JPH11231914A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

Info

Publication number
JPH11231914A
JPH11231914A JP2961198A JP2961198A JPH11231914A JP H11231914 A JPH11231914 A JP H11231914A JP 2961198 A JP2961198 A JP 2961198A JP 2961198 A JP2961198 A JP 2961198A JP H11231914 A JPH11231914 A JP H11231914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter
control
command
program
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2961198A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Hotta
尊之 堀田
Tatsuya Inagaki
達也 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP2961198A priority Critical patent/JPH11231914A/ja
Publication of JPH11231914A publication Critical patent/JPH11231914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】制御条件に応じて最適なサーボ系の制御パラメ
ータを設定し得るようにする。 【解決手段】制御条件に応じてこの制御条件毎に最適な
制御パラメータの値を記憶したパラメータテーブルを設
け、NCプログラムに制御パラメータを切換える指令を
記述することにより、NCプログラムの実行中に制御パ
ラメータの切換え指令によってパラメータテーブルに記
憶された制御パラメータを選択して設定するようにし
た。また、制御パラメータの初期値を記憶しておき、N
Cプログラムの実行中にパラメータリセット指令によっ
て制御パラメータを初期値に戻すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は予め作成されたN
Cプログラムに従って工作機械等を駆動するサーボモー
タを制御する数値制御装置に関し、特にサーボ系の制御
パラメータ(以下、単にパラメータという)として最適
な値を取り得る数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の数値制御装置において、各種パラ
メータは被駆動体の位置決め精度や移動速度等を左右す
る重要なファクタであり、機械の製造時や保守作業時に
最適な値に設定される。しかし、パラメータの最適値は
制御方法に応じて異なるものであり、マシニングセンタ
を制御する数値制御装置を例に取れば、同じマシンであ
っても、加工形状や加工速度等の条件によってパラメー
タの最適値は異なる。このように加工条件によって異な
る各種パラメータの最適値を自動的に調整する方法が特
開平8−221132に開示されている。この公知の方
法は、円弧プログラム、直線プログラム、コーナープロ
グラム等の調整用の制御プログラムを備え、この調整用
制御プログラムに基づいて実際に機械を移動させ、その
時のサーボ情報を解析することによって最適なパラメー
タを求めるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の公知技術によれ
ば、加工条件に応じた最適なパラメータを自動的に決定
することができるが、一般的な数値制御装置において
は、各種パラメータの値は1種類、もしくは、早送り用
のパラメータと加工送り用のパラメータの2種類しか設
定することができない。したがって、このように固定さ
れたパラメータでは加工条件が異なると位置決め誤差や
位置決め時間を一定に管理することができない。このた
め、加工条件が変わる度にパラメータの設定を行わなけ
ればならないという問題がある。いわゆる生産形の工作
機械では加工条件の変更は稀であるので、加工条件が変
更される度に上記の公知技術に開示されるような自動調
整方法を用いてパラメータの再設定を行えばよいが、マ
シニングセンタ等の多種類の加工や汎用的な加工を行う
機械の制御を行う数値制御装置においては、一つのNC
プログラム内に加工条件の異なる複数の加工指令が含ま
れており、このNCプログラムの実行中にパラメータの
値を変更することはできない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決して、制御条件に応じた最適なパラメータを選択的
