JPH11232149A - ファイル比較処理方法,装置およびファイルの比較処理プログラムを記憶した媒体 - Google Patents

ファイル比較処理方法,装置およびファイルの比較処理プログラムを記憶した媒体

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JPH11232149A
JPH11232149A JP10046319A JP4631998A JPH11232149A JP H11232149 A JPH11232149 A JP H11232149A JP 10046319 A JP10046319 A JP 10046319A JP 4631998 A JP4631998 A JP 4631998A JP H11232149 A JPH11232149 A JP H11232149A
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JP
Japan
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record
records
data
key
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JP10046319A
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Kanae Okada
加苗 岡田
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Japan Research Institute Ltd
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Japan Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新ファイルと旧ファイルとを比較し,レコー
ド内容の更新のみならず,レコードの追加,削除を識別
する。 【構成】 キーが昇順に配列された複数のレコードをも
つ新,旧ファイルにおいて,キーの小さいレコードから
順番に比較される。はじめに,新レコードと旧レコード
との間でキーが比較される。2つのキーが異なれば,次
にキーの大小が比較される。新キーが旧キーよりも小さ
い場合,新レコードは追加されたレコードと判定され,
新キーが旧キーよりも大きい場合,旧ファイルにおける
レコードが削除されたと判定される。キーが同じでかつ
キー以外のデータが異なれば,新レコードは更新された
レコードと判定される。キーが降順に配列された2つの
ファイルの比較処理も同じようにして行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,新旧2つのファイルを比較し
て,その相違点を見付けだすファイル比較処理方法およ
び装置,ならびにファイル比較処理プログラムを格納し
た媒体に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来のファイル比較処理方法
は,複数のレコードによって構成されたファイル(旧フ
ァイル)と,このファイルに何らかの操作(たとえばデ
ータ変更)を施して得られるファイル(新ファイル)とを
レコードごとに比較して,その一致,不一致を判断する
ものである。しかしながら,この従来のファイル比較処
理方法は次のような問題点を持つ。
【0003】旧ファイルのレコードと新ファイルのレコ
ードとの比較によって,2つのレコードのデータ内容に
相違があれば不一致が判別されるが,どのように一致し
ていないかまでは判別することができない。たとえば,
比較の対象となった新ファイルのレコードが,旧ファイ
ルには無いもので,新ファイルにおいて新たに追加され
たレコードである場合には,従来の方法では比較された
2つのレコードのデータが相互に一致しないことが判別
されるに留まり,レコードが追加されたという事実まで
は認識することができない。
【0004】また,従来のファイル比較処理方法では,
旧ファイルのレコードと新ファイルのレコードの比較
は,各ファイルの並び順に行われている。各ファイルの
先頭にあるレコード同士が比較され,次に2番目のレコ
ード同士が比較される,という具合である。新ファイル
が新たに追加されたレコードを含むものである場合,ま
たは旧ファイルに存在したレコードが削除されて新ファ
イルには存在しない場合,旧ファイルと新ファイルの対
応するレコードにずれが生じ,同一のレコードが存在す
るにも関わらずこれを認識できない。
【0005】
【発明の開示】この発明は,新,旧2つのファイル内の
レコードのデータの変更(更新)のみならず,新ファイ
ルにおけるレコードの追加,旧ファイルのレコードの削
除等も識別できるファイル比較処理方法および装置を提
供するものである。
【0006】この発明はまた,上記のファイル比較処理
をコンピュータに実行させるプログラムを記憶した媒体
を提供するものである。
【0007】比較の対象となるファイルは2つあり,こ
れらを第1のファイル(旧ファイル)および第2のファ
イル(新ファイル)とする。第1のファイルはそれぞれ
が複数の項目のデータからなる複数のレコードを含む。
第2のファイルはそれぞれが第1のファイルと同じ項目
のデータからなる複数のレコードを含み,第1のファイ
ルにおけるレコード内のデータの更新,レコードの削除
または第1のファイルにないレコードの追加により生成
されたものである。さらに第1のファイルと第2のファ
イルは,次に言及するキーとして指定すべき各レコード
中のデータが昇順または降順となるようにそれらのレコ
ードが配列されているものである。
【0008】この発明によるファイル比較処理方法は,
第1のファイルおよび第2のファイルにおけるキーの指
定を受付け,第1のファイルおよび第2のファイルから
レコードを1つずつ順番に読出し,読出した2つのレコ
ードの2つのキーを比較し,2つのキーが一致したとき
には読出したレコード中のキー以外のデータの比較を行
ってデータの更新があったかどうかを判定し,2つのキ
ーが一致しなかったときには2つのキーの大小関係を判
断し,この判断結果に応じてレコードの追加または削除
を判定するものである。
