いわゆる冷し嵌めによって行わ
れる。つまり、ロール軸を低温にした状態でその外周に
断熱材を嵌め込み、その後温度を通常に戻して両者を強
固に嵌合させる。断熱材とロール本体についても同様で
ある。ここで、軸方向に長いこれらの部材に対して上記
の嵌め込み作業を行おうとすると非常に長い時間がかか
るため、その間低温状態を保つのが難しく、冷し嵌め作
業自体が困難となってロールの製造が困難となる。
【0010】また、上記2つの公知技術はいずれもロー
ル本体を最終的にチョック等の軸受機構で回転自在に支
持するタイプである。このタイプにおいて、これら公知
技術のように軸受機構がロール軸を介しロール本体を回
転自在に支持するいわゆるスリーブ方式とすると、ロー
ル本体の軸方向両端部を軸受機構で直接的に回転自在に
支持する非スリーブ方式に比べ、ロール軸が強度補強部
材としての機能を果たす果たさないにかかわらずロール
軸とロール本体との2部材が必要となる分、製造コスト
が高くなるという課題もある。
【0011】本発明の第1の目的は、ロール本体を中空
形状とする構造をロール軸を用いることなく実現するこ
とにより、容易かつ安価に製造できる圧延設備用セラミ
ックロールを提供することにある。
【0012】本発明の第2の目的は、ロール軸を用いる
ことなく、中空形状のロール本体の強度を十分に確保で
きる圧延設備用セラミックロールを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1及び第2
の目的を達成するために、本発明は、軸方向に貫通孔を
設け中空形状としたセラミック製の胴部を有する圧延設
備用セラミックロールにおいて、前記貫通孔の孔径を、
前記胴部の最大外径の0.5倍以下とする。胴部を中空
形状とすることにより、製造時にセラミックを焼結する
際、外面のみならず内面からも加熱されるため短時間で
焼結が完了する。これにより、ロール製造の生産性が向
上し、製造コストの増大を防止できる。また、表面近傍
と中心部との温度差が緩和されて焼結が比較的均一に行
われる結果、内部のガスが内外面双方から良好に排出さ
れ中心に残存する可能性は低くなるので、割れの発生が
防止できる。したがって、製造時の歩留まりが向上する
とともに圧延時の破損も防止でき、品質面で十分な特性
を確保できる。またこのとき、中空形状とすることで胴
部の強度が低下する可能性があるが、貫通孔の孔径を胴
部の最大外径の0.5倍以下とすることによりその強度
の低下を最小限に抑えることができるので、胴部の強度
補強部材としてのロール軸を用いなくても、実用上十分
な強度を確保することができる。したがって、ロール軸
を介する従来のスリーブ方式に比べてロール製造が容易
となり、かつ製造コストを低減することができる。
【0014】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記胴部の軸方向両端部に2つの金属キャップをそれぞ
れ嵌合させる。通常、ロールの軸方向両端面には種々の
加工を施す必要があり、一例としてはロール研磨時のた
めのセンター穴加工等がある。また、クラスタミル方式
に適用する場合では、両端面にスラスト方向に支持する
軸受機構が当接するため、その寸法出し加工も必要とな
る。ここで、セラミック製の胴部の端面にこれらの加工
を施そうとすると、セラミックの加工性があまりよくな
いことから加工コストが高価となる。そこで、胴部の軸
方向両端部に加工が容易な金属製のキャップを嵌合させ
る構造とすることにより、加工コストを比較的低く抑え
ることができる。
【0015】(3)上記(2)において、さらに好まし
くは、前記胴部は、軸方向両端近傍以外の大部分を占め
る大径部と、軸方向両端近傍にそれぞれ位置し前記大径
部より小径である小径部とを備えており、かつ、前記金
属キャップは、該小径部に嵌合されている。
【0016】(4)上記第1の目的を達成するために、
本発明は、軸方向に貫通孔を設け中空形状としたセラミ
ック製の胴部を有する圧延設備用セラミックロールにお
いて、前記貫通孔の両端部のうち一方に対し所定の位置
関係で係合する係合部と回転自在に支持されるための略
丸軸部とをそれぞれ備えた2つの金属部材を設ける。胴
部を中空形状とすることにより、製造時にセラミックを
焼結する際、外面のみならず内面からも加熱されるため
短時間で焼結が完了する。これにより、ロール製造の生
産性が向上し、製造コストの増大を防止できる。また、
表面近傍と中心部との温度差が緩和されて焼結が比較的
均一に行われる結果、内部のガスが内外面双方から良好
に排出され中心に残存する可能性は低くなるので、割れ
の発生が防止できる。したがって、製造時の歩留まりが
向上するとともに圧延時の破損も防止でき、品質面で十
分な特性を確保できる。また、2つの金属部材は、その
係合部が貫通孔の端部に挿入される一方、回転自在に支
持されるための略丸軸部を備えている。これにより、そ
の略丸軸部をチョック等の軸受機構で支持することで、
ロール軸を用いることなく、ロール本体である胴部を直
接回転自在に支持することができる。したがって、ロー
ル軸を介する従来のスリーブ方式に比べてロール製造が
容易となり、また製造コストを低減することができる。
【0017】(5)上記(4)において、さらに好まし
くは、前記金属部材の係合部は、前記貫通孔の両端部の
うち一方に挿入嵌合される嵌合部である。例えば圧延ロ
ールとして用いるときには、圧延の際の熱で金属部材及
び胴部がともに熱膨張するため、そのときに金属とセラ
ミックの熱膨張係数差によりその嵌合構造に影響を与え
る可能性があるが、金属部材の嵌合部を貫通孔端部に挿
入する構造とすることにより、それらが熱膨張した場合
でも金属部材のほうがより大きく膨張するため、その嵌
