JPH11233696A - パワー半導体モジュール及びパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体 - Google Patents
パワー半導体モジュール及びパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パワー半導体モジュール内部の熱伝導路とな
る部材の長期信頼性と半導体モジュールの冷却性能とを
向上させることができる手段を提供する。 【解決手段】 IGBTモジュール1(パワー半導体モ
ジュール)の内部の熱伝導路となる絶縁性基板3と放熱
用金属ベース板2の間に、融点がIGBT素子4の最高
使用温度より低い低融点材20が設けられ、かつ低融点
材20と接触する絶縁性基板3及び放熱用金属ベース板
2の表面にそれぞれ防食性部材21がコーティングさ
れ、その上に低融点材20との接触性が良い高接触性部
材22がコーティングされてなる2層のコーティング層
が設けられ、これにより部材間の熱応力フリーが実現さ
れ、長期信頼性が大幅に高められ、かつIGBTモジュ
ール1の冷却性能が高められ、さらに低融点材20の合
金化が抑制される。
る部材の長期信頼性と半導体モジュールの冷却性能とを
向上させることができる手段を提供する。 【解決手段】 IGBTモジュール1(パワー半導体モ
ジュール)の内部の熱伝導路となる絶縁性基板3と放熱
用金属ベース板2の間に、融点がIGBT素子4の最高
使用温度より低い低融点材20が設けられ、かつ低融点
材20と接触する絶縁性基板3及び放熱用金属ベース板
2の表面にそれぞれ防食性部材21がコーティングさ
れ、その上に低融点材20との接触性が良い高接触性部
材22がコーティングされてなる2層のコーティング層
が設けられ、これにより部材間の熱応力フリーが実現さ
れ、長期信頼性が大幅に高められ、かつIGBTモジュ
ール1の冷却性能が高められ、さらに低融点材20の合
金化が抑制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換装置など
に用いられるパワー半導体モジュールの冷却構造と、パ
ワー半導体モジュールと冷却装置とが接合されてなる接
合体とに関するものである。
に用いられるパワー半導体モジュールの冷却構造と、パ
ワー半導体モジュールと冷却装置とが接合されてなる接
合体とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に、従来のパワー半導体モジュー
ルの一例として、冷却装置を備えた汎用のIGBT(In
sulated Gate Bipolar Transistor)モジュールの断面
図を示す。図11において、1はIGBTモジュールで
あり、2はアルミや銅等からなる放熱用金属ベース板で
あり、3は両面に銅等からなる金属箔が接着された、ア
ルミナや窒化アルミ等からなる絶縁性基板であり、4は
IGBT素子であり、5はIGBT素子4のコレクタ電
極であり、6はIGBT素子4のエミッタ電極であり、
7は主回路配線のコレクタ用ブスバーであり、8は主回
路配線のエミッタ用ブスバーであり、9は中継基板であ
り、10はIGBT素子4のエミッタ電極6とエミッタ
用ブスバー8を接続するアルミワイヤであり、11は半
田であり、12はIGBTモジュール1の内部を封止す
るシリコンゲルであり、13はヒートシンク等の冷却装
置であり、14はグリース等のコンパウンドである。図
11に示すように、IGBT素子4のコレクタ電極5は
絶縁性基板3の上に半田11で接合され、絶縁性基板3
は放熱用金属ベース板2の上に半田11で接合され、I
GBTモジュール1は冷却装置13にコンパウンド14
で接続・圧接されている。IGBTモジュールの運転時
にIGBT素子4で発生する熱は、絶縁性基板3と放熱
用金属ベース板2とを介して冷却装置13に伝導し、こ
れによりIGBT素子4等が冷却される。
ルの一例として、冷却装置を備えた汎用のIGBT(In
sulated Gate Bipolar Transistor)モジュールの断面
図を示す。図11において、1はIGBTモジュールで
あり、2はアルミや銅等からなる放熱用金属ベース板で
あり、3は両面に銅等からなる金属箔が接着された、ア
ルミナや窒化アルミ等からなる絶縁性基板であり、4は
IGBT素子であり、5はIGBT素子4のコレクタ電
極であり、6はIGBT素子4のエミッタ電極であり、
7は主回路配線のコレクタ用ブスバーであり、8は主回
路配線のエミッタ用ブスバーであり、9は中継基板であ
り、10はIGBT素子4のエミッタ電極6とエミッタ
用ブスバー8を接続するアルミワイヤであり、11は半
田であり、12はIGBTモジュール1の内部を封止す
るシリコンゲルであり、13はヒートシンク等の冷却装
置であり、14はグリース等のコンパウンドである。図
11に示すように、IGBT素子4のコレクタ電極5は
絶縁性基板3の上に半田11で接合され、絶縁性基板3
は放熱用金属ベース板2の上に半田11で接合され、I
GBTモジュール1は冷却装置13にコンパウンド14
で接続・圧接されている。IGBTモジュールの運転時
にIGBT素子4で発生する熱は、絶縁性基板3と放熱
用金属ベース板2とを介して冷却装置13に伝導し、こ
れによりIGBT素子4等が冷却される。
【0003】また、パワー半導体モジュールの他の構造
としては、GTO(Gate Turn-OffThyristor)等のパワ
ー半導体素子の両面に、モリブデン、タングステン等か
らなる緩衝用電極と、銅等からなる主電極とが設けら
れ、パワー半導体モジュールの両面にヒートシンク等の
冷却装置が取り付けられ、それぞれの接続部が外部から
の圧力で接続されている圧接スタック型モジュールがあ
る。
としては、GTO(Gate Turn-OffThyristor)等のパワ
ー半導体素子の両面に、モリブデン、タングステン等か
らなる緩衝用電極と、銅等からなる主電極とが設けら
れ、パワー半導体モジュールの両面にヒートシンク等の
冷却装置が取り付けられ、それぞれの接続部が外部から
の圧力で接続されている圧接スタック型モジュールがあ
る。
【0004】これらのパワー半導体モジュールの内部構
造においては、使用されている各部材の線膨張係数が互
いに異なるので、運転時の温度変化により熱変形が起こ
り、これにより熱応力が発生する。また、大容量化に伴
って半導体素子での発熱量は増加し、さらに長期信頼性
の観点から熱サイクル数も増大している。このため、例
えばIGBTモジュール1では、絶縁性基板3の線膨張
係数が窒化アルミで約4×10-6/Kであるのに対し
て、放熱用金属ベース板2の線膨張係数は銅で約16×
10-6/K、アルミで約23×10-6/Kとその差が非
常に大きく、このため運転時に生じる温度変化によって
絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の接合部には熱応
力が発生し、従来の半田11のような硬い材料では亀裂
などが起こりやすく、長期信頼性に問題があった。さら
に、IGBTモジュール1と冷却装置13の間は、熱伝
導率の低いコンパウンド14で接続・圧接する構造とな
っているため、熱抵抗が高く、冷却性能が低いという問
題があった。
造においては、使用されている各部材の線膨張係数が互
いに異なるので、運転時の温度変化により熱変形が起こ
り、これにより熱応力が発生する。また、大容量化に伴
って半導体素子での発熱量は増加し、さらに長期信頼性
の観点から熱サイクル数も増大している。このため、例
えばIGBTモジュール1では、絶縁性基板3の線膨張
係数が窒化アルミで約4×10-6/Kであるのに対し
て、放熱用金属ベース板2の線膨張係数は銅で約16×
10-6/K、アルミで約23×10-6/Kとその差が非
常に大きく、このため運転時に生じる温度変化によって
絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の接合部には熱応
力が発生し、従来の半田11のような硬い材料では亀裂
などが起こりやすく、長期信頼性に問題があった。さら
に、IGBTモジュール1と冷却装置13の間は、熱伝
導率の低いコンパウンド14で接続・圧接する構造とな
っているため、熱抵抗が高く、冷却性能が低いという問
題があった。
【0005】また、圧接スタック型モジュールでは、パ
ワー半導体素子と主電極の線膨張係数差が大きいため、
パワー半導体素子と主電極の間に、パワー半導体素子と
主電極材の中間の線膨張係数を持つ材料を緩衝用電極と
して挿入し、熱応力の緩和をはかり、半導体素子の破損
を防止している。しかしながら、この構造では、熱応力
の発生はある程度は緩和できるものの、パワー半導体素
子と緩衝用電極の接合部での熱応力が完全にフリーにな
るわけではない。例えば、パワー半導体素子としてGT
O素子を用いた場合、その線膨張係数は約3×10-6/
Kであるのに対して、緩衝用電極の線膨張係数はモリブ
デンで約5×10-6/Kであり、タングステンで約4×
10-6/Kである。また、モジュール内部の部材間の熱
抵抗、あるいはモジュールと冷却装置の間の熱抵抗は、
圧接力を大きくしなければ低減できないが、圧接力が大
きいとパワー半導体素子が破損することがあるといった
問題もあった。
ワー半導体素子と主電極の線膨張係数差が大きいため、
パワー半導体素子と主電極の間に、パワー半導体素子と
主電極材の中間の線膨張係数を持つ材料を緩衝用電極と
して挿入し、熱応力の緩和をはかり、半導体素子の破損
を防止している。しかしながら、この構造では、熱応力
の発生はある程度は緩和できるものの、パワー半導体素
子と緩衝用電極の接合部での熱応力が完全にフリーにな
るわけではない。例えば、パワー半導体素子としてGT
O素子を用いた場合、その線膨張係数は約3×10-6/
Kであるのに対して、緩衝用電極の線膨張係数はモリブ
デンで約5×10-6/Kであり、タングステンで約4×
10-6/Kである。また、モジュール内部の部材間の熱
抵抗、あるいはモジュールと冷却装置の間の熱抵抗は、
圧接力を大きくしなければ低減できないが、圧接力が大
きいとパワー半導体素子が破損することがあるといった
問題もあった。
【0006】このような温度変化による熱応力を緩和す
る手段として、例えば特開平7−135279号公報に
は、マルチチップモジュールのパッケージ方法及びマル
チチップモジュールパッケージの低容量のモジュール構
造が開示されている。この構造は、半導体基板とタング
ステンを堆積させたヒートシンクとの接合面にガリウム
を設け、半導体基板が発熱したときに該熱でガリウムを
液化させ、これにより熱を効率良くヒートシンクに伝導
させるとともに、半導体基板及びヒートシンクの熱膨張
による熱応力を完全に吸収し半導体基板の破損を回避す
るものである。なお、タングステン層は、ヒートシンク
とガリウムが反応して合金を生成するのを防止するため
に設けられている。
る手段として、例えば特開平7−135279号公報に
は、マルチチップモジュールのパッケージ方法及びマル
チチップモジュールパッケージの低容量のモジュール構
造が開示されている。この構造は、半導体基板とタング
ステンを堆積させたヒートシンクとの接合面にガリウム
を設け、半導体基板が発熱したときに該熱でガリウムを
液化させ、これにより熱を効率良くヒートシンクに伝導
させるとともに、半導体基板及びヒートシンクの熱膨張
による熱応力を完全に吸収し半導体基板の破損を回避す
るものである。なお、タングステン層は、ヒートシンク
とガリウムが反応して合金を生成するのを防止するため
に設けられている。
【0007】また、圧接スタック型モジュールについて
は、例えば特開平5−267491号公報に圧接型半導
体装置及びこれを使用した電力変換装置が開示されてい
