JPH11231549A - 走査型露光装置および露光方法 - Google Patents

走査型露光装置および露光方法

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JPH11231549A
JPH11231549A JP10046203A JP4620398A JPH11231549A JP H11231549 A JPH11231549 A JP H11231549A JP 10046203 A JP10046203 A JP 10046203A JP 4620398 A JP4620398 A JP 4620398A JP H11231549 A JPH11231549 A JP H11231549A
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mask
projection optical
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宗泰 横田
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貴和 武藤
Tadaaki Shinozaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積の露光が可能でありながら、スループ
ットが高く、しかも走査時の位置制御が比較的容易であ
り、軽量化および小型化が可能な走査型露光装置および
露光方法を提供すること。 【解決手段】 露光すべきパターンが形成されたマスク
Mを照明する照明光学系4と、前記マスクMを通しての
照明光に基づき、前記マスクMに形成してあるパターン
を転写すべき感光性基板Sの表面に、Y方向に所定ピッ
チ間隔で分離した複数の露光領域38a〜38cを形成
する投影光学系8と、前記マスクMおよび感光性基板S
を固定した状態で、前記照明光学系4および前記投影光
学系8を同期して、前記Y方向と実質的に直交するX方
向に移動させるX方向走査移動機構50と、前記マスク
Mおよび感光性基板Sを、前記照明光学系4および前記
投影光学系8に対して、前記Y方向に沿って分離した各
露光領域38a〜38cの基準幅bに応じた距離で前記
Y方向に沿って相対的に移動させるY方向シフト移動機
構52a,52bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明光学系と投影
光学系とを同期して移動させながら露光を行う走査型露
光装置および露光方法に係り、さらに詳しくは、たとえ
ば液晶基板などのように比較的大型の基板上に露光を行
うための査型露光装置および露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロ、パーソナルコンピュー
タ、テレビなどの表示装置として、液晶表示パネルが多
用されている。この液晶表示パネルを製造するために
は、ガラス基板上に、透明導電膜やアモルファスシリコ
ン膜などをフォトリソグラフィにより所望のパターンに
加工して成膜する必要がある。
【0003】このフォトリソグラフィのための装置とし
て、マスク上に形成された原画パターンを、投影光学系
を介してガラス基板上のレジスト膜に投影して露光を行
うステップ・アンド・リピート型の露光装置が用いられ
ている。
【0004】ところが、最近、液晶表示装置の大画面化
が望まれており、それに伴い、ガラス基板とマスクとの
大型化及び露光装置における露光領域の拡大が望まれて
いる。露光領域を拡大する方法として最も単純な方法
は、投影光学系を大きくすることである。
【0005】しかしながら、投影光学系の大型化を図る
ためには、大型の光学素子を非常に高精度に製作する必
要があり、製作コストの増大と装置の大型化とを招くお
それがある。現状においても、露光装置の大型化により
輸送が困難になってきており、露光装置の小型化が望ま
れている。また、投影光学系が大型になると、収差も増
大し好ましくない。
【0006】そこで、特開平7−57986号公報に示
すように、複数の投影光学系を用い、しかも照明光学系
と投影光学系とを固定し、マスクおよび基板とを同期移
動させながら露光を行うマルチレンズの走査型露光装置
が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
マスクおよび基板とを同期移動させながら露光を行う走
査型露光装置では、基板を移動させる必要があることか
ら、移動ストロークとして、少なくとも基板の二倍の大
きさを必要とし、露光装置全体の大きさが大型化すると
言う課題を有している。同様にマスクの大型化には非常
にコストがかかるという課題を有している。
【0008】また、特開平6−177009号公報に示
すように、単一の投影光学系を有し、マスクと基板を移
動させずに、照明光学系と投影光学系とを同期移動させ
て、大面積の露光を行う露光装置も提案されている。
【0009】ところが、この公報に示す露光装置は、単
一の投影光学系を用いた露光装置であるために、投影光
学系の投影領域が狭く、大面積の基板に対して露光を行
う場合には、投影光学系を通した照明光を基板上で何回
も往復移動させる必要があり、スループットが低いとい
う課題を有している。また、投影レンズを通した照明光
を基板上で何回も往復させる必要があることから、アラ
イメント精度が低下しやすいと言う課題もある。
【0010】そこで、マルチレンズ走査型露光装置にお
いて、マスクと基板とを固定し、照明光学系ユニットと
