JPH11237919A - サーボ装置の制御方法 - Google Patents

サーボ装置の制御方法

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Publication number
JPH11237919A
JPH11237919A JP3774398A JP3774398A JPH11237919A JP H11237919 A JPH11237919 A JP H11237919A JP 3774398 A JP3774398 A JP 3774398A JP 3774398 A JP3774398 A JP 3774398A JP H11237919 A JPH11237919 A JP H11237919A
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JP
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moving
axes
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JP3774398A
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English (en)
Inventor
Akihiko Takahashi
昭彦 高橋
Satoshi Nojo
聡 野條
Yoshihiko Suzuki
快彦 鈴木
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動するワークに対し、これと並列的に移動す
る加工機により同期加工を行う際の制御の簡易化を図
る。 【解決手段】ワーク3および加工機6をそれぞれX1軸
方向とこれに平行するX2軸方向に移動する第1および
第2の移動部材2、5用のX1・X2軸に係わる加工用
NCデータNC2を作成すると共に、加工機6の直交3
軸であるX3・Y・Z軸に係わる移動用NCデータNC
1を従来通りにプログラミングする。各NCデータNC
1、NC2から各軸の軌跡データ(速度データ)を作成
して第1および第2の指令バッファ51、52に格納す
る。そして、サーボ周期毎にX1・X2′(X2+X
3)・Y・Zの速度データとしてレジスタ53に合成し
て記憶させた後、X1・X2′・Y・Z軸各サーボアン
プ11〜14に振り分ける。この結果、1台のNCコン
トローラ15Aにより、移動するワーク3に対し、これ
と並列的に移動する加工機6で同期加工を行う際の制御
が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、移動し
ているワーク(被加工物)に対して作業装置により所定
の作業を遂行するサーボ装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生産効率を上げるために、移動している
ワーク(被加工物)に対して作業装置により所定の作業
を行うことがある。
【0003】このような装置として、例えば、移動する
ワークと同一方向に移動する塗装機により塗装作業を行
う場合の、前記ワークの移動部材と塗装機には、それぞ
れ、サーボ装置が使用される。また、移動するワークと
同一方向に移動する加工機により研削作業を施す場合の
ワークの移動部材と加工機には、それぞれ、サーボ装置
が使用される。
【0004】図11は、レール1上をX1軸方向に移動
する第1の移動部材2上に固定されたワーク3に対し
て、レール1と平行して敷設されたレール4上をX2軸
方向(したがって、X1軸とX2軸とは平行)に移動す
る第2の移動部材5上に配置されたXYZ方向(図11
に示すX3軸方向、Y軸方向、Z軸方向)に移動するこ
との可能な直交3軸加工機6により加工を行う場合のサ
ーボ装置7の模式的な構成を示している。X3軸も、X
1軸およびX2軸に平行な軸である。
【0005】図12は、図11に示すサーボ装置7のブ
ロック図を示している。図12から分かるように、この
サーボ装置7は、基本的には、加工機6を駆動制御する
ためのコントローラ15と、第1および第2の移動部材
2、5を駆動制御するためのコントローラ22の2つの
コントローラ(制御装置)を有している。
【0006】この場合、一方のコントローラ22は、ワ
ーク3が固定された第1の移動部材2をX1軸方向に移
動させるワーク移動用サーボモータ16と加工機6が固
定された第2の移動部材5をX2軸方向に移動させる加
工機移動用サーボモータ20を、それぞれサーボアンプ
