JPH11232848A - 情報記録再生装置及び方法 - Google Patents

情報記録再生装置及び方法

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JPH11232848A
JPH11232848A JP5148598A JP5148598A JPH11232848A JP H11232848 A JPH11232848 A JP H11232848A JP 5148598 A JP5148598 A JP 5148598A JP 5148598 A JP5148598 A JP 5148598A JP H11232848 A JPH11232848 A JP H11232848A
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JP5148598A
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Tetsuya Kato
徹也 加藤
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Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の曲が記録済のMD(ミニディスク)に
新しい曲を記録し、この新しい曲を複数の曲の中の任意
の位置に挿入又は置換することは面倒であった。 【解決手段】 複数の曲が予め記録されているMDを再
生し、新しい曲の挿入又は置換の希望位置にて挿入スイ
ッチ27又は置換/スタートスイッチ28を操作し、挿
入又は置換の指令を出す。次に、挿入又は置換したい新
しい曲をMDに記録する。記録後に停止スイッチを操作
し、編集動作を自動的に発生させる。編集動作の指示
は、停止スイッチ操作時点以前の操作に基づく情報によ
って決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MD(ミニディスク)
等のランダムアクセスが可能な情報記録媒体を使用する
情報記録再生装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】主として音声信号をディジタル記録再生
するためのMDは、例えば特開平8−138353号公
報に開示されているように、曲又は主データを記録再生
するための主データ領域(ユーザ−データ領域)の他
に、書換え不可能なTOC領域(目次テーブル領域)及
び書換え可能なUTOC領域(ユーザ−目次テーブル領
域)を有する。なお、本願では説明を簡単にするため
に、曲又は主データから成るデ−タブロックを単に曲と
呼ぶこともある。UTOC領域は、255個に区画され
たトラックデータ領域(以下P−TNOという)を有す
る。P−TNO領域には曲の記録位置を示す番号(パー
ツデータ番号)が書換え可能に書き込まれる。MDに収
録された複数の曲を連続再生する時には、P−TNO領
域の配列順番に従って曲の位置を示すパーツデータ番号
を読み取り、これに基づいて曲を再生する。従ってP−
TNO領域の曲の位置を示すパーツデータ番号の配列を
変えると、曲の再生順番が変わる。また、新しい曲を記
録し、この曲を希望する順番で再生するようにP−TN
O領域を処理することもできる。また、古い曲を消去
し、ここに新しい曲を置換した状態の再生出力を得るこ
ともできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は新し
い曲の挿入、新しい曲の置換等の編集を行う時には、新
しい曲をMDに記録し、その後に複雑な操作を行うこと
が必要になり、編集操作が面倒であるばかりでなく、編
集の所要時間が長くなった。なお、UTOC領域の書き
換えによる編集に頼らないで、実際に曲を書き換えるた
めに元の曲が記録されてるトラックに上書で新しい曲を
記録することもできる。しかし、元の曲の長さと新しい
曲の長さが異なると、特に作業が煩雑になり、編集誤り
が生じるおそれがあった。例えば新しい曲が元の曲より
も長いと、元の曲のトラックに新しい曲を記録すること
が不可能になり、逆に新しい曲が元の曲よりも短い場合
には元の曲のトラックに元の曲の一部が残り、この残り
部分を消去することが必要になった。
【0004】そこで、本発明の目的は、編集を容易且つ
短時間に行うことができる情報記録再生装置及び方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、複数のデ−タブロック
を記録再生することができる主デ−タ領域と前記主デ−
タ領域の複数のデ−タブロックの目次情報を記録するた
めの目次情報領域とを有する記録媒体を使用してデ−タ
ブロックの記録再生を行うものであり、前記目次情報の
順番に従って複数のデ−タブロックの再生出力を得るこ
とができるように構成されている情報記録再生装置であ
って、新しいデ−タブロックを前記記録媒体に記録し、
この新しいデ−タブロックの再生出力を前記記録媒体に
既に記録済のデ−タブロックの再生出力の所望位置に挿
入又は置換した状態の所望再生出力を得る時に前記所望
位置を指令する指令手段と、前記指令手段による指令に
基づいて得られた前記所望位置を示す情報を格納するメ
モリと、前記新しいデ−タブロックの前記記録媒体に対
する記録が終了したことを示す信号を発生する記録終了
情報発生手段と、前記記録終了情報発生手段から発生し
た信号と前記メモリから読み出した前記所望位置を示す
情報とに基づいて前記所望再生出力を得ることができる
ように前記目次情報を変更する目次変更手段とを備えて
いることを特徴とする情報記録再生装置に係わるもので
ある。なお、請求項2に示すように記録媒体は、ランダ
ムアクセスが容易なディスクであることが望ましい。ま
た、請求項3に示すように、目次情報領域は、MDの分
野で周知のパ−ツデ−タ領域3iと、目次デ−タ記録領
域(例えばP−TNOと呼ばれているトラックデ−タ領
域3g)を有するものであることが望ましい。また、請
求項4に示すように、新しいデ−タブロック(曲)の再
生出力を既存のデ−タブロックの再生出力の相互間に挿
入した形態の再生出力を得る時の編集に本発明を適用す
ることができる。また、請求項5に示すように、既存の
デ−タブロックを分割し、その前半と後半との間に新し
いデ−タブロックを配置したと等価な再生出力を得るた
めの編集に本発明を適用することができる。また、請求
項6に示すように、既存のデ−タブロックの1つ又は複
数を削除し、ここに新しいデ−タブロックを配置したと
等価な再生出力を得るための置換編集に本発明を適用す
ることができる。また、請求項7に示すように、既存の
デ−タブロックの中間部を削除し、個々に新しいデ−タ
ブロックを配置したと等価な再生出力を得るための部分
置換編集に本発明を適用することができる。また、請求
項8及び9に示すように、既存のデ−タブロックの前半
又は後半を削除し、ここに新しいデ−タブロックを配置
したと等価な再生出力を得るための部分置換編集に本発
明を適用することができる。また、請求項10に示すよ
うに、複数のデ−タブロックにまたがる箇所を削除し、
ここに新しいデ−タブロックを配置したと等価な再生出
力を得るための部分置換編集に本発明を適用することが
できる。また、請求項11に示すように、目次変換手段
は、目次移動機能、目次分割機能、目次削除機能を有し
ていることが望ましい。また、請求項12に示すよう
に、目次変換手段は、更に目次結合機能を有しているこ
とが望ましい。また、請求項13及び14に示すよう
に、指令手段として挿入モ−ドスイッチを有しているこ
とが望ましい。また、請求項15に示すように指令手段
として置換/スタ−トスイッチを有することが望まし
い。また、請求項16に示すように、指令手段として終
了スイッチを有することが望ましい。また、請求項17
に示す方法で新しいデ−タブロックの記録及び目次編集
を実行することが望ましい。
【0006】
【発明の作用効果】各請求項の発明によれば、編集のた
めの新しいデ−タブロックの記録の前に指令手段で指令
した編集のための所望位置を示す情報をメモリに格納
し、新しいデ−タブロックの記録が終了した時に所望位
置を示す情報に基づいて目次情報の変更による編集が行
われるので、編集を容易且つ迅速に行うことができる。
また、主デ−タ領域(例えばユ−ザ−デ−タ領域2c)
上におけるデ−タの書き換えによる編集ではなく、目次
情報による編集であるので、編集を容易に行うことがで
きる。なお、請求項2の発明によれば、ランダムアクセ
スが容易であり、記録再生を迅速に行うことができる。
また、請求項3の発明によれば、デ−タブロックが複数
のパ−ツに分散記録された場合であっても、目次に従う
再生容易に行うことができる。また、請求項4、5、
6、7、8、9、10の発明によれば、特殊な編集を容
易に達成することができる。また、請求項11の発明に
よれば、移動機能、分割機能、削除機能の組み合せによ
って種々の編集を行うことが可能になる。また、請求項
12の発明によれば、結合機能の追加によって編集の幅
が更に広くなる。また、請求項13、14、15、16
の発明によれば、少ない操作によって必要な指令を容易
に発生することができる。
【0007】
【実施形態及び実施例】次に、図面を参照して本発明の
実施形態及び実施例を説明する。
【0008】本発明の実施例の情報記録再生装置は、図
1(A)に原理的に示す周知の光磁気記録媒体としての
MD(ミニディスク)1を使用して音声情報をディジタ
ル記録再生するディスク記録再生装置即ちMDレコーダ
である。MD1は、渦巻状トラック2を有し、ここには
CLV(線速度一定)方式でデータを記録再生するため
のトラックフォーマットが記録されている。図1(B)
は図1(A)トラック2のフォーマット3の概要を示
す。トラック2は大別して書換え不可能なTOC(索引
又は目次テーブル)領域2aと、目次情報領域としての
書換え可能なUTOC(ユーザー用索引又は目次テーブ
ル)領域2bと、主デ−タ領域としての書換え可能なユ
ーザーデータ領域2cとを有している。図1(B)で
は、ユーザーデータ領域2cに、1例として第1、第2
及び第3の音声データブロックD1 、D2 、D3 が記録
され、第3のデータブロックD3 の記録領域の後に更に
別の音声データブロックを記録することが可能である。
なお、第1、第2及び第3の音声データブロックD1 、
D2 、D3 は通常は第1、第2及び第3の曲となる。
【0009】MD1においては、第1、第2、第3の曲
即ち音声データブロックD1 、D2、D3 の記録領域を
第1、第2及び第3のトラックという単位で管理してい
る。そして各トラック(曲)にはタイトル情報を書き込
むことができる。MD1の1トラック(1曲領域)は1
つ以上のパーツ(区分)の組合わせで構成されている。
なお、パーツ(part)とは音声データの連続した記
録領域を意味する。図1では第1、第2及び第3の音声
データブロック(曲)D1 、D2 、D3 が第1、第2及
び第3のパーツP1 、P2 、P3 に規則正しく配置され
ているが、1つの音声データブロック(曲)を分散して
複数のパーツに配置することもできる。例えば、第1の
音声データブロック(曲)D1 を第1及び第3のパーツ
P1 、P3 に分散配置することができる。ユーザーデー
タ領域2cのパーツはUTOC領域2bで管理される。
UTOC領域2bは255パーツの管理能力を有するの
で、ユーザーデータ領域2cを最大で255パーツに分
けることができる。なお、ユーザーデータ領域2cの1
つのパーツの長さはユーザーが任意に決定することがで
きる。
【0010】図2は図1のユーザーデータ領域2cを管
理するためのUTOC領域2bの詳細を示す。以下、こ
れを説明する。なお、この説明においてデータブロック
を場合によって曲と呼ぶこともある。ヘッダ部3aに
は、これがTOCであるかUTOCであるかを示すフラ
グ情報を含めた種々の情報が格納されている。First
TNO領域3bは、最初の曲番を示す。これが0の時
は、曲が全く記録されていない、いわゆる生ディスクで
あり、1であれば、少なくとも1曲は記録されているこ
とを示す。Last TNO領域3cは、最後の曲番を示
す。これが0の時は、生ディスクであり、1以上であれ
ば、その曲数だけ記録されていることを示す。緩衝領域
3dは、NULL(0)で埋められている。P−EMP
TY領域3eは空きパーツデータの先頭ポインタを示
す。MDでは、未使用のパ−ツデ−タが管理される。そ
の先頭パーツデータの番号がここに格納される。この空
きパ−ツデ−タは、ユ−ザデ−タ領域のどのアドレスも
指し示さないものとして扱われる。P−FRA領域3f
は再利用可能な空きパーツデータの先頭ポインタを示
す。即ち、6クラスタ以上ある空きパーツを指し示す先
頭パーツデータ番号がここに格納される。P−TNO
(1)〜P−TNO(255)で示されている255個
のトラック(曲)データ領域3gには、各トラック、即
ち各曲の先頭パーツデータのポインタ、つまりパーツデ
ータ番号が格納される。MD1の複数の曲を連続的に再
生する場合には、P−TNO(1)〜P−TNO(25
5)の配列順に再生が進行する。従って、P−TNO
(1)〜P−TNO(255)は曲の目次であって、こ
こに記録されるパーツデータ番号を変えることによって
複数の曲の再生順番を変えることができる。そこで、本
発明に係わる編集では、P−TNO(1)〜P−TNO
(255)から成るトラックデータ領域3gの内容の書
換えを実行する。緩衝領域3hは緩衝領域3dと同じ目
的で設けられている。パーツデータ領域3iは第1〜第
255のパーツデータ領域PD1 〜PD255を有する。
第1〜第255のパーツデータ領域PD1 〜PD255 の
それぞれには、曲を構成するパーツの先頭アドレスと終
端アドレスとLink−P(リンクポインタ)が書き込
まれる。なお、図1に示したユーザーデータ領域2cは
255個のパーツに分割されるとは限らず、一般には2
55個よりも大幅に少ないパーツに分割されるので、第
1〜第255のパーツデータ領域PD1 〜PD255 の全
てにパーツデータが書き込まれない。Link−Pは
「リンクポインタ」と呼ばれ、1曲を複数パーツに分割
記録する時に使用するものであり、その曲が次に続くパ
ーツを有する場合には、次のパーツのパーツデータ番号
(ポインタ)が書き込まれ、次に続くパーツを有さない
場合には0が書き込まれる。なお、パーツデータ番号と
は第1〜第255のパーツデータPD1 〜PD255 の順
番を示す値を意味する。パーツデータ領域3iに書き込
まれたパーツデータは、P−EMPTY領域3e、P−
FRA領域3f、P−TNO(1)〜P−TNO(25
5)で示すトラックデータ領域3gのうちの必ずどれか
にリンクされている。即ち、再利用可能パ−ツデ−タは
P−FRAに、空きパーツデータはP−EMPTYにリ
ンクされている。生ディスクの時は最初のパーツデータ
のみがP−FRAに、それ以外のパーツデータは全てP
−EMPTYにリンクされており、全てのパーツデータ
内の先頭アドレス、終端アドレスは共に0である。本発
明に係わる編集のために新しい曲(音声データブロッ
ク)がMD1に記録されると、これに関する新しいパー
ツデータがパーツデータ領域3iに書き込まれる。ま
た、トラックデータ領域3gの今迄の最終トラック(最
終曲)のためのトラックデータ領域P−TNO(n)
(ここで、nは任意の整数を示す。)よりも1つ後のト
ラックデータ領域P−TNO(n+1)に新しい曲の先
頭パーツデータ番号PDが書き込まれる。なお、UTO
C領域2bを編集する時には、この領域2bの全てがR
AM17にコピ−され、RAM17のUTOCにおいて
行われ、その後にMD1 のUTOC領域2bに移され
る。従って、本実施例の編集の説明におけるUTOC領
域2bは、MD1上のその領域のみならずRAM17に
格納されたUTOC領域も意味している。
【0011】今、1例として第1曲目の再生手順を説明
すると、トラックデータ領域P−TNO(1)の第1曲
の先頭パーツを示すパーツデータ番号が読み取られる。
これにより、第1曲目の先頭パーツ番号が判明するの