投影光学系ユニットとを同期移動させることもアイデア
上は考えられないこともないが、以下に示す課題を有す
ることから実現化することが困難であった。すなわち、
マルチレンズ走査型露光装置においては、特開平7−5
7986号公報に示すように、複数の露光領域を隙間な
く形成するために、多数の投影光学系モジュールの集合
である投影光学系ユニットを必要とし、この投影光学系
ユニットの重量がかなり大きく、走査中の位置制御が困
難である。また、複数の露光領域を隙間なく形成するた
めに、多数の投影光学系モジュールを互い違いに配置す
る必要があり、かなりの場所をとり、これらを移動させ
るためには、大きな移動ストロークを必要とし、やはり
装置が大型になる。
【0011】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、大面積の露光が可能でありながら、スループットが
高く、しかも走査時の位置制御が比較的容易であり、軽
量化および小型化が可能な走査型露光装置および露光方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、この項に示す説明
では、本発明を、実施形態を表す図面に示す部材符号に
対応つけて説明するが、本発明の各構成要件は、これら
部材符号を付した図面に示す部材に限定されるものでは
ない。
【0013】なお、本発明において、マスクとは、レチ
クルを含む広い概念で用いる。また、本発明において、
照明光学系の光源としては、特に限定されず、g線(4
36nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレー
ザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、F2 レーザ(157nm)、またはYAGレーザ
などの高調波なども含む。
【0014】請求項1 本発明に係る走査型露光装置(請求項1に対応)は、露
光すべきパターンが形成されたマスク(M)を照明する
照明光学系(4)と、前記マスク(M)を通しての照明
光に基づき、前記マスク(M)に形成してあるパターン
を転写すべき感光性基板(S)の表面に、第1方向
(Y)に所定ピッチ間隔(p)で分離した複数の露光領
域(38a〜38c)を形成する投影光学系(8)と、
前記マスク(M)および感光性基板(S)を固定した状
態で、前記照明光学系(4)および前記投影光学系
(8)を同期して、前記第1方向(Y)と実質的に直交
する第2方向(X)に移動させる第1移動機構(50)
と、前記マスク(M)および感光性基板(S)と、前記
照明光学系(4)および前記投影光学系(8)とを、前
記第1方向(Y)に沿って分離した各露光領域(38a
〜38c)の基準幅(b)に応じた距離で前記第1方向
(Y)に沿って相対的に移動させる第2移動機構(52
a,52b)とを有することを特徴とする。
【0015】本発明において、各露光領域(38a〜3
8c)の基準幅(b)とは、各露光領域(38a〜38
c)の形状が矩形である場合には、その第1方向(Y)
に沿った単純幅を意味し、その他の形状である場合に
は、その形状の第2方向(X)の幅を変化させないで、
同じ面積の矩形に変換した場合における矩形の第1方向
(Y)に沿った幅を意味するものとする。
【0016】この走査型露光装置(2)では、まず、感
光性基板(S)の表面に、投影光学系(8)により所定
ピッチ間隔(p)で分離した複数の露光領域(38a〜
38c)を形成し、第1移動機構(50)を用いて1回
目の往路方向走査露光を行う。そして、マスク(M)お
よび感光性基板(S)を、第2移動機構(52a,52
b)を用いて、各露光領域(38a〜38c)の基準幅
(b)に応じた距離で前記第1方向(Y)に沿って移動
させた後、第1移動機構(50)を用いて前記照明光学
系(4)および前記投影光学系(8)を同期して、前記
往路方向と逆方向に移動させて2回目の複路方向走査露
光を行う。この2回目の複路方向走査露光により、1回
目の往路方向走査露光により露光されなかったストライ
プ状の非露光領域に対して露光を行うことができる。
【0017】したがって、大面積の感光性基板(S)の
表面に対して、前記照明光学系(4)および前記投影光
学系(8)を、最短で1往復移動させるのみで、隙間な
く露光することができる。このため、たとえば特開平6
−177009号公報に示す、いわゆるシングルレンズ
方式の走査型露光装置に比較して、露光工程のスループ
ットが大幅に向上する。
【0018】また、マスクおよび感光性基板を同期移動
させる方式の走査型露光装置に比較して、本発明に係る
走査型露光装置では、基板(S)を走査方向に移動させ
ないので、特に走査方向の装置寸法を大幅に縮小するこ
とができる。
【0019】さらに、本発明に係る走査型露光装置
(2)では、たとえば特開平7−57986号公報に示
す一般的なマルチレンズ方式の露光装置と異なり、露光
領域を互い違いに隙間なく形成しないので、投影レンズ
系を構成する投影レンズ系モジュールの数を、たとえば
半減させることができる。その結果、走査駆動対象であ
る投影レンズ系の重量を軽量化することができると共
に、大きさも小さくなり、走査時の位置制御性が向上す
ると共に、装置寸法の縮小が可能になる。
【0020】請求項2 本発明に係る走査型露光装置(2)において、前記マス
ク(M)を、前記感光性基板(S)に対して、前記第2
方向(X)に移動させる第3移動機構(54)をさらに
有することが好ましい(請求項2に対応)。
