JPH11233752A - ドット体の形成方法及び半導体装置 - Google Patents

ドット体の形成方法及び半導体装置

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JPH11233752A
JPH11233752A JP10338952A JP33895298A JPH11233752A JP H11233752 A JPH11233752 A JP H11233752A JP 10338952 A JP10338952 A JP 10338952A JP 33895298 A JP33895298 A JP 33895298A JP H11233752 A JPH11233752 A JP H11233752A
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substrate
forming
dot
insulating film
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JP10338952A
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English (en)
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Kiyoyuki Morita
清之 森田
Tadashi Morimoto
廉 森本
Sei Araki
聖 荒木
Koichiro Yuki
康一郎 幸
Kazuyasu Adachi
和泰 足立
Masataka Endo
政孝 遠藤
Ichiro Yamashita
一郎 山下
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上の所望の位置に量子ドット体として機
能する所望の大きさのドット体を形成し、高性能の半導
体素子を実現する。 【解決手段】 p型Si基板101上に形成したRat Ig
G 抗体膜102に選択的に紫外線104を照射して、失
活Rat IgG 抗体膜105となる領域以外のみにRat IgG
抗体膜102を残す。次に、Rat IgG 抗原107と結合
したAu微粒子106を含む溶液中にp型Si基板10
1を設置すると、Rat IgG 抗原107とRat IgG 抗体膜
102とは選択的に結合して、Rat IgG 抗体膜102上
にRat IgG抗原107と結合しているAu微粒子106
が固定される。その後、p型Si基板101を酸素プラ
ズマ中に20分間設置し、p型Si基板101上に形成
されたRat IgG 抗体膜,失活Rat IgG 抗体膜105及び
Rat IgG 抗原107を除去し、p型Si基板101上の
所望の位置にドット体110を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドット体、特に量
子ドット体として機能するナノメータサイズの超微粒子
によって構成されるドット体の形成方法と、このドット
体を用いた半導体装置及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在のULSIは、多数のMOS素子を
集積して構成されている。このMOS素子は、微細化さ
れるほど性能が向上するという特性を有しているが、ゲ
ート長が0.1μm以下になると物理的限界により正常
なトランジスタ動作が困難になる。この限界を打破する
素子として、クーロンブロッケードといわれる単一電子
トンネル素子が注目されている(谷口研二他、FEDジ
ャーナル Vol.6, No.2,1995 )。単一電子トンネル素
子は、原理的には一つ一つの電子の動きを制御して論理
演算や記憶を行う素子であり、特に消費電力の低減に大
きな効果がある。ところが、単一電子トンネル素子を構
成するためには量子ドット体と呼ばれる数nm程度の大
きさの半導体もしくは金属の微粒子が必要となる。例え
ば、特開平9-69630 号公報には、基板上に形成した金属
電極間に、スパッタ法等を用いて複数のAu微粒子から
なるAuドット体を形成し、上記Auドット体が多重接
合となって単一電子効果を実現できることが示されてい
る。しかし、この方法では、形成するAuドット体の位
置を制御することは非常に困難である。
【0003】そこで、T.Satoらは、PMMAレジストパ
ターンを形成した基板上にAPTS(3-(2-aminoethylam
ino)propyltrimethoxysilane) を堆積し、PMMAレジ
スト上のAPTSをPMMAレジストと共にリフトオフ
することで基板上の所望の位置のみ選択的にAPTSを
形成し、その後Au微粒子をAPTS上のみに固着させ
てAuドット体を形成することを試みている。
【0004】また、単一電子トンネル素子以外にも、ド
ット体を用いて現在のデバイスの限界をブレークスルー
する試みがなされている。例えば、不揮発性メモリ等の
フローティングゲートをシリコンの微粒子からなるドッ
ト体により構成することにより動作の低電圧化が試みら
れている(S.Tiwari wt al., IEDM Tech. Digest, 521
(1995) )。TiwariらはCVDの条件を高精度に制御す
ることにより、CVD法を用いて基板上へ直接シリコン
ドット体を形成することを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記T.
Satoらの方法あるいはTiwariらの方法においても、以下
のような問題があった。
【0006】上記T.Satoらの方法を用いて基板上に形成
するドット体の位置を制御するためには、一度PMMA
等のレジストパターンを形成して基板上で不要な箇所の
APTSをPMMA等のレジストパターンでリフトオフ
する工程が必要となり、製造工程が煩雑である。また、
APTS上へのAuドット体の形成は電荷の分極を利用
したものであるので、半導体基板上で他にも電荷の分極
が起きている箇所があれば、不要であってもそこにAu
微粒子が固着してしまうため、必ずしも選択的に所望部
位のみに形成することができない。
【0007】また、上記Tiwariらの方法では、CVDを
用いて基板上へ直接シリコンドット体を形成しているた
め、ドット体の大きさや基板上への形成位置の制御は非
常に困難である。
【0008】以上のような不具合のために、上記従来の
方法によって形成されるドット体を半導体装置を構成す
る部材として、特に、量子ドット体として利用すること
は困難である。すなわち、上記従来の各方法によって
は、大きさや位置が精度よく制御されたドット体を有す
る半導体装置の実現性が極めて低いといえる。
【0009】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、基板上における微粒子の位置やその
大きさを高精度に制御する手段を講ずることにより、大
きさや位置の精度のよいドット体を形成する方法の提供
を図り、加えて、量子ドット体として機能しうるドット
体を要素として備えた種々の半導体装置の実現化を図る
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のドット体
の形成方法は、基板上の一部に第1の化合物を形成する
第1のステップと、上記基板に形成されている上記第1
の化合物と結合する性質を有する第2の化合物を微粒子
の表面に付着させる第2のステップと、上記第1の化合
物と第2の化合物とを結合させて、上記基板上の第1の
化合物が形成されている部分のみに選択的に微粒子を設
置して、該微粒子により構成されるドット体を形成する
第3のステップとを含んでいる。
【0011】この方法により、ドット体の位置の精度
は、基板上に形成される第1の化合物の位置によって制
御できる。また、当初から所望のかつ均一な大きさを有
する微粒子を選ぶだけでドット体の大きさを制御でき
る。したがって、煩雑な手間を要することなく簡素な工
程で、ドット体の形成位置と大きさを精度よく制御する
ことが可能となり、デバイス内において量子ドット体と
して機能しうるドット体を実用化することができる。
【0012】上記第1のドット体の形成方法において、
上記第1及び第2の化合物は、いずれも有機化合物であ
ることが好ましい。
【0013】上記第1のドット体の形成方法において、
上記第1の化合物と上記第2の化合物のいずれか一方を
抗原とし、他方を上記抗原の抗体とすることができる。
【0014】この方法により、抗原と抗体との反応が高
い選択性を有することを利用して、所望の位置以外に微
粒子が設置されるのを確実に防止しながら、所望の位置
には確実に微粒子を固定させてドット体を形成すること
ができる。
【0015】上記第1のドット体の形成方法において、
上記第1の化合物と上記第2の化合物のうち少なくとも
いずれか一方を、蛋白質または酵素とすることもでき
る。
【0016】この方法により、一般的に蛋白質や酵素が
ある特定の物質と反応しやすいことを利用して、上述の
作用効果を得ることができる。
【0017】上記第1のドット体の形成方法において、
上記第1のステップでは、上記基板上に上記第1の化合
物を形成した後、上記基板上の一部のみにエネルギー波
を照射することが好ましい。
【0018】この方法により、第1の化合物とエネルギ
ー波の種類を適宜選択することによって、基板上の特定
の部分だけに第1の化合物を残すことが容易となる。
【0019】上記第1のドット体の形成方法において、
上記エネルギー波として、光、エックス線、電子線のう
ちいずれか1つを用いることができる。
【0020】上記第1のドット体の形成方法において、
上記エネルギー波として、上記エネルギー波の干渉縞を
用い、マトリクス状に点在するドット体を形成すること
もできる。
【0021】この方法により、規則的に並んだドット体
をデバイスの要素として供することが可能になる。
【0022】上記第1のドット体の形成方法において、
上記エネルギー波として、原子間力顕微鏡やトンネル顕
微鏡から照射される電子線を用いることもできる。
【0023】上記第1のドット体の形成方法において、
上記微粒子として金の微粒子を用いることができる。
【0024】この方法により、金の微粒子は、1〜10
nmの範囲の超微粒子が既に実用に供されているので、
量子ドット体として機能するドット体の形成が特に容易
となる。
【0025】上記第1のドット体の形成方法において、
上記第3のステップの後に、上記第1の化合物及び第2
の化合物を除去して上記ドット体を上記基板上に直接固
定させる工程をさらに含ませることができる。
【0026】この方法により、第1及び第2の化合物が
存在すると使用上支障をきたすような場合にも、不具合
を回避しながら有用なドット体を形成することができ
る。
【0027】上記第1のドット体の形成方法において、
上記第1の化合物及び第2の化合物を除去する工程を、
上記第1の化合物及び第2の化合物を酸素プラズマ又は
超臨界状態の二酸化炭素に接触させることにより行なう
ことができる。
【0028】この方法により、ドット体を固定されてい
る位置から移動させることなく除去することができるの
で、ドット体の最終的な固定位置の精度が向上する。
【0029】本発明の第2のドット体の形成方法は、基
板上に、内空部を有する殻と殻の内空部に導体又は半導
体の微粒子を包含してなるタンパク質の薄膜を形成する