る。この構造は、半導体基板と緩衝用電極の間、緩衝用
電極と主電極の間、または半導体基板と主電極の間に軟
質材料からなる軟質層を設けることによって熱応力を緩
和し、低い圧接力で熱抵抗を低減するものである。
は、例えば特開平5−267491号公報に圧接型半導
体装置及びこれを使用した電力変換装置が開示されてい
る。この構造は、半導体基板と緩衝用電極の間、緩衝用
電極と主電極の間、または半導体基板と主電極の間に軟
質材料からなる軟質層を設けることによって熱応力を緩
和し、低い圧接力で熱抵抗を低減するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平7−135279号公報に開示された構造を大容
量の半導体モジュールに適用した例はない。さらに、特
開平7−135279号公報に開示された構造では、合
金の生成を防止するためのタングステン層等の防食性部
材とガリウム等の低融点材との間の接触性(濡れ性)が悪
いので、熱抵抗が増大し、モジュールの冷却性能が低下
するという問題点があった。また、液化したガリウム等
の低融点材が流出するのを防止できないという問題もあ
った。また、特開平5−267491号公報に開示され
た構造では、部材間に軟質層を配置しているが、この構
造によって熱応力が完全にフリーになるわけではないと
いう問題があった。
特開平7−135279号公報に開示された構造を大容
量の半導体モジュールに適用した例はない。さらに、特
開平7−135279号公報に開示された構造では、合
金の生成を防止するためのタングステン層等の防食性部
材とガリウム等の低融点材との間の接触性(濡れ性)が悪
いので、熱抵抗が増大し、モジュールの冷却性能が低下
するという問題点があった。また、液化したガリウム等
の低融点材が流出するのを防止できないという問題もあ
った。また、特開平5−267491号公報に開示され
た構造では、部材間に軟質層を配置しているが、この構
造によって熱応力が完全にフリーになるわけではないと
いう問題があった。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、パワー半導体モジュール内
部の熱伝導路となる各部材間の熱応力をフリーにするこ
とによりパワー半導体モジュールの長期信頼性を向上さ
せることができ、さらにはパワー半導体モジュール内部
の熱伝導路となる各部材間の熱抵抗、及びパワー半導体
モジュールと冷却装置の間の熱抵抗の低減をはかること
ができる手段を提供することを目的ないしは解決すべき
課題とする。
めになされたものであって、パワー半導体モジュール内
部の熱伝導路となる各部材間の熱応力をフリーにするこ
とによりパワー半導体モジュールの長期信頼性を向上さ
せることができ、さらにはパワー半導体モジュール内部
の熱伝導路となる各部材間の熱抵抗、及びパワー半導体
モジュールと冷却装置の間の熱抵抗の低減をはかること
ができる手段を提供することを目的ないしは解決すべき
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るパワー半導体モジュールは、パワー半導体モジュール
内部の熱伝導路となる部材間に、融点が上記パワー半導
体素子の最高使用温度より低い低融点材を有し、かつ上
記低融点材と接触する上記部材の上記低融点材との接触
面に、少なくとも2層のコーティング層を有することを
特徴とするものである。
るパワー半導体モジュールは、パワー半導体モジュール
内部の熱伝導路となる部材間に、融点が上記パワー半導
体素子の最高使用温度より低い低融点材を有し、かつ上
記低融点材と接触する上記部材の上記低融点材との接触
面に、少なくとも2層のコーティング層を有することを
特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項2に係わるパワー半導体モ
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部の放熱用ベース板と絶縁性基板の間に配置されてい
ることを特徴とするものである。
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部の放熱用ベース板と絶縁性基板の間に配置されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項3に係わるパワー半導体モ
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部のパワー半導体素子と絶縁性基板の間に配置されて
いることを特徴とするものである。
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部のパワー半導体素子と絶縁性基板の間に配置されて
いることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項4に係わるパワー半導体モ
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部のパワー半導体素子と緩衝用電極の間に配置されて
いることを特徴とするものである。
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部のパワー半導体素子と緩衝用電極の間に配置されて
いることを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項5に係わるパワー半導体モ
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部の主電極と緩衝用電極の間に配置されていることを
特徴とするものである。
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部の主電極と緩衝用電極の間に配置されていることを
特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項6に係わるパワー半導体モ
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部のパワー半導体素子と主電極の間に配置されている
ことを特徴とするものである。
ジュールは、上記低融点材が、パワー半導体モジュール
内部のパワー半導体素子と主電極の間に配置されている
ことを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項7に係わるパワー半導体モ
ジュールと冷却装置の接合体は、内部にパワー半導体素
子を有するパワー半導体モジュールと、上記パワー半導
体モジュールを冷却する冷却装置とが、融点が上記パワ
ー半導体素子の最高使用温度より低い低融点材で接合さ
れ、かつ上記低融点材と接触する上記パワー半導体モジ
ュール及び上記冷却装置の上記低融点材との接触面に、
それぞれ少なくとも2層のコーティング層を有すること
を特徴とするものである。
ジュールと冷却装置の接合体は、内部にパワー半導体素
子を有するパワー半導体モジュールと、上記パワー半導
体モジュールを冷却する冷却装置とが、融点が上記パワ
ー半導体素子の最高使用温度より低い低融点材で接合さ
れ、かつ上記低融点材と接触する上記パワー半導体モジ
ュール及び上記冷却装置の上記低融点材との接触面に、
それぞれ少なくとも2層のコーティング層を有すること
を特徴とするものである。
【0017】本発明の請求項8に係わるパワー半導体モ
ジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接
合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールまた
はパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体における
上記低融点材が、金属(単体)または合金からなること
を特徴とするものである。
ジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接
合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールまた
はパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体における
上記低融点材が、金属(単体)または合金からなること
を特徴とするものである。
【0018】本発明の請求項9に係わるパワー半導体モ
ジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接
合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールまた
はパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体における
上記低融点材が、常温では固体である材料からなること
を特徴とするものである。
ジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接
合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールまた
はパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体における
上記低融点材が、常温では固体である材料からなること
を特徴とするものである。
【0019】本発明の請求項10に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におけ
る上記コーティング層が、該コーティング層が設けられ
る部材表面に近い防食性部材の層と、該表面から遠い高
接触性部材の層とを含む少なくとも2層のコーティング
層であることを特徴とするものである。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におけ
る上記コーティング層が、該コーティング層が設けられ
る部材表面に近い防食性部材の層と、該表面から遠い高
接触性部材の層とを含む少なくとも2層のコーティング
層であることを特徴とするものである。
【0020】本発明の請求項11に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におい
て、上記低融点材の周囲に保持部材が設けられているこ
とを特徴とするものである。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におい
て、上記低融点材の周囲に保持部材が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0021】本発明の請求項12に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のパワー半導体モジュールまたはパワー
半導体モジュールと冷却装置の接合体における上記保持
部材が、金属材料からなり、少なくとも1層のコーティ
ング層を有することを特徴とするものである。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のパワー半導体モジュールまたはパワー
半導体モジュールと冷却装置の接合体における上記保持
部材が、金属材料からなり、少なくとも1層のコーティ
ング層を有することを特徴とするものである。
【0022】本発明の請求項13に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のパワー半導体モジュールまたはパワー
半導体モジュールと冷却装置の接合体における上記保持
部材が、非金属材料からなることを特徴とするものであ
