JPH11239569A - シールド形コイルユニットおよびmri用能動遮蔽形傾斜磁場コイルユニット - Google Patents

シールド形コイルユニットおよびmri用能動遮蔽形傾斜磁場コイルユニット

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JPH11239569A
JPH11239569A JP10043948A JP4394898A JPH11239569A JP H11239569 A JPH11239569 A JP H11239569A JP 10043948 A JP10043948 A JP 10043948A JP 4394898 A JP4394898 A JP 4394898A JP H11239569 A JPH11239569 A JP H11239569A
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coil
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    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/385Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using gradient magnetic field coils

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Abstract

(57)【要約】 【課題】無用な電磁誘導の影響を抑制し、大形化を回避
し、シールドコイルのシールド効率およびシールド性能
を向上させ、かつ高速イメージング法に好適なMRI装
置のASGCを提供する。 【解決手段】MRI用能動遮蔽形傾斜磁場コイル(AS
GC)ユニットはメインコイルとシールドコイルとによ
り構成されるコイル対をXチャンネル、Yチャンネル、
およびZチャンネルのそれぞれについて備える。シール
ドコイルが発生したシールド用磁場によってメインコイ
ルが発生した傾斜磁場を外界に対してチャンネル毎にシ
ールドする。例えばYチャンネルのシールドコイル12
Ysの巻線部CR5〜CR8を成す導体を2本に分割
し、この分割導体を巻きパターンに沿って並列に巻装す
る。2本の分割導体を、当該分割導体によって形成され
る閉路を貫く磁束に対して無誘導巻きに巻装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の空間分布の
磁場を発生させるメインコイルと、その磁場が外部に漏
れるのを抑制するシールド用磁場を発生するシールドコ
イルとを備えたシールド形コイルユニットおよび磁気共
鳴イメージング(MRI)用能動遮蔽形傾斜磁場コイル
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】医用のMRI装置には通常、静磁場を発
生する静磁場コイル、静磁場の均一度を補正するシムコ
イル、静磁場に重畳する傾斜磁場を発生する傾斜磁場コ
イル、高周波信号の送受用のRFコイルなどの各種の磁
場発生用コイルが使用されている。
【0003】この内、傾斜磁場コイルとしては近年で
は、傾斜磁場の外部への漏れをシールドするシールド型
コイルが好んで採用されている。このシールド型コイル
には、能動遮蔽型傾斜磁場コイル(ASGC:Actively
Shielded Gradient Coil )と呼ばれるタイプのものが
ある。このASGCは一般に、所望の空間分布のパルス
状傾斜磁場を発生するメインコイルと、このメインコイ
ルの周囲に配置されるシールドコイルとを備えている。
メインコイルが発生する傾斜磁場の外部への漏れは、シ
ールドコイルが発生するシールド用磁場によって押さえ
られる。このため、コイルユニットの外部に漏れる傾斜
磁場が減少し、漏れ磁場による渦電流のイメージングへ
の影響などが押さえられる。
【0004】このASGCのシールド効率は、そのシー
ルドコイルのターン数(巻数)によって決まる。電源回
路の構成面の要請などを考慮すると、メインコイルとシ
ールドコイルを直列に接続して単一電源で両コイルに同
時に電流を供給するコイル接続法が主流になっている。
このように直列接続するように設計した場合、シールド
コイルのターン数はメインコイルとの関係から一義的に
決まってしまい、そのターン数に依ってシールド効率も
決まってしまい、シールド効率をそれ以上、上げること
はできない。
【0005】そこで、シールドコイルのターン数を任意
に変えてシールド効率を上げるという構成が、論文
「“PRACTICAL ASPECTS OF SHIELDED GRADIENT DESIGN
”,Barry L.W.Chapman ,SMRM,943,199
5」によって提案されている。これらのコイルには、通
常の電気回路に用いるインダクタンス素子とは異なる特
殊な条件が課されている。この従来例記載のシールドコ
イルの構成によれば、そのターン数を変えるので、シー
ルドコイルに流れる電流値をコントロールする必要があ
る。具体的には、ダミー抵抗やシャント電源をシールド
コイルに並列に付加してシールドコイルの流れる電流値
をコントロールするようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように電流コントロールのためにダミー抵抗を付加する
構成の場合、抵抗の温度が上昇すると抵抗値が変わるか
ら、ASGCの磁場特性が変化し、また、当然にシール
ド効率も低下する。
【0007】とくに、流れる電流値がそのように時間的
に変化すると、シールドコイルが入っている分岐側と入
っていない分岐側とでインピーダンスが変わってくるた
め、シールドコイルが入っている分岐側の電流は流れ難
くなる。このため、電流が時間的に速く変化するシーケ
ンスの場合(例えば、EPI法などの超高速イメージン
