JPH11234522A - 原稿画像読み取り装置及び原稿画像情報の補正方法 - Google Patents

原稿画像読み取り装置及び原稿画像情報の補正方法

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JPH11234522A
JPH11234522A JP10031800A JP3180098A JPH11234522A JP H11234522 A JPH11234522 A JP H11234522A JP 10031800 A JP10031800 A JP 10031800A JP 3180098 A JP3180098 A JP 3180098A JP H11234522 A JPH11234522 A JP H11234522A
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JP10031800A
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Isanori Higashiura
功典 東浦
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の読み取りを選択可能なように2つ以上
の画像読み取り手段が設けられた場合において、どの画
像読み取り手段が選ばれた場合であっても、均一濃度の
原稿画像(情報)を取得できるようにする。 【解決手段】 原稿20の読み取りを選択可能なように
用意されたn個の画像読み取り手段S1〜Snと、この
n個の画像読み取り手段S1〜Snの内のどの画像読み
取り手段Si(i=1〜n)を使用して原稿が読み取ら
れたかを検出し特定するためのセンサU1〜Un及び検
出手段11と、この検出手段11の出力に基づいて特定
された画像読み取り手段Siによる原稿読取情報を補正
する補正手段12とを備え、この補正手段12は、予め
画像読み取り手段S1〜Sn毎に取得された補正パラメ
ータDp1〜Dpnに基づいてn個の画像読み取り手段
S1〜Sn間の読み取り誤差を無くすように原稿読取情
報を補正するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はプラテン方式の原
稿読み取り機構及び自動原稿給紙方式の画像読み取り機
構を備えた画像形成装置などに適用して好適な原稿画像
読み取り装置及び原稿画像情報の補正方法に関する。
【0002】詳しくは、原稿の読み取りを選択可能なよ
うに2つ以上の画像読み取り手段が設けられた場合であ
って、その画像読み取り手段の中から特定の画像読み取
り手段を選択して、原稿の濃度が未知である任意画像を
読み取らせたときに、その選択された画像読み取り手段
に対して予め用意された補正パラメータに基づいてその
任意画像による原稿読取情報を補正して、どの画像読み
取り手段が選ばれた場合であっても、均一濃度の原稿画
像(情報)を取得できるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】近年、原稿ガラス上に載置された原稿に
対して撮像光学系を走査して原稿画像を読み取るプラテ
ン方式の読み取り機構に加えて、撮像光学系は静止した
状態で、原稿の方を原稿ガラス上に搬送(走査)して原
稿画像を読み取る自動原稿給紙(Auto Document Fee
der)機構を備えた原稿画像読み取り装置が使用される
場合が多くなってきた。
【0004】この種の2つの読み取り機構を備えた原稿
画像読み取り装置では、各々の原稿ガラスの透過率の差
や、読み込み時の原稿の高さの違いにより(光学経路距
離の差により)、各々の光学経路間で原稿の読み取り特
性(濃度・変調伝達関数[MTF:Modulation Trans
fer Function ]等)に差を生ずることが知られてい
る。
【0005】従来方式の原稿画像読み取り装置では、こ
の差を無視するか、又は、平均的な(固定の)補正パラ
メータで原稿画像情報を補正している。このために、読
み取り機構毎に補正誤差が発生し、画質的な不具合(カ
ブリ・飛び・ボケ等)を招くことがある。
【0006】図14はこの種の自動原稿給紙機構(以下
ADF読み取り機構という)備えた原稿画像読み取り装
置1の構成例を示す斜視図である。
【0007】図14に示す原稿画像読み取り装置1はデ
ジタル複写機などの上部に設けられ、キャビネット(本
体装置)9に対して、プラテンカバー6が取り付けられ
る。このプラテンカバー6の左端部にはADF読み取り
機構を構成する原稿挿入口4が設けられ、薄手の原稿が
挿入されると、その原稿を内部に搬送しながら原稿画像
が読み取られる。極端に厚い原稿や本などはADF読み
取り機構では物理的に原稿の搬送が不可能である。この
ため、従来の複写機と同様なコピー機能を併用する。例
えば、プラテンカバー6を上方に開き、そのプラテン上
に原稿を載置した状態で原稿画像が読み取られる。
【0008】この種の原稿画像読み取り装置1の内部の
撮像光学系は図15の構成例に示される。この撮像光学
系において、キャビネット9内部にはプラテン読み取り
機構50を構成するプラテン用の原稿ガラス51が設け
られ、この原稿ガラス51に載置された原稿20に対し
て、画像撮像系を構成する光学系59が走査される。光
学系59にはランプ53が設けられ、原稿20に光が照
射される。
【0009】原稿20からの原稿画像情報を含んだ戻り
光はミラー54、55及び56を介在して走査方向に偏
光される。このキャビネット1内の右端部には結像光学
系57が取り付けられ、ミラー56からの光が結像され
る。この結像光学系57の出射側にはCCD撮像素子5
8が取付けられ、結像光学系57による光を受けて原稿
画像が撮像される。このCCD撮像素子58による原稿
画像信号はアナログ・デジタル変換された後に原稿画像
情報Diとなって画像処理部に出力される。
【0010】ADF読み取り機構40には、ADF用の
原稿ガラス52が設けられ、光学系59は原稿ガラス5
2の下側に静止した状態であって、原稿20の方が図1
5の原稿ガラス52のa点からb点へ搬送(走査)する
ことにより、ラスタスキャンが行われる。この原稿ガラ
ス52は光学系59に対する原稿20の読み取り高さを
一定すると共に、ランプ53及びミラー部54、55、
56に塵埃やゴミ等が入り込まないように設けられる。
【0011】そして、光学系59のランプ53から原稿
20に光が照射されると、プラテン方式と同様に、CC
D撮像素子58による原稿画像情報Diが画像処理部に
出力される。
【0012】このADF読み取り機構40では、原稿2
0の読み取り高さ(位置)一定にするために、原稿ガラ
ス52に原稿20が接触しながら搬送される。このと
き、原稿20の搬送により、原稿ガラス52が摩擦帯電
し、この原稿ガラス52に塵埃・ゴミ等が付着し易くな
る。原稿ガラス52に塵埃・ゴミ等が付着すると、不必
要なスジ・影が読み込まれて再生画像が不具合となる。
【0013】そこで、原稿ガラス52に塵埃・ゴミ等が
付着し難くするために、原稿ガラス52には導電コート
(ガラス表面摩擦を低下させる化学的なコーティング)
が施されることが多い。この導電コートを施すと、コー
ティング材料にもよるが通常、10〜20%程度の透過
率が低下する。この透過率が低下すると、原稿画像読み
取り時の光量が低下するので、読み込み濃度が高くな
る。
【0014】この点、プラテン読み取り機構50では、
原稿20が原稿ガラス51に静置されるために、その原
稿ガラス51には摩擦電気がほとんど生じない。従っ
て、透過率が低下したり、コストアップにつながる導電
コートを設ける必要がない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ADF
読み取り機構40及びプラテン読み取り機構50を備え
た従来方式の原稿画像読み取り装置1によれば、次のよ
うな問題がある。
【0016】 ADF読み込み時とプラテン読み込み
時とで、原稿ガラス51、52の透過率の相違により、
同じ反射率(同一濃度)の原稿20を読み込んだとき
