JPH11237987A - 初期プログラムロード方式 - Google Patents

初期プログラムロード方式

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JPH11237987A
JPH11237987A JP10039305A JP3930598A JPH11237987A JP H11237987 A JPH11237987 A JP H11237987A JP 10039305 A JP10039305 A JP 10039305A JP 3930598 A JP3930598 A JP 3930598A JP H11237987 A JPH11237987 A JP H11237987A
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slave
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slave processor
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JP10039305A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nakajima
猛 中嶋
Kenji Yamamoto
健司 山本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチプロセッサシステムにおける初期プロ
グラムロード方式に関し、IPL処理時間の短縮と運転
開始時の主プロセッサの負荷軽減とを目的とする。 【解決手段】 二重系主プロセッサ100と従プロセッ
サ200とから構成され、個別のファイルメモリ300
と、共通の外部記憶装置400を有するマルチプロセッ
サシステムにおいて、外部記憶装置に各プロセッサの運
転情報401、402の他に主運転開始手順情報41
1、従運転開始手順情報412、転送手順情報413を
格納し、IPLを指示された現用系110が、先ず従運
転開始手順情報と従プロセッサ用の運転情報とを外部記
憶装置から抽出して予備系120内のファイルメモリに
格納した後、予備系に従プロセッサへ転送させた後、現
用系が外部記憶装置から運転情報と主運転開始手順情報
とを抽出して主プロセッサのIPLを実行するのと並行
して、従プロセッサにIPLを実行させる様に構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチプロセッサシ
ステムにおける初期プログラムロード方式に関し、特に
一方を現用系、他方を予備系として運用する二重系構成
を有する主プロセッサと、従プロセッサとから構成され
るマルチプロセッサシステムにおける初期プログラムロ
ード方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来あるマルチプロセッサシス
テムを例示する図であり、図16は従来あるIPLシー
ケンスを例示する図である。
【0003】図15に示されるマルチプロセッサシステ
ムは、一組の主プロセッサ(CPU)10M と、一組の
従プロセッサ(CPU)10S とから構成されている。
なお従プロセッサ(CPU)10S は、複数組存在する
場合もある。
【0004】主プロセッサ(CPU)10M は、それぞ
れ二重化された中央制御装置(CC)1M 〔個々の中央
制御装置(CC)1M を1M1および1M2と称する、以下
同様〕、主記憶装置(MM)2M 、チャネル制御装置
(CHC)3M 、磁気ディスク装置(DK)4M 、ファ
イルメモリ(FM)5M 、プロセッサ間通信制御装置
(CCA)6M およびバス7M から構成されている。
【0005】各中央制御装置(CC)1M1および1
M2は、それぞれ主記憶装置(MM)2M1および2M2、並
びにチャネル制御装置(CHC)3M1および3M2に接続
され、またチャネル制御装置(CHC)3M1には、磁気
ディスク装置(DK)4M1、ファイルメモリ(FM)5
M1およびプロセッサ間通信制御装置(CCA)6M1が、
バス7M1を介して接続され、またチャネル制御装置(C
HC)3M2には、磁気ディスク装置(DK)4M2、ファ
イルメモリ(FM)5M2およびプロセッサ間通信制御装
置(CCA)6M2が、バス7M2を介して接続されてい
る。
【0006】中央制御装置(CC)1M1、主記憶装置
(MM)2M1、チャネル制御装置(CHC)3M1、磁気
ディスク装置(DK)4M1、ファイルメモリ(FM)5
M1およびプロセッサ間通信制御装置(CCA)6M1は一
つの系を構成し、中央制御装置(CC)1M2、主記憶装
置(MM)2M2、チャネル制御装置(CHC)3M2、磁
気ディスク装置(DK)4M2、ファイルメモリ(FM)
M2およびプロセッサ間通信制御装置(CCA)6M2
他の一つの系を構成しており、一方の系が現用系として
稼働し、他方の系が予備系として待機する。
【0007】各ファイルメモリ(FM)5M1および5M2
には、それぞれの系が運転する際に、各中央制御装置
(CC)1M1および1M1が実行するに必要な一切のプロ
グラムおよびデータ〔以後主プロセッサ用IPLデータ
(DIPLM)と称する〕が格納されており、また各主記憶
装置(MM)2M1および2M2には、各ファイルメモリ
(FM)5M1および5M2に格納されている主プロセッサ
用IPLデータ(DIPLM)内の一部〔以後常駐プログラ
ムおよびデータと称する〕が蓄積され、各中央制御装置
(CC)1M1および1M1は、各主記憶装置(MM)2M1
および2M2に蓄積されている常駐プログラムおよびデー
タを実行することにより、運転を開始する。
【0008】また従プロセッサ(CPU)10S も、主
プロセッサ(CPU)10M と同様の構成を有している
が、磁気ディスク装置(DK)4M のみは具備せず、主
プロセッサ(CPU)10M に設けられている磁気ディ
スク装置(DK)4M1および4M2を共用する。
【0009】磁気ディスク装置(DK)4M1および4M2
には、主プロセッサ(CPU)10 M 内の各ファイルメ
モリ(FM)5M1および5M2に格納されている主プロセ
ッサ用IPLデータ(DIPLM)と、従プロセッサ(CP
