JPH11237214A - 被搬送体の長さ測定装置 - Google Patents

被搬送体の長さ測定装置

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JPH11237214A
JPH11237214A JP3831098A JP3831098A JPH11237214A JP H11237214 A JPH11237214 A JP H11237214A JP 3831098 A JP3831098 A JP 3831098A JP 3831098 A JP3831098 A JP 3831098A JP H11237214 A JPH11237214 A JP H11237214A
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photoelectric sensor
photoelectric
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photoelectric sensors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被搬送体が高速で搬送される場合でも、その
長さを正確に測定する。 【解決手段】 入力部6から被搬送体1の搬送速度V、
設定長X0及び許容公差±△Xを入力すると、入力値に
対応して、例えば光電センサ31、35、36の組及びこ
れらの距離L0、L1がメモリ23から読み出される。そ
して、これら光電センサが動作状態とされ、タイマ24
により被搬送体1の先端が光電センサ35、36に対向し
た時点t0、t1、後端がセンサ31に対向した時点t2
測定され、演算部22において、長さX=L0+L1(t2
−t0)/(t1−t0)が演算され、プリンタ4で記録
されると共に表示部5で表示される。光電センサが高速
応答特性であるから測定精度が向上する。また、得られ
た長さをロータリーホットソーの制御装置にフィードバ
ックして、プリセットされた設定長X0に補正をかける
ことにより、切断長を許容範囲内に収めることができる
ので、製品の歩留まりが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、搬送されている物体の長
さを測定する装置に関し、特に、小径管製造ラインにお
いて搬送される小径管の長さを測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、被搬送体の長さを測定するため
の、従来例(特開昭51−32659号公報)の長さ測
定装置の概略構成図を示しており、図3において、10
はローラによって搬送される被搬送体、20は先端位置
検出装置である。該先端位置検出装置20は、蛍光灯か
らなる投光器21、レンズ22、及び1024個のフォ
トダイオード231,232,・・,231024からなる直
線状の受光アレイを備え、300mmの視野を有するよ
う構成されている。311,312,・・,31n及び3
1,322,・・,32nは複数対の投光器及び受光器
であり、複数(n個)の光電センサを構成している。こ
れら光電センサは一定の間隔dに配置され、全体として
後端位置検出装置40を構成している。
【0003】このような従来例の長さ測定装置におい
て、被搬送体10の先端が先端位置検出装置20の視野
内に入っている状態で、後端位置検出装置40のいずれ
かの光電センサにおける受光器32iへの光が遮光状態
から入光状態に変化した瞬間を考えると、被搬送体10
の長さXは、 X=L+l で表される。なお、Lは、図3に示したように、当該光
電センサ(投光器31i及び受光器32i)の位置から、
先端位置検出装置20の基準位置(始点)に配置された
最後の光電センサ(投光器31n及び受光器32n)の位
置までの距離であり、 L=d×(n−i) により求められる。また、lは、最後の光電センサの位
置すなわち先端位置検出装置20の始点から被搬送体1
0の先端までの距離であり、 l=300/1024・j により求めることができる。ただし、jは、被搬送体1
0により遮光された先端位置検出装置20のフォトダイ
オード231〜23jの個数であり、上記式が成立するの
は、図3に示したように、長さlがフォトダイオード2
1〜23jの長さに等しくなるように、先端位置検出装
置20を構成したことによるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例の長さ測定装置においては、被搬送体10の搬