で、このパーツ番号に対応するパーツデータ領域3iの
パーツ番号PD1 が読み取られる。第1曲目の先頭パー
ツデータ番号が第1番目のパーツを示している時には、
第1のパーツデータ領域PD1 の先頭アドレスと終端ア
ドレスとLink −Pとが読み取られる。これにより、図
1のユーザーデータ領域2cの第1曲目が記録されてい
る第1番目のパーツP1 の先頭アドレスから終端アドレ
スまでの実データの読取りが可能になる。もし、第1曲
が第1のパーツP1 のみに記録されていれば、図2のパ
ーツデータ領域PD1 のLink −Pには0が記録されて
いるので、1つのパーツを読み取った時に第1曲目の読
取りは終了する。また、仮に第1曲目が図1の第1及び
第2のパーツP1 、P2 の両方に記録されているとすれ
ば、図2の第1のパーツデータ領域PD1 のLink −P
に第2のパーツデータ領域PD2 を指示するための第2
パーツデータ番号が記録されているので、第1のパーツ
の読取りが終了した後にLink −Pを頼りにして第2の
パーツデータ領域PD2 の先頭アドレス及び終端アドレ
ス及びLink −Pを読取り、これに基づいて図1の第2
のパーツP2 の実データを再生する。第2曲目以降の再
生も第1曲目と同様に行われる。
【0012】図3は図1のMD1を使用して音声データ
ブロック即ち曲を記録再生するための本発明の実施例に
従う装置を示す。MD1はケース(図示せず)に収容さ
れた状態でMDレコーダに着脱自在に挿入され、回転装
置としてのスピンドルモータ4に装着される。MD1は
光磁気ディスクであるので、レーザビームをMD1に投
射してデータの記録再生を行うための周知の光学ヘッド
5と、周知の磁気ヘッド6とを有する。光学ヘッド5と
磁気ヘッド6とは共通の送り装置7に依ってMD1の半
径方向に同時に送られ、MD1のトラック2の同一箇所
を同時に走査する。データの記録モード時には、記録再
生回路8から送出される変調記録信号(データ信号)が
磁気ヘッド6に供給され、光学ヘッド5から無変調レー
ザビームが対物レンズ(図示せず)を介してMD1の記
録箇所に投射される。MD1の記録データを読み出す時
には、光学ヘッド5から再生用ビームをMD1に投射
し、MD1のデータに対応した磁化の変化による反射又
は透過光の変化を光検出器で検出し、この検出信号を記
録再生回路8に送る。この実施例の光磁気記録方式は特
開平8−138353号公報に記録されている光磁気記
録方式と同一であり、また周知のMDレコーダと同一で
あるので、詳しい説明は省略する。
【0013】記録再生回路8は、記録信号入力端子9か
ら入力した音声信号をディジタル信号に変換してMD1
に記録し、MD1から再生した信号をアナログ信号に変
換して再生出力端子10に送出するものである。この記
録再生回路8は、特開平8−138353号公報に記録
されているディスク装置と同様に、入力A/D変換器、
出力D/A変換器、音声圧縮のエンコーダ及びデコー
ダ、メモリ部、EFM(Eight to Fourteen Modulat
ion )とACIRC(Advance Cross Interleave
Read Solomon Code )のエンコーダ及びデコー
ダ、ヘッド駆動回路、RFアンプ、アドレスデコーダ等
を有する周知の回路であるので、詳しい説明を省略す
る。サーボ回路11は、スピンドルモータ4及び光学ヘ
ッド5及びヘッド送り装置7に接続され、光学ヘッド5
及び磁気ヘッド6に依ってCLV(一定線速度)走査が
生じるように、モータ4の回転及びヘッド5、6の送り
を制御する。また、サーボ回路11は再生時においてレ
ーザビームの送り量が少ない場合には対物レンズの変位
によってレーザビームをMD1の半径方向に送る機能も
有する。
【0014】記録再生の制御及び編集の制御を実行する
ためにシステムコントローラ即ち制御器12と指令器1
3と表示器14とが設けられている。制御器12は、C
PU(中央処理装置)15、プログラムを含むROM
(リード・オンリー・メモリー)16、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)17等を含むマイクロコンピュ
ータ即ちマイクロプロセッサ構成であり、記録再生回路
8、サーボ回路11、指令器13及び表示器14に接続
されている。なお、制御器12の一部又は全部をリモー
トコントローラ構成にして有線、無線又は光に依ってM
Dレコーダ側と結合することができる。
【0015】指令器13の操作面には、図4に概略的に
示すように記録スイッチ18、再生スイッチ19、停止
スイッチ20、一時停止スイッチ21、高速前進(フォ
ワード)スイッチ22、高速後退(リバース)スイッチ
23、イジェクトスイッチ24、0〜9の数字キー2
5、ジョグ(JOG)ダイヤル26、挿入モードスイッ
チ27、置換/スタートスイッチ28、終了スイッチ2
9、クリアスイッチ30等が配置されている。
【0016】図5には図4の指令器13の中の主要なス
イッチと制御器12との関係が原理的に示されている。
記録スイッチ18、再生スイッチ19、停止スイッチ2
0、一時停止スイッチ21、挿入モードスイッチ27、
置換/スタートスイッチ28、終了スイッチ29、クリ
アスイッチ30は常開接点構成の押しボタン型スイッチ
であり、電源端子31とグランドとの間に抵抗32を介
して接続され、それぞれの出力ラインがオフに高レベ
ル、オン時に低レベルとなり、負論理に従う出力信号を
制御器12のCPU15に送り込むように構成されてい
る。図4に示す記録スイッチ18は記録モードを指令
し、再生スイッチ19は再生モードを指令し、停止スイ
ッチ20は記録再生停止モード及び記録後の編集処理の
開始を指令し、一時停止スイッチ21は一時停止(ポー
ズ)モードを指令し、高速前進スイッチ22は正方向高
速送りを指令し、高速後退スイッチ23は逆方向高速送
りを指令し、イジェクトスイッチ24はMD1の記録再
生装置からの排出を指令し、数字キー25はテンキーで
あって選曲、編集等のための数値指令を発生し、ジョグ
ダイヤル26はダイヤル操作で種々の指令を発生する。
【0017】本発明に従って新設された挿入モードスイ
ッチ27は特殊編集の1種である“挿入モード”及び
“部分挿入モード”を指令する時に使用するものであ
る。ここでの“挿入モード”とは、新しい曲(データブ
ロック)をMD1のユーザーデータ領域2c上に記録
し、MD1のユーザーデータ領域2c上においての複数
の曲の配列は変えないで、等価的にユーザーデータ領域
2c上で新しい曲の位置を変えたと見なすことができる
ようにUTOC領域2bのトラックデータ領域3gにお
けるパーツデータ番号の配列を変えることである。ま
た、部分挿入モードは、新しい曲を記録し、この曲を元
の曲の中に挿入することである。この挿入モードスイッ
チ27は、新しい曲の記録開始前に操作される。
【0018】置換/スタートスイッチ28は、特殊編集
としての“置換モード”及び“部分置換モード”を設定
するために使用するものである。ここでの“置換モー
ド”とは、新しい曲(データブロック)をMD1のユー
ザーデータ領域2c上に記録し、ユーザーデータ領域2
c上での曲の配列を変えないで、等価的にユーザーデー
タ領域2c上の指定された元の曲の位置に新しい曲を配
置したと見なすことができるようにUTOC領域2bの
トラックデータ領域3gにおけるパーツデータ番号の消
去及び移動を行うことである。部分置換モードは、元の
曲の中の一部を削除し、ここに新しい曲を配置したと等
価な再生出力を得ることができるように、UTOC領域
2bのトラックデータ領域3gを処理することである。
この置換/スタートスイッチ28は、置換モード及び部
分置換モードにおける置換開始位置を決定する時に操作
される。終了スイッチ29は部分置換モードにおける置
換終了位置を指定する時に操作するものである。クリア
スイッチ30は全てのモードをクリアする時に操作する
ものである。
【0019】制御器12のCPU15、ROM16、R
AM17、入出力インタフェース33はバス34を介し
て相互に接続されている。指令器13及び表示器14も
バス34に接続されている。制御器12と図3の記録再
生回路8およびサーボ回路11との間の信号伝送は入出
力インタフェース33を介して行われる。ROM16に
は本発明の実施例に従う種々のプログラムが格納されて
いる。RAM17は挿入トラック(曲)番号情報を格納
するための第1の領域M1 、置換開始トラック番号情報
を格納するための第2の領域M2 、置換終了トラック番
号情報を格納するための第3の領域M3 、曲挿入位置
(アドレス)を示す挿入タイムコード情報を格納するた
めの第4の領域M4 、曲置換の開始位置(アドレス)を
示す置換開始タイムコード情報を格納する第5の領域M
5 、置換終了位置(アドレス)を示す置換終了タイムコ
ード情報を格納する第6の領域M6 、各種モードを示す
フラグを格納するための第7の領域M7 、その他のデー
タを格納するための第8の領域M8 等を有する。
【0020】次に各スイッチ操作に基づく動作を説明す
る。図6は記録スイッチ18のオン操作によって生じる
動作の流れを示す。ステップS1 でMDレコーダを記録
モードとするために記録スイッチ18をオン操作する
と、これに基づく処理のプログラムがスタートし次のス
テップS2 で記録フラグが既にRAM17に格納されて
いるか否かが判断される。既に記録フラグが格納されて
いることを示すYESの出力が得られた場合には、今回
の記録操作は無視して終了ステップS6 に行く。また、
記録フラグが格納されていないことを示すNOの出力が
得られた時にはステップS3 で再生モードを示す再生フ
ラグがRAM17に格納されているか否かを判断する。
再生フラグが格納されていることを示すYESの出力が
得られた時には今回の記録スイッチ18の操作を無視し
て終了ステップS6 に行く。再生フラグが無いことを示
すNOの出力が得られた時にはステップS4 で記録コマ
ンドを発生させ、MDレコーダを記録状態とし、またス
テップS5 で記録モードを示す記録フラグを立て、これ
をRAM17に格納し、しかる後、終了ステップS6に
行く。
【0021】図7のステップS11で再生モードを設定す
るための再生スイッチ19をオン操作すると、これに基
づく処理のためのプログラムがスタートし次のステップ
S12においてRAM17に再生フラグが格納されている
か否かが判断される。もし、既に再生フラグが格納され
ていることを示すYESの出力が得られたら、今回の再
生操作を無視して終了ステップS15に行く。また、再生
フラグが無いことを示すNOの出力が得られた時には、
ステップS13で再生コマンドを発生させ、MDレコーダ
を再生状態にする。またステップS14で再生モードを示
す再生フラグを立て、これをRAM17に格納し、しか
る後、終了ステップS15に行く。
【0022】図8は停止スイッチ20を示すオン操作し
た時に生じる動作の流れを示す。本実施例においては停
止スイッチ20の操作は重要な意味を有しており、MD
レコーダを停止させるのみでなく、特殊編集の実行にも
寄与している。停止スイッチ20をオン操作すると、ス
テップS21に示すようにプログラムがスタートし、次の
ステップS22で記録フラグがRAM17に格納されてい
るか否かが判断される。記録フラグが有ることを示すY
ESの出力が得られた時には、ステップS23で特殊編集
モードを示すデータ又はフラグがRAM17に格納され
ているか否かが判断される。特殊編集モードを示すデー
タ又はフラグとはRAM17の第1〜第6の領域M1 〜
M6 に格納されるデータ又は第7の領域M7 に格納され
る挿入モードを示すフラグ、置換モードを示すフラグで
ある。なお、第1の領域M1 のみに情報がある場合は挿
入モード、第2又は第3の領域M2 、M3 のみに情報が
ある場合は置換モード、第1及び第4の領域M1 、M4
に情報がある場合は部分挿入モード、第2、第3、第5
及び第6の領域M2 、M3 、M5 、M6 のみに情報があ
る場合には部分置換モードである。従って、第7の領域
M7 の挿入モードフラグ及び置換モードフラグを使用し
ないで特殊編集モード判定を行うこともできる。ステッ
プS23で特殊モードでないことを示すNOの出力が得ら
れた時には、ステップS27で停止コマンドを発生させ、
且つ停止フラグを立ててRAM17に格納し、MDレコ
ーダを停止させ、しかる後、終了ステップS29に行く。
他方、ステップS23で特殊編集モード中であることを示
すYESの出力が得られた時には、ステップS24で停止
コマンドを発生させ、且つ停止フラグを立ててRAM1
7に格納すると共に、ステップS25で特殊編集を実行
し、しかる後、終了ステップS29に行く。ステップS22
で記録フラグが無いことを示すNOの出力が得られた時
には、ステップS26で再生フラグがRAM17に格納さ
れているかが判断される。再生フラグが有ることを示す
YESの出力が得られた時には、ステップS27で停止コ
マンドを発生させ、MDレコーダを停止させ、しかる
後、終了ステップS29に行く。他方、ステップS26から
再生フラグが無いことを示すNOの出力が得られた時に
は、ステップS28で一時停止フラグがRAM17に格納
されているか否かが判断される。図4に示した一時停止
スイッチ21の操作に基づく一時停止モードを示すフラ
グがRAM17に格納されていることを示すYESの出
力がステップS28で得られた時には、ステップS27で停
止コマンドを発生させ、MDレコーダを完全な停止状態
とし、且つ停止フラグを立て、しかる後、終了ステップ
S29に行く。他方、ステップS28で一時停止フラグが無
いことを示すNOの出力が得られた時には、既に停止状
態であるので、今回の停止スイッチ20の操作を無視し
て終了ステップS29に行く。上述から明らかなように停
止スイッチ20は本来の停止機能の他に、本発明に従う
特殊編集の開始指令機能も有する。
【0023】図9は特殊編集モードの1種である挿入モ
ードを設定するための挿入モードスイッチ27をオン操
作した時の動作を示す。まず、ステップS31に示すよう
に挿入モードスイッチ27の操作でプログラムがスター
トすると、次のステップS32で記録フラグがRAM17
に格納されているか否かが判断される。もし記録フラグ
があることを示すYESの出力が得られた時には今回の
挿入モードスイッチ27の操作を無視して直ちに終了ス
テップS39に行く。他方、ステップS32で記録フラグが
無いことを示すNOの出力が得られた時には、ステップ
S33で停止フラグがRAM17に格納されているか否か
が判断される。トラック(曲)の分割を伴わない普通の
挿入モード時は、再生中に停止スイッチ20を操作し、
その後に挿入モードスイッチ27を操作する。ステップ
S33において停止フラグがあることを示すYESの出力
が得られた時にはステップS34で新しい曲の挿入位置を
示すトラック(曲)番号が図4の数字キー25によって
指定されたか否かが判断され、この指定があることを示
すYESの出力が得られた時にはステップS35でRAM
17の第1の領域M1 に指定されたトラック番号を書き
込み、且つ必要に応じて挿入モードフラグを立ててRA
M17に書き込み、しかる後、終了ステップS39に行
く。他方、ステップS34でトラック番号指定が無いこと
を示すNOの出力が得られた時にはステップS36で挿入
モードスイッチ27の操作時に再生していたトラック
(曲)番号をRAM17の第1の領域M1 に書き込み、
且つ必要に応じて挿入モードフラグを立ててRAM17
に書き込み、しかる後、終了ステップS39に行く。ステ
ップS33で停止フラグが無いことを示すNOの出力が得
られた時には、ステップS37でRAM17に再生フラグ
が格納されているか否かが判断される。ステップS37で
再生フラグがあることを示すYESの出力が得られた時
には次のステップS38で挿入モードスイッチ27の操作
時の再生トラック(曲)番号及びタイムコードをRAM
17の領域M1 、M4 に書き込み、且つ必要に応じて挿
入モードフラグを立ててRAM17に書き込む。このス