る。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のパワー半導体モジュールまたはパワー
半導体モジュールと冷却装置の接合体における上記保持
部材が、非金属材料からなることを特徴とするものであ
る。
【0023】本発明の請求項14に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におい
て、熱伝導路となる部材間を加圧する加圧部材を備えて
いることを特徴とするものである。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におい
て、熱伝導路となる部材間を加圧する加圧部材を備えて
いることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1にかかるIGBTモジュールの構成を示す
断面図である。図1において、1はIGBTモジュール
であり、2はアルミや銅等からなる放熱用金属ベース板
であり、3は両面に銅等からなる金属箔が接着された、
アルミナや窒化アルミ等からなる絶縁性基板であり、4
はIGBT素子であり、5はIGBT素子4のコレクタ
電極であり、6はIGBT素子4のエミッタ電極であ
り、11は半田であり、12はIGBTモジュール1の
内部を封止するシリコンゲルであり、20は低融点材で
あり、21は防食性部材であり、22は高接触性部材で
ある。図1に示すように、このIGBTモジュール1に
おいては、IGBT素子4のコレクタ電極5は絶縁性基
板3の上に半田11で接合され、絶縁性基板3の金属箔
と放熱用金属ベース板2は低融点材20で接合され、低
融点材20に接触する絶縁性基板3の金属箔と放熱用金
属ベース板2の表面にはそれぞれ防食性部材21と高接
触性部材22とからなる2層のコーティングがなされて
いる。IGBTモジュール1の運転時にIGBT素子4
で発生する熱は、絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2
とを介して冷却装置(図示せず)に伝導し、これにより
IGBT素子4等が冷却される。このように、絶縁性基
板3と放熱用金属ベース板2の接合部に、融点がIGB
T素子4の最高使用温度より低い低融点材20を設けて
いるので、熱応力は発生せず、従来の半田接合に比べて
長期信頼性を大幅に向上させることができる。また、従
来の半田接合では、半田を熱応力に耐えうる強度の厚さ
にしなければならなかったが、低融点材20ではその必
要はなく、低融点材20の厚さをできる限り薄くして熱
抵抗の低減化をはかることができる。
実施の形態1にかかるIGBTモジュールの構成を示す
断面図である。図1において、1はIGBTモジュール
であり、2はアルミや銅等からなる放熱用金属ベース板
であり、3は両面に銅等からなる金属箔が接着された、
アルミナや窒化アルミ等からなる絶縁性基板であり、4
はIGBT素子であり、5はIGBT素子4のコレクタ
電極であり、6はIGBT素子4のエミッタ電極であ
り、11は半田であり、12はIGBTモジュール1の
内部を封止するシリコンゲルであり、20は低融点材で
あり、21は防食性部材であり、22は高接触性部材で
ある。図1に示すように、このIGBTモジュール1に
おいては、IGBT素子4のコレクタ電極5は絶縁性基
板3の上に半田11で接合され、絶縁性基板3の金属箔
と放熱用金属ベース板2は低融点材20で接合され、低
融点材20に接触する絶縁性基板3の金属箔と放熱用金
属ベース板2の表面にはそれぞれ防食性部材21と高接
触性部材22とからなる2層のコーティングがなされて
いる。IGBTモジュール1の運転時にIGBT素子4
で発生する熱は、絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2
とを介して冷却装置(図示せず)に伝導し、これにより
IGBT素子4等が冷却される。このように、絶縁性基
板3と放熱用金属ベース板2の接合部に、融点がIGB
T素子4の最高使用温度より低い低融点材20を設けて
いるので、熱応力は発生せず、従来の半田接合に比べて
長期信頼性を大幅に向上させることができる。また、従
来の半田接合では、半田を熱応力に耐えうる強度の厚さ
にしなければならなかったが、低融点材20ではその必
要はなく、低融点材20の厚さをできる限り薄くして熱
抵抗の低減化をはかることができる。
【0025】一方、例えばガリウム、インジウム−ガリ
ウム等からなる低融点材20は、アルミや銅等との反応
性が高くこれらと合金を生成する。そして、低融点材2
0と、絶縁性基板3の箔の銅等あるいは放熱用金属ベー
ス板2のアルミや銅との合金は、低融点材20より融点
が高くなる可能性がある。このため、反応(合金化)が
長期間進行すると、低融点材20がついにはすべて合金
層となり、IGBT素子4の最高使用温度で溶融せず、
低融点材20に熱応力が発生するようになる。これを防
止するため、特開平7−135279号公報に開示され
た構造では、低融点材であるガリウムと接触するヒート
シンクの表面に、予め防食性のタングステンをスパッタ
リングにより堆積させている。
ウム等からなる低融点材20は、アルミや銅等との反応
性が高くこれらと合金を生成する。そして、低融点材2
0と、絶縁性基板3の箔の銅等あるいは放熱用金属ベー
ス板2のアルミや銅との合金は、低融点材20より融点
が高くなる可能性がある。このため、反応(合金化)が
長期間進行すると、低融点材20がついにはすべて合金
層となり、IGBT素子4の最高使用温度で溶融せず、
低融点材20に熱応力が発生するようになる。これを防
止するため、特開平7−135279号公報に開示され
た構造では、低融点材であるガリウムと接触するヒート
シンクの表面に、予め防食性のタングステンをスパッタ
リングにより堆積させている。
【0026】しかしながら、この防食性部材21は低融
点材20との反応を抑制できるものの、低融点材20と
の接触性(濡れ性)が悪い。このため、絶縁性基板3と放
熱用金属ベース板2の接合部の熱抵抗が増大し、モジュ
ールの冷却性能を低下させるといった問題がある。図2
は、直径25mmの2つの銅ブロックをビスマス−イン
ジウム−鉛−錫の合金からなる厚さ0.1mmの低融点
材20で接合した場合と、2つの銅ブロックにコバルト
からなる厚さ0.01mmの防食性部材21をコーティ
ングした上で、該銅ブロックをビスマス−インジウム−
鉛−錫の合金からなる厚さ0.1mmの低融点材20で
接合した場合とについて、それぞれ接合部の熱通過率を
測定して得られた結果を比較して示す図である。図2か
ら、銅に防食性部材21をコーティングすると、熱通過
率は大幅に低下し、低融点材20と防食性部材21はほ
とんど接触していないことがわかる。
点材20との反応を抑制できるものの、低融点材20と
の接触性(濡れ性)が悪い。このため、絶縁性基板3と放
熱用金属ベース板2の接合部の熱抵抗が増大し、モジュ
ールの冷却性能を低下させるといった問題がある。図2
は、直径25mmの2つの銅ブロックをビスマス−イン
ジウム−鉛−錫の合金からなる厚さ0.1mmの低融点
材20で接合した場合と、2つの銅ブロックにコバルト
からなる厚さ0.01mmの防食性部材21をコーティ
ングした上で、該銅ブロックをビスマス−インジウム−
鉛−錫の合金からなる厚さ0.1mmの低融点材20で
接合した場合とについて、それぞれ接合部の熱通過率を
測定して得られた結果を比較して示す図である。図2か
ら、銅に防食性部材21をコーティングすると、熱通過
率は大幅に低下し、低融点材20と防食性部材21はほ
とんど接触していないことがわかる。
【0027】そこで、低融点材20と接触する絶縁性基
板3及び放熱用金属ベース板2の表面にそれぞれ防食性
部材21をコーティングし、その上に低融点材20との
接触性が良い高接触性部材22をコーティングしてなる
2層のコーティング層を設けることによって、絶縁性基
板3と放熱用金属ベース板2の接合面の熱抵抗を低減
し、かつ低融点材20と絶縁性基板3あるいは放熱用金
属ベース板2との反応(合金化)を抑制するようにして
いる。
板3及び放熱用金属ベース板2の表面にそれぞれ防食性
部材21をコーティングし、その上に低融点材20との
接触性が良い高接触性部材22をコーティングしてなる
2層のコーティング層を設けることによって、絶縁性基
板3と放熱用金属ベース板2の接合面の熱抵抗を低減
し、かつ低融点材20と絶縁性基板3あるいは放熱用金
属ベース板2との反応(合金化)を抑制するようにして
いる。
【0028】低融点材20の材料として、金属または合
金を使用することにより、絶縁性基板3と放熱用金属ベ
ース板2の接合面の熱抵抗をより低減することができ
る。このような材料としては、例えばガリウム等の単
体、あるいはガリウム、インジウム、ビスマス、鉛、錫
等の合金が適している。さらに、低融点材20の材料と
して、常温では固体であるものを使用することによっ
て、低融点材20と絶縁性基板3あるいは放熱用金属ベ
ース板2との反応をより抑制することができる。また、
防食性部材21や高接触性部材22の材料は、低融点材
20の材料によって異なるが、例えば、低融点材20の
材料がビスマス−インジウム−鉛−錫の合金の場合は、
金属製の防食性部材21の材料としてはコバルト、クロ
ム等が適しており、高接触性部材22の材料としてはニ
ッケルや錫等が適している。さらに、放熱用金属ベース
板2と防食性部材21の間、絶縁性基板3と防食性部材
21の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22
の間に密着性部材を設けることにより、放熱用金属ベー
ス板2と防食性部材21の間、絶縁性基板3と防食性部
材21の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材2
2の間の密着性を向上させて、剥がれを防止することが
できる。
金を使用することにより、絶縁性基板3と放熱用金属ベ
ース板2の接合面の熱抵抗をより低減することができ
る。このような材料としては、例えばガリウム等の単
体、あるいはガリウム、インジウム、ビスマス、鉛、錫
等の合金が適している。さらに、低融点材20の材料と
して、常温では固体であるものを使用することによっ
て、低融点材20と絶縁性基板3あるいは放熱用金属ベ
ース板2との反応をより抑制することができる。また、
防食性部材21や高接触性部材22の材料は、低融点材
20の材料によって異なるが、例えば、低融点材20の
材料がビスマス−インジウム−鉛−錫の合金の場合は、
金属製の防食性部材21の材料としてはコバルト、クロ
ム等が適しており、高接触性部材22の材料としてはニ
ッケルや錫等が適している。さらに、放熱用金属ベース
板2と防食性部材21の間、絶縁性基板3と防食性部材
21の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22
の間に密着性部材を設けることにより、放熱用金属ベー
ス板2と防食性部材21の間、絶縁性基板3と防食性部
材21の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材2
2の間の密着性を向上させて、剥がれを防止することが
できる。
【0029】実施の形態2.図3は、本発明の実施の形
態2にかかるIGBTモジュールの構成を示す断面図で
ある。図3に示すように、このIGBTモジュール1に
おいては、IGBT素子4のコレクタ電極5は絶縁性基
板3上に低融点材20で接合され、低融点材20に接触
するIGBT素子4及び絶縁性基板3の表面にはそれぞ
れ防食性部材21と高接触性部材22とからなる2層の
コーティングがなされている。従来の構造でも、IGB
