JP2014099004A - マスタファイル差分自動出力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レコード単位差分出力ソフトウェア20が、新旧マスタファイル間の項目の対応関係を予め定義したマスタ構成対照表ファイル12を参照して、旧マスタ10と新マスタ11間のレコード単位の差分を抽出し、レコート単位差分ファイル30をストレージ装置2に出力し、次いで、マスタファイル差分詳細出力ソフトウェア21が、レコート単位差分ファイル30の内の共通分(不一致)ファイル(旧)33と共通分(不一致)ファイル(新)34を用いて、各レコード中の項目ごとに項目値の比較を行い、項目値が更新された項目のみを表示するようにした。
【選択図】図2
Description
これを解決するための技術として、表形式ファイルのセル同士を比較することにより、項目単位での更新箇所を抽出する装置がある。(例えば、特許文献1参照)
このため、そのままでは目的とする更新箇所検出ができず、レイアウトが変わった部分について事前に手で加工しておく必要があり、このための加工時間がかかり、また加工する際の作業ミスによる誤りが混入するなどの問題があった。
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるマスタファイル差分自動出力装置を示す構成図である。
図1において、プログラム処理装置1は、プログラムを起動して処理を実行し、処理結果を表示する。ストレージ装置2は、処理で扱うマスタファイル、定義ファイルなどのファイルを一時的に格納すると共に、処理結果ファイルを格納する。
プログラム処理装置1は、PC(Personal Computer)などで実現される。
ストレージ装置2は、プログラム処理装置1にLAN(Local Area Network)などのネットワークやFC(Fiber Channel)などのチャネルを介して接続されているHDD(Hard Disk Drive)、プログラム処理装置1に内蔵されているHDD、プログラム処理装置1に実装されているメモリなど、さまざまな実施の形態が可能である。
なお、プログラム処理装置1とストレージ装置2の間の通信速度が低速であるとプログラム処理速度が低下するので、高速な通信回線もしくはチャネルで接続されていることが望ましい。
なお、マスタファイル差分自動出力装置は、図1のプログラム処理装置1とストレージ装置2で構成される範囲、すなわち図1の点線で囲まれた範囲であり、ターゲットシステム3及びその中に格納される原マスタファイル4そのものは含まない。後述する図12〜図15においても同様である。
図2において、プログラム処理装置1は、マスタファイルの運用中に発生した追加・削除・更新レコードを出力するレコード単位差分出力ソフトウェア20(レコード単位差分出力手段)と、項目値が更新された更新レコードの更新項目の差分情報を出力するマスタ差分詳細出力ソフトウェア21(差分項目出力手段)を搭載している。この他にPCのOS(Operating System)22、データベース23など、プログラム処理の実行に必要な汎用ソフトウェアも搭載している。
ストレージ装置2には、旧マスタ10(更新前のマスタファイル)と新マスタ11(更新後のマスタファイル)、マスタ構成対照表ファイル12、比較用マスタファイル(旧)13と比較用マスタファイル(新)14、レコード単位差分ファイル30、マスタ差分詳細ファイル40を搭載している。
旧マスタ10と新マスタ11は、カンマ等の区切り文字(デリミタ)で区切られた表形式の構成を持つファイルである。これらのマスタファイルの各レコードは、レコードを一意に検索できるキー項目と属性項目から構成されている。マスタファイルはデータベースにも登録されており、キー項目の値によりデータベースからSQLにより検索することができる。
比較用マスタファイル(旧)13と比較用マスタファイル(新)14は、マスタファイルと同じくカンマ等の区切り文字(デリミタ)で区切られた表形式の構成を持つファイルで、旧マスタ10と新マスタ11に共通に存在する項目のみを抽出したもので、マスタファイルの様式変更に際して変更がない項目のみの比較を行うための中間ファイルである。
レコード単位差分ファイル30には、追加分31(キー項目が旧マスタになく新マスタに存在するレコード)、削除分32(キー項目が旧マスタにあるが新マスタに存在しないレコード)、共通分(不一致)(旧)33(キー項目が旧マスタ、新マスタ共に存在するがレコードに不一致箇所があるレコードの旧マスタ分)、共通分(不一致)(旧)34(キー項目が旧マスタ、新マスタ共に存在するがレコードに不一致箇所があるレコードの新マスタ分)の4種類のレコードが含まれている。
