JPH11239069A - 衛星受信システム,受信変動防止装置,コンバータ,分配装置及び増幅装置 - Google Patents

衛星受信システム,受信変動防止装置,コンバータ,分配装置及び増幅装置

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JPH11239069A
JPH11239069A JP4078898A JP4078898A JPH11239069A JP H11239069 A JPH11239069 A JP H11239069A JP 4078898 A JP4078898 A JP 4078898A JP 4078898 A JP4078898 A JP 4078898A JP H11239069 A JPH11239069 A JP H11239069A
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signal
terminal
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voltage
voltage signal
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JP4078898A
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Daisuke Tokunaga
大助 徳永
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Maspro Denkoh Corp
Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
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Publication date
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の端末装置に対して、各端末装置が要求
する偏波の受信信号を正確に伝送し得る衛星受信システ
ムを提供する。 【解決手段】 出力端子Ta,Tbに入力される電圧信
号(11/15ホ゛ルト)に応じて垂直/水平偏波の受信信号を
出力する2出力型のコンバータ6を有するCSアンテナ
2と、コンバータ6の各出力端子Ta,Tbに端末装置
A〜Dから入力された電圧信号を選択的に出力して、各
出力端子Ta,Tbから垂直・水平受信信号を夫々出力
させ、更にこれら各受信信号を4分配し、分配後の各受
信信号の中から、端末装置A〜Dが入力してきた電圧信
号に対応した偏波の受信信号を選択して、対応する端末
装置A〜Dに夫々出力する分配装置30と、を備えた衛
星受信システムにおいて、分配装置30が11ホ゛ルトの電圧
信号を出力して出力端子Taから垂直受信信号を出力さ
せる電圧信号の伝送経路上に、電圧変化を抑制する回路
を設ける。この結果、出力端子Taからは、常に垂直受
信信号が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信衛星から送信
された相互に偏波面の異なる2種類の電波を受信するこ
とにより得られる2種類の受信信号を、複数の端末側に
各々選択的に伝送するのに好適な衛星受信システム、及
び、このシステムを実現するのに好適な受信変動防止装
置,コンバータ,分配装置,及び増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、通信衛星(以下、単にCSともいう)からの送信電
波を受信する衛星受信アンテナ(以下、CSアンテナと
もいう)として、CSから送信された偏波面が直交する
2種類の電波、又は偏波面の旋回方向が互いに異なる2
種類の電波を受信可能なものが知られている。例えば、
受信信号の出力端子に偏波切換・電源供給兼用の第1電
圧信号(一般には直流11ホ゛ルト)を受けると、直交2偏
波の内の垂直偏波の電波を所定周波数帯の受信信号に変
換して出力し、受信信号の出力端子に偏波切換・電源供
給兼用の第2電圧信号(一般には直流15ホ゛ルト)を受け
ると、直交2偏波の内の水平偏波の電波を所定周波数帯
の受信信号に変換して出力する一対の受信部を有する2
出力型のコンバータを備えたCSアンテナがそれであ
る。
【0003】一方、この種のCSアンテナからの受信信
号を複数の端末装置に伝送する際には、例えば、本願出
願人が出願した特願平8−291726号に記載の分配
装置を使用することができる。即ち、この提案の分配装
置は、CSアンテナのコンバータの2つの出力端子から
出力される受信信号を2系統の分配手段にて夫々複数に
分配し、更にその分配された2種類の受信信号の一方
を、各端末装置から供給される直流電圧信号(第1電圧
信号又は第2電圧信号)に応じて選択して、各端末装置
に出力し、しかも、CSアンテナのコンバータの各出力
端子には、各端末装置から供給された直流電圧信号を、
その電圧レベルに応じて予め設定されたコンバータの出
力端子の一方に出力するように構成されている。
【0004】このため、この分配装置によれば、CSア
ンテナのコンバータの2つの出力端子の内の一方(第1
出力端子)には、第1電圧信号を供給して、第1出力端
子から垂直偏波の受信信号を出力させ、他方の出力端子
(第2出力端子)には、第2電圧信号を供給して、第2
出力端子から水平偏波の受信信号を出力させることがで
き、しかも、複数の端末装置には、夫々、各端末装置か
ら供給される直流電圧信号に対応した垂直又は水平偏波
の受信信号を伝送できる。
【0005】しかし、この分配装置と上記コンバータを
備えたCSアンテナとを用いて衛星受信システムを構築
した場合、端末装置から分配装置に供給される直流電圧
信号が電圧レベルの低い第1電圧信号から電圧レベルの
高い第2電圧信号に切り換えられた際に、一時的にでは
あるが、第1電圧信号を供給すべきコンバータの第1出
力端子に第2電圧信号が供給されて、第1出力端子から
第1電圧信号に対応した偏波面(上記例では水平偏波)
の受信信号が出力されなくなり、第1電圧信号を出力し
ている他の端末側で、一瞬、画像が乱れることがあっ
た。
【0006】つまり、上記分配装置では、各端末装置か
ら供給される直流電圧信号を、その信号の電圧レベルに
対応したコンバータの出力端子に供給するが、端末装置
から供給される直流電圧信号が変化した際には、その変
化を検出して、直流電圧信号の供給先を切り換えるまで
に応答遅れが生じ、その間、コンバータの出力端子に