第1のステップと、上記基板上の薄膜中のタンパク質の
殻を除去して、基板上に上記薄膜中の上記微粒子のみを
層状に残す第2のステップと、上記導電体の層をパター
ニングして、基板上に上記微粒子により構成されるドッ
ト体を形成する第3のステップとを含んでいる。
【0030】この方法により、導体又は半導体を包含す
るタンパク質を利用して、ドット体を形成することが可
能になる。
【0031】上記第2のドット体の形成方法において、
上記第1のステップは、上記タンパク質及び上記タンパ
ク質に親和性のある膜形成用物質を含む液を準備する第
1のサブステップと、上記液の表面に上記膜形成用物質
からなる親和性膜を形成する第2のサブステップと、上
記親和性膜に上記タンパク質を付着させて、タンパク質
の単層膜を形成する第3のサブステップと、上記液に基
板を浸漬した後、その基板を引き上げて、基板上に上記
タンパク質の単層膜とその上の上記親和性膜とを付着さ
せる第4のサブステップとを含むことができる。
【0032】この方法により、いわゆるラングミュアー
ブロジェット膜を利用して、ドット体を容易に形成する
ことができる。
【0033】上記第2のドット体の形成方法において、
上記タンパク質は例えばフェリチンであり、上記膜形成
用物質は例えばポリペプチドである。
【0034】上記第2のドット体の形成方法において、
上記第2のステップでは、タンパク質の種類の選定又は
基の付加・削除・置換によって定まるピッチで並ぶ微粒
子を残すことができる。
【0035】本発明の半導体装置は、半導体基板と、上
記半導体基板の上に形成され電子のトンネリングが可能
な厚みを有するトンネル絶縁膜と、上記トンネル絶縁膜
上に形成された半導体又は導体の微粒子により構成され
フローティングゲートとして機能するドット体と、上記
ドット体と上記半導体基板との間における電子の移動を
制御するための制御ゲートと、上記ドット体と制御ゲー
トとの間に介在する電極間絶縁膜と、上記ドット体の両
側における半導体基板内に形成されたソース領域及びド
レイン領域とを備え、不揮発性メモリセルとして機能す
るものである。
【0036】これにより、不揮発性メモリセルのフロー
ティングゲートが微粒子からなるドット体により構成さ
れているので、フローティングゲートに電荷を注入しあ
るいは引き抜く際の電流量つまり消費電力を小さく抑制
できる。
【0037】上記半導体装置において、上記フローティ
ングゲートとなるドット体は、上記制御ゲートの下方の
みに形成されていることが好ましい。
【0038】これにより、フローティングゲートとソー
ス・ドレインとの間の短絡や、ソース・ドレイン同士間
の短絡を確実に防止することができる。
【0039】上記半導体装置において、上記ドット体
を、上記制御ゲートの下方において上記ソース領域及び
ドレイン領域のうちいずれか一方のみに近接して、上記
ソース領域及びドレイン領域に対し非対称となるように
形成することができる。
【0040】これにより、ドット体の数の低減による書
き込み,消去の際の消費電力の低減に加え、書き込み,
読み出し,消去の際にドット体がフローティングゲート
としてもっとも効果的に機能を発揮する部位を選択する
ことで、低消費電力化や低電圧化を図ることができる。
【0041】上記半導体装置において、上記ドット体
を、上記制御ゲートの下方において書き込み時にドレイ
ン領域となる領域に近接して形成しておくことが好まし
い。
【0042】これにより、チャネルホットエレクトロン
を利用した書き込みを行なう際に、ソース領域からドレ
イン領域に向かう電子がもっとも速くなる位置の上にド
ット体が存在するので、書き込みのための電流を小さく
でき、低消費電力化を図ることができる。
【0043】上記半導体装置において、上記制御ゲート
をゲート絶縁膜を挟んで上記半導体基板上に形成してお
き、上記制御ゲートの側面を覆い一部が上記電極間絶縁
膜として機能する保護絶縁膜と、上記保護絶縁膜を挟ん
で上記制御ゲートの側面上に形成された側壁絶縁膜とを
さらに備え、上記ドット体を、トンネル絶縁膜を挟んで
半導体基板の上に位置するように上記側壁絶縁膜の中に
埋め込んでおくことができる。
【0044】これにより、ドット体を確実にソース領域
又はドレイン領域に近接して形成することが可能となる
ので、上述の作用効果を発揮することができる。また、
側壁絶縁膜を利用して、不揮発性メモリセルをいわゆる
LDDタイプのトランジスタで構成できるので、微細化
に有利な構造となる。
【0045】その場合、上記ドット体を上記側壁絶縁膜
のうちドレイン側又はソース側のみに形成しておくこと
もできる。
【0046】上記半導体装置において、ゲート絶縁膜を
挟んで上記半導体基板上に形成された選択ゲートと、上
記選択ゲートの側面を覆う保護絶縁膜と、上記保護絶縁
膜を挟んで上記選択ゲートの側面上に形成された側壁絶
縁膜とをさらに備え、上記ドット体をトンネル絶縁膜を
挟んで半導体基板上に位置するように上記側壁絶縁膜の
中に埋め込んでおき、上記制御ゲートを、電極間絶縁膜
を挟んで上記側壁絶縁膜を覆うように形成しておくこと
ができる。
【0047】これにより、セレクトトランジスタとして
機能する選択ゲートを備えていることで、さらに消費電
力の少ない信頼性の高い不揮発性メモリセルが得られる
ことになる。
【0048】上記半導体装置において、上記半導体基板
の主面の一部に高低差のある傾斜部を設け、上記ゲート
絶縁膜を上記傾斜部に跨って形成しておき、上記ドット
体を上記ゲート絶縁膜のうち上記傾斜部の斜面と傾斜部
の側方に位置する低部とのうちのいずれか一方の上に形
成しておくことができる。
【0049】これにより、書き込み時にチャネルホット
エレクトロンが移動する方向にフローティングゲートと
して機能するドット体が存在するので、書き込み効率が
向上し、消費電力がさらに低減することになる。
【0050】上記半導体装置において、上記半導体基板
の主面の一部に高低差のある段差部を設け、上記ゲート
絶縁膜を上記段差部に跨って形成し、上記ドット体を上
記ゲート絶縁膜のうち段差部の側面上の部分の上に自己
整合的に形成しておくこともできる。
【0051】これにより、上記第1又は第2のドット体
の形成方法を利用して、自己整合的にドット体を段差部
の側面上にのみ設けることができるので、このドット体
をフローティングゲートなどのメモリ保持部材として活
用すれば、書き込み,読み出しなどの制御性のよいメモ
リデバイスが得られる。
【0052】上記半導体装置において、上記基板を、主
面が{111}面であるシリコン基板とし、上記段差部
の側面を{100}面とすることができる。
【0053】これにより、熱酸化膜が{111}面では
厚くなり{100}面では薄くなることを利用して、ホ
ットチャネルエレクトロンを利用したドット体への電子
の注入の容易化を図ることができる。
【0054】上記半導体装置において、上記半導体基板
を、半導体層の奥方に絶縁物層を有するSOI基板とす
ることができる。
【0055】これにより、高速動作型の不揮発性メモリ
セルが得られる。
【0056】上記半導体装置における上記ドット体は、
シリコンの微粒子により構成されていてもよいし、金属
の微粒子により構成されていてもよい。
【0057】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)まず、第1の
実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1
(a)〜(d)は、本実施形態におけるドット体の形成
方法を示す断面図である。
【0058】まず、図1(a)に示す工程で、p型Si
基板101上に回転塗布法や液中吸着法等を用いて、Ra
t IgG 抗体膜102を形成する。具体的には、例えばRa
t IgG 抗体を含んだアセチルセルロース薄膜を回転塗布
することにより、Rat IgG 抗体膜102が容易に形成さ
れる。
【0059】次に、図1(b)に示す工程で、上記p型
Si基板101の一部のみを遮蔽したフォトマスク10
3を準備し、このフォトマスク103の上方からRat Ig
G 抗体膜102の上記一部を除く部分に選択的に紫外線
104を照射する。紫外線104を照射されたRat IgG
抗体膜102は紫外線104のエネルギーにより抗体と
しての活性をなくし、失活Rat IgG 抗体膜105とな
る。一方、フォトマスク103により紫外線104の照
射が遮られている部分のRat IgG 抗体膜102は抗体と
しての活性を保持したままとなる。
【0060】次に、図1(c)に示す工程で、Rat IgG
抗原107と結合したAu微粒子106を含む溶液を準
備する。そして、この溶液中に、Rat IgG 抗体膜102
が形成されているp型Si基板101を5〜10時間浸
漬する(容器は図示せず)。この処理によって、Au微
粒子106が結合しているRat IgG 抗原107と、p型
Si基板101上のRat IgG 抗体膜102とは選択的に
結合されるため、Au微粒子106と結合しているRat
IgG 抗原107がRat IgG 抗体膜102上に固定され
る。一方、失活Rat IgG 抗体膜105は紫外線照射によ
り抗体としての活性をなくしているため、失活Rat IgG
抗体膜105上にはRat IgG 抗原107は固定されな
い。よって、p型Si基板101上のRat IgG 抗体膜1
02上のみにAu微粒子106と結合しているRat IgG
抗原107が固定される。
【0061】次に、図1(d)に示す工程で、上記p型
Si基板101を酸素プラズマ中に20分間設置する。
この処理によって、上記p型Si基板101上に形成さ
れたRat IgG 抗体膜102,失活Rat IgG 抗体膜105
及びRat IgG 抗原107は全て酸素プラズマにより分解
される。すなわち、Au微粒子106とp型Si基板1
01との間に介在しているRat IgG 抗体膜102及びRa
t IgG 抗原107が分解されて消失するので、p型Si
基板101上の所望の位置に、所望の大きさのAu微粒
子からなるドット体110が形成されることになる。
【0062】本実施形態の方法によると、ドット体11
0が形成される位置は、フォトマスク103のパターン
や位置によって1回のフォトリソグラフィー工程で決定
されるので、T.Satoらの方法のごとく煩雑な処理は不要
であり、精度よく制御される。また、上記Tiwariらの方
法とは異なり、既に微粒子として別の手段で形成されて
いる粒径の均一なAu微粒子を使用できるので、ドット
体110の大きさも精度よく制御できる。また、抗原と
抗体との結合は非常に選択性が強いので、T.Satoらの方
法のごとく所望していない部分にまでドット体が形成さ
れてしまうことはない。よって、ドット体110の位置
及び大きさを精度よく制御でき、量子ドット体を構成要
素として有し、種々の機能や優れた特性を発揮しうる半
導体装置を実現することができる。
【0063】なお、本実施形態では、ドット体を形成す
るための基板としてp型Siからなる基板を用いたが、
抗原もしくは抗体が表面に形成することができればどの
ような物質で構成される基板を用いてもよい。また、上
記実施形態におけるp型Si基板101上にシリコン酸
化膜やシリコン窒化膜などシリコン以外の物質が形成さ
れていてもよいのは言うまでもない。
【0064】また、本実施の形態では抗体を部分的に失
活させるために紫外線を用いたが、紫外線の他、X線や
電子線、イオンビーム等抗体を部分的に失活させるもの
