JP3138255B2 - 磁気記録媒体及び磁気記憶装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び磁気記憶装置

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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度磁気記録に
好適な磁気記録媒体及び当該磁気記録媒体を用いた磁気
記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録には、面内磁気記録方式と垂直
磁気記録方式があり、現在、前者の記録方式が一般的に
用いられている。面内記録方式は、磁気ヘッドからの磁
界により、磁気記録媒体の面に平行に、かつ、磁極のN
極同士及びS極同士を互いに突き合わせる方向に記録ビ
ットを形成して磁気記録を行なう方法である。高密度記
録で再生出力を高めるためには、記録されたビットに作
用する反磁場の影響を低減することがポイントとなり、
そのため、磁性膜の膜厚を薄くし、膜面内の保磁力を増
大することが行なわれる。
【0003】また、垂直記録方式は、磁気ヘッドからの
磁界により、垂直磁気異方性を有する磁気記録媒体の膜
面に対して垂直に、かつ、隣り合うビットの磁化方向が
反平行となるように記録ビットを形成して磁気記録を行
なう方法である。この場合、隣合うビットで磁極の極性
が互いに反対になり、隣接するビットの磁気モーメント
同士が引合うようになるため、記録磁化が安定化し、保
磁力を増大させて高密度記録を行なうのに有利となる。
【0004】このように、両記録方式とも記録密度向上
のために保磁力の増大が重要であるが、その保磁力を決
める要因の一つに結晶磁気異方性エネルギーがある。こ
れは磁性結晶粒中の磁気モーメントをある特定の結晶方
向に向けるときの向き易さを示すエネルギーであり、こ
の値が大きいほど、その方向に向き易いことを示してい
る。例えば、Co結晶粒の場合は、六方稠密結晶格子の
c軸方向が磁気モーメントの向き易い方向であり(磁化
容易軸)、その結晶磁気異方性エネルギー(磁気異方性
定数)Kuは、1立方cm当たり4.6×106ergで
ある。
【0005】結晶粒の体積がVであるとき、結晶粒中の
磁気モーメントを磁化容易軸方向に向けて置くエネルギ
ーは、KuVで与えられる。一方、磁気モーメントは、
熱振動のために揺らいでいる。このときの熱振動エネル
ギーは、ボルツマン定数kBと絶対温度Tに対して、kB
Tで与えられる。
【0006】ここでkBTとKuVを比較すると、kB
≪KuVの場合は磁気異方性エネルギーが十分大きいた
め、磁気モーメントは、ほぼ結晶粒のc軸方向に向くこ
とになる。kBT≫KuVの場合は、磁気異方性エネルギ
ーに比べて熱振動のエネルギーの方が大きいため、磁気
モーメントは、熱振動し続けることになる(超常磁性状
態)。この熱振動により、時間当たりのある確率のもと
で磁気モーメントの反転が起こる。例えば、1秒間に1
/eの確率で磁気モーメントが反転するのに必要な熱振
動エネルギーは25kBTである。反転が起こると、確
率に従って時間と共に保持力が低下し、記録密度の低下
を招く。従って、記録媒体は、少なくとも25kBT≪
uVの関係を満足するように設定される。
【0007】さて、高密度磁気記録に用いられる従来の
媒体の例としてCo81Cr15Ta4合金磁性膜がある〔例え
ば第1の米国文献「IEEE・トランザクション・オブ
・マグネチックス(IEEE transaction of Magnetics)」
第34巻第4号(1998年7月発行)第1558頁〜
第1560頁参照〕。この記録媒体の磁気異方性エネル
ギーKuは、絶対温度Tが約300Kで1立方cm当た
り1.3×106ergである。
【0008】上記媒体は、磁性結晶粒の大きさが平均粒