送速度が大きくなると先端位置検出装置20の応答性に
問題が生じる。これは、以下の理由によるものである。
先端位置検出装置20において測定すべき距離lは、1
024個のフォトダイオードのオン/オフ状態を検出し
て、そのオン又はオフ状態の一連のフォトダイオードの
数jに基づいて測定されている。そして、フォトダイオ
ードのオン/オフ状態は、1024個のパルスを1周期
とする順次パルス列により検出するものであるから、距
離lを測定するためには、最大で1024個のパルスが
必要となる。以上のように、先端位置検出装置20にお
ける距離lの測定は、1024個のパルスの発生を必要
とするものであるから、該パルスの発生周期に対応する
時間が必要となる。したがって、被搬送体10が高速で
搬送されている場合には、距離lの測定中に被搬送体1
0の先端が大幅に進行してずれてしまうので、測定値の
信頼性が低下してしまう。
【0005】なお、被搬送体が高速搬送されかつ長さの
測定が行われるシステムの一例として、小径管製造ライ
ンを上げることができる。該小径管製造ラインおいて
は、長い小径管がロータリホットソー(H/S部)にお
いて所定の長さに切断され、冷却床で冷却され、ストレ
ートナーで形状及び寸法が矯正され、長さ測定部で長さ
の測定が実行され、面取り機に搬送される。長さの測定
においては、被搬送体としての複数の小径管が200〜
400m/分の高速で順次搬送される。そして、H/S
部においては、設定長に一致するように小径管を切断す
るものであるが、該H/S部への搬送速度の変動、ある
いは搬送機械設備の保守状況によって、実際の切断長が
変動してしまい、したがって、小径管の長さを測定して
良否を判定する必要がある。このような高速搬送を行う
システムにおいては、図3に示した従来例の長さ測定装
置を用いた場合は、上記したように、被搬送体の長さを
正確に測定することが極めて困難であり、製品の歩留ま
りが低下してしまう。
【0006】また、図3の従来例における先端位置検出
装置20は、下部に蛍光灯からなる投光器21を、上部
にフォトダイオード231〜231024からなる受光器を
設けて構成されているが、保守の面等から考えると、先
端位置検出装置20をCフレーム台車方式で構成せざる
を得ない。したがって、被搬送体10が幅の広いスラ
ブ、厚板、薄板等の場合にはさほどの問題が生じない
が、幅の狭い小径管等の場合には、搬送中のセンタずれ
が生じてしまい、先端位置の検出が不正確になる。な
お、投光器及び受光器を被搬送体10の水平方向すなわ
ち左右方向に配置することも考えられるが、この場合に
は、搬送時の被搬送体の上下変動により被搬送体の先端
が先端位置検出装置20の視野から外れてしまう恐れが
あり、これにより、測定精度が低下するか、または、最
悪の場合には測定が不能となる恐れがある。さらにま
た、蛍光灯を用いているので、熱間機に適用しようとし
ても、対環境性及び保守性の面から実用化が困難であ
る。
【0007】本発明は、上記したような従来例の問題点
に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、被搬送
体が高速で搬送される場合であっても、その長さを高精
度で測定できる被搬送体の長さ測定装置を提供すること
である。本発明の第2の目的は、被搬送体が高速で搬送
され、かつその幅が狭い場合であっても、その長さを高
精度で測定でき、しかも、保守が簡単で設備費が安価で
ある被搬送体の長さ測定装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した第1の目的を達
成するために、本発明に係る長さ測定装置においては、
搬送ラインに沿って離間して配置される4以上の複数の
光電センサと、被搬送体の目標とする長さである設定長
に応じて、複数の光電センサの中から3つを選択し、か
つ選択された光電センサを動作状態に制御する制御手段
と、被搬送体の先端及び後端が3つの光電センサによっ
て検出された時点の中の3つの時点、及び3つの光電セ
ンサの中心の光電センサと両端の光電センサとの距離に
基づき、被搬送体の長さを演算する演算手段とを備えて
いることを特徴としている。上記した第2の目的を達成
するために、本発明に係る長さ測定装置においては、搬
送ラインに沿って配置されている上記した複数の光電セ
ンサの各々が、水平方向又は垂直方向に少なくとも2段
