JPH11235302A

JPH11235302A - 洗浄機能付きシンク

Info

Publication number: JPH11235302A
Application number: JP10042477A
Authority: JP
Inventors: Akira Kiyota; 晃清田; Kenichi Miyashita; 憲一宮下; Yukio Hamakawa; 幸生浜川; Tsutomu Mizuguchi; 努水口; Takasato Hirao; 尚郷平尾
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1998-02-24
Filing date: 1998-02-24
Publication date: 1999-08-31

Abstract

(57)【要約】【課題】シンク内でのジェット洗浄作業が可能とな
る。ジェット水の飛散を防止する。【解決手段】シンク１内の中央部よりも一方の側面２
がわに寄せた位置に、該一方の側面２の上部に対向して
シンク１の奥側から手前側に突出するジェットノズル３
を配設する。ジェットノズル３の噴射口４をシンク１の
一方の側面２の下部に向かう斜め下向きＡに配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、洗浄機能付きシ
ンクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、食器とかフライパンなどを強
制洗浄するために、流し台のシンクの横に別に洗浄槽を
設け、この洗浄槽内でジェット水を噴射させて油などの
汚れを洗い落とすようにした流し台が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
にシンクの横に洗浄槽を別に配設した場合には、流し台
の構造が複雑となり、コストアップを招くうえに、流し
台の幅寸法が大きくなり、殊に狭い台所事情では流し台
の大きさに制限があるために、大型の流し台を設置でき
なくなるという問題がある。また、従来の洗浄槽は、洗
浄水の噴射方向が様々な方向に向けられているため、洗
浄槽の使用時に蓋をしないと、洗浄槽内の水が勢いよく
飛散してしまうという問題があり、また例えばフライパ
ンを手で持って洗浄する場合には、蓋ができないため、
洗浄槽外部に水が飛散しやすくなるという問題もある。

【０００４】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、従来のような洗浄槽をシンクと別に設ける必要が
なく、シンク内でのジェット洗浄作業が可能となり、し
かも、ジェット水の飛散を防止することができる洗浄機
能付きシンクを提供することを目的とし、また底の浅い
シンクの場合でも、フライパンのような大きい洗浄物の
ジェット洗浄を容易に行うことができる洗浄機能付きシ
ンクを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、シンク１内の中央部よりも一方の側面２
がわに寄せた位置に、該一方の側面２の上部に対向して
ジェットノズル３を配設し、ジェットノズル３の噴射口
４をシンク１の一方の側面２の下部に向かう斜め下向き
Ａに配置して成ることを特徴としており、このように構
成することで、シンク１内の一側部に食器とかフライパ
ン等の洗浄物５を挿入して、ジェットノズル３からジェ
ット水を噴射させることにより、シンク１内の一部を利
用してジェット洗浄作業が可能となる。また、ジェット
水の噴射方向はシンク１の一方の側面２の下部に向かっ
て斜め下向きＡとなっているので、噴射口４から噴射さ
れる水がシンク１内壁部分にぶつかるので、シンク１外
部やシンク１内の他の部分に飛散するのを極力防止でき
る。

【０００６】また上記ジェットノズル３の上部からシン
ク１の一方の側面２の上部に至る上方開口面６をカバー
材７にて覆うようにするのが好ましく、この場合、シン
ク１上方への水の飛散をカバー材７によって確実に防止
できる。また上記カバー材７は、シンク１の上面に沿っ
てスライド自在な板材より成るのが好ましく、この場
合、ジェットノズル３の洗浄を行わない場合でも、カバ
ー材７をシンク１の任意の位置に自由にスライドさせる
ことができるので、カバー材７の置き場所を確保する必
要がなく、また調理し易い場所にカバー材７を移動させ
ることによって、カバー材７をシンク１上の調理台とし
て使用可能となる。