グのシーケンスを実行させる場合)、その電流変化にコ
イルの発生磁場が追従できず、発生磁場の波形は鈍って
しまう。つまり、抵抗を付加する構造は現在、ますます
高速化の様相を呈しているイメージングには不向きであ
る。
【0008】一方、前述したようにシールドコイルに並
列にシャント電源を付加する場合、シャント電源に流す
電流値が大きくなるほど電源も大形化し、製造コストも
上昇する。また、このシャント電源を用いる場合、電源
の応答時間が比較的大きいため、やはり超高速シーケン
スの実行には適していない。
【0009】本発明は上述した従来技術に伴う様々な困
難を打破すべくなされたもので、その主目的は、シール
ドコイルにダミー抵抗やシャント電源などの電流コント
ロール要素を別途付加するという従来の構成を採用する
ことなく、また無用な電磁誘導による影響を受けること
なく、シールドコイルのシールド効率(シールド性能)
を向上させる、ことである。
【0010】とくに、MRI装置のASGCのシールド
コイルにダミー抵抗やシャント電源などの電流コントロ
ール要素を別途付加するという従来の構成を採用するこ
となく、また無用な電磁誘導による影響を受けることな
く、ユニット全体の大形化を回避し、シールドコイルの
シールド効率およびシールド性能を向上させ、かつEP
I法などの超高速イメージング法に好適なコイルユニッ
トを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した種々の目的を達
成するため、本願の第1の発明は、導体を所定巻きパタ
ーンに沿って巻き回して形成された巻線部を有するメイ
ンコイルと、別の導体を所定巻きパターンに沿って巻き
回して形成された巻線部を有するシールドコイルとを備
え、このシールドコイルが発生したシールド用磁場によ
って前記メインコイルが発生した磁場を外界に対してシ
ールドするようにしたシールド形コイルユニットにおい
て、前記シールドコイルの巻線部および前記メインコイ
ルの巻線部の少なくとも一方を成す導体を複数本に分割
し、この複数本の分割導体を前記巻きパターンに沿って
並列に巻装するとともに、この複数本の分割導体を、当
該分割導体によって形成される閉路を貫く磁束に対して
無誘導巻きの構造に巻装したことを特徴とする。
【0012】これにより、巻線部の導体を分割して複数
本の分割導体で構成することで、所望の電流分布を実現
するために解析的に求めた理想流線関数を巻線で離散化
する際、巻線密度が高くなっている分、巻線によってつ
くられる実際の流線関数がより滑らかになって、その理
想流線関数をより忠実に再現できるものとなるから、よ
り高精度な磁場分布を得ることができるとともに、ボビ
ンに巻装するときの空間的な密度が高くなるから、巻線
間の隙間が少なくなり、漏れ磁場も減少する。さらに、
複数本の分割導体が作る閉ループが無誘導巻になってい
るから、自己チャンネルまたは他チャンネルからの発生
磁場による閉ループに流れる誘導電流を排除または抑制
できる。このように、分割導体がつくる閉ループに外来
磁場に因る起電力が生じることは無くまたは殆ど無く、
振動磁場を良好に抑制できる。このため、ダミー抵抗や
シャント電源といった電流制御要素を用いる必要がな
く、シールド効率やシールド性能を向上させることがで
き、EPI法などの超高速イメージングにも好適に適用
できる。また、MRI画像のアーチファクトなどを低減
できる。
【0013】例えば、前記分割導体および無誘導巻の構
造は、前記シールドコイルに適用した構成である。この
場合、好適には、前記メインコイルおよび前記シールド
コイルの組を複数チャンネルのチャンネルそれぞれにつ
いて備え、その複数チャンネルのシールドコイルのそれ
ぞれは自己チャンネルの前記メインコイルが発生する磁
場に対して前記無誘導巻きに巻装した構造である。また
好適には、前記メインコイルおよび前記シールドコイル
の組を複数チャンネルのチャンネルそれぞれについて備
え、その複数チャンネルのシールドコイルのそれぞれは
他チャンネルの前記メインコイルが発生する磁場に対し
て前記無誘導巻きに巻装した構造としてもよい。さらに
好適には、前記メインコイルおよび前記シールドコイル
の組を複数チャンネルのチャンネルそれぞれについて備
え、その複数チャンネルのシールドコイルのそれぞれは
自己チャンネルおよび他チャンネルの前記メインコイル
が発生する磁場に対して前記無誘導巻きに巻装した構造
であってもよい。
【0014】また、本願の第2の発明は、導体を所定巻
きパターンに沿って巻き回して形成された巻線部を有す
るメインコイルと別の導体を所定巻きパターンに沿って
巻き回して形成された巻線部を有するシールドコイルと
により構成されるコイル対をXチャンネル、Yチャンネ
ル、およびZチャンネルのそれぞれについて備え、前記
シールドコイルが発生したシールド用磁場によって前記
メインコイルが発生した傾斜磁場を外界に対してチャン
ネル毎にシールドするようにしたMRI用能動遮蔽形傾
斜磁場コイル(ASGC)ユニットにおいて、前記各チ
ャンネルの前記メインコイルおよびシールドコイルの少
なくとも一方の巻線部を成す導体部分を複数本に分割
し、この複数本の分割導体を前記巻きパターンに沿って
並列に巻装するとともに、この複数本の分割導体を、当
該分割導体によって形成される閉路を貫く磁束に対して
無誘導巻きに巻装したことを特徴とする。
【0015】例えば、前記分割導体および無誘導巻の構
造は前記シールドコイルに適用した構成であり、かつ、
前記分割導体の数は2である。
【0016】この場合の好適は一例は、前記Xチャンネ
ルおよびYチャンネルそれぞれの前記シールドコイル
は、渦状巻きパターンに沿って互いに逆向きに巻き回し
たサドル状巻線部をボビンの軸方向に沿って並置した巻
線部対を前記ボビンの中心軸に関して対向して2対配置
し、前記サドル状巻線部の各分割導体の渦状巻きパター
ンにおける巻線位置を前記巻線部対を形成する巻線部毎
に入れ替えて配置した配線構造である。前記2対の巻線
