JPH1123396A - センサチップの接合構造及びセンサの製造方法 - Google Patents

センサチップの接合構造及びセンサの製造方法

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JPH1123396A
JPH1123396A JP17416397A JP17416397A JPH1123396A JP H1123396 A JPH1123396 A JP H1123396A JP 17416397 A JP17416397 A JP 17416397A JP 17416397 A JP17416397 A JP 17416397A JP H1123396 A JPH1123396 A JP H1123396A
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JP
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sensor chip
adhesive
silicone
die
pressure
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Shinji Usui
進二 臼井
Hitoshi Iwata
仁 岩田
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性及び感度特性に優れたセンサチップの
接合構造を提供することにある。 【解決手段】 ダイエリアにはダイアフラムタイプのセ
ンサチップ6がダイボンディングされている。そのセン
サチップ6は、シリコーン系封止材9で封止されてい
る。その際の接着剤としては、非シリコーン系であって
軟接着が可能な接着剤10が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサチップの接
合構造及びセンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイアフラムタイプの感圧センサ
チップを利用した圧力センサや加速度センサ等が多数提
案されている。
【0003】図4(a)〜図4(c)には、感圧センサ
チップ21をリードフレーム22上にダイボンディング
した状態が概略的に示されている。感圧センサチップ2
1は、肉厚の基部21aと肉薄のダイアフラム部21b
とを備えている。ダイアフラム部21bの表面側には、
不純物拡散等の手法によって複数の歪みゲージ23が形
成されている。これらの歪みゲージ23は1つのブリッ
ジ回路を構成している。感圧センサチップ21の基部2
1aは、リードフレーム22に対して接着剤24を介し
てダイボンドされている。前記接着剤24としては、熱
応力や硬化収縮応力の低減を図る必要があることから、
通常は軟接着が可能なシリコーンゴム系接着剤24を使
用することが多い。また、感圧センサチップ21は、ダ
イボンディング後にシリコーンゲルで封止されるように
なっている。
【0004】例えばこれが加速度センサである場合に
は、加速度の変動の影響をまずシリコーンゲルが受ける
とともに、そのシリコーンゲルを介してダイアフラム部
21bにその影響が波及する。すると、ダイアフラム部
21bにはその加速度の大小・方向に応じた撓みが生
じ、各歪みゲージ23の抵抗値にも変化が起こる。従っ
て、このときの抵抗値の変化に基づいて加速度が感知さ
れるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シリコーン
ゴム系接着剤24は、シリコーンゲル中に含まれる未硬
化分(即ち液状分子)が浸透しやすい分子構造を有して
いる。従って、液状分子の浸透によるシリコーンゴム系
接着剤24の膨潤量はかなり大きい。また、前記接着剤
24の膨潤は、通常、チップ外周部からチップ中心部へ
と徐々に進行することが知られている。
【0006】図4(a)は、封止前の状態を概略的に示
している。このとき、感圧センサチップ21の周囲にシ
リコーンゲルは存在しておらず、ダイアフラム部21b
にはまだ撓みが生じていない。図4(b)は、封止を行
なってから数時間経過した後の状態を概略的に示してい
る。このとき、シリコーンゴム系接着剤24においてチ
ップ外周部に対応する箇所が膨潤する。図中のA1 は膨
潤部である。従って、ダイアフラム部21bには同図の
ような撓みが生じる。すると、歪みゲージ23に応力が
