JPH11238741A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11238741A
JPH11238741A JP3994698A JP3994698A JPH11238741A JP H11238741 A JPH11238741 A JP H11238741A JP 3994698 A JP3994698 A JP 3994698A JP 3994698 A JP3994698 A JP 3994698A JP H11238741 A JPH11238741 A JP H11238741A
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opening
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conductivity type
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JP3994698A
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Inventor
Yoshiki Kato
芳規 加藤
Masaoki Kajiyama
正興 梶山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合リーク不良の改善や高周波特性の向上を
図ったセルフアライン型トランジスタの製造方法を提供
する。 【解決手段】 半導体基板1を複数回回転させつつ半導
体基板に対して斜め方向からイオン注入を行い、真性ベ
ース層9を形成する。すると、真性ベース層9と外部ベ
ース層8とのリンクが一定に保たれ、接合部の短絡やリ
ーク不良を無くすことができる。また、真性ベース開口
部7の側壁にサイドウォールを形成後、半導体基板1を
複数回回転させつつ半導体基板に対して斜め方向からイ
オン注入を深く行い、真性ベース層9とn型エピタキシ
ャル層3とに跨る位置にSIC層12を形成する。する
と、SIC層12と外部ベース層8の間隔が確保され、
ベース−コレクタ接合容量が小さくなるので、トランジ
スタの高周波特性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に高周波用のバイポーラトランジスタの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信機器や民生機器における高周
波化に伴い、高速用、高周波用のバイポーラ集積回路へ
の要求が高まっている。トランジスタの遮断周波数を向
上させるために、SIC (Selectively Ion-Implanted
Collector)技術を採用したトランジスタが利用されるよ
うになってきた。
【0003】SIC構造を有するセルフアライン型のト
ランジスタについては、先行例として特開平5−267
317号公報に示されるものがある。図2は、そのトラ
ンジスタの素子構造を示す断面図、図3は図2に示すト
ランジスタのエミッタ直下のSIC部分の拡大図であ
り、従来技術を説明するための図である。従来の方法で
は、まず、半導体基板1にn型エピタキシャル層3を形
成した後、ベース電極となるp型不純物を含んだ多結晶
半導体層5と絶縁膜6を、そのエピタキシャル層3の表
面に順次堆積する。そして、多結晶半導体層5と絶縁膜
6の真性ベース層の形成予定領域に対応する箇所を開口
して真性ベース開口部を形成した後、残存した多結晶半
導体層5中のp型不純物を拡散させて外部ベース層8を
形成し、真性ベース開口部から、ボロンイオンを基板面
に垂直あるいは斜め一方向から注入して真性ベース層9
を形成していた。
【0004】次に、多結晶半導体層(ベース電極)5お
よび絶縁膜6の側壁にサイドウォール絶縁層10を形成
し、エミッタ開口部11を形成する。このエミッタ開口
部11からリンイオンを基板面に垂直あるいは斜め一方
向から注入して、真性ベース層9とn型エピタキシャル
層3とに跨る位置にn型の高濃度コレクタ層(以下、S
IC層という)12を形成した後、エミッタ電極13と
なる多結晶半導体層を形成し、その多結晶半導体層を介
