JPH11238093A - 郵便物区分処理装置および郵便物区分処理方法 - Google Patents

郵便物区分処理装置および郵便物区分処理方法

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JPH11238093A
JPH11238093A JP10038954A JP3895498A JPH11238093A JP H11238093 A JPH11238093 A JP H11238093A JP 10038954 A JP10038954 A JP 10038954A JP 3895498 A JP3895498 A JP 3895498A JP H11238093 A JPH11238093 A JP H11238093A
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JP
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postal
postal code
code
name
digit
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JP10038954A
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English (en)
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Hiroshi Saito
洋 斉藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、町名を階層的に記憶した町名デー
タベースを参照し、郵便番号の郵便番号の認識結果を基
にしてその郵便物の町名の認識処理を効率よく行うこと
が可能な郵便物区分処理装置および郵便物区分処理方法
を提供する。 【解決手段】 郵便物区分処理装置の認識ユニット15
において、郵便番号辞書36に階層的に予め記憶されて
いるツリー構造の7桁の郵便番号を参照して郵便物に記
載されている郵便番号の認識処理を郵便番号認識部35
によって行う。その後、町名認識部39において、郵便
番号認識部35で認識した郵便番号を基に住所辞書38
内の町名データベース38cを参照し、郵便物に記載さ
れている町名の認識処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、郵便物に記載され
た宛名を認識して郵便物を区分する郵便物区分処理装置
および郵便物区分処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の郵便物区分処理装置において、郵
便物に記載された宛名の認識は次のようにして行われ
る。すなわち、郵便物の住所等が記載された面を画像デ
ータとして取り込み、取り込んだ画像データから住所に
関係する行を切り出し、1文字単位で検出/切り出しを
行う。次に、切り出された文字単位の画像データを基に
して文字認識を行い、認識した文字と住所辞書に格納さ
れている住所に関する情報とを比較して郵便番号、町
名、街区等の順にこれらを認識処理している。なお、こ
こで定義すると、例えば「芝浦町1−2−3」という住
所があるとすると、「芝浦町」が町名であり、「1−2
−3」が街区である。
【0003】なお、町名を認識処理する場合には、住所
辞書内の町名データベースを使用している。この町名デ
ータベースには、郵便物区分処理装置が搬入される郵便
局の配達区域の町名に関する情報が登録されている。町
名の認識処理は、郵便物から読み取った文字の認識結果
と町名データベースに登録されている文字列とを照合す
ることによって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、平成10年
2月より、郵便物には7桁の郵便番号が付与されること
になっている。現在では、郵便物に記載されている3ま
たは5桁の郵便番号が各郵便局に対応していたのに対し
て、7桁の郵便番号は各町名に対応している。例えば、
〒210−8035は「神奈川県川崎市幸区柳町」に対
応している。このため、7桁の郵便番号が認識できてい
れば、郵便物の宛名の認識処理の際に認識する町名を限
定することができる。
【0005】しかし、従来の町名データベースに登録さ
れている町名に関する情報は郵便物に記載されている郵
便番号とは関連付けられていない。このため、郵便物に
7桁の郵便番号が記載されていてもその7桁の郵便番号
を宛名の認識処理において用いることができず、町名の
認識処理の効率化を図ることができない。
【0006】また、従来の郵便物区分処理装置では、郵
便物を配達する郵便局を特定するための認識処理を行う
ことができればよかったのに対して、7桁の郵便番号が