に使用することができる数値制御装置を提供しようとす
るものであり、請求項1に記載の発明は、サーボモータ
を駆動するサーボ制御手段を数値制御する数値制御装置
において、制御条件と前記サーボ制御手段における制御
パラメータとの対応を表すパラメータテーブルと、前記
サーボ制御手段における前記制御パラメータを切換える
パラメータ切換え指令が記述されたNCプログラムとを
記憶する記憶手段と、前記NCプログラムに従って前記
サーボ制御手段を制御すると共に、前記パラメータ切換
え指令が指令されたとき当該指令によって選択される前
記制御パラメータを前記パラメータテーブルから読み出
し前記サーボ制御手段に設定する制御手段とを備えたも
のである。
【0005】そして、請求項1に記載の発明は、制御手
段がNCプログラムに従ってサーボ制御手段を制御し、
NCプログラムによりパラメータ切換え指令がなされる
と、指令された制御パラメータを記憶手段のパラメータ
テーブルから読み出してサーボ制御手段に設定するよう
に作用する。これにより制御条件に応じた制御パラメー
タでサーボモータが制御される。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記記憶装置は前記制御パラメータの
初期値を記憶していると共に、前記NCプログラムには
前記制御パラメータを初期値に切換えるパラメータリセ
ット指令が記述されており、前記制御手段は前記パラメ
ータリセット指令が指令されたとき前記記憶手段に記憶
された前記制御パラメータの初期値を前記サーボ制御手
段に設定するようにしたものである。
【0007】そして、請求項2に記載の発明において
は、NCプログラムによりパラメータリセット指令がな
されると、制御手段は記憶手段からパラメータ初期値を
読み出してサーボ制御手段に設定するように作用する。
これにより初期値のパラメータでサーボモータが制御さ
れる。請求項3に記載の発明は、さらに、前記制御パラ
メータは位置ループゲイン、速度ループゲイン、速度フ
ィードフォワードゲイン、加速度フィードフォワードゲ
イン、時定数のうちの一つまたは複数の組み合わせであ
ることを特徴とするものであり、請求項4に記載の発明
は、前記サーボモータは工作機械を駆動するサーボモー
タであり、前記制御条件は加工条件であることを特徴と
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明に係わる数値制御装置の構
成を示す図であり、数値制御装置1は主として演算装置
であるCPU2と、記憶装置であるROM3およびRA
M4と、インターフェイス5を介してCPU2に接続さ
れたキーボード等の入力装置6およびCRT等の出力装
置7からなる。ROM3にはシステムプログラムが記憶
されており、RAM4にはNCプログラムを記憶するN
Cプログラムエリアの他に、後述するパラメータの初期
値を記憶するエリアと、同じく後述する各種制御条件と
パラメータとの対応を示すパラメータテーブルを記憶す
るエリアが設けられている。
【0009】また、CPU2にはディジタルサーボ制御
装置10が接続されており、このディジタルサーボ制御
装置10は主としてディジタルシグナルプロセッサ11
(以下、DSPという)、共通RAM12、A/D変換
器13a,13b、および現在位置カウンタ14、RO
M15、インバータ16、カレントトランスフォーマ1
7a,17b(以下、CTという)、増幅器18a,1
8b、波形整形・方向判別回路19から構成されてい
る。なお、このディジタルサーボ制御装置10は図1で
は1つのみを示しているが、例えば、マシニングセンタ
の制御を行う場合、X,Y,Z各軸のサーボモータの駆
動を制御すべく3つのディジタルサーボ制御装置10が
数値制御装置1に接続される。
【0010】図2はDSP11によるサーボ制御機能を
示したブロック図であり、DSP11の出力はインバー
タ16に入力され、インバータ16はDSP11の出力
信号に応じてサーボモータMを駆動する。サーボモータ
Mには同期モータが用いられ、インバータ16のPWM
電圧制御によりサーボモータMの負荷電流が制御され、
その結果、出力トルクが制御される。
【0011】サーボモータMのu相およびv相の負荷電
流がCT17a,17bにより検出され、増幅器18
a,18bにより増幅される。その増幅器18a,18
bの出力は、A/D変換器13a,13bに入力され、
所定の周期でディジタル値に変換される。そのサンプリ
ングされた値は、瞬時負荷電流のフィードバック値とし
てDPS11に入力される。
【0012】また、サーボモータMにはパルスエンコー
ダPが接続され、パルスエンコーダPの出力は波形整形
・方向判別回路19を介して現在位置カウンタ14に入
力される。波形整形・方向判別回路19を介して現在位
置カウンタ14に入力されたパルスエンコーダからの出