T素子4の線膨張係数が約3×10-6/Kであるのに対
して、絶縁性基板3の線膨張係数は窒化アルミで約4×
10-6/Kとその差は小さく、したがって運転時に生じ
る温度変化によってIGBT素子4と絶縁性基板3の半
田接合部には、絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の
接合面のような大きな熱応力は発生しない。しかしなが
ら、全く熱応力が発生しないわけではないので、長期信
頼性には問題が残る。
態2にかかるIGBTモジュールの構成を示す断面図で
ある。図3に示すように、このIGBTモジュール1に
おいては、IGBT素子4のコレクタ電極5は絶縁性基
板3上に低融点材20で接合され、低融点材20に接触
するIGBT素子4及び絶縁性基板3の表面にはそれぞ
れ防食性部材21と高接触性部材22とからなる2層の
コーティングがなされている。従来の構造でも、IGB
T素子4の線膨張係数が約3×10-6/Kであるのに対
して、絶縁性基板3の線膨張係数は窒化アルミで約4×
10-6/Kとその差は小さく、したがって運転時に生じ
る温度変化によってIGBT素子4と絶縁性基板3の半
田接合部には、絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の
接合面のような大きな熱応力は発生しない。しかしなが
ら、全く熱応力が発生しないわけではないので、長期信
頼性には問題が残る。
【0030】そこで、この実施の形態2にかかるIGB
Tモジュール1では、IGBT素子4と絶縁性基板3の
接合部に、融点がIGBT素子4の最高使用温度よりも
低い低融点材20を設けることにより、熱応力の発生を
防止して、従来の半田接合に比べて長期信頼性がより向
上するようにしている。また、低融点材20と接触する
IGBT素子4及び絶縁性基板3の表面にそれぞれ防食
性部材21をコーティングし、その上に低融点材20と
の接触性が良い高接触性部材22をコーティングしてな
る2層のコーティング層を設けることにより、IGBT
素子4と絶縁性基板3の接合面の熱抵抗を低減し、かつ
低融点材20とIGBT素子4あるいは絶縁性基板3と
の反応を抑制するようにしている。さらに、IGBT素
子4と防食性部材21の間、絶縁性基板3と防食性部材
21の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22
の間に密着性部材を設けることにより、IGBT素子4
と防食性部材21の間、絶縁性基板3と防食性部材21
の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22の間
の密着性を向上させて、剥がれを防止することができ
る。
Tモジュール1では、IGBT素子4と絶縁性基板3の
接合部に、融点がIGBT素子4の最高使用温度よりも
低い低融点材20を設けることにより、熱応力の発生を
防止して、従来の半田接合に比べて長期信頼性がより向
上するようにしている。また、低融点材20と接触する
IGBT素子4及び絶縁性基板3の表面にそれぞれ防食
性部材21をコーティングし、その上に低融点材20と
の接触性が良い高接触性部材22をコーティングしてな
る2層のコーティング層を設けることにより、IGBT
素子4と絶縁性基板3の接合面の熱抵抗を低減し、かつ
低融点材20とIGBT素子4あるいは絶縁性基板3と
の反応を抑制するようにしている。さらに、IGBT素
子4と防食性部材21の間、絶縁性基板3と防食性部材
21の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22
の間に密着性部材を設けることにより、IGBT素子4
と防食性部材21の間、絶縁性基板3と防食性部材21
の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22の間
の密着性を向上させて、剥がれを防止することができ
る。
【0031】実施の形態3.図4は、本発明の実施の形
態3にかかるGTO圧接スタック型モジュールの構成を
示す断面図である。図4において、30はGTO圧接ス
タック型モジュールであり、31はアルミや銅等からな
る主電極であり、32はモリブデンやタングステン等か
らなる緩衝用電極であり、33はGTO素子であり、3
4はアルミ等からなるGTO素子33のアノード電極で
あり、35はアルミ等からなるGTO素子33のカソー
ド電極であり、36はアルミナ等からなるセラミックシ
ールである。図4に示すように、このGTO圧接スタッ
ク型モジュール30において、GTO素子33は、アノ
ード電極34及びカソード電極35の両面にそれぞれ緩
衝用電極32と主電極31とを有し、アノード電極34
及びカソード電極35と緩衝用電極32とは、それぞれ
低融点材20で接合されている。そして、低融点材20
に接触するアノード電極34及びカソード電極35の表
面と、緩衝用電極32の表面とには、それぞれ防食性部
材21と高接触性部材22とからなる2層のコーティン
グがなされている。GTO圧接スタック型モジュール3
0の運転時にGTO素子33で発生する熱は、緩衝用電
極32と主電極31とを介して両面から冷却装置(図示
せず)に伝導し、これによりGTO素子33等が冷却さ
れる。
態3にかかるGTO圧接スタック型モジュールの構成を
示す断面図である。図4において、30はGTO圧接ス
タック型モジュールであり、31はアルミや銅等からな
る主電極であり、32はモリブデンやタングステン等か
らなる緩衝用電極であり、33はGTO素子であり、3
4はアルミ等からなるGTO素子33のアノード電極で
あり、35はアルミ等からなるGTO素子33のカソー
ド電極であり、36はアルミナ等からなるセラミックシ
ールである。図4に示すように、このGTO圧接スタッ
ク型モジュール30において、GTO素子33は、アノ
ード電極34及びカソード電極35の両面にそれぞれ緩
衝用電極32と主電極31とを有し、アノード電極34
及びカソード電極35と緩衝用電極32とは、それぞれ
低融点材20で接合されている。そして、低融点材20
に接触するアノード電極34及びカソード電極35の表
面と、緩衝用電極32の表面とには、それぞれ防食性部
材21と高接触性部材22とからなる2層のコーティン
グがなされている。GTO圧接スタック型モジュール3
0の運転時にGTO素子33で発生する熱は、緩衝用電
極32と主電極31とを介して両面から冷却装置(図示
せず)に伝導し、これによりGTO素子33等が冷却さ
れる。
【0032】このように、GTO素子33のアノード電
極34及びカソード電極35と、緩衝用電極32との接
合部に、融点がGTO素子33の最高使用温度より低い
低融点材20を設けているので、熱応力の発生を防止す
ることができ、従来の圧接に比べて長期信頼性をより向
上させることができる。また、低融点材20と接触する
GTO素子33のアノード電極34及びカソード電極3
5の表面と緩衝用電極32の表面とにそれぞれ防食性部
材21をコーティングし、その上に低融点材20との接
触性が良い高接触性部材22をコーティングしてなる2
層のコーティング層を設けているので、GTO素子33
のアノード電極34及びカソード電極35と、緩衝用電
極32との接合面の熱抵抗を低減し、かつ低融点材20
と、GTO素子33のアノード電極34及びカソード電
極35並びに緩衝用電極32との反応を抑制することが
できる。また、GTO素子33のアノード電極34及び
カソード電極35と、緩衝用電極32との接合部に、融
点がGTO素子33の最高使用温度より低い低融点材2
0を設けているので、熱抵抗の低減に大きな圧接力は必
要とされない。
極34及びカソード電極35と、緩衝用電極32との接
合部に、融点がGTO素子33の最高使用温度より低い
低融点材20を設けているので、熱応力の発生を防止す
ることができ、従来の圧接に比べて長期信頼性をより向
上させることができる。また、低融点材20と接触する
GTO素子33のアノード電極34及びカソード電極3
5の表面と緩衝用電極32の表面とにそれぞれ防食性部
材21をコーティングし、その上に低融点材20との接
触性が良い高接触性部材22をコーティングしてなる2
層のコーティング層を設けているので、GTO素子33
のアノード電極34及びカソード電極35と、緩衝用電
極32との接合面の熱抵抗を低減し、かつ低融点材20
と、GTO素子33のアノード電極34及びカソード電
極35並びに緩衝用電極32との反応を抑制することが
できる。また、GTO素子33のアノード電極34及び
カソード電極35と、緩衝用電極32との接合部に、融
点がGTO素子33の最高使用温度より低い低融点材2
0を設けているので、熱抵抗の低減に大きな圧接力は必
要とされない。
【0033】図5は、直径25mmの2つの銅ブロック
をビスマス−インジウム−鉛−錫の合金からなる厚さ
0.1mmの低融点材20で接合した場合と、2つの銅
ブロックを圧接した場合とについて、それぞれ接合部の
熱通過率を測定して得られた結果を比較して示す図であ
る。図5から、銅ブロックを厚さ0.1mmの低融点材
20で接合した場合は、熱通過率は大幅に向上し、圧接
力の影響も小さいことがわかる。さらに、アノード電極
34及びカソード電極35と防食性部材21の間、緩衝
用電極32と防食性部材21の間、あるいは防食性部材
21と高接触性部材22の間に密着性部材を設けること
により、アノード電極34及びカソード電極35と防食
性部材21の間、緩衝用電極32と防食性部材21の
間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22の間の
密着性を向上させて、剥がれを防止することができる。
をビスマス−インジウム−鉛−錫の合金からなる厚さ
0.1mmの低融点材20で接合した場合と、2つの銅
ブロックを圧接した場合とについて、それぞれ接合部の
熱通過率を測定して得られた結果を比較して示す図であ
る。図5から、銅ブロックを厚さ0.1mmの低融点材
20で接合した場合は、熱通過率は大幅に向上し、圧接
力の影響も小さいことがわかる。さらに、アノード電極
34及びカソード電極35と防食性部材21の間、緩衝
用電極32と防食性部材21の間、あるいは防食性部材
21と高接触性部材22の間に密着性部材を設けること
により、アノード電極34及びカソード電極35と防食
性部材21の間、緩衝用電極32と防食性部材21の
間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22の間の
密着性を向上させて、剥がれを防止することができる。
【0034】実施の形態4.図6は、本発明の実施の形
態4にかかるGTO圧接スタック型モジュールの構成を
示す断面図である。図6に示すように、このGTO圧接
スタック型モジュール30においては、緩衝用電極32
と主電極31は低融点材20で接合され、低融点材20
に接触する緩衝用電極32及び主電極31の表面には、
それぞれ防食性部材21と高接触性部材22とからなる
2層のコーティングがなされている。緩衝用電極32と
主電極31の接合部に、融点がGTO素子33の最高使
用温度より低い低融点材20を設けているので、熱抵抗
の低減に大きな圧接力は必要とされない。また、低融点
材20と接触する緩衝用電極32及び主電極31の表面
にそれぞれ防食性部材21をコーティングし、その上に
低融点材20との接触性が良い高接触性部材22をコー
ティングしてなる2層のコーティング層を設けているの
で、緩衝用電極32と主電極31の接合面の熱抵抗を低
減することができ、かつ低融点材20と緩衝用電極32
あるいは主電極31との反応を抑制することができる。
さらに、緩衝用電極32と防食性部材21の間、主電極
31と防食性部材21の間、あるいは防食性部材21と
