JPH11232633A - 垂直磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録再生装置 - Google Patents
垂直磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録再生装置Info
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- JPH11232633A JPH11232633A JP2710298A JP2710298A JPH11232633A JP H11232633 A JPH11232633 A JP H11232633A JP 2710298 A JP2710298 A JP 2710298A JP 2710298 A JP2710298 A JP 2710298A JP H11232633 A JPH11232633 A JP H11232633A
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Abstract
度記録に適するような、十分に高い媒体S/Nを持ち、
かつ記録情報の長期間保持が可能な垂直磁気記録媒体を
提供する。 【解決手段】 媒体表面に垂直な方向に磁界を印加して
直流消磁したときに媒体表面に現れる反転磁区がほぼ円
状で、その平均直径が媒体表面で測定した結晶粒の平均
直径の2倍以下である媒体を用いる。このような垂直磁
気記録媒体は、Crを30at%以上含有する多結晶薄
膜下地層13上に、磁気記録層としてCoとCrを主た
る成分とする膜厚100nm以下の強磁性薄膜14を形
成し、400〜600℃で真空中熱処理することで作製
できる。
Description
助記憶装置などに用いる磁気記録再生装置及びそれに用
いる磁気記録媒体に係る。
情報量は増加の一途を辿っている。これに伴い、磁気記
録再生装置に対する高記録密度化と大容量化の要求が強
くなっている。磁気記録媒体の記録密度を高密度化して
いった場合、記録ビット当たりの媒体面積が小さくなる
ため、再生出力が低下し、再生が困難になる。この問題
を解決するため、記録と再生を別のヘッドで行い、再生
用ヘッドとして高い感度を持つ磁気抵抗効果を利用した
ヘッドを用いる方式が実用化されている。さらに、高密
度化を進めるために、より高い感度を持つ巨大磁気抵抗
効果を利用したヘッドも検討されている。このような高
感度の再生ヘッドを用いることにより、再生出力は大き
くできるが、同時にノイズも増幅してしまい、ノイズの
大きな媒体を用いた場合には記録された情報の読みとり
が不可能になる。したがって、高密度の記録と再生を行
うための磁気記録媒体としては、媒体ノイズを低く抑え
ることが必須である。
磁気記録方式では、媒体ノイズの低減のために、結晶粒
の微細化が不可欠であり、今後保磁力の確保や記録磁化
状態の熱的安定性が問題になることが予想される。これ
に対して、垂直磁気記録方式は記録密度が高くなるにつ
れて反磁界が減少するという特徴があり、高密度に記録
した場合に、記録磁化状態が安定で媒体ノイズも小さ
く、高密度記録に適した方式であると考えられる。ただ
し、垂直磁気記録方式においても、高密度に記録された
情報を再生する場合には出力が小さいために、媒体ノイ
ズの低減は必須である。垂直磁気記録媒体のノイズは、
記録ビット内の逆磁区の大きさと記録ビット境界の乱れ
の大きさに依存すると考えられる。これらを小さくして
ノイズを低減するためには、磁性膜の結晶粒径を小さく
するなどして、磁化反転単位を小さくする必要がある。
テープを中心に研究や開発が進められており、この場合
には磁性層の膜厚が100nm以上と厚く、またトラッ
ク幅の広いヘッドで記録再生を行うため、再生出力が大
きく、媒体ノイズのレベルをそれほど抑える必要がなか
った。これに対して磁気ディスクとして垂直磁気記録媒
体を用いる場合には、トラック幅方向にも高密度化する
必要があることから、記録ビット面積は小さくなり、再
生出力は非常に小さくなる。この小さな出力を高感度ヘ
ッドにより再生することから、必然的に媒体ノイズに対
する制限は厳しくなり、また出力の減衰も極力抑える必
要がある。垂直磁気ディスク媒体のノイズに関する検討
結果は、例えば、Journal of Magnetism and Magnetic
Materials 134巻304〜309頁(1994年発
行)に記載されているが、CoCrTa垂直二層媒体に
ついて、90kFCIにおける媒体S/Nが23.8d
Bと示されており、1平方インチ当たり4ギガビット以
上の高い面記録密度の記録再生は困難であると考えら