は、供給すべき直流電圧信号とは異なる直流電圧信号が
供給されることになる。そして、コンバータ側では、こ
の応答遅れによって、通常の直流電圧信号(第1電圧信
号)よりも高い直流電圧信号(第2電圧信号)が供給さ
れることになる出力端子(第1出力端子)に接続された
内部回路が、第1出力端子から出力する受信信号を、第
1電圧信号に対応した垂直偏波の受信信号から、第2電
圧信号に対応した水平偏波の受信信号へと切り換えるよ
うに動作することから、第1電圧信号を出力して垂直偏
波の受信信号を取り込んでいる端末装置に対する受信信
号の供給が一時的に中断し、その端末装置側では、受信
信号から得られる画像が一瞬乱れることになる。
【0007】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、上記のように2出力型のコンバータを備えた
衛星受信アンテナからの2種類の受信信号を、複数の端
末装置に対して、端末装置から供給される直流電圧信号
に応じて選択的に供給可能な分配装置を備えた衛星受信
システムにおいて、端末側での直流電圧信号の切り換え
に影響されることなく、各端末装置に対して常に正常に
受信信号を伝送できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる目
的を達成するためになされた請求項1に記載の衛星受信
システムには、衛星受信アンテナと、この衛星受信アン
テナからの受信信号を複数に分配して複数の端末装置に
伝送するための分配装置が備えられる。
【0009】また衛星受信アンテナは、通信衛星から送
信された相互に偏波面の異なる2種類の電波を夫々受信
して、所定周波数帯の第1受信信号及び第2受信信号に
変換する周波数変換手段と、第1受信信号及び第2受信
信号のいずれか一方を端末側に出力するための第1出力
端子及び第2出力端子と、これら各出力端子毎に設けら
れた一対の受信出力切換手段とからなる2出力型のコン
バータを備える。
【0010】そして、このコンバータでは、受信出力切
換手段が、対応する出力端子に端末側から入力される直
流電圧信号が第1電圧信号であれば、その出力端子から
第1受信信号を出力させ、出力端子に入力される直流電
圧信号が第1電圧信号よりもレベルの高い第2電圧信号
であれば、出力端子から第2受信信号を出力させる。
【0011】このため、衛星受信アンテナにおいて、コ
ンバータの各出力端子からは、端末側から入力される直
流電圧信号に対応した受信信号が出力されることにな
る。一方、分配装置は、コンバータの第1出力端子及び
第2出力端子に夫々接続される第1入力端子及び第2入
力端子と、これら各入力端子から入力された受信信号を
夫々複数に分配する一対の分配手段と、これら各分配手
段にて分配された受信信号を夫々受けて、そのうちの一
方を選択して出力する複数の受信信号選択手段と、これ
ら各受信信号選択手段にて選択された受信信号を端末側
に出力する複数の出力端子と、該各出力端子毎に設けら
れた電圧判別手段とを備える。
【0012】そして、この分配装置では、電圧判別手段
が、対応する出力端子に端末側より供給される直流電圧
信号が第1電圧信号であるか第2電圧信号であるかを判
定し、直流電圧信号が第1電圧信号であれば、出力端子
に接続された受信信号選択手段を第1入力端子から入力
された受信信号を選択する側に切り換えると共に、その
直流電圧信号を第1入力端子からコンバータの第1出力
端子に出力させ、逆に、直流電圧信号が第2電圧信号で
あれば、出力端子に接続された受信信号選択手段を第2
入力端子から入力された受信信号を選択する側に切り換
えると共に、その直流電圧信号を第2入力端子からコン
バータの第2出力端子に出力させる。
【0013】このため本発明の衛星受信システムにおい
ては、分配装置の各出力端子に接続された端末装置側か
ら供給された直流電圧信号が第1電圧信号であれば、分
配装置の第1入力端子からコンバータの第1出力端子に
供給され、端末装置側から供給された直流電圧信号が第
2電圧信号であれば、分配装置の第2入力端子からコン
バータの第2出力端子に供給される。
【0014】従って、衛星受信アンテナのコンバータの
第1出力端子からは、通常、第1受信信号が出力され、
コンバータの第2出力端子からは、通常、第2受信信号
が出力されることになる。また、分配装置は、第1電圧
信号を供給してきた端末装置に対しては、コンバータの
第1出力端子から第1入力端子に入力される受信信号を
選択して出力し、逆に、第2電圧信号を供給してきた端
末装置に対しては、コンバータの第2出力端子から第2
入力端子に入力される受信信号を選択して出力する。
【0015】従って、分配装置の各出力端子に接続され
た端末装置側では、分配装置に出力する直流電圧信号を
第1電圧信号及び第2電圧信号のいずれかに設定するこ
とにより、衛星受信アンテナにて受信される第1受信信
号及び第2受信信号の内の一方を選択的に受信すること
ができる。
【0016】ところで、このような衛星受信システムに
おいては、今まで第1電圧信号を出力することにより第
1受信信号を受けていた端末装置が、第2受信信号を受
けるために、第1電圧信号よりも高い第2電圧信号を出
力するようになると、分配装置の電圧判別手段は、その
端末装置より供給される直流電圧信号の変化を検出し
て、直流電圧信号(第2電圧信号)の出力先を第1入力
端子から第2入力端子に切り換えるが、この切り換えは
瞬時に行うことができないことから、第1入力端子に
は、一時的に通常時よりも高い第2電圧信号が供給され
ることになる。
【0017】そして、このように第1入力端子に通常よ
りも高い第2電圧信号が供給されると、コンバータの第
1出力端子にも、第2電圧信号が供給され、コンバータ
側では、第1出力端子に接続された受信出力切換手段が
第2電圧信号に対応した第2受信信号を第1出力端子か
ら出力させるように動作する。このため、直流電圧信号
を第1電圧信号から第2電圧信号に切り換えた端末装置
以外の端末装置で、第1電圧信号を出力している端末装
置があれば、その端末装置には、一時的に第1受信信号
が入力されなくなってしまう。
【0018】そこで、本発明では、更に、分配装置内の
各電圧判別手段の動作によって、分配装置の複数の出力
端子に端末側から入力された第1電圧信号が、分配装置
の第1入力端子及びコンバータの第1出力端子を介して
受信出力切換手段に伝送される、第1電圧信号の伝送経
路上に、直流電圧の急峻な変動を抑制する電圧変動抑制
手段を設けることにより、電圧判別手段が端末側から入
力された第2電圧信号を判別して第2電圧信号の出力先
