JPH11235200A - スクロースをベースとした疎水性生成物 - Google Patents

スクロースをベースとした疎水性生成物

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JPH11235200A
JPH11235200A JP10291118A JP29111898A JPH11235200A JP H11235200 A JPH11235200 A JP H11235200A JP 10291118 A JP10291118 A JP 10291118A JP 29111898 A JP29111898 A JP 29111898A JP H11235200 A JPH11235200 A JP H11235200A
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JP
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sucrose
granules
film
coating
group
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JP10291118A
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English (en)
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Francoise Marie-Persyn
マリ−ペルサン フランソワーズ
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Saint Louis Sucre SA
Original Assignee
Saint Louis Sucre SA
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C13SUGAR INDUSTRY
    • C13BPRODUCTION OF SUCROSE; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • C13B50/00Sugar products, e.g. powdered, lump or liquid sugar; Working-up of sugar
    • C13B50/002Addition of chemicals or other foodstuffs
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C13SUGAR INDUSTRY
    • C13BPRODUCTION OF SUCROSE; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • C13B50/00Sugar products, e.g. powdered, lump or liquid sugar; Working-up of sugar
    • C13B50/004Agglomerated sugar products; Agglomeration

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 菓子等の中で溶解せず、菓子等に爽快な噛み
応え(サクサク感)を与えることのできるスクロース顆
粒状生成物を提供する。 【解決手段】 破砕性が5%未満、より好適には3%以
下であるスクロース粒を、被膜コーティング剤で被覆す
る。このように生成されたスクロース顆粒は、好適には
約85重量パーセントないし約98重量パーセントのス
クロースと、約2重量パーセントないし約15重量パー
セントの被膜コーティング剤とを含む。また、生成物1
gの溶融時間が22℃の脱イオン水400mlで少なく
とも3時間である。前記被膜コーティング剤で被覆する
前に、付加的に下地剤、各種添加物および医薬品等をス
クロース粒に添加してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロースを基にし
た新規の生成物に関するものである。特に、本発明はス
クロースを基にした疎水性顆粒状生成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】菓子および甘味飲料において、用いられ
た砂糖(すなわちスクロース)は、溶解された状態にあ
る。従って、スクロースをベースとした生成物に疎水性
を求めるのは、驚くべきことに思われるかも知れない。
本願出願人の知る限り、スクロースに疎水特性を求めた
事例はなく、水性スクロースは、当業者にもあまり知ら
れていないものである。
【0003】例えばチョコレートバー、食用氷およびケ
ーキのふりかけ状トッピング等の菓子には、往々にして
爽快な噛み応え(サクサク感)が要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでは、
菓子の製造過程中にスクロースをベースとした生成物が
溶解してしまっていたため、この爽快な噛み応えが得ら