U)10S 内の各ファイルメモリ(FM)5S1および5
S2に格納されている従プロセッサ用IPLデータ(D
IPLS)とが保存されている。
【0010】主プロセッサ(CPU)10M のプロセッ
サ間通信制御装置(CCA)6M1と従プロセッサ(CP
U)10S のプロセッサ間通信制御装置(CCA)6S1
と、主プロセッサ(CPU)10M のプロセッサ間通信
制御装置(CCA)6M2と従プロセッサ(CPU)10
S のプロセッサ間通信制御装置(CCA)6S2とはそれ
ぞれ接続されており、主プロセッサ(CPU)10M
従プロセッサ(CPU)10S とは、それぞれ接続され
たプロセッサ間通信制御装置(CCA)6M1および
S1、或いはプロセッサ間通信制御装置(CCA)6M2
および6S2を経由して、相互に情報転送を可能としてい
る。
【0011】なお主記憶装置(MM)2M およびファイ
ルメモリ(FM)5M は、何れも揮発性記憶素子〔例え
ばICメモリ等〕で構成されており、電源が遮断された
場合には、記憶内容は消滅する。
【0012】従って、電源遮断後に再度運転を再開する
為には、磁気ディスク装置(DK)4M1または4M2に保
存済みの主プロセッサ用IPLデータ(DIPLM)または
従プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)を、ファイルメ
モリ(FM)5M または5Sに複写する、所謂初期プロ
グラムロード〔以後、「IPL(Initial Program Loa
d) の略称」と称する〕を実行する必要がある。
【0013】次に、当該マルチプロセッサシステムに対
する従来あるIPL処理過程を、図15および図16を
用いて説明する。なお、主プロセッサ(CPU)10M
においては、中央制御装置(CC)1M1を含む系を現用
系、中央制御装置(CC)1M2を含む系を予備系とし、
また従プロセッサ(CPU)10S においては、中央制
御装置(CC)1S1を含む系を現用系、中央制御装置
(CC)1S2を含む系を予備系と定める。
【0014】最初に、主プロセッサ(CPU)10M
現用系中央制御装置(CC)1M1に、IPL指示信号
が、図示されぬ手段により入力されたとする。中央制御
装置(CC)1M1は、チャネル制御装置(CHC)3M1
およびバス7 M1を介して現用系の磁気ディスク装置(D
K)4M1を参照し、保存されている主プロセッサ用IP
Lデータ(DIPLM)を抽出し、一旦主記憶装置(MM)
M1に蓄積した後、チャネル制御装置(CHC)3M1
よびバス7M1を介してファイルメモリ(FM)5M1に転
送し、格納することにより、主プロセッサ(CPU)1
M におけるIPL処理を完了する。
【0015】その間、予備系の中央制御装置(CC)1
M2、磁気ディスク装置(DK)4M2およびファイルメモ
リ(FM)5M2は、総て停止している。次に、中央制御
装置(CC)1M1が、ファイルメモリ(FM)5M1に格
納済みの主プロセッサ用IPLデータ(DIPLM)の中か
ら、主プロセッサ(CPU)10M が動作を開始する為
に必要な常駐プログラムおよびデータを抽出し、主記憶
装置(MM)2M1に格納した後、格納した常駐プログラ
ムを実行することにより、主プロセッサ(CPU)10
M の運転が開始される。
【0016】主プロセッサ(CPU)10M が運転を開
始し、中央制御装置(CC)1M1が各種アプリケーショ
ンプログラムを実行する過程で生成されるデータ〔例え
ば詳細課金データ等〕を、チャネル制御装置(CHC)
M1およびバス7M1を介して磁気ディスク装置(DK)
M1に格納する。
【0017】その中で中央制御装置(CC)1M1は、従
プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)を従プロセッサ
(CPU)10S に転送する為のプログラムを、アプリ
ケーションプログラムの一つとして実行開始することに
より、磁気ディスク装置(DK)4M1内に記憶済みの従
プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)を、チャネル制御
装置(CHC)3M1およびバス7M1を介して抽出し、一
旦主記憶装置(MM)2 M1に蓄積した後、チャネル制御
装置(CHC)3M1、バス7M1およびプロセッサ間通信
制御装置(CCA)6M1を介して従プロセッサ(CP
U)10S に転送し、従プロセッサ(CPU)10S
のプロセッサ間通信制御装置(CCA)6S1、バス7S1
およびチャネル制御装置(CHC)3S1を介して中央制
御装置(CC)1S1に送信する。
【0018】従プロセッサ(CPU)10S において
は、中央制御装置(CC)1S1が、主プロセッサ(CP
U)10M から転送される従プロセッサ用IPLデータ
(DIP LS)を受信し、一旦主記憶装置(MM)2S1に蓄
積した後、チャネル制御装置(CHC)3S1およびバス
S1を介してファイルメモリ(FM)5S1に格納するこ
とにより、従プロセッサ(CPU)10S におけるIP
L処理を完了する。
【0019】次に、中央制御装置(CC)1S1が、ファ
イルメモリ(FM)5S1に格納済みの従プロセッサ用I
PLデータ(DIPLS)の中から、従プロセッサ(CP
U)10S が動作を開始する為に必要な常駐プログラム
およびデータを抽出し、主記憶装置(MM)2S1に格納
した後、格納した常駐プログラムを実行することによ
り、従プロセッサ(CPU)10S の運転が開始され
る。
【0020】以上の如き従来あるIPLシーケンスは、
図16に示される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来あるマルチプロセッサにおいては、IPL
処理を実行する際に、先ず主プロセッサ(CPU)10
M のIPL処理を完了し、動作を開始させた後、各種ア
プリケーションプログラムを実行する過程で、従プロセ
ッサ用IPLデータ(DIPLS)を磁気ディスク装置(D
K)4M1から抽出し、従プロセッサ(CPU)10S
転送し、従プロセッサ(CPU)10S のIPL処理を
実行させていた為、他のアプリケーションプログラムの
実行と競合し乍ら磁気ディスク装置(DK)4M1にアク