部を成す4個の巻線部それぞれの一方の分割導体を電気
的直列に接続し、かつ、もう一方の分割導体を電気的直
列に接続するとともに、この電気的直列回路同士を電気
的並列に接続してもよい。
【0017】さらに好適には、前記シールドコイルの各
巻線部と前記メインコイルの各巻線部とを直列に接続し
て共通の電源に接続することである。
【0018】さらにまた、前記Zチャンネルの前記シー
ルドコイルは、ソレノイド状巻きパターンに沿って互い
に逆向きに巻き回した巻線部をボビンの軸方向に沿って
並置した巻線部対を配置し、前記巻線部それぞれの分割
導体を電気的直列に接続し、かつ前記巻線部それぞれの
前記分割導体の位置を巻線部間で前記ボビンの軸方向に
関して入れ替えて配置してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るシ
ールド形コイルユニットを図面を参照して説明する。
【0020】第1の実施形態 第1の実施形態を図1〜図10に基づき説明する。
【0021】この実施形態では、このシールド形コイル
ユニットとして、MRI装置の能動(自己)遮蔽形傾斜
磁場コイル(ASGC:Actively Shielded Gradient C
oil)のX,Y,およびZチャンネルのコイルアセンブ
リの各シールドコイルを例示する。
【0022】図1にMRI装置のガントリ1の概略断面
を示す。このガントリ1はその全体が円筒状に形成され
ており、中心部のボアが診断用空間として機能し、診断
時にはそのボア内に被検体Pが挿入可能になっている。
【0023】ガントリ1は、略円筒状の静磁場コイルユ
ニット11、このコイルユニット11のボア内に配置さ
れた略円筒状の傾斜磁場コイルユニット12、このユニ
ット12の例えば外周面に取り付けられたシムコイルユ
ニット13、および傾斜磁場コイルユニット12のボア
内に配置されたRFコイル14を備える。被検体Pは図
示しない寝台天板に載せられて、RFコイル14が形成
するボア(診断用空間)内に遊挿される。
【0024】静磁場コイルユニット12は超伝導磁石で
形成されている。つまり、外側の真空容器の中に、複数
個の熱輻射シールド容器および単独の液体ヘリウム容器
が収められ、液体ヘリウム容器の内部に超伝導コイルが
巻装・設置されている。
【0025】傾斜磁場コイルユニット12は、ここでは
能動遮蔽(アクティブシールド)形に形成されている。
このコイルユニット12はX軸方向、Y軸方向、Z軸方
向毎にパルス状の傾斜磁場を発生させるため、X,Y,
Zチャンネル別々にコイルアセンブリを有し、しかも、
そのコイルアセンブリは各チャンネル毎に傾斜磁場を外
界に殆ど洩らさないシールド構造になっている。
【0026】具体的には、能動遮蔽形傾斜磁場コイル
(ASGC)ユニット12は図2に示すように、X,
Y,ZチャンネルのXコイルアセンブリ12X,Yコイ
ルアセンブリ12Y,Zコイルアセンブリ12Zがコイ
ル層毎に絶縁されながら積層され、全体として略円筒状
を成している。Xコイルアセンブリ12X,Yコイルア
センブリ12YおよびZコイルアセンブリ12Zの各々
は、各軸方向の傾斜磁場を発生する複数の巻線部を有す
るメインコイルと、このメインコイルの巻線部が発生す
る傾斜磁場パルスを磁気的に外界に殆ど洩らさないよう
にシールドする複数の巻線部を有するシールドコイルと
を備える。
【0027】この内、Yコイルアセンブリ12Yは、図
3に示すように、平板状の導体から成るメインコイル1
2Ymおよびシールドコイル12Ysを備える。メイン
コイル12Ymは、小径のボビンB1に巻装された4個
のサドル状渦巻き形の巻線部CR1,CR2,CR3,
およびCR4を備える。巻線部CR1およびCR2がZ
軸方向に並置され且つ電気的に直列接続される。この巻
線部の対を、Z軸に関して180度回転させた位置に、
巻線部CR3およびCR4から成る巻線部の対が対向し
て配置される。各巻線部に流すパルス電流の向きは、Y
軸方向傾斜磁場の大きさが線形に変わるように、対向す
る巻線部同士および並置される巻線部同士で図中の矢印
のように設定されている。なお、図3では、後述するタ
ーン分割の構造の図示は省略している。
【0028】シールドコイル12Ysは、ボビンB1よ
りも大径のボビンB2に巻装された4個のサドル型巻線
部CR5,CR6,CR7,およびCR8を備える。巻
線部CR5およびCR6がZ軸方向に並置され且つ電気
的に直列接続される。この巻線部の対を、Z軸に関して
180度回転させた位置に、巻線部CR6およびCR7
から成る巻線部の対が対向して配置される。シールドコ
イル12Ysの各巻線部に流すパルス電流の向きは、メ
インコイル12Ymの各相当位置の巻線部とはY軸方向
からみて反対向きで、かつY軸方向傾斜磁場の大きさが
線形に変わるように、対向する巻線部同士および並置さ
れる巻線部同士で図中の矢印のように設定されている。
【0029】なお、図3はサドル状渦巻き形の巻線パタ
ーンを1つのターン(巻線)について模式的に簡素化し
て示すもので、実際の各巻線部は複数ターンのサドル状
渦巻形のコイルからなる。また、ボビンB1,B2は他
チャンネルの巻線層の上に絶縁層を巻装して形成されて
いる。
【0030】Xコイルアセンブリ12Xも、Yコイルア
センブリ12YをZ軸に関して90度回転させた状態で
同様に配置される。
【0031】上述したXコイルアセンブリ12Xおよび
Yコイルアセンブリ12Yは、それぞれ、本発明に独自
の巻線構造および接続方法を採用している(図6照)。
これについては後述する。
【0032】さらに、ZチャンネルのZコイルアセンブ
リ12Zは図4にその概略を示すように、平板状の導体
を複数ターンに巻装して成るメインコイル12Zmおよ
びシールドコイル12Zsを備える。メインコイル12
Zmは円筒状のボビンB3にソレノイド状のコイルパタ
ーンに沿って巻装されている。シールドコイル12Zs
は、ボビンB3よりも大径の円筒状ボビンB4にソレノ
イド状のコイルパターンに沿って巻装されている。メイ