合が弱まることなく、逆に強固とすることができる。
【0018】(6)上記(4)において、また好ましく
は、前記貫通孔内を貫通し、両端部を前記2つの金属部
材にそれぞれ結合することにより前記胴部に軸方向の圧
縮力を加えるロッドをさらに有する。例えば圧延ロール
として用いる場合には、圧延中にロールに曲げが加わる
と表面に引張応力が発生し、セラミックが破壊しやすく
なる。そこでロッドで予め胴部に圧縮応力をプレストレ
スとして加えておくことにより、この引張応力をキャン
セルすることができる。したがって、曲げに対する抵抗
力を大きくすることができ、折損の発生を防止できる。
【0019】(7)上記(1)又は(4)において、ま
た好ましくは、前記貫通孔の一方側から他方側へ流体を
通過させるための流路を確保する。例えば圧延ロールに
使用する場合、一般にセラミックは金属に比べて熱伝導
率が小さいため、圧延時の発熱(材料の変形による加工
発熱と、ロールと材料間の摩擦発熱)を吸収しにくい。
そのため、板温度が高くなり、油の焼き付きなどの問題
が発生する可能性がある。特に大径ロールでは、小径ロ
ールによる薄板圧延に比べて材料との接触面積が大きく
また一般に圧延速度も大きくなるため、摩擦発熱量が大
きくなり、この傾向が強くなる。これに対応し中実の従
来構造ではロール表面に冷却剤を噴射して冷却を行って
いたが、セラミックは熱伝導率が小さく冷えにくいため
冷却剤の流量が増大し、設備費の増大を招く。これに対
して、本発明においては、貫通孔の流体通過流路を確保
することにより、この流路に冷却剤を流して圧延中の冷
却をロール表面のみならずロール内部からも行えるよう
になるので、表面からの冷却のみを行う場合に比べて、
より少ない冷却剤量で、圧延時の発熱(材料の変形によ
る加工発熱と、ロールと材料間の摩擦発熱)を効果的に
抑制し、板の昇温を防止できる。したがって、圧延され
る板の表面品質劣化を確実に防止し、圧延製品の付加価
値を高めることができる。
【0020】(8)上記(7)において、さらに好まし
くは、前記流路は、冷却剤を通過させるための冷却剤流
路である。
【0021】(9)さらに上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、板材を圧延する一対の作業ロ
ール及びこれら作業ロールをそれぞれ支持する一対の補
強ロールのうち少なくとも前者を備えた圧延機におい
て、前記作業ロール又は補強ロールとして、上記(1)
又は(4)の圧延設備用セラミックロールを用いる。
【0022】(10)また上記第1及び第2の目的を達
成するために、板材を圧延する一対の作業ロール及びこ
れら作業ロールをそれぞれ支持する一対の補強ロールの
うち少なくとも前者を備えた圧延機において、前記作業
ロール又は補強ロールとして、上記(2)又は(4)の
圧延設備用セラミックロールを用い、かつ、前記金属キ
ャップ又は前記金属部材の回転を許容しつつ、それらに
形成された流体導入孔へ流体を導入可能な流体導入手段
と、これら流体導入手段に流体を供給する流体供給手段
とを設ける。
【0023】(11)上記(10)において、好ましく
は、前記流体導入手段は、前記2つの金属キャップ又は
前記2つの金属部材に対応して2つ設けられており、前
記流体供給手段は、前記2つの流体導入手段のいずれか
一方に選択的に流体を導入する切換手段を備えている。
例えばセラミックロールを圧延機の作業ロールとして用
いる場合で流体として冷却剤を導入しロール内側から冷
却を行う場合には、適当な間隔をおいて切換手段で流体
の導入位置を切り換えて貫通孔内の流体の流れ方向を逆
転させることにより、ロール軸方向に発生する冷却剤温
度分布の影響を緩和し、ロール熱膨張量をロール軸方向
に左右対称にすることができる。これにより、圧延材の
形状が幅方向に左右非対称となるのを防止することがで
きる。
【0024】(12)また上記第1及び第2の目的を達
成するために、上記(1)又は(4)を備えた圧延機を
用いて板材の圧延を行う圧延方法において、前記貫通孔
内に流体を供給しつつ圧延を行う。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0026】本発明の第1の実施形態を図1及び図2に
より説明する。図1は、本実施形態による圧延設備用セ
ラミックロールの構造を表す縦断面図である。図1にお
いて、セラミックロール1は、例えば、板材を圧延する
クラスタミル方式の圧延機の作業ロール又は補強ロール
として用いられるものであり、軸方向に貫通孔2aを設
け中空形状としたセラミック製の胴部2を備えている。
この胴部2はまた、軸方向両端近傍以外の大部分を占め
る大径部2bと、軸方向両端近傍にそれぞれ位置する2
つの小径部2c,2cとを備えている。
【0027】貫通孔2aの孔径dは、胴部2の最大外径
(=大径部2bの外径D)の0.5倍以下となってい
る。大径部2bは、胴部2の本体を構成し、圧延材を圧
延するために設けられるものである。小径部2cは、大
径部2bより小径となっている。またこれら2つの小径
部2c,2cには金属キャップ3がそれぞれ嵌合されて
いる。なお、このキャップ3の嵌合は通常焼きばめで行
われるが、接着剤による接着でもよい。
【0028】以上のように構成した本実施形態の作用効
果を、以下順次説明する。 (1−1)中空形状による製造コスト低減・品質向上 すなわち、セラミック製の胴部2は、セラミック粉末を
焼結することにより製造されるが、胴部2を中空形状と
することにより、その焼結の際、外面のみならず内面か
らも加熱されるため短時間で焼結が完了する。これによ
り、ロール製造の生産性が向上し、製造コストの増大を
防止できる。また、中空形状によって表面近傍と中心部
との温度差が緩和されて焼結が比較的均一に行われる結