テップS38の情報は部分挿入モード時に使用される。ス
テップS38の後は終了ステップS39に行く。また、ステ
ップS37で再生フラグが無いことを示すNOの出力が得
られた時には終了ステップS39に行く。
【0024】図10は特殊編集モードとしての置換モー
ド、部分置換モードに使用するための置換/スタートス
イッチ28をオン操作した時の動作を示す。まず、ステ
ップS41に示すように置換/スタートスイッチ28の操
作でプログラムがスタートすると、次のステップS42で
記録フラグがRAM17に格納されているか否かが判断
される。もし記録フラグがあることを示すYESの出力
が得られた時には今回の置換/スタートスイッチ28の
操作を無視して直ちに終了ステップS49に行く。他方、
ステップS42で記録フラグが無いことを示すNOの出力
が得られた時には、ステップS43で停止フラグがRAM
17に格納されているか否かが判断される。トラック
(曲)の分割を伴わない普通の置換モード時は、再生中
に停止スイッチ20を操作し、その後に置換/スタート
スイッチ28を操作する。ステップS43において停止フ
ラグがあることを示すYESの出力が得られた時にはス
テップS44で新しい曲の置換位置を示すトラック(曲)
番号が図4の数字キー25によって指定されたか否かが
判断され、この指定があることを示すYESの出力が得
られた時にはステップS45でRAM17の第2の領域M
2 に指定されたトラック番号を書き込み、且つ必要に応
じて置換モードフラグを立ててRAM17に書き込み、
しかる後、終了ステップS49に行く。他方、ステップS
44でトラック番号指定が無いことを示すNOの出力が得
られた時にはステップS46で置換/スタートスイッチ2
8の操作時に再生していたトラック(曲)番号をRAM
17の第2の領域M2 に書き込み、且つ必要に応じて置
換モードフラグを立ててRAM17に書き込み、しかる
後、終了ステップS49に行く。ステップS43で停止フラ
グが無いことを示すNOの出力が得られた時には、ステ
ップS47でRAM17に再生フラグが格納されているか
否かが判断される。ステップS47で再生フラグがあるこ
とを示すYESの出力が得られた時には、次のステップ
S48で置換/スタートスイッチ28の操作時の再生トラ
ック(曲)番号及びタイムコードをRAM17の領域M
2 、M5 に書き込み、且つ必要に応じて置換モードフラ
グを立ててRAM17に書き込む。このステップS48の
情報は部分置換モード時に使用される。ステップS48の
後は終了ステップS49に行く。また、ステップS47で再
生フラグが無いことを示すNOの出力が得られた時には
終了ステップS49に行く。
【0025】図11は図4の部分置換の終了位置を指示
するための終了スイッチ29のオン操作に基づく動作の
流れを示す。ステップS51に示すように終了スイッチ2
9をオン操作してプログラムをスタートさせると、ステ
ップS52において記録フラグがRAM17に格納されて
いるか否かが判断される。記録フラグが格納されていな
いことを示すNOの出力が得られた時には終了スイッチ
29の操作を無視して終了ステップS55に行く。他方、
ステップS52で記録フラグが有ることを示すYESの出
力が得られた時には、ステップS53で停止フラグがRA
M17に格納されているか否かが判断される。ステップ
S53で停止フラグが有ることを示すYESの出力が得ら
れた時には終了ステップS55に行く。また、ステップS
53で停止フラグが無いことを示すNOの出力が得られた
時にはステップS54で今回の終了スイッチ29のオン操
作時に再生していたトラック(曲)番号及びタイムコー
ドをRAM17の領域M3 、M6 に書き込む。これは部
分置換における置換終了位置情報として使用される。ス
テップS54の後は終了ステップS55に行く。
【0026】図12は表示器14の表示動作を示す。ス
テップS61で表示器14の表示動作がスタートすると、
次のステップS62で通常モードか否かが判断される。R
AM17の第1〜第6の領域M1 〜M6 のデータ又は第
7の領域M7 のフラグに基づいて通常モードか特殊編集
モードかを判断する。通常モードを示すYESの出力が
得られた場合には、ステップS63に示すように現在記録
又は再生中のMD1のトラック(曲)番号及びタイムコ
ードを表示面に表示させる。他方、ステップS62で特殊
編集モードを示すNOの出力が得られた時には、ステッ
プS64で記録モードフラグがRAM17に格納されてい
るか否かが判断される。ステップS64で記録フラグが有
ることを示すYESの出力が得られた時には、次のステ
ップS65で現在記録中のトラック(曲)番号をこれから
挿入又は置換することを希望するトラック番号に変換
し、この希望トラック番号を点滅表示させる。また、現
在記録中のタイムコードを表示させる。他方、ステップ
S64で記録フラグが無いことを示すNOの出力が得られ
た時には、ステップS64に移る。
【0027】図13は表示器14の表示面の表示を概略
的に示す。トラック(曲)番号の表示領域14aには3
桁のトラック番号が表示され、例えばトラック(曲)番
号が2の場合には002と表示される。そして、特殊編
集モード時には、領域14aのトラック番号の表示が点
滅し、その他は非点滅となる。時間情報表示領域14b
にはMD1に予め書かれているタイムコードの再生出力
がm(分)s(秒)F(フレーム)で表示される。図1
3には5分が005m00s00Fで示されている。ス
テータス情報表示欄14cには挿入モードを示すINS
ERT、置換モードを示すREPLACE等が表示され
る。
【0028】MDレコーダの通常の停止モード、再生モ
ード、再生一時停止モード、記録準備モード、記録モー
ドと記録フラグ、再生フラグ、再生一時停止フラグ、停
止フラグとの関係を示す。これ等のフラグはRAM17
に格納され、CPU15はフラグの状態によってモード
を判断する。ここでは記録モード時に記録フラグのみを
“1”としたが、記録フラグと再生フラグの両方を
“1”にするように構成することもできる。なお、挿入
モードフラグ及び置換モードフラグも、これ等が有る時
は論理の1、無い時は論理の0としてRAM17に格納
される。なお、第1〜第6の領域M1 〜M6 の情報は挿
入モードと置換モードの情報を含むので、挿入モードフ
ラグ及び置換モードフラグを立てることを省くこともで
きる。
【0029】本実施例の情報記録再生システムは記録媒
体としてのMD1におけるユーザーデータ領域2cの主
情報(例えば曲)とこの主情報の記録位置との関係を示
すUTOC領域2bの目次情報を編集する機能を有す
る。即ち、この制御器12は、次の(a)(b)(c)
(d)に示す基本機能を有する。 (a) ユーザーデータ領域2c上で複数の曲(データ
ブロック)を移動したと等価な再生状態を得ることが可
能なようにUTOC領域(ユーザー目次情報領域)2b
上における目次情報を移動する機能。 (b) ユーザーデータ領域2c上で1つの曲(データ
ブロック)を複数の曲(データブロック)に分割したと
等価な再生状態を得ることが可能なようにUTOC領域
2b上で目次情報を分割する機能。 (c) ユーザーデータ領域2c上で複数の曲(データ
ブロック)を1つの曲(データブロック)に結合したと
等価な再生状態を得ることが可能なようにUTOC領域
2bにおける目次情報を結合する機能。 (d) ユーザーデータ領域2c上の任意の曲(データ
ブロック)を削除したと等価な再生状態を得ることが可
能なようにUTOC領域2b上の目次情報を削除する機
能。 また、制御器12は挿入スイッチ27、置換/スタート
スイッチ28、終了スイッチ29等の特殊編集指令スイ
ッチの操作に基づいて挿入モード、置換モード、部分挿
入モード、部分置換モードのいずれか1つを設定し、設
定されたモードのための動作を新しい曲(データブロッ
ク)の記録終了後に自動的に発生させるための機能も有
する。以下、各モードの動作を詳しく説明する。
【0030】
【挿入モード】1例として、第1の内容のデータブロッ
クD1 と第2の内容のデータブロックD2 と第3の内容
のデータブロックD3 とが予め記録されているMD1に
第4の内容のデータブロックD4 を追加記録し、再生順
番をD1 、D4 、D2 、D3 に設定するための方法を説
明する。理解を容易にするために、第1の内容のデータ
ブロックD1 を「起立」、第2の内容のデータブロック
D2 を「礼」、第3の内容のデータブロックD3 を「着
席」第4の内容のデータブロックD4 を「気をつけ」を
示すデータとする。第4の内容の「気をつけ」が記録さ
れる前のUTOC領域2bのトラックデータ領域3gに
おけるP−TNO(1)〜P−TNO(255)と曲
(データブロック)との関係は次の通りである。 P−TNO(1) D1 P−TNO(2) D2 P−TNO(3) D3 P−TNO(4)〜(255)空き 既に説明したようにP−TNO(1)〜P−TNO(2
55)の領域には曲(データブロック)の番号が直接に
書き込まれるのではなく、曲が記録されているパーツを
示す番号(パーツデータ番号)が記録される。また、1
つの曲が複数のパーツにまたがる場合には最初(先頭)
に再生されるパーツの番号が記録されている。今、第
1、第2、第3及び第4のパーツを示す番号即ちパーツ
データ番号をPD1 、PD2 、PD3 、PD4 で表し、
第1、第2及び第3のパーツに第1、第2、第3のデー
タブロック(曲)D1 、D2 、D3 が規則正しく記録さ
れているとすれば、 P−TNO(1)にPD1 を示す番号「1」 P−TNO(2)にPD2 を示す番号「2」 P−TNO(3)にPD3 を示す番号「3」 が記録されてる。
【0031】第4の内容のデータブロックD4 「気をつ
け」をMD1に記録し、再生順番をD1 、D4 、D2 、
D3 即ち「起立」「気をつけ」「礼」「着席」に設定し
たい時には、まず、データブロックD1 、D2 、D3 が
記録済のMD1をモータ4のスピンドルに係合させ、再
生スイッチ19をオン操作する。これにより、MD1の
データブロックD1 、D2 、D3 の再生が開始し、再生
出力端子10に接続されたスピーカ(図示せず)から再
生音を得ることができる。操作者はこの再生音を聴き、
新しい音声データブロックD4 を挿入したい位置に相当
する第2の内容のデータブロックD2 の再生中に停止ス
イッチ20をオン操作する。次に操作者は挿入モードス
イッチ27をオン操作する。これにより、停止フラグが
立ち、MDレコーダが停止すると共に、図9のステップ
S31、S32、S33、S34、S36及びS39の経路の動作が
生じ、ステップS36に示すように挿入モードスイッチ2
7の操作時即ち現在の停止位置のトラック番号として第
2の内容のデータブロックD2 を示す番号「2」がRA
M17の第1の領域M1 に格納される。次に操作者は記
録スイッチ18を操作して記録モードを設定し、第4の
内容「気をつけ」を示す音声信号を入力端子9に供給す
る。記録スイッチ18を操作すると、図6のステップS
1 、S2 、S3 、S4 、S5 、S6 の経路の動作が生
じ、記録コマンドが発生し、記録が開始すると共に記録
フラグがRAM17に格納される。新しい第4の内容
「気をつけ」を示すデータブロック(第4番の曲)D4
はMD1のユーザーデータ領域2cの空き領域に記録さ
れ、この例ではこの記録領域が第4のパーツとなる。図
2のUTOC領域2bのパーツデータ領域3iにおける
第4のパーツデータ領域PD4 にユーザーデータ領域2
cの第4のパーツの先頭アドレスと終端アドレスとが書
き込まれる。第4の内容「気をつけ」を複数のパーツに
またがって記録することもできるがここでは1つのパー
ツに全部が記録されたものとする。なお、記録モード中
には第4の内容のデータブロックD4 を示す番号「4」
の表示信号が発生するが、図12のステップS65で説明
したように操作者の混乱を防ぐために挿入トラック
(曲)を示す「2」を点滅表示させる。UTOC領域2
bのトラックデータ領域3gのP−TNO(4)には第
4の内容「気をつけ」を示すデータブロックD4 が記録
されたパーツの先頭アドレスと終端アドレスが記録され
ている第4番目のパーツデータ領域PD4 を示す番号
「4」が格納される。即ち、トラックデータ領域3gに
は、 P−TNO(1) PD1 を示す番号「1」 P−TNO(2) PD2 を示す番号「2」 P−TNO(3) PD3 を示す番号「3」 P−TNO(4) PD4 を示す番号「4」 の情報が格納される。P−TNO(1)〜P−TNO
(4)の順番は再生順番を示すので、このままであれ
ば、目的とする順番D1 、D4 、D2 、D3 の再生出力
を得ることができない。しかし、本実施例では挿入スイ
ッチ27が操作され、RAM17の第1の領域M1 に挿
入トラック番号情報即ち挿入データブロック(曲)番号
情報として「2」が格納されているので、これを読み出
すことによって挿入モードであることを判断でき、第4
のデータブロックD4 「気をつけ」の記録終了後に目的
の配列D1 、D4 、D2 、D3 を得るための処理を自動
的に実行することができる。即ち、操作者は第4のデー
タブロックD4 「気をつけ」の記録が終了したら、停止
スイッチ20を操作する。停止スイッチ20の操作は前
は記録モードであり、且つ記録モードの前に特殊編集モ
ードとしての挿入スイッチ27が操作されているので、
停止スイッチ20の操作によって図8のステップS21、
S22、S23、S24、S25、S29の経路の動作が生じ、ス
テップS25で示す特殊編集(挿入)が実行される。この
挿入編集とは、図2のトラックデータ領域3gにおける
P−TNO(1)〜P−TNO(4)におけるパーツデ
ータ番号の配置を替えることである。即ち、トラックデ
ータ領域3gの格納データ配置を次のようにする。 P−TNO(1) 第1の内容「起立」のパーツデータ
番号「1」 P−TNO(2) 第4の内容「気をつけ」のパーツデ
ータ番号「4」 P−TNO(3) 第2の内容「礼」のパーツデータ番
号「2」 P−TNO(4) 第3の内容「着席」のパーツデータ
番号「3」
【0032】上記挿入編集は、図15の編集の概要を示
すフローチャートにおける挿入モード処理ルーチンS73
で実行される。即ち、編集プログラムがステップS71で
スタートし、ステップS72で第1の領域M1 の挿入トラ
ック番号の有無又は必要に応じて挿入モードフラグの有
無によって挿入モードか否かが判断され、挿入モードを
示すYESの出力が得られた時には、挿入モード処理ル
ーチンS73の動作が生じる。図16は挿入モード処理ル
ーチンS73を詳しく示すものである。挿入モード処理ル
ーチンS73は3つのステップS79、S80、S81から成
り、まず、ステップS79に従ってUTOC領域2bのト
ラックデータ領域3gにおけるP−TNO(1)〜P−
TNO(4)のパーツデータ番号の移動を実行する。こ
れにより目的とする再生順番の目次情報が完成する。次
にステップS80でRAM17の領域M1の挿入トラック
(曲)番号を0にリセットし、且つ領域M7 の挿入モー
ドフラグをリセットし、しかる後、終了ステップS81に
行く。
【0033】以上の編集手順では、第4の内容「気をつ
け」のデータブロックD4 の挿入トラック位置を再生中
の停止スイッチ20の操作で決定したが、操作者が数字
キー25の操作で指定することもできる。この場合には
停止状態において挿入スイッチ27をオン操作し、しか
る後数字キーの「2」を操作する。これにより、RAM
17の第1の領域M1 に挿入トラック番号情報として
「2」が格納され、記録動作後の自動編集が可能にな
る。なお、UTOC領域2bに対する情報の書き込み
は、全ての処理が実行してから一括して行われる。即
ち、既に説明したようにUTOC領域2bの全ての情報
をRAM17に格納し、RAM17上のUTOCでこの
中の情報の書き換え(編集)を実行し、全ての編集が終
了した時にMD1のUTOC領域2bにこの情報が格納
される。勿論、MD1 のUTOC領域2bを使用してこ
こを直接に編集することも可能である。
【0034】上述のように編集したMD1を再生する