であれば何でも良い。電子線照射では真空中での照射以
外に、大気中AFM(原子間力顕微鏡)等を用いた電子
線照射を行ってもよい。
【0065】また、p型Si基板101上に形成された
Rat IgG 抗体膜102に、例えば2光束に分けたF2真
空紫外線レーザ光を重ねて斜めから入射させることによ
り干渉縞を形成させると、干渉縞の露光強度の高い部分
が失活して、縞模様のRat IgG 抗体膜102が残る。さ
らに、p型Si基板101を水平方向に90度回転させ
て、同じ2光束のF2真空紫外線レーザ光を重ねて斜め
から入射させることにより、最終的に、マトリクス状の
数nm角のRat IgG 抗体膜102を形成することも可能
である。レーザ光の干渉縞を形成する際、波長と入射角
度により定まる所定ピッチの島が形成されるので、Rat
IgG 抗体膜102の大きさを任意に調整することができ
る。
【0066】また、本実施形態は、Au微粒子として、
British Bio Cell社から市販されているものを使用して
おり、粒径は1nm,2nm,5nm,10nm等のも
のが市販されている。ただし、本実施形態ではAuから
なる微粒子を用いたが、抗原もしくは抗体と結合できる
ものであればAu以外のSi、Ti、GaAs等どんな
物質からなる微粒子を用いてもよい。
【0067】また、本実施形態では、基板上にRat IgG
抗体膜を形成し、Au微粒子と結合しているRat IgG 抗
原を用いたが、抗原と抗体を逆にして、基板上に抗原を
形成し、Au微粒子に抗体を修飾してもよい。なお、こ
こでいう「抗原」とは、抗原−抗体反応・免疫応答を誘
起しうる物質の総称であり、自然界では分子量が約10
00以上の蛋白質,多糖,それらの複合体,脂質との複
合体が含まれる。また、「抗体」とは、抗原の刺激によ
って生体内に作られ抗原と特異的に結合する蛋白質の総
称である。
【0068】本実施形態で使用したような抗体・抗原の
組合せの他の例としては、上記RatIgG 抗体とRat IgG
抗原との組合せの他に、Rabbit IgG抗体,Mouse IgG 抗
体,Human IgG 抗体,Guinea Pig IgG抗体,Chicken Ig
G 抗体,Goat IgG抗体,Sheep IgG 抗体などの抗体と、
これらの抗体に対する抗原との組合せがあり、いずれの
組合せを用いてもよいものとする。
【0069】ただし、本発明の微粒子と結合する第1の
化合物とこの第1の化合物と選択的に結合する第2の化
合物との組合せの例としては、この抗原・抗体の組合せ
に限定されるものではなく、選択的に結合するものであ
れば、例えば抗体や抗原以外の蛋白質・酵素の組合せな
ど、他の化合物の組合せを用いてもよい。
【0070】さらに、基板上に形成する第1の化合物膜
としては、光や電子線などに反応して選択的に活性が変
化するものであればよいので、ビニル基を持ったシラン
カップリング剤(例えばBis(dimethylamino)methylviny
lsilaneやTris(1-methylvinyloxy)vinylsilane)等を
含む膜を用いてもよい。この場合、微粒子と結合する抗
原もしくは抗体は不要の場合がある。
【0071】また、本実施形態では、抗原や抗体を基板
上から除去するために酸素プラズマを用いたが、酸素プ
ラズマによって影響を受ける物質が基板上に存在する場
合などは、基板表面を超臨界状態の二酸化炭素などに接
触させて抗原や抗体等の有機物を基板上から除去しても
よい。この時、エントレーナとして他の溶媒を混入させ
て除去効率を高めることができるのは言うまでもない。
【0072】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について図面を参照しながら説明する。本実施形態で
は、フェリチン等の金属タンパク質複合体を用いたドッ
ト体の形成方法の例について説明する。
【0073】まず、原料としてフェリチンの粉末を準備
する。図2は、フェリチンの分子構造を概略的に示す図
である。同図に示すように、フェリチン120は、Fe
2 3 からなる芯121がタンパク質からなる殻122
で囲まれて構成される金属タンパク質複合体であり、
馬、牛などの動物のひ臓や肝臓などの臓器から取り出す
ことができる。芯121の直径は6nm程度であり、そ
の鉄原子の総数は2000〜3000個である。殻12
2は、分子量2万程度のタンパク質の24量体であり、
24量体全体の外径Rは12nm程度である。
【0074】次に、上記フェリチン120を用いたドッ
ト体の形成方法について説明する。図3(a)〜(d)
は、本実施形態におけるドット体の形成方法を示す断面
図である。
【0075】まず、図3(a)に示すように、テフロン
製の水槽123に緩衝液124を貯めておき、緩衝液1
24中にフェリチン120を分散させるとともに緩衝液
124の液面上にポリペプチド膜(ラングミュアーブロ
ジェット膜形成用の膜)125を張る。緩衝液124の
pHは、適当な酸,例えばごく薄い塩酸により「6」程
度に調節する。
【0076】しばらくすると、図3(b)に示すよう
に、ポリペプチド膜が正の電荷を帯びているのに対して
フェリチンは負の電荷を帯びていることから、フェリチ
ン120がポリペプチド膜125に付着し、フェリチン
120の二次元結晶ができる。
【0077】次に、図3(c)に示すように、表面にシ
リコン酸化膜108が形成されたp型Si基板101を
緩衝液124の液面上に浮かべて、p型Si基板101
の表面にポリペプチド膜125及びフェリチン120の
二次元結晶を付着させた後、水槽123から取り出す。
【0078】その結果、図3(d)に示すように、p型
Si基板101の上には、シリコン酸化膜108及びポ
リペプチド膜125を挟んでフェリチン120の二次元
結晶膜が形成されている。その後、これをシリコンと反
応しにくい不活性なガス中において(例えば窒素プラズ
マ中において)500℃で熱処理すると、フェリチン1
20中のタンパク質とポリペプチド膜125とはほぼ焼
失し、二次元結晶を構成していたフェリチン分子中の内
空部に収納されていた鉄酸化物の集合体からなるドット
体が取り残された状態となる。すなわち、互いに孤立し
た多数のドット体が得られる。なお、熱処理が困難な場
合は、基板表面を超臨界状態の二酸化炭素などに接触さ
せてタンパク質やポリペプチド膜とを除去してもよい。
この時、エントレーナとして他の溶媒を混入させて除去
効率を高めることができるのは言うまでもない。
【0079】図4は、シリコン基板上にポリペプチド膜
及びフェリチン膜を形成した後、窒素中500℃で1時
間熱処理して得られたシリコン基板表面のSEM写真
(10万倍)である。同図において、多数の白い点部分
が鉄酸化物ドット体で、その周囲の黒い部分がわずかに
残存するタンパク質やシリコン基板である。図4から、
鉄酸化物ドット体は、元の二次元結晶を構成していたフ
ェリチン分子の芯121の位置を占めていることが推測
される。
【0080】その後、この鉄酸化物ドット体が形成され
ている基板全体を、水素中300〜500℃で約60分
間再び熱処理することにより、鉄酸化物ドット体は還元
されて鉄ドット体になる。
【0081】図5は、熱処理後における基板の状態を示
す断面図である。すなわち、p型Si基板101上に、
シリコン酸化膜108を挟んでFeからなるドット体1
28が二次元的に配置されたものとなる。鉄のドット体
128が二次元的に配置していることは、AFM分析に
よって測定されたドット体128の高さが5.3nm又
は10.6nmの2種類のみであり、しかも大部分が
5.3nmであったことから確認された。
【0082】ドット体128の直径は、約6nmでフェ
リチン中の鉄酸化物からなる芯の径にほぼ等しい。ドッ
ト体128間のピッチは約12nmで、フェリチン12
0のタンパク質からなる殻122の径R(図2参照)に
ほぼ等しい。
【0083】ここで、本実施形態においては、ドット体
をFe微粒子により構成したが、鉄酸化物のドット体の
ままで利用することも可能である。
【0084】また、ドット体を形成するためのタンパク
質として、フェリチンに代えて、ヘモグロビンや、アデ
ノウィルス,T4ファージなどの球状ウィルス、などの
金属を内包する各種タンパク質を利用することができ
る。そして、これらのタンパク質の大きさがそれぞれ異
なり(径が100nm程度の大きなものもある)、しか
も殻に各種の基を付加・削除するなど人工的に大きさを
変えることもできるので、所望のピッチで並ぶドット体
を形成することができる。
【0085】また、ドット体の大きさの制御も可能であ
る。例えば、アデノウィルスやポリオーマなどタンパク
質の殻の厚みを遺伝子工学の技術を利用して変えること
により、殻の内空部の大きさを変えることができ、殻の
内空部の大きさが変われば、この殻内に収納される金属
(又は金属酸化物)微粒子の径も変わってくるからであ
る。すなわち、タンパク質の種類の相違による微粒子の
径の変化だけでなく、人工的な微粒子の径の調整も可能
である。
【0086】また、タンパク質の殻の内空部に収納され
る金属(又は金属酸化物)の絶対量(原子又は分子の
数)は内空部の大きさで決定されるが、例えばFeのコ
アの周囲をMnで取り囲んだものをフェリチンの内空部
に形成できることが報告されている(文献:F.C.Meldru
m,T.Douflas,S.Levi,P.Arosio,and S.Mann "Reconstitu
tion of Manganese Oxide Cores in Horse Spleen and
Recombinant Ferritins"1995 J.Inorg.Biochem.58:59-6
8)。そこで、このような技術を利用すると、2種類,
3種類の金属が同心構造を持っているようなドット体を
形成することも可能である。
【0087】また、フェリチンには、下記のようなFe
以外の金属(又は金属酸化物)を内包できることが報告
されている。Al(J.Fleming 1987 Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA 84 :7866-7870)、Be(D.J.Price 1983 J.Bio
l.Chem.258 :10873-10880)、Ga(R.E.Weiner 1985
J.Nucl.Med.26 :908-916 )、Pb(J.Kochen 1975 Ped
iatr.Res.9 :323(abst.#399))、Mn(P.Mackle 1993
J.Amer.Chem.Soc.115 :8471-8472 など)、P(A.Treff
ry 1978 Biochem.J.171 :313-320など)、U(J.F.Hain
feld 1992 Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89 :11064-1106
8)、Zn(D.Price1982 Proc.Natl.Acad.Sci.USA 79 :
3116-3119 )なお、フェリチン等のタンパク質の単層膜
を形成するには、本実施形態のラングミュアーブロジェ
ット膜を利用する方法だけではなく、他の方法を利用す
ることも可能である。
【0088】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について図面を参照しながら説明する。本実施形態以下
の実施形態では、上記第1,第2の実施形態で説明した