セスすることとなり、磁気ディスク装置(DK)4M1
おける各種アプリケーションプログラム用データの格納
領域と、従プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)の格納
領域との違いに起因するシーク動作が頻繁に発生し、従
プロセッサ(CPU)10S 、延いては当該マルチプロ
セッサシステムのIPL処理に要する時間を増大させる
と共に、運転を開始直後で負荷が増大している主プロセ
ッサ(CPU)10M の負荷を一層圧迫する恐れがあ
る。
【0022】更にマルチプロセッサシステムが複数の従
プロセッサ(CPU)10S を保有する場合には、IP
L処理時間の増加程度、並びに主プロセッサ(CPU)
10 M の負荷の圧迫程度は一層甚だしくなる。
【0023】本発明は、当該マルチプロセッサシステム
のIPL処理時間を極力短縮し、且つ運転開始時におけ
る主プロセッサの負荷を極力軽減することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。図1において、100は、現用系110および予
備系120から構成される主プロセッサ、200は従プ
ロセッサ、300はそれぞれファイルメモリ、400は
外部記憶装置であり、本発明の対象となるマルチプロセ
ッサシステムを構成する。
【0025】主プロセッサ100と従プロセッサ200
とは、相互に情報を転送可能としている。401および
402は、主プロセッサ100および従プロセッサ20
0の各系が運転する為に必要とする総てのプログラムお
よびデータを含む運転情報である。
【0026】各ファイルメモリ300は、各系の運転情
報401または402を格納する揮発性メモリである。
また外部記憶装置400は、各ファイルメモリ300に
格納済の各運転情報401、402を保持する不揮発性
メモリである。
【0027】更に、411、412および413は、本
発明により外部記憶装置400に、前述の主プロセッサ
用運転情報401および従プロセッサ用運転情報402
の他に格納された主運転開始手順情報、従運転開始手順
情報および転送手順情報である。
【0028】主運転開始手順情報411は、主プロセッ
サ100における運転開始手順を示し、また従運転開始
手順情報412は、従プロセッサ200における運転開
始手順を示し、更に転送手順情報413は、従運転開始
手順情報412と従プロセッサ用の運転情報402と
を、主プロセッサ100から従プロセッサ200に転送
する手順を示す。
【0029】かかる状態で、主プロセッサ100内の一
方の系が、自系を現用系110、他系を予備系120と
して運転開始を指示する信号を受信すると、外部記憶装
置400から主運転開始手順情報411を抽出して実行
する。
【0030】主運転開始手順情報411を実行する現用
系110は、最初に、外部記憶装置400から従運転開
始手順情報412と、従プロセッサ用の運転情報402
とを抽出し、予備系120に設けられているファイルメ
モリ300に格納する。
【0031】次に現用系110は、外部記憶装置400
から転送手順情報413を抽出して予備系120に伝達
する。以上の処理を実行し終わった現用系110は、外
部記憶装置400から主プロセッサ用の運転情報401
を抽出し、現用系110内に設けられているファイルメ
モリ300に格納した後、前記主プロセッサ100の運
転を開始させる。
【0032】一方予備系120は、現用系110から伝
達された転送手順情報413を実行することにより、現
用系110が主プロセッサ用の運転情報401を外部記
憶装置400から抽出するのと並行して、予備系120
内のファイルメモリ300に格納済の従運転開始手順情
報412を抽出して従プロセッサ200に転送した後、
予備系120内のファイルメモリ300に格納済の従プ
ロセッサ用の運転情報402を抽出し、従プロセッサ2
00に転送する。
【0033】更に従プロセッサ200は、主プロセッサ
100から転送される従運転開始手順情報412を実行
することにより、続いて主プロセッサ100から転送さ
れる従プロセッサ用の運転情報402を受信し、従プロ
セッサ200内のファイルメモリ300に格納した後、
従プロセッサ200の運転を開始させる。〔以上、本発
明(請求項1)関連〕 なお従プロセッサ200は、従プロセッサ200が二重
系から構成されている場合に、主プロセッサ100から
指示された系内に設けられたファイルメモリ300に、
主プロセッサ100から転送される従プロセッサ用の運
転情報402を格納することが考慮される。〔本発明
(請求項2)関連〕 また予備系120は、従プロセッサ用の運転情報402
を従プロセッサ200に転送完了したことを、現用系1
10に通知することが考慮される。〔本発明(請求項
3)関連〕 また従プロセッサ200は、運転を開始したことを主プ
ロセッサ100に通知することが考慮される。〔本発明
(請求項4)関連〕 また現用系110は、主プロセッサ100の運転を開始
した後、予備系120が従プロセッサ用の運転情報40
2の従プロセッサ200への転送完了を認識することが
考慮される。〔本発明(請求項5)関連〕 更に現用系110は、主プロセッサ100の運転を開始
した後、従プロセッサ200から返送される従プロセッ
サ200の運転開始通知を受信することにより、当該マ
ルチプロセッサシステムの運転開始を確認することが考
慮される。〔本発明(請求項6)関連〕 従って、IPLの実行指示を受信した主プロセッサ内の
現用系は、主プロセッサのIPLを実行する以前に、従
運転開始手順情報と従プロセッサ用の運転情報とを外部
記憶装置から抽出して予備系内のファイルメモリに格納
した後、ファイルメモリの格納内容を予備系に従プロセ
ッサへ転送開始させる為、その後、現用系が主プロセッ
サのIPLを実行するのと並行して、予備系が自系のフ
ァイルメモリから従運転開始手順情報と従プロセッサ用
の運転情報とを抽出して従プロセッサに転送し、従プロ
セッサのIPLを実行させることが可能となり、運転開
始直後で負荷の増大している主プロセッサの負荷も軽減
され、また外部記憶装置から従運転開始手順情報と従プ
ロセッサ用の運転情報とを抽出する際に、運転を開始し
た主プロセッサと競合する恐れが無くなり、当該マルチ