果、内部のガスが内外面双方から良好に排出され中心に
残存する可能性は低くなるので、割れの発生が防止でき
る。したがって、製造時の歩留まりが向上するとともに
圧延時の破損も防止でき、品質面で十分な特性を確保で
きる。
【0029】(1−2)貫通孔の孔径の制限による胴部
の強度確保 この作用効果は図2を用いて説明する。この図2は、貫
通孔2aの孔径dの大きさが胴部2の強度に与える影響
を調べるために、本願発明者等が行った解析結果を示す
ものである。すなわち、胴部2を単位軸方向長さあたり
に置き換えた図示のような外径Do及び内径doのリング
状の材料100を想定し、これに上下方向の力(板幅1
mmあたりの荷重に相当)pを加えたときに生じる荷重
点直下のリング内面における最大引張応力σを求めたも
のである。このとき、Do=120mmに固定しつつdo
を種々変化させてdo/Do=0,0.3,0.5,0.7
の4つの場合について解析を行った。図示のように、d
o/Do=0,0.3,0.5,0.7のいずれの場合も、
荷重pが増加するほど応力σの値が直線的に増加する
が、その傾き(増加率)は、do/Do=0の場合(中実
形状に相当)ではほとんど水平であるが、do/Doが増
加するほど大きくなっている。すなわち、貫通孔径が大
きく薄肉になるほど大きくなっている。
【0030】ここで、セラミックの許容引張強度は、安
全率を考慮すると12kgf/mm2である。そして圧
延ロールとして使用する場合には、板幅当たりの荷重
は、最低でも0.1tf/mm程度である。すなわち、
圧延ロールとして使用時の適用領域は、σ≦12kgf
/mm2かつp≧0.1tf/mmである図示斜線部とな
り、この領域内では、中空形状による強度低下を最小限
に抑え、圧延ロールとしての強度を確保できることにな
る。この領域より図示上方の領域(σ>12kgf/m
2)では、強度上十分でなく、セラミックが破断する
可能性がある領域となる。そして、図示で分かるよう
に、do/Do=0.7の場合には、p≧0.1のどの値を
とってもこの適用領域内とすることはできない。do/
Do=0.5の場合には、p=1とすればこの適用領域内
とすることができる。またdo/Do=0.3の場合に
は、0.1≦p≦0.2の範囲をとればこの適用領域内と
なる。すなわち、do/Doが0.5以下で小さくなれば
なるほど適用領域内となる範囲が広くなる。しかし、d
o/Do>0.5では絶対にこの適用領域内とすることは
できない。言い換えれば、セラミック圧延ロールとして
十分な強度を確保するためには、少なくとも、do/Do
≦0.5としなければならないことがわかる。
【0031】本実施形態によるセラミック圧延ロール1
では、貫通孔2aの孔径dと、胴部2の最大外径(=圧
延部2bの外径D)との比d/D≦0.5となってい
る。したがって、圧延荷重を適宜選択してpを適当な値
とすることにより上記適用領域内とすることができるの
で、中空形状による胴部2の強度低下を最小限に抑える
ことができる。これにより、特開昭64−55325号
公報のように強度補強部材としてのロール軸を用いなく
ても、実用上十分な強度を確保することができるので、
ロール軸がない分ロール製造が容易となり、かつ製造コ
ストを低減することができる。また、強度補強部材とし
てではないがロール軸を有する特開平7−57367号
公報の構造に比べても、ロール軸がない分、製造コスト
を低減できる。
【0032】(1−3)金属キャップ嵌合構造による加
工コスト低減 通常、ロールの軸方向両端面には種々の加工を施す必要
があり、一例としてはロール研磨時のためのセンター穴
加工等がある。また、本実施形態のようにクラスタミル
方式の圧延機に適用する場合では、両端面にスラスト方
向に支持する軸受機構が当接するため、その寸法出し加
工も必要となる。ここで、セラミック製の胴部2bの端
面にこれらの加工を施そうとすると、セラミックの加工
性があまりよくないことから加工コストが高価となる。
そこで、本実施形態では、胴部2aの軸方向両端部の小
径部2c,2cに加工が容易な金属製のキャップ3,3
を嵌合させる構造とすることにより、その加工コストを
比較的低く抑えることができる。
【0033】なお、上記第1の実施形態においては、セ
ラミックロール1はクラスタミル方式の圧延機に適用す
るものとして説明したが、これに限られず、例えば金属
キャップ3,3の軸方向寸法をやや延ばしてチョックに
回転自在に支持させることにより、後述する第2実施形
態等のようなチョックを用いる形式の圧延機に適用する
ことも可能である。
【0034】本発明の第2の実施形態を図3により説明
する。本実施形態は、チョックを用いる形式の圧延機に
適用されるセラミック圧延ロールの実施形態である。
【0035】図3は、本実施形態によるセラミック圧延
ロールの構造を表す縦断面図である。図3において、セ
ラミックロール201は、主としてチョック(軸受箱)
を有する形式の圧延機の作業ロール又は補強ロールとし
て用いられるものであり、軸方向に貫通孔202aを設
け中空形状としたセラミック製の胴部202と、胴部2
02の両端部にそれぞれ配置される金属シャフト20
3,203とを備えている。
【0036】貫通孔202aは、両端部以外に位置する
小径部202a1と、両端部に位置し小径部よりも内径
が拡大された大径部202a2,202a2とから構成さ
れている。
【0037】金属シャフト203はそれぞれ、貫通孔大
径部202a2に挿入嵌合される嵌合部203aと、そ
の反対側に設けられ図示しない圧延機のチョックに回転
自在に支持されるための略丸軸部203bとを備えてい
る。嵌合部203aの大径部202a2への嵌合は、い
わゆる冷しばめで行う。すなわち、金属シャフト203
を冷却し、軸径が収縮した状態で貫通孔大径部202a