力信号は現在位置カウンタ14の値を加減させる。現在
位置カウンタ14の値は、位置フィードバック値、すな
わち、現時刻(i) におけるサーボモータの軸の現在位置
θa(i)(回転角)を表している。CPU2から現在時刻
(i)において指令された目標位置θ(i) と現在位置θa
(i)とが、DSP11により比較され、位置偏差Δθ(i)
が算出される。そして、DSP11によりその位置偏
差に位置ループゲインKp が掛けられて、一次目標速度
Vp(i)が算出される。
【0013】一方、指令された目標位置θ(i) は、フィ
ードフォワードループの微分器により微分され、その値
に速度フィードフォワードゲインKf が掛けられて、現
在時刻における速度フィードフォワード値Vf(i)が演算
される。また、指令された目標位置θ(i) は、フィード
フォワードループの微分器により2回微分され、その値
に加速度フィードフォワードゲインKa が掛けられて、
現在時刻における加速度フィードフォワード値Va(i)が
演算される。また、速度フィードバックループにおいて
は、DSP11に入力された現在位置が速度フィードバ
ックループの微分器で微分され、微分ゲインKd が掛け
られて速度フィードバック値Va(i)が算出される。
【0014】そして、一次目標速度Vp(i)に速度フィー
ドフォワード値Vf(i)および加速度フィードフォワード
値Va(i)が加算され、速度フィードバック値Va(i)が減
算されて、速度偏差ΔV(i) が算出される。DSP11
によりこの速度偏差に速度ループゲインKv が掛けられ
て、電流フィードバックループにおける目標電流値のq
軸成分(有効電流)が算出される。目標電流値のd軸成
分(無効電流)は0とされる。
【0015】CT17a,17bにて検出され、増幅器
18a,18bおよびA/D変換器13a,13bを介
してDSP11に入力される電流のフィードバック値は
dq変換され、この電流のフィードバック値、すなわ
ち、現在電流のq軸成分およびd軸成分は、目標電流の
d軸成分およびq軸成分と比較され、それぞれの成分の
電流偏差が演算されて指令電流となる。
【0016】指令電流のq軸成分およびd軸成分は、各
相の指令電流にdq逆変換される。その各相の指令電流
は高周波の三角波と比較され、インバータ16の各相の
トランジスタのオンオフを制御する電圧制御PWM信号
が生成される。その電圧制御PWM信号はインバータ1
6に出力され、そのインバータ16の各相のトランジス
タがそれぞれ駆動される。このインバータ16のスイッ
チングにより負荷電流は目標電流に制御されることにな
る。なお、サーボモータMの位置決めは、CPU2によ
り現在位置カウンタ14の出力値が目標位置に等しくな
ったと判断された時に完了する。
【0017】次に、図3から図5に基づき、本実施の形
態の作用について、工作機械による加工動作を制御する
場合を例に取って説明する。まず、実際の加工動作に先
立って、初期設定として入力装置6からパラメータの初
期値およびパラメータテーブルを数値制御装置1のRA
M4の所定の記憶エリアに記憶させておく。
【0018】ここで、パラメータの初期値は、上記した
位置ループゲインKp 、速度ループゲインKv 、速度フ
ィードバックゲインKd 、速度フィードフォワードゲイ
ンKf 、加速度フィードフォワードゲインKa の各ゲイ
ンの値や時定数T(速度0から最高速度に達するまでに
要する時間)等であり、従来の数値制御装置において設
定されているように、すなわち、実験的に適切な値を求
めて、あるいは、従来の技術の欄で説明した特開平8−
221132に記載された方法を用いて求める等して、
RAM4のパラメータ初期値エリアに記憶させておく。
つまり、従来の数値制御装置に設定されている値と同じ
値でよい。なお、このパラメータ初期値は、数値制御装
置1の電源投入処理時に自動的にDSP11に設定され
るようにしておくのがよい。
【0019】一方、パラメータテーブルは加工条件に応
じた上記の各ゲイン値や時定数Tの最適値を記憶したも
のである。すなわち、パラメータ初期値は各種の加工条
件による移動制御を満足させるための、いわゆる汎用的
な値であるのに対して、このパラメータテーブルに記憶
される値は、特定の加工条件による移動制御のみを最適
に行い得るようなパラメータ値の組み合わせである。
【0020】一般的に言えば、フィードバックゲインの
値を高くすれば、応答速度が速くなり位置決め精度も向
上するが、逆に高すぎるとハンチングを起こすことにな
り、フィードフォワードゲインを高くすると応答速度が
速くなり軌跡精度も向上するが、逆に高すぎると振動を
発生することになる。また、時定数が小さい方が加減速
時間が短くなるので移動時間が短くなるが、逆に小さす
ぎると振動の発生やサーボ系の異常を引き起こすことに
なる。さらに、ゲインの値が高すぎたり時定数が小さす