をコンバータの第2出力端子側に切り換える際の応答遅
れによって、コンバータの第1出力端子から一時的に第
2受信信号が出力されるのを防止するようにしている。
【0019】このため、本発明の衛星受信システムによ
れば、端末装置から出力される受信信号切換用の直流電
圧信号が、第1電圧信号からこれより高い第2電圧信号
に切り換えられて、分配装置内の電圧判別手段の動作遅
れによって、分配装置の第1入力端子に一時的に第2電
圧信号が出力されるようになっても、コンバータ側で第
1出力端子に接続された受信出力切換手段には、電圧変
動抑制手段により第1電圧信号から第2電圧信号への電
圧変化が抑制された直流電圧が入力されることになり、
受信出力切換手段が、分配装置内の電圧判別手段の動作
遅れによって第2受信信号を選択する動作に入るのを防
止することができる。
【0020】よって、各端末装置には、夫々、第1受信
信号及び第2受信信号を正確に伝送することが可能にな
り、第1受信信号を受信している端末装置側で、他の端
末装置による受信信号の切り換え動作によって画像が乱
れるのを防止できる。ここで、上記電圧変動抑制手段
は、直流電圧の変化(特に低レベルから高レベルへの立
ち上がり変化)を抑制できるものであればよく、具体的
には、積分回路やローパスフィルタを使用することがで
きる。
【0021】また、この電圧変動抑制手段は、分配装置
の複数の出力端子に端末側から入力された第1電圧信号
を、分配装置の第1入力端子及びコンバータの第1出力
端子を介して、コンバータの受信出力切換手段に伝送す
るための、第1電圧信号の伝送経路上であれば、どこに
設けてもよく、例えば、請求項2に記載のように、分配
装置の第1入力端子とコンバータの第1出力端子とを接
続する伝送経路上に配置できるように、衛星受信システ
ムを構成するコンバータや分配装置とは別体の受信変動
防止装置として構成してもよい。また、請求項3或いは
請求項4に記載のように、上記衛星受信システムを構成
するコンバータ或いは分配装置に内蔵するようにしても
よく、更に、上記衛星受信システムにおいて、コンバー
タの各出力端子から分配装置の各入力端子に至る伝送経
路上に、各受信信号を増幅する増幅装置を設ける場合に
は、請求項5に記載のように、その増幅装置に電圧変動
抑制手段を内蔵するようにしてもよい。つまり、請求項
2に記載の受信変動防止装置、請求項3に記載のコンバ
ータ、請求項4に記載の分配装置、及び、請求項5に記
載の増幅装置のいずれかを用いるようにすれば、請求項
1に記載の衛星受信システムを構築できる。
【0022】尚、請求項2に記載の受信変動防止装置
は、コンバータの出力端子から分配装置の入力端子に至
る伝送経路上に接続可能な一対の入・出力端子を備えた
筐体内に、直流電圧の急峻な変動を抑制する電圧変動抑
制手段と、直流電圧を遮断して受信信号のみを通過させ
る受信信号通過手段とを収納し、これらを入・出力端子
間に並列接続したものである。このため、請求項1に記
載の衛星受信システムにおいて、コンバータの第1出力
端子と分配装置の第1入力端子とを接続する伝送経路上
に、この受信変動防止装置を設けることにより、電圧変
動抑制手段により第1電圧信号の急峻な変動を抑制しつ
つ、コンバータ側からの受信信号は受信信号通過手段を
介して分配装置側に伝送することができる。
【0023】また、請求項3に記載のコンバータは、周
波数変換手段、第1出力端子及び第2出力端子、一対の
受信出力切換手段を備えた前述のコンバータにおいて、
少なくとも第1出力端子から受信出力切換手段に至る直
流電圧信号の入力経路上に、直流電圧の急峻な変動を抑
制する電圧変動抑制手段を設けたものであり、この電圧
変動抑制手段によって、第1出力端子に接続された受信
出力切換手段が、第1出力端子から第2受信信号を出力
させる動作を開始するのを防止できる。
【0024】尚、衛星受信システムを実際に構成する場
合、コンバータの一方の出力端子側にのみ積分回路等か
らなる電圧変動抑制手段を設けるようにすると、その出
力端子に必ず第1電圧信号が入力されるようにする必要
があり、コンバータの各出力端子と分配装置の各入力端
子との接続作業が面倒になることから、コンバータに電
圧変動抑制手段を設ける場合には、各出力端子から対応
する受信出力切換手段に至る直流電圧信号の入力経路
に、夫々、電圧変動抑制手段を設けるようにしてもよ
い。
【0025】また次に、請求項4に記載の分配装置は、
第1入力端子及び第2入力端子と、一対の分配手段と、
複数の出力端子と、各出力端子に対応した電圧判別手段
と、を備えた前述の分配装置において、各出力端子に端
末側から入力された第1電圧信号を第1入力端子側に出
力する電圧信号の出力経路上に、直流電圧の急峻な変動
を抑制する電圧変動抑制手段を設けたものであり、この
電圧変動抑制手段によって、第1入力端子からコンバー
タ側に出力される電圧信号が第1電圧信号から第2電圧
信号に変化するのを防止できる。
【0026】一方、請求項5に記載の増幅装置は、上記
衛星受信システムにおいて、コンバータから分配装置に
至る受信信号の伝送経路上で各受信信号を増幅するため
のものであり、コンバータの第1出力端子及び第2出力
端子に夫々接続される一対の入力端子と、該各入力端子
から入力された受信信号を夫々増幅する一対の増幅手段
と、該各増幅手段にて増幅された受信信号を夫々前記分
配装置の各入力端子に出力する一対の出力端子と、各増
幅手段に対して並列に設けられ、各出力端子に分配装置
側から供給された直流電圧信号を、各入力端子に夫々伝
送して、各入力端子からコンバータの各出力端子に出力
させる一対の電圧信号伝送経路とを備える。そして、こ
れら一対の電圧信号伝送手段の内、少なくとも分配装置
側から供給された第1電圧信号をコンバータの第1出力
端子側に出力する伝送経路上に、直流電圧の急峻な変動
を抑制する電圧変動抑制手段を備える。従って、この増
幅装置によれば、分配装置の各入力端子から出力された
電圧信号をコンバータの各出力端子に供給できると共
に、コンバータの各出力端子から出力された受信信号を
増幅して分配装置の各入力端子に伝送でき、しかも、コ
ンバータの第1出力端子に供給される第1電圧信号が第
2電圧信号に変動するのを抑制できる。
【0027】尚、この増幅装置を用いて衛星受信システ
ムを実際に構成する場合、増幅装置の一方の電圧信号伝
送経路にのみ電圧変動抑制手段を設けるようにすると、
その電圧信号伝送経路を第1電圧信号が必ず通過するよ
うにする必要があり、コンバータの各出力端子と分配装
置の各入力端子との接続作業が面倒になることから、増