ような本発明のドット体の形成方法を利用して形成され
るドット体をフローティングゲートとして含む各種の不
揮発性メモリセルの例について説明する。
【0089】図6は、ドット体をフローティングゲート
として利用した不揮発性メモリセルの構造を示す断面図
である。同図に示されるように、p型Si基板201上
には、制御ゲートとして機能するポリシリコン電極20
6と、例えば数nm程度の粒径を有する上記第1,第2
の実施形態におけるAu,Fe,Siなどの微粒子によ
り構成されフローティングゲート電極として機能するド
ット体204と、p型Si基板201とフローティング
ゲートとの間に介在してトンネル絶縁膜として機能する
ゲート酸化膜203と、制御ゲートとフローティングゲ
ートとの間にあって制御ゲートの電圧をフローティング
ゲートに伝える電極間絶縁膜として機能するシリコン酸
化膜205とが設けられている。そして、p型Si基板
201内には、ソースもしくはドレインとして機能する
第1,第2n型拡散層207a及び207bとが形成さ
れていて、p型Si基板201内の第1,第2n型拡散
層207a,207b間の領域はチャネルとして機能す
る。また、図示されているメモリセルと隣接するメモリ
セルとの間には、電気的分離のため、選択酸化法等を用
いて形成された素子分離酸化膜202が形成されてい
る。第1,第2n型拡散層207a,207bは各々タ
ングステン210を介して第1,第2アルミニウム配線
211a,211bとそれぞれ接続されている。図6に
は示されていないが、ポリシリコン電極206やp型S
i基板201もアルミニウム配線と接続されており、こ
のアルミニウム配線等を用いてメモリセルの各部の電圧
を制御するように構成されている。
【0090】このような構造は、図7(a)〜(d)に
示す工程によって、容易に形成される。
【0091】まず、図7(a)に示す工程で、p型Si
基板201上に、LOCOS法により、活性領域を取り
囲む素子分離酸化膜202を形成した後、基板上にゲー
ト酸化膜203を形成する。その後、第1又は第2の実
施形態の形成方法を用いて、ドット体204を基板全体
に形成する。
【0092】次に、図7(b)に示す工程で、基板上
に、CVD法により、ドット体204を埋めるシリコン
酸化膜及びポリシリコン膜を堆積する。
【0093】次に、図7(c)に示す工程で、フォトレ
ジストマスクPr1を用いて、シリコン酸化膜及びポリ
シリコン膜のパターニングを行なって電極間絶縁膜とな
るシリコン酸化膜205及び制御ゲート電極となるポリ
シリコン電極206を形成する。このとき、ゲート酸化
膜203のうちフォトレジストマスクPr1で覆われて
いない部分は除去されるので、その上のドット体204
も同時に除去される。その後、フォトレジストマスク及
びポリシリコン電極206をマスクとして不純物イオン
の注入を行なって、第1,第2n型拡散層207a,2
07bを形成する。
【0094】その後、図7(d)に示す工程で、周知の
方法により、層間絶縁膜208の形成と、層間絶縁膜2
08へのコンタクトホール209の開口と、コンタクト
ホール209内へのタングステンの埋め込みによるタン
グステンプラグ210の形成と、第1,第2アルミニウ
ム配線211a,211aの形成とを行なう。
【0095】次に、このメモリセルの動作について説明
する。このメモリセルは、制御ゲートとして機能するポ
リシリコン電極206と、ソースもしくはドレインとし
て機能する第1,第2n型拡散層207a,207bと
からなるMOSトランジスタ(メモリトランジスタ)を
備え、フローティングゲートとして機能するドット体2
04に蓄えられた電荷の量で上記メモリトランジスタの
閾値電圧が変化することを利用した不揮発性メモリセル
である。
【0096】まず、読み出し動作について説明する。第
1アルミニウム配線211aとp型Si基板201とを
接地し、第2アルミニウム配線211bをフローティン
グの状態にする。制御ゲートとして機能するポリシリコ
ン電極206に適当な電圧(例えば5V)を印加する
と、ドット体204に電荷が蓄えられていなければp型
Si基板201上にチャネルが形成され、上記トランジ
スタは「オン」となり、第1アルミニウム配線211a
から電子が第2アルミニウム配線211bに流れ、やが
て両方とも0Vの等電位となる。一方、ドット体204
に負の電荷である電子が蓄積されていると、ドット体2
04中の電子の存在によりトランジスタの閾値が上昇し
たのと同じことになり、制御ゲートであるポリシリコン
電極206に5Vを印加してもp型Si基板201上に
チャネルが形成されず、電流は流れない。よって、第2
アルミニウム配線211bは0Vにはならない。この電
圧の異なる状態を”0”状態,”1”状態とすれば、二
値を記憶するメモリとしての機能が得られる。
【0097】ただし、ドット体204に蓄えられる電荷
の有無のみだけでなく電荷の蓄積量を制御することで、
二値を越える三値以上の多値メモリを実現することもで
きる。その場合は、上記トランジスタの閾値の変化を細
かく検出する回路を設ければよい。
【0098】次に、消去動作について説明する。消去に
は、酸化膜を介したFN(Fowler-Nordheim )電流や直
接トンネリング電流を利用する。制御ゲートであるポリ
シリコン電極206に、p型Si基板201に対して負
となる電圧(例えば−12V)を印加すると、フローテ
ィングゲートであるドット体204に蓄積されていた電
子はゲート酸化膜203をトンネリングしてp型Si基
板201に移動し、データが消去される。
【0099】次に、書き込み動作について説明する。書
き込みには、酸化膜を介したFN電流や直接トンネリン
グ電流あるいはチャネルホットエレクトロン(CHE)
注入を用いる。FN電流や直接トンネリング電流を用い
る場合は、制御ゲートであるポリシリコン電極206に
p型Si基板201に対して正の電圧(例えば+12
V)を印加する。これにより、ドット体204を挟んで
p型Si基板201と対向しているポリシリコン電極2
06の側に電子が引き寄せられ、ゲート酸化膜203を
トンネリングしてフローティングゲートであるドット体
204に蓄積される。一方、CHE注入を用いる場合
は、第2アルミニウム配線211bとp型Si基板20
1とを接地し、第1アルミニウム配線211aに適当な
正の電圧(例えば5V)を印加し、制御ゲートであるポ
リシリコン電極206の電圧をCHEが発生しやすい電
圧(例えばドレイン電圧の1/2である2.5V)に制
御する。このような電圧の設定により、電子はp型Si
基板201に形成されたチャネル内を第2n型拡散層2
07bから第1n型拡散層207aに向かって走行する
が、一部のCHEは大きなエネルギを得てゲート酸化膜
203をトンネリングし、フローティングゲートである
ドット体204に蓄積される。
【0100】本実施形態の不揮発性メモリセルによる
と、フローティングゲートが量子ドットとして機能でき
る程度に粒径の小さいSi微粒子により構成されている
ので、電荷の蓄積量がわずかである。したがって、書き
込み,消去の際の電流量を小さくでき、低消費電力の不
揮発性メモリセルを構成することができる。
【0101】また、微粒子からなるフローティングゲー
トの場合、電子が1個程度入るのが安定な場合には、そ
の電子が放出されにくいという性質がある(クーロンブ
ロッケード効果)。すなわち、高速かつ低電圧で書き込
みを行なうべくトンネル絶縁膜をごく薄くしても、良好
な電荷保持特性を維持できる。
【0102】なお、本実施形態の不揮発性メモリセルに
おいて、フローティングゲートを構成するドット体20
4は、ポリシリコン電極206とp型Si基板201に
挟まれるシリコン酸化膜内にのみあれば十分であり、そ
れ以外のところに存在すると、電気的な誤動作を起こす
こともある。例えば、ドット体204が第1,第2n型
拡散層207a,207bの上にも存在すると、フロー
ティングゲートとして機能すべきドット体204がソー
ス・ドレイン領域と短絡して電荷蓄積機能を失ったり、
第1n型拡散層207aと第2n型拡散層207bとが
電気的に導通したりすることがありうる。これを防ぐた
め、第1の実施形態で説明した方法を用い、ポリシリコ
ン電極206とp型Si基板201とに挟まれる領域内
にのみドット体204を形成することができる。
【0103】また、上記ドット体204は、互いに接触
しながら連続的につまり全体として膜を構成するような
状態で形成されていてもよいし、互いに離れて分散的に
形成されていてもよい。
【0104】互いに分散的に存在している場合には、図
6に示すように、各ドット体204間の領域にシリコン
酸化膜205が存在し、ドット体204がシリコン酸化
膜205内に埋め込まれた構造となっている。その場
合、以下のような効果がある。従来のポリシリコン膜か
らなるフローティングゲートのように導電体材料が連続
的に存在しているフローティングゲートにおいては、一
部の絶縁膜が破壊するとその部分からフローティングゲ
ート全体の電荷が基板に流れ込んでフローティングゲー
トとしての機能が失われる。それに対し、本実施形態の
ように互いに孤立して絶縁されているドット体によりフ
ローティングゲートが構成されていると、例えばトンネ
ル絶縁膜の一部が劣化してフローティングゲートを構成
しているドット体のうちの一部のドット体から電荷が失
われたとしても、他のドット体の電荷は依然として保持
されうる。つまり、本実施形態のごときドット体を用い
た場合には、半導体記憶装置の信頼性も向上することに
なる。
【0105】なお、本実施形態では、基板としてp型S
i基板を用いたが、n型Si基板を用いてもよく、さら
に、GaAsをはじめとする化合物半導体その他の半導
体により構成される基板を用いてもよい。
【0106】また、ドット体としては、Si,Au,F
e以外のものを使用してもよい。例えばSi以外の半導
体やTi、GaAsなど、電荷を蓄積する機能を有する
金属,半導体,半絶縁性物質などを使用することができ
る。
【0107】(第4の実施形態)次に、ドット体を制御
ゲート電極下で局部的に形成した例である第4の実施形
態について説明する。図8は、第4の実施形態における
不揮発性メモリセルの構造を示す断面図である。図8に
おいて、図6中における部材と同じ構造を有する部材は
図6におけると同じ符号で示されており、その構造や機
能は既に説明したとおりである。
【0108】図8に示すように、本実施形態における不
揮発性メモリセルの構造は図6に示す不揮発性メモリセ
ルの構造とほとんど同じであるが、本実施形態では、フ
ローティングゲートとなるドット体204が第1n型拡
散層207aの近傍にのみ形成されている点が第3の実
施形態と異なる点である。
【0109】このような構造は、以下の工程によって容
易に形成できる。すなわち、p型Si基板201上にゲ
ート酸化膜203を形成した後、第1の実施形態の形成
方法を用いて、ドット体204をゲート酸化膜203の
うち第1n型拡散層207aの端部付近となる領域の上
に形成する。そして、その上にシリコン酸化膜及びポリ
シリコン膜を堆積した後、パターニングを行なって電極
間絶縁膜となるシリコン酸化膜205及び制御ゲート電
極となるポリシリコン電極206を形成する。その後、
ポリシリコン電極206をマスクとして不純物イオンの
注入を行ない第1,第2n型拡散層207a,207b
を形成する。その後は、上記第3の実施形態と同様の工
程を行なって、層間絶縁膜208,コンタクトホール2