れ、さらなる媒体ノイズの低減が必要である。
Co−Cr−Pt磁性膜を非磁性のCo−35at%C
r下地層上にエピタキシャル成長させ、かつ膜厚を薄く
することによって磁性膜の結晶粒を微細化すれば、ノイ
ズを低減できることがわかっている。ただし、膜厚が約
25nm以下では膜厚を小さくしてもノイズの低減が見
られず、結晶粒微細化によるノイズの低減には限界があ
る。さらに、膜厚が15nm以下になると熱揺らぎによ
る記録磁化の不安定性が問題となってくる。このよう
に、高感度の再生ヘッドに対応する垂直磁気記録媒体と
して、特に高密度記録に適するように媒体S/Nを十分
大きくするためには、記録層の膜厚を小さくして結晶粒
径を微細化することが有効であるが、単純に膜厚を低減
するだけでは媒体S/Nの向上に限界がある。
現状を打開するためになされたものであり、1平方イン
チ当たり4ギガビット以上の高密度記録に適するよう
な、十分に高い媒体S/Nを持ち、かつ記録情報の長期
間保持が可能な垂直磁気記録媒体及びそれを応用した磁
気記録再生装置を提供することを目的とする。
垂直な方向に磁界を印加して直流消磁したときに媒体表
面に現れる反転磁区の平均直径が媒体表面で測定した結
晶粒の平均直径の2倍以下である媒体を作製することで
達成される。このような特徴を持つ垂直磁気記録媒体を
作製するためには、磁気記録層として膜厚が100nm
以下でかつCoとCrを主たる成分とする強磁性薄膜を
用い、前記磁気記録層に隣接する下地層としてCrを3
0at%以上含有する多結晶薄膜を用いるのがよい。さ
らに好ましくは、下地層と磁気記録層を形成した後に4
00℃〜600℃の温度、より好ましくは450℃〜5
50℃の温度で熱処理することにより、媒体表面に垂直
な方向に磁界を印加して測定した磁気記録層の保磁力を
3000エルステッド以上にするのがよい。
は、媒体表面に垂直な方向に磁界を印加して直流消磁し
たときに媒体表面に現れる反転磁区の面積を円に換算し
たときの平均直径が媒体表面で測定した結晶粒の平均直
径の2倍以下であることを特徴とする。媒体表面に現れ
る反転磁区の形状は、典型的には略円状である。磁気記
録層としては、Crを30at%以上含有する多結晶薄
膜下地層上に形成し、400〜600℃で真空中熱処理
した、CoとCrを主たる成分とする膜厚100nm以
下の強磁性薄膜を用いることができる。前記強磁性薄膜
は、媒体表面に垂直な方向に磁界を印加して測定したと
きの保磁力が3000エルステッド以上であることが好
ましい。
録媒体と、磁気記録媒体を駆動する媒体駆動部と、磁気
ヘッドと、磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動部と、
記録再生信号処理系とを含む磁気記録再生装置におい
て、磁気記録媒体として前記した本発明による垂直磁気
記録媒体を用い、磁気ヘッドは再生部として磁気抵抗効
果型磁気ヘッド又は巨大磁気抵抗効果型ヘッドを備える
ことを特徴とする。
造方法は、媒体表面に垂直な方向に磁界を印加して直流
消磁したときに媒体表面に現れる反転磁区の面積を円に
換算したときの平均直径が媒体表面で測定した結晶粒の
平均直径の2倍以下である垂直磁気記録媒体の製造方法
であって、Crを30at%以上含有する多結晶薄膜を
スパッタ法により形成するステップと、200℃以下の
基板温度において前記多結晶薄膜上にCoとCrを主た
る成分とする膜厚100nm以下の強磁性薄膜をスパッ
タ法により形成するステップと、基板を真空中で400
〜600℃において熱処理するステップとを含むことを
特徴とする。
磁区の平均直径とは、個々の結晶粒あるいは反転磁区の
占有面積から、それらが円であると考えたときの直径を
求め、その直径の分布を占有面積の積算で表したときの
積算占有面積が総占有面積の2分の1になる直径をい
う。
施の形態を説明する。図1は、本発明による垂直磁気記
録媒体の基本的な構成を示す略断面図である。この垂直
磁気記録媒体は、基板11上に第1下地層12及び第2
下地層13を形成し、その上に磁気記録層14、保護潤
滑層15を積層した構造を有する。基板11は、強化ガ
ラス、シリコン、カーボン、セラミックス、チタン合
金、有機樹脂、Ni−P合金メッキアルミ合金基板など
の非磁性基板である。第1下地層12は磁気記録膜をc
軸垂直配向させるためのチタンあるいはチタン合金など
の薄膜であり、第2下地層13はクロムを30at%以
上含有する合金で構成される常磁性あるいは常磁性に近
い磁気特性の多結晶薄膜である。磁気記録層14は、コ
バルトとクロムを主成分とする強磁性薄膜であり、例え