径で約15nm、膜厚が20nm程度であり、このとき
磁性結晶粒1個の持つ磁気異方性エネルギーはKuV=
4.6×10-12ergとなる。一方、室温300Kで
の熱振動エネルギーはkBT=4.1×10-14ergで
あり、KuV≫25kBTとなる。即ち、現状の結晶粒サ
イズでは、熱振動のエネルギーに比べて磁気異方性エネ
ルギーの方が十分大きいため、磁気モーメントは磁化容
易軸方向に固定され、十分な大きさの保磁力が得られ
る。
【0009】次に、両記録方式とも記録密度向上には、
高密度記録での再生出力を高めることのほかに、媒体雑
音を低減することが重要となる。高密度記録状態での媒
体雑音は、主に、記録ビットの遷移領域のジグザグ磁壁
に起因しており、磁壁の揺らぎが大きいほど雑音が増大
することから、雑音を低減するために、磁気記録媒体を
構成する磁性結晶粒の粒径を小さくし、遷移領域での磁
壁の揺らぎを小さくすることが通常行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録密度は、実
験データであるが、1平方インチあたり10Gbitに
達している〔例えば第2の米国文献「第7回MMM−イ
ンターマグ・ジョイント会議(The 7th MMM-Intermag J
oint Conference)」(1998年1月開催)セッショ
ンZA(session ZA)論文集参照〕。ビット長とトラッ
ク幅との比率を一般的に使用されている約20対1の比
率とした場合、この記録密度での線記録密度は、約40
0kFCI(Flux Change per Inch:1インチ当たりの
磁化反転数)となり、ビット長はほぼ60nmとなる。
【0011】現在、一般的に使用されている面内磁気記
録用薄膜媒体の結晶粒径が約15nm程度であることか
ら、現状の結晶粒径で60nmのビット長を構成するた
めには、ビット方向にたかだか4個の結晶粒が並ぶこと
になる。その結果、遷移領域でのジグザグ磁壁が大きく
なる。即ち、磁壁の揺らぎが大きく、雑音の問題が避け
られない。
【0012】そこで、前記第1の文献の従来媒体を取り
上げ、その記録密度を高めかつ雑音を軽減することを目
的として、従来の手法に従って結晶粒サイズを例えば粒
径10nmとし、膜厚を例えば10nmに設計したとす
ると、この結晶粒の持つ磁気異方性エネルギーはKu
=1.2×10-12ergとなり、従来媒体の磁性結晶
粒が設計前に持っていた磁気異方性エネルギーに比べ、
磁気異方性エネルギーは約1/4に減少するが、Ku
>25KBTの関係を満足している。
【0013】しかし、このように単に結晶粒サイズを小
さくし膜厚を薄くしただけでは、媒体は、次に述べるよ
うに動作温度の範囲の高温で保磁力が低下し、十分な再
生出力を得ることができない。即ち、上記結晶粒の温度
が50K上昇して350Kになると、熱振動エネルギー
はkBT=4.8×10-14ergと増加する。一方、磁
気異方性エネルギーは、一般的に温度上昇に伴い減少
し、キュリー温度で消失する。前記第1の米国文献のC
o81Cr15Ta4の場合、T=300KでKu=1.3×1
6erg/ccであるのに対し、T=350KではKu
=1.0×106erg/ccであり、50Kの温度上
昇でKuは20%以上低下する。
【0014】従って、T=350Kでの結晶粒1個の持
つ磁気異方性エネルギーは、KuV=7.9×10-13
rgとなり、熱振動エネルギーと磁気異方性エネルギー
との関係はKuV<25kBTとなり、結晶粒中の磁気モ
ーメントは熱振動のために磁化容易軸方向に固定されに
くくなり、保磁力が低下し、記録磁化状態が安定に存在
しなくなる。
【0015】本発明の目的は、上述した従来技術の欠点
を解消し、磁気異方性エネルギーが高くかつ装置の動作
温度範囲で記録磁化状態が安定に存在するほか、媒体雑
音が少ない高密度記録に適した磁気記録媒体を提供し、