09,タングステンプラグ210,第1,第2アルミニ
ウム配線211a,211aを形成する。
【0110】上記第3の実施形態では、フローティング
ゲートとなるドット体204をポリシリコン電極206
とp型Si基板201に挟まれる領域全体に亘ってほぼ
均一に形成するようにしたが、例えば、書き込みにCH
Eを用いる場合、CHEはポリシリコン電極206直下
のドレイン端近傍で多く発生するので、フローティング
ゲートとなるドット体204は書き込み時にドレイン領
域となる領域の直上にのみ存在すればよい。そこで、フ
ローティングゲートとなるドット体204を第1n型拡
散層207aの直上にのみ形成しておき、書き込み時に
は、第1n型拡散層207aがドレインとなるように電
圧を設定することで、効率のよい書き込みを行なうこと
ができる。つまり、上記第3の実施形態におけるCHE
を利用する場合の書き込み動作と同様に、第2アルミニ
ウム配線211bとp型Si基板201とを接地し、第
1アルミニウム配線211aに適当な正の電圧を印加
し、ポリシリコン電極206の電圧をCHEが発生しや
すい電圧に制御すればよい。
【0111】このようなメモリセルの構造と書き込み動
作とにより、フローティングゲートとなるドット体20
4の数を減少させることができるので、CHEで書き込
むべき電子数も減少し、消費電力の削減や書き込み速度
の向上を図ることができる。
【0112】また、フローティングゲートとなるドット
体204における電荷の有無が最も効果的にトランジス
タの閾値の変化を与えるのは、ドット体204がポリシ
リコン電極206直下のソース端近傍に存在していると
きである。よって、図8に示すメモリセルの読み出し動
作をする時には、第1n型拡散層207aがソースとな
り第2n型拡散層207bがドレインとなるように、第
1,第2n型拡散層207a,207bの間で書き込み
の時とは電位の高低関係を逆にすることで、読み出しの
性能をさらに向上させることができる。そのためには、
上記第3の実施形態における読み出し動作と同様に、第
1アルミニウム配線211aとp型Si基板201とを
接地し、第2アルミニウム配線211bをフローティン
グの状態にして、ポリシリコン電極206に適当な電圧
を印加すればよい。
【0113】ただし、読み出し動作時に第1n型拡散層
207aをドレインとし第2n型拡散層207bをソー
スとしてもよい。その場合には、上記第3の実施形態に
おける読み出し動作とは逆に、第2アルミニウム配線2
11bとp型Si基板201とを接地し、第1アルミニ
ウム配線211aをフローティングの状態にして、ポリ
シリコン電極206に適当な電圧を印加すればよい。
【0114】さらに、本実施形態における消去動作にお
いても、酸化膜を介したFN(Fowler-Nordheim )電流
や直接トンネリング電流を利用することができる。その
場合、ポリシリコン電極206に、p型Si基板201
又は第1n型拡散層207aに対して負となる電圧を印
加すると、フローティングゲートであるドット体204
に蓄積されていた電子はゲート酸化膜203をトンネリ
ングしてp型Si基板201又は第1n型拡散層207
aに移動し、データが消去される。
【0115】このように、本実施形態のメモリセルを利
用すると、フローティングゲートとした機能するドット
体204の位置をドレイン−ソース間の所望位置に配置
することで、半導体記憶装置の種類や用途に応じたより
効果的な情報の書き込み,読み出し,消去を行なわせる
ことができる。
【0116】なお、本実施形態では、基板としてp型S
i基板を用いたが、n型Si基板を用いてもよく、さら
に、GaAsをはじめとする化合物半導体その他の半導
体により構成される基板を用いてもよい。
【0117】また、ドット体としては、Si,Au,F
e以外のものを使用してもよい。例えばSi以外の半導
体やTi、GaAsなど、電荷を蓄積する機能を有する
金属,半導体,半絶縁性物質などを使用することができ
る。
【0118】(第5の実施形態)次に、ドット体を制御
ゲート電極の側壁絶縁膜内に埋め込んだ例である第5の
実施形態について説明する。図9は、本実施形態におけ
る不揮発性メモリセルの構造を示す断面図である。図9
において、図6中における部材と同じ構造を有する部材
は図6におけると同じ符号で示されており、その構造や
機能は既に説明したとおりである。
【0119】図9に示すように、p型Si基板201の
上にゲート酸化膜203を挟んで制御ゲート電極となる
ポリシリコン電極206が形成されており、ポリシリコ
ン電極206の側面から基板上まで延びる被覆酸化膜2
20が形成されている。そして、ポリシリコン電極20
6の側面上には被覆酸化膜220を挟んで側壁酸化膜2
21とフローティングゲートとなるドット体204とが
形成されており、このドット体204は側壁酸化膜22
1によって覆われている。被覆酸化膜220のうちポリ
シリコン電極206とは接触せずにドット体204とp
型Si基板201との間にある部分がトンネル絶縁膜と
して機能する。また、p型Si基板201内には、上記
第3,第4の実施形態における第1,第2n型拡散層2
07a,207bに代わって、ポリシリコン電極206
の端部付近まで延びる第1,第2低濃度n型拡散層22
7a,227bと、側壁酸化膜221の外方側端部付近
まで延びる第1,第2高濃度n型拡散層237a,23
7bが形成されている。つまり、いわゆるLDD構造を
有している。
【0120】このような構造は、図10(a)〜(d)
に示す工程によって容易に形成できる。
【0121】まず、図10(a)に示す工程で、p型S
i基板201上にゲート酸化膜203及びポリシリコン
電極206を形成した後、これをマスクとしてn型不純
物イオン(例えば砒素イオン)の注入を行ない第1,第
2低濃度n型拡散層227a,227bを形成する。
【0122】次に、図10(b)に示す工程で、シリコ
ンの酸化によってp型Si基板201の上面とポリシリ
コン電極206の側面とを酸化して被覆酸化膜となるシ
リコン酸化膜220aを形成する。その後、第1または
第2の実施形態の形成方法を用いて、フローティングゲ
ートとなるドット体204をシリコン酸化膜220a全
体の上に形成する。さらに、CVD法により、基板上に
シリコン酸化膜221aを堆積して、ドット体204の
周囲を絶縁性材料である酸化シリコンによって埋める。
【0123】そして、図10(c)に示す工程で、2つ
のシリコン酸化膜221a,220aの異方性エッチン
グを行なって、制御ゲート電極となるポリシリコン電極
206の周辺に被覆酸化膜220及び側壁酸化膜221
を形成する。その後、ポリシリコン電極206,側壁酸
化膜221などをマスクとして、高濃度のn型不純物イ
オン(例えば砒素イオン)の注入を行なって、第1,第
2高濃度n型拡散層237a,237bを形成する。
【0124】その後、図10(d)に示す工程で、周知
の方法により、層間絶縁膜208の形成と、層間絶縁膜
208へのコンタクトホール209の開口と、コンタク
トホール209内へのタングステンの埋め込みによるタ
ングステンプラグ210の形成と、第1,第2アルミニ
ウム配線211a,211aの形成とを行なう。
【0125】なお、図10(b)から図10(c)に移
る異方性エッチングの際、上側のシリコン酸化膜221
aのみ除去し、下側のシリコン酸化膜220aは残した
ままにしておくことも可能である。その場合、下側のシ
リコン酸化膜220aの上にドット体204が残ったま
まになるが、露出しているドット体204のみを選択的
にエッチング(酸処理など)することで、露出している
ドット体204を除去しながら、ドット体204を覆う
側壁酸化膜221をポリシリコン電極206の側面上に
形成することができる。
【0126】本実施形態の不揮発性メモリセルの書き込
み,読み出し,消去動作の際の電圧設定は上記第3の実
施形態で説明したとおりである。
【0127】本実施形態の不揮発性メモリセルによる
と、2つのシリコン酸化膜220a,221aの異方性
エッチングを利用してフローティングゲートとなるドッ
ト体204を、制御ゲートであるポリシリコン電極20
6の側面上に自己整合的に形成することができる。した
がって、微細化に適した構造となる。
【0128】また、ドット体204を保護するために設
ける側壁酸化膜221を用いて自己整合的に第1,第2
高濃度n型拡散層237a、237bを形成できるの
で、いわゆるLDD構造となり、短チャネル効果抑制機
能の高い微細化に有利な構造となる。
【0129】なお、制御ゲートとして機能するポリシリ
コン電極206とチャネルとして機能するp型Si基板
201との間にはゲート酸化膜203のみが存在し、こ
の場合ゲート酸化膜203はトンネル電流を流す必要が
ないため、通常の論理素子に用いるトランジスタと同じ
構造、同じ性能にしておけばよい。
【0130】一方、フローティングゲートとなるドット
体204は、縦方向で被覆酸化膜220を挟んで第1,
第2低濃度n型拡散層227a,227bと対向してお
り、かつ横方向で被覆酸化膜220を挟んでポリシリコ
ン電極206とも対向している。このポリシリコン電極
206として高濃度にリン等の不純物をドープしたポリ
シリコンを用いた場合、上述の被覆酸化膜220を形成
するための酸化工程でポリシリコン電極206の酸化速
度が低濃度n型拡散層227aの酸化速度よりも3倍程
度大きいため、ポリシリコン電極206側方の被覆酸化
膜220の膜厚は、第1,第2低濃度n型拡散層227
a,227b上の被覆酸化膜220の膜厚の3倍程度と
なる。よって、書き込み時にCHEを利用してドット体
204に電荷を蓄積する際に、ドット体204に到達し
た電荷が横方向に被覆酸化膜220をトンネリングして
ポリシリコン電極206まで到達するのを抑制しなが
ら、第1,第2低濃度n型拡散層227a,227b上
の薄い被覆酸化膜220を容易にトンネリングさせて電
荷をドット体204に注入することができる。
【0131】なお、本実施形態では、基板としてp型S
i基板を用いたが、n型Si基板を用いてもよく、さら
に、GaAsをはじめとする化合物半導体その他の半導
体により構成される基板を用いてもよい。
【0132】また、ドット体としては、Si,Au,F
e以外のものを使用してもよい。例えばSi以外の半導
体やTi、GaAsなど、電荷を蓄積する機能を有する
金属,半導体,半絶縁性物質などを使用することができ
る。
【0133】(第6の実施形態)次に、ドット体を制御
ゲート電極の側壁絶縁膜内に埋め込んだ例である第6の
実施形態について説明する。図11は、本実施形態にお
ける不揮発性メモリセルの構造を示す断面図である。図
11において、図6中における部材と同じ構造を有する
部材は図6におけると同じ符号で示されており、その構
造や機能は既に説明したとおりである。
【0134】図11に示すように、p型Si基板201
の上にゲート酸化膜203を挟んで制御ゲート電極とな
るポリシリコン電極206が形成されており、ポリシリ
コン電極206の周囲をぐるりと囲みさらに基板上まで
延びる被覆酸化膜220が形成されている。そして、ポ
リシリコン電極206の側面上には被覆酸化膜220を
挟んで側壁酸化膜221が形成されており、この側壁絶
縁膜221内における被覆酸化膜220の上にフローテ
ィングゲートとなるドット体204が形成されている。
つまり、被覆酸化膜220のうちポリシリコン電極20