ンコイル12Zmおよびシールドコイル12Zsのそれ
ぞれは、Z軸方向の中心位置Z=0に関して巻線方向が
反対方向になっている。なお、図4では、後述するター
ン分割の構造の図示は省略している。
【0033】上述したXコイルアセンブリ12X、Yコ
イルアセンブリ12Y、およびZコイルアセンブリ12
Zは、それぞれ、本発明に係る特徴的な巻線構造を採用
している。
【0034】まず、この巻線構造に係る巻線原理の一部
を図5に示す。本発明に巻線構造は、コイルアセンブリ
の少なくとも一部の巻線部を形成する導体を、複数の導
体に分割して巻装・形成する、いわゆる「ターン分割」
構造にするとともに、その分割導体同士を、いわゆる
「無誘導巻」となるように接続したものである。ここで
は、各チャンネルのシールドコイルに「ターン分割」構
造および「無誘導巻」構造を採用した例を示す。
【0035】ターン分割構造はコイルの空間分布密度を
上げて、例えばシールドコイルからの磁束の漏れをより
確実に防止するものである。ただし、1つの導体を複数
本(例えば2本)に分割し、この複数本の分割導体を単
純に所定の巻線パターンに沿って互いに平行のまま巻装
した場合、分割導体同士が巻線部間に閉ループを形成し
てしまう。この閉ループに自己チャンネルおよび/また
は他チャンネルから生じた磁束が鎖交すると、誘導起電
力に依りその閉ループに誘導電流が流れてしまう。この
誘導電流は、本来のコイル電流に悪影響を与えるもの
で、例えばシールドコイルのシールド性能の劣化(すな
わちASGCの性能劣化)や画像アーチファクトの原因
となる。
【0036】そこで、本発明では図5に模式的に示す巻
線接続方法を採用する。なお、同図はXコイルアセンブ
リとZコイルアセンブリとの間の誘導を回避するための
巻線接続方法を模式的に示すが、この接続関係はYコイ
ルアセンブリおよびZコイルアセンブリ間においても同
じである。同図における横軸方向はZ軸方向の位置を、
縦軸はガントリの縦軸方向の位置を示す。
【0037】模式的には、図5に示す如く、Z軸を中心
にしてその上下部分にそれぞれ、Z軸に近い半径方向の
位置から順にXチャンネルのメインコイル12Xm、Z
チャンネルのメインコイル12Zm、Zチャンネルのシ
ールドコイル12Zs、およびXチャンネルのシールド
コイル12Xsを位置させることができる。このため、
各巻線部に流れる電流の向きを代表ターン1〜4(シー
ルドコイル)および代表ターン5、6(メインコイル)
について図示の向きにそれぞれ設定できる。ターン1、
2がZ軸の一方の側(Z>0)の位置において各チャン
ネルのシールドコイルを2分割した分割ターンを示し、
一方、ターン3、4がZ軸の他方の側(Z<0)の位置
において各チャンネルのシールドコイルを2分割した分
割ターンを示す。図中、点線直線矢印はXチャンネルの
メインコイル12Xmがつくる磁場の向きを、実線直線
矢印はZチャンネルのメインコイル12Zmがつくる磁
場の向きを模式的に示す。
【0038】(1)まず、図5中のZ軸よりも上側部分
を用いて自己チャンネルからの誘導に対する無誘導巻を
達成する巻線部間の接続関係を説明する。
【0039】(1−1)例えばXチャンネルの場合、そ
のメインコイル12Xmがつくる磁場はシールドコイル
12Xsの分割ターンによる閉ループを貫く。このた
め、シールドコイル12Xsの分割ターン1、2および
3、4による閉ループには、電流向き記号a,bおよび
c,dで示す向きの誘導電流が流れようとする。そこ
で、+Z軸方向の分割ターン1を−Z軸方向の分割ター
ン3に電気的に接続し、かつ+Z軸方向の分割ターン2
を−Z軸方向の分割ターン4に電気的に接続する。Z軸
+側で分割ターン1を流れる紙面裏面から表面に抜ける
電流aは、Z軸−側で分割ターン3を流れる紙面表面か
ら裏面に抜ける電流cが巻線上では互いに逆方向にな
る。分割ターン2、4についても同等のことが言える。
このため、シールドコイル12Xsの分割ターンがZ軸
+側、−側両サイドで作る閉ループに流れようとする誘
導が互いに相殺され、誘導電流は流れないことから、こ
の誘導電流の影響は殆ど完全に解消される。
【0040】(1−2)このことは、Yチャンネルにつ
いても全く同様に当てはまる。
【0041】(1−3)Zチャンネルの場合、そのメイ
ンコイル12Zmがつくる磁場はシールド12Zsの分
割ターンによる閉ループを貫く。このため、シールドコ
イル12Zsの分割ターン1、2および3、4による閉
ループには、電流向き記号a′,b′およびc′,d′
で示す向きの誘導電流が流れようとする。そこで、+Z
軸方向の分割ターン1を−Z軸方向の分割ターン3に電
気的に接続し、かつ+Z軸方向の分割ターン2を−Z軸
方向の分割ターン4に電気的に接続する。Zチャンネル
の場合、Z軸+側で分割ターン1を流れる紙面裏面から
表面に抜ける電流a′は、Z軸−側で分割ターン3を同
一向きに抜ける電流c′が巻線上では互いに逆方向にな
る。分割ターン2、4についても同等のことが言える。
このため、シールドコイル12Zsの分割ターンがZ軸
+側、−側両サイドで作る閉ループに誘導電流を流そう
とする誘導起電力が互いに打ち消し合い、誘導電流は流
れない。したがって、この誘導現象による干渉は殆ど完
全に排除される。
【0042】(2)図5中のZ軸よりも下側部分を用い
て他チャンネルからの誘導に対する無誘導巻を達成する
巻線部間の接続関係を説明する。
【0043】(2−1)Zチャンネルのシールドコイル
12Zsの分割ターンが呈する閉ループには、自己チャ
ンネルのメインコイル12Zmの発生磁束のほか、他チ
ャンネルであるXチャンネルおよびYチャンネルの発生
磁場も鎖交する。例えばXチャンネルの発生磁場に依っ
てZチャンネルのシールドコイル12Zsのターン1、
2、3、4に流れようとする誘導電流は、その発生磁場
がかかる閉ループに入る位置と出る位置との2か所で発
生しようする。すなわち、シールドコイル12ZsのZ
軸+側の分割ターン1、2については、一方の角度位置
