JPH11234173A - Ds−cdmaセルラシステムの信号受信装置 - Google Patents

Ds−cdmaセルラシステムの信号受信装置

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JPH11234173A
JPH11234173A JP10054490A JP5449098A JPH11234173A JP H11234173 A JPH11234173 A JP H11234173A JP 10054490 A JP10054490 A JP 10054490A JP 5449098 A JP5449098 A JP 5449098A JP H11234173 A JPH11234173 A JP H11234173A
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JP
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sample
signal
correlation
hold circuit
sub
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Application number
JP10054490A
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English (en)
Inventor
Nagaaki Shu
長明 周
Teruhei Shu
旭平 周
Makoto Yamamoto
山本  誠
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Yozan Inc
Original Assignee
Yozan Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型の信号受信装置によりソフトハンドオフ
に対処する。 【構成】 複数の演算レジスタをレジスタ・マルチプレ
クサによって択一的に、対応するマッチドフィルタに接
続し、1個のマッチドフィルタで間欠的にマルチコード
の信号を受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力信号を時系列で保
持する複数のサンプルホールド回路と、これらサンプル
ホールド回路に保持された入力信号と拡散符号との相関
を算出する複数のマッチドフィルタと、各マッチドフィ
ルタに対応して設けられ、前記拡散符号を格納しかつそ
の拡散符号を前記マッチドフィルタに供給する演算レジ
スタと、を備えたDS−CDMAセルラシステムの信号
受信装置に関する。
【0002】この種CDMAセルラ方式は、基地局およ
び移動局の識別が可能であり、セル間にまたがった時間
管理が不要なため、セル間非同期システムを実現する上
で重要である。ここにセル間非同期システムは、GPS
などの時間同期システムに依存することがなく、基地局
システムが安価になる。さらに時間同期システムは基地
局を信号の到達時間差で識別するため、基地局個別のロ
ングコードは設定されておらず、基地局の誤認に基づく
問題が生じる可能性がある。また移動局の信号受信装置
は、実用システム実現のために、ロングコードとショー
トコードの合成コードの逆拡散の他に、マルチパスに対
するフェージング補償、レーク合成の処理のみならず、
初期セルサーチや周辺セルサーチのために複数の基地局
の識別、評価を行うとともに、拡散率を可変として伝送
速度を可変とし、通信速度の向上のためのマルチコード
伝送にも対応する。
【0003】
【従来の技術】このようなCDMAセルラ方式は信号受
信装置が複雑かつ大規模なものになる可能性があり、移
動局の特性として好ましいことではない。とくにマルチ
コードの処理のために、複数の拡散符号による信号受信
を行うためには、トラフィックチャンネルでは複数のマ
ッチドフィルタが必要であり、回路規模は一層拡大す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような背
景のもとに創案されたもので、マルチコードに対処し得
る小型の信号受信装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る信号受信装
置は、1個または複数のマッチドフィルタに複数の演算
レジスタを設け、これら複数の演算レジスタをレジスタ
・マルチプレクサによって択一的に、対応するマッチド
フィルタに接続し、1個のマッチドフィルタで間欠的に
複数の拡散符号による逆拡散処理を行うものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るDS−CDMA
セルラシステムの信号受信装置の1実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0007】