【０００７】また上記カバー材７は透明の板材より成る
のが好ましく、この場合、カバー材７を通してシンク１
内部が見えて、内部の洗浄の程度が容易に確認できるよ
うになる。また上記ジェットノズル３からシンク１の一
方の側面２に至る範囲のシンクの底面部分８ａを、シン
ク１の他の底面部分８ｂよりも一段深く形成するのが好
ましく、この場合、シンク１の底面部分８ａによってジ
ェットノズル３から噴射される水を受けることにより、
シンク１内壁からのはね水を軽減でき、水の飛散防止に
効果的となる。また、底が浅いシンク１の場合でも、ジ
ェットノズル３と対向する底面部分８ａを段落ちさせる
ことにより、フライパンのような大きな洗浄物のジェッ
ト洗浄が容易となる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本実施形態の流し台９は、図１に示すよう
に、上面にカウンタ１０が設置されており、このカウン
タ１０の内側に設けた開口部にステンレス製のシンク１
が設置されている。もちろん、シンク１は、ステンレス
製に限られず、ほうろう製、合成樹脂製等であってもよ
い。図１中の１１は混合水栓、１２は浄水器、１３は食
器洗い器である。

【０００９】上記シンク１内の中央部よりも一方の側面
２がわに寄せた位置には、該一方の側面２の上部に対向
してシンク１の奥側から手前側に突出するジェットノズ
ル３が配設されている。本実施形態では、ジェットノズ
ル３は、先端が閉塞された１本のパイプ状に形成されて
おり、図４に示すように、閉塞された先端部３ａがシン
ク１の前面上部に設けた手前側の開口部１５に嵌め込ま
れたゴムパッキン１７に挿入され、且つ、開口している
基端部３ｂがシンク１の後面上部に設けた奥側の開口部
１６に嵌め込まれたゴムパッキン１８に挿入されてお
り、これらゴムパッキン１７，１８によって両開口部１
５，１６がそれぞれ気密にシールされている。さらに、
奥側の開口部１６に嵌め込まれたゴムパッキン１８には
エルボ１９を介してシンク１の背後に立設された給水管
２０の上端部が連結されており、この給水管２０は、図
３に示す流し台９のキャビネット内に設置されたポンプ
２１を介して水道管に連結されている。これにより、ポ
ンプ２１で加圧された水が給水管２０からジェットノズ
ル３内に圧送されて、噴射口４から噴射するようになっ
ている。

【００１０】ジェットノズル３の噴射口４は、ジェット
ノズル３の長さ方向に例えば１列で間隔をあけて複数形
成されている。噴水孔の数、及びその配列はこれに限定
されるものではない。これら各噴射口４は、図２、図４
（ｃ）に示すように、シンク１の一方の側面２の下部に
向かって斜め下向きＡにそれぞれ向けられている。そし
て、図１に示す各噴射口４が向けられているシンク内壁
で囲まれた空間部をジェット洗浄部として利用できるよ
うになっている。

【００１１】しかして、シンク１内の一側部に食器とか
フライパン等の洗浄物５を挿入して、ジェットノズル３
からジェット水を噴射させることにより、シンク１内の
一部を利用して油汚れ等を強制的に洗い流すことがで
き、シンク１内でのジェット洗浄作業が可能となる。こ
のとき、ジェットノズル３は、シンク１内の一方の側面
２の上部に対向して配置されているので、フライパン等
の洗浄物５を図２のようにジェットノズル３の側方から
縦向きにして挿入したり、或いは図１のようにジェット
ノズル３の下方から横向きにして挿入したりすることが
でき、洗浄物５の形状や大きさに応じて挿入し易い方向
を自由に選ぶことができる。また、ジェット水の噴射方
向はシンク１の一方の側面２の下部に向かって斜め下向
きＡとなっているので、噴射口４から噴射される水や洗
浄物５に当たった水がシンク１内壁にぶつかって、シン
ク１上方に飛散したり、シンク１内の他の部分に飛散し
たりするのを防止できると共に、１本のパイプ状のジェ
ットノズル３を、シンク１の奥側から手前側に突出する
ように架け渡してあるので、フライパンのような大きい
洗浄物５であっても、洗浄物５全体を広範囲に亘って洗
浄でき、洗い残しのないようにすることができる。