採用された後では町名までを認識処理し、その認識結果
を基にして郵便局を特定しなければならない。従って、
複数の郵便局を配達の対象とした認識処理が求められ
る。この場合、郵便番号によって郵便物を配達する郵便
局が切り換えられることが望ましい。すなわち、郵便物
に記載されている郵便番号を基にしてその郵便物を配達
する郵便局を特定できることが望ましい。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、町名を階層的に記憶した町名デ
ータベースを参照し、郵便物に記載されている郵便番号
の認識結果を基にしてその郵便物の町名の認識処理を効
率よく行うことが可能な郵便物区分処理装置および郵便
物区分処理方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、郵便物の宛名を認識して
前記郵便物を区分する郵便物区分処理装置において、前
記郵便物に記載されている郵便番号を認識処理し、その
郵便番号の認識結果を基に予め記憶している町名を参照
して前記郵便物に記載されている町名を認識処理する手
段を備えたことを特徴とする。
【0009】また、上記課題を解決するために、請求項
2に記載の発明の郵便物区分処理装置は、郵便番号およ
び町名が記載されている郵便物の画像を取得する画像取
得手段と、町名を記憶する町名記憶手段と、前記画像取
得手段によって取得された前記郵便物の画像から郵便番
号および町名を検出する検出手段と、前記検出手段によ
って検出した郵便番号を認識処理し、この認識結果を基
に前記町名記憶手段に記憶されている町名を参照して前
記検出手段によって検出した町名を認識処理する認識処
理手段と、前記認識処理手段の認識結果を基にして前記
郵便物を区分する区分手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】上記請求項1または2に記載の発明の郵便
物区分処理装置において、請求項3に記載の発明は、前
記郵便物に記載されている郵便番号は、3桁、5桁、ま
たは7桁のいずれかであることを特徴とする。
【0011】上記請求項1または2に記載の発明の郵便
物区分処理装置において、請求項4に記載の発明は、1
桁を1ノードとしたツリー構造の7桁の郵便番号とこの
郵便番号に対応する前記町名記憶手段の町名の記憶位置
とを記憶する郵便番号記憶手段を記憶する郵便番号記憶
手段を備えたことを特徴とする。
【0012】上記請求項4に記載の発明の郵便物区分処
理装置において、請求項5に記載の発明は、前記認識処
理手段は、前記郵便番号の認識結果を基にして前記郵便
番号記憶手段に記憶されているツリー構造の7桁の郵便
番号の各桁を順次参照することにより認識された郵便番
号に対応する前記町名記憶手段の町名の記憶位置から町
名を特定して町名の認識処理を行うことを特徴とする。
【0013】また、上記課題を解決するために、請求項
6に記載の発明は、郵便物の宛名を認識して前記郵便物
を区分する郵便物区分処理方法において、前記郵便物に
記載されている郵便番号を認識処理し、その郵便番号の
認識結果を基に予め記憶している町名を参照して前記郵
便物に記載されている町名を認識処理することを特徴と
する。
【0014】また、上記課題を解決するために、請求項
7に記載の発明は、郵便番号および町名が記載されてい
る郵便物の宛名を認識して前記郵便物を区分する郵便物
区分処理方法において、前記郵便物の画像を取得し、取
得した前記郵便物の画像から郵便番号を検出し、検出し
た前記郵便番号を認識処理し、取得した前記郵便物の画
像から町名を検出し、前記郵便番号の認識結果を基に予
め記憶している町名を参照して検出した町名を認識処理
することを特徴とする。
【0015】上記請求項6または7に記載の発明の郵便
物区分処理方法において、請求項8に記載の発明は、前
記郵便物に記載されている郵便番号は、3桁、5桁、ま
たは7桁のいずれかであることを特徴とする。
【0016】上記請求項6または7に記載の発明の郵便
物区分処理方法において、請求項9に記載の発明は、1
桁を1ノードとしたツリー構造の7桁の郵便番号を記憶
することを特徴とする。
【0017】上記請求項9に記載の発明の郵便物区分処
理方法において、請求項10に記載の発明は、前記郵便
番号の認識結果を基にして記憶した前記ツリー構造の7
桁の郵便番号の各桁を順次参照することにより予め記憶
した町名の中で認識された郵便番号に対応する町名を特
定して町名の認識処理を行うことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】本発明の実施の形態では、郵便物に記載さ
れている郵便番号を認識処理した結果を基にして町名の
認識処理を行っている。
【0020】図1は本発明の実施の形態の郵便物区分処
理装置の外観構成を示す図、図2は本発明の実施の形態