してn型のエミッタ層14を形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法では、真性ベース層9を形成するためのイ
オン注入は、基板面に垂直あるいは斜め一方向から注入
するだけなので、外部ベース層8と真性ベース層9との
オーバーラップ(リンク)が不十分になる。特に、斜め
一方向からの注入では、一方(図3中の左側における外
部ベース層8と真性ベース層9)のオーバーラップは十
分であるが、反対側(図3中の右側)ではベース電極5
および絶縁膜6が障害となり、イオンが外部ベース層8
の領域内まで十分に入り込まず、真性ベース層9が真性
ベース用の開口部に対して非対称になる。そのため、外
部ベース層8と真性ベース層9のリンクが不十分な部分
(図3Aの部分)で、外部ベース層8からエミッタ層1
4へ流れる電流の一部がn型エピタキシャル層3へ漏れ
て、リーク不良が発生するという問題点がある。
【0006】請求項1記載の本発明は、上記従来の問題
点を解決するもので、外部ベース層と真性ベース層のリ
ンクを安定化させ、接合リーク不良を改善した半導体装
置の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】第二に、サイドウォール形成後に、エミッ
タ開口部11からSIC層12を基板面に垂直あるいは
斜め一方向から注入する方法では、基板面に垂直に注入
する場合、加速電圧が高いので(100)あるいは(1
11)基板に対して、チャネリングを起こすため、あま
り好ましくない。斜め一方向からイオン注入する場合、
片側はSIC層12がサイドウォール直下のベース−コ
レクタ接合付近にまで入り込み、高濃度同士の外部ベー
ス層8とSIC層12が近接する。一方、反対側は外部
ベース層8上のベース電極5および絶縁膜6による影が
存在するため、エミッタ直下にSIC層の無い部分(図
3Bの部分)が存在する。そのため、SIC層12はエ
ミッタ開口部11に対して非対称になる。実際のトラン
ジスタの活性領域はエミッタ直下の領域で決まるので、
SIC層12が存在する部分(図3Cの部分)では、ベ
ース押し出し効果によってベース幅の縮小が図れ、高い
遮断周波数のトランジスタができる。しかし、SIC層
12の無い部分では、上記のSIC層12が作用しない
ため、低い遮断周波数のトランジスタができてしまう。
従って、トランジスタ全体の等価的な特性は、高い遮断
周波数のトランジスタと低い遮断周波数のトランジスタ
との合成になるものと考えられ、SIC層の無い低い遮
断周波数のトランジスタの影響により、全体のトランジ
スタの高周波特性が劣化してしまうという問題点があ
る。
【0008】請求項2および3記載の本発明は、上記従
来の問題点を解決するもので、ベース−コレクタ接合容
量の増大を抑え、高周波特性を向上する半導体装置の製
造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の半導体装置の製造方法は、半
導体基板に第一導電型のコレクタ層を形成し、ベース電
極となる第二導電型の多結晶半導体層及び絶縁層を順次
積層した後、前記多結晶半導体層及び前記絶縁層を選択
的に除去して真性ベース層の形成予定領域に対応した箇
所に第一の開口部を形成する第一の工程と、前記第一の
工程で残余された多結晶半導体層部分に含まれた第二導
電型不純物を熱拡散して前記多結晶半導体層の残余部分
の下に第二導電型の外部ベース層を形成する第二の工程
と、注入方向を前記半導体基板の面方向に複数回回転さ
せ、かつ前記第一の開口部より前記半導体基板に対して
斜め方向のイオン注入を行って第二導電型の前記真性ベ
ース層を形成する第三の工程とを有するものである。こ
の方法によれば、第三の工程のイオン注入を行う際、外
部ベース領域に向けてイオンが入り込む。しかも、真性
ベース層が第一の開口部に対して対称的に形成され、外
部ベース層と真性ベース層のリンク(オーバーラップ)
が四方に対して一定となるので、接合部での短絡やリー
ク不良を無くすことができる。
【0010】請求項2記載の発明の半導体装置の製造方
法は、半導体基板に第一導電型のコレクタ層を形成し、