【0009】この発明によるファイル比較処理装置は,
第1のファイルおよび第2のファイルにおけるキーを指
定する入力装置,第1のファイルおよび第2のファイル
からレコードを1つずつ順番に読出す手段,読出した2
つのレコードの2つのキーを比較する手段,2つのキー
が一致したときには読出したレコード中のキー以外のデ
ータの比較を行ってデータの更新があったかどうかを判
定する手段,および2つのキーが一致しなかったときに
は2つのキーの大小関係を判断し,この判断結果に応じ
てレコードの追加または削除を判定する手段を備えてい
るものである。
【0010】この発明によるファイル比較処理プログラ
ムを記憶した媒体は,第1のファイルおよび第2のファ
イルからレコードを1つずつ順番に読出し,読出した2
つのレコードの2つのキーを比較し,2つのキーが一致
したときには読出したレコード中のキー以外のデータの
比較を行ってデータの更新があったかどうかを判定し,
2つのキーが一致しなかったときには2つのキーの大小
関係を判断し,この判断結果に応じてレコードの追加ま
たは削除を判定するようにコンピュータを制御するファ
イル比較処理プログラムを記憶したものである。
【0011】第1のファイルおよび第2のファイルの配
列方法が昇順または降順のいずれかに定まっている場合
には,定まっている配列方法にしたがってレコードの追
加または削除を判定することができる。第1のファイル
および第2のファイルのキーが昇順であるか降順である
かの指定をユーザに行わせるようにしてもよい。この場
合には,昇順であるか降順であるかの指定,および2つ
のキーの大小関係の判断に応じて,レコードの追加また
は削除が判定される。
【0012】第1のファイルのレコードのキーと第2の
ファイルのレコードのキーが一致している場合には,レ
コードの存在そのものには変更がない。この場合には,
レコードのキーを除くデータが比較される。データが一
致すればレコードの内容にも変更がなかったのであり,
データが一致しなければレコードの内容に変更(更新)
があったものと判定される。
【0013】レコードのキー以外のデータの比較処理に
おいて,比較処理から除外すべきデータの指定をユーザ
が行えるようにしておくことが好ましい。この場合に
は,データ比較処理において,除外すべきものとして指
定された種類のデータについてはマスクしておけばよ
い。
【0014】第1のファイルのレコードのキーと第2の
ファイルのレコードのキーとが一致しない場合には,第
2のファイルのレコードが追加されたか,第2のファイ
ルのレコードに対応する第1のファイルのレコードが削
除されたかのいずれかである。第1のファイルおよび第
2のファイルのキーは大きさの順序(昇順または降順)
で配列されているから,第1のファイルのレコード中の
キーと第2のファイルのレコード中のキーとの大小関係
を判断すれば,追加か削除かが判定できる。
【0015】このようにしてこの発明によると,2つの
ファイルの比較において,レコード内容が更新されたか
どうかのみならず,レコードの追加および削除も判定で
きる。
【0016】キーは1つのみならず,2つ以上の指定を
許すようにしてもよい。この場合には,読出した2つの
レコードにおいて,指定された2つ以上のすべてのキー
が一致したときにデータの更新の判定処理に進み,指定
された2つ以上のキーのいずれかが一致しなかったとき
にレコードの追加または削除の判定処理に進むようにす
る。
【0017】好ましい実施態様においては,更新,追加
または削除と判定されたレコードに関するデータを出力
する。この場合,出力すべきレコードの範囲の指定を許
すようにすると一層好ましい。そして指定された範囲の
レコードに関するデータのみ出力する。これは,特に多
量のレコードがファイルに含まれている場合に有効であ
る。
【0018】ファイル比較処理プログラムを記憶した媒
体には,磁気ディスク,磁気テープ,光ディスク,光磁
気ディスク,半導体メモリ等が含まれる。
【0019】
【実施例の説明】第1実施例 図1はファイル比較処理を行う処理装置の全体的な構成
を示すものである。
【0020】ファイル比較処理を行う処理装置は,コン
ピュータ・システムにより実現される。このコンピュー
タ・システムは,たとえば大量のデータを取扱うホスト
(大型)コンピュータ・システムであり,ファイル比較
処理を実行するコンピュータ10を含む。コンピュータ10
は,コンピュータ10により実行されるプログラムを格納
するプログラム・エリア,各種演算のためのワーク・エ
リア,バッファ・エリアなどを提供する主記憶装置13を
含む。コンピュータ10には,入力データ,コマンド等を
入力するための入力装置11(キーボード,マウスな
ど),データを可視的に出力するための出力装置12(C
RT表示装置,印字装置など),磁気ディスクに記録さ
れたプログラム,データ等を読取り,かつ磁気ディスク
にデータを記録する磁気ディスク装置15,および磁気テ
ープに記録されたデータ等を読取り,かつ磁気テープに
データを記録する磁気テープ装置16が接続されている。
【0021】磁気ディスクには,ファイル比較処理プロ
グラムが記憶されている。このファイル比較処理プログ
ラムは,磁気ディスク装置15によって読出され,主記憶
装置13に転送されて,そこに格納される。ファイル比較
処理プログラムによってコンピュータ・システムが制御
され,以下に詳述するファイル比較処理が行われる。
【0022】ファイル比較処理において比較処理の対象
となるファイル(新ファイルおよび旧ファイル)は,磁
気ディスク装置15の磁気ディスクに記録されているか,
または磁気テープ装置16に装着される磁気テープに記録
されている。磁気ディスクまたは磁気テープからファイ
ルが読み出されて,後述する比較処理が行われる。
【0023】ファイル比較処理を行う処理装置として,
パーソナル・コンピュータを用いることもできる。パー
ソナル・コンピュータには,一般に,フロッピー・ディ
スク(FD)ドライブ,CD−ROMドライブ,ハード
・ディスク(HD)ドライブ等が接続されている。CD
−ROMまたはFDに格納されているファイル比較処理
プログラムがCD−ROMドライブまたはFDドライブ
によって読み出され,ハード・ディスク装置に転送さ