で電流向き記号e,fの向きに、180度離れた他方の
位置で電流向き記号e′,f′の向きに誘導電流が発生
しようとする。これをみると、同一分割ターン1、2そ
れぞれについて、180度角度が異なる位置での電流向
きは互いに相殺される向きとなる。
【0044】同様のことが、シールドコイル12Zsの
Z軸−側の分割ターン3、4にも当てはまる。つまり、
分割ターン3、4については、一方の角度位置で電流向
き記号g,hの向きに、180度離れた他方の位置で電
流向き記号g′,h′の向きに誘導電流が発生しようと
するので、同一分割ターン3、4それぞれについて、1
80度角度が異なる位置での電流向きは互いに相殺され
る向きとなる。
【0045】このため、Zチャンネルのシールドコイル
12Zsが形成する分割ターンによる閉ループには、他
チャンネルX,Yの発生磁束に依る誘導電流は自ら干渉
し合うので、流れないこととなる。
【0046】(2−2)なお、XチャンネルおよびYチ
ャンネルのZチャンネルから発生する磁束に対する無誘
導巻の構造は、後述するように、対向配置された2対の
巻線部対CR1,CR2とCR3,CR4との間の結線
方法によって達成されるようになっている。
【0047】本実施形態では上述した巻線部の接続原理
を踏まえた接続法を採っている。すなわち、Xチャンネ
ルおよびYチャンネルは図6の展開図のように接続し、
Zチャンネルは図7の模式図に示すように接続してい
る。
【0048】この内、Yチャンネルの場合(Xチャンネ
ルについても同様)、メインコイル12Ymの巻線部C
R1〜CR4およびシールドコイル12Ysの巻線部C
R5〜CR8をそれぞれ電気的に直列に接続し、共通の
パルス電源PSに接続している。このパルス電源PSは
図示しないパルスシーケンスにしたがってオン、オフ駆
動させる。この結果、例えば実線矢印の向きに傾斜磁場
発生用およびシールド磁場発生用の電流が流れる。各巻
線部CR1〜CR8の内、シールドコイルのそれCR5
〜CR8は同図に模式的に示すように、1本の平板状の
導体の例えば横幅方向の長さを1/2にした2本の平板
状の分割導体を使って渦巻サドル状に巻回した、いわゆ
るターン分割のコイル素子構造を成している。このた
め、シールド磁場発生用の電流(例えば100A)は2
分割ターンの部分で2分岐して流れる(例えば50Aず
つ)ので、シールドコイルの巻線に拠る空間電流密度が
上がる。
【0049】同時に、一方の巻線部対CR5,CR6に
ついて、一方の巻線部CR5で内周側に配置された分割
ターン1がもう一方の巻線部CR6で分割ターン3に繋
がりかつ外周側に配置されている。また、一方の巻線部
CR5で外周側に配置された分割ターン2がもう一方の
巻線部CR6で分割ターン4に繋がりかつ内周側に配置
されている。つまり、各ターン1〜4間の繋ぎ方は前述
した(1−1),(1−2)項に合致するので、自己チ
ャンネルのメインコイル12Ym(12Xm)が発生し
た磁束に対して、その誘導起電力は図中の1点鎖線a〜
dで示す如く同一値でかつ反対向きの誘導電流に対応す
るものとなるから、巻線部間で誘導電流は流れない。も
う一方の巻線部対CR7,CR8についても全く同様の
状況にあり、図示しないが、メインコイル12Ym(1
2Xm)が発生した磁束による誘導電流は流れない。
【0050】さらに、XチャンネルおよびYチャンネル
に対するZチャンネルからの影響を考えると、単独の巻
線部対だけでは無誘導巻を形成していない。しかし、図
6の接続構造の場合、一方の巻線部対の巻線部CR6の
外周側に位置したターン3が、やはり他方の巻線部対の
巻線部CR8の外周側に位置したターン3に繋がってい
る。Zチャンネルが発生した磁束に対して、その誘導起
電力の向きは図中の点線鎖線i〜pで示す誘導電流の向
きに対応する。しかしながら、それらの誘導電流の向き
は巻先部対同士では点線矢印q〜tで表され、巻線部対
間で同一値かつ互いに反対向きになる。したがって、一
方の巻線部CR5,CR6の誘導起電力ともう一方の巻
線部CR7,CR8が互いに殆ど打ち消し合い、結局、
シールドコイル12Ys(12Xs)に誘導電流は流れ
ない。
【0051】さらに、Zチャンネルの場合、図7に示す
如く、メインコイル12Zmの巻線部CR9、CR10
(図7には図示せず)およびシールドコイル12Zsの
巻線部CR11、CR12をそれぞれ電気的に直列に接
続し、共通のパルス電源(図示せず)に接続している。
このパルス電源は図示しないパルスシーケンスにしたが
ってオン、オフ駆動させる。この結果、例えば実線矢印
の向きにシールド磁場発生用の電流が流れる。各巻線部
CR9〜CR12の内、シールドコイルのそれCR11
〜CR12は同図に模式的に示すように、1本の平板状
の導体の例えば横幅方向の長さを1/2にした2本の平
板状の分割導体を使ってソレノイド状に巻回した、いわ
ゆるターン分割のコイル素子構造を成している。このた
め、Zチャンネルの場合も、シールド磁場発生用の電流
は2分割ターンの部分で2分岐して流れるので、シール
ドコイルの巻線に拠る空間電流密度が上がる。
【0052】同時に、シールドコイルでは、Z軸+側の
巻線部CR11で外側に配置された分割ターン1がZ軸
−側の巻線部CR12で分割ターン3に繋がりかつ外側
に配置されている。また、Z軸+側の巻線部CR11で
中心側に配置された分割ターン2がZ軸−側の巻線部C
R12で分割ターン4に繋がりかつ中心側に配置されて
いる。つまり、各ターン1〜4間の繋ぎ方は前述した
(1−3)項に合致するので、自己チャンネルのメイン
コイル12Zmが発生した磁束に対して、その誘導起電
力の向きは図中の点線矢印a′〜d′で示す如く巻線部
間で反対向きの誘導電流に対応するものとなるから、巻
線部間で誘導電流は流れない。すなわち無誘導巻構造を
呈する。
【0053】さらに、このZチャンネルは、Xチャンネ
ルおよびYチャンネルからの発生磁束に対しても上述し
た(2−1)項で示すように、誘導電流が流れない無誘