れることはなかった。
【0005】そこで、本発明の一つの目的は、菓子に爽
快な噛み応えを与えることができるスクロースをベース
とした顆粒状生成物を提供することである。
【0006】また、本発明の他の目的は、菓子やチョコ
レートバー等の中で溶解しないスクロースをベースとし
た顆粒状生成物を提供することである。
【0007】さらには、本発明の他の目的は、手の中で
溶けない「ポケットタイプ」の菓子を提供することであ
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、手の中で溶け
ないスクロース顆粒を提供することである。
【0009】より一般的に述べれば、本発明の目的は、
長い溶融時間を示すスクロースをベースとした顆粒状生
成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するものであり、顆粒状のスクロースベース(以
下、単に「スクロース」と称する。)生成物を提供す
る。本発明の顆粒は、スクロースおよび被膜コーティン
グ剤を基礎にするもので、被膜コーティング剤で被覆さ
れ、破砕性5%未満、より好適には3%以下のスクロー
ス粒からなる。この生成物1gが、22℃の脱イオン水
400mlに溶解するのに必要な時間は、少なくとも3
時間である。
【0011】本明細書中、「粒」という用語は、小さい
球状粒子のみならず、平均粒度が約300μmないし約
5mmである、例えば荒塩のような小さく不規則な細片
をも意味する。
【0012】本明細書中、「顆粒」という用語は、被膜
コーティング剤で被覆された(本発明の意味するところ
の)粒を意味する。
【0013】本発明のスクロース顆粒は、約85重量パ
ーセントないし約98重量パーセントのスクロースと、
約2重量パーセントないし約15重量パーセントの被膜
コーティング剤とを含む。
【0014】被膜コーティング剤は、被膜形成性多糖類
から選択される。
【0015】被膜形成性多糖類は、例えばセルロースお
よびそのエステル化誘導体、例えばメチルセルロース
(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、
ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース(HPMC)およびエチルセルロース(E
C)からなる群から選択される。
【0016】被膜形成性多糖類は、澱粉類およびそれら
の誘導体、ペクチン類およびそれらのメチル化誘導体、
ならびにガム、例えばカラゲーナン、アルギナート、寒
天、アラビアゴム、キサンタンガム、ゲランおよびキト
サンなどから選択される。
【0017】被膜コーティング剤は、被膜形成性タンパ
ク質類、植物性被膜形成性タンパク質、例えば小麦グル
テン、大豆タンパク質、トウモロコシゼイン、綿タンパ
ク質、ピーナツタンパク質および根茎植物タンパク質、
ならびに動物性被膜形成性タンパク質、例えばコラーゲ
ン、ゼラチン、乳清タンパク質、カゼイン類、ケラチ
ン、筋原線維タンパク質、および卵タンパク質などから
なる群から選択されうる。
【0018】さらに被膜コーティング剤は、被覆剤およ
び潤滑剤、例えばカルナウバ蝋、セラック、カンデリラ
蝋、精製微結晶性ワックス、および米ぬかワックスなど
からなる群から選択されうる。
【0019】本発明のスクロース顆粒は、約300μm
ないし約5mmの平均粒度を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施態様によると、前
記顆粒は、下地剤(subcoating agent)、例えばカラゲ
ーナン類、アルギナート類、寒天、アラビアゴム、キサ
ンタンガム、ゲランおよびキトサンからなる群に属する
生成物などを備える。
【0021】本発明のスクロース顆粒は、この他に、食
品香味料および着色料からなる群から選択される添加物
を含んでもよい。
【0022】上記食品香味料は、例えばコーヒー、シナ
モン、ミモザ、スミレ、コエンドロ、ハシバミの実、ア
ーモンド、ナツメグまたはミントフレーバ等である。本
発明の生成物は、例えばシナモンとミモザ、ナツメグと
スミレ、またはコエンドロとミモザ風味、というよう
に、二種類の香味料を組み合わせて含んでもよい。複数
の香味料を含むこのような生成物も本発明の範囲内に含
まれる。
【0023】本発明のスクロース顆粒の香味または色、
あるいはその両方は、コーヒーまたはココアのような補
助的成分を付加することによっても得られる。そのた
め、このような補助的な香味成分または着色成分、ある
いはその両方を含む顆粒も本発明の範囲内に含まれる。
【0024】本発明の生成物は、この他に、食用酸類、
例えばクエン酸、リンゴ酸および酒石酸等を含む有機食
用酸類等の群から選択される添加物を含むことができ
る。
【0025】さらに本発明のスクロース顆粒は、医薬品
も含むことができる。
【0026】破砕性の測定手順は、本発明により下記の
ように定められる。
【0027】〔破砕性の測定手順〕 1.Aグラムの生成物を正確に秤量する。 2.平均メッシュサイズ300μmの篩で手操作でスク
リーニングする。残った粒の質量を秤量する。(これを