【0021】感光性基板(S)の表面が、前記第2方向
(X)に沿って長い場合などには、感光性基板(S)の
第2方向(X)の中央部から走査露光を開始し、最初に
前記マスク(M)を基板(S)におけるいずれか半分の
位置に位置決めし、往路方向走査露光および複路方向走
査露光を行う。次に、基板(S)における他の半分の位
置に前記マスク(M)を第2方向(X)に沿って移動さ
せ、往路方向走査露光および複路方向走査露光を行うこ
とで、基板(S)全面の露光が完了する。
【0022】請求項3 本発明に係る走査型露光装置(2)において、前記投影
光学系(8)は、前記各露光領域(38a〜38c)毎
に別々の投影光学系モジュール(8a)が配置された投
影光学系ユニット(8)であることが好ましい(請求項
3に対応)。
【0023】所定ピッチ間隔(p)で分離した複数の露
光領域(38a〜38c)を形成するためには、各露光
領域(38a〜38c)毎に別々の投影光学系モジュー
ル(8a)が配置された投影光学系ユニット(8)が好
適だからである。
【0024】請求項4 本発明に係る走査型露光装置(2)において、前記感光
性基板(S)の表面に第1方向(Y)に沿って一列に配
置された複数の露光領域(38a〜38c)を形成する
ための照明視野絞り(45)が前記投影光学系(8)に
装着してあることが好ましい(請求項4に対応)。
【0025】このような照明視野絞り(45)を前記投
影光学系(8)に装着することで、前記感光性基板
(S)の表面に、所定形状の露光領域(38a〜38
c)を、第1方向(Y)に所定ピッチ間隔(p)で分離
して容易に形成することができる。
【0026】請求項5 本発明に係る走査型露光装置(2)において、前記照明
視野絞り(45)により形成される各露光領域(38a
〜38c)の形状が台形であることが好ましい(請求項
5に対応)。
【0027】各露光領域(38a〜38c)の形状を台
形にすることで、感光性基板(S)に対する往路方向走
査露光と複路方向走査露光とで、台形の露光領域(38
a〜38c)の側端部の三角領域が重なり合うことにな
り、感光性基板(S)の表面を隙間なく露光することが
容易になる。
【0028】請求項6 本発明に係る走査型露光方法(請求項6に対応)は、露
光すべきパターンが形成されたマスク(M)を照明する
照明光学系(4)と、前記マスク(M)を通しての照明
光に基づき第1方向(Y)に所定ピッチ間隔(p)で分
離した複数の露光領域(38a〜38c)を感光性基板
(S)上に形成する投影光学系(8)とを、同期して、
前記感光性基板(S)およびマスク(M)に対して、前
記第1方向(Y)と実質的に直交する前記第2方向
(X)に移動させながら露光を行う第1露光ステップ
と、前記マスク(M)および感光性基板(S)を、前記
照明光学系(4)および前記投影光学系(8)に対し
て、前記第1方向(Y)に沿って分離した各露光領域
(38a〜38c)の基準幅(b)に応じた距離で第1
方向(Y)に沿って相対的に移動させる横移動ステップ
と、その後、前記第1ステップにより露光されなかった
感光性基板(S)の複数の露光領域(38a〜38c)
の間を前記第2方向(X)に移動させながら露光を行う
第2露光ステップとを有する。
【0029】本発明に係る走査型露光方法では、大面積
の感光性基板(S)の表面に対して、前記照明光学系
(4)および前記投影光学系(8)を、最短で1往復移
動させるのみで、隙間なく露光することができる。した
がって、たとえば特開平6−177009号公報に示
す、いわゆるシングルレンズ方式の走査型露光方法に比
較して、露光工程のスループットが大幅に向上する。
【0030】また、マスクおよび感光性基板を同期移動
させる方式の走査型露光方法に比較して、本発明に係る
走査型露光方法では、基板(S)を走査方向に移動させ
ないので、特に走査方向の装置寸法を大幅に縮小するこ
とができる。
【0031】さらに、本発明に係る走査型露光方法で
は、たとえば特開平7−57986号公報に示す一般的
なマルチレンズ方式の露光方法と異なり、露光領域を互
い違いに隙間なく形成しないので、投影レンズ系(8)
を構成する投影レンズ系モジュール(8a)の数を、た
とえば半減させることができる。その結果、走査駆動対
象である投影レンズ系(8a)の重量を軽量化すること
ができると共に、大きさも小さくなり、走査時の位置制
御性が向上すると共に、装置寸法の縮小が可能になる。
【0032】請求項7 本発明に係る走査型露光方法において、前記第1方向
(Y)に沿って分離した各露光領域(38a〜38c)
の中心間の距離であるピッチ間隔(p)が各露光領域
(38a〜38c)の基準幅(b)の約二倍であり、前
記横移動ステップでは、前記マスク(M)および感光性
基板(S)を、前記照明光学系(4)および前記投影光
学系(8)に対して、各露光領域(38a〜38c)の
基準幅(b)と同じ距離で第1方向(Y)に沿って相対
的に移動させることが好ましい(請求項7に対応)。
【0033】このような露光方法を行うことにより、大
面積の感光性基板(S)の表面に対して、前記照明光学
系(4)および前記投影光学系(8)を、最短で1往復
移動させるのみで、隙間なく露光することができる。
【0034】請求項8 また、本発明に係る走査型露光方法において、前記第1
露光ステップにおける第2方向(X)に沿った走査移動
方向(X1)と、第2露光ステップにおける第2方向
(X)に沿った走査移動方向(X2)が逆方向であるこ
とが好ましい(請求項8に対応)。
【0035】このような露光方法を行うことにより、大