に、CCD撮像素子58に入力される光量が変わってし
まう。従って、ADF読み取り機構40とプラテン読み
取り機構50との間に読み取り誤差(濃度差や、MTF
の差)を発生する。
【0017】 また、光学系49のいわゆる「零」調
整を行うために、ADF読み取り機構40とプラテン読
み取り機構50との間に図15に示す基準濃度板3を有
した校正用のガラス2が設けられる。しかしながら、原
稿ガラス51、52の透過率差に応じた濃度補正を行う
ためには、コーティングの有無に応じた複数種類の校正
用のガラス2を設けなくてはならず、原稿画像読み取り
装置1の大型化や、コストアップにつながる。従って、
通常、校正用のガラス2はコーティング有無のどちらか
一方(通常はコストの安いコーティング無し)とし、校
正機構を共通させることが多い。
【0018】 更に、ADF読み取り機構40とプラ
テン読み取り機構50では光学系59が共通であるが、
校正用のガラス2、原稿ガラス51及び52は別部品と
なる。このため、これらのガラス2、51及び52の厚
さや取付け位置にわずかながら差を生じ、この差がCC
D撮像素子58の受光量に変動を与えてしまい、原稿画
像の読み取り濃度差を発生させる原因となる。
【0019】 通常、のような不具合は調整不能と
して無視してしまうか、平均的な誤差補正値を用いて大
まかに補正される場合が多い。しかし、原稿ガラス52
上の導電コートに関しては製造ロット等により透過率の
バラツキが大きく、個々の原稿画像読み取り装置におい
て、原稿読み取り時の濃度差が生じてしまう。また、導
電コートにより光路の屈折率が変化し、解像度の評価対
象となるMTFの差を生じさせる場合がある。これによ
り、コピー画像の画質的な不具合(カブリ・飛び等)を
生ずる原因となる。
【0020】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、原稿の読み取りを選択可能なように2
つ以上の画像読み取り手段が設けられた場合において、
どの画像読み取り手段が選ばれた場合であっても、均一
濃度の原稿画像(情報)を取得できるようにした原稿画
像読み取り装置及び原稿画像情報の補正方法を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明に係る原稿画像読み取り装置は、原稿の読
み取りを選択可能なように用意された2つ以上の画像読
み取り手段と、この画像読み取り手段の内のどの画像読
み取り手段を使用して原稿が読み取られたかを検出し特
定する検出手段と、この検出手段の出力に基づいて特定
された画像読み取り手段による原稿読取情報を補正する
補正手段とを備え、補正手段は、予め画像読み取り手段
毎に取得された補正パラメータに基づいて2つ以上の画
像読み取り手段間の読み取り誤差を無くすように原稿読
取情報を補正することを特徴とするものである。
【0022】この発明の原稿画像読み取り装置によれ
ば、2つ以上の画像読み取り手段の中から特定の画像読
み取り手段を選択して、原稿の濃度が未知である任意画
像を読み取らせたときに、その選択された画像読み取り
手段に対して予め用意された補正パラメータに基づいて
その任意画像による原稿読取情報を補正することができ
る。
【0023】このため、2つ以上の画像読み取り手段の
全てに同一濃度の原稿を読み取らせたときに、2つ以上
の画像読み取り手段間に光学特性上の透過率の相違によ
る読み取り誤差が生じていた場合であっても、どの画像
読み取り手段のいずれからも均一濃度の原稿画像情報を
得ることができる。
【0024】従って、濃度が未知である任意原稿に対し
て画像撮像系を走査するプラテン方式の原稿読み取り機
構や、画像撮像系に対してその原稿を走査する自動原稿
給紙機構を備えた原稿読み取り装置などに本発明を十分
に応用することができる。
【0025】この発明の原稿画像読み取り装置は、少な
くとも、原稿に対して画像撮像系を走査する第1の画像
読み取り手段と、その画像撮像系に対して原稿を走査す
る第2の画像読み取り手段と、第1及び第2の画像読み
取り手段のどちらを使用して原稿が読み取られたかを検
出する検出手段と、この検出手段の出力に基づいて第1
又は第2の画像読み取り手段による原稿読取情報を補正
する補正手段とを備え、補正手段は予め取得された補正
パラメータに基づいて第1及び第2の画像読み取り手段
間の読み取り誤差を無くすように原稿読取情報を補正す
ることを特徴とするものである。
【0026】この発明の原稿画像読み取り装置によれ
ば、2つの画像読み取り手段の中からいずれか一方の画
像読み取り手段を選択して、原稿の濃度が未知である任
意画像を読み取らせたときに、その選択された一方の画
像読み取り手段に対して予め用意された補正パラメータ
に基づいてその任意画像による原稿読取情報を補正する
ことができる。
【0027】このため、第1及び第2の画像読み取り手
段の両方に同一濃度の原稿を読み取らせたときに、第1
及び第2の画像読み取り手段間に光学特性上の透過率の
相違による読み取り誤差が生じていた場合であっても、
この第1及び第2の画像読み取り手段のいずれからも均
一濃度の原稿画像情報を得ることができる。
【0028】従って、プラテン方式の原稿読み取り機構
及び自動原稿給紙機構を備えた高信頼度の原稿画像読み
取り装置を提供することができる。
【0029】この発明の原稿画像情報の補正方法は、原
稿の読み取りを選択可能なように用意された2つ以上の
画像読み取り手段間の読み取り誤差を補正する方法であ
って、予め原稿の濃度が既知である基準画像について画
像読み取り手段毎に実際に使用して読み取って原稿画像
情報を取得し、画像読み取り手段による各々の原稿画像
情報から基準画像の濃度を求め、原稿画像情報による各
々の基準画像の濃度と既知の基準画像の濃度との差を求
めることにより画像読み取り手段毎に補正パラメータを
作成し、その後、原稿の濃度が未知である任意画像が予
め選択された画像読み取り手段によって読み取られたと
きに、その選択された画像読み取り手段に対して用意さ
れた補正パラメータに基づいてその任意画像による原稿
読取情報を補正するようになされたことを特徴とするも
のである。
【0030】この発明の原稿画像情報の補正方法によれ
ば、画像読み取り手段間の読み取り誤差を無くすことが
できるので、どの画像読み取り手段を選択して、原稿の
濃度が未知である任意画像を読み取らせたときでも、均
一の濃度の原稿画像を再生することができる。
【0031】これにより、プラテン方式の原稿読み取り
機構及び自動原稿給紙機構を備えた画像形成装置などに
本発明を十分に応用することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としての原稿画像読み取り装置及び原稿
画像情報の補正方法について説明をする。
【0033】図1は、本発明の実施形態としての原稿画
像読み取り装置の構成例を示すブロック図である。
【0034】本実施の形態では、原稿の読み取りを選択
可能なように2つ以上の画像読み取り手段が設けられる
場合であって、その画像読み取り手段の中から特定の画
像読み取り手段を選択して、原稿の濃度が未知である任
意画像を読み取らせたときに、その選択された画像読み
取り手段に対して予め用意された補正パラメータに基づ
いてその任意画像による原稿読取情報を補正して、どの
画像読み取り手段が選ばれた場合であっても、均一濃度
の原稿画像(情報)を取得できるようにしたものであ
る。
【0035】この例の原稿画像読み取り装置100は図
1に示すn個の画像読み取り手段S1〜Snを備えてお
り、原稿20の読み取りを選択可能なようになされてい
る。原稿20には単票のような薄手のものや、本のよう
な厚手のものがあるからである。画像読み取り手段S1
にはセンサU1が設けられ、例えば、原稿20がこの画
像読み取り装置S1に載置されたときに、読み取り検出
信号Sd1が発生する。他の画像読み取り手段S2〜S
nにも同様なセンサU2〜Unが設けられ、原稿20が
これらの画像読み取り装置S2〜Snに載置されたとき
に、読み取り検出信号Sd2〜Sdnが発生する。