11、21を介して駆動制御する。
【0007】残りのコントローラ15は、第2の移動部
材5上に配置された加工機6を、X2軸方向と平行なX
3軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動させる各軸サ
ーボモータ17、18、19を各軸サーボアンプ12、
13、14を介して駆動制御する。
【0008】両コントローラ15、22間はシーケンサ
であるプログラマブルコントローラ(PLC)24を介
して接続されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この出願の
発明者等は、上記のように構成されるサーボ装置7で
は、平行するX軸として、ワーク3の移動方向である第
1の移動部材2のX1軸、ワーク3に対して加工機6を
同期して移動させるための移動方向である第2の移動部
材5のX2軸、および第2の移動部材5上での加工機6
の移動方向であるX3軸の合計3軸があるが、この軸数
を低減することができないかどうかという課題を見いだ
した。
【0010】この発明は、このような課題を考慮してな
されたものであって、サーボ装置の駆動軸数を低減する
ことを可能とするサーボ装置の制御方法を提供すること
を目的とする。
【0011】また、この発明は、サーボ装置に含まれる
制御系(制御装置)の構成を簡単化することを可能とす
るサーボ装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1の軌跡
データに基づき位置が制御される第1の被駆動部材と、
第2の軌跡データに基づき位置が制御される第2の被駆
動部材とを備え、前記第1および第2の被駆動部材の位
置制御が同期して行われるとき、サーボ周期毎に、前記
第1の軌跡データと前記第2の軌跡データとを合成し、
合成した軌跡データに基づき前記第1の被駆動部材また
は前記第2の被駆動部材のいずれか一方の被駆動部材の
位置を制御することを特徴とする。
【0013】この発明によれば、第1および第2の被駆
動部材の位置制御が同期して行われるとき、これら第1
および第2の被駆動部材の位置を制御する第1および第
2の軌跡データを、サーボ周期毎に合成し、合成した軌
跡データに基づき第1の被駆動部材または第2の被駆動
部材のいずれか一方の被駆動部材の位置を制御するよう
にしている。このため、第1の被駆動部材または第2の
被駆動部材のいずれか一方の被駆動部材の位置制御系の
構成を省略することができる。
【0014】また、この発明は、第1の移動部材により
移動されるワークに対して、第2の移動部材により前記
ワークと同期して移動される作業装置により加工を行う
サーボ装置の制御方法において、前記作業装置が、前記
ワークの移動と同期して移動する駆動軸を有するとき、
前記作業装置の前記駆動軸の位置を制御する軸位置軌跡
データと、前記作業装置を移動させる前記第2の移動部
材の位置を制御する第2移動部材位置軌跡データとをサ
ーボ周期毎に合成し、合成した位置軌跡データに基づき
前記第2の移動部材または前記作業装置の前記駆動軸の
位置を制御することを特徴とする。
【0015】この発明によれば、第1の移動部材により
移動されるワークに対して、第2の移動部材により前記
ワークと同期して移動される作業装置が、前記ワークの
移動と同期して移動する駆動軸を有するとき、前記作業
装置の前記駆動軸の位置を制御する軸位置軌跡データ
と、前記作業装置を移動させる前記第2の移動部材の位
置を制御する第2移動部材位置軌跡データとをサーボ周
期毎に合成し、合成した位置軌跡データに基づき前記第
2の移動部材または前記作業装置の前記駆動軸の位置を
制御するようにしている。このため、第2の移動部材ま
たは作業装置のいずれか一方の位置制御系の構成を省略
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、上記図11および図12に示したものと
対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は
省略する。
【0017】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れたサーボ装置7Aの模式的な構成を示している。
【0018】図1において、レール1上をX1軸方向に
移動する第1の移動部材(第1の被駆動部材)2上に固
定されたワーク3に対して、レール1と平行して敷設さ
れたレール4上をX2軸方向に移動する第2の移動部材
(第2の被駆動部材)5上に配置されたXYZ方向(図