【実施例】図1において信号受信装置における1個のマ
ッチドフィルタは、アナログ入力信号Vinが接続され
た複数のサンプルホールド回路SH1〜SHnを有し、
これらサンプルホールド回路においてVinを保持す
る。これらサンプルホールド回路はシステムクロックに
呼応して動作し、順次Vinのサンプルホールドを行
う。このようにサンプルホールド回路間でのデータ転送
を行わない構成とすることにより、データの転送誤差を
解消し得る。
【0008】サンプルホールド回路SH1〜SHnの出
力は対応するマルチプレクサMUX1〜MUXnに入力
され、各マルチプレクサは拡散符号(1ビットの符号
列)に呼応してサンプルホールド回路出力を2系統に振
り分ける。マルチプレクサの各系統の出力信号は加算回
路ADDに入力され、加算回路は拡散符号の「1」、
「0」にそれぞれ対応した「p」、「m」の処理系を有
する。さらに加算回路ADDの出力はスケーラ(符号
「SCALER」で示す)に入力され、適宜スケーリン
グが行われた出力信号Voutが生成される。
【0009】前記サンプルホールド回路はVinに対し
て並列に接続されて順次Vinを取込むようになってお
り、フィルタ演算は、サンプリングタイミングに同期し
て拡散符号を循環シフトさせることにより実行される。
このときマルチプレクサMUX1〜MUXnは高速で切
替え制御される。
【0010】図6はマッチドフィルタ以降の回路構成を
示す。図6では理解を容易にするため、マッチドフィル
タの個数は8個に限定してあり、2個のマッチドフィル
タMF01、MF02を止り木チャンネルグループPc
hに割当て、4個のマッチドフィルタMF21〜MF2
4をトラフィックチャンネルグループTchに割り当
て、2個のマッチドフィルタMF11、MF12を共用
グループCchに割当てている。
【0011】グループPchおよびCchの4個のマッ
チドフィルタ出力は4入力1出力のマルチプレクサMU
Xp1〜MUXpSにそれぞれ入力され、各マルチプレ
クサはMF01、MF02、MF11、MF12の出力
を択一的に出力する。各マルチプレクサMUXp1〜M
UXpSの出力にはマルチパス信号・サンプルホールド
回路SHp1〜SHpSがそれぞれ接続され、各サンプ
ルホールド回路はPch、Cchで生じたピークを1個
ずつ保持する。
【0012】グループTchおよびCchの6個のマッ
チドフィルタ出力は6入力1出力のマルチプレクサMU
Xt1〜MUXtRにそれぞれ入力され、各マルチプレ
クサはMF21、MF22、MF23、MF24、MF
11、MF12の出力を択一的に出力する。各マルチプ
レクサMUXt1〜MUXtRの出力にはマルチパス信
号・サンプルホールド回路SHt1〜SHtRがそれぞ
れ接続され、各サンプルホールド回路はTch、Cch
で生じたピークを1個ずつ保持する。止り木チャンネル
で用いられるCchおよびPchのマッチドフィルタ出
力はピーク検出回路PDpに入力され、PDpは上記マ
ッチドフィルタの出力における相関ピークを検出、平均
し、その平均電力をソーティングして抽出すべきピーク
を選択し、選択されたピークの位相を登録する。トラフ
ィックチャンネルで用いられるCchおよびTchのマ
ッチドフィルタ出力はピーク検出回路PDtに入力さ
れ、PDtはPDpと同様に、相関ピーク検出、平均、
平均電力ソーティングを行い、抽出すべきピークを選択
してその位相を登録する。PDp、PDtはサンプルホ
ールド回路SHp1〜SHpS、SHt1〜SHtRに
対するコントロール信号をそれぞれ出力し、このコント
ロール信号はデコーダDECp、DECtによりデコー
ドされる。このコントロール信号により各サンプルホー
ルド回路へのサンプリング信号が生成される。これによ
って、前記マッチドフィルタの全部または一部について
ピーク検出、選択が行われる。
【0013】共通グループCchは止り木チャンネル
側、トラフィックチャンネル側のいずれにも適用でき、
従ってトラフィックチャンネルは4〜6チャンネルの範
囲で可変であり、止り木チャンネルは2〜4チャンネル
の範囲で可変である。このように共通グループを設けて
チャンネル数を可変としたので、通信形態の自由度を高
めることができる。
【0014】各サンプルホールド回路SHp1〜SHp
S、SHt1〜SHtRの出力には、A/D変換回路A
Dp1〜ADpS、ADt1〜ADtRにそれぞれ接続
され、これらA/D変換回路によりデジタル信号に変換
される。A/D変換回路ADp1〜ADpSの出力はマ
ルチパス信号・マルチプレクサMUX31に入力され、
A/D変換回路ADt1〜ADtRの出力はマルチパス
信号・マルチプレクサMUX32に入力されている。こ
れらマルチプレクサMUX31、MUX32はサンプル
ホールド回路のデータを択一的に出力し、以後のフェー