【0036】これらのセンサU1〜Unの出力段には検
出手段11が接続され、このn個の画像読み取り手段S
1〜Snの内のどの画像読み取り手段Si(i=1〜
n)を使用して原稿20が読み取られたかが検出され、
その画像読み取り手段Siが特定される。検出手段11
では読み取り特定信号Ssxが発生される。
【0037】この検出手段11の出力段には補正手段1
2が接続され、読み取り特定信号Ssxに基づいて特定
された画像読み取り手段Siによる原稿読取情報Di
(i=1〜n)が補正される。例えば、補正手段12に
はEEPROM(電気的な情報の消去及び書き込みが可
能な読み出し専用メモリ)13が接続され、予め画像読
み取り手段S1〜Sn毎に取得された補正パラメータD
p1〜Dpnが格納される。
【0038】この補正手段12では補正パラメータDp
1〜Dpnに基づいて画像読み取り手段S1〜Sn間の
読み取り誤差を無くすように原稿読取情報Diを補正す
る。この際の補正方法は例えば原稿画像情報Diに補正
パラメータDpiが加算され、読み取り誤差が消去され
る。補正後の原稿画像情報Doutは次段の記録画像処理
部などに出力される。
【0039】この例で、補正パラメータDpi(i=1
〜n)は以下のようにして取得する。まず、原稿20の
濃度が既知である基準画像について画像読み取り手段S
iを実際に使用して読み取り、その画像読み取り手段S
iによる原稿画像情報Diを取得する。その後、この画
像読み取り手段Siによる原稿画像情報Diから基準画
像の濃度を求め、この原稿画像情報Diによる基準画像
の濃度と既知の基準画像の濃度との差を算出する。これ
により、画像読み取り手段Si毎に補正パラメータDp
iを取得することができる。
【0040】また、補正パラメータDpiは上述した算
出方法に限らず、以下の方法で取得してもよい。まず、
原稿の濃度が既知である基準画像についてn個の画像読
み取り手段S1〜Snのそれぞれを使用して読み取り、
これらの画像読み取り手段S1〜Snによるそれぞれの
基準画像情報を求める。その後、画像読み取り手段S1
〜Snのいずれか1つの画像読み取り手段Sxを基準と
したときに、この基準となった画像読み取り手段Sxに
よる基準画像情報に関して求めた基準画像の濃度と、他
の画像読み取り手段S1〜Sn(Sxを除く)による基
準画像情報に関して求めた基準画像の濃度との差を算出
する。これにより、画像読み取り手段Sxに対する補正
パラメータDpiを他の画像読み取り手段S1〜Sn
(Sxを除く)毎に取得することができる。
【0041】このように、本実施の形態に係る原稿画像
読み取り装置100によれば、予め画像読み取り手段S
1〜Sn毎に取得された補正パラメータDp1〜Dpn
に基づいて画像読み取り手段S1〜Sn間の読み取り誤
差を無くすように原稿読取情報Diを補正するものであ
る。
【0042】従って、n個の画像読み取り手段S1〜S
nの中から特定の画像読み取り手段Siを選択して、原
稿の濃度が未知である任意画像を読み取らせたときに、
その選択された画像読み取り手段Siに対して予め用意
された補正パラメータDpiに基づいてその任意画像に
よる原稿読取情報Diを補正することができる。
【0043】このような補正方法を採ることによって、
例えば、二つの画像読み取り手段S1及びS2間に光学
特性上の透過率の相違による読み取り誤差が生じていた
場合であっても、いずれの画像読み取り手段S1及びS
2に同一濃度の原稿20を読み取らせたときに、どちら
の画像読み取り手段S1、S2からも均一濃度の原稿画
像情報Doutを得ることができる。
【0044】続いて、n=2の場合の原稿画像読み取り
装置100について説明する。図2は原稿画像読み取り
装置100の撮像光学系の構成例を示す図である。
【0045】この例では、濃度が未知である任意原稿に
対して画像撮像系を走査するプラテン方式の原稿読み取
り機構及び、画像撮像系に対してその原稿を走査する自
動原稿給紙機構を備えたものである。しかも、2つの機
構に対してCCD撮像素子が兼用されるものである。
【0046】この原稿画像読み取り装置100は図2の
二点鎖線に示すキャビネット1を有している(図12参
照)。キャビネット1には少なくとも、第1の画像読み
取り手段(以下プラテン読み取り機構という)S1を構
成するプラテン用の原稿ガラス51が設けられ、この原
稿ガラス51に載置された原稿20に対して、画像撮像
系を構成する光学系59が走査される。プラテン読み取
り機構S1にはセンサU1が設けられ、例えば、原稿2
0が原稿ガラス51に載置されたときに、プラテン読み
取り検出信号Sd1が発生する。この信号Sd1は画像
制御装置21に出力される(図3参照)。
【0047】光学系59は図示しない駆動手段に取付け
られ、例えばキャビネット1内の左端部から右端部に走
査される。光学系59にはランプ53が設けられ、原稿
20に光が照射される。このランプ53にはミラー53
Aが取付けられ、ランプ53から水平光が原稿20に入
射するように偏光される。
【0048】原稿20からの原稿画像情報を含んだ戻り
光はミラー54、55及び56を介在して走査方向に偏
光される。このキャビネット1内の右端部には結像光学
系57が取り付けられ、ミラー56からの光が結像され
る。この結像光学系57の出射側にはCCD撮像素子5
8が取付けられ、結像光学系57による光を受けて原稿
画像が撮像される。このCCD撮像素子58による原稿
画像信号は例えばアナログ・デジタル変換器(以下A/
D変換器という)38でデジタル信号化された後に原稿
画像情報Diとなって、上述した補正手段11を有した
画像処理部15に出力される(図3参照)。
【0049】この例では第2の画像読み取り手段(以下
ADF読み取り機構という)S2を構成する自動原稿給
紙(ADF:Auto Document Feeder)用の原稿ガラ
ス52が設けられ、上述の光学系59に対して原稿20
が走査される。ADF読み取り機構S2にはセンサU2
が設けられ、例えば、原稿20が図示しない原稿挿入口
にセットされたときに、ADF読み取り検出信号Sd2
が発生する。この信号Sd2は画像制御装置21に出力
される(図3参照)。このADF読み取り機構S2を使
用するときは、光学系59は原稿ガラス52の下側に静
止した状態であって、原稿20の方が図2の原稿ガラス
52のa点からb点へ移動するようにラスタスキャンさ
れる。
【0050】光学系59のランプ53から原稿20に光
が照射されると、ランプ53から水平光が原稿20に入
射するように偏光される。そして、原稿20からの原稿
画像情報を含んだ戻り光はミラー54、55及び56を
介在して結像光学系57に入射する。この結像光学系5
7で結像された光がCCD撮像素子58により撮像され
る。これにより、プラテン方式と同様に、CCD撮像素
子58による原稿画像情報Diが画像処理部に出力され
る。
【0051】このプラテン読み取り機構S1及びADF
読み取り機構S2との間には、図2に示す校正用のガラ
ス2が設けられ、このガラス上には光学系49のいわゆ
る「零」調整を行うための基準濃度板3が形成される。
【0052】また、プラテン読み取り機構S1、ADF
読み取り機構S2の出力段には図3に示す画像処理部1
5が接続され、センサU1及びU2の出力段には検出手
段11を内蔵した画像制御装置21が接続される。画像
制御装置21ではセンサU1、U2の出力に基づいてプ
ラテン読み取り機構S1、ADF読み取り機構S2のど
ちらを使用して原稿20が読み取られたかが検出され
る。
【0053】画像処理部15は画像入力回路16、輝度
−濃度変換回路17及び補正手段12の一実施例となる
濃度補正回路18を有している。
【0054】上述したCCD撮像素子58のA/D変換
器38の出力段には画像入力回路16が接続され、CC
D撮像素子58の各セルの出力バラツキを補正子、読み
取り濃度の基準を合わせるシューディング補正が行われ
る。このシューディング補正は、濃度基準値(通常濃度
が均一な基準濃度板3)を読み込んで、その読み込み値
から濃度補正が行われる。