ぎたりするとオーバーシュートが発生することがある
が、特に工作機械の制御においては、オーバーシュート
は絶対にさけなければならない。このような点を考慮し
て、加工条件に応じた最適なパラメータの値を求めてパ
ラメータテーブルを作成する。
【0021】図3は円弧補間時の送り速度Fと半径Rに
よる加工条件の違いに対応するためのパラメータテーブ
ルの例を示しており、固定されたパラメータ(例えば、
パラメータ初期値)で円弧補間を行うと、送り速度Fの
大小および半径Rの大小によって、位置決め精度および
位置決め時間が異なることになるので、送り速度Fおよ
び半径Rに応じて位置ループゲインGp 、速度フィード
フォワードゲインKfおよび時定数Tを変更するよう
に、送り速度Fおよび半径Rに対する最適な位置ループ
ゲインGp 、速度フィードフォワードゲインKf および
時定数Tの組み合わせがNo.と対応付けられている。
【0022】このパラメータテーブルに記憶される各ゲ
インや時定数の値は、上記したパラメータ初期値と同様
にして求めることができる。また、多くの加工条件に対
応するために、特定の間隔の値を求めてこれらの値から
他の値を導くようにしてもよい。すなわち、送り速度F
が20000mm/min における最適なKp 、Kf 、Tの
値と送り速度Fが10000mm/min における最適なK
p 、Kf 、Tの値とを半径Rに応じて実験的に求め、こ
れらの中間の値を送り速度15000mm/minにおける
Kp 、Kf 、Tの値とすることもできる。このようにす
れば、パラメータテーブルの作成時間が短縮される。
【0023】このようにして、RAM4にパラメータ初
期値およびパラメータテーブルが記憶された状態で、同
じくRAM4に記憶されたNCプログラムに基づいて実
際の制御が行われる。この制御方法を図4のフローチャ
ートおよび図5のNCプログラムに基づいて説明する。
CPU2は、ステップ30でNCプログラムの1ブロッ
クを読出し、ステップ31で終了命令であるかを判断す
る。終了命令である場合は処理を終了し、終了命令でな
い場合はステップ32に進む。ステップ32ではパラメ
ータのリセットを指示する命令であるかを判断し、パラ
メータのリセット命令であれば、ステップ33に進んで
パラメータの初期化を行い、パラメータのリセット命令
でない場合はステップ34に進む。ステップ34ではパ
ラメータの切換えを指示する命令であるかを判断し、パ
ラメータ切換え命令であれば、ステップ35に進んでパ
ラメータのセットを行い、パラメータの切換え命令でな
い場合はステップ36に進む。ステップ36では移動指
令であるかを判断し、移動指令であればステップ37に
進んで移動処理を行い、移動指令でない場合はステップ
38に進んで非動作処理を行う。ステップ33、35、
37、38の各処理の後は再びステップ31に戻って上
記の処理を繰り返す。なお、ステップ37における動作
処理およびステップ38における非動作処理は、従来の
数値制御装置における処理と同じであるので、詳細な説
明は省略する。
【0024】図5のNCプログラムの例では、まず、N
001のM07,M08(クーラントオン)は非動作処
理であるのでステップ38に進んでクーラントオンの処
理が行われる。次のブロックN002のG00(早送
り)は移動指令であるので、ステップ37に進んで早送
り動作が行われる。この早送り処理は、電源投入時にパ
ラメータが初期値に設定されているので、RAM4に記
憶されたパラメータ初期値で制御される。そして、N0
03にてパラメータ切換え命令であるGxxが指令され
ているので、ステップ35に進んでパラメータセットの
処理が行われる。このパラメータセットの処理におい
て、Gxxの後に続くN1はパラメータテーブルのN
o.に対応するものであるので、N1で指定されたKp
、Kf 、Tの値をパラメータテーブルから読出してD
PS11に設定する。次のブロックN004のG01
(切削送り)は移動処理であるのでステップ37に進ん
で切削送りが行われるのであるが、先のブロックで設定
されたパラメータで移動処理が行われる。つまり、この
N004の移動処理に最適なパラメータをN003にて
設定しておく訳である。このN003におけるパラメー
タの設定により、最適な制御条件でN004の移動処理
が行われる。同様にして、N005で設定されたパラメ
ータでN006の円弧補間(G17G03)処理が行わ
れる。
【0025】N007のGyyはパラメータリセット命
令であり、ステップ33に進んでパラメータの初期化が
行われる。パラメータ初期化処理はGxxで設定された
パラメータをRAM4のパラメータ初期値エリアに記憶
された初期値に戻す処理であり、この処理により、N0
08、N009の移動処理はパラメータ初期値で制御さ
れる。すなわち、パラメータテーブルに記憶されたパラ
メータを用いる必要がない移動命令の場合には、その移