ジング補償およびレーク合成を時分割で実行させる。こ
の時分割処理により、フェージング補償およびレーク合
成のための回路は小規模となる。なおA/D変換回路A
Dp1〜ADpSに替えて1個のA/D変換回路を設
け、これを時分割で使用して、全てのサンプルホールド
回路SHp1〜SHpSの信号のデジタル化を行うこと
も可能であり、A/D変換回路ADt1〜ADtRにつ
いても同様である。
【0015】MUX31は止り木チャンネルのA/D変
換回路の変換出力について、相関出力を順次メモリME
M31に格納し、それらのI相、Q相の信号はフェージ
ング補償回路PC31によってフェージング補償され
る。フェージング補償された信号はレーク合成回路RC
MB31に入力され、レーク合成出力Sout1が生成
される。MUX32はトラフィックチャンネルのピーク
電力が生じた位相について、相関出力を順次メモリME
M32に格納し、それらのI相、Q相の信号はフェージ
ング補償回路PC32によってフェージング補償され
る。フェージング補償された信号はレーク合成回路RC
MB32に入力され、レーク合成出力Sout2が生成
される。
【0016】図4は図6の回路の動作を説明するための
タイミングチャートであり、止り木チャンネルにおいて
1個の拡散符号PNPで制御信号を受信するための逆拡
散処理を行い、トラフィックチャンネルにおいて2個の
拡散符号PNT1、PNT2を用いたマルチコード処理
を示す。止り木チャンネルではマッチドフィルタMF0
1によるパスサーチおよび受信を行い、トラフィックチ
ャンネルではマッチドフィルタMF21によるパスサー
チおよび受信が行われる。止り木チャンネルとトラフィ
ックチャンネルは拡散率が同一であればパスパターンも
同一となり、図4のようなパスパターンが生じる。図4
のPeak01は止り木チャンネルのパスパターンを示
し、Peak21はトラフィックチャンネルのパスパタ
ーンを示す。この場合止り木チャンネルによる受信結果
に基づいてトラフィックチャンネルのパスパターンを確
定し得る。従ってトラフィックチャンネルではパスサー
チを行う必要はない。あるシンボル周期において、MF
21のPNT1による処理で3個のマルチパス信号(P
eak21の実線のピークで示す。)が生じたとき、こ
れらピークと重複してPNT2によるマルチパス信号
(Peak21の破線のピークで示す。)が生じてい
る。PNT2のマルチパス信号はタイミングを遅延させ
て生成され、合計6個の相関ピークが生成されている。
これら相関ピークはサンプルホールド回路SHt1〜S
HtRのうちの6個を用いてサンプルホールド(S/H
で示す。)され、さらにメモリMEM01に格納され
る。その後格納データに対するフェージング補償、さら
にレーク合成が行なわれる。なお止り木チャンネルのM
F01による処理は同様であるので説明を省略する。
【0017】図2において、マッチドフィルタに対する
拡散符号供給は2系統の演算レジスタCAL−REG
1、CAL−REG2によって行われ、これらレジスタ
には入力レジスタINP−REG1、INP−REG2
がそれぞれ接続されている。これら入力レジスタには別
個の拡散符号Pa、Pbがそれぞれ入力され、これら拡
散符号は入力レジスタから演算レジスタに転送される。
CAL−REG1、CAL−REG2はその最終段が初
段に帰還されて、CAL−REG1、CAL−REG2
内の各データは位相・マルチプレクサPMUX1、PM
UX2にそれぞれ入力されている。位相・マルチプレク
サはCAL−REG1、CAL−REG2のデータ配列
をそのまま、あるいはその直前(1チップ時間前)の循
環シフト状態のデータ配列を後段に出力する。PMUX
1、PMUX2の出力はレジスタ・マルチプレクサRM
UXに入力され、CAL−REG1またはCAL−RE
G2の出力を択一的にMUXCNTとして出力する。
【0018】図3において、位相・マルチプレクサPM
UX1はレジスタCAL−REG1の初段(データD1
で示す。)と第2段(データD2で示す。)に対応した
2入力1出力のデータ・マルチプレクサDMUX1、第
2段と第3段に対応したデータ・マルチプレクサDMU
X2、...、第(n−1)段から最終段に対応したデ
ータ・マルチプレクサDMUXn−1、最終段と初段に
対応したデータ・マルチプレクサDMUXnとを有し、
ピーク重複のない通常のシングルコードによる相関演算
では、DMUX1〜DMUXnはD1〜Dnをそれぞれ
出力する。そして2コードの場合、ピーク重複タイミン
グから1チップ時間遅れたタイミングで、第2番目のコ
ードによる相関演算を行うときは、DMUX1〜DMU
XnからD2〜DnおよびD1をそれぞれ出力する。こ
れは1チップ時間前のD1〜Dnに対応するデータであ
る。なおPMUX2はPMUX1と同様に構成されてい
るので説明を省略する。また2コード以上の場合、複数