1に示すX3軸方向、Y軸方向、Z軸方向)に移動する
ことの可能な直交3軸加工機(作業装置)6により研削
等の加工が行われる。なお、図1において、X1軸、X
2軸およびX3軸の方向は平行である。
【0019】図2は、このサーボ装置7Aのブロック図
を示している。図2から分かるように、このサーボ装置
7Aは、基本的には、第1の移動部材2、第2の移動部
材5および加工機6を駆動制御するための1つのNCコ
ントローラ(NC制御装置)15Aを備えている。ここ
で、NCコントローラ15Aは、図示していない中央処
理装置(CPU)、メモリ、入出力インタフェースを有
する演算制御手段としてのコンピュータを備えている。
【0020】このNCコントローラ15Aにより、ワー
ク3が固定された第1の移動部材2をX1軸方向に移動
させるサーボモータ16が、X1軸サーボアンプ11を
介して駆動制御される。これと同時に、NCコントロー
ラ15Aにより、加工機6が固定された第2の移動部材
5をX2軸方向(X3軸方向を含む方向。)に移動させ
るサーボモータ17が、X2軸サーボアンプ12を介し
て駆動制御されるとともに、加工機6自体をY軸方向お
よびZ軸方向に移動させるサーボモータ18、19が、
Y軸サーボアンプ13およびZ軸サーボアンプ14を通
じて駆動制御される。
【0021】NCコントローラ15Aは、第1の移動部
材2と第2の移動部材5を移動制御するために予めプロ
グラミングされて前記メモリに格納されているNCコー
ドからなる第1および第2の移動部材2、5用のNCデ
ータ(移動用NCデータという。)NC1と、ワーク3
に対して所望の加工を遂行するために予めプログラミン
グされて前記メモリに格納されているNCコードからな
る加工機6用のNCデータ(加工用NCデータとい
う。)NC2とを解析するNCデータ解析部(NCコー
ド選別手段)42と、このNCデータ解析部42により
選別されたNCコードに基づきモータ回転用の指令値と
しての軌跡データ(位置軌跡データ)を作成して非同期
で出力する軌跡データ作成部44と、前記軌跡データを
サーボ周期(単位時間)と各軸とをアドレスとして記憶
する第1および第2の記憶手段である第1および第2の
指令バッファ51、52と、これら第1および第2の指
令バッファ51、52に接続されるサーボ処理部54と
を備える。
【0022】サーボ処理部54は、加工指令等の割込指
令に基づき、第1および第2の指令バッファ51、52
から対応するサーボ周期毎に前記軌跡データを読み出し
てレジスタ53内に合成した後、サーボ周期毎に同期さ
せてX1・X2・Y・Z軸サーボアンプ11〜14に振
り分け、図示していないD/A変換器によりアナログ信
号としての速度信号に変換して出力する。この実施の形
態において、サーボ周期は1msに選択している。
【0023】軌跡データ作成部44は、移動用NCデー
タNC1に基づきサーボ周期毎のX1軸とX2軸の回転
量データ指令値である単位時間(サーボ周期)毎の速度
データ、すなわち加速度データを作成して第1の指令バ
ッファ51に供給する移動動作軌跡データ(移動動作用
の位置軌跡データ)作成部46と、加工用NCデータN
C2に基づきサーボ周期毎の直交3軸(X3・Y・Z)
各軸の回転量データ指令値であるサーボ周期毎の速度デ
ータ、すなわち加速度データ等を作成して第2の指令バ
ッファ52に供給する加工動作軌跡データ(加工動作用
の位置軌跡データ)作成部48とを有している。
【0024】この実施の形態において、第1および第2
の指令バッファ51、52としては、図3および図4に
示すように、それぞれ、サーボ周期に対応した10行の
アドレス(行アドレスという。)と、X1・X2(X
3)・Y・Z軸サーボアンプ11〜14に対応したX
1、X2(X3)、Y、Zの4列のアドレス(軸アドレ
スという。)とで指定される記憶領域を有するリングバ
ッファを用いている。リングバッファを用いた場合に
は、リングバッファ以外のものを用いた場合に比較し
て、メモリ容量を低減することが可能である。
【0025】第1および第2の指令バッファ51、52
は、登録数(行アドレス中、データが記憶されているア
ドレスの数)N1、N2の初期値がN1=N2=0であ
り、各書込ポインタ(次に書き込む行アドレス値)W
1、W2および読出ポインタR1、R2(次に読み出す
行アドレス値)の初期値がW1=W2=R1=R2=1
であるものとする。空白で表している各記憶領域内に、
後述するように、軌跡データとしてのX1・X2(X
3)・Y・Z軸各軸の回転速度である速度データV(V