ベース電極となる第二導電型の多結晶半導体層及び絶縁
層を順次積層した後、前記多結晶半導体層及び前記絶縁
層を選択的に除去して真性ベース層の形成予定領域に対
応した箇所に第一の開口部を形成する第一の工程と、熱
処理により前記第一の工程で残余された多結晶半導体層
部分の下に第二導電型の外部ベース層を形成する第二の
工程と、前記第一の開口部からイオン注入を行い第二導
電型の前記真性ベース層を形成する第三の工程と、注入
方向を前記半導体基板の面方向に複数回回転させ、かつ
前記第一の開口部より前記半導体基板に対して斜め方向
のイオン注入を行って、前記真性ベース層と前記コレク
タ層とに跨る位置に第一導電型の高濃度コレクタ層(S
IC層)を形成する第四の工程と、前記第一の開口部の
側壁にサイドウォールを形成して第二の開口部を形成し
た後、前記第二の開口部より不純物を導入して前記真性
ベース層の表面部に第一導電型のエミッタ層を形成する
第五の工程とを有するものである。この方法によれば、
トランジスタ活性領域となるエミッタ層直下に、SIC
層が偏りなく対称的に形成され、SIC層の形成位置が
ずれて、SIC層と外部ベース層の高濃度部分同士で接
合を形成する危険が避けられる。これにより、ベース−
コレクタ接合容量の増大が避けられ、高周波特性を改善
できる。
【0011】請求項3記載の発明の半導体装置の製造方
法は、第一の開口部の側壁にサイドウォールを形成して
第二の開口部を形成する第四の工程と、その後、注入方
向を前記半導体基板の面方向に複数回回転させ、かつ前
記第二の開口部より前記半導体基板に対して斜め方向の
イオン注入を行って、前記真性ベース層と前記コレクタ
層とに跨る位置に第一導電型の高濃度コレクタ層(SI
C層)を形成する第五の工程と、その後、前記第二の開
口部より不純物を浅く導入して前記真性ベース層の表面
部に第一導電型のエミッタ層を形成する第六の工程とを
有するものである。この方法によれば、トランジスタ活
性領域となるエミッタ層直下に、SIC層が偏りなく対
称的に形成され、外部ベース層との間隔が十分に確保さ
れることから、ベース−コレクタ接合容量が小さくな
り、高周波特性を改善できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態におけるセル
フアライン型バイポーラトランジスタを製造する工程順
を示す図である。図1(a)において、シリコンなどの
半導体基板1上に、熱拡散等によってn+型埋め込み層
2を形成した後、n型エピタキシャル層3を形成し、L
OCOS法などによる分離酸化膜4を形成する。次に、
n型エピタキシャル層3および分離酸化膜4の表面に、
ベース電極となる多結晶半導体層5、例えばボロン等の
不純物をあらかじめ導入した導電性を有するドープトポ
リシリコン、をCVD法によって堆積させ、その上にC
VD法によりSiO2等の絶縁膜6を形成する。そし
て、フォトリソグラフィーおよびドライエッチング技術
により、多結晶半導体層5および絶縁膜6における真性
ベース層の形成予定領域に対応した位置に真性ベース開
口部(第一の開口部)7を形成する。その後、熱処理
(例えば950℃、30分)を加えることにより、あら
かじめ多結晶半導体層5内に導入されたボロンをn型エ
ピタキシャル層3内に熱拡散させて活性化し、外部ベー
ス層8を形成する。そして、真性ベース開口部7からボ
ロンなどの不純物をイオン注入し、真性ベース層9を形
成する。この注入時に、半導体基板1の表面と垂直の方
向から注入角度をもたせ、例えば7°〜45°程度の角
度で不純物添加を実施した後、半導体基板1の面方向に
所定角度(例えば90°)回転させ、半導体基板1に同
じ注入方法を連続して行い、この回転を4回実施する。
この際、1回の注入量(例えば、B+5〜20keV、
1〜5×1012cm-2)は全注入量の1/4にしてお
く。
【0014】次に図1(b)に示すように、絶縁膜6及
び真性ベース開口部7の表面を覆うように、CVD法に
よりSiO2を堆積させた後、ドライエッチングにより
真性ベース開口部7内の側壁にサイドウォール絶縁層1
0を形成し、エミッタ開口部(第二の開口部)11が形
成される。そして、このエミッタ開口部11から、リン