【0055】画像入力回路16の出力段には輝度−濃度
変換回路17が接続され、シューディング補正された原
稿画像情報Diの輝度情報が濃度情報に変換される。輝
度−濃度変換回路17の出力段には濃度補正回路18が
接続され、濃度情報に変換された原稿画像情報Diが、
画像制御装置21に基づいて濃度補正される。例えば、
上述のセンサU1、U2の出力に基づいてプラテン読み
取り機構S1、ADF読み取り機構S2間の読み取り誤
差を無くすように原稿読取情報D1、D2が補正され
る。
【0056】画像制御装置21にはEEPROM13が
接続され、予めプラテン読み取り機構S1、ADF読み
取り機構S2毎に取得された補正パラメータDp1、D
p2が格納される。画像制御装置21及びEEPROM
13は上位の制御系(マイクロコンピユータなど)の制
御を受けるためにシステムバス8に接続される。
【0057】画像制御装置21では、センサU1からプ
ラテン読み取り検出信号Sd1が入力されると、プラテ
ン読み取り機構S1を使用して原稿読み取りを行うこと
が特定される。この信号Sd1に基づいて画像制御装置
21ではプラテン読み取り機構S1の補正パラメータD
p1がEEPROM13から読み出されて濃度補正回路
18に出力される。濃度補正回路18では補正パラメー
タDp1に基づいて原稿読取情報D1が補正される。
【0058】また、センサU2から画像制御装置21へ
ADF読み取り検出信号Sd2が出力されると、ADF
読み取り機構S2を使用して原稿読み取りを行うことが
特定される。この信号Sd2に基づいて画像制御装置2
1ではADF読み取り機構S1の補正パラメータDp2
がEEPROM13から読み出されて濃度補正回路18
に出力される。
【0059】濃度補正回路18では、補正パラメータD
p2に基づいて原稿読取情報D2が補正される。濃度補
正された原稿画像情報D1やD2は原稿画像情報Dout
となって画像出力部19へ出力される。なお、補正パラ
メータDp1〜Dp2の取得方法については図5〜図1
1において説明する。
【0060】濃度補正回路18の出力段には画像出力部
19が接続される。画像出力部19には図4に示す空間
フィルタ処理回路22が設けられ、原稿画像情報Dout
に関して画像の強調や、ノイズ成分を除去する空間フィ
ルタ処理が行われる。空間フィルタ処理回路22の出力
段には拡大/縮小処理回路23が接続され、ユーザの指
示に基づいて原稿画像が拡大/縮小処理される。拡大/
縮小処理回路23の出力段にはγ1濃度変換回路24が
接続され、例えば、原稿の地肌が出力されないようにす
る等の原稿画像情報Doutの濃度調整が行われる。
【0061】画像出力部19による原稿画像情報Dout
はシステムバス8を経由して画像メモリ28などに一旦
格納される。同一原稿画像を複数枚にわたってコピーす
る場合もあるためである。複数枚コピーの場合には画像
メモリ28から同じ内容(γ1濃度変換された)の原稿
画像情報Dout/Dinが読み出される。
【0062】このデータバス8には記録画像処理部29
が接続される。記録画像処理部29にはγ2濃度変換回
路25が接続され、原稿画像情報Doutをレーザの出力
特性を考慮した値、すなわち、出力画像が所望の濃度に
なるようなレーザのパルス幅を示す値に変換される。γ
2濃度変換回路25の出力段にはインデックス同調周波
数変換回路26が接続され、γ2濃度に変換された原稿
画像情報Doutがレーザ駆動のために周波数変換され
る。インデックス同調周波数変換回路26の出力段には
PWM変換回路27が接続され、レーザ光の照射間隔を
制御するレーザ駆動パルス信号のパルス幅が変調され
る。PWM変換回路27の出力はレーザなどの画像書き
込み部に出力される。
【0063】続いて、図5〜図11を参照しながら、補
正パラメータの作成方法について説明する。
【0064】図5は基準濃度の原稿に対するプラテン読
み取り時と、ADF読み取り時の濃度補正前の読み取り
濃度例を示す特性図である。この例では原稿の基準濃度
(原稿画像の濃度を既存の濃度計等で測定した値)に対
して、プラテン読み取り時とADF読み取り時とのいず
れの場合も、濃度が全体的(全濃度域)に高い(濃い)
方向にズレている場合を示している。
【0065】このような濃度ズレは原稿ガラス51、5
2の透過率や、その取付け位置(高さ)のズレによる。
この種のズレはCCD撮像素子58への光量変動を与え
る。この光量変動を原因とする読み取り濃度ズレは全体
的(全濃度域)に濃度の高い方向にシフトしているの
で、以下に示すようにある特定の濃度(補正パラメー
タ)で調整することにより、その全体的な補正が可能と
なる。
【0066】この例で補正パラメータDp1、Dp2を
取得する場合に、まず、図5に示す校正用のガラス2の
下に光学系59を移動し、その後、基準濃度板3を読み
取って光学系49のいわゆる「零」調整を行う。
【0067】その後、例えば、プラテン読み取り機構S
1のための補正パラメータDp1を取得する場合には、
濃度が既知である基準画像を描画した基準原稿20’を
プラテン51上に載置した後に、その基準原稿20’の
基準画像をプラテン読み取り機構S1を実際に使用して
読み取り、プラテン読み取り機構S1による原稿画像情
報を取得する。基準画像の基準原稿20’については、
既存の濃度計によって濃度が測定された均一濃度の原稿
を準備する。原稿画像情報はヒストグラムを作成するた
めに複数回に亘って読み取る。
【0068】その後、プラテン読み取り機構S1による
原稿画像情報から基準画像の濃度を求め、図8の実線に
示すヒストグラムAを作成する。縦軸は原稿画像情報に
よる基準画像の出現頻度であり、横軸はその濃度であ
る。この原稿画像情報による基準画像の濃度と既知の基
準画像の濃度との差を算出する。このヒストグラムに関
しては輝度ヒストグラムであってもよい。
【0069】そして、ヒストグラムAの代表値(例え
ば、出現頻度がピークとなる濃度)を求める。補正パラ
メータDp1は基準原稿20’の既知の濃度をRとし、
プラテン読み込み時の代表濃度をAcとすると、補正パ
ラメータ(プラテン補正量)Dp1はAc−Rとなる。
このプラテン補正量Ac−Rにより、プラテン読み取り
機構S1に関する補正パラメータDp1を作成すること
ができる。
【0070】同様に、ADF読み取り機構S2のための
補正パラメータDp2を取得する場合には、濃度が既知
である基準画像が描画された基準原稿20’を図14に
示した原稿挿入口4に載置した後に、その基準原稿2
0’の基準画像を図10に示すADF読み取り機構S2
を実際に使用して読み取り、ADF読み取り機構S2に
よる原稿画像情報を取得する。原稿画像情報は複数回に
亘って読み取る。基準原稿20’はガイド部材47に案
内されてa点からb点へ原稿ガラス52上を搬送され
る。
【0071】その後、ADF読み取り機構S2による原
稿画像情報から基準画像の濃度を求め、図8の破線に示
すヒストグラムBを作成する。ここで、ADF読み込み
時の代表濃度をBcとすると、補正パラメータ(ADF
補正量)Dp1はBc−Rとなる。このADF補正量B
c−Rにより、ADF読み取り機構S2に関する補正パ
ラメータDp2を作成することができる。
【0072】この濃度と、基準原稿20’の既知の基準
濃度との差を求め、この差を補正する値を補正パラメー
タDp1とDP2はEEPROM13などの不揮発性の
メモリに保持する。この補正パラメータDp1とDP2
とを本実施例の濃度補正回路18に入力して濃度補正を
行ってもよいし、前段の輝度−濃度変換回路(輝度情報
を濃度情報に変換する回路)17の出力値に反映させて
もよい。つまり、輝度−濃度変換の際に、濃度差が無く
なるように出力濃度を調整してもよい。
【0073】この方法で補正した後の基準濃度の原稿に
対するプラテン読み取り時と、ADF読み取り時の読み
取り濃度例を図10に示している。この特性例によれ
ば、プラテン読み取り時とADF読み取り時とのいずれ
の場合も、基準原稿20’の基準濃度に対してリニアで
良好な読み取り特性になっていることが確認できる。プ