更に、当該記録媒体を用いた磁気記憶装置を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の磁気記録媒体は、300Kにおいて磁気異方
性エネルギーKuがKu≧3.6×106erg/ccで
あり、かつ、磁性結晶粒の平均粒径d(膜面内方向での
磁性結晶粒の面積と等面積である円の直径で定義した粒
径)が5nm<d<12nmであることを特徴としてい
る。そのような記録媒体は、後で詳述するが、例えば、
配向制御用の下地膜の上に格子整合用の下地膜を形成
し、その上に添加元素を含むCo−Cr合金系磁性体を成
膜し、成膜後に熱処理を行なって添加元素を結晶粒界内
に拡散させた記録媒体によって実現することができる。
【0017】まず、上記の磁性結晶粒径は、粒径を大き
くすると結晶粒径分布や結晶粒配列の分布等に起因した
遷移領域でのジグザグ磁壁の揺らぎが大きくなり、遷移
雑音に起因した媒体雑音が増大すること、反対に、粒径
を小さくすると結晶粒の体積が小さくなり、磁気異方性
エネルギーが低下することの2点に注目して最適範囲を
設定したものである。
【0018】線記録密度が前記した400kFCIで、
ビット長が約60nmとなる場合、ビット長方向を構成
する結晶粒の数が4個では雑音の問題から不足であり、
少なくとも5個とする必要があることが雑音の調査の結
果から判明した。このことから、磁気記録膜を形成する
磁性結晶粒の平均結晶粒径は、12nm未満とする必要
がある。一方、磁性結晶粒の径を5nm以下にすると、
結晶粒の体積が小さくなり過ぎるため、磁性結晶粒の持
つ磁気モーメントを磁化容易軸方向に向けておくための
磁性結晶粒の有する磁気異方性エネルギーに比べ磁気モ
ーメントの熱振動エネルギーのほうが大きくなるため、
磁気モーメントが磁化容易軸方向に安定して向くことが
不可能となり、超常磁性の性質を示すようになる。この
ため、磁性結晶粒子の平均粒径dは、5nm<d<12
nmと設定される。
【0019】次に、上記磁気異方性エネルギーKuは、
温度変化に対して記録磁化状態が充分に安定に存在する
ためには、磁性結晶粒の磁気異方性エネルギーと熱振動
エネルギーとの比KuV/kBTが、磁気記憶装置即ち磁
気記録再生装置の動作温度範囲で充分大きな値を持つ必
要があるとの観点から導いたものである。
【0020】まず、磁気モーメントエネルギーKuVと
熱振動エネルギーkBTの関係を再生出力の時間に対す
る安定性に着目して調べた結果が第3の米国文献「IE
EE・トランザクション・オブ・マグネチックス(IEEE
transaction of Magnetics)」第33巻第5号(199
7年9月発行)第3028頁〜第3030頁に報告され
ている。この文献では、ビット記録直後と96時間放置
後のヘッドの再生信号の出力の変化を比較し、KuV/
BTが約85の場合は、96時間後の出力低下が高々
4%程度であるのに対し、KuV/kBTが55程度の場
合では96時間後の出力低下は10%以上になることが
報告されている。
【0021】96時間後の出力低下4%は、磁気記憶装
置の記録再生特性として望ましく、従って、少なくとも
磁気記憶装置の動作温度範囲で記録磁化が安定に存在す
るためには、動作温度の上限となるT=350K近傍で
uV/kBT>85を満足する必要がある。また、高密
度記録を実現するためには、上記のように5nm<d<
12nmの平均結晶粒径を実現する必要があり、この結
晶粒サイズから、T=350KにおけるKuV/kBT>
85の条件を満足するための磁性結晶粒の磁気異方性エ
ネルギーは、Ku(T=350K)≧3.0×106er
g/ccと設定される。
【0022】また、磁気異方性エネルギーは、記録媒体
の保磁力の主因になっている。このため、磁気記憶装置
の動作温度範囲で磁気異方性が大きく変化すると、それ
に伴い、保磁力の温度依存性も増大する。従って、T=