ばCo−Cr−Ta、Co−Cr−Pt、Co−Cr−
Pt−Ta、Co−Cr−Nb、Co−Cr−Wなどの
強磁性薄膜である。保護潤滑層15はカーボン、シリコ
ン−カーボン、ボロン−カーボンなどの保護膜と有機系
潤滑膜とからなる層である。
面粗さRaが3nm以下の直径2.5インチの強化ガラ
ス製ディスクを用い、下地層12,13、磁気記録層1
4及び保護潤滑層15の膜形成は直流マグネトロンスパ
ッタ法により、以下の条件で行った。スパッタ装置内の
到達真空度は1×10-8Torr以下、放電用アルゴン
ガス圧力は3×10-3Torr、投入電力は直径6イン
チのターゲットに対して1kWとした。下地層として
は、厚さ30nmのTi又はTi−10at%Crの第
1下地層12上に厚さ20nmのCo−35at%Cr
第2下地層13を積層した2層膜を形成した。2層膜下
地12,13は磁気記録層14の初期成長層の粒径制御
に役立ち、媒体ノイズの低減と再生出力減衰の抑制に効
果がある。磁気記録層14としては、厚さ25nmのC
o−19at%Cr−12at%Ptを形成した。保護
潤滑層15としては厚さ5nmのカーボン膜と厚さ5n
mの有機系潤滑膜を形成した。
垂直磁気記録媒体を作製した。本発明による垂直磁気記
録媒体である試料Aは、厚さ25nmの磁気記録層14
を加熱をしないで約30℃の基板温度で形成した後、5
00℃で10分間の真空中熱処理を行ったものである。
比較用の試料Bは、厚さ25nmの磁気記録層14を3
00℃の基板温度で形成したもので、熱処理は行ってい
ない。また、比較用の試料Cは、厚さ15nmの磁気記
録層14を300℃の基板温度で形成したもので、熱処
理は行っていない。
ンドにおいて記録再生特性の評価を行い、媒体S/Nと
再生出力の経時変化を調べた。評価の条件としては、ギ
ャップ長0.2μm、トラック幅1μm、巻線数20タ
ーンの誘導電磁型ヘッドにより記録し、シールド間隔
0.2μm、トラック幅0.9μmの磁気抵抗効果型ヘ
ッドにより再生を行った。ヘッドと媒体の磁気スペーシ
ングは40nmとした。再生出力Sは線記録密度2kF
CIの孤立波出力を、媒体ノイズNは300kFCIを
記録した場合の0〜50MHzの積算ノイズを測定して
求め、これらの比を媒体S/Nとして評価した。また、
線記録密度50kFCIの信号を記録してから5秒後か
ら1時間後まで再生出力を測定し、時間の対数に対して
プロットして直線で近似したときの5秒後に対する1時
間後の再生出力の比を求め、再生出力の経時変化の指標
とした。
観察して求めた。また、反転磁区像は、電磁石で膜面垂
直方向に15キロエルステッドの磁界を印加して直流消
磁した後、磁気力顕微鏡で媒体表面を走査して観察し
た。図2は、原子間力顕微鏡で観察した媒体表面の形態
像(a)と、磁気力顕微鏡で観察した反転磁区像(b)
を同一視野で示した図である。図3は、直流消磁状態の
磁気記録層での結晶粒と反転磁区の様子を説明する模式
図である。結晶粒及び反転磁区のサイズを求めるために
は、少なくとも100個以上の結晶粒又は反転磁区が観
察できるようにいくつかの視野で像を撮り、結晶粒31
の占める面積34と反転磁区32の占める面積35を求
め、各々を等円直径と考えて結晶粒及び反転磁区の直径
を算出した。図中の領域33は直流消磁の磁場印加方向
に磁化された領域である。
図4は、試料Aについて、結晶粒及び反転磁区の直径を
横軸に、その大きさの結晶粒が占める面積を全面積を1
として規格化した値を縦軸にしてプロットした図であ
る。黒丸で示した分布41は試料Aについて測定した結
晶粒の直径分布を表し、白丸で示した分布42は試料A
について測定した反転磁区の直径分布を表す。この図か
らわかるように結晶粒径及び反転磁区径にはかなりの分
布があり、平均値を正確に求めることは難しい。この図
のピークがほぼ平均直径と考えられるが、ここではさら
に正確な評価のために、この占有面積を積算して0.5
となる直径を平均直径とした。図5に、積算した規格化
結晶粒面積を示した。黒丸で示した積算曲線51は試料
Aについて測定した結晶粒の直径分布の積算曲線であ
り、白丸で示した積算曲線52は試料Aについて測定し
た反転磁化の直径分布の積算曲線である。図5から、試
料Aにおける結晶粒の平均直径は約16nm、反転磁区
の平均直径は約20nmと求められる。
直径分布61と、反転磁区の直径分布62を表し、図7
は試料Cについて測定した結晶粒の直径分布71と反転
磁区の直径分布72を表す。図6及び図7より得られる
直径分布の積算曲線から、試料Bに対しては結晶粒の平
均粒径が16.3nm、反転磁区の平均直径が42.3
と求められ、試料Cに対しては結晶粒の平均直径が9.