と、UTOC領域2bのトラックデータ領域3gにおけ
るP−TNO(1)〜P−TNO(4)に格納されてい
るパーツデータ番号「1」「4」「2」「3」の順に再
生が進行し、「起立」「気をつけ」「礼」「着席」の順
番の再生出力を得ることができる。
【0035】
【置換モード】次に、置換モードについて説明する。置
換モードの1例として第1の内容のデータブロックD1
と第2の内容のデータブロックD2 と第3の内容のデー
タブロックD3 とが予め記録されているMD1に第4の
内容のデータブロックD4 を追加記録し、再生時に第2
の内容のデータブロックD2 は読み出さないで、この代
りに第4の内容のデータブロックD4 を読み出し、D1
、D4 、D3 の順に再生出力が得られるようにUTO
C領域2bの索引情報を処理する方法を説明する。理解
を容易にするために、第1の内容のデータブロックD1
を「オープニング曲」、第2の内容のデータブロックD
2 を「昨日の体操」、第3の内容のデータブロックD3
を「ラジオ体操第1」、第4の内容のデータブロックD
4 を「今日の体操」を示すデータとする。第4の内容の
「今日の体操」が記録される前のUTOC領域2bのト
ラックデータ領域3gにおけるP−TNO(1)〜P−
TNO(255)と曲(データブロック)との関係は次
の通りである。 P−TNO(1) D1 P−TNO(2) D2 P−TNO(3) D3 P−TNO(4)〜(255)空き 既に説明した挿入モードの場合と同様にようにパーツデ
ータ番号をPD1 、PD2 、PD3 、PD4 で表し、第
1、第2及び第3のパーツに第1、第2及び第3のデー
タブロック(曲)D1 、D2 、D3 が規則正しく記録さ
れているとすれば、 P−TNO(1)にPD1 を示す番号「1」 P−TNO(2)にPD2 を示す番号「2」 P−TNO(3)にPD3 を示す番号「3」 が記録されてる。
【0036】第4の内容のデータブロックD4 「今日の
体操」をMD1に記録し、「昨日の体操」を削除して再
生順番をD1 、D4 、D3 即ち「オープニング曲」「今
日の体操」「ラジオ体操第1」に設定したい時には、ま
ず、データブロックD1 、D2 、D3 が記録済のMD1
をモータ4のスピンドルに係合させ、再生スイッチ19
をオン操作する。これにより、MD1のデータブロック
D1 、D2 、D3 の再生が開始し、再生出力端子10に
接続されたスピーカ(図示せず)から再生音を得ること
ができる。操作者はこの再生音を聴き、新しいデータブ
ロックD4 で置換したい古い第2の内容のデータブロッ
クD2 の再生中に停止スイッチ20をオン操作する。次
に操作者は置換/スタートスイッチ28をオン操作す
る。これにより、停止フラグが立ち、MDレコーダが停
止すると共に、図10のステップS41、S42、S43、S
44、S46及びS49の経路の動作が生じ、ステップS46に
示すように置換/スタートスイッチ28の操作時即ち現
在の停止位置のトラック番号として第2の内容のデータ
ブロックD2 を示す番号「2」がRAM17の第2の領
域M2 に置換開始トラック番号情報として格納される。
次に操作者は記録スイッチ18を操作して記録モードを
設定し、第4の内容「今日の体操」を示す音声信号を入
力端子9に供給する。記録スイッチ18を操作すると、
図6のステップS1 、S2 、S3 、S4 、S5 、S6 の
経路の動作が生じ、記録コマンドが発生し、記録が開始
すると共に記録フラグがRAM17に格納される。新し
い第4の内容「今日の体操」を示すデータブロック(第
4番の曲)D4 はMD1のユーザーデータ領域2cの空
き領域に記録され、この例ではこの記録領域が第4のパ
ーツとなる。図2のUTOC領域2bのパーツデータ領
域3iにおける第4のパーツデータ領域PD4 にユーザ
ーデータ領域2cの第4のパーツの先頭アドレスと終端
アドレスとが書き込まれる。第4の内容「今日の体操」
を複数のパーツにまたがって記録することもできるが、
ここでは1つのパーツに全部が記録されたものとする。
なお、記録モード中には第4の内容のデータブロックD
4 を示す番号「4」の表示信号が発生するが、図12の
ステップS65で説明したように操作者の混乱を防ぐため
に置換トラック(曲)を示す「2」を点滅表示させる。
UTOC領域2bのトラックデータ領域3gのP−TN
O(4)には、第4の内容「今日の体操」を示すデータ
ブロックD4 が記録された第4のパーツの先頭アドレス
と終端アドレスが記録されている第4番目のパーツデー
タ領域PD4 を示す番号「4」が格納される。即ち、ト
ラックデータ領域3gには、 P−TNO(1) PD1 を示す番号「1」 P−TNO(2) PD2 を示す番号「2」 P−TNO(3) PD3 を示す番号「3」 P−TNO(4) PD4 を示す番号「4」 の情報が格納される。P−TNO(1)〜P−TNO
(4)の順番は再生順番を示すので、このままであれ
ば、目的とする再生出力D1 、D4 、D3 を得ることが
できない。しかし、本実施例では置換/スタートスイッ
チ28の操作でRAM17の第2の領域M2 に置換開始
トラック番号情報即ち置換データブロック(曲)番号情
報として「2」が格納されているので、これを読み出す
ことによって置換モードであることを判断でき、第4の
データブロックD4 「今日の体操」の記録終了後に目的
の再生出力D1 、D4 、D3 を得るための処理を自動的
に実行することができる。即ち、操作者は第4のデータ
ブロックD4 「今日の体操」の記録が終了したら、停止
スイッチ20を操作する。停止スイッチ20の操作前の
モードは記録モードであり、この記録モードの前に特殊
編集モードとしての置換/スタートスイッチ28が操作
されているので、停止スイッチ20の操作によって図8
のステップS21、S22、S23、S24、S25、S29の経路
の動作が生じ、ステップS25で示す特殊編集(置換)が
実行される。この置換編集とは、図2のトラックデータ
領域3gにおけるP−TNO(1)〜P−TNO(4)
におけるパーツデータ番号の一部(D2 を示す番号)を
削除し、配置を替えることである。即ち、トラックデー
タ領域3gの格納データを次のようにする。 P−TNO(1) 第1の内容「オープニング曲」のパ
ーツデータ番号「1」 P−TNO(2) 第4の内容「今日の体操」のパーツ
データ番号「4」 P−TNO(3) 第3の内容「ラジオ体操第1」のパ
ーツデータ番号「3」
【0037】上記置換編集は、図15の編集の概要を示
すフローチャートにおける置換モード処理ルーチンS75
で実行される。即ち、編集プログラムがステップS71で
スタートし、ステップS72で挿入モードでないことを示
すNOの出力が得られ、ステップS74でRAM17の領
域M2 、M3 、M5 、M6 の情報又は領域M7 の置換フ
ラグの有無によって置換モードか否かが判断され、置換
モードを示すYESの出力が得られた時には、置換モー
ド処理ルーチンS75の動作が生じる。図17は置換モー
ド処理ルーチンS75を詳しく示すものである。置換モー
ド処理ルーチンS75は4つのステップS82、S83、S8
4、S85から成り、まず、ステップS82に従ってUTO
C領域2bのトラックデータ領域3gにおけるP−TN
O(2)のパーツデータ番号「2」を消去する。またこ
の消去の後にP−TNO(3)及びP−TNO(4)の
欄のパーツデータ番号を1段上にずらすことによって、 P−TNO(1) 第1の内容「オープニング曲」のパ
ーツデータ番号「1」 P−TNO(2) 第3の内容「ラジオ体操第1」のパ
ーツデータ番号「3」 P−TNO(3) 第4の内容「今日の体操」のパーツ
データ番号「4」 P−TNO(4) 空き の格納状態を得る。次に、ステップS83に示すように、
消去したパーツデータ番号「2」が格納されていたP−
TNO(2)の欄に消去後のP−TNO(3)の欄の新
しいデータブロック(曲)のパーツデータ番号「4」を
移動する。この移動は図16のステップS79の挿入モー
ド時の移動と同一方法で行う。これにより、P−TNO
(1)〜P−TNO(3)におけるパーツデータ番号の
配置は次のようになる。 P−TNO(1) 第1の内容「オープニング曲」のパ
ーツデータ番号「1」 P−TNO(2) 第4の内容「今日の体操」のパーツ
データ番号「4」 P−TNO(3) 第3の内容「ラジオ体操第1」のパ
ーツデータ番号「3」 なお、ステップS82における消去後に1段上にずらす繰
り上げ動作を省き、P−TNO(4)のパーツデータ番
号「4」をP−TNO(2)の欄に直接に移動させるこ
ともできる。次に、ステップS84でRAM17の領域M
2 の置換トラック(曲)番号を0にリセットし、且つ領
域M7 の置換モードフラグをリセットし、しかる後、終
了ステップS85に行く。
【0038】以上の編集手順では、第4の内容「今日の
体操」のデータブロックD4 を配置する位置の指令を再
生中の停止スイッチ20の操作で決定したが、操作者が
数字キー25の操作で指定することもできる。この場合
には停止状態において数字キ−の「2」を操作し、しか
る後、置換/スタートスイッチ28をオン操作する。こ
れにより、RAM17の第2の領域M2 に置換トラック
番号情報として「2」が格納され、記録動作後の自動編
集が可能になる。
【0039】上述のように編集したMD1を再生する
と、UTOC領域2bのトラックデータ領域3gにおけ
るP−TNO(1)、P−TNO(2)、P−TNO
(3)に格納されているパーツデータ番号「1」「4」
「3」の順に再生が進行し、「オープニング曲」「今日
の体操」「ラジオ体操第1」の順に再生出力を得ること
ができる。
【0040】
【部分挿入モード】次に、部分挿入モードについて説明
する。部分挿入モードの1例として、第1の内容のデー
タブロックD1 と第2の内容のデータブロックD2 と第
3の内容のデータブロックD3 とが予め記録されている
MD1に第4の内容のデータブロックD4 を追加記録
し、第2の内容のデータブロックD2 を第1及び第2の
部分D2a、D2bに分割し、第1及び第2の部分D2a、D
2bの中に第4の内容のデータブロックD4 を配置したと
等価な再生出力D1 、D2a、D4 、D2b、D3 を得るた
めの方法を説明する。理解を容易にするために、第1の
内容のデータブロックD1 を「オープニング曲」、第2
の内容のデータブロックD2 を「本の紹介」、第3の内
容のデータブロックD3 を「エンデング曲」第4の内容
のデータブロックD4 を「発売日のナレーション」を示
すデータとする。第4の内容の「発売日のナレーショ
ン」が記録される前のUTOC領域2bのトラックデー
タ領域3gにおけるP−TNO(1)〜P−TNO(2
55)と曲(データブロック)との関係は次の通りであ
る。 P−TNO(1) D1 P−TNO(2) D2 P−TNO(3) D3 P−TNO(4)〜(255)空き 第1〜第4のパーツを示す番号即ちパーツデータ番号を
PD1 、PD2 、PD3 、PD4 で表し、第1、第2及
び第3のパーツに第1、第2、第3のデータブロック
(曲)D1 、D2 、D3 が規則正しく記録されていると
すれば、トラックデータ領域3gの P−TNO(1)にPD1 を示す番号「1」 P−TNO(2)にPD2 を示す番号「2」 P−TNO(3)にPD3 を示す番号「3」 が記録されてる。
【0041】第4の内容「発売日のナレーション」をM
D1に記録し、第2の内容「本の紹介」を「本の紹介前
半」と「本の紹介後半」に分割し、「本の紹介前半」と
「本の紹介後半」との間に「発売日のナレーション」を
配置した再生出力即ちD1 、D2a、D4 、D2b、D3 の
配置の再生出力を得るためには、まず、データブロック
D1 、D2 、D3 が記録済のMD1をモータ4のスピン
ドルに係合させ、再生スイッチ19をオン操作する。こ
れにより、MD1のデータブロックD1 、D2、D3 の
再生が開始し、再生出力端子10に接続されたスピーカ
(図示せず)から再生音を得ることができる。操作者は
この再生音を聴き、新しい音声データブロックD4 を挿
入したい位置即ち第2の内容「本の紹介」のデータブロ
ックD2の「本の紹介前半」のデータブロックD2aの終
り位置に再生箇所が至ったら挿入モドスイッチ27をオ
ン操作する。停止スイッチ20の操作を介さないで挿入
モードスイッチ27をオン操作すると、図9のステップ
S31、S32、S33、S37、S38及びS39の経路の動作が
生じ、ステップS38に示すように挿入モードスイッチ2
7の操作時トラック番号として第2の内容のデータブロ
ックD2 を示す番号「2」がRAM17の第1の領域M
1 に格納され、また、この時の時間情報(位置情報)と
してタイムコードが第4の領域M4 に格納される。な
お、必要に応じてジョグダイアル26を用いて挿入位置
の微調整をすることができる。次に操作者は記録スイッ
チ18を操作して記録モードを設定し、第4の内容「発
売日のナレーション」を示す音声信号を入力端子9に供
給する。記録スイッチ18を操作すると、図6のステッ
プS1 、S2 、S3 、S4 、S5 、S6 の経路の動作が
生じ、記録コマンドが発生し、記録が開始すると共に記
録フラグがRAM17に格納される。新しい第4の内容
「発売日のナレーション」を示すデータブロック(第4
番の曲)D4 はMD1のユーザーデータ領域2cの空き
領域に記録され、この例ではこの記録領域が第4のパー
ツとなる。図2のUTOC領域2bのパーツデータ領域
3iにおける第4のパーツデータ領域PD4 にユーザー
データ領域2cの第4のパーツの先頭アドレスと終端ア
ドレスとが書き込まれる。第4の内容「発売日のナレー
ション」を複数のパーツにまたがって記録することもで
きるがここでは1つのパーツに全部が記録されたものと
する。なお、記録モード中には第4の内容のデータブロ
ックD4 を示す番号「4」の表示信号が発生するが、図
12のステップS65で説明したように操作者の混乱を防
ぐために挿入トラック(曲)を示す「2」を点滅表示さ
せる。UTOC領域2bのトラックデータ領域3gのP
−TNO(4)には第4の内容「発売日のナレーショ
ン」を示すデータブロックD4 が記録されたパーツの先
頭アドレスと終端アドレスが記録されている第4番目の
パーツデータ領域PD4を示す番号「4」が格納され
る。即ち、トラックデータ領域3gには、 P−TNO(1) PD1 を示す番号「1」 P−TNO(2) PD2 を示す番号「2」 P−TNO(3) PD3 を示す番号「3」 P−TNO(4) PD4 を示す番号「4」 の情報が格納される。P−TNO(1)〜P−TNO
(4)の順番は再生順番を示すので、このままであれ
ば、目的とする順番D1 、D2a、D4 D2b、D3 の再生
出力を得ることができない。しかし、本実施例では挿入
スイッチ27の操作でRAM17の第1の領域M1 に挿
入トラック番号情報即ち挿入データブロック(曲)番号
情報として「2」が格納され、更に領域M4 に挿入タイ
ムコード情報が格納されているので、これを読み出した
もの又はこれと挿入モードフラグとの組み合せによって
CPU15は“部分挿入モード”であると判断し、目的
の配列D1 、D2a、D4 、D2b、D3 の再生出力を得る
ための処理を実行する。即ち、操作者は第4のデータブ
ロックD4 「発売日のナレーション」の記録が終了した
ら、停止スイッチ20を操作する。停止スイッチ20の
操作前は記録モードであり、且つ記録モードの前に特殊
編集モードとしての挿入スイッチ27が操作されている
ので、停止スイッチ20の操作によって図8のステップ
S21、S22、S23、S24、S25、S29の経路の動作が生
じ、ステップS25で示す特殊編集(部分挿入)が実行さ
れる。この部分挿入編集とは、図2のトラックデータ領
域3gにおけるP−TNO(1)〜P−TNO(4)に
おけるパーツデータ番号、及びパーツデータ領域3iの
書き換えを実行することである。即ち、本実施例での部
分挿入編集とはトラックデータ領域3gの格納データ配
置を次のように変更することである。 P−TNO(1) 第1の内容「オープニング曲」のパ