導巻の構造になっている。Xチャンネル及びYチャンネ
ル相互間の誘導電流(磁気的カップリング)は、Xチャ
ンネルとYチャンネルは互いに90°回転し、且つ同様
なパターンとなっているので、発生しない。
【0054】図8には、上述した分割ターンおよび無誘
導巻きのシールドコイル12Ysの等価回路を示す。同
図に示す如く、巻線部CR5〜CR8の合計4個のター
ン1、3、3、1と同巻線部CR5〜CR8の合計4個
のターン2、4、4、2とが等価的には並列に接続され
る。同図中、黒矢印は自己チャンネルのメインコイルか
らの鎖交磁束による誘起電流の向きを表し、白抜き矢印
は他チャンネルとしてのZチャンネルからの鎖交磁束に
よる誘起電流の向きを表す。これらの誘起電流の大きさ
は各巻線部のターン数に比例する。これらの誘起電流を
発生しようとする誘起起電力はそれぞれ打ち消し合う方
向になるので、X,Y,Zの各チャンネルからの鎖交磁
束による誘起電流は流れないことが分かる。この動作は
Xチャンネルについても同様である。
【0055】また図9には、上述した分割ターンおよび
無誘導巻のシールドコイル12Zsの等価回路を示す。
同図に示す如く、巻線部CR11〜CR12の合計2個
のターン1、3と同巻線部CR11〜CR12の合計2
個のターン2、4とが並列に接続される。同図中、矢印
は自己Zチャンネルのメインコイルからの鎖交磁束によ
る誘起電流の向きを表す。これらの誘起電流の大きさは
各巻線部のターン数に比例する。これらの誘起電流を発
生しようとする誘起起電力はそれぞれ打ち消し合う方向
になるので、Zチャンネルからの鎖交磁束による誘起電
流は流れない。この場合、XチャンネルおよびYチャン
ネルからの鎖交磁束による誘起電流も流れない。
【0056】前述した文献記載の従来例に係るシールド
コイル部分の概念と本発明のそれとを比較すると、図1
0のように表すことができる。同図(a)はシールドコ
イルにダミー抵抗またはシャント電源を併設した従来例
の構造を示し、一方、同図(b)はシールドコイル本発
明に係る分割ターンおよび無誘導巻の構造を適用したも
のを示す。
【0057】このように本実施形態によれば、分割ター
ン構造によってシールド電流の空間密度分布が高くな
り、シールド効率が良くなる。すなわち、従来のものよ
りも、より密で且つ細かなステップ状の電流分布の流線
関数を得ることができ、解析的に得られる理想流線関数
にそれだけ近付けることができる。つまり、実際に発生
する磁場も所望分布に非常に近いものとなり、より高精
度のMRイメージングに寄与可能になる。分岐導体数を
増やすほど、コイル配置による離散化の粗さが少なくな
り、理想流線関数に近い流線関数となる。
【0058】同時に、X,Y,Zチャンネルそれぞれの
シールドコイルが自己チャンネルおよび他チャンネルに
対して無誘導巻に構造になっている。このため、シール
ドコイルの分割ターンによる閉ループに電磁誘導現象に
拠って流れようとする誘導電流を確実に抑制し、殆ど零
の状態にできる。つまり、各チャンネルに磁気的に独立
した存在となる。
【0059】したがって、従来のように、MRI装置の
ASGCのシールドコイルにダミー抵抗やシャント電源
などの電流コントロール要素を別途付加するという構成
は全く不要である。また無用な電磁誘導による影響を受
けることなく、ユニット全体の大形化を回避し、シール
ドコイルのシールド効率およびシールド性能を向上さ
せ、かつEPI法などの超高速イメージング法に好適な
ASGCを提供することができる。
【0060】第2の実施形態 本発明の第2の実施形態を図11に示す。
【0061】この図11記載のYチャンネルのシールド
コイル12Ysは、片方の巻線部対CR5,CR6また
はCR7,XR8だけで分割ターンおよび自己チャンネ
ルに対する無誘導巻きを実現するものである。その構成
は、前述した図6記載のものと同様であるが、分割ター
ンはこの巻線部対だけで完結するようになっている。こ
れによっても、自己チャンネルのメインコイルに対する
無誘導巻きを実現でき、その分、無用な電磁誘導による
影響を受けることなく、シールド性能の向上に寄与でき
る。
【0062】第3の実施形態 本発明の第3の実施形態を図12に示す。
【0063】本発明では、分割ターン構造を有するシー
ルドコイルなどの場合、前述した図9の等価回路から分
かるように、その閉ループ全体で誘起電流が流れなけれ
ば足りる。このため、各巻線部CR5〜CR8のターン
数を必ずしも全て等しく設定する必要はない。
【0064】この概念に基づいて巻線部のターン数を変
えた実施形態に係る、ASGCのYチャンネルのシール
ドコイル12Ysの電気的な等価回路を図12に示す。
このシールドコイルはXチャンネルにも当然に実施でき
る。
【0065】同図に示す如く、巻線部CR5〜CR8の
合計4個のターン1、3、3、1と同巻線部CR5〜C
R8の合計4個のターン2、4、4、2とが電気的には
並列に接続される。同図中、黒矢印は自己チャンネルの
メインコイルからの鎖交磁束による誘起電流の向きを表
し、白抜き矢印は他チャンネルとしてのZチャンネルか
らの鎖交磁束による誘起電流の向きを表す。これらの誘
起電流の大きさは各巻線部のターン数に比例する。巻線
部CR5〜CR8それぞれのターン数を等しい状態に保
ちながら、分割ターンを形成する各巻線のターン数をΔ
Nターンだけ増減させ、「N+ΔN」または「N−Δ
N」のターンとしている(0≦ΔN<N)。これによ
り、巻線部全体としては発生しようとする誘起電流を相
殺して、鎖交磁束による誘起電流は流れない。
【0066】第4の実施形態 本発明の第4の実施形態を図13に示す。
【0067】この実施形態は、図11に係る第2の実施
形態を変形例に係り、各巻線部の分割ターン毎にターン
数を変更したものである。ここではYチャンネルについ
て示すが、Xチャンネルにも同様に実施できる。
【0068】同図に示す如く、電気的には、巻線部CR
5、CR6の合計2個のターン1、3と同巻線部CR