動命令の前にパラメータリセット命令Gyyを挿入して
おけばよいのである。最後に、N050のM30は終了
命令であるので、ステップ31の判断がYESとなって
プログラムが終了される。
【0026】上述したように、NCプログラムの移動指
令の前に、パラメータをパラメータテーブルに記憶され
たその移動制御に最適なパラメータ値に切換える命令を
挿入することにより、移動指令、すなわち加工条件に応
じた最適なパラメータで移動を制御することができる。
【0027】ここで、上述の実施の形態においては、パ
ラメータ切換え指令としてGコード(Gxx)を用いた
が、第2の実施の形態として以下のように構成すること
も可能である。すなわち、第2の実施の形態は、上述の
実施の形態における専用のGコードを用いることなく、
加工指令を行うGコードによってパラメータを切換える
ものである。具体的には、例えば、NCプログラムから
円弧補間指令(G17G03X○○ Y○○ R50
F5000)が指令されたとき、このGコードに続く半
径Rおよび送り速度Fを読み込み、この値(R=50、
F=5000)に基づいてパラメータテーブル(図3の
No.05)に記憶された位置ループゲインKp 、速度
フィードフォワードゲインKf 、時定数Tを読出してD
SP11に設定するようなマクロプログラムを作成して
おくのである。なお、円弧補間指令に記述される半径お
よび送り速度の値に一致するパラメータが、必ずしもパ
ラメータテーブルに存在するとは限らないが、その場合
はパラメータテーブルの最も近い値を選択する〔例え
ば、円弧補間指令としてF=5000,R=42が指令
されたときは、図3のパラメータテーブルの中で最も近
い値であるNo.04(F=5000,R=40)のパ
ラメータを選択する〕ようにしたり、その値の前後の値
から補間して求める〔例えば、円弧補間指令としてF=
5000,R=45が指令されたときは、図3のパラメ
ータテーブルのNo.04(F=5000,R=40)
のパラメータの値とNo.05(F=5000,R=5
0)のパラメータの値との中間の値とする〕ようにすれ
ばよい。
【0028】第2の実施の形態によれば、NCプログラ
ムに専用のパラメータ切換え指令を記述する必要がない
ので、NCプログラムの作成は従来通り行いさえすれば
よく、NCプログラム作成の際の負担が増大することが
ない。第2の実施の形態においては、NCプログラムに
記述された制御指令そのものが請求項1に記載のパラメ
ータ切換え指令に相当するものである。
【0029】また、上述の実施の形態においては、パラ
メータテーブルとして、円弧補間時の送り速度Fと半径
Rに対する位置ループゲインKp 、速度フィードフォワ
ードゲインKf、時定数Tの値を例に取って説明した
が、動作指令としては、円弧補間に限られるものではな
く早送りや直線補間でもよいし、条件としては、送り速
度および半径に限定されるものではない。例えば、フラ
イス、ドリル、タップ等の加工の種類に応じたパラメー
タテーブルを用意することもできるし、同じフライス加
工であっても被加工物の材質や切り込み深さに応じて、
あるいは同じドリル加工であっても工具径の大きさに応
じてパラメータを切換えるようにしてもよい。さらに、
加工精度は劣るものの速度を優先するようなパラメータ
の組み合わせと速度は落ちるものの加工精度を優先する
ようなパラメータの組み合わせを設け、ここれらを切換
えるようにすることもできる。
【0030】パラメータも位置ループゲインKp 、速度
フィードフォワードゲインKf 、時定数Tに限られるも
のではなく、速度ループゲインKv 、速度フィードバッ
クゲインKd 、加速度フィードフォワードゲインKa を
切換えるようにしてもよいし、これらのうちの一つある
いは複数を選択的に切り換えてもよい。例えば、フィー
ドフォワードループを有しないサーボ系であればフィー
ドバックゲインのみを切換えればよいし、位置ループゲ
インを変えることが最も効果的であると考えられる場合
は位置ループゲインのみを切換えるようしてもよい。さ
らに、上記のゲイン値および時定数に限らず、他のパラ
メータを切換えるようにしてもよい。例えば、円弧補間
時には軸の移動方向が反転する箇所で象限突起が生じ
る。この象限突起を補正するために指令電流に補正電流
を加算することがあるが、この補正電流の値を決定する
パラメータを切換えるようにすることもできる。
【0031】また、上述の実施の形態においては、パラ
メータテーブルにはパラメータ値が直接記述されている
が、パラメータテーブルにはパラメータ初期値に対する
比率を記述し、パラメータ切換え時にパラメータ初期値
とこの比率を乗じた値を設定するようにしてもよい。こ
のようにすれば、複数のパラメータのうち変更を要しな
いパラメータがある場合は、パラメータテーブルには単
に「1」と記述し、変更を要するパラメータのみ比率を
記述すればよいので、パラメータテーブルの作成が容易