の郵便物区分処理装置の構成を示す図、図3は本発明の
実施の形態の郵便物区分処理装置の認識ユニットの構成
を示すブロック図である。
【0021】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置
1は、郵便物Pに記載されている郵便番号、町名、街区
等を読み取り、この読み取り内容から郵便番号、町名、
街区等を認識し、この認識結果を基にして郵便物Pを区
分する。また、郵便物区分処理装置1は各郵便物Pに上
記認識結果に対応するバーコードをプリントする。
【0022】郵便物区分装置1の本体1aは、複数の郵
便物Pがバッチ単位またはリジェクトされた郵便物単位
でセットされ、セットされた郵便物Pを1通ずつ供給す
るための供給ユニット10と、供給ユニット10から搬
送路19a上に1通ずつ供給される郵便物Pの郵便番号
や宛名が記載されている面の全体の画像を読み取るため
のスキャナユニット11と、スキャナユニット11を通
過した郵便物Pに付与されているバーコードを読み取る
IDコード読取ユニット12と、IDコード読取ユニッ
ト12を通過した郵便物Pに記載されている郵便番号や
宛名に対応するバーコードをプリントするバーコードプ
リントユニット13と、バーコードプリントユニット1
3を通過した郵便物Pを郵便番号、町名、街区等の認識
結果または図示しないビデオコーディングシステム(V
CS)から入力された郵便番号、町名、街区等に対応し
た所定の区分情報を基にして区分したり、郵便番号、町
名、街区等の認識や入力がされなかった郵便物Pを区分
する区分ユニット14と、スキャナユニット11で読み
取った画像から郵便番号、町名、街区等を認識したり、
IDコード読取ユニット12で読み取ったバーコードを
認識する認識ユニット15と、搬送路19a上の郵便物
Pの搬送制御を行う搬送制御ユニット19と、郵便物P
の郵便番号、町名、街区等の読み取り結果を表示し、郵
便物Pの種類に応じて処理モードを選択する操作パネル
18と、郵便物区分装置1の各ユニットの動作制御を行
う制御ユニット16と、認識ユニット15によって郵便
番号、町名、街区等が認識できなかった郵便物Pに関す
るリジェクトデータ等を管理するリジェクトデータ制御
ユニット17とによって構成されている。
【0023】区分ユニット14は、認識された郵便物P
を振り分ける複数のゲートを用いた振り分け部14Aお
よび振り分けられた郵便物Pを収納する複数の区分箱群
14Bにより構成される。
【0024】認識ユニット15は、図3に示すように、
郵便物Pの宛名が記載されている面の全てを画像データ
に変換するスキャナユニット11の光電変換部11aか
ら供給される郵便物Pの画像を基にして郵便番号、町
名、街区等が記載されている各領域を検出する領域検出
部31と、領域検出部31により検出された領域内の郵
便番号、町名、街区等が記載されている文字行を1行単
位に検出して切り出す行検出部32と、行検出部32に
より検出して切り出された文字行の文字等の多値の画像
データを2値の画像データに変換して1文字単位で検出
して切り出す文字検出部33と、文字検出部33により
検出して切り出した文字等から郵便番号に対応する数字
を検出する郵便番号検出部34と、郵便番号辞書36を
参照して郵便番号検出部34により検出した数字を基に
郵便番号を認識処理する郵便番号認識部35と、文字辞
書37Aを参照して文字検出部33により検出して切り
出した文字等を認識処理する文字認識部37と、住所辞
書38内の町名データベース38cを参照し、文字認識
部37により認識処理した文字を組み合わせて町名を認
識処理する町名認識部39と、町名認識部39により認
識処理した町名の後に記載されている丁目や番地等の街
区文字を1文字単位で検出して切り出す街区文字検出部
40と、街区文字検出部40により検出して切り出した
街区文字を基に街区文字辞書42を参照して街区文字を
認識処理する街区文字認識部41と、郵便番号や宛名を
区分箱群14Bの各区分箱に対応させるために郵便物P
の区分処理に必要な区分情報等を記憶する区分指定テー
ブル44と、住所辞書38内の集合住宅名データベース
38aや大口名データベース38bを参照し、街区文字
認識部41により認識処理した街区文字を組み合わせて
集合住宅名や大口名を認識処理する集合住宅名/大口名
認識部45と、街区文字認識部41により認識処理され
た街区文字を組み合わせて街区を認識し、上述した郵便
番号、町名、街区等の認識結果を基にして郵便物Pの宛
先を判断する答編集部43と、上述した郵便番号、町
名、街区等の認識結果等の必要な情報を記憶する記憶部
46とによって構成される。なお、上述した集合住宅名
データベース38aは、アパート名/マンション名等を
記憶しており、大口データベース38bは、例えば官庁
等の大口ユーザ名を記憶しており、さらに町名データベ
ース38cは、当該郵便物区分処理装置1によって区分