加わる結果、封止前の状態に比べて抵抗値が大きく変化
してしまう。図4(c)は、封止を行なってから百数十
時間経過した後の状態を概略的に示している。このと
き、シリコーンゴム系接着剤の膨潤は全体に及ぶ。従っ
て、ダイアフラム部21bは撓みのない元の状態に復帰
する。よって、歪みゲージ23の抵抗値も封止前の値に
ほぼ等しくなる。
【0007】つまり、従来のこの種のセンサでは、抵抗
値が経時的に変化すること、言い換えると感度が経時的
に変化することが不可避であった。そのため、最終製品
とする前に、加熱によって膨潤の進行を加速することに
より感度変化率を早期に1%以内に収束させる、という
安定化処理を行なう必要があった。
【0008】しかしながら、安定化処理には最低でも1
6時間を要するため、同処理を行なったとしても依然と
して生産性が低かった。本発明は上記の課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、生産性及び感度特性に
優れたセンサチップの接合構造を提供することにある。
【0009】また、本発明の別の目的は、安定化処理を
行うことなく感度特性に優れたセンサを確実に得ること
ができるセンサの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、非シリコーン系であ
って軟接着が可能な接着剤を用いてダイアフラムタイプ
のセンサチップがダイボンディングされ、かつそのセン
サチップがシリコーン系封止材で封止されていることを
特徴とするセンサチップの接合構造をその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記接着剤はフッ素系接着剤であるとした。請求項
3に記載の発明は、ダイアフラムタイプのセンサチップ
を利用したセンサの製造方法において、非シリコーン系
であって軟接着が可能な接着剤を用いて前記センサチッ
プをダイボンディングした後、そのセンサチップをシリ
コーン系封止材で封止することを特徴とするセンサの製
造方法をその要旨とする。
【0012】以下、本発明の「作用」を説明する。請求
項1,2に記載の発明の作用は次の通りである。非シリ
コーン系接着剤とシリコーン系接着剤とを比べると、前
者のほうがシリコーン系封止材中に含まれる液状分子を
浸透させにくい分子構造になっている。従って、シリコ
ーン系封止材に晒されたとしても、非シリコーン系接着
剤には殆ど膨潤が起こらない。ゆえに、封止後における
ダイアフラム部の撓みが防止され、感度の経時的変化も
未然に回避される。よって、安定化処理を行わなくても
感度特性に優れたセンサチップの接合構造とすることが
できる。また、安定化処理が不要になることで大幅な時
間短縮が図られるため、生産性に優れたセンサチップの
接合構造とすることができる。さらに、軟接着が可能な
接着剤であるため、熱応力や硬化収縮応力が緩和される
ことでダイアフラム部の撓みが防止される。ここで軟接
着が可能な接着剤とは、硬化後に弾性体となる性質を有
するため、センサチップをダイエリアに対して弾性的に
接着することができる接着剤のことを指している。
【0013】請求項2に記載の発明によると、フッ素系
接着剤は非シリコーン系であるため、シリコーン系封止
材中に含まれる液状分子を浸透させにくい分子構造を有
している。また、フッ素系接着剤は、硬化後に弾性体と
なってセンサチップをダイエリアに対して弾性的に接着
しうるものであるため、軟接着に適している。さらに、
フッ素系接着剤は耐熱性に優れかつ化学安定性にも優れ
ている。
【0014】請求項3に記載の発明によると、非シリコ
ーン系接着剤とシリコーン系接着剤とを比べると、前者
のほうがシリコーン系封止材中に含まれる液状分子を浸
透させにくい分子構造になっている。従って、シリコー
ン系封止材に晒されたとしても、非シリコーン系接着剤
には殆ど膨潤が起こらない。ゆえに、封止後におけるダ
イアフラム部の撓みが防止され、感度の経時的変化も未
然に回避される。よって、安定化処理を行わなくても感
度特性に優れたセンサを確実に得ることができる。ま
た、安定化処理が不要になることで大幅な時間短縮が図
られるため、生産性も確実に向上する。さらに、軟接着
が可能な接着剤であるため、熱応力や硬化収縮応力が緩
和され、ダイアフラム部の撓みが防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を加速度センサの製