6とは接触せずにドット体204とp型Si基板201
との間にある部分がトンネル絶縁膜として機能する。ま
た、p型Si基板201内には、上記第3,第4の実施
形態における第1,第2n型拡散層207a,207b
に代わって、ポリシリコン電極206の端部付近まで延
びる第1,第2低濃度n型拡散層227a,227b
と、側壁酸化膜221の外方側端部付近まで延びる第
1,第2高濃度n型拡散層237a,237bが形成さ
れている。つまり、いわゆるLDD構造を有している。
【0135】このような構造は、以下の工程によって容
易に形成できる。すなわち、p型Si基板201上にゲ
ート酸化膜203及びポリシリコン電極206を形成し
た後、これをマスクとして不純物イオンの注入を行ない
第1,第2低濃度n型拡散層227a,227bを形成
する。次に、シリコンの酸化によってp型Si基板20
1の上面とポリシリコン電極206の側面とを酸化して
被覆酸化膜220を形成する。次に、第1の実施形態の
形成方法を用いて、フローティングゲートとなるドット
体204を被覆酸化膜220のうち第1低濃度n型拡散
層227aの上方にある部分の上にだけ形成する。さら
に、基板上に例えばシリコン酸化膜等を堆積してドット
体204の周囲を絶縁材料で埋めてから、このシリコン
酸化膜の異方性エッチングを行なって、側壁酸化膜22
1を形成する。その後、側壁酸化膜221をマスクとし
て、高濃度の不純物イオンの注入を行なって、第1,第
2高濃度n型拡散層237a,237bを形成する。
【0136】本実施形態の不揮発性メモリセルの書き込
み,読み出し,消去動作の際の電圧設定は上記第4の実
施形態で説明したとおりである。
【0137】本実施形態の不揮発性メモリセルによる
と、上記第4の実施形態の効果と同様の効果を得ること
ができる。加えて、フローティングゲートとして機能す
るドット体204の位置を制御ゲートとして機能するポ
リシリコン電極206に自己整合的に形成しうる。ま
た、第1低濃度n型拡散層227aはポリシリコン電極
206に自己整合的に形成され、第1高濃度n型拡散層
237aは側壁酸化膜221に対して自己整合的に形成
されているので、各拡散層227a,237aとドット
体204とは自己整合しているといえる。このように、
本実施形態のメモリセルを利用すると、ドット体の位置
をドレイン−ソース間の所望位置に自己整合的に配置す
ることができるので、半導体記憶装置の種類や用途に応
じたより効果的な情報の書き込み,読み出し,消去を行
なわせることができる。
【0138】また、ドット体204を保護するために設
ける側壁酸化膜221を用いて自己整合的に第1,第2
高濃度n型拡散層237a、237bを形成できるの
で、いわゆるLDD構造となり、短チャネル効果抑制機
能の高い微細化に有利な構造となる。また、第3の実施
形態よりもフローティングゲートとなるドット体204
と第1高濃度n型拡散層237aとの相対的な位置精度
が向上する。
【0139】なお、制御ゲートとして機能するポリシリ
コン電極206とチャネルとして機能するp型Si基板
201との間にはゲート酸化膜203のみが存在し、こ
の場合ゲート酸化膜203はトンネル電流を流す必要が
ないため、通常の論理素子に用いるトランジスタと同じ
構造、同じ性能にしておけばよい。
【0140】一方、フローティングゲートとなるドット
体204は、縦方向で被覆酸化膜220を挟んで第1低
濃度n型拡散層227aと対向しており、かつ横方向で
被覆酸化膜220を挟んでポリシリコン電極206とも
対向している。このポリシリコン電極206として高濃
度にリン等の不純物をドープしたポリシリコンを用いた
場合、上述の被覆酸化膜220を形成するための酸化工
程でポリシリコン電極206の酸化速度が低濃度n型拡
散層227aの酸化速度よりも3倍程度大きいため、ポ
リシリコン電極206周囲の被覆酸化膜220の膜厚
は、第1低濃度n型拡散層227a上の被覆酸化膜22
0の膜厚の3倍程度となる。よって、書き込み時にCH
Eを利用してドット体204に電荷を蓄積する際に、ド
ット体204に到達した電荷が横方向に被覆酸化膜22
0をトンネリングしてポリシリコン電極206まで到達
するのを抑制しながら、第1低濃度n型拡散層227a
上の薄い被覆酸化膜220を容易にトンネリングさせて
電荷をドット体204に注入することができる。
【0141】なお、本実施形態では、基板としてp型S
i基板を用いたが、n型Si基板を用いてもよく、さら
に、GaAsをはじめとする化合物半導体その他の半導
体により構成される基板を用いてもよい。
【0142】また、ドット体としては、Si,Au,F
e以外のものを使用してもよい。例えばSi以外の半導
体やTi、GaAsなど、電荷を蓄積する機能を有する
金属,半導体,半絶縁性物質などを使用することができ
る。
【0143】(第7の実施形態)次に、ドット体を選択
ゲート電極の側壁絶縁膜内に埋め込んだ例である第7の
実施形態について説明する。図12は、本実施形態にお
ける不揮発性メモリセルの構造を示す断面図である。図
12において、図11中における部材と同じ構造を有す
る部材は図11おけると同じ符号で示されており、その
構造や機能は既に説明したとおりである。
【0144】図12に示すように、p型Si基板201
の上にゲート酸化膜203を挟んでポリシリコン電極2
39が形成されているが、このポリシリコン電極239
は制御ゲート電極ではなく選択ゲート電極として機能す
る。そして、このポリシリコン電極239の周囲を囲み
さらに基板上まで延びる被覆酸化膜220が形成されて
いる。そして、ポリシリコン電極239の側面上には被
覆酸化膜220を挟んで側壁酸化膜221が形成されて
おり、この側壁絶縁膜221内における被覆酸化膜22
0の上にフローティングゲートとなるドット体204が
形成されている。さらに、電極間絶縁膜241を挟んで
ドット体204と容量結合する制御ゲート電極242が
設けられている。その他の部分の構造は、上記第6の実
施形態と同様である。
【0145】このような構造は、上記第6の実施形態の
製造工程に加えて、電極間絶縁膜241と制御ゲート電
極242とを形成する工程を付加するだけで実現できる
ので、詳細な説明は省略する。
【0146】本実施形態では、上記第6の実施形態の効
果に加えて、選択ゲート電極239つまりセレクトトラ
ンジスタが設けられていることで、低消費電力が少ない
だけでなく低電圧で駆動でき、しかも、信頼性の高い不
揮発性メモリセルが得られる。
【0147】なお、本実施形態では、基板としてp型S
i基板を用いたが、n型Si基板を用いてもよく、さら
に、GaAsをはじめとする化合物半導体その他の半導
体により構成される基板を用いてもよい。
【0148】また、ドット体としては、Si,Au,F
e以外のものを使用してもよい。例えばSi以外の半導
体やTi、GaAsなど、電荷を蓄積する機能を有する
金属,半導体,半絶縁性物質などを使用することができ
る。
【0149】(第8の実施形態)次に、Si基板に代え
てSOI基板を用いた例である第8の実施形態について
説明する。図13は、第8の実施形態における不揮発性
メモリセルの構造を示す断面図である。図13におい
て、図6中における部材と同じ構造を有する部材は図6
におけると同じ符号で示されており、その構造や機能は
既に説明したとおりである。
【0150】図13に示されるように、本実施形態で
は、p型Si基板201における表面から所定深さの領
域に埋め込み酸化膜層250が形成されており、この埋
め込み酸化膜層250の上に第1,第2n型拡散層20
7a,207bと両者間にあるチャネル部291とが設
けられている。その他の部分の構造は、図6に示す構造
と同じである。
【0151】本実施形態における書き込み,読み出し,
消去動作は、基本的に第3の実施形態で説明したとおり
であるが、本実施形態においては、特に、不揮発性メモ
リセル毎のチャネル部291の電位を制御できるので、
書き込み,読み出し,消去動作をより正確かつ迅速に行
なうことができる利点がある。
【0152】なお、本実施形態では、基板としてp型S
i基板を用いたが、n型Si基板を用いてもよい。(一
部削除)また、ドット体としては、Si,Au,Fe以
外のものを使用してもよい。例えばSi以外の半導体や
Ti、GaAsなど、電荷を蓄積する機能を有する金
属,半導体,半絶縁性物質などを使用することができ
る。
【0153】さらに、上記第4〜第7の実施形態及び次
の第9の実施形態のメモリセルの構造においても、p型
Si基板201における表面から所定深さの領域に埋め
込み酸化膜層を形成し、その埋め込み酸化膜層の上に2
つの拡散層と両者の間にあるチャネル部とを形成してお
く構成をとることもできる。
【0154】(第9の実施形態)次に、ドット体を傾斜
部を有するゲート絶縁膜の底部に形成した例である第9
の実施形態について説明する。図14は、本実施形態に
おける不揮発性メモリセルの構造を示す断面図である。
図14において、図8中における部材と同じ構造を有す
る部材は図8におけると同じ符号で示されており、その
構造や機能は既に説明したとおりである。
【0155】図14に示されるように、本実施形態にお
けるp型Si基板201の上面には傾斜部が設けられて
おり、ゲート酸化膜203,シリコン酸化膜205及び
制御ゲート電極として機能するポリシリコン電極206
はこの傾斜部及びその左右の領域に跨って形成されてい
る。そして、フローティングゲートとして機能するドッ
ト体204は、ゲート酸化膜203のうち図中傾斜部の
左方となる低部の上で第1n型拡散層207aの端部付
近にのみ形成されている。
【0156】このような構造は、上記第4の実施形態の
製造工程に、p型Si基板201に傾斜部を形成する工
程を付加すればよいだけであるので、説明を省略する。
なお、p型Si基板201に傾斜部を形成する方法とし
ては、結晶異方性エッチング(例えばエチレンジアミン
とカテコールの水溶液等)を用いて特定の面方位に揃え
る方法などが考えられる。
【0157】また、本実施形態における不揮発性メモリ
セルの書き込み,読み出し,消去動作も基本的には上記
第4の実施形態と同様である。
【0158】本実施形態によると、上記第4の実施形態
の効果に加えて、以下のような作用,効果を発揮するこ
とができる。
【0159】書き込みにCHEを用いる場合、通常は、
図6又は図8に示すメモリセル構造において、p型Si
基板201に形成されたチャネル内を第2n型拡散層2
07bから第1n型拡散層207aに向かって走行する
方向と、CHEがゲート酸化膜203を通り抜けてドッ
ト体204に注入される方向は垂直であり、CHEの注
入確率は非常に小さい。ところが、図14に示すように
チャネルに傾斜を持たせて、チャネル内を第2n型拡散
層207bから第1n型拡散層207aに向かって走行
する方向と、CHEがゲート酸化膜203を通り抜けて
ドット体204に注入される方向とのなす角度を90度
よりも小さくすることでCHEの注入確率が向上する。
よって、消費電力の削減や書き込み速度の向上を図るこ
とができる。
【0160】なお、本実施形態では、基板としてp型S
i基板を用いたが、n型Si基板を用いてもよく、さら
に、絶縁基板上にSi層をエピタキシャル成長させたS
OI基板を使用してもよいことはいうまでもない。
【0161】また、ドット体としては、Si,Au,F
e以外のものを使用してもよい。例えばSi以外の半導
体やTi、GaAsなど、電荷を蓄積する機能を有する