などの不純物をイオン注入し、真性ベース層9とn型エ
ピタキシャル層3とに跨る位置に高濃度コレクタ層(S
IC層)12を形成する。この注入時に上記真性ベース
層のイオン注入法と同様に、半導体基板1の表面と垂直
の方向から注入角度をもたせ、例えば7°〜45°程度
の角度で不純物添加を実施した後、半導体基板1を面方
向に所定角度(例えば90°)回転させ、同じ注入方法
を連続して行い、この回転を4回実施する。この際、S
IC層12形成用のイオン注入は、1回の注入量(例え
ば、P+150〜250keV、2〜10×1011cm
-2)を全注入量の1/4にしておく。また、SICの注
入角度が基板面と垂直の方向から傾けすぎてはいけな
い。後に説明するが、例えば45°以上傾けるとSIC
層12が外部ベース層8と近接してしまい、ベース−コ
レクタ接合容量が増加してしまうからである。
【0015】次に、図1(c)に示すように、エミッタ
開口部11及びサイドウォール絶縁層10を覆うよう
に、CVD法によりポリシリコンを堆積させた後、As
イオン注入(例えば、As+30〜50keV、5〜1
0×1015cm-2)を行い、フォトリソグラフィーおよ
びドライエッチング技術により、エミッタ電極13を形
成する。そして、その後熱処理(例えば900℃、30
分)を行うことにより、あらかじめエミッタ電極13内
に導入された砒素がn型エピタキシャル層3内に熱拡散
して活性化されエミッタ層14が形成されるとともに、
あらかじめイオン注入しておいた真性ベース層9及びS
IC層12が活性化されて、図1(c)に示すようなセ
ルフアライン型バイポーラトランジスタを形成すること
ができる。
【0016】以上の本実施形態の半導体装置の製造方法
によれば、まず第一に、真性ベース層9を形成するため
のイオン注入は、基板面と垂直な方向から角度をもたせ
て実施され、かつ複数回回転させて繰り返し行われるの
で、真性ベース層9が真性ベース開口部7より外側に均
一に広がるように形成され、真性ベース開口部7に対し
て対称的に形成される。これにより、外部ベース層8と
真性ベース層9とのリンクは方向性を持たなくなり、接
合部での短絡や、リーク不良を低減できる。
【0017】第二に、SIC層12を形成するために行
うイオン注入法は、半導体基板1に対して斜め方向から
実施し、複数回回転させて同様のイオン注入を繰り返し
行うことから、トランジスタ活性領域となるエミッタ層
14直下において、SIC層12がどの方向にも均等に
形成され、SIC層の存在しない箇所は生じない。この
ため、トランジスタ活性領域において、遮断周波数の低
いトランジスタが部分的に形成されることが無くなり、
分布状に形成されるトランジスタの総合的な遮断周波数
を低下させる心配が無くなる。即ち、エミッタ層14と
SIC層12との相対的位置の対称性を向上させて、ト
ランジスタの高周波特性を改善することができる。
【0018】(他の実施の形態)次に、請求項3の発明
に係る他の実施の形態について、図1を用いて説明す
る。図1(a)において、シリコンなどの半導体基板1
上に、熱拡散等によってn +型埋め込み層2を形成した
後、n型エピタキシャル層3を形成し、LOCOS法な
どによる分離酸化膜4を形成する。次に、n型エピタキ
シャル層3および分離酸化膜4の表面に、ベース電極と
なる多結晶半導体層5、例えばボロン等の不純物をあら
かじめ導入した導電性を有するドープトポリシリコン、
をCVD法によって堆積させ、その上にCVD法により
SiO2等の絶縁膜6を形成する。そして、フォトリソ
グラフィーおよびドライエッチング技術により、多結晶
半導体層5および絶縁膜6における真性ベース層の形成
予定領域に対応した位置に真性ベース開口部(第一の開
口部)7を形成する。その後、熱処理(例えば950
℃、30分)を加えることにより、あらかじめ多結晶半
導体層5内に導入されたボロンをn型エピタキシャル層
3内に熱拡散させて活性化し、外部ベース層8を形成す
る。そして、真性ベース開口部7からボロンなどの不純
物をイオン注入し、真性ベース層9を形成する。ここま
での工程は、上述の実施の形態と同様である。その後、
サイドウォール絶縁層10を形成して、真性ベース開口