に配置されていることを特徴としている。なお、水平及
び垂直方向共に複数段に配置することが好ましい。
【0009】本発明の好適実施例の長さ測定装置におい
ては、演算手段は、3つの時点をt0、t1、t2(ただ
し、t0<t1<t2)、3つの光電センサの内、搬送方
向の下流側に位置する第1の光電センサと中央に位置す
る第2の光電センサとの距離をL0、第2の光電センサ
と搬送方向の上流側に位置する光電センサとの距離をL
1としたとき、3つの時点がどの光電センサによって得
られたものかに応じて、被搬送体の長さXを、以下の式 X=L0+L1・(t2−t0)/(t1−t0) X=L0+L1・(t1−t0)/(t2−t0) X=L0−L1・(t1−t0)/(t2−t1) のいずれかにより演算するよう構成されている。
【0010】本発明の別の好適実施例の長さ測定装置に
おいては、制御手段は、設定長及びその許容公差をX0
及び△Xし、3つの光電センサの内、搬送方向の下流側
に位置する第1の光電センサと中央に位置する第2の光
電センサとの距離をL0、第2の光電センサと搬送方向
の上流側に位置する第3の光電センサとの距離をL1
したとき、 X0−m△X>L0+L1 (ただし、mは2以上)を満足する3つの光電センサを
選択するように構成されており、演算手段は、被搬送体
の先端が第2及び第3の光電センサによって検出された
時点をt0、t1とし、後端が第1の光電センサによって
検出された時点をt2としたとき、被搬送体の長さX
を、 X=L0+L1・(t2−t0)/(t1−t0) により演算するよう構成されている。
【0011】本発明のさらに別の好適実施例の長さ測定
装置においては、制御手段は、設定長及びその許容公差
をX0及び△Xし、3つの光電センサの内、搬送方向の
下流側に位置する第1の光電センサと中央に位置する第
2の光電センサとの距離をL0、第2の光電センサと搬
送方向の上流側に位置する第3の光電センサとの距離を
1としたとき、 X0+m△X<L0 (ただし、mは2以上)を満足する3つの光電センサを
選択するように構成されており、演算手段は、被搬送体
の後端が第1の光電センサによって検出された時点をt
0とし、先端が第2及び第3の光電センサによって検出
された時点をt1、t2としたとき、被搬送体の長さX
を、 X=L0−L1・(t1−t0)/(t2−t1) により演算するよう構成されている。
【0012】本発明の他の好適実施例の長さ測定装置に
おいては、制御手段は、設定長及びその許容公差をX0
及び△Xし、3つの光電センサの内、搬送方向の下流側
に位置する第1の光電センサと中央に位置する第2の光
電センサとの距離をL0、第2の光電センサと搬送方向
の上流側に位置する第3の光電センサとの距離をL1
したとき、 X0−m△X>L00+m△X<L0+L1 (ただし、mは2以上)を満足する3つの光電センサを
選択するように構成されており、演算手段は、被搬送体
の先端が第2の光電センサによって検出された時点をt
0とし、後端が第1の光電センサによって検出された時
点をt1とし、先端が第3の光電センサによって検出さ
れた時点をt2としたとき、被搬送体の長さXを、 X=L0+L1・(t1−t0)/(t2−t0) により演算するよう構成されている。
【0013】
【発明の実施の態様】図1は、本発明の長さ測定装置の
一実施例を説明するための概略ブロック図を示してお
り、図1において、1は被搬送体、2はコントローラ2
1、演算回路22、メモリ23及びパルス・カウンタから
なるタイマ回路24を含む演算処理部、31〜3nは複数
の光電センサ、4はプリンタ、5は表示部、6はキーボ
ード等の入力部である。なお、搬送ローラ等は省略され
ている。光電センサ31〜3nは、4個以上(例えば、n
=9)に設定され、搬送ラインに沿って所定の距離だけ
離間して配置されている。なお、隣接する2つの光電セ
ンサ間の距離を同一にする必要はない。光電センサとし
て、例えば、250μsecの応答時間を有し、最大検
出距離が1100mm程度のものが好ましい。また、複
数の光電センサの内、3つの光電センサが選択される
が、これらの3つの光電センサは、被搬送体1の目標と
なる設定長X0に応じて選択される。プリンタ4は、測
定の結果得られた被搬送体1の長さX及び該長さが許容
範囲内か否か等についての情報を印字するものであり、
表示部5は、3つの光電センサの動作、及び被搬送体1
の長さの異常等を表示する。
【0014】ここで、本発明の測定原理について、図2