ーツデータ番号「1」 P−TNO(2) 第2の内容の前半「本の紹介前半」
のパーツデータ番号「2」 P−TNO(3) 第4の内容「発売日のナレーショ
ン」のパーツデータ番号「4」 P−TNO(4) 第2の内容の後半「本の紹介後半」
のパーツデータ番号「5」 P−TNO(5) 第3の内容「エンデング曲」のパー
ツデータ番号「3」
【0042】上記部分挿入編集は、図15の編集の概要
を示すフローチャートにおける部分挿入モード処理ルー
チンS77で実行される。即ち、編集プログラムがステッ
プS71でスタートし、ステップS72及びS74の出力がい
ずれもNOの時にはステップS76で部分挿入モードか否
かが判断される。この判断はRAM17の第4の領域M
4 に挿入タイムコードがあるか否かで行われ、有る場合
には部分挿入モードである。ステップS76で部分挿入モ
ードを示すYESの出力が得られた時には、部分挿入モ
ード処理ルーチンS77の動作が生じる。図18は部分挿
入モード処理ルーチンS77を詳しく示すものである。部
分挿入モード処理ルーチンS77は4つのステップS86、
S87、S88、S89から成る。まず、ステップS86でデー
タブロック即ちトラック(曲)の分割処理が実行され
る。この分割処理は実際のデータブロック(曲)を分割
処理するのではなく、UTOC領域2bの目次情報の処
理によって見掛け上の分割を行う。この分割処理におい
て、RAM17の第1の領域M1 の挿入トラック番号と
第4の領域M4 の挿入タイムコード情報(時間情報)と
が分割点(分割点アドレス)の決定に使用される。この
実施例ではトラック番号2即ちP−TNO(2)で指定
されるデータブロック(曲)が前半と後半に分割され
る。ここでは前半の内容を「本の紹介前半」と呼び、後
半の内容を「本の紹介後半」と呼ぶことにする。また、
「本の紹介前半」のパーツデータ番号(パーツ番号)を
「2」、「本の紹介後半」のパーツデータ番号(パーツ
番号)を「5」とする。従って、図2に示すUTOC領
域2bのパーツデータ領域3iのパーツデータ番号
「2」の領域即ちPD2 には「本の紹介前半」を示すデ
ータブロックが記録されているトラックの先頭アドレス
と終端アドレスとが格納され、また、パーツデータ領域
3iのパーツデータ番号「5」の領域即ちPD5 には
「本の紹介後半」を示すデータブロックが記録されてい
るトラックの先頭アドレスと終端アドレスとが格納され
る。なお、パーツデータ領域3iのパーツデータ番号
「1」の領域PD1 には「オープニング曲」の記録領域
(トラック)の先頭アドレスと終端アドレスが格納さ
れ、パーツデータ番号「3」の領域PD3 には「エンデ
ング曲」の記録領域(トラック)の先頭アドレスと終端
アドレスとが格納され、パーツデータ番号「4」の領域
PD4 には「発売日のナレーション」の記録領域(トラ
ック)の先頭アドレスと終端アドレスとが記録されてい
る。パーツの分割に伴いUTOC領域2bのトラックデ
ータ領域2gの内容も変更する。即ち、データブロック
数即ち曲数(トラック数)が分割によって4から5に増
加したので、各曲とパーツとの関係を示すテーブルを次
のように作成する。 P−TNO(1) 「オープニング曲」のパーツデータ
番号「1」 P−TNO(2) 「本の紹介前半」のパーツデータ番
号「2」 P−TNO(3) 「本の紹介後半」のパーツデータ番
号「5」 P−TNO(4) 「エンデング曲」のパーツデータ番
号「3」 P−TNO(5) 「発売日のナレーション」のパーツ
データ番号「4」 要するに、分割によって「本の紹介後半」のトラック
(曲)が追加されたので、「エンデング曲」及び「発売
日のナレーション」のトラック番号(P−TNO)をイ
ンクリメントする。
【0043】次に、図18のステップS87に従う移動処
理を実行する。このステップS87の移動処理は、図16
のステップS79の移動処理と同一の方法で行われる。即
ち、このステップS87では、トラックデータ領域3gに
おいてパーツデータ番号が格納されている最終トラック
番号P−TNO(5)のパーツデータ番号「4」をRA
M17の第1の領域M1 の挿入トラック番号「2」の1
つ後のトラック番号「3」を示すP−TNO(3)の領
域に格納し、それまでのP−TNO(3)及びP−TN
O(4)の内容をP−TNO(4)及びP−TNO
(5)に移動する。この内容の移動は、トラック番号P
−TNO(3)、P−TNO(4)のインクリメントに
相当する。これにより、目的とする再生順番D1 、D2
a、D4 、D2b、D3 の目次情報が完成する。次にステ
ップS88でRAM17の領域M1 、M4 の挿入トラック
(曲)番号及び挿入タイムコードを0にリセットし、し
かる後、終了ステップS89に行く。
【0044】上述のように編集したMD1を再生する
と、UTOC領域2bのトラックデータ領域3gにおけ
るP−TNO(1)〜P−TNO(5)に格納されてい
るパーツデータ番号「1」「2」「4」「5」「3」の
順に再生が進行し、 「オープニング曲」 「本の紹介前半」 「発売日のナレーション」 「本の紹介後半」 「エンデング曲」 の順番で再生出力を得ることができる。なお、UTOC
として図2に示すものと別のUTOCも設けられてお
り、ここには曲のタイトルを記入することができる。従
って、表示器14に曲のタイトル表示もされる。
【0045】
【部分置換モード】次に、部分置換モードについて説明
する。部分置換モードの1例として、第1の内容のデー
タブロックD1 と第2の内容のデータブロックD2 と第
3の内容のデータブロックD3 とが予め記録されている
MD1に第4の内容のデータブロックD4 を追加記録
し、再生時に第2の内容のデータブロックD2 はそのま
ま読み出さないで、その中の一部を第4の内容のデータ
ブロックD4 に置き換えて読み出すことができるように
UTOC領域2bの目次情報を処理する方法を説明す
る。理解を容易にするために、第1の内容のデータブロ
ックD1 を「オープニング曲」、第2の内容のデータブ
ロックD2 を「本の紹介」、第3の内容のデータブロッ
クD3 を「エンデング曲」第4の内容のデータブロック
D4 を「発売日のナレーション」を示すデータとする。
第4の内容の「発売日のナレーション」が記録される前
のUTOC領域2bのトラックデータ領域3gにおける
トラック番号P−TNO(1)〜P−TNO(255)
と曲(データブロック)との関係は次の通りである。 P−TNO(1) D1 P−TNO(2) D2 P−TNO(3) D3 P−TNO(4)〜(255)空き 既に説明した挿入モードの場合と同様にパーツデータ番
号をPD1 、PD2 、PD3 、PD4 で表し、第1、第
2及び第3のパーツに第1、第2及び第3のデータブロ
ック(曲)D1 、D2 、D3 が規則正しく記録されてい
るとすれば、トラックデータ領域3gに P−TNO(1)にPD1 を示す番号「1」 P−TNO(2)にPD2 を示す番号「2」 P−TNO(3)にPD3 を示す番号「3」 が記録されてる。上述のように第1〜第3の内容のデー
タブロックD1 、D2 、D3 が予め記録されているMD
1に第4の内容のデータブロックD4 を追加記録し、こ
の第4の内容のデータブロックD4 を第1〜第3の内容
のデータブロックD1 〜D3 内の一部に置換する方法と
して第1、第2、第3及び第4の部分置換モードがあ
る。第1の部分置換モードは図20に示すように1つの
データブロック(曲)の中央の一部を削除(消去)して
新しい第4の内容のデータブロックD4 で置換した形態
の再生出力を得る事ができる様にUTOC領域2bを編
集する事である。第2の部分置換モードは図21に示す
ようにあるデータブロック(曲)の前半を削除して新し
い第4の内容のデータブロックD4 で置換した形態の再
生出力を得ることができるようにUTOC領域2bを編
集することである。第3の部分置換モードは図22に示
すようにあるデータブロック(曲)の後半を削除して新
しい第4の内容のデータブロックD4 で置換した形態の
再生出力を得ることができるようにUTOC領域2bを
編集することである。第4の部分置換モードは図23に
示すようにあるデータブロック(曲)の後半からこの後
の別のデータブロック(曲)の前半までを削除して新し
い第4の内容のデータブロックD4 で置換した形態の再
生出力を得ることができるようにUTOC領域2bを編
集することである。
【0046】
【第1の部分置換モード】まず、第1の部分置換モード
による部分置換の1例を説明する。この1例では第1、
第2及び第3の内容のデータブロックD1 、D2 、D3
が記録済のMD1に第4の内容のデータブロックD4 を
追加記録して図20(A)に示すような記録形態を得、
第2の内容のデータブロックD2 の中央の一部D2a2 を
削除して第4の内容のデータブロックD4 で置換したも
のに相当する図20(E)に示す配列で再生出力を得る
ための編集動作を説明する。この編集を実行するために
は、第1、第2及び第3の内容のデータブロックD1 、
D2 、D3 が記録済のMD1をモータ4のスピンドルに
係合させ、再生スイッチ19をオン操作する。これによ
り、MD1のデータブロックD1 、D2 、D3 の再生が
開始し、再生出力端子10に接続されたスピーカ(図示
せず)から再生音を得ることができる。操作者はこの再
生音を聴き、新しいデータブロックD4 で置換したい第
2の内容のデータブロックD2 の中央部の頭の位置ST
に至った時に置換/スタートスイッチ28をオン操作す
る。これにより、図10のステップS41、S42、S43、
S47、S48及びS49の経路の動作が生じ、ステップS48
に示すように置換/スタートスイッチ28の操作時に置
換開始トラック番号情報として第2の内容のデータブロ
ックD2 を示す番号「2」がRAM17の第2の領域M
2 に格納される。また、第5の領域M5 にその時の再生
タイムコード(アドレス)が置換開始タイムコード(ア
ドレス)情報として格納される。操作者は更に再生を進
め、第2の内容のデータブロックD2 の置換したい部分
の終了位置ENにて終了スイッチ29をオン操作する。
この操作によって図11のステップS51、S52、S53、
S54、S55の経路の動作が生じ、ステップS54に示す終
了スイッチ29の操作時のトラック(曲)番号及びタイ
ムコードがRAM17の第3及び第6の領域M3 、M6
に置換終了トラック番号及び置換終了タイムコード(ア
ドレス)として格納される。なお、必要に応じて置換開
始タイムコード(アドレス)及び置換終了タイムコード
(アドレス)をジョグダイアル26で微調整する。次に
操作者は記録スイッチ18を操作して記録モードを設定
し、第4の内容「発売日のナレーション」を示す音声信
号を入力端子9に供給する。記録スイッチ18を操作す
ると、図6のステップS1 、S2 、S3 、S4 、S5 、
S6 の経路の動作が生じ、記録コマンドが発生し、記録
が開始すると共に記録フラグがRAM17に格納され
る。新しい第4の内容「発売日のナレーション」を示す
第4のデータブロック(第4番の曲)D4 はMD1のユ
ーザーデータ領域2cの空き領域に記録され、この例で
はこの記録領域が第4のパーツとなる。図2のUTOC
領域2bのパーツデータ領域3iにおける第4のパーツ
データ領域PD4 にユーザーデータ領域2cの第4のパ
ーツの先頭アドレスと終端アドレスとが書き込まれる。
第4の内容「発売日のナレーション」を複数のパーツに
またがって記録することもできるが、ここでは1つのパ
ーツに全部が記録されたものとする。なお、記録モード
中には第4の内容のデータブロックD4 を示す番号
「4」の表示信号が発生するが、図12のステップS65
で説明したように操作者の混乱を防ぐために置換トラッ
ク(曲)を示す「2」を点滅表示させる。UTOC領域
2bのトラックデータ領域3gの第4のトラック番号を
示すP−TNO(4)には、第4の内容「発売日のナレ
ーション」を示すデータブロックD4 が記録された第4
のパーツの先頭アドレスと終端アドレスが記録されてい
る第4番目のパーツデータ領域PD4 を示す番号「4」
が格納される。即ち、トラックデータ領域3gには、 P−TNO(1) PD1 を示す番号「1」 P−TNO(2) PD2 を示す番号「2」 P−TNO(3) PD3 を示す番号「3」 P−TNO(4) PD4 を示す番号「4」 の情報が格納される。図20(A)はトラック番号(P
−TNO)順に配置された第1〜第4の内容のデータブ
ロックD1 〜D4 を示す。P−TNO(1)〜P−TN
O(4)の順番は再生順番を示すので、このままであれ
ば、目的とする再生出力を得ることができない。しか
し、本実施例では置換/スタートスイッチ28及び終了
スイッチ29の操作でRAM17の第2及び第3の領域
M2 、M3 に置換開始及び置換終了トラック番号情報即
ち置換開始及び置換終了データブロック(曲)番号情報
として「2」がそれぞれ格納され、且つ第5及び第6の
領域M5 、M6 に置換開始タイムコード情報及び置換終
了タイムコード情報が格納されているので、CPU15
はこの存在を検出して第1の部分置換モードであると判
断し、第1の部分置換編集を実行する。図20(A)の
形態を図20(E)の形態に編集するために、操作者は
第4の内容のデータブロックD4 「発売日のナレーショ
ン」の記録が終了したら、停止スイッチ20を操作す
る。停止スイッチ20の操作前のモードは記録モードで
ありこの記録モードの前に特殊編集モードとしての置換
/スタートスイッチ28及び終了スイッチ29が操作さ
れているので、停止スイッチ20の操作によって図8の
ステップS21、S22、S23、S24、S25、S29の経路の
動作が生じ、ステップS25で示す特殊編集(部分置換)
が実行される。この実施例での部分置換編集は、元の第
2の内容「本の紹介」のデータブロックD2 を図20
(C)に示すように「本の紹介前半」のデータブロック
D2a1 とこの後の置換希望部分としての「本の紹介空白
部分」のデータブロックD2a2 とこの後の「本の紹介後
半」のデータブロックD2bとに分割し、「本の紹介空白
部分」のデータブロックD2a2 の代りに「発売日のナレ
ーション」のデータブロックD4 を図20(E)に示す
ように配置し、「オープニング曲」 「本の紹介前半」
「発売日のナレーション」 「エンデング曲」の順番
で再生出力が得られるようにUTOC領域2bの目次情
報を編集することである。上記の希望再生出力を得るた
めの目次情報の編集方法として種々の方法が考えらる
が、本実施例では分割処理と、消去(削除)処理と、移
動処理とを組み合わせて部分置換を実行する。即ち、第
1〜第4の部分置換は、図15のステップS78に示す部
分置換モード処理ルーチンに従って実行する。1つ前の
ステップS76でRAM17の第5及び第6の領域M5 、
M6 のいずれか一方に情報が有ることによって部分挿入
モードではなくて部分置換モードであることを示すNO
の出力が発生すると、ステップS78の動作が開始する。
ステップS78の詳細は図19に示す通りであり、11個
のステップS90〜S100 から成る。なお、図19は第1
〜第4の部分置換モードの全部を実行するためのフロー
チャートを示す。図20に示す第1の部分置換モ−ド処
理を実行するためには、まず、図19のステップS90に
おいてRAM17の第3の領域M3 に置換終了トラック
番号情報が有るか否かを判断する。第1の部分置換モー
ドでは置換終了位置ENで終了スイッチ29を操作して
いるので、ステップS90でYESの出力が得られ、ステ
ップS91の第1回の分割処理が実行される。図20
(B)はステップS91における第1回の分割処理の結果
を示す。この分割処理は図18のステップS86で説明し
たと同様な分割処理であり、第3の領域M3 の置換終了
トラック番号と第6の領域M6 の置換終了タイムコード
情報とに基づいて図20に示す分割位置ENを決定し、
図20(B)に示すように第2のデータブロック(曲)
D2 を前半部分D2aと後半部分D2bとに分割する。ここ
では前半部分D2aの内容を「本の紹介前半」と呼び、後
半部分D2bの内容を「本の紹介後半」と呼ぶことにす