高接触性部材22の間に密着性部材を設けることによ
り、緩衝用電極32と防食性部材21の間、主電極31
と防食性部材21の間、あるいは防食性部材21と高接
触性部材22の間の密着性を向上させて、剥がれを防止
することができる。
態4にかかるGTO圧接スタック型モジュールの構成を
示す断面図である。図6に示すように、このGTO圧接
スタック型モジュール30においては、緩衝用電極32
と主電極31は低融点材20で接合され、低融点材20
に接触する緩衝用電極32及び主電極31の表面には、
それぞれ防食性部材21と高接触性部材22とからなる
2層のコーティングがなされている。緩衝用電極32と
主電極31の接合部に、融点がGTO素子33の最高使
用温度より低い低融点材20を設けているので、熱抵抗
の低減に大きな圧接力は必要とされない。また、低融点
材20と接触する緩衝用電極32及び主電極31の表面
にそれぞれ防食性部材21をコーティングし、その上に
低融点材20との接触性が良い高接触性部材22をコー
ティングしてなる2層のコーティング層を設けているの
で、緩衝用電極32と主電極31の接合面の熱抵抗を低
減することができ、かつ低融点材20と緩衝用電極32
あるいは主電極31との反応を抑制することができる。
さらに、緩衝用電極32と防食性部材21の間、主電極
31と防食性部材21の間、あるいは防食性部材21と
高接触性部材22の間に密着性部材を設けることによ
り、緩衝用電極32と防食性部材21の間、主電極31
と防食性部材21の間、あるいは防食性部材21と高接
触性部材22の間の密着性を向上させて、剥がれを防止
することができる。
【0035】実施の形態5.図7は、本発明の実施の形
態5にかかるGTO圧接スタック型モジュールの構成を
示す断面図である。このGTO圧接スタック型モジュー
ル30においては、GTO素子33は、アノード電極3
4及びカソード電極35の両面に主電極31を有し、ア
ノード電極34及びカソード電極35と主電極31とは
それぞれ低融点材20で接合されている。そして、低融
点材20に接触するアノード電極34及びカソード電極
35並びに主電極31の表面には、それぞれ防食性部材
21と高接触性部材22とからなる2層のコーティング
がなされている。GTO圧接スタック型モジュール30
の運転時にGTO素子33で発生する熱は、主電極31
を介して両面から冷却装置(図示せず)に伝導し、これ
によりGTO素子33等が冷却される。
態5にかかるGTO圧接スタック型モジュールの構成を
示す断面図である。このGTO圧接スタック型モジュー
ル30においては、GTO素子33は、アノード電極3
4及びカソード電極35の両面に主電極31を有し、ア
ノード電極34及びカソード電極35と主電極31とは
それぞれ低融点材20で接合されている。そして、低融
点材20に接触するアノード電極34及びカソード電極
35並びに主電極31の表面には、それぞれ防食性部材
21と高接触性部材22とからなる2層のコーティング
がなされている。GTO圧接スタック型モジュール30
の運転時にGTO素子33で発生する熱は、主電極31
を介して両面から冷却装置(図示せず)に伝導し、これ
によりGTO素子33等が冷却される。
【0036】GTO素子33のアノード電極34及びカ
ソード電極35と、主電極31との接合部に、融点がG
TO素子33の最高使用温度より低い低融点材20を設
けているので、熱応力は発生しない。従って、従来、熱
応力緩和のためにGTO素子33と主電極31の間に挿
入していた緩衝用電極32(図4、図6参照)は必要と
されない。このため、緩衝用電極32を設けた場合に比
べて、緩衝用電極32と、これに対応する部材との間の
接触部を2層減らすことができ、熱抵抗の低減とモジュ
ールの小型化とをはかることができる。また、アノード
電極34及びカソード電極35と、主電極31との接合
部に、融点がGTO素子33の最高使用温度より低い低
融点材20を設けているので、熱抵抗の低減に大きな圧
接力は必要とされない。さらに、低融点材20と接触す
るアノード電極34及びカソード電極35並びに主電極
31の表面に、それぞれ防食性部材21をコーティング
し、その上に低融点材20との接触性が良い高接触性部
材22をコーティングしてなる2層のコーティング層を
設けているので、アノード電極34及びカソード電極3
5と、主電極31との接合面の熱抵抗を低減することが
でき、かつ低融点材20と、アノード電極34及びカソ
ード電極35並びに主電極31との反応を抑制すること
ができる。さらに、アノード電極34及びカソード電極
35と防食性部材21との間、主電極31と防食性部材
21の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22
の間に密着性部材を設けることにより、アノード電極3
4及びカソード電極35と防食性部材21との間、主電
極31と防食性部材21の間、あるいは防食性部材21
と高接触性部材22の間の密着性を向上させて、剥がれ
を防止することができる。
ソード電極35と、主電極31との接合部に、融点がG
TO素子33の最高使用温度より低い低融点材20を設
けているので、熱応力は発生しない。従って、従来、熱
応力緩和のためにGTO素子33と主電極31の間に挿
入していた緩衝用電極32(図4、図6参照)は必要と
されない。このため、緩衝用電極32を設けた場合に比
べて、緩衝用電極32と、これに対応する部材との間の
接触部を2層減らすことができ、熱抵抗の低減とモジュ
ールの小型化とをはかることができる。また、アノード
電極34及びカソード電極35と、主電極31との接合
部に、融点がGTO素子33の最高使用温度より低い低
融点材20を設けているので、熱抵抗の低減に大きな圧
接力は必要とされない。さらに、低融点材20と接触す
るアノード電極34及びカソード電極35並びに主電極
31の表面に、それぞれ防食性部材21をコーティング
し、その上に低融点材20との接触性が良い高接触性部
材22をコーティングしてなる2層のコーティング層を
設けているので、アノード電極34及びカソード電極3
5と、主電極31との接合面の熱抵抗を低減することが
でき、かつ低融点材20と、アノード電極34及びカソ
ード電極35並びに主電極31との反応を抑制すること
ができる。さらに、アノード電極34及びカソード電極
35と防食性部材21との間、主電極31と防食性部材
21の間、あるいは防食性部材21と高接触性部材22
の間に密着性部材を設けることにより、アノード電極3
4及びカソード電極35と防食性部材21との間、主電
極31と防食性部材21の間、あるいは防食性部材21
と高接触性部材22の間の密着性を向上させて、剥がれ
を防止することができる。
【0037】実施の形態6.図8は、本発明の実施の形
態6にかかるIGBTモジュールと冷却装置の構成を示
す断面図である。図8に示すように、このIGBTモジ
ュール1においては、放熱用金属ベース板2と冷却装置
13は低融点材20で接合され、低融点材20に接触す
るIGBTモジュール1の放熱用金属ベース板2及び冷
却装置13の表面には、それぞれ防食性部材21と高接
触性部材22とからなる2層のコーティングがなされて
いる。放熱用金属ベース板2と冷却装置13の接合部
に、融点がIGBT素子4の最高使用温度より低い低融
点材20を設けているので、熱抵抗の低減に大きな圧接
力は必要とされない。また、低融点材20と接触する放
熱用金属ベース板2及び冷却装置13の表面に、それぞ
れ防食性部材21をコーティングし、その上に低融点材
20との接触性が良い高接触性部材22をコーティング
してなる2層のコーティング層を設けているので、放熱
用金属ベース板2と冷却装置13の接合面の熱抵抗を低
減し、かつ低融点材20と放熱用金属ベース板2あるい
は冷却装置13との反応を抑制することができる。さら
に、放熱用金属ベース板2と冷却装置13の接合部に、
融点がGTO素子33の最高使用温度より低い低融点材
20を設けているので、低融点材20を溶融させること
により、IGBTモジュール1を冷却装置13から容易
に取り外すことができる。
態6にかかるIGBTモジュールと冷却装置の構成を示
す断面図である。図8に示すように、このIGBTモジ
ュール1においては、放熱用金属ベース板2と冷却装置
13は低融点材20で接合され、低融点材20に接触す
るIGBTモジュール1の放熱用金属ベース板2及び冷
却装置13の表面には、それぞれ防食性部材21と高接
触性部材22とからなる2層のコーティングがなされて
いる。放熱用金属ベース板2と冷却装置13の接合部
に、融点がIGBT素子4の最高使用温度より低い低融
点材20を設けているので、熱抵抗の低減に大きな圧接
力は必要とされない。また、低融点材20と接触する放
熱用金属ベース板2及び冷却装置13の表面に、それぞ
れ防食性部材21をコーティングし、その上に低融点材
20との接触性が良い高接触性部材22をコーティング
してなる2層のコーティング層を設けているので、放熱
用金属ベース板2と冷却装置13の接合面の熱抵抗を低
減し、かつ低融点材20と放熱用金属ベース板2あるい
は冷却装置13との反応を抑制することができる。さら
に、放熱用金属ベース板2と冷却装置13の接合部に、
融点がGTO素子33の最高使用温度より低い低融点材
20を設けているので、低融点材20を溶融させること
により、IGBTモジュール1を冷却装置13から容易
に取り外すことができる。
【0038】さらに、放熱用金属ベース板2と防食性部
材21の間、冷却装置13と防食性部材21の間、ある
いは防食性部材21と高接触性部材22の間に密着性部
材を設けることにより、放熱用金属ベース板2と防食性
部材21の間、冷却装置13と防食性部材21の間、あ
るいは防食性部材21と高接触性部材22の間の密着性
を向上させて、剥がれを防止することができる。なお、
この実施の形態6で用いられているIGBTモジュール
1と冷却装置13の接合手法は、GTO圧接スタック型
モジュール30と冷却装置13の接合にも応用すること
ができ、この場合もこの実施の形態6の場合と同様の効
果が得られることはいうまでもない。
材21の間、冷却装置13と防食性部材21の間、ある
いは防食性部材21と高接触性部材22の間に密着性部
材を設けることにより、放熱用金属ベース板2と防食性
部材21の間、冷却装置13と防食性部材21の間、あ
るいは防食性部材21と高接触性部材22の間の密着性
を向上させて、剥がれを防止することができる。なお、
この実施の形態6で用いられているIGBTモジュール
1と冷却装置13の接合手法は、GTO圧接スタック型
モジュール30と冷却装置13の接合にも応用すること
ができ、この場合もこの実施の形態6の場合と同様の効
果が得られることはいうまでもない。
【0039】実施の形態7.図9は、本発明の実施の形
態7にかかるIGBTモジュールの構成を示す断面図で
ある。図9において、40はスペーサ等の金属製の保持
部材であり、41は防食性部材である。図9に示すよう
に、このIGBTモジュール1においては、絶縁性基板
3の金属箔と放熱用金属ベース板2は低融点材20で接
合され、低融点材20の周囲に保持部材40が配置さ
れ、保持部材40には防食性部材41のコーティングが
なされている。絶縁性基板3の金属箔と放熱用金属ベー
ス板2の間に、低融点材20の必要厚さと同等の厚さの
保持部材40を予め配置することにより、絶縁性基板3
と放熱用金属ベース板2の間を一定の厚さの低融点材2
0で接合することができる。また、IGBTモジュール
1の運転時には低融点材20が溶融するが、この溶融し
た低融点材20の漏れは保持部材40により防止され
る。さらに、保持部材40として金属材料を使用するこ
とにより、熱抵抗をより低減することができ、保持部材