2に差し込む。但し、接着によって嵌合させてもよい。
また、略丸軸部203bには図示しないベアリングが装
着され、圧延機のチョックに納められた状態で圧延機に
組み込まれるようになっている。
【0038】なお、以上の構成において、金属シャフト
203が、貫通孔の両端部のうち一方に対し所定の位置
関係で係合する係合部と回転自在に支持されるための略
丸軸部とを備えた金属部材を構成する。
【0039】以上のように構成した本実施形態の作用効
果を、以下順次説明する。 (2−1)中空形状による製造コスト低減・品質向上 すなわち、上記(1−1)同様、セラミック製の胴部2
02を中空形状とすることにより、ロール製造の生産性
が向上し製造コストの増大を防止できるとともに割れの
発生が防止でき、品質面で十分な特性を確保できる。
【0040】(2−2)金属シャフト嵌合構造による加
工コスト低減 貫通孔202a両端の大径部202a2,202a2に金
属シャフト203,203を嵌合させ、これを圧延機の
チョックで回転自在に支持する構造とすることにより、
上記(1−3)同様、センター穴加工等における加工コ
ストを低減することができる。また、チョックを用いる
ことにより、通常のロール組み替え装置によるロール替
えができるようになり、さらにロールバランス力を加え
てロールギャップを開くことも容易に行えるようにな
る。
【0041】(2−3)熱膨張時の嵌合強度の強化 また、圧延時においては、材料の変形による加工発熱や
ロールと材料との間の摩擦発熱等により金属シャフト2
03及び胴部202がともに熱膨張するが、そのとき、
金属とセラミックの熱膨張係数差によりその嵌合構造に
影響を与える可能性がある。しかしながら、本実施形態
のセラミックロール201では、金属シャフト嵌合部2
03aを貫通孔大径部202a2内に挿入嵌合する構造
とすることにより、それらが熱膨張した場合でも、金属
シャフト203のほうがより大きく膨張するため、その
嵌合が弱まることなく逆に強固とすることができる。
【0042】本発明の第3の実施形態を図4により説明
する。本実施形態は、胴部にプレストレスとして引張応
力を加えるセラミック圧延ロールの実施形態である。
【0043】図4は、本実施形態によるセラミック圧延
ロールの構造を表す縦断面図である。図4において、セ
ラミックロール301は、上記第2の実施形態同様、主
としてチョック(軸受箱)を有する形式の圧延機の作業
ロール又は補強ロールとして用いられるものであり、軸
方向に貫通孔302aを設け中空形状としたセラミック
製の胴部302と、胴部302の両端部にそれぞれ配置
される金属シャフト303,303と、これら金属シャ
フト303,303と胴部302との間に設けられたワ
ッシャ304,304と、貫通孔302a内を貫通して
配置されたロッド305とを備えている。
【0044】ワッシャ304はそれぞれ、貫通孔302
a両端部のうち一方に挿入嵌合される嵌合部304aを
備えている。
【0045】金属シャフト303はそれぞれ、係合部3
03aと、その反対側に設けられ図示しない圧延機のチ
ョックに回転自在に支持されるための略丸軸部303b
とを備えている。また、略丸軸部303bには図示しな
いベアリングが装着され、圧延機のチョックに納められ
た状態で圧延機に組み込まれるようになっている。ロッ
ド305は、両端部に形成されたねじ部305a,30
5aが、各係合部303a内のねじ部303a1とねじ
結合している。そして、ロッド305がシャフト30
3,303で締結されることにより、金属シャフト係合
部303aがワッシャ304を介し貫通孔302a端部
に対し所定の位置関係で係合している。さらにこの締結
により、ロッド305に引張応力が与えられるととも
に、胴部302には逆に軸方向の圧縮力がプレストレス
として加えられている。
【0046】なお、以上の構成において、金属シャフト
303が、貫通孔の両端部のうち一方に対し所定の位置
関係で係合する係合部と回転自在に支持されるための略
丸軸部とを備えた金属部材を構成する。
【0047】以上のように構成した本実施形態の作用効
果を、以下順次説明する。 (3−1)中空形状による製造コスト低減・品質向上 上記(2−1)同様、ロール製造の生産性が向上し製造
コストの増大を防止できるとともに、品質面で十分な特
性を確保できる。
【0048】(3−2)金属シャフト嵌合構造によるコ
スト低減 貫通孔302a両端に所定の位置関係で金属シャフト3
03,303を嵌合させ、これを圧延機のチョックで回
転自在に支持する構造とすることにより、上記(2−
2)同様、加工コストを低減することができる。
【0049】(3−3)曲げ抵抗力の強化 圧延中にロール301に曲げが加わると表面に引張応力
が発生するため、セラミックが破壊しやすくなるが、本
実施形態のセラミックロール301では、ロッド305
を利用して胴部302aに圧縮方向のプレストレスを発
生させることにより、この表面に発生する引張応力をキ
ャンセルすることができる。したがって、セラミックロ
ール301の曲げに対する抵抗力を大きくすることがで
き、折損するのを防止できる。
【0050】なお、上記第2及び第3の実施形態におい
ては、セラミックロール201,301はチョックを用
いる形式の圧延機に適用するものとして説明したが、こ
れに限られず、例えば金属シャフト203の略丸軸部2
03bの軸方向寸法をやや縮めることにより、第1実施
形態のようなクラスタミル方式の圧延機に適用すること
も可能である。
【0051】本発明の第4の実施形態を図5〜図8によ
り説明する。本実施形態は、第2の実施形態のセラミッ
ク圧延ロールとほぼ同じロールを備え、そのロールの貫
通孔内に冷却剤を流しながら圧延を行う圧延機の実施形
態である。第2の実施形態と共通の部分には同一の符号