チップ時間前のデータ列を再現し得るように多入力1出
力のマルチプレクサを用いれば、複数演算レジスタ(マ
ルチコード)のピーク重複や連続的ピーク重複に対応し
得る。
【0019】一方サンプルホールド回路においては、図
1に示すように、追加のサンプルホールド回路SHEX
が設けられ、VinはSHEXにも接続されている。S
HEXの出力はマルチプレクサMUXEXに入力され、
その出力は加算回路ADDに入力されている。相関ピー
クが、例えばSH1がVinをサンプリングした直後に
生じるとすれば、そのときのSH2のデータをSHEX
にも格納しておく。このデータの取込みはSH2のデー
タ取込みと同時に行われる。SH1の新たなデータとC
AL−REG1の拡散符号による相関演算が終了する
と、次は同一データとCAL−REG2の拡散符号によ
る演算が行われる。しかしSH2のための新たなデータ
の取込みは行なわれるので、SH2の旧データをSHE
Xに保存しておいて、この旧データを含むデータ列によ
る演算を行う。
【0020】副サンプルホールド回路への信号入力は、
ピーク重複のタイミングにおいて行うことも可能であ
り、第2番目以降のコードによる相関演算が終るまで、
SH1〜SHnに格納されたデータを更新せず、新たな
データを1個または複数の副サンプルホールド回路に保
持しておく。同時にSH1〜SHnに対するMUX1〜
MUXnの新たな入力データに対する制御信号をMUX
EXのような副マルチプレクサを制御し、演算を行う。
【0021】なお副サンプルホールド回路を複数設けて
おけば、複数回連続の相関ピーク重複に対処でき、正確
な演算を行うことができる。この重複回数をd回とすれ
ば、{1シンボル周期−1チップ時間}、{1シンボル
周期−2チップ時間}、...、{1シンボル周期−
(d−1)時間}前のデータを順次保持し、これらを順
次使用して第2の拡散符号による相関ピークを出力す
る。
【0022】マッチドフィルタの構成としては図5の構
成も採用でき、サンプルホールド回路SHA1〜SHA
nを直列接続し、初段のSHA1に入力されたアナログ
入力信号Vinを順次後段に転送する。SHA1〜SH
Anの出力はマルチプレクサSMUX1〜SMUXnを
介して図1と同様のマルチプレクサMUX1〜MUXn
に接続され、これらマルチプレクサの出力は加算回路A
DDで加算され、スケーラSCALERによりスケーリ
ングされている。サンプルホールド回路SHAnの後段
には副サンプルホールド回路SHAEXが接続され、S
HAnの出力はSHAEXに入力されている。マルチプ
レクサSMUX1〜SMUXnは2入力1出力であり、
前記SHA1〜SHAnの他にSHA2〜SHAEXが
それぞれ入力されている。すなわちSMUX1はSHA
1またはSHA2の出力を択一的に出力し、k番目のマ
ルチプレクサSMUXkはSHAkまたはSHAk+1
の出力を出力する。
【0023】このようなマッチドフィルタにおいてCA
L−REG1の相関ピークとCAL−REG2の相関ピ
ークに対して、SHA1〜SHAnをMUX1〜MUX
nに対応させる接続によりCAL−REG1の相関ピー
クを算出し、次にSHA2〜SHAEXをMUX1〜M
UXnに対応させる接続によりCAL−REG2の相関
ピークを算出する。その後SMUX1〜SMUXnの接
続を元に戻す。
【0024】図10は他の実施例を示し、トラフィック
チャンネルの1個のマッチドフィルタMF21のみによ
って拡散符号PNt1およびPNt2によるマルチコー
ド処理を行っている。前述のように、マッチドフィルタ
の出力はメモリに格納される等、所定時間保持された後
に情報信号として使用されるため、マッチドフィルタ出
力から電力を計算し、これに基づいてパスサーチを行い
得る。またパスパターンの変化に対する追随も可能であ
る。相関ピークがサンプルホールド回路SHt1〜SH
tRのいずれかによって保持され、メモリMEM21に
格納され、さらに位相補償、レーク合成が行なわれるこ
とは図4の実施例と同様である。
【0025】図7〜図9は図10の処理の詳細を示すフ
ローチャートであり、パス選択(ステップS71)の結
果パスパターンが判明したとき、受信のスケジュールを
決定し(ステップS72)、このスケジュールに基づい
て信号を受信する(スッテプS73)。スケジュール決
定に際しては副サンプルホールド回路の個数SSH、拡
散符号数CN、1シンボル周期の時間Symbolに基
づいた判断を行い、全体ピーク数Pmax、各ピークの
間隔Dj、Dj<(CN−1)のピークを1グループと
した各グループのピーク数PGN(PG)を求める。
【0026】図8において、スケジュール決定のステッ
プS72では、タイミング番号i、各グループ内の繰返
し回数のループカウンタj、グループ番号PG、全体ピ
ーク数Pmaxを初期化し(ステップS801)、1個