(A)〜(C)を参照して説明する。なお、図2におい
ては、選択された3つの光電センサを、S0、S1、S2
で表すものとし、被搬送体1は、図の左方向に搬送され
るものとする。図2(A)は、被搬送体1の長さX、光
電センサS0と光電センサS1との距離L0、光電センサ
1と光電センサS2との距離L1との関係が、 X>L0+L1 である場合を示している。上記不等式の両辺の差をL2
とすると、長さXは、 X=L0+L1+L2 (1) となる。
【0015】そして、被搬送体1が搬送されて、その先
端が光電センサS1により検知された時点t0を基準とし
て、該先端が光電センサS2により検知された時点t1
での時間をT1(=t1−t0)とし、さらに、被搬送体
1の後端が光電センサS0によって検知された時点t2
での時間をT2(=t2−t0)とすると、時点t2におけ
る被搬送体1の先端と光電センサS2との距離はL2と等
しくなり、以下のように表すことができる。 L2=V(T2−T1) =(L1/T1)(T2−T1) =L1(T2−T1)/T1 (2) [ ただし、Vは搬送速度 ]したがって、被搬送体1の長
さXは、式(1)及び(2)より、 X=L0+L1(T2/T1) X=L0+L1(t2−t0)/(t1−t0) (3) となり、光電センサ間の距離L0、L1及び時間T1、T2
又は時点t0、t1、t2より、演算することができるこ
とが分かる。
【0016】図2(B)は、L0<X<L0+L1となる
場合を示している。上記不等式の中辺及び右辺の差をL
2とすると、長さXは、 X=L0+L1−L2 (4) となる。そして、被搬送体1が搬送されて、その先端が
光電センサS1により検知された時点t0を基準として、
その後端が光電センサS0により検知された時点t1まで
の時間をT1(=t1−t0)とし、さらに、被搬送体1
の先端が光電センサS2によって検知された時点t2まで
の時間をT2(=t2−t0)とすると、時点t2における
被搬送体1の後端と光電センサS0との距離はL2と等し
くなり、以下のように表すことができる。 L2=V(T2−T1)=(L1/T2)(T2−T1) =L1(T2−T1)/T2 (5) したがって、被搬送体1の長さXは、式(4)及び
(5)より、 X=L0+L1(T1/T2) =L0+L1(t1−t0)/(t2−t0) (6) となり、光電センサ間の距離L0、L1及び時間T1、T2
又は時点t0、t1、t2より、演算することができる。
【0017】図2(C)は、X<L0なる場合を示して
いる。上記不等式の両辺の差をL2とすると、長さX
は、 X=L0−L2 (7) となる。そして、被搬送体1が搬送されて、その後端が
光電センサS0により検知された時点t0を基準として、
その先端が光電センサS1により検知された時点t1まで
の時間をT1(=t1−t0)とし、さらに、被搬送体1
の先端が光電センサS2によって検知された時点t2まで
の時間をT2(=t2−t0)とすると、時点t2における
被搬送体1の後端と光電センサS0との距離はL1+L2
と等しくなり、以下のように表すことができる。 L1+L2=V・T2=L1/(T2−T1)・T2 =L1・T2/(T2−T1) L2=−L1+L1・T2/(T2−T1) =L1・T1/(T2−T1) (8) したがって、被搬送体1の長さXは、式(7)及び
(8)より、 X=L0−L1・T1/(T2−T1) =L0−L1(t1−t0)/(t2−t1) (9) となり、光電センサ間の距離L0、L1及び時間T1、T2
又は時点t0、t1、t2より、演算することができる。
【0018】以上、図2を参照して説明したように、3
つの光電センサを用い、被搬送体の先端又は後端がこれ
らの光電センサに位置している時点を測定すれば、上記
式(3)、(6)、(9)を演算することにより、被搬
送体の長さを得ることができることが分かる。以下に、
本発明の測定方法を説明する。なお、図1のメモリ23
には、設定長X0と3つの光電センサの組との対応関係
を表すルックアップ・テーブルが記憶されており、ま
た、各光電センサの位置及び相互間の距離(L0、L1
が予め記憶されているものとする。測定においては、ま
ず、オペレータが入力部6から被搬送体1の搬送速度
V、並びに、目標とする設定長X0及びその許容公差±
△Xを入力する。すると、コントローラ21の制御の下
に、入力された設定長X0に基づいて、メモリ23に予め
記憶されている3つの光電センサS0、S1、S2の組が
選択されてそれらの識別番号が読み出され、また、選択