面積の感光性基板(S)の表面に対して、前記照明光学
系(4)および前記投影光学系(8)を、最短で1往復
移動させるのみで、隙間なく露光することができる。
【0036】請求項9 本発明に係る走査型露光方法において、一枚の感光性基
板(S)に対して、前記第1露光ステップ、横移動ステ
ップおよび第2露光ステップから成る一連のステップを
1回以上繰り返すこともできる(請求項9に対応)。
【0037】このような露光方法を行うことにより、よ
り大面積の感光性基板(S)の表面の露光が可能にな
る。
【0038】請求項10 本発明に係る走査型露光方法において、前記各露光領域
(38a〜38c)の形状が台形であり、前記第1露光
ステップ(往路方向走査露光)と第2露光ステップ(複
路方向走査露光)とでは、これら各ステップにおける各
露光領域(38a〜38c)の隣接する端部の一部が相
互に重なるように、露光を行うことが好ましい(請求項
10に対応)。
【0039】感光性基板(S)に対する第1露光ステッ
プと第2露光ステップとで、台形の露光領域(38a〜
38c)の側端部の三角領域が重なり合うことになり、
感光性基板(S)の表面を隙間なく露光することが容易
になる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0041】図1は本発明の1実施形態に係る走査型露
光装置の概略構成図、図2(A)はマスク、基板および
露光領域の関係を示す概略平面図、図2(B)は照明光
学系、マスク、投影光学系および基板との関係を示す概
略側面図、図3は照明光学系の一例を示す概略斜視図、
図4は複数の露光領域の形状と走査方向とを示す概略平
面図、図5(A),(B)は各露光領域の形状を示す説
明図、図6(A)〜(D)は走査型露光装置の露光過程
を示す概略側面図、図6(a)〜(d)は基板表面の露
光過程を示す概略平面図である。
【0042】図1に示すように、本実施形態に係る走査
型露光装置2は、照明光学系ユニット4と、マスクステ
ージ6と、投影光学系ユニット8と、基板ステージ10
とを有し、これらは、制振ゴムなどで構成される防振台
14によって支えられている定盤12上に装着してあ
る。本実施形態に係る走査型露光装置2では、後述する
ように、マスクステージ6および基板ステージ10に対
して、照明光学系ユニット4および投影光学系ユニット
8が図1に示すように走査方向Xに同期して移動するよ
うになっている。本実施形態では、マスクステージ6お
よび基板ステージ10に平行な方向であって、走査方向
Xに略直交する方向をY方向とし、これらX方向(第2
方向)およびY方向(第1方向)に共に略直交する方向
をZ方向とする。
【0043】本実施形態の照明光学系ユニット4は、た
とえば図3に示すように、Y方向に沿って一列の複数の
照明領域111a〜111cを液晶表示素子等の回路パ
ターンが形成されたマスクMの上に形成するために適し
た構造を有する。すなわち、楕円鏡102の内部に、た
とえばg線(436nm)あるいはi線(365nm)
の露光用照明光を供給する水銀ランプなどの光源が設け
られており、この光源からの露光用照明光は、楕円鏡1
02により集光されてライトガイド103の入射端に光
源像を形成する。ライトガイド103は、その出射端1
03a,103bに均一な光強度分布の二次光源面を形
成する。なお、ライトガイド103は、ランダムに束ね
られた光ファイバーで構成してあることが好ましい。
【0044】ライトガイド103から出射した光束は、
リレーレンズ104a,104bをそれぞれ介しフライ
・アイ・レンズ105a,105bに達する。これらの
フライアイレンズ105a,105bの射出面側には、
複数の二次光源が形成される。複数の二次光源からの光
は、二次光源形成位置に前側焦点が位置するように設け
られたコンデンサレンズ106a,106bを介して、
矩形状の開口部107a,107bを有する視野絞り1
07を均一に照明する。視野絞り107を介した露光用
照明光は、それぞれレンズ108a,108bを介し
て、ミラー109a,109bによって光路が90度偏
向され、レンズ110a,110bに到達する。ここ
で、レンズ108a,110aとレンズ108b,11
0bとは、それぞれ視野絞り107とマスクMとを共役
にするリレー光学系であり、レンズ110a,110b
を通した露光用照明光は、視野絞り107の開口部10
7a,107bの像である照明領域111a,111b
を形成する。
【0045】なお、図3においては、説明を容易化する
ために、照明領域111cを形成するための照明光学系
の図示を省略し、その光軸のみを示している。実際に
は、ライトガイド103の出射端は、照明領域の数に対
応して設けられており、これらの照明領域には、複数の
照明光学系を介して、ライトガイド103の出射端から
照明光がそれぞれ供給される。
【0046】また、視野絞り107の開口部107a,
107bの形状は、矩形状に限定されないが、可能な限
り、後述する投影光学系の視野の形状に相似な形である
ことが好ましい。さらに、マスクM上のY方向に沿って
一列に所定ピッチで配置された照明領域111a〜11
1cの数は、3つに限定されず、4つ以上であっても良
い。これらの照明領域111a〜111cの数は、基板
上を照明する露光領域の数に対応するが、本実施形態に
おいては、説明の容易化のために、照明領域111a〜
111cの数は3つとする。
【0047】次に、図1に示す投影光学系ユニット8に
ついて説明する。投影光学系ユニット8の内部には、照
明光学系ユニット4により形成される照明領域111a