マスタ差分詳細ファイル40には、共通分(不一致)(旧)(新)の各レコード中の項目値の異なる項目のみを示した、差分項目(新)41、差分項目(旧)42、およびこれら新旧差分項目を比較表形式にソートを行った差分項目(新旧比較)43を格納する。
図3において、マスタ構成対照表ファイル12は、2つのレコードから構成され、1レコード目(旧レコード)の各項目301には、旧マスタの各項目が新マスタではどの項目に対応しているかを示す項目Noが格納されており、2レコード目(新レコード)の各項目302には、新マスタの各項目が旧マスタではどの項目に対応しているかを示す項目Noが格納されている。
但し、旧マスタに存在していた項目が新マスタに存在しない場合は、1レコード目の該当項目に、対応する新マスタ項目Noが存在しないことを示す0をセットし、逆に旧マスタに存在していなかった項目が新マスタに追加された場合は、2レコード目の該当項目に、対応する旧マスタ項目Noが存在しないことを示す0をセットする。新旧マスタの項目数に差があるために実際のマスタファイルに存在していない項目にはXをセットする。
最初にレコード単位差分出力ソフトウェア20を実行する。本ソフトウェアの処理を示すフローチャートについて、図4を用いて説明する。
図4で、レコード単位差分出力ソフトウェア20の処理の第一段階では、マスタ構成対照表ファイルの整合性チェック処理401を行う。
整合性チェック処理401では、マスタ構成対照表ファイル12の1レコード目と2レコード目の定義の整合性チェックを行い、問題がある定義を見つけた場合は、原因となった項目のカラムNoと項目値を示し、レコード単位差分出力ソフトウェア20はエラーを表示し、処理を継続せず、異常終了する。
異常終了した場合には、ユーザにより不整合箇所を修正した後、レコード単位差分出力ソフトウェア20の再実行を行う必要がある。
なお、マスタ構成対照表ファイル12の整合性チェック処理401は、レコード単位差分出力ソフトウェア20の実行時以外に、マスタ構成対照表ファイル12の整合性チェック処理部分のみを単独で実行することも可能である。
本処理においては、まず処理410において、図3の旧マスタ10のレコード位置を示す変数Aの初期化(1をセット)を行う。変数Aは旧レコード(1レコード目)のカラムNoに対応する変数で、A_MAXは処理対象カラムNoの最大値を示す定数である。
次に、処理411において、図3の新レコード(2レコード目)のレコード位置を示す変数Bに、旧レコードのカラムNo.Aの位置に格納されている項目値をセットする。
そして処理412において、変数Bが0もしくはXの場合には、後続処理をスキップして処理416へと遷移、処理412の判定結果がNOの場合には処理413へと遷移し、処理413において、新レコードのカラムNo.Bの位置に格納されている項目値を変数Cへセットする。
処理416においては、変数Aが定数A_MAX以上かを判定し、YESの場合には処理418で、整合性チェック結果OKとして処理を終了し、NOの場合には、処理417において変数Aに1を加算した上で、処理411へと戻り、最終的に、整合性チェックNGで、処理を終了する処理415、または処理418に到達するまで処理を繰り返す。
本処理においては、まず処理430において、図3の旧マスタ10のレコード位置を示す変数Aの初期化(1をセット)を行う。変数Aは旧レコードのカラムNoに対応する変数で、A_MAXは処理対象カラムNoの最大値を示す定数である。
処理431は、変数Aの定数A_MAX超過チェックであり、超過していない場合は処理432に遷移する。
次に処理432において、旧レコードのカラムNo.Aの位置に格納されている項目値を変数Bにセットする。変数Bの値が0もしくはXでない場合には、処理434において、旧マスタ10のカラムA列を比較用マスタファイル(旧)13の最後列にセットし、処理435へ遷移する。変数Bの値が0もしくはXの場合には、何もせずに処理435へ遷移する。
処理431において、変数Aが定数A_MAXを超過した場合には、次の処理440へ遷移する。
処理440において、図3の新レコードに対応する変数の初期化を行う。変数Aは新レコードのカラムNoに対応する変数で、A_MAXは処理対象カラムNoの最大値を示す定数である。
処理441は、変数Aの定数A_MAX超過チェックであり、超過していない場合は処理442に遷移する。
次に処理442において、新レコードのカラムNoAの位置に格納されている項目値を変数Bにセットする。変数Bの値が0もしくはXでない場合には、処理444において、新マスタ11のカラムA列を比較用マスタファイル(新)14の最後列にセットし、処理445へ遷移する。変数Bの値が0もしくはXの場合には、何もせずに処理445へ遷移する。処理445においては、カラムNoを示す変数Aに1を加算した上で、処理441へと戻る。