された3つの光電センサの間の距離L0、L1が読み出さ
れる。例えば、設定長X0=5400〜5750mmの
とき、光電センサ31、35、36がそれぞれ光電センサ
0、S1、S2として選択されて読み出され、かつ、そ
れらの間の距離L0=5426mm、L1=187mmが
読み出される。
【0019】次に、コントローラ21は、読み出された
3つの光電センサのみを動作状態とし、そして、設定長
0のロットの製造が継続中、これら光電センサの受光
状態をモニタし、タイマ24により時点t0、t1、t2
測定される。これらの時点が得られると、演算部22
おいて、上記(3)、(6)、又は(9)式に基づき被
搬送体1の長さXが演算される。このとき、式(3)、
(6)、(9)のいずれを採用するかは、光電センサS
0、S1、S2のオン/オフ(受光/遮光)状態に応じて
決定される。例えば、光電センサを透過型とすると、光
電センサS2がオン状態からオフ状態に変化した時点で
光電センサS0がオフ状態であれば、図2(A)に対応
するから、式(3)を採用し、光電センサS1がオン状
態からオフ状態に変化した時点で光電センサS0がオン
状態であれば、図2(C)に対応するから、式(9)を
採用し、これら以外の場合に、図2(B)に対応するか
ら、式(6)を採用する。
【0020】なお、3つの式を随時選択して演算する代
わりに、設定長X0及び公差△X、並びに距離L0、L1
との関係が、 X0−m△X>L0+L1 (ただし、mは2以上)を満足する3つの光電センサを
選択すれば、被搬送体1とこれらの光電センサとが、図
2(A)に示される関係となる確率が極めて高いので、
式(3)のみを用いればよい。同様に、 X0+m△X<L0 (ただし、mは2以上)を満足する3つの光電センサを
選択すれば、図2(C)に表される関係となるので、式
(9)を用い、 X0−m△X>L00+m△X<L0+L1 を満足する3つの光電センサを選択すれば、図2(B)
に表される関係となるので、式(6)を用いればよい。
【0021】さらに、演算部22において該長さXと設
定長X0との差が演算され、コントローラ21は、該差が
許容公差±△X以上であるか否かを判定する。プリンタ
4は、得られた長さXを記録するとともに、許容範囲に
入らない被搬送体を識別するための長さ異常マークを付
ける。該マークには、被搬送体1が「短すぎる」及び
「長すぎる」ことを識別する情報も含まれている。な
お、長さXが許容範囲に入らない被搬送体1について
は、表示部5又は音声で警報表示してオペレータに報知
するようにしてもよい。警報報知機能を備えることによ
り、例えば、小径管製造ラインの上流側の製管、切断部
に異常を連絡することができるので、各種の設定を調整
する等の対処を速やかにすることができる。オペーレー
タに警報を発生する代わりに、自動制御により、被搬送
体1の長さXの実測値を、同一ロットの製造中、ロータ
リーホットソーの制御装置にフィードバックし、該実測
値に応じてプリセットされた設定長X0に補正をかけ
て、製品の切断長を許容範囲内となるよう調整するよう
にすることもできる。また、同一切断長の被搬送体の次
回の製造時にも、フィードフォワード制御用に、実測値
を活用することができる。
【0022】また、得られた長さX及び許容範囲外であ
ることを示す長さ異常マークを、被搬送体それぞれの識
別番号に対応づけてメモリ23等に記憶し、測定後の所
望の時点でそれを読み出して、表示部5で表示し、また
必要に応じてプリンタ4で印字するようにしてもよい。
光電センサ31〜3nは、透過型光電センサ及び反射型光
電センサのいずれも採用可能である。また、搬送ライン
の垂直方向及び水平方向への被搬送体1の変動に対処す
るため、光電センサ31〜3nの投光器及び受光器を垂直
方向に配置する場合は、水平方向に2段以上の光電セン
サを配置し、投光器及び受光器を水平方向に配置する場
合は、垂直方向に2段以上の光電センサを配置すること
が好ましい。水平及び垂直方向共に、光電センサを複数
段配置すれば、信頼性がさらに向上する。
【0023】さらに、上記説明においては、許容公差±
△Xがオペレータにより入力されるものとして説明した
が、オペレータによって入力された設定長X0に応じ
て、自動的に許容公差が設定されるように構成してもよ
い。例えば、演算部22において、入力された設定長X0
に許容誤差パーセントを乗算して許容公差±△Xを求め
てもよく、またメモリ23に予め記憶した検索テーブル