プロセッサシステムの初期プログラムロードの所要時間
が大幅に短縮可能となり、また運転開始直後の主プロセ
ッサの負荷を軽減可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図2は本発明の実施形態によるマルチプ
ロセッサシステムを示す図であり、図3は図2における
磁気ディスク装置内格納データを例示する図であり、図
4は図2におけるDIPLS格納系指示データを例示する図
であり、図5は図2における従プロセッサIPL完了通
知情報を例示する図であり、図6は図2における従プロ
セッサ運転開始通知情報を例示する図であり、図7は図
2における従プロセッサ用データ複写処理を例示する図
であり、図8は図2における予備系設定処理を例示する
図であり、図9は図2における主プロセッサIPL処理
を例示する図であり、図10は図2における従プロセッ
サ用データ転送処理を例示する図であり、図11は図2
における従プロセッサIPL処理を例示する図であり、
図12は図2における従プロセッサ運転開始通知処理を
例示する図であり、図13は図2における従プロセッサ
運転開始監視処理を例示する図であり、図14は本発明
の実施形態によるIPLシーケンスを例示する図であ
る。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0035】図2に示されるマルチプロセッサシステム
は、従来あるマルチプロセッサシステム〔図15参照〕
と同様に、一組の主プロセッサ(CPU)10M と、一
組の従プロセッサ(CPU)10S とから構成され、主
プロセッサ(CPU)10Mは、それぞれ二重化された
中央制御装置(CC)1M1および1M2、主記憶装置(M
M)2M1および2M2、チャネル制御装置(CHC)3M1
および3M2、磁気ディスク装置(DK)4M1および
M2、ファイルメモリ(FM)5M1および5M2、プロセ
ッサ間通信制御装置(CCA)6M1および6M2、バス7
M1および7M2から構成され、また従プロセッサ(CP
U)10S も、それぞれ二重化された中央制御装置(C
C)1S1および1S2、主記憶装置(MM)2S1および2
S2、チャネル制御装置(CHC)3S1および3S2、ファ
イルメモリ(FM)5S1および5S2、プロセッサ間通信
制御装置(CCA)6S1および6S2、バス7S1および7
S2から構成され、主プロセッサ(CPU)10M 内およ
び従プロセッサ(CPU)10S内で、それぞれ二重の
系を構成し、一方が現用系、他方が予備系として運転す
る。
【0036】なお図2においては、図1における主プロ
セッサ100として主プロセッサ(CPU)10M が設
けられ、また図1における従プロセッサ200として、
一組の従プロセッサ(CPU)10S が設けられ、また
図1における各ファイルメモリ300として、主プロセ
ッサ(CPU)10M 内にファイルメモリ(FM)5 M1
および5M2が、従プロセッサ(CPU)10S 内にファ
イルメモリ(FM)5 S1および5S2がそれぞれ設けら
れ、また図1における外部記憶装置400として、主プ
ロセッサ(CPU)10M に磁気ディスク装置(DK)
M1および4M2が設けられている。
【0037】また主プロセッサ(CPU)10M と従プ
ロセッサ(CPU)10S とは、従来あるマルチプロセ
ッサシステムと同様に、プロセッサ間通信制御装置(C
CA)6M1、6M2、6S1および6S2により互いに接続さ
れ、相互にデータ転送を可能としている。
【0038】磁気ディスク装置(DK)4M1および4M2
には、図3に示す如く、図1における運転情報(主プロ
セッサ用)401に相当する主プロセッサ用IPLデー
タ(DIPLM)と、図1における運転情報(従プロセッサ
用)402に相当する従プロセッサ用IPLデータ(D
IPLS)の他に、図1における主運転開始手順情報411
相当を含む主プロセッサIPLプログラム(PIPLM
が、また図1における転送手順情報413として従プロ
セッサ用IPLデータ送信プログラム(PSND )が、更
に図1における従運転開始手順情報412として従プロ
セッサ用IPLデータ受信プログラム(PRCV )が、そ
れぞれ格納されている。
【0039】その他の主記憶装置(MM)2M1、2M2
S1および2S2、並びにファイルメモリ(FM)5M1
M2、5S1および5S2には、IPL以前には何も格納さ
れていないものとする。
【0040】かかる状態で、主プロセッサ(CPU)1
M 内の、一方の中央制御装置(CC)1M1に、自系を
現用系、他系を予備系として運転開始を指示するIPL
指示信号が、図示されぬ手段により入力されると、中央
制御装置(CC)1M1を含む系を現用系、中央制御装置
(CC)1M2を含む他方の系を予備系と定め、その結
果、図1における現用系110として中央制御装置(C
C)1M1を含む系が対応し、また図1における予備系1
20として中央制御装置(CC)1M2を含む系が対応す
る。
【0041】中央制御装置(CC)1M1は、チャネル制
御装置(CHC)3M1およびバス7 M1を介して現用系の
磁気ディスク装置(DK)4M1を参照し、主プロセッサ
IPLプログラム(PIPLM)を磁気ディスク装置(D
K)4M1から抽出し、バス7M1およびチャネル制御装置
(CHC)3M1を介して主記憶装置(MM)2M1に蓄積
した後、実行開始する。
【0042】主プロセッサIPLプログラム(PIPLM
には、複写プログラム(P11M )と、予備系設定プログ
ラム(P12M )と、図1における主運転開始手順情報
(411)に相当するIPLプログラム(P13M )とが
含まれている。
【0043】中央制御装置(CC)1M1は、最初に主プ
ロセッサIPLプログラム(PIPLM)の中の複写プログ
ラム(P11M )を実行開始することにより、複写部11
M1を実現する。
【0044】実現された複写部11M1は、チャネル制御
装置(CHC)3M1およびバス7M1を介して磁気ディス
ク装置(DK)4M1を参照し、格納されている従プロセ
ッサ用IPLデータ受信プログラム(P15S )および従
プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)を順次抽出し〔図