300KからT=350Kの温度範囲で保磁力の変化を
10%程度に押さえることが望ましく、このことから磁
気異方性エネルギーの温度変化は、Ku(T=350
K)/Ku(T=300K)≧0.85と設定される。
これから、前記したT=300Kのときの磁気異方性エ
ネルギーKuは、Ku(300K)≧3.6×106er
g/ccが導かれる。更に、[KuV/kBT](T=3
50K)/[KuV/kBT](T=300K)≧0.7
3が導かれる。
【0023】以上のように、高密度記録に対応させる磁
気記録媒体は、微細結晶粒状態で安定に記録磁化状態を
保持するために、磁気記録膜(磁気記録層)を構成する
磁性体の磁気異方性エネルギーを従来材料よりも大きく
し、かつ、少なくとも磁気記憶装置の動作温度範囲内で
磁気異方性エネルギーの温度変化を小さくする必要があ
る。
【0024】なお、媒体の磁化遷移領域のジグザグ磁壁
に起因した遷移性雑音を低減するために、記録ビットと
それに隣接する記録ビットとの間の磁化遷移領域の遷移
長幅を小さくすることが望ましい。
【0025】媒体の磁化遷移長幅は、一般的に、媒体を
構成する磁気記録膜の膜厚tと、その磁気記録膜の残留
磁束密度Brとの積に比例する。従って、残留磁束密度
膜厚積Br・tが小さいほど雑音が低下し高線記録密度
で媒体S/Nが向上する。しかし反面、Br・tの減少
は、記録ビットからの漏洩磁束の低下に繋がり、再生ヘ
ッドの出力が低下する。
【0026】このため、残留磁束密度膜厚積Br・tの
望ましい範囲は、高線記録密度での高い媒体S/Nの確
保と出力低下の防止の観点から、30Gauss・μm<B
r・t<80Gauss・μmの範囲に設定される。
【0027】続いて、記録媒体を形成するための材料に
ついて説明する。磁性合金の磁気異方性エネルギーは、
その磁性体を構成する元素の組み合わせや組成比、ま
た、秩序合金(order alloy)の場合には秩序状態にあ
るのか、或いは、非秩序状態にあるのか等に大きく影響
される。傾向として、CoにPt等の貴金属元素やSm等
の希土類金属元素を添加すると磁気異方性が増加し、C
rのような非磁性元素を添加すると飽和磁化が減少し、
磁気異方性もそれに伴い低下する。また、非磁性元素の
添加量が増大するほどキュリー温度が低下し、磁気異方
性エネルギーの室温近傍での温度変化が大きくなる。
【0028】磁気記録媒体は磁性結晶粒の多結晶薄膜で
あり、各結晶粒の磁気特性が膜全体のマクロな磁気特性
を担っている。即ち、個々の磁性結晶粒が大きな磁気異
方性エネルギーを持ち、磁気記録装置の動作温度範囲に
比べて十分高い温度にキュリー温度があり、動作温度範
囲内での磁気異方性エネルギーの温度変化が小さい特性
を持てば、媒体膜のマクロな磁気特性も同様の傾向を有
することとなる。
【0029】従って、個々の磁性結晶粒中の強磁性元素
や貴金属元素、希土類金属元素等の比率を増大させ、非
磁性添加元素の割合を減少させればよいことになる。そ
の反面、単純に磁性結晶粒中の磁性元素の比率を増大さ
せると結晶粒間に交換相互作用が働くこととなり、媒体
の記録再生特性の観点からは記録ビットの遷移領域でジ
グザグ磁壁に起因した雑音が増大することとなる。この
ため、結晶粒間の交換相互作用が切れるような構造、即
ち、結晶粒界を非磁性化する必要がある。
【0030】以上に示したように、結晶粒自体に要求さ
れる磁気特性と結晶粒界に要求される磁気特性との間に
は、相反する性質を有することとなる。
【0031】そこで、両特性を満足する媒体を実現する
ために、後で詳述するように、Co−Cr合金系磁性体に
ついて従来のスパッタリング法に比べスパッタエネルギ
ーの高い成膜法を用い、成膜後に熱処理を行なうことが
効果的である。それにより磁性結晶粒内から添加元素を
結晶粒界部に拡散・偏析させることが可能になり、課題