を付し、適宜説明を省略する。
【0052】図5は、本実施形態による圧延機の要部構
造を表す縦断面図である。図5において、圧延機400
は、作業ロール又は補強ロールとしてセラミックロール
201Aを備えている。このセラミックロール201A
は、第2の実施形態のセラミックロール201とほぼ同
様の構造のものであり、セラミックロール201と異な
るのは、各金属シャフト203Aに軸方向に貫通する貫
通孔203cが形成されていることである。これによっ
て、胴部202の貫通孔202aの一方側(この場合左
側)から他方側(この場合右側)へ冷却剤を通過させる
ための流体流路が確保されている。
【0053】金属シャフト203A,203Aの略丸軸
部203b,203bはチョック401,401により
それぞれ回転自在に支持されており、また略丸軸部20
3b,203bの端部には、金属シャフト203Aの回
転を許容しつつ貫通孔203cへ冷却剤を導入・導出可
能な回転流体継手402,402がそれぞれ接続されて
おり、さらに回転流体継手402,402には、冷却材
供給・排出用の配管403,404がそれぞれ接続され
ている。
【0054】上記構成において、冷却剤は、配管403
から図5中左側の回転流体継手402を経てセラミック
ロール201A内に導入され、ロール201A内で、図
5中左側の略丸軸部貫通孔203c→胴部貫通孔202
a→図5中右側の略丸軸部貫通孔203cという流体流
路を通過しロール201Aを内部から冷却した後、図5
中右側の回転流体継手402から配管404へと戻り、
所定の浄化処理を行った後再び配管403へと循環され
る。なお、各回転流体継手402は略丸軸部203bに
対し着脱可能となっており、ロール201Aにチョック
401,401が装着された後に配管403,404と
ともに取り付けられ、その状態で圧延機400内に組み
込まれるようになっている。
【0055】なお、以上において、図5中左側の貫通孔
203cが金属部材に形成された流体導入孔を構成し、
図5中左側の回転流体継手402が、金属部材の回転を
許容しつつ流体導入孔へ流体を導入可能な流体導入手段
を構成する。また配管403が流体導入手段に流体を供
給する流体供給手段を構成する。
【0056】以上のように構成した本実施形態の作用効
果のうち、第2の実施形態と異なる本実施形態固有の作
用効果について以下説明する。すなわち、一般に、セラ
ミックロールを圧延ロールとして使用する場合、セラミ
ックは金属に比べて熱伝導率が小さいため圧延時の発熱
(材料の変形による加工発熱と、ロールと材料間の摩擦
発熱)を吸収しにくい。そのため、板温度が高くなり、
油の焼き付きなどの問題が発生する可能性がある。特に
大径ロールでは、小径ロールによる薄板圧延に比べて材
料との接触面積が大きくまた一般に圧延速度も大きくな
るため、摩擦発熱量が大きくなり、この傾向が強くな
る。これに対応し従来の中実構造のセラミックロールで
はロール表面に冷却剤を噴射して冷却を行っていたが、
セラミックは熱伝導率が小さく冷えにくいため冷却剤の
流量が増大し、設備費の増大を招く。これに対して、本
実施形態においては、胴部202の貫通孔202a内に
冷却剤を通過させることにより、圧延中の冷却をロール
表面のみならずロール内部からも行えるようになるの
で、表面からの冷却のみを行う場合に比べて、より少な
い冷却剤量で、圧延時の発熱(材料の変形による加工発
熱と、ロールと材料間の摩擦発熱)を効果的に抑制し、
板の昇温を防止できる。したがって、圧延される板の表
面品質劣化を確実に防止し、圧延製品の付加価値を高め
ることができる。またこのとき、胴部貫通孔202aか
ら内部冷却を行う冷却剤は配管403,404を含む閉
じられたループを循環するため、ロール表面からの外部
冷却のように冷却剤が圧延用潤滑剤等と混ざる心配がな
い。このため、冷却剤としてどのような流体でも使用す
ることができ、効果の高いものを選ぶことができる。例
えば、潤滑油として40〜50℃の鉱油を使用している
場合でも、温度の低い20〜30℃の水を冷却剤として
用いることができる。したがって、これによっても冷却
効率を向上できる。
【0057】なお、上記第4の実施形態においては、圧
延機400は、作業ロール又は補強ロールとして、第2
の実施形態のセラミックロール201とほぼ同様の構造
のセラミックロール201Aを備えていたが、これに限
られず、第3の実施形態のセラミックロール301と同
様の構造のロールを備えていても良い。この変形例によ
るセラミックロール301Aの構造を表す縦断面図を図
6に、図6中A−A断面による横断面図を図7に示す。
これら図6及び図7において、セラミックロール301
Aは、第3の実施形態のセラミックロール301とほぼ
同様の構造のものであり、セラミックロール301と異
なるのは、各金属シャフト303Aに軸方向に貫通する
貫通孔303cが形成され、かつロッド305Aのうち
ねじ部305a及びその少し軸方向内側の部分にかけて
軸方向にキー溝状のスリット305bが形成されている
ことである。これらによって、胴部302の貫通孔30
2aの一方側から他方側へ冷却剤を通過させるための流
体流路が確保されている。このとき、スリット305b
はロッド305Aの周方向複数箇所に設けてもよい。ま
た、ロッド305Aと胴部貫通孔302a内壁との隙間
が小さい場合には、スリット305b,305bを互い
に軸方向に延長し、一本につないでもよい。なお、上記
構成において、貫通孔303cが金属シャフト303A
に形成された流体導入孔を構成する。以上のような本変
形例によっても、上記第4の実施形態と同様の効果を得
る。
【0058】また、上記第4の実施形態においては、冷
却剤を流す方向は図5中左から右方向へと常に決まって