7、ステップS11〕、バス7M1およびチャネル制御装
置(CHC)3M1を介して一旦主記憶装置(MM)2M1
に蓄積した後、チャネル制御装置(CHC)3M2および
バス7M2を介して、予備系のファイルメモリ(FM)5
M2に格納する〔ステップS12〕。
【0045】複写部11M1が、総ての従プロセッサ用I
PLデータ受信プログラム(P15S)および従プロセッ
サ用IPLデータ(DIPLS)を、ファイルメモリ(F
M)5 M2に格納し終わると〔ステップS13〕、次に中
央制御装置(CC)1M1は、主プロセッサIPLプログ
ラム(PIPLM)の中の予備系設定プログラム(P12M
を実行開始することにより、予備系設定部12M1を実現
する。
【0046】実現された予備系設定部12M1は、チャネ
ル制御装置(CHC)3M1およびバス7M1を介して磁気
ディスク装置(DK)4M1を参照し、格納されている従
プロセッサ用IPLデータ送信プログラム(P14M )を
順次抽出し〔図8、ステップS21〕、バス7M1および
チャネル制御装置(CHC)3M1を介して予備系の主記
憶装置(MM)2M2に蓄積した後〔ステップS22〕、
予備系の中央制御装置(CC)1M2に、従プロセッサ用
IPLデータ送信プログラム(P14M )の実行開始指示
を伝達する〔ステップS23〕。
【0047】予備系設定部12M1が、従プロセッサ用I
PLデータ送信プログラム(P14M)を主記憶装置(M
M)2M2に蓄積し終わり、中央制御装置(CC)1M2
実行開始指示を伝達し終わると、次に中央制御装置(C
C)1M1は、主プロセッサIPLプログラム(PIPLM
の中のIPLプログラム(P13M )を実行開始すること
により、IPL部13M1を実現する。
【0048】実現されたIPL部13M1は、チャネル制
御装置(CHC)3M1およびバス7 M1を介して磁気ディ
スク装置(DK)4M1を参照し、格納されている主プロ
セッサ用IPLデータ(DIPLM)を順次抽出し〔図9、
ステップS31〕、バス7M1およびチャネル制御装置
(CHC)3M1を介して一旦主記憶装置(MM)2M1
蓄積した後、チャネル制御装置(CHC)3M1およびバ
ス7M1を介して、現用系のファイルメモリ(FM)5M1
に格納する〔ステップS32〕。
【0049】IPL部13M1は、総ての主プロセッサ用
IPLデータ(DIPLM)を、ファイルメモリ(FM)5
M1に格納し終わると〔ステップS33〕、主プロセッサ
(CPU)10M におけるIPL処理を完了し、中央制
御装置(CC)1M1に主プロセッサ(CPU)10M
運転を開始させる指示を与える〔ステップS34〕。
【0050】以後中央制御装置(CC)1M1は、ファイ
ルメモリ(FM)5M1に格納済みの主プロセッサ用IP
Lデータ(DIPLM)の中から、主プロセッサ(CPU)
10 M が運転を開始する為に必要な常駐プログラムおよ
びデータを抽出し、主記憶装置(MM)2M1に格納した
後、格納した常駐プログラムを実行することにより、主
プロセッサ(CPU)10M の運転を開始する。
【0051】一方、中央制御装置(CC)1M2は、中央
制御装置(CC)1M1から伝達された指示に基づき、従
プロセッサ用IPLデータ送信プログラム(P14M )を
実行開始することにより、送信部14M2を実現する。
【0052】実現された送信部14M2は、チャネル制御
装置(CHC)3M2およびバス7M2を介してファイルメ
モリ(FM)5M2を参照し、格納されている従プロセッ
サ用IPLデータ受信プログラム(P15S )を抽出し、
バス7M2およびチャネル制御装置(CHC)3M2を介し
て主記憶装置(MM)2M2に一旦蓄積した後〔図10、
ステップS41〕、従プロセッサ(CPU)10S に対
して転送する従プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)を
格納するファイルメモリ(FM)5S の系を指定する、
図4に示される如きDIPLS格納系指示データ(ISR)を
生成する〔ステップS42〕。
【0053】なおDIPLS格納系指示データ(ISR)は、
現用系ファイルメモリ(FM)5S1を指定する場合には
論理“0”に設定され、予備系ファイルメモリ(FM)
S2を指定する場合には論理“1”に設定され、今回は
予備系ファイルメモリ(FM)5S2を指定する為に、論
理“1”に設定されたDIPLS格納系指示データ(ISR
が生成されるものとする。
【0054】続いて送信部14M2は、従プロセッサ用I
PLデータ受信プログラム(P15S)を主記憶装置(M
M)2M2から抽出し、DIPLS格納系指示データ(ISR
論理“1”)と共に、チャネル制御装置(CHC)
M2、バス7M2およびプロセッサ間通信制御装置(CC
A)6M2を介して、従プロセッサ(CPU)10S のプ
ロセッサ間通信制御装置(CCA)6S2に送信する〔ス
テップS43〕。
【0055】従プロセッサ(CPU)10S において
は、プロセッサ間通信制御装置(CCA)6S2に対応す
る中央制御装置(CC)1S2が、主プロセッサ(CP
U)10 M から対応するプロセッサ間通信制御装置(C
CA)6S2に、何等かのデータ転送の有無を監視してお
り〔図11、ステップS51〕、プロセッサ間通信制御
装置(CCA)6S2に主プロセッサ(CPU)10M
ら転送さた従プロセッサ用IPLデータ受信プログラム
(P15S )およびDIPLS格納系指示データ(ISR=論理
“1”)が転送されたことを検出すると、従プロセッサ
用IPLデータ受信プログラム(P15S )をプロセッサ
間通信制御装置(CCA)6S2から抽出し、バス7S2
よびチャネル制御装置(CHC)3S2を介して主記憶装
置(MM)2 S2に蓄積した後〔ステップS52〕、従プ
ロセッサ用IPLデータ受信プログラム(P15S )を実
行開始することにより、受信部15S2を実現する〔ステ
ップS53〕。
【0056】実現された受信部15S2は、主プロセッサ
(CPU)10M から転送されたD IPLS格納系指示デー
タ(ISR=論理“1”)を分析し、続いて転送される従
プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)を、予備系のファ