の拡散符号PNS1によってタイミングiの相関演算を
行う(スッテプS802)。この相関演算の結果をCR
(i)とすると、CR(i)が所定の閾値θ以上のと
き、このタイミングで相関ピークが生じていると判断す
る(ステップS804)。この相関ピークが最初の相関
ピークであったときは(ステップS806)、Pmax
をインクリメントし(ステップS805)かつタイミン
グiをインクリメントする(S803)。
【0027】2番目以降の相関ピークについては、今回
の相関ピークとその前の相関ピークの間隔Djを評価し
(ステップS807)、Djが(CN−1)以上である
ときは、シンボル周期の最後に至っていなければ(ステ
ップS810)、今回のピークと前回のピークを別個の
グループとする(S811)。一方Djが(CN−1)
よりも小さいときには、副サンプルホールド回路個数が
これら相前後するピークを1つのグループとして処理し
得る個数か否か判断し(ステップS808)、可能のと
きには同一グループ内のカウンタjをインクリメント
し、かつ同一グループ内ピーク個数PNG(PG)をイ
ンクリメントする。また副サンプルホールド回路の個数
が不充分のときは、直ちにタイミングをインクリメント
して(ステップS803)、次の相関演算を行う(ステ
ップ802)。後述するように同一グループの相関ピー
クについては受信信号を副サンプルホールド回路に保持
し、同一信号状態に対する異なる拡散符号による相関ピ
ーク生成を行う。
【0028】ステップS808においては式(3)の評
価を行い、サンプルホールド回路個数SSHが大きい範
囲で検出された相関ピークを処理し、式(3)の右辺が
SSH以下となるTPのピーク数だけそれらピークの処
理を行う。SSH以上となるピークについては処理を省
略する。
【数3】
【0029】図9において、信号受信のステップ(ステ
ップS73)では、最初にグループ番号PG、処理ピー
ク数TPを初期化し(ステップS91)、さらに各グル
ープのループカウンタj、拡散符号番号k、遅延時間d
を初期化し(ステップS92)、遅延dでPNSkによ
る相関演算を行う(ステップS93)。この処理はjが
PGN(PG)に達するまで繰返される(ステップS9
4)。jがPGN(PG)より小であるときは、d、j
およびkをインクリメントして相関演算を繰返す。j=
PGN(PG)となったときには処理ピーク数TPをP
GN(PG)だけインクリメントし(ステップS9
6)、TPがPmaxに達していなければ(ステップS
97)、次のグループの処理に移る(ステップS98、
ステップS92)。
【0030】図11において、前記サンプルホールド回
路SH1は入力信号Vi4(図1のVinに対応)が接
続されたスイッチSW43と、このスイッチSW43に
接続された入力キャパシタンスC42、この入力キャパ
シタンスに接続された反転増幅回路INV4、この反転
増幅回路の出力を入力に接続する帰還キャパシタンスC
41を有し、SW43が閉成状態から開放状態に移行し
たときにVinを保持する。INV4にはC41と並列
にその入出力に接続されたリフレッシュスイッチSW4
2が接続され、C42の入力には基準電圧Vrefを接
続するリフレッシュスイッチSW44が接続されてい
る。基準電圧はINV4の閾値電圧と等しく、INV4
の入力は常にVrefであるため、SW44閉成時には
C42の両端が同電位となってその電荷が解消される。
SW42を閉成したときはC41の両端が短絡されるた
め、C42の電荷が解消される。さらにINV4の入力
にはグランドに接続されたスイッチSW41が接続さ
れ、SW41を閉成するとINV4の入力はグランドに
接続され、INV4を構成するCMOSが飽和領域に移
行し、電力消費が停止する。なお他のサンプルホールド
回路は同様に構成されているので説明を省略する。なお
図5に示すSHA1は図11の2個のスイッチを介して
直列接続する構成であり、ここでは説明を省略する。
【0031】図12において、前記スイッチSW43は
入力信号Vin5に対してpMOS、nMOSを並列接
続してなるトランジスタ回路T5と、このトランジスタ
回路の出力に接続され、pMOS、nMOSを並列接続
しかつその入出力を短絡させたダミートランジスタ回路
DT5とよりなり、T5およびDT5のゲートにはCL
K0およびその反転が制御信号として入力されている。
制御信号は、インバータI5によって、T5のpMOS
とnMOSについて相互に反転され、DT5のnMOS
とpMOSについて相互に反転されている。なおその他
のスイッチは同様に構成されているので説明を省略す
る。なお図5のm1〜mnはいずれか1つの拡散符号で
あり、図1のように循環されることなくMUX1〜MU
Xnに供給される。
【0032】図13は加算回路ADDを示し、マルチプ
レクサMUX1〜MUXnの第1経路出力Vo11p〜
Vo1npおよび第2経路出力Vo11m〜Vo1nm