される地域の町名を記憶している。
【0025】制御ユニット16は、答編集部43の判断
結果を基にして搬送制御ユニット19を駆動制御し、搬
送路19a上にある郵便物Pを区分箱群14Bのいずれ
かの区分箱に移動させる。
【0026】リジェクトデータ制御ユニット17は、郵
便物Pの認識結果に応じたリジェクトデータや郵便物P
の画像データをビデオコーディングシステムに出力す
る。
【0027】住所辞書38内の町名データベース38c
は、郵便物区分処理装置1が搬入される郵便局における
郵便物Pの配達地域の町名を登録したデータベースであ
る。図4は本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置に
おいて区分される郵便物に記載される住所の構造を示す
図であり、図5は本発明の実施の形態の郵便物区分処理
装置の認識ユニットにおける住所辞書内の町名データベ
ースのデータ構造を示す図である。図4に示すように、
郵便物Pに記載される住所は階層構造となっている。こ
のため、図5に示すように、町名データベース38cに
は階層単位で町名を登録する。なお、ここでは、便宜上
「○○市」と「××区」とは同一階層としている。
【0028】郵便番号辞書36に記憶されている7桁の
郵便番号のデータ構造は郵便番号の1桁を1ノードとし
たツリー構造である。図6は本発明の実施の形態の郵便
物区分処理装置の認識ユニットの郵便番号辞書に記憶さ
れている郵便番号のデータ構造であるツリー構造を示す
図である。図6に示すようなツリー構造において、各ノ
ードは7桁の郵便番号の1桁に対応する「0」から
「9」までの情報を有している。例えば、第1の階層に
おける1つのノードの「0」から「9」までの各情報に
対応して第2の階層の9個のノードが関連付けられて設
けられている。さらに、第2の階層の9個のノードのそ
れぞれの「0」から「9」までの各情報に対応して第3
の階層の81個のノードが関連付けられて設けられてい
る。以下順次、各階層ごとに同様に各ノードの「0」か
ら「9」までの情報に対応するノードが関連付けられて
設けられ、第7の階層までノードが設けられてツリー構
造を形成している。
【0029】図7は本発明の実施の形態の郵便物区分処
理装置の認識ユニットの郵便番号辞書に予め記憶されて
いる郵便番号のデータ構造における各ノードの構成を示
す図である。図7に示すように、1つのノードはそれぞ
れ7桁の郵便番号の1桁の「0」から「9」までの情報
を有し、各情報に対応して「次の桁へのポインタ」、す
なわち次のノードを示すポインタが設けられている。こ
のポインタにより各ノード同士を関連付けて結びつけ、
図6に示すようなツリー構造を形成している。また、各
情報に対応して「町名の情報へのポインタ」も設けられ
ている。郵便番号の7桁目に対応する第7の階層のノー
ドにおいては次の桁がないので、この「町名の情報への
ポインタ」により、町名データベース38cの対応する
記憶位置としてのアドレスに記憶されている町名が特定
されることになる。
【0030】上述のようにツリー構造を形成した場合に
は、メモリ上での構築においてその占有量を最小限に抑
えることができ、また検索処理を容易に行うことができ
るという特長がある。
【0031】次に、本発明の実施の形態の郵便物区分処
理装置の動作について説明する。
【0032】図8は本発明の実施の形態の認識ユニット
15による郵便物の宛名の認識処理を示すフローチャー
トである。
【0033】ステップA1では、スキャナユニット11
によって読み取った郵便物Pの画像から、領域検出部3
1、行検出部32によって、郵便番号、町名、街区等が
記載されている宛名領域を検出し、検出した宛名領域内
の郵便番号、町名、街区等が記載されている文字行を1
行単位に検出して切り出す。
【0034】ステップA2では、ステップA1で検出し
て切り出された文字行の文字を文字検出部33にて1文
字単位で検出して切り出す。ステップA3では、ステッ
プA2で検出して切り出した文字等から郵便番号検出部
34にて郵便番号に対応する数字を検出する。
【0035】ステップA4では、ステップA3で検出し
た数字を基に郵便番号辞書36を参照して郵便番号認識
部35にて郵便番号を認識処理する。
【0036】ステップA5では、文字認識部37におい
て、文字辞書37Aを参照してステップA2で検出して
切り出した文字等を認識処理する。ステップA6では、
ステップA4で認識した郵便番号を基にして町名認識部
39にて住所辞書38内の町名データベース38cを参
照してステップA5で認識処理した文字を組み合わせて
町名を認識処理する。
【0037】ステップA7では、ステップA6で認識処
理した町名の後に記載されている丁目や番地等の街区文
字を街区文字検出部40で1文字単位で検出して切り出
す。ステップA8では、ステップA7で検出して切り出