イルメモリ(FM)5S2に格納することを指定されてい
ると判定する〔ステップS54〕。
【0057】また主プロセッサ(CPU)10M におい
ては、続いて送信部14M2が、チャネル制御装置(CH
C)3M2およびバス7M2を介してファイルメモリ(F
M)5 M2を参照し、格納されている従プロセッサ用IP
Lデータ(DIPLS)を順次抽出し〔ステップS44〕、
バス7M2およびチャネル制御装置(CHC)3M2を介し
て主記憶装置(MM)2M2に一旦蓄積した後、チャネル
制御装置(CHC)3M2、バス7M2およびプロセッサ間
通信制御装置(CCA)6M2を介して、従プロセッサ
(CPU)10S のプロセッサ間通信制御装置(CC
A)6S2に転送する〔ステップS45〕。
【0058】送信部14M2は、総ての従プロセッサ用I
PLデータ(DIPLS)を転送し終わると〔ステップS4
6〕、主記憶装置(MM)2M2内に設けられている、図
5に示される如き従プロセッサIPL完了通知情報(I
SNDF)の、IPL処理の対象とする従プロセッサ(CP
U)10S に対応する従プロセッサ番号(nP2)〔本実
施形態では従プロセッサ(CPU)10S は一組である
為、nP2=1〕に対応する領域に、完了表示フラグ(F
G)および完了コード(CEND )を設定する〔ステップ
S47〕。
【0059】完了表示フラグ(FG)は、完了コード
(CEND )を未設定ならば論理“0”に設定し、設定済
みならば論理“1”に設定する。また完了コード(C
END )は、従プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)の転
送状態の正常性を示す。
【0060】送信部14M2は、以上の従プロセッサ用I
PLデータ受信プログラム(P15S)、DIPLS格納系指
示データ(ISR)および従プロセッサ用IPLデータ
(DIP LS)の転送処理を、設置されている総ての従プロ
セッサ(CPU)10S に対して実行する〔ステップS
48〕。
【0061】従プロセッサ(CPU)10S において
は、実現された受信部15S2が、主プロセッサ(CP
U)10M からプロセッサ間通信制御装置(CCA)6
S2に順次転送されて来る従プロセッサ用IPLデータ
(DIPLS)をプロセッサ間通信制御装置(CCA)6S2
から抽出し〔ステップS55〕、バス7S2およびチャネ
ル制御装置(CHC)3S2を介して主記憶装置(MM)
S2に蓄積した後、チャネル制御装置(CHC)3S2
よびバス7S2を介して、DIPLS格納系指示データ
(I SR)により指定された予備系のファイルメモリ(F
M)5S2に、順次格納する〔ステップS56〕。
【0062】受信部15S2が、総ての従プロセッサ用I
PLデータ(DIPLS)を受信し、ファイルメモリ(F
M)5S2に格納し終わると〔ステップS57〕、従プロ
セッサ(CPU)10S におけるIPL処理を完了し、
中央制御装置(CC)1S2に従プロセッサ(CPU)1
S の運転を開始させる指示を与える〔ステップS5
8〕。
【0063】以後中央制御装置(CC)1S2は、ファイ
ルメモリ(FM)5S2に格納済みの従プロセッサ用IP
Lデータ(DIPLS)の中から、従プロセッサ(CPU)
10 S が動作を開始する為に必要な常駐プログラムおよ
びデータを抽出し、主記憶装置(MM)2S2に格納した
後、格納した常駐プログラムを実行することにより、従
プロセッサ(CPU)10S の動作を開始すると、従プ
ロセッサ(CPU)10S が動作を開始したことを示
す、図6に示される如き従プロセッサ運転開始通知情報
(ISST )を作成し、チャネル制御装置(CHC)
S2、バス7S2およびプロセッサ間通信制御装置(CC
A)6S2を介して主プロセッサ(CPU)10 M のプロ
セッサ間通信制御装置(CCA)6M2に返送する〔図1
2、ステップS61〕。
【0064】一方、主プロセッサ(CPU)10M にお
いては、常駐プログラムを実行開始した中央制御装置
(CC)1M1が、予備系の主記憶装置(MM)2M2を参
照し〔図13、ステップS71〕、格納済みの従プロセ
ッサIPL完了通知情報(ISN DF)の設定状態を分析す
ることにより、中央制御装置(CC)1M2内の送信部1
M2が各従プロセッサ(CPU)10S に対して従プロ
セッサ用IPLデータ受信プログラム(P15S )、D
IPLS格納系指示データ(ISR)および従プロセッサ用I
PLデータ(DIPLS)を転送完了したか否かを判定し
〔ステップS72〕、総ての従プロセッサ(CPU)1
S に対して従プロセッサ用IPLデータ受信プログラ
ム(P15S )、DIPLS格納系指示データ(ISR)および
従プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)を転送完了した
ことを認識すると〔ステップS72〕、続いてチャネル
制御装置(CHC)3M1および3M2、並びにバス7M1
よび7M2を介してプロセッサ間通信制御装置(CCA)
M1および6M2を参照し、従プロセッサ(CPU)10
S から従プロセッサ運転開始通知情報(ISST )が返送
されているか否かを分析し〔ステップS73〕、従プロ
セッサ運転開始通知情報(ISST )が返送されているこ
とを検出すると、従プロセッサ(CPU)10S が運転
開始したことを認識する〔ステップS74〕。
【0065】以上により、当該マルチプロセッサシステ
ムを構成する主プロセッサ(CPU)10M および総て
の従プロセッサ(CPU)10S の運転開始を確認する
と、当該マルチプロセッサシステムのIPLが完了した
ことを確認する。
【0066】以上に述べた本発明の実施形態によるIP
Lシーケンスは、図14に示される。以上の説明から明
らかな如く、本発明の実施形態によれば、主プロセッサ
(CPU)10M の中央制御装置(CC)1M1にIPL
指示信号が入力されると、中央制御装置(CC)1M1
磁気ディスク装置(DK)4M1から主プロセッサIPL
プログラム(PIPLM)を抽出し、内蔵する複写プログラ
ム(P11M )、予備系設定プログラム(P12M )および
IPLプログラム(P13M )を順次実行することによ
り、複写部11M1、予備系設定部12M1およびIPL部