Bとする。) 3.Bグラムの粒を回転撹拌器に入れ、25回転/分の
速度で15分間操作する。 4.生成物(粒および微粉)を回収し、平均メッシュサ
イズ300μmの篩上に置く。 5.この篩をアルパイン(Alpine)製機械式減圧気流シ
フタ中に3分間置き、微粉を篩い落とす。 6.粒を回収し、秤量する。その重量をCグラムとす
る。 7.破砕性F(%)は、F=100×(A−C)/Aよ
り得られる。
【0028】明細書中に報告した破砕性は、五回の試験
の結果の平均値である。また、連続して20回の測定試
験を行う毎に、シフタを少なくとも一回洗浄し、結果に
ずれが生じないようにする。
【0029】本発明にかかる生成物の製法は、破砕性が
5%未満、より好適には3%以下であるスクロース粒を
生成するステップと、前記粒を有機溶媒に溶解した被膜
コーティング剤で被覆するステップとを含む。
【0030】本発明の一つの実施態様によると、上記被
覆は、約18℃ないし約25℃の温度で連続的に噴霧す
ることによって行われる。
【0031】なお、被膜コーティング剤による被覆ステ
ップの前に、付加的なステップとして、スクロース粒を
スクロースで被覆するという砂糖コーティングステップ
を行ってもよい。
【0032】また、本発明の製法は、前記被覆ステップ
の前に、付加的に下地コーティングするステップを含む
こともできる。これは、下地剤をスクロース粒に付着さ
せる工程であり、下地用シロップは、約60ないし約9
0%(乾燥重量)のスクロースと、約10ないし約40
%(乾燥重量)の下地剤とを含む。
【0033】本発明の顆粒が添加物を含む場合、添加物
を、例えば砂糖コーティングステップ中に添加すること
ができる。
【0034】上記添加物が食用酸である場合、被膜コー
ティング剤による被覆ステップの前に、食用酸を添加す
る酸性化ステップを加えてもよい。
【0035】本発明の顆粒が補助的成分、例えばコーヒ
ーまたはココア等を含む場合は、それらを下地コーティ
ングステップ中に加えてもよいし、スクロース結晶を成
長させスクロース粒を形成するステップの一つ、つまり
スクロース粒生成ステップ中に加えてもよい。
【0036】本発明の顆粒が医薬品を含む場合は、それ
を砂糖コーティングステップ中、下地コーティングステ
ップ中、または被覆ステップの前の酸性化ステップ中に
加えることができる。
【0037】本発明にかかる生成物の製法のうち、前記
粒を生成する第一のステップは特に重要である。これに
より、前記スクロース粒の表面に硬く均一なコーティン
グが得られるのである。
【0038】本発明にかかるスクロース粒は、約125
μmより小さい細片からなるシロップで結合されたスク
ロース結晶を加圧し、約70℃ないし90℃、より好適
には約80℃前後の温度の水を、約70℃ないし90
℃、より好適には約80℃前後の温度のスクロースに加
えることによって製造される。
【0039】水分含量は、1.5±0.2%に設定され
る。
【0040】粒の破砕性が乾燥条件に依存するものであ
ることは、当業者にとって容易に理解されよう。つま
り、乾燥条件を調節することで、所望の、すなわち5%
未満、より好適には3%以下の破砕性をもたせることが
できるのである。
【0041】また、温度が約40℃未満、湿度が約40
%ないし約60%の条件が特に好ましい。
【0042】本発明にかかる粒を形成する生成物は、平
均粒度が約300μmないし約5mmであり、その破砕
性が5%未満、より好適には3%以下であるスクロース
粒状生成物である。
【0043】本発明にかかる製法の次なる工程は、所望
の生成物に応じて粒を被覆するステップである。被覆ス
テップは、下記の層を逐次的に付着させることからな
る。 1.砂糖(スクロース)シロップ。(下地剤を含めても
よい。) 2.乾燥砂糖または砂糖および有機酸の混合物を交互に
ふりかけた砂糖シロップ。 3.食品香味料または食品着色料、あるいはその両方を
含む砂糖シロップ。 4.被膜コーティング剤。
【0044】上記温度条件およびタービン吹込空気によ
る上記湿度条件を常に維持することにより、以下の効果
を得る。 a.逐次的に付着した層が均一に結晶化する。 b.表面に外殻が形成されるのを防ぎ、逐次的に付着し
た層の中に水分が捕捉されるのを防止する。(経時的に
水分が流動すると、生成物の固有特性を相当不安定にす
るものである。) c.あらゆる破砕性を回避する。
【0045】なお、付着するシロップの性質は、その組
成およびその温度によって決定すればよい。
【0046】被覆の種類を考慮した場合、タービンの作
動条件は、スクロースの溶解度曲線によって決定される
ことになろう。
【0047】溶液は、不飽和、飽和、または過飽和の三
つの状態のいずれかである。使用するシロップの性質を
濃度の観点から選択することによって、逐次付着層の付
着条件を変化させ、調節することができる。飽和シロッ
プを用いた場合、乾燥により結晶化がおこる。不飽和シ
ロップの場合、生成物は散布剤となる。後者の場合、使
用する砂糖の粒度に応じて、砂糖顆粒の「噛んだときの
食感(サクサク感)」を変えることができる。すなわ
ち、疎水性顆粒を混入した土台部分の風味が失われるの