した街区文字を基に街区文字認識部41にて街区文字辞
書42を参照して街区文字を認識処理する。
【0038】ステップA9では、ステップA8で認識処
理された街区文字を組み合わせて街区を認識し、上述し
た郵便番号、町名、街区等の認識結果を基にして答編集
部43にて郵便物Pの宛先を判断する答編集を行う。ス
テップA10では、その答編集の結果を基にして郵便物
Pを区分するための区分箱を区分指定テーブル44を検
索することで求める。
【0039】ところで、従来の郵便物区分処理装置で
は、郵便物に記載されている町名の認識処理において郵
便番号の認識結果が用いられていなかった。従って、従
来の町名の認識処理は図9に示すように行われていた。
【0040】すなわち、図9に示すように、町名データ
ベースに登録されている全ての町名と郵便物に記載され
ている町名の認識結果とを階層単位ごとに照合する。ま
ず、「○○市」や「××区」についての単語照合を町名
データベースに登録されている数だけ行う(ステップB
1、B2、B3)。単語照合の結果、認識できた「○○
市」や「××区」の後の位置に記載されているそれらの
下位階層に対応する「○○町」についての単語照合を認
識できた数だけ行う(ステップB4、B5、B6、B
7、B8)。
【0041】上述したように、従来の町名の認識処理に
おいては、郵便番号の認識結果は用いられていなかった
ため、町名データベースに登録されている全ての町名に
ついての検索処理が行われていた。しかし、本発明の実
施の形態では、郵便物Pに記載される郵便番号に7桁が
採用されることから、郵便物Pに記載されている郵便番
号の認識結果を基にしてそれに対応する町名を検索処理
して町名の認識を行っている。従って、町名データベー
スに登録されている全ての町名について検索処理するこ
となく、町名の検索処理を容易に行って町名を認識する
ことが可能となる。
【0042】ここで、本発明の実施の形態の郵便物区分
処理装置の認識ユニットによる町名の検索処理について
説明する。なお、本発明の実施の形態では、上述したよ
うに、郵便番号辞書36に記憶されている郵便番号のデ
ータ構造を郵便番号の1桁を1ノードとしたツリー構造
としている。
【0043】図10は本発明の実施の形態の郵便物区分
処理装置の認識ユニットによる町名の認識処理のための
ツリー構造の郵便番号の検索処理を示すフローチャート
である。なお、図10に示すフローチャートは、図8を
参照してステップA6内で行われる処理の一部である。
郵便物Pに記載されている郵便番号の認識処理により郵
便番号を認識できた場合、例えば郵便番号が「210−
0035」であると認識できた場合、図10に示すよう
に、認識できた郵便番号を基にして郵便番号辞書36に
形成されているツリー構造の郵便番号が町名認識部39
において検索処理される。なお、これにより、認識でき
た郵便番号に対応する町名が特定され、特定された町名
を参照して町名の認識処理が行われることになる。
【0044】まず、ステップC1では、郵便物Pに記載
されている郵便番号のn桁目が存在するかどうかを判断
する。すなわち、郵便番号の全ての桁が検索処理された
かどうかを判断している。
【0045】ステップC1において郵便番号のn桁目が
存在しない場合には、ツリー構造の郵便番号の検索結果
(特定された町名のテーブル)を例えば記憶部46に格
納し(ステップC2)、その検索処理を終了する。
【0046】一方、ステップC1において郵便番号のn
桁目が存在する場合(郵便番号においてまだ検索処理し
ていない桁がある場合)、ステップC3においてn桁目
が認識できたかどうかを判断する。ステップC3におい
てn桁目が認識できた場合には、認識されたn桁目の数
字の「次の桁へのポインタ」で示されるノードを参照す
る(ステップC4)。例えばツリー構造の最初のノード
では、郵便番号の1桁目の数字「2」の「次の桁へのポ
インタ」で示されるノードを参照する。その後に、郵便
番号の桁を示すnを1つ増加させ(ステップC5)、ス
テップC6の再帰読み出しにより、上述したステップC
1の判断処理を行う。n桁目が存在し、n桁目が認識で
きた場合には、郵便番号の2桁目の数字「1」の「次の
桁へのポインタ」で示されるノードを参照する。以下、
同様にして、「0」→「0」→「0」→「3」→「5」
のように対応するノードを順次参照していく。
【0047】なお、ノードの参照途中で認識できなかっ
た桁がある場合(ステップC3においてn桁目が認識で
きなかった場合)には、その桁のノードにおいては
「0」から「9」までの全ての数字を割り当て、ステッ
プC4、C5、C6の処理と同様に、各数字の「次の桁
へのポインタ」で示されるノードをそれぞれ参照してい
く(ステップC7、C8、C9、C10、C11)。
【0048】例えば、上述した7桁の郵便番号「210
−0035」の6桁目が認識できずに「210−00?