13M1を順次実現し、複写部11M1が、最初に磁気ディ
スク装置(DK)4M1から従プロセッサ用IPLデータ
受信プログラム(P15S )および従プロセッサ用IPL
データ(D IPLS)を抽出して予備系のファイルメモリ
(FM)5M2に格納し、次に予備系設定部12M1が、磁
気ディスク装置(DK)4M1から従プロセッサ用IPL
データ送信プログラム(P14M )を抽出して送信部14
M2を実現する。
【0067】従プロセッサ用IPLデータ受信プログラ
ム(P15S )および従プロセッサ用IPLデータ送信プ
ログラム(P14M )を磁気ディスク装置(DK)4M1
ら抽出し終わった後、現用系の中央制御装置(CC)1
M1内のIPL部13M1が、磁気ディスク装置(DK)4
M1から主プロセッサ用IPLデータ(DIPLM)を抽出し
てファイルメモリ(FM)5M1に格納し、主プロセッサ
(CPU)10M のIPLを実行するのと並行して、予
備系の中央制御装置(CC)1M2内の送信部14M2が、
ファイルメモリ(FM)5M2から従プロセッサ用IPL
データ受信プログラム(P15S )を抽出して従プロセッ
サ(CPU)10S に転送し、従プロセッサ用IPLデ
ータ受信プログラム(P15S )を受信・実行した中央制
御装置(CC)1S2が受信部15S2を実現することによ
り、続いて主プロセッサ(CPU)10M の送信部14
M2が、ファイルメモリ(FM)5M2から従プロセッサ用
IPLデータ(DIPLS)を抽出して従プロセッサ(CP
U)10S に転送すると、従プロセッサ(CPU)10
S の受信部15S2が転送された従プロセッサ用IPLデ
ータ(DIPLS)を受信し、指定されたファイルメモリ
(FM)5S2に格納することとなる。
【0068】従って、主プロセッサ(CPU)10
M は、磁気ディスク装置(DK)4M1から主プロセッサ
用IPLデータ(DIPLM)を抽出開始する迄に、磁気デ
ィスク装置(DK)4M1から従プロセッサ用IPLデー
タ受信プログラム(P15S )および従プロセッサ用IP
Lデータ(DIPLS)を抽出して予備系のファイルメモリ
(FM)5M2に格納し終わると共に、磁気ディスク装置
(DK)4M1から従プロセッサ用IPLデータ送信プロ
グラム(P14M )を抽出しており、以後現用系の中央制
御装置(CC)1M1に実現済みのIPL部13M1が、磁
気ディスク装置(DK)4M1から主プロセッサ用IPL
データ(DIPLM)を抽出して主プロセッサ(CPU)1
M のIPL処理を実行するのと並行して、予備系の中
央制御装置(CC)1M2に実現済みの送信部14M2が、
ファイルメモリ(FM)5M2から従プロセッサ用IPL
データ受信プログラム(P15S )および従プロセッサ用
IPLデータ(DIPLS)を順次抽出して従プロセッサ
(CPU)10S のIPL処理を実行する為、磁気ディ
スク装置(DK)4M1の限定された領域に格納されてい
る主プロセッサIPLプログラム(PIPLM)、従プロセ
ッサ用IPLデータ(DIP LS)、従プロセッサ用IPL
データ受信プログラム(P15S )、従プロセッサ用IP
Lデータ送信プログラム(P14M )および主プロセッサ
用IPLデータ(D IPLM)を順次抽出する場合の、磁気
ディスク装置(DK)4M1のシーク動作による時間の増
加は僅少となり、また主プロセッサ(CPU)10M
ら従プロセッサ(CPU)10S へ転送される従プロセ
ッサ用IPLデータ受信プログラム(P15S )および従
プロセッサ用IPLデータ(DIPLS)は、総てファイル
メモリ(FM)5M2から抽出される為、磁気ディスク装
置(DK)4M1から抽出して転送される従来あるマルチ
プロセッサシステムに比して転送時間が大幅に短縮さ
れ、またその間に主プロセッサ(CPU)10M では常
駐プログラムの実行が開始されていない為、アプリケー
ションプログラムの実行に伴う磁気ディスク装置(D
K)4M1の参照と競合が生ずる恐れも皆無となり、当該
マルチプロセッサシステムのIPL処理時間が大幅に短
縮可能となる。
【0069】なお、図2乃至図14はあく迄本発明の一
実施形態に過ぎず、例えば従プロセッサ用IPLデータ
受信プログラム(P15S )は従プロセッサ用IPLデー
タ(DIPLS)と共にファイルメモリ(FM)5M2に格納
されるものに限定されることは無く、他に幾多の変形が
考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果は変わらな
い。また主プロセッサ(CPU)10M および従プロセ
ッサ(CPU)10Sの構成は図示されるものに限定さ
れることは無く、例えば従プロセッサ(CPU)10S
が一重化構成を採用する等、他に幾多の変形が考慮され
るが、何れの場合にも本発明の効果は変わらない。更に
マルチプロセッサシステムを構成する従プロセッサ(C
PU)10S は一組に限定されることは無く、複数組の
従プロセッサ(CPU)10S から構成される等、他に
幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効
果は変わらない。
【0070】
【発明の効果】以上、本発明によれば、前記マルチプロ
セッサシステムにおいて、IPLの実行指示を受信した
主プロセッサ内の現用系は、主プロセッサのIPLを実
行する以前に、従運転開始手順情報と従プロセッサ用の
運転情報とを外部記憶装置から抽出して予備系内のファ
イルメモリに格納した後、ファイルメモリの格納内容を
予備系に従プロセッサへ転送開始させる為、その後、現
用系が主プロセッサのIPLを実行するのと並行して、
予備系が自系のファイルメモリから従運転開始手順情報
と従プロセッサ用の運転情報とを抽出して従プロセッサ
に転送し、従プロセッサのIPLを実行させることが可
能となり、運転開始直後で負荷の増大している主プロセ
ッサの負荷も軽減され、また外部記憶装置から従運転開
始手順情報と従プロセッサ用の運転情報とを抽出する際
に、運転を開始した主プロセッサと競合する恐れが無く
なり、当該マルチプロセッサシステムの初期プログラム
ロードの所要時間が大幅に短縮可能となり、また運転開
始直後の主プロセッサの負荷を軽減可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明の実施形態によるマルチプロセッサシ