〜111cの数に対応した数の投影光学系モジュールが
内蔵してあり、本実施形態では、等倍かつ正立正像の3
つの光学系を用いている。
【0048】図2(B)には、投影光学系ユニット8の
内部に配置してある単一の投影光学系モジュール8aが
示してある。投影光学系ユニット8の内部に内蔵してあ
る他の投影光学系モジュールの構成は、全て同じであ
る。図2(B)に示すように、各投影光学系モジュール
は、2組のダイソン型光学系を組み合わせた構成を有
し、第1の部分光学系41〜44と、視野絞り45と、
第2の部分光学系46〜49とを有する。第1の部分光
学系は、マスクMに面して45°の傾斜で配置された反
射面を持つ直角プリズム41と、マスクMの面内方向に
沿った光軸を有し、凸面を直角プリズム41に対して反
対側に向けた凸レンズ群42と、凸レンズ群42を通過
した照明光を反射する球面反射鏡43と、直角プリズム
41の反射面と直交しかつマスクM面に対して45°の
傾斜で配置された反射面を持つ直角プリズム44とを有
する。
【0049】マスクMを通過した照明光学系ユニット4
からの露光用照明光は、直角プリズム41によって光路
が90°偏向され、凸レンズ群42に入射する。直角プ
リズム41からの光はレンズ群42により屈折して球面
反射鏡43に達して反射する。反射された光は、レンズ
群42を通して直角プリズム44に到達する。レンズ群
42からの光は、直角プリズム44により光路が90°
偏向されて、この直角プリズム44の射出面側にマスク
Mの1次像を形成する。ここで、第1の部分光学系41
〜44が形成するマスクMの1次像は、X方向の横倍率
が正であり、かつY方向の横倍率が負である等倍像であ
る。
【0050】1次像からの光は、第2の部分光学系46
〜49を介して、マスクMの2次像を角形のガラスプレ
ートである感光性基板Sの表面上に形成する。この第2
の部分光学系46〜49の構成は第1の部分光学系41
〜44と同一であるため、詳細な説明を省略する。第2
の部分光学系46〜49は、第1の部分光学系41〜4
4と同じく、X方向が正かつY方向が負となる等倍像を
形成する。したがって、感光性基板Sの表面に形成され
る2次像は、マスクMの等倍の正立像(上下左右方向の
横倍率が正の像)となる。投影光学系モジュール8a
(第1および第2の部分光学系)は、両側テレセントリ
ック光学系である。第1の部分光学系が形成する1次像
の位置には、視野絞り45が配置してある。
【0051】本実施形態では、視野絞り45は、台形状
の開口部を有し、この視野絞り45により感光性基板S
上の露光領域が台形状に規定される。すなわち、投影光
学系ユニット8の内部の各投影光学系モジュールは、投
影光学系モジュール内の視野絞り45によって規定され
る台形状の視野領域を有し、これらの視野領域の像は、
感光性基板Sに等倍の正立像として形成され、感光性基
板S上で、図2(A)に示すような露光領域38a〜3
8cとなる。ここで、各投影光学系モジュールには、図
2(A)に示す露光領域38a〜38cに対応する視野
領域が図中Y方向に沿って所定ピッチ間隔pで一列に配
列されるように設けてある。
【0052】すなわち、感光性基板S上には、投影光学
系ユニット8内に配置された各投影光学系モジュールに
よって、Y方向に沿って所定ピッチ間隔で一列に配列さ
れた3つの露光領域38a〜38cが形成される。
【0053】図2(A)は、投影光学系モジュールによ
り形成された露光領域38a〜38cとマスクMと感光
性基板Sとの平面的な位置関係を示す図である。マスク
M上には、前述のパターンが形成してあり、このパター
ンの領域を囲むようにして遮光部が設けてある。照明光
学系ユニット4は、図2(A)に示す照明領域111a
〜111cを均一に照明する。照明領域111a〜11
1c内には、各投影光学系モジュール内の視野絞り45
による前述の台形状の視野領域が配列され、その結果、
基板S上には、台形状の露光領域38a〜38cが所定
ピッチ間隔で一列に形成されることになる。
【0054】本実施形態では、図4に示すように、台形
状の露光領域38a〜38cの配置ピッチ間隔pは、図
5(A)に示す各台形状の露光領域38a〜38cの基
準幅bの二倍であるが、三倍以上の正数倍であっても良
い。各露光領域38a〜38cの基準幅bとは、その形
状が台形の場合には、台形状のX方向の幅を変化させな
いで、同じ面積の矩形に変換した場合における矩形のY
方向に沿った幅を意味するものとする。
【0055】本実施形態では、図4に示すように、台形
状の露光領域38a〜38cの配置ピッチ間隔pを、図
5(A)に示す各台形状の露光領域38a〜38cの基
準幅bの二倍となるように、照明光学系ユニット4およ
び投影光学系ユニット8を設計してある。このように設
計することで、図4に示すように、露光領域38a〜3
8cをX方向に沿って、往路方向X1と復路方向X2と
で一往復させた場合に、台形の露光領域38a〜38c
の側端部の三角領域が重なり合うことになり、感光性基
板Sの表面を隙間なく均一に露光することが容易にな
る。
【0056】次に、図1に示す照明光学系ユニット4、
マスクステージ6、投影光学系ユニット8および基板ス
テージ10の移動機構について説明する。
【0057】図1に示す照明光学系ユニット4および投
影光学系ユニット8は、図2(A)に示すX方向走査移
動機構(第1移動機構)50に連結してあり、X方向に
同期して走査駆動可能にしてある。また、マスクMを保
持するマスクステージ6と、感光性基板Sを保持する基