x1,Vx2,Vy,Vz)が書込ポインタW1、W2
に基づき書き込まれ、読出ポインタR1、R2に基づき
読み出される。
【0026】第1および第2の指令バッファ51、52
に書き込まれている速度データV{Vx1,Vx2(V
x3),Vy,Vz}が、サーボ処理部54によりサー
ボ周期毎に読み出され合成された後、図示していないD
/A変換器によりアナログ信号としての速度信号{符号
は、速度データV(Vx1,Vx2,Vy,Vz)と同
一の符号を用いる。}に変換されて出力される(図1参
照)。この実施の形態において、X2軸サーボアンプ1
2に供給される速度データVx2には、第2の移動部材
5をX2軸方向に移動する速度データと、加工機6をX
3軸方向に移動する速度データとが合成されて含まれて
いる。
【0027】そして、サーボ処理部54からサーボ周期
毎に同期して出力される各速度信号Vx1,Vx2,V
y,Vzに基づきX1・X2・Y・Z軸各軸のサーボア
ンプ11〜14を通じてX1・X2・Y・Z軸各軸のサ
ーボモータ16〜19の回転がそれぞれ制御されること
で、第1の移動部材2により移動されるワーク3に対し
て第2の移動部材5により移動される加工機6による所
定の加工が遂行される。
【0028】次に、上述の実施の形態の詳しい動作につ
いて、図5に示すメインフローチャートに基づいて説明
する。
【0029】まず、第1の移動部材2上にワーク3を装
着し、第2移動部材5上の加工機6に図示していない所
定のツールを取り付けた状態において、NCコントロー
ラ15Aが、図示していないシーケンサから供給される
起動信号を検知したとき(ステップS1)、NCデータ
解析部42は、NCデータの存在を確認し(ステップS
2)、NCデータが存在する場合には、NCデータを構
成するNCコードを解析する(ステップS3)。
【0030】この解析作業では、第1の移動部材2を移
動制御するためのNCコードと第2の移動部材5を移動
制御するためのNCコードとからなる予めプログラミン
グされた移動用NCデータNC1と、加工機6自体を駆
動制御するためのNCコードからなる予めプログラミン
グされた加工用NCデータNC2とに分類され、それぞ
れ、移動動作軌跡データ作成部46と加工動作軌跡デー
タ作成部48とに送られる。
【0031】移動動作軌跡データ作成部46は、Gコー
ド等のNCコードに基づきX1・X2軸各軸の動作計画
を立案する(ステップS4)。このとき、複数軸での同
期回転が必要な場合には、その同期回転を考慮して動作
計画を立案する。
【0032】図6に示すように、動作計画61は、X1
・X2軸各軸について、回転速度である速度データV
(Vx1,Vx2)が目標速度である一定の速度データ
V1(この値は、通常、Vx1とVx2とで異なる。)
に至るまでの加速時間t1(この値も、通常、Vx1と
Vx2とで異なる。)、目標速度である一定の速度デー
タV1での送り時間である定速時間t2(この値も、通
常、Vx1とVx2とで異なる。)および目標速度であ
る一定の速度データV1から減速して停止させるまでの
減速時間t3(この値も、通常、Vx1とVx2とで異
なる。)からなる。この場合、時間t1〜t3における
動作計画を、それぞれ加速計画、定速計画および減速計
画という。なお、回転速度である速度データVは、第1
および第2の移動部材2、5をX1・X2軸各軸方向に
移動させるための速度データである。
【0033】次いで、ステップS4の処理で立案された
動作計画61に基づき、移動動作軌跡データ作成部46
において、図7に示すように、サーボ周期T0毎に、こ
の実施の形態では、T0=1ms毎に更新するための回
転量データ指令値である位置軌跡データ62としての速
度データVを作成し(ステップS5)、メモリ領域に空
きがあれば、第1の指令バッファ51に第2の指令バッ
ファ52とは独立に(非同期で)記憶させる(ステップ
S6)。
【0034】一方、加工動作軌跡データ作成部48は、
移動動作軌跡データ作成部46と同様に、Gコード等の
NCコードに基づきX3・Y・Z軸各軸の動作計画61
A(図6参照)を立案する(ステップS4a)。このと
き、複数軸での同期回転が必要な場合には、その同期回
転を考慮して動作計画を立案する。
【0035】図6に示すように、動作計画61Aは、X
3・Y・Z軸各軸について、回転速度である速度データ
Vx3、Vy、Vzが目標速度である一定の速度データ
V1(この値は、通常、Vx3とVyとVzとで異な
る。)に至るまでの加速時間t1(この値も、通常、V
x3とVyとVzとで異なる。)、目標速度である一定