幅装置に電圧変動抑制手段を設ける場合には、その内部
の2系統の電圧信号伝送経路に、夫々、電圧変動抑制手
段を設けるようにしてもよい。また、後述実施例に記載
のように、この増幅装置としての機能を分配装置に組み
込み、分配装置単体で、各受信信号を増幅した後、複数
の端末装置側に分配するようにしてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は本発明が適用された衛星受信システ
ム全体の構成を表す概略構成図である。図1に示す如
く、本実施例の衛星受信システムは、衛星受信アンテナ
(CSアンテナ)2として、通信衛星(CS)から送信
された直交2偏波の送信電波を受信するオフセット型パ
ラボラアンテナを備える。このCSアンテナ2は、反射
鏡4と、支持腕8を介して反射鏡4の焦点位置に配置さ
れたコンバータ6とから構成されており、更に、コンバ
ータ6は、図2に示す如く構成されている。
【0029】即ち、コンバータ6は、図2に示す如く、
垂直偏波V及び水平偏波Hの各電波を各々受信するため
のプローブ10V,10Hを備えた導波管10と、これ
ら各プローブ10V,10Hからの受信信号を増幅する
と共に、発振回路12からの発振信号を受けてその受信
信号を所定周波数帯(例えば950〜1500MHz)
の受信信号に変換して出力する、周波数変換手段として
の一対の周波数変換回路14V,14Hと、これら各周
波数変換回路14V,14Hから出力される各受信信号
(以下、垂直受信信号,水平受信信号という)を2分配
する一対の分配回路16V,16Hを備える。
【0030】またコンバータ6には、前述の第1出力端
子及び第2出力端子としての2つの出力端子Ta,T
b、及び、上記各分配回路16V,16Hにて分配され
た受信信号を夫々受けて、これら受信信号の一方を各出
力端子Ta,Tb側に出力する一対の選択スイッチ18
a,18bが備えられており、更に、これら各出力端子
Ta,Tbと選択スイッチ18a,18bとの間には、
夫々、電源分離フィルタ20a,20bが接続されてい
る。
【0031】尚、この電源分離フィルタ20a,20b
は、出力端子Ta,Tbに端末側より供給された直流電
圧信号を取り出し、電圧判別回路22a,22bに夫々
出力すると共に、上記各選択スイッチ18a,18bを
介して入力される垂直受信信号又は水平受信信号を各出
力端子Ta,Tbに出力するためのものである。
【0032】そして、これら各電源分離フィルタ20
a,20bから直流電圧信号を受ける電圧判別回路22
a,22bは、直流電圧信号が垂直受信信号選択用の電
圧信号(11ホ゛ルト)であるか、水平受信信号選択用の電
圧信号(15ホ゛ルト)であるかを判断し、直流電圧信号が
垂直受信信号選択用の電圧信号であればLow レベル(例
えば0ホ゛ルト)の信号を出力し、直流電圧信号が水平受信
信号選択用の電圧信号であればHighレベル(例えば5ホ゛
ルト)の信号を出力する。
【0033】一方、選択スイッチ18a,18bは、夫
々、受信信号選択用の制御端子として、一対の制御端子
t1,t2を備え、一方の制御端子t1にLow レベルの
信号が入力され、他方の制御端子t2にHighレベルの信
号が入力されると、分配回路16Vから入力される垂直
受信信号を選択し(図の選択スイッチ18a参照)、一
方の制御端子t1にHighレベルの信号が入力され、他方
の制御端子t2にLowレベルの信号が入力されると、分
配回路16Hから入力される水平受信信号を選択する
(図の選択スイッチ18b参照)。そして、これら各選
択スイッチ18a,18bの一方の制御端子t1には、
夫々、電圧判別回路22a,22bからの出力がそのま
ま入力され、他方の制御端子t2には、夫々、インバー
タ24a,24bを介して電圧判別回路22a,22b
からの出力が入力される。
【0034】また、上記各電圧判別回路22a,22b
の出力端子は、電流逆流防止用のダイオードDH1,DH2
を介して、周波数変換回路14Hの電源ラインに接続さ
れており、周波数変換回路14Hは、電圧判別回路22
a,22bの少なくとも一方の出力がHighレベルである
ときにダイオードDH1,DH2を介して流入する電流によ
り動作する。また、上記各電圧判別回路22a,22b
からの出力を反転するインバータ24a,24bの出力
端子は、電流逆流防止用のダイオードDV1,DV2を介し
て、周波数変換回路14Vの電源ラインに接続されてお
り、周波数変換回路14Vは、電圧判別回路22a,2
2bの少なくとも一方の出力がLow レベルであるとき、
インバータ24a,24bからダイオードDV1,DV2を
介して流入する電流により動作する。
【0035】このため、本実施例のコンバータ6におい
ては、出力端子Ta,Tbのいずれかに11ホ゛ルトの直流
電圧信号が供給されていれば、垂直受信信号を生成する
周波数変換回路14Vが動作し、出力端子Ta,Tbの
いずれかに15ホ゛ルトの直流電圧信号が供給されていれ
ば、水平受信信号を生成する周波数変換回路14Hが動
作する。また、出力端子Ta,Tbに11ホ゛ルトの直流電
圧信号が供給されていれば、その出力端子Ta,Tbに
対応した選択スイッチ18a,18bは、分配回路16
Vにて分配された垂直受信信号を選択し、逆に、出力端
子Ta,Tbに15ホ゛ルトの直流電圧信号が供給されてい
れば、その出力端子Ta,Tbに対応した選択スイッチ
18a,18bは、分配回路16Hにて分配された水平
受信信号を選択する。
【0036】つまり、コンバータ6は、出力端子Ta,
Tbに端末側より供給された直流電圧信号(11ホ゛ルト/
15ホ゛ルト)に応じて、端末側に出力する受信信号を選択
し、その選択した垂直受信信号又は水平受信信号を、出
力端子Ta,Tbから端末側に出力する。尚、本実施例
においては、上記のように各出力端子Ta,Tbから出
力する受信信号を切り換える選択スイッチ18a,18
b及びこれを駆動する電圧判別回路22a,22bが、
本発明の受信出力切換手段として機能する。
【0037】次に、本実施例の衛星受信システムには、
図示しないが、地上局及び放送衛星(BS)から送信さ
れた各テレビ放送電波を夫々受信するVHFアンテナ,
UHFアンテナ及びBSアンテナも備えられており、こ
れら各アンテナからの受信信号(V・U・BS信号)
は、上記CSアンテナ2からの受信信号(CS信号)と
共に、分配装置30に入力される(図1参照)。
【0038】分配装置30は、CSアンテナ2のコンバ
ータ6の各出力端子Ta,Tbから出力された受信信号
(CS信号)を夫々増幅して他のアンテナからの受信信