40に防食性部材41をコーティングすることにより、
低融点材20と保持部材40の反応を抑制することがで
きる。保持部材40の防食性部材41のコーティングを
施す部位は、保持部材40の全面でもよく、また低融点
材20と接触する保持部材40の表面だけでもよい。ま
た、防食性部材41は金属材料、非金属材料のどちらで
もよい。
態7にかかるIGBTモジュールの構成を示す断面図で
ある。図9において、40はスペーサ等の金属製の保持
部材であり、41は防食性部材である。図9に示すよう
に、このIGBTモジュール1においては、絶縁性基板
3の金属箔と放熱用金属ベース板2は低融点材20で接
合され、低融点材20の周囲に保持部材40が配置さ
れ、保持部材40には防食性部材41のコーティングが
なされている。絶縁性基板3の金属箔と放熱用金属ベー
ス板2の間に、低融点材20の必要厚さと同等の厚さの
保持部材40を予め配置することにより、絶縁性基板3
と放熱用金属ベース板2の間を一定の厚さの低融点材2
0で接合することができる。また、IGBTモジュール
1の運転時には低融点材20が溶融するが、この溶融し
た低融点材20の漏れは保持部材40により防止され
る。さらに、保持部材40として金属材料を使用するこ
とにより、熱抵抗をより低減することができ、保持部材
40に防食性部材41をコーティングすることにより、
低融点材20と保持部材40の反応を抑制することがで
きる。保持部材40の防食性部材41のコーティングを
施す部位は、保持部材40の全面でもよく、また低融点
材20と接触する保持部材40の表面だけでもよい。ま
た、防食性部材41は金属材料、非金属材料のどちらで
もよい。
【0040】また、保持部材40として非金属材料を使
用すれば、保持部材40に防食性部材41をコーティン
グする必要はなく、低融点材20と保持部材40の反応
を抑制することができる。なお、この実施の形態7にお
けるIGBTモジュール1の絶縁性基板3と放熱用金属
ベース板2の接合手法は、IGBTモジュール1のIG
BT素子4と絶縁性基板3の接合、GTO圧接スタック
型モジュール30のGTO素子33と緩衝用電極32の
接合、緩衝用電極32と主電極31の接合、GTO素子
33と主電極31の接合、IGBTモジュール1と冷却
装置13の接合、あるいはGTO圧接スタック型モジュ
ール30と冷却装置13の接合についても応用すること
ができ、この場合もこの実施の形態7の場合と同様の効
果が得られることはいうまでもない。
用すれば、保持部材40に防食性部材41をコーティン
グする必要はなく、低融点材20と保持部材40の反応
を抑制することができる。なお、この実施の形態7にお
けるIGBTモジュール1の絶縁性基板3と放熱用金属
ベース板2の接合手法は、IGBTモジュール1のIG
BT素子4と絶縁性基板3の接合、GTO圧接スタック
型モジュール30のGTO素子33と緩衝用電極32の
接合、緩衝用電極32と主電極31の接合、GTO素子
33と主電極31の接合、IGBTモジュール1と冷却
装置13の接合、あるいはGTO圧接スタック型モジュ
ール30と冷却装置13の接合についても応用すること
ができ、この場合もこの実施の形態7の場合と同様の効
果が得られることはいうまでもない。
【0041】実施の形態8.図10は、本発明の実施の
形態8にかかるIGBTモジュールの構成を示す断面図
である。図10において、50は部材間を加圧するバネ
やゴム等の加圧部材である。図10に示すように、この
IGBTモジュール1においては、絶縁性基板3と放熱
用金属ベース板2は低融点材20で接合され、低融点材
20の周囲には保持部材40が設けられている。そし
て、絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の間に配置さ
れた各部材は加圧部材50で加圧されている。このよう
に、低融点材20の周囲に保持部材40を設け、かつ加
圧部材50で加圧することによって、IGBTモジュー
ル1の運転時の振動や、IGBT素子4の発熱によって
溶融した低融点材20の漏れを防止することができる。
また、絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の間の圧接
力を大きくすることにより、図5からも明らかなとお
り、熱抵抗をより低減することができる。
形態8にかかるIGBTモジュールの構成を示す断面図
である。図10において、50は部材間を加圧するバネ
やゴム等の加圧部材である。図10に示すように、この
IGBTモジュール1においては、絶縁性基板3と放熱
用金属ベース板2は低融点材20で接合され、低融点材
20の周囲には保持部材40が設けられている。そし
て、絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の間に配置さ
れた各部材は加圧部材50で加圧されている。このよう
に、低融点材20の周囲に保持部材40を設け、かつ加
圧部材50で加圧することによって、IGBTモジュー
ル1の運転時の振動や、IGBT素子4の発熱によって
溶融した低融点材20の漏れを防止することができる。
また、絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の間の圧接
力を大きくすることにより、図5からも明らかなとお
り、熱抵抗をより低減することができる。
【0042】なお、図10に示すIGBTモジュール1
では、加圧部材50はIGBT素子4上に配置され、絶
縁性基板3はIGBT素子4を介して押圧されている
が、加圧部材50を絶縁性基板3上に配置し、絶縁性基
板3を加圧部材50で直接押圧するようにしてもよい。
また、この実施の形態8におけるIGBTモジュール1
の絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の上記接合手法
は、IGBTモジュール1のIGBT素子4と絶縁性基
板3の接合、GTO圧接スタック型モジュール30のG
TO素子33と緩衝用電極32の接合、緩衝用電極32
と主電極31の接合、GTO素子33と主電極31の接
合、IGBTモジュール1と冷却装置13の接合、ある
いはGTO圧接スタック型モジュール30と冷却装置1
3の接合についても応用することができ、この場合もこ
の実施の形態8の場合と同様の効果が得られることはい
うまでもない。
では、加圧部材50はIGBT素子4上に配置され、絶
縁性基板3はIGBT素子4を介して押圧されている
が、加圧部材50を絶縁性基板3上に配置し、絶縁性基
板3を加圧部材50で直接押圧するようにしてもよい。
また、この実施の形態8におけるIGBTモジュール1
の絶縁性基板3と放熱用金属ベース板2の上記接合手法
は、IGBTモジュール1のIGBT素子4と絶縁性基
板3の接合、GTO圧接スタック型モジュール30のG
TO素子33と緩衝用電極32の接合、緩衝用電極32
と主電極31の接合、GTO素子33と主電極31の接
合、IGBTモジュール1と冷却装置13の接合、ある
いはGTO圧接スタック型モジュール30と冷却装置1
3の接合についても応用することができ、この場合もこ
の実施の形態8の場合と同様の効果が得られることはい
うまでもない。
【0043】また、上記の各実施の形態で説明したパワ
ー半導体素子は、IGBT素子、GTO素子に限定され
るものではなく、IGBT素子、GTO素子の他に、ダ
イオード、サイリスタ、トライアック、MOSFET、
バイポーラトランジスタ、SIT等を、単独で、あるい
はこれらが混在するものを用いることができる。
ー半導体素子は、IGBT素子、GTO素子に限定され
るものではなく、IGBT素子、GTO素子の他に、ダ
イオード、サイリスタ、トライアック、MOSFET、
バイポーラトランジスタ、SIT等を、単独で、あるい
はこれらが混在するものを用いることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わるパワー半導体
モジュールは、パワー半導体モジュール内部の熱伝導路
となる部材間に融点がパワー半導体素子の最高使用温度
より低い低融点材を有し、かつ上記低融点材と接触する
部材面に少なくとも2層のコーティング層を有するの
で、部材間に熱応力が発生せず、長期信頼性が大幅に向
上する。さらに熱伝導路となる部材の接合面の熱抵抗を
低減し、かつ低融点材と部材との反応を抑制することが
できる。
モジュールは、パワー半導体モジュール内部の熱伝導路
となる部材間に融点がパワー半導体素子の最高使用温度
より低い低融点材を有し、かつ上記低融点材と接触する
部材面に少なくとも2層のコーティング層を有するの
で、部材間に熱応力が発生せず、長期信頼性が大幅に向
上する。さらに熱伝導路となる部材の接合面の熱抵抗を
低減し、かつ低融点材と部材との反応を抑制することが
できる。
【0045】本発明の請求項2に係わるパワー半導体モ
ジュールは、パワー半導体モジュール内部の放熱用金属
ベース板と絶縁性基板間に低融点材を有し、かつ上記低
融点材と接触する部材面に少なくとも2層のコーティン
グ層を有するので、放熱用金属ベース板と絶縁性基板間
に熱応力が発生せず、長期信頼性が大幅に向上する。さ
らに、放熱用金属ベース板と絶縁性基板の接合面の熱抵
抗を低減し、かつ低融点材と放熱用金属ベース板、絶縁
性基板との反応を抑制することができる。
ジュールは、パワー半導体モジュール内部の放熱用金属
ベース板と絶縁性基板間に低融点材を有し、かつ上記低
融点材と接触する部材面に少なくとも2層のコーティン
グ層を有するので、放熱用金属ベース板と絶縁性基板間
に熱応力が発生せず、長期信頼性が大幅に向上する。さ
らに、放熱用金属ベース板と絶縁性基板の接合面の熱抵
抗を低減し、かつ低融点材と放熱用金属ベース板、絶縁
性基板との反応を抑制することができる。
【0046】本発明の請求項3に係わるパワー半導体モ
ジュールは、パワー半導体モジュール内部のパワー半導
体素子と絶縁性基板間に低融点材を有し、かつ上記低融
点材と接触する部材面に少なくとも2層のコーティング
層を有するので、パワー半導体素子と絶縁性基板間に熱
応力が発生せず、長期信頼性がより向上する。さらに、
パワー半導体素子と絶縁性基板の接合面の熱抵抗を低減
し、かつ低融点材とパワー半導体素子、絶縁性基板との
反応を抑制することができる。
ジュールは、パワー半導体モジュール内部のパワー半導
体素子と絶縁性基板間に低融点材を有し、かつ上記低融
点材と接触する部材面に少なくとも2層のコーティング
層を有するので、パワー半導体素子と絶縁性基板間に熱
応力が発生せず、長期信頼性がより向上する。さらに、
パワー半導体素子と絶縁性基板の接合面の熱抵抗を低減
し、かつ低融点材とパワー半導体素子、絶縁性基板との
反応を抑制することができる。
【0047】本発明の請求項4に係わるパワー半導体モ
ジュールは、パワー半導体モジュール内部のパワー半導
体素子と緩衝用電極間に低融点材を有し、かつ上記低融
点材と接触する部材面に少なくとも2層のコーティング
層を有するので、パワー半導体素子と緩衝用電極間に熱
応力が発生せず、長期信頼性がより向上する。さらに、
パワー半導体素子と緩衝用電極の接合面の熱抵抗低減に
大きな圧接力は必要とされず、かつ低融点材とパワー半
導体素子、緩衝用電極との反応を抑制することができ
る。
ジュールは、パワー半導体モジュール内部のパワー半導
体素子と緩衝用電極間に低融点材を有し、かつ上記低融
点材と接触する部材面に少なくとも2層のコーティング
層を有するので、パワー半導体素子と緩衝用電極間に熱
応力が発生せず、長期信頼性がより向上する。さらに、
パワー半導体素子と緩衝用電極の接合面の熱抵抗低減に
大きな圧接力は必要とされず、かつ低融点材とパワー半
導体素子、緩衝用電極との反応を抑制することができ
る。
【0048】本発明の請求項5に係わるパワー半導体モ