なお、ラテン読み取り機構S1とADF読み取り機構S
2とで必ずしも同じ原稿で調整する必要はなく、別々の
目標値を設定し、別々の補正パラメータで調整を行って
もよい。
【0074】また、原稿画像情報の濃度差は絶対濃度の
差まで求める必要はなく、読み取り機構間での差のみを
求めるのであれば、読み取り機構間での代表濃度の差か
ら補正パラメータを算出して、一方の読み取り装置の出
力濃度のみを補正してもよい。
【0075】例えば、原稿の濃度が既知である基準画像
をプラテン読み取り機構S1、ADF読み取り機構S2
のそれぞれを使用して読み取り、これらの読み取り機構
S1,S2によるそれぞれの基準画像情報を求める。そ
の後、プラテン読み取り機構S1を基準としたときに、
この基準となったプラテン読み取り機構S1による基準
画像情報に関して求めた基準画像の濃度と、ADF読み
取り機構S2による基準画像情報に関して求めた基準画
像の濃度との差εを算出する。この差εを使用して、A
DF読み取り機構S2に対する補正パラメータDp2を
εとして作成してもよい。
【0076】また、原稿ガラス51や52の透過率や、
原稿ガラス51や52の厚さから光学的な光透過量の差
が求めることができるので、これらの光学系の情報から
補正パラメータDpiを求めてもよい。このとき、予
め、原稿ガラス51,52の光学特性値(光透過率、厚
さ等)と読み取り濃度の補正値との関係式を求めてお
き、これらの光学特性値を読み取り装置100に入力し
て、画像制御装置21や、後述するマイクロコンピユー
タ5で、補正パラメータDpiを算出してもよく。ま
た、外部のパソコン等で、原稿ガラス51や、52の光
学特性から補正パラメータDpiを求め、この補正パラ
メータDpiを直接、濃度補正回路18に入力してもよ
い。
【0077】従って、プラテン用の原稿ガラス51及び
ADF用の原稿ガラス52に関して透過率などの光学特
性値が既知である場合には、プラテン読み取り機構S1
の補正パラメータDp1及びADF読み取り機構S2の
補正パラメータDp2に関して次のように作成してもよ
い。これらの一方の読み取り機構S1又はS2を基準と
したときに、基準となった読み取り機構の原稿ガラス5
1の光学特性値(透過率)と他方の読み取り機構の光学
特性値(導電コートを含めた透過率)との差を求める。
これにより、原稿ガラス52に導電コートのようなもの
が形成されている場合でも、透過率に応じた補正パラメ
ータDp2を作成することができる。
【0078】このように、本実施の形態の原稿画像読み
取り装置100及び原稿画像情報の補正方法によれば、
予めプラテン読み取り機構S1、ADF読み取り機構S
2毎に取得された補正パラメータDp1、Dp2に基づ
いて両者の読み取り機構S1、S2間の読み取り誤差を
無くすように原稿読取情報D1、D2が補正される。
【0079】従って、プラテン読み取り機構S1又はA
DF読み取り機構S2の中から一方の読み取り機構を選
択して、原稿20の濃度が未知である任意画像を読み取
らせたときに、その選択された読み取り機構S1又はS
2に対して予め用意された補正パラメータDp1又はD
p2に基づいてその任意画像による原稿読取情報を補正
することができる。
【0080】これにより、プラテン読み取り機構S1及
びADF読み取り機構S2間に原稿ガラス51、52の
透過率の相違による読み取り誤差が生じていた場合など
において、プラテン読み取り機構S1及びADF読み取
り機構S2の両方に同一濃度の原稿を読み取らせたとき
に、このプラテン読み取り機構S1及びADF読み取り
機構S2のいずれからも均一濃度の原稿画像情報を得る
ことができる。また、同様な方法でカラー画像の階調性
を補正してもよい。
【0081】この実施形態では原稿画像情報の濃度を補
正パラメータに基づいて補正する場合について説明した
が、これに限られることはなく、原稿画像の鮮鋭性に関
するMTF(変調伝達関数)を補正するようにしてもよ
い。
【0082】図11はMTF補正のための補正パラメー
タの取得例を示す特定周波数画像のFFT特性図であ
る。
【0083】図11に示す横軸は原稿画像の鮮鋭性(精
細さ)に依存する空間周波数であり、縦軸は振幅強度A
xである。fxはMTFが既知の基準原稿画像の空間周
波数である。すなわち、基準原稿20”には図示しない
特定の周波数(fx)の波形又は等間隔線画像が描かれ
たものを使用する。この波形や画像の周波数は複数あっ
てもよい。
【0084】ここで、Arを基準原稿画像の振幅強度と
し、プラテン読み込み時の振幅強度をAaとすると、M
TFに関する補正パラメータ(プラテン補正量)Dp
1’はAa−Arとなる。このプラテン補正量Aa−A
rにより、プラテン読み取り機構S1に関するMTFの
補正パラメータDp1’を作成することができる。
【0085】また、ADF読み込み時の振幅強度をAb
とすると、MTFに関する補正パラメータ(ADF補正
量)Dp2’はAb−Arとなる。このADF補正量A
b−Arにより、ADF読み取り機構S2に関するMT
Fの補正パラメータDp2’を作成することができる。
各々の振幅強度Ar,Aa、Abは原稿画像情報をフー
リエ変換することによって求める。
【0086】上述した各々のMTFの補正パラメータD
p1’、Dp2’を用いて、画像制御装置21にて空間
フィルタ係数を補正し、空間フィルタ処理回路22(原
稿画像情報の空間周波数を調整する)に反映すること
で、プラテン読み取り機構S1及びADF読み取り機構
S2のいずれからも鮮鋭性のよい原稿画像情報を得るこ
とができる。
【0087】なお、画像読み取り装置のMTFは通常、
読み取り方向(主走査方向、副走査方向)で異なるの
で、走査方向別に補正パラメータを求め、例えば、主走
査方向用の補正パラメータDp1(m)’Dp2(m)’、副走査
方向用の補正パラメータDp1(s)’Dp2(s)’を求め、走
査方向別にMTFを補正してもよい。
【0088】これらの構成をデジタル複写機などの画像
形成装置に応用した場合に、プラテン読み取り機構S
1、ADF読み取り機構S2間の読み取り誤差(原稿画
像の濃度差、MTFの差)などを無くすことができるの
で、いずれの読み取り機構S1又はS2を選択して、濃
度が未知である任意画像を読み取らせたときでも、均一
の濃度の原稿画像を再生することができる。また、画像
出力部19以降の画像処理の負担を軽減することができ
る。これにより、本発明の原稿画像読み取り装置100
を備えた高信頼度かつ高安定度の画像形成装置を提供す
ることができる。
【0089】(3) 実施例 図12は本実施の形態としての原稿画像読み取り装置1
00を応用したデジタル複写機200の全体構成例を示
すブロック図である。この例ではADF読み取り機構に
よって原稿の表裏(両面)の画像を転写紙30の表裏に
コピー可能な複写機200について説明する。
【0090】この複写機200は図12に示すデータバ
ス8を有しており、原稿画像情報Din/Doutが転送さ
れる。このデータバス8には操作部7が接続され、コピ
ー枚数、拡大、縮小率及びコピー用紙(A3,A4,A
4R,B4,B5,B5R)等の選択や、その指定がで
きるようになされている。
【0091】この例で使用する原稿画像読み取り装置1
00としては、図3に示したEEPROM13、画像処
理部15、画像制御装置21、ADF読み取り機構(自
動原稿給紙装置)40、プラテン読み取り機構50、C
CD撮像素子58及びセンサU1,U2が設けられる。
各々の機能については図3で説明した通りである。この
自動原稿給紙装置40は電気的にデータバス8に接続さ
れ、操作部7の指示によって原稿の両面の画像が読み取
れるようにその自動給紙が行われる。
【0092】このデータバス8にはCCD撮像素子58
のA/D変換器38に接続された画像処理部15が接続
されている。CCD撮像素子58では図示しない原稿2
0の画像が読み取られ、その原稿取得信号をA/D変換
した後の原稿画像情報Diが画像処理部15に出力され
る。画像処理部15では原稿画像情報Diが白色から黒
色の階調(輝度情報)に分けるシューディング補正が行