5、CR6の合計2個のターン2、4とが並列に接続さ
れ、かつ、巻線部CR8、CR7の合計2個のターン
3、1と同巻線部CR8、CR7の合計2個のターン
4、2とが並列に接続され、それらの並列回路が互いに
直列に接続される。同図中、矢印は自己チャンネルのメ
インコイルからの鎖交磁束による誘起電流の向きを表
す。これらの誘起電流の大きさは各巻線部のターン数に
比例する。巻線部CR5〜CR8それぞれのターン数を
等しい状態を保ちながら、分割ターンを形成する各巻線
のターン数をΔNターンだけ増減させ、「N+ΔN」ま
たは「N−ΔN」のターンとしている(0≦ΔN<
N)。これにより、巻線部全体としては発生しようとす
る誘起電流を相殺して、鎖交磁束による誘起電流は流れ
ない。なお、ΔN=0のときには、前述した第2の実施
形態の構成に対応する。
【0069】他チャンネルとしてのZチャンネルに対し
ては無誘導巻にはなっていないが、自己チャンネルにつ
いては無誘導巻きの状態を保持しており、誘起電流が小
さい場合にとくに有効である。
【0070】第5の実施形態 本発明の第5の実施形態を図14に示す。
【0071】この実施形態は、第1の実施形態のZチャ
ンネルの変形に係り、そのシールドコイルの分割ターン
毎にターン数を変更したものである。
【0072】同図に示す如く、電気的には、巻線部CR
11、CR12の合計2個のターン1、3と同巻線部C
R11、CR12の合計2個のターン2、4とが並列に
接続される。同図中、矢印は自己(Z)チャンネルのメ
インコイルからの鎖交磁束による誘起電流の向きを表
す。これらの誘起電流の大きさは各巻線部のターン数に
比例する。巻線部CR11、12それぞれのターン数を
等しい状態を保ちながら、分割ターンを形成する各巻線
のターン数をΔNターンだけ増減させ、「N+ΔN」ま
たは「N−ΔN」のターンとしている(0≦ΔN<
N)。これにより、巻線部全体としては発生しようとす
る誘起電流を相殺して、鎖交磁束による誘起電流は流れ
ない。なお、ΔN=0のときには、前述した第1の実施
形態のZチャンネルの構成に対応する。
【0073】これによっても、自己チャンネルおよび他
チャンネルに対して無誘導巻になっており、前述と同様
の作用効果を得ることができる。
【0074】なお、上述した分割ターンおよび無誘導巻
の構成は、X,Y,Zの各チャンネルのメインコイルに
も同様に実施できる。
【0075】さらに、分割ターン構造に拠る分岐導体数
も2個に限定されず、3個以上であってもよい。分岐導
体数を増やすほど、電流の空間密度分布を精細に設定で
き、それだけシールド性能が向上する。
【0076】また本発明の磁場発生用コイルは、円筒型
や対向型、さらにサーフェイス型、オープン型と言った
コイルの形状や磁場発生方式に無関係に実施できる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコイルユ
ニットによれば、巻線部の導体を複数本に分割し、か
つ、その分割導体が形成する閉ループを外来磁束に対し
て無誘導巻の構造に形成することを主要部とするため、
従来のようにシールドコイルにダミー抵抗やシャント電
源などの電流コントロール要素を別途付加する必要もな
く、かつ、無用な外来磁束に因る電磁誘導の影響を確実
に抑制または排除して、シールドコイルのシールド効率
(シールド性能)を向上させるができる。とくに、MR
I装置のASGCのシールドコイルをそのような従来法
の束縛から解放し、ユニット全体の大形化を回避し、シ
ールドコイルのシールド効率およびシールド性能を向上
させ、かつEPI法などの超高速イメージング法に好適
なコイルユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールド形コイルユニットを実施した
MRI装置のガントリの概略断面図。
【図2】シールド形コイルユニットとしての能動遮蔽形
傾斜磁場コイル(ASGC)のZ軸方向に直交する面の
概略断面図。
【図3】ASGCのYチャンネルのメインコイルおよび
シールドコイルの巻線部の配置状況を説明する模式図。
【図4】ASGCのZチャンネルのメインコイルおよび
シールドコイルの巻線部の配置状況を説明する模式図。
【図5】本発明の無誘導巻に係る巻線部のターン接続の
原理の一部を説明する図。
【図6】ASGCのYチャンネルの8つの巻線部を平面
状に展開して示す図。
【図7】ASGCのZチャンネルの2つの巻線部の組を
模式的に示す斜視図。
【図8】ASGCのYチャンネルのシールドコイルを示
す電気的な等価回路図。
【図9】ASGCのZチャンネルのシールドコイルを示
す電気的な等価回路図。
【図10】シールドコイルを例に採り、本発明と従来例
に係るコイルの概要構成を対比して説明する図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るASGCのY
チャンネルのシールドコイルを示す模式的な展開図。
【図12】本発明の第3の実施形態に係るASGCのY
チャンネルのシールドコイルを示す電気的等価回路図。
【図13】本発明の第4の実施形態に係るASGCのY
チャンネルのシールドコイルを示す電気的等価回路図。
【図14】本発明の第5の実施形態に係るASGCのZ
チャンネルのシールドコイルを示す電気的等価回路図。
【符号の説明】
12 能動遮蔽形傾斜磁場コイルのユニット(シールド
形コイルユニット) 12X Xコイルアセンブリ 12Y Yコイルアセンブリ 12Z Zコイルアセンブリ 12Xs Xチャンネルのシールドコイル 12Xm Xチャンネルのメインコイル 12Ys Yチャンネルのシールドコイル 12Ym Yチャンネルのメインコイル 12Zs Zチャンネルのシールドコイル 12Zm Zチャンネルのメインコイル CR1〜CR12 巻線部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を所定巻きパターンに沿って巻き回
    して形成された巻線部を有するメインコイルと、別の導