を防ぐ度合いを変化させることができる。
【0048】本発明にかかるスクロースを基にした疎水
性顆粒は、砂糖を使用する産業、特に菓子、乳製品、菓
子パン製品、ビスケット製品、ヴィエノワズリ、食用氷
およびチョコレート等の産業分野に特に広く適用されう
るものである。
【0049】また、本発明のスクロース顆粒は、例えば
ポケットタイプの菓子の製造、ケーキのふりかけ飾付な
らびに食用氷およびチョコレートバーへの混入等に用い
られるものである。
【0050】本発明にかかるスクロースを基にした疎水
性生成物を含む菓子類およびその他の製品も本発明の範
囲内に含まれる。
【0051】生成物中に含まれる被膜コーティング剤の
量は、用途によって異なるものであることは、当業者に
とって容易に理解されよう。
【0052】例えば、菓子製造産業、特にいわゆるポケ
ットタイプの菓子においては、生成物中の被膜コーティ
ング剤の含有量(重量、乾燥ベースであらわされる)
は、好適には約1.5%である。また、その含有量は、
乳製品に用いる場合、好適には約3%ないし約5%、食
用氷に用いる場合、好適には約3%、そしてチョコレー
トに用いる場合、好適には約1.5%である。
【0053】菓子パン類、ビスケットおよびヴィエノワ
ズリ製品に用いる場合、生成物中の被膜コーティング剤
の含量(重量、乾燥ベースであらわされる)は、使用被
覆剤の種類によって異なってくる。なお、当業者は、ど
のような機械的試験を用いたとしても、ある特定の被覆
剤に応じた被膜コーティング剤の含有量を容易に決める
ことができる。
【0054】次に、限定を意図しない以下の実施例を参
照して本発明を詳細に説明する。
【0055】
【実施例】
A.スクロース粒の生成 1.硬度110ないし150kgfを有するスクロース
細片を生成する。 2.上記細片を粉砕して、平均粒度が約300μmない
し約5mm、破砕性が5%未満、好ましくは3%以下で
あるスクロース粒を得る。
【0056】B.被膜コーティング剤による被覆ステッ
プの前処理 1.ステップAにより得られたスクロース粒1kgをタ
ービンに投入し、タービンを回転させる。なお、流入空
気は40ないし60%のRH(相対湿度)を有し、温度
は約20℃である。
【0057】2.下地コーティングステップ スクロースとアラビアゴムを含むシロップ(40ないし
50ブリックス)25mlを数回に分けて加える。
【0058】3.コーティングステップ スクロースシロップ(67ないし69ブリックス)25
mlを加える。乾燥スクロース(この粒度が最終製品に
「噛み応え、サクサク感」を与える)をもって散布コー
ティングを行う。
【0059】4.この操作を繰り返し実施する。
【0060】5.所望する生成物に応じて、67ないし
69ブリックスのシロップ投入に引き続いて、以下の成
分を添加する。 (i)酸性化剤(例えば、2. 5%クエン酸) (ii)香味料(例えば2%オレンジ精油(DRAGOC
O社製))
【0061】なお、被膜コーティング前生成物を形成す
る際に逐次的に付着する層は、全て、前述した以下のコ
ーティング原理に従うものでなければならない。 (i)スクロースシロップの飽和状態 (ii)吹込空気の湿度 (iii )温度 (i v)粒質量とシロップとの比率
【0062】C.粒の被覆 1.下地コーティングし、酸性化され、風味付けされた
粒(すなわち被膜コーティング前生成物)を、被覆する
前に水分活性分析により試験する。(その活性は0. 6
未満でなければならない。) 2.被膜コーティング溶液(乾燥物質含有量3%のラッ
クゴム溶液)を連続的に噴霧する。
【0063】疎水性を1年以上持続させるのに必要な逐
次付着層の含有量は、粒質量:被膜コーティング剤の比
率にして97:3である。
【0064】以上、特定の実施態様を参照して本発明を
説明したが、この他にも多数の変更例が添付の請求の範
囲で定義した本発明の範囲内に含まれうることは、当業
者には容易に理解されよう。
【0065】
【発明の効果】以上により、本発明にかかるスクロース
基礎顆粒状生成物は、菓子やチョコレートバー等の中で
溶解しないため、菓子に爽快な噛み応え(サクサク感)
を与えることができる。また、本発明にかかる顆粒およ
び製法により、手の中で溶けない「ポケットタイプ」の
菓子を提供することができる。さらに、本発明により、
手の中で溶けないスクロース顆粒を提供することができ
る。より一般的には、本発明により、長い溶融時間を示
すスクロース基礎顆粒状生成物を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23G 9/02 A23G 9/02 A23L 1/22 A23L 1/22 A

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクロースおよび被膜コーティング剤を
    基にした顆粒であって、前記被膜コーティング剤で被覆
    され、破砕性が5%未満、より好適には3%以下である
    スクロースをベースとした粒からなり、生成物1gの溶
    融時間が22℃の脱イオン水400ml中で少なくとも
    3時間であることを特徴とするスクロースをベースとし