われると、このシューディング補正された原稿画像情報
Diの輝度情報が濃度情報に変換される。
【0093】その後、濃度情報に変換された原稿画像情
報Diが濃度補正される。例えば、上述のセンサU1、
U2の出力に基づいてプラテン読み取り機構50、AD
F読み取り機構40間の読み取り誤差を無くすように原
稿読取情報Diが補正される。この際の濃度補正につい
ては図3で説明した通りである。
【0094】また、濃度補正された原稿画像情報Diは
空間フィルタ処理された後に、必要に応じて、拡大/縮
小処理が行われる。その後、これらの処理を経た原稿画
像情報Diに関して例えば濃度に基づいてレーザ書き込
みするために、原稿画像情報がγ1濃度に変換される。
γ1濃度変換後の原稿画像情報Dinはシステムバス8を
経由して画像メモリ28などに一旦格納される。
【0095】このデータバス8には記録画像処理部2
9、画像書き込み部60、画像形成部70及びフィニッ
シャ90を有した画像再生部31が接続される。記録画
像処理部29では、原稿画像情報Doutの濃度に関して
γ1濃度変換された原稿画像情報Doutがγ2濃度に変
換される。その後、γ2濃度に変換された原稿画像情報
Doutがレーザ駆動のためにインデックス同調周波数に
変換される。周波数変換後の原稿画像情報はPWM変調
された後に、画像書き込み部60に出力される。
【0096】この記録画像処理部29の出力段には光学
駆動系を有した画像書き込み部60が接続され、光学駆
動系によって感光体ドラムに原稿の静電潜像が形成され
る。また、画像書き込み部60の下方には画像形成部7
0が設けられ、感光体ドラムの静電潜像を現像し転写紙
に転写した後のトナー像が定着される。この画像形成部
70については図11で詳述する。
【0097】更に、上述したデータバス8にはマイクロ
コンピユータ5が接続され、操作部7、DRAM28、
画像再生手段31及び原稿画像読み取り装置100の入
出力が中央制御される。例えば、マイクロコンピユータ
5はモード解析部81、管理データ保持部82、ADF
読み取り制御部83、プラテン読み取り制御部84、記
録制御部85及びフィニッシャ制御部86を有してお
り、これらのモード解析部81、管理データ保持部82
及び各々の制御部83〜86がデータバス8に接続され
る。
【0098】モード解析部81では操作部7からの選択
や指定操作から解析した操作モードが決定される。管理
データ保持部82では操作モードに基づく画像の読み取
り制御やその記録制御に必要な管理データが保持され
る。ADF読み取り制御部86では操作モードに基づい
て自動原稿給紙装置40の入出力が制御され、プラテン
読み取り制御部84ではモード解析部81の解析結果を
受けてCCD撮像素子58の入出力が制御される。記録
制御部85ではモード解析部81の解析結果を受けて記
録画像処理部29の入出力が制御され、フィニッシャ制
御部86ではモード解析部81の解析結果を受けてフィ
ニッシャ部90の入出力が制御される。
【0099】図13は複写機200の断面構成例を示す
図である。上述した自動原稿給紙装置40は図13に示
す原稿載置部41、ローラ42a、ローラ42b、ロー
ラ43、反転ローラ44、反転部45、排紙皿46及び
ADF用の原稿ガラス52を有している。
【0100】また、プラテン読み取り機構50はプラテ
ン用の原稿ガラス51の他に、ADF読み取り機構40
と光学系59を兼用するランプ(光源)53、ミラー5
4、55、56、結像光学系57、CCD撮像装置58
及び図示しない光学駆動系を有している。画像形成部7
0は感光体ドラム71、帯電部72、現像部73、転写
部74、分離部75、クリーニング部76、搬送機構7
7及び定着部78を有している。
【0101】例えば、ADF読み取り機構40によって
原稿20を読み取る操作モードの場合には、原稿載置部
41に原稿20の第1頁目の表面を上にした状態で、複
数枚の原稿20が載置される。この際にセンサU2から
ADF読み取り検出信号Sd2が発生される。そして、
ADF制御部83の制御によってローラ42a及びロー
ラ42bが駆動されると、これらのローラ42a及びロ
ーラ42bを介して繰り出された原稿20の1枚目がロ
ーラ43を介して搬送される。
【0102】このとき、読み取り制御部84から制御コ
マンドによって、光学系59のランプ53から原稿20
の画像面に光が照射される。この反射光はミラー54,
55,56によって案内され、その反射光が結像光学系
57を介してCCD撮像装置58に取り込まれる。これ
により、CCD撮像装置58の受光面に原稿20の画像
が結像される。
【0103】また、プラテン読み取り機構50で原稿2
0を読み取る操作モードの場合には、プラテンガラス5
1上に原稿20の読み取り面を下に向けた状態で、その
原稿20が原稿載置部41に載置される。この際にはセ
ンサU1からプラテン読み取り検出信号Sd1が発生さ
れる。この操作モードの場合にはプラテンガラス51に
沿って光学系49を走査することで原稿画像がCCD撮
像装置58に取り込まれる。
【0104】そして、読み取られた原稿20の画像取得
信号はCCD撮像装置58のA/D変換器38でデジタ
ル信号化された後に、原稿画像情報Diとなって図10
に示した画像処理部15に転送される。画像処理部15
では予めプラテン読み取り機構50、ADF読み取り機
構40毎に取得された補正パラメータDp1、Dp2に
基づいて両者の読み取り機構40、50間の読み取り誤
差を無くすように原稿読取情報D1、D2が補正され
る。補正後の原稿画像情報はデータバス8を通ってDR
AM28に一時格納される。
【0105】なお、自動原稿給紙装置40による操作モ
ードの場合には、ローラ43の周囲を原稿20が回るよ
うになる。この操作モードの場合にはADF用の原稿ガ
ラス52下にランプ53とミラー54とが固定された状
態で、原稿画像がCCD撮像素子58によって読み取ら
れる。
【0106】そして、原稿20の第1頁目が読み取られ
ると、今度は反転ローラ44を介して再度、ローラ43
を用いた巻き取り操作が行われ、原稿裏面の画像がCC
D撮像素子58で読み取られ、その原稿画像情報Diが
画像処理部15に出力される。
【0107】このようにして、表面と裏面の画像が読み
取られた原稿20は、再度反転ローラ44で反転されて
表面を下に向けた状態で、排紙皿46に積載されて行
く。これと共にCCD撮像素子58で、読み取られた原
稿画像情報Diは画像処理部15で画像処理された後
に、DRAM28に格納される。
【0108】一方、転写紙30が積載されている給紙カ
セット30a又は30bから、転写紙30が繰り出され
て画像形成部70に給送される。転写紙30はその入り
口のレジストローラ61で同期が採られた後に感光体ド
ラム71に、より近接する。
【0109】この状態で、DRAM28から読み出され
た原稿画像情報Doutは記録画像処理部29で画像処理
された後に、画像書き込み部60に出力される。原稿画
像情報Doutは各々の原稿20の裏面から先に記録画像
処理部29から読み出される。画像書き込み部60内で
は、原稿画像情報Doutに応じたレーザ光がレーザダイ
オードから感光体ドラム71上へ照射されるので、この
感光体ドラム71に原稿20の静電潜像が形成される。
この静電潜像は現像部73で現像された後に、感光体ド
ラム71上にトナー像として形成される。
【0110】このトナー像は感光体ドラム71の下部に
設けられた転写部74によって転写紙30に転写され
る。このとき、転写紙30は感光体ドラム71に吸着さ
れる。そして、感光体ドラム71に吸着された転写紙3
0は分離部75によって感光体ドラム71から分離され
る。その後、感光体ドラム71から分離された転写紙3
0は搬送機構77を介して定着部78に送出され、トナ
ー像が熱と圧力とにより定着される。これにより、転写
紙30に原稿裏面の画像(第2頁目画像)が形成され
る。
【0111】また、トナー像が定着された転写紙30は
ガイド91を介して下方に搬送され、反転部93に送出
される。次に反転部93に送出された転写紙30は反転