の速度データV1での送り時間である定速時間t2(こ
の値も、通常、Vx3とVyとVzとで異なる。)およ
び目標速度である一定の速度データV1から減速して停
止させるまでの減速時間t3(この値も、通常、Vx3
とVyとVzとで異なる。)からなる。なお、ここでの
回転速度である速度データV(Vx3,Vy,Vz)
は、加工機6を構成する直交3軸XYZを各軸方向に移
動させるための速度データである。
【0036】次いで、ステップS4aの処理で立案され
た動作計画61Aに基づき、加工動作軌跡データ作成部
48において、図7に示したように、サーボ周期T0毎
に、この実施の形態では、T0=1ms毎に更新するた
めの回転量データ指令値である位置軌跡データ62とし
ての速度データVを作成し(ステップS5a)、メモリ
領域に空きがあれば、第2の指令バッファ52に第1の
指令バッファ51とは独立に(非同期で)記憶させる
(ステップS6a)。
【0037】次いで、加工指令等の割込によりサーボ処
理(サーボタスク)が実行される。すなわち、割込が発
生したとき、第2の指令バッファ52に書き込まれたパ
ルス数データである速度データV(V3,Vy,Vz)
と前述した第1の指令バッファ51に書き込まれたパル
ス数データである速度データV(V1,V2)とが、サ
ーボ処理部54によりサーボ周期に同期して読み出され
て合成され(ステップS7)、レジスタ53に一旦記憶
された後(ステップS8)、レジスタ53からサーボ周
期毎に同時に読み出される(ステップS9)。読み出さ
れた速度データV(V1,V2,vy,Vz)が、サー
ボ処理部54中の図示していないD/A変換器によりア
ナログ信号としての速度信号とされてX1・X2・Y・
Z軸サーボアンプ11〜14に供給される(いわゆる払
い出される。)(ステップS10)。この場合、X1・
X2・Y・Z軸サーボアンプ11〜14によりそれぞれ
対応するX1・X2・Y・Z軸サーボモータ16〜19
に対してフィードバック制御による位置・速度制御が行
われ、第2の移動部材5によりX2軸方向に移動される
加工機6上の図示していないツールにより、第1の移動
部材2によりX1軸方向に移動されているワーク3に対
して所定の加工がなされる。
【0038】ステップ7〜ステップS10の割込処理に
よるタスクに対して、並列的な処理として、ステップS
4およびステップS4aの動作計画61(61A)に基
づく動作が完了しているかどうかが確認され(ステップ
S11)、動作が完了していない場合には、さらに、位
置軌跡データ62(62A)を作成して割込指令を待
つ。動作が完了している場合には(ステップS11:Y
ES)、解析すべきNCデータが残っているかどうかが
判断され(ステップS12)、残っている場合には、ス
テップS3〜ステップS12までの処理が繰り返され、
ステップS12の判定において、NCデータが残ってい
ない場合には、所定の加工が終了したものとしてステッ
プS1の起動待ち状態にもどる。
【0039】ここで、第1および第2の指令バッファ5
1、52に対する書込読出処理およびサーボ処理部54
における合成処理を含むサーボ処理について詳しく説明
する。
【0040】第1の指令バッファ51には、X1・X2
軸に係る位置軌跡データ62を構成するサンプリングデ
ータである回転速度としての速度データV(図7参照)
が、サーボ周期毎に順次書き込まれる。一方、第2の指
令バッファ52には、第1の指令バッファ51への書込
とは非同期の状態でX3・Y・Z軸に係る位置軌跡デー
タ62Aを構成するサンプリングデータである回転速度
としての速度データVが、サーボ周期毎に順次書き込ま
れる。ただし、第1および第2の指令バッファ51、5
2への書込の際に、第1および第2の指令バッファ5
1、52に書き込まれたサーボ周期毎に同期回転が考慮
された速度データ、すなわち、各読出ポインタR0、R
1の値が考慮された速度データとして書き込まれる。
【0041】図8Aは、行アドレス1〜5まで、行アド
レス毎に若い行アドレス番号から順次速度データV=V
(Vx1,Vx2,0,0)が書き込まれ、登録数N1
がN1=5、書込ポインタW1がW1=6、読出ポイン
タR1がR1=1の状態になっている第1の指令バッフ
ァ51の記憶状態を示している。図9Aは、同様に速度
データV=V(0,Vx3,Vy,Vz)が順次書き込
まれ、登録数N2がN2=3、書込ポインタW2がW2
=4、読出ポインタR2がR2=1の状態になっている
第2の指令バッファ52の記憶状態を示している。
【0042】この状態において、割込処理であるパルス