号(V・U・BS信号)と混合し、その混合した各受信
信号(V・U・BS・CS信号)を夫々4分配すると共
に、その4分配した各受信信号の一方を選択して、対応
する出力端子TO1〜TO4から夫々出力するためのもので
ある。そして、分配装置30の各出力端子TO1〜TO4に
は、受信信号伝送用の同軸ケーブルを介して、当該衛星
受信システムが設置される施設の各部屋に設けられた端
末装置A,B,C,Dに接続される。
【0039】尚、端末装置A〜Dは、例えば、図1に示
すように、分配装置30より出力された受信信号(V・
U・BS・CS信号)を、CS信号と他の受信信号(V
・U・BS信号)とに分離するセパレータ32、セパレ
ータ32から出力されるCS信号の中から所望チャンネ
ルのCS放送を選局し、映像及び音声信号に変換するC
Sチューナ34,セパレータ32から出力されるV・U
・BS信号の中から所望チャンネルのテレビ放送を選局
し、映像及び音声信号に変換して再生又は記録すると共
に、外部からの指令に従いCSチューナ34からの映像
及び音声信号を取り込み再生又は記録する、テレビ受像
機(TV),ビデオテープレコーダ(VTR)36等か
ら構成される。
【0040】そして、CSチューナ34は、周知のよう
に、選局チャンネルが垂直受信信号に対応している場合
には、11ホ゛ルト(DC11)の直流電圧信号を受信信号の入
力端子からセパレータ32側(延いては分配装置30
側)に出力し、選局チャンネルが水平受信信号に対応し
ている場合には、15ホ゛ルト(DC15)の直流電圧信号を受
信信号の入力端子からセパレータ32側(延いては分配
装置30側)に出力することから、分配装置30の各出
力端子TO1〜TO4には、夫々、受信信号選択用の直流電
圧信号(11ホ゛ルト又は15ホ゛ルト)が供給されることにな
る。
【0041】次に上記分配装置30の構成を図3を用い
て説明する。図3に示す如く、分配装置30は、CSア
ンテナ2のコンバータ6の各出力端子Ta,Tbから垂
直受信信号(CS(V))及び水平受信信号(CS
(H))を夫々入力するための第1入力端子及び第2入
力端子として、2つの入力端子TIV,TIHを備えると共
に、他のアンテナからのV・U・BS信号を入力するた
めの入力端子TINを備える。
【0042】そして、分配装置30内では、入力端子T
IV,TIHに入力された垂直受信信号及び水平受信信号
が、これら各信号を通過させるためのハイパスフィルタ
(HPF)40V,40Hを介して、増幅回路42V,
42Hに入力され、増幅される。また、増幅後の各信号
はハイパスフィルタ(HPF)44V,44Hを介し
て、分配回路46V,46Hに入力され、2分配され
る。また、入力端子TINに入力されたV・U・BS信号
は、分配回路48にて2分配される。そして、その2分
配されたV・U・BS信号は、夫々、V・U・BS信号
を通過させるためのローパスフィルタ(LPF)50
V,50Hを介して、上記分配回路46V,46Hに入
力される。この結果、分配回路46V,46Hの2つの
出力端子からは、入力端子TIV,TIHに入力された垂直
受信信号及び水平受信信号にV・U・BS信号を混合し
た受信信号が出力されることになる。
【0043】また、分配回路46Vにて分配された各信
号は、夫々、分配回路52V,54Vにて更に2分配さ
れ、もう一方の分配回路46Hにて分配された各信号
も、夫々、分配回路52H,54Hにて2分配される。
そして、分配回路52V,54Vにて分配された垂直受
信信号を含む4つの受信信号、及び、分配回路52H,
54Hにて分配された水平受信信号を含む4つの受信信
号は、夫々、4つの切換器56-1,56-2,56-3,5
6-4に入力される。
【0044】この切換器56-1〜56-4は、各分配回路
52V,54V,52H,54Hにより4分配された各
信号を夫々受けていずれかの信号を選択し、選択した受
信信号を、対応する出力端子T01〜TO4に出力すること
で、出力端子TO1〜TO4に接続されたCSチューナ34
に、垂直受信信号及び水平受信信号のいずれかを選択的
に出力するためのものである。そして、これら各切換器
56-1〜56-4と、各出力端子TO1〜TO4との間には、
出力端子TO1〜TO4に端末側より入力された直流電圧信
号の一部を取り出すための電源分離フィルタ58-1,5
8-2,58-3,58-4が夫々設けられている。
【0045】また、これら各電源分離フィルタ58-1〜
58-4にて抽出された直流電圧信号は、夫々、電圧判別
回路60-1,60-2,60-3,60-4に入力される。そ
して、各電圧判別回路60-1〜60-4は、各電源分離フ
ィルタ58-1〜58-4から入力された直流電圧信号が1
1ホ゛ルトであるか15ホ゛ルトであるかを判定し、直流電圧信
号が水平受信信号選択用の15ホ゛ルトであれば、切換器5
6-1〜56-4を分配回路52H,54Hからの出力信号
(つまり水平受信信号を含む信号)を選択する側に切り
換え、逆に、直流電圧信号が垂直受信信号選択用の11
ホ゛ルトであれば、切換器56-1〜56-4を、分配回路52
V,54Vからの出力信号(つまり垂直受信信号を含む
信号)を選択する側に切り換える。尚、本実施例では、
切換器56-1〜56-4が前述の受信信号選択手段として
機能し、電圧判別回路60-1〜60-4が前述の電圧判別
手段として機能する。
【0046】また次に、電源分離フィルタ58-1〜58
-4は、出力端子TO1〜TO4に入力された直流電圧信号の
一部を取り出すためのものであることから、出力端子T
O1〜TO4に入力された直流電圧信号は、電源分離フィル
タ58-1〜58-4を介して、切換器56-1〜56-4側に
も出力され、更に、切換器56-1〜56-4を介して、分
配回路52V,52H,54V,54Hのいずれかに伝
送される。尚、切換器56-1〜56-4は、電圧判別回路
60-1〜60-4の動作によって、各出力端子TO1〜TO4
に入力された直流電圧信号が11ホ゛ルトであれば、垂直受
信信号を含む受信信号を分配する分配回路52V,54
V側に切り換えられ、直流電圧信号が15ホ゛ルトであれ
ば、水平受信信号を含む受信信号を分配する分配回路5
2H,54H側に切り換えられることから、各出力端子
TO1〜TO4に入力された直流電圧信号は、その電圧レベ
ルに対応した受信信号を分配する分配回路52V,52
H,54V,54Hに伝送される。
【0047】また、各分配回路52V,52H,54
V,54Hは、出力端子から入力端子側に直流電流を出
力可能な所謂電流通過型の分配回路にて構成されてお