がそれぞれ接続されたキャパシタンスCp1〜Cpn、
Cm1〜Cmnが設けられている。Cp1〜Cpnは出
力が統合されて容量結合が構成され、かつその出力は反
転増幅回路INV71に入力されている。INV71の
出力は帰還キャパシタンスCF71を介してその入力に
接続されている。Cm1〜Cmnは出力が統合されて容
量結合が構成され、かつその出力は反転増幅回路INV
72に入力されている。INV72の出力は帰還キャパ
シタンスCF72を介してその入力に接続されている。
さらにINV71の出力は中間キャパシタンスCC7を
介してINV72に入力され、これによって加減算が可
能とされている。ここで、Cp1〜Cpn、Cm1〜C
mn、CC7、CF71、CF72の容量比を式(4)
のとおりとすると、出力電圧Vout6は式(5)のよ
うに表現される。
【数4】
【0033】図14において、マルチプレクサMUX1
は1対のマルチプレクサMUX91、MUX92よりな
り、MUX91は入力電圧Vin9、基準電圧Vref
にそれぞれ接続された1対のCMOSスイッチT91
1、T912よりなる。一方MUX92は入力電圧Vi
n9、基準電圧Vrefにそれぞれ接続された1対のC
MOSスイッチT921、T922よりなる。T91
1、T922にはVin9が接続され、T912、T9
21にはVrefが接続されている。MUX91、MU
X92は制御信号Pctにより制御され、Pctがハイ
レベルとなると、MUX91の出力pはVin9とな
り、同時にMUX92の出力Vout92はVrefと
なる。逆にPctがローレベルのときはVout91=
Vref、Vout92=Vin9となる。なお他のマ
ルチプレクサMUX2〜MUXnは同様に構成されてい
るので説明を省略する。
【0034】なお以上の実施例では入力信号はアナログ
信号であったが、デジタル信号を入力信号とし、処理回
路をデジタル回路とし得ることはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る信号受信装置は、1個また
は複数のマッチドフィルタに複数の演算レジスタを設
け、これら複数の演算レジスタをレジスタ・マルチプレ
クサによって択一的に、対応するマッチドフィルタに接
続し、1個のマッチドフィルタで間欠的に複数拡散符号
の処理を行い、これによって、信号受信装置を小型化し
得るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るマッチドフィルタを示すブロッ
ク図でる。
【図2】 同マッチドフィルタの拡散符号の格納のため
のレジスタを示すブロック図である。
【図3】 同マッチドフィルタのレジスタ・マルチプレ
クサを示すブロック図である。
【図4】 マッチドフィルタの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】 他のマッチドフィルタを示すブロック図であ
る。
【図6】 マッチドフィルタの後続の回路を示すブロッ
ク図である。
【図7】 図4の実施例の詳細を示すフローチャートで
ある。
【図8】 図7のスケジュール決定のステップの詳細を
示すフローチャートである。
【図9】 図7の受信の処理の詳細を示すフローチャー
トである。
【図10】 他の実施例を示すタイミングチャートであ
る。
【図11】 図1におけるサンプルホールド回路を示す
回路図である。
【図12】 図11におけるスイッチを示す回路であ
る。
【図13】 図1の加算回路を示す回路図である。
【図14】 図1のマルチプレクサを示す回路図であ
る。
【符号の説明】
SH1〜SHn、SHEX、SHA1〜SHAn、SH
p1〜SHpS、SHt1〜SHtR...サンプルホ
ールド部 MUX1〜MUXn、SMUX1〜SMUXn、MUX
p1〜MUXpS、MUXt1〜MUXtR、MUX3
1、MUIX32、CMUX、RMUX...マルチプ
レクサ SEL...セレクタ ADD...加算回路 SCALER...スケ−ラ MF01、MF02、MF11、MF12、MF21,
MF22、MF23、MF24...マッチドフィルタ Pch...止り木チャンネルグループ Cch...共用グループ Tch...トラフィックチャンネルグループ PDp、PDt...ピーク検出回路 DECp、DECt...デコーダ ADp1〜ADpS、ADt1〜ADtR...A/D
コンバータ MEM31、MEM32...メモリ PC31、PC32...フェージング補償回路 RCMB31、RCMB32...レーク合成回路 INP−REG...入力レジスタ CAL−REG1、CAL−REG2...演算レジス
タ SW41、SW42、SW43、SLSW1、SRSW
1、SLSW2、SRSW2、RSW...スイッチ C41、C42、Cp1〜Cpn、Cm1〜CMn、C