になる。
【0032】
【発明の効果】NCプログラムからの指令により制御条
件に応じた最適な制御パラメータが設定されるので、そ
の制御条件におけるサーボモータの最適な制御が可能と
なる。さらに、一つのNCプログラムの実行中にパラメ
ータの切換えが可能となるので、制御条件の異なる複数
の移動命令が記述されたNCプログラムであっても、そ
れぞれの制御条件に応じた最適な制御を行うことができ
る。
【0033】また、NCプログラムからのパラメータリ
セット指令により制御パラメータの値が初期値に切換え
られるので、一つのNCプログラムの実行中に制御条件
に応じて制御パラメータの値を切換えたり、初期値に戻
したりすることが容易に行える。さらに、予め各種制御
条件に応じたパラメータテーブルを作成しておきさえす
れば、NCプログラムの作成時にパラメータ切換え指
令、あるいはパラメータリセット指令を挿入するだけ
で、容易に制御パラメータの変更が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】数値制御装置およびディジタルサーボ制御装置
の構成を示す図である。
【図2】DSPによるサーボ制御機能を示すブロック図
である。
【図3】パラメータテーブルを示す図である。
【図4】数値制御装置の制御フローチャートである。
【図5】NCプログラムの一例である。
【符号の説明】
1 数値制御装置 2 CPU 4 RAM 10 ディジタルサーボ制御装置。 11 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP) 14 現在位置カウンタ M サーボモータ P パルスエンコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータを駆動するサーボ制御手段
    を数値制御する数値制御装置において、 制御条件と前記サーボ制御手段における制御パラメータ
    との対応を表すパラメータテーブルと、前記サーボ制御
    手段における前記制御パラメータを切換えるパラメータ
    切換え指令が記述されたNCプログラムとを記憶する記
    憶手段と、 前記NCプログラムに従って前記サーボ制御手段を制御
    すると共に、前記パラメータ切換え指令が指令されたと
    き当該指令によって選択される前記制御パラメータを前
    記パラメータテーブルから読み出し前記サーボ制御手段
    に設定する制御手段と、 を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の数値制御装置におい
    て、前記記憶装置は前記制御パラメータの初期値を記憶
    していると共に、前記NCプログラムには前記制御パラ
    メータを初期値に切換えるパラメータリセット指令が記
    述されており、前記制御手段は前記パラメータリセット
    指令が指令されたとき前記記憶手段に記憶された前記制
    御パラメータの初期値を前記サーボ制御手段に設定する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の数値制御装置
    において、前記制御パラメータは位置ループゲイン、速
    度ループゲイン、速度フィードフォワードゲイン、加速
    度フィードフォワードゲイン、時定数のうちの一つまた
    は複数の組み合わせであることを特徴とする数値制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の数
    値制御装置において、前記サーボモータは工作機械を駆
    動するサーボモータであり、前記制御条件は加工条件で
    あることを特徴とする数値制御装置。
JP2961198A 1998-02-12 1998-02-12 数値制御装置 Pending JPH11231914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2961198A JPH11231914A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 数値制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2961198A JPH11231914A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 数値制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11231914A true JPH11231914A (ja) 1999-08-27

Family