る。また、「本の紹介前半」のパーツデータ番号(パー
ツ番号)を「2」、「本の紹介後半」のパーツデータ番
号(パーツ番号)を「5」とする。従って、図2に示す
UTOC領域2bのパーツデータ領域3iのパーツデー
タ番号「2」の領域即ちPD2には「本の紹介前半」を
示すデータブロックD2aが記録されているトラックの先
頭アドレスと終端アドレスとが格納され、また、パーツ
データ領域3iのパーツデータ番号「5」の領域即ちP
D5 には「本の紹介後半」を示すデータブロックD2bが
記録されているトラックの先頭アドレスと終端アドレス
とが格納される。なお、パーツデータ領域3iのパーツ
データ番号「1」の領域PD1 には「オープニング曲」
のデータブロックD1 の記録領域(トラック)の先頭ア
ドレスと終端アドレスが格納され、パーツデータ番号
「3」の領域PD3 には「エンデング曲」のデータブロ
ックD3 の記録領域(トラック)の先頭アドレスと終端
アドレスとが格納され、パーツデータ番号「4」の領域
PD4 には「発売日のナレーション」データブロックD
4 の記録領域(トラック)の先頭アドレスと終端アドレ
スとが記録されている。なお、分割されたデータブロッ
クD2aの終端アドレス及びデータブロックD2bの先頭ア
ドレスは第6の領域M6 の置換終了タイムコードで決定
する。パーツの分割に伴いUTOC領域2bのトラック
データ領域3gの内容も変更する。即ち、データブロッ
ク数即ち曲数(トラック数)が分割によって4から5に
増加したので、各曲とパーツとの関係を示すテーブルを
次のように作成する。 P−TNO(1) 「オープニング曲」のパーツデータ
番号「1」 P−TNO(2) 「本の紹介前半」のパーツデータ番
号「2」 P−TNO(3) 「本の紹介後半」のパーツデータ番
号「5」 P−TNO(4) 「エンデング曲」のパーツデータ番
号「3」 P−TNO(5) 「発売日のナレーション」のパーツ
データ番号「4」 このテーブルは図20(B)に対応している。なお、分
割によって「本の紹介前半」のトラック(曲)が追加さ
れたので、「エンデング曲」及び「発売日のナレーショ
ン」のトラック番号(P−TNO)がインクリメントさ
れている。次に、図19のステップS92でRAM17の
第5の領域M5 に置換開始タイムコード情報があるか否
かが判断される。第1の部分置換モードの場合にはYE
Sの出力が得られるので、ステップS93の第2の分割処
理が実行される。この第2の分割処理は図20(B)の
形態を図20(C)の形態に変換することである。即
ち、ステップS93の第2の分割処理では、図20(B)
に示す「本の紹介前半」のデータブロックD2aを図20
(C)に示すように「本の紹介前半」を示すデータブロ
ックD2a1 と「本の紹介空白部分」のデータブロックD
2a2 とに分割することである。ここでの「本の紹介空白
部分」のデータブロックD2a2 は「置換部分」に相当す
る。データブロックD2a1 の終端アドレス及び「本の紹
介空白部分」即ち「置換部分」の先頭アドレスはRAM
17の第2の領域M2 の置換開始トラック情報と第5の
領域M5 の置換開始タイムコード情報とによって決定す
る。これにより、データブロックD2a1 、D2a2 の為の
パーツデータを決定する事が可能になる。この例ではデ
ータブロックD2a1 を第2のパーツ、データブロックD
2a2 を第6のパ−ツとし、図2のUTOC領域2bのパ
ーツデータ領域3iの第2のパーツデータ領域に「本の
紹介前半」のデータブロックD2a1 の記録領域(第2の
パーツ)の先頭アドレスと終端アドレスとを格納し、第
6のパーツデータ領域に「本の紹介空白部分」のデータ
ブロックD2a2 の記録領域(第6のパーツ)の先頭アド
レスと終端アドレスとを格納する。尚、「本の紹介空白
部分」の先頭アドレスは「本の紹介前半」の終端アドレ
スに1をプラスした値である。第2回の分割処理後のト
ラックデータ領域3gにおけるトラック(曲)番号P−
TNOとその欄の格納情報との関係は次の通りである。 P−TNO(1) 「オープニング曲」の先頭パーツデ
ータ番号「1」 P−TNO(2) 「本の紹介前半」の先頭パーツデー
タ番号「2」 P−TNO(3) 「本の紹介空白部分」の先頭パーツ
データ番号「6」 P−TNO(4) 「本の紹介後半」の先頭パーツデー
タ番号「5」 P−TNO(5) 「エンデング曲」の先頭パーツデー
タ番号「3」 P−TNO(6) 「発売日のナレーション」の先頭パ
ーツデータ番号「4」 上記テーブルは図20(C)に対応している。次に、図
19のステップS94で再び第6の領域M6 にの置換終了
タイムコード情報があるか否かを判断する。第1の部分
置換モードの場合にはYESの出力が得られるので、ス
テップS95の処理が実行される。即ち、ステップS95で
は置換開始タイムコードに対応する図20の置換開始位
置STと置換終了タイムコードに対応する図20の置換
終了位置ENとの間の「本の紹介空白部分」のデータブ
ロックD2a2 を図20(D)に示すように消去したとみ
なすことができるようにUTOC領域2bのトラックデ
ータ領域3gの格納情報を処理する。このステップS95
の消去処理の方法は図17のステップS82と実質的に同
一である。次に、図19のステップS98の移動処理を実
行する。このステップS98の移動処理は図20(D)の
形態を図20(E)の形態に変換することであり、図1
6のステップS79及び図17のステップS83の移動処理
と実質的に同一の方法で行われる。即ち、このステップ
S98では、トラックデータ領域3gにおいてパーツデー
タ番号が格納されている最終トラック番号P−TNO
(5)のパーツデータ番号「4」をRAM17の第2の
領域M2 の置換開始トラック番号「2」の1つ後のトラ
ック番号「3」を示すP−TNO(3)の領域に格納
し、それまでのP−TNO(3)及びP−TNO(4)
の内容をP−TNO(4)及びP−TNO(5)に移動
する。この移動は、トラック番号P−TNO(3)、P
−TNO(4)のインクリメントに相当する。次に、図
19のステップS99でRAM17の第1〜第7の領域M
1 〜M7 をクリアし、終了ステップS100 に行く。図2
0(E)に示すように編集されたMD1を再生すると、
トラック番号P−TNO(1)〜P−TNO(5)の順
に再生が進行するので、「オープニング曲」 「本の紹
介前半」 「発売日のナレーション」 「本の紹介後
半」 「エンデング曲」の順の再生出力を得ることがで
きる。
【0047】
【第2の部分置換モード】次に、第2の部分置換モード
による部分置換の1例を説明する。この1例では、第
1、第2及び第3の内容のデータブロックD1 、D2 、
D3 が記録済のMD1に第4の内容のデータブロックD
4 を追加記録して図21(A)に示すような記録形態を
得、第2の内容のデータブロックD2 の前半D2aを削除
して第4の内容のデータブロックD4 で置換したものに
相当する図21(D)に示す配列で再生出力を得るため
の編集動作を説明する。この編集を実行するためには、
第1、第2及び第3の内容のデータブロックD1 、D2
、D3 が記録済のMD1をモータ4のスピンドルに係
合させ、再生スイッチ19をオン操作する。これによ
り、MD1のデータブロックD1 、D2 、D3 の再生が
開始し、再生出力端子10に接続されたスピーカ(図示
せず)から再生音を得ることができる。操作者はこの再
生音を聴き、新しいデータブロックD4 で置換したい第
2の内容のデータブロックD2 の前半D2aの終端位置E
Nに至った時に終了スイッチ29をオン操作する。この
操作によって図11のステップS51、S52、S53、S5
4、S55の経路の動作が生じ、ステップS54に示す終了
スイッチ29の操作時のトラック(曲)番号及びタイム
コードがRAM17の第3及び第6の領域M3 、M6 に
置換終了トラック番号及び置換終了タイムコード(アド
レス)として格納される。なお、必要に応じて置換終了
タイムコード(アドレス)をジョグダイヤル26で微調
整する。次に、再生を終了させて記録スイッチ18を操
作して記録モードを設定し、データブロックD4 のため
の第4の内容「発売日のナレーション」を示す音声信号
を入力端子9に供給する。記録スイッチ18を操作する
と、図6のステップS1、S2 、S3 、S4 、S5 、S6
の経路の動作が生じ、記録コマンドが発生し、記録が
開始すると共に記録フラグがRAM17に格納される。
新しい第4の内容「発売日のナレーション」を示す第4
のデータブロック(第4番の曲)D4 はMD1のユーザ
ーデータ領域2cの空き領域に記録され、この例ではこ
の記録領域が第4のパーツとなる。図2のUTOC領域
2bのパーツデータ領域3iにおける第4のパーツデー
タ領域PD4 にユーザーデータ領域2cの第4のパーツ
の先頭アドレスと終端アドレスとが書き込まれる。第4
の内容「発売日のナレーション」を複数のパーツにまた
がって記録することもできるが、ここでは1つのパーツ
に全部が記録されたものとする。なお、記録モード中に
は、第4の内容のデータブロックD4 を示す番号「4」
の表示信号が発生するが、図12のステップS65で説明
したように操作者の混乱を防ぐために、置換トラック
(曲)を示す「2」を点滅表示させる。UTOC領域2
bのトラックデータ領域3gの第4のトラック番号を示
すP−TNO(4)には、第4の内容「発売日のナレー
ション」を示すデータブロックD4 が記録された第4の
パーツの先頭アドレスと終端アトレスが記録されている
第4番目のパーツデータ領域PD4 を示す番号「4」が
格納される。即ち、トラックデータ領域3gには、 P−TNO(1) PD1 を示す番号「1」 P−TNO(2) PD2 を示す番号「2」 P−TNO(3) PD3 を示す番号「3」 P−TNO(4) PD4 を示す番号「4」 の情報が格納される。図21(A)はトラック番号(P
−TNO)順に配置された第1〜第4の内容のデータブ
ロックD1 〜D4 を示す。P−TNO(1)〜P−TN
O(4)の順番は再生順番を示すので、このままであれ
ば、目的とする再生出力を得ることができない。しか
し、本実施例では終了スイッチ29の操作でRAM17
の第3の領域M3 に置換終了トラック番号情報即ち置換
終了データブロック(曲)番号情報として「2」が格納
され且つ第6の領域M6 に置換終了タイムコード情報が
格納されているので、CPU15はこの存在を検出して
第2の部分置換モードであると判断し、第2の部分置換
編集を実行する。図21(A)の形態を図21(D)の
形態に編集するために、操作者は第4の内容のデータブ
ロックD4 「発売日のナレーション」の記録が終了した
ら、停止スイッチ20を操作する。停止スイッチ20の
操作前のモードは記録モードであり、この記録モードの
前に特殊編集モードとしての終了スイッチ29が操作さ
れているので、停止スイッチ20の操作によって図8の
ステップS21、S22、S23、S24、S25、S29の経路の
動作が生じ、ステップS25で示す特殊編集(部分置換)
が実行される。この実施例での部分置換編集は、元の第
2の内容「本の紹介」のデータブロックD2 を、図21
(B)に示すように「本の紹介前半」のデータブロック
D2aとこの後の「本の紹介後半」のデータブロックD2b
とに分割し、「本の紹介前半」のデータブロックD2aの
代りに「発売日のナレーション」のデータブロックD4
を図21(D)に示すように配置し、「オープニング
曲」 「発売日のナレーション」 「本の紹介後半」
「エンデング曲」の順番で再生出力が得られるようにU
TOC領域2bの目次情報を編集することである。上記
の希望再生出力を得るための目次情報の編集方法として
種々の方法が考えられるが、本実施例では、分割処理
と、消去(削除)処理と、移動処理とを組み合せて部分
置換を実行する。即ち、この部分置換は、図19に示さ
れている部分置換モード処理ルーチンに従って実行す
る。まず、ステップS90において、終了スイッチ29が
操作されたか否かをRAM17の第3及び第6の領域M
3 、M6 に置換終了トラック番号情報及び置換終了タイ
ムコード情報があるか否かによって判断する。第2の部
分置換モードでは置換終了位置ENで終了スイッチ29
を操作しているので、ステップS90でYESの出力が得
られ、ステップS91の第1回の分割処理が実行される。
図21(B)はステップS91における第1回の分割処理
の結果を示す。この分割処理は、図18のステップS86
で説明したと同様な分割処理であり、第3の領域M3 の
置換終了トラック番号と第6の領域M6 の置換終了タイ
ムコード情報とに基づいて図21に示す分割位置ENを
決定し、図21(B)に示すように第2のデータブロッ
ク(曲)D2 を前半部分D2aと後半部分D2bとに分割す
る。ここでは前半部分D2aの内容を「本の紹介前半」と
呼び、後半部分D2bの内容を「本の紹介後半」と呼ぶこ
とにする。また、「本の紹介前半」のパーツデータ番号
(パーツ番号)を「2」、「本の紹介後半」のパーツデ
ータ番号(パーツ番号)を「5」とする。従って、図2
に示すUTOC領域2bのパーツデータ領域3iのパー
ツデータ番号「2」の領域即ちPD2 には、「本の紹介
前半」を示すデータブロックD2aが記録されているトラ
ックの先頭アドレスと終端アドレスとが格納され、ま
た、パーツデータ領域3iのパーツデータ番号「5」の
領域即ちPD5 には「本の紹介後半」を示すデータブロ
ックD2bが記録されているトラックの先頭アドレスと終
端アドレスとが格納される。なお、パーツデータ領域3
iのパーツデータ番号「1」の領域PD1 には「オープ
ニング曲」のデータブロックD1 の記録領域(トラッ
ク)の先頭アドレスと終端アドレスが格納され、パーツ
データ番号「3」の領域PD3 には「エンデング曲」の
データブロックD3 の記録領域(トラック)の先頭アド
レスと終端アドレスとが格納され、パーツデータ番号
「4」の領域PD4 には「発売日のナレーション」のデ
ータブロックD4 の記録領域(トラック)の先頭アドレ
スと終端アドレスとが記録されている。なお、分割され
たデータブロックD2aの終端アドレス及びデータブロッ
クD2bの先頭アドレスは第6の領域M6 の置換終了タイ
ムコードで決定する。パーツの分割に伴ないUTOC領
域2bのトラックデータ領域3gの内容も変更する。即
ち、データブロック数即ち曲数(トラック数)が分割に
よって4から5に増加したので、各曲とパーツとの関係
を示すテーブルを次のように作成する。 P−TNO(1) 「オープニング曲」のパーツデー
タ番号「1」 P−TNO(2) 「本の紹介前半」のパーツデータ
番号「2」 P−TNO(3) 「本の紹介後半」のパーツデータ
番号「5」 P−TNO(4) 「エンデング曲」のパーツデータ
番号「3」 P−TNO(5) 「発売日のナレーション」のパー
ツデータ番号「4」 このテーブルは図21(B)に対応している。次に、図
19のステップS92で置換/スタートスイッチ28が操
作されたか否かがRAM17の第2及び第5の領域M2
、M5 に置換開始トラック番号情報及びタイムコード
情報があるか否かによって判断される。第2の部分置換
モードの場合にはNOの出力が得られるので、ステップ
S96の処理が実行される。即ち、ステップS96では置換
終了タイムコードよりも1つ前の曲即ち図21の置換終
了位置ENの前の「本の紹介前半」を示す第2のデータ
ブロックD2 の前半のデータブロックD2aのパーツデー
タを削除し、トラック(曲)番号P−TNOとデータブ
ロックの関係を図21(C)とする。即ち、UTOC領
域2bのトラック番号P−TNO(1)(2)(3)
(4)の領域にデータブロックD1 、D2 、D2b、D3
のパーツの番号(先頭パーツデータ)を格納する。次
に、ステップS98の移動処理とステップS99のクリア処
理とステップS100の終了処理とを第1の部分置換モー
ドと同様に実行し、図21(D)に示すトラック(曲)
番号P−TNOとデータブロックとの関係を得る。図2
1(D)に示すようにUTOC領域2bの目次が編集さ
れたMD1を再生すると、トラック番号P−TNO