を満足する媒体構造を実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気記録媒体
及び磁気記憶装置を図面に示した発明の実施の形態を参
照して更に詳細に説明する。なお、図1,2における同
一の符号は、同じ性能特性を有する部分を示すものとす
る。
【0033】面内磁気記録用媒体の構造を図1に示す。
同図において、1は媒体の基板である直径3.5インチ
ディスク用石英基板、2は、石英基板1上に形成した磁
性膜の配向制御用下地膜、5は、配向制御用下地膜2の
上に形成した格子整合用下地膜、3は、格子整合用下地
膜5の上に形成したコバルト合金薄膜による磁気記録
膜、4は、磁性膜3のC(カーボン)による保護膜であ
る。格子整合用下地膜5は、本実施例で特に設けたもの
で、磁性膜3と格子整合する。
【0034】洗浄した石英基板1をスパッタリング成膜
装置に設置し、1×10-8Torr以下の真空度まで排気
したのち、基板1を300℃まで加熱し、定常温度で1
時間放置した。この基板1上に、配向制御用下地膜2と
してCr膜(膜厚:10nm)を、続いて格子整合用下
地膜5としてCr−15at.(atomic)%Ti膜(膜厚:20n
m)を順次成膜した。この2層構造の下地膜2,5の形
成に、DCマグネトロンスパッタリング法を使用し、成
膜時のArガス圧を3mTorr、成膜速度は2nm/秒と
した。
【0035】その後、DCマグネトロンスパッタリング
法よりも成膜時のエネルギーが大きいECR(Electron
Cyclotron Resonance)スパッタリング法を用い、この
多層下地膜2,5の上に平均膜組成Co−15at.%Cr−12
at.%Pt−3at.%Taの磁性膜(膜厚:12nm)を形成
した。Cターゲットを除く各ターゲットは純度99.9
%であり、各合金薄膜の作製には各組成の合金ターゲッ
トを使用した。上述の各層の膜組成は、それぞれ単層膜
を作製してからICPS法(Inductively Coupled Plas
ma Spectroscopy)を用いて決定した薄膜状態での平均
組成である。
【0036】引き続き、作製した薄膜試料をスパッタ装
置の加熱ステージに再度搬送し、真空中熱処理を行なっ
た。熱処理は、加熱ステージ内の真空度を5×10-9
orrまで排気したのち、定常温度450℃に加熱し、1
5分放置したのち、室温まで冷却した。その後、最表面
にC保護膜(膜厚:15nm)を室温で成膜した。
【0037】ここで、以上の本発明の実施の形態の記録
媒体を試料Aとし、その評価を明確に示すために、従来
構造の記録媒体を比較用の試料Bとして作製した。
【0038】試料Bの構造を図2に示す。試料BではC
o−16at.%Cr−4at.%Taを磁性膜3の組成に採用した。
このCo−Cr−Ta磁性膜の膜厚は、試料Aと特性比較
を行なうため、12nmとした。
【0039】洗浄した磁気ディスク用NiPメッキAl合
金基板1をスパッタリング成膜装置に設置し、1×10
-8Torr以下の真空度まで排気したのち、基板1を27
0℃まで加熱し、定常温度で1時間放置した。この基板
1上に、配向制御用下地膜2としてCr膜(膜厚:50
nm)、磁気記録膜3としてCo−Cr−Ta磁性膜(膜
厚:12nm)、C保護膜4を順次成膜した。各膜の成
膜条件は、スパッタリングArガス圧3mTorrとし、D
Cマグネトロンスパッタリング法を用いて成膜速度2n
m/秒で作成した。また、Cターゲットを除く各ターゲ
ットは純度99.9%であり、磁性膜成膜には合金ター
ゲットを使用した。
【0040】作製した試料A,Bは、記録再生特性を評
価したのち、小片に切り出し、膜構造、磁気特性を評価
した。媒体薄膜の膜構造は、X線回折法を用いて調べ
た。θ−2θX線回折測定の結果、試料Aでは、Cr−
Ti下地膜の(200)面反射、及び(200)面反射
の約1/10のX線回折強度で(110)面反射が観察
された。また、磁性膜は、(11.0)面反射が主反射