ID=12280875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2961198A Pending JPH11231914A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 数値制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11231914A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053744A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Fanuc Ltd 制御情報を記録する機能を備えた数値制御装置
JP2009201169A (ja) * 2008-01-09 2009-09-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd サーボ制御装置
JP2010165073A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Omron Corp 駆動制御装置
US8086966B2 (en) * 2005-11-10 2011-12-27 Sony Corporation Electronic apparatus and method of initializing setting items thereof
WO2012057219A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の数値制御方法及び数値制御装置
JP2016014531A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 ファナック株式会社 アンバランスが少ない送風翼を製造する製造装置及び製造方法
JP2016091415A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 ファナック株式会社 パラメータ変更によりncプログラムの起動が可能な数値制御装置
JP2016103193A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 ファナック株式会社 サイクルタイムに係るパラメータ設定支援機能を有する数値制御装置
US10739734B2 (en) 2018-09-21 2020-08-11 Fanuc Corporation Motor control apparatus
CN112828649A (zh) * 2019-11-25 2021-05-25 发那科株式会社 电动机的控制装置和电动机的控制方法

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8086966B2 (en) * 2005-11-10 2011-12-27 Sony Corporation Electronic apparatus and method of initializing setting items thereof
JP2009053744A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Fanuc Ltd 制御情報を記録する機能を備えた数値制御装置
JP2009201169A (ja) * 2008-01-09 2009-09-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd サーボ制御装置
JP2010165073A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Omron Corp 駆動制御装置
US9477218B2 (en) 2010-10-27 2016-10-25 Makino Milling Machine Co., Ltd. Numerical control method and numerical control device of machine tool
WO2012057219A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の数値制御方法及び数値制御装置
CN103189807A (zh) * 2010-10-27 2013-07-03 株式会社牧野铣床制作所 工作机械的数值控制方法以及数值控制装置
JP5506945B2 (ja) * 2010-10-27 2014-05-28 株式会社牧野フライス製作所 工作機械の数値制御方法及び数値制御装置
CN103189807B (zh) * 2010-10-27 2015-10-14 株式会社牧野铣床制作所 工作机械的数值控制方法以及数值控制装置
JP2016014531A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 ファナック株式会社 アンバランスが少ない送風翼を製造する製造装置及び製造方法