造方法に具体化した一実施の形態を図1〜図3に基づき
詳細に説明する。
【0016】図1には、本実施形態の加速度センサ1が
示されている。この加速度センサ1は、いわゆるプラス
ティックモールドパッケージの形態を採っている。即
ち、プラスティックからなるモールド材2によって、リ
ードフレーム3をモールドした構成となっている。リー
ドフレーム3はダイパッド4,5を有している。ダイパ
ッド4には感圧センサチップ6がダイボンディングさ
れ、ダイパッド5には信号処理用のICチップ7がダイ
ボンディングされている。リードフレーム3のインナー
リード部3aはダイパッド4,5を包囲している。リー
ドフレーム3のアウターリード部3bは、モールド材2
から突出しており、外部接続端子として使用されるよう
になっている。
【0017】モールド材2の一部には有底筒状のゲル収
容部8が形成されている。前記ダイパッド4は、ゲル収
容部8の底面中央部に位置している。そして、このゲル
収容部8内の空間には、シリコーン系封止材としてのシ
リコーンゲル9が充填されている。その結果、ダイパッ
ド4に搭載された感圧センサチップ6の封止が図られて
いる。なお、シリコーンゲル9は加速度を感圧センサチ
ップ6に伝達する媒体としての役割も果たす。
【0018】図2に概略的に示されるように、感圧セン
サチップ6は、肉厚の基部6aと肉薄のダイアフラム部
6bとを備えている。ダイアフラム部6bの表面側に
は、不純物拡散等の手法によって複数の歪みゲージ11
が形成されている。これらの歪みゲージ11は1つのブ
リッジ回路を構成している。ブリッジ回路からの出力信
号は、信号処理用のICチップ7において処理された後
にセンサ外部に出力されるようになっている。
【0019】感圧センサチップ6の基部6aは、リード
フレーム3のダイパッド4に対して接着剤10を介して
ダイボンドされている。本実施形態では、非シリコーン
系であって軟接着が可能なフッ素系接着剤10が使用さ
れている。より具体的には、フッ素系エラストマーが使
用されている。
【0020】フッ素系接着剤10を選択した理由は次の
通りである。第1に、非シリコーン系であるフッ素系接
着剤10は、シリコーンゲル9中に含まれる液状分子を
浸透させにくい分子構造を有しているからである。第2
に、フッ素系接着剤10は硬化後に弾性体となって感圧
センサチップ6をダイパッド4に対して弾性的に接着し
うるものであるため、軟接着に適しているからである。
第3に、フッ素系接着剤10は耐熱性に優れかつ化学安
定性にも優れているからである。
【0021】上記の加速度センサ1では、加速度の変動
の影響をまずシリコーンゲル9が受けるとともに、その
シリコーンゲル9を介してダイアフラム部6bにその影
響が波及する。すると、ダイアフラム部6bにはその加
速度の大小・方向に応じた撓みが生じる。より具体的に
いうと、図1において加速度センサ1が上側から下側に
向かって加速されたとき(正圧時)には、ダイアフラム
部6bは下面側に撓むようになる。図1において加速度
センサ1が下側から上側に向かって加速されたとき(負
圧時)には、ダイアフラム部6bは上面側に撓むように
なる。このような撓みが生じると、各歪みゲージ11の
抵抗値にも変化が起こる。従って、このときの抵抗値の
変化に基づいて加速度が感知されるようになっている。
【0022】次に、図1の加速度センサ1を製造する手
順について説明する。まず、42アロイ等の導電性金属
板をプレス加工またはエッチング加工することによっ
て、所定パターンを備えるリードフレーム3を製造す
る。
【0023】リードフレーム製造工程の後、従来公知の
方法によりダイパッド5上に接着剤を塗布する。塗布方
法としては転写法またはディスペンス法がある。前記塗
布工程の後、リードフレーム3をダイボンダにセットし
て、ICチップ7をダイパッド5上にダイボンディング
する。この後、接着剤を熱硬化させ、ICチップ7をダ
イパッド5上に完全に接着する。
【0024】ダイボンディング工程の後、リードフレー
ム3をワイヤボンダにセットして、第1回めのワイヤボ
ンディングを行う。その結果、複数本のボンディングワ
イヤを介して、ICチップ7がインナーリード部3aに
電気的に接続される。
【0025】第1回めのワイヤボンディング工程の後、
リードフレーム3を成形用金型内にセットして、モール
ド材2によるモールドを行う。モールドを行うと、IC
チップ7は完全にモールド材2の中に封入されてしま
う。一方、ダイパッド4の周囲にはゲル収容部8が形成