であり、その他にこのピーク値の約1/15の強度で
(10.1)面反射ピークが観察された。
【0041】一方、従来構造の試料Bでは、Cr下地膜
の(200)面反射、及びCo−Cr−Ta磁性膜の六方
稠密結晶構造の(11.0)面反射が観測された。
【0042】試料Aの結果は、Cr−Ti下地膜の大部分
の結晶粒が(100)に配向しているために、この下地
膜上にエピタキシャル成長した磁性膜が(11.0)に
配向し、また、一部の結晶粒が(110)に配向してい
るためにその部分に応じて磁性膜が(10.1)に配向
して成長したことを示している。ここで、磁性膜の回折
面の表示は、4指数表示を用い、第3項を省略表記し
た。また、Cr下地膜、からの明確なX線回折ピークは
確認されなかった。
【0043】両試料の結晶の微細構造を調べるため、電
子顕微鏡を用いて磁性膜の平面TEM像を観察した。試
料Aでは、平均結晶粒径が約10.5nmであり、一
方、従来構造である試料Bでは、平均結晶粒径が約13
nmであり、粒径分布が広がっていた。試料Aでは、粒
径分布が試料Bに比べて約2割ほど小さくなっていた。
また、結晶粒の断面構造に着目すると、Cr−Ti配向制
御膜と磁性膜は、結晶格子が連続しており、格子整合に
よるエピタキシャル成長によって良好な結晶を得ること
ができたことが判明した。
【0044】結晶粒レベルでの組成分布を調べるため、
空間分解能2nmのEDX分析器(Energy Disoersive
X-ray Spectroscopy)を搭載した分析電子顕微鏡を用
い、磁性膜の任意の測定点での組成分析を行なった。こ
の結果、試料Aでは、結晶粒界部でCr元素が25a
t.%程度の高濃度値を示したのに対し、結晶粒内部で
は、平均約8at.%の値を示し、膜平均組成に比べ結
晶粒内ではCrの含有量が半減していることを示してい
る。即ち、成膜後に熱処理を行なうことにより、磁性結
晶粒内から添加元素が結晶粒界部に拡散・偏析したこと
が実証され、前記したように、媒体雑音の低減に効果的
な構成を得ることができた。
【0045】次に、磁性膜の磁気異方性エネルギーを調
べた。ここで、その測定方法について述べる。まず、媒
体は多結晶薄膜であり、結晶配向分散等が存在するた
め、媒体材料の磁気異方性エネルギーを求めることは一
般的に困難である。このため、媒体に使用している磁性
材料の単結晶薄膜試料を作成し、この単結晶試料の磁気
トルクを測定することにより、磁気異方性定数を求める
方法があった。一方、媒体試料のまま磁気異方性を求め
る手法として、媒体の回転ヒステリシス損失の印加磁場
依存性を測定し間接的に媒体の異方性磁場を見積もる方
法がこれまで一般的に用いられてきた。この手法で求め
た異方性磁場は、磁性結晶粒間の磁気的相互作用や結晶
の配向分散の影響を受けやすかった。
【0046】この欠点を補う方法として、媒体膜面45
度方向に磁場を印加したときに測定される磁気トルクの
大きさから媒体の磁気異方性エネルギーを外挿する方法
が近年になり提唱された(第4の米国文献「IEEEト
ランザクション・オン・マグネチックス(IEEE Transac
tion on Magnetics)第32巻第5号(1997年9月
発行)第4902頁〜第4904頁参照)。この方法で
は、結晶配向分散の影響を統計的に取り入れることによ
り、従来手法に比べ、測定精度を向上させている。この
45度磁気トルク測定法が、実媒体の磁気異方性を測定
するうえで、現時点では最適の方法であるので、本試料
の測定に採用した。
【0047】試料A、Bについて、磁気トルク計を用い
て、300K〜375Kの温度範囲で磁気異方性の温度
依存性測定を以下の手順で行なった。試料膜面から45
度なす方向に磁場が印加されるように試料Aを磁気トル
ク計に取り付け、試料をT=300Kに昇温したのち、
印加磁場Hexを9kOe〜13kOeの範囲で磁場を0.