金属,半導体,半絶縁性物質などを使用することができ
る。
【0162】(第10の実施形態)次に、ドット体を段
差部を有するゲート絶縁膜のコーナー部に形成した例で
ある第10の実施形態について説明する。図15は、本
実施形態における不揮発性メモリセルの構造を示す断面
図である。
【0163】図15に示すように、本実施形態に係るメ
モリセルは、{111}面を主面とするp型Si基板2
01xに、側面が{100}面となるような段差部26
0が形成されている。また、第1ゲート酸化膜251,
側壁酸化膜252,第2ゲート酸化膜253及び制御ゲ
ート電極として機能するポリシリコン電極206はこの
段差部260及びその左右の領域に跨って形成されてい
る。そして、フローティングゲートとして機能するドッ
ト体204は、2つのゲート酸化膜251,253のう
ちコーナー部の上で第1n型拡散層207aの端部付近
に存在する第1ゲート酸化膜251の上にのみ形成され
ている。この場合、第1ゲート酸化膜251の厚みは、
Si単結晶の最稠密面である{111}面上においては
厚く、{100}面となっている段差部260の側面に
おいては薄い。また、第2ゲート酸化膜253の厚みは
第1ゲート酸化膜251の厚い部分の厚みと同程度であ
る。
【0164】このような構造は、図16(a)〜(c)
に示す製造工程によって容易に形成することができる。
【0165】まず、図16(a)に示す工程で、主面が
{111}面であるp型Si基板201xを準備し、こ
のp型Si基板201xの活性領域に側面が{100}
となるような段差部260を形成する。p型Si基板2
01に傾斜部を形成する方法としては、結晶異方性エッ
チング(例えばエチレンジアミンとカテコールの水溶液
等)を用いて特定の面方位に揃える方法などがある。
【0166】そして、熱酸化法により、基板上にゲート
酸化膜となるシリコン酸化膜251aを形成する。その
とき、上述のように、主面は最稠密面である{111}
面なので酸化膜が厚く形成されるのに対し、段差部の側
面は{100}面でありSi原子密度が小さいの酸化膜
が薄く形成される。すなわち、主面上では厚く段差部2
60の側面上では薄いシリコン酸化膜251aが得られ
る。その後、第1又は第2の実施形態の形成方法を用い
て、フローティングゲートとなるドット体204を基板
全体に形成する。さらに、CVD法により、基板上にシ
リコン酸化膜252aを堆積して、ドット体204の周
囲に絶縁膜を形成する。
【0167】そして、図16(b)に示す工程で、2つ
のシリコン酸化膜252a,251aの異方性エッチン
グを行なって、制御ゲート電極となるポリシリコン電極
206の周辺に第1ゲート酸化膜251及び側壁酸化膜
252を形成する。このとき、下側のシリコン酸化膜2
51aのうち段差部260の側面付近以外の部分は除去
されるので、その上のドット体204も同時に除去され
る。
【0168】その後、図16(c)に示す工程で、CV
D法により、第2ゲート酸化膜となるシリコン酸化膜2
53aと、ポリシリコン電極となるポリシリコン膜20
6aとを順次堆積する。
【0169】その後の工程の図示は省略するが、ポリシ
リコン膜206a及びシリコン酸化膜253aをパター
ニングして、制御ゲート電極として機能するポリシリコ
ン電極206と、第2ゲート酸化膜253とを形成した
後、ポリシリコン電極206をマスクとして、高濃度の
n型不純物イオン(例えば砒素イオン)の注入を行なっ
て、n型拡散層237a,237bを形成する。さら
に、周知の方法により、層間絶縁膜208の形成と、層
間絶縁膜208へのコンタクトホール209の開口と、
コンタクトホール209内へのタングステンの埋め込み
によるタングステンプラグ210の形成と、第1,第2
アルミニウム配線211a,211bの形成とを行なっ
て、図15に示される構造を有するメモリセルを得る。
【0170】なお、図16(a)から図16(b)に移
る異方性エッチングの際、上側のシリコン酸化膜252
aのみ除去し、下側のシリコン酸化膜251aは残した
ままにしておくことも可能である。その場合、下側のシ
リコン酸化膜251aの上にドット体204が残ったま
まになるが、露出しているドット体204のみを選択的
にエッチング(酸処理など)することで、露出している
ドット体204を除去しながら、ドット体204を覆う
側壁酸化膜252をポリシリコン電極206の側面上に
形成することができる。
【0171】本実施形態における不揮発性メモリセルの
書き込み,読み出し,消去動作も基本的には上記第9の
実施形態と同様である。
【0172】本実施形態によると、上記第9の実施形態
の効果に加えて、以下のような作用,効果を発揮するこ
とができる。
【0173】書き込みにCHEを用いる場合、図15に
示すようにチャネルに段差を持たせて、チャネル内を第
2n型拡散層207bから第1n型拡散層207aに向
かって走行する方向と、CHEが第1ゲート酸化膜25
1を通り抜けてドット体204に注入される方向とのな
す角度をほぼ平行にすることでCHEの注入確率がさら
に向上する。加えて、第1ゲート酸化膜251の厚み
が、{100}面である段差部260の側面の上では薄
くなっているので、CHEの注入確率が顕著に向上す
る。よって、消費電力の削減や書き込み速度の向上効果
を顕著に発揮することができる。
【0174】なお、本実施形態では、基板としてp型S
i基板を用いたが、n型Si基板を用いてもよく、さら
に、絶縁基板上にSi層をエピタキシャル成長させたS
OI基板を使用してもよいことはいうまでもない。
【0175】また、ドット体としては、Si,Au,F
e以外のものを使用してもよい。例えばSi以外の半導
体やTi、GaAsなど、電荷を蓄積する機能を有する
金属,半導体,半絶縁性物質などを使用することができ
る。
【0176】上記第3,第5,第8,第9,第10の実
施形態に係るメモリセルのドット体を形成する方法にお
いて、タンパク質の単層膜を形成する場合は、上記第2
の実施形態で説明した形成方法に限定されるものではな
い。また、タンパク質の単層膜ではなく多層膜となって
いる薄膜を利用してもよい。
【0177】
【発明の効果】本発明の第1のドット体の形成方法によ
れば、基板上の一部に第1の化合物を形成しておき、第
1の化合物と結合する第2の化合物を微粒子の表面に付
着させてから、第1の化合物と第2の化合物とを結合さ
せて第1の化合物のみに選択的に微粒子を設置すること
により、ドット体を形成するようにしたので、簡素な工
程でドット体の大きさや形成位置の精度を向上させるこ
とができ、よって、量子ドット体として機能しうるドッ
ト体の実用化を図ることができる。
【0178】本発明の第2のドット体の形成方法によれ
ば、基板上にタンパク質の薄膜を形成しておき、タンパ
ク質の殻を除去して殻の内空部に包含されていた微粒子
のみを残し、これをパターニングして基板上の所望の位
置に微粒子からなるドット体を形成するようにしたの
で、簡素な工程でドット体の大きさや形成位置の精度を
向上させることができ、よって、量子ドット体として機
能しうるドット体の実用化を図ることができる。
【0179】本発明の半導体装置によれば、不揮発性メ
モリとして機能する半導体装置として、半導体基板の上
に、トンネル絶縁膜と、トンネル絶縁膜上に形成された
半導体又は導体の微粒子により構成されフローティング
ゲートとして機能するドット体と、制御ゲートと、ドッ
ト体と制御ゲートとの間に介在する電極間絶縁膜と、ソ
ース領域及びドレイン領域とにより構成したので、フロ
ーティングゲートに電荷を注入しあるいは引き抜く際の
電流量つまり消費電力を小さく抑制できるとともに、量
子ドット体として機能しうるフローティングゲートを用
いた種々の不揮発性メモリセルの実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるドット体の形成工程を
示す断面図である。
【図2】第2の実施形態におけるフェリチンの分子構造
を概略的に示す図である。
【図3】第2の実施形態におけるドット体の形成方法を
示す断面図である。
【図4】シリコン基板上にポリペプチド膜及びフェリチ
ン膜を形成した後、熱処理して得られたシリコン基板表
面のSEM写真の複写図である。
【図5】第2の実施形態における熱処理後の基板の状態
を示す断面図である。
【図6】本発明のドット体の形成方法を利用して得られ
るドット体をフローティングゲートとして備えた第3の
実施形態の不揮発性メモリセルの断面図である。
【図7】第3の実施形態におけるメモリセルの製造工程
を示す断面図である。
【図8】本発明のドット体の形成方法を利用して得られ
るドット体を拡散層の端部付近にのみ形成した第4の実
施形態の不揮発性メモリセルの断面図である。
【図9】本発明のドット体の形成方法を利用して得られ
るドット体を両側の側壁酸化膜内にのみ形成した第5の
実施形態の不揮発性メモリセルの断面図である。
【図10】第5の実施形態におけるメモリセルの製造工
程を示す断面図である。
【図11】本発明のドット体の形成方法を利用して得ら
れるドット体を一方の側壁酸化膜内にのみ形成した第6
の実施形態の不揮発性メモリセルの断面図である。
【図12】本発明のドット体の形成方法を利用して得ら
れるドット体を一方の側壁酸化膜内にのみ形成した第7
の実施形態の不揮発性メモリセルの断面図である。
【図13】本発明のドット体の形成方法を利用して得ら
れるドット体をSOI基板上に形成した第8の実施形態
の不揮発性メモリセルの断面図である。
【図14】本発明のドット体の形成方法を利用して得ら
れるドット体を傾斜部に跨る酸化膜中の低部にのみ形成
した第8の実施形態の不揮発性メモリセルの断面図であ
る。
【図15】本発明のドット体の形成方法を利用して得ら
れるドット体を段差部のコーナー部分にのみ形成した第
10の実施形態の不揮発性メモリセルの断面図である。
【図16】第10の実施形態における不揮発性メモリセ
ルの製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
101 p型Si基板 102 Rat IgG 抗体膜 103 フォトマスク 104 紫外線 105 失活Rat IgG 抗体膜 106 Au微粒子 107 Rat IgG 抗原 110 ドット体 120 フェリチン 121 芯 122 殻 123 水槽 124 緩衝液 125 ポリペプチド膜 128 ドット体 201 p型Si基板 202 素子分離酸化膜 203 ゲート酸化膜 204 ドット体 205 シリコン酸化膜 206 ポリシリコン電極(制御ゲート電極) 207a〜b n型拡散層 208 層間絶縁膜 209 コンタクトホール 210 タングステンプラグ 211a〜b アルミニウム配線 220 被覆酸化膜 221 側壁酸化膜 227a〜b 低濃度n型拡散層 237a〜b 高濃度n型拡散層 239 ポリシリコン電極(選択ゲート電極) 241 電極間絶縁膜 242 制御ゲート電極 250 埋め込み酸化膜層 291 チャネル部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792 (72)発明者 幸 康一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 足立 和泰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 遠藤 政孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山下 一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の一部に第1の化合物を形成する