される。
【0026】モールド工程の後、上記従来公知の方法に
よりダイパッド4上に液状のフッ素系接着剤10を所定
厚さに塗布する。このとき、塗布厚は数十μm程度に設
定される。塗布工程の後、リードフレーム3をダイボン
ダにセットして、感圧センサチップ6をダイパッド4上
にダイボンディングする。この後、フッ素系接着剤10
を所定温度に加熱することにより熱硬化を行う。従っ
て、フッ素系接着剤10には熱硬化性が付与されている
ことが望ましい。そして、このような熱硬化処理を行う
と、フッ素系接着剤10の流動性が失われて弾性体化す
る。その結果、感圧センサチップ6がダイパッド4に対
して軟接着される。
【0027】ダイボンディング工程の後、リードフレー
ム3をワイヤボンダにセットして、第2回めのワイヤボ
ンディングを行う。その結果、複数本のボンディングワ
イヤを介して、感圧センサチップ6がインナーリード部
3aに電気的に接続される。
【0028】第2回めのワイヤボンディング工程の後、
ゲル収容部8内にシリコーンゲル9を充填し、感圧セン
サチップ6をそのシリコーンゲル9によって完全に封止
する。そして、ゲル充填工程の後、アウターリード部3
bを略L字状に屈曲させるリードフォーミング工程を実
施する。勿論、それ以前の時点においてリードフォーミ
ング工程を実施しても構わない。以上の結果、図1に示
す所望の加速度センサ1を得ることができる。
【0029】図3は、封止工程を完了してからの経過時
間(時間)と、封止工程実施前の感度を基準とした場合
の感度変化率(%)との関係を示したグラフである。同
グラフにおいて、黒塗りの丸(●)は、フッ素系接着剤
10を使用した実施形態の加速度センサ1における負圧
時のデータをプロットしたものである。白抜きの丸
(○)は、フッ素系接着剤10を使用した実施形態の加
速度センサ1における正圧時のデータをプロットしたも
のである。一方、黒塗りの四角(■)は、シリコーンゴ
ム系接着剤を使用した従来の加速度センサにおける負圧
時のデータをプロットしたものである。白抜きの四角
(□)は、シリコーンゴム系接着剤を使用した従来の加
速度センサにおける正圧時のデータをプロットしたもの
である。
【0030】グラフによると、比較例である従来の加速
度センサでは、感度変化率は封止工程実施直後から急激
に増大し、20時間経過後において約6.5%というピ
ーク値を記録した。その後、感度変化率は減少傾向に転
じ、約150時間を経過した段階でようやく1%以内の
値に落ち着くことがわかった。即ち、感度の経時的変化
が起こることがあらためて確認された。
【0031】それに対して実施形態の加速度センサ1で
は、感度変化率の顕著な増大は確認されず、数百時間に
わたって感度変化率が1%以内に抑えられることがわか
った。即ち、感度の経時的変化が起こらないことが裏付
けられる結果となった。
【0032】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (イ)本実施形態では、従来のシリコーン系接着剤に代
えて非シリコーン系であるフッ素系接着剤10を使用し
ている。従って、シリコーンゲル9に晒されたとして
も、かかる接着剤10には殆ど膨潤が起こらない。ゆえ
に、従来問題とされていたダイアフラム部6bの撓みが
防止され、感度の経時的変化を未然に回避することがで
きる。よって、従来必須であった時間のかかる安定化処
理を行わなくても、感度特性に優れた加速度センサ1を
確実に得ることができる。
【0033】(ロ)また、安定化処理が不要になること
で大幅な時間短縮が図られるため、加速度センサ1の生
産性も確実に向上する。 (ハ)さらに、本実施形態のフッ素系接着剤10は軟接
着が可能な接着剤であるため、感圧センサチップ6に働
く熱応力や硬化収縮応力を緩和することができる。ゆえ
に、このことによってもダイアフラム部6bの撓みを確
実に防止することができる。
【0034】(ニ)上記のようにフッ素系接着剤10
は、非シリコーン系であって軟接着が可能という好適な
性質を備えているため、本実施形態において使用される
ダイボンド材として極めて適している。また、耐熱性に
優れかつ化学安定性にも優れているため、加速度センサ
1の耐久性及び信頼性の向上を図ることができる。
【0035】なお、本発明は上記の実施形態のみに限定
されることはなく、例えば次のように変更することが可
能である。 ◎ 実施形態において示したフッ素系接着剤10に代わ