US9849547B2 (en) 2014-06-30 2017-12-26 Fanuc Corporation Manufacturing apparatus and manufacturing method for manufacturing less unbalanced blower blade
US9933776B2 (en) 2014-11-07 2018-04-03 Fanuc Corporation Numerical control device to change parameter using NC program
JP2016091415A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 ファナック株式会社 パラメータ変更によりncプログラムの起動が可能な数値制御装置
CN105652798A (zh) * 2014-11-28 2016-06-08 发那科株式会社 具有与周期时间有关的参数设定辅助功能的数值控制装置
JP2016103193A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 ファナック株式会社 サイクルタイムに係るパラメータ設定支援機能を有する数値制御装置
CN105652798B (zh) * 2014-11-28 2018-03-27 发那科株式会社 具有与周期时间有关的参数设定辅助功能的数值控制装置
US10444737B2 (en) 2014-11-28 2019-10-15 Fanuc Corporation Numerical controller having parameter setting support function relating to cycle time
US10739734B2 (en) 2018-09-21 2020-08-11 Fanuc Corporation Motor control apparatus
DE102019213924B4 (de) 2018-09-21 2023-02-09 Fanuc Corporation Motorsteuervorrichtung
CN112828649A (zh) * 2019-11-25 2021-05-25 发那科株式会社 电动机的控制装置和电动机的控制方法
JP2021084139A (ja) * 2019-11-25 2021-06-03 ファナック株式会社 電動機の制御装置及び電動機の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9851709B2 (en) Numerical control device
JP3545006B2 (ja) 2自由度制御装置及び電動機のサーボ制御装置
JPH11231914A (ja) 数値制御装置
CN108621153A (zh) 控制系统、控制器以及控制方法
JPH0969013A (ja) サーボモータを用いたサーボ系の制御モード切り換え方法
JPH10254526A (ja) 数値制御装置
JP2007245247A (ja) プログラム確認機能を有する機械
EP1139561B1 (en) Method of operating an AC servomotor
JP3749222B2 (ja) 数値制御装置
JP3628199B2 (ja) サーボモータの制御装置
KR0135308B1 (ko) 서보 모터의 제어방법
WO2014013550A1 (ja) 数値制御装置および数値制御システム
JPS6375907A (ja) フルクロ−ズフイ−ドバツクncシステムにおける追従遅れの除去方法
JP3556779B2 (ja) サーボモータのオーバーシュート防止方法
US4878171A (en) Numerical control method for machining an arc on the curved surface of a cylinder using interpolation of linear and angular data
JPH0752365B2 (ja) 数値制御装置
JPH07210225A (ja) 数値制御装置
JPS6378206A (ja) フルクロ−ズフイ−ドバツクncシステムにおけるデジタルサ−ボシステムを用いた追従遅れを除去する方法
JPH11194813A (ja) 産業用機械の動作指令作成方法
JP2925414B2 (ja) 数値制御工作機械の速度制御方法及び装置
JPS6368912A (ja) 位置決め制御装置
JP2000176789A (ja) 数値制御装置
JPH09244748A (ja) 位置制御装置
JP2668876B2 (ja) サーボモータ制御装置
JPH07251325A (ja) ソリッドタップ制御方法