数データの払出処理が開始されると、サーボ周期毎に、
第1および第2の指令バッファ51、52の読出ポイン
タR1、R2により指定される行アドレスの回転速度で
ある速度データVが読み出され、対応するアドレス毎に
合成されてサーボ処理部54内のレジスタ53(図10
参照)に順次記憶される。ここで、レジスタ53は、行
アドレスを10個、列アドレスを4個確保し、第1およ
び第2の指令バッファ51、52のメモリアドレス数に
一致させている。
【0043】この図10は、図8Aに示す第1の指令バ
ッファ51の行アドレス第1行の速度データV(X1,
X2,0,0)=V(Vx1,Vx2,0,0)と、図
9Aに示す第2の指令バッファ52の行アドレス第1行
の速度データV(0,X3,Y,Z)=V(0,Vx
3,Vy,Vz)とをマトリクス演算的に各対応する
行、列毎に合成するとともに、第1の指令バッファ51
の行アドレス第2行の速度データV(X1,X2,0,
0)=V(Vx1,Vx2,0,0)と第2の指令バッ
ファ52の行アドレス第2行の速度データV(0,X
3,Y,Z)=V(0,Vx3,Vy,Vz)とをマト
リクス演算的に各対応する行、列毎に合成した後のレジ
スタ53の記憶状態を示している。
【0044】このときの第1および第2の指令バッファ
51、52の記憶状態をそれぞれ図8B、図9Bに示
す。この図8B、図9Bの記憶状態は、第1および第2
の指令バッファ51、52から、読出ポインタR1=R
2=1およびR1=R2=2に基づき読み出された行ア
ドレスを、理解を容易にするために空白状態で表してい
る。この記憶状態においては、第1および第2の指令バ
ッファ51、52の新たな行アドレスに新たな速度デー
タVが非同期で第1の指令バッファ51には1行(第6
行目)、第2の指令バッファ52には2行分(第4行目
と第5行目)書き込まれたことをも表している。したが
って、この記憶状態において、第1の指令バッファ51
は、登録数N1がN1=4、書込ポインタW1がW1=
7、読出ポインタR1がR1=3の状態に変化してい
る。また、第2の指令バッファ52は、登録数N2がN
2=3、書込ポインタW2がW2=6、読出ポインタR
2がR2=3の状態になっている。以下同様に、第1お
よび第2の指令バッファ51、52の行アドレス第10
行までデータが書き込まれた後、第1および第2の指令
バッファ51、52はリングバッファであるので、それ
ぞれ、行アドレス第1行に書き込まれる。
【0045】サーボ処理部54では、レジスタ53に書
き込まれているデータが、FIFO(先入れ先出し)方
式でサーボ周期毎に行アドレス1行毎に同時に読み出さ
れ、図示していないD/A変換器を通じてX1・X2′
・Y・Z軸各軸のサーボアンプ11〜14に供給され
る。
【0046】このように上述の実施の形態によれば、サ
ーボ装置7Aにおいて、第1および第2の移動部材2、
5の駆動制御用の移動用NCデータNC1を作成するた
めのプログラミング作業と、加工機6の駆動制御用の加
工用NCデータNC2を作成するためのプログラミング
作業とを、従来と同様に分けて行えることから、従来と
同様にプログラムを見通しよく作成することが可能であ
り、かつ、コントローラの数と、サーボモータおよびこ
のサーボモータを駆動するサーボアンプの数を低減する
ことができるというきわめて優れた効果を有する。
【0047】しかも、予め作成してある、第1の移動部
材2を移動制御するためのNCコードと第2の移動部材
5を移動制御するためのNCコードとからなる予めプロ
グラミングされた移動用NCデータNC1と、加工機6
自体を駆動制御するためのNCコードからなる予めプロ
グラミングされた加工用NCデータNC2を使用するこ
とができるので、いわゆる旧設備のプログラム資産(資
源)をそのまま活用できるという効果も達成される。
【0048】また、上述の実施の形態では、ワーク3と
加工機6を移動させる第1および第2の移動部材2、5
の移動制御方向が同一の場合について説明しているが、
この発明は、図10を参照して説明したようにデータを
合成するようにしているので、移動制御方向が同一方向
ではなく、互いに逆方向の場合、あるいは平行でない場
合にも、適用できることはいうまでもない。
【0049】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、一定条件のもとで、サーボ装置の軸数を低減するこ
と、および軸駆動のための制御系(制御装置)の数を低
減することができる。
【0051】また、旧設備のプログラム資産をそのまま