る非シリコーン系接着剤として、例えば軟質エポキシ系
接着剤やウレタン系接着剤などの使用も許容される。た
だし、これらの中でも実施形態にて使用したフッ素系接
着剤10が最も好ましい。
【0036】◎ シリコーンゲル9に代えてシリコーン
オイルをシリコーン系封止材として用いた場合にも、本
発明は適用されることができる。 ◎ ブリッジ回路を構成する抵抗体である歪みゲージ1
1は、不純物拡散以外の手法によって形成されたもので
あっても勿論よい。例えば、印刷法や貼付法などにより
形成された抵抗体によってブリッジ回路を構成してもよ
い。
【0037】◎ 前記実施形態はリードフレーム3に感
圧センサチップ6を軟接着する場合について例示した
が、リードフレーム3に代えて例えばアルミナ基板等の
セラミックス基板に感圧センサチップ6を軟接着する場
合に具体化しても同様の作用効果が得られる。
【0038】◎ 前記実施形態では本発明を加速度セン
サ1の製造方法として具体化したが、その他にも例えば
センサチップ6を使用した圧力センサの製造方法として
具体化することも勿論許容される。
【0039】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1または3において、前記接着剤は軟質
エポキシ系接着剤であること。この接着剤も、非シリコ
ーン系であって軟接着が可能なものであるため、生産性
及び感度特性の向上を図ることができる。
【0040】(2) 請求項1または3において、前記
接着剤はウレタン系接着剤であること。この接着剤も、
非シリコーン系であって軟接着が可能なものであるた
め、生産性及び感度特性の向上を図ることができる。
【0041】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「軟接着が可能な接着剤: 硬化後に弾性体となる性質
を有するためセンサチップをダイエリアに対して弾性的
に接着することができる接着剤のことを指し、例えばフ
ッ素系接着剤等がある。」
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、生産性及び感度特性に優れたセンサチッ
プの接合構造を提供することができる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加え、耐久性及び信頼性の向上を図ることがで
きる。請求項3に記載の発明によれば、安定化処理を行
うことなく感度特性に優れたセンサを確実に得ることが
可能なセンサの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の加速度センサを示す断面図。
【図2】前記加速度センサの感圧センサチップをダイパ
ッドに軟接着した状態を概略的に示した断面図。
【図3】経過時間と感度変化率との関係を示したグラ
フ。
【図4】(a)は封止前の状態を概略的に示した断面
図、(b)は封止を行なってから数時間経過した後の状
態を概略的に示した断面図、(c)は封止を行なってか
ら百数十時間経過した後の状態を概略的に示した断面
図。
【符号の説明】
1…センサとしての加速度センサ、6…センサチップと
しての感圧センサチップ、9…シリコーン系封止材、1
0…接着剤としてのフッ素系接着剤。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非シリコーン系であって軟接着が可能な接
    着剤を用いてダイアフラムタイプのセンサチップがダイ
    ボンディングされ、かつそのセンサチップがシリコーン
    系封止材で封止されていることを特徴とするセンサチッ
    プの接合構造。
  2. 【請求項2】前記接着剤はフッ素系接着剤であることを
    特徴とする請求項1に記載のセンサチップの接合構造。
  3. 【請求項3】ダイアフラムタイプのセンサチップを利用
    したセンサの製造方法において、 非シリコーン系であって軟接着が可能な接着剤を用いて
    前記センサチップをダイボンディングした後、そのセン
    サチップをシリコーン系封止材で封止することを特徴と
    するセンサの製造方法。
JP17416397A 1997-06-30 1997-06-30 センサチップの接合構造及びセンサの製造方法 Pending JPH1123396A (ja)

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