部7より小さい開口部(エミッタ開口部11)を形成す
る。そして、エミッタ開口部11からイオン注入を深く
行い、真性ベース層9とn型エピタキシャル層3とに跨
る位置にSIC層12を形成する。このイオン注入は、
半導体基板1を回転させ、その都度、基板面に対して斜
め方向の注入角度でリン等の不純物を注入し、4回に分
けて注入を繰り返す。その後、図1(c)で示すよう
に、多結晶半導体(ポリシリコン)をCVD法によって
堆積させた後、その多結晶半導体層内にAs等の不純物
イオンを注入し、エミッタ電極13となる多結晶半導体
層に不純物を予め導入する。そして、熱処理(例えば9
50℃、30分)を加えることにより、エミッタ電極1
3からAs等の不純物をエミッタ開口部11を介して拡
散し、真性ベース層9の表面にエミッタ層14を形成す
る。このようにして、セルフアライン型のバイポーラト
ランジスタを形成する。
【0019】この方法によると、高濃度の外部ベース層
8とSIC層12の端部との間に十分な距離を確保でき
るため、ベース−コレクタ接合容量を小さくすることが
できる。また、複数回の回転の都度イオン注入を行っ
て、SIC層12を形成するため、SIC層12の端部
は中心部より濃度が薄くなり、ベース−コレクタ接合容
量を抑えることができ、遮断周波数を向上することがで
きる。
【0020】この場合、イオン注入の注入角度を傾け過
ぎると、SIC層12が外部ベース層8に到達する可能
性があるが、サイドウォール絶縁膜10の幅と注入加速
エネルギー(注入深さ)に応じて、注入角度を設定すれ
ばよい。例えば、サイドウォール絶縁膜10の幅と真性
ベース層9の注入深さとが等しい場合、半導体基板面と
垂直な方向に対して7°〜45°の範囲の注入角度でイ
オン注入するのが適当である。
【0021】なお、イオン注入の注入方向の回転は、半
導体基板を回転させることによる事例で、上述の実施の
形態を説明したが、イオン発生源と半導体基板との相対
関係が保たれれば、イオン発生源を回転させる手段を用
いて実施しても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、真性ベース層のイオン注入を行う際、半導体基
板を複数回回転させつつ半導体基板に対して斜め方向か
らイオン注入をするから、真性ベース層と外部ベース層
とのリンクがどちらの方向にも一定になり、接合部での
短絡や、リーク不良を大幅に低減することができる。
【0023】請求項2の発明によれば、SIC層のイオ
ン注入を行う際、半導体基板を複数回回転させつつ半導
体基板に対して斜め方向からイオン注入するから、トラ
ンジスタ活性領域となるエミッタ層直下にSIC層を対
称的に形成できるので、遮断周波数の低いトランジスタ
が部分的に形成されることを防止し、総合的な高周波特
性を改善することができる。
【0024】請求項3の発明によれば、サイドウォール
絶縁層を形成後に、イオン注入を行ってSIC層を形成
するから、外部ベース層とSIC層との距離が十分に確
保でき、ベース−コレクタ接合容量を小さくして、トラ
ンジスタの高周波特性を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方
法を説明するための工程断面図
【図2】従来の半導体装置の断面構造図
【図3】図2のSIC周辺部を拡大した拡大図
【符号の説明】
1 半導体基板 2 n+型埋め込み層 3 n型エピタキシャル層 4 分離酸化膜 5 ベース電極 6 絶縁膜 7 真性ベース開口部 8 外部ベース層 9 真性ベース層 10 サイドウォール絶縁層 11 エミッタ開口部 12 高濃度コレクタ層(SIC層) 13 エミッタ電極 14 エミッタ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に第一導電型のコレクタ層を
    形成し、ベース電極となる第二導電型の多結晶半導体層
    及び絶縁層を順次積層した後、前記多結晶半導体層及び
    前記絶縁層を選択的に除去して真性ベース層の形成予定
    領域に対応した箇所に第一の開口部を形成する第一の工
    程と、 前記第一の工程で残余された多結晶半導体層部分に含ま