ステム
【図3】 図2における磁気ディスク装置内格納データ
【図4】 図2におけるDIPLS格納系指示データ
【図5】 図2における従プロセッサIPL完了通知情
【図6】 図2における従プロセッサ運転開始通知情報
【図7】 図2における従プロセッサ用データ複写処理
【図8】 図2における予備系設定処理
【図9】 図2における主プロセッサIPL処理
【図10】 図2における従プロセッサ用データ転送処
【図11】 図2における従プロセッサIPL処理
【図12】 図2における従プロセッサ運転開始通知処
【図13】 図2における従プロセッサ運転開始監視処
【図14】 本発明の実施形態によるIPLシーケンス
【図15】 従来あるマルチプロセッサシステム
【図16】 従来あるIPLシーケンス
【符号の説明】
M 、1S 中央制御装置(CC) 2M 、2S 主記憶装置(MM) 3M 、3S チャネル制御装置(CHC) 4M 、4S 磁気ディスク装置(DK) 5M 、5S 、300 ファイルメモリ(FM) 6M 、6S プロセッサ間通信制御装置(CCA) 7M 、7S バス 10M 、100 主プロセッサ(CPU) 10S 、200 従プロセッサ(CPU) 11M1 複写部 12M1 予備系設定部 13M1 IPL部 14M2 送信部 15S2 受信部 110 現用系 120 予備系 400 外部記憶装置 401 運転情報(主プロセッサ用) 402 運転情報(従プロセッサ用) 411 主運転開始手順情報 412 従運転開始手順情報 413 転送手順情報

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の系を現用系、他方の系を予備系と
    して運転する二重系から構成される主プロセッサと、一
    乃至複数の従プロセッサとから構成され、前記主プロセ
    ッサおよび従プロセッサの各系は、自系が運転する為に
    必要とする総てのプログラムおよびデータを含む運転情
    報を格納する揮発性のファイルメモリを具備すると共
    に、前記主プロセッサは、前記各ファイルメモリに格納
    済の各運転情報を保持する不揮発性の外部記憶装置を具
    備し、更に前記主プロセッサと前記従プロセッサとが相
    互に情報を転送可能とするマルチプロセッサシステムに
    おいて、 前記外部記憶装置に、前記各運転情報の他に、前記主プ
    ロセッサにおける運転開始手順を示す主運転開始手順情
    報と、前記従プロセッサにおける運転開始手順を示す従
    運転開始手順情報と、前記従運転開始手順情報と前記従
    プロセッサ用の運転情報とを前記主プロセッサから前記
    従プロセッサに転送する手順を示す転送手順情報とを格
    納し、 前記主プロセッサ内の一方の系が、自系を現用系、他系
    を予備系として運転開始を指示する信号を受信した場合
    に、 前記外部記憶装置から前記主運転開始手順情報を抽出し
    て実行することにより、 最初に、前記外部記憶装置から前記従運転開始手順情報
    と、前記従プロセッサ用の運転情報とを抽出し、前記予
    備系に設けられているファイルメモリに格納し、 次に、前記外部記憶装置から前記転送手順情報を抽出し
    て前記予備系に伝達した後、 前記外部記憶装置から前記主プロセッサ用の運転情報を
    抽出し、現用系内に設けられているファイルメモリに格
    納した後、前記主プロセッサの運転を開始し、 前記予備系は、前記現用系から伝達された前記転送手順
    情報を実行することにより、 前記現用系が前記主プロセッサ用の運転情報を前記外部
    記憶装置から抽出するのと並行して、該予備系内のファ
    イルメモリに格納済の前記従運転開始手順情報を抽出し
    て前記従プロセッサに転送した後、 該予備系内のファイルメモリに格納済の前記従プロセッ
    サ用の運転情報を抽出して前記従プロセッサに転送し、 前記従プロセッサは、前記主プロセッサから転送される
    前記従運転開始手順情報を実行することにより、 続いて前記主プロセッサから転送される前記従プロセッ
    サ用の運転情報を受信し、該従プロセッサ内のファイル
    メモリに格納した後、該従プロセッサの運転を開始する
    ことを特徴とする初期プログラムロード方式。
  2. 【請求項2】 前記従プロセッサは、前記従プロセッサ
    が二重系から構成されている場合に、前記主プロセッサ
    から指示された系内に設けられたファイルメモリに、前
    記主プロセッサから転送される前記従プロセッサ用の運
    転情報を格納することを特徴とする請求項1記載の初期
    プログラムロード方式。
  3. 【請求項3】 前記予備系は、前記従プロセッサ用の運
    転情報を前記従プロセッサに転送完了したことを、前記
    現用系に通知することを特徴とする請求項1記載の初期
    プログラムロード方式。
  4. 【請求項4】 前記従プロセッサは、運転を開始したこ
    とを、前記主プロセッサに通知することを特徴とする請
    求項1記載の初期プログラムロード方式。
  5. 【請求項5】 前記現用系は、前記主プロセッサの運転
    を開始した後、前記予備系が前記従プロセッサ用の運転
    情報の前記従プロセッサへの転送完了を認識することを
    特徴とする請求項1記載の初期プログラムロード方式。
  6. 【請求項6】 前記現用系は、前記主プロセッサの運転
    を開始した後、前記従プロセッサから返送される前記従
    プロセッサの運転開始通知を受信することにより、当該
    マルチプロセッサシステムの運転開始を確認することを
    特徴とする請求項1記載の初期プログラムロード方式。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100342684B1 (ko) * 1999-12-17 2002-07-04 박종섭 이중화된 프로세서에서 스탠바이 프로세서의 로딩 방법
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