り、その出力端子に伝送された直流電圧信号は、更に、
各分配回路52V,52H,54V,54Hの入力端子
から分配回路46V,46H側に出力される。
【0048】そして、分配回路52V,54Vの入力端
子は、夫々、チョークコイル62,64を介して電圧変
動抑制回路70の一端に接続され、更に電圧変動抑制回
路70の他端は、チョークコイル66を介して、入力端
子TIVに接続されている。この結果、端末側から供給さ
れた11ホ゛ルトの直流電圧信号は、チョークコイル62又
は64、電圧変動抑制回路70、及びチョークコイル6
6を介して、入力端子TIVに伝送され、入力端子TIVか
らコンバータ6の一方の出力端子Taに出力されること
になる。尚、電圧変動抑制回路70は、本発明の電圧変
動抑制手段に相当するものであり、本発明の主要部であ
るので、その構成及び動作については後述する。
【0049】また、分配回路52H,54Hの入力端子
は、夫々、チョークコイル72,74を介してチョーク
コイル76の一端に接続され、更にチョークコイル76
の他端は、入力端子TIVに接続されている。この結果、
端末側から供給された15ホ゛ルトの直流電圧信号は、チョ
ークコイル72又は74、及びチョークコイル76を介
して、入力端子TIHに伝送され、入力端子TIHからコン
バータ6のもう一方出力端子Tbに出力されることにな
る。
【0050】尚、垂直受信信号及び水平受信信号を増幅
する各増幅回路42V,42Hには、上記各チョークコ
イル間の直流電圧信号の伝送経路から電源供給がなされ
る。また、分配装置30には、BSアンテナのコンバー
タや、V・U・BS信号の伝送経路上に必要に応じて設
けられる受信信号増幅用の増幅装置等を動作させるため
の電源電圧(直流15ホ゛ルト)を生成する電源装置38
(図1参照)からの電源電圧を受けて、入力端子TINか
ら各アンテナ側に出力できるように、電源電圧入力用の
電源端子TD 及びこの電源端子TD と入力端子TINとを
接続するチョークコイル78も備えられている。次に、
上記電圧変動抑制回路70は、端末側から出力端子TO1
〜TO4に入力される直流電圧信号が垂直受信信号選択用
の11ホ゛ルトから水平受信信号選択用の15ホ゛ルトに変化し
た再に生じる電圧判別回路60の動作遅れによって、入
力端子TINからコンバータ6の出力端子Taに15ホ゛ルト
の直流電圧信号が出力されるのを防止するためのもので
あり、本実施例では、図5(a)に示すような、複数の
コイルL(図では3個)と電解コンデンサC(図では2
個)とからなるローパスフィルタにて構成される。以
下、この理由について説明する。
【0051】まず、上記各出力端子TO1〜TO4(以下総
称して出力端子TO と記載する)側に設けられる切換器
56-1〜56-4(以下総称して切換器56と記載す
る)、電源分離フィルタ58-1〜58-4(以下総称して
電源分離フィルタ58と記載する)、及び電圧判別回路
60-1〜60-4(以下総称して電圧判別回路60と記載
する)は、例えば、図4(a)に示す如く構成される。
【0052】即ち、切換器56は、例えば、一端が接地
されたリレーコイル56aへの通電・非通電によりスイ
ッチ56bの状態が切り換えられるリレースイッチから
構成され、電源分離フィルタ58は、直流成分をカット
し、受信信号を通過させるためのコンデンサ58aと、
端末側より入力された直流電圧信号を切換器56側に出
力させる逆流防止用のダイオード58bと、出力端子T
O に端末側より入力された直流電圧信号の一部を電圧判
別回路60側に出力するためのチョークコイル58cと
から構成される。また、電圧判別回路60は、エミッタ
がチョークコイル58cを介して出力端子TO に接続さ
れ、ベースが抵抗60a及びツェナーダイオード(ツェ
ナー電圧;12ホ゛ルト程度)60bを介して接地され、コ
レクタが抵抗60c及びリレーコイル56aを介して接
地されたPNPトランジスタ60dを中心に構成され
る。また、電圧判別回路60には、チョークコイル58
aを介して入力される直流電圧信号に重畳された高周波
ノイズ成分をカットするためのコンデンサ60e及びそ
の電圧変動を抑制する電解コンデンサ60fと、PNP
トランジスタ60dがOFFしてリレーコイル56aの
通電が遮断されたときにリレーコイル56aに発生する
逆起電力を吸収するためのダイオード60gが設けられ
る。
【0053】このような回路構成では、端末側から出力
端子TO に入力される直流電圧信号が11ホ゛ルトのときに
は、電圧判別回路60のPNPトランジスタ60dには
ベース電流が流れず、PNPトランジスタ60dはOF
F状態となる。この結果、切換器56のリレーコイル5
6aにも電流は流れず、スイッチ56bは、垂直受信信
号を受ける端子tV 側に切り換えられた状態となって、
出力端子TO から垂直受信信号を含む受信信号が出力さ
れる。また、この状態では、端末側から出力端子TO に
入力された直流電圧信号が、電源分離フィルタ58内の
ダイオード58b及び切換器56のスイッチ56bを介
して端子tV 側に伝送されるため、端子TV の電圧も1
1ホ゛ルトとなる(詳しくはダイオード58bによる電圧降
下があるため11ホ゛ルトよりも低くなるが説明を解りやす
くするため、ダイオード58bによる電圧降下はないも
のとする)。
【0054】次に、この状態で、出力端子TO に入力さ
れる直流電圧信号が、15ホ゛ルトに変化すると、電圧判別
回路60のPNPトランジスタ60dにベース電流が流
れ始め、最終的にはPNPトランジスタ60dがON状
態となって、切換器56のリレーコイル56aに電流が
流れ、スイッチ56bが、水平受信信号を受ける端子T
H 側に切り換えられる。しかし、図4(b)に示す如
く、直流電圧信号が11ホ゛ルトから15ホ゛ルトに変化してか
ら、実際に切換器56のスイッチ56bが端子TH 側に
切り換えられるまでの間(時点から時点までの間)
は、出力端子TOに入力された15ホ゛ルトの直流電圧信号
が、切換器56の垂直受信信号入力用の端子tV に伝送
される。
【0055】従って、端末側から出力端子TO に入力さ
れる直流電圧信号が11ホ゛ルトから15ホ゛ルトに切り換えら
れた直後には、一時的に、この端子tV から入力端子T
IV、延いては、コンバータ6の出力端子Taに、15ホ゛
ルトの直流電圧信号が出力されることになる。また、コン
バータ6は、出力端子Taに15ホ゛ルトの直流電圧信号が
入力されると、出力端子Taから水平受信信号を出力す
るように動作するので、コンバータ6の出力端子Taか
らの垂直受信信号の出力が一時的に停止される。