れ,そのハード・ディスクに格納される。ハード・ディ
スク装置に格納されたファイル比較処理プログラムによ
ってパーソナル・コンピュータが制御され,ファイル比
較処理が行われる。ファイル比較処理の対象となるファ
イルもまた,ハード・ディスク装置のハード・ディスク
に格納される。
【0024】最も一般的には図1に示すコンピュータ・
システムは種々のアプリケーション・プログラムをイン
ストールすることにより,そのアプリケーションのため
の装置となる。ファイル比較処理プログラムはアプリケ
ーション・プログラムの一部として利用されるユーティ
リティ・プログラムとして位置付けることもできる。ア
プリケーション・プログラムとともに,ファイル比較処
理プログラムが1つの磁気ディスク,CD−ROMまた
はFDに格納されている場合もありうる。
【0025】図2はファイル比較処理において比較され
る新ファイルと旧ファイルの一例を示すものである。
【0026】新ファイル21および旧ファイル22は表形式
で表されている。表の列に付された名称(「社員番号」
および「社員名」)を項目という。新ファイル21および
旧ファイル22は互いに同じ項目を持つ。全項目にわたっ
て行方向に並ぶデータは相互にリンクされている。これ
らのリンクされたデータの組(たとえば社員番号「00
01」と社員名「トッキョ タロウ」)がレコードであ
る。新ファイル21は5つのレコードを含み,旧ファイル
22は4つのレコードを含む。
【0027】この実施例では「社員番号」は4桁の10進
数表記で示されている。「社員名」はカタカナ文字で表
現されている。ファイル内のデータは他の種々の形態で
表記することができる。これらのデータはEBCDIC
コード(IBMのキャラクタ・コード),JISコー
ド,SJISコード,EUCコード等,表記のための任
意のコードにもとづいて表記される。
【0028】項目「社員番号」のデータは4バイトで表
され,項目「社員名」のデータには10バイトの使用が許
される。1レコードについて合計14バイト分の記憶場所
の各位置にバイト位置番号を付す。バイト位置番号は図
2の新,旧ファイル21,22の上に1〜14の数字で表され
ている。
【0029】ファイル比較処理ではキー(レコードのデ
ータを代表するデータ,レコードを識別できるデータ,
またはレコードを検索するのに用いるデータ)を用い
て,新,旧ファイルのレコードの比較を行い,旧ファイ
ルに存在したレコードが新ファイルでは「削除」されて
いるか,旧ファイルには存在しなかったレコードが新フ
ァイルに「追加」されているかが判定される。また新,
旧ファイルに同じキーを持つレコードが存在する場合に
は,さらに進んでレコードの内容が変更なしか(「一
致」),変更されたか(「更新」)が判定される。以下
に図3および図4を参照して,上述したファイル比較処
理プログラムにしたがって実行されるファイル比較処理
の詳細を説明する。
【0030】比較処理のためのパラメータがコンピュー
タ10によって読み込まれる(ステップ100 )。ホスト・
コンピュータの場合には,JCL(ジョブ制御言語)が
設定されており,ユーザによって入力装置11から入力さ
れたパラメータがこのJCLの中に記述されることにな
る。パーソナル・コンピュータの場合には,表示装置に
表示されたメニュー画面にしたがってパラメータが入力
装置11から入力されることになろう。パラメータには次
の4種類がある。 KEY(キー)パラメータ SEQ(並び順)パラメータ EXP(除外)パラメータ OUTLIM(出力制限)パラメータ
【0031】KEYパラメータは,新,旧ファイルに
おいて設定すべきキーを指定するためのもので,キーと
して指定すべきデータが記憶されている場所の先頭のバ
イト位置とキー・データの長さによって表現される。K
EY=(KEYの開始位置,KEYの長さ)。社員番号
をキーとする場合にはKEYパラメータは「KEY=
(1,4)」である。(1,4)のうち,1が社員番号
を表すデータの先頭のバイト位置(KEYの開始位置)
であり,4がキーの長さを表す。
【0032】SEQパラメータは,新,旧ファイルに
おけるキーの配列方法を示すもので,昇順,降順のいず
れかで表される。新,旧ファイルを構成する各レコード
はキーを基準にあらかじめソートされている。キーが昇
順にソートされている場合には,SEQパラメータは
「SEQ=A」(Ascend)であり,降順にソートされて
いる場合には,「SEQ=D」(Descend )である。
【0033】EXPパラメータは,新,旧ファイルの
比較処理において除外したい(比較を行わない)データ
を指定するパラメータであり,そのデータの開始位置と
そのデータの長さによって表現される。EXP=(比較
処理から除外すべきデータの開始位置,該データの長
さ)。具体的には図12に示すファイルに関連して後述す
る。
【0034】OUTLIMパラメータは,後述する出
力処理において「更新」,「追加」または「削除」と判
定されたレコードのデータ内容の出力(表示および/ま
たはプリント)を行う件数を制限するときに用いられる
パラメータである。出力すべき件数は何件目(出力開始
件数位置)から何件目(出力終了件数位置)というよう
に表される。OUTLIM=(出力開始件数位置,出力
終了件数位置)。OUTLIM=(1,2)と設定され
た場合には,新,旧ファイルのレコードの比較処理にお
いて,「更新」,「追加」または「削除」と判定された
レコードのうち,1番目にこれらのいずれかに該当する
と判定されたレコードから,2番目にこれらのいずれか
に該当すると判定されたレコードまでのレコード内容お
よび判定結果の出力が行われる。このOUTLIMパ
ラメータの指定のない場合には,更新,追加または削除
と判定されたすべてレコードのデータ内容が出力され
る。
【0035】上記〜のパラメータのうち,この実施
例ではKEYパラメータおよびSEQパラメータ
(KEY=(1,4),SEQ=A)が使用される。
EXPパラメータおよびOUTLIMパラメータの使
用例については他の実施例において説明する。
【0036】パラメータが妥当であるかどうかがチェッ
クされる(ステップ101 )。たとえば,図2に示す新,
旧ファイル21,22は各レコードが合計14バイト分の記憶
場所を持つので,キー・パラメータが14バイト分を超え
ている場合には(例えばKEY=(1,20)など),そ
のパラメータは妥当でないと判定される。この場合には
パラメータの訂正が要求されることになろう。
【0037】パラメータの妥当性チェックが終了する
と,磁気ディスクまたは磁気テープに格納されている新
ファイルおよび旧ファイルが主記憶装置13に転送され
て,所定のエリアに格納される(ステップ102 )。比較
の対象となる新,旧ファイルのすべてを主記憶装置13に
転送してもよいし,適当な大きさのブロックに分け,ま
ず最初のブロックを主記憶装置13に転送し,比較処理の
進行にともなって順次ブロックごとに主記憶装置13に格
納するようにしてもよい。この転送処理の多くの部分は
OS(オペレーティング・システム)によって実行され
るであろう。
【0038】主記憶装置13に格納された新,旧ファイル
(またはブロック,以下同じ)の第1番目のレコードが
主記憶装置13のワーク・エリアまたは演算論理装置内の
レジスタ(以下,単に新,旧レコード・エリアという)
(どの場所に読込まれるかは一般にOSに依存する)に
それぞれ読込まれる(ステップ103,104)。これらのレ
コード・エリアに読込まれたレコードをそれぞれ,以
下,新レコード,旧レコードということにする。また新
レコードのキー・データを新キー,旧レコードのキー・
データを旧キーという。
【0039】レコード・エリアに読み込まれた新,旧レ
コードの新キーと旧キーとが比較され,これらが一致す
るかどうかが判定される(ステップ106 )。この判定
は,新キーと旧キーのデータを,1バイト・データずつ
比較することにより行われる。図8(A)に示すよう
に,新ファイル21の第1レコードと旧ファイル22の第1
レコードにおいて,それらの新キーおよび旧キーはすべ
てのバイトにおいて一致している(バイト位置1〜4の
各バイトの比較)。
【0040】新旧2つのキーが一致する場合には(ステ
ップ106 で=),新,旧レコードのキー以外のデータが
一致するかどうかが調べられる。EXPパラメータは
設定されていないので,これに関するステップ108 の処
理はスキップされる(ステップ107 でNO)。
【0041】新,旧第1レコードの新,旧キーを除くデ
ータの比較が行われる(ステップ109 )。キー以外のデ
ータもまた,1バイト・データごとに比較される(図8
(A)のバイト位置5〜12参照)。
【0042】新キーと旧キーが一致し,かつキー以外の
データが一致した場合には,2つの新,旧レコードは同
一である(ステップ110 でYES)。新第1レコードと
旧第1レコードとは一致している。この場合にはステッ
プ111 の出力処理がスキップされ,主記憶装置13から新
ファイルの次のレコード(新第2レコード)と旧ファイ
ルの次のレコード(旧第2レコード)とが,それぞれレ
コード・エリアに読み込まれる(ステップ112 ,113
)。
【0043】新ファイル21の第2レコードと旧ファイル
22の第2レコードはキーが一致しており(ステップ106
で=),かつキーを除くデータも一致している(ステッ
プ110 でYES)(図8(B)参照)。主記憶装置13か
ら新ファイルの次のレコード(新第3レコード)および
旧ファイルの次のレコード(旧第3レコード)がそれぞ
れレコード・エリアに読み込まれる(ステップ112 ,11
3 )。
【0044】新旧2つのキーが一致し(ステップ106 で
=),かつキー以外のデータが相違している場合(ステ
ップ110 でNO)には,新レコードにおいてキー以外の
データが旧レコードのものから変更(更新)されてい
る。新第3レコードと旧第3レコードはキー・データが
一致し(ステップ106 で=),かつキーを除くデータが
相違する(図8(C))。この場合には,出力処理(更
新)が行われる(ステップ111 )。この後,主記憶装置
13から新ファイルの次のレコード(新第4レコード)お
よび旧ファイルの次のレコード(旧第4レコード)がそ
れぞれレコード・エリアに読み込まれる(ステップ112
,113 )。出力処理(更新)の詳細は後述する。
【0045】新第4レコードのキーと旧第4レコードの
キーは,図8(D)に示すように,相違している(ステ
ップ106 で≠)。読み込まれた新レコードのキーと旧レ
コードのキーが相違することは,新レコードが追加され
たか,旧レコードが削除されたときに起こる。追加か削
除かを判定するために,キーの大小関係がチェックされ
る。
【0046】キーの配列が昇順であるということは,フ
ァイル内の先頭のレコードのキーが最も小さい値であ
り,ファイル内の末尾のレコードのキーが最も大きい値
であることを意味し,キーはそれらの表す数字が順次大
きくなるように配置されている。したがって,キー配列
が昇順の場合,新キーが旧キーよりも大きいということ
は,比較の対象となっている新キーと同じキーを持つ旧
レコードが削除されたことを意味する。逆に新キーが旧
キーよりも小さいということは,新キーを含むレコード
が新ファイルに追加された事実を表す。
【0047】キーの配列が降順の場合には,ファイル内
の先頭のレコードのキーが最も大きく,ファイル内の末
尾のレコードのキーが最も小さいことを意味し,キーは
それらの表す数字が順次小さくなるように配置されてい
る。したがって,キーの配列が降順の場合,新キーが旧
キーよりも大きいということは,新キーを含む新レコー
ドが新ファイルに追加されたことを意味する。逆に新キ
ーが旧キーよりも小さいということは,比較の対象とな
っている新キーと同じキーを持つ旧レコードが削除され
たことを意味する。
【0048】したがって,まず新,旧レコードがキーを
基準にして昇順にソートされているか,または降順にソ
ートされているかが判定される(ステップ114 )。この
判定はユーザによってステップ101 で入力されたSEQ
パラメータに基づいて行われる。この実施例では,SE
Q=A(昇順)と入力されているので(ステップ114で
YES),ステップ115 における新キーと旧キーの大小
関係の判定へ進む。
【0049】新第4レコードのキー(0004)は旧第
4レコードのキー(0005)よりも小さいので(図8
(D),ステップ115 で新キー<旧キー),新第4レコ
ードは追加されたものと判定される。出力処理(追加)
が行われた後(ステップ116),主記憶装置13から新フ
ァイルの次のレコード(新第5レコード)のみがレコー
ド・エリアに読み込まれる(ステップ117 )。旧ファイ
ルの次のレコードの読込みは行われない。既にレコード
・エリアに読み込まれている旧第4レコードについての
判定がまだ行われていないからである。新たにレコード
・エリアに読み込まれた新第5レコードと,既にレコー
ド・エリアに読み込まれている旧第4レコードとが次に
比較される。
【0050】新第5レコードのキー(0006)は旧第
4レコードのキー(0005)よりも大きい(図8
(E),ステップ115 で新キー>旧キー)。旧第4レコ
ードは新ファイルに存在せず,削除されたものと判定さ
れる。この場合には出力処理(削除)が行われた後(ス
テップ119 ),旧ファイルの次のレコードの読込みのみ
が行われる(ステップ120 )。新ファイルの次のレコー
ドの読込みは行われない。なぜなら,新第5レコードに
ついての判定がまだ行われていないからである。
【0051】この実施例では旧ファイル22内には4個の
レコードしかないので,旧ファイル22には次にレコード
・エリアに読み込むべきレコードは存在しない。このよ
うな場合には,後述するように,旧ファイルのレコード
のキーとして,とりうる最大数(4桁の10進数表記では
「9999」で表現される,16進数でいえばFFFFF
・・・,2進数なら11111・・・である)が用いら
れる。
【0052】したがって,新第5キー(0006)と最
大値(9999)が比較される。これらは一致しないの
で(ステップ106 で≠),その大小関係が判定され,結
局新第5レコードは追加されたものと判定される(ステ
ップ114 でYES,ステップ115 で新キー<旧キー)。
出力処理(追加)ののち(ステップ116 ),新ファイル
のレコードの読込が行われる(ステップ117 )。新ファ
イルは5個のレコードしか含まないから,新ファイルの
次のレコードのキーとして最大値(9999)が用いら
れる。
【0053】新ファイルおよび旧ファイルのキーが,と
もに最大値になると,新,旧ファイルのいずれにも,比
較すべきレコードはもはや存在しないと判定される(ス
テップ105 でYES)。図10に示す件数表が作成されて
出力される(ステップ121 )。これによりファイル比較
処理は終了する。件数表には新,旧レコードの件数,更
新レコードの件数,追加レコードの件数および削除レコ
ードの件数がまとめられる。この件数表は実際に表示ま
たはプリントされるときには,図示のように漢字で表さ
れるのではなく,記号等を用いて表現されよう。一般的
には枠も設けられないであろう。
【0054】新ファイルのレコードの読込処理(ステッ
プ103 ,112 ,117 )(図5)および旧ファイルのレコ
ードの読込処理(ステップ104 ,113 ,120 )(図6)
について説明する。
【0055】新レコード・エリアは新キーを格納する新
キー・エリアとそれ以外のデータを格納する新データ・
エリアとを持つ。旧レコード・エリアは旧キーを格納す
る旧キー・エリアとそれ以外のデータを格納する旧デー
タ・エリアとを持つ。
【0056】図5において,主記憶装置13から新ファイ
ルの1つのレコード(新レコード)が読み出され,その
新レコードの新キーが新キー・エリアに,新キー以外の
データが新データ・エリアにそれぞれ格納される(ステ
ップ203 )。
【0057】新ファイル内のすべてのレコードの読出し
が終了したときには(ステップ201でYES),新キー
・エリアに最大値が格納される(ステップ204 )。
【0058】図6に示す旧ファイルのレコードの読込処
理においても,旧キー・エリアへの旧キーの格納および
旧データ・エリアへの旧キー以外のデータの格納が同じ
ようにして行われる。
【0059】図4に示すステップ106 ,115 および118
の新キーと旧キーの比較処理は,新キー・エリアの内容
と旧キー・エリアの内容とを比較するものである。ステ
ップ109 ,110 のデータの比較処理では,新データ・エ
リアの内容と旧データ・エリアの内容との比較が行われ
る。ステップ105 の判定では新,旧キー・エリアの内容
が参照される。
【0060】図4において,新キーと旧キーとの比較
(ステップ115 ,118 )の前に昇順か降順かを判定して
いるが(ステップ114 ),まず新キーと旧キーとの大小
関係を判定し,その後に昇順か,降順かを調べて,追加
(ステップ116 )または削除(ステップ119 )を判定し
てもよい。
【0061】図7は出力処理(ステップ111 ,116 ,11
9 )の詳細を示すものである。
【0062】この実施例ではOUTLIMパラメータ
は設定されていない(ステップ401でNO)。新レコー
ドが更新されたものと判定された場合には(出力処理
(更新))(ステップ111 ),更新である旨,および更
新されたレコード(新レコード)および更新前のレコー
ド(旧レコード)が出力される(ステップ402 )(図9
の第1行目参照)。社員名は1バイトずつ比較され,更
新のあった社員名には1バイトごとに*(アスタリス
ク)が付される。新,旧ファイルにおいてそれらが第何
番目のレコードであるのか,も出力される。
【0063】新レコードが追加されたものと判定された
場合には(出力処理(追加))(ステップ116 ),追加
である旨,追加されたレコード(新レコード)が新ファ
イルにおいて第何番目のレコードであるか,および追加
された新レコードが出力される(ステップ402 )(図9
の第2行目および第4行目参照)。
【0064】旧レコードが削除されたものと判定された
場合には(出力処理(削除))(ステップ119 ),削除
である旨,削除されたレコード(旧レコード)が旧ファ
イルにおいて第何番目のレコードであるか,および削除
された旧レコードが出力される(ステップ402 )(図9
の第3行目参照)。図9に示す出力データもまた実際の
表示,プリントでは記号等を用いて表現されよう。枠も
一般的には設けられないであろう。
【0065】更新と判定されたレコード数,追加と判定
された数および削除と判定されたレコード数をそれぞれ
計数するカウンタのうち,該当するカウンタがインクリ
メントされる(ステップ403 )。ステップ404 〜405 の
処理については,後述する。
【0066】件数表の作成処理(図3,ステップ121 )
では,ここで計数された数値が更新レコードの件数,追
加レコードの件数,削除レコードの件数としてそれぞれ
出力される。
【0067】第2実施例 第2実施例における新,旧ファイルが図11に示されてい
る。これらの新,旧ファイル23,24ではキーが降順で配
列されている。レコードの内容そのものは図2に示すも
のと同じである。図1に示す処理装置の構成,図3〜図
7に示すフローチャートが第2実施例においてもそのま
ま適用される。
【0068】KEYパラメータとして(KEY=
(1,4))が設定される。SEQパラメータとして
は,SEQ=D(降順)が設定される(図3,ステップ
101 )。より大きいキーを持つ新,旧レコードから順に
比較処理が行われる。主記憶装置13からレコード・エリ
アに読込まれた新,旧レコードの新キーと旧キーとの比
較が行なわれる。新,旧キーが等しい場合には(図4,
ステップ106 で=),ステップ107 ,または109 以降の
処理に進む。新,旧キーが等しくない場合には(ステッ
プ106 で≠),SEQパラメータがチェックされ(ステ
ップ114 ),降順であるからステップ118 に進み,新,
旧キーの大小関係が判別される。上述のように,新キー
が旧キーよりも大きい場合には新キーを含む新レコード
が新ファイルに追加されたと判定され,新キーが旧キー
よりも小さい場合には,比較の対象となっている新キー
と同じキーを持つ旧レコードが削除されたと判定され
る。この後,出力処理(ステップ116 ,119 )および次
のレコード(新レコードまたは旧レコード)の読込処理
に進む(ステップ117 ,120 )。
【0069】第3実施例 第3実施例は,KEYパラメータおよびSEQパラ
メータに加えて,EXPパラメータを用いる例であ
る。図12は第3実施例において比較される新ファイルと
旧ファイルの一例を示すものである。新ファイル25,26
は図2に示す新,旧ファイル21,22のバイト位置15〜18
に項目「参照月日」のデータが加えられているものであ
る。KEYパラメータおよびSEQパラメータとしては
第1実施例と同じようにKEY=(1,4)およびSE
Q=Aが入力される。上述のように比較処理の除外デー
タを設定するEXPパラメータは,EXP=(比較処理
から除外したいデータの開始処理,該データの長さ)の
ように表される。参照月日のデータを除外するので,入
力されるEXPパラメータは(15,4)となる。
【0070】第3実施例においても図1に示す処理装置
の構成,図3〜図7に示すフローチャートがそのまま用
いられる。第1実施例と異なる点は,EXPパラメータ
が設定されているので,図4のステップ107 でYESと
なることである。
【0071】新,旧レコードのキー以外のデータについ
て,EXPパラメータにより設定された除外すべきデー
タがマスクされた上で(ステップ108 ),比較処理が行
われる(ステップ109 )。社員番号(キー)と参照月日
のデータを除くデータ,すなわち社員名のデータについ
てのみ比較処理が行われる。
【0072】新ファイル25と旧ファイル26との比較処理
において,参照月日のみが異なる新,旧レコード(たと
えば新ファイル25の第1レコードと旧ファイル26の第1
レコード)が比較されると,参照月日のデータが異なる
ので新ファイル25の第1レコードは「更新」と判定され
てしまう。項目「参照月日」についてEXPパラメータ
を設定しておくことによって,参照月日のみ異なる新,
旧レコードを,一致するレコードとして取り扱うことが
できる。
【0073】第4実施例 第4実施例は,KEYパラメータ,SEQパラメー
タおよびEXPパラメータに加えて,OUTLIM
パラメータを用いる例である。図12に示す第3実施例の
新,旧ファイル25,26が用いられる。図1に示す処理装
置の構成,および図3〜図7のフローチャートがそのま
ま利用される。
【0074】KEYパラメータ,SEQパラメータおよ
びEXPパラメータはそれぞれKEY=(1,4),S
EQ=A,EXP=(15,4)と設定されているものと
する。OUTLIMパラメータとしてOUTLIM=
(1,2)と入力されているものとする。
【0075】第4実施例では図7に示すステップ401 の
出力制限有の判断でYESとなり,ステップ404 の処理
に進む。
【0076】出力処理は上述のように,更新,追加また
は削除と判定されたレコードについてのみ行なわれる
(ステップ111 ,116 ,119 )。一方,OUTLIMパ
ラメータは,詳細出力すべきレコードを何件目(出力開
始件数位置)から何件目(出力終了件数位置)というよ
うに指定するものである。更新,追加または削除と判定
されたレコードがこのOUTLIMパラメータによって
指定された範囲内に入っているかどうかが判定される
(ステップ404 )。この判定は「更新」と判定されたレ
コード数を計数するカウンタ,「追加」と判定されたレ
コード数を計数するカウンタおよび「削除」と判定され
たレコード数を計数するカウンタの計数値の和がOUT
LIMパラメータによって指定される範囲内に入ってい
るかどうかに基づいて行なわれる。この範囲内に入って
いれば(ステップ404 でYES),そのレコードの詳細
が出力される(ステップ405 )。入っていなければ(ス
テップ404 でNO),レコードの詳細出力は行われな
い。この後,上記のカウンタのうちのいずれかに該当す
るものがインクリメントされる(ステップ403 )。
【0077】OUTLIM=(1,2)と設定された場
合には,図9に示す出力リストのうちの第1行目および
第2行目が出力されることになる。このOUTLIMパ
ラメータは新,旧ファイルが膨大な数のレコードを含む
場合に,その一部だけを抽出して出力させるときに有効
である。
【0078】第5実施例 KEYパラメータおよびEXPパラメータとして,それ
ぞれ複数種類のデータを設定することもできる。第5実
施例はKEYパラメータおよびEXPパラメータとし
て,それぞれ2種類のデータを指定した例である。図13
は新,旧ファイルの例を示す。新ファイル27および28は
「社員番号」,「社員名」,「所得資格コード」,「参
照月日」および「更新月日」の項目をもつ。図2に示す
新,旧ファイル21,22と比較すると,バイト位置15,16
に「資格取得コード」のデータが,バイト位置17〜20に
「参照月日」のデータが,バイト位置21〜24に「更新月
日」のデータがそれぞれ加えられている。
【0079】社員番号および取得資格コードがそれぞれ
キーとして設定されるものとする。社員番号を第1キ
ー,取得資格コードを第2キーとする。第1キーは昇順
で配列されている。第2キーは2つ以上のレコードにお
いて第1キーが同じである場合(たとえば新ファイル27
において,社員番号0001のレコードが2つある)に効果
的に用いられる。第2キーは第1キーが同一である複数
のレコードにおいて昇順に配列されている。
【0080】図1に示す処理装置,および図3,図5〜
図7のフローチャートがそのまま用いられる。図4のフ
ローチャートの一部が第1実施例と異なり,この異なる
部分のみが図14に示されている。
【0081】パラメータの入力において(図3,ステッ
プ101 ),2つのKEYパラメータ,KEY=(1,
4)(「社員番号」)とKEYパラメータ(15,2)
(「資格取得コード」)が入力される。また,2つのE
XPパラメータとしてEXP=(17,4)(「参照月
日」)およびEXP=(21,4)(「更新月日」)が入
力される。SEQパラメータはSEQ=Aである。
【0082】新,旧ファイル27,28において,第1キー
(項目「社員番号」のデータ)の小さい順に,新,旧レ
コードがそれぞれ新,旧レコード・エリアに読み込まれ
る。新レコードの第1キー(新第1キー)と,旧レコー
ドの第1キー(旧第1キー)とが比較され,これらが同
じである場合には(ステップ131 で=),続いて,新レ
コードの第2のキー(新第2キー)と旧レコードの第2
キー(旧第2キー)とが比較される(ステップ132 )。
【0083】新第2キーと旧第2キーとが一致したとき
には(ステップ132 で=),EXPパラメータの設定
の有無が判定される(ステップ107 )。
【0084】この実施例では項目「参照月日」および
「更新月日」が除外されているから,これらの項目のデ
ータがマスクされた上で(ステップ108 ),新,旧レコ
ードにおける第1キーおよび第2キーを除く他のデータ
の比較処理が行われる。(ステップ109 )。
【0085】一方,新第1キーと旧第1キーとが異なる
場合(ステップ131 で≠),新第1キーと旧第1キーの
大小関係が判定される(ステップ114 でYES,ステッ
プ115 )。新第1キーと旧レコードの第1キーとが同じ
で(ステップ131 で=),かつ新第2キーと旧第2キー
とが異なる場合には(ステップ132 で≠),新第2キー
と旧第2キーの大小関係が判定される(ステップ114 で
YES,ステップ115)。たとえば,新,旧ファイル2
7,28の新第1レコードと旧第1レコードにおいて,新
第1キーと旧第1キーは同じであり((0001)と
(0001)),かつ新第2キーと旧第2キーは相違す
る((01)と(02))。この場合,ステップ115 に
おいて新第2キーと旧第2キーの大小関係が判定され
る。これらの大小関係の判定結果にしたがって,追加ま
たは削除の判定に関する処理に進む。図13に示す新ファ
イル27の第1レコードは追加されたものと判定されるこ
とになる。
【0086】このようにキーおよび比較除外データとし
て,それぞれ2種類のデータを指定することができる。
もちろん,3つ以上の種類のデータをキーまたは除外デ
ータとしてそれぞれ設定することができるのはいうまで
もない。
【0087】上記実施例では社員番号や取得資格コード
のような数字がキーとして用いられているが,文字,記
号等もキーとして用いることができる。たとえば,社員
名(氏のみ,または氏名)をキーとして用いることがで
きる。社員名を表すキャラクタ・コードは最終的には数
字(2進数,10進数,16進数)で表現されるので,それ
らの間に大小関係があり,昇順または降順に配列するこ
とができるからである。また,複数の項目の一部または
全部を1つのキーとしてもよい。たとえば,社員番号の
全部と社員名の第一文字とによってキーを構成すること
もできる。
【0088】さらに,上述の実施例では4種類のパラメ
ータがユーザによって入力されるが,パラメータの種類
をさらに増やすこともできる。たとえば,16進数または
文字(キャラクタ)を出力データの表現形態とすること
を,パラメータにより指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファイル比較処理を行う処理装置の全体的構成
を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の新ファイルおよび旧ファイルを示
す。
【図3】ファイル比較処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】ファイル比較処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】新ファイルのレコードの読込処理の手順を示す
フローチャートである。
【図6】旧ファイルのレコードの読込処理の手順を示す
フローチャートである。
【図7】出力処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】(A)〜(F)は図2に示す新ファイルと旧フ
ァイルのレコードを比較している状態を示す。
【図9】図2に示す新ファイルと旧ファイルの比較結果
の詳細な出力の例を示す。
【図10】図2に示す新ファイルと旧ファイルの比較処
理により得られる件数表の例を示す。
【図11】第2実施例における新ファイルおよび旧ファ
イルの例を示す。
【図12】第3および第4実施例の新ファイルおよび旧
ファイルを示す。
【図13】第5実施例の新ファイルおよび旧ファイルを
示す。
【図14】第5実施例のファイル比較処理の処理手順を
示すフローチャートの一部を示すものであり,図4のフ
ローチャートの一部を変更するものである。
【符号の説明】
10 コンピュータ 11 入力装置 12 出力装置 13 主記憶装置 15 磁気ディスク装置 16 磁気テープ装置 21,23,25,27 新ファイル 22,24,26,28 旧ファイル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のファイルはそれぞれが複数の項目
    のデータからなる複数のレコードを含み,第2のファイ
    ルはそれぞれが第1のファイルと同じ項目のデータから
    なる複数のレコードを含み,第1のファイルにおけるレ
    コード内のデータの更新,レコードの削除または第1の
    ファイルにないレコードの追加により生成されたもので
    ある,さらに第1のファイルと第2のファイルは,キー
    として指定すべき各レコード中のデータが昇順または降
    順となるようにそれらのレコードが配列されている,そ
    のような第1のファイルと第2のファイルとを比較する
    方法であり,第1のファイルおよび第2のファイルにお
    けるキーの指定を受付け,第1のファイルおよび第2の
    ファイルからレコードを1つずつ順番に読出し,読出し
    た2つのレコードの2つのキーを比較し,2つのキーが
    一致したときには読出したレコード中のキー以外のデー
    タの比較を行ってデータの更新があったかどうかを判定
    し,2つのキーが一致しなかったときには2つのキーの
    大小関係を判断し,この判断結果に応じてレコードの追
    加または削除を判定する,ファイル比較処理方法。
  2. 【請求項2】 データの更新と判定されたときには,第
    1のファイルおよび第2のファイルのそれぞれから次の
    レコードを読出し,レコードの追加と判定されたときに
    は第2のファイルから次のレコードを読出し,レコード
    の削除と判定されたときには第1のファイルから次のレ
    コードを読出して,次のレコードのキーの比較に進む,
    請求項1に記載のファイル比較処理方法。
  3. 【請求項3】 第1のファイルおよび第2のファイルの
    キーが昇順であるか降順であるかの指定を受付け,昇順
    であるか降順であるかの指定,および2つのキーの大小
    関係の判断に応じて,レコードの追加または削除を判定
    する,請求項1に記載のファイル比較処理方法。
  4. 【請求項4】 レコード中のデータのうち,比較処理か
    ら除外すべきデータの指定を受付け,2つのキーが一致
    した場合に行われるレコード中のキー以外のデータの比
    較において,除外すべきものとして指定されたデータを
    マスクする,請求項1に記載のファイル比較処理方法。
  5. 【請求項5】 更新,追加または削除と判定されたレコ
    ードに関するデータを出力する,請求項1に記載のファ
    イル比較処理方法。
  6. 【請求項6】 出力すべきレコードの範囲の指定を受付
    け,指定された範囲のレコードに関するデータを出力す
    る,請求項5に記載のファイルの比較処理方法。
  7. 【請求項7】 2つ以上のキーの指定を受付け,読出し
    た2つのレコードにおいて,指定された2つ以上のすべ
    てのキーが一致したときにデータの更新の判定処理に進
    み,指定された2つ以上のキーのいずれかが一致しなか
    ったときにレコードの追加または削除の判定処理に進
    む,請求項1に記載のファイルの比較処理方法。
  8. 【請求項8】 第1のファイルはそれぞれが複数の項目
    のデータからなる複数のレコードを含み,第2のファイ
    ルはそれぞれが第1のファイルと同じ項目のデータから
    なる複数のレコードを含み,第1のファイルにおけるレ
    コード内のデータの更新,レコードの削除または第1の
    ファイルにないレコードの追加により生成されたもので
    ある,さらに第1のファイルと第2のファイルは,キー
    として指定すべき各レコード中のデータが昇順または降
    順となるようにそれらのレコードが配列されている,そ
    のような第1のファイルと第2のファイルとを比較する
    装置であり,第1のファイルおよび第2のファイルにお
    けるキーを指定する入力装置,第1のファイルおよび第
    2のファイルからレコードを1つずつ順番に読出す手
    段,読出した2つのレコードの2つのキーを比較する手
    段,2つのキーが一致したときには読出したレコード中
    のキー以外のデータの比較を行ってデータの更新があっ
    たかどうかを判定する手段,および2つのキーが一致し
    なかったときには2つのキーの大小関係を判断し,この
    判断結果に応じてレコードの追加または削除を判定する
    手段,を備えたファイル比較処理装置。
  9. 【請求項9】 第1のファイルはそれぞれが複数の項目
    のデータからなる複数のレコードを含み,第2のファイ
    ルはそれぞれが第1のファイルと同じ項目のデータから
    なる複数のレコードを含み,第1のファイルにおけるレ
    コード内のデータの更新,レコードの削除または第1の
    ファイルにないレコードの追加により生成されたもので
    ある,さらに第1のファイルと第2のファイルは,キー
    として指定される各レコード中のデータが昇順または降
    順となるようにそれらのレコードが配列されている,そ
    のような第1のファイルと第2のファイルとを比較する
    処理をコンピュータに実行させるためのファイル比較処
    理プログラムを記憶した媒体であり,このファイル比較
    処理プログラムは,第1のファイルおよび第2のファイ
    ルからレコードを1つずつ順番に読出し,読出した2つ
    のレコードの2つのキーを比較し,2つのキーが一致し
    たときには読出したレコード中のキー以外のデータの比
    較を行ってデータの更新があったかどうかを判定し,2
    つのキーが一致しなかったときには2つのキーの大小関
    係を判断し,この判断結果に応じてレコードの追加また
    は削除を判定するようにコンピュータを制御するもので
    ある,ファイル比較処理プログラムを記憶した媒体。
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