活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用されたサーボ装
置の機械的構成を示す模式図である。
【図2】この発明の一実施の形態が適用されたサーボ装
置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】第1の指令バッファの構成を示す模式図であ
る。
【図4】第2の指令バッファの構成を示す模式図であ
る。
【図5】図1、図2例の動作説明に供されるフローチャ
ートである。
【図6】動作計画立案の説明に供される線図である。
【図7】軌跡データ作成の説明に供される線図である。
【図8】図8Aは、第1の指令バッファにX1・X2軸
用の速度データが一部記憶されている状態を説明する模
式図、図8Bは、第1の指令バッファからX1・X2軸
用の速度データが一部読み出された後の状態を説明する
模式図である。
【図9】図9Aは、第2の指令バッファにX3・Y・Z
軸用の速度データが一部記憶されている状態を説明する
模式図、図9Bは、第2の指令バッファからX3・Y・
Z軸用の速度データが一部読み出された状態を説明する
模式図である。
【図10】サーボ周期毎にレジスタにX1・X2′・Y
・Z軸4軸の速度データが一部書き込まれた状態を説明
する模式図である。
【図11】従来の技術に係るサーボ装置の機械的構成を
示す模式図である。
【図12】従来の技術に係るサーボ装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1…レール 2…第1の移動
部材 3…ワーク 5…第2の移動
部材 6…加工機 7A…サーボ装
置 11〜14…サーボアンプ 15A…NCコ
ントローラ 16〜20…サーボモータ 42…NCデー
タ解析部 44…軌跡データ作成部 46…移動動作
軌跡データ作成部 48…加工動作軌跡データ作成部 51、52…指
令バッファ 53…レジスタ 54…サーボ処
理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の軌跡データに基づき位置が制御され
    る第1の被駆動部材と、 第2の軌跡データに基づき位置が制御される第2の被駆
    動部材とを備え、 前記第1および第2の被駆動部材の位置制御が同期して
    行われるとき、 サーボ周期毎に、前記第1の軌跡データと前記第2の軌
    跡データとを合成し、合成した軌跡データに基づき前記
    第1の被駆動部材または前記第2の被駆動部材のいずれ
    か一方の被駆動部材の位置を制御することを特徴とする
    サーボ装置の制御方法。
  2. 【請求項2】第1の移動部材により移動されるワークに
    対して、第2の移動部材により前記ワークと同期して移
    動される作業装置により加工を行うサーボ装置の制御方
    法において、 前記作業装置が、前記ワークの移動と同期して移動する
    駆動軸を有するとき、 前記作業装置の前記駆動軸の位置を制御する軸位置軌跡
    データと、前記作業装置を移動させる前記第2の移動部
    材の位置を制御する第2移動部材位置軌跡データとをサ
    ーボ周期毎に合成し、合成した位置軌跡データに基づき
    前記第2の移動部材または前記作業装置の前記駆動軸の
    位置を制御することを特徴とするサーボ装置の制御方
    法。
JP3774398A 1998-02-19 1998-02-19 サーボ装置の制御方法 Pending JPH11237919A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008084129A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Jtekt Corp 数値制御装置のプログラムの記述方法、数値制御装置、及び加工装置
JP2008084130A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Jtekt Corp 加工装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008084129A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Jtekt Corp 数値制御装置のプログラムの記述方法、数値制御装置、及び加工装置
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