ジュールは、パワー半導体モジュール内部の緩衝用電極
と主電極間に低融点材を有し、かつ上記低融点材と接触
する部材面に少なくとも2層のコーティング層を有する
ので、緩衝用電極と主電極間に熱応力が発生せず、長期
信頼性がより向上する。さらに緩衝用電極と主電極の接
合面の熱抵抗低減に大きな圧接力は必要とせず、かつ低
融点材と緩衝用電極、主電極との反応を抑制することが
できる。
ジュールは、パワー半導体モジュール内部の緩衝用電極
と主電極間に低融点材を有し、かつ上記低融点材と接触
する部材面に少なくとも2層のコーティング層を有する
ので、緩衝用電極と主電極間に熱応力が発生せず、長期
信頼性がより向上する。さらに緩衝用電極と主電極の接
合面の熱抵抗低減に大きな圧接力は必要とせず、かつ低
融点材と緩衝用電極、主電極との反応を抑制することが
できる。
【0049】本発明の請求項6に係わるパワー半導体モ
ジュールは、パワー半導体モジュール内部のパワー半導
体素子と主電極間に低融点材を有し、かつ上記低融点材
と接触する部材面に少なくとも2層のコーティング層を
有するので、パワー半導体素子と主電極間に熱応力が発
生せず、長期信頼性がより向上し緩衝用電極を必要とし
ない。このため、緩衝用電極と部材間の接触部を2層減
らすことによって、従来より熱抵抗の低減とモジュール
の小型化をはかることができる。また、パワー半導体素
子と主電極の接合面の熱抵抗低減に大きな圧接力は必要
とされず、かつ低融点材とパワー半導体素子、主電極と
の反応を抑制することができる。
ジュールは、パワー半導体モジュール内部のパワー半導
体素子と主電極間に低融点材を有し、かつ上記低融点材
と接触する部材面に少なくとも2層のコーティング層を
有するので、パワー半導体素子と主電極間に熱応力が発
生せず、長期信頼性がより向上し緩衝用電極を必要とし
ない。このため、緩衝用電極と部材間の接触部を2層減
らすことによって、従来より熱抵抗の低減とモジュール
の小型化をはかることができる。また、パワー半導体素
子と主電極の接合面の熱抵抗低減に大きな圧接力は必要
とされず、かつ低融点材とパワー半導体素子、主電極と
の反応を抑制することができる。
【0050】本発明の請求項7に係わるパワー半導体モ
ジュールと冷却装置の接合体は、パワー半導体モジュー
ルと冷却装置とが、融点がパワー半導体素子の最高使用
温度より低い低融点材で冷却装置と接合し、かつ上記低
融点材と接触するモジュールと冷却装置面に少なくとも
2層のコーティング層を有するので、パワー半導体モジ
ュールと冷却装置の接合面の熱抵抗低減に大きな圧接力
は必要とせず、かつ低融点材とパワー半導体モジュー
ル、冷却装置との反応を抑制することができる。また、
低融点材を溶融させることによって、パワー半導体モジ
ュールを冷却装置から取り外すことが容易になる。
ジュールと冷却装置の接合体は、パワー半導体モジュー
ルと冷却装置とが、融点がパワー半導体素子の最高使用
温度より低い低融点材で冷却装置と接合し、かつ上記低
融点材と接触するモジュールと冷却装置面に少なくとも
2層のコーティング層を有するので、パワー半導体モジ
ュールと冷却装置の接合面の熱抵抗低減に大きな圧接力
は必要とせず、かつ低融点材とパワー半導体モジュー
ル、冷却装置との反応を抑制することができる。また、
低融点材を溶融させることによって、パワー半導体モジ
ュールを冷却装置から取り外すことが容易になる。
【0051】本発明の請求項8に係わるパワー半導体モ
ジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接
合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールまた
はパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体における
低融点材として、金属または合金を用いているので、パ
ワー半導体モジュール内部の部材間に熱応力が発生せ
ず、長期信頼性が大幅に向上する。さらに部材の接合面
の熱抵抗低減に大きな圧接力は必要とされず、より熱抵
抗を低減することができる。
ジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接
合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールまた
はパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体における
低融点材として、金属または合金を用いているので、パ
ワー半導体モジュール内部の部材間に熱応力が発生せ
ず、長期信頼性が大幅に向上する。さらに部材の接合面
の熱抵抗低減に大きな圧接力は必要とされず、より熱抵
抗を低減することができる。
【0052】本発明の請求項9に係わるパワー半導体モ
ジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接
合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールまた
はパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体における
低融点材として、常温で固体であるものを用いているの
で、パワー半導体モジュール内部の部材間に熱応力が発
生せず、長期信頼性が大幅に向上する。さらに部材の接
合面の熱抵抗低減に大きな圧接力は必要とされず、低融
点材と部材との反応をより抑制することができる。
ジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接
合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールまた
はパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体における
低融点材として、常温で固体であるものを用いているの
で、パワー半導体モジュール内部の部材間に熱応力が発
生せず、長期信頼性が大幅に向上する。さらに部材の接
合面の熱抵抗低減に大きな圧接力は必要とされず、低融
点材と部材との反応をより抑制することができる。
【0053】本発明の請求項10に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におけ
るコーティング層として、部材表面に近い防食性部材と
該表面から遠い高接触性部材とを含む少なくとも2層の
コーティング層を設けているので、部材の接合面の熱抵
抗を低減し、かつ低融点材と部材との反応を抑制するこ
とができる。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におけ
るコーティング層として、部材表面に近い防食性部材と
該表面から遠い高接触性部材とを含む少なくとも2層の
コーティング層を設けているので、部材の接合面の熱抵
抗を低減し、かつ低融点材と部材との反応を抑制するこ
とができる。
【0054】本発明の請求項11に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におい
て、低融点材の周囲に保持部材を有するので、部材間を
一定の厚さの低融点材で接合することができ、モジュー
ル運転時に低融点材が溶融することによる低融点材の漏
れを防止することができる。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におい
て、低融点材の周囲に保持部材を有するので、部材間を
一定の厚さの低融点材で接合することができ、モジュー
ル運転時に低融点材が溶融することによる低融点材の漏
れを防止することができる。
【0055】本発明の請求項12に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のパワー半導体モジュールまたはパワー
半導体モジュールと冷却装置の接合体における保持部材
として、少なくとも1層のコーティング層を有する金属
材料を使用しているので、熱抵抗をより低減することが
でき、低融点材と保持部材との反応を抑制することがで
きる。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のパワー半導体モジュールまたはパワー
半導体モジュールと冷却装置の接合体における保持部材
として、少なくとも1層のコーティング層を有する金属
材料を使用しているので、熱抵抗をより低減することが
でき、低融点材と保持部材との反応を抑制することがで
きる。
【0056】本発明の請求項13に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のパワー半導体モジュールまたはパワー
半導体モジュールと冷却装置の接合体における保持部材
として、非金属材料を使用しているので、防食性のコー
ティング層を設ける必要はなく、低融点材と保持部材と
の反応を抑制することができる。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のパワー半導体モジュールまたはパワー
半導体モジュールと冷却装置の接合体における保持部材
として、非金属材料を使用しているので、防食性のコー
ティング層を設ける必要はなく、低融点材と保持部材と
の反応を抑制することができる。
【0057】本発明の請求項14に係わるパワー半導体
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におい
て、熱伝導路となる部材間を加圧する部材を備えている
ので、モジュール運転時の振動やパワー半導体素子の発
熱によって低融点材が溶融することによる低融点材の漏
れを防止することができる。さらに圧接力を大きくする
ことによって、熱抵抗をより低減することができる。
モジュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の
接合体は、上記のいずれかのパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体におい
て、熱伝導路となる部材間を加圧する部材を備えている
ので、モジュール運転時の振動やパワー半導体素子の発
熱によって低融点材が溶融することによる低融点材の漏
れを防止することができる。さらに圧接力を大きくする
ことによって、熱抵抗をより低減することができる。
【図1】 実施の形態1にかかるIGBTモジュールの
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図2】 2つの銅ブロックを低融点材で接合した場合
と、2つの銅ブロックに防食性部材をコーティングして
低融点材で接合した場合とについて、熱通過率を測定し
た結果を示す図である。
と、2つの銅ブロックに防食性部材をコーティングして
低融点材で接合した場合とについて、熱通過率を測定し
た結果を示す図である。
【図3】 実施の形態2にかかるIGBTモジュールの
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図4】 実施の形態3にかかるGTO圧接スタック型
モジュールの構成を示す断面図である。
モジュールの構成を示す断面図である。
【図5】 2つの銅のブロックを低融点材で接合した場
合と、2つの銅ブロックを圧接した場合とについて、熱
通過率を測定した結果を示す図である。
合と、2つの銅ブロックを圧接した場合とについて、熱
通過率を測定した結果を示す図である。
【図6】 実施の形態4にかかるGTO圧接スタック型
モジュールの構成を示す断面図である。
モジュールの構成を示す断面図である。
【図7】 実施の形態5にかかるGTO圧接スタック型