C7...キャパシタンス B91、B92...バッファ INV4、INV71、INV72...反転増幅回路 I5、I91、I92、I62、I71〜I78、I
8...インバータ T911、T912、T921、T922...CMO
Sスイッチ Pct...制御信号 Vref...基準電圧 Vin、Vi4、Vin5、Vo11p〜Vo1np、
Vo11m〜Vo1nm、Vin9... 入力電圧 Vout、Sout1、Sout2、Vo4、Vout
6、p、m...出力電圧。 1 整理番号=YZ1997075A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を時系列で保持する複数のサン
    プルホールド回路と;これらサンプルホールド回路に保
    持された入力信号と拡散符号との相関を算出する複数の
    マッチドフィルタと;各マッチドフィルタに対応して設
    けられ、前記拡散符号を格納しかつその拡散符号を前記
    マッチドフィルタに供給する演算レジスタと;を有する
    マッチドフィルタを複数備え、各移動局に割り当てた複
    数の拡散符号により拡散された複数ビットの信号を多重
    化して送信する、マルチコード伝送方式のDS−CDM
    Aセルラシステムの信号受信装置において、1個または
    複数のマッチドフィルタには複数の拡散符号に対応する
    複数の演算レジスタが設けられ、これら複数の演算レジ
    スタはレジスタ・マルチプレクサによって択一的に、対
    応するマッチドフィルタに接続され;前記サンプルホー
    ルド回路で保持すべき受信信号を一時的に保持する複数
    の副サンプルホールド回路が設けられ;相関ピークが生
    じるタイミングでの受信信号について前記複数の演算レ
    ジスタを順次使用して相関演算を実行し、その間新たに
    受信した信号を前記副サンプルホールド回路に保持し、
    これによって1個のマッチドフィルタで複数の拡散符号
    による逆拡散処理を行うことを特徴とするDS−CDM
    Aセルラシステムの信号受信装置。
  2. 【請求項2】 サンプルホールド回路は入力信号に並列
    に接続され順次入力信号を取込むように制御され、演算
    レジスタはサンプルホールド回路のサンプリングタイミ
    ングに同期して循環シフトすることを特徴とする請求項
    1記載のDS−CDMAセルラシステムの信号受信装
    置。
  3. 【請求項3】 サンプルホールド回路は入力信号に接続
    された初段サンプルホールド回路から最終段サンプルホ
    ールド回路までを直列に接続してなり、入力信号はこれ
    らサンプルホールド回路を最終段に向かって転送される
    ことを特徴とする請求項1記載のDS−CDMAセルラ
    システムの信号受信装置。
  4. 【請求項4】 入力信号を時系列で保持する複数のサン
    プルホールド回路と;これらサンプルホールド回路に保
    持された入力信号と拡散符号との相関を算出する複数の
    マッチドフィルタと;各マッチドフィルタに対応して設
    けられ、前記拡散符号を格納しかつその拡散符号を前記
    マッチドフィルタに供給する演算レジスタと;を有する
    マッチドフィルタを複数備え、各移動局に割り当てた複
    数の拡散符号により拡散された複数ビットの信号を多重
    化して送信する、マルチコード伝送方式のDS−CDM
    Aセルラシステムの信号受信装置において、1個または
    複数のマッチドフィルタには複数の拡散符号に対応する
    複数の演算レジスタが設けられ、これら複数の演算レジ
    スタはレジスタ・マルチプレクサによって択一的に、対
    応するマッチドフィルタに接続され;前記サンプルホー
    ルド回路で保持すべき受信信号を一時的に保持する複数
    の副サンプルホールド回路が設けられ;相関ピークが生
    じるタイミングでの受信信号について前記複数の演算レ
    ジスタを順次使用して相関演算を実行し、その間新たに
    受信した信号が入力されるサンプルホールド回路の信号
    を副サンプルホールド回路にも保持しておいて、相関演
    算実行時に相関ピーク時の受信信号が生じないように
    し、これによって1個のマッチドフィルタで複数の拡散
    符号による逆拡散処理を行うことを特徴とする請求項2
    記載のDS−CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  5. 【請求項5】 サンプルホールド回路に格納された入力
    信号と演算レジスタ内の拡散符号との対応関係を一定に
    保つように、入力信号の転送に同期して演算レジスタと
    サンプルホールド回路との接続関係を制御し得るセレク
    タをさらに備え,相関ピークが生じるタイミングでは、