いたが、この場合、ロール201Aの左側は常に温度の
低い冷却剤が通過するのに対し、右側は左側を冷却して
温度の上昇した冷却剤が常に通過することになる。この
冷却剤軸方向温度分布のため、冷却効果に左右のアンバ
ランスが生じ、左側のみがよく冷えることになる。この
ような非対称性により胴部202の熱膨張量に左右で差
が生じ、板形状も幅方向に左右非対称となる等の悪影響
が発生する可能性がある。そこで、これを防止するため
には、冷却剤の流れ方向を随時逆転させるのが有効であ
る。この変形例による圧延機400Aの構造を表す縦断
面図を図8に示す。この図8において、圧延機400A
が図5の圧延機400と異なるのは、配管403,40
4を介して2つの回転流体継手402,402のうちい
ずれか一方に選択的に冷却剤を導入可能な切換弁405
を設けたことである。切換弁405を図示上側位置に切
り換えると、上記第4の実施形態と同様、冷却剤は、配
管403→左側回転流体継手402→左側略丸軸部貫通
孔203c→胴部貫通孔202a→右側略丸軸部貫通孔
203c→右側回転流体継手402→配管404へと戻
る。一方切換弁405を図示下側位置に切り換えると、
冷却剤は、配管404→右側回転流体継手402→右側
略丸軸部貫通孔203c→胴部貫通孔202a→左側略
丸軸部貫通孔203c→左側回転流体継手402→配管
403へと戻るようになり、胴部202内を上記とは逆
向きに流れるようになる。
【0059】なお、以上において、回転流体継手40
2,402が、金属部材の回転を許容しつつ、それらに
形成された流体導入孔へ流体を導入可能な流体導入手段
を構成し、配管403,404及び切換弁405が、流
体導入手段に流体を供給する流体供給手段を構成する。
【0060】このような構成の本変形例においては、切
換弁405を図示しない駆動手段で一定時間ごとに切り
換え貫通孔202a内の流体の流れ方向を逆転させるこ
とにより、ロール軸方向に発生する冷却剤温度分布の影
響を緩和し、ロール熱膨張量をロール軸方向に左右対称
にすることができる。これにより、板材の形状が幅方向
に左右非対称となるのを防止することができる。
【0061】本発明の第5の実施形態を図9により説明
する。本実施形態は、第1の実施形態のセラミック圧延
ロールとほぼ同じロールを備え、そのロールの貫通孔内
に簡便な方法で冷却剤を流しながら圧延を行う圧延機の
実施形態である。第1の実施形態と共通の部分には同一
の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0062】図9は、本実施形態による圧延機の要部構
造を表す縦断面図である。この図9において、圧延機5
00は、作業ロール又は補強ロールとしてセラミックロ
ール1Aを備えている。このセラミックロール1Aは、
第1の実施形態のセラミックロール1とほぼ同様の構造
のものであり、セラミックロール1と異なるのは、各金
属キャップ3Aに軸方向に貫通する貫通孔3aが形成さ
れていることである。これによって、胴部2の貫通孔2
aの一方側(この場合左側)から他方側(この場合右
側)へ冷却剤を通過させるための流体流路が確保されて
いる。またこのとき、一方の金属キャップ3Aの貫通孔
3aの端部にはテーパ部3a1が形成されており、この
テーパ部3a1には、貫通孔3a内に冷却剤を供給する
ための先細状のノズル501が対向して設けられてい
る。そして、このノズル501には図示しない冷却剤供
給源からの冷却剤が導入されている。このノズル501
は、セラミックロール1Aを圧延機本体に組み込んだ後
にテーパ部3a1に対向するように軸方向に移動させる
ようにする。移動の方法としては種々の手段が考えられ
る。レバーの先端にノズル501を取り付けて開閉式に
してもよいし、手動で圧延機本体側に取り付けてもよ
い。
【0063】なお、以上において、図示左側の貫通孔3
aが金属キャップ3Aに形成された流体導入孔を構成
し、ノズル501が、金属キャップの回転を許容しつつ
流体導入孔へ流体を導入可能な流体導入手段を構成す
る。
【0064】上記構成において、ノズル501から噴出
された冷却剤は、図9中左側の金属キャップ3Aからセ
ラミックロール1A内に導入され、ロール1A内で、図
9中左側の金属キャップ貫通孔3a→胴部貫通孔2a→
図9中右側の金属キャップ貫通孔3aという流体流路を
通過してロール1Aを内部から冷却した後、図9中右側
の金属キャップ貫通孔3aから流下しロール外に排出さ
れる。このとき、例えばレバース圧延を行う場合には当
然パス毎に板厚が小さくなり、それに伴ってロール1A
の上下方向位置が変化する。ノズル501の位置が固定
されていると、ロール1Aの位置変化によってはロール
中心がノズル位置からずれ、冷却剤をうまくロール内部
に注入できなくなる。左側の金属キャップ3Aのテーパ
部3a1はこれに対応すべく設けられているものであ
る。なおこれでも不十分な場合は、ノズル501に縦方
向の首振り機構を設け、ロール1Aの位置変化に応じて
首振り角を制御すればよい。また、この場合、冷却剤が
圧延潤滑油に混ざることになるため、冷却剤としては原
則としてその潤滑油と同じものを温度を下げて使用する
ことが好ましい。
【0065】以上のように構成した本実施形態によれ
ば、第1の実施形態と異なる固有の効果として、第4の
実施形態と同様、より少ない冷却剤量で圧延時の発熱を
効果的に抑制し、板の昇温を防止できる。
【0066】なお、上記第4及び第5の実施形態におい
ては、ロール内部に冷却剤を流す場合を例にとって説明
したが、これに限られない。すなわち、圧延材の温度を
低下させずに加工するいわゆる恒温圧延への適用も可能
で、この場合には冷却剤ではなく高温流体をロール中に
流せばよい。また、流す流体は液体にも限られず、気体