【0056】この結果、例えば、図1に示した2つの端
末装置A,Bが、11ホ゛ルトの直流電圧信号を出力して、
垂直受信信号を受けている状態で、端末装置Aが直流電
圧信号を11ホ゛ルトから15ホ゛ルトに切り換えると、その直
後に、端末装置Bへの垂直受信信号の伝送が中断され、
端末装置B側で画像が乱れてしまう。具体的には、端末
装置Bによる選局チャンネルがデジタル放送であれば、
受信データが欠落するので、画像の所々にモザイク状の
ノイズが現れ(図4(c)参照)、アナログ放送であれ
ば、画像の所々にライン状のノイズが現れる(図4
(d)参照)。
【0057】そこで本実施例では、コンバータ6の出力
端子Taから垂直受信信号を取り込むために入力端子T
INから11ホ゛ルトの直流電圧信号を出力させる、直流電圧
信号の伝送経路上に、図5(a)に示すような、コイル
Lと電解コンデンサCからなるローパスフィルタにて構
成された電圧変動抑制回路70を設け、端末側から入力
される直流電圧信号11ホ゛ルトから15ホ゛ルトに変化した直
後に切換器56の端子tV から出力されるパルス状の直
流電圧信号を、図4(b)に点線で示す如く、なますよ
うにしているのである。この結果、コンバータ6の出力
端子Taに入力される直流電圧信号を、図4(b)に示
すように、電圧判別回路22aによる判定電圧Vthより
も低くして、コンバータ6の出力端子Taからの垂直受
信信号の出力が中断されるのを防止し、分配装置30の
各出力端子TO1〜TO4に接続された端末装置A〜Dに対
して、端末装置A〜D側が要求した垂直又は水平受信信
号を常に正確に伝送することが可能になる。
【0058】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、電圧変動抑制回路70を、図5(a)に示したロー
パスフィルタにて構成するものとして説明したが、この
電圧変動抑制回路70は、11ホ゛ルトの直流電圧信号が分
配装置30内の電圧判別回路60の動作遅れによって一
時的に15ホ゛ルトになるのを防止するためのものであり、
直流電圧信号の急峻な立ち上がりを抑制できればよいた
め、図5(b)に示すような抵抗Rと電解コンデンサC
とからなる一般的な積分回路を用いて構成してもよく、
或いは、この積分回路の抵抗RをコイルLに置き換えた
図5(c)に示すような積分回路を用いて構成してもよ
い。また、本実施例のように、電圧変動抑制回路70の
端末側にチョークコイル(又はコイル)設けられている
場合には、図5(d)に示すように、電圧変動抑制回路
70を電解コンデンサCだけで実現することもできる。
また、電圧変動抑制回路70は、直流電圧信号が11ホ゛
ルトから15ホ゛ルトに変化するのを防止できればよいため、
例えば、図5(e)に示すように、2つのコイルLの間
に、アノードを接地したツェナーダイオードZDを接続
し、ツェナーダイオードZDのツェナー電圧にて、コイ
ルLを通過する直流電圧信号の電圧レベルの上限を11
〜12ホ゛ルト程度に制限するようにしてもよい。
【0059】また、上記実施例では、電圧変動抑制回路
70を、分配装置30に内蔵したが、この電圧変動抑制
回路70は、端末側から分配装置30の出力端子TO に
入力された11ホ゛ルトの直流電圧信号を、コンバータ6の
電圧判別回路22aに伝送する経路上であれば、どこに
設けてもよく、例えば、コンバータ6の出力端子Taか
ら電源分離フィルタ20aに至る経路、或いは、コンバ
ータ6の出力端子Taと分配装置30の入力端子TIVと
を接続する経路に設けてもよい。但し、これらの経路で
は、直流電圧信号だけでなく、受信信号も伝送されるこ
とになるので、電圧変動抑制回路70に対して並列に、
受信信号をバイパスさせるコンデンサを設ける必要はあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の衛星受信システム全体の構成を表す
概略構成図である。
【図2】 CSアンテナに設けられるコンバータの構成
を表す概略構成図である。
【図3】 実施例の分配装置の構成を表す概略回路図で
ある。
【図4】 切換器,電圧判別回路,電源分離フィルタの
構成並びに電圧判別回路の動作遅れによって生じる問題
を説明する説明図である。
【図5】 電圧変動抑制回路の構成例を説明する説明図
である。
【符号の説明】
2…CSアンテナ、6…コンバータ、14H,14V…
周波数変換回路、16H,16V…分配回路、18a,
18b…選択スイッチ、20a,20b…電源分離フィ
ルタ、22a,22b…電圧判別回路、24a,24b
…インバータ、30…分配装置、A〜D…端末装置、4
2V,42H…増幅回路、46V,46H,52V,5
2H,54V,54H…分配回路、56(56-1〜56
-4)…切換器、58(58-1〜58-4)…電源分離フィ
ルタ、60(60-1〜60-4)…電圧判別回路、62,
64,66,72,74,76…チョークコイル、70
…電圧変動抑制回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信衛星から送信された相互に偏波面の
    異なる2種類の電波を夫々受信し、所定周波数帯の第1
    受信信号及び第2受信信号に変換する周波数変換手段
    と、該第1受信信号及び第2受信信号のいずれか一方を
    端末側に出力するための第1出力端子及び第2出力端子
    と、該各出力端子毎に設けられ、該出力端子に端末側か
    ら入力される直流電圧信号が第1電圧信号であれば、該
    出力端子から前記第1受信信号を出力させ、該直流電圧
    信号が該第1電圧信号よりもレベルの高い第2電圧信号
    であれば、該出力端子から前記第2受信信号を出力させ
    る一対の受信出力切換手段とを備えた2出力型のコンバ
    ータを有する衛星受信アンテナと、 前記コンバータの第1出力端子及び第2出力端子に夫々
    接続される第1入力端子及び第2入力端子と、該各入力
    端子から入力された受信信号を夫々複数に分配する一対
    の分配手段と、該各分配手段にて分配された受信信号を
    夫々受けて、そのうちの一方を選択して出力する複数の
    受信信号選択手段と、該各受信信号選択手段にて選択さ
    れた受信信号を端末側に出力する複数の出力端子と、該
    各出力端子毎に設けられ、該出力端子に端末側より供給
    される直流電圧信号が前記第1電圧信号であるか前記第
    2電圧信号であるかを判定して、該直流電圧信号が第1
    電圧信号であれば、該出力端子に接続された受信信号選