    た顆粒。
  2. 【請求項2】 約85重量パーセントないし約98重量
    パーセントのスクロースと、約2重量パーセントないし
    約15重量パーセントの被膜コーティング剤とを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスクロースをベースと
    した顆粒。
  3. 【請求項3】 前記被膜コーティング剤は、被膜形成性
    多糖類から選択されることを特徴とする請求項1に記載
    のスクロースをベースとした顆粒。
  4. 【請求項4】 前記被膜コーティング多糖類は、セルロ
    ースおよびそのエステル化誘導体からなる群から選択さ
    れることを特徴とする請求項3に記載のスクロースをベ
    ースとした顆粒。
  5. 【請求項5】 前記被膜形成性多糖類は、メチルセルロ
    ース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HP
    C)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、カルボ
    キシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピル
    メチルセルロース(HPMC)およびエチルセルロース
    (EC)からなる群から選択されることを特徴とする請
    求項4に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  6. 【請求項6】 前記被膜形成性多糖類は、澱粉およびそ
    れらの誘導体、ペクチンおよびそれらのメチル化誘導
    体、ならびにガム類からなる群から選択されることを特
    徴とする請求項5に記載のスクロースをベースとした顆
    粒。
  7. 【請求項7】 前記ガム類は、カラゲーナン、アルギナ
    ート、寒天、アラビアゴム、キサンタンガム、ゼラチン
    およびキトサンからなる群から選択されることを特徴と
    する請求項6に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  8. 【請求項8】 前記被膜コーティング剤は、被膜形成性
    タンパク質類からなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項1に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  9. 【請求項9】 前記被膜形成性タンパク質類は、植物性
    被膜形成性タンパク質類からなる群から選択されること
    を特徴とする請求項8に記載のスクロースをベースとし
    た顆粒。
  10. 【請求項10】 前記植物性被膜形成性タンパク質類
    は、小麦グルテン、大豆タンパク質、トウモロコシゼイ
    ン、綿タンパク質、食用根茎タンパク質および豆タンパ
    ク質からなる群から選択されることを特徴とする請求項
    9に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  11. 【請求項11】 前記被膜形成性タンパク質類は、動物
    性被膜形成性タンパク質類からなる群から選択されるこ
    とを特徴とする請求項8に記載のスクロースをベースと
    した顆粒。
  12. 【請求項12】 前記動物性被膜形成性タンパク質類
    は、コラーゲン、ゼラチン、乳清タンパク質、カゼイン
    類、ケラチン、筋原線維タンパク質、および卵タンパク
    質類などからなる群から選択されることを特徴とする請
    求項11に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  13. 【請求項13】 前記被膜コーティング剤は、被覆剤お
    よび潤滑剤からなる群から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  14. 【請求項14】 前記被膜コーティング剤は、カルナウ
    バ蝋、セラック、カンデリラ蝋、精製微結晶性ワック
    ス、および米ぬかワックス等からなる群から選択される
    ことを特徴とする請求項13に記載のスクロースをベー
    スとした顆粒。
  15. 【請求項15】 顆粒の平均粒度が約300μmないし
    約5mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記
    載のスクロースをベースとした顆粒。
  16. 【請求項16】 付加的に下地剤を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  17. 【請求項17】 前記下地剤は、カラゲーナン、アルギ
    ナート、寒天、アラビアゴム、キサンタンガム、ゼラチ
    ンおよびキトサンからなる群から選択されることを特徴
    とする請求項16に記載のスクロースをベースとした顆
    粒。
  18. 【請求項18】 付加的に食品香味料および食品着色料