【００１２】また、シンク１内の一部をジェット洗浄部
として利用できるので、従来のように洗浄槽をシンク１
の横に別に設ける必要がなくなり、流し台９全体のコン
パクト化を図ることができると共に、コストダウンを図
ることができる。さらにジェット洗浄を行わない場合
は、ジェットノズル３はシンク１の中央部から一方の側
面２がわに寄せて配設されているので、シンク１の中央
部から他方の側面２がわに至る部分を使用する際にジェ
ットノズル３が邪魔にならなくなり、またジェットノズ
ル３はゴムパッキン１７，１８に差し込まれて取付けら
れているので、ジェットノズル３の取外しも可能とな
る。

【００１３】図５は、シンク１の上面にカバー材７を構
成する調理プレート７ａを載置した場合を示している。
ジェットノズル３の構造は図１の実施形態と同様であ
る。調理プレート７ａは、シンク１の外周形状に沿っで
形成されており、シンク１上面と略面一に配置されてい
ると共に、その両端部がシンク１の後面上部に設けた段
部３０と前面上部に設けた段部３１とにスライド自在に
支持されている。この調理プレート７ａは、透明の板材
で構成されているのが望ましい。本実施形態では、カバ
ー材７は、ガラス板３２とこれを補強する補強材３３と
で構成されており、ガラス板３２を通してシンク１内が
見えるようになり、カバー材７の上方から内部の洗浄の
程度が確認できるものとなり、また補強材３３によって
ガラス板３２の強度を高めるようにしてある。この調理
プレート７ａは、ジェットノズル３の上部からシンク１
の一方の側面２の上部に至る上方開口面６を覆うことが
できる大きさを有しており、シンク１内部から上方への
水の飛散を防止するカバー材７としての働きを兼ね備え
ている。図５中の３５は粗ゴミ投入用ポケット、３６は
生ごみ処理ディスポーザーの投入口である。

【００１４】しかして、ジェットノズル３の上方に調理
プレート７ａを配置して、ジェットノズル３の上部から
シンク１の一方の側面２の上部に至る上方開口面６を調
理プレート７ａで覆うようにすれば、上方への水跳ねを
より確実に防止できるようになる。ここで、調理プレー
ト７ａは、シンク１上面と略面一に且つスライド自在に
配置されているので、ジェットノズル３の洗浄を行わな
い場合でも、調理プレート７ａをシンク１の左右の位置
に自由にスライドさせることができるので、調理プレー
ト７ａの置き場所を確保する必要がなく、また調理し易
い場所に調理プレート７ａを移動させることによって、
調理プレート７ａをシンク１上の調理台として使用する
ことができる。

【００１５】図６は、ジェットノズル３からシンク１の
一方の側面２に至る部分と対向するシンク１の底面部分
８ａを、シンク１の他の底面部分８ｂよりも一段深く形
成した場合を示している。ジェットノズル３の構造は図
１の実施形態と同様である。シンク１の底面部分８ａに
設けた段落ち部４０によって、ジェットノズル３から噴
射される水を受ける構造となり、シンク１内壁からのは
ね水を軽減でき、上方への水の飛散及び側方への水の飛
散をより効果的に防止できる。また最近は使い勝手を考
慮してシンク１の底を浅くする傾向があり、この場合で
も、ジェットノズル３と対向するシンク１の底面部分８
ｂを一段深く形成することによって、フライパンのよう
な大きな洗浄物を縦向きに挿入して、ジェット洗浄が容
易に行えるようになる。さらに、段落ち部４０の底面に
は排水トラップ４１を設けることによって、段落ち部４
０内の洗浄水がそのまま排水トラップ４１内に排出され
るので、シンク１の他の底面部分８ｂが汚れるのを防止
できるという利点もある。