(1)〜P−TNO(4)の順に再生が進行するので、
「オープニング曲」 「発売日のナレーション」 「本
の紹介後半」 「エンデング曲」の順の再生出力を得る
ことができる。
【0048】
【第3の部分置換モード】次に、第3の部分置換モード
を説明する。この1例では、第1、第2及び第3の内容
のデータブロックD1 、D2 、D3 が記録済のMD1に
第4の内容のデータブロックD4 を追加記録して図22
(A)に示すような記録形態を得、第2の内容のデータ
ブロックD2 の後半D2bを削除して第4の内容のデータ
ブロックD4 で置換したものに相当する図22(D)に
示す配列で再生出力を得るための編集動作を説明する。
この編集を実行するためには、第1、第2及び第3の内
容のデータブロックD1 、D2 、D3 が記録済のMD1
をモータ4のスピンドルに係合させ、再生スイッチ19
をオン操作する。これにより、MD1のデータブロック
D1 、D2 、D3 の再生が開始し、再生出力端子10に
接続されたスピーカ(図示せず)から再生音を得ること
ができる。操作者はこの再生音を聴き、新しいデータブ
ロックD4 で置換したい第2の内容のデータブロックD
2 の後半D2bの頭の位置STに至った時に置換/スター
トスイッチ28をオン操作する。これにより、図10の
ステップS41、S42、S43、S47、S48及びS49の経路
の動作が生じ、ステップS48に示すように置換/スター
トスイッチ28の操作時に置換開始トラック番号情報と
して第2の内容のデータブロックD2 を示す番号「2」
がRAM17の第2の領域M2 に格納される。また、第
5の領域M5 にその時の再生タイムコード(アドレス)
が置換開始タイムコード(アドレス)情報として格納さ
れる。なお、必要に応じて置換開始タイムコード(アド
レス)をジョグダイアル26で微調整する。次に、再生
モードを終了させ、記録スイッチ18を操作して記録モ
ードを設定し、第4の内容「発売日のナレーション」を
示す音声信号を入力端子9に供給する。記録スイッチ1
8を操作すると、図6のステップS1 、S2 ,S3 、S
4 、S5 、S6 の経路の動作が生じ、記録コマンドが発
生し、記録が開始すると共に記録フラグがRAM17に
格納される。新しい第4の内容「発売日のナレーショ
ン」を示す第4のデータブロック(第4番の曲)D4 は
MD1のユーザーデータ領域2cの空き領域に記録さ
れ、この例ではこの記録領域が第4のパーツとなる。図
2のUTOC領域2bのパーツデータ領域3iにおける
第4のパーツデータ領域PD4 にユーザーデータ領域2
cの第4のパーツの先頭アドレスと終端アドレスとが書
き込まれる。第4の内容「発売日のナレーション」を複
数のパーツにまたがって記録することができるが、ここ
では1つのパーツに全部が記録されたものとする。な
お、記録モード中には、第4の内容のデータブロックD
4 を示す番号「4」の表示信号が発生するが、図12の
ステップS65で説明したように操作者の混乱を防ぐため
に置換トラック(曲)を示す「2」を点滅表示させる。
UTOC領域2bのトラックデータ領域3gの第4のト
ラック番号を示すP−TNO(4)には、第4の内容
「発売日のナレーション」を示すデータブロックD4 が
記録された第4のパーツを示す番号「4」が格納され
る。即ち、トラックデータ領域3gには、 P−TNO(1) PD1 を示す番号「1」 P−TNO(2) PD2 を示す番号「2」 P−TNO(3) PD3 を示す番号「3」 P−TNO(4) PD4 を示す番号「4」 の情報が格納される。図22(A)はトラック番号(P
−TNO)順に配置された第1〜第4の内容のデータブ
ロックD1 〜D4 を示す。P−TNO(1)〜P−TN
O(4)の順番は再生順番を示すので、このままであれ
ば、目的とする再生出力を得ることができない。しか
し、本実施例では置換/スタートスイッチ28の操作で
RAM17の第2の領域M2 に置換開始トラック番号情
報即ち置換開始データブロック(曲)番号情報として
「2」が格納され、且つ第5の領域M5 に置換開始タイ
ムコード情報が格納されているので、CPU15はこの
存在を検出して第3の部分置換モードであると判断し、
第3の部分置換編集を実行する。図22(A)の形態を
図20(D)の形態に編集するために、操作者は第4の
内容のデータブロックD4 「発売日のナレーション」の
記録が終了したら、停止スイッチ20を操作する。停止
スイッチ20の操作前のモードは記録モードであり、こ
の記録モードの前に特殊編集モードとしての置換/スタ
ートスイッチ28が操作されているので、停止スイッチ
20の操作によって図8のステップS21、S22、S23、
S24、S25、S29の経路の動作が生じ、ステップS25で
示す特殊編集(部分置換)が実行される。この実施例で
の部分置換編集は、元の第2の内容「本の紹介」のデー
タブロックD2 の後半のデータブロックD2bの代りに
「発売日のナレーション」のデータブロックD4 を図2
2(D)に示すように配置し、「オープニング曲」
「本の紹介前半」 「発売日のナレーション」 「エン
デング曲」の順番で再生出力が得られるようにUTOC
領域2bの目次情報を編集することである。上記の希望
再生出力を得るための目次情報の編集方法として種々の
方法が考えられるが、本実施例では、分割処理と、消去
(削除)処理と、移動処理とを組み合せて部分置換を実
行する。図22に示す第3の部分処理を実行するために
は、まず、図19のステップS90において、終了スイッ
チ29が操作されたか否かをRAM17の第3の領域M
3 に置換終了トラック番号情報があるか否かによって判
断する。第3の部分置換モードでは終了スイッチ29が
操作されないので、ステップS90でNOの出力が得ら
れ、ステップS91の分割処理は実行されずに、ステップ
S92に行く。次に、図19のステップS92でRAM17
の置換/スタートスイッチ28が操作されたか否かが、
第5の領域M5 に置換開始タイムコード情報があるか否
かによって判断される。第3の部分置換モードの場合に
はYESの出力が得られるので、ステップS93の分割処
理が実行される。この分割処理は図22(A)の形態を
図22(B)の形態に変換することである。即ち、ステ
ップS93の分割処理では、図22(A)に示す「本の紹
介」のデータブロックD2 を「本の紹介前半」のデータ
ブロックD2aと「本の紹介後半」を示すデータブロック
D2bとに分割する。「本の紹介後半」のデータブロック
D2bの先頭アドレスは、RAM17の第2の領域M2 の
置換開始トラック情報と第5の領域M5 の置換開始タイ
ムコード情報とによって決定される。これにより、デー
タブロックD2a、D2bのためのパーツデータを得ること
ができる。この例では、データブロックD2aを第2のパ
ーツ、データブロックD2bを第5のパ−ツとし、図2の
UTOC領域2bのパーツデータ領域3iの第2のパー
ツデータ領域に「本の紹介前半」のデータブロックD2a
の実記録領域(第2のパーツ)の先頭アドレスと終端ア
ドレスとを格納し、第5のパーツデータ領域に「本の紹
介後半」のデータブロックD2bの記録領域(第5のパー
ツ)の先頭アドレスと終端アドレスを格納する。この分
割処理後のトラックデータ領域3gにおけるトラック
(曲)番号P−TNOとその欄の格納情報との関係は次
の通りである。 P−TNO(1) 「オープニング曲」の先頭パーツデ
ータ番号「1」 P−TNO(2) 「本の紹介前半」の先頭パーツデー
タ番号「2」 P−TNO(3) 「本の紹介後半」の先頭パーツデー
タ番号「5」 P−TNO(4) 「エンデング曲」の先頭パーツデー
タ番号「3」 P−TNO(5) 「発売日のナレーション」の先頭パ
ーツデータ番号「4」 上記テーブルは図22(B)に対応している。次に、図
19のステップS94で再び終了スイッチ29が操作され
たか否かを第6の領域M6 に置換終了タイムコード情報
があるか否かによって判断する。第3の部分置換モード
の場合にはNOの出力が得られるので、ステップS97の
処理が実行される。即ち、ステップS97では置換開始タ
イムコードに対応する図22の置換開始位置STの後の
「本の紹介後半」のデータブロックD2bを図22(C)
に示すように消去したとみなすことができるようにUT
OC領域2bのトラックデータ領域3gの格納情報を処
理する。このステップS97の消去処理の方法は、図17
のステップS82と実質的に同一である。次に、図19の
ステップS98の移動処理を実行する。このステップS98
の移動処理は図22(C)の形態を図22(D)の形態
に変換することである。この移動処理は第1の部分置換
モードにおけるステップS98における移動処理と同様に
実行され、UTOC領域2bのトラック番号P−TNO
(1)(2)(3)(4)の領域にデータブロックD1
、D2a、D4 、D3 のパーツの番号(先頭パーツ番
号)が格納される。しかる後、図19のステップS99に
おけるRAM17の第1〜第7の領域M1〜M7 のクリ
ア処理、及びステップS100 の終了処理が実行される。
図22(D)に示すようにUTOC領域2bの目次が編
集されたMD1を再生すると、トラック番号P−TNO
(1)〜P−TNO(4)の順に再生が進行するので、
「オープニング曲」 「本の紹介前半」 「発売日のナ
レーション」 「エンデング曲」の順の再生出力を得る
ことができる。
【0049】
【第4の部分置換モード】次に、第4の部分置換モード
を説明する。この1例では、第1、第2及び第3の内容
のデータブロックD1 、D2 、D3 が記録済のMD1に
第4の内容のデータブロックD4 を追加記録して図23
(A)に示すような記録形態を得、第2の内容のデータ
ブロックD2 の後半D2bと第3のデータブロックD3 の
前半D3aを削除して第4の内容のデータブロックD4 で
置換したものに相当する図23(F)に示す配列で再生
出力を得るための編集動作を説明する。第4の部分置換
モードは、第1の部分置換モードと本質的に同一であ
る。即ち、置換部分が第2及び第3のデータブロックD
2 、D3 にまたがって配置されている点で第4の部分置
換モードは第1の部分置換モードと相違しているが、そ
の他は第1の部分置換モードと同一である。従って、第
4の部分置換モードにおける操作者の操作方法は第1の
部分置換モードと同一である。即ち、操作者はデータブ
ロックD1 、D2 、D3 の記録済のMD1を再生して、
置換部分の頭で置換/スタートスイッチ28を操作し、
置換部分の終端で終了スイッチ29を操作し、しかる
後、再生モードを終了させて記録スイッチ18を操作
し、第4のデータブロックD4 を記録し、その後に停止
スイッチ20を操作する。置換開始位置STで置換/ス
タートスイッチ28を操作した時にはRAMの第2の領
域M2 に置換開始トラック番号情報として「2」が格納
され、且つ第5の領域M5 に置換タイムコード情報が格
納される。また、置換終了位置ENで終了スイッチ29
を操作すると、第3の領域M3 に置換終了トラック情報
として「3」が格納され、且つ第6の領域M6 に置換終
了タイムコード情報が格納される。第4の部分置換モー
ドの処理は、第1の部分置換モードと同様に、図19の
ステップS90、S91、S92、S93、S94、S95、S98、
S99、S100 の経路で実行される。図23はUTOC領
域2bのトラックデータ領域3gにおけるトラック番号
P−TNOとデータブロック(曲)との関係をステップ
順に示すものである。図23(A)はステップS91で第
1の分割処理を行う前の状態を示し、図23(B)はス
テップS91で第1の分割処理を行った後の状態を示す。
図23(B)では第3のデータブロックD3 が置換終了
位置ENで前半D3aと後半D3bに分割され、トラック数
(曲数)及びパーツ数が5個に増加している。図23
(C)はステップS93の第2の分割処理後を示し、置換
開始位置STで第2のデータブロックD2 が前半D2aと
後半D2bとに分割されている。なお、トラック数(曲
数)及びパーツ数は6個に増加する。図23(D)
(E)はステップS95の消去処理を示す。第4の部分置
換モードでは2つのトラック(曲)を消去する必要があ
るので、2回に分けて消去を実行している。第1回の消
去では図23(D)に示すように第2のデータブロック
後半D2bを消去し、トラック数(曲数)パーツ数を5個
に減らしている。次に、図23(E)に示すように第3
のデータブロック前半D3aを消去し、トラック数(曲
数)及びパーツ数を4個に減らしている。図23(E)
から図23(F)への移動はステップS98において第1
の部分置換モードと同様に行われる。第4の部分置換モ
ードにおけるデータブロックD1 、D2 、D3 、D4 の
内容が第1の部分置換モードと同一であると仮定すれ
ば、図23(F)に示すようにUTOC領域2bの目次
が編集されたMD1を再生すると、トラック番号P−T
NO(1)〜P−TNO(4)の順で再生が進行し、
「オープニング曲」 「本の紹介前半」 「発売日のナ
レーション」 「エンデング曲後半」の順に再生出力を
得ることができる。
【0050】上述から明らかなように本実施例は次の効
果を有する。 (1) MD1の再生によって挿入又は置換位置を判定
し、挿入モードスイッチ27又は置換/スタートスイッ
チ28又は終了スイッチ29を操作すると新しい曲の挿
入位置又は置換位置が決定され、新しい曲を記録した後
に停止スイッチ20を操作すると、挿入又は置換のため
のUTOC領域2bの編集が自動的に行われ、実データ
の編集と同等な編集結果が得られる。従って、編集を容
易且つ短時間に達成することができる。 (2) ユーザーデータ領域2cにおける実データの編
集ではなくて、UTOC領域2b上での編集であるの
で、新しい曲の長短に無関係に編集を容易に進めること
ができる。 (3) 挿入モードスイッチ27、置換/スタートスイ
ッチ28、終了スイッチ29を設けたので、挿入モー
ド、部分挿入モード、置換モード、部分置換モードの設
定を容易に行うことができる。 (4) 再生中に挿入モードスイッチ27を操作すると
部分挿入モード、停止中に挿入モードスイッチ27を操
作すると単なる挿入モードとなるので、1つの挿入モー
ドスイッチ27によって2種類の挿入モードを設定する
ことができ、装置の小形化、低コスト化を達成すること
ができる。 (5) 停止中に置換/スタートスイッチ28を操作す
ると、置換曲の指定が達成されるのみでなく、1曲全部
の置換モードとなり、再生中に置換/スタートスイッチ
28を操作すると、置換位置の指定がされるのみでな
く、部分置換モードが指定される。従って、操作部が単
純化され、装置の小形化及び低コスト化が達成される。
【0051】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されず、例えば
次の変形が可能なものである。 (1) 実施例では編集のために挿入モードスイッチ2
7、置換/スタートスイッチ28、終了スイッチ29、
クリアスイッチ30を設けたが、既存のスイッチを兼用
するように構成することができる。例えば、再生中に一
時停止スイッチ21を操作しその後に記録スイッチ18
を操作して追加記録のデータブロックD4 の記録を開始
させることによって一時停止スイッチ21の操作時のト
ラックの最初から一時停止スイッチ21の操作時のトラ
ック位置までを置換部分とし、ここに新しいデータブロ
ックD4 を配置することができる。また、再生中に一時
停止スイッチ21を操作しながら記録スイッチ18を操
作することによって一時停止スイッチ21を操作した時
点のトラック位置からこの時点のトラック(曲)の最後
までを置換部分とし、ここに新しいデータブロックD4
を配置することができる。また、特殊編集モードの機能
を指定するためのスイッチを設け、このスイッチの操作
と数字キー25の操作との組み合せで特殊編集モードを
設定することができる。また、置換/スタートスイッチ
28の代りに置換スイッチとスタートスイッチとの別々
に設けることができる。 (2) 図2のUTOC領域2bのテーブルとは別に設