    からなる群から選択される添加物を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  19. 【請求項19】 付加的に補助的香味成分または着色成
    分、あるいはその両方を含むことを特徴とする請求項1
    に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  20. 【請求項20】 前記補助的成分は、コーヒーおよびコ
    コアから選択されることを特徴とする請求項19に記載
    のスクロースをベースとした顆粒。
  21. 【請求項21】 付加的に食用酸類からなる群から選択
    される添加物を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    スクロースをベースとした顆粒。
  22. 【請求項22】 前記食用酸類は、有機性食用酸類であ
    ることを特徴とする請求項21に記載のスクロースをベ
    ースとした顆粒。
  23. 【請求項23】 前記有機性食用酸類は、クエン酸、リ
    ンゴ酸および酒石酸からなる群から選択されることを特
    徴とする請求項22に記載のスクロースをベースとした
    顆粒。
  24. 【請求項24】 付加的に医薬品を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のスクロースをベースとした顆粒。
  25. 【請求項25】 破砕性が3%以下であるスクロース粒
    を生成するステップと、前記粒を被膜コーティング剤の
    有機溶媒溶液で被覆するステップとを含むことを特徴と
    する請求項1に記載の顆粒の製法。
  26. 【請求項26】 前記被覆が約18℃ないし約25℃の
    温度で連続的に噴霧乾燥することにより実施されること
    を特徴とする請求項25に記載の製法。
  27. 【請求項27】 前記被覆ステップの前に、スクロース
    粒をスクロースでコーティングするための付加的な砂糖
    コーティングステップを含むことを特徴とする請求項2
    5に記載の製法。
  28. 【請求項28】 前記被覆ステップの前に、前記スクロ
    ース粒に下地剤を付着するための付加的な下地コーティ
    ングステップを含み、前記下地シロップは、乾燥重量で
    約60ないし約90重量パーセントのスクロースと、乾
    燥重量で約10ないし約40重量パーセントの下地剤と
    を含むことを特徴とする請求項16に記載の顆粒を製造
    するための請求項25に記載の製法。
  29. 【請求項29】 前記添加剤は、前記砂糖コーティング
    ステップ中に添加されることを特徴とする請求項18に
    記載の顆粒を製造するための請求項25に記載の製法。
  30. 【請求項30】 前記食用酸類は、前記被覆ステップの
    前の酸性化ステップ中に添加されることを特徴とする請
    求項22に記載の顆粒を製造するための請求項25に記
    載の製法。
  31. 【請求項31】 前記補助的成分は、前記スクロース粒
    生成ステップ中に添加されることを特徴とする請求項1
    9に記載の顆粒を製造するための請求項25に記載の製
    法。
  32. 【請求項32】 前記補助的成分は、前記下地コーティ
    ングステップ中に添加されることを特徴とする請求項1
    9に記載の顆粒を製造するための請求項28に記載の製
    法。
  33. 【請求項33】 前記医薬品は、スクロース粒の前記製
    造ステップ中に添加されることを特徴とする請求項24
    に記載の顆粒を製造するための請求項25に記載の方
    法。
  34. 【請求項34】 前記医薬品は、前記下地コーティング
    ステップ中に添加されることを特徴とする請求項24に
    記載の顆粒を製造するための請求項28に記載の製法。
  35. 【請求項35】 菓子、乳製品、菓子パン製品、ビスケ
    ット製品、ヴィエノワズリ製品、食用氷およびチョコレ
    ートを含む分野から選択される分野において請求項1記
    載のスクロース顆粒を用いる方法。
  36. 【請求項36】 ポケット菓子を製造するための請求項
    35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 ケーキをふりかけ飾付するための請求
    項35に記載の方法。
  38. 【請求項38】 食用氷に使用される請求項35に記載
    の方法。
  39. 【請求項39】 チョコレートバーのために使用される
    請求項35記載の方法。
  40. 【請求項40】 請求項1に記載のスクロースをベース
    とした顆粒を含む菓子製品。
  41. 【請求項41】 平均粒度が約300μmないし約5m
    mの範囲内にあり、破砕性が5%未満、より好適には3
    %以下であることを特徴とするスクロース粒。
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