モジュールの構成を示す断面図である。
モジュールの構成を示す断面図である。
【図8】 実施の形態6にかかるIGBTモジュールと
冷却装置の構成を示す断面図である。
冷却装置の構成を示す断面図である。
【図9】 実施の形態7にかかるIGBTモジュールの
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図10】 実施の形態8にかかるIGBTモジュール
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図11】 従来のIGBTモジュールと冷却装置の構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
1 IGBTモジュール、2 放熱用金属ベース板、3
絶縁性基板、4 IGBT素子、5 コレクタ電極、
6 エミッタ電極、7 コレクタ用ブスバー、8 エミ
ッタ用ブスバー、9 中継基板、10 アルミワイヤ、
11 半田、12 シリコンゲル、13 冷却装置、1
4 コンパウンド、20 低融点材、21 防食性部
材、22 高接触性部材、30 GTO圧接スタック型
モジュール、31 主電極、32 緩衝用電極、33
GTO素子、34 アノード電極、35 カソード電
極、36 セラミックシール、40 保持部材、41
防食性部材、50 加圧部材。
絶縁性基板、4 IGBT素子、5 コレクタ電極、
6 エミッタ電極、7 コレクタ用ブスバー、8 エミ
ッタ用ブスバー、9 中継基板、10 アルミワイヤ、
11 半田、12 シリコンゲル、13 冷却装置、1
4 コンパウンド、20 低融点材、21 防食性部
材、22 高接触性部材、30 GTO圧接スタック型
モジュール、31 主電極、32 緩衝用電極、33
GTO素子、34 アノード電極、35 カソード電
極、36 セラミックシール、40 保持部材、41
防食性部材、50 加圧部材。
フロントページの続き (72)発明者 菊永 敏之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高橋 貢 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松田 定 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 武藤 浩隆 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大串 哲朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 上貝 康己 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 菊池 巧 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮 一普 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 本多 俊久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村上 省自 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内
Claims (14)
- 【請求項1】 内部にパワー半導体素子を有するパワー
半導体モジュールにおいて、 パワー半導体モジュール内部の熱伝導路となる部材間
に、融点が上記パワー半導体素子の最高使用温度より低
い低融点材を有し、かつ上記低融点材と接触する上記部
材の上記低融点材との接触面に、少なくとも2層のコー
ティング層を有することを特徴とするパワー半導体モジ
ュール。 - 【請求項2】 上記低融点材が、パワー半導体モジュー
ル内部の放熱用ベース板と絶縁性基板の間に配置されて
いることを特徴とする請求項1に記載のパワー半導体モ
ジュール。 - 【請求項3】 上記低融点材が、パワー半導体モジュー
ル内部のパワー半導体素子と絶縁性基板の間に配置され
ていることを特徴とする請求項1に記載のパワー半導体
モジュール。 - 【請求項4】 上記低融点材が、パワー半導体モジュー
ル内部のパワー半導体素子と緩衝用電極の間に配置され
ていることを特徴とする請求項1に記載のパワー半導体
モジュール。 - 【請求項5】 上記低融点材が、パワー半導体モジュー
ル内部の主電極と緩衝用電極の間に配置されていること
を特徴とする請求項1に記載のパワー半導体モジュー
ル。 - 【請求項6】 上記低融点材が、パワー半導体モジュー
ル内部のパワー半導体素子と主電極の間に配置されてい
ることを特徴とする請求項1に記載のパワー半導体モジ
ュール。 - 【請求項7】 内部にパワー半導体素子を有するパワー
半導体モジュールと、上記パワー半導体モジュールを冷
却する冷却装置とが、融点が上記パワー半導体素子の最
高使用温度より低い低融点材で接合され、かつ上記低融
点材と接触する上記パワー半導体モジュール及び上記冷
却装置の上記低融点材との接触面に、それぞれ少なくと
も2層のコーティング層を有することを特徴とするパワ
ー半導体モジュールと冷却装置の接合体。 - 【請求項8】 上記低融点材が、金属または合金からな
ることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1
つに記載のパワー半導体モジュールまたはパワー半導体
モジュールと冷却装置の接合体。 - 【請求項9】 上記低融点材が、常温では固体である材
料からなることを特徴とする請求項1から請求項8のい
ずれか1つに記載のパワー半導体モジュールまたはパワ
ー半導体モジュールと冷却装置の接合体。 - 【請求項10】 上記コーティング層が、該コーティン
グ層が設けられる部材表面に近い防食性部材の層と、該
表面から遠い高接触性部材の層とを含む少なくとも2層
のコーティング層であることを特徴とする請求項1から
請求項9のいずれか1つに記載のパワー半導体モジュー
ルまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体。 - 【請求項11】 上記低融点材の周囲に保持部材が設け
られていることを特徴とする請求項1から請求項10の
いずれか1つに記載のパワー半導体モジュールまたはパ
ワー半導体モジュールと冷却装置の接合体。 - 【請求項12】 上記保持部材が、金属材料からなり、
少なくとも1層のコーティング層を有することを特徴と
する請求項11に記載のパワー半導体モジュールまたは
パワー半導体モジュールと冷却装置の接合体。 - 【請求項13】 上記保持部材が、非金属材料からなる
ことを特徴とする請求項11に記載のパワー半導体モジ
ュールまたはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合
体。 - 【請求項14】 熱伝導路となる部材間を加圧する加圧
部材を備えていることを特徴とする請求項1から請求項
13のいずれか1つに記載のパワー半導体モジュールま
たはパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10034554A JPH11233696A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | パワー半導体モジュール及びパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10034554A JPH11233696A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | パワー半導体モジュール及びパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11233696A true JPH11233696A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12417539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10034554A Pending JPH11233696A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | パワー半導体モジュール及びパワー半導体モジュールと冷却装置の接合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11233696A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030071570A (ko) * | 2002-02-27 | 2003-09-03 | 엔이씨 가꼬오부쯔 디바이스 가부시끼가이샤 | 방열판을 구비한 전기제품 |
US6984883B2 (en) * | 2002-12-12 | 2006-01-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor power module |
JP2007194442A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 半導体装置 |
JP2009094293A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Toyota Motor Corp | 半導体装置 |
JP2012191043A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Denso Corp | 熱伝達装置 |
JP2015173301A (ja) * | 2009-03-13 | 2015-10-01 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 両面冷却式電力用被覆層付き電力モジュール |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP10034554A patent/JPH11233696A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030071570A (ko) * | 2002-02-27 | 2003-09-03 | 엔이씨 가꼬오부쯔 디바이스 가부시끼가이샤 | 방열판을 구비한 전기제품 |
US6984883B2 (en) * | 2002-12-12 | 2006-01-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor power module |
JP2007194442A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 半導体装置 |
JP2009094293A (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-30 | Toyota Motor Corp | 半導体装置 |
JP2015173301A (ja) * | 2009-03-13 | 2015-10-01 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 両面冷却式電力用被覆層付き電力モジュール |
JP2012191043A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Denso Corp | 熱伝達装置 |
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