7nm、反転磁区の平均直径が20.5nmと求められ
た。
B,Cの記録再生特性と結晶粒径及び反転磁区径の測定
結果を表1に示す。媒体S/Nと再生出力の経時変化の
両方を考慮に入れると、記録再生特性の優れた試料は試
料Aである。試料Aは他の試料と比較しても、結晶粒径
は小さくなく、反転磁区径は試料Cと同程度である。た
だし、結晶粒径と反転磁区径の関係で比べてみると、反
転磁区径は結晶粒径の1.24倍と小さくなっていた。
と結晶粒の直径比と媒体S/Nの関係を表す図8に示す
ように、反転磁区径が結晶粒径の2倍以下の試料はノイ
ズが小さく、媒体S/Nが少なくとも36dB以上であ
った。これに対して、試料Cのように、たとえ結晶粒径
が小さくても、反転磁区が結晶粒径の2倍以上の試料は
ノイズが比較的大きく、媒体S/Nが36dB以下であ
った。
関係すると考えられるが、結晶粒を小さくしただけでは
反転磁区は小さくならず、かえって反転磁区の大きさに
ばらつきを生じさせ、これが新たな媒体ノイズの原因を
作っていると考えられる。したがって、ノイズを小さく
するためには、各結晶粒を磁気的に孤立させ、結晶粒単
位で磁区が反転することが理想的であると考えられる。
少なくともこれに近い状態を実現することはノイズの低
減に非常に有効である。ただし、従来の媒体では、特に
結晶粒を小さくした場合には、反転磁区径は少なくとも
結晶粒の2〜3倍程度の大きさがあり、そのために十分
大きな媒体S/Nが得られなかった。
磁気記録層に接する下地としてCrを30at%以上含
有する下地層を用いて、さらにこれらを形成後に400
〜600℃で真空中熱処理することにより、垂直方向に
磁場を印加して測定した保磁力が3000エルステッド
以上で、反転磁区径が結晶粒径の2倍以下の垂直磁気記
録媒体を作製することができた。下地にCrの含有量が
30at%以下の材料を用いても、熱処理の効果はほと
んど見られなかった。また、図8に示すように、保磁力
が3000エルステッド以下の場合も、十分高い媒体S
/Nの値が得られなかった。磁気記録層の材料として、
Co−Cr−Ta、Co−Cr−Pt−Ta、Co−C
r−Nb、Co−Cr−Wなどを選び、また組成を変え
て同様の比較実験を行ったところ同様の傾向を示す結果
が得られた。
直磁気記録媒体の中から媒体S/Nが36dB以上の媒
体Aを選び、これを用いた磁気ディスク装置を作製し
た。図9は磁気ディスク装置の構造を示す概略図であ
り、(a)は平面図、(b)はそのAA断面図である。
この磁気ディスク装置は、磁気記録媒体91と、磁気記
録媒体を駆動する媒体駆動部92と、磁気ヘッド93
と、磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動部94と、記
録再生信号処理系65とを備える周知の構造の磁気ディ
スク装置である。再生ヘッドとしては、実施例1で使用
したものと同様の磁気抵抗効果型ヘッドを用い、ヘッド
と媒体の間の磁気スペーシングは50nm以下となるよ
うに調整した。その結果、1平方インチ当たり4ギガビ
ット以上の面記録密度での情報の記録と再生が可能であ
ることを確認できた。これに対して、媒体S/Nが36
dBに満たない試料Bあるいは試料Cの媒体を用いた場
合は、高記録密度での再生が困難であった。
いた場合には、本実施例で見られるような媒体間の媒体
S/Nの差異が見られず、また高密度に記録された情報
の再生も不可能であった。再生ヘッドとして、巨大磁気
抵抗効果を利用したヘッドを用いた場合には、本実施例
において見られた媒体S/Nの違いがより明確に現れ、
本発明が有効であることが確認された。
分に高い媒体S/Nを持ち、かつ記録情報の長期間保持
が可能な垂直磁気記録媒体を得ることができる。
す模式図。
(a)と、磁気力顕微鏡で観察した反転磁区像(b)を
同一視野で示した図。
区の様子を説明する模式図。
径分布を示す図。
径分布を積算面積で示した図。
径分布を示す図。
径分布を示す図。
を表す図。
ための下地層、13…Crを含有する下地層、14…磁
気記録層、15…保護潤滑層、31…結晶粒、32…反