5」としか郵便番号が認識できなかった場合、郵便物P
に記載されている郵便番号として「210−000
5」、「210−0015」、「210−0025」、
「210−0035」、「210−0045」、「21
0−0055」、「210−0065」、「210−0
075」、「210−0085」、「210−009
5」の10個の候補があげられ、それぞれの郵便番号に
対応する10個の町名が特定されることになる。
【0049】このようにして、郵便番号の最終桁までツ
リー構造の郵便番号を検索した場合に、参照した最終の
ノードにおいて郵便番号の最終桁の数字の「町名の情報
へのポインタ」で示される町名データベース38cのア
ドレスに記憶されている町名が郵便物Pに記載されてい
る郵便番号に対応した町名となる。
【0050】図11は本発明の実施の形態の郵便物区分
処理装置の認識ユニットによる町名の認識処理を示すフ
ローチャートである。町名の認識処理は町名認識部39
において行われる。
【0051】図11において、ステップD1では、郵便
番号認識部35によって認識した郵便番号を基にして上
述した図10に示すような検索処理が行われる。
【0052】次に、ステップD2では、郵便物Pに記載
されている7桁の郵便番号が認識でき、または7桁の郵
便番号の候補をあげることができたかどうか(町名を少
数に限定できたかどうか)を判断する。ステップD2に
おいて、上記のように7桁の郵便番号が認識でき、また
は郵便番号の候補をあげることができれば、ステップD
1の検索処理により得られた郵便番号に対応する町名を
特定できる。従って、特定できた町名を基にして町名デ
ータベース38cに記憶されている町名を参照すること
により町名の検索処理(町名の単語照合)を特定した町
名の数だけ行う(ステップD3、D4、D5)。この場
合には、上位階層の「○○市」や「××区」等を認識す
る必要がなくなり、町名が容易に検索できる。
【0053】一方、ステップD2において、上記のよう
に7桁の郵便番号が認識できず、7桁の郵便番号の候補
をあげることができなければ、ステップD1の検索処理
により得られた郵便番号に対応する町名の上位階層を参
照し(ステップD6)、上位階層の「○○市」や「××
区」についての単語照合を行う(ステップD7、D8、
D9)。その後、図9に示すステップB4、B5、B
6、B7、B8と同様の処理を行う。すなわち、単語照
合の結果、認識できた「○○市」や「××区」の後の位
置に記載されているそれらの下位階層に対応する「○○
町」についての単語照合を行う(ステップD10、D1
1、D12、D13、D14)。従って、この場合で
も、ツリー構造の郵便番号の検索処理によって特定され
た町名の上位階層に認識対象を限定することができるの
で、複数の郵便局を配達の対象とするときに郵便局を限
定することができる。
【0054】なお、本発明の実施の形態では、郵便番号
辞書36に記憶されているツリー構造の7桁の郵便番号
と町名データベース38cに記憶されている町名との間
を関連付けるポインタテーブルを設け、このポインタテ
ーブルを例えば町名認識部39の図示しないメモリに記
憶させることができる。図12は本発明の実施の形態に
おけるツリー構造の7桁の郵便番号と町名データベース
に記憶されている町名とそれらの間を関連付けるための
ポインタテーブルとを示す図である。図12に示すよう
に、ポインタテーブルには「対応する町名の数」と「町
名へのポインタ」とを設けている。なお、「町名へのポ
インタ」は全て町名データベース38cのアドレスを示
すようにする。従って、7桁の郵便番号がすべて認識で
きた場合には、その郵便番号に対応する町名は1つに特
定できることになる。
【0055】また、本発明の実施の形態では、郵便番号
辞書36に記憶されているツリー構造の7桁の郵便番号
の中の上位3桁の郵便番号と町名データベース38cに
記憶されている町名との間を関連付けるポインタテーブ
ルを設け、このポインタテーブルを例えば町名認識部3
9の図示しないメモリに記憶させることができる。図1
3は本発明の実施の形態におけるツリー構造の上位3桁
の郵便番号と町名データベースに記憶されている町名と
それらの間を関連付けるためのポインタテーブルとを示
す図である。この場合にも、図12と同様に、ポインタ
テーブルに「対応する町名の数」と「町名へのポイン
タ」とを設けている。「町名へのポインタ」は全て町名
データベース38cのアドレスを示すようにする。な
お、3桁の郵便番号が認識できた場合、7桁の郵便番号
と比較して上位3桁が一致する町名の全てが特定される
ことになる。従って、この場合の「町名へのポインタ」
は、町名データベース38cにおいて、特定された複数