    れた第二導電型不純物を熱拡散して前記多結晶半導体層
    の残余部分の下に第二導電型の外部ベース層を形成する
    第二の工程と、 注入方向を前記半導体基板の面方向に複数回回転させ、
    かつ前記第一の開口部より前記半導体基板に対して斜め
    方向のイオン注入を行って第二導電型の前記真性ベース
    層を形成する第三の工程とを有する半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 半導体基板に第一導電型のコレクタ層を
    形成し、ベース電極となる第二導電型の多結晶半導体層
    及び絶縁層を順次積層した後、前記多結晶半導体層及び
    前記絶縁層を選択的に除去して真性ベース層の形成予定
    領域に対応した箇所に第一の開口部を形成する第一の工
    程と、 熱処理により前記第一の工程で残余された多結晶半導体
    層部分の下に第二導電型の外部ベース層を形成する第二
    の工程と、 前記第一の開口部からイオン注入を行い第二導電型の前
    記真性ベース層を形成する第三の工程と、 注入方向を前記半導体基板の面方向に複数回回転させ、
    かつ前記第一の開口部より前記半導体基板に対して斜め
    方向のイオン注入を行って、前記真性ベース層と前記コ
    レクタ層とに跨る位置に第一導電型の高濃度コレクタ層
    を形成する第四の工程と、 前記第一の開口部の側壁にサイドウォールを形成して第
    二の開口部を形成した後、前記第二の開口部より不純物
    を導入して前記真性ベース層の表面部に第一導電型のエ
    ミッタ層を形成する第五の工程とを有する半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板に第一導電型のコレクタ層を
    形成し、ベース電極となる第二導電型の多結晶半導体層
    及び絶縁層を順次積層した後、前記多結晶半導体層及び
    前記絶縁層を選択的に除去して真性ベース層の形成予定
    領域に対応した箇所に第一の開口部を形成する第一の工
    程と、 熱処理により前記第一の工程で残余された多結晶半導体
    層部分の下に第二導電型の外部ベース層を形成する第二
    の工程と、 前記第一の開口部からイオン注入を行い第二導電型の前
    記真性ベース層を形成する第三の工程と、 前記第一の開口部の側壁にサイドウォールを形成して第
    二の開口部を形成する第四の工程と、 注入方向を前記半導体基板の面方向に複数回回転させ、
    かつ前記第二の開口部より前記半導体基板に対して斜め
    方向のイオン注入を行って、前記真性ベース層と前記コ
    レクタ層とに跨る位置に第一導電型の高濃度コレクタ層
    を形成する第五の工程と、 前記第二の開口部より不純物を浅く導入して前記真性ベ
    ース層の表面部に第一導電型のエミッタ層を形成する第
    六の工程とを有する半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1282172A2 (en) * 2001-07-31 2003-02-05 Fujitsu Limited Bipolar semiconductor device and method for fabrication thereof

Cited By (2)

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EP1282172A2 (en) * 2001-07-31 2003-02-05 Fujitsu Limited Bipolar semiconductor device and method for fabrication thereof
EP1282172A3 (en) * 2001-07-31 2004-12-08 Fujitsu Limited Bipolar semiconductor device and method for fabrication thereof

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