から読み出すようにしてもよい。また、設定長X0も、
製品ロット番号等に対応させてメモリ23に記憶してお
き、オペレータの製品ロット番号の入力により、読み出
すようにしてもよい。
【0024】本発明の他の使用方法を、以下に説明す
る。図2における3つの光電センサS0、S1、S2と被
搬送体1の目標とする設定長X0が、 X0=L0+L1/2 を満足し、かつ、公差下限値LM及び公差上限値LPが LM=X0−△X=X0−L1/2=L0 LP=X0+△X=X0+L1/2=L0+L1 となるように、3つの光電センサを選択すれば、これら
の光電センサのオン/オフ状態により、被搬送体1の長
さXが許容範囲以内にあるかどうかを識別することがで
きる。すなわち、光電センサS1に被搬送体1の先端が
到達したときに、後端が光電センサS0を既に通過して
いる場合を考えると、図2(C)に相当し、被搬送体が
公差下限値LM=L0よりも短く、「短すぎる」ことを
表している。また、光電センサS2に被搬送体1の先端
が到達した時点で後端が未だ光電センサS0に到達して
いない場合は、図2(A)に相当し、被搬送体の長さX
が公差上限値LP=L0+L1よりも長く、「長すぎる」
ことを表している。それ以外の場合が図2(B)に相当
し、長さXが許容範囲に入っていることを表している。
【0025】したがって、被搬送体1の長さを計算する
ことなく、許容範囲のものかどうかを判別することがで
きる。なお、この場合、上記したように、設定長X0
び距離L0、L1が、以下の条件 X0=L0+L1/2 LM=L0 LP=L0+L1 を満たすことが必要である。光電センサが固定位置に設
置されていても、光電センサに角度調整機能を持たせて
設置位置を等価的に調節可能とすれば、実質的に上記条
件を満足する3つの光電センサを選択することが可能と
なる。また、上記条件からみて、被搬送体1の先端を検
出する光電センサS1、S2が比較的近接して位置されて
いる必要がある(L1=2ΔXであるため)から、複数
の光電センサ31〜3nの内、幾つかの対を近接して配置
することが好ましい。
【0026】上記したように、本発明の長さ測定装置
は、検出部に高速応答特性の光電センサのみを用いてい
るので、被搬送体が高速に搬送されている場合でも、被
搬送体の先端及び後端を時間的に高精度検出することが
でき、また、演算部での演算も簡単な式だけでよいので
高速演算でき、よって、高精度の長さ測定ができる。さ
らに、搬送ラインに沿って配置した複数の光電センサ
を、2段以上、垂直方向、水平方向、又はその両方向に
配置すれば、被搬送体の上下左右方向の蛇行変動にも対
処することができる。よって、被搬送体の長さをより正
確に測定することができる。さらにまた、長さ異常が生
じた場合は、オペレータにより、または自動的に上流側
にフィードバックすることにより切断長を調整すること
ができるので、長さ異常の少ない製品を得ることがで
き、よって、製品の歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の被搬送体長さ測定装置のブ
ロック図である。
【図2】本発明の測定原理を説明するための説明図であ
る。
【図3】従来例の被搬送体長さ測定装置のブロック図で
ある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の速度で搬送される被搬送体の長さ
    を測定する長さ測定装置において、 搬送ラインに沿って離間して配置される4以上の複数の
    光電センサと、 被搬送体の目標とする長さである設定長に応じて、複数
    の光電センサの中から3つを選択し、かつ選択された光
    電センサを動作状態に制御する制御手段と、 被搬送体の先端及び後端が3つの光電センサによって検
    出された時点の中の3つの時点、及び3つの光電センサ
    の中心の光電センサと両端の光電センサとの距離に基づ
    き、被搬送体の長さを演算する演算手段とを備えている
    ことを特徴とする長さ測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の長さ測定装置において、
    演算手段は、3つの時点をt0、t1、t2(ただし、t0
    <t1<t2)、3つの光電センサの内、搬送方向の下流
    側に位置する第1の光電センサと中央に位置する第2の
    光電センサとの距離をL0、第2の光電センサと搬送方
    向の上流側に位置する光電センサとの距離をL1とした