処理441において、変数Aが定数A_MAXを超過したら処理終了する。
本処理においては、比較用マスタ生成処理402において生成した比較用マスタファイル(旧)13と比較用マスタファイル(新)14から、以下(a)〜(d)の4種類のレコード単位差分ファイル30を生成する。(差分ファイルもキー値によりソートされた状態である)
(a)削除分ファイル31:キー値が比較用マスタファイル(旧)13にはあるが、比較用マスタファイル(新)14にはないレコードのみを、比較用マスタファイル(旧)13より抽出したファイル。
(b)追加分ファイル32:キー値が比較用マスタファイル(新)14にはあるが、比較用マスタファイル(旧)13にはないレコードのみを比較用マスタファイル(新)14より抽出したファイル。
(c)共通分(不一致)ファイル(旧)33:キー値が比較用マスタファイル(旧)13、比較用マスタファイル(新)14共に存在しており、しかしレコード全体としては新旧で一致していないレコードのみを比較用マスタファイル(旧)13より抽出したファイル。
(d)共通分(不一致)ファイル(新)34:キー値が比較用マスタファイル(旧)13、比較用マスタファイル(新)14共に存在しており、しかしレコード全体としては新旧で一致していないレコードのみを比較用マスタファイル(新)14より抽出したファイル。
本処理においては、まず処理460において、比較用マスタファイル(旧)(新)のソート処理を行う。その後、処理461において、比較用マスタファイル(旧)(新)をデータベースにインポートする。そして処理462において、データベース上のキー値によるマッチングを行い、その結果を(a)〜(d)のファイルに格納する。
これで、図4のレコード単位差分出力ソフトウェア20の処理は終了である。
マスタ差分詳細出力ソフトウェア21の処理の第一段階では、項目値比較処理501を行う。まずレコード単位差分出力ソフトウェア20の実行結果得られる、図7における(c)共通分(不一致)ファイル(旧)33と(d)共通分(不一致)ファイル(新)34について、各レコード内の項目毎に項目値の比較を行い、新旧の項目値が一致している場合は、新旧両マスタ詳細差分ファイルの該当項目にスペースをセットし、新旧項目値が一致していない場合は、新旧両マスタ詳細差分ファイルの該当項目に各マスタの値をセットする。
本処理においては、まず処理510において、共通分(不一致)ファイル(旧)33のレコード位置を示す変数iを1に初期化すると共に、定数i_MAXにレコード位置の最大値をセットする。
次に、処理511において、変数iの定数i_MAX超過チェックを実施。超過している場合には処理を終了する。超過していない場合には、変数iで示されるレコードに対して、処理512〜処理520を行い、変数iに対応するレコードの処理が終了した時点で、処理521へ遷移する。
処理521において、レコード位置を示す変数iに1を加算して、処理511へと戻り、変数iが定数i_MAXを超過するまで、処理を繰り返す。
処理513において、変数AがA_MAXを超過していない場合には、処理514において共通分(不一致)ファイル(旧)33のカラムNo.Aの項目値を、変数B1へセットし、次に処理515において、共通分(不一致)ファイル(新)34のカラムNo.Aの項目値を、変数B2へセットし、次に処理516において、変数B1とB2が一致しているかどうかのチェックを行う。一致している場合には、処理517へ遷移して変数B1とB2共にNullをセットして処理518へ遷移する。
処理516において、変数B1とB2が一致していない場合には、そのまま処理518へ遷移する。
処理518において、マスタ詳細差分ファイル(差分項目(旧)42)のカラムNo.Aへ、変数B1をセットし、次に処理519において、マスタ詳細差分ファイル(差分項目(新)41)のカラムNo.Aへ、変数B2をセットする。その後、処理520において、変数Aに1を加算して処理513へと戻る。
マスタ詳細差分ファイル(新旧比較)43には、一致項目はNullとして出力され、値が異なる項目のみが表示されるため、マスタ管理者は変化項目のみを一目で確認することができるようになり、データ差分移行時の移行漏れ、移行誤りなどのチェックを短時間に実施することが可能となる。
本処理においては、まず処理530において、ファイルマージ処理を行い、マスタ詳細差分ファイル(新旧比較)を生成する。次に、処理531において、このマスタ詳細差分ファイル(新旧比較)をキー値順、新旧順の優先順位で昇順ソート処理を行い、結果をマスタ詳細差分ファイル(新旧比較)43として生成する。