でもよい。
【0067】また、以上第1〜第5の実施形態において
は、セラミックロールを圧延ロール(作業ロール、補強
ロール等)として用いた場合を例にとって説明したが、
これに限られず、圧延設備内に設けられた他の圧延設備
用ロールにも適用可能である。他のロールへ適用した場
合の変形例を以下、いくつか説明する。
【0068】(A)熱間圧延のルーパーローラー 熱間圧延のルーパーローラーに適用した場合のセラミッ
クロールの構造を表す縦断面図を図10に、その配置図
を図11に示す。これら図10及び図11において、セ
ラミックロール600は、ルーパーアーム601に取り
付けられ、圧延機602,603の間に設置されて圧延
材604がたるむのを防ぐものであり、軸方向に貫通孔
605aを設け中空形状としたセラミック製の胴部60
5と、胴部605の両端部にそれぞれ配置される金属シ
ャフト606,606とを備えている。
【0069】胴部605は、ルーパーローラーの場合圧
延ロールのように大きな力がかかることはないので、図
示のように肉厚が比較的薄くなっている。金属シャフト
606はそれぞれ、貫通孔605aの両端部に挿入嵌合
される嵌合部606aと、その反対側に設けられルーパ
ーアーム601の軸受機構(図示せず)に回転自在に支
持される略丸軸部606bとを備えている。
【0070】なお、この場合、金属シャフト606は、
貫通孔の両端部のうち一方に対し所定の位置関係で係合
する係合部と回転自在に支持されるための略丸軸部とを
備えた金属部材を構成する。
【0071】(B)デフレクタロール デフレクタロールに適用した場合の配置図を図12に示
す。この図12において、セラミックロール607は上
記(A)と同様の構造であり、図示しない軸受機構で略
丸軸部606b,606b(図10参照)が回転自在に
支持されており、圧延機608で圧延された板609が
リール610に巻き取られるとき、圧延機608とリー
ル610との間に配置されている。
【0072】(C)搬送用ロール 搬送用ロールに適用した場合の配置図を図13に示す。
図13に示すように、一列に並べられたローラー611
〜617の上を高温のスラブ618が移動するようにな
っている。各ローラー611〜617は、上記(A)の
セラミックロール600と同様の構造である。
【0073】上記(A)〜(C)のように、圧延設備に
おける圧延ロール以外の用途に適用した場合も、第2の
実施形態と同様、中空形状による製造コスト低減・品質
向上及び金属シャフト嵌合構造による加工コスト低減の
効果を得ることができる。またそれに加え、圧延時では
ないが高温によって金属シャフト606及び胴部605
がともに熱膨張する場合にそれらの嵌合を強固とするこ
とができる。さらに、セラミックロールは金属製ロール
よりも軽いため、回転時の慣性が小さく、速度変化時に
板との間でスリップを起こすことがない。また、スケー
ルの噛み込みなどによってロール自体が傷つくこともな
い。これらにより、板に傷を付ける心配がなく、圧延さ
れる板の表面品質劣化を防ぐことが可能となり、圧延製
品の付加価値を高めることができる。また、ロール自体
の傷つきや摩耗もないので、寿命も半永久的となる。さ
らに、上記(C)の搬送用ロールのように駆動する必要
のあるものでは、回転時の慣性が小さいことにより、駆
動用モータの容量を小さくできるという効果もある。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、ロール本体を中空形状
とする構造をロール軸を用いることなく実現することに
より、圧延設備用セラミックロールを容易かつ安価に製
造できる。また、ロール軸を用いることなく、中空形状
のロール本体の強度を十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による圧延設備用セラ
ミックロールの構造を表す縦断面図である。
【図2】貫通孔の孔径dの大きさが胴部の強度に与える
影響を調べるために、本願発明者等が行った解析結果を
示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態によるセラミック圧延
ロールの構造を表す縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態によるセラミック圧延
ロールの構造を表す縦断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態による圧延機の要部構
造を表す縦断面図である。
【図6】変形例によるセラミックロールの構造を表す縦
断面図である。
【図7】図6中A−A断面による横断面図である。
【図8】変形例による圧延機の構造を表す縦断面図であ
る。
【図9】本発明の第5の実施形態による圧延機の要部構
造を表す縦断面図である。
【図10】熱間圧延のルーパーローラーに適用した場合
のセラミックロールの構造を表す縦断面図である。
【図11】熱間圧延のルーパーローラーに適用した場合
の配置図である。
【図12】デフレクタロールに適用した場合の配置図で
ある。
【図13】搬送用ロールに適用した場合の配置図であ
る。
【符号の説明】