けられているタイトル書き込み可能なUTOC領域に第
1〜第4のデータブロックD1 〜D4 のタイトル即ちト
ラック番号P−TNO(1)〜P−TNO(4)等のタ
イトルを記入することができる。この場合、P−TNO
(1)〜P−TNO(4)とデータブロックD1 〜D4
の関係の変化に伴なってタイトルを変更してもよいし、
タイトルの書換えを行わないで古いタイトルをそのまま
残すようにしてもよい。そして、タイトルの書換えを実
行するか否かの選択スイッチを設けることができる。 (3) 実施例ではトラックデータ領域3gの最後のパ
ーツデータが書かれたトラック番号(P−TNO)の次
のトラック番号(P−TNO)に編集のための新しいト
ラックデータが書き込まれるが、ダミートラック(曲)
及びこのためのダミーのパーツを単数又は複数設け、こ
のダミートラックのP−TNO領域にも先頭パーツデー
タを格納し、ダミートラック番号の後のトラック番号に
編集のための新しいトラックデータを書き込むようにす
ることができる。この場合、ダミーを識別するためにダ
ミートラックのタイトル情報として「ダミートラック」
をタイトル用のUTOCに書き込むことができる。ま
た、編集のために新しく記録するデータブロックをダミ
ーデータ(無音)のデータブロックとすることができ
る。この場合には、挿入又は置換によってダミーデータ
から成る例えばデータブロックD4 が例えば第2のデー
タブロックD2の後に挿入されるか、又は例えば第2の
データブロックD2 の全部又は一部と書換えされる。こ
の様にデータブロックの例えばD1 、D2 、D3 、D4
の配列の中にダミーデータD4 がある場合には、後にダ
ミーデータD4 の代りに新しいデータブロックを配置す
る。 (4) 実施例では不要になったデータブロック(曲)
即ち実データをユーザーデータ領域2cから消去してい
ないが、必要に応じて消去してもよい。 (5) 光磁気ディスクに限ることなく、UTOCを有
する磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の種々
の記録媒体を使用することができる。 (6) UTOC領域2b上で、複数のデータブロック
を結合させたと等価な状態を得ることができる。即ち、
複数のデータブロックを結合して新しいデータブロック
を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のMDとこのトラックフォーマ
ットとの概要を示す図である。
【図2】図1のMD又はRAMにコピ−されたUTOC
領域の構成を示す図である。
【図3】図1のMDを使用する記録再生装置を示すブロ
ック図である。
【図4】図3の指令器の詳細を示す図である。
【図5】図3の制御器と指令器と表示器とを詳しく示す
回路図である。
【図6】記録スイッチの操作時の処理の流れを示す図で
ある。
【図7】再生スイッチの操作時の処理の流れを示す図で
ある。
【図8】停止スイッチの操作時の処理の流れを示す図で
ある。
【図9】挿入モードスイッチの操作時の処理の流れを示
す図である。
【図10】置換/スタートスイッチの操作時の処理の流
れを示す図である。
【図11】終了スイッチの操作時の処理の流れを示す図
である。
【図12】表示器における表示の処理の流れの一部を示
す図である。
【図13】表示器の表示の1例を示す図である。
【図14】各モードと各フラグとの関係を示す図であ
る。
【図15】編集処理の流れの概要を示す図である。
【図16】図15の挿入モード処理ルーチンを示す図で
ある。
【図17】図15の置換モード処理ルーチンを示す図で
ある。
【図18】図15の部分挿入モード処理ルーチンを示す
図である。
【図19】図15の部分置換モード処理ルーチンを示す
図である。
【図20】第1の部分置換モードによる編集をステップ
順に示す図である。
【図21】第2の部分置換モードによる編集をステップ
順に示す図である。
【図22】第3の部分置換モードによる編集をステップ
順に示す図である。
【図23】第4の部分置換モードによる編集をステップ
順に示す図である。
【符号の説明】
1 MD(ミニディスク) 2 トラック 2b UTOC領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明の実施例の情報記録再生装置は、図
1(A)に原理的に示す周知の光磁気記録媒体としての
MD(ミニディスク)1を使用して音声情報をディジタ
ル記録再生するディスク記録再生装置即ちMDレコーダ
である。MD1は、渦巻状トラック2を有し、ここには
CLV(線速度一定)方式でデータを記録再生するため
のトラックフォーマットが記録されている。図1(B)
は図1(A)のトラック2のフォーマットの概要を示
す。トラック2は大別して書換え不可能なTOC(索引
又は目次テーブル)領域2aと、目次情報領域としての
書換え可能なUTOC(ユーザー用索引又は目次テーブ
ル)領域2bと、主データ領域としての書換え可能なユ
ーザーデータ領域2cとを有している。図1(B)で
は、ユーザーデータ領域2cに、1例として第1、第2
及び第3の音声データブロックD1、D2、D3が記録
され、第3のデータブロックD3の記録領域の後に更に
別の音声データブロックを記録することが可能である。
なお、第1、第2及び第3の音声データブロックD1、
D2、D3は通常は第1、第2及び第3の曲となる。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデ−タブロックを記録再生するこ
    とができる主デ−タ領域と前記主デ−タ領域の複数のデ
    −タブロックの目次情報を記録するための目次情報領域
    とを有する記録媒体を使用してデ−タブロックの記録再
    生を行うものであり、前記目次情報の順番に従って複数
    のデ−タブロックの再生出力を得ることができるように
    構成されている情報記録再生装置であって、 新しいデ−タブロックを前記記録媒体に記録し、この新
    しいデ−タブロックの再生出力を前記記録媒体に既に記
    録済のデ−タブロックの再生出力の所望位置に挿入又は
    置換した状態の所望再生出力を得る時に前記所望位置を
    指令する指令手段と、 前記指令手段による指令に基づいて得られた前記所望位
    置を示す情報を格納するメモリと、 前記新しいデ−タブロックの前記記録媒体に対する記録
    が終了したことを示す信号を発生する記録終了情報発生
    手段と、 前記記録終了情報発生手段から発生した信号と前記メモ
    リから読み出した前記所望位置を示す情報とに基づいて
    前記所望再生出力を得ることができるように前記目次情
    報を変更する目次変更手段とを備えていることを特徴と
    する情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体は渦巻状又は同心円状トラ
    ック形態で情報を記録再生するディスクであることを特
    徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記目次情報領域は、 前記複数のデ−タブロックが記録されている前記主デ−
    タ領域の複数のパ−ツ(区分)のそれぞれの先頭アドレ
    スと終端アドレスとを格納するための複数のパ−ツデ−
    タ領域(3i)と、 前記複数のデ−タブロックの再生順番に配置された複数
    の目次デ−タ記録領域(3g)とを有し、前記複数の目
    次デ−タ記録領域にはそれぞれの目次デ−タ記録領域に
    該当するデ−タブロックが所属している先頭のパ−ツを
    示す情報が格納されていることを特徴とする請求項2記
    載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記所望再生出力は、前記記録媒体に既
    に記録されていた複数のデ−タブロックの再生出力の相
    互間に前記新しいデ−タブロックの再生出力を配置した
    ものであることを特徴とする請求項1又は2又は3記載
    の情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記所望再生出力は、前記記録媒体に既
    に記録されている任意のデ−タブロックの再生出力を前
    半と後半に分割し、前半と後半との間に前記新しいデ−
    タブロックの再生出力を挿入したものであることを特徴
    とする請求項1又は2又は3記載の情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記所望再生出力は、前記記録媒体に既
    に記録されている複数のデ−タブロックの再生出力から
    任意に選択されたデ−タブロックの再生出力を削除し、
    この削除箇所に前記新しいデ−タブロックの再生出力を
    配置したものである請求項1又は2又は3記載の情報記
    録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記所望再生出力は、前記記録媒体に既
    に記録されているデ−タブロックの再生出力の始端及び
    終端を含まない中間部を削除し、この削除箇所に前記新
    しいデ−タブロックの再生出力を配置したものである請
    求項1又は2又は3記載の情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記所望再生出力は、前記記録媒体に既
    に記録されている複数のデ−タブロックの再生出力から
    任意に選択された1つのデ−タブロックの再生出力を前
    半と後半に分割し、前記前半を削除し、この削除箇所に
    前記新しいデ−タブロックの再生出力を配置したもので
    ある請求項1又は2又は3記載の情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記所望再生出力は、前記記録媒体に既
    に記録されている複数のデ−タブロックの再生出力から
    任意に選択された1つのデ−タブロックの再生出力を前
    半と後半に分割し、前記後半を削除し、この削除箇所に
    前記新しいデ−タブロックの再生出力を配置したもので
    ある請求項1又は2又は3記載の情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記所望再生出力は、前記記録媒体に
    既に記録媒体に記録されている複数のデ−タブロックの
    再生出力から任意に選択されたデ−タブロックの任意位
    置から別に選択されたデ−タブロックの任意位置までの
    間を削除し、この削除箇所に前記新しいデ−タブロック
    の再生出力を配置したものである請求項1又は2又は3
    記載の情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記目次変更手段は、 前記複数のデ−タブロックの配列順を変更した再生出力
    を得ることができるように前記目次情報の内容を移動す
    る機能と、 前記デ−タブロックを分割してデ−タブロックの数を増
    加させたと等価な状態が得られるように前記目次情報の
    項目を増加させる機能と、 前記複数のデ−タブロックから選択されたものを削除し
    たと等価に状態が得られるように前記目次情報の項目を
    減少させる機能とを有していることを特徴とする請求項
    1乃至10のいずれかの情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記目次変更手段は、更に、複数のデ
    −タブロックを結合してデ−タブロックの数を減少させ
    たと等価な状態が得られるように前記目次を変更する機
    能を有している請求項11記載の情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記指令手段は、前記記録媒体に既に
    記録されているデ−タブロックの再生出力を参照し、前
    記既に記録されているデ−タブロックの再生出力に対し
    て前記新しいデ−タブロックの再生出力を挿入する位置
    のデ−タブロック又はこれに隣接するデ−タブロックの
    再生時に操作する挿入モ−ドスイッチを有していること
    を特徴とする請求項4記載の情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記指令手段は、前記記録媒体に既に
    記録されているデ−タブロックの再生出力を参照し、前
    記既に記録されているデ−タブロックの再生出力に対し
    て前記新しいデ−タブロックの再生出力を挿入したい時
    点で操作する挿入モ−ドスイッチを有していることを特
    徴とする請求項5記載の情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 前記指令手段は、前記記録媒体に既に
    記録されているデ−タブロックの再生出力を参照し、前
    記既に記録されているデ−タブロックの再生出力の前記
    新しいデ−タブロックの再生出力で置換したい箇所のデ
    −タブロック又はこれに隣接するデ−タブロックの再生
    時点で操作する置換/スタ−トスイッチを有しているこ
    とを特徴とする請求項6記載の情報再生装置。
  16. 【請求項16】 前記指令手段は、前記記録媒体に既に
    記録されているデ−タブロックの再生出力を参照して、
    前記既に記録されているデ−タブロックの再生出力の前
    記新しいデ−タブロックによって置換したい箇所の開始
    位置の再生時に操作する置換/スタ−トスイッチと、前
    記置換したい箇所の終了位置の再生時に操作する終了ス
    イッチとを有するものである請求項7又は請求項10記
    載の情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 複数のデ−タブロックを記録再生する
    ことができる主デ−タ領域と前記主デ−タ領域の複数の
    デ−タブロックの目次情報を記録するための目次情報領
    域とを有する記録媒体を使用してデ−タブロックの記録
    再生を行うものであり、前記目次情報の順番に従って複
    数のデ−タブロックの再生出力を得ることができるよう
    に構成されている情報記録再生装置を使用して新しいデ
    −タブロックを前記記録媒体に記録し、前記新しいデ−
    タプロックの再生出力を前記記録媒体に既に記録されて
    いるデ−タブロックの再生出力の所望位置に挿入又は置
    換した状態の所望再生出力を得るための方法であって、 前記新しいデ−タブロックの記録よりも前に前記所望位
    置を示す情報をメモリに格納させ、 前記新しいデ−タブロックの記録が終了したことを示す
    信号と前記メモリから読み出した前記所望位置を示す情
    報とに基づいて前記所望再生出力を得ることができるよ
    うに前記目次情報を変更することを特徴とする情報記録
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002163878A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Pioneer Electronic Corp 情報編集装置
JP2004311023A (ja) * 2004-07-02 2004-11-04 Pioneer Electronic Corp 情報編集装置及び情報編集方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002163878A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Pioneer Electronic Corp 情報編集装置
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