板ステージ10とは、Y方向シフト移動機構(第2移動
機構)52a,52bに連結してあり、Y方向に同期し
てシフト移動可能にしてある。このY方向シフト移動機
構52a,52bのうち、マスクMを保持するマスクス
テージ6をY方向に駆動するシフト移動機構52aのみ
は、図2(A)に示すように、X方向マスク移動機構
(第3移動機構)54に連結してあり、X方向に移動可
能にしてある。
【0058】その結果、図1に示す照明光学ユニット4
および投影光学系ユニット8は、X方向に同期して走査
移動可能であり、マスクステージ6および基板ステージ
10は、Y方向に同期してシフト移動可能であり、マス
クステージ6は、基板ステージ10に対して、X方向に
移動可能である。なお、これらの移動機構50,52
a,52b,54の具体的構造としては、特に限定され
ないが、たとえばリニアモータ、非接触軸受などを含む
移動機構である。これらの移動機構50,52a,52
b,54の駆動量制御は、図示省略してあるレーザ干渉
計などの位置センサにより、図1に示す定盤12に対す
る照明光学ユニット4および投影光学系ユニット8のX
方向位置、マスクステージ6および基板ステージ10の
Y方向位置およびマスクステージ6のX方向位置を正確
に検出して行われる。また、これらの移動機構50,5
2a,52b,54は、図1に示す露光装置2の本体と
共に、図6(A)〜(D)に示すチャンバ56内に配置
してある。
【0059】次に、本実施形態に係る露光装置2を用い
た露光方法について説明する。まず、基板ステージ10
の上に、感光性レジストが塗布された感光性基板Sを、
基板ステージ10の上にセットする。それと同時または
その前後に、マスクステージ6の上に露光すべきパター
ンが形成してあるマスクMをセットする。本実施形態で
は、マスクMは、感光性基板Sの長手方向Xの1/2を
カバーする寸法にしてマスクMの大型化を防止してい
る。感光性基板Sには、図2(A)において、感光性基
板Sの右半分と左半分とで、マスクMに形成された同じ
パターンが、露光により転写されることにする。
【0060】一枚の感光性基板Sに対して露光を開始す
る位置を、図2(A),(B)および図6(A)の位置
とする。すなわち、マスクMは、これらの図において、
感光性基板Sの左半分の上方に位置するように、X方向
マスク移動機構54により制御してある。また、マスク
Mおよび基板Sは、Y方向シフト移動機構52a,52
bにより、同期してY方向下限位置(図2(A)におい
て下方向)に設定してある。また、照明光学系ユニット
4および投影光学系ユニット8は、X方向走査移動機構
50により、感光性基板Sに対してX方向略中央位置に
設定してある。
【0061】この状態で、照明光学系ユニット4から、
Y方向に沿って一列の複数の照明領域111a〜111
cをマスクMの上に照射し、マスクMを透過した照明光
を投影レンズ系ユニット8を通して、Y方向に沿って一
列の台形状の露光領域38a〜38cとして、基板Sの
上に照射する。それと同時に、照明光学系ユニット4お
よび投影光学系ユニット8を、X方向走査移動機構50
により、X方向に沿って往路方向X1に同期して移動さ
せる。露光しながら、照明光学系ユニット4および投影
光学系ユニット8を、往路方向X1の最大限に移動させ
ると、図6(a)の斜線部に示すように、感光性基板S
の左半分表面には、露光領域38a〜38cの各基準幅
bに対応した幅で、ストライプ状に露光領域が形成さ
れ、各ストライプの間には、露光されない部分が残る。
【0062】次に、照明光学系ユニット4からの照明を
一旦停止し、図2(A)に示すY方向シフト移動機構5
2a,52bにより、マスクMおよび基板Sを、Y方向
に沿って、図5(A)に示す各露光領域の基準幅bと同
じ間隔で、図2(A)の上方向にシフト移動させる。そ
の結果、各露光領域38a〜38cは、図4に示すよう
に、感光性基板Sに対して、各露光領域の基準幅bと同
じ間隔で、図4中の下方向に相対シフト移動したことに
なる。
【0063】シフト移動した後に、照明光学系ユニット
4からの照明を再度開始し、同時に照明光学系ユニット
4および投影光学系ユニット8を、複路方向X2に移動
させ、これらが基板SのX方向中央位置まで戻ると、図
6(b)の斜線部に示すように、基板Sの左半分表面に
残されていたストライプ状の非露光部分に対応するパタ
ーンで露光が行われ、基板の左半分の露光が隙間なく完
了する。なお、本実施形態では、図4に示すように、台
形状の露光領域38a〜38cの配置ピッチ間隔pを、
図5(A)に示す各台形状の露光領域38a〜38cの
基準幅bの二倍となるように、照明光学系ユニット4お
よび投影光学系ユニット8を設計してある。このように
設計することで、図4に示すように、露光領域38a〜
38cをX方向に沿って、往路方向X1と復路方向X2
とで一往復させた場合に、台形の露光領域38a〜38
cの側端部の三角領域が重なり合うことになり、感光性
基板Sの表面を隙間なく均一に露光することができる。
【0064】照明光学系ユニット4および投影光学系ユ
ニット8を、複路方向X2に移動させ、これらが基板S
のX方向中央位置まで戻ると、本実施形態では、一旦露
光を停止し、次に、図2(A)に示すX方向マスク移動
機構54を駆動して、マスクMを保持するマスクステー
ジ6のみを、図2(A)に示す基板Sの左半分位置から
右半分位置まで移動させる。
【0065】次に、再度、露光を開始し、照明光学系ユ
ニット4および投影光学系ユニット8を、図6(C)に
示すように、基板の左半分の場合における複路方向X2