の町名の中で先頭の町名のアドレスを示すことになる。
【0056】ここで、最終のノード(郵便番号の7桁目
または3桁目に対応するノード)におけるポインタテー
ブルへのポインタには、全てのノードにおいて全ての数
字に割り当てるようにする。対応する町名が存在しない
場合には、NULLとしておく。このようにすることに
よって、郵便番号が郵便物Pにどのように記載され、ど
のように認識されても対処することができる。
【0057】
【発明の効果】以上、本発明によれば、郵便番号の認識
結果を基に予め記憶している町名を参照して町名の認識
処理を行っているので、従来のように町名単語の照合の
みを行う町名の認識処理よりも認識結果の信頼性を高く
することができる。
【0058】また、郵便番号を文字列ではなくツリー構
造とすることによって、どのような郵便番号の認識結果
(例えば「210−00?1」のように途中の桁が認識
できない場合)でも容易に検索処理でき、町名の認識処
理の範囲を限定できる。
【0059】さらに、町名データベースとツリー構造の
郵便番号との関連付けをポインタテーブルに割り当てる
ことによって、使用するメモリの占有量を少なく抑える
ことができる。また、ポインタテーブルに対しては、郵
便番号におけるツリー構造の全てのノードからポインタ
で関連付けることにより、7桁だけでなく現行の3また
は5桁の郵便番号が記載された郵便物に対する町名の認
識処理にも対応することができる。
【0060】以上のことから、多くの郵便物を迅速にか
つ効率的に区分することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の外
観構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の構
成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の認
識ユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置にお
いて区分される郵便物に記載される住所の構造を示す図
である。
【図5】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の認
識ユニットにおける住所辞書内の町名データベースのデ
ータ構造を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の認
識ユニットの郵便番号辞書に記憶されている郵便番号の
データ構造であるツリー構造を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の認
識ユニットの郵便番号辞書に予め記憶されている郵便番
号のデータ構造における各ノードの構成を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の認
識ユニットによる郵便物の宛名の認識処理を示すフロー
チャートである。
【図9】従来の郵便物区分処理装置の認識ユニットによ
る町名の認識処理を示すプローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の
認識ユニットによる町名の認識処理のためのツリー構造
の郵便番号の検索処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態の郵便物区分処理装置の
認識ユニットによる町名の認識処理を示すフローチャー
トである。
【図12】本発明の実施の形態におけるツリー構造の7
桁の郵便番号と町名データベースに記憶されている町名
とそれらの間を関連付けるためのポインタテーブルとを
示す図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるツリー構造の上
位3桁の郵便番号と町名データベースに記憶されている
町名とそれらの間を関連付けるためのポインタテーブル
とを示す図である。
【符号の説明】
P 郵便物 1 郵便物区分処理装置 10 供給ユニット 11 スキャナユニット 11a 光電変換部 12 IDコード読取ユニット 13 バーコードプリントユニット 14 区分ユニット 14A 振り分け部 14B 区分箱群 15 認識ユニット 16 制御ユニット 17 リジェクトデータ制御ユニット 18 操作パネル 19 搬送制御ユニット 19a 搬送路 31 領域検出部 32 行検出部 33 文字検出部 34 郵便番号検出部 35 郵便番号認識部 36 郵便番号辞書 37 文字認識部 37A 文字辞書 38 住所辞書 38a 集合住宅名データベース 38b 大口名データベース 38c 町名データベース 39 町名認識部 40 街区文字検出部 41 街区文字認識部 42 街区文字辞書 43 答編集部 44 区分指定テーブル 45 集合住宅名/大口名認識部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 郵便物の宛名を認識して前記郵便物を区