ローラ92で、再度上方向に繰り出され、給紙カセット
30a上に設けられた反転搬送路94を通って再度、画
像形成部70に転送される。
【0112】上述した原稿20の裏面の画像形成が終了
した画像形成部70では、感光体ドラム71に残留付着
したトナーがクリーニング部76により除去され、次の
画像形成に対処すべく待機している。
【0113】この状態で、転写紙30の表面(未だ画像
形成されていない面)上にして、転写紙30がレジスト
ローラ61を介して画像形成部70に送出される。画像
形成部70では感光体ドラム71に原稿表面の静電潜像
が形成され、この静電潜像が現像部73で現像されるの
で、感光体ドラム71上に原稿表面のトナー像が形成さ
れる。
【0114】このトナー像は転写部74によって転写紙
30に転写されるので、その表面に第1頁目の静電潜像
が形成される。感光体ドラム71に吸着された転写紙3
0は分離部75によって感光体ドラム71から分離され
た後に、搬送機構77を介して定着部78に送出され、
トナー像が熱と圧力とにより定着される。これにより、
転写紙30に原稿表面の画像(第1頁目画像)を形成す
ることができる。
【0115】その後、転写紙30の裏面と表面とに画像
形成が完了した転写紙30はフィニッシャ部90で出力
形態(ソータ機能など操作指示)に対応して、そのまま
機外に排出されるか、もしくは、再度反転部93で反転
されて排出ローラ95により機外に排出される。これに
より、原稿20の表裏(両面)の画像を転写紙30の表
裏にコピーすることができる。
【0116】このようにして、原稿画像読み取り装置1
00を応用したデジタル複写機200によれば、予めプ
ラテン読み取り機構50、ADF読み取り機構40毎に
取得された補正パラメータDp1、Dp2に基づいて両
者の読み取り機構40、50間の読み取り誤差を無くす
ように原稿読取情報D1、D2が補正される。
【0117】従って、プラテン読み取り機構50及びA
DF読み取り機構40を使用した場合であっても、均一
濃度の原稿画像を再生することができる。これにより、
高信頼度かつ高安定度のデジタル複写機200を提供す
ることができる。
【0118】この実施例では画像読み取り手段が2つの
場合であっても、しかも、CCD撮像素子58や光学系
59がプラテン読み取り機構50、ADF読み取り機構
40を兼用する場合について説明したが、これに限られ
ることはなく、個々にCCD撮像素子58や光学系59
を設けた画像読み取り装置に適用できることはいうまで
もない。
【0119】また、第3の画像読み取り手段としてはO
HP(Over Head Projector)などの複合投影機によ
る投影画像を読み取る機構が考えられる。このOHPに
よる投影画像の読み取り濃度を補正する際にも、本発明
の補正方法を適用することができると共に、同様な効果
が得られる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原稿画像
読み取り装置によれば、予め画像読み取り手段毎に取得
された補正パラメータに基づいて2つ以上の画像読み取
り手段間の読み取り誤差を無くすように原稿読取情報を
補正するものである。
【0121】この構成によって、2つ以上の画像読み取
り手段の中から特定の画像読み取り手段を選択して、原
稿の濃度や変調伝達関数などの特性値が未知である任意
画像を読み取らせたときに、その選択された画像読み取
り手段に対して予め用意された補正パラメータに基づい
てその任意画像による原稿読取情報を補正することがで
きる。
【0122】この発明の原稿画像読み取り装置によれ
ば、原稿に対して画像撮像系を走査する第1の画像読み
取り手段と、この画像撮像系に対して原稿を走査する第
2の画像読み取り手段とで取得された補正パラメータに
基づいて第1及び第2の画像読み取り手段間の読み取り
誤差を無くすように原稿読取情報を補正するようになさ
れたものである。
【0123】この構成によって、第1及び第2の画像読
み取り手段の両方に同一濃度の原稿を読み取らせたとき
に、第1及び第2の画像読み取り手段間に光学特性上の
透過率の相違による読み取り誤差が生じていた場合であ
っても、この第1及び第2の画像読み取り手段のいずれ
からも均一の濃度かつ鮮鋭性の良い原稿画像情報を得る
ことができる。
【0124】従って、プラテン方式の原稿読み取り機構
及び自動原稿給紙機構を備えた高信頼度の原稿読み取り
装置を提供することができる。
【0125】この発明の原稿画像情報の補正方法によれ
ば、2つ以上の画像読み取り手段の中から特定の画像読
み取り手段を選択して、原稿の濃度や、その変調伝達関
数が未知である任意画像を読み取らせたときに、その選
択された画像読み取り手段に対して予め用意された補正
パラメータに基づいてその任意画像による原稿読取情報
を補正するようになされたものである。
【0126】この構成によって、画像読み取り手段間の
読み取り誤差を無くすことができるので、どの画像読み
取り手段を選択して、原稿の濃度や、その変調伝達関数
が未知である任意画像を読み取らせたときでも、均一の
原稿画像を再生することができる。
【0127】この発明はプラテン方式の原稿読み取り機
構及び自動原稿給紙機構を備えた原稿画像読み取り装置
などに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての原稿画像読み取り装置10
0の構成例を示すブロック図である。
【図2】原稿画像読み取り装置100の撮像光学系の構
成例を示す概念図である。
【図3】原稿画像読み取り装置100の画像処理部15
の構成例を示すブロック図である。
【図4】原稿画像読み取り装置100の画像出力部19
及び記録画像処理部29の構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】プラテン読み取り機構S1及びADF読み取り
機構S2の補正前の原稿20’の基準濃度に対する読み
取り濃度の関係例を示す特性図である。
【図6】濃度補正のための補正パラメータの取得例を示
す概念図(その1)である。
【図7】濃度補正のための補正パラメータの取得例を示
す概念図(その2)である。
【図8】濃度補正のための補正パラメータの取得例を示
す概念図(その3)である。
【図9】濃度補正のための補正パラメータの取得例を示
す概念図(その4)である。
【図10】プラテン読み取り機構S1及びADF読み取
り機構S2の補正後の原稿20’の基準濃度に対する読
み取り濃度の関係例を示す特性図である。
【図11】MTF補正のための補正パラメータの取得例
を示す概念図である。
【図12】原稿画像読み取り装置100を応用したデジ
タル複写機200の構成例を示すブロック図である。
【図13】デジタル複写機200の断面の構成例を示す
図である。
【図14】従来方式の原稿画像読み取り装置1の構成例
を示す斜視図である。
【図15】原稿画像読み取り装置1の撮像光学系の構成
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11・・・検出手段、 12・・・補正手段、 13・・・EEPROM(不揮発性メモリ)、 15・・・画像処理部、 16・・・画像入力回路、 17・・・輝度−濃度変換回路、 18・・・濃度補正回路、 19・・・画像出力部、 21・・・画像制御装置、 28・・・DRAM、 29・・・記録画像処理部、 31・・画像再生手段、 40,S2・・・ADF読み取り機構、 50,S1・・・プラテン読み取り機構、 51,52・・・原稿ガラス、 53・・・ランプ、 53A,54,55,56・・・ミラー、 57・・・結像光学系、 58・・・CCD撮像素子、 59・・・光学系、 60・・・画像書き込み部、 70・・・画像形成部、 U1〜Un・・・センサ、 S1〜Sn・・・画像読み取り手段、 100・・・原稿画像読み取り装置、 200・・・デジタル複写機

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の読み取りを選択可能なように用意