5kOe毎に変化させたとき検出される磁気トルクL
45deg(Hex)を測定した。この測定結果より求めた[L
45deg(Hex)/Hex2とL45deg(Hex)との関係を図
3に示す。本測定の範囲において[L45deg(Hex)/H
ex2とL45deg(Hex)との関係は、図3に示すよう
に、ほぼ直線関係とみなすことができることから、式
(1)が成立する。同式において、L0はL45deg軸との
交点を表わす定数、Msは膜平均の飽和磁化である。
【0048】
【数1】 L45deg(Hex)=L0−[2L0/Ms2[L45deg(Hex)/Hex]2 ・・・(1) この関係式に最小2乗法を用いてフィッテイングを行
い、定数L0と傾き[2L0/Ms2を決定し、両関係式
からL0、Msを求めた。
【0049】試料AのT=300Kでの値は、L0
4.6×106erg/cc,Ms=540emu/cc
であり、L0≧2πMs 2が成り立つことから、Ku=2
[L0−2πMs 2]=5.6×106erg/ccと求め
られ、Ku(T=300K)>3×106erg/ccを
満足している。温度T=325K,350K,375K
の各温度で、上記と同様の測定手順で磁気異方性定数を
求めると、Kuは、図4に示すような温度依存性を示
す。試料Aの場合、T=300Kから50Kの温度上昇
によりKuは約10%低下に留まっている。これに対し
試料Bは、T=300KでKu=1.2×106erg/
ccであった。また、Kuの温度変化は、図3に同時に
示すように、T=300Kに比べてT=350KでKu
が約20%低下し大幅な減少を示している。
【0050】また、磁化状態の安定性を調べるため、K
uV/kBTの温度変化を求めると、図5に示すようにな
った。試料Aは、T=300KでKuV/kBT=140
であるのに対し、T=350KではKuV/kBT=11
2であり、50Kの温度上昇でKuV/kBTが約20%
減少している。この温度変化によるKuV/kBTの変化
量は、1/Tに比例した減少量とKu自体の温度上昇に
よる減少量を加え合わせた結果と一致する。一方、試料
Bは、図5に同時に示すように、T=300KでKu
/kBT=85であるのに対し、T=350KではKu
/kBT=58であり、50Kの温度上昇でKuV/kB
Tが30%以上と大幅にい減少している。
【0051】以上の磁気記録媒体を用いて構成した磁気
記憶装置(磁気記録再生装置)の発明の実施の形態の例
を図6に示す。同図において、71は上述の磁気記録媒
体であり、媒体71にはサスペンション73で保持され
た磁気ヘッド72が対向し、磁気情報を電気信号として
取り出す。サスペンション73で保持された磁気ヘッド
72は、ボイスコイルモータ75で駆動されるアクチュ
エータ74を通じ、磁気記録媒体71の所定の位置に移
動される。この際の位置決めは、位置決め回路77によ
り制御される。
【0052】更に、磁気ヘッド72からの電気信号は、
記録再生回路76に導かれる。インタフェース回路78
は、本装置に対する電気信号の入出力を中継するもので
ある。また、媒体71は、モータ79により回転する。
【0053】次に、実際に記録した磁化状態の安定性を
調べるために、図6の磁気記憶装置を用いて200kF
CIの線記録密度で記録を行ない、記録直後と約100
時間経過後の再生出力の変化を調べた。記録には、トラ
ック幅2.5μm、ギャップ長0.3μmの薄膜ヘッド
を、再生には、トラック幅2μm、シールド間隔0.2
μmの磁気抵抗効果型ヘッドを使用した。記録時、再生
時ともに、ヘッドの浮上量は、媒体保護膜面から0.0
6μmであり、スライダーの基板に対する相対速度は1
1m/sとした。
【0054】T=300Kの定常温度状態で線記録密度
200kFCIで記録を行なった直後、再生を行なっ
た。T=300Kの温度を保った状態で100時間放置
したのち、再び、200kFCIの信号の再生を行なっ
た。記録直後の再生信号出力で規格化すると、試料A
は、100時間後の再生出力は約99%の値を示し、実
験誤差を考慮すると、100時間経過後も出力の低下は
殆ど見受けられないと云うことができる。
【0055】次に、T=350Kに昇温した状態で、2
00kFCIの記録を行ない、記録直後と100時間経
過後の再生信号の出力を比較した。T=350Kの場合
は、記録直後に比べ、100時間経過後の再生出力は、
約2%の減少に過ぎず、記録磁化状態は充分安定であっ
た。
【0056】一方試料Bは、T=300Kの場合、記録
直後に比べ100時間経過後の再生出力は約5%低下
し、更に、T=350Kでは、約12%の出力低下が観
測された。以上の結果から、試料Bを磁気記憶装置に組
み込んだ場合、記録ビットの充分な経年安定性を実現す
ることができないことが判明した。
【0057】
【発明の効果】本発明により、装置の動作温度範囲で磁
気異方性エネルギーの温度変化が小さく、かつ、媒体雑
音が少ないほか、記録再生特性の経年変化が少ない高密
度記録に好適な磁気記録媒体を提供することができる。
この磁気記録媒体を用いることにより、信頼性の高い大