【００１６】前記実施形態では１本のパイプ状のジェッ
トノズル３を用いた場合を説明したが、ジェットノズル
３の数は特に限定されるものではない。また、ジェット
ノズル３の先端部をシンク１の前面の開口部１５（図４
（ｂ））に架け渡すようにしたが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、例えばジェットノズル３の長さを
短くして、その先端部をシンク１内の後面と前面との中
間部に配置するようにしてもよいものであり、この場
合、シンク１の前面の開口部１５を設ける必要がなくな
る。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１記載の発明は、シンク内の中央部よりも一方の側面
がわに寄せた位置に、該一方の側面の上部に対向してジ
ェットノズルを配設し、ジェットノズルの噴射口をシン
クの一方の側面の下部に向かう斜め下向きに配置して成
るから、シンク内の一側部に食器とかフライパン等の洗
浄物を挿入して、ジェットノズルからジェット水を噴射
させることにより、シンク内の一部を利用して油汚れ等
を強制的に洗い流すことができ、シンク内でのジェット
洗浄作業が可能となる。また、ジェット水の噴射方向は
シンクの一方の側面の下部に向かって斜め下向きとなっ
ているので、噴射口から噴射される水がシンク内壁部分
にぶつかってシンク外部やシンク内の他の部分に飛散す
るのを防止できる。また、シンク内の一部をジェット洗
浄部として利用できるので、従来のように洗浄槽をシン
クの横に別に設ける必要がなくなり、流し台全体のコン
パクト化及びコストダウンを図ることができる。

【００１８】また請求項２記載の発明は、請求項１記載
の効果に加えて、ジェットノズルの上部からシンクの一
方の側面の上部に至る上方開口面をカバー材にて覆った
から、シンク内部から上方への水の飛散をカバー材によ
って確実に防止できる。また請求項３記載の発明は、請
求項１記載の効果に加えて、カバー材は、シンクの上面
に沿ってスライド自在な板材から成るから、ジェットノ
ズルの洗浄を行わない場合でも、カバー材をシンクの左
右の位置に自由にスライドさせることができるので、カ
バー材の置き場所を確保する必要がなく、また調理し易
い場所にカバー材を移動させることによって、カバー材
をシンク上の調理台として使い易くすることができる。

【００１９】また請求項４記載の発明は、請求項１記載
の効果に加えて、カバー材は透明の板材より成るから、
カバー材を通してシンク内部が見えるようになり、内部
の洗浄の程度が確認できるので、使い勝手が良くなる。
また請求項５記載の発明は、請求項１記載の効果に加え
て、ジェットノズルからシンクの一方の側面に至る範囲
のシンクの底面部分を、シンクの他の底面部分よりも一
段深く形成したから、シンクの底面部分によってジェッ
トノズルから噴射される水を受ける構造となり、シンク
内壁からのはね水を軽減でき、水の飛散防止に効果的と
なり、さらに、段落ち部内に洗浄水が流れ落ちることに
よって、シンクの他の底面部分が汚れるのを防止できる
ようになる。そのうえ、底が浅いシンクの場合でも、ジ
ェットノズルと対向する底面部分を段落ちさせることに
より、フライパンのような大きな洗浄物のジェット洗浄
を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。

【図２】同上の断面図である。

【図３】同上の流し台の正面図である。

【図４】（ａ）は同上のシンク付近の側面断面図、
（ｂ）は同上のジェットノズルをシンクに取付ける場合
を説明する断面図、（ｃ）は（ｂ）のＢ−Ｂ線断面図で
ある。

【図５】他の実施形態の斜視図である。

【図６】（ａ）は更に他の実施形態の平面図、（ｂ）は
（ａ）のＣ−Ｃ線断面図である。

【符号の説明】

１シンク２一方の側面３ジェットノズル４噴射口６上方開口面７カバー材８ａ底面部分Ａ斜め下向き

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者水口努大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内 (72)発明者平尾尚郷大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シンク内の中央部よりも一方の側面がわ
に寄せた位置に、該一方の側面の上部に対向してジェッ
トノズルを配設し、ジェットノズルの噴射口をシンクの
一方の側面の下部に向かう斜め下向きに配置して成るこ
とを特徴とする洗浄機能付きシンク。
【請求項２】ジェットノズルの上部からシンクの一方
の側面の上部に至る上方開口面をカバー材にて覆ったこ
とを特徴とする請求項１記載の洗浄機能付きシンク。
【請求項３】カバー材は、シンクの上面に沿ってスラ
イド自在な板材から成ることを特徴とする請求項２記載
の洗浄機能付きシンク。
【請求項４】カバー材は透明の板材から成ることを特
徴とする請求項２又は請求項３記載の洗浄機能付きシン
ク。
【請求項５】ジェットノズルからシンクの一方の側面
に至る範囲のシンクの底面部分を、シンクの他の底面部
分よりも一段深く形成したことを特徴とする請求項１記
載の洗浄機能付きシンク。