    分する郵便物区分処理装置において、 前記郵便物に記載されている郵便番号を認識処理し、そ
    の郵便番号の認識結果を基に予め記憶している町名を参
    照して前記郵便物に記載されている町名を認識処理する
    手段を備えたことを特徴とする郵便物区分処理装置。
  2. 【請求項2】 郵便番号および町名が記載されている郵
    便物の画像を取得する画像取得手段と、 町名を記憶する町名記憶手段と、 前記画像取得手段によって取得された前記郵便物の画像
    から郵便番号および町名を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出した郵便番号を認識処理し、
    この認識結果を基に前記町名記憶手段に記憶されている
    町名を参照して前記検出手段によって検出した町名を認
    識処理する認識処理手段と、 前記認識処理手段の認識結果を基にして前記郵便物を区
    分する区分手段とを備えたことを特徴とする郵便物区分
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記郵便物に記載されている郵便番号
    は、3桁、5桁、または7桁のいずれかであることを特
    徴とする請求項1または2に記載の郵便物区分処理装
    置。
  4. 【請求項4】 1桁を1ノードとしたツリー構造の7桁
    の郵便番号とこの郵便番号に対応する前記町名記憶手段
    の町名の記憶位置とを記憶する郵便番号記憶手段を備え
    たことを特徴とする請求項2に記載の郵便物区分処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記認識処理手段は、前記郵便番号の認
    識結果を基にして前記郵便番号記憶手段に記憶されてい
    るツリー構造の7桁の郵便番号の各桁を順次参照するこ
    とにより認識された郵便番号に対応する前記町名記憶手
    段の町名の記憶位置から町名を特定して町名の認識処理
    を行うことを特徴とする請求項4に記載の郵便物区分処
    理装置。
  6. 【請求項6】 郵便物の宛名を認識して前記郵便物を区
    分する郵便物区分処理方法において、 前記郵便物に記載されている郵便番号を認識処理し、そ
    の郵便番号の認識結果を基に予め記憶している町名を参
    照して前記郵便物に記載されている町名を認識処理する
    ことを特徴とする郵便物区分処理方法。
  7. 【請求項7】 郵便番号および町名が記載されている郵
    便物の宛名を認識して前記郵便物を区分する郵便物区分
    処理方法において、 前記郵便物の画像を取得し、 取得した前記郵便物の画像から郵便番号を検出し、 検出した前記郵便番号を認識処理し、 取得した前記郵便物の画像から町名を検出し、 前記郵便番号の認識結果を基に予め記憶している町名を
    参照して検出した町名を認識処理することを特徴とする
    郵便物区分処理方法。
  8. 【請求項8】 前記郵便物に記載されている郵便番号
    は、3桁、5桁、または7桁のいずれかであることを特
    徴とする請求項6または7に記載の郵便物区分処理方
    法。
  9. 【請求項9】 1桁を1ノードとしたツリー構造の7桁
    の郵便番号を記憶することを特徴とする請求項6または
    7に記載の郵便物区分処理方法。
  10. 【請求項10】 前記郵便番号の認識結果を基にして記
    憶した前記ツリー構造の7桁の郵便番号の各桁を順次参
    照することにより予め記憶している町名の中で認識され
    た郵便番号に対応する町名を特定して町名の認識処理を
    行うことを特徴とする請求項9に記載の郵便物区分処理
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002042057A (ja) * 2000-07-21 2002-02-08 Toshiba Corp 読取装置、読取方法、区分装置、及び区分方法
JP2019074907A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 株式会社三菱Ufj銀行 情報処理装置及びプログラム

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