    された2つ以上の画像読み取り手段と、 前記画像読み取り手段の内のどの画像読み取り手段を使
    用して原稿が読み取られたかを検出し特定する検出手段
    と、 前記検出手段の出力に基づいて特定された前記画像読み
    取り手段による原稿読取情報を補正する補正手段とを備
    え、 前記補正手段は、 予め前記画像読み取り手段毎に取得された補正パラメー
    タに基づいて前記画像読み取り手段間の読み取り誤差を
    無くすように前記原稿読取情報を補正することを特徴と
    する原稿画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記補正パラメータは、 原稿の濃度が既知である基準画像について画像読み取り
    手段を実際に使用して読み取り、該画像読み取り手段に
    よる原稿画像情報を取得し、 前記画像読み取り手段による原稿画像情報から前記基準
    画像の濃度を求め、 前記原稿画像情報による基準画像の濃度と前記既知の基
    準画像の濃度との差を算出することにより取得すること
    を特徴とする請求項1記載の原稿画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記補正パラメータは、 原稿を2つ以上の画像読み取り手段のそれぞれを使用し
    て読み取り、 前記画像読み取り手段によるそれぞれの基準画像情報を
    求め、 前記画像読み取り手段のいずれか1つの画像読み取り手
    段を基準としたときに、 前記基準となった画像読み取り手段による基準画像情報
    に関して求めた前記基準画像の濃度と、他の画像読み取
    り手段による基準画像情報に関して求めた前記基準画像
    の濃度との差を算出することにより取得することを特徴
    とする請求項1記載の原稿画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記補正パラメータは、 原稿の鮮鋭性を示す変調伝達関数が既知である基準画像
    について画像読み取り手段を実際に使用して読み取り、
    該画像読み取り手段による原稿画像情報を取得し、 前記画像読み取り手段による原稿画像情報から前記基準
    画像の濃度を求め、 前記原稿画像情報による基準画像の濃度と前記既知の基
    準画像の濃度との差を算出することにより取得すること
    を特徴とする請求項1記載の原稿画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記補正パラメータは、 2つ以上の画像読み取り手段のそれぞれを使用して原稿
    を読み取り、 前記画像読み取り手段によるそれぞれの基準画像情報を
    求め、 前記画像読み取り手段のいずれか1つの画像読み取り手
    段を基準としたときに、 前記基準となった画像読み取り手段による基準画像情報
    に関して求めた前記基準画像の変調伝達関数と、他の画
    像読み取り手段による基準画像情報に関して求めた前記
    基準画像の変調伝達関数との差を算出することにより取
    得することを特徴とする請求項1記載の原稿画像読み取
    り装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも、原稿に対して画像撮像系を
    走査する第1の画像読み取り手段と、 前記画像撮像系に対して原稿を走査する第2の画像読み
    取り手段と、 前記第1及び第2の画像読み取り手段のどちらを使用し
    て原稿が読み取られたかを検出する検出手段と、 前記検出手段の出力に基づいて前記第1又は第2の画像
    読み取り手段による原稿読取情報を補正する補正手段と
    を備え、 前記補正手段は、 予め前記画像読み取り手段毎に取得された補正パラメー
    タに基づいて前記第1及び第2の画像読み取り手段間の
    読み取り誤差を無くすように前記原稿読取情報を補正す
    るようになされたことを特徴とする原稿画像読み取り装
    置。
  7. 【請求項7】 前記補正パラメータは、 原稿の濃度が既知である基準画像について前記画像読み
    取り手段を実際に使用して読み取り、該画像読み取り手
    段による原稿画像情報を取得し、 前記画像読み取り手段による原稿画像情報から前記基準
    画像の濃度を求め、 前記原稿画像情報による基準画像の濃度と前記既知の基
    準画像の濃度との差を算出することにより取得すること
    を特徴とする請求項6記載の原稿画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記補正パラメータは、 前記第1及び第2の画像読み取り手段のそれぞれを使用
    して原稿を読み取り、 前記第1及び第2の画像読み取り手段によるそれぞれの
    基準画像情報を求め、 前記第1又は第2の画像読み取り手段のいずれか一方を
    基準としたときに、 前記基準となった画像読み取り手段による基準画像情報
    に関して求めた前記基準画像の濃度と、他方の画像読み
    取り手段による基準画像情報に関して求めた前記基準画
    像の濃度との差を算出することにより取得することを特
    徴とする請求項6記載の原稿画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 前記補正パラメータは、 原稿の鮮鋭性を示す変調伝達関数が既知である基準画像
    について前記画像読み取り手段を実際に使用して読み取
    り、該画像読み取り手段による原稿画像情報を取得し、 前記画像読み取り手段による原稿画像情報から前記基準
    画像の変調伝達関数を求め、 前記原稿画像情報による基準画像の変調伝達関数と前記
    既知の基準画像の変調伝達関数との差を算出することに
    より取得することを特徴とする請求項6記載の原稿画像
    読み取り装置。
  10. 【請求項10】 前記補正パラメータは、 前記第1及び第2の画像読み取り手段のそれぞれを使用
    して原稿を読み取り、 前記第1及び第2の画像読み取り手段によるそれぞれの
    基準画像情報を求め、 前記第1又は第2の画像読み取り手段のいずれか一方を
    基準としたときに、 前記基準となった画像読み取り手段による基準画像情報
    に関して求めた前記基準画像の変調伝達関数と、他方の
    画像読み取り手段による基準画像情報に関して求めた前
    記基準画像の変調伝達関数との差を算出することにより
    取得することを特徴とする請求項6記載の原稿画像読み
    取り装置。
  11. 【請求項11】 前記画像読み取り手段に関して画像撮
    像系の光学特性値が既知である場合であって、 前記補正パラメータは、 前記光学特性値と前記画像読み取り手段による取得した
    原稿画像の濃度又は変調伝達関数とにより取得すること
    を特徴とする請求項1又は6記載の原稿画像読み取り装
    置。
  12. 【請求項12】 原稿の読み取りを選択可能なように用
    意された2つ以上の画像読み取り手段間の読み取り誤差
    を補正する方法であって、 予め原稿の濃度が既知である基準画像を前記画像読み取
    り手段毎に実際に使用して読み取って原稿画像情報を取
    得し、 前記画像読み取り手段による各々の原稿画像情報から前
    記基準画像の濃度を求め、 前記原稿画像情報による各々の基準画像の濃度と前記既
    知の基準画像の濃度との差を求めることにより前記画像
    読み取り手段毎に補正パラメータを作成し、 その後、原稿の濃度が未知である任意画像が予め選択さ
    れた画像読み取り手段によって読み取られたときに、 その選択された前記画像読み取り手段に対して予め用意
    された補正パラメータに基づいて前記任意画像による原
    稿読取情報を補正するようになされたことを特徴とする
    原稿画像情報の補正方法。
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