と同じ方向である往路方向X3に同期して走査移動させ
る。その結果、感光性基板Sの左半分の場合と同じよう
に、図6(c)の斜線部に示すように、感光性基板Sの
右半分表面には、露光領域38a〜38cの各基準幅b
に対応した幅で、ストライプ状に露光領域が形成され、
各ストライプの間には、露光されない部分が残る。
【0066】次に、照明光学系ユニット4および投影光
学系ユニット8が往路方向X3の最大限位置間で移動し
た後に、照明光学系ユニット4からの照明を一旦停止
し、図2(A)に示すY方向シフト移動機構52a,5
2bにより、マスクMおよび基板Sを、Y方向に沿っ
て、図5(A)に示す各露光領域の基準幅bと同じ間隔
で、図2(A)の下方向にシフト移動させる。次に、照
明光学系ユニット4からの照明を再度開始し、同時に照
明光学系ユニット4および投影光学系ユニット8を、図
6(D)に示すように、複路方向X4に移動させ、これ
らが基板SのX方向中央位置まで戻させる。その結果、
図6(d)の斜線部に示すように、感光性基板Sの右半
分表面に残されていたストライプ状の非露光部分に対応
するパターンで露光が行われ、感光性基板の右半分の露
光が隙間なく完了する。
【0067】このようにして、比較的大面積の感光性基
板Sの表面に対して、照明光学系ユニット4および投影
光学系ユニット8を、基板Sの左半分で1往復と右半分
で1往復させるのみで、隙間なく露光することができ
る。このため、照明光学系ユニット4と投影光学系ユニ
ット8との移動ストロークが感光性基板SのX方向の長
さとほぼ同じであるため走査型露光装置を小型化するこ
とができる。また、本実施の形態のように、X方向のマ
スクMの寸法を感光性基板SのX方向の1/2とするこ
とによりマスクMを小型化することができる。なお、マ
スクMの寸法を感光性基板Sと同じにすればX方向の移
動は1往復でよくスループットを向上することができ
る。更に、たとえば特開平6−177009号公報に示
す、いわゆるシングルレンズ方式の走査型露光装置に比
較して、露光工程のスループットが大幅に向上する。
【0068】また、マスクおよび感光性基板を同期移動
させる方式の走査型露光装置に比較して、本実施形態に
係る走査型露光装置2では、感光性基板Sは、Y方向に
所定間隔でシフト移動させるのみであり、走査方向Xに
は移動させないので、特に走査方向Xの装置寸法を大幅
に縮小することができる。
【0069】さらに、本実施形態に係る走査型露光装置
では、たとえば特開平7−57986号公報に示す一般
的なマルチレンズ方式の露光装置と異なり、露光領域を
互い違いに隙間なく形成しないので、投影レンズ系ユニ
ット8を構成する投影レンズ系モジュールの数を、半減
させることができる。その結果、走査駆動対象である投
影レンズ系ユニット8の重量を軽量化することができる
と共に、大きさも小さくなり、走査時の位置制御性が向
上すると共に、装置寸法の縮小が可能になる。
【0070】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0071】たとえば、投影光学系ユニット8の内部に
装着してある各投影光学系モジュールにより感光性基板
Sの表面に形成される各露光領域の形状は、台形に限ら
ず、図4(B)に示すような六角形の露光領域38’a
〜38’cであっても良い。
【0072】また、上述した実施形態では、照明光学系
ユニット4および投影光学系ユニット8に対して、マス
クステージ6および基板ステージ10をY方向に所定間
隔bでシフト移動させたが、その逆に、マスクステージ
6および基板ステージ10に対して、照明光学系ユニッ
ト4および投影光学系ユニット8をY方向に所定間隔b
でシフト移動させるように構成しても良い。
【0073】また、上述した実施形態では、光源として
単一のランプを用い、ライトガイド103により均等に
分配して照明領域111a〜111cを形成している
が、光源として複数のランプを用い、各ランプによる照
明光をライトガイドで集合した後に均等分配するように
しても良い。また、光源としては水銀ランプのみなら
ず、レーザ光源等の光源であっても適用することが可能
である。
【0074】さらに、本発明に係る走査型露光装置を用
いて露光処理される対象物としては、液晶表示装置用基
板に限定されず、その他の大型の感光性基板に対して露
光処理する場合について用いることができる。
【0075】さらにまた、本発明に係る走査型露光装置
において、投影光学系は等倍光学系に限られるものでは
なく、縮小光学系や拡大光学系であってもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、大面積の感光性基板の表面に対して、照明光学系お
よび投影光学系を、最短で1往復移動させるのみで、隙
間なく露光することができる。したがって、たとえば特
開平6−177009号公報に示す、いわゆるシングル
レンズ方式の走査型露光装置に比較して、露光工程のス
ループットが大幅に向上する。
【0077】また、マスクおよび感光性基板を同期移動
させる方式の走査型露光装置に比較して、本発明に係る
走査型露光装置では、基板を走査方向に移動させないの
で、特に走査方向の装置寸法を大幅に縮小することがで
きる。
【0078】さらに、本発明に係る走査型露光装置で
は、たとえば特開平7−57986号公報に示す一般的
なマルチレンズ方式の露光装置と異なり、露光領域を互
い違いに隙間なく形成しないので、投影レンズ系を構成
する投影レンズ系モジュールの数を、たとえば半減させ
ることができる。その結果、走査駆動対象である投影レ
ンズ系の重量を軽量化することができると共に、大きさ
も小さくなり、走査時の位置制御性が向上すると共に、
装置寸法の縮小が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の1実施形態に係る走査型露光
装置の概略構成図である。
【図2】 図2(A)はマスク、基板および露光領域の
関係を示す概略平面図、図2(B)は照明光学系、マス
ク、投影光学系および基板との関係を示す概略側面図で
ある。
【図3】 図3は照明光学系の一例を示す概略斜視図で
ある。
【図4】 図4は複数の露光領域の形状と走査方向とを
示す概略平面図である。
【図5】 図5(A),(B)は各露光領域の形状を示
す説明図である。
【図6】 図6(A)〜(D)は走査型露光装置の露光
過程を示す概略側面図、図6(a)〜(d)は基板表面
の露光過程を示す概略平面図である。
【符号の説明】
2… 走査型露光装置 4… 照明光学系ユニット 6… マスクステージ 8… 投影光学系ユニット 10… 基板ステージ 12… 定盤 14… 防振台 38a〜38c… 露光領域 50… X方向走査移動機構(第1移動機構) 52a,52b… Y方向シフト移動機構(第2移動機
構) 54… X方向マスク移動機構(第3移動機構) M… マスク S… 感光性基板 b… 基準幅 p… ピッチ間隔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光すべきパターンが形成されたマスク
    を照明する照明光学系と、 前記マスクを通しての照明光に基づき、前記マスクに形
    成してあるパターンを転写すべき感光性基板の表面に、
    第1方向に所定ピッチ間隔で分離した複数の露光領域を
    形成する投影光学系と、 前記マスクおよび感光性基板を固定した状態で、前記照
    明光学系および前記投影光学系を同期して、前記第1方
    向と実質的に直交する第2方向に移動させる第1移動機
    構と、 前記マスクおよび感光性基板と、前記照明光学系および
    前記投影光学系とを、前記第1方向に沿って分離した各
    露光領域の基準幅に応じた距離で前記第1方向に沿って
    相対的に移動させる第2移動機構とを有する走査型露光
    装置。
  2. 【請求項2】 前記マスクを、前記感光性基板に対し
    て、前記第2方向に移動させる第3移動機構をさらに有
    する請求項1に記載の走査型露光装置。
  3. 【請求項3】 前記投影光学系は、前記各露光領域毎に
    別々の投影光学系モジュールが配置された投影光学系ユ
    ニットである請求項1または2に記載の走査型露光装
    置。
  4. 【請求項4】 前記感光性基板の表面に第1方向に沿っ
    て一列に配置された複数の露光領域を形成するための照
    明視野絞りが前記投影光学系に装着してある請求項1〜
    3のいずれかに記載の走査型露光装置。
  5. 【請求項5】 前記照明視野絞りにより形成される各露
    光領域の形状が台形である請求項4に記載の走査型露光
    装置。
  6. 【請求項6】 露光すべきパターンが形成されたマスク
    を照明する照明光学系と、前記マスクを通しての照明光
    に基づき第1方向に所定ピッチ間隔で分離した複数の露
    光領域を感光性基板上に形成する投影光学系とを、同期
    して、前記感光性基板およびマスクに対して、前記第1
    方向と実質的に直交する前記第2方向に移動させながら
    露光を行う第1露光ステップと、 前記マスクおよび感光性基板を、前記照明光学系および
    前記投影光学系に対して、前記第1方向に沿って分離し
    た各露光領域の基準幅に応じた距離で第1方向に沿って
    相対的に移動させる横移動ステップと、 その後、前記第1ステップにより露光されなかった感光
    性基板の複数の露光領域の間を前記第2方向に移動させ
    ながら露光を行う第2露光ステップとを有する走査型露
    光方法。
  7. 【請求項7】 前記第1方向に沿って分離した各露光領
    域の中心間の距離であるピッチ間隔が各露光領域の基準
    幅の約二倍であり、前記横移動ステップでは、前記マス
    クおよび感光性基板を、前記照明光学系および前記投影
    光学系に対して、各露光領域の基準幅と同じ距離で第1
    方向に沿って相対的に移動させることを特徴とする請求
    項6に記載の走査型露光方法。
  8. 【請求項8】 前記第1露光ステップにおける第2方向
    に沿った走査移動方向と、第2露光ステップにおける第
    2方向に沿った走査移動方向が逆方向であることを特徴
    とする請求項6または7に記載の走査型露光方法。
  9. 【請求項9】 一枚の感光性基板に対して、前記第1露
    光ステップ、横移動ステップおよび第2露光ステップか
    ら成る一連のステップを1回以上繰り返すことを特徴と
    する請求項6〜8のいずれかに記載の走査型露光方法。
  10. 【請求項10】 前記各露光領域の形状が台形であり、
    前記第1露光ステップと第2露光ステップとでは、これ
    ら各ステップにおける各露光領域の隣接する端部の一部
    が相互に重なるように、露光を行うことを特徴とする請
    求項6〜9のいずれかに記載の走査型露光方法。
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