    択手段を前記第1入力端子から入力された受信信号を選
    択する側に切り換えると共に、該直流電圧信号を該第1
    入力端子から前記コンバータの第1出力端子に出力さ
    せ、該直流電圧信号が第2電圧信号であれば、該出力端
    子に接続された受信信号選択手段を前記第2入力端子か
    ら入力された受信信号を選択する側に切り換えると共
    に、該直流電圧信号を前記第2入力端子から前記コンバ
    ータの第2出力端子に出力させる電圧判別手段と、を有
    する分配装置と、 を備えた衛星受信システムにおいて、 前記電圧判別手段の動作によって、前記分配装置の複数
    の出力端子に端末側から入力された第1電圧信号が、前
    記分配装置の第1入力端子及び前記コンバータの第1出
    力端子を介して前記受信出力切換手段に伝送される、前
    記第1電圧信号の伝送経路上に、直流電圧の急峻な変動
    を抑制する電圧変動抑制手段を設け、 前記電圧判別手段が端末側から入力された第2電圧信号
    を判別して該第2電圧信号の出力先を前記コンバータの
    第2出力端子側に切り換える際の応答遅れによって前記
    コンバータの第1出力端子から一時的に第2受信信号が
    出力されるのを防止したことを特徴とする衛星受信シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の衛星受信システムにお
    いて、前記コンバータの第1出力端子から一時的に第2
    受信信号が出力されるのを防止するための受信変動防止
    装置であって、 前記コンバータの出力端子から前記分配装置の入力端子
    に至る伝送経路上に接続可能な一対の入・出力端子を備
    えた筐体内に、直流電圧の急峻な変動を抑制する電圧変
    動抑制手段と、直流電圧を遮断して受信信号のみを通過
    させる受信信号通過手段とを収納し、該電圧変動抑制手
    段及び受信信号通過手段を前記入・出力端子間に並列接
    続してなることを特徴とする受信変動防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の衛星受信システムを構
    成する衛星受信アンテナ用のコンバータであって、 通信衛星から送信された相互に偏波面の異なる2種類の
    電波を夫々受信し、所定周波数帯の第1受信信号及び第
    2受信信号に変換する周波数変換手段と、 該第1受信信号及び第2受信信号のいずれか一方を端末
    側に出力するための第1出力端子及び第2出力端子と、 該各出力端子毎に設けられ、該出力端子に端末側から入
    力される直流電圧信号が第1電圧信号であれば、該出力
    端子から前記第1受信信号を出力させ、該直流電圧信号
    が該第1電圧信号よりもレベルの高い第2電圧信号であ
    れば、該出力端子から前記第2受信信号を出力させる一
    対の受信出力切換手段と、 を備え、少なくとも前記第1出力端子から前記受信出力
    切換手段に至る前記直流電圧信号の入力経路上に、直流
    電圧の急峻な変動を抑制する電圧変動抑制手段を設けた
    ことを特徴とするコンバータ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の衛星受信システムに用
    いられる受信信号の分配装置であって、 前記コンバータの第1出力端子及び第2出力端子に夫々
    接続される第1入力端子及び第2入力端子と、 該各入力端子から入力された受信信号を夫々複数に分配
    する一対の分配手段と、 該各分配手段にて分配された受信信号を夫々受けて、そ
    のうちの一方を選択して出力する複数の受信信号選択手
    段と、該各受信信号選択手段にて選択された受信信号を
    端末側に出力する複数の出力端子と、 該各出力端子毎に設けられ、該出力端子に端末側より供
    給される直流電圧信号が前記第1電圧信号であるか前記
    第2電圧信号であるかを判定して、該直流電圧信号が第
    1電圧信号であれば、該出力端子に接続された受信信号
    選択手段を前記第1入力端子から入力された受信信号を
    選択する側に切り換えると共に、該直流電圧信号を該第
    1入力端子から前記コンバータの第1出力端子に出力さ
    せ、該直流電圧信号が第2電圧信号であれば、該出力端
    子に接続された受信信号選択手段を前記第2入力端子か
    ら入力された受信信号を選択する側に切り換えると共
    に、該直流電圧信号を前記第2入力端子から前記コンバ
    ータの第2出力端子に出力させる電圧判別手段と、 を備え、前記複数の出力端子に端末側から入力された第
    1電圧信号を前記第1入力端子側に出力する電圧信号の
    出力経路上に、直流電圧の急峻な変動を抑制する電圧変
    動抑制手段を設けたことを特徴とする分配装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の衛星受信システムにお
    いて、前記コンバータから前記分配装置に至る受信信号
    の伝送経路上で各受信信号を増幅するための増幅装置で
    あって、 前記コンバータの第1出力端子及び第2出力端子に夫々
    接続される一対の入力端子と、 該各入力端子から入力された受信信号を夫々増幅する一
    対の増幅手段と、 該各増幅手段にて増幅された受信信号を夫々前記分配装
    置の各入力端子に出力する一対の出力端子と、 該各増幅手段に対して並列に設けられ、前記各出力端子
    に前記分配装置側から供給された直流電圧信号を、前記
    各入力端子に夫々伝送し、該各入力端子から前記コンバ
    ータの各出力端子に出力させる一対の電圧信号伝送経路
    と、 を備え、該一対の電圧信号伝送手段の内、少なくとも前
    記分配装置側から供給された第1電圧信号を前記コンバ
    ータの第1出力端子側に出力する伝送経路上に、直流電
    圧の急峻な変動を抑制する電圧変動抑制手段を設けたこ
    とを特徴とする増幅装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007036630A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Matsushita Electric Works Ltd ブースタ及びテレビ放送受信システム
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