転磁区、33…直流消磁の磁場印加方向に磁化された領
域、34…結晶粒の占める面積、35…反転磁区の占め
る面積、41…試料Aについて測定した結晶粒の直径分
布、42…試料Aについて測定した反転磁区の直径分
布、51…試料Aについて測定した結晶粒の直径分布、
52…試料Aについて測定した反転磁区の直径分布、6
1…試料Bについて測定した結晶粒の直径分布、62…
試料Bについて測定した反転磁区の直径分布、71…試
料Cについて測定した結晶粒の直径分布、72…試料C
について測定した反転磁区の直径分布、91…磁気記録
媒体、92…磁気記録媒体駆動部、93…磁気ヘッド、
94…磁気ヘッド駆動部、95…記録再生信号処理系
Claims (6)
- 【請求項1】 媒体表面に垂直な方向に磁界を印加して
直流消磁したときに媒体表面に現れる反転磁区の平均直
径が媒体表面で測定した結晶粒の平均直径の2倍以下で
あることを特徴とする垂直磁気記録媒体。 - 【請求項2】 前記媒体表面に現れる反転磁区は略円状
であることを特徴とする請求項1記載の垂直磁気記録媒
体。 - 【請求項3】 磁気記録層として、Crを30at%以
上含有する多結晶薄膜下地層上に形成し、400〜60
0℃で真空中熱処理した、CoとCrを主たる成分とす
る膜厚100nm以下の強磁性薄膜を用いることを特徴
とする請求項1又は2記載の垂直磁気記録媒体。 - 【請求項4】 前記強磁性薄膜は、媒体表面に垂直な方
向に磁界を印加して測定したときの保磁力が3000エ
ルステッド以上であることを特徴とする請求項3記載の
垂直磁気記録媒体。 - 【請求項5】 磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を駆
動する媒体駆動部と、磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを
駆動する磁気ヘッド駆動部と、記録再生信号処理系とを
含む磁気記録再生装置において、前記磁気記録媒体とし
て請求項1〜4のいずれか1項に記載の垂直磁気記録媒
体を用い、前記磁気ヘッドは再生部として磁気抵抗効果
型磁気ヘッド又は巨大磁気抵抗効果型ヘッドを備えるこ
とを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項6】 媒体表面に垂直な方向に磁界を印加して
直流消磁したときに媒体表面に現れる反転磁区の面積を
円に換算したときの平均直径が媒体表面で測定した結晶
粒の平均直径の2倍以下である垂直磁気記録媒体の製造
方法であって、 Crを30at%以上含有する多結晶薄膜をスパッタ法
により形成するステップと、200℃以下の基板温度に
おいて前記多結晶薄膜上にCoとCrを主たる成分とす
る膜厚100nm以下の強磁性薄膜をスパッタ法により
形成するステップと、前記基板を真空中で400〜60
0℃において熱処理するステップとを含むことを特徴と
する垂直磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10027102A JP2991689B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 垂直磁気記録媒体及びそれを用いた磁気記録再生装置 |
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Cited By (3)
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1998
- 1998-02-09 JP JP10027102A patent/JP2991689B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2005006311A1 (ja) * | 2003-07-10 | 2005-01-20 | Fujitsu Limited | 多層構造膜およびその製造方法 |
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