    第1のステップと、 上記基板に形成されている上記第1の化合物と結合する
    性質を有する第2の化合物を微粒子の表面に付着させる
    第2のステップと、 上記第1の化合物と第2の化合物とを結合させて、上記
    基板上の第1の化合物が形成されている部分のみに選択
    的に微粒子を設置して、該微粒子により構成されるドッ
    ト体を形成する第3のステップとを含むドット体の形成
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドット体の形成方法にお
    いて、 上記第1及び第2の化合物は、いずれも有機化合物であ
    ることを特徴とするドット体の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のドット体の形成方法にお
    いて、 上記第1の化合物と上記第2の化合物のいずれか一方が
    抗原であり、他方が上記抗原の抗体であることを特徴と
    するドット体の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のドット体の形成方法にお
    いて、 上記第1の化合物と上記第2の化合物のうち少なくとも
    いずれか一方が、蛋白質または酵素であることを特徴と
    するドット体の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載
    のドット体の形成方法において、 上記第1のステップでは、上記基板上に上記第1の化合
    物を形成した後、上記基板上の一部のみにエネルギー波
    を照射することを特徴とするドット体の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のドット体の形成方法にお
    いて、 上記エネルギー波として、光、エックス線、電子線のう
    ちいずれか1つを用いることを特徴とするドット体の形
    成方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のドット体の形成方法にお
    いて、 上記エネルギー波として、上記エネルギー波の干渉縞を
    用い、マトリクス状に点在するドット体を形成すること
    を特徴とするドット体の形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のドット体の形成方法にお
    いて、 上記エネルギー波として、原子間力顕微鏡やトンネル顕
    微鏡から照射される電子線を用いることを特徴とするド
    ット体の形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載
    のドット体の形成方法において、 上記微粒子として、金の微粒子を用いることを特徴とす
    るドット体の形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のうちいずれか1つに記
    載のドット体の形成方法において、 上記第3のステップの後に、上記第1の化合物及び第2
    の化合物を除去して、上記ドット体を上記基板上に直接
    固定させる工程をさらに含むことを特徴とするドット体
    の形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のドット体の形成方法
    において、 上記第1の化合物及び第2の化合物を除去する工程は、
    上記第1の化合物及び第2の化合物を酸素プラズマ又は
    超臨界状態の二酸化炭素に接触させることにより行なわ
    れることを特徴とするドット体の形成方法。
  12. 【請求項12】 基板上に、内空部を有する殻と殻の内
    空部に導体又は半導体の微粒子を包含してなるタンパク
    質の薄膜を形成する第1のステップと、 上記基板上の薄膜中のタンパク質の殻を除去して、基板
    上に上記薄膜中の上記微粒子のみを層状に残す第2のス
    テップと、 上記導電体の層をパターニングして、基板上に上記微粒
    子により構成されるドット体を形成する第3のステップ
    とを含むドット体の形成方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のドット体の形成方法
    において、 上記第1のステップは、 上記タンパク質及び上記タンパク質に親和性のある膜形
    成用物質を含む液を準備する第1のサブステップと、 上記液の表面に上記膜形成用物質からなる親和性膜を形
    成する第2のサブステップと、 上記親和性膜に上記タンパク質を付着させて、タンパク
    質の単層膜を形成する第3のサブステップと、 上記液に基板を浸漬した後、その基板を引き上げて、基
    板上に上記タンパク質の単層膜とその上の上記親和性膜
    とを付着させる第4のサブステップとを含むことを特徴
    とするドット体の形成方法。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13記載のドット体の
    形成方法において、 上記タンパク質は、フェリチンであり、 上記膜形成用物質は、ポリペプチドであることを特徴と
    するドット体の形成方法。
  15. 【請求項15】 請求項12〜14のうちいずれか1つ
    に記載のドット体の形成方法において、 上記第2のステップでは、タンパク質の殻の種類の選定
    又は基の付加・削除,置換によって定まるピッチで並ぶ
    微粒子を残すことを特徴とするドット体の形成方法。
  16. 【請求項16】 半導体基板と、 上記半導体基板の上に形成され電子のトンネリングが可
    能な厚みを有するトンネル絶縁膜と、 上記トンネル絶縁膜上に形成された半導体又は導体の微
    粒子により構成されフローティングゲートとして機能す
    るドット体と、 上記ドット体と上記半導体基板との間における電子の移
    動を制御するための制御ゲートと、 上記ドット体と制御ゲートとの間に介在する電極間絶縁
    膜と、 上記ドット体の両側における半導体基板内に形成された
    ソース領域及びドレイン領域とを備え、 不揮発性メモリセルとして機能することを特徴とする半
    導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体装置におい
    て、 上記ドット体は、上記制御ゲートの下方のみに形成され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の半導体装置におい
    て、 上記ドット体は、上記制御ゲートの下方において上記ソ
    ース領域及びドレイン領域のうちいずれか一方のみに近
    接して上記ソース領域及びドレイン領域に対し非対称と
    なるように形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の半導体装置におい
    て、 上記ドット体は、上記制御ゲートの下方において書き込
    み時にドレイン領域となる領域に近接して形成されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項16記載の半導体装置におい
    て、上記制御ゲートは、ゲート絶縁膜を挟んで上記半導
    体基板上に形成されており、 上記制御ゲートの側面を覆い一部が上記電極間絶縁膜と
    して機能する保護絶縁膜と、 上記保護絶縁膜を挟んで上記制御ゲートの側面上に形成
    された側壁絶縁膜とをさらに備え、 上記ドット体は、トンネル絶縁膜を挟んで半導体基板の
    上に位置するように上記側壁絶縁膜の中に埋め込まれて
    いることを特徴とする半導体装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の半導体装置におい
    て、 上記ドット体は、上記側壁絶縁膜のうちドレイン側又は
    ソース側のみに形成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  22. 【請求項22】 請求項16記載の半導体装置におい
    て、 ゲート絶縁膜を挟んで上記半導体基板上に形成された選
    択ゲートと、 上記選択ゲートの側面を覆う保護絶縁膜と、 上記保護絶縁膜を挟んで上記選択ゲートの側面上に形成
    された側壁絶縁膜とをさらに備え、 上記ドット体は、トンネル絶縁膜を挟んで半導体基板上
    に位置するように上記側壁絶縁膜の中に埋め込まれてお
    り、 上記制御ゲートは、電極間絶縁膜を挟んで上記側壁絶縁
    膜を覆うように形成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  23. 【請求項23】 請求項16記載の半導体装置におい
    て、 上記半導体基板の主面の一部に高低差のある傾斜部が設
    けられており、 上記ゲート絶縁膜は、上記傾斜部に跨って形成されてお
    り、 上記ドット体は、上記傾斜部の斜面と傾斜部の側方に位
    置する低部とのうちのいずれか一方の上に形成されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】 請求項16記載の半導体装置におい
    て、 上記半導体基板の主面の一部に高低差のある段差部が設
    けられており、 上記ゲート絶縁膜は、上記段差部に跨って形成されてお
    り、 上記ドット体は、上記ゲート絶縁膜のうち段差部の側面
    上の部分の上に自己整合的に形成されていることを特徴
    とする半導体装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の半導体装置におい
    て、 上記基板は、主面が{111}面であるシリコン基板で
    あり、 上記段差部の側面は{100}面であることを特徴とす
    る半導体装置。
  26. 【請求項26】 請求項16〜25のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記半導体基板は、半導体層の奥方に絶縁物層を有する
    SOI基板であることを特徴とする半導体装置。
  27. 【請求項27】 請求項16〜26のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記ドット体は、シリコンの微粒子により構成されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  28. 【請求項28】 請求項16〜26のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記ドット体は、金属の微粒子により構成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
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