1 セラミックロール 1A セラミックロール 2 胴部 2a 貫通孔 2b 大径部 2c 小径部 3 金属キャップ 3A 金属キャップ 3a 貫通孔 201 セラミックロール 201A セラミックロール 202 胴部 202a 貫通孔 203 金属シャフト(金属部材) 203A 金属シャフト(金属部材) 203a 嵌合部(係合部) 203b 略丸軸部 203c 流体導入孔 301 セラミックロール 301A セラミックロール 302 胴部 302a 貫通孔 303 金属シャフト(金属部材) 303a 係合部 303b 略丸軸部 303c 貫通孔(流体導入孔) 305 ロッド 305b スリット 400 圧延機 400A 圧延機 402 回転流体継手(流体導入手段) 403 配管(流体供給手段) 404 配管(流体供給手段) 405 切換弁(流体供給手段) 500 圧延機 501 ノズル 600 セラミックロール 605a 貫通孔 606 金属シャフト(金属部材) 606a 嵌合部(係合部) 606b 略丸軸部 607 セラミックロール 611〜617 ローラー(セラミックロール)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16C 13/00 F16C 13/00 A (72)発明者 梶原 利幸 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所機電事業部内 (72)発明者 平間 幸夫 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に貫通孔を設け中空形状としたセラ
    ミック製の胴部を有する圧延設備用セラミックロールに
    おいて、 前記貫通孔の孔径を、前記胴部の最大外径の0.5倍以
    下としたことを特徴とする圧延設備用セラミックロー
    ル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧延設備用セラミックロー
    ルにおいて、前記胴部の軸方向両端部に2つの金属キャ
    ップをそれぞれ嵌合させたことを特徴とする圧延設備用
    セラミックロール。
  3. 【請求項3】請求項2記載の圧延設備用セラミックロー
    ルにおいて、前記胴部は、軸方向両端近傍以外の大部分
    を占める大径部と、軸方向両端近傍にそれぞれ位置し前
    記大径部より小径である小径部とを備えており、かつ、
    前記金属キャップは、該小径部に嵌合されていることを
    特徴とする圧延設備用セラミックロール。
  4. 【請求項4】軸方向に貫通孔を設け中空形状としたセラ
    ミック製の胴部を有する圧延設備用セラミックロールに
    おいて、 前記貫通孔の両端部のうち一方に対し所定の位置関係で
    係合する係合部と回転自在に支持されるための略丸軸部
    とをそれぞれ備えた2つの金属部材を設けたことを特徴
    とする圧延設備用セラミックロール。
  5. 【請求項5】請求項4記載の圧延設備用セラミックロー
    ルにおいて、前記金属部材の係合部は、前記貫通孔の両
    端部のうち一方に挿入嵌合される嵌合部であることを特
    徴とする圧延設備用セラミックロール。
  6. 【請求項6】請求項4記載の圧延設備用セラミックロー
    ルにおいて、前記貫通孔内を貫通し、両端部を前記2つ
    の金属部材にそれぞれ結合することにより前記胴部に軸
    方向の圧縮力を加えるロッドをさらに有することを特徴
    とする圧延設備用セラミックロール。
  7. 【請求項7】請求項1又は4記載の圧延設備用セラミッ
    クロールにおいて、前記貫通孔の一方側から他方側へ流
    体を通過させるための流路を確保したことを特徴とする
    圧延設備用セラミックロール。
  8. 【請求項8】請求項7記載の圧延設備用セラミックロー
    ルにおいて、前記流路は、冷却剤を通過させるための冷
    却剤流路であることを特徴とする圧延設備用セラミック
    ロール。
  9. 【請求項9】板材を圧延する一対の作業ロール及びこれ
    ら作業ロールをそれぞれ支持する一対の補強ロールのう
    ち少なくとも前者を備えた圧延機において、 前記作業ロール又は補強ロールとして、請求項1又は4
    記載の圧延設備用セラミックロールを用いたことを特徴
    とする圧延機。
  10. 【請求項10】板材を圧延する一対の作業ロール及びこ
    れら作業ロールをそれぞれ支持する一対の補強ロールの
    うち少なくとも前者を備えた圧延機において、 前記作業ロール又は補強ロールとして、請求項2又は4
    記載の圧延設備用セラミックロールを用い、かつ、 前記金属キャップ又は前記金属部材の回転を許容しつ
    つ、それらに形成された流体導入孔へ流体を導入可能な
    流体導入手段と、 これら流体導入手段に流体を供給する流体供給手段とを
    設けたことを特徴とする圧延機。
  11. 【請求項11】請求項10記載の圧延機において、前記
    流体導入手段は、前記2つの金属キャップ又は前記2つ
    の金属部材に対応して2つ設けられており、前記流体供
    給手段は、前記2つの流体導入手段のいずれか一方に選
    択的に流体を導入する切換手段を備えていることを特徴
    とする圧延機。
  12. 【請求項12】請求項1又は4記載の圧延設備用セラミ
    ックロールを備えた圧延機を用いて板材の圧延を行う圧
    延方法において、 前記貫通孔内に流体を供給しつつ圧延を行うことを特徴
    とする圧延方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101830343A (zh) * 2010-05-10 2010-09-15 攀钢集团钢铁钒钛股份有限公司 用于辊道的空心辊
KR101185022B1 (ko) 2010-12-21 2012-10-02 주식회사 포스코 냉각유로 구조를 갖는 압연롤 장치
KR20200020455A (ko) * 2018-08-17 2020-02-26 주식회사 철우기술연구소 복합 텐션 롤러 및 그 제조방법

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