    これら演算レジスタによる相関演算を順次行い、これに
    ともなって、シフトされた入力信号に追随するようにセ
    レクタを切り替え、その後、セレクタを元の状態に復帰
    させることを特徴とする請求項3記載のDS−CDMA
    セルラシステムの信号受信装置。
  6. 【請求項6】 拡散符号数をCN、チップ時間Ttとす
    るとき、相前後する相関ピークの間隔が(CN×Tt)
    以上であるときには、1個の拡散符号による逆拡散処理
    の後にその時間間隔において他の全ての拡散符号による
    逆拡散処理を行い、前記間隔が(CN×Tt)より短い
    ときは同一拡散符号により相前後する相関ピークの演算
    を行い、その後受信信号と拡散符号との相関関係を再現
    しつつ、全ての拡散符号について同様の処理を行うこと
    を特徴とする請求項4または5記載のDS−CDMAセ
    ルラシステムの信号受信装置。
  7. 【請求項7】 副サンプルホールド回路の個数がSSH
    であって、(CN×Tt)よりも短い間隔の相関ピーク
    の個数がCP個続き、k番目の相関ピークと(k+1)
    番目の相関ピークの間隔がDk+1であり、かつ、 【数1】 のとき、 【数2】 となる個数PPの相関ピークのみ処理を行い、(CP−
    PP)個の相関ピークの処理を省略することを特徴とす
    る請求項6記載のDS−CDMAセルラシステムの信号
    受信装置。
  8. 【請求項8】 相関ピークが生じるタイミングでは、新
    たな入力信号は副サンプルホールド回路に順次格納しつ
    つ、サンプル・ホールド回路の信号および演算レジスタ
    の拡散符号によって相関演算を行い、その後、最新の入
    力信号を副サンプルホールド回路に格納しつつ、サンプ
    ルホールド回路の信号および各演算レジスタの拡散符号
    によって相関演算を行い、その後副サンプルホールド回
    路内信号の格納から1シンボル周期の間、各信号を本来
    格納すべきサンプルホールド回路に替えて副サンプルホ
    ールド回路に格納することを特徴とする請求項4記載の
    DS−CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  9. 【請求項9】 (拡散符号数×連続処理回数)=dとす
    ると、相関ピークが生じるタイミングでは、このタイミ
    ングよりも(1シンボル周期−1チップ時間)前、(1
    シンボル周期−2チップ時間)前、...、(1シンボ
    ル周期−(d−1)チップ時間)前(dは自然数)の入
    力信号を副サンプルホールド回路に順次格納し、これら
    複数の演算レジスタによる相関演算に際して、1個目の
    演算レジスタではサンプルホールド回路の入力信号を用
    いて相関演算を行い、その他の演算レジスタでは副サン
    プルホールド回路の入力信号を順次使用することを特徴
    とする請求項4記載のDS−CDMAセルラシステムの
    信号受信装置。
JP10054490A 1997-12-26 1998-02-18 Ds−cdmaセルラシステムの信号受信装置 Pending JPH11234173A (ja)

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US09/195,162 US6539009B1 (en) 1997-12-26 1998-11-18 Signal reception apparatus for DS-CDMA cellular system
EP98124528A EP0932262A3 (en) 1997-12-26 1998-12-22 Signal reception apparatus for DS-CDMA cellular system
KR1019980058226A KR19990063426A (ko) 1997-12-26 1998-12-24 디에스-씨디엠에이셀룰러시스템의 신호수신장치
CN98125518A CN1221302A (zh) 1997-12-26 1998-12-25 Ds-cdma蜂窝系统的信号接收装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020034061A (ko) * 2000-11-02 2002-05-08 박종섭 시디엠에이 시스템에서 병렬 처리 필터링 방법 및 그 장치
EP1587213A3 (en) * 2004-04-15 2005-11-16 Fujitsu Limited Matched filter system

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