容量の磁気記憶装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気記録媒体を説明するための構
造図。
【図2】比較に用いた従来技術による磁気記録媒体の構
造図。
【図3】45度の方向に磁界を印加した場合の磁気トル
クを説明するための曲線図。
【図4】測定した磁気異方性定数の温度変化を説明する
ための曲線図。
【図5】磁気異方性エネルギーの熱振動エネルギーに対
する比の温度依存性を説明するための曲線図。
【図6】本発明の磁気記録媒体を用いた磁気記憶装置を
説明するための構造図。
【符号の説明】
1…基板、2…配向制御用下地膜、3…磁気記録膜、4
…保護膜、5…格子整合用下地膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 万壽和 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (72)発明者 ▲高▼橋 由夫 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平10−334444(JP,A) 特開 平10−269548(JP,A) 特開 平10−289437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/65 G11B 5/851

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶対温度Tが300Kのときの磁気異方性
    定数Kuが Ku(T=300K)≧3.6×106erg/cc であり、かつ、膜面内方向での磁性結晶粒の面積と等面
    積である円の直径で定義した磁性結晶粒の平均粒径dが 5nm<d<12nm であり、かつまた絶対温度Tが300Kのときの磁気異
    方性定数Ku(T=300K)と絶対温度Tが350K
    のときの磁気異方性定数Ku(T=350K)との間
    で、 Ku(T=350K)/Ku(T=300K)≧0.85 を満足する磁気記録膜を備えたことを特徴とする磁気記
    録媒体。
  2. 【請求項2】絶対温度Tが300Kのときの磁気異方性
    定数Kuが Ku(T=300K)≧3.6×106erg/cc であり、かつ膜面内方向での磁性結晶粒の面積と等面積
    である円の直径で定義した磁性結晶粒の平均粒径dが 5nm<d<12nm であり、かつまた磁性結晶粒の平均体積をVとして、磁
    性結晶粒が持つ磁気異方性定数Kuと平均体積Vとの積
    の、ボルツマン定数kBと絶対温度Tとの積で与えられ
    る熱振動エネルギーに対する比が、絶対温度Tが300
    Kのときと350Kのときとで、 [KuV/kBT](T=350K)/[KuV/kBT](T=300K) ≧0.73 を満足する磁気記録膜を備えたことを特徴とする磁気記
    録媒体。
  3. 【請求項3】前記磁気記録膜は、磁性結晶粒の平均体積
    をVとして、磁性結晶粒が持つ磁気異方性定数Kuと平
    均体積Vとの積の、ボルツマン定数kBと絶対温度Tと
    の積で与えられる熱振動エネルギーに対する比が [KuV/kBT](T=350K)>85 であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】磁気記録膜を有する磁気記録媒体を備えた
    磁気記憶装置であって、前記磁気記録膜は、絶対温度T
    が300Kのときの磁気異方性定数Kuが Ku(T=300K)≧3.6×106erg/cc であり、かつ、膜面内方向での磁性結晶粒の面積と等面
    積である円の直径で定義した磁性結晶粒の平均粒径dが 5nm<d<12nm であり、かつまた絶対温度Tが300Kのときの磁気異
    方性定数Ku(T=300K)と絶対温度Tが350K
    のときの磁気異方性定数Ku(T=350K)との間
    で、 Ku(T=350K)/Ku(T=300K)≧0.85 を満足することを特徴とする磁気記憶装置。
  5. 【請求項5】磁気記録膜を有する磁気記録媒体を備えた
    磁気記憶装置であって、前記磁気記録膜は、絶対温度T
    が300Kのときの磁気異方性定数Kuが Ku(T=300K)≧3.6×106erg/cc であり、かつ、膜面内方向での磁性結晶粒の面積と等面
    積である円の直径で定義した磁性結晶粒の平均粒径dが 5nm<d<12nm であり、かつまた磁性結晶粒の平均体積をVとして、磁
    性結晶粒が持つ磁気異方性定数Kuと平均体積Vとの積
    の、ボルツマン定数kBと絶対温度Tとの積で与えられ
    る熱振動エネルギーに対する比が、絶対温度Tが300
    Kのときと350Kのときで、 [KuV/kBT](T=350K)/[KuV/kBT](T=300K) ≧0.73 を満足することを特徴とする磁気記憶装置。
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