    とき、3つの時点がどの光電センサによって得られたも
    のであるかに応じて、被搬送体の長さXを、以下の式 X=L0+L1・(t2−t0)/(t1−t0) X=L0+L1・(t1−t0)/(t2−t0) X=L0−L1・(t1−t0)/(t2−t1) のいずれかにより演算することを特徴とする長さ測定装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の長さ測定装置において、 制御手段は、設定長及びその許容公差をX0及び△X
    し、3つの光電センサの内、搬送方向の下流側に位置す
    る第1の光電センサと中央に位置する第2の光電センサ
    との距離をL0、第2の光電センサと搬送方向の上流側
    に位置する第3の光電センサとの距離をL1としたと
    き、 X0−m△X>L0+L1 (ただし、mは2以上)を満足する3つの光電センサを
    選択するように構成されており、 演算手段は、被搬送体の先端が第2及び第3の光電セン
    サによって検出された時点をt0、t1とし、後端が第1
    の光電センサによって検出された時点をt2としたと
    き、被搬送体の長さXを、 X=L0+L1・(t2−t0)/(t1−t0) により演算するよう構成されていることを特徴とする長
    さ測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の長さ測定装置において、 制御手段は、設定長及びその許容公差をX0及び△X
    し、3つの光電センサの内、搬送方向の下流側に位置す
    る第1の光電センサと中央に位置する第2の光電センサ
    との距離をL0、第2の光電センサと搬送方向の上流側
    に位置する第3の光電センサとの距離をL1としたと
    き、 X0+m△X<L0 (ただし、mは2以上)を満足する3つの光電センサを
    選択するように構成されており、 演算手段は、被搬送体の後端が第1の光電センサによっ
    て検出された時点をt0とし、先端が第2及び第3の光
    電センサによって検出された時点をt1、t2としたと
    き、被搬送体の長さXを、 X=L0−L1・(t1−t0)/(t2−t1) により演算するよう構成されていることを特徴とする長
    さ測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の長さ測定装置において、 制御手段は、設定長及びその許容公差をX0及び△X
    し、3つの光電センサの内、搬送方向の下流側に位置す
    る第1の光電センサと中央に位置する第2の光電センサ
    との距離をL0、第2の光電センサと搬送方向の上流側
    に位置する第3の光電センサとの距離をL1としたと
    き、 X0−m△X>L00+m△X<L0+L1 (ただし、mは2以上)を満足する3つの光電センサを
    選択するように構成されており、 演算手段は、被搬送体の先端が第2の光電センサによっ
    て検出された時点をt0とし、後端が第1の光電センサ
    によって検出された時点をt1とし、先端が第3の光電
    センサによって検出された時点をt2としたとき、被搬
    送体の長さXを、 X=L0+L1・(t1−t0)/(t2−t0) により演算するよう構成されていることを特徴とする長
    さ測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれかに記載の長さ測定
    装置において、搬送ラインに沿って配置されている複数
    の光電センサの各々は、水平方向又は垂直方向に少なく
    とも2段に配置されていることを特徴とする長さ測定装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれかに記載の長さ測定
    装置において、該装置は、小径管製造ラインに組み込ま
    れて、切断後に搬送される小径管の長さを測定するため
    のものであることを特徴とする長さ測定装置。
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CN114655524A (zh) * 2022-03-28 2022-06-24 故城北新建材有限公司 一种自动识别系统及方法

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