    体を所定巻きパターンに沿って巻き回して形成された巻
    線部を有するシールドコイルとを備え、このシールドコ
    イルが発生したシールド用磁場によって前記メインコイ
    ルが発生した磁場を外界に対してシールドするようにし
    たシールド形コイルユニットにおいて、 前記シールドコイルの巻線部および前記メインコイルの
    巻線部の少なくとも一方を成す導体を複数本に分割し、
    この複数本の分割導体を前記巻きパターンに沿って並列
    に巻装するとともに、この複数本の分割導体を、当該分
    割導体によって形成される閉路を貫く磁束に対して無誘
    導巻きの構造に巻装したことを特徴とするシールド形コ
    イルユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、 前記分割導体および無誘導巻の構造は、前記シールドコ
    イルに適用した構成であるシールド形コイルユニット。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、 前記メインコイルおよび前記シールドコイルの組を複数
    チャンネルのチャンネルそれぞれについて備え、その複
    数チャンネルのシールドコイルのそれぞれは自己チャン
    ネルの前記メインコイルが発生する磁場に対して前記無
    誘導巻きに巻装した構造であるシールド形コイルユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の発明において、 前記メインコイルおよび前記シールドコイルの組を複数
    チャンネルのチャンネルそれぞれについて備え、その複
    数チャンネルのシールドコイルのそれぞれは他チャンネ
    ルの前記メインコイルが発生する磁場に対して前記無誘
    導巻きに巻装した構造であるシールド形コイルユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の発明において、 前記メインコイルおよび前記シールドコイルの組を複数
    チャンネルのチャンネルそれぞれについて備え、その複
    数チャンネルのシールドコイルのそれぞれは自己チャン
    ネルおよび他チャンネルの前記メインコイルが発生する
    磁場に対して前記無誘導巻きに巻装した構造であるシー
    ルド形コイルユニット。
  6. 【請求項6】 導体を所定巻きパターンに沿って巻き回
    して形成された巻線部を有するメインコイルと別の導体
    を所定巻きパターンに沿って巻き回して形成された巻線
    部を有するシールドコイルとにより構成されるコイル対
    をXチャンネル、Yチャンネル、およびZチャンネルの
    それぞれについて備え、前記シールドコイルが発生した
    シールド用磁場によって前記メインコイルが発生した傾
    斜磁場を外界に対してチャンネル毎にシールドするよう
    にしたMRI用能動遮蔽形傾斜磁場コイル(ASGC)
    ユニットにおいて、 前記各チャンネルの前記メインコイルおよびシールドコ
    イルの少なくとも一方の巻線部を成す導体部分を複数本
    に分割し、この複数本の分割導体を前記巻きパターンに
    沿って並列に巻装するとともに、この複数本の分割導体
    を、当該分割導体によって形成される閉路を貫く磁束に
    対して無誘導巻きに巻装したことを特徴とするMRI用
    能動遮蔽形傾斜磁場コイルユニット。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の発明において、 前記分割導体および無誘導巻の構造は前記シールドコイ
    ルに適用した構成であり、かつ、前記分割導体の数は2
    であるシールド形コイルユニット。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の発明において、 前記XチャンネルおよびYチャンネルそれぞれの前記シ
    ールドコイルは、渦状巻きパターンに沿って互いに逆向
    きに巻き回したサドル状巻線部をボビンの軸方向に沿っ
    て並置した巻線部対を前記ボビンの中心軸に関して対向
    して2対配置し、前記サドル状巻線部の各分割導体の渦
    状巻きパターンにおける巻線位置を前記巻線部対を形成
    する巻線部毎に入れ替えて配置した配線構造であるMR
    I用能動遮蔽形傾斜磁場コイルユニット。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の発明において、 前記2対の巻線部を成す4個の巻線部それぞれの一方の
    分割導体を電気的直列に接続し、かつ、もう一方の分割
    導体を電気的直列に接続するとともに、この電気的直列
    回路同士を電気的並列に接続したMRI用能動遮蔽形傾
    斜磁場コイルユニット。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の発明において、 前記シールドコイルの各巻線部と前記メインコイルの各
    巻線部とを直列に接続して共通の電源に接続したMRI
    用能動遮蔽形傾斜磁場コイルユニット。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の発明において、 前記Zチャンネルの前記シールドコイルは、ソレノイド
    状巻きパターンに沿って互いに逆向きに巻き回した巻線
    部をボビンの軸方向に沿って並置した巻線部対を配置
    し、前記巻線部それぞれの分割導体を電気的直列に接続
    し、かつ前記巻線部それぞれの前記分割導体の位置を巻
    線部間で前記ボビンの軸方向に関して入れ替えて配置し
    たMRI用能動遮蔽形傾斜磁場コイルユニット。
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