本処理においては、図7において生成された(a)削除分ファイル31と、(b)追加分ファイル32、及び図10において生成されたマスタ詳細差分ファイル(新旧比較)43を処理結果としてストレージ装置2内に格納する。
また、旧マスタと、新マスタの対応を示す定義ファイル(マスタ構成対照表ファイル)を設けたので、マスタファイルのレイアウト変更があった場合にも、定義ファイルにその内容を記述するだけで良く、新旧マスタを手で加工するための作業時間を削減し、かつ加工作業による誤り混入を防止できるという効果が得られる。
また、マスタの変更は、ごく一部のレコード、及び項目に限られることが多く、大半の
レコード、及び項目は同一であることが多い。実施の形態1によれば、レコード単位で比較処理を行い、同一レコードを除去した後に項目単位での比較処理を行うため、処理対象レコード数が大幅に減少すること、またマスタファイルには項目内に改行等の特殊文字は含まれず、マスタ登録時点で文字長をチェック済であることを前提に、特殊文字置換、文字長計算といった文字チェック処理を削除したことから、従来技術と比較して処理時間を大幅に短縮できるという効果が得られる。
図12は、この発明の実施の形態2によるマスタファイル差分自動出力装置を示す構成図である。
図12において、1〜4は図1におけるものと同一のものである。図12では、プログラム処理装置1は、ターゲットシステム3のサーバ装置に共存させている。
図13は、この発明の実施の形態3によるマスタファイル差分自動出力装置を示す構成図である。
図13において、1、3、4は図1におけるものと同一のものである。図13では、図1のストレージ装置2に代えて、プログラム処理装置1に処理用ファイル5を内蔵させている。
図14は、この発明の実施の形態4によるマスタファイル差分自動出力装置を示す構成図である。
図14において、1〜4は図1におけるものと同一のものである。図14では、原マスタファイル4は、CD−R、USBメモリなどの媒体6を介して、ストレージ装置2にデータを受け渡すようになっている。
図15は、この発明の実施の形態5によるマスタファイル差分自動出力装置を示す構成図である。
図15において、1、3、4は図1におけるものと同一のものである。図15では、プログラム処理装置1のメモリ上に処理用データ7を設けている。処理用データ7は、ストレージ装置2のデータと同じデータを記憶する。
4 原マスタファイル、5 処理用ファイル、6 媒体、7 処理用データ、
10 旧マスタ、11 新マスタ、12 マスタ構成対照表ファイル、
13 比較用マスタファイル(旧)、14 比較用マスタファイル(新)、
20 レコード単位差分出力ソフトウェア、21 マスタ差分詳細出力ソフトウェア、22 OS、23 データベース、30 レコード単位差分ファイル、
31 削除分ファイル、32 追加分ファイル、33 共通分(不一致)ファイル(旧)、34 共通分(不一致)ファイル(新)、40 マスタ差分詳細ファイル、41 差分項目(新)、42 差分項目(旧)、43 差分項目(新旧比較)。
Claims (5)
- レコード中に複数の項目を有する新旧のマスタファイルを比較し、差分情報を出力するマスタファイル差分自動出力装置であって、
新旧マスタファイル間の項目の対応関係を予め定義したマスタ構成対照表を記憶するストレージ装置、
上記マスタ構成対照表を参照して、上記新旧マスタファイルのレコード単位の差分を抽出し、レコード単位差分ファイルとして出力するレコード単位差分出力手段、
及び上記レコード単位差分ファイルを参照して、上記レコード中の値が更新された項目のみを表示する差分項目出力手段を備えたことを特徴とするマスタファイル差分自動出力装置。 - 上記レコード単位差分出力手段及び上記差分項目出力手段は、上記新旧マスタファイルを供給するターゲットシステム内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のマスタファイル差分自動出力装置。
- 上記ストレージ装置は、上記レコード単位差分出力手段及び上記差分項目出力手段が搭載されたプログラム処理装置に内蔵されていることを特徴とする請求項1記載のマスタファイル差分自動出力装置。
- 上記新旧マスタファイルは、ターゲットシステムから媒体を介して読取られることを特徴とする請求項1記載のマスタファイル差分自動出力装置。
- 上記ストレージ装置は、上記レコード単位差分出力手段及び上記差分項目出力手段が搭載されたプログラム処理装置のメモリであることを特徴とする請求項